JP2010218946A - アルカリ電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】 未放電時および過放電時において、優れた耐漏液性を有するアルカリ電池を提供する。
【解決手段】 正極、亜鉛合金粉末を含有するゲル状負極、セパレータおよびアルカリ水溶液からなる電解液を、外装缶、負極端子板および樹脂製の封口体からなる電池容器内に収容してなるアルカリ電池であって、前記亜鉛合金が、Alを100〜2000ppm、Biを50〜125ppm、並びにCaおよびMgの少なくとも一方を合計で1〜50ppm含有し、前記樹脂製の封口体が、構成樹脂として、分子内にアミド基を20〜37質量%含有するポリアミドを有していることを特徴とするアルカリ電池により、前記課題を解決する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、耐漏液性に優れたアルカリ電池に関するものである。
アルカリ電池の負極に使用される亜鉛合金粉末には、未放電時における内部でのガス発生を防止するために、水素過電圧を上昇させ得るBiやInなどの合金元素を含有させることが一般に行われており(例えば、特許文献1)、例えば、亜鉛合金粉末に係る亜鉛合金におけるBiの含有量としては、亜鉛合金全量に対して150〜300ppm程度とするのが効果的であることが知られている。また、実際に上市されているアルカリ電池においても、負極に水銀を添加しない亜鉛合金粉末を用いる場合には、Biを150ppm以上含有する亜鉛合金の粉末を使用することが一般的である。
特開2006−302774号公報
ところで、近年では、アルカリ電池の過放電時における内部でのガス発生による電解液の漏出が問題視されている。例えば、放電を終えたアルカリ電池を使用機器から比較的早期に取り出せば特に問題は生じないが、放電を終えた後も長期にわたって使用機器内に放置すると、アルカリ電池が過放電状態となり、その際に内部でガスが発生して、漏液が生じてしまうのである。
前記のような水素過電圧を上昇させ得る合金元素を含む亜鉛合金の粉末を負極に使用する技術では、アルカリ電池の未放電時における内部でのガス発生抑制に関しては一定の効果が認められ、未放電時のアルカリ電池における耐漏液性を高めることができる。しかしながら、その一方で、過放電時における内部でのガス発生抑制については十分とはいえず、過放電時のアルカリ電池における耐漏液性については、改善が求められる。
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、未放電時および過放電時において、優れた耐漏液性を有するアルカリ電池を提供することにある。
前記目的を達成し得た本発明のアルカリ電池(アルカリ一次電池)は、正極、亜鉛合金粉末を含有するゲル状負極、セパレータおよびアルカリ水溶液からなる電解液を、外装缶、負極端子板および樹脂製の封口体からなる電池容器内に収容してなるアルカリ電池であって、前記亜鉛合金が、Alを100〜2000ppm、Biを50〜125ppm、並びにCaおよびMgの少なくとも一方を合計で1〜50ppm含有し、前記樹脂製の封口体が、構成樹脂として、分子内にアミド基を20〜37質量%含有するポリアミドを有していることを特徴とするものである。なお、本明細書でいう亜鉛合金粉末に係る亜鉛合金中の各元素の含有量は、質量基準である。
亜鉛合金粉末を負極に用いたアルカリ電池では、未放電時において、亜鉛合金粉末に係るZn(亜鉛)の腐食によってガスが発生し、これにより電解液の漏出(漏液)が引き起こされる虞がある。前記の通り、従来のアルカリ電池では、例えば、負極に使用する亜鉛合金に、合金元素としてBiなどを含有させることで、未放電時における亜鉛合金粉末に係るZnの腐食を抑えて、ガス発生を抑制していた。しかしながら、このようなアルカリ電池では、放電終了後に過放電状態となった際に、亜鉛合金粉末において、放電反応に関与せず残存しているZn成分とBiとの反応によってガス発生が促され、漏液を引き起こす虞のあることが、本発明者の検討により明らかとなった。
そこで、本発明では、亜鉛合金粉末に係る亜鉛合金中のBi量を制限して、亜鉛合金中のBi量が多い場合に生じ得る過放電時におけるガス発生を抑制した。また、亜鉛合金の合金成分として、Alを前記のように高い量で含有させることに加えて、Caおよび/またはMgを特定量で含有させ、これにより、過放電時のガス発生を更に抑制し、かつBi量を制限したことに伴って低下する虞のある未放電時のガス発生抑制作用を補い、未放電時においてもガス発生を良好に抑制できるようにした。
更に、本発明では、電池の封止に用いられる樹脂製の封口体を、アルカリ性である電解液に対する耐性の高い材料で構成することとし、樹脂製の封口体を通じた漏液を生じ難くした。
本発明のアルカリ電池では、前記の各作用を相乗的に機能させて、未放電時および過放電時における漏液の発生を抑制している。
本発明によれば、未放電時および過放電時において、優れた耐漏液性を有するアルカリ電池を提供することができる。
本発明のアルカリ電池の一例を示す断面図である。 本発明のアルカリ電池の他の例を示す断面図である。
図1に本発明のアルカリ電池の一例の断面図を示す。図1のアルカリ電池は、筒形(円筒形または角筒形)の外装缶1内に、リング状に成形された正極2(正極合剤成形体)が配置されており、その内側にコップ状のセパレータ3が配置され、アルカリ電解液(図示しない)がセパレータ3の内側から注入されている。更にセパレータ3の内側には負極4(負極合剤)が充填されている。外装缶1における1bは正極端子である。
外装缶1の開口端部1aには、金属製(Niメッキを施した鉄、ステンレス鋼など)の負極端子板7が配されており、樹脂製の封口体6の外周縁部62を介して開口端部1aが内側に折り曲げられて封口されている。負極端子板7には、金属製(Snメッキなどを施した真鍮など)の負極集電棒5が、その頭部で溶接されており、負極集電棒5は、封口体6の中央部61に設けられた透孔64を通じて負極4内に挿入されている。また、封口時の負極端子板7の変形を防ぎ、かつ封口体6を内側から支える支持手段として、金属ワッシャ9(円板状の金属板)が配置されている。
そして、樹脂製の封口体6には、防爆用の薄肉部63が形成されている。短絡時に電池内においてガスが発生した場合、封口体6の薄肉部63が優先的に開裂し、生じた裂孔からガスが金属ワッシャ9側に移動する。金属ワッシャ9および負極端子板7にはガス抜き孔が設けられており(図示しない)、電池内のガスは、これらのガス抜き孔を通じて電池外に排出される。
図2に、本発明のアルカリ電池の他の例の断面図を示す。図2中、図1と同じ作用を有する要素は同じ符号を付して、重複説明を避ける。図2中、8は、外装缶1と負極端子板7とを絶縁するための絶縁板であり、20は、発電要素を収納している胴部分である。
図1に示すアルカリ電池では、金属ワッシャ9を使用している関係上、封口部分(図1中、10)の占める体積が大きくなってしまう。これに対し、この図2の電池のように金属ワッシャをなくし、封口体6を内側から支える支持手段として負極端子板7を利用することで、封口部分10の占める体積を減少させて発電要素を収容できる胴部分20の体積を大きくすることができ、正極2および負極4の各合剤の充填量を、図1の電池よりも高めることができる。
以下、本発明のアルカリ電池を詳細に説明する。
<樹脂製の封口体>
本発明のアルカリ電池では、樹脂製の封口体に、構成樹脂として、アミド基を、20質量%以上、好ましくは25質量%以上であって、37質量%以下、好ましくは35質量%以下で分子内に含有するポリアミドを有するものを使用する。なお、本明細書でいうポリアミドにおけるアミド基の含有量は、ポリアミドの化学構造から理論的に求められる値である。
アミド基の含有量が前記のようなポリアミドは、例えば、アルカリ電池の封口体の素材として一般的に使用されているナイロン66(アミド基の含有量が38質量%)に比べて吸水性が低いため、電池の有する電解液(アルカリ水溶液)を吸収し難く、電解液に対する耐性が高い。そのため、前記のポリアミドを構成樹脂とする封口体を使用することで、封口体を通じた漏液を抑制することができる。
前記ポリアミドの具体例としては、例えば、ナイロン610、ナイロン612、ナイロン11、ナイロン12などが挙げられ、これらのうちの1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なお、前記例示のポリアミドの中でも、比較的強度が大きく、封口体の特性がより良好となることから、ナイロン610やナイロン612がより好ましい。
<負極>
本発明のアルカリ電池に係る負極には、亜鉛合金粉末と、電解液と、ゲル化剤とを有するゲル状の負極合剤(ゲル状負極)が使用される。亜鉛合金の粉末中のZn成分が、負極活物質として作用する。
亜鉛合金粉末は、合金元素として、Alを100ppm以上2000ppm以下、Biを50ppm以上125ppm以下、CaおよびMgの少なくとも一方を1ppm以上50ppm以下で、それぞれ含有する亜鉛合金により構成されている。本発明のアルカリ電池では、前記の組成を有する亜鉛合金の粉末を負極に用いることにより、未放電時および過放電時における内部でのガス発生を抑制している。
亜鉛合金粉末に係る亜鉛合金の合金元素としてAlを用いることによって、未放電時および過放電時におけるガス発生抑制を達成し得るのは、以下の理由によるものと推測される。亜鉛合金粉末に係る亜鉛合金がAlを含有することによって粉末表面の平滑性が向上する。そのため、未反応時における亜鉛合金粉末に係る亜鉛合金中のZn成分の腐食反応が生じ難くなってガス発生が抑制されると考えられる。また、亜鉛合金がAlを含有することで、放電に伴って生成する酸化亜鉛の結晶中に存在するZnが、Znよりも一つ価数の高いAlで部分的に置換され、前記結晶内に多くの伝導電子が生成し得るようになる。これにより、酸化亜鉛の導電性が高まることから、亜鉛合金粉末に係るZnの利用率が向上し、過放電時におけるガス発生の要因となる未反応のZn量を低減することができるため、過放電時におけるガス発生が抑制されると考えられる。
亜鉛合金粉末に係る亜鉛合金中のAlの含有量は、Alを含有させることによる前記の効果(未放電時および過放電時におけるガス発生抑制効果)を確保する観点から、100ppm以上であり、200ppm以上であることが好ましく、500ppm以上であることがより好ましい。ただし、亜鉛合金中のAl量が多すぎると、効果が飽和し、また、亜鉛合金粉末の製造が困難になる傾向にあることから、亜鉛合金粉末に係る亜鉛合金中のAlの含有量は、2000ppm以下であり、1500ppm以下であることが好ましく、1200ppm以下であることがより好ましい。
亜鉛合金粉末を構成する亜鉛合金は、合金成分としてBiを含有している。亜鉛合金粉末を構成する亜鉛合金に、合金元素としてBiを含有させることで、未放電時における亜鉛合金粉末に係るZnの腐食を抑えて、電池内でのガス発生を抑制することができる。なお、亜鉛合金中のBi量が多いと、前記の通り、電池が放電終了後に過放電状態となった際に、亜鉛合金粉末において、放電反応に関与せず残存しているZn成分とBiの反応によって、ガス発生が促される虞がある。よって、亜鉛合金粉末を構成する亜鉛合金中のBi量は、125ppm以下であり、100ppm以下であることが好ましい。
一方、亜鉛合金にBiを含有させることによる前記の効果を良好に確保する観点から、亜鉛合金粉末を構成する亜鉛合金中のBiの含有量は、50ppm以上であり、75ppm以上であることが好ましい。
更に、亜鉛合金粉末を構成する亜鉛合金は、合金元素として、CaおよびMgの少なくとも一方を含有しており、これによっても未放電時および過放電時の電池内でのガス発生を抑制することができる。
亜鉛合金粉末に係る亜鉛合金にCaおよびMgの少なくとも一方を含有させることによって、未放電時および過放電時におけるガス発生抑制を達成し得るのは、以下の理由によるものと推測される。前記の通り、亜鉛合金粉末に係る亜鉛合金がAlを含有していると、粉末表面の平滑性が向上し、未放電時におけるガス発生が抑制できると考えられるが、亜鉛合金がAlと共にCaおよび/またはMgを含有していると、粉末表面の平滑性がより向上しやすくなり、未放電時におけるガス発生が更に良好に抑制できると推測される。また、CaおよびMgは、Alと同様の機構によって放電に伴って生成する酸化亜鉛の導電性を高め得るため、亜鉛合金粉末に係るZnの利用率が向上し、過放電時におけるガス発生が抑制されると考えられる。
亜鉛合金粉末に係る亜鉛合金は、CaおよびMgのいずれか一方のみを含有していてもよく、両方を含有していてもよい。亜鉛合金粉末に係る亜鉛合金中のCaおよびMgの含有量は、これらを含有させることによる前記の効果(未放電時および過放電時におけるガス発生抑制効果)を確保する観点から、両者の合計(CaおよびMgのいずれか一方のみを含有する場合は、その一方の量。CaおよびMgの含有量について、以下同じ。)で、1ppm以上であり、4ppm以上であることが好ましい。ただし、亜鉛合金中のCaおよびMgの量が多すぎると、効果が飽和するばかりか、CaまたはMgが偏析することにより電池の放電特性が低下する虞があることから、亜鉛合金粉末に係る亜鉛合金中のCaおよびMgの含有量は、両者の合計で、50ppm以下であり、20ppm以下であることが好ましい。
なお、亜鉛合金粉末に係る亜鉛合金は、典型的には、前記合金元素以外の部分が、Znおよび不可避不純物であるが、本発明の効果を損なわない範囲で、他の合金元素を含有していてもよい。
亜鉛合金に係る前記合金元素以外の合金元素としては、例えばInが挙げられる。Inを含有させることで、亜鉛合金の水素過電圧をより高め、未放電時におけるガス発生抑制作用を更に向上させることができる。亜鉛合金粉末に係る亜鉛合金中のInの含有量は、100〜1000ppmであることが好ましい。
また、亜鉛合金粉末に係る亜鉛合金中の亜鉛合金は、98質量%以上であることが好ましい。
負極に係る亜鉛合金粉末は、粒径が75μm以下の粒子の割合が、10質量%以上であることが好ましく、20質量%以上であることがより好ましい。亜鉛合金粉末が、このように微細な形態を有する場合には、亜鉛合金粉末全体の比表面積が大きくなり、負極での反応を効率よく進めることができるため、電池の負荷特性がより良好となる。また、亜鉛合金粉末の表面から中心までの距離が小さくなるため、比較的負荷の小さな放電(軽負荷放電)時においても、Znの利用率が向上する。そのため、放電終了時において、未反応のZn量(亜鉛合金粉末中のZn成分量)を低減して、過放電時におけるガス発生を更に抑制することができるようになる。
なお、亜鉛合金粉末における粒径が75μm以下の粒子の割合が増加するに従って、亜鉛合金粉末全体の比表面積が増大するが、これにより亜鉛合金粉末と電解液との反応性がより高まるため、亜鉛表面からのガス発生量が増大し、未放電時における内部でのガス発生が大きくなる。また、亜鉛合金粉末中に占める微細な粉末の割合が大きくなると、亜鉛合金粉末全体が嵩高くなって電池製造時の亜鉛合金粉末の取り扱いが困難となる。よって、本発明の電池では、前記の未放電時における内部でのガス発生を抑え、更に、電池製造時の亜鉛合金粉末の取り扱い性を高める観点から、亜鉛合金粉末における粒径が75μm以下の粒子の割合は、80質量%以下であることが好ましく、40質量%以下であることがより好ましい。
更に、粒径が75μm以下の粒子の割合が、前記好適値を満足する亜鉛合金粉末を用いることで、未放電時の電解液との反応による腐食に伴うガス発生量をより少なくすることができ、また、均質で流動性が良好な負極合剤を調製することもできる。なお、亜鉛系粒子中における粒径が75μm以下の粒子の割合は、75μmの目開きの篩い目(200メッシュの篩い目)を通過し得るものの割合を測定することで求めることができる。
なお、電池製造時の取り扱い性を考慮すると、負極が有する亜鉛合金粉末は、その最小粒径が7μm程度であることが望ましい。また、亜鉛合金粉末は、例えば、その全体が80メッシュの篩い目を通過し得るものであることが好ましい。
更に、本発明に係る負極は、インジウム化合物を含有していることが好ましい。Al含有量が高い亜鉛合金で構成される亜鉛合金粉末を負極に用いた電池では、放電途中に導電性の反応生成物(デンドライト)が異常析出し、これが電池缶体と接触して内部短絡を引き起こし、電池の放電時間、すなわち電池の寿命が異常に短くなることがある。
しかしながら、負極にインジウム化合物を含有させておくと、インジウム化合物のイオン交換反応により、亜鉛合金粉末の表面にInが偏析し、前記の内部短絡による放電特性の低下を防止することが可能となる。これは、亜鉛合金粉末の表面に偏析したInが、亜鉛合金粉末からのデンドライト生成を抑制するためであると推測される。また、インジウム化合物を負極に含有させておくことで、電池内でのガス発生を更に抑えることもできる。
前記のインジウム化合物としては、例えば、酸化インジウム、水酸化インジウムなどが挙げられる。
本発明のアルカリ電池に係る負極はゲル状負極であり、前記亜鉛合金粉末やインジウム化合物以外に、ゲル化剤および電解液を含有している。
ゲル化剤については特に制限はなく、従来から知られているアルカリ電池に使用されているゲル化剤、例えば、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸などの各種高分子ゲル化剤が使用できる。ゲル状負極中のゲル化剤の含有量は、例えば、1.5〜3質量%であることが好ましい。
また、負極に係る電解液としては、特に制限は無く、従来から知られているゲル状負極を有するアルカリ電池に使用されている電解液と同様のもの(例えば、水酸化カリウム、水酸化ナトリウムなどのアルカリ金属の水酸化物の水溶液などのアルカリ水溶液)が使用できるが、電池の放電特性を高める観点からは、水酸化カリウム水溶液を使用することがより好ましい。
電解液中のアルカリ濃度も特に制限は無く、従来から知られているアルカリ電池と同程度とすればよいが、例えば、電解液に水酸化カリウム水溶液を用いる場合、その水酸化カリウム濃度を、28〜38質量%とすることが好ましい。
ゲル状負極は、例えば、亜鉛合金粉末と、予め前記のゲル化剤を用いてゲル状にしておいた電解液とを混合する方法などにより調製できる。前記のインジウム化合物を使用する場合には、例えば、予め亜鉛合金粉末と混合しておき、その後、ゲル状の電解液と混合してもよく、また、亜鉛合金粉末とゲル状の電解液との混合の際に添加しても構わない。更に、これら以外の方法で、ゲル状負極を調製しても構わない。
なお、ゲル状負極における前記亜鉛合金粉末の含有量は、例えば、60質量%以上であることが好ましく、65質量%以上であることがより好ましく、また、75質量%以下であることが好ましく、70質量%以下であることがより好ましい。また、負極にインジウム化合物を含有させる場合には、その含有量は、0.003〜0.05質量%であることが好ましい。
本発明のアルカリ電池は、前記の封口体および前記のゲル状負極を有していればよく、その他の構成・構造については特に制限は無く、従来から知られているアルカリ電池(アルカリ一次電池)で採用されている各構成・構造を適用することができる。
<正極>
本発明のアルカリ電池に係る正極は、例えば、活物質である二酸化マンガン、オキシ水酸化ニッケル、および導電助剤、更には成形のための電解液およびバインダを混合して正極合剤とし、この正極合剤をリング状などに加圧成形することにより形成される。
正極活物質は、そのBET比表面積が、40m/g以上100m/g以下であることが好ましい。正極活物質のBET比表面積が小さすぎると、成形性は良好であるものの、反応面積が小さくなるために反応効率が悪くなり、電池の負荷特性が低下する虞がある。また、正極活物質のBET比表面積が大きすぎると、反応効率は向上するが、かさ密度が低下するために成形性が悪化することがある。正極活物質の成形性を高めて、正極合剤の成形体の強度をより向上させるには、正極活物質のBET比表面積は60m/g以下であることがより好ましく、また、45m/g以上であることがより好ましい。
なお、ここでいう正極活物質のBET比表面積は、多分子層吸着の理論式であるBET式を用いて、表面積を測定、計算したもので、活物質の表面と微細孔の比表面積である。具体的には、窒素吸着法による比表面積測定装置(Mountech社製 Macsorb HM modele−1201)を用いて、BET比表面積として得た値である。
また、正極活物質として二酸化マンガンを用いる場合、二酸化マンガンはチタンを0.01〜3.0質量%含有していることが望ましい。この程度の量のチタンを含有する二酸化マンガンでは、比表面積が大きくなって反応効率が向上するため、アルカリ電池の負荷特性をより高めることができる。
正極に係る導電助剤としては、例えば、黒鉛、ケッチェンブラック、アセチレンブラックなどを用いることができる。正極合剤中の導電助剤量は、例えば、正極活物質100質量部に対して、3〜8.5質量部とすることが好ましい。
正極に係るバインダとしては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、スチレンブタジエンゴムなどを用いることができる。正極合剤中のバインダ量は、例えば、0.1〜1質量%とすることが好ましい。
正極に用いる電解液としては、例えば、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウムなどのアルカリ金属の水酸化物を水に溶解させたアルカリ水溶液や、それに酸化亜鉛などを添加したものなどが用いられるが、後述するように、電池の放電特性を高める観点からは、水酸化カリウム水溶液がより好ましい。電解液中のアルカリ金属の水酸化物の濃度としては、例えば水酸化カリウムの場合、40〜60質量%であることが好ましく、また、酸化亜鉛を使用する場合、その濃度は、1.0〜4.0質量%であることが好ましい。
<正極容量に対する負極容量の比>
前記の通り、過放電時における電池内でのガス発生は、電池の放電が終了した後の負極において、放電反応に関与していない未反応のZn(亜鉛合金粉末に係る亜鉛合金中のZn成分)が存在する場合に起こる。よって、本発明の電池においては、正極容量に対する負極容量の比(負極容量/正極容量)が、1.25以下であることが好ましく、1.20以下であることがより好ましく、1.10以下であることが更に好ましい。このように正極容量に対する負極容量の比を小さくすることで、放電終了時における未反応のZn量を可及的に低減し、過放電時におけるガス発生を、更に抑制することができる。
なお、正極容量に対する負極容量の比が小さすぎると、正極容量と負極容量とのバランスが悪くなって電池の放電容量が低下することがあるため、本発明の電池においては、正極容量に対する負極容量の比が、1.00以上であることが好ましく、1.05以上であることがより好ましい。
本発明の電池における正極容量に対する負極容量の比は、以下のようにして求められる値である。電池組み立て後の正極および負極の活物質の含有量を、正極活物質(二酸化マンガンまたはオキシ水酸化ニッケル)については、その質量と、その中のMn含有率やNi含有率の分析値とから算出し、負極活物質(亜鉛合金中のZn成分)については、ゲル状の負極合剤を回収し、水洗した上で、Zn含有率を分析して算出する。正極活物質中のMn含有率やNi含有率、負極活物質中のZn含有率は、誘導結合プラズマ(ICP)分析により求める。そして、二酸化マンガンの容量を308mAh/gとし、オキシ水酸化ニッケルの容量を292mAh/gとして、前記の正極活物質含有量(二酸化マンガン量やオキシ水酸化ニッケル量)から正極容量を算出し、亜鉛の容量を820mAh/gとして、前記の負極活物質含有量(Zn量)から負極容量を算出し、正極容量に対する負極容量の比を求める。
なお、前記の二酸化マンガン、オキシ水酸化ニッケルおよび亜鉛の容量は、「電池便覧 第3版(丸善株式会社)」の第27頁に記載の表1・4・1「種々の電池活物質の単位電気量当たりの質量および体積」におけるZn、MnOおよびNiOOHの単位電気量当たりの質量(1.220、3.244、および3.422)の逆数を取り、単位を整えた数値を用いた。
<電解液>
正極および負極に使用する以外に電池内に注入するための電解液としては、前記の正極や負極に係る電解液と同様に、例えば、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウムなどのアルカリ金属の水酸化物の水溶液からなるアルカリ水溶液や、それに酸化亜鉛を添加したものなどを用いることができる。電解液中のアルカリ金属の水酸化物の濃度としては、例えば水酸化カリウムの場合、28〜38質量%であることが好ましく、また、酸化亜鉛を使用する場合、その濃度は、1.0〜4.0質量%であることが好ましい。
なお、電池の放電特性を高める観点からは、正極用の電解液、負極用の電解液、正極および負極に使用する以外に電池内に注入するための電解液のいずれにおいても、水酸化カリウム水溶液を使用し、電池系内の電解液中における水酸化カリウム濃度が、平均して、好ましくは38質量%以下、より好ましくは35質量%以下となるように、前記の各電解液の濃度を調整することが望ましい。
電池系内の電解液中における水酸化カリウム濃度が高い場合には電解液のイオン伝導性が低く、このような電解液を、例えば前記のように微細な形態の亜鉛合金粉末を有する負極と併用すると、亜鉛合金粉末表面に形成される放電生成物の電気抵抗が高くなると推測される。そのため、電池の短絡時における温度が非常に高くなり、安全性を損なう虞があると共に、亜鉛合金粉末中のZn成分の利用率も低下し、放電終了時において未反応のZn成分量が増大し、過放電時におけるガス発生抑制効果が小さくなる虞がある。
そこで、電池系内の電解液中における水酸化カリウム濃度の平均値を前記のように低く設定すれば、電解液の電気抵抗を低くして、抵抗の低い放電生成物を亜鉛合金粉末表面に生成させることが可能となり、電池の短絡時における温度上昇を低減して安全性を高めることができ、また、亜鉛合金粉末に係る亜鉛合金中のZn成分の利用率を更に向上させて、放電終了時における未反応のZn成分量を更に低減することも可能となる。
ただし、電解液中における水酸化カリウム濃度を低くしすぎると、却って電解液のイオン伝導性が低下する傾向にあるため、電池系内の電解液中における水酸化カリウム濃度は、平均して、好ましくは28質量%以上、より好ましくは30質量%以上となるように、正極用の電解液、負極用の電解液、正極および負極に使用する以外に電池内に注入するための電解液の各水酸化カリウム濃度を調整することが望ましい。
<セパレータ>
本発明のアルカリ電池に係るセパレータについては特に制限は無く、例えば、ビニロンとレーヨンを主体とする不織布、ビニロン・レーヨン不織布(ビニロン・レーヨン混抄紙)、ポリアミド不織布、ポリオレフィン・レーヨン不織布、ビニロン紙、ビニロン・リンターパルプ紙、ビニロン・マーセル化パルプ紙などを用いることができる。また、親水処理された微孔性ポリオレフィンフィルム(微孔性ポリエチレンフィルムや微孔性ポリプロピレンフィルムなど)とセロファンフィルムとビニロン・レーヨン混抄紙のような吸液層とを積み重ねたものをセパレータとしてもよい。
本発明のアルカリ電池は、従来から知られているアルカリ電池が用いられている各種用途と同じ用途に適用することができる。
以下、実施例に基づいて本発明を詳細に述べる。ただし、下記実施例は本発明を制限するものではない。
実施例1
水分を1.6質量%含有する二酸化マンガン、黒鉛、ポリテトラフルオロエチレン粉末および正極合剤調製用のアルカリ電解液(酸化亜鉛を2.9質量%含有する56質量%水酸化カリウム水溶液)を87.6:6.7:0.2:5.5の質量比で、50℃の温度下で混合して正極合剤を調製した。なお、この正極合剤中、二酸化マンガン100質量部に対して、黒鉛は7.6質量部であった。また、正極合剤が含有する電解液の水酸化カリウム濃度は、二酸化マンガンの含有水分を考慮すると44.6質量%となった。
次に、Alを1000ppm、Biを100ppm、Inを500ppm、Mgを5ppmの割合で含有する亜鉛合金からなる粉末、ポリアクリル酸ソーダ、ポリアクリル酸および負極合剤調製用のアルカリ電解液(酸化亜鉛を2.2質量%含有する33.5質量%水酸化カリウム水溶液)を39:0.2:0.2:18の質量比で混合し、ゲル状の負極合剤を調製した。なお、前記亜鉛合金粉末は、平均粒径が109μmで、80メッシュの篩い目を全て通過し、かつ200メッシュの篩い目を通過する亜鉛合金粉末の割合(すなわち、前記の方法により求めた粒径が75μm以下の粒子の割合)が、全亜鉛合金粉末量に対して25質量%であって、そのかさ密度は2.63g/cmであった。
更に、外装缶として、表面に無光沢Niメッキを施したキルド鋼板製で、図2に示す形状の単3形アルカリ電池用外装缶1を用意した。この外装缶1は、封口部分10の厚みが0.25mmで、胴部分20の厚みが0.16mmに加工され、また、電池を落下させたときに正極端子1bのへこみを防ぐために、正極端子部分の缶厚を胴部分20より多少厚くしている。この外装缶1を用いて、以下のようにしてアルカリ電池を作製した。
前記正極合剤:約11gを、前記外装缶1に挿入してボビン状(中空円筒状)に加圧成形し、内径:9.1mm、外径:13.7mm、高さ:13.9mmの3個の正極合剤成形体(密度:3.21g/cm)が積み重なった状態とした。次に、外装缶1の開口端から高さ方向において3.5mmの位置にグルーブを施し、外装缶1と封口体6との密着性を向上させるために、このグルーブ位置まで外装缶1の内側にピッチを塗布した。
次に、厚みが100μmで目付が30g/mのアセタール化ビニロンとテンセルからなる不織布を三重に重ねて筒状に巻き、底部になる部分を折り曲げてこの部分を熱融着し、一端が閉じられたコップ状のセパレータ3とした。このセパレータ3を、外装缶1内に挿入された正極1の内側に装填し、注入用のアルカリ電解液(酸化亜鉛を2.2質量%含有する33.5質量%水酸化カリウム水溶液)1.35gをセパレータの内側に注入し、さらに、前記負極合剤:5.74gをセパレータ3の内側に充填して負極4とした。このとき、電池系内の水分量は、電池系内の水分量の合計は正極活物質1g当たり0.261gで、正極容量に対する負極容量の比は1.10であった。また、電池系内における電解液の水酸化カリウム濃度は、34.5質量%となるように調整した。
前記発電要素の充填の後、表面がスズメッキされた真鍮製の負極集電棒5を封口体6と組み合わせ、前記負極集電棒5を負極4の中央部に差し込み、外装缶1の開口端部1aの外側からスピニング方式によりかしめることにより、図2に示す単3形アルカリ電池を作製した。
なお、封口体6には、ナイロン612(分子内におけるアミド基の量が27.7質量%)製のものを用いた。また、前記負極集電棒5は、打ち抜き・プレス加工により形成された厚みが0.4mmのニッケルメッキ鋼板製の負極端子板7に、あらかじめ溶接により取り付けられたものである。更に、外装缶1の開口端と負極端子板7との間には、短絡防止のために絶縁板8を装着した。以上のようにして実施例1の筒形アルカリ電池を作製した。
実施例2
亜鉛合金粉末を、Alを300ppm、Biを100ppm、Inを500ppm、Mgを5ppmの割合で含有する亜鉛合金からなる粉末に変更した以外は、実施例1と同様にして筒形アルカリ電池を作製した。なお、実施例2で使用した亜鉛合金粉末は、その平均粒径、200メッシュの篩い目を通過する粉末の割合(前記の方法により求めた粒径が75μm以下の粒子の割合)、およびかさ密度が、実施例1で使用したものと同じである(後記の実施例3、4、および比較例1〜3も同様である。)。
実施例3
亜鉛合金粉末を、Alを1000ppm、Biを100ppm、Inを500ppm、Caを5ppmの割合で含有する亜鉛合金からなる粉末に変更した以外は、実施例1と同様にして筒形アルカリ電池を作製した。
実施例4
封口体6を、ナイロン610(分子内におけるアミド基の量が30.5質量%)製のものに変更した以外は、実施例1と同様にして筒形アルカリ電池を作製した。
比較例1
亜鉛合金粉末を、Alを30ppm、Biを150ppm、Inを500ppmの割合で含有する亜鉛合金からなる粉末に変更した以外は、実施例1と同様にして筒形アルカリ電池を作製した。
比較例2
封口体6を、ナイロン66(分子内におけるアミド基の量が38.1質量%)製のものに変更した以外は、実施例1と同様にして筒形アルカリ電池を作製した。
比較例3
亜鉛合金粉末を、Alを30ppm、Biを150ppm、Inを500ppmの割合で含有する亜鉛合金からなる粉末に変更した以外は、実施例4と同様にして筒形アルカリ電池を作製した。
実施例1〜4および比較例1〜3の筒形アルカリ電池について、下記の各評価を行った。
<未放電漏液試験>
実施例1〜4および比較例1〜3の筒型アルカリ電池各20個を、60℃、相対湿度90%の環境下で80日間貯蔵した際の漏液発生率を確認した。60℃、相対湿度90%の環境下での80日間の貯蔵は、常温で約11年間での貯蔵に相当する。なお、漏液の有無は目視により判断した。
<過放電漏液試験>
実施例1〜4および比較例1〜3の筒型アルカリ電池(前記の未放電漏液試験を実施していないもの)各20個を、20℃、10Ωで48時間放電させて過放電状態とし、その後、60℃、相対湿度90%の環境下で80日間貯蔵した際の漏液発生率を確認した。なお、漏液の有無は目視により判断した。
表1に、実施例1〜4および比較例1〜3の筒形アルカリ電池の構成を、表2に、これらの電池の未放電漏液試験および過放電漏液試験の結果を示す。なお、表2では、未放電漏液試験、過放電漏液試験とも、貯蔵開始から40日目での状況(表2では「40日目」と記載)と、貯蔵開始から80日目での状況(表2では「80日目」と記載)とを示す。
Figure 2010218946
Figure 2010218946
表2から明らかなように、分子内のアミド基量が少ないポリアミドで構成された封口体を使用し、かつ適正な組成の亜鉛合金で構成された粉末を負極に用いた実施例1〜4の電池は、未放電状態および過放電状態のいずれにおいても、漏液の発生が良好に抑えられている。
これに対し、Al量が少なく、MgおよびCaを含有しておらず、Bi量が多い亜鉛合金粉末を使用した比較例1および比較例3の電池は、未放電状態では漏液が生じていないが、過放電状態では、貯蔵開始から40日目で既に漏液の発生が認められ、貯蔵開始から80日目では非常に高い確率で漏液が生じている。また、分子内のアミド基量が多いポリアミドで構成された封口体を使用した比較例2の電池では、未放電状態の場合、過放電状態の場合のいずれにおいても、貯蔵開始から40日目では漏液の発生が認められないが、貯蔵開始から80日目では漏液が生じている。
1 外装缶
2 正極
3 セパレータ
4 負極
5 負極集電棒
6 樹脂製の封口体
7 負極端子板
8 絶縁板
9 金属ワッシャ
63 防爆用の薄肉部

Claims (6)

  1. 正極、亜鉛合金粉末を含有するゲル状負極、セパレータおよびアルカリ水溶液からなる電解液を、外装缶、負極端子板および樹脂製の封口体からなる電池容器内に収容してなるアルカリ電池であって、
    前記亜鉛合金が、Alを100〜2000ppm、Biを50〜125ppm、並びにCaおよびMgの少なくとも一方を合計で1〜50ppm含有し、
    前記樹脂の封口体が、構成樹脂として、分子内にアミド基を20〜37質量%含有するポリアミドを有していることを特徴とするアルカリ電池。
  2. 樹脂製の封口体が、構成樹脂として、ナイロン610またはナイロン612を有している請求項1に記載のアルカリ電池。
  3. 亜鉛合金は、Inを100〜1000ppm含有している請求項1または2に記載のアルカリ電池。
  4. 亜鉛合金粉末は、粒径が75μm以下の粒子の割合が、10〜80質量%である請求項1〜3のいずれかに記載のアルカリ電池。
  5. 亜鉛合金粉末は、粒径が75μm以下の粒子の割合が、40質量%以下である請求項4に記載のアルカリ電池。
  6. 電解液が水酸化カリウム水溶液であり、電池系内における電解液の水酸化カリウム濃度が、平均して30〜35質量%である請求項1〜5のいずれかに記載のアルカリ電池。
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