JP2010218340A - プリントシステム、情報処理装置、方法、プログラムおよび記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】データ構造体の更新用ファイルを使用することなく、既存のプリンタが有する総ての機能に対応したデータ構造体を予め用意することなく、個々のプリンタの機能に対応したデータ構造体を自動的に生成し、さらに、新たな機能に関連する印刷設定情報を、プリンタが可読な形式に変換可能なプリントシステム、情報処理装置、方法およびプログラムを提供すること。
【解決手段】本発明のプリントシステムは、ネットワークを介して接続された情報処理装置と画像形成装置とを含む。画像形成装置は、機能情報を情報処理装置に渡す。情報処理装置は、当該機能情報と情報処理装置に登録されるプリンタ設定情報とを対応付ける対応テーブルを生成する。さらに、情報処理装置は、機能情報からプリンタ設定情報を生成してプリンタドライバを作成する。プリンタドライバは、対応テーブルを利用して画像形成装置に送信される印刷設定情報を含むメッセージを生成する。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明のプリントシステムは、ネットワークを介して接続された情報処理装置と画像形成装置とを含む。画像形成装置は、機能情報を情報処理装置に渡す。情報処理装置は、当該機能情報と情報処理装置に登録されるプリンタ設定情報とを対応付ける対応テーブルを生成する。さらに、情報処理装置は、機能情報からプリンタ設定情報を生成してプリンタドライバを作成する。プリンタドライバは、対応テーブルを利用して画像形成装置に送信される印刷設定情報を含むメッセージを生成する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、プリンタドライバを使用するプリントシステムに関し、より詳細には、個々のプリンタの機能に対応したデータ構造体を自動的に生成し、さらに、新たに追加されたプリンタ機能に対応することを可能とする、プリントシステム、情報処理装置、方法、プログラムおよび記憶媒体に関する。
通常、パーソナルコンピュータ(以下、単にPCとして参照する。)にプリンタを接続して使用する場合、プリンタを制御するプリンタドライバを予めPCにインストールしておく必要がある。インストールされたプリンタドライバは、上位のアプリケーションプログラムから受領した印刷データ等をプリンタが読み取り可能な形式に変換してプリンタに送信することによりプリンタを制御する。
より詳細には、プリンタドライバのインストール時には、原稿サイズ、出力用紙サイズ、印字色等のプリンタ固有の印刷設定情報が格納されるデータ構造体が、ホストコンピュータに登録される。印刷時には、プリンタドライバが、当該データ構造体を使用して、プリンタに送信すべき印刷設定情報を作成し、これを印刷データとともにプリンタに送信する。
一般に、プリンタの制御方法は、プリンタの仕様によって大きく異なる。このため、プリンタベンダは、プリンタの新機種を開発する場合、あるいは既存のプリンタの機能を拡張させる場合に、これに対応する専用のプリンタドライバを開発しなければならないという問題があった。また、プリンタの印刷設定情報もプリンタの仕様によって異なるため、ベンダは、プリンタの新たな機能に対応したデータ構造体を生成または更新しなければならないという問題もあった。
この点に鑑み、特許文献1は、ホストコンピュータにインストールされたプリンタドライバを更新する場合に、データ構造体であるDEVMODEの印刷設定情報を監視し、印刷設定情報が変更されたときに、更新用ファイルを用いてDEVMODEを更新する方法を開示している。
しかしながら、特許文献1に開示された方法では、既にインストールされたプリンタドライバを更新する方法であるため、依然として、プリンタドライバ自体を自動的に生成することができない。さらに、上記方法は、予め用意された更新用ファイルを用いてDEVMODEを更新するため、既存のプリンタの機能が拡張される度に、新たな機能に対応した更新用ファイルを作成しなければならないという問題があった。
さらに、プリンタドライバが総てのプリンタとの互換性を確保するためには、既存の総てのプリンタが有する機能に対応したデータ構造体を予め用意する必要があった。この結果、プリンタドライバのベンダやホストコンピュータのベンダ双方にとって、機種拡張の際の開発負担が増加するという問題があった。
すなわち、これまでプリンタ技術においては、特許文献1の方法が存在するものの、依然として機能拡張に伴って新たに追加された機能に関連する印刷設定情報を登録可能なデータ構造体を自動的に生成することが必要とされていた。
さらに、プリンタドライバは、印刷時にプリンタに送信すべき印刷設定情報をジョブチケット形式などのプリンタが読み取り可能なメッセージ形成に変換する。このため、プリンタの機能が拡張された場合、新たな機能に関連する印刷設定情報もプリンタが可読な形式に変換させる必要があった。
本発明は、上記従来技術における課題に鑑みてなされたものであり、データ構造体の更新用ファイルを使用することなく、既存のプリンタが有する総ての機能に対応したデータ構造体を予め用意することなく、個々のプリンタの機能に対応したデータ構造体を自動的に生成し、さらに、新たな機能に関連する印刷設定情報を、プリンタが可読な形式に変換可能なプリントシステム、情報処理装置、方法、プログラムおよび記録媒体を提供することを目的とする。
本発明のプリントシステムは、ネットワークを介して接続された情報処理装置と、画像形成装置とを含んで構成されている。画像形成装置は、当該画像形成装置が有する機能情報を情報処理装置に渡す。情報処理装置は、画像形成装置から取得した機能情報から、当該機能情報と情報処理装置に登録されるプリンタ設定情報とを対応付ける対応テーブルを生成する。さらに、情報処理装置は、取得した機能情報から、プリンタ設定情報を生成し、当該プリンタ設定情報を利用してプリンタドライバを作成する。プリンタドライバは、対応テーブルを利用して、画像形成装置に送信される印刷設定情報が記述されたメッセージを生成する。
本発明によれば、ネットワークと、前記ネットワークを介して接続された情報処理装置と、画像形成装置とを含むプリントシステムであって、前記情報処理装置は、前記画像形成装置から前記ネットワークを介して前記画像形成装置の機能情報を取得する機能情報取得手段と、前記機能情報と、前記情報処理装置に登録されるプリンタ設定情報とを対応付ける対応テーブルを生成する対応テーブル生成手段と、前記機能情報から前記プリンタ設定情報を生成するプリンタ設定情報生成手段とを含み、前記情報処理装置が、前記プリンタ設定情報に基づいて、プリンタドライバを作成するプリントシステムが提供される。
また、本発明では、前記情報処理装置は、前記プリンタ設定情報を使用して、プリンタドライバを作成するためのプリンタドライバパッケージを生成するドライバパッケージ生成手段と、前記プリンタドライバパッケージを前記情報処理装置にインストールしてプリンタドライバを作成するインストール処理手段とをさらに含むことができる。
また、本発明では、プリントシステムによって作成されたプリンタドライバが、前記対応テーブルを参照して、前記情報処理装置に登録されたプリンタ設定情報から、前記画像形成装置が印刷データの印刷に使用する印刷設定情報が記述された画像形成装置が読み取り可能なメッセージを生成することができる。
さらに、本発明では、前記情報処理装置に登録されるプリンタ設定情報は、前記プリンタ設定情報として機能するDEVMODEに設定される情報を含むことができる。
さらに、本発明では、前記画像形成装置は、前記画像形成装置が有する機能に関する機能情報を含み、前記機能情報は、前記画像形成装置が印刷データの印刷に使用する印刷設定情報を含むことができる。
さらに、本発明は、画像形成装置から取得した機能情報を使用して、画像形成装置の機能に対応したデータ構造体を生成して情報処理装置に登録し、画像形成装置の機能に対応した印刷設定情報を生成することを可能とする、情報処理装置、情報処理装置が実行する方法、プログラム、および記憶媒体を提供する。
以下、本発明について実施形態をもって説明するが、本発明は、後述する実施形態に限定されるものではない。図1は、本実施形態のプリントシステム100の概略図である。プリントシステム100は、ネットワーク130と、ネットワーク130に接続されるホストコンピュータ110a、110b、110cと、画像形成装置120a、120b、120cとを含んで構成されている。ネットワーク130は、例えば、イーサネット(登録商標)およびTCP/IPプロトコルを使用したネットワークとして構成されている。また、ネットワーク130は、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)として実装することができる。
ホストコンピュータ110a、110b、110cは、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、サーバまたは他の形式のホストコンピュータとすることができる。ホストコンピュータ110a、110b、110cは、ネットワーク130を介して画像形成装置120a、120b、120cが有する機能情報(以降、Capability情報として参照する。)等を取得し、画像形成装置120a、120b、120cを制御するプリンタドライバを生成する機能を実装する。なお、Capability情報は、後述するプリンタ設定情報に値を付与するために用いられる設定データが含まれる。
なお、ホストコンピュータ110a、110b、110cは、PENTIUM(登録商標)または互換プロセッサを搭載し、WINDOWS(登録商標)シリーズ、UNIX(登録商標)、LINUX(登録商標)、MAC(登録商標)OSなどのOSの管理下で、本実施形態のプログラムを実行する。また、ホストコンピュータ110a、110b、110cは、プログラムを実行するための実行空間を提供するRAM、プログラムやデータなどを持続的に保持するためのハードディスク装置などを含んでおり、本実施形態の各機能手段をプログラムの実行により、当該ホストコンピュータ上に実現している。
画像形成装置120a、120b、120cは、印刷装置を含んで構成されているMFP(Multi Function Peripheral)などの画像形成装置として構成されており、ネットワーク130を介して受信した印刷データを出力するネットワークプリンタとして機能する。また、画像形成装置120a、120b、120cは、ホストコンピュータ110a、110b、110cの要求に応じて後述するCapability情報等を提供する。
また、画像形成装置120a、120b、120cが、MFPとして実装される場合、プロセッサ、RAM、ハードディスク装置などを含んで実装されており、UNIX(登録商標)、LINUX(登録商標)などのOSの制御下で、アセンブラ、C、C++、JAVA(登録商標)、Java(登録商標)Scriptなどのプログラミング言語で記述されたプログラムを実行し、ホストコンピュータ110a、110b、110cとの間でデータ伝送を可能とする。
さらに、画像形成装置120a、120b、120cは、必要に応じて、Firefox(登録商標)といったブラウザプログラムを実装し、HTML、XHTML、XMLなどの構造化文書を使用したデータ共有を行うことができる。なお、画像形成装置120a、120b、120cは、より下位機種のページプリンタとして実装することができる。
本実施形態では、画像形成装置120a、120b、120cは、ネットワーク130を介してホストコンピュータ110a、110b、110cに接続されているが、ホストコンピュータ110a、110b、110cに直接接続して使用してもよい。また、本実施形態では、画像形成装置120a、120b、120cはMFPなどの画像形成装置として構成されているが、ページプリンタなどの印刷装置としてのみ構成することもできる。画像形成装置がページプリンタとして実装される場合、NETBIOS、NETBIOSoverTCP、TCP/IP、WSD(Web Service on Devices)、UDPなどのプロトコルで例えばSNMP(Simple Network Management Protocol)、MIB、MIB2などを使用してホストコンピュータ110a、110b、110cなどとの間のデータ通信および各種情報の転送を可能としている。
図2は、本実施形態のプリントシステム100のホストコンピュータ110aおよび画像形成装置120aの機能ブロック図である。なお、ホストコンピュータ110b、110cについては、ホストコンピュータ110aと同様の機能を実装するので、以下、より詳細な説明は省略する。また、画像形成装置120b、120cについても、画像形成装置120aと同様の機能を実装するので、以下、より詳細な説明は省略する。
ホストコンピュータ110aは、プリンタドライバ生成部111と、機能情報格納部1120と、対応テーブル格納部1130と、プリンタ設定情報格納部1140とを含んでいる。プリンタドライバ生成部111は、画像形成装置120a、120b、120cのCapability情報、プリンタの属性が記述されたメタデータ等を用いてプリンタドライバパッケージを生成する。
機能情報格納部1120には、画像形成装置120a、120b、120cから取得したCapability情報が格納される。対応テーブル格納部1130には、Capability情報からプリンタ設定情報を生成するのに利用され、画像形成装置が印刷データの印刷時に使用する印刷設定情報を画像形成装置が読み取り可能なメッセージ形式に変換するのに利用される対応テーブルが格納される。なお、Capability情報および当該対応テーブルの詳細については、各情報を使用する処理とともに、より詳細に後述する。
プリンタ設定情報格納部1140は、プリンタ設定情報を格納している。プリンタ設定情報は、ファイル形式でプリンタ設定情報格納部1140に記憶される場合もあり、また、プリンタ設定情報格納部1140がレジストリ等のデータベースとして実装される場合には、データベースの登録情報としてレジストリ等に記憶される場合もある。特定の実施形態では、プリンタ設定情報は、GPD(Generic Printer Description)ファイル(以下、GPDファイルとして参照する。)として実装することができる。GPDファイルとは、Windows(登録商標)2000およびWindows(登録商標)XP、VistaなどのWindows(登録商標)シリーズのOSで、OSが標準的に備えている汎用的なプリンタドライバであるUniversal Printer Driverを使用して印刷処理を行う場合に使用されるDLL(Dynamic Link Library)ファイルとして実装される。
また、GPDファイルには、画像形成装置がホストコンピュータに対して、プリンタ設定情報として機能するデータ構造体であるDEVMODEを設定するための情報が登録され、汎用的なプリンタドライバをカスタマイズして印刷処理を実行するのに使用される。DEVMODEは、Windows(登録商標)系のOSで使用されるデータ構造体であり、レジストリ「HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Control¥Print¥Printers」に登録される。以下説明の明確化のため、データ構造体としてDEVMODEを使用する実施形態を説明する。
また、他の実施形態では、プリンタ設定情報として、UNIX(登録商標)では、printerinfo.txtなどを使用することもできる。説明する他の実施形態でOSとしてUNIX(登録商標)、LINUX(登録商標)などを使用する場合には、MFPには、printerinfo.txtを設定するための情報を登録しておくことができる。
さらに、ホストコンピュータ110aは、ドライバパッケージ格納部1150と、インストール処理部119とを含んで構成されている。ドライバパッケージ格納部1150には、必要に応じて、ファームウェアなどとして予め搭載されたプリンタドライバが使用するプログラムやファイルをセットとして登録するプリンタドライバパッケージが格納される。また、インストール処理部119は、ユーザからの指令またはUPnP(user Plug-in and Play)などのプロトコルの下で、プリンタドライバパッケージをホストコンピュータ110aにインストールする処理を実行する。
図2を参照して、より詳細に本実施形態のプリンタドライバ生成部111について説明する。プリンタドライバ生成部111は、さらに、機能情報取得部112と、対応テーブル生成部113と、プリンタ設定情報生成部114と、ドライバパッケージ生成部115とを含んでいる。
機能情報取得部112は、ネットワーク130を介して画像形成装置120aにCapability情報を要求し、画像形成装置120aから取得したCapability情報を機能情報格納部1120に格納する。対応テーブル生成部113は、機能情報格納部1120から取得したCapability情報からFeatureキーワードと、そのOption設定値を抽出する。さらに、対応テーブル生成部113は、Featureキーワードに対応するオフセット値と、Option設定値に対応するDEVMODE値を生成し、これらを関連付けて、後述する対応テーブルを作成して、対応テーブル格納部1130に登録する。なお、対応テーブル格納部1130は、レジストリ等のデータベースとして実装することもでき、またルックアップテーブルなどのデータテーブルとして実装することもできる。
プリンタ設定情報生成部114は、機能情報格納部1120に登録されたCapability情報と、プリンタ設定情報のテンプレートとを使用してプリンタ設定情報を生成し、プリンタ設定情報格納部1140に格納する。なお、プリンタ設定情報格納部1140は、レジストリ等のデータベースとして実装することもできる。本実施形態では、プリンタ設定情報のテンプレートは、プリンタ設定情報に記載される情報のうち変更されないものを予め記載した雛形であり、ホストコンピュータ110a、110b、110cのハードディスク装置、NVRAMなどの不揮発性記憶装置に予め格納されている。
なお、本実施形態では、対応テーブルが対応テーブル格納部1130に格納され、プリンタ設定情報がプリンタ設定情報格納部1140に格納されているが、対応テーブルとプリンタ設定情報を1つにまとめたXMLを生成し、このXMLを格納することもできる。
ドライバパッケージ生成部115は、プリンタ設定情報格納部1140に格納されているプリンタ設定情報を基にドライバパッケージを生成し、ドライバパッケージ格納部1150に格納する。ドライバパッケージには、DEVMODEおよびプリンタ動作のために必要な、例えばDLLなどのライブラリファイルが含まれる。
インストール処理部119は、ドライバパッケージ格納部1150からドライバパッケージを取得し、ホストコンピュータ110aにインストールする。本実施形態では、インストール処理部119がドライバパッケージをインストールするが、OSのAPI関数を使用してドライバパッケージをホストコンピュータ110aにインストールしてもよい。
さらに、図2を参照して、画像形成装置120aの機能ブロックを説明する。画像形成装置120aは、プロトコル制御部122と、機能情報提供部124と、画像形成装置120aのCapability情報が格納されている機能情報格納部126とを含んで構成されている。
プロトコル制御部122は、TCP/IPやWSDなどのプロトコルに準拠して、ホストコンピュータ110aと画像形成装置120aの間の通信を制御する。プロトコル制御部122は、ホストコンピュータ110aからCapability情報の要求(以降、Capability情報要求として参照する。)を受領した後、機能情報提供部124から画像形成装置120aのCapability情報を取得し、ホストコンピュータ110aにCapability情報を送信する。
機能情報提供部124は、プロトコル制御部122からCapability情報要求を受領すると、当該要求を受信した時点の画像形成装置120aのCapability情報を機能情報格納部126から取得し、プロトコル制御部122に渡す。
図3は、本実施形態のプリントシステム100でプリンタドライバを作成する場合の処理シーケンスを示す図である。以下、図2および図3を参照して、プリンタドライバを作成する処理について説明する。
まず、ホストコンピュータ110aのプリンタドライバ生成部111は、プリンタドライバのインストールを要求するOSの管理モジュールから呼び出されると、プリンタドライバ生成部111に含まれる機能情報取得部112を呼び出し、当該機能情報取得部112が、ネットワーク130を介して画像形成装置120aにCapability情報要求を送信する。画像形成装置120aのプロトコル制御部122は、ホストコンピュータ110aから当該要求を受信すると、機能情報提供部124にCapability情報要求を送信する。次いで、機能情報提供部124は、機能情報格納部126からCapability情報を取得し、プロトコル制御部122に渡す。次いで、プロトコル制御部122は、Capability情報をホストコンピュータ110aに送信する。
ホストコンピュータ110aのプリンタドライバ生成部111がCapability情報を取得すると、プリンタドライバ生成部111に含まれる機能情報取得部112が、受領したCapability情報を機能情報格納部1120に格納する。次いで、プリンタドライバ生成部111は、対応テーブル生成部113を呼び出し、対応テーブル生成部113は、取得したCapability情報から対応テーブルを生成する。
プリンタドライバ生成部111は、対応テーブルが生成されると、プリンタ設定情報生成部114を呼び出す。プリンタ設定情報生成部114は、Capability情報と、Capability情報から生成した対応テーブルとを用いてプリンタ設定情報を生成し、プリンタ設定情報格納部1140に格納する。
プリンタドライバ生成部111は、プリンタ設定情報が生成されると、ドライバパッケージ生成部115を呼び出し、ドライバパッケージ生成部115は、プリンタ設定情報格納部1140に格納されたプリンタ設定情報を用いてドライバパッケージを作成し、ドライバパッケージ格納部1150に格納する。
プリンタドライバ生成部111は、ドライバパッケージが生成されると、インストール処理部119にドライバパッケージをインストールする旨の命令を送信する。インストール処理部119は、プリンタドライバ生成部111から当該命令を受領した後、ドライバパッケージ格納部1150からドライバパッケージを取得して、ホストコンピュータ110aにインストールする。インストール処理部119は、ドライバパッケージのインストール処理が完了すると、当該処理が完了した旨の通知をプリンタドライバ生成部111に送信する。
図4は、画像形成装置120a、120b、120cが返却するCapability情報400の詳細な実施形態を示す。
図4に示すCapability情報400は、XML形式のテキストファイルである。XMLは、適切な名前空間により定義された各種のタグを利用して記述されており、Capability情報400には、画像形成装置のCapability情報であることを示す開始タグ<rpd:DeviceCapability>および終了タグ</rpd:DeviceCapability>の間に要求すべきCapability情報の値を設定するタグが配置されている。
図4に示すCapability情報400は、タグ<rpd:papersize>で、画像形成装置120a、120b、120cが印刷可能な紙のサイズが記述される。本実施形態では、Option設定値として、「a4」および「a3」が記述されており、これは、画像形成装置120a、120b、120cが、A4サイズおよびA3サイズの用紙を印刷可能であることを示している。また、タグ<rpd:DefaultVal>で、初期設定状態で使用される紙のサイズが指定されている。本実施形態では、デフォルト値としてOption設定値「a4」が設定される。
さらに、図4に示すCapability情報400は、タグ<rpd:staple>で、画像形成装置120a、120b、120cが、印刷される紙に付加するステープルの有無および位置が記述される。本実施形態では、Option設定値として、「off」、「left_top」および「right_top」が記述されており、これらはそれぞれ、ステープルを付加しない設定、ステープルを左上に付加する設定、ステープルを右上に付加する設定を示している。さらに、本実施形態では、デフォルト値としてOption設定値「off」が設定される。
なお、Capability情報400には、説明する実施形態以外にも、他の適切なタグで設定された各種の設定を記述することができ、ホストコンピュータが必要とするいかなる情報でも記述することができる。また、本実施形態のCapability情報400は、XML形式のテキストファイルであるが、Capability情報等の受け渡しができる限り、HTML、HXTML、XML言語およびこれらの組み合わされたテキストファイルを使用しても記述してもよい。
図5は、画像形成装置のCapability情報とホストコンピュータのDEVMODEとを対応させる対応テーブルを作成する処理を示すフローチャートである。以下、図5を参照して、対応テーブル生成部113が、画像形成装置から取得したCapability情報400を使用して、対応テーブルを作成する処理を説明する。
図5の処理は、ステップS500から開始する。ステップS500の処理開始は、図3を参照して説明したプリンタドライバのインストール処理で、ホストコンピュータ110aのプリンタドライバ生成部111が、対応テーブル生成部113を呼び出すことにより行われる。
ステップS501では、対応テーブルを作成する処理の準備として、DEVMODE内の既定位置からのオフセットを示すオフセット値に0が設定される。
ステップS502では、対応テーブル生成部113が、機能情報格納部1120からCapability情報400を取得する。ステップS503では、対応テーブル生成部113が、Capability情報400をパース処理し、未読のFeatureキーワードが存在するか否か判断し、未読のFeatureキーワードが存在する場合には(yes)、処理をステップS504に分岐させる。一方、未読のFeatureキーワードが存在しない場合には(no)、処理をステップS510に分岐させ処理を終了する。なお、本実施形態では、Featureキーワードは「papersize」および「staple」である。
ステップS504では、対応テーブル生成部113が、ステップS503で検出されたFeatureキーワードとオフセット値とを関連付けて、後述する対応テーブルに登録する。ステップS505では、オフセット値がインクリメントされ、DEVMODEに保存する値であるDEVMODE値に1が設定される。
ステップS506では、対応テーブル生成部113が、Capability情報400をパース処理してOption設定値を取得する。ステップS507では、対応テーブル生成部113が、ステップS506で取得したOption設定値と、DEVMODE値とを関連付けて対応テーブルに登録する。ステップS508では、DEVMODE値がインクリメントされる。ステップS509では、対応テーブル生成部113が、Capability情報400をパース処理して未読のOption設定値が存在するか判断する。ステップS509の判定で、未読のOption設定値が存在する場合には(yes)、処理をステップS506に戻し、総てのOption設定値が対応テーブルに登録されるまで、ステップS506〜ステップS508の処理を反復する。一方、ステップS509の判定で、未読のOption設定値が存在しない場合には(no)、対応テーブル生成部113は、処理をステップS503に戻し、総てのFeatureキーワードが対応テーブルに登録されるまで、ステップS503〜ステップS509の処理を反復する。
図6は、図5を参照して説明したように、ホストコンピュータ110aのプリンタドライバ生成部111に含まれる対応テーブル生成部113が、画像形成装置120aから取得したCapability情報400を使用して作成した対応テーブル600の実施形態を示す。以下、図6を参照して、対応テーブル600について説明する。
対応テーブル600は、図7を参照して詳述するように、Capability情報400からプリンタ設定情報を作成する処理で利用される。また、対応テーブル600は、図9を参照して詳述するように、本実施形態のプリンタシステム100によって生成されたプリンタドライバが、ホストコンピュータ110aのDEVMODEに登録されている印刷設定情報を、画像形成装置120a、120b、120cが読み取り可能なメッセージ形式に変換する処理で利用される。
図6に示す対応テーブル600は、Featureキーワード610と、オフセット値620と、Option設定値630と、DEVMODE値640とが登録されるデータ構造を有している。
Featureキーワード610は、Capability情報400から取得したFeatureキーワードである。図6に示す対応テーブル600では、Featureキーワード「papersize」および「staple」が登録されている。Featureキーワード「papersize」は、画像形成装置120a、120b、120cが印刷する用紙サイズを指定するために使用される。また、Featureキーワード「staple」は、印刷される用紙にステープルを付加するか否か、あるいはステープルを付加する位置を指定するために使用される。
オフセット値620は、ホストコンピュータ110a、110b、110cのDEVMODEの既定位置からのオフセットの程度を示す値であり、前述したFeatureキーワード610と関連付けられている。本実施形態では、オフセット値「0」が、Featureキーワード「papersize」に関連付けて登録されている。また、オフセット値「1」が、Featureキーワード「staple」に関連付けて登録されている。すなわち、本実施形態では、DEVMODEの既定位置に登録されている値が、Featureキーワード「papersize」を指定する値であり、DEVMODEの既定位置から「1」バイト分オフセットした位置に登録されている値が、Featureキーワード「staple」を指定する値である。
Option設定値630は、印刷時にホストコンピュータが画像形成装置に送信する印刷設定情報が記述される画像形成装置が読み取り可能なメッセージであるジョブチケット(Job ticket)に記述される値であり、Option設定値630は、Featureキーワードに関連するオプションを指定し、前述したFeatureキーワード610と関連付けられている。本実施形態では、Option設定値「a4」および「a3」が、Featureキーワード「papersize」に関連付けられている。また、Option設定値「off」、「left_top」および「right_top」が、Featureキーワード「staple」に関連付けられている。
DEVMODE値640は、ホストコンピュータ110a、110b、110cのDEVMODEに登録される値であり、前述したOption設定値630と関連付けられている。本実施形態では、Featureキーワード「papersize」のOption設定値「a4」にDEVMODE値「1」が関連付けられており、Option設定値「a3」にDEVMODE値「2」が関連付けられている。また、本実施形態では、Featureキーワード「staple」のOption設定値「off」にDEVMODE値「1」が、Option設定値「left_top」にDEVMODE値「2」が、Option設定値「right_top」にDEVMODE値「3」がそれぞれ関連付けられている。
なお、本実施形態のFeatureキーワード610およびOption設定値630は、Featureキーワードの種類やOptionの種類を示すテキストなどの情報として記述されている。また、他の実施形態では、画像形成装置の有する機能に応じて、いかなるFeatureキーワードおよびOption設定値を採用することができる。
図7は、プリンタ設定情報を作成する処理を示した図である。以下、図7を参照して、プリンタドライバ生成部111に含まれるプリンタ設定情報生成部114が、プリンタ設定情報を作成する処理について説明する。
図7の処理は、ステップS700から開始する。ステップS700の処理開始は、図5で説明した対応テーブルを生成する処理が終了した後に、プリンタドライバ生成部111がプリンタ設定情報生成部114を呼び出すことにより行われる。
ステップS701では、プリンタ設定情報生成部114が、機能情報格納部1120からCapability情報400を取得する。ステップS702では、プリンタ設定情報生成部114が、Capability情報400をパース処理して、未読のFeatureキーワードが存在するか否か判断し、未読のFeatureキーワードが存在する場合には(yes)、処理をステップS703に分岐させる。一方、未読のFeatureキーワードが存在しない場合には(no)、処理をステップS706に分岐させ、処理を終了する。
ステップS703では、プリンタ設定情報生成部114が、Capability情報400から、ステップS702で検出した未読のFeatureキーワードに関連するDefault値を取得する。ステップS704では、プリンタ設定情報生成部114が、対応テーブル格納部1130に格納されている対応テーブル600を参照し、ステップS703で取得したDefault値に対応するDEVMODE値を取得する。ステップS705では、プリンタ設定情報生成部114が、ホストコンピュータ110aの不揮発性記憶装置からプリンタ設定情報のテンプレートを取得し、これにDEVMODE値を記述してプリンタ設定情報を生成し、プリンタ設定情報格納部1140に格納する。次いで、プリンタ設定情報生成部114は、処理をステップS702に戻し、総てのFeatureキーワードのDEVMODE値がプリンタ設定情報に記述されるまで、ステップS702〜ステップS705の処理を反復する。
図8は、ホストコンピュータ110aに登録されているDEVMODE800のデータ構造を示す概略図である。以下、図6および図8を参照して、ホストコンピュータ110aに登録されているDEVMODE800について説明する。
DEVMODE800には、図6を参照して説明したDEVMODE値が登録される。図8に示すDEVMODE800は、既定位置にDEVMODE値「1」が登録されており、既定位置から1バイト分オフセットした位置にDEVMODE値「2」が登録されている。図6を参照すると、DEVMODE800の既定位置、すなわち、既定位置からのオフセット値が「0」の位置には、Featureキーワード「papersize」のオプションを示す情報が登録されることが示されており、本実施形態のDEVMODE800は、Featureキーワード「papersize」のオプション情報として、Option設定値「a4」を指定していることが分かる。同様に、DEVMODE800の既定位置からのオフセット値が「1」の位置には、Featureキーワード「staple」のオプション情報が登録され、本実施形態のDEVMODE800は、Featureキーワード「staple」のオプション情報として、Option設定値「left_top」を指定していることが分かる。
なお、本実施形態では、2つのDEVMODE値のみが示されているが、他の実施形態では、画像形成装置の有する機能に応じて、任意の数のDEVMODE値をDEVMODEに登録することができる。さらに、本実施形態では、DEVMODE値を登録するためにDEVMODEの1バイト分の記憶領域を使用しているが、他の実施形態では、DEVMODEに登録される情報に応じて、任意の大きさの記憶領域を使用してもよい。
図9は、本実施形態のプリントシステム100によって作成されたプリンタドライバが、印刷時に画像形成装置に送信すべき印刷設定情報を、画像形成装置が読み取り可能なメッセージ形成に変換する処理を示すフローチャートである。以下、図9を参照して、プリンタドライバが、画像形成装置に送信すべき印刷設定情報からジョブチケットを生成する処理について説明する。
図9の処理は、ステップS900から開始する。ステップS900の処理開始は、本実施形態のプリントシステム100によって作成されたプリンタドライバが、上位のアプリケーションから印刷指示を受領することにより行われる。
ステップS901では、プリンタドライバが、対応テーブル格納部1130に格納された対応テーブル600を開く。ステップS902では、プリンタドライバが、対応テーブル600に未読のFeatureキーワードが存在するか否か判断し、未読のFeatureキーワードが存在する場合には(yes)、処理をステップS903に分岐させる。一方、未読のFeatureキーワードが存在しない場合には(no)、プリンタドライバは、処理をステップS908に分岐させ、処理が終了する。ステップS903では、プリンタドライバが、ステップS902で検出した未読のFeatureキーワードをジョブチケットに追加する。
ステップS904では、プリンタドライバが、対応テーブル600から、ステップS902で検出した未読のFeatureキーワードに関連付けられたオフセット値を取得する。ステップS905では、プリンタドライバが、ホストコンピュータ110aのDEVMODEから、ステップS904で取得したオフセット値に対応するDEVMODE値を取得する。ステップS906では、プリンタドライバが、対応テーブル600から、ステップS905で取得したDEVMODE値に関連付けられたOption設定値を取得する。ステップS907では、プリンタドライバが、ステップS906で取得したOption設定値をジョブチケットに追加する。次いで、プリンタドライバは、処理をステップS902に戻し、対応テーブル600内の未読のFeatureキーワードが無くなるまで、ステップS902〜ステップS907の処理を反復し、以下に説明するジョブチケットを生成する。
図10は、本実施形態のプリントシステム100によって作成されたジョブチケットの実施形態を示す図である。以下、図10を参照して、本実施形態のプリントシステム100によって作成されたジョブチケット1000について説明する。
図10に示すジョブチケット1000は、SOAPプロトコルに準拠したオブジェクトレベル間でのデータ通信を使用しており、メッセージの形式としてはXML形式で記述されたテキストファイルとされている。ジョブチケット1000は、適切な名前空間により定義された各種のタグを利用して記述されており、画像形成装置に送信されるジョブチケットであることを示す開始タグ<rpd:printticket>および終了タグ</rpd: printticket>の間に送信すべき印刷設定情報に含まれるOption設定値を設定するタグが配置されている。図9を参照して説明したように、プリンタドライバが、ホストコンピュータ110aのDEVMODE800に登録されたDEVMODE値と対応テーブル600とを参照して、印刷設定情報としてOption設定値を登録する。
図10に示したジョブチケット1000は、タグ<rpd:papersize>で、画像形成装置に送信される印刷設定情報に含まれる紙のサイズが記述される。本実施形態では、Option設定値として「a4」が記述されており、当該ジョブチケットを受領した画像形成装置が、A4サイズの紙を印刷する。
また、ジョブチケット1000は、タグ<rpd:staple>で、画像形成装置に送信される印刷設定情報に含まれるステープルに関する情報が記述される。本実施形態では、Option設定値として「left_top」が記述されており、当該ジョブチケットを受領した画像形成装置が、印刷時に印刷用紙の左上の位置にステープルを付加する。
なお、ジョブチケット1000には、説明する実施形態以外にも、他の適切なタグで設定された各種の設定を記述することができ、画像形成装置が有する機能に対応した、いかなる情報を記述することができる。また、本実施形態のジョブチケット1000は、ジョブチケット形式のメッセージであるが、印刷設定情報を送信できる限り、いかなる形式のメッセージを使用してもよい。
図11は、本発明の他の実施形態のプリントシステムに含まれるホストコンピュータ1100および画像形成装置1200の機能ブロック図である。ホストコンピュータ1100および画像形成装置1200は、ネットワークを介して接続されている。以下、図11を参照して、本実施形態のホストコンピュータ1100および画像形成装置1200の機能構成について説明する。
本実施形態のホストコンピュータ1100は、プリンタコアドライバ1102と、機能情報格納部1110と、対応テーブル格納部1112と、プリンタ設定情報格納部1114とを含んでいる。プリンタコアドライバ1102は、OSが有するデバイスドライバをインストール機能により呼び出され、画像形成装置1200からCapability情報を取得し、後述するプリンタ設定情報および対応テーブルを生成して、プリンタドライバを作成する。
機能情報格納部1110には、画像形成装置1200から取得したCapability情報が格納される。対応テーブル格納部1112には、画像形成装置が印刷データの印刷時に使用する印刷設定情報を画像形成装置が読み取り可能なメッセージ形式に変換するのに利用される対応テーブルが格納される。対応テーブル格納部1112は、レジストリ等のデータベースとして実装することもでき、またルックアップテーブルなどのデータテーブルとして実装することもできる。なお、Capability情報および対応テーブルは、図4および図6を参照して説明したCapability情報および対応テーブルと同じであるため、より詳細な説明は省略する。
プリンタ設定情報格納部1114には、プリンタコアドライバ1102が画像形成装置1200のCapability情報から生成したプリンタ設定情報が登録される。
図11を参照して、より詳細に本実施形態のプリンタコアドライバ1102について説明する。プリンタコアドライバ1102は、さらに、機能情報取得部1104と、対応テーブル生成部1106と、プリンタ設定情報生成部1108とを含んでいる。
機能情報取得部1104は、ネットワークを介して画像形成装置1200にCapability情報を要求し、画像形成装置1200から取得したCapability情報を機能情報格納部1110に格納する。対応テーブル生成部1106は、機能情報格納部1110から取得したCapability情報からFeatureキーワードと、そのOption設定値を抽出する。さらに、対応テーブル生成部1106は、Featureキーワードに対応するオフセット値と、Option設定値に対応するDEVMODE値を生成し、これらを関連付けて対応テーブルする。
プリンタ設定情報生成部1108は、機能情報格納部1120に登録されたCapability情報からプリンタ設定情報を生成し、プリンタ設定情報格納部1114に格納する。なお、プリンタ設定情報格納部1114は、レジストリ等のデータベースとして実装することもできる。
また、本実施形態では、対応テーブルが対応テーブル格納部1112に格納され、プリンタ設定情報がプリンタ設定情報格納部1114に格納されているが、対応テーブルとプリンタ設定情報を1つにまとめたXMLを生成し、このXMLを格納することもできる。
さらに、図11を参照して、画像形成装置1200の機能ブロックを説明する。画像形成装置1200は、プロトコル制御部1202と、機能情報提供部1204と、機能情報格納部1206とを含んで構成されている。
プロトコル制御部1202は、TCP/IPやWSDなどのプロトコルに準拠して、ホストコンピュータ1100と画像形成装置1200の間の通信を制御する。プロトコル制御部1202は、ホストコンピュータ1100からCapability情報要求を受領した後、機能情報提供部1204から画像形成装置1200のCapability情報を取得し、ホストコンピュータ1100にCapability情報を送信する。
機能情報提供部1204は、プロトコル制御部1202からCapability情報要求を受領すると、画像形成装置1200のCapability情報が格納されている機能情報格納部1206から、当該要求を受信した時点の画像形成装置1200のCapability情報を取得し、プロトコル制御部1202に渡す。
図12は、本発明の他の実施形態のプリントシステムでプリンタドライバを作成する際に、プリンタコアドライバがCapability情報からプリンタ設定情報と対応テーブルを作成する処理シーケンスを示す図である。
プリンタコアドライバ1102は、OSが有するデバイスドライバをインストール機能から呼び出されると、プリンタコアドライバ1102に含まれる機能情報取得部1104にCapability情報取得要求を送信し、当該機能情報取得部1104が、ネットワークを介して画像形成装置1200にCapability情報要求を送信する。画像形成装置1200のプロトコル制御部1202は、ホストコンピュータ1100から当該要求を受信すると、機能情報提供部1204にCapability情報要求を送信する。次いで、機能情報提供部1204は、機能情報格納部1206からCapability情報を取得し、プロトコル制御部1202に渡す。次いで、プロトコル制御部1202は、Capability情報をホストコンピュータ1100に送信する。
ホストコンピュータ1100側では、プリンタコアドライバ1102の機能情報取得部1104が当該Capability情報を取得して、機能情報格納部1110に格納する。次いで、プリンタコアドライバ1102は、プリンタ設定情報生成部1108を呼び出し、プリンタ設定情報生成部1108は、当該Capability情報からプリンタ設定情報を生成し、プリンタ設定情報格納部1114に格納する。
次に、プリンタコアドライバ1102は、対応テーブル生成要求を対応テーブル生成部1106に送信する。対応テーブル生成部1106は、機能情報格納部1110からCapability情報を取得し、当該Capability情報から対応テーブルを生成して、対応テーブル格納部1112に格納する。
OSのデバイスドライバのインストール機能は、プリンタコアドライバ1102によって生成されたプリンタ設定情報をレジストリに登録して、プリンタドライバを生成する。
上述したように、本実施形態のプリントシステムは、プリンタの機能拡張に伴って追加された機能の印刷設定情報に対応したデータ構造体を自動生成するため、既存の総てのプリンタ機能に対応したデータ構造体を予め用意する必要がない。したがって、プリンタドライバのベンダやホストコンピュータのベンダ双方は、プリンタの機種拡張の際の開発負担を軽減することができる。また、ホストコンピュータに実装されたOSが、既存の総てのプリンタ機能に対応したデータ構造体を管理する必要が無くなるので、OSのソフトウェアサイズも低減でき、ホストコンピュータのハードウェア資源の消費も低減でき、より快適な処理を提供することができる。
さらに、本実施形態のプリントシステムは、プリンタの機能が拡張された場合でも、プリンタドライバが新たな機能に関連する印刷設定情報をプリンタが可読なメッセージ形成に自動的に変換できるため、プリンタの機能拡張に機動的に対応することができる。
これまで本実施形態につき説明してきたが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
100…プリントシステム、110a、110b、110c…ホストコンピュータ、111…プリンタドライバ生成部、112…機能情報取得部、113…対応テーブル生成部、114…プリンタ設定情報生成部、115…ドライバパッケージ生成部、1120…機能情報格納部、1130…対応テーブル格納部、1140…プリンタ設定情報格納部、1150…ドライバパッケージ格納部、119…インストール処理部、120a、120b、120c…画像形成装置、122…プロトコル制御部、124…機能情報提供部、126…機能情報格納部、130…ネットワーク、1100…ホストコンピュータ、1102…プリンタコアドライバ、1104…機能情報取得部、1106…対応テーブル生成部、1108…プリンタ設定情報生成部、1110…機能情報格納部、1112…対応テーブル格納部、1114…プリンタ設定情報格納部、1200…画像形成装置、1202…プロトコル制御部、1204…機能情報提供部、1206…機能情報格納部
Claims (17)
- ネットワークと、前記ネットワークを介して接続された情報処理装置と、画像形成装置とを含むプリントシステムであって、前記情報処理装置は、
前記画像形成装置から前記ネットワークを介して前記画像形成装置の機能情報を取得する機能情報取得手段と、
前記機能情報と、前記情報処理装置に登録されるプリンタ設定情報とを対応付ける対応テーブルを生成する対応テーブル生成手段と、
前記機能情報から前記プリンタ設定情報を生成するプリンタ設定情報生成手段と
を含み、
前記情報処理装置が、前記プリンタ設定情報に基づいて、プリンタドライバを作成するプリントシステム。 - 前記情報処理装置が、
前記プリンタ設定情報を使用して、プリンタドライバを作成するためのプリンタドライバパッケージを生成するドライバパッケージ生成手段と、
前記プリンタドライバパッケージを前記情報処理装置にインストールしてプリンタドライバを作成するインストール処理手段と
をさらに含む、請求項1に記載のプリントシステム。 - 前記プリントシステムによって作成されたプリンタドライバが、
前記対応テーブルを参照して、前記情報処理装置に登録されたプリンタ設定情報から、前記画像形成装置が印刷データの印刷に使用する印刷設定情報が記述された画像形成装置が読み取り可能なメッセージを生成する、請求項1または2に記載のプリントシステム。 - 前記情報処理装置に登録されるプリンタ設定情報は、前記プリンタ設定情報として機能するDEVMODEに設定される情報を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載のプリントシステム。
- 前記画像形成装置は、前記画像形成装置が有する機能に関する機能情報を含み、前記機能情報は、前記画像形成装置が印刷データの印刷に使用する印刷設定情報を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載のプリントシステム。
- ネットワークを介して接続された画像形成装置に対し印刷を指令する情報処理装置であって、前記情報処理装置は、
前記画像形成装置から前記ネットワークを介して前記画像形成装置の機能情報を取得する機能情報取得手段と、
前記機能情報と、前記情報処理装置に登録されるプリンタ設定情報とを対応付ける対応テーブルを生成する対応テーブル生成手段と、
前記機能情報から前記プリンタ設定情報を生成するプリンタ設定情報生成手段と
を含み、
前記プリンタ設定情報に基づいて、プリンタドライバを作成する情報処理装置。 - 前記情報処理装置が、
前記プリンタ設定情報を使用して、プリンタドライバを作成するためのプリンタドライバパッケージを生成するドライバパッケージ生成手段と、
前記プリンタドライバパッケージを前記情報処理装置にインストールしてプリンタドライバを作成するインストール処理手段と
をさらに含む、請求項6に記載の情報処理装置。 - 前記情報処理装置によって作成されたプリンタドライバが、
前記対応テーブルを参照して、前記情報処理装置に登録されたプリンタ設定情報から、前記画像形成装置が印刷データの印刷に使用する印刷設定情報が記述された画像形成装置が読み取り可能なメッセージを生成する、請求項6または7に記載の情報処理装置。 - 前記情報処理装置に登録されるプリンタ設定情報は、前記プリンタ設定情報として機能するDEVMODEに設定される情報を含む、請求項6〜8に記載の情報処理装置。
- 前記画像形成装置は、前記画像形成装置が有する機能に関する機能情報を含み、前記機能情報は、前記画像形成装置が印刷データの印刷に使用する印刷設定情報を含む、請求項6〜9のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- ネットワークを介して接続された画像形成装置に対し印刷を指令する情報処理装置が実行する方法であって、前記方法は、前記情報処理装置が、
前記画像形成装置から前記ネットワークを介して前記画像形成装置の機能情報を取得するステップと、
前記機能情報と、前記情報処理装置に登録されるプリンタ設定情報とを対応付ける対応テーブルを生成するステップと、
前記機能情報から前記プリンタ設定情報を生成するステップと、
前記プリンタ設定情報に基づいて、プリンタドライバを作成するステップと
を実行する方法。 - 前記情報処理装置が、
前記プリンタ設定情報を使用して、プリンタドライバを作成するためのプリンタドライバパッケージを生成するステップと、
前記プリンタドライバパッケージを前記情報処理装置にインストールしてプリンタドライバを作成するステップと
をさらに含む、請求項11に記載の方法。 - 前記方法によって作成されたプリンタドライバが、
前記対応テーブルを参照して、前記情報処理装置に登録されたプリンタ設定情報から、前記画像形成装置が印刷データの印刷に使用する印刷設定情報が記述された画像形成装置が読み取り可能なメッセージを生成する、請求項11または12に記載の方法。 - 前記情報処理装置に登録されるプリンタ設定情報は、前記プリンタ設定情報として機能するDEVMODEに設定される情報を含む、請求項11〜13のいずれか1項に記載の方法。
- 前記画像形成装置は、前記画像形成装置が有する機能に関する機能情報を含み、前記機能情報は、前記画像形成装置が印刷データの印刷に使用する印刷設定情報を含む、請求項11〜14のいずれか1項に記載の方法。
- 請求項11〜15のいずれか1項に記載の各ステップを情報処理装置に対して実行させるためのコンピュータ実行可能なプログラム。
- 請求項16に記載のコンピュータ実行可能なプログラムを記録した、コンピュータ可読な記録媒体。
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