JP2010218124A - 商品推奨方法及び商品推奨システム - Google Patents

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Abstract

【課題】各消費者の個性や消費動向に応じた、効果的な商品の推奨を行うことができる商品推奨方法及び商品推奨システムを提供する。
【解決手段】歌唱行動履歴データベース211にアクセスし、消費者IDにより消費者Mを特定する。その後、楽曲データの配信開始時期後当該特定の消費者Mが楽曲データを再生させて歌唱するまでの時間差を、配信開始時期及び歌唱行動時期に基づき複数の楽曲データそれぞれごとに算出する。そして、その各楽曲データごとに算出した時間差に基づき、当該消費者Mに対し推奨する商品ごとの推奨時期を決定する。そして、各商品の推奨時期が到来するごとに、その商品の推奨情報を当該特定の消費者Mの携帯端末400へと出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、消費者に特定の商品を推奨する商品推奨方法及び商品推奨システムに関する。
消費者の情報端末に対して、例えば電子メールやウェブページ等により特定の商品の推奨情報を配信する商品推奨システムが知られている。このような商品推奨システムの従来技術として、消費者の収支状況を把握し、収支状況の変化に伴い生じる広告効果の高い場面に商品の推奨情報を配信する商品推奨システム(広告情報配信システム)が存在する(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−102820号公報
一般に、消費者の個性や消費動向には違いがあり、例えばある商品が市場に投入されてから比較的短い時間で消費する傾向にある人(いわゆる流行や新製品にすぐ飛びつくタイプの人)や、当該商品が市場に投入されてから比較的長い時間の経過後に消費する傾向にある人(新製品の様子をじっくり見極めるタイプの人)等が存在する。このような場合、前者には商品投入後早めに商品の推奨を行い、後者には商品投入後遅めに商品の推奨を行うことが好ましい。しかしながら、上記従来技術の商品推奨システムによれば、消費者の収支状況は考慮されるが、上記のような各消費者の個性や消費動向については考慮されておらず、各消費者に応じた適切な推奨時期に商品の推奨を行うことができなかった。
本発明の目的は、各消費者の個性や消費動向に応じた、効果的な商品の推奨を行うことができる商品推奨方法及び商品推奨システムを提供することにある。
上記目的を達成するために、第1発明の商品推奨方法は、消費者に特定商品を推奨する商品推奨方法において、商品推奨者側の第1情報端末における操作入力に基づき、複数の消費者識別情報を記憶した消費者データベースにアクセスし、前記消費者を特定する第1手順と、前記消費者データベースに蓄積された、商品が最初に市場に投入された市場投入時期と特定の前記消費者が前記商品を消費した消費行動時期を有する消費行動履歴情報に基づき、各商品ごとに、前記市場投入時期と前記消費行動時期との時間差を算出する第2手順と、前記第2手順で算出した前記時間差に対応させて、前記特定の消費者に対して推奨する前記特定商品の少なくとも1回の推奨時期を決定する第3手順と、前記第3手順で決定した前記推奨時期において、前記特定商品の推奨情報を推奨データベースより取得し、前記特定の消費者の第2情報端末に対し前記推奨情報を出力する第4手順とを有することを特徴とする。
本願第1発明においては、消費者データベースに、複数の消費者による商品の消費に関する消費行動履歴情報が蓄積されている。この消費行動履歴情報には、商品が最初に市場に投入された市場投入時期と、消費者が商品を消費した消費行動時期とが含まれる。商品推奨者により第1情報端末が操作されると、第1手順で上記消費者データベースにアクセスし、消費者識別情報により消費者を特定する。その後、第2手順で、商品の市場投入時期後当該特定の消費者が消費するまでの時間差を、市場投入時期及び消費行動時期に基づき複数の商品それぞれごとに算出する。そして、第3手順で、その各商品ごとに算出した時間差に基づき、商品ごとの推奨時期を決定する。そして、各商品の推奨時期が到来するごとに、第4手順で、その商品の推奨情報を当該特定の消費者の第2情報端末へと出力する。
これにより、ある商品が市場に投入されてから比較的短い時間で消費する傾向にある人には商品投入日に対して早めに商品の推奨を行い、当該商品が市場に投入されてから比較的長い時間の経過後に消費する傾向にある人には商品投入後遅めに商品の推奨を行うことができる。この結果、各消費者の個性や消費動向に応じた、効果的な商品の推奨を行うことができる。
第2発明の商品推奨方法は、上記第1発明において、前記第2手順で各商品ごとに算出された前記時間差を、前記記憶手段に記憶された商品特性ごとに予め定められた第1補正条件を用いて補正して集計し、前記特定の消費者に固有の標準時間差情報を算出する第5手順をさらに有し、前記第3手順は、前記第5手順で算出された標準時間差情報に基づき、前記特定の消費者に対して推奨する前記特定商品の推奨時期を決定することを特徴とする。
一般に、商品の市場投入時期後特定の消費者が消費するまでの時間差は、消費者個人の個性以外に、商品特性によっても異なるものとなる。本願第2発明ではこれに対応して、特定の消費者について各商品ごとに算出された時間差を、上記商品特性ごとに定めた第1補正条件を用いて補正し集計する。これにより、上記のような商品特性によるばらつきが解消され、特定の消費者固有の個性や消費動向を主として反映した、効果的な商品の推奨を行うことができる。
第3発明の商品推奨方法は、上記第2発明において、前記第5手順により算出された前記標準時間差情報が所定の時間幅であるか否かを判断する第6手順と、前記第6手順により、所定の時間幅であると判断された場合に、当該特定の消費者が、所定の時間幅ごとに区分けされた複数の消費者群のいずれに属するかを決定する第7手順をさらに有し、前記第3手順は、前記第7手順で前記特定の消費者が属すると決定された前記消費者群に対して予め定められた代表時間差情報に基づき、当該特定の消費者に対して推奨する前記特定商品の推奨時期を決定することを特徴とする。
本願第3発明においては、所定の時間幅ごとに区分けされた複数の消費者群が用意され、各消費者群に対し代表時間差情報が予め設定されている。そして、第6手順で、第5手順により算出された標準時間差情報が複数の消費者群のいずれに属するかを決定し、第7手順で、決定された消費者群に対応する代表時間差情報に基づき、当該特定の消費者に対して特定商品の推奨時期を決定する。これにより、予め消費者群ごとに画一的に推奨時期を設定しておけば、標準時間差情報に応じて消費者がどの消費者群に属するかを判定するのみで推奨時期が決まるため、各消費者に対し推奨時期を容易に決定することができる。また、消費者群を用意しない場合に比べて、商品推奨者側において管理する推奨時期の数を大幅に少なくできるので、システムの処理速度の向上やデータベースの容量削減効果もある。
第4発明の商品推奨方法は、上記第2又は第3発明において、前記第3手順は、前記第5手順で前記特定の消費者に対し算出された前記標準時間差情報、若しくは、前記第6手順で前記特定の消費者に対応付けられた前記代表時間差情報を、前記記憶手段に記憶された前記特定商品の商品特性に対応して予め定められた第2補正条件を用いて補正し、商品別時間差情報を算出する商品別算出手順を含み、
前記商品別算出手順で算出された前記商品別時間差情報に基づき、前記特定の消費者に対して推奨する前記特定商品の推奨時期を決定する手順であることを特徴とする。
消費者固有の個性や消費動向を把握するために算出した標準時間差情報又は代表時間差情報に基づいて推奨時期を決定する場合、それら標準時間差情報及び代表時間差情報は各消費者に対し画一的に設定されるものであるため、各商品の商品特性に対応した推奨時期の決定を行うことができない。したがって、本願第4発明においては、標準時間差情報又は代表時間差情報を商品特性に対応した第2補正条件を用いて補正することで、各商品の商品特性に対応した推奨時期の決定を行うことができる。
第5発明の商品推奨方法は、上記第1乃至第4発明のいずれかにおいて、前記第3手順は、当該特定商品の価格設定を段階的に変動させつつ推奨を行うための複数回の推奨時期を決定し、前記第4手順は、前記第3手順で決定した前記複数回の推奨時期のそれぞれにおいて、前記特定商品の価格設定値を変化させて前記特定の消費者の前記第2情報端末に対し出力することを特徴とする。
これにより、ある商品が市場に投入されてから比較的短い時間で消費する傾向にある人に対しては、商品投入日に対して早めに価格の割引を行うことで、当該消費者の消費意欲をさらに増大させることが可能となる。一方、当該商品が市場に投入されてから比較的長い時間の経過後に消費する傾向にある人に対しては、商品投入後早い時期には価格の割引を行わず、遅めに割引を行うことで、当該消費者の個性や消費動向に合わせた割引価格を行うことが可能となり、これにより消費意欲を増大させることが可能となる。このようにして、各消費者の個性や消費動向に応じた、効果的な商品の推奨を行うことができる。
第6発明の商品推奨方法は、上記第5発明において、前記第3手順は、前記第2手順又は第5手順で算出された、前記特定の消費者に係わる前記時間差又は前記標準時間差が所定時間以上であるか否かを判定する時間差判定手順を含み、前記時間差判定手順で前記時間差又は前記標準時間差が所定時間以上であると判定された場合に、複数回の前記推奨時期のうち初回の推奨開始時期及び推奨終了時期を遅くするとともに初回を含む推奨回数を多くし、一方、前記時間差判定手順で前記時間差が所定時間未満であると判定された場合に、複数回の前記推奨時期のうち初回の推奨開始時期及び推奨終了時期を早くするとともに初回を含む推奨回数を少なくすることを特徴とする。
これにより、ある商品が市場に投入されてから比較的短い時間で消費する傾向にある人に対しては、商品投入日に対して早めに推奨を開始して全体の推奨回数を少なくし、早めに推奨を終了することで、当該消費者の個性や消費動向に合わせた効果的な商品の推奨を行うことが可能となる。一方、当該商品が市場に投入されてから比較的長い時間の経過後に消費する傾向にある人に対しては、商品投入後遅めに推奨を開始して全体の推奨回数を多くし、遅めに推奨を終了することで、当該消費者の個性や消費動向に合わせた効果的な商品の推奨を行うことが可能となる。
上記目的を達成するために、第7発明の商品推奨システムは、消費者に特定商品を推奨する商品推奨システムであって、複数の前記消費者それぞれによる複数の商品に係わる消費行動履歴情報と、各消費者の消費者識別情報とを、互いに関連付けて記憶した消費者データベースと、前記消費者データベースに蓄積された前記消費行動履歴情報に含まれる、前記商品が最初に市場に投入された市場投入時期と特定の前記消費者の前記消費行動時期に基づき、複数の商品のそれぞれごとに、前記市場投入時期と前記消費行動時期との時間差を算出する時間差算出手段と、前記時間差算出手段により各商品ごとに算出された前記時間差に対応させて、前記特定の消費者に対して推奨する前記特定商品の少なくとも1回の推奨時期を決定する推奨時期決定手段と、前記推奨時期決定手段により決定された前記推奨時期において、前記特定商品の推奨情報を推奨データベースより取得し、前記特定の消費者の消費者情報端末に対し出力する推奨情報出力手段とを有することを特徴とする。
本願第7発明においては、消費者データベースに、複数の消費者による商品の消費に関する消費行動履歴情報が蓄積されている。この消費行動履歴情報には、商品が最初に市場に投入された市場投入時期と、消費者が商品を消費した消費行動時期とが含まれる。時間差算出手段は、この消費者データベースにアクセスし、特定の消費者についての商品の市場投入時期後消費するまでの時間差を、市場投入時期及び消費行動時期に基づき複数の商品それぞれごとに算出する。
そして、推奨時期算出手段が、上記算出された時間差に基づき、特定の消費者に対する商品の推奨時期を決定する。そして、商品の推奨時期が到来すると、推奨情報出力手段が、その商品の推奨情報を推奨データベースより取得し、当該特定の消費者の消費者情報端末へと出力する。
これにより、ある商品が市場に投入されてから比較的短い時間で消費する傾向にある人には商品投入後早めに商品の推奨を行い、当該商品が市場に投入されてから比較的長い時間の経過後に消費する傾向にある人には商品投入後遅めに商品の推奨を行うことができる。この結果、各消費者の個性や消費動向に応じた、効果的な商品の推奨を行うことができる。
本発明によれば、各消費者の個性や消費動向に応じた、効果的な商品の推奨を行うことができる。
本実施形態の商品推奨システムの全体構成を概念的に表すシステム構成図である。 サーバ及び携帯端末の機能構成を表すブロック図である。 歌唱行動履歴データベースの記憶内容の一例を表す図である。 消費者に固有の標準時間差を算出する際に、各楽曲データごとに算出された時間差を補正するための、楽曲データの特性ごとに予め定められた補正条件の一例を表す図である。 消費者ごとの標準時間差に対応させた、当該消費者に対して特定商品を推奨する推奨時期に関する設定の一例を表す図である。 決定した推奨時期を、当該消費者に対し推奨する商品の商品特性に対応して補正し、商品ごとの推奨時期を算出するために予め定められた補正条件の一例を表す図である。 消費者ごとの標準時間差に対応させた、当該消費者に対して推奨する推奨商品に関する設定の一例を表す図である。 消費者ごとの標準時間差に対応させた、当該消費者に対して推奨する推奨商品の価格の割引率に関する設定の一例を表す図である。 サーバの制御部により作成される推奨情報プランの一例を表す図である。 サーバの制御部が実行する制御内容を表すフローチャートである。 消費行動履歴に基づいて推奨時期を決定する変形例における、サーバ及び携帯端末の機能構成を表すブロック図である。 消費行動履歴データベースの記憶内容の一例を表す図である。 消費者に固有の標準時間差を算出する際に、各商品ごとに算出された時間差を補正するための、商品の特性ごとに予め定められた補正条件の一例を表す図である。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態の商品推奨システム1の全体構成を概念的に表すシステム構成図である。
図1において、商品推奨システム1は、いわゆるカラオケにおけるカラオケ利用者である消費者Mの歌唱行動の動向から消費者Mの個性を見極め、その個性に応じて商品の消費行動を推定し、これに応じたタイミングで消費者Mに対し特定の商品(以下適宜「特定商品」と記載)の推奨を行うものである。この商品推奨システム1は、カラオケルームKRに設置されたカラオケ装置100とインターネット等のネットワークNWを介し接続されたサーバ200(第1情報端末)を有している。このサーバ200には、ディスプレイ220、キーボード221、及びマウス222が接続されている。
カラオケ装置100は、上記ネットワークNWを介し楽曲配信会社から配信される楽曲データを再生するカラオケ装置本体110と、楽曲データの再生時に歌唱に係る映像を表示する表示装置120と、カラオケ装置本体110に接続され、消費者Mの歌唱の用に供するマイク115とを有している。
上記カラオケ装置本体110とサーバ200とは、上述したようにネットワークNWを介して互いに情報通信可能に接続されており、カラオケルームKRにおける各消費者Mによる各楽曲データの再生に関わる歌唱行動履歴情報がサーバ200に記憶される。また、サーバ200はネットワークNWを介して基地局300にも接続されており、サーバ200より各消費者Mの歌唱行動履歴情報に基づいたタイミングで当該消費者Mに対し出力される特定商品の推奨情報が、基地局300を介して各消費者Mがそれぞれ携帯する携帯端末400に無線通信により送信可能となっている。
携帯端末400(第2情報端末、消費者情報端末)としては、例えば携帯電話等が用いられる。その他にも、例えばPDA(Personal Digital Assistant)等の情報端末を用いてもよい。この携帯端末400は、各種表示を行う液晶ディスプレイ等の表示部401と、消費者Mが各種操作入力を行うための数字キー及び操作ボタンから構成される操作部402と、基地局300と無線通信を介し情報送受信を行うためのアンテナ410とを有している。
図2は、サーバ200及び携帯端末400の機能構成を表すブロック図である。
図2において、サーバ200は、サーバ200全体の制御を行う制御部201と、HDD(Hard Disk Drive)等で構成された記憶部210と、カラオケ装置本体110や基地局300との間でネットワークNWを介して行われる情報通信の制御を行う通信制御部202と、上記ディスプレイ220への映像信号の出力に関する制御を行う出力制御部203と、上記キーボード221やマウス222を介した情報の入力に関する制御を行う入力制御部204とを有している。
記憶部210(記憶手段)は、複数の消費者Mそれぞれによる複数の楽曲データ(商品)に係わる上記歌唱行動履歴情報(消費行動履歴情報)と、消費者識別情報としての消費者IDとを、互いに関連付けて記憶した歌唱行動履歴データベース211(消費者データベース)を有している。上記歌唱行動履歴情報には、各消費者Mごとに、各楽曲データについて、楽曲配信会社より当該楽曲データが最初に市場に配信された配信開始時期(市場投入時期)と、当該消費者MがカラオケルームKRにて当該楽曲データを最初に再生させた歌唱行動時期(消費行動時期)とが含まれている(後述の図3参照)。
また記憶部210は、種々の商品をそれぞれ推奨するための推奨情報(例えば商品名、商品内容、価格、外観画像等の商品に関する情報)を記憶した商品データベース212(推奨データベース)と、カラオケルームKRにおける消費者Mの歌唱行動の動向から消費者Mの個性を見極め、その個性に応じて商品の消費行動を推定し、これに応じたタイミングで消費者Mに対し特定商品の推奨を行うための商品推奨方法(後述の図10参照)を実行する商品推奨プログラム等の各種プログラムを記憶するプログラム記憶エリア213とを有している。
制御部201はいわゆるマイクロコンピュータであり、図示を省略するが、中央演算処理装置であるCPU、ROM、及びRAM等から構成され、RAMの一時記憶機能を利用しつつ、記憶部210の上記プログラム記憶エリア213に記憶された各種プログラムに従って信号処理を行う。
携帯端末400は、上記表示部401、操作部402、及びアンテナ410と、基地局300との間で無線通信を介して行われる情報通信の制御を行う無線通信制御部403と、携帯端末400全体の制御を行う制御部404とを有している。制御部404は、サーバ200よりネットワークNW及び基地局300を介して特定商品の推奨情報を受信すると、当該推奨情報を表示部401に表示させる。
図3は、上記歌唱行動履歴データベース211の記憶内容の一例を表す図である。
図3に示すように、歌唱行動履歴データベース211には、各消費者Mごとに、上記消費者IDと、当該消費者Mが歌唱した複数の楽曲データに係わる歌唱行動履歴情報とが、互いに関連付けられて記憶されている。歌唱行動履歴情報には、各楽曲データごとに、楽曲名、楽曲の種別、楽曲配信会社より当該楽曲データが最初に市場に配信された配信開始時期、及び当該消費者MがカラオケルームKRにて当該楽曲データを最初に再生させた歌唱行動時期とが含まれている。
サーバ200の制御部201は、特定の消費者Mについて、各楽曲データごとに、上記配信開始時期と上記歌唱行動時期との時間差を算出する。図3に示す例では、消費者IDが「ID1」である消費者Mは、各楽曲データ「music1〜3」についての時間差はそれぞれ7日(1週間)、1日、22日であり、消費者IDが「ID2」である消費者Mは、各楽曲データ「music4〜6」についての時間差はそれぞれ36日、83日、76日となっている。すなわち、前者は配信開始時期と歌唱行動時期との時間差が比較的短く、後者は配信開始時期と歌唱行動時期との時間差が比較的長くなっている。なお、この例では楽曲の種別を「邦楽」と「洋楽」の2種類に区分しているが、これ以外にも、例えば若い歌手か年配歌手か、単独楽曲であるかメドレー楽曲であるか等、その他の種別によって楽曲を区分してもよい。
図4は、消費者Mに固有の標準時間差を算出する際に、各楽曲データごとに算出された上記時間差を補正するための、楽曲データの特性ごとに予め定められた補正条件の一例を表す図である。
図4(a)は、「邦楽」と「洋楽」の2種類の楽曲データの一般的な商品特性を表すグラフである。この図4(a)に示すように、「邦楽」については配信開始時期から比較的早めの時期に配信数が上昇するのに対し、「洋楽」については配信開始時期から配信数が上昇するまでに比較的時間を要する商品特性がある。本実施形態では、図4(a)に示すように、「洋楽」の特性曲線M2が最大値となるまでに要する時間は「邦楽」の特性曲線M1が最大値となるまでに要する時間の約5倍であることから、図4(b)に示すように、時間差の補正条件を「邦楽」については1倍、「洋楽」については0.2倍とする。これにより、楽曲の種別に基づく上記特性による時間差のばらつきを解消できる。なお、この補正条件(第1補正条件)に関する情報は、記憶部210の適宜の領域に予め記憶されている。
なお、図4に示す例では2つの特性曲線M1,M2の最大値を基準にして補正条件を決定するようにしたが、これに限らず、例えば各特性曲線M1,M2の中央値や平均値、又は標準偏差等を基準にして補正条件を決定してもよい。
上記補正条件により、消費者Mに固有の標準時間差は具体的には次のようにして求められる。例えば前述の図3に示す消費者IDが「ID1」である消費者Mについては、「music1」及び「music2」は「邦楽」であることから、上記補正条件である1倍を乗じて補正後の時間差はそれぞれ7日(1週間)、1日となり、「music3」は「洋楽」であることから、上記補正条件である0.2倍を乗じて時間差は4.4日となる。したがって、標準時間差はこれらの平均をとって(7+1+4.4)/3≒4.1日となる。また例えば、図3に示す消費者IDが「ID2」である消費者Mについては、「music4〜6」は全て「邦楽」であることから、上記補正条件である1倍を乗じて補正後の時間差はそれぞれ36日、83日、76日となる。したがって、標準時間差はこれらの平均をとって(36+83+76)/3≒65日となる。
図5は、上記消費者Mごとの標準時間差に対応させた、当該消費者Mに対して特定商品を推奨する推奨時期に関する設定の一例を表す図である。
図5に示すように、算出された標準時間差に応じて特定商品の推奨を行う推奨時期が予め設定されている。なお、この推奨時期に関する設定情報は、記憶部210の適宜の領域に予め記憶されている。本実施形態では、標準時間差が所定の時間幅であるか否かを判定することにより、消費者Mが所定の時間幅ごとに区分けされた3つの消費者群のいずれに属するかを決定する。図5に示す例では、消費者Mは、標準時間差が1週間以上1ヶ月未満である場合には、標準時間差が標準的な長さである消費者群「標準」、標準時間差が1週間未満である場合には、標準時間差が比較的小さい消費者群「小」、標準時間差が1ヶ月以上である場合には、標準時間差が比較的大きい消費者群「大」に区分され、各消費者群に対して推奨時期に関する情報(代表時間差情報)が予め設定されている。この推奨時期情報は、最初の推奨を開始する開始時期、最初の推奨を終了する終了時期、推奨回数、1回の推奨期間、及び次の推奨までの間隔の項目から構成されている。なお、図中に示す「当日」とは推奨する商品が市場に投入される日(発売日、発表日等)を指すものである。
この例では、消費者群「小」に属する消費者Mに対しては、ある楽曲データが市場に配信されてから比較的短い時間でカラオケで歌唱する傾向にある人、すなわちある商品が市場に投入されてから比較的短い時間の経過後に消費する傾向にある人と考えられるため、推奨時期を、消費者群「標準」の消費者Mに比べ、商品投入日に対して早めに推奨を開始し、全体の推奨回数を少なくすると共に、1回の推奨期間及び推奨間隔を短めにし、早めに全体の推奨を終了するように決定する。例えば前述の図3に示す消費者IDが「ID1」である消費者Mは、前述したように標準時間差が4.1日であるため上記消費者群「小」に属する消費者Mに該当する。
一方、消費者群「大」に属する消費者Mに対しては、ある楽曲データが市場に配信されてから比較的長い時間の経過後にカラオケで歌唱する傾向にある人、すなわちある商品が市場に投入されてから比較的長い時間の経過後に消費する傾向にある人と考えられるため、推奨時期を、消費者群「標準」の消費者Mに比べ、商品投入後遅めに推奨を開始し、全体の推奨回数を多くすると共に、1回の推奨期間及び推奨間隔を長めにし、遅めに全体の推奨を終了するように決定する。例えば前述の図3に示す消費者IDが「ID2」である消費者Mは、前述したように標準時間差が65日であるため上記消費者群「大」に属する消費者Mに該当する。
図6は、上記決定した推奨時期を、当該消費者Mに対し推奨する商品の商品特性に対応して補正し、商品ごとの推奨時期(商品別時間差情報)を算出するために予め定められた補正条件の一例を表す図である。
図6に示す例では、商品特性として4つの価格帯に対応して補正条件が定められており、商品価格が5千円以下のものについては推奨時期を1倍、商品価格が5千円より高く1万円以下のものについては推奨時期を2倍、商品価格が1万円より高く5万円以下のものについては推奨時期を3倍、商品価格が5万円より高く100万円以下のものについては推奨時期を5倍する。このように、価格が高いものほど倍率を大きく設定しているのは、一般に消費者は商品の価格が高いほど購入するか否かをじっくりと時間をかけて考える傾向があるからである。なお、この補正条件(第2補正条件)に関する情報は、記憶部210の適宜の領域に予め記憶されている。
具体的には、例えば消費者群「小」に属する消費者Mに対し4万円の商品を推奨する場合の推奨時期は、補正条件が3倍であるので、前述の図5に示す消費者群「小」に属する消費者Mについての推奨期間を3倍したもの、すなわち開始時期が4日後、終了時期は13日後、推奨回数が9回、1回の推奨期間が9日、次の推奨期間までの間隔が3日となる。なお、この場合における上記開始時期の計算方法は、消費者群「小」の場合は消費者群「標準」が当日であるのに対して2日早いので、その2日×3=6日となり、図5に示す設定(2日前)より6日後ろにずれることになるため、商品投入日から4日後となる。また上記終了時期の計算方法は、図5に示す設定の推奨期間が3日間であり補正後の推奨期間は上記したように3日×3=9日となるので、それを上記補正後の開始時期の4日後に足して13日後となる。
なお、図6に示す例では商品特性として商品価格に応じて補正条件を設定するようにしたが、これに限られず、例えば商品種別(その商品が書籍か車か等)、商品が耐久財であるか消耗品であるか、商品個性(例えば同一商品における製品ごとの違い)等、その他の商品特性に応じて補正条件を設定してもよい。
図7は、上記消費者Mごとの標準時間差に対応させた、当該消費者Mに対して推奨する推奨商品に関する設定の一例を表す図である。
図7に示すように、算出された標準時間差に応じて当該消費者Mに対して推奨を行う推奨商品に関する情報が予め設定されている。なお、この推奨商品に関する設定情報は、記憶部210の適宜の領域に予め記憶されている。図7に示す例では、推奨商品に関する情報は、新製品と旧製品との割合、流行商品と非流行商品との割合、及び推奨する商品の数の項目から構成されている。この例では、消費者群「小」に属する消費者Mに対しては、ある楽曲データが市場に配信されてから比較的短い時間でカラオケで歌唱する傾向にある人、すなわち流行や新製品にすぐ飛びつくタイプの人であると考えられるため、消費者群「標準」に属する消費者Mに比べ、新製品や流行商品の割合が多くなるように推奨商品を決定する。また、好奇心が旺盛で多様な商品に興味を持つ性質であることが予想されるため、消費者群「標準」の消費者Mの商品数(例えば2つ)に比べて推奨する商品数が多くなるように(例えば4つ)推奨商品を決定する。
一方、消費者群「大」に属する消費者Mに対しては、ある楽曲データが市場に配信されてから比較的長い時間の経過後にカラオケで歌唱する傾向にある人、すなわち新製品の様子をじっくり見極めるタイプの人であると考えられるため、消費者群「標準」に属する消費者Mに比べ、新製品や流行商品の割合が少なくなるように推奨商品を決定する。また、用心深く限られた商品にしか興味を持たない性質であることが予想されるため、消費者群「標準」の消費者Mの商品数(例えば2つ)に比べて推奨する商品数が少なくなるように(例えば1つ)推奨商品を決定する。
図8は、上記消費者Mごとの標準時間差に対応させた、当該消費者Mに対して推奨する推奨商品の価格の割引率に関する設定の一例を表す図である。
図8に示すように、算出された標準時間差に応じて当該消費者Mに対して推奨を行う推奨商品の価格の割引率に関する情報が予め設定されている。なお、この割引率に関する設定情報は、記憶部210の適宜の領域に予め記憶されている。図8に示す例では、割引率に関する情報は、推奨回数に応じて価格設定が段階的に変動するように設定されている。この例では、消費者群「小」に属する消費者Mに対しては、前述したようにある商品が市場に投入されてから比較的短い時間で消費する傾向にある人と考えられるため、消費者群「標準」に属する消費者Mに比べ、商品投入後早めに価格の割引を行うように割引率を決定する。一方、消費者群「大」に属する消費者Mに対しては、前述したようにある商品が市場に投入されてから比較的長い時間の経過後に消費する傾向にある人と考えられるため、消費者群「標準」に属する消費者Mに比べ、商品投入後遅めに価格の割引を行うように割引率を決定する。
なお、上記では推奨回数に応じて割引率を設定するようにしたが、これに限られず、期間(配信開始後の経過時間等)に応じて割引率を設定してもよい。
図9は、サーバ200の制御部201により作成される推奨情報プランの一例を表す図である。この図9では、推奨する特定商品の価格が5千円以内であり、且つこれらの商品の発売日が2009年1月1日であるものとする。
図9(a)は、消費者群「小」に属する消費者Mの場合の推奨情報プランの一例である。前述の図5に示すように、消費者群「小」に属する消費者Mの推奨時期は、推奨開始時期が発売日の2日前、1回の推奨期間が3日間、推奨回数3回、間隔1日であり、商品A,B,C,Dの価格が5千円以内であることから前述の図6に示すように補正条件は倍率1倍となり、図5に示す推奨期間はそのまま適用される。また推奨商品に関する設定については、前述の図7に示すように、消費者群「小」に属する消費者Mの商品数は4つとなる。また消費者群「小」に属する消費者Mの割引率については、前述の図8に示すように、1回目が10%、2回目が5%、3回目が割引なしとなる。以上から、図9(a)に示すような推奨情報プランとなる。サーバ200の制御部201は、この推奨情報プランにしたがって、全3回の推奨時期が到来するごとに、該当する消費者Mの携帯端末400に対し特定商品A,B,C,Dの推奨情報を出力する。
図9(b)は、消費者群「大」に属する消費者Mの場合の推奨情報プランの一例である。前述の図5に示すように、消費者群「大」に属する消費者Mの推奨時期は、推奨開始時期が発売日の1週間後、1回の推奨期間が1週間、推奨回数5回、間隔5日であり、商品Aの価格が5千円以内であることから前述の図6に示すように補正条件は倍率1倍となり、図5に示す推奨期間はそのまま適用される。また推奨商品に関する設定については、前述の図7に示すように、消費者群「大」に属する消費者Mの商品数は1つとなる。また消費者群「大」に属する消費者Mの割引率については、前述の図8に示すように、1回目から3回目が割引なし、4回目が5%、5回目が10%となる。以上から、図9(b)に示すような推奨情報プランとなる。サーバ200の制御部201は、この推奨情報プランにしたがって、全5回の推奨時期が到来するごとに、該当する消費者Mの携帯端末400に対し特定商品Aの推奨情報を出力する。
図10は、サーバ200の制御部201が実行する制御内容を表すフローチャートである。このフローは、例えばサーバ200においてサーバ管理者(商品推奨者)がキーボード221やマウス222を用いて処理開始指令を操作入力した際に開始される。
ステップS5では、制御部201は、サーバ200における消費者Mの消費者IDの特定を指示する操作入力に基づき、記憶部210に格納された歌唱行動履歴データベース211にアクセスし、商品推奨対象となる消費者Mの消費者IDを特定する。
ステップS10では、制御部201は、上記ステップS5で特定した消費者IDの歌唱行動履歴情報に含まれる複数の楽曲データのうちの1つの楽曲データを選択し、当該選択した楽曲データに係る配信開始時期と歌唱行動時期との時間差を算出する。
ステップS15では、制御部201は、記憶部210より楽曲データの特性ごとに予め定められた補正条件を読み出し、上記ステップS10で算出した時間差を上記補正条件を用いて補正する。本実施形態では、前述の図4に示すように、「邦楽」と「洋楽」の特性に基づき、「邦楽」については時間差を1倍、「洋楽」については時間差を0.2倍する。
ステップS20では、制御部201は、上記ステップS5で特定した消費者IDの歌唱行動履歴情報に含まれる複数の楽曲データの全てについて、上記ステップS10及びステップS15の処理が終了したか否かを判定する。処理が終了していない場合には、判定が満たされずに先のステップS10に戻り、消費者IDの歌唱行動履歴情報に含まれる複数の楽曲データのうちの次の楽曲データを選択し、当該選択した楽曲データに係る時間差を算出すると共に楽曲特性に応じた補正を行う。一方、処理が終了している場合には、判定が満たされてステップS25に移る。
ステップS25では、制御部201は、上記ステップS5で特定した消費者Mに固有の標準時間差を算出する。具体的には、上記ステップS10〜ステップS20を繰り返すことにより算出した、該当する消費者IDの歌唱行動履歴情報に含まれる全楽曲データについての補正済の時間差をそれぞれ加算し、楽曲データ数で割ることにより複数の補正済の時間差の平均値を算出する。この平均値が標準時間差に相当する。
ステップS30では、制御部201は、上記ステップS25で算出した標準時間差が所定の時間幅であるか否かを判定する。標準時間差が1週間未満であると判定された場合には、ステップS35に移り、制御部201は消費者Mを消費者群「小」に属すると決定する。その後、後述のステップS50に移る。一方、上記ステップS30において標準時間差が1週間以上1ヶ月未満であると判定された場合には、ステップS40に移り、制御部201は消費者Mを消費者群「標準」に属すると決定する。その後、後述のステップS50に移る。他方、上記ステップS30において標準時間差が1ヶ月以上であると判定された場合には、ステップS45に移り、制御部201は消費者Mを消費者群「大」に属すると決定する。その後、後述のステップS50に移る。
ステップS50では、制御部201は、上記ステップS35,S40,S45のいずれかにおいて決定された消費者群に応じ、図5に示す各消費者群に対して予め設定された推奨時期に基づき、消費者Mに対する推奨時期を決定する。本実施形態では、前述したように、消費者群「小」に属する消費者Mに対しては、推奨時期を、消費者群「標準」に属する消費者Mに比べ、商品投入日に対して早めに推奨を開始し、全体の推奨回数を少なくすると共に、1回の推奨期間及び推奨間隔を短めにし、早めに全体の推奨を終了するように決定する。一方、消費者群「大」に属する消費者Mに対しては、推奨時期を、消費者群「標準」に属する消費者Mに比べ、商品投入後遅めに推奨を開始し、全体の推奨回数を多くすると共に、1回の推奨期間及び推奨間隔を長めにし、遅めに全体の推奨を終了するように決定する。
ステップS55では、制御部201は、推奨する商品の特性に応じて、上記ステップS50で設定した推奨時期の補正を行い、特定商品ごとの推奨時期を算出する。本実施形態では、前述の図6に示すように、商品価格が高いものほど補正倍率が大きく設定されており、上記ステップS50で設定した推奨時期に当該補正倍率を乗じることにより、特定商品ごとの推奨時期を算出する。
ステップS60では、制御部201は、上記ステップS35,S40,S45のいずれかにおいて決定された消費者群に応じ、図7に示す各消費者群に対して予め設定された推奨商品に関する設定情報に基づき、消費者Mに対し推奨する商品を決定する。本実施形態では、前述したように、消費者群「小」に属する消費者Mに対しては、消費者群「標準」に属する消費者Mに比べ、新製品や流行商品の割合が多くなるように、且つ推奨する商品数が多くなるように推奨商品を最終的に決定する。一方、消費者群「大」に属する消費者Mに対しては、消費者群「標準」に属する消費者Mに比べ、新製品や流行商品の割合が少なくなるように、且つ推奨する商品数が少なくなるように決定する。また、上記ステップS50及びステップS55で決定した推奨時期に基づき、既に推奨時期が経過してしまっている商品については推奨商品から除外する。
ステップS65では、制御部201は、上記ステップS35,S40,S45のいずれかにおいて決定された消費者群に応じ、図8に示す各消費者群に対して予め設定された割引率に関する設定情報に基づき、消費者Mに対し推奨する商品価格の割引率を決定する。本実施形態では、前述したように、消費者群「小」に属する消費者Mに対しては、消費者群「標準」に属する消費者Mに比べ、商品投入後早めに価格の割引を行うように割引率を決定する。一方、消費者群「大」に属する消費者Mに対しては、消費者群「標準」に属する消費者Mに比べ、商品投入後遅めに価格の割引を行うように割引率を決定する。
ステップS70では、制御部201は、上記ステップS50〜ステップS65による決定に基づき、該当する消費者Mに対する推奨情報プランを作成する。この推奨情報プランには、前述した図9に示すように、推奨時期、推奨商品、割引率等の情報が含まれる。
ステップS75では、制御部201は、上記ステップS70で作成した推奨情報プランにしたがって、推奨時期が到来するごとに、特定商品の推奨情報(割引率等の情報を含む)を商品データベース212より取得し、その推奨情報を該当する消費者Mの携帯端末400に対し出力する。これにより、消費者Mの携帯端末400の表示部401には受信した推奨情報が表示される。以上により、このフローを終了する。
上記において、ステップS5が、特許請求の範囲に記載の消費者を特定する第1手順に相当し、ステップS10及びステップS20が、市場投入時期と消費行動時期との時間差を算出する第2手順に相当すると共に、市場投入時期と消費行動時期との時間差を算出する時間差算出手段を構成し、ステップS30、ステップS50、及びステップS55が、推奨時期を決定する第3手順に相当すると共に、特定の消費者に対して推奨する特定商品の少なくとも1回の推奨時期を決定する推奨時期決定手段を構成し、ステップS75が推奨情報を出力する第4手順に相当すると共に、特定商品の推奨情報を推奨データベースより取得し、特定の消費者の消費者情報端末に対し出力する推奨情報出力手段を構成する。
また、ステップS15、ステップS20、及びステップS25が、特定の消費者に固有の標準時間差情報を算出する第5手順に相当し、ステップS30が、標準時間差情報が所定の時間幅であるか否かを判断する第6手順に相当し、ステップS35、ステップS40、及びステップS45が、特定の消費者が所定の時間幅ごとに区分けされた複数の消費者群のいずれに属するかを決定する第7手順に相当する。さらに、ステップS55が、商品別時間差情報を算出する商品別算出手順に相当する。
なお、ステップS30は、上記第6手順の他、特定の消費者に係わる時間差又は標準時間差が所定時間以上であるか否かを判定する時間差判定手順にも相当する。この場合において、消費者群「標準」に区分される標準時間差である1週間以上1ヶ月未満の時間区分が、上記所定時間に相当する。
以上説明した実施形態においては、サーバ200の記憶部210の歌唱行動履歴データベース211に、複数の消費者MによるカラオケルームKRにおける歌唱に関する歌唱行動履歴情報が蓄積されている。この歌唱行動履歴情報には、楽曲データが最初に市場に配信された配信開始時期と、消費者Mが楽曲データをカラオケルームKRにおいて最初に再生させた歌唱行動時期とが含まれる。そして、サーバ200においてサーバ管理者がキーボード221又はマウス222を用いて処理開始指令を操作入力すると、サーバ200の制御部201は、歌唱行動履歴データベース211にアクセスし、消費者IDにより消費者Mを特定する。その後、楽曲データの配信開始時期後当該特定の消費者Mが楽曲データを再生させて歌唱するまでの時間差を、配信開始時期及び歌唱行動時期に基づき複数の楽曲データそれぞれごとに算出する。そして、その各楽曲データごとに算出した時間差に基づき、当該消費者Mに対し推奨する商品ごとの推奨時期を決定する。そして、各商品の推奨時期が到来するごとに、その商品の推奨情報を当該特定の消費者Mの携帯端末400へと出力する。
これにより、ある楽曲データが市場に配信されてから比較的短い時間で歌唱する傾向にある人については、いわゆる流行や新製品にすぐ飛びつくタイプの人とみなし、商品投入日に対して早めに商品の推奨を行い、楽曲データが市場に配信されてから比較的長い時間の経過後に歌唱する傾向にある人については、新製品の様子をじっくり見極めるタイプの人とみなし、商品投入後遅めに商品の推奨を行うことができる。この結果、各消費者Mの個性や消費動向に応じた、効果的な商品の推奨を行うことができる。
また、本実施形態では特に、特定の消費者Mについて各楽曲データごとに算出された時間差を、楽曲データの商品特性ごとに定めた補正条件を用いて補正し集計する。すなわち、一般に、楽曲データの配信開始時期後特定の消費者Mが歌唱するまでの時間差は、消費者個人の個性以外に、商品特性(上記実施形態では楽曲が邦楽であるか洋楽であるかの種別)によっても異なるものとなる。そこで、本実施形態では上述のようにすることにより、上記のような商品特性によるばらつきが解消され、特定の消費者固有の個性や消費動向を主として反映した、効果的な商品の推奨を行うことができる。
また、本実施形態では特に、所定の標準時間差の時間幅ごとに区分けされた複数の消費者群が用意され、各消費者群に対し推奨時期が予め設定されている。そして、算出された標準時間差が複数の消費者群のいずれに属するかを決定し、決定された消費者群に対応する推奨時期情報に基づき、当該特定の消費者Mに対して特定商品の推奨時期を決定する。これにより、予め消費者群ごとに画一的に推奨時期を設定しておけば、標準時間差に応じて消費者Mがどの消費者群に属するかを判定するのみで推奨時期が決まるため、各消費者Mに対し推奨時期を容易に決定することができる。また、消費者群を用意しない場合に比べて、商品推奨者側において管理する推奨時期の数を大幅に少なくできるので、サーバ200における処理速度の向上や記憶部210の容量削減効果もある。
また、本実施形態では特に、標準時間差に基づいて決定した推奨時期を、商品特性に対応した補正条件(上記実施形態では価格帯ごとの倍率)を用いて補正する。すなわち、消費者固有の個性や消費動向を把握するために算出した標準時間差に基づいて推奨時期を決定する場合、その推奨時期は各消費者Mに対し画一的に設定されるものであるため、各商品ごとの商品特性に対応した推奨時期の決定を行うことができない。したがって、上述のように補正することで、各商品の商品特性に対応した推奨時期の決定を行うことができる。
また、本実施形態では特に、ある楽曲データが市場に配信されてから比較的短い時間で歌唱する傾向にある人(いわゆる流行や新製品にすぐ飛びつくタイプの人)に対しては、商品投入後早めに価格の割引を行う。これにより、当該消費者Mの消費意欲をさらに増大させることができる。一方、楽曲データが市場に配信されてから比較的長い時間の経過後に歌唱する傾向にある人(新製品の様子をじっくり見極めるタイプの人)に対しては、商品投入後早い時期には価格の割引を行わず、遅めに割引を行う。これにより、当該消費者Mの個性や消費動向に合わせた割引価格を行うことができ、消費意欲を増大させることができる。このようにして、各消費者Mの個性や消費動向に応じた、効果的な商品の推奨を行うことができる。
また、本実施形態では特に、ある楽曲データが市場に配信されてから比較的短い時間で歌唱する傾向にある人(いわゆる流行や新製品にすぐ飛びつくタイプの人)に対しては、商品投入後早めに推奨を開始して全体の推奨回数を少なし、早めに推奨を終了することで、当該消費者Mの個性や消費動向に合わせた効果的な商品の推奨を行うことができる。一方、当該楽曲データが市場に配信されてから比較的長い時間の経過後に歌唱する傾向にある人(新製品の様子をじっくり見極めるタイプの人)に対しては、商品投入後遅めに推奨を開始して全体の推奨回数を多くし、遅めに推奨を終了することで、当該消費者の個性や消費動向に合わせた効果的な商品の推奨を行うことができる。
また、本実施形態では特に、いわゆるカラオケにおける歌唱行動の動向から消費者としての消費者Mの個性を見極め、その個性に応じて物品商品の消費行動を推定し、これに応じたタイミングで物品商品の広告を行う。すなわち、歌唱と購買という一見異なった消費態様を結びつけた形での総合的な広告活動を行うことができる。またこれにより、各消費者Mについての物品商品の購入履歴データが蓄積されていなくても、各消費者Mについての楽曲データの歌唱履歴データさえ蓄積されていれば、これを用いて物品商品の販売における効果的な広告を実行できるという効果もある。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
(1)消費行動履歴に基づいて推奨時期を決定する場合
上記実施形態では、カラオケにおける消費者Mの歌唱行動の動向から消費者Mの個性を見極め、その個性に応じて商品の消費行動を推定し、これに応じたタイミングで消費者Mに対し特定商品の推奨を行う例を説明したが、これに限られず、消費者の実際の消費行動(物品商品の購入や、ホテルに泊まったり遊園地で遊ぶ等のサービスの提供を受けることを含む)の動向から消費者の個性を見極め、その個性に応じて商品の消費行動を推定し、これに応じたタイミングで消費者に対し特定商品の推奨を行うようにしてもよい。
図11は、本変形例のサーバ200及び携帯端末400の機能構成を表すブロック図であり、前述の図2に対応する図である。図2と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
本変形例のサーバ200の記憶部210は、複数の消費者Mそれぞれによる複数の商品に係わる消費行動履歴情報と消費者IDとを、互いに関連付けて記憶した消費行動履歴データベース214(消費者データベース)を有している。上記消費行動履歴情報には、各消費者Mごとに、購入した各商品について、当該商品が最初に販売された販売開始時期(市場投入時期)と、当該消費者Mが当該商品を購入した日である消費行動時期とが含まれている(後述の図12参照)。各消費者Mの上記消費行動時期に関する情報は、例えばクレジット会社等から供給される。上記以外のシステム構成については前述した実施形態と同様である。
図12は、上記消費行動履歴データベース214の記憶内容の一例を表す図である。
図12に示すように、消費行動履歴データベース214には、各消費者Mごとに、上記消費者IDと、当該消費者Mが購入した複数の商品に係わる消費行動履歴情報とが、互いに関連付けられて記憶されている。消費行動履歴情報には、各商品ごとに、商品名、商品の種別、当該商品が最初に販売された販売開始時期、及び当該消費者Mが当該商品を最初に購入した消費行動時期とが含まれている。
サーバ200の制御部201は、特定の消費者Mについて、各商品ごとに、上記販売開始時期と上記消費行動時期との時間差を算出する。図12に示す例では、消費者IDが「ID3」である消費者Mは、各商品「book1,2」及び「car1」についての時間差はそれぞれ1日、4日、56日であり、消費者IDが「ID4」である消費者Mは、各商品「book3〜5」についての時間差はそれぞれ32日、46日、57日となっている。すなわち、前者は販売開始時期と消費行動時期との時間差が比較的短く、後者は販売開始時期と消費行動時期との時間差が比較的長くなっている。
図13は、消費者Mに固有の標準時間差を算出する際に、各商品ごとに算出された上記時間差を補正するための、商品の特性ごとに予め定められた補正条件の一例を表す図である。
図13(a)は、「書籍」と「車」の2種類の商品の一般的な商品特性を表すグラフである。この図13(a)に示すように、「書籍」については配信開始時期から比較的早めの時期に販売数が上昇するのに対し、「車」については販売開始時期から販売数が上昇するまでに比較的時間を要する商品特性がある。これは、一般に消費者は商品の価格が高いほど購入するか否かをじっくりと時間をかけて考える傾向があるからである。本実施形態では、図13(a)に示すように、「車」の特性曲線M4が最大値となるまでに要する時間は「書籍」の特性曲線M3が最大値となるまでに要する時間の約10倍であることから、図13(b)に示すように、時間差の補正条件を「書籍」については1倍、「車」については0.1倍とする。これにより、商品の種別に基づく上記特性による時間差のばらつきを解消できる。なお、この補正条件(第1補正条件)に関する情報は、記憶部210の適宜の領域に予め記憶されている。
上記補正条件により、消費者Mに固有の標準時間差は具体的には次のようにして求められる。例えば前述の図12に示す消費者IDが「ID3」である消費者Mについては、「book1」及び「book2」は「書籍」であることから、上記補正条件である1倍を乗じて補正後の時間差はそれぞれ1日、4日となり、「car1」は「車」であることから、上記補正条件である0.1倍を乗じて時間差は5.6日となる。したがって、標準時間差はこれらの平均をとって(1+4+5.6)/3≒3.5日となる。また例えば、図12に示す消費者IDが「ID4」である消費者Mについては、「book3〜5」は全て「書籍」であることから、上記補正条件である1倍を乗じて補正後の時間差はそれぞれ32日、46日、57日となる。したがって、標準時間差はこれらの平均をとって(32+46+57)/3=45日となる。
なお、上記の例では説明を簡単にするために「書籍」と「車」の2種類の商品種別についてのみ説明したが、これ以外にも種々の商品について商品特性に応じた補正条件が設定されており、それらの補正条件を用いて標準時間差が算出される。
その後の手順については前述の実施形態と同様である。すなわち、制御部201は、上記標準時間差が3つの消費者群(図5参照)のいずれに属するかを判定し、各消費者群に対して設定された推奨時期に関する情報に基づいて、推奨時期を決定する。この例では、上記消費者IDが「ID3」である消費者Mは、消費者群「小」に属するため、推奨時期を、消費者群「標準」の消費者Mに比べ、商品投入後早めに推奨を開始し、全体の推奨回数を少なくすると共に、1回の推奨期間及び推奨間隔を短めにし、早めに全体の推奨を終了するように決定する。一方、消費者IDが「ID4」である消費者Mは、消費者群「大」に属するため、推奨時期を、消費者群「標準」の消費者Mに比べ、商品投入後遅めに推奨を開始し、全体の推奨回数を多くすると共に、1回の推奨期間及び推奨間隔を長めにし、遅めに全体の推奨を終了するように決定する。
そして、上記決定した推奨時期を、当該消費者Mに対し推奨する商品の商品特性に対応して補正し(図6参照)、商品ごとの推奨時期を算出すると共に、上記消費者Mごとの標準時間差に応じて推奨商品・割引率を決定し(図7、図8参照)、推奨情報プランを作成する。この推奨情報プランにしたがって、決定した推奨時期が到来するごとに、該当する消費者Mの携帯端末400に対し特定商品の推奨情報を出力する。
以上説明した変形例においても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
(2)その他
以上では、各商品(楽曲データ含む。以下同様)ごとに算出された時間差に対し、商品特性ごとに定められた補正条件を用いて各消費者Mに固有の標準時間差を算出するようにしたが、必ずしもこの標準時間差を算出する必要はない。このようにせず、例えば消費者Mの各商品ごとに算出された時間差と所定のしきい値とを比較し、その比較結果に応じて推奨時期を決定するようにしてもよい。
また以上では、各消費者Mごとに決定した推奨時期について補正条件を用いて補正し、各商品ごとの推奨時期(商品別時間差情報)を算出するようにしたが、これに限られない。例えば、各消費者Mごとに算出した標準時間差について補正条件を用いて補正して商品別の標準時間差を算出し、当該商品別標準時間差に基づいて推奨時期を決定してもよい。
なお、以上において、図1、図2、図11の各図中に示す矢印は信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。また、図10に示すフローチャートは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 商品推奨システム
200 サーバ(第1情報端末)
210 記憶部(記憶手段)
211 歌唱行動履歴データベース(消費者データベース)
212 商品データベース(推奨データベース)
214 消費行動履歴データベース(消費者データベース)
400 携帯端末(第2情報端末、消費者情報端末)
M 消費者

Claims (7)

  1. 消費者に特定商品を推奨する商品推奨方法において、
    商品推奨者側の第1情報端末における操作入力に基づき、複数の消費者識別情報を記憶した消費者データベースにアクセスし、前記消費者を特定する第1手順と、
    前記消費者データベースに蓄積された、商品が最初に市場に投入された市場投入時期と特定の前記消費者が前記商品を消費した消費行動時期を有する消費行動履歴情報に基づき、各商品ごとに、前記市場投入時期と前記消費行動時期との時間差を算出する第2手順と、
    前記第2手順で算出した前記時間差に対応させて、前記特定の消費者に対して推奨する前記特定商品の少なくとも1回の推奨時期を決定する第3手順と、
    前記第3手順で決定した前記推奨時期において、前記特定商品の推奨情報を推奨データベースより取得し、前記特定の消費者の第2情報端末に対し前記推奨情報を出力する第4手順と
    を有することを特徴とする商品推奨方法。
  2. 前記第2手順で各商品ごとに算出された前記時間差を、前記記憶手段に記憶された商品特性ごとに予め定められた第1補正条件を用いて補正して集計し、前記特定の消費者に固有の標準時間差情報を算出する第5手順をさらに有し、
    前記第3手順は、
    前記第5手順で算出された標準時間差情報に基づき、前記特定の消費者に対して推奨する前記特定商品の推奨時期を決定する
    ことを特徴とする請求項1記載の商品推奨方法。
  3. 前記第5手順により算出された前記標準時間差情報が所定の時間幅であるか否かを判断する第6手順と、
    前記第6手順により、所定の時間幅であると判断された場合に、当該特定の消費者が、所定の時間幅ごとに区分けされた複数の消費者群のいずれに属するかを決定する第7手順をさらに有し、
    前記第3手順は、
    前記第7手順で前記特定の消費者が属すると決定された前記消費者群に対して予め定められた代表時間差情報に基づき、当該特定の消費者に対して推奨する前記特定商品の推奨時期を決定する
    ことを特徴とする請求項2記載の商品推奨方法。
  4. 前記第3手順は、
    前記第5手順で前記特定の消費者に対し算出された前記標準時間差情報、若しくは、前記第7手順で前記特定の消費者に対応付けられた前記代表時間差情報を、前記記憶手段に記憶された前記特定商品の商品特性に対応して予め定められた第2補正条件を用いて補正し、商品別時間差情報を算出する商品別算出手順を含み、
    前記商品別算出手順で算出された前記商品別時間差情報に基づき、前記特定の消費者に対して推奨する前記特定商品の推奨時期を決定する手順である
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3記載の商品推奨方法。
  5. 前記第3手順は、
    当該特定商品の価格設定を段階的に変動させつつ推奨を行うための複数回の推奨時期を決定し、
    前記第4手順は、
    前記第3手順で決定した前記複数回の推奨時期のそれぞれにおいて、前記特定商品の価格設定値を変化させて前記特定の消費者の前記第2情報端末に対し出力する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の商品推奨方法。
  6. 前記第3手順は、
    前記第2手順又は第5手順で算出された、前記特定の消費者に係わる前記時間差又は前記標準時間差が所定時間以上であるか否かを判定する時間差判定手順を含み、
    前記時間差判定手順で前記時間差又は前記標準時間差が所定時間以上であると判定された場合に、複数回の前記推奨時期のうち初回の推奨開始時期及び推奨終了時期を遅くするとともに初回を含む推奨回数を多くし、一方、
    前記時間差判定手順で前記時間差が所定時間未満であると判定された場合に、複数回の前記推奨時期のうち初回の推奨開始時期及び推奨終了時期を早くするとともに初回を含む推奨回数を少なくする
    ことを特徴とする請求項5記載の商品推奨方法。
  7. 消費者に特定商品を推奨する商品推奨システムであって、
    複数の前記消費者それぞれによる複数の商品に係わる消費行動履歴情報と、各消費者の消費者識別情報とを、互いに関連付けて記憶した消費者データベースと、
    前記消費者データベースに蓄積された前記消費行動履歴情報に含まれる、前記商品が最初に市場に投入された市場投入時期と特定の前記消費者の前記消費行動時期に基づき、複数の商品のそれぞれごとに、前記市場投入時期と前記消費行動時期との時間差を算出する時間差算出手段と、
    前記時間差算出手段により各商品ごとに算出された前記時間差に対応させて、前記特定の消費者に対して推奨する前記特定商品の少なくとも1回の推奨時期を決定する推奨時期決定手段と、
    前記推奨時期決定手段により決定された前記推奨時期において、前記特定商品の推奨情報を推奨データベースより取得し、前記特定の消費者の消費者情報端末に対し出力する推奨情報出力手段と
    を有することを特徴とする商品推奨システム。
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