JP2010217051A - 卓上型測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】センサの洗浄時や保守時におけるセンサの移動の自由度を向上させて、洗浄や保守の作業性を改善することのできる卓上型測定装置を提供する。
【解決手段】検出対象を検出するセンサ101と、センサ101を着脱可能に支持するスタンド102と、指示器103と、を有する卓上型測定装置100は、センサ101は、検出対象に感度を有する検出部111と、検出部111による検出結果に係る信号をスタンド102に送信する検出信号送信部112と、を有し、スタンド102は、センサ101を保持するセンサ保持部121aと、センサ101から検出結果に係る信号を受信する検出信号受信部122と、を有し、指示器103は、検出結果に係る信号に基づいて求められた測定値に係る情報を表示する表示部131を有する、ことを特徴とする構成とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、pH電極、ORP電極、イオン電極、電気伝導率測定電極、ガルバニ電池式センサ、ポーラログラフ式センサ、定電位電解式センサなどのセンサをスタンドによって支持して測定を行う卓上型測定装置に関するものである。
従来、図12に示すように、pH計などの卓上型の測定装置200では、一般的に、pH電極などのセンサ201は装置本体202に直接ケーブル211で接続されており、このセンサ201をスタンドSに取り付けた状態で、センサ201の検出部211をビーカーなどの容器C内の被検液Lに浸漬して検出対象の検出を行うことが多い。
このような従来の測定装置200では、しばしばセンサ201を洗浄する必要があるが、その際には、一般に、ケーブル212は装置本体202に接続したまま、センサ201をスタンドSから取り外し、センサ201を洗浄可能な場所まで移動させてから洗浄を行う(図13)。
しかし、従来の測定装置200では、ケーブル212が邪魔となって、センサ201が洗浄し難かったり、洗浄可能な場所までセンサ201を移動させ難かったりする。又、センサ201を移動する際に、ケーブル212をビーカーなどの容器Cに引っかけてこれを倒してしまうことがある。これは、一つには、センサ201を装置本体202に接続するためのケーブルが電気絶縁性を考慮した構造となっており、比較的柔軟性がなく、取り回しがし難いことによる。
又、従来のケーブル212によって装置本体202に直接接続するセンサ201は、ケーブル212を装置本体202に接続したままでも、或いはケーブル212を装置本体202から取り外した状態でも、丸洗いすることは困難であった。
このような問題に対して、センサから装置本体へと検出結果に係る信号を無線伝送する方式(特にアナログ信号を伝送する方式)が考えられるが、離れた位置の装置本体まで信号を伝送しようとすると、センサそのものが大きくなり、使い難くなる。
尚、特許文献1は、センサと伝送線(ケーブル)とを接続するためのコネクタにおける、プラグ要素とソケット要素との間で、無接点の信号伝送を行うことが開示されている。
又、特許文献2は、センサ側装置と本体とが分離され、センサ側装置を測定対象などに埋め込むものである場合に、本体からセンサ側装置への電力の供給と、センサ側装置から本体への測定情報の伝送とを、それぞれ電磁誘導により行うことが開示されている。
これら先行技術は、卓上型の測定装置において用いられるスタンドを測定システムに組み込み、センサの取り回しを容易化するなどの観点を全く欠いている。
特開2002−246122号公報 特開2006−204042号公報
本発明は、上述のような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、センサの洗浄時や保守時におけるセンサの移動の自由度を向上させて、洗浄や保守の作業性を改善することのできる卓上型測定装置を提供することである。
本発明の他の目的は、スタンドや指示器の配置の自由度を向上させ、測定装置の全体の設置スペースの低減を図ることのできる卓上型測定装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る卓上用測定装置にて達成される。要約すれば、本発明は、検出対象を検出するセンサと、前記センサを着脱可能に支持するスタンドと、指示器と、を有する卓上型測定装置であって、前記センサは、検出対象に感度を有する検出部と、前記検出部による検出結果に係る信号を前記スタンドに送信する検出信号送信部と、を有し、前記スタンドは、前記センサを保持するセンサ保持部と、前記センサから前記検出結果に係る信号を受信する検出信号受信部と、を有し、前記指示器は、前記検出結果に係る信号に基づいて求められた測定値に係る情報を表示する表示部を有する、ことを特徴とする卓上型測定装置である。
本発明の一実施態様によると、前記センサは、前記スタンドから送られる電力を受ける受電部と、前記受電部が受けた電力を前記センサの被給電部に供給する電源部と、を有し、前記スタンドは、前記センサに電力を送る送電部を有する。本発明の一実施態様によると、前記センサは、アナログ信号である前記検出結果に係る信号をデジタル信号化するA/D変換器を有する。本発明の一実施態様によると、前記スタンドは前記送電部を構成する1次コイルを有し、前記センサは前記受電部を構成する2次コイルを有し、前記電源部には前記2次コイルに接続された整流回路が設けられており、前記1次コイルと前記2次コイルとが電磁的に結合することにより、前記スタンドから前記センサへと非接触で電力が送られる。本発明の他の実施態様によると、前記スタンドは前記検出信号受信部を構成する1次コイルを有し、前記センサは前記検出信号送信部を構成する2次コイルを有し、又、前記センサは前記検出結果に係る信号を変調して出力する変調回路を有し、前記スタンドは前記変調された前記検出結果に係る信号を復調する復調回路を有し、前記1次コイルと前記2次コイルとが電磁的に結合することにより、前記センサから前記スタンドへと非接触で前記検出結果に係る信号が伝送される。本発明の一実施態様によると、前記送電部を構成する1次コイルが前記検出信号受信部を構成する1次コイルを兼ね、前記受電部を構成する2次コイルが前記検出信号送信部を構成する2次コイルを兼ねる。本発明の他の実施態様によると、前記センサは前記検出信号送信部を構成する検出信号送信用電気接点を有し、前記スタンドは前記検出信号受信部を構成する検出信号受信用電気接点を有し、前記検出信号送信用電気接点と前記検出信号受信用電気接点とが接触することにより電気的に接続し、前記センサから前記スタンドへと前記検出結果に係る信号が伝送される。本発明の他の実施態様によると、前記センサは前記検出信号送信部を構成する無線電波送信機を有し、前記スタンドは前記検出信号受信部を構成する無線電波受信機を有し、前記センサから前記スタンドへと無線電波通信により前記検出結果に係る信号が伝送される。又、本発明の他の実施態様によると、前記スタンドは前記送電部を構成する送電用電気接点を有し、前記センサは前記受電部を構成する受電用電気接点を有し、前記送電用電気接点と前記受電用電気接点とが接触することにより電気的に接続し、前記スタンドから前記センサへと電力が送られる。
又、本発明の他の実施態様によると、前記スタンドは、アナログ信号である前記検出結果に係る信号をデジタル信号化するA/D変換器を有する。本発明の一実施態様によると、前記センサは前記検出信号送信部を構成する検出信号送信用電気接点を有し、前記スタンドは前記検出信号受信部を構成する検出信号受信用電気接点を有し、前記検出信号送信用電気接点と前記検出信号受信用電気接点とが接触することにより電気的に接続し、前記センサから前記スタンドへと前記検出結果に係る信号が伝送される。本発明の一実施態様によると、前記スタンドは前記センサに電力を送る送電部を構成する送電用電気接点を有し、前記センサは前記スタンドから送られる電力を受ける受電部を構成する受電用電気接点を有し、前記送電用電気接点と前記受電用電気接点とが接触することにより電気的に接続し、前記スタンドから前記センサへと電力が伝送される。本発明の一実施態様によると、前記スタンドは前記センサに電力を送る送電部を構成する1次コイルを有し、前記センサは前記スタンドから送られる電力を受ける受電部を構成する2次コイルを有し、前記電源部は前記2次コイルに接続された整流回路を有し、前記1次コイルと前記2次コイルとが電磁的に結合することにより、前記スタンドから前記センサへと非接触で電力が送られる。
本発明によれば、センサの洗浄時や保守時におけるセンサの移動の自由度を向上させて、洗浄や保守の作業性を改善することができる。又、本発明によれば、スタンドや指示器の配置の自由度を向上させ、測定装置の全体の設置スペースの低減を図ることができる。
本発明に係る卓上型測定装置の一実施例においてセンサがスタンドに取り付けられた状態を示す全体構成図である。 本発明に係る卓上型測定装置の一実施例においてセンサがスタンドから取り外された状態を示す全体構成図である。 本発明に係る卓上型測定装置の一実施例のブロック図である。 本発明に係る卓上型測定装置の他の実施例のブロック図である。 本発明に係る卓上型測定装置の他の実施例のブロック図である。 本発明に係る卓上型測定装置の他の実施例のブロック図である。 本発明に係る卓上型測定装置の他の実施例のブロック図である。 本発明に係る卓上型測定装置の他の実施例のブロック図である。 本発明に係る卓上型測定装置の他の実施例のブロック図である。 本発明に係る卓上型測定装置の他の実施例のブロック図である。 本発明に係る卓上型測定装置の他の実施例の全体構成図である。 従来の測定装置の一例においてセンサがスタンドに取り付けられた状態を示す全体構成図である。 従来の測定装置の一例においてセンサがスタンドから取り外された状態を示す全体構成図である。
以下、本発明に係る卓上型測定装置を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
図1は、本発明に係る卓上型測定装置(以下、単に「測定装置」という。)100の一実施例の概略全体構成を示す。
測定装置100は、検出対象を検出するセンサ101と、センサ101を着脱可能に支持するスタンド102と、センサ101及びスタンド102とは独立して設けられた指示器103と、を有する。
センサ101は、特に限定されるものではないが、斯界にて周知の電気化学式センサであってよい。より詳細には、センサ101は、例えば、pH電極、ORP電極、イオン電極、電気伝導率測定電極、ガルバニ電池式センサ、ポーラログラフ式センサ、定電位電解式センサであってよい。
測定時には、センサ101は、スタンド102に取り付けられる。スタンド102は、センサ101を保持するセンサ保持部(電極ばさみ)121aと、センサ保持部121aを支持する支柱部121bと、支柱部121bが取り付けられたスタンドベース部121cと、を有する。
本実施例では、センサ保持部121aは、支柱部121bに沿って上下動可能、且つ、支柱部121bの軸線方向と交差する平面に沿って回動可能に取り付けられており、センサ保持部121aによって保持したセンサ101の位置を適宜変更し、又所望の位置に固定することができるようになっている。
尚、センサ保持部121aと支柱部121bとは、一体的なアームとして構成されていてもよく、この場合、アームは、単数又は複数の節を介して可動であってよい。
センサ保持部121aによるセンサ101の保持方法は、特に限定されるものではなく、例えば、センサ保持部121aに設けられた弾性材料で形成された把持形状部に、センサ101の被把持部を弾発的に係合させるもの、センサ保持部121aに設けられた穴部に細長形状のセンサ101を上部から挿入して嵌合させるもの、センサ保持部121aに設けられたバネなどの付勢部材で付勢されたクランプ部を可動させてセンサ101を挟んで固定するものなどがある。
本発明によれば、センサ101は、スタンド102に対して検出結果に係る信号を送信するようになっている。又、本発明の典型的な一実施態様では、センサ101は、スタンド102を介して電力の供給を受ける。センサ101とスタンド102との間、センサ101と指示器103との間にはケーブルは設けられておらず、センサ101からスタンド102への検出結果に係る信号の送信、更にはスタンド102を介したセンサ101への電力の供給は、センサ101側とスタンド102側との間の電磁結合などの非接触型の電力供給・信号伝送機構、或いは電気接点を介した接触型の電力供給・信号伝送機構を介して行う。センサ101をスタンド102に取り付けると、これらの機構は機能的に結合し、又センサ101をスタンド102から取り外すとこれらの機構は解除される。そのため、図2に示すように、センサ101の洗浄時や保守時には、センサ101をスタンド102から容易に取り外して、スタンド102及び指示器103に対して自在に移動させることができる。以下、本実施例の測定装置100について更に詳しく説明する。
図3は、本実施例の測定装置100のブロック図である。図3をも参照して、センサ101は、検出対象に感度を有する検出部111と、検出部111による検出結果に係る信号をスタンド102に送信する検出信号送信部112と、スタンド102から送られる電力を受ける受電部113と、受電部113が受けた電力を検出部111などのセンサ101内の被給電部に供給する電源部115と、を有する。スタンド102は、センサ101を保持するセンサ保持部121aと、センサ101から検出結果に係る信号を受信する検出信号受信部122と、センサ101に電力を送る送電部123と、を有する。
本実施例では、特に、センサ101とスタンド102との間の結合として電磁結合を採用しており、スタンド102に設けられた1次コイル124と、センサ101に設けられた2次コイル114とが電磁的に結合することで、スタンド102からセンサ101へと電力が供給され、又センサ101からスタンド102へと検出結果に係る信号が伝送される。
更に説明すると、本実施例では、スタンド102は、送電部123を構成する1次コイル124を有し、センサ101は受電部113を構成する2次コイル114を有する。そして、1次コイル124と2次コイル114とが電磁的に結合することにより、スタンド102からセンサ101へと非接触で電力が送られるようになっている。
本実施例では、スタンド102内に、送電部123に電力を供給する給電部126を有する。給電部126には、整流回路126aと、発振回路126bとが設けられている。整流回路126aは、外部の電源(例えば、商用電源)から供給される交流電力を直流電力に変換して、その直流電力を発振回路126bに供給する。発振回路126bは、整流回路126aから直流電力が供給されると、所定の周波数の交流電力を生成し、その交流電力を1次コイル124に供給する。
センサ101がスタンド102のセンサ保持部121aに保持された状態で、スタンド102の1次コイル124とセンサ101の2次コイル114とが接近して配置され、この状態で、1次コイル124と2次コイル114とが電磁的に結合可能となる。このような、1次コイル124と2次コイル114とが電磁的に結合可能な状態で、1次コイルに所定の周波数の交流電圧が供給されると、1次コイル124によって磁界が発生し、この磁界による電磁誘導により、2次コイル114に交流電流が誘起される。センサ101の電源部115には、2次コイル114に接続された整流回路115aが設けられている。2次コイル114に誘起された交流電流による交流電力は、電源部115の整流回路115aに供給され、整流回路115aはこの交流電力を整流して生成した直流電力を、駆動電源として、検出部111や後述する検出信号発生部116などの被給電部に供給する。電源部115には、被給電部に対して所定の定電圧を供給できるようにする定電圧回路などの電気回路要素が設けられていてよい。又、所望により、電源部115は、更に交流電力を発生する回路を有しており所定の交流電力を検出部111などのセンサ101内の被給電部に供給するようになっていたり、或いは場合によっては2次コイル114からの交流電力を直接又は所望により変調してセンサ101内の被給電部に供給するようになっていたりしてよい。
尚、検出対象の検出のために外部から電力を入力する必要のない検出部111を有するセンサ101では、電源部115は検出部111に電力を供給する必要はない。例えば、センサ101がpH電極である場合、検出部111の検出信号は、ガラス電極に発生した起電力を、抵抗を介して電圧信号として取り出す。一方、検出対象の検出のために外部から電力を入力する必要のある検出部111を有するセンサ101では、電源部115は検出部111に電力を供給する。例えば、センサ101が電気伝導率測定電極である場合、検出部111に設けられた電極間に交流電圧を印加して、この時に該電極間に流れる電流を測定して被検液の抵抗を検出する。いずれの場合も、検出部111の検出結果をデジタル信号化してスタンド102に伝送するために、通常、電源部115は後述する検出信号発生部116に電力を供給する。
センサ101は、検出部111による検出結果に係る信号をスタンド102側に送信できるように処理する検出信号発生部116を有する。本実施例では、検出信号発生部116は、アナログ信号である検出部111による検出結果に係る信号をデジタル信号化する、A/D変換器116aを有する。そして、本実施例では、このデジタル信号化された検出結果に係る信号を、送電部123及び検出信号受信部122を兼ねる1次コイル124と、受電部113及び検出信号送信部112を兼ねる2次コイル114とを介して、スタンド102へと伝送する。
更に説明すると、本実施例では、スタンド102は検出信号受信部122を構成する1次コイル124(送電部123を兼ねる)を有し、センサ101は検出信号送信部112を構成する2次コイル114(受電部113を兼ねる)を有する。又、本実施例では、センサ101の検出信号発生部116には、検出部111の検出結果に係る信号を変調して出力する変調回路116bが設けられており、スタンド102には、変調されて伝送された検出結果に係る信号を復調する復調回路125が設けられている。そして、1次コイル124と2次コイル114とが電磁的に結合することにより、センサ101からスタンド102へと非接触で検出部111の検出結果に係る信号が伝送されるようになっている。
例えば、検出対象の濃度などに応じたセンサ101の検出部111の出力は、検出信号発生部116において電圧信号として検出される。そして、この電圧信号は、検出信号発生部116のA/D変換器116aによってデジタル信号に変換される。又、この検出部111の検出結果に係る信号は、変調回路116bにおいて変調された後、1次コイル124と2次コイル114との間の電磁結合を介して送電を行っている送電信号に重畳される。このような信号伝送方法自体は、利用可能な任意のものを採用し得る。例えば、変調回路116bは、検出部111の検出結果に係るデジタル信号化されたシリアルデータに対応して変調された電圧信号を2次コイル114に印加して、これによる1次コイル114及び2次コイル124のインピーダンスの変化を引き起こし、送電信号をAM変調する。こうして、検出部111の検出結果に係る信号が、2次コイル114から1次コイル124へと伝送される。
送電信号に重畳されている検出部111の検出結果に係る信号は、スタンド102の復調回路125によって復調され、検出部111の検出結果に係るデジタル信号が復調回路125から出力される。復調回路125には、検波器、増幅器、波形成形器などの電気回路要素が設けられている。本実施例では、スタンド102は、検出111の検出結果に係る信号を処理して測定値に係る情報を生成する演算処理部127を有している。復調回路125が出力する検出部111の検出結果に係る信号は、演算処理部127に入力されて、測定値の演算処理に供される。本実施例では、スタンド102には、演算処理部127に接続された記憶手段としてのROM128A、RAM128Bが設けられており、演算処理部127は、ROM128Aに格納されたプログラムやデータに従い、又必要によりRAM128Bを作業用の記憶手段として用いて、検出部111の検出結果に係る信号から測定値に係る情報を生成する。
例えば、センサ101がpH電極である場合には、ガラス電極とされる検出部111の出力は、検出信号発生部116において電圧信号として検出される。この検出部111の検出結果に係る電圧信号は、検出信号発生部116のA/D変換器116aでA/D変換され、又変調回路116bで変調された後に、1次コイル124と2次コイル114との間の電磁結合を介してスタンド102の復調回路125へと伝送され、復調回路125において復調された後に演算処理部127に入力される。演算処理部127は、復調回路125から入力された、検体のpHに応じた検出部111の検出結果に係る信号に基づいて、検体のpHを表示するための情報である測定値に係る情報を演算処理により求める。
又、例えば、センサ101が電気伝導率測定電極である場合には、検出部111に設けられた電極間に電源部115から交流電圧を印加して該電極間に電流を流し、検出信号発生部116が、該電極間に流れる電流から該電極間の抵抗を検出する。検出部111の電極間の抵抗の検出結果に係る信号は、検出信号発生部116のA/D変換器116aでA/D変換され、又変調回路116bで変調された後に、1次コイル124と2次コイル114との間の電磁結合を介してスタンド102の復調回路125へと伝送され、復調回路125において復調された後に演算処理部127に入力される。演算処理部127は、復調回路125から入力された、検出部111の電極間の抵抗の検出結果に係る信号に基づいて、検体の電気伝導率を表示するための情報である測定値に係る情報を演算処理により求める。
ここで、1次コイル124及び2次コイル114の構造としては、鉄やフェライトで形成された芯を有する有芯コイルであっても、空芯コイルであってもよい。本実施例では、1次コイル124、2次コイル114として、有芯コイルを用いた。
本実施例では、検出信号受信部122及び送電部123を構成する1次コイル124は、スタンド102のセンサ保持部121aの内部に収納されている。又、検出信号送信部112及び受電部113を構成する2次コイル114は、センサ101の内部、より詳細には、センサ101の回路基板を収納するケーシング119の内部に収納されている。ケーシング119は、例えばセンサ101がpH電極である場合には、ガラス電極とされる検出部111が一方の端部に設けられた細長形状の電極支持体の他方端部側に設けられている。従って、スタンド102、センサ101のいずれにおいても、センサ101への給電のための電気接点、スタンド102への検出信号の伝送のための電気接点は露出していない。
又、検出信号送信部112及び受電部113は、センサ101がスタンド102によって支持された時に、センサ101を保持するセンサ保持部121aに隣接する、センサ101の部分に設けられている。又、検出信号受信部122及び送電部123は、スタンド102によってセンサ101を支持した時にセンサ101を保持するセンサ保持部121aの、センサ101に隣接する部分に設けられている。より具体的には、本実施例では、検出信号受信部122及び送電部123は、センサ保持部121aに設けられたセンサ101を把持する把持部121a1の、センサ101に接触する側面に隣接して、該センサ保持部121aの内部に設けられている。一方、検出信号送信部112及び受電部113は、センサ保持部121aの把持部121a1によって把持される、ケーシング119の側面に隣接して、該ケーシング119の内側に設けられている。そして、センサ101のケーシング119をセンサ保持部121aの把持部121a1にセットすると、検出信号送信部112及び受電部113を構成する2次コイル114と、検出信号受信部122及び送電部123を構成する1次コイル124とが電磁結合可能な状態となる。
しかし、検出信号送信部112及び受電部113、並びに検出信号受信部122及び送電部123の配置は、本実施例のものに限定されるものではなく、センサ101への給電、スタンド102への検出信号の伝送がそれぞれ行えればよい。好ましくは、検出信号送信部112及び受電部113は、センサ101がスタンド102によって支持された時にスタンド102に隣接するセンサ101の部分に設けられ、検出信号受信部122及び送電部123は、スタンド102によってセンサ101を支持した時にセンサ101に隣接するスタンド102の部分に設けられる。
次に、指示器131は、検出結果に係る信号に基づいて求められた測定値に係る情報を表示する表示部131と、測定装置100に対する指示を入力するための操作部132とを有する。本実施例では、操作部132は、スタンド102の演算処理部127を介して、センサ101による測定動作の開始/停止、測定に関する種々の設定値の入力、表示部131における表示の切り替えなど、測定装置100を統括的に操作、制御できるようになっている。操作部132には、入力キーなどが設けられている。
スタンド102と指示器103との間には、スタンド102の演算処理部127の求めた測定値に係る情報を指示器103へと伝達するため、又指示器103の操作部132から入力された指示に係る信号をスタンド102へと伝達するために、通信手段104が設けられている。本実施例では、この通信手段104は、スタンド102に設けられたスタンド側通信手段141、指示器103に設けられた指示器側通信手段142、スタンド側通信手段141と指示器側通信手段142とを接続するケーブルとで構成される。即ち、スタンド側通信手段141は、ケーブルの一方の端子が接続されるスタンド側接続部によって構成され、指示器側通信手段142は該ケーブルの他方の端子が接続される指示器側接続部によって構成される。スタンド側通信手段141は、演算処理部127によって求められた測定値に係る情報を指示器103に送り、又操作部132から入力された演算処理部127に対する指示に係る信号を指示器103から受ける。又、指示器側通信手段142は、スタンド102から送られる測定値に係る情報を受け、又操作部132から入力された演算処理部127に対する指示に係る信号をスタンド102に送る。
本実施例では、スタンド側通信手段141と指示器側通信手段142とはケーブルによって接続するが、スタンド側通信手段129Aと指示器側通信手段133との間の通信は有線で行われても、無線で行われてもよい。
本実施例では、指示器103への電力の供給は、スタンド102に設けられた給電部126を介して行われる。即ち、本実施例では、スタンド102と指示器103との間には、スタンド102から指示器103へと電力を送るために送電手段105が設けられている。本実施例では、この送電手段105は、スタンド102に設けられた送電接続部151、指示器103に設けられた受電接続部152、送電接続部151と受電接続部152とを接続するケーブルとで構成される。即ち、スタンド102の送電接続部151にはケーブルの一方の端子が接続され、指示器103の受電接続部152にはケーブルの他方の端子が接続される。そして、外部の電源からスタンド102の給電部126に供給された交流電力が整流回路126aで直流電力とされた後、ケーブルを介して送電接続部151から受電接続部152へと送られ、指示器103内の被給電部に送られる。
本実施例では、上記通信手段104と送電手段105とで、共通のケーブルを用いる。即ち、本実施例では、スタンド側通信手段141と指示器側通信手段142との間を接続するための心線と、送電接続部151と受電接続部152との間を接続するための心線とを有する共通のケーブル106(図1、図2)を用いる。これにより、スタンド102と指示器103とを接続するケーブルの数を減らして、スタンド102、指示器103の配置の自由度、移動の容易性を向上することができる。但し、本発明はこれに限定されるものではなく、スタンド102と指示器103との間の通信手段104と送電手段105とで異なるケーブルを用いるようにしてもよい。
尚、指示器103には更に、測定値に係る情報を紙などの記録媒体にプリントして出力するプリンタを設けてもよい。
又、指示器103の表示部131に加えて、操作者が手元で測定値などの確認がし易いように、スタンド102に、測定値に係る情報を表示するスタンド表示部を設けてもよい。
上述のように、本実施例では、スタンド102において、検出信号受信部122及び送電部123を構成する1次コイル124はセンサ保持部121a内に設けられ、他の主要な要素、即ち、給電部126、復調回路125、演算処理部127、ROM128A、RAM128B、スタンド側通信手段141、送電接続部151などは、スタンドベース部121c内に設けられている。センサ保持部121a内の要素とスタンドベース部121c内の要素との接続は、センサ保持部121aとスタンドベース部121cとを接続するケーブル121dを介して行うようにしても(図1、図2)、センサ保持部121aや支柱部121bの内部、或いはこれらに替えて用いられるアームの内部に設けられた配線を介して行うようにしてもよい。
又、本実施例では、測定値の表示機能、操作機能以外の測定装置100の主要な機能はスタンド102に搭載した。即ち、本実施例では、給電部126、復調回路125、演算処理部127、ROM128A、RAM128Bといった、測定値の表示機能、操作機能以外の測定機能は実質的に全てスタンド102内に収納した。これにより、これらの全部又は一部を指示器103に設ける場合よりも、指示器103を小型、軽量にすることができる。そのため、例えば、図11に示すように、より見やすい位置に設置するなどのために、指示器103をより軽量、薄型の壁掛け可能なものなどとすることも可能である。このように、指示器103の設置位置の自由度が向上する。又、卓上に配置するスタンド102は、そもそも一定のスペースを要するものであるので、測定値の表示機能、操作機能以外の測定機能を実質的に全てスタンド102内に収容することで、測定装置100の全体として、設置に必要なスペースを少なくすることができる。
以上説明したように、本実施例によれば、センサ101とスタンド102及び指示器103との間はリードレスとし、測定時にはスタンド102に取り付けて測定をすることができ、洗浄持や保守持にはスタンドから取り外して自由に移動させることができるようにする。これにより、例えば、センサ101をスタンド102から取り外して移動させる際に、ケーブルをビーカーなどに引っかけて倒してしまうようなことは無くなり、センサ101の取り回しはし易く、センサ101の洗浄や保守は非常に簡単である。しかも、センサ101から離れた位置の装置本体に対して無線電波通信で検出信号を送る場合のように、センサ101自体の構成の複雑化、大型化を伴うこともない。従って、本実施例によれば、センサ101の洗浄時や保守時におけるセンサの移動の自由度を向上させて、洗浄や保守の作業性を改善することができる。
又、本実施例によれば、センサ101にはケーブルが設けられていないので、センサ101の梱包はし易く、センサ101の出荷時の作業性は非常に良い。同様に、センサ101の保管時の作業性も非常に良い。
又、本実施例では、電磁結合によって電力の供給と検出結果に係る信号の伝送を行う。そのため、センサ101への給電のための電気接点、スタンド102への検出信号の伝送のための電気接点は、センサ101から露出していない。そのため、例えばセンサ101の丸洗いが可能となるなど、センサ101の洗浄や保守の作業性は非常に良い。同様に、本実施例では、スタンド102においても、センサ101への給電のための電気接点、スタンド102への検出信号の伝送のための電気接点は露出していない。そのため、スタンド102の洗浄や保守の作業性も非常に良い。
又、本実施例では、指示器103は、被検液に浸漬され又通常少なくとも検出部111が水で洗浄されるセンサ101と直接ケーブルで接続されることはない。又、本実施例では、測定値に係る情報はデジタル信号としてスタンド102から指示器103に伝送される。そのため、スタンド102と指示器103との間で、典型的には、比較的細くて柔軟性の高いツイストペアケーブルを用いて、電気絶縁性を気にすることなく、信号の伝送とDC電源の供給を行うことができる。従って、従来センサと装置本体とを直接接続するのに用いられる電気絶縁性を考慮した比較的柔軟性の低いケーブルを用いる場合と比較して、卓上でのスタンド102や指示器103の配置の自由度、移動の自由度が向上する。
尚、本実施例では、給電部126、復調回路125、演算処理部127、ROM128A、RAM128Bといった、測定値の表示機能、操作機能以外の測定機能は実質的に全てスタンド102に収納した。これにより、上述のように、指示器103を小型、軽量にすることができ、又測定装置100の全体としての設置スペースを少なくすることができ非常に有利である。しかし、給電部126、復調回路125、演算処理部127、ROM128、RAM128Bは、その全部又は一部を指示器103に設けることもできる。
例えば、給電部126の全部又は一部の構成を指示器103に設けることができる。この場合、スタンド102と指示器103との間の送電手段105は、指示器103からスタンド102へ電力を送るように構成される。一例として、給電部126を構成する整流回路126aを指示器103に設け、給電部126を構成する発振回路126bをスタンド102に設けることができる。この場合には、外部の電源から指示器103に設けられた整流回路126aに供給された交流電力が直流電力とされた後に、送電手段105を介してスタンド102へと送られる。発信回路126bをも指示器103に設けてもよい。又、例えば、演算処理部127、ROM128A及びRAM128Bなどの測定値に係る情報を生成するための構成を指示器103に設けることができる。この場合、スタンド102と指示器103との間の通信手段104は、検出部111の検出結果に係る信号をスタンド102から指示器103へと送信し、又演算処理部127からスタンド102及びセンサ101への制御信号を送信するように構成される。復調回路125をスタンド102に設ける場合には、検出部111の検出結果に係る信号として、復調回路125によって復調された後のデジタル信号がスタンド102から指示器103へと送信される。復調回路125をも指示器103に設けてもよい。
実施例2
次に、本発明に係る測定装置の他の実施例について説明する。本実施例の測定装置において、実施例1のものと同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
図4は、本実施例の測定装置100のブロック図である。本実施例では、センサ101とスタンド102との間における、電力供給方法及び検出信号の伝送方法が実施例1とは異なる。
本実施例では、スタンド102は送電部123を構成する送電用電気接点を有し、センサ101は受電部113を構成する受電用電気接点を有する。そして、この送電用電気接点123と受電用電気接点113とが接触することにより電気的に接続し、スタンド102からセンサ101へと電力が送られる。本実施例では、スタンド102の給電部126には、実施例1における発振回路126bは設けられていない。従って、外部の電源から給電部126に供給された交流電力は、整流回路126aによって直流電力とされた後、送電用電気接点123及び受電用電気接点113を介してセンサ101の電源部115に供給される。又、本実施例では、センサ101の電源部115には、実施例1における整流回路115aは設けられていない。電源部115には、被給電部に対して所定の定電圧を供給できるようにする定電圧回路などの電気回路要素が設けられていてよい。
又、本実施例では、センサ101は検出信号送信部112を構成する検出信号送信用電気接点を有し、スタンド102は検出信号受信部122を構成する検出信号受信用電気接点を有する。そして、この検出信号送信用電気接点112と検出信号受信用電気接点122とが接触することにより電気的に接続し、センサ101からスタンド102へと検出部111の検出結果に係る信号が伝送される。本実施例では、センサ101の検出信号発生部116には、実施例1における変調回路116bは設けられていない。又、本実施例では、スタンド102には、実施例1における復調回路125は設けられていない。従って、検出部111の出力は検出信号発生部116のA/D変換器116aにおいてデジタル信号化された後、検出信号送信用電気接点112及び検出信号受信用電気接点122を介してスタンド102の演算処理部127に入力される。
検出信号送信用電気接点112及び受電用電気接点113は、センサ101がスタンド102によって支持された時に、センサ101を保持するセンサ保持部121aに隣接する、センサ101の部分に設けられている。又、検出信号受信用電気接点122及び送電用電気接点123は、スタンド102によってセンサ101を支持した時にセンサ101を保持するセンサ保持部121aの、センサ101に隣接する部分に設けられている。より具体的には、本実施例では、検出信号受信用電気接点122及び送電用電気接点123は、センサ保持部121aに設けられたセンサ101を把持する把持部121a1のセンサ101に接触する側面に露出して設けられている。一方、検出信号送信用電気接点112及び受電用電気接点113は、センサ保持部121aの把持部121a1によって把持されるケーシング119の側面に露出して設けられている。そして、センサ101のケーシング119をセンサ保持部121aの把持部121a1にセットすると、検出信号送信用電気接点112と検出信号受信用電気接点122とが接触し、又受電用電気接点113と送電用電気接点123とが接触し、それぞれ電気的に接続した状態となる。
尚、本実施例では、実施例1と同様、給電部126、演算処理部127、ROM128A、RAM128Bといった、測定値の表示機能、操作機能以外の測定機能は実質的に全てスタンド102内に収納した。これにより、指示器103を小型、軽量にすることができ、又測定装置100の全体としての設置スペースを少なくすることができ非常に有利である。しかし、実施例1にて説明したのと同様に、給電部126、演算処理部127、ROM128、RAM128Bは、その全部又は一部を指示器103に設けることもできる。
以上説明したように、本実施例の構成によっても、実施例1と同様に、センサ101の洗浄時や保守時におけるセンサの移動の自由度を向上させて、洗浄や保守の作業性を改善することができ、又センサ101の梱包はし易く、センサ101の出荷時、保管時の作業性は非常に良い。又、本実施例においても、実施例1と同様に、スタンド102と指示器103との間で、比較的細くて柔軟性の高いケーブルを用いて、信号の伝送とDC電源の供給を行うことができ、卓上でのスタンド102や指示器103の配置の自由度、移動の自由度が向上する。更に、本実施例では、実施例1にて説明した電磁結合を利用して電力の供給と信号の伝送を行う構成よりも、測定装置100の構成を簡易にすることができる。
実施例3
次に、本発明に係る測定装置の他の実施例について説明する。本実施例の測定装置において、実施例1、2のものと同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
図5は、本実施例の測定装置100のブロック図である。本実施例では、センサ101とスタンド102との間における、検出信号の伝送方法が実施例1、2とは異なる。センサ101とスタンド102との間における電力の供給方法は、実施例2と同じである。
本実施例では、センサ101は検出信号送信部112を構成する無線電波送信機を有し、スタンド102は検出信号受信部122を構成する無線電波受信機を有する。そして、センサ101からスタンド102へと無線電波通信により検出部111の検出結果に係る信号が伝送される。本実施例では、センサ101の検出信号発生部116には、実施例1における変調回路116bは設けられていない。又、本実施例では、スタンド102には、実施例1における復調回路125は設けられていない。従って、検出部111の出力は検出信号発生部116のA/D変換器116aにおいてデジタル信号化された後、無線電波送信機112から無線送信される。この無線電波送信機112から送信される電波が無線電波受信機122で受信された後、検出部111の検出結果に係る信号がデジタル信号として演算処理部127に入力される。
無線電波送信機112及び受電用電気接点113は、センサ101がスタンド102によって支持された時に、センサ101を保持するセンサ保持部121aに隣接する、センサ101の部分に設けられている。又、無線電波受信機122及び送電用電気接点123は、スタンド102によってセンサ101を支持した時にセンサ101を保持するセンサ保持部121aの、センサ101に隣接する部分に設けられている。
より具体的には、本実施例では、無線電波受信機122は、センサ保持部121aに設けられたセンサ101を把持する把持部121a1の、センサ101に接触する側面に隣接して、該センサ保持部121aの内部に設けられている。一方、無線電波送信機112は、センサ保持部121aの把持部121a1によって把持されるケーシング119の側面に隣接して、該ケーシング119の内側に設けられている。そして、センサ101のケーシング119をセンサ保持部121aの把持部121a1にセットすると、無線電波送信機112と無線電波受信機122とが無線電波通信可能な状態となる。又、本実施例では、送電用電気接点123は、センサ保持部121aに設けられたセンサ101を把持する把持部121a1の、センサ101に接触する側面に露出して設けられている。一方、受電用電気接点113は、センサ保持部121aの把持部121a1によって把持されるケーシング119の側面に露出して設けられている。そして、センサ101のケーシング119をセンサ保持部121aの把持部121a1にセットすると、受電用電気接点113と送電用電気接点123とが接触し、電気的に接続した状態となる。
無線電波送信機112及び無線電波受信機122は、センサ101がスタンド102に取り付けられた際に、互いに隣接した状態で無線電波通信可能であればよいので、比較的簡易で小型のものを利用することができる。例えば、モジュール化した無線電波送信機112及び無線電波受信機122のような構成とすることができる。
尚、本実施例では、実施例1、2と同様、給電部126、演算処理部127、ROM128A、RAM128Bといった、測定値の表示機能、操作機能以外の測定機能は実質的に全てスタンド102内に収納した。これにより、指示器103を小型、軽量にすることができ、又測定装置100の全体としての設置スペースを少なくすることができ非常に有利である。しかし、実施例1にて説明したのと同様に、給電部126、演算処理部127、ROM128、RAM128Bは、その全部又は一部を指示器103に設けることもできる。
以上説明したように、本実施例の構成によっても、実施例1、2と同様に、センサ101の洗浄時や保守時におけるセンサの移動の自由度を向上させて、洗浄や保守の作業性を改善することができ、又センサ101の梱包はし易く、センサ101の出荷時、保管時の作業性は非常に良い。又、本実施例においても、実施例1、2と同様に、スタンド102と指示器103との間で、比較的細くて柔軟性の高いケーブルを用いて、信号の伝送とDC電源の供給を行うことができ、卓上でのスタンド102や指示器103の配置の自由度、移動の自由度が向上する。更に、本実施例では、実施例1にて説明した電磁結合を利用して電力の供給と信号の伝送を行う構成よりも、測定装置100の構成を簡易にすることができる。
実施例4
次に、本発明に係る測定装置の他の実施例について説明する。本実施例では、検出結果に係る信号をアナログ信号としてセンサからスタンドに伝達する。本実施例の測定装置において、実施例1〜3のものと同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
図6は、本実施例に従う測定装置100の一例のブロック図である。又、図7は、本実施例に従う測定装置100の他の例のブロック図である。
本実施例では、センサ101の検出部111の検出結果に係る信号は、アナログ信号としてスタンド102に伝送される。そして、本実施例では、スタンド102は、アナログ信号である検出部111の検出結果に係る信号をデジタル信号化するA/D変換器129aを有する。
先ず、図6に示す例では、センサ101とスタンド102との間における、検出信号の伝送方法が実施例1〜3が異なるが、センサ101とスタンド102との間における電力の供給方法は、実施例2、3と同じである。即ち、図6は、スタンド102からセンサ101に給電する場合の構成の一例を示す。
図6に示す例において、センサ101は検出信号送信部112を構成する検出信号送信用電気接点を有し、スタンド102は検出信号受信部122を構成する検出信号受信用電気接点を有する。そして、この検出信号送信用電気接点112と検出信号受信用電気接点122とが接触することにより電気的に接続し、センサ101からスタンド102へと検出部111の検出結果に係る信号が伝送される。本実施例では、センサ101には、実施例1における検出信号発生部116は設けられておらず、検出部111の検出結果に係る信号は、検出信号送信用電気接点112及び検出信号受信用電気接点122を介してスタンド102に伝送されて、スタンド102に設けられた検出信号発生部129に入力される。そして、検出部111の検出結果に係る信号は、検出信号発生部129のA/D変換器129aにおいてデジタル信号化された後、演算処理部127に入力される。
例えば、センサ101が電気伝導率測定電極である場合には、検出部111に設けられた電極間に電源部115から交流電圧を印加すると、該電極間の抵抗に応じて該電極間に電流が流れ、この電流が検出信号送信用接点112と検出信号受信用電気接点122との接触による電気的接続を介してスタンド102の検出信号発生部129で測定されて、該電極間の抵抗が検出される。この検出部111の電極間の抵抗の検出結果に係る信号は、検出信号発生部129のA/D変換器129aでA/D変換された後に演算処理部127に入力される。演算処理部127は、入力された、検出部111の電極間の抵抗の検出結果に係る信号に基づいて、検体の電気伝導率を表示するための情報である測定値に係る情報を演算処理により求める。
次に、図7に示す例では、センサ101とスタンド102との間における、検出信号の伝送方法が実施例1〜3が異なり、又センサ101とスタンド102との間における電力の供給に係る構成は設けられていない。即ち、図7は、スタンド102からセンサ101に給電を行わない場合の構成の一例を示す。
図7に示す例において、検出信号送信部112、検出信号受信部122の構成は図6に示す例と同じである。そして、センサ101の検出部111の検出結果に係る信号は、検出信号送信用電気接点112及び検出信号受信用電気接点122を介してスタンド102に伝送されて、検出信号発生部129に入力され、ここでデジタル信号化された後、演算処理部127に入力される。
例えば、センサ101がpH電極である場合には、ガラス電極とされる検出部111の出力は、検出信号送信用電気接点112と検出信号受信用電気接点122との接触による電気的接続を介してスタンド102の検出信号発生部129へと伝送され、検出信号発生部129において電圧信号として検出される。この検出部111の検出結果に係る電圧信号は、検出信号発生部129のA/D変換器129aでA/D変換された後に演算処理部127に入力される。演算処理部127は、入力された検体のpHに応じた検出部111の検出結果に係る信号に基づいて、検体のpHを表示するための情報である測定値に係る情報を演算処理により求める。
検出対象の検出のために外部から電力を入力する必要のある検出部111を有するセンサ101では、センサ101からスタンド102への電気信号の送信及びスタンド102からセンサ101への電力の供給の両方を行えるように、上述の図6に示す構成を採用することができる。例えば、センサ101が電気伝導率測定電極、ポーラログラフ式電極、定電位電解式センサである場合などである。一方、検出対象の検出のために外部から電力を入力する必要のない検出部111を有するセンサ101では、センサ101からスタンド102への電気信号の送信のみを行えるように、上述の図7に示す構成を採用することができる。例えば、センサ101がpH電極、ORP電極、イオン電極、ガルバニ電池式センサである場合などである。
本実施例における検出信号送信用電気接点112、受電用電気接点113、或いは検出信号受信用電気接点122、送電用電気接点123の配置は、実施例2にて説明したものと同様である。
尚、本実施例では、実施例1〜3と同様、給電部126、検出信号発生部129、演算処理部127、ROM128A、RAM128Bといった、測定値の表示機能、操作機能以外の測定機能は実質的に全てスタンド102内に収納した。これにより、指示器103を小型、軽量にすることができ、又測定装置100の全体としての設置スペースを少なくすることができ非常に有利である。しかし、実施例1にて説明したのと同様に、給電部126、検出信号発生部129、演算処理部127、ROM128、RAM128Bは、その全部又は一部を指示器103に設けることもできる。
以上説明したように、本実施例の構成によっても、実施例1と同様に、センサ101の洗浄時や保守時におけるセンサの移動の自由度を向上させて、洗浄や保守の作業性を改善することができ、又センサ101の梱包はし易く、センサ101の出荷時、保管時の作業性は非常に良い。又、本実施例においても、実施例1と同様に、スタンド102と指示器103との間で、比較的細くて柔軟性の高いケーブルを用いて、信号の伝送とDC電源の供給を行うことができ、卓上でのスタンド102や指示器103の配置の自由度、移動の自由度が向上する。更に、本実施例では、実施例1〜3と比較して、センサ101の構成を簡易にすることができる。
実施例5
次に、本発明に係る測定装置の他の実施例について説明する。本実施例の測定装置の基本的な構成は実施例1のものと同じである。従って、実施例1のものと同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
図8は、本実施例の測定装置100のブロック図である。本実施例では、センサ101は、記憶手段117と、記憶手段117に記憶された情報に係る信号(記憶情報信号)をスタンド102に送信する記憶情報信号送信部171と、を有し、スタンド102は、記憶情報信号をセンサから受信する記憶情報信号受信部172を有する。
記憶手段117としては、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory:電気的消去書き込み可能な読み出し専用メモリ)、フラッシュメモリー、電池バックアップ付きRAM、EPROM、ワンタイムROM、メモリ付きCPUなどを用いることができる。本実施例では、EEPROMを用いた。
そして、本実施例では、記憶情報信号送信部は検出信号送信部が兼ね、前記記憶情報信号受信部は前記検出信号受信部が兼ねる。本実施例では、実施例1にて説明した検出信号送信部112を構成する2次コイル114が記憶情報信号送信部171を兼ねる。又、実施例1にて説明した検出信号受信部122を構成する1次コイル124が記憶情報信号受信部172を兼ねる。
即ち、本実施例では、スタンド102は記憶情報信号受信部172を構成する1次コイル124を有し、センサ101は記憶情報信号送信部171を構成する2次コイル114を有する。又、センサ101は記憶情報信号を変調して出力する変調回路118を有し、スタンド102は変調された記憶情報信号を復調する復調回路125を有する。そして、1次コイル124と2次コイル114とが電磁的に結合することにより、センサ101からスタンド102へと非接触で記憶情報信号が伝送される。
記憶手段117に記憶された情報の信号は、変調回路118において変調された後、1次コイル124と2次コイル114との間の送電信号に重畳されて、センサ101からスタンド102へと伝送され、復調回路125において復調されて、デジタル信号として演算処理部127に入力される。1次コイル124と2次コイル114との電磁結合を利用した信号の伝送方法は、実施例1にて説明した検出信号の伝送と同様である。
尚、本実施例では、記憶情報信号の伝送方法として電磁結合を利用するが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、記憶情報信号の伝送方法として、実施例2で説明した電気接点を用いた検出信号の伝送方法と同様の方法を用いることができる。即ち、この場合、センサ101は記憶情報信号送信部を構成する記憶情報信号送信用電気接点を有し、スタンド102は記憶情報信号受信部を構成する記憶情報信号受信用電気接点を有し、記憶情報信号送信用電気接点と記憶情報信号受信用電気接点とが接触することにより電気的に接続し、センサ101からスタンド102へと前記記憶情報信号が伝送される。或いは、記憶情報信号の伝送方法として、実施例3にて説明した無線電波通信を用いた検出信号の伝送方法と同様の方法を用いることができる。即ち、この場合、センサ101は、記憶情報信号送信部を構成する無線電波送信機を有し、スタンド102は記憶情報信号受信部を構成する無線電波受信機を有する。そして、センサ101からスタンド102へと無線電波送信により前記記憶情報信号が伝送される。いずれの場合も、記憶情報信号送信部は検出信号送信部が兼ね、記憶情報信号受信部は検出信号受信部が兼ねることができる。
ここで、従来、pH電極などのセンサに記憶手段を設け、この記憶手段にセンサの種類の識別(pH電極であるかイオン電極であるかなど)やセンサの個体識別のための識別情報を記憶させることが知られている。又、センサの記憶手段に、当該センサをいつ校正したか、或いはその時の校正値を記憶させることが知られている。更に、センサの記憶手段に、いつ測定を行ったか、その時の測定値、或いはその時の測定環境を記憶させることが知られている。
このように、記憶手段117には、(a)型式、製造番号を含む群から選択される前記センサの識別情報、(b)校正年月日、校正時、校正データを含む群から選択される校正履歴情報、(c)測定年月日、測定時、測定値、測定環境(測定時の室温及び/又は測定時の湿度を含む)を含む群から選択される測定情報、のうちの少なくとも1つを記憶させることができる。
記憶手段117に記憶された情報は、操作部132からの操作者の指示により、或いはセンサ101をスタンド102に取り付けることによって自動的に、演算処理部127によって読み取ることができる。そして、演算処理部127は、記憶手段117から読み取った情報を表示部131で表示させたり、測定値の演算に用いたりすることができる。
記憶手段117にセンサ117の識別情報を記憶させることにより、複数種類のセンサや複数の同一種類のセンサを交換して使用する場合に、演算処理部127が識別情報を認識して、自動的にそのセンサに適合した表示方法や演算処理方法を選択できるようにすることができる。
又、記憶手段117に校正履歴情報を記憶させることにより、例えば操作者の指示により演算処理部127が表示部131にその校正履歴情報を表示させることができ、操作者はそのセンサ101の校正履歴に関する情報を容易に知ることができる。
又、記憶手段117に測定情報を記憶させることにより、例えば操作者の指示により演算処理部127が表示部131にその測定情報を表示させることができ、操作者はそのセンサ101を用いて行った測定に関する情報を容易に知ることができる。
尚、本実施例のように、センサ101が記憶手段117を有する場合などに、例えば、図9に示すように、電源部115に2次電池を備えた充電回路115bを設けることができる。この場合、整流回路115aから充電回路115bに電力を供給して、充電回路115bの2次電池を充電し、2次電池から検出部111に電力を供給できるようにする。そして、検出部111の検出結果に係る情報を記憶手段117に記憶させることができるようになっている場合には、センサ101をスタンド102から取り外した状態で充電回路115bの2次電池からの電力を用いて測定を行い、記憶手段117に検出結果に係る情報を記憶しておくことができる。その後、センサ101をスタンド102に取り付けた際に、記憶手段117に記憶した検出部111の検出結果に係る情報をスタンド102へと伝送することができる。
以上説明したように、本実施例の構成によっても、実施例1と同様に、センサ101の洗浄時や保守時におけるセンサの移動の自由度を向上させて、洗浄や保守の作業性を改善することができ、又センサ101の梱包はし易く、センサ101の出荷時、保管時の作業性は非常に良い。又、本実施例においても、実施例1と同様に、スタンド102と指示器103との間で、比較的細くて柔軟性の高いケーブルを用いて、信号の伝送とDC電源の供給を行うことができ、卓上でのスタンド102や指示器103の配置の自由度、移動の自由度が向上する。更に、本実施例では、センサ101に記憶手段117を設けることによって、そのセンサ101の識別情報、校正履歴情報、測定値情報などをスタンド102を介して容易に読み出し、利用することができ、測定装置100の利便性が更に向上する。
実施例6
次に、本発明に係る測定装置の他の実施例について説明する。本実施例の測定装置において、実施例1のものと同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
図10は、本実施例の測定装置100のブロック図である。本実施例では、スタンド102は、外部の情報端末又は着脱可能な記憶手段に、有線又は無線で前記測定値に係る情報を伝達するための伝達手段181を有する。
例えば、伝達手段181として、USBメモリ(フラッシュメモリ)、メモリーカード(フラッシュメモリ)、フレキシブルディスク、取り外し可能なハードディスクなどの任意の着脱可能な記憶手段191に対する読み取り/書き込み手段たるインターフェースを、スタンド102に設けることができる。
又、伝達手段181として、パーソナルコンピュータ192、LANやインターネットなどのネットワーク193に対してスタンド102を接続可能とするコネクタを、スタンド102に設けることができる。
演算処理部127は、伝達手段181を介して、着脱可能な記憶手段191、外部の情報端末192、193に、測定値に係る情報を伝達することができる。又、演算処理部127は、伝達手段181を介して、着脱可能な記憶手段191、外部の情報端末192、193から、例えば測定値の演算に必要な検量線や校正値などの情報を取り込むことも可能である。
尚、上記同様の伝達手段を、スタンド102に替えて又はこれに加えて、指示器103に設けてもよい。例えば、実施例1〜4で説明したように、演算処理部127、ROM128A、RAM128Bといった測定値を求めるための構成が指示器103に設けられる場合には、上記同様の伝達手段を指示器103に設けるのが好都合である。
以上、本発明を具体的な実施例に則して説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではない。例えば、上述の実施例にて説明したそれぞれの要素は、本発明の趣旨に沿って任意に組み合わせて利用することができる。
例えば、センサ101とスタンド102との間における電力供給方法として電磁結合を用いる方法を利用すると共に、検出信号の伝送方法として、電気接点を用いる方法(デジタル信号の伝送であってもアナログ信号の伝送であってもよい)又は無線電波通信を用いる方法を利用することも可能である。
又、本発明は、センサ101内にICタグ及びスタンド102内に前記ICタグ用の読み取り/書き込み装置をそれぞれ備えた構成によっても実現することが可能である。ICタグとしては、マイクロ波や電磁結合を利用して電力供給・信号伝送を行うものなど、利用可能な任意のものを用いることができる。前記ICタグは、センサ101の検出結果に係る信号を前記ICクグ用の読み取り/書き込み装置へ送信する検出信号送信部112を構成する。又、前記ICタグ用の読み取り/書き込み装置は、前記ICタグからの前記検出信号に係る信号を受信する検出信号受信部122を構成する。又、前記ICタグは、記憶手段117と、これに記憶された情報に係る信号をスタンド102に送信する記憶情報信号送信部171(検出信号送信部112を兼ねることも可能)とを備えた構成とすることが可能である。又、前記ICタグ用の読み取り/書き込み装置は、前記ICタグから送信された記憶された情報に係る信号を受信する記憶情報信号受信部172(検出信号受信部122を兼ねることも可能)として構成することが可能である。そして、指示器103の操作部132により、前記ICタグ用の読み取り/書き込み装置を介して、前記ICタグの記憶手段117に書き込みたい情報を書き込むようにすることも可能である。更に、例えば、前記ICクグ用の読み取り/書き込み装置から発射された電波によって前記ICタグ内のアンテナを介してセンサ101内にある回路内で電力が発生するため、これによってセンサ101内の電源部115内にある2次電池等に電力を供給するようにすることも可能である。
100 卓上型測定装置
101 センサ
102 スタンド
103 指示器
111 検出部
112 検出信号送信部
113 受電部
115 電源部
116 検出信号発生部
122 検出信号受信部
123 送電部
126 給電部
127 演算処理部
128A ROM
128B RAM
131 表示部
132 操作部

Claims (23)

  1. 検出対象を検出するセンサと、前記センサを着脱可能に支持するスタンドと、指示器と、を有する卓上型測定装置であって、
    前記センサは、検出対象に感度を有する検出部と、前記検出部による検出結果に係る信号を前記スタンドに送信する検出信号送信部と、を有し、
    前記スタンドは、前記センサを保持するセンサ保持部と、前記センサから前記検出結果に係る信号を受信する検出信号受信部と、を有し、
    前記指示器は、前記検出結果に係る信号に基づいて求められた測定値に係る情報を表示する表示部を有する、
    ことを特徴とする卓上型測定装置。
  2. 前記センサは、前記スタンドから送られる電力を受ける受電部と、前記受電部が受けた電力を前記センサの被給電部に供給する電源部と、を有し、前記スタンドは、前記センサに電力を送る送電部を有することを特徴とする請求項1に記載の卓上型測定装置。
  3. 前記センサは、アナログ信号である前記検出結果に係る信号をデジタル信号化するA/D変換器を有することを特徴とする請求項2に記載の卓上型測定装置。
  4. 前記スタンドは前記送電部を構成する1次コイルを有し、前記センサは前記受電部を構成する2次コイルを有し、前記電源部には前記2次コイルに接続された整流回路が設けられており、前記1次コイルと前記2次コイルとが電磁的に結合することにより、前記スタンドから前記センサへと非接触で電力が送られることを特徴とする請求項3に記載の卓上型測定装置。
  5. 前記スタンドは前記検出信号受信部を構成する1次コイルを有し、前記センサは前記検出信号送信部を構成する2次コイルを有し、又、前記センサは前記検出結果に係る信号を変調して出力する変調回路を有し、前記スタンドは前記変調された前記検出結果に係る信号を復調する復調回路を有し、前記1次コイルと前記2次コイルとが電磁的に結合することにより、前記センサから前記スタンドへと非接触で前記検出結果に係る信号が伝送されることを特徴とする請求項4に記載の卓上型測定装置。
  6. 前記送電部を構成する1次コイルが前記検出信号受信部を構成する1次コイルを兼ね、前記受電部を構成する2次コイルが前記検出信号送信部を構成する2次コイルを兼ねることを特徴とする請求項5に記載の卓上型測定装置。
  7. 前記センサは前記検出信号送信部を構成する検出信号送信用電気接点を有し、前記スタンドは前記検出信号受信部を構成する検出信号受信用電気接点を有し、前記検出信号送信用電気接点と前記検出信号受信用電気接点とが接触することにより電気的に接続し、前記センサから前記スタンドへと前記検出結果に係る信号が伝送されることを特徴とする請求項4に記載の卓上型測定装置。
  8. 前記センサは前記検出信号送信部を構成する無線電波送信機を有し、前記スタンドは前記検出信号受信部を構成する無線電波受信機を有し、前記センサから前記スタンドへと無線電波通信により前記検出結果に係る信号が伝送されることを特徴とする請求項4に記載の卓上型測定装置。
  9. 前記スタンドは前記送電部を構成する送電用電気接点を有し、前記センサは前記受電部を構成する受電用電気接点を有し、前記送電用電気接点と前記受電用電気接点とが接触することにより電気的に接続し、前記スタンドから前記センサへと電力が送られることを特徴とする請求項3に記載の卓上型測定装置。
  10. 前記センサは前記検出信号送信部を構成する検出信号送信用電気接点を有し、前記スタンドは前記検出信号受信部を構成する検出信号受信用電気接点を有し、前記検出信号送信用電気接点と前記検出信号受信用電気接点とが接触することにより電気的に接続し、前記センサから前記スタンドへと前記検出結果に係る信号が伝送されることを特徴とする請求項9に記載の卓上型測定装置。
  11. 前記センサは前記検出信号送信部を構成する無線電波送信機を有し、前記スタンドは前記検出信号受信部を構成する無線電波受信機を有し、前記センサから前記スタンドへと無線電波通信により前記検出結果に係る信号が伝送されることを特徴とする請求項9に記載の卓上型測定装置。
  12. 前記スタンドは、アナログ信号である前記検出結果に係る信号をデジタル信号化するA/D変換器を有することを特徴とする請求項1に記載の卓上型測定装置。
  13. 前記センサは前記検出信号送信部を構成する検出信号送信用電気接点を有し、前記スタンドは前記検出信号受信部を構成する検出信号受信用電気接点を有し、前記検出信号送信用電気接点と前記検出信号受信用電気接点とが接触することにより電気的に接続し、前記センサから前記スタンドへと前記検出結果に係る信号が伝送されることを特徴とする請求項12に記載の卓上型測定装置。
  14. 前記スタンドは前記センサに電力を送る送電部を構成する送電用電気接点を有し、前記センサは前記スタンドから送られる電力を受ける受電部を構成する受電用電気接点を有し、前記送電用電気接点と前記受電用電気接点とが接触することにより電気的に接続し、前記スタンドから前記センサへと電力が伝送されることを特徴とする請求項13に記載の卓上型測定装置。
  15. 前記スタンドは前記センサに電力を送る送電部を構成する1次コイルを有し、前記センサは前記スタンドから送られる電力を受ける受電部を構成する2次コイルを有し、前記電源部は前記2次コイルに接続された整流回路を有し、前記1次コイルと前記2次コイルとが電磁的に結合することにより、前記スタンドから前記センサへと非接触で電力が送られることを特徴とする請求項13に記載の卓上型測定装置。
  16. 前記検出信号送信部及び/又は前記受電部は、前記センサが前記スタンドによって支持された時に前記スタンドに隣接する前記センサの部分に設けられており、前記検出信号受信部及び/又は前記送電部は、前記スタンドによって前記センサを支持した時に前記センサに隣接する前記スタンドの部分に設けられていることを特徴とする請求項1〜15のいずれかの項に記載の卓上型測定装置。
  17. 前記検出信号送信部及び/又は前記受電部は、前記センサが前記スタンドによって支持された時に前記センサを保持する前記センサ保持部に隣接する前記センサの部分に設けられており、前記検出信号受信部及び/又は前記送電部は、前記スタンドによって前記センサを支持した時に前記センサを保持する前記センサ保持部の前記センサに隣接する部分に設けられていることを特徴とする請求項16に記載の卓上型測定装置。
  18. 前記スタンドは、前記送電部に電力を供給する給電部を有することを特徴とする請求項1〜17のいずれかの項に記載の卓上型測定装置。
  19. 前記スタンドは、前記検出結果に係る信号を処理して前記測定値に係る情報を生成する演算処理部と、前記測定値に係る情報を前記指示器に送るためのスタンド側通信手段と、を有し、前記指示器は、前記スタンドから送られる前記測定値に係る情報を受けるための指示器側通信手段を有することを特徴とする請求項1〜18のいずれかの項に記載の卓上型測定装置。
  20. 前記指示器は、当該卓上型測定装置の動作に関する指示を入力するための操作部及び/又は前記測定値に係る情報を記録媒体にプリントして出力するプリンタを有することを特徴とする請求項1〜19のいずれかの項に記載の卓上型測定装置。
  21. 前記指示器は、外部の情報端末又は着脱可能な記憶手段に、前記測定値に係る情報を有線又は無線で伝達するための伝達手段を有することを特徴とする請求項1〜20のいずれかの項に記載の卓上型測定装置。
  22. 前記スタンドは、外部の情報端末又は着脱可能な記憶手段に、有線又は無線で前記測定値に係る情報を伝達するための伝達手段を有することを特徴とする請求項1〜21のいずれかの項に記載の卓上型測定装置。
  23. 前記センサは、記憶手段と、前記記憶手段に記憶された情報に係る記憶情報信号を前記スタンドに送信する記憶情報信号送信部と、を有し、前記スタンドは、前記記憶情報信号を前記センサから受信する記憶情報信号受信部を有することを特徴とする請求項1〜22のいずれかの項に記載の卓上型測定装置。
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