JP2010216979A - 半導体試験装置および半導体試験方法 - Google Patents

半導体試験装置および半導体試験方法 Download PDF

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Abstract

【課題】演算処理に応じてDSPモジュールを逐次的に実行させるのか、並列的に実行させるかを最適に選択し、演算時間の短縮化を図ることを目的とする。
【解決手段】複数のCPUを備えるDSPモジュール4と演算処理が記述されたテストプログラムに従ってDSPモジュール4の制御を行うテスタコントローラ3とを備える半導体試験装置であって、テスタコントローラ3に備えられ、テストプログラムに記述されている演算処理に基づいて、DSPモジュール4に演算処理を逐次的に実行させるシングルモードと並列的に実行させるマルチモードとのうち何れか一方の動作モードを選択する動作モード選択部15と、DSPモジュール4に備えられ、動作モード選択部15の選択に基づいて1つのCPUを逐次的に動作させるか2つ以上のCPUを並列的に動作させるかの選択を行うCPU制御部24と、を備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は被試験デバイスの試験を行う半導体試験装置および半導体試験方法に関し、特に被試験デバイスの測定データに対して所定の演算処理を行うDSPモジュールとこのDSPモジュールの制御を行うテスタコントローラとを備える半導体試験装置および半導体試験方法に関するものである。
ICやLSI、メモリ等の被試験デバイス(以下、DUT:Device Under Test)の試験を行う半導体試験装置が従来から知られている。この種の半導体試験装置は、DUTに接続される測定モジュールとこの測定モジュールの制御を行うテスタコントローラとを備えており、テスタコントローラからの命令に基づいて測定モジュールがDUTの試験を行う。測定モジュールにはDUTから取り込んだ測定データに対して所定の演算処理を行うためのDSP(Digital Signal Processor)モジュールが接続されており、例えば最大値や最小値、平均値等の計算、ヒストグラムの作成等が行われる。
テスタコントローラにはテストプログラムが記憶されており、このテストプログラムに基づいて測定モジュール或いはDSPモジュールの動作制御がなされる。この動作制御を行っている技術が例えば特許文献1に開示されている。この技術では、DUTのテスト結果に応じて演算処理手段をPCとDSPとのうち何れか一方を選択することにより、演算時間の最適化を図っている。
特開2009−8410号公報
特許文献1の技術は演算時間を自動的に最適化しており、ユーザによる設定作業を省略できる点で極めて高い効果を奏するものである。ここで、近年のDSPモジュールには複数のCPUが備えられるようになっており、並列的に演算処理を行うことが可能になってきている。並列的に演算処理を行うことで、演算時間が大幅に短縮されるようになる点で有利である。特に、近年のDUTは高性能化・高集積化の傾向が著しく、DSPモジュールの演算量も膨大なものになっており、並列的に演算処理を行うことにより演算時間の短縮化を図るようにしている。
一方で、テストプログラムは多数の演算処理を有しており、非常に演算量が少ない演算処理もあり、このような場合には並列的に動作させるよりは、却って1つのCPUにより逐次的に演算処理を行う方が演算時間を短縮化できる場合がある。従って、画一的に並列演算を行わせると、逆に全体としての処理時間が長くなるという問題がある。勿論、画一的に逐次処理を行わせるような場合には、演算量が膨大な場合には著しく処理時間が長くなる。そして、複数のCPUを動作させることから、消費電力も大きくなる等といった問題が生じる。
そこで、本発明は、演算処理に応じてDSPモジュールを逐次的に動作させるのか、並列的に動作させるかを選択し、演算時間の短縮化を図ることを目的とする。
以上の課題を解決するため、本発明の請求項1の半導体試験装置は、被試験デバイスの測定データに対して演算処理を行うための複数のCPUを備えるDSPモジュールと前記演算処理が記述されたテストプログラムに従って前記DSPモジュールの制御を行うテスタコントローラとを備える半導体試験装置であって、前記テスタコントローラに備えられ、前記テストプログラムに記述されている前記演算処理に基づいて前記DSPモジュールに前記演算処理を逐次的に実行させるシングルモードと並列的に実行させるマルチモードとのうち何れか一方の動作モードを選択する動作モード選択部と、前記DSPモジュールに備えられ、前記動作モード選択部の選択に基づいて前記複数のCPUのうち1つのCPUを逐次的に動作させるか2つ以上のCPUを並列的に動作させるかの選択を行うCPU制御部と、を備えたことを特徴とする。
この半導体試験装置によれば、動作モード選択部は演算処理に基づいてシングルモードとマルチモードとの何れにするかを最適に選択しており、CPU制御部は選択された動作モードで演算処理を行っていることから、演算処理に応じて最適な動作モードで動作させることができ、画一的にマルチモードに固定するよりも演算時間の短縮化を図れるようになる。
本発明の請求項2の半導体試験装置は、請求項1記載の半導体試験装置において、前記DSPモジュールは、前記演算処理の演算時間を計測する演算時間計測部を備え、前記動作モード選択部は、前記演算時間計測部により計測された前記シングルモードの演算時間と前記マルチモードの演算時間とのうち少ない方の演算時間の動作モードを選択することを特徴とする。
この半導体試験装置によれば、シングルモードとマルチモードとのそれぞれで演算時間を実測し、動作モード選択部は実測した演算時間に基づいて動作モードを選択している。演算時間を実測することにより、シングルモードとマルチモードとの何れが最適であるかを容易に認識できるようになり、これに基づいて動作モードを選択することで、演算時間の短縮化を図れるようになる。
本発明の請求項3の半導体試験装置は、請求項1記載の半導体試験装置において、前記動作モード選択部は、前記テストプログラムに記述された演算処理の演算量に基づいて前記シングルモードの演算時間と前記マルチモードの演算時間と前記マルチモードを選択した場合における前記演算処理のスケジューリング時間とを予測し、前記マルチモードの演算時間と前記スケジューリング時間との合計が前記シングルモードの演算時間よりも長いときにはシングルモードを選択し、それ以外の場合はマルチモードを選択することを特徴とする。
この半導体試験装置によれば、予測した演算時間やスケジューリング時間に基づいて動作モードを選択している。テストプログラムに記述されている演算処理から演算量を認識でき、これに基づいて演算時間やスケジューリング時間は簡単に予測できる。そして、予測されたこれらの時間に基づいて最適な動作モードを選択することができるようになる。なお、スケジューリング時間とは、並列的に動作する各CPUに対して演算処理を振り分けるために要する時間のことをいう。
本発明の請求項4の半導体試験装置は、請求項1乃至3の何れか1項に記載の半導体試験装置において、前記テストプログラムは複数の前記演算処理を有して構成され、前記動作モード選択部は各演算処理のそれぞれについて何れの動作モードを選択させるかを決定することを特徴とする。
この半導体試験装置によれば、複数の演算処理のそれぞれについてシングルモードとマルチモードとを最適に選択できるようになる。近年の被試験デバイスは演算処理が多項目化しており、その演算内容も演算処理によって大きく異なる。このため、演算処理によってはシングルモードが有利な場合とマルチモードが有利な場合とがあり、それぞれの演算処理の応じて最適な方を選択することにより、全体として大幅な時間短縮効果を得ることができるようになる。
本発明の請求項5の半導体試験方法は、被試験デバイスの測定データに対して演算処理を行うための複数のCPUを備えるDSPモジュールと前記演算処理が記述されたテストプログラムに従って前記DSPモジュールの制御を行うテスタコントローラとを用いて前記被試験デバイスの試験を行う半導体試験方法であって、前記複数のCPUのうち1つのCPUを用いて逐次的に実行を行うシングルモードにより前記演算処理を行ったときの演算時間を計測する第1の計測ステップと、前記複数のCPUのうち2つ以上のCPUを用いて並列的に実行を行うマルチモードにより前記演算処理を行ったときの演算時間を計測する第2の計測ステップと、前記第1の計測ステップと前記第2の計測ステップとで計測された演算時間に基づいて、少ないほうの演算時間の動作モードを選択する選択ステップと、この選択ステップで選択された動作モードにより前記DSPモジュールを動作させて前記演算処理を行う演算処理ステップと、を有することを特徴とする。
本発明は、DSPモジュールに複数のCPUを備えているような場合に、演算処理に基づいてシングルモードかマルチモードかを選択しているため、最適な動作モードでDSPモジュールを動作させることができ、画一的にマルチモード或いはシングルモードで動作させる場合と比較して演算時間の短縮化を図ることができるようになる。また、画一的にマルチモードで動作させている場合と比較して、消費電力も低下する。
本発明の半導体試験装置の概略構成を説明する図である。 本発明の処理の流れを説明するフローチャートである。 テストプログラムおよび動作モード選択部を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1において、本発明の半導体試験装置は、DUT1と測定モジュール2とテスタコントローラ3とDSPモジュール4とを備えて概略構成している。DUT1は被試験デバイスであり、ICやLSI、メモリ等の任意の半導体装置を適用できる。測定モジュール2はDUT2のテストを行うためのテスト部であり、ADC5とキャプチャメモリ6とローカルメモリ7とを備えて概略構成している。ADC5はAD変換器であり、DUT2から出力される測定データをアナログデータからデジタルデータに変換を行う。キャプチャメモリ6はADC5により変換された測定データを記憶するメモリである。ローカルメモリ7はDSPモジュール4による演算処理の結果を一時的に記憶するメモリである。
テスタコントローラ3はプログラム記憶部11とRAM12とCPU13と命令送信部14と動作モード選択部15とを備えて概略構成している。プログラム記憶部11はDUT2のテストを行うためのテストプログラムを記憶する記憶部である。図2(a)に示すように、テストプログラムにはn個の演算処理(DSP(C−1)〜DSP(C−n))が記述されている。各演算処理はそれぞれ演算内容が異なり、演算量が多い演算処理もあれば少ない演算処理もある。どのような演算を行うかについては具体的にテストプログラムに記述されている。なお、テストプログラムにはDSPの演算処理だけではなく、測定モジュール2によるDUT1のテスト手順等も記述されている。
RAM12はテストプログラムを読み込むメモリであり、CPU13はRAM12に読み込まれたテストプログラムをDSPモジュール4が実行可能なデータ形式(例えば、中間言語等)に変換を行う。このテストプログラムの変換を行ったデータを命令データとする。CPU13はテストプログラムに記述されているn個の演算処理を先頭から順番に或いは任意の順番で演算処理ごとに読み出して命令データを生成して命令送信部14に出力している。そして、命令送信部14は外部バスB2およびローカルバスB1を介してDSPモジュール4に対して演算処理ごとに命令データの送信を行う。
動作モード選択部15は、後述するDSPモジュール4の動作モードをシングルモードとマルチモードとの何れかの動作モードに選択する選択部であり、n個の演算処理ごとに何れかの動作モードを選択している。なお、シングルモードとはDSPモジュール4を逐次的に動作させて演算処理を行わせる動作モードであり、マルチモードとはDSPモジュール4を並列的に動作させて演算処理を行わせる動作モードである。詳細は後述する。動作モード選択部15は、シングルモードで演算処理を行った場合の演算時間(シングルモード演算時間)とマルチモードで演算を行った場合の演算時間(マルチモード演算時間)と何れの動作モードを選択するかの情報(動作モード選択情報)とをテーブル形式で記憶している。図2(b)は動作モード選択部15が記憶するテーブルの一例を示しており、図中で「Single」がシングルモード動作時間を、「Multi」がマルチモード動作時間を、動作モード選択情報を「SEL」で示している。
前述したように、CPU13は演算処理ごとに命令データを生成しているが、命令データを生成する際に動作モード選択部15に記憶されている動作モード選択情報を参照して、演算処理ごとに動作モード選択情報を命令データに付加している。命令データは複数ビットの信号から構成されるものであり、この命令データに動作モード選択情報として1ビットを付加するようにしてもよい。例えば、動作モード選択情報が「0」であればシングルモードを示し、「1」であればマルチモードを示すようにすれば、1ビットの情報付加により命令データに動作モード選択情報を持たせることができるようになる。
DSPモジュール4について説明する。DSPモジュール4はDUT2の測定データに対して所定の演算処理を施すための演算処理手段であり、CPU(A)21とCPU(B)22と命令受信部23とCPU制御部24と演算時間計測部25とを備えて概略構成している。DSPモジュール4はキャプチャメモリ6とローカルバスB1を介して接続されており、キャプチャメモリ6に記憶されている測定データを読み込んで演算処理を行う。この演算処理としては、例えば最大値や最小値、平均値等の計算、ヒストグラムの作成等がある。そして、演算処理が行われたデータは、ローカルバスB1を介してローカルメモリ7に対して出力されて一時的に記憶される。
DSPモジュール4には2つのCPUが備えられており、両者のうち何れか1つのCPUのみで動作させることも可能であり、2つのCPUを同時に動作させることも可能である。1つのCPUのみを動作させて逐次的に演算処理を行う動作モードが前述したシングルモードであり、2つのCPUを同時に動作させて並列的に演算処理を行う動作モードが前述したマルチモードである。なお、DSPモジュール4に備えられるCPUの数は3つ以上であってもよい。マルチモードの場合は、3つ以上のCPUを全て並列的に動作させてもよいし、そのうち一部のCPUのみを動作させてもよい(ただし、2つ以上のCPUを動作させる)。
命令受信部23はテスタコントローラ3の命令送信部14から送信された命令データを受信して、CPU制御部24に出力する。CPU制御部24は命令データに付加されている動作モード選択情報に基づいてシングルモードとマルチモードとのうち何れの動作モードで実行させるかを決定する。シングルモードの場合には、CPU(A)21とCPU(B)22とのうち何れか一方のCPUに対してのみ命令データを出力する(ここでは、CPU(A)21に出力しているものとする)。CPU(A)21は入力した命令データを実行するが、この命令データは演算処理をデータ変換したものであるあるため、演算処理が行われる。そして、ここでは、シングルモードであるため、CPU(A)21は逐次的に演算処理を行う。
一方、マルチモードで動作させる場合には、CPU制御部24はCPU(A)21とCPU(B)22との両者に対して命令データを出力する。このときには、入力した命令データをできる限り均等に2つのCPUに対して割り振るようになし、CPU(A)11とCPU(B)12とは割り振られた命令データをそれぞれ並列的に実行する。
演算時間計測部25は演算時間を計測するためのタイマであり、CPU制御部24の制御により時間の計測を行う。なお、図1において、テスタコントローラ3に対して1枚の測定モジュール2が接続されているが、複数枚の測定モジュール2が接続されるものであってもよい。また、測定モジュール2のローカルバスB1にDSPモジュール4が1つ接続されているが、複数のDSPモジュール4を接続するようにしてもよい。また、1枚の測定モジュール2にDUT1が1つ接続されているものを例示しているが、1枚の測定モジュール2に複数のDUT1を接続するようにしてもよいし、複数枚の測定モジュール2に1つのDUT1を接続するようにしてもよい。
以上の構成における動作について図3のフローチャートを参照して説明する。最初にテスタコントローラ3はDSPモジュール4に対して全ての演算処理をシングルモードで動作させるように制御を行う。まず、CPU12はテストプログラムの演算処理DSP(C−1)の命令データを生成する際にシングルモードを示す動作モード選択情報を付加する。
命令送信部14は命令データを、外部バスB2およびローカルバスB1を経由して命令受信部23に対して送信する。命令受信部23は受信した命令データに付加された動作モード選択情報を参照して、シングルモードであることを認識する。このため、CPU制御部24はCPU(A)21に命令データを出力し、CPU(A)21は命令データを実行することにより演算処理が行われる(ステップS1)。このときには、CPU(A)21のみによる逐次的な演算処理になる。
CPU制御部24はCPU(A)21に命令データを出力するときに、演算時間計測部25に対して時間の計測を行うように制御する(ステップS2)。CPU制御部24はCPU(A)21の演算処理が終了したときに演算時間計測部25の計測動作を停止させ、演算処理に要した演算時間を取得する。DSPモジュール4は演算処理終了後にローカルメモリ7に演算結果を書き込むと共にテスタコントローラ3に演算処理が終了した旨の通知(終了通知)を送信する。この終了通知と共に演算時間をテスタコントローラ3に送信する。このときの演算時間はシングルモードで動作させた場合の演算時間であり、これをシングルモード演算時間とする。テスタコントローラ3の動作モード選択部15はシングルモード演算時間を入力して、図2(b)に示すように、DSP(C−1)のシングルモード演算時間「Single」としてTS−1を書き込む。
以上によりDSP(C−1)の演算処理については処理が終了したが、全て(n個)の演算処理が終了するまで同様の処理を繰り返す(ステップS3)。従って、次にDSP(C−2)の演算処理を行う。この場合も同様にシングルモードで動作を行い、演算時間計測部25により計測されたシングルモード演算時間を動作モード選択部15のテーブルにTS−2として書き込みを行う。以下、DSP(C−n)まで演算処理を行い、動作モード選択部15のテーブルにシングルモード演算時間TS−1〜TS−nの書き込みが完了する。
次に、マルチモードで演算処理を行う(ステップS4)。演算処理DSP(C−1)について、マルチモードで動作させる動作モード選択情報を付加した命令データがDSPモジュール4に送信され、CPU制御部24はマルチモードで動作することを認識する。CPU制御部24はCPU(A)21とCPU(B)22とに命令データを振り分け、CPU(A)21とCPU(B)22とを実行することによりそれぞれ演算処理を行っていく。このとき、演算時間計測部25はマルチモードで動作させた場合の演算時間をマルチモード演算時間として計測する(ステップS5)。
演算処理が終了した後に、演算結果をローカルメモリ7に書き込むと共に、テスタコントローラ3にマルチモード演算時間を送信し、演算処理DSP(C−1)のマルチモード演算時間TM−1として動作モード選択部15のテーブルに書き込みを行う。以下、全ての演算処理が終了するまで演算処理を行い(ステップS6)、DSP(C−n)までの演算時間の計測が終了したときに、動作モード選択部15のテーブルにマルチモード演算時間TM−1〜TM−nの書き込みが完了する。
従って、最初の1回目と2回目とはそれぞれ画一的にシングルモードのみとマルチモードのみとで動作させているが、3回目以降は最適な動作モードを選択して演算処理を行っていく。このため、シングルモード演算時間TS−1〜TS−nおよびマルチモード演算時間TM−1〜TM−nが書き込まれたときに、演算処理ごとにシングルモード演算時間とマルチモード演算時間とを対比して、短い演算時間の動作モードを最適な動作モードとして選択を行う(ステップS7)。そして、動作モード選択部15のテーブルの「SEL」に動作モード選択情報を書き込む。
例えば、図2(b)の例では、TS−1>TM−1であるためマルチモードを示す「M」がDSP(C−1)の「SEL」に書き込まれ、TS−2>TM−2であるためマルチモードを示す「M」がDSP(C−2)の「SEL」に書き込まれる。そして、TS−3<TM−3であるためシングルモードを示す「S」がDSP(C−3)の「SEL」に書き込まれ、TS−n>TM−nであるためマルチモードを示す「M」がDSP(C−n)の「SEL」に書き込まれる。これにより、演算処理ごとに最適な動作モードとして「S」または「M」の何れかが書き込まれることになる。
次に、最適な動作モードを選択しながら演算処理を行っていく。CPU13は命令データを生成する際には動作モード選択部15の動作モード選択情報を付加してDSPモジュール4に対して送信を行っていくため、最初のDSP(C−1)に関しては「M」の動作モード選択情報を付加した命令データが送信される。DSPモジュール4のCPU制御部24は動作モード選択情報がマルチモードであるため、CPU(A)21とCPU(B)22とを並列的に動作させて演算処理を行う(ステップS8)。
次の演算処理DSP(C−2)も動作モード選択情報が「M」であるため、DSPモジュール4はマルチモードで動作するが、演算処理DSP(C−3)は動作モード選択情報が「S」になっているため、DSPモジュール4はシングルモードで動作する。そして、以上の処理を全ての演算処理が終了するまで繰り返し行う(ステップS9)。以上によりテストプログラムに記述されている各演算処理が終了する。
従って、テストプログラムに記述されている全て(n個)の演算処理についてシングルモードとマルチモードとの両方での演算時間を実測して、実測したシングルモード演算時間とマルチモード演算時間との比較を行うことにより動作モードを選択するようにしているため、演算処理に応じた最適な動作モードが選択されるようになる。なお、1回目と2回目とはシングルモードのみとマルチモードのみとで動作しているため、これらの演算処理は最適とはいえない。ただし、DUT2に対する試験は数千〜数万回といったオーダーで繰り返し行われ、そのうちの1回目と2回目との動作モードが最適でないにしても、数千〜数万回のうちの2回であり、3回目以降からは最適になるため、演算時間の短縮化に殆ど影響はない。
以上の実施形態では、テスタコントローラ3に備えられる動作モード選択部15にはシングルモードとマルチモードとの何れで動作させるのが最適であるかを示す動作モード選択情報が演算処理ごとに記憶されており、DSPモジュール4のCPU制御部24は動作モード選択情報に基づいてシングルモードとマルチモードとを最適に切り替えて演算処理を行っているため、極めて高い時間短縮効果を得ることができるようになる。
次に、演算時間の実測を行わずに動作モードの選択を行う変形例について説明する。マルチモードは並列的に演算を行っているため、シングルモードに比較して最大値や最小値の算出等の演算自体は有利である。ただし、マルチモードでは複数のCPUに対して命令データを振り分ける処理(スケジューリングとする)が必要になるため、マルチモードよりもシングルモードの方が有利な場合がある。
CPU制御部24がスケジューリングを行う際には、CPU(A)11とCPU(B)12とにできる限り均等に命令データを振り分けて高い時間短縮効果を得るようにしている。また、例えば、演算処理を行った結果を別の演算処理が使用するような依存関係がある場合には、これらの演算処理を別個のCPUに振り分けると一方のCPUが待機状態になり、演算時間が遅くなる。このため、依存関係がある場合には、できる限り1つのCPUで演算処理を実行するようにしなければならない。このように、単純に命令データのスケジューリングがなされるのではなく、スケジューリング自体も複雑な処理になるため、このために所定時間(スケジューリング時間とする)を要することになる。
このとき、テストプログラム中の複数の演算処理の中には演算量が大量なものもあれば、殆ど演算量を有しないものもある。演算量が少ないような場合には、スケジューリングに要する時間は短くなるものの、それでも一定のスケジューリング時間は要する。一方で、シングルモードの場合にはスケジューリングは行う必要はない。そこで、演算処理の演算量が少ないような場合にはシングルモードを選択し、演算量が多いような場合にはマルチモードを選択する。
演算量が少ない場合には、マルチモードにして並列的に演算処理を行っても殆ど時間短縮効果を得ることはできず、スケジューリング時間のために却って処理時間が長くなる。一方で、シングルモードであればスケジューリング時間を要しないため、マルチモードを選択するよりも時間短縮効果を見込める。
具体的には、テストプログラムに記述された演算処理から演算量を認識して、シングルモードを選択したときの予測される演算時間をT1とし、マルチモードを選択したときの予測される演算時間をT2とし、スケジューリング時間をT3としたときに、「T1<T2+T3」ならばシングルモードを選択するようにし、「T1>T2+T3」ならマルチモードを選択する。
つまり、マルチモードには演算時間T2とスケジューリング時間T3との両者を要するため、その合計時間とシングルモードの演算時間T1とを比較して何れの動作モードを選択するかを予め決定しておく。時間T1もT2も予測時間であるため、実測したシングルモード演算時間およびマルチモード演算時間とは若干のずれはあるかもしれないが、演算処理の演算量は既知であるため高精度に予測することは可能であり、またスケジューリング時間も高精度に予測することは可能である。
このため、例えばテスタコントローラ3のCPU13がテストプログラムを読み込んだときに、時間T1〜T3を算出して何れの動作モードを選択するかを決定し、動作モード選択部15のテーブルに記憶させるようにしてもよい。このようにすれば、前述した実施形態のように、シングルモードとマルチモードとの演算時間を実測しなくても最適な動作モードを選択できるようになる。
つまり、前述した実施形態のように演算時間を実測するにしても、また本変形例のように演算時間を予測するにしても、動作モード選択部15は演算処理に基づいて(実測した演算時間や予測した演算時間に基づいて)最適な動作モードを選択している。そして、選択された動作モードでDSPモジュール4のCPU制御部24がシングルモードかマルチモードかの制御を行うことで、最適な動作モードでDSPモジュール4は演算処理を行うことができるようになる。
以上において、テストプログラムには演算処理の数(n)が複数含まれるものとして説明したが、演算処理の数(n)は1つであってもよい。1つの場合であっても、実際に1回目と2回目とでシングルモードとマルチモードとの動作モードを選択して、3回目以降は最適な動作モードで演算処理を行うことで、試験時間の短縮効果を得ることができる。

1 DUT 2 測定モジュール
3 テスタコントローラ 4 DSPモジュール
11 プログラム記憶部 15 動作モード選択部
21 CPU(A) 22 CPU(B)
24 CPU制御部 25 演算時間計測部

Claims (5)

  1. 被試験デバイスの測定データに対して演算処理を行うための複数のCPUを備えるDSPモジュールと前記演算処理が記述されたテストプログラムに従って前記DSPモジュールの制御を行うテスタコントローラとを備える半導体試験装置であって、
    前記テスタコントローラに備えられ、前記テストプログラムに記述されている前記演算処理に基づいて前記DSPモジュールに前記演算処理を逐次的に実行させるシングルモードと並列的に実行させるマルチモードとのうち何れか一方の動作モードを選択する動作モード選択部と、
    前記DSPモジュールに備えられ、前記動作モード選択部の選択に基づいて前記複数のCPUのうち1つのCPUを逐次的に動作させるか2つ以上のCPUを並列的に動作させるかの選択を行うCPU制御部と、
    を備えたことを特徴とする半導体試験装置。
  2. 前記DSPモジュールは、前記演算処理の演算時間を計測する演算時間計測部を備え、
    前記動作モード選択部は、前記演算時間計測部により計測された前記シングルモードの演算時間と前記マルチモードの演算時間とのうち少ない方の演算時間の動作モードを選択すること
    を特徴とする請求項1記載の半導体試験装置。
  3. 前記動作モード選択部は、前記テストプログラムに記述された演算処理の演算量に基づいて前記シングルモードの演算時間と前記マルチモードの演算時間と前記マルチモードを選択した場合における前記演算処理のスケジューリング時間とを予測し、
    前記マルチモードの演算時間と前記スケジューリング時間との合計が前記シングルモードの演算時間よりも長いときにはシングルモードを選択し、それ以外の場合はマルチモードを選択すること
    を特徴とする請求項1記載の半導体試験装置。
  4. 前記テストプログラムは複数の前記演算処理を有して構成され、前記動作モード選択部は各演算処理のそれぞれについて何れの動作モードを選択させるかを決定すること
    を特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の半導体試験装置。
  5. 被試験デバイスの測定データに対して演算処理を行うための複数のCPUを備えるDSPモジュールと前記演算処理が記述されたテストプログラムに従って前記DSPモジュールの制御を行うテスタコントローラとを用いて前記被試験デバイスの試験を行う半導体試験方法であって、
    前記複数のCPUのうち1つのCPUを用いて逐次的に実行を行うシングルモードにより前記演算処理を行ったときの演算時間を計測する第1の計測ステップと、
    前記複数のCPUのうち2つ以上のCPUを用いて並列的に実行を行うマルチモードにより前記演算処理を行ったときの演算時間を計測する第2の計測ステップと、
    前記第1の計測ステップと前記第2の計測ステップとで計測された演算時間に基づいて、少ないほうの演算時間の動作モードを選択する選択ステップと、
    この選択ステップで選択された動作モードにより前記DSPモジュールを動作させて前記演算処理を行う演算処理ステップと、
    を有することを特徴とする半導体試験方法。
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