JP2010216794A - 加湿装置 - Google Patents

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克浩 伊藤
Shunichiro Kinoshita
俊一郎 木下
Yukimasa Kanazawa
透匡 金沢
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Abstract

【課題】加湿能力を向上して長期間使用することのできる加湿装置を提供する。
【解決手段】本体筐体2に設けられる吸込口8及び吹出口10とを連結する送風通路に配される送風機4と、着脱自在の給水タンク5と、給水タンク5から供給された水を貯水する貯水部6と、空気流入口21と空気流出口22とを開口して送風通路内に設けられる加湿室2aと、加湿室2a内に配されて回転駆動部47により回転駆動される加湿ユニット7とを備え、加湿ユニット7は、通気性及び吸水性を有するとともに隙間Dを有して軸方向に積層される複数の加湿エレメント44と、加湿エレメント44を保持して回転駆動部47に連結される保持部43とを有し、加湿エレメント44の径方向の端部を貯水部6に浸漬して、空気流入口21と空気流出口22とを加湿ユニット7の軸方向の両端に離れて回転軸を通る鉛直面に対して反対側に配置した。
【選択図】図6

Description

本発明は、水を蒸発させて通風する気化式の加湿装置に関するものである。
従来の加湿装置は特許文献1、2に開示されている。特許文献1の加湿装置は本体筐体に開口する吸込口及び吹出口を連結する送風通路内に送風機及び加湿フィルターが配される。加湿フィルターは通気性及び吸水性を有し、給水タンクから給水される貯水部に下端が浸漬して毛細管現象により水を全面に行き渡るように吸い上げる。
送風機の駆動によって室内の空気が吸込口から送風通路内に取り込まれ、加湿フィルターを通過する。これにより、空気に水分が含まれ、吹出口から水分を含んだ空気を送出して室内の加湿が行われる。
また、特許文献2の加湿装置では上記加湿フィルターに替えて回転する加湿ディスクが複数積層して設けられる。加湿ディスクは通気性及び吸水性を持たない円盤状の樹脂成形品から成り、アーチ状のリブが表面に突設される。加湿ディスクの下端は貯水部に浸漬され、回転によってリブにより貯水部から汲上げられた水が加湿ディスクの表面上を流下する。吸込口から送風通路内に取り込まれた空気は加湿ディスク間を通過し、加湿ディスクの表面の水から水分を含んで吹出口から送出されるようになっている。
特開2002−295872号公報(第2頁−第4頁、第1図) 特開2006−329531号公報(第5頁−第8頁、第4図)
しかしながら、上記特許文献1に開示された加湿装置によると、長期間の使用により貯水部に浸漬する加湿フィルターの下部に水垢(カルキ分)が蓄積する。このため、毛細管現象による加湿フィルターの吸水量が低下し、加湿能力が低下する問題があった。また、加湿フィルターを洗浄するとフィルタ材料の剛性が低下して形状を維持できないため長期の使用が困難になる問題もあった。
また、上記特許文献2に開示された加湿装置によると、加湿ディスクが吸水性を有していないため全面に水が行き渡りにくくなる。このため、加湿ディスクに沿って流通する空気に水分を十分含ませることができず、加湿能力が低下する問題があった。
本発明は、加湿能力を向上して長期間使用することのできる加湿装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、本体筐体に設けられる吸込口及び吹出口と、前記吸込口と前記吹出口とを連結する送風通路と、前記送風通路に配される送風機と、着脱自在の給水タンクと、前記給水タンクから供給された水を貯水する貯水部と、前記吸込口からの空気が流入する空気流入口と前記吹出口に向かう空気が流出する空気流出口とを開口して前記送風通路内に設けられる加湿室と、前記加湿室内に配されて回転駆動部により回転駆動される加湿ユニットとを備え、前記加湿ユニットは、通気性及び吸水性を有するとともに隙間を有して軸方向に積層される複数の加湿エレメントと、前記加湿エレメントを保持して前記回転駆動部に連結される保持部とを有し、前記加湿エレメントの径方向の端部を前記貯水部の貯水に浸漬して、前記空気流入口と前記空気流出口とが前記加湿ユニットの軸方向の両端に離れて回転軸を通る鉛直面に対して反対側に配されることを特徴としている。
この構成によると、給水タンクが装着されると給水タンクから供給される水が貯水部に所定量貯水される。本体筐体内に送風通路の一部を構成する加湿室が隔壁等によって隔離して形成される。加湿室内には加湿エレメントが軸方向に積層された加湿ユニットが配され、平面的に視て対角に空気流入口及び空気流出口が配される。回転する加湿ユニットは貯水部に径方向の端部が浸漬し、加湿エレメントが毛細管現象により水を吸い上げる。送風機の駆動によって室内の空気が吸込口から本体筐体内に取り込まれる。吸込口から本体筐体内に取り込まれた空気は一端に設けられた空気流入口を介して加湿室に流入する。加湿室に流入した空気は加湿室内を加湿ディスクの軸方向及び加湿エレメント間を径方向に流通し、他端に配された空気流出口から流出する。これにより、空気に水分が含まれ、吹出口から水分を含んだ空気を送出して室内の加湿が行われる。
また本発明は、上記構成の加湿装置において、前記加湿ユニットの回転を停止した際に、前記加湿エレメントが前記貯水部の水面から退避することを特徴としている。この構成によると、加湿エレメントは所定の回転角度で貯水部に浸漬されないように形成される。加湿装置の電源停止時や加湿運転の停止時には、該回転角度で加湿ユニットが停止され、加湿エレメントが貯水部の水面から退避する。
また本発明は、上記構成の加湿装置において、各前記加湿エレメント毎に前記保持部を設けて各前記保持部と各前記加湿エレメントと一体化した複数の加湿ディスクを有することを特徴としている。この構成によると、加湿ディスクは加湿エレメントを保持部により保持して形成され、複数の加湿ディスクを積層して加湿エレメント間に隙間が形成される。
また本発明は、上記構成の加湿装置において、前記保持部が開口部を有し、前記開口部に前記加湿エレメントを埋設したことを特徴としている。この構成によると、加湿ディスクの保持部は例えば扇形の開口部が複数設けられ、インサート成形等によって加湿エレメントを該開口部内に配して加湿ディスクが形成される。
また本発明は、上記構成の加湿装置において、前記保持部が開口部を有し、前記保持部の両面に配した前記加湿エレメントにより前記開口部を塞いだことを特徴としている。この構成によると、加湿ディスクの保持部は例えば扇形の開口部が複数設けられ、加湿エレメントが該開口部を覆って溶着等により保持部の両面に配されて加湿ディスクが形成される。
また本発明は、上記構成の加湿装置において、前記保持部に袋状の前記加湿エレメントを被嵌したことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の加湿装置において、前記保持部の周部に前記加湿エレメントを挟持する挟持部を設けたことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の加湿装置において、前記保持部が複数の前記加湿エレメントを覆うとともに軸方向の端面に開口部を有する筒状に形成されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の加湿装置において、前記加湿エレメントが孔部を有するとともに、前記保持部が軸方向に延びる突起部を有し、前記突起部が前記孔部に嵌合して複数の前記加湿エレメントを保持することを特徴としている。
また本発明は、本体筐体に設けられる吸込口及び吹出口と、前記吸込口と前記吹出口とを連結する送風通路と、前記送風通路に配される送風機と、着脱自在の給水タンクと、前記給水タンクから供給された水を貯水する貯水部と、前記吸込口からの空気が流入する空気流入口と前記吹出口に向かう空気が流出する空気流出口とを開口して前記送風通路内に設けられる加湿室と、前記加湿室内に配されて回転駆動部により回転駆動される加湿ユニットとを備え、前記加湿ユニットは通気性及び吸水性を有する加湿エレメントを有し、前記加湿エレメントの径方向の端部を前記貯水部の貯水に浸漬して、前記空気流入口と前記空気流出口とが前記加湿ユニットの軸方向の両端に離れて回転軸を通る鉛直面に対して反対側に配されることを特徴としている。
本発明によると、加湿ユニットが通気性及び吸水性を有する加湿エレメントを軸方向に複数積層して回転するため、加湿エレメントの全体に容易に水が行き渡るとともに水垢(カルキ分)の蓄積が低減される。これにより、長期間使用しても加湿エレメントの吸水性の低下が防止され、加湿能力を向上することができる。また、加湿エレメント間に隙間が設けられるため、空気が加湿エレメントを軸方向に通過するとともに、隙間を介して加湿エレメントの表面に沿って径方向に流通する。これにより、空気に含まれる水分量が増加して加湿能力をより向上することができる。
また、加湿室の空気流入口と空気流出口とが加湿ユニットの軸方向の両端に離れて回転軸を通る鉛直面に対して反対側に配されるので、加湿室を流通する空気が各加湿エレメントを軸方向に通過するとともに、各加湿エレメント間を径方向に流通する。従って、加湿ユニット全体の各加湿エレメントから空気に水分が供給され、加湿能力をより向上することができる。
本発明の第1実施形態の加湿装置を正面から視た斜視図 本発明の第1実施形態の加湿装置の水受けトレーを取りだした状態を示す背面斜視図 本発明の第1実施形態の加湿装置を背面カバーを分解した状態の背面から視た斜視図 本発明の第1実施形態の加湿装置を背面カバーを切欠いた状態の背面から視た斜視図 本発明の第1実施形態の加湿装置を背面カバーを取り外した状態の背面から視た斜視図 本発明の第1実施形態の加湿装置の加湿室を示す上面図 本発明の第1実施形態の加湿装置の加湿ユニットを示す斜視図 本発明の第1実施形態の加湿装置の加湿ディスクを示す正面図 図8のA−A断面図 本発明の第1実施形態の加湿装置の内部を上方から視た斜視図 本発明の第1実施形態の加湿装置の内部の要部を示す斜視図 本発明の第2実施形態の加湿装置の加湿ディスクを示す正面図 図12のB−B断面図 本発明の第3実施形態の加湿装置の加湿ディスクを示す断面図 本発明の第4実施形態の加湿装置の加湿ディスクを示す正面図 図15のC−C断面図 本発明の第5実施形態の加湿装置の加湿ディスクを示す正面図 図17のD−D断面図 本発明の第6実施形態の加湿装置の加湿ディスクを示す正面図 図19のE−E断面図 本発明の第7実施形態の加湿装置の加湿ディスクを示す正面図 図21のF−F断面図 本発明の第8実施形態の加湿装置の水受けトレーを取りだした状態を示す背面斜視図 本発明の第8実施形態の加湿装置の加湿室を示す上面図 本発明の第8実施形態の加湿装置の加湿ユニットを示す斜視図 本発明の第8実施形態の加湿装置の加湿ユニットを示す分解斜視図 本発明の第8実施形態の加湿装置の加湿エレメントを示す正面図
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は第1実施形態の加湿装置の正面側から視た斜視図を示している。加湿装置1は本体筐体2の前面、右側面の前部、底面の前部が前面カバー12により覆われ、上面が上面カバー15により覆われる。上面カバー15には加湿装置1の操作を行う操作部32が設けられ、操作部32の右方には吹出口10が開口する。また、操作部32の裏面には制御基板(不図示)が設けられる。本体筐体3の左側方には着脱自在の給水タンク5が配される。給水タンク5は本体筐体2の底部に配されたスライド自在の水受けトレー6(貯水部)上に装着され、水受けトレー6に給水する。
図2は加湿装置1の背面側から視た斜視図であり、水受けトレー6を引き出した状態を示している。本体筐体2の背面、右側面の後部、底面の後部は背面カバー13により覆われ、左側面は側面カバー14により覆われる。側面カバー14の下部に設けた開口部17を介して水受けトレー6がスライド移動する。
本体筐体2の背面側の背面カバー13には着脱自在のフィルターカバー34が設けられ、フィルターカバー34には吸込口8が開口する。フィルターカバー34を取り外して後述するフィルター35(図3参照)の着脱が行われる。
給水タンク5は断面略矩形の有底筒状の透光性の容器から成っている。例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)等の合成樹脂素材のブロー成形等により給水タンク5が形成される。給水タンク5の周面は剛性を確保するために凹凸波形形状に形成される。給水タンク5の一方の底面には開口部(不図示)が形成され、弁機構(不図示)を有したタンクキャップ39を螺合して塞がれる。給水タンク5の他方の底面には着脱時に把持されるタンク把手40が設けられている。
水受けトレー6は上面を開口するフィルタ収容部6aとタンク収納部6bとを有している。フィルタ収容部6aは本体筐体2内に配され、加湿ユニット7が横設される。タンク収納部6bは水受けトレー6の収納状態で側面カバー14よりも側方に突出して設けられ、給水タンク5がタンクキャップ39を下方にして立設される。
タンク収納部6bの底面には給水タンク5の弁機構(不図示)に対向する受け部(不図示)が突出して形成される。給水タンク5を装着した際に受け部の当接により弁機構が開放され、水受けトレー6に水を貯めることができるようになっている。
加湿ユニット7は詳細を後述するように水受けトレー6の貯水に一部浸漬されて吸水する。加湿ユニット7の一端には駆動ギア46が設けられる。本体筐体2内には加湿ユニット用モータ47(回転駆動部)が設けられ、加湿ユニット用モータ47のモータ軸にはモータギア48が取り付けられる。モータギア48に駆動ギア46が噛合して加湿ユニット用モータ47の駆動によって加湿ユニット7が回転する。
尚、水受けトレー6は本体筐体2から着脱可能になっており、加湿フィルタ7は水受けトレー6に対して着脱自在になっている。これにより、給水系統の清掃を容易に行えるようになっている。
図3、図4、図5は加湿装置1を背面から視た斜視図であり、それぞれ背面カバー13を分解した状態、背面カバー13の一部を切欠いた状態、背面カバー13を取り外した状態を示している。背面カバー13にはフィルターカバー34に設けた吸込口8に対向してメッシュ状に形成されたフィルター部33が設けられる。フィルター部33とフィルタカバー34との間には繊維状のフィルター35が設けられる。これにより、本体筐体2内への塵埃の侵入が防止される。
本体筐体2内には水受けトレー6の上方を覆う横仕切壁18が設けられる。これにより、本体筐体2の下部に水受けトレー6及び加湿ユニット7を収容する加湿室2aが隔離して形成される。横仕切壁18には本体筐体2の上部を左右方向に仕切る通路仕切壁18aが一体に設けられる。通路仕切壁18aにより送風機4が配される送風機室2bと、給水タンク5と反対側の端部で加湿室2aと吹出口10とを連通させる側方通路9とが分離して形成される。
送風機室2b内は横仕切壁18と一体の縦仕切壁19により前後に仕切られる。縦仕切壁19の略中央には円形の開口部19aが形成される。縦仕切壁19の背面側には送風機4を取り付けるアングル29が開口部19aの周縁に橋架される。送風機4はモータ部4a及びファン部4bを有するシロッコファンから成り、モータ部4aをアングル29に取付けてファン部4bが開口部19aの前方に配される。そして、送風機4は後方から軸方向に吸い込んだ空気を径方向外側に吹出すようになっている。
アングル29の背面にはセンサ収納部30が設けられる。センサ収納部30は送風機4の回転軸の延長上に設けられ、吸込口8に面した背面側を開放した直方体形状に形成される。センサ収納部30の内部には温度センサ27及び湿度センサ28が収容される。温度センサ27、湿度センサ28及び送風機4の配線はセンサ収納部30に設けた貫通穴(不図示)を介して外部に引き出される。これらの配線はアングル29に沿って配され、操作部32の裏面に設けられた制御基板(不図示)に結線される。
尚、背面カバー13のフィルター部33はセンサ収納部30に対向する中央部33aの開口度が周囲よりも小さく形成される。また、開口度の小さい中央部33aの面積はセンサ収納部30の背面開口の面積よりも大きくなっている。これにより、吸込口8から侵入する塵埃の温度センサ27や湿度センサ28への付着を低減することができる。
図6は加湿室2aの上面図を示している。加湿室2aは平面的に視て左右方向に長い略矩形に形成され、軸方向に延びる加湿ユニット7が横設される。加湿ユニット7によって加湿室2a内は前後に分割され、前方の空気通路23と後方の空気通路24とが形成される。
加湿室2aの上面の横仕切壁18(図3参照)には空気通路23、24にそれぞれ臨む空気流入口21及び空気流出口22が開口する。空気流入口21は縦仕切壁19(図5参照)よりも前方の給水タンク5に近い端部に設けられる。空気流出口22は縦仕切壁19よりも後方の給水タンク5から離れた端部に設けられる。これにより、空気流入口21と空気流出口22とは加湿ユニット7の軸方向の両端に離れて回転軸45を通る鉛直面に対して反対側に配され、加湿室2aの対角に配置される。
送風機4の駆動によって吸込口8から送風機室2b内に取り込まれた空気は空気流入口21を介して加湿室2aに流入する。空気流出口22は加湿室2a内の空気が流出し、側方通路9を介して吹出口10から送出される。従って、送風機室2b、加湿室2a及び側方通路9は吸込口8と吹出口10とを連結して空気が流通する送風通路を形成する。
図7は加湿ユニット7の斜視図を示している。加湿ユニット7は円盤状の加湿ディスク42を軸方向に多数積層して形成され、下端部が水受けトレー6の貯水に浸漬される。
図8は加湿ディスク42の正面図を示している。また、図9は図8のA−A断面図を示している。加湿ディスク42は加湿エレメント42とこれを保持する円盤状の保持部43とを有している。保持部43は樹脂成形品から成り、中心部に挿通孔43cを有するボス43bが設けられる。挿通口43cに回転軸45(図7参照)を挿通して保持部43が加湿ユニット用モータ47(回転駆動部)に連結される。ボス43bの外周側には略扇形の複数の開口部43aが形成される。
加湿エレメント44は通気性及び吸水性を有する不織布等から成り、開口部43a内に埋設される。加湿エレメント44は開口部43aから軸方向に突出して形成される。ボス部43bの軸方向の幅t1は、加湿エレメント44の厚みt2よりも大きく形成される。これにより、隣接する加湿エレメント44間には隙間D(図7参照)が形成される。
加湿エレメント44の周部は水受けトレー6に浸漬し、毛細管現象によって加湿エレメント44全体に水が浸透する。加湿室2aを流通する空気は加湿エレメント44を軸方向に通過するとともに隙間Dを径方向に通過して加湿エレメント44から蒸発した水分が含まれる。
尚、インサート成形によって加湿エレメント44を保持部43と一体に成形すると、加湿ディスク42の量産性を向上することができる。また、加湿エレメント44に防カビ剤や抗菌剤等の薬剤を練り込んでもよい。これにより、水受けトレー6内の雑菌やカビの発生を抑制することができる。
図10、図11は吹出口10近傍の本体筐体2内を上方から視た斜視図及び背面から視た斜視図を示している。側方通路9内の吹出口10近傍にはイオンを発生するイオン発生装置38が配される。イオン発生装置38の上方には湾曲したカバー41が設けられる。カバー41は側方通路9の壁面を形成し、側方通路9を流通する空気を左右に広がる吹出口10に円滑に導く。また、カバー41には多数の小孔41aが形成され、イオン発生装置38から発生したイオンを吹出して側方通路9に供給できるようになっている。
イオン発生装置38は電圧が印加される電極を有している。電極間に交流電圧を印加することにより、放電によって生成された電子からエネルギーを受けて空気中の酸素分子または水分子がイオン化する。これにより、プラスイオンとしてH+(H2O)m(mは任意の整数)を生成し、マイナスイオンとしてO2 -(H2O)n(nは任意の整数)を生成する。
これらのイオンを送風機4の駆動により吹出口10から室内に放出すると、カビ菌、細菌、ウィルス等の浮遊菌の表面に付着して化学反応により活性種である過酸化水素(H22)または水酸基ラジカル(・OH)を生成する。過酸化水素や水酸基ラジカルは極めて強力な活性を示すため、空気中の浮遊菌を取り囲んで殺菌・不活化することができる。また、過酸化水素や水酸基ラジカルは化学有害物質を酸化若しくは分解する。このため、ホルムアルデヒドやアンモニア等の化学有害物質を二酸化炭素、水、窒素等の無害な物質に変換して実質的に無害化することが可能である。
尚、図示しないが、送風機室2bには吸込口8から吸込んだ空気を加熱する加熱ヒータが設けられる。加熱ヒータにより加熱された空気を加湿ユニット7に送ることにより、加湿エレメント44の水分の蒸発を促進して加湿能力を向上させることができる。
上記構成の加湿装置1において、給水タンク5を水受けトレー6にセットして操作部32の運転スイッチをONにすると、例えば、加湿運転モードが実行される。加湿運転モードの実行によって送風機4、加熱ヒータ、イオン発生装置38及び加湿ユニット用モータ47が駆動される。
送風機4の駆動により吸込口8から吸い込まれた空気は加熱ヒータで加熱される。加熱された空気は送風機室2bから空気流入口21を介して加湿室2aに流入する。空気流入口21から加湿室2aに流入した空気は矢印S(図6参照)に示すように空気流入口21と対角に配された空気流出口22の方向に導かれる。
この時、該空気は加湿ユニット用モータ47により回転する加湿ユニット7の加湿エレメント44を軸方向に通過する。また、該空気は空気通路23を通って左右に分散し、隙間Dを加湿エレメント44に沿って径方向に流通する。加熱された空気によって加湿エレメント44に浸透した水が蒸発し、該空気に水分が含まれる。
水分を含んだ空気は空気流出口22を介して加湿室2aから流出し、側方通路9を流通する。側方通路9を流通する空気にはイオン発生装置38により発生したイオンが含まれる。この時、空気中の水分子によりイオンを囲み、イオンの消滅を低減することができる。そして、水分及びイオンを含む空気は吹出口10から室内に放出され、室内の加湿及び除菌が行われる。
本実施形態によると、加湿ユニット7が通気性及び吸水性を有する加湿エレメント44を軸方向に複数積層して回転するため、加湿エレメント44の全体に容易に水が行き渡るとともに水垢(カルキ分)の蓄積が低減される。これにより、長期間使用しても加湿エレメント44の吸水性の低下が防止され、加湿能力を向上することができる。また、加湿エレメント44間に隙間Dが設けられるため、空気が加湿エレメント44を軸方向に通過するとともに、隙間Dを介して加湿エレメント44の表面に沿って径方向に流通する。これにより、空気に含まれる水分量が増加して加湿能力をより向上することができる。
また、加湿室2aの空気流入口21と空気流出口22とが加湿ユニット7の軸方向の両端に離れて回転軸45を通る鉛直面に対して反対側に配されるので、加湿室2aを流通する空気の経路が長くなる。また、空気が各加湿エレメント44を軸方向に通過するとともに、各加湿エレメント44間を径方向に流通する。従って、加湿ユニット7全体の各加湿エレメント44から空気に水分が供給され、加湿能力をより向上することができる。
従って、加湿能力の向上によって加湿ユニット7を従来よりも小型化することができる。また、同時に加湿ユニット7の体積を従来と同じようにした場合、加湿量を増加させることができる。更に、加湿能力が向上した分だけ加熱ヒータによる加熱量を低下させることができ、加湿装置1の省エネルギー化を図ることができる。
また、各加湿エレメント44毎に保持部43を設けて各保持部43と各加湿エレメント44と一体化した複数の加湿ディスク42を有するので、複数の加湿エレメント44を容易に隙間Dを有して配置することができる。
また、加湿ディスク42は保持部43の開口部43aに加湿エレメント44を埋設されるので、インサート成形によって量産性に優れた加湿ディスク42を得ることができる。
次に、第2実施形態の加湿装置1について説明する。本実施形態は加湿ディスク42の構成が前述の図1〜図11に示す第1実施形態と異なっている。その他の部分は第1実施形態と同一である。図12は本実施形態の加湿装置1の加湿ディスク42の正面図を示している。また、図13は図12のB−B断面図を示している。これらの図において説明の便宜上、第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。
本実施形態の加湿ディスク42の保持部43はボス43bの外周側に略扇形の複数の開口部43aが形成される。加湿エレメント44はボス43bに嵌合する孔部を有した円形に形成され、加湿ディスク42の両面に溶着等によって固着される。これにより、開口部43aの両面が加湿エレメント44により塞がれる。
本実施形態によると、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、保持部43の両面に加湿エレメント44が配されるので、加湿エレメント44が開口部43aに面して開放されて空気に接触する加湿エレメント44の表面積が増加する。これにより、蒸気を効率よく発生して効率的に加湿することができる。
次に、第3実施形態の加湿装置1について説明する。本実施形態は加湿ディスク42の構成が前述の図1〜図11に示す第1実施形態と異なっている。その他の部分は第1実施形態と同一である。図14は本実施形態の加湿装置1の加湿ディスク42の断面図を示している。同図において説明の便宜上、第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。
本実施形態の加湿ディスク42の保持部43はボス43bの外周側に略扇形の複数の開口部43aが形成される。加湿エレメント44はボス43bに嵌合する孔部を有した円形に形成され、加湿ディスク42の片面に溶着等によって固着される。これにより、開口部43aの一方が加湿エレメント44により塞がれる。
本実施形態によると、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、第2実施形態に比して蒸発量は低下するが、空気の流通抵抗を減らすことができるため加湿装置1の静音化を図ることができる。
次に、第4実施形態の加湿装置1について説明する。本実施形態は加湿ディスク42の構成が前述の図1〜図11に示す第1実施形態と異なっている。その他の部分は第1実施形態と同一である。図15は本実施形態の加湿装置1の加湿ディスク42の正面図を示している。また、図16は図15のC−C断面図を示している。これらの図において説明の便宜上、第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。
本実施形態は第1実施形態と同様に加湿ディスク42の保持部43はボス43bの外周側に略扇形の複数の開口部43aが形成される。この時、保持部43は加湿ディスク42が所定の回転角度の時に下方となる部分に開口部43aが形成されず、閉塞されている。不織布等の加湿エレメント44はインサート成形等によって開口部43a内に埋設される。
加湿ユニット7は加湿装置1の電源を停止した際や、加湿モードを停止してイオンのみを送出する際に回転が停止される。この時、加湿ディスク42の開口部43aが形成されない部分が下方に配される。これにより、加湿エレメント44は水受けトレー6の水面から退避する。
本実施形態によると、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、加湿ユニット7の回転停止時に加湿エレメント44が水受けトレー6(貯水部)の水面から退避するので、不要な加湿を容易に停止できるとともに、加湿エレメント44の水垢の蓄積をより低減することができる。第2、第3実施形態と同様に加湿エレメント44を保持部43に固着する場合にも、所定の回転角度の時に下方となる部分を閉塞してもよい。
次に、第5実施形態の加湿装置1について説明する。本実施形態は加湿ディスク42の構成が前述の図12、図13に示す第2実施形態と同様に形成され、挟持部43dが設けられる。その他の部分は第2実施形態と同一である。図17は本実施形態の加湿装置1の加湿ディスク42の正面図を示している。また、図18は図17のD−D断面図を示している。これらの図において説明の便宜上、第2実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。
本実施形態の加湿ディスク42は保持部43の周縁に断面コ字状の挟持部43dが設けられる。ボス部43bに嵌合する孔部が形成された円形の加湿エレメント44は挟持部43dによって周部が挟持される。これにより、加湿エレメント44が保持部43の両面に配され、劣化した際に容易に交換することができる。尚、加湿エレメント44を保持部43の片面に配してもよい。
本実施形態によると、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。また、加湿エレメント44を容易に交換できるため、加湿装置1の加湿能力をより長期間にわたって高く維持することができる。
次に、第6実施形態の加湿装置1について説明する。本実施形態は加湿ディスク42の開口部43aの配置が前述の図17、図18に示す第5実施形態と異なっている。その他の部分は第5実施形態と同一である。図19は本実施形態の加湿装置1の加湿ディスク42の正面図を示している。また、図20は図19のE−E断面図を示している。これらの図において説明の便宜上、第5実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。
本実施形態の加湿ディスク42は第5実施形態と同様に加湿ディスク42の保持部43はボス43bの外周側に略扇形の複数の開口部43aが形成される。この時、加湿ディスク42が所定の回転角度の時に下方となる部分に開口部43aが形成されず、閉塞されている。不織布等の加湿エレメント44は扇形に形成され、挟持部43dによって周部が挟持される。
これにより、加湿エレメント44が保持部43の両面に配され、劣化した際に容易に交換することができる。尚、加湿エレメント44を保持部43の片面に配してもよい。また、加湿エレメント44の挟持部43dに挟持される部分は中心角が180゜よりも広い範囲に形成される。これにより、挟持部43dから加湿エレメント44を脱落しにくくすることができる。
加湿ユニット7は加湿装置1の電源を停止した際や、加湿モードを停止してイオンのみを送出する際に回転が停止される。この時、加湿ディスク42の開口部43aが形成されない部分が下方に配される。これにより、加湿エレメント44は水受けトレー6の水面から退避する。
本実施形態によると、第5実施形態と同様の効果を得ることができる。また、加湿ユニット7の回転停止時に加湿エレメント44が水受けトレー6(貯水部)の水面から退避するので、不要な加湿を容易に停止できるとともに、加湿エレメント44の水垢の蓄積をより低減することができる。
次に、第7実施形態の加湿装置1について説明する。本実施形態は加湿ディスク42の加湿エレメント44の構成が前述の図19、図20に示す第6実施形態と異なっている。その他の部分は第6実施形態と同一である。図21は本実施形態の加湿装置1の加湿ディスク42の正面図を示している。また、図22は図21のF−F断面図を示している。これらの図において説明の便宜上、第6実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。
本実施形態の加湿ディスク42は第6実施形態と同様に加湿ディスク42の保持部43はボス43bの外周側に略扇形の複数の開口部43aが形成される。この時、加湿ディスク42が所定の回転角度の時に下方となる部分に開口部43aが形成されず、閉塞されている。不織布等の加湿エレメント44は袋状に形成され、保持部43に被嵌して開口部43aを塞ぐ。
この時、加湿エレメント44は開口部分に収縮性を有する緊縛部が設けられ、ボス部43bよりも下方まで覆って保持部43に固定される。保持部43に突起を設けることやクリップを用いることにより加湿エレメント44を保持部43に固定してもよい。
本実施形態によると、第6実施形態と同様に、加湿ユニット7の回転停止時に加湿エレメント44が水受けトレー6(貯水部)の水面から退避するので、不要な加湿を容易に停止できるとともに、加湿エレメント44の水垢の蓄積をより低減することができる。また、袋状の加湿エレメント44を容易に交換できるため、加湿装置1の加湿能力をより長期間にわたって高く維持することができる。
次に、図面を参照して第8実施形態を説明する。説明の便宜上、前述の図1〜図11に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は加湿ユニットの構成が第1実施形態と異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
図23は本実施形態の加湿装置1の水受けトレー6を引き出した状態を示す背面斜視図である。水受けトレー6には回転自在のローラー6cが左右に離れた2箇所に設けられる。両ローラー6c上には断面円形の加湿ユニット50が軸方向を前後方向にして配される。
本体筐体2内の上部には加湿ユニット用モータ(不図示)が設けられ、加湿ユニット用モータのモータ軸には駆動ローラ49が取り付けられる。加湿ユニット用モータの駆動により駆動ローラ49が加湿ユニット50の周面に接して回転することによって加湿ユニット50がローラ6c上で回転する。
図24は加湿室2aの上面図を示している。加湿室2aは平面的に視て左右方向に長い略矩形に形成され、前後方向の中央部に加湿ユニット50が配される。加湿ユニット50によって加湿室2a内は前後に分割され、前方の空気通路23と後方の空気通路24とが形成される。
加湿室2aの上面の横仕切壁18(図3参照)には空気通路23、24にそれぞれ臨む空気流入口21及び空気流出口22が開口する。これにより、空気流入口21と空気流出口22とは加湿ユニット50の軸方向の両端に離れて回転軸50aを通る鉛直面に対して反対側に配され、加湿室2aの対角に配置される。
図24、図25は加湿ユニット50の斜視図及び分解斜視図を示している。加湿ユニット50は筒状の保持部51により複数の加湿エレメント44を保持する。加湿ユニット50の下端部は水受けトレー6の貯水に浸漬される。
保持部51は筒状の本体部53の一端面に蓋部52を配して構成され、保持部51内に複数の加湿エレメント44を収納する。蓋部52は環状の周部から腕部52aが径方向に延び、中央部に配される円形部52aが腕部52aによって支持される。これにより、各腕部52a間が開口する。
本体部53の蓋部52と反対側の面も蓋部52と同様に形成され、腕部により支持された突起部53aが軸方向に延びて回転中心上に配される。突起部53aの先端は円形部52aにより覆われる。
また、本体部53の周面には駆動ローラ49との摩擦力を増加して加湿ユニット50を滑り止めする滑り止め部53cが凹凸等により形成される。滑り止め部53cによって駆動ローラ49の駆動力を確実に加湿ユニット50に伝達することができる。本体部53の周面にゴム等を貼着して滑り止め部53cを形成してもよい。
図27は加湿エレメント44の正面図を示している。加湿エレメント44は中心に孔部44aを有した円形体を孔部44aの外周側に偏った位置で切欠いて形成される。切欠きの端面44bはV字状に形成される。
図26において、保持部51の突起部53aは加湿エレメント44の孔部44bに嵌合し、軸方向に複数の加湿エレメント44を積層して保持する。この時、各加湿エレメント44間には軸方向の隙間D’(図24参照)が設けられる。隙間D’は突起部53aの外周面や本体部53の内周面に設けた突起等により形成することができる。尚、加湿エレメント44は蓋部52によって脱落が防止される。
また、保持部51の本体部53には加湿エレメント44の切欠きの端面44bに沿って支持部53bが設けられる。支持部53bによって加湿エレメント44が回り止めされる。また、支持部53bの外周側に加湿エレメント44が配されない非吸水部53dが形成される。蓋部52には非吸水部53dを覆う遮蔽部52cが設けられ、本体部53の蓋部52と反対側の端面にも同様の遮蔽部が設けられる。
上記構成の加湿装置1において、加湿運転モードの実行によって加熱された空気は送風機室2bから空気流入口21を介して加湿室2aに流入する。空気流入口21から加湿室2aに流入した空気は矢印S’(図24参照)に示すように空気流入口21と対角に配された空気流出口22の方向に導かれる。
この時、該空気は空気通路23を通って左右に分散し、駆動ローラ49により回転する加湿ユニット50の加湿エレメント44を軸方向に通過する。また、該空気は加湿エレメント44間の隙間D’を加湿エレメント44に沿って径方向に流通して更に左右方向に分散する。加熱された空気によって加湿エレメント44に浸透した水が蒸発し、該空気に水分が含まれる。水分を含んだ空気は空気流出口22を介して加湿室2aから流出し、イオンを含んで吹出口10から室内に放出される。
また、加湿ユニット50は加湿装置1の電源を停止した際や、加湿モードを停止してイオンのみを送出する際に回転が停止される。この時、加湿ユニット50は非吸水部53dが下方に配される。これにより、加湿エレメント44は水受けトレー6の水面から退避する。
本実施形態によると、第1実施形態と同様に、加湿ユニット50が通気性及び吸水性を有する加湿エレメント44を軸方向に複数積層して回転するため、加湿エレメント44の全体に容易に水が行き渡るとともに水垢(カルキ分)の蓄積が低減される。これにより、長期間使用しても加湿エレメント44の吸水性の低下が防止され、加湿能力を向上することができる。また、加湿エレメント44間に隙間D’が設けられるため、空気が加湿エレメント44を軸方向に通過するとともに、隙間D’を介して加湿エレメント44の表面に沿って径方向に流通する。これにより、空気に含まれる水分量が増加して加湿能力をより向上することができる。
また、加湿室2aの空気流入口21と空気流出口22とが加湿ユニット50の軸方向の両端に離れて回転軸50a(図24参照)を通る鉛直面に対して反対側に配されるので、加湿室2aを流通する空気の経路が長くなる。また、空気が各加湿エレメント44を軸方向に通過するとともに、各加湿エレメント44間を径方向に流通する。従って、加湿ユニット50全体の各加湿エレメント44から空気に水分が供給され、加湿能力をより向上することができる。
また、加湿ユニット50の回転停止時に加湿エレメント44が水受けトレー6の水面から退避するので、不要な加湿を容易に停止できるとともに、加湿エレメント44の水垢の蓄積をより低減することができる。
また、保持部51の突起部53aが孔部44aに嵌合して複数の加湿エレメント44を保持するので、加湿エレメント44を容易に積層することができる。
本実施形態において、第1〜第7実施形態と同様の加湿ディスク42を積層して加湿ユニット50を形成してもよい。また、送風の圧力損失が増加するが、隙間D’を設けずに加湿エレメント44を積層してもよい。この時、加湿エレメント44を一体の円柱状に形成すると、保持部51を省くことができるとともに加湿エレメント44を容易に揉み洗いすることができる。従って、加湿能力を長期間にわたって高く維持することができる。
また、第1〜第7実施形態においても加湿エレメント44を一体の円柱状に形成してもよい。これにより、圧力損失は増加するが、加湿エレメント44を容易に揉み洗いすることができる。従って、加湿能力を長期間にわたって高く維持することができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明によると、水を蒸発させて通風する気化式の加湿装置に利用することができる。
1 加湿装置
2 本体筐体
2a 加湿室
2b 送風機室
4 送風機
5 給水タンク
6 水受けトレー
6a フィルタ収容部
6b タンク収容部
6c ローラー
7、50 加湿ユニット
8 吸込口
9 側方通路
10 吹出口
12 前面カバー
13 背面カバー
14 側面カバー
15 上面カバー
18 横仕切壁
19 縦仕切壁
21 空気流入口
22 空気流出口
23、24 空気通路
34 フィルターカバー
35 フィルター
38 イオン発生装置
42 加湿ディスク
43、51 保持部
43a 開口部
43d 挟持部
44 加湿エレメント
44a 孔部
45 回転軸
46 駆動ギア
47 加湿ユニット用モータ
48 モータギア
49 駆動ローラ
52 蓋部
52a 円形部
53 本体部
53a 突起部
53b 支持部
53c 滑り止め部

Claims (10)

  1. 本体筐体に設けられる吸込口及び吹出口と、前記吸込口と前記吹出口とを連結する送風通路と、前記送風通路に配される送風機と、着脱自在の給水タンクと、前記給水タンクから供給された水を貯水する貯水部と、前記吸込口からの空気が流入する空気流入口と前記吹出口に向かう空気が流出する空気流出口とを開口して前記送風通路内に設けられる加湿室と、前記加湿室内に配されて回転駆動部により回転駆動される加湿ユニットとを備え、前記加湿ユニットは、通気性及び吸水性を有するとともに隙間を有して軸方向に積層される複数の加湿エレメントと、前記加湿エレメントを保持して前記回転駆動部に連結される保持部とを有し、前記加湿エレメントの径方向の端部を前記貯水部の貯水に浸漬して、前記空気流入口と前記空気流出口とが前記加湿ユニットの軸方向の両端に離れて回転軸を通る鉛直面に対して反対側に配されることを特徴とする加湿装置。
  2. 前記加湿ユニットの回転を停止した際に、前記加湿エレメントが前記貯水部の水面から退避することを特徴とする請求項1に記載の加湿装置。
  3. 各前記加湿エレメント毎に前記保持部を設けて各前記保持部と各前記加湿エレメントと一体化した複数の加湿ディスクを有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の加湿装置。
  4. 前記保持部が開口部を有し、前記開口部に前記加湿エレメントを埋設したことを特徴とする請求項3に記載の加湿装置。
  5. 前記保持部が開口部を有し、前記保持部の両面に配した前記加湿エレメントにより前記開口部を塞いだことを特徴とする請求項3に記載の加湿装置。
  6. 前記保持部に袋状の前記加湿エレメントを被嵌したことを特徴とする請求項5に記載の加湿装置。
  7. 前記保持部の周部に前記加湿エレメントを挟持する挟持部を設けたことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の加湿装置。
  8. 前記保持部が複数の前記加湿エレメントを覆うとともに軸方向の端面に開口部を有する筒状に形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の加湿装置。
  9. 前記加湿エレメントが孔部を有するとともに、前記保持部が軸方向に延びる突起部を有し、前記突起部が前記孔部に嵌合して複数の前記加湿エレメントを保持することを特徴とする請求項8に記載の加湿装置。
  10. 本体筐体に設けられる吸込口及び吹出口と、前記吸込口と前記吹出口とを連結する送風通路と、前記送風通路に配される送風機と、着脱自在の給水タンクと、前記給水タンクから供給された水を貯水する貯水部と、前記吸込口からの空気が流入する空気流入口と前記吹出口に向かう空気が流出する空気流出口とを開口して前記送風通路内に設けられる加湿室と、前記加湿室内に配されて回転駆動部により回転駆動される加湿ユニットとを備え、前記加湿ユニットは通気性及び吸水性を有する加湿エレメントを有し、前記加湿エレメントの径方向の端部を前記貯水部の貯水に浸漬して、前記空気流入口と前記空気流出口とが前記加湿ユニットの軸方向の両端に離れて回転軸を通る鉛直面に対して反対側に配されることを特徴とする加湿装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012117770A (ja) * 2010-12-02 2012-06-21 Panasonic Corp 加湿空気清浄機

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