JP2010215801A - インクジェット用インクの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも着色剤、水、有機溶媒、及びシリコーン系消泡剤を含むインクジェット用インクの製造方法であって、シリコーン系消泡剤を除くインク成分のうち、少なくとも有機溶媒全部を含むインク成分を混合攪拌してプレインクを作成し、次いで、該プレインクに、シリコーン系消泡剤、又はプレインクに混合しなかった残りのインク成分とシリコーン系消泡剤とを添加して混合攪拌した後、濾過することを特徴とするインクジェット用インクの製造方法。
【選択図】なし
Description
そこで、気泡抑制対策としてインク中にシリコーン系消泡剤を添加することが行われているが、従来の方法では、シリコーン系消泡剤を含むインクの製造工程において、シリコーン系消泡剤と他のインク成分を一緒に混合攪拌すると、シリコーン系消泡剤が高濃度の有機溶媒と接することにより凝集してしまい、その結果、凝集したシリコーン系消泡剤が、攪拌用のタンクや配管に吸着したり、フィルタで目詰まりを起こしたりするため、消泡効果を奏する予定どおりの量の消泡剤を含有させることができないという問題があった。
特許文献1には、インク製造の際の濾過工程の前処理工程として温度調節工程を加え、消泡剤の曇点以下に液温を下げて濾過を行い、消泡剤がフィルタに吸着されて含有量が低下するのを抑え、消泡効果を奏する予定どおりの量の消泡剤が含有されるようにするインクの製造方法が開示されている。この方法は、製造工程の工夫により消泡剤の含有量の低下を抑える点で本発明と似ているが、対象となる消泡剤が、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル系消泡剤のような曇点を持つものに限られてしまうため、本発明のようなシリコーン系消泡剤を使用したインクには適用できない。
なお、インクの製造工程におけるシリコーン系消泡剤の凝集に着目した文献は見当たらない。
1) 少なくとも着色剤、水、有機溶媒、及びシリコーン系消泡剤を含むインクジェット用インクの製造方法であって、シリコーン系消泡剤を除くインク成分のうち、少なくとも有機溶媒全部を含むインク成分を混合攪拌してプレインクを作成し、次いで、該プレインクに、シリコーン系消泡剤、又はプレインクに混合しなかった残りのインク成分とシリコーン系消泡剤とを添加して混合攪拌した後、濾過することを特徴とするインクジェット用インクの製造方法。
インクジェット用インクは、着色剤、水、有機溶媒、界面活性剤などからなるが、本発明では、インクの吐出安定性向上、ノズル回復性の向上等の目的でシリコーン系消泡剤を添加する。しかし、上述したように、インクを製造する際に、シリコーン系消泡剤と他のインク成分を一緒に混合攪拌すると、シリコーン系消泡剤が高濃度の有機溶媒と接することにより凝集してしまい、その結果、凝集したシリコーン系消泡剤が、攪拌用のタンクや配管に吸着したり、フィルタで目詰まりを起こしたりする。そのため、添加したシリコーン系消泡剤の一部が無駄に消費されてしまい、消泡効果を奏する予定どおりの量のシリコーン系消泡剤を含むインクを安定に製造することができない。
そこで本発明では、先ず、少なくとも有機溶媒全部を含みシリコーン系消泡剤を含まないインク成分を混合し(この場合、有機溶媒以外のインク成分は一部でも全部でもよい)、均一になるまで攪拌してプレインクを作成し、次いで、該プレインクに、シリコーン系消泡剤、又はプレインクに混合しなかった残りのインク成分とシリコーン系消泡剤とを投入して混合攪拌する。このようにすればシリコーン系消泡剤の凝集が抑制されインク中に均一に混合される。
なお、シリコーン系消泡剤の投入量は、消泡効果を奏するのに必要な量及びフィルタに吸着される量を考慮して決定する。また、着色剤や界面活性剤は、プレインクを作成する際に投入しても、プレインクを作成した後、該プレインクに、シリコーン系消泡剤と一緒に投入してもよいが、シリコーン系消泡剤と同様に、有機溶媒と接することにより凝集してしまうもの(例えば顔料)については、プレインクを作成した後に投入することが好ましい。
上記本発明の製造方法を採用すると、予定どおりの量の消泡剤を含むインクを得ることができる。
シリコーン系消泡剤は破泡効果に優れるものが多く、種類としてはオイル型、コンパウンド型、自己乳化型、エマルジョン型などがあるが、水系での使用を考慮すると、自己乳化型又はエマルジョン型が、信頼性を確保する上で望ましい。また、アミノ変性、カルビノール変性、メタクリル変性、ポリエーテル変性、アルキル変性、高級脂肪酸エステル変性、アルキレンオキサイド変性などの変性シリコーン系消泡剤を使用しても良い。
市販のシリコーン系消泡剤としては、信越化学工業社製のKS508、KS531、KM72、KM85、KF−351、KF−352、KF−353、KF−354L、KF−355A、KF−615A、KF−945、KF−618、KF−6011、KF−6015など、東レ・ダウ・コーニング社製のQ2−3183A、SH5510、SF−8427、SF−8428、SH−3749、SH−8400、FZ−2101、FZ−2104、FZ−2118、FZ−2203、FZ−2207など、日本ユニカー社製のSAG30など、旭電化工業社製のアデカネートシリーズなど、ビッグケミー・ジャパン社製のBYK−345、BYK−346、BYK−348などが挙げられる。
消泡剤の含有量は消泡効果を奏する最小量でよいが、フィルタに吸着されることによりフィルタの消泡剤吸着能力を飽和させ、かつ、吸着されずに通過した消泡剤により、消泡性を確保できる量とする必要があり、通常は濾過前のインク全体の0.1〜3重量%程度とする。また、消泡剤を添加する際には、通常、水等で希釈するが、その消泡剤希釈液中の固形分濃度は30重量%以上が好ましい。
インクに用いられる着色剤の例としては、以下のような染料や顔料が挙げられる。
染料としては次のようなものがあるが、好ましいのは酸性染料及び直接性染料である。
<酸性染料及び食用染料>
C.I.アシッド・イエロー類、C.I.アシッド・レッド類、C.I.アシッド・ブルー類、C.I.アシッド・ブラック類、C.I.フード・イエロー類、C.I.フード・レッド類、C.I.フード・ブラック類
<直接性染料>
C.I.ダイレクト・イエロー類、C.I.ダイレクト・レッド類、C.I.ダイレクト・オレンジ類、C.I.ダイレクト・ブルー類、C.I.ダイレクト・ブラック類
<塩基性染料>
C.I.ベーシック・イエロー類、C.I.ベーシック・レッド類、C.I.ベーシック・ブルー類
<反応性染料>
C.I.リアクティブ・ブラック類、C.I.リアクテイブ・イエロー類、C.I.リアクティブ・レッド類、C.I.リアクティブ・ブルー類
無機顔料としては、酸化チタン及び酸化鉄、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、バリウムイエロー、カドミウムレッド、クロムイエローに加え、コンタクト法、ファーネス法、サーマル法などの公知の方法によって製造されたカーボンブラックを使用できる。また、有機顔料としては、アゾ顔料(アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料などを含む)、多環式顔料(例えば、フタロシアニン顔料、ぺリレン顔料、ぺリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、インジゴ顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフラロン顔料など)、染料キレート(例えば、塩基性染料型キレート、酸性染料型キレートなど)、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラックなどを使用できる。これらの顔料のうち、特に水と親和性の良いものが好ましい。
好ましい顔料の具体例として、黒色用としては、カーボンブラック(C.I.ピグメントブラック7)類、銅、鉄(C.I.ピグメントブラック11)、酸化チタン等の金属類、アニリンブラック(C.I.ピグメントブラック1)等の有機顔料が挙げられる。
カラー用としては、C.I.ピグメントイエロー、C.I.ピグメントオレンジ、C.I.ピグメントバイオレット1、C.I.ピグメントブルー、C.I.ピグメントグリーン等が挙げられる。
ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、アクリル酸−アクリロニトリル共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−メタクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−α−メチルスチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−α−メチルスチレン−アクリル酸共重合体−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合体、酢酸ビニル−エチレン共重合体、酢酸ビニル−脂肪酸ビニルエチレン共重合体、酢酸ビニル−マレイン酸エステル共重合体、酢酸ビニル−クロトン酸共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸共重合体等があげられる。
これらの重合体や共重合体は、重量平均分子量が3,000〜50,000のものが好ましく、より好ましくは5,000〜30,000、最も好ましくは7,000〜15,000である。分散剤の添加量は、顔料を安定に分散させ、他の効果を失わせない範囲で適宣添加すれば良い。顔料と分散剤の割合は、1:0.06〜1:3の範囲が好ましく、より好ましくは1:0.125〜1:3の範囲である。
インク中の顔料は平均粒径が50〜200nmの範囲であることが好ましい。ここでいう平均粒径とは、体積累積パーセント50%の値を指す。体積累積パーセント50%の値を測定するには、例えば、インク中のブラウン運動を行っている粒子にレーザー光を照射し、粒子から戻ってくる光(後方散乱光)の振動数(光の周波数)の変化量から粒子径を求める動的光散乱法(ドップラー散乱光解析)といわれる方法を用いることができる。
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、グリセリン、1,2,4−ブタントリオール、1,2,3−ブタントリオール、1,2,6−ヘキサントリオール、ペトリオール等の多価アルコール類、N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、ε−カプロラクタム等の含窒素複素環化合物;ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン等のアミン類、ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノール等の含硫黄化合物類、プロピレンカーボネート、炭酸エチレン、γ−ブチロラクトン等である。
多価アルコールアルキルエーテル類としては、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等が挙げられ、多価アルコールアリールエーテルとしては、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル等が挙げられる。
上記有機溶媒は、1種を単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。
有機溶媒のインク中の含有量は、5〜30重量%が好ましく、更に好ましくは、10〜30重量%である。30重量%を超えると、水性インクの粘度が高くなってしまい、吐出安定性に影響を与えてしまうことが多い。
界面活性剤の含有量は、0.05〜10重量%が適当であり、0.1〜5重量%が好ましく、更に好ましくは0.1〜3重量%である。含有量が0.05重量%より少ないと記録紙への浸透性を十分に高めることが出来なくなることがあり、10重量%より多いとインクの増粘や泡立ちが問題となることがある。
その他に、インクには、必要に応じて防腐剤、防黴剤、防錆剤、pH調整剤、酸化防止剤、酸素吸収剤、紫外線吸収剤等を含有させることができる。
<消泡剤希釈液の調製>
シリコーン系消泡剤を純水で希釈し約10分攪拌して、表1〜表4に示す固形分濃度の消泡剤希釈液を作成した。
なお、使用したシリコーン系消泡剤は次のとおりである。
・KM−7750:信越化学社製、固形分38%
・KM−72FS:信越化学社製、固形分34.5%
・BYK−345:ビッグケミー・ジャパン社製、固形分87.5%
・ポリマー溶液Aの調製
機械式攪拌機、温度計、窒素ガス導入管、還流管及び滴下ロートを備えた1Lのフラスコ内を充分に窒素ガス置換した後、スチレン11.2g、アクリル酸2.8g、ラウリルメタクリレート12.0g、ポリエチレングリコールメタクリレート4.0g、スチレンマクロマー(東亜合成社製:AS−6)4.0g及びメルカプトエタノール0.4gを混合し、65℃に昇温した。
次に、スチレン100.8g、アクリル酸25.2g、ラウリルメタクリレート108.0g、ポリエチレングリコールメタクリレート36.0g、ヒドロキシルエチルメタクリレート60.0g、スチレンマクロマー36.0g、メルカプトエタノール3.6g、アゾビスメチルバレロニトリル2.4g及びメチルエチルケトン18gの混合溶液を2.5時間かけてフラスコ内に滴下した。
滴下終了後、アゾビスメチルバレロニトリル0.8g及びメチルエチルケトン18gの混合溶液を0.5時間かけて、フラスコ内に滴下した。
次いで、65℃で1時間熟成した後、アゾビスメチルバレロニトリル0.8gを添加し、更に1時間熟成した。
反応終了後、フラスコ内にメチルエチルケトン364gを添加し、濃度が50%のポリマー溶液A800gを得た。
ポリマー溶液A28gとC.I.ピグメントイエロー97を26g、1mol/Lの水酸化カリウム水溶液13.6g、メチルエチルケトン20g及びイオン交換水13.6gを充分に攪拌した後、ロールミルを用いて混練した。
得られたペーストをイオン交換水200gに投入し、充分に攪拌した後、エバポレータを用いてメチルエチルケトンと水を留去し、イエロー顔料含有ポリマー微粒子の水分散体を得た。
顔料種をC.I.ピグメントレッド122に変えた点以外は、イエロー顔料含有ポリマー微粒子の水分散体の場合と同様にして、マゼンタ顔料含有ポリマー微粒子の水分散体を得た。
顔料種をC.I.ピグメントブルー15:3に変えた点以外は、イエロー顔料含有ポリマー微粒子の水分散体の場合と同様にして、シアン顔料含有ポリマー微粒子の水分散体を得た。
CTAB比表面積が150m2/g、DBP吸油量100ml/100gのカーボンブラック90gを、2.5N規定の硫酸ナトリウム溶液3000mlに添加し、温度60℃、速度300rpmで攪拌し、10時間反応させて酸化処理を行った。この反応液を濾過し、濾別したカーボンブラックを水酸化ナトリウム溶液で中和し、限外濾過を行った。得られたカーボンブラックを水洗いし乾燥させ、20重量%となるよう純水中に分散させた。
上記イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各顔料分散体を用いて、実施例及び比較例の各インクを作成した。ここで、本実施例・比較例では、インク中のシリコーン系消泡剤量がSi量として4ppm以上となるようにシリコーン系消泡剤の添加量を設定した。作成手順は次のとおりである。
実施例(攪拌後)の場合は、表に示すインク成分材料のうち、顔料分散体とシリコーン系消泡剤以外の材料(水、水溶性有機溶媒、界面活性剤)をタンクに投入し、20分混合攪拌してプレインクとし、次いで、該プレインクに顔料分散体及びシリコーン系消泡剤を投入して15分混合攪拌した。
比較例(攪拌前)の場合は、表に示すインク成分材料のうち、水、水溶性有機溶媒及び界面活性剤をタンクに投入した後、すぐにシリコーン系消泡剤を投入し、20分混合攪拌を行った。次いで顔料分散体を投入し15分混合攪拌した。
続いて、上記手順で混合攪拌が終了したインク原液を、フィルタ(ポリプロピレン製:ポアサイズ1.5μm)に通液させて濾過し、実施例及び比較例のインクを得た。
なお、使用した界面活性剤は次のとおりである。
・FS−300:Dupon社製
・エマール20C:花王社製
・FT−251:ネオス社製
<Si量の測定>
作成したインクを5倍に希釈したものを分析サンプルとし、島津製作所製:ICPS−1000IVを用いて、Si量を定量した。そして、分析値に希釈倍率を乗じて、インク中に含有されるSi量を求めた。
作成したインクを、25℃の環境下で、100mlのメスシリンダーに10ml入れ、次いで一定圧力の空気を注入し、インクと気泡の体積が100mlになった時点で空気の注入を停止した。空気の注入開始から空気の注入を停止するまでの時間を起泡時間とし、空気の注入を停止した時点からインクと気泡の体積が60mlになるまでの時間を計測して消泡時間とし、以下の基準で評価した。
(起泡性)
A:起泡時間が15秒以上
B:起泡時間が10秒以上、15秒未満
C:起泡時間が5秒以上、10秒未満
D:起泡時間が5秒未満
(消泡性)
A:消泡時間が600秒未満
B:消泡時間が600秒以上、1200秒未満
C:消泡時間が1200秒以上、1800秒未満
D:消泡時間が1800秒以上
作成したインクを、インクジェットプリンター(リコー製:IPSiO G707)に充填し、以下の方法で吐出安定性を評価した。
下記の印刷パターンチャートを20枚連続で印字した後、20分間印字を実施しない休止状態にし、これを50回繰り返し、累計で1000枚印写後、もう1枚同チャートを印写した時の5%チャートベタ部の筋、白抜け、噴射乱れの有無を目視で評価した。評価基準は下記のとおりである。なお、印刷パターンは、紙面全面積中、各色印字面積が5%であるチャートにおいて、各インクを100%デュテイ(duty)で印字した。印字条件は、記録密度は360dpi、ワンパス印字とした。
A:ベタ部にスジ,白抜け,噴射乱れが無い。
B:ベタ部にスジ,白抜け,噴射乱れが若干認められる。
C:ベタ部全域にわたってスジ,白抜け,噴射乱れが認められる。
作成したインクを50℃で1ヶ月間保存した後、インクジェットプリンター(リコー製:IPSiO G707)に充填し評価した。評価基準は次のとおりである。
A:初期からノズル抜けが無い場合
B:ノズル抜けが10箇所までの場合
C:ノズル抜けが20箇所までの場合
D:ノズル抜けが20箇所を超える場合
Claims (1)
- 少なくとも着色剤、水、有機溶媒、及びシリコーン系消泡剤を含むインクジェット用インクの製造方法であって、シリコーン系消泡剤を除くインク成分のうち、少なくとも有機溶媒全部を含むインク成分を混合攪拌してプレインクを作成し、次いで、該プレインクに、シリコーン系消泡剤、又はプレインクに混合しなかった残りのインク成分とシリコーン系消泡剤とを添加して混合攪拌した後、濾過することを特徴とするインクジェット用インクの製造方法。
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