JP2010215021A - 車両存在報知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】暗騒音の音圧レベルにかかわらず、車両との距離感を歩行者等が把握できる車両存在報知装置1を提供することにある。
【解決手段】車両存在報知装置1は、報知音を超音波領域の周波数で振動する搬送波に載せ、超音波として空気中に放射し、ECU6は、特定のパターンに従って搬送波の周波数を切り替える。これにより、超音波の自己復調により生じた報知音は、スピーカ4からの距離が遠くなるとともに、部分的に順次に減衰して聞こえなくなり、最終的に全ての報知音が聞こえなくなる。このため、歩行者等は、例えば、車両が近いほど発音の間隔が短くなるように報知音を聞き取ることができる。このため、歩行者等は、暗騒音の音圧レベルにかかわらず、車両との距離感を把握することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両の接近を報知する車両存在報知装置に関する。
近年、電気自動車やハイブリッドカーのように、モータにより駆動される車両が増加している。そして、モータによる駆動走行は、エンジンによる駆動走行に比べて静粛であるため、歩行者等が車両の接近を感じない虞がある。そこで、車両にスピーカを搭載して擬似エンジン音を発生させ、歩行者等に車両の接近を報せる車両存在報知装置が公知となっている(例えば、特許文献1、2参照)。
しかし、従来の擬似エンジン音等の報知音は、同一の音圧レベル、同一の周波数であるため、歩行者等は、車両の接近自体を把握することができても、車両との距離感を把握できない虞がある。
すなわち、車両周囲の暗騒音の音圧レベルは、昼間または夜間、都会または田舎に応じて様々に変化するため、暗騒音の音圧レベルに応じて報知音の聞こえ方が異なってしまう。この結果、例えば、暗騒音の音圧レベルが大きい場合には、報知音が小さく聞こえて車両との距離が大きいと感じたり、逆に、暗騒音の音圧レベルが小さい場合には、報知音が大きく聞こえて車両との距離が小さいと感じたりしてしまう虞がある。
なお、特許文献3には、報知音の放射とともに報知用の電波を送信し、この電波を受信することで触覚的または視覚的に車両の接近を把握できるようにした車両存在報知装置が開示されている。しかし、この車両存在報知装置により車両の接近を把握するためには、車両に電波の送信装置を装備する必要があるとともに、歩行者等に、電波の受信装置や電波の受信に応じて作動する知覚装置等を所持させる必要があり、取り扱いが不便である。
特開平10−201001号公報 特開2006−199110号公報 特開2007−182195号公報
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、暗騒音の音圧レベルにかかわらず、車両との距離感を歩行者等が把握できる車両存在報知装置を提供することにある。
〔請求項1の手段〕
請求項1に記載の車両存在報知装置は、可聴領域の周波数で振動する報知音により、車両の接近を報知するものである。
また、車両存在報知装置は、報知音を超音波領域の周波数で振動する搬送波に載せて空気中に放射するスピーカと、搬送波の周波数を切り替える搬送波周波数切替手段とを備える。そして、搬送波周波数切替手段は、搬送波の周波数を複数の数値間で切り替えるための搬送波周波数切替パターンを記憶しており、搬送波周波数切替パターンに従って搬送波の周波数を切り替える。
これにより、スピーカから放射された超音波は、空気中を伝播する間に、空気の非線形特性(「空気は、圧縮されるときよりも圧縮から復元するときの方が長時間を要する」という特性)により、自己復調して報知音となる。
ここで、スピーカから放射された超音波が自己復調し報知音として聞こえるようになる位置は、搬送波の周波数に依存するので、超音波の自己復調により生じた報知音が減衰して聞こえなくなる位置も、搬送波の周波数に依存する(なお、搬送波の周波数が低いほど、自己復調する位置がスピーカから遠くなるので、搬送波の周波数が低いほど、自己復調により生じた報知音が聞こえなくなる位置もスピーカから遠くなる)。
このため、搬送波周波数切替パターンに従って搬送波の周波数を切り替えることにより、スピーカからの距離に応じて報知音の聞こえ方を異ならせることができる。例えば、搬送波の周波数を、低数値、高数値の2値間で定期的に切り替える場合、スピーカから近い位置では、低、高数値の両方の周波数の搬送波に載った報知音を聞き取らせ、スピーカから遠い位置では、低数値の周波数の搬送波に載った部分のみを聞き取らせるようにすることができる。
以上により、歩行者等は、暗騒音の音圧レベルにかかわらず、車両との距離感を把握することができる。
〔請求項2の手段〕
請求項2に記載の車両存在報知装置によれば、搬送波周波数切替パターンは、搬送波の周波数が1つの数値から別の数値に切り替わるときに、搬送波の生成が一時的に停止されるインターバルを有する。
これにより、報知音の音波の内、1つの数値、および別の数値の周波数の搬送波に乗った部分(以下、対象部分という)が聞き取れる位置では、インターバルの間、報知音が途切れて聞こえなくなる。このため、歩行者等に車両との距離感を把握させるためのバリエーションを増やすことができる。
〔請求項3の手段〕
請求項3に記載の車両存在報知装置によれば、搬送波周波数切替パターンは、搬送波の周波数が1つの数値から別の数値に切り替わるときに、搬送波の生成が途切れることなく連続する。
これにより、報知音の音波の内、対象部分が聞き取れる位置では、対象部分の報知音が途切れることなく聞こえる。このため、歩行者等に車両との距離感を把握させるためのバリエーションを増やすことができる。
〔請求項4の手段〕
請求項4に記載の車両存在報知装置は、報知音の周波数を切り替える報知音周波数切替手段を備え、報知音周波数切替手段は、搬送波の周波数の切り替わりに合わせて報知音の周波数を切り替える。
これにより、報知音の音波の内、対象部分が聞き取れる位置では、報知音の音色の切り替わりを聞き取ることができる。このため、歩行者等に車両との距離感を把握させるためのバリエーションを増やすことができる。
(a)は報知音を示す波形図であり、(b)は搬送波を示す波形図であり、(c)は搬送波を報知音に基づき振幅変調して得られる超音波を示す波形図であり、(d)は歪み中の超音波を示す波形図であり、(e)は自己復調後の報知音を示す波形図である(実施例1)。 車両存在報知装置の構成図である(実施例1)。 (a)は搬送波周波数切替パターンを示す説明図であり、(b)は位置P1´における報知音の自己復調を示す説明図であり、(c)は位置P2´における報知音の自己復調を示す説明図であり、(d)は位置P3´における報知音の自己復調を示す説明図である(実施例1)。 (a)は位置P1における報知音を示す説明図であり、(b)は位置P2における報知音を示す説明図であり、(c)は位置P3における報知音を示す説明図である(実施例1)。 (a)は搬送波周波数切替パターンを示す説明図であり、(b)は位置P1´における報知音の自己復調を示す説明図であり、(c)は位置P2´における報知音の自己復調を示す説明図であり、(d)は位置P3´における報知音の自己復調を示す説明図である(実施例2)。 (a)は位置P1における報知音を示す説明図であり、(b)は位置P2における報知音を示す説明図であり、(c)は位置P3における報知音を示す説明図である(実施例2)。 車両存在報知装置の構成図である(実施例3)。 (a)は位置P1における報知音を示す説明図であり、(b)は位置P2における報知音を示す説明図であり、(c)は位置P3における報知音を示す説明図である(実施例3)。 (a)は搬送波周波数切替パターンを示す説明図であり、(b)は位置P4における報知音を示す説明図であり、(c)は位置P5における報知音を示す説明図である(変形例)。
第1の形態の車両存在報知装置は、可聴領域の周波数で振動する報知音により、車両の接近を報知するものである。
また、車両存在報知装置は、報知音を超音波領域の周波数で振動する搬送波に載せて空気中に放射するスピーカと、搬送波の周波数を切り替える搬送波周波数切替手段とを備える。そして、搬送波周波数切替手段は、搬送波の周波数を複数の数値間で切り替えるための搬送波周波数切替パターンを記憶しており、搬送波周波数切替パターンに従って搬送波の周波数を切り替える。
また、搬送波周波数切替パターンは、搬送波の周波数が1つの数値から別の数値に切り替わるときに、搬送波の生成が一時的に停止されるインターバルを有する。
第2の形態の車両存在報知装置によれば、搬送波周波数切替パターンは、搬送波の周波数が1つの数値から別の数値に切り替わるときに、搬送波の生成が途切れることなく連続する。
第3の形態の車両存在報知装置は、報知音の周波数を切り替える報知音周波数切替手段を備え、報知音周波数切替手段は、搬送波の周波数の切り替わりに合わせて報知音の周波数を切り替える。
〔実施例1の構成〕
実施例1の車両存在報知装置1の構成を、図面に基づいて説明する。
車両存在報知装置1は、例えば、電気自動車やハイブリッドカーのように、モータ駆動に起因する静粛性により歩行者等が接近を感じない虞がある車両に搭載され、例えば、車両前方の歩行者等に車両の接近を報知するものである。
また、車両存在報知装置1は、可聴領域の周波数で振動する報知音(図1(a)参照)を超音波領域の周波数で振動する搬送波(図1(b)参照)に載せ、超音波として空気中に放射するものであり、いわゆる「パラメトリックスピーカ」の原理を用いるものである。つまり、車両存在報知装置1から放射される音波は超音波であり、この超音波は、搬送波を報知音に基づき振幅変調したものであり(図1(c)参照)、車両存在報知装置1は、超音波を利用することで大きな指向性を発揮することができる。
そして、車両存在報知装置1から放射された超音波は、空気中を伝播する間に、空気の非線形特性(「空気は、圧縮されるときよりも圧縮から復元するときの方が長時間を要する」という特性)により歪んでいき(図1(d)参照)、搬送波の周波数に応じた位置で自己復調して報知音となる(図1(e)参照)。
車両存在報知装置1は、例えば、図2に示すように、超音波領域の周波数で振動する電気信号を生成する発振手段2と、報知音の波形に基づき、発振手段2により生成される電気信号を振幅変調する振幅変調手段3と、振幅変調手段3から出力される電気信号を機械的な振動に変換し、搬送波に報知音を載せた超音波(つまり、搬送波を報知音に基づき振幅変調して得られる超音波(図1(c)参照))を空気中に放射するスピーカ4と、搬送波の周波数を切り替える搬送波周波数切替手段5とを備える。
ここで、発振手段2、振幅変調手段3および搬送波周波数切替手段5は、例えば、車両に搭載された電子制御装置(ECU)6に組み込まれた機能である。
なお、ECU6は、制御機能および演算機能を有するCPU、ROMやRAMのような各種の記憶装置、入力装置、および出力装置を有する周知のマイクロコンピュータを含むように構成されている。
発振手段2は、例えば、印加される電圧に応じて発振周波数を可変できる電圧制御発信器であり、超音波領域の周波数で振動する電気信号、つまり搬送波の周波数で振動する電気信号を生成する。そして、電圧制御発信器から出力された電気信号は、波形整形等の処理が施されて振幅変調手段3に入力される。
振幅変調手段3は、例えば、報知音の音波波形に基づき、発振手段2から出力された電気信号を振幅変調する振幅変調器である。
そして、発振手段2および振幅変調手段3の機能により、ECU6は、超音波領域の周波数を有するとともに報知音の音波波形に基づき振幅変調された電気信号を出力する。
スピーカ4は、自身に入力される電気信号を機械的な振動に変換するとともに、この機械的な振動により超音波を発生する。なお、スピーカ4に入力される電気信号は、ECU6から出力された電気信号を増幅器7により増幅したものである。すなわち、ECU6から出力された電気信号は、増幅器7において、スピーカ4を駆動可能な程度にまで増幅される。
搬送波周波数切替手段5は、例えば、発振手段2の発振周波数を切り替えることで、搬送波の周波数を切り替える。また、搬送波周波数切替手段5は、発振手段2の発振周波数、つまり、搬送波の周波数を、複数の数値間で切り替えるための搬送波周波数切替パターンを記憶している。そして、搬送波周波数切替手段5は、搬送波周波数切替パターンに従って発振周波数を切り替えるように発振手段2に指令する。例えば、搬送波周波数切替手段5は、搬送波周波数切替パターンに従って、電圧制御発信器への印加電圧を可変するように制御信号を出力する。
実施例1の搬送波周波数切替パターン(以下、パターン1と呼ぶ)は、例えば、図3(a)に示すように、搬送波の周波数が3つの異なる数値fa、fb、fc間で切り替わるように設定されている。なお、数値fa〜fcの大小関係は、fa<fb<fcである。そして、パターン1は、周波数がfa→fc→fb→fcを繰り返すように設定され、さらに、周波数が1つの数値から別の数値に切り替わるときに搬送波の生成が一時的に停止されるインターバルを有するように設定されている。
ここで、スピーカ4から放射された超音波が自己復調し報知音として聞こえるようになる位置は、搬送波の周波数に依存する。そして、搬送波の周波数が低いほど、自己復調する位置がスピーカ4から遠くなる。
このため、パターン1に従ってスピーカ4から超音波が放射されると、報知音は、スピーカ4からの距離が大きくなるとともに、周波数が高い搬送波に載った部分から順次に自己復調して聞こえるようになる。
例えば、図3(b)〜(d)に示すように、スピーカ4からの距離が順次に遠くなる位置P1´、P2´、P3´で、報知音が部分的に順次に自己復調し、最終的に全ての報知音が聞こえるようになる。
つまり、搬送波に載って放射された報知音の内、まず、周波数がfcの搬送波に載った部分が、位置P1´〜P3´の内でスピーカ4に最も近い位置P1´で自己復調して聞こえるようになる(図3(b)参照)。続いて、周波数がfbの搬送波に載った部分が、位置P1´〜P3´の中間位置である位置P2´で自己復調して聞こえるようになる(図3(c)参照)。最後に、周波数がfaの搬送波に載った部分が、位置P1´〜P3´の内でスピーカ4から最も遠い位置P3´で自己復調して聞こえるようになる(図3(d)参照)。
また、搬送波の周波数が複数の数値間で切り替わる場合、スピーカ4から放射された超音波が自己復調し報知音として聞こえるようになる位置が、搬送波の周波数により異なることから、報知音が減衰して聞こえなくなる位置も、搬送波の周波数に依存する。つまり、報知音の音圧レベルが人の可聴レベルよりも下がる位置も搬送波の周波数に依存する。そして、搬送波の周波数が低いほど、自己復調する位置がスピーカ4から遠くなるので、搬送波の周波数が低いほど、自己復調により生じた報知音が聞こえなくなる位置もスピーカ4から遠くなる。
このため、パターン1に従ってスピーカ4から放射された超音波が全て自己復調して報知音になった後、報知音は、スピーカ4からの距離が大きくなるとともに、周波数が高い搬送波に載っていた部分から順次に減衰して聞こえなくなっていく。
例えば、図4に示すように、スピーカ4からの距離が順次に遠くなる位置P1、P2、P3で、報知音が部分的に順次に減衰して聞こえなくなり、最終的に全ての報知音が聞こえなくなる。なお、位置P1は、スピーカ4との距離が位置P3´よりも大きく、位置P1では、自己復調した全ての報知音の音圧レベルが可聴レベルを超えており、全ての報知音が聞こえている(図4(a)参照)。
そして、自己復調した報知音の内、まず、周波数がfcの搬送波に載っていた部分が、位置P1〜P3の中間位置である位置P2で聞こえなくなる(図4(b)参照)。続いて、周波数がfbの搬送波に載った部分が、位置P1〜P3の内でスピーカ4から最も遠い位置P3で聞こえなくなる(図4(c)参照)。最後に、周波数がfaの搬送波に載った部分が、位置P3よりもスピーカ4から遠い位置で聞こえなくなる。
以上により、例えば、図4に示す可聴レベル以上の報知音の1パルスに相当する音色を「ピ」で表記し、可聴レベル未満の報知音の1パルスに相当する部分を、音がないことを示す「・」で表記すると、位置P1では、「ピピピピピピ」と連続して報知音が聞こえる。また、位置P2では、「ピ・ピ・ピ・ピ・」と一呼吸の間を取るように報知音が聞こえる。さらに、位置P3では、「ピ・・・ピ・・・ピ・・・」と三呼吸の間を取るように報知音が聞こえる。
なお、図4では、報知音のパルスの上側に搬送波の周波数を表示し、下側に音色を表示している。
このため、歩行者等に車両が接近すると、歩行者等の車両に対する相対位置が位置P3→位置P2→位置P1のように変化するので、この間に、車両が車両存在報知装置1により超音波を放射し続けると、歩行者等に聞こえる報知音は、「ピ・・・ピ・・・ピ・・・」→「ピ・ピ・ピ・ピ・」→「ピピピピピピ」のように変化する。
〔実施例1の効果〕
実施例1の車両存在報知装置1は、報知音を超音波領域の周波数で振動する搬送波に載せ、超音波として空気中に放射し、ECU6は、パターン1に従って搬送波の周波数を切り替える。そして、パターン1は、周波数が3つの異なる数値fa、fb、fc(ただし、fa<fb<fc)間でfa→fc→fb→fcを繰り返すとともに、周波数が1つの数値から別の数値に切り替わるときに搬送波の生成が一時的に停止されるインターバルを有するように設定されている。
これにより、超音波の自己復調により生じた報知音は、スピーカ4からの距離が遠くなるとともに、部分的に順次に減衰して聞こえなくなり、最終的に全ての報知音が聞こえなくなる。このため、車両が車両存在報知装置1により超音波を放射しながら歩行者等に接近すると、歩行者等に聞こえる報知音は、徐々に発音の間隔が短くなっていくように(例えば、図4に示す「ピ・・・ピ・・・ピ・・・」→「ピ・ピ・ピ・ピ・」→「ピピピピピピ」のように)変化する。
以上により、歩行者等は、車両が近いほど発音の間隔が短くなるように報知音を聞き取ることができる。このため、歩行者等は、暗騒音の音圧レベルにかかわらず、車両との距離感を把握することができる。
〔実施例2〕
実施例2の車両存在報知装置1によれば、搬送波周波数切替パターンは、搬送波の周波数が1つの数値から別の数値に切り替わるときに、搬送波の生成が途切れることなく連続する(以下、実施例2の搬送波周波数切替パターンをパターン2とする:図5(a)参照)。
例えば、パターン2は、パターン1と同様に、周波数が3つの異なる数値fa、fb、fc間でfa→fc→fb→fcを繰り返すように設定されている。そして、パターン2は、パターン1とは異なり、周波数が1つの数値から別の数値に切り替わるときに搬送波の生成が途切れることなく連続するように設定されている。
このため、パターン2に従ってスピーカ4から超音波が放射されると、例えば、図5(b)〜(d)に示すように、スピーカ4からの距離が順次に遠くなる位置P1´、P2´、P3´で、報知音が部分的に順次に自己復調し、最終的に全ての報知音が聞こえるようになる。
また、パターン2に従ってスピーカ4から放射された超音波が全て自己復調して報知音になった後、報知音は、例えば、図6に示すように、スピーカ4からの距離が順次に遠くなる位置P1、P2、P3で、部分的に順次に減衰して聞こえなくなり、最終的に全ての報知音が聞こえなくなる。
以上により、例えば、図6に示す可聴レベル以上の報知音の1パルスに相当する音色を「ピー」で表記し、可聴レベル未満の報知音の1パルスに相当する部分を、音がないことを示す「・」で表記すると、位置P1では、「ピー」が引き伸ばされるように報知音が聞こえる。また、位置P2では、「ピー・ピー・ピー・ピー・」と一呼吸の間を取るように報知音が聞こえる。さらに、位置P3では、「ピー・・・ピー・・・ピー・・・」と三呼吸の間を取るように報知音が聞こえる。
なお、図6では、報知音のパルスの上側に搬送波の周波数を表示し、下側に音色を表示している。
このため、車両が車両存在報知装置1により超音波を放射しながら歩行者等に接近すると、歩行者等に聞こえる報知音は、「ピー・・・ピー・・・ピー・・・」→「ピー・ピー・ピー・ピー・」→「ピー」のように変化する。
以上により、歩行者等は、車両が近いほど発音の間隔が短くなるように報知音を聞き取ることができる。このため、歩行者等は、暗騒音の音圧レベルにかかわらず、車両との距離感を把握することができる。
〔実施例3〕
実施例3の車両存在報知装置1によれば、図7に示すように、ECU6は、報知音の周波数を切り替える報知音周波数切替手段8の機能を備え、報知音周波数切替手段8は、搬送波の周波数の切り替わりに合わせて報知音の周波数を切り替える。例えば、報知音周波数切替手段8は、搬送波周波数切替手段5が搬送波の周波数を切り替えるように発振手段2に指令するのに合わせて、振幅変調手段3に報知音の周波数を切り替えるように指令する。
ここで、例えば、実施例3の搬送波周波数切替パターンは、実施例1のパターン1と同様であり、報知音周波数切替手段8は、搬送波の周波数の数値fa〜fcの各々に対して異なる報知音の周波数の数値fx、fy、fzを設定している。つまり、報知音周波数切替手段8は、周波数がfaの搬送波に周波数がfxの報知音を載せ、周波数がfbの搬送波に周波数がfyの報知音を載せ、周波数がfcの搬送波に周波数がfzの報知音を載せるように機能する。
以上により、図8に示す可聴レベル以上の報知音の1パルスに相当する音色に関し、周波数がfxであるときの音色を「ピ」、周波数がfyであるときの音色を「パ」、周波数がfzであるときの音色を「ポ」で表記し、可聴レベル未満の報知音の1パルスに相当する部分を、音がないことを示す「・」で表記すると、位置P1では、「ピポパポピポパポ」と連続して報知音が聞こえる。また、位置P2では、「ピ・パ・ピ・パ・」と一呼吸の間を取るように報知音が聞こえる。さらに、位置P3では、「ピ・・・ピ・・・ピ・・・」と三呼吸の間を取るように報知音が聞こえる。
なお、図8では、報知音のパルスの上側上段に搬送波の周波数を表示し、下段に報知音の周波数を表示している。また、報知音のパルスの下側に音色を表示している。
このため、車両が車両存在報知装置1により超音波を放射しながら歩行者等に接近すると、歩行者等に聞こえる報知音は、「ピ・・・ピ・・・ピ・・・」→「ピ・パ・ピ・パ・」→「ピポパポピポパポ」のように変化する。
以上により、歩行者等は、車両が近いほど発音の間隔が短くなるように、かつ発音パターンが異なるように報知音を聞き取ることができる。このため、歩行者等は、暗騒音の音圧レベルにかかわらず、車両との距離感を把握することができる。
〔変形例〕
実施例の車両存在報知装置1によれば、ECU6は、搬送波の周波数を3つの数値fa〜fc間で切り替えていたが、2つの数値fd、fe間で切り替えるようにしてもよい。
この場合、搬送波周波数切替パターンを、例えば、図9に示すパターン3のように、周波数がfd→fe→fd→fe→を繰り返すように、かつ、周波数が1つの数値から別の数値に切り替わるときに搬送波の生成が一時的に停止されるインターバルを有するように設定すると、例えば、位置P4では、「ピピピピピ」と連続して報知音が聞こえ、位置P4よりもスピーカ4から遠い位置P5では、「ピ・ピ・ピ・ピ・」と一呼吸の間を取るように報知音が聞こえる。
なお、図9(b)、(c)では、報知音のパルスの上側に搬送波の周波数を表示し、下側に音色を表示している。
このため、車両が車両存在報知装置1により超音波を放射しながら歩行者等に接近すると、歩行者等に聞こえる報知音は、「ピ・ピ・ピ・ピ・」→「ピピピピピ」のように変化するので、歩行者等は、暗騒音の音圧レベルにかかわらず、車両との距離感を把握することができる。
また、搬送波の周波数を4以上の数値間で切り替えるようにしてもよく、報知音の周波数を2または4以上の数値間で切り替えるようにしてもよい。また、1つの搬送波周波数切替パターンに、インターバルを有する切り替わりと、インターバルを有しない切り替わりとを含めてもよい。さらに、搬送波の周波数の数値毎に異なる報知音の周波数の数値を設定するのではなく、例えば、搬送波の周波数の数値が4つ設定されているときに、2つの搬送波の周波数の数値に対し、1つの報知音の周波数の数値を設定する等、搬送波の周波数および報知音の周波数を種々の態様で設定することができる。
また、実施例の車両存在報知装置1によれば、ECU6に、発振手段2、振幅変調手段3、搬送波周波数切替手段5および報知音周波数切替手段8の機能が備わっていたが、発振手段2、振幅変調手段3、搬送波周波数切替手段5および報知音周波数切替手段8の機能を有する機器装置等はこのような態様に限定されない。
さらに、実施例の車両存在報知装置1によれば、搬送波周波数切替手段5が発振手段2に指令することで搬送波の周波数が切り替えられ、報知音周波数切替手段8が振幅変調手段3に指令することで報知音の周波数が切り替えられていたが、搬送波の周波数を切り替える態様、および報知音の周波数を切り替える態様はこのような態様に限定されない。
1 車両存在報知装置
4 スピーカ
5 搬送波周波数切替手段
8 報知音周波数切替手段
パターン1、2、3 搬送波周波数切替パターン
fa、fb、fc、fd、fe 搬送波の周波数の数値

Claims (4)

  1. 可聴領域の周波数で振動する報知音により、車両の接近を報知する車両存在報知装置において、
    前記報知音を超音波領域の周波数で振動する搬送波に載せて空気中に放射するスピーカと、前記搬送波の周波数を切り替える搬送波周波数切替手段とを備え、
    この搬送波周波数切替手段は、前記搬送波の周波数を複数の数値間で切り替えるための搬送波周波数切替パターンを記憶しており、この搬送波周波数切替パターンに従って前記搬送波の周波数を切り替えることを特徴とする車両存在報知装置。
  2. 請求項1に記載の車両存在報知装置において、
    前記搬送波周波数切替パターンは、前記搬送波の周波数が1つの数値から別の数値に切り替わるときに、前記搬送波の生成が一時的に停止されるインターバルを有することを特徴とする車両存在報知装置。
  3. 請求項1に記載の車両存在報知装置において、
    前記搬送波周波数切替パターンは、前記搬送波の周波数が1つの数値から別の数値に切り替わるときに、前記搬送波の生成が途切れることなく連続することを特徴とする車両存在報知装置。
  4. 請求項1ないし請求項3の内のいずれか1つに記載の車両存在報知装置において、
    前記報知音の周波数を切り替える報知音周波数切替手段を備え、
    この報知音周波数切替手段は、前記搬送波の周波数の切り替わりに合わせて前記報知音の周波数を切り替えることを特徴とする車両存在報知装置。
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