JP2010213185A - 自動車鍵管理システム - Google Patents

Abstract

【課題】オーナーによる鍵情報の変更の要求を、オーナー携帯端末や車載コントローラのおかれる電波状態に左右されずに確実に車両に反映させることができ、車載コントローラに通信網を必要とする無線通信手段を搭載する必要をなくして回線使用料を必要としない自動車鍵管理システムを提供する。
【解決手段】オーナー鍵情報を格納する記憶手段１１、直接通信手段１２を備えるオーナー携帯端末１０と、オーナー携帯端末１０の直接通信手段１２と直接通信手段３１を備えた車載コントローラ３０と、鍵情報を格納する記憶手段２２、および直接通信手段２２を備える第三者携帯端末２０とを備え、記憶手段１１に格納されたオーナー鍵情報に基づいて直接通信手段２２から車両側の直接通信手段３１への直接通信することにより、車両のドアの施解錠ならびにエンジン始動などを可能にするようにした。
【選択図】図１

Description

本発明は、携帯電話を利用してオーナーが第三者に直接会うことなく電子的にキーを貸し出すことができる自動車鍵管理システムに関する。

従来、オーナーが第三者に直接会うことなく、自動車の利用を可能とする自動車鍵情報を、携帯電話を利用して貸し出す（伝達する）ことができる自動車鍵管理システムが提案されている（例えば、特許文献１参照）。図４に示すように、この自動車鍵管理システムは、自動車オーナーの携帯端末１１０と、自動車の利用を望む第三者の携帯端末１２０と、これらの携帯端末１１０，１２０の携帯電話通信網１３０と、自動車に備えられた車載コントローラ１４０と、携帯電話会社１５０と、インターネット網１６０と、インターネット網１６０上の管理サーバ１７０とで構成されている。車載コントローラ１４０は、携帯電話通信網１３０と通信可能な無線通信手段１４１が備えられる。

貸し出した自動車鍵情報の管理については、オーナーの携帯端末１１０の操作により、インターネット網１６０上の管理サーバ１７０にアクセスし、管理サーバ１７０が管理操作を受け付けるようになっている。管理サーバ１７０は、このような管理操作を受け付けた後、携帯電話通信網１３０に接続可能な車載コントローラ１４０へ管理情報を転送することでオーナーの管理が反映されるようになっている。また、管理サーバ１７０は、第三者の携帯端末１２０は鍵記憶領域（記憶手段）へ貸出し用鍵（鍵情報）を転送するようになっている。このようにして第三者は、携帯端末１２０が車両の鍵として使用可能となる。

特開２００２−３３０４６８号公報

しかしながら、オーナーの携帯端末１１０が携帯電話通信網１３０の圏外にあった場合、管理サーバ１７０に接続できないため、オーナーは鍵情報の管理操作ができない。同様に、車載コントローラ１４０が携帯電話通信網１３０の圏外にあった場合も、自動車を携帯電話通信網９の交信圏内に移動させない限り、オーナーの鍵情報管理要求が反映されないという問題があった。

また、車載コントローラ１４０は、携帯電話網９へアクセスするための無線通信手段１４１を内蔵する構成となっているため、その部品コストが高くなるという問題があった。

さらに、自動車を所有するオーナーは、車載コントローラ１４０が携帯電話通信網１３０へのアクセス権を維持するため、携帯電話会社１５０に対して回線使用料が継続的に発生するという問題があった。

そこで、本発明の目的とするところは、自動車のオーナーによる自動車鍵情報の変更の要求を、オーナーの携帯端末や車載コントローラのおかれる電波状態に左右されずに確実に車両に反映させることができ、しかも車載コントローラに無線通信手段を搭載する必要をなくして回線使用料を必要としない自動車鍵管理システムを提供することにある。

本発明の特徴は、自動車鍵管理システムであって、変更されたオーナー鍵情報を格納するオーナー情報記憶手段、およびオーナー鍵情報を車両に直接通信できるオーナー側直接通信手段を備えるオーナー携帯端末と、車両に搭載され、オーナー側直接通信手段と直接通信を行える車両側直接通信手段を備えた車載コントローラと、オーナー携帯端末と通信して取得した前記オーナー鍵情報を格納する第三者情報記憶手段、および車載コントローラの前記車両側直接通信手段へ直接通信を行える第三者側直接通信手段を備える第三者携帯端末と、を備え、第三者情報記憶手段に格納されたオーナー鍵情報に基づいて第三者側直接通信手段から車両側直接通信手段への直接通信することにより、車両のドアの施解錠ならびにエンジン始動を可能にすることを要旨とする。

ここで、オーナー側直接通信手段および前記第三者側直接通信手段は、車両側直接通信手段に対して、ブルートゥース（Bluetooth）もしくは非接触の近距離通信を用いて直接
通信を行うことが好ましい。

また、オーナー携帯端末は、オーナー情報記憶手段に、車両機能の制限情報や変更前のオーナー鍵情報の削除情報が格納される構成とすることができる。

本発明によれば、自動車のオーナーによる自動車鍵情報の変更の要求を、オーナーの携帯端末や車載コントローラのおかれる電波状態に左右されずに確実に車両に反映させることができ、しかも車載コントローラに無線通信手段を搭載する必要をなくして回線使用料を必要としない自動車鍵管理システムを実現することができる。

本発明の実施の形態に係る自動車鍵管理システムの概略構成図である。 実施の形態に係る自動車鍵管理システムを構成するオーナー携帯端末のブロック図である。 実施の形態に係る自動車鍵管理システムを構成する車載コントローラのブロック図である。 従来の自動車鍵管理システムを示す構成図である。

以下、本発明の実施の形態に係る自動車鍵管理システムについて図１〜図３を参照して説明する。なお、図１は自動車鍵管理システムの概略構成図、図２はオーナー携帯端末のブロック図、図３は車載コントローラのブロック図である。

図１に示すように、この自動車鍵管理システムは、オーナー携帯端末１０と、第三者携帯端末２０と、車載コントローラ３０と、を備えて構成されている。

オーナー携帯端末１０は、オーナー情報記憶手段（以下、記憶手段という。）１１とオーナー側直接通信手段１２とを備える。記憶手段１１は、変更されたオーナー鍵情報を格納するメモリ装置で構成されている。オーナー側直接通信手段１２は、記憶手段１１に格納されたオーナー鍵情報を車両側直接通信手段３１に直接通信できるようになっている。

図２に示すように、オーナー携帯端末１０は、記憶手段１１および直接通信手段１２の他に、制御部１３、ディスプレイ１４、キーユニット１５、通信網用通信部１６、通信網用アンテナ１７、アンテナ１８などを備えて構成されている。

オーナー携帯端末１０に含まれる記憶手段１１は、携帯端末に必要な各種の情報の他に
、オーナー鍵情報も格納するようになっている。通信網用通信部１６は、携帯端末の本来の機能である通信網を利用した通信に使われる。

このオーナー携帯端末１０においては、オーナー鍵情報がキーユニット１５から入力されると、オーナー鍵情報が記憶手段１１に格納される。その後、オーナー携帯端末１０を操作することにより、直接通信手段１２からアンテナ１８を介して車両側の直接通信手段３１へオーナー鍵情報を直接通信にて車両側へ送信できるようになっている。この直接通信においては、車両を使用することを許可した第三者に送信、設定した鍵情報を、オーナーが車両を使用する本来の鍵情報に書き換えるための通信と、車両側へ第三者が使用するための鍵情報を書き込むための通信を含む。

車載コントローラ３０は、オーナー携帯端末１０から出力されたオーナー鍵情報が直接通信手段３１へ直接通信された場合、直接通信手段３１でオーナー鍵情報を受け、車両制御部３２を介して、鍵情報の書き換えや、第三者が使用する条件を設定する情報を書き込めるようになっている。鍵情報の書き換えとしては、前回設定した第三者の使用条件をオーナーが車両を使用する本来のオーナー鍵情報に書き換えたり、他の第三者の使用条件に書き換える処理を行う。

また、車載コントローラ３０では、第三者携帯端末２０からの直接通信により、車両制御部３２が、オーナー携帯端末１０からのオーナー鍵情報に基づいて、ドア解施錠装置４１、セルモータ４２、ダッシュボード解施錠装置４３、トランク解施錠装置４４に、解錠、施錠の信号を出力することが可能となっている。このため、オーナーから許可を受けた第三者は、第三者携帯端末２０を操作することにより、車両の使用を行うことが可能となる。

第三者携帯端末２０は、オーナー携帯端末１０と同様に、記憶手段２１と、直接通信手段２２を備えている。直接通信手段２２は、車載コントローラ３０の直接通信手段３１と直接通信することで、上記のように車両の使用を行うことができる。なお、記憶手段２１には、オーナー携帯端末１０から送信された鍵情報が格納され、第三者携帯端末２０を持った第三者が車両近傍で操作を行うことにより、上記したドア解施錠装置４１、セルモータ４２、ダッシュボード解施錠装置４３、トランク解施錠装置４４に対して、解錠、施錠の操作を行うことが可能となる。

なお、オーナー携帯端末１０は、貸し出し用の鍵情報の制限や削除が自由に行えるが、第三者携帯端末２０ではその機能がなく鍵情報を受け取るのみの機能を有する。

本実施の形態に係る自動車鍵管理システムでは、オーナー携帯端末１０に所有する車両の鍵情報を記憶手段１１と、直接通信手段１２を備え、車両側に同規格の直接通信手段３１を備えている。これにより、オーナー携帯端末１０と車載コントローラ３０とが直接通信することにより、予め定義しておいた何らかの照合手段（暗号情報など）により、車両のドア解施錠装置４１、セルモータ４２、ダッシュボード解施錠装置４３、トランク解施錠装置４４などの、解錠・施錠を許可することができる。

また、車両のオーナーは、オーナー携帯端末１０において、前回第三者に貸与した鍵情報に関して、車両機能の制限や削除（書き換えを含む）などの管理ができるソフトウェアを付加させてもよい。

このような自動車鍵管理システムによれば、管理操作はオーナー携帯端末１０の通信網の電波状況に依らず実行することができるという利点がある。

さらに、次回オーナーが携帯端末１０を使い車両にアクセスし、照合するときに、記憶されていた管理操作情報（鍵情報）を自動的に車載コントローラ３０へ転送することにより、オーナーが予め操作していた鍵操作の情報を反映させることができる。

ここで、オーナー側の直接通信手段１２および第三者側の直接通信手段２２は、車両側の直接通信手段３１に対して、ブルートゥース（Bluetooth）もしくは非接触の近距離通
信を用いて直接通信を行うことが好ましい。

例えば、ブルートゥースを直接通信に用いた場合、２．４ＧＨｚの周波数帯を用いて、半径１０〜１００メートル程度の無線通信を行うことができる。ブルートゥースを用いることにより、機器間に建物や物があっても電波が届く範囲で通信が可能である。

上述のように本実施の形態に係る自動車鍵管理システムによれば、自動車のオーナーによる自動車鍵情報の変更の要求を、オーナーの携帯端末や車載コントローラのおかれる電波状態に左右されずに確実に車両に反映させることができ、しかも車載コントローラに無線通信手段を搭載する必要をなくして回線使用料を必要としない自動車鍵管理システムを構築することができる。
（その他の実施の形態）

以上、本発明の実施の形態について説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。

例えば、上記実施の形態では、オーナー携帯端末１０と第三者携帯端末２０との通信を携帯電話通信網を介して行ってもよいし、他の通信手段を用いて鍵情報の送信、複製を行ってもよい。

本発明は、複数の使用者によって車両を利用する各種の産業において利用することができる。

１０…オーナー携帯端末
１１…記憶手段（オーナー情報記憶手段）
１２…直接通信手段（オーナー側直接通信手段）
１３…制御部
２０…第三者携帯端末
３０…車載コントローラ
３１…直接通信手段（車両側）
３２…車両制御部
３３…記憶手段（車両側）
４１…ドア解施錠装置
４２…セルモータ
４３…ダッシュボード解施錠装置
４４…トランク解施錠装置

Claims (3)

1. 変更されたオーナー鍵情報を格納するオーナー情報記憶手段、および前記オーナー鍵情報を車両に直接通信できるオーナー側直接通信手段を備えるオーナー携帯端末と、
   前記車両に搭載され、前記オーナー側直接通信手段と直接通信を行える車両側直接通信手段を備えた車載コントローラと、
   前記オーナー携帯端末と通信して取得した前記オーナー鍵情報を格納する第三者情報記憶手段、および前記車載コントローラの前記車両側直接通信手段へ直接通信を行える第三者側直接通信手段を備える第三者携帯端末と、を備え、
   前記第三者情報記憶手段に格納されたオーナー鍵情報に基づいて前記第三者側直接通信手段から前記車両側直接通信手段への直接通信することにより、前記車両のドアの施解錠ならびにエンジン始動を可能にすることを特徴とする自動車鍵管理システム。
2. 前記オーナー側直接通信手段および前記第三者側直接通信手段は、前記車両側直接通信手段に対して、ブルートゥース（Bluetooth）もしくは非接触の近距離通信を用いて直接
   通信を行うことを特徴とする請求項１に記載の自動車鍵管理システム。
3. 前記オーナー携帯端末は、前記オーナー情報記憶手段に、車両機能の制限情報や変更前のオーナー鍵情報の削除情報が格納されることを特徴とする請求項１または請求項２に記載の自動車鍵管理システム。

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