JP2010211136A - 液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スルーホールを介することなく画素電極とスイッチングトランジスタの電極との接続を可能とした液晶表示装置を提供する。
【解決手段】スイッチング素子及び着色層を備える第1の基板と、この第1の基板に対向して配置された第2の基板と、これら第1及び第2の基板間に介在する液晶層とを具備する液晶表示装置において、前記第1の基板には、複数本のゲート線と、これらゲート線と互いに交差する複数本のデータ線とが形成され、隣接する2本のゲート線と、隣接する2本のデータ線により囲まれた画素領域内には、前記スイッチング素子と前記スイッチング素子の電極と電気的に接続された第1の電極が形成され、この第1の電極上に前記着色層が形成され、前記着色層上に第2の電極が形成され、前記第1の電極と第2の電極との間に印加された電圧により発生した電界により、前記液晶層の液晶分子をスイッチング駆動する。
【選択図】図2

Description

本発明は、液晶表示装置に係り、特に、斜め電界方式IPSモードのCOA構造液晶表示装置に関する。
対向する一対の基板間に液晶を挟持し、電界を印加して液晶を駆動し、画像表示を行うカラー液晶表示装置は、コンピュータ端末表示装置、テレビ画像表示装置を中心に急速に普及が進んでいる。従来より、カラー表示を行うためのカラーフィルタ及び共通電極を形成したカラーフィルタ基板と、液晶駆動用の画素電極を形成したアレイ基板とで液晶を挟持した液晶表示装置が知られている。しかし、近年、液晶表示装置に対し、高画質化、広視野角化、高速応答性の要求が高まり、上述した構成の表示装置の他に様々な新しい方式の液晶表示装置が出現してきている。この中でも、従来、カラーフィルタ基板に形成されていた対向電極を、画素電極とともに同じアレイ基板に形成し、画素電極と共通電極との間に横方向に電界を形成する横方向電界方式のIPS(In Plane Switching)モードの液晶表示装置は、視野角、コントラスト比などの表示品位に優れているため、広く普及が期待されている方式の液晶表示装置である。
ところが、横方向電界方式のIPSモードの液晶表示装置は、広視野角で高コントラストであるという長所があるものの、画素電極及び対向電極(共通電極)が不透明な金属を用いる信号線と同じ金属材料で形成されるため、開口率及び透過率が低く、また、表示画面を観察する角度によっては色変化を生じるという問題がある。
このような横方向電界方式の液晶表示装置の問題点を解決するため、斜め電界方式のIPSモードの液晶表示装置が提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。この液晶表示装置では、隣接する2本のゲート線により挟まれた領域に透明導電膜からなる共通電極が形成され、その上に絶縁膜を介して櫛歯状に画素電極が設けられ、共通電極と画素電極との間に斜め方向に電界が形成される。発生する電界は、画素電極の両側で弧を描くように斜め方向に共通電極に向うため、櫛歯間のスリット部上に存在する液晶だけでなく、画素電極上に存在する液晶も駆動されることになる。そのため、この液晶表示装置は、横方向電界方式のIPSモードの液晶表示装置よりも広視野角が得られ、かつ高コントラストになり、また高透過率であるため明るい表示が得られるという特徴を有する。
以上の方式の液晶表示装置では、アレイ基板とカラーフィルタ基板にマトリクス状に単位画素が配列され、それぞれの単位画素はズレないように正確に形成する必要がある。アレイ基板の単位画素とカラーフィルタ基板の単位画素(カラーフィルタ)がズレて形成されると、バックライトからの光が漏れる光漏れ現象が生じてしまう。また、各基板上で単位画素が正確に形成されていても、両基板を対向させる際に両基板間でズレが生じると、対向する単位画素同士がズレて、光漏れ現象が発生する。
この現象を防止する技術として、カラーフィルタ層をアレイ基板側に形成するカラーフィルタオンアレイ(Color filter On Array : COA)と呼ばれる構造の液晶表示装置が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
ここで、斜め電界方式IPSモードのCOA構造液晶表示パネルについて、図6及び7を参照して説明する。図6は、斜め電界方式IPSモードのCOA構造液晶表示パネルを示す平面図、図7は、図6のVII−VII’線に沿って切断した断面図である。
図6及び7に示すように、液晶表示パネルは、液晶を駆動するためのスイッチング素子である薄膜トランジスタTがマトリックス状に形成されたカラーフィルター付きアレイ基板31と、上部基板32とを対向して配置し、その間に液晶層33を挟む構造を有している。
アレイ基板31には、ガラス等からなる透明基板41上に、スイッチング素子に信号を伝達するための信号線として複数本のゲート線42と、これに例えば、垂直に交差する複数本のデータ線43が形成され、隣接する2本のゲート線42と隣接する2本のデータ線43とにより囲まれる領域を単位画素領域としている。なお、この単位画素領域は、通常、略矩形状である。
また、ゲート線42とデータ線43の交差部の近傍で、各単位画素領域内に、スイッチング素子としての薄膜トランジスタTが形成されている。
各画素領域内には、インジウム錫酸化物(ITO)や酸化亜鉛等からなる導電性透明薄膜である共通電極44が、ゲート線42と接することなく、かつ薄膜トランジスタTと重ならないようにTFT領域に切り欠き部を設け、透明基板41上に形成されている。
また、配線間で短絡が生じないように、ゲート線42上にゲート絶縁膜45が形成され、また共通電極とデータ電極がショートしないように、共通電極とオーバーラップするデータ配線の下にも絶縁層を形成している。ゲート線42上のゲート絶縁膜45とデータ線43から分岐した延長部との間に半導体層46が配置され、半導体層46上のデータ線部分が薄膜トランジスタのソース電極47を構成し、半導体層46の下のゲート線から分岐した延長部分がゲート電極48を構成している。また、半導体層46の一部と重なるようにドレイン電極49が形成されている。
ソース電極47、ドレイン電極49、データ線43、共通電極44及び薄膜トランジスタTの表面には、例えば、窒化珪素からなる層間絶縁層50が形成されている。一方、ゲート線42、データ線43、及び薄膜トランジスタ形成領域の上部には、アレイ基板31の下方から進行する光のうち不要な光を遮断するためのブラックマトリックス(BM)層が形成されている。また、液晶表示パネルのカラー表示を行うために、層間絶縁層上の画素領域には、R(赤色)、G(緑)、B(青色)からなる着色層51(RGB層)が形成されている。
また、アレイ基板31の上面の平坦性を確保するため、及び液晶への汚染防止のために、BM層及びRGB層上にオーバーコート層(OC層)52が形成されている。そして、このオーバーコート層52上に、例えば櫛歯状の透明な金属導電膜からなる画素電極53が形成されている。
画素電極53は、単位画素ごとに、液晶に電界を印加するために形成されるが、薄膜トランジスタTのドレイン電極49と電気的に接続される必要がある。しかし、画素電極53は、着色層51及びオーバーコート層52上に形成されているため、ドレイン電極49との接続のために、BM層又は、着色層51及びオーバーコート層52にスルーホール54(貫通孔)を設け、このスルーホール54を介して画素電極53とドレイン電極49とを接続している。
以上のように、斜め電界方式IPSモードの液晶表示装置をCOA構造とした場合、オーバーコート層52上に形成された画素電極53を薄膜トランジスタTのドレイン電極49と電気的に接続するために、オーバーコート層52、着色層51、及びBM層にスルーホールを設ける必要がある。
スルーホールを形成する手法としては、感光性樹脂を材料として用い、基板上に感光性樹脂を塗布した後、所定のパターンを有するパターン露光用フォトマスクを介して感光性樹脂に露光を行い、しかる後、感光性樹脂を所定の現像液で現像し、必要により現像後に残存した感光性樹脂に硬化処理を行い、所望するパターンを得るフォトリソグラフィ法によりRGB層、OC層、もしくはBM層を形成する際にスルーホールを同時に形成する方法が挙げられる。
また、孔を有しないRGB層、OC層、およびBM層を形成した後に、レーザーなどで所定の部位にスルーホールを形成する手法や、孔を有しないRGB層、OC層、およびBM層の上にフォトリソグラフィ法によりスルーホール形成部位を開口部とした保護層を形成し、しかる後にドライエッチングを行い、保護層から露出した部位にスルーホールを形成する手法も挙げられる。
しかし、フォトリソグラフィ法によりスルーホールを形成する場合、感光性樹脂としてフォトリソグラフィ法の適用が可能で、微細なスルーホールを形成できるだけの解像度を有し、かつ必要とされる電気特性を有する材料を選択する必要があり、材料の選択性が低下する。また、ドライエッチング装置等の設備が必要になる。更に、フォトリソ方式を用いないでスルーホールを形成する場合は、レーザー等の穴あけ設備及び工程が必要となるという問題がある。
更に、OC層およびRGB層またはBM層にスルーホールを形成する場合、形成位置がズレると電気的接続不良が生じ、さらにはRGB層またはBM層が液晶層と接触し、液晶を汚染する恐れがある。そのため、位置ズレによる電気的接続不良を防止し、またRGB層またはBM層を液晶層に接触しないようにするために、各スルーホールの大きさ、位置の難しい制御が必要になり、COA構造を有するアレイ素子の製造が繁雑になり、製造コストが上がる。
特開2002−90781 特開2008−76978 特開平4−253028号公報
本発明は、以上のような事情の下になされ、スルーホールを介することなく画素電極とスイッチングトランジスタの電極との接続を可能とした液晶表示装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、スイッチング素子及び着色層を備える第1の基板と、この第1の基板に対向して配置された第2の基板と、これら第1及び第2の基板間に介在する液晶層とを具備する液晶表示装置において、前記第1の基板には、複数本のゲート線と、これらゲート線と互いに交差する複数本のデータ線とが形成され、隣接する2本のゲート線と、隣接する2本のデータ線により囲まれた画素領域内に前記スイッチング素子が形成され、前記第1の基板上の前記画素領域には、第1の電極が形成され、この第1の電極上に前記着色層が形成され、前記着色層上に第2の電極が形成され、前記第1の電極は、前記スイッチング素子の電極と電気的に接続され、前記第1の電極と第2の電極との間に印加された電圧により発生した電界により、前記液晶層の液晶分子をスイッチング駆動することを特徴とする液晶表示装置を提供する。
かかる液晶表示装置において、前記第1の電極と前記スイッチング素子の電極とを一括して形成することが出来る。
前記第1の電極と前記着色層との間に層間絶縁層を形成することが出来る。この場合、層間絶縁層は、前記ゲート線及び前記スイッチング素子を被覆するものであってもよい。
前記第2の電極を、複数本の線状部と、これら線状部が接続された基部とからなる櫛歯状電極とすることが出来る。
前記第1の電極を、平板状とすることが出来る。或いは、前記第1の電極を、複数本の線状部と、これら線状部が接続された基部とからなる櫛歯状電極とし、前記複数本の線状部を、前記第2の電極の櫛歯状電極の複数本の線状部と平行とし、かつ入れ子状とすることが出来る。この場合、前記第1の電極の線状部と、前記第2電極の線状部を、重なりあっていないものとすることが出来る。
本発明によると、画素電極を着色層又はBM層の下に形成しているため、スルーホールを介することなく画素電極とスイッチングトランジスタの電極との接続を可能とした液晶表示装置が提供される。
本発明の第1の実施形態に係る液晶表示パネルを示す平面図である。 図1のII−II’線で切断した断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る液晶表示パネルを示す平面図である。 本発明の第3の実施形態に係る液晶表示パネルを示す平面図である。 本発明の第4の実施形態に係る液晶表示パネルを示す平面図である。 従来の斜め電界方式IPSモードのCOA構造液晶表示パネルを示す平面図である。 図6のVII−VII’線で切断した断面図である。
以下、本発明の種々の実施形態について、図面を参照して説明する。
実施形態1
図1は、本発明の第1の実施形態に係る、斜め電界方式IPSモードのCOA構造液晶表示パネルを示す平面図、図2は、II―II’線に沿って切断した断面図である。
図1及び2に示すように、液晶表示パネルは、スイッチング素子である薄膜トランジスタTがマトリックス状に形成されたカラーフィルター付きアレイ基板1と、上部基板2とを対向して配置し、その間に液晶層3を挟む構造を有している。
アレイ基板1は、ガラス等からなる透明基板11上に、複数本のゲート線12と、これに垂直に交差する複数本のデータ線13を形成したものであり、隣接する2本のゲート線12と隣接する2本のデータ線13とにより囲まれる領域を単位画素領域としている。即ち、ゲート線12がM本、データ線13がN本のアレイ基板の場合、(M−1)×(N−1)個の単位画素を有することになる。なお、この単位画素領域は、通常、略矩形状である。
また、ゲート線12とデータ線13の交差部の近傍で、各単位画素領域内に、スイッチング素子としての薄膜トランジスタTが形成されている。
各画素領域内には、液晶に電界を印加するための透明な金属導電膜からなる画素電極14が、ゲート線12とデータ線13に接することなく、かつ薄膜トランジスタTと重ならないように薄膜トランジスタ領域に切り欠き部を設けて、透明基板11上に形成されている。
また、配線間で短絡が生じないように、ゲート線12上にゲート絶縁膜15が形成されている。ゲート線12上のゲート絶縁膜15とデータ線13より分岐した延長部との間に半導体層16が配置され、半導体層16上のデータ線13の部分が薄膜トランジスタのソース電極17を構成し、半導体層16の下のゲート線12より分岐した延長部分がゲート電極18を構成している。また、半導体層16の一部と重なるように画素電極14から延在させた画素電極の部分がドレイン電極19を構成している。
ソース電極17、ドレイン電極19、データ線13、画素電極14、及び薄膜トランジスタTの表面には、例えば、窒化珪素からなる層間絶縁層20が形成されている。一方、ゲート線12、データ線13、及び薄膜トランジスタ形成領域の上部には、アレイ基板1の下方から進行する光のうち不要な光を遮断するためのブラックマトリックス(BM)層が形成されている。また、液晶表示パネルのカラー表示を行うために、層間絶縁層上の画素領域には、R(赤色)、G(緑)、B(青色)からなる着色層21(RGB層)が形成されている。
また、アレイ基板1の上面の平坦性を確保するため、及び液晶への汚染防止のために、BM層及びRGB層上にオーバーコート層22が形成されている。そして、このオーバーコート層22上に、インジウム錫酸化物(ITO)や酸化亜鉛等の透明金属酸化物からなる導電性薄膜である透明共通電極23が形成されている。
透明共通電極23は、各単位画素を横断するようゲート線12に沿って略平行にその近傍に形成された線状の基部Aと、単位画素内において画素電極と平面視で重なるように基部Aから分岐した複数本の分岐部Bとから構成される。この分岐部Bが、画素電極14に対する対向電極(共通電極23)としての役割を有する。なお、図示しないが、透明共通電極23の表面は、ポリイミド等からなる配向膜により被覆されている。
以上のように構成されるアレイ基板1に所定の間隔をあけて対向させた、透明基板からなる上部基板2が配置されている。上部基板2のアレイ基板1とは反対側の面には、裏面ITO膜24が形成され、更にその上には偏光板25が配置されている。なお、アレイ基板1の裏面にも、偏光板26が配置されている。
アレイ基板1と上部基板2との間には、液晶層3が挟持されている。また、図示しないが、上部基板2の液晶層3と接する面及び下部基板1の液晶層3と接する面に、液晶の初期配向のための配向膜が形成されることもある。
なお、画素電極14と共通電極23との間隔は、上下基板の間隔より狭くするのが望ましい。これにより、画素電極14と共通電極23の上部に斜め電界(フリンジフィールド)が形成されるようにし、電極等の上部に存在する液晶分子が全て動作するようになる。
以上説明した図1及び2に示す液晶表示パネルでは、画素電極14は、透明基板11上であって、着色層21の下に形成されている。そのため、薄膜トランジスタTのドレイン電極19と同一のレベルで接続することが出来る。従って、ドレイン電極19と同時に一括して形成することが可能である。なお、両電極を一括して形成しない場合においては、画素電極とドレイン電極とは各々の端部が接する、若しくは直接に重なり部(オーバーラップ部)を持つように形成するものである。
これに対し、図6及び図7に示す従来の斜め電界方式IPSモードのCOA構造液晶表示パネルでは、画素電極は着色層を覆うオーバーコート層上に形成されているため、薄膜トランジスタTのドレイン電極との接続は、オーバーコート層及び着色層又はBM層にフォトリソグラフィー法によりスルーホールを設け、このスルーホールを介して行う必要がある。
本実施形態に係る液晶表示パネルでは、このようなスルーホールを設ける必要がない。そのため、オーバーコート層及び着色層又はBM層にフォトリソグラフィー法を用いてスルーホールを形成する必要がない分、オーバーコート層及び着色層又はBM層の構成材料の選択範囲を広げることが出来る。例えば、オーバーコート層として、光硬化性樹脂に限らず、熱硬化性樹脂を用いることが出来る。また、着色層及びBM層の構成材料は、解像度を高くする必要がない。
従来、フォトリソグラフィー法でスルーホールを形成していた場合は、解像性に優れた材料を使用せざるを得ず、比誘電率、誘電率などの、他に必要とされる諸特性を犠牲にせざるを得なかった。しかし、フォトリソグラフィー法を用いてスルーホールを形成しない場合、材料が高解像性を必要としない分、比誘電率、誘電率などの必要とされる特性を有する材料を使用することが可能になる。
このように、フォトリソグラフィー法によりスルーホールを設ける必要がないため、材料選択の余地が拡がり、表示特性を向上させることが可能となる。また、スルーホールの形成位置がズレた場合、電極間に電気的断線が生じることもあり、表示不良の原因となるが、本発明ではスルーホールを形成しないため、この問題もなくなり、製造歩留まりが上がり、これらにより、製造コストの低減を図ることが出来る。
また、スルーホールをフォトリソグラフィー法によらずにレーザーにより形成していた従来例に対しても、レーザー加工のための装置や工程が不要となるため、製造コストの低減を図ることが出来る。
なお、OC層の材料に熱硬化型の材料を使用した場合、OC層形成時にフォトリソグラフィー法を用いるための設備は不要となる。
更に、位置ズレによる電気的接続不良を防止する、または液晶と着色層及びBM層の接触による液晶の汚染を避けるために、スルーホールの大きさや位置の制御を正確に行う必要もなくなる。
前述したように、COA構造とすることで、カラーフィルタ基板とアレイ基板とを対向させる際の位置合わせが不要になる分、基板同士を対向させる際のマージンを少なくでき、BM層に形成するパターンのパターンは場を狭くすることが可能になる。そのため、着色層の領域を広くした、所謂、開口率を高くした表示装置とすることが可能になる。
それに加えて、本発明の表示装置では、更なる開口率の向上が可能となる。
すなわち、図7に示すように、従来の表示装置では、BM層にスルーホールを設けていたため、BM層のスルーホール形成領域には着色層を形成できなかった。しかし、本発明の表示装置では、スルーホールの形成が不要であるため、従来スルーホールを形成していたBM層領域を不要とすることが出来る。その分、BM層の領域を小さくし、着色画素の領域を大きく出来、開口率を上げることが可能になる。
なお、本実施形態に係る液晶表示パネルでは、画素電極が、オーバーコート層及び着色層又はBM層の下に形成されるため、画素電極の形成を、薄膜トランジスタの形成の際に、ソース及びドレイン電極の形成と同時に一括して行うことが出来る。そして、その後にBM層、着色層、及びオーバーコート層が形成される。そのため、製造プロセスの工程数が低減され、製造プロセスの簡素化を図ることが出来る。
実施形態2
図3は、本発明の第2の実施形態に係る、斜め電界方式のIPSモードのCOA構造液晶表示パネルを示す平面図である。
図3に示す液晶表示パネルは、図1及び2に示す液晶表示パネルとは、最下層の画素電極の形状が相違するのみで、他の構成は同一である。即ち、図1及び2に示す液晶表示パネルの画素電極14が平板状であるのに対し、図3に示す液晶表示パネルの画素電極27は、上方に設けられた櫛歯状の共通電極23に対し、入れ子状の櫛歯状となっている。画素電極27は、ドレイン電極からゲート電極と平行に延長させた基部A’と、この基部A’から垂直方向に分岐させた複数本の分岐部B’とからなり、共通電極23の分岐部Bと画素電極27の分岐部B’は、相互に平行に、かつ平面視で重なりあわないようにされている。
本実施形態においても、ドレイン電極と画素電極は一括して形成しても構わず、また、一括して形成しない場合においては、ドレイン電極と画素電極は、各々の端部が接する、若しくは直接に重なり合うように(オーバーラップするように)形成している。
本実施形態に係る図3に示す液晶表示パネルは、スルーホールを介することなく、薄膜トランジスタTのドレイン電極と画素電極27との電気的接続がなされているため、図1及び2に示す液晶表示パネルと同様の効果を奏する。
実施形態3
図4は、本発明の第3の実施形態に係る、斜め電界方式IPSモードのCOA構造液晶表示パネルを示す平面図である。
図4に示す液晶表示パネルは、図1及び2に示す液晶表示パネルとは、共通電極の形状が相違するのみで、他の構成は同一である。即ち、図1及び2に示す液晶表示パネルの共通電極23が櫛歯状であるのに対し、図4に示す液晶表示パネルの共通電極28は、格子状であり、画素領域を横断するようゲート線に沿って略平行にその近傍に形成した基部Cと、この基部Cから垂直方向に相互に平行に分岐した2本の分岐部Dと、これら2本の分岐部Dを架橋する複数本の相互に平行な架橋部Eとからなる。
本実施形態に係る図4に示す液晶表示パネルは、スルーホールを介することなく、薄膜トランジスタTのドレイン電極と画素電極14との電気的接続がなされているため、図1及び2に示す液晶表示パネルと同様の効果を奏する。
なお、図4に示す液晶表示パネルでは、架橋部Eはゲート線12に平行になるような格子状であるが、データ線13に平行になるような格子状とすることも可能である。
実施形態4
図5は、本発明の第4の実施形態に係る、斜め電界方式IPSモードのCOA構造液晶表示パネルを示す平面図である。
図5に示す液晶表示パネルは、図1及び2に示す液晶表示パネルとは、共通電極の形状が相違するのみで、他の構成は同一である。即ち、図1及び2に示す液晶表示パネルの共通電極23が櫛歯状であるのに対し、図5に示す液晶表示パネルの共通電極29は、画素領域を横断するようデータ線13に沿って平行にその近傍に配置された基部Fと、この基部Fから所定の角度で分岐した複数本の分岐部G,G’とからなる。
分岐部Gと分岐部G’は、画素領域の内側に向うように傾斜して延びる、平行な4本の直線部からなり、これにより液晶の配向状態の異なる2つのドメイン領域が形成され、即ち、デュアルドメイン化されている。
本実施形態に係る図5に示す液晶表示パネルは、スルーホールを介することなく、薄膜トランジスタTのドレイン電極と画素電極14との電気的接続がなされているため、図1及び2に示す液晶表示パネルと同様の効果を奏するとともに、デュアルドメイン化されているため、広い視野角の表示が可能であるという効果も奏する。
なお、本発明において、画素電極及び共通電極の形状は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨から外れない範囲で、斜め電界(フリンジフィールド)を発生させることが出来るものであれば、適宜形状を変更しても構わないことは言うまでもない。
1,31…カラーフィルター付きアレイ基板
2,32…上部基板
3,33…液晶層
11,41…透明基板
12,42…ゲート線
13,43…データ線
14,27,53…画素電極
15,45…ゲート絶縁膜
16,46…半導体層
17,47…ソース電極
18,48…ゲート電極
19,49…ドレイン電極
20,50…層間絶縁層
21,51…着色層
22,52…オーバーコート
23,28,29,44…共通電極
24…裏面ITO膜
25,26…偏光板
54…スルーホール
A…基部
B…分岐部
T…薄膜トランジスタ

Claims (8)

  1. スイッチング素子及び着色層を備える第1の基板と、この第1の基板に対向して配置された第2の基板と、これら第1及び第2の基板間に介在する液晶層とを具備する液晶表示装置において、
    前記第1の基板には、複数本のゲート線と、これらゲート線と互いに交差する複数本のデータ線とが形成され、隣接する2本のゲート線と、隣接する2本のデータ線により囲まれた画素領域内に前記スイッチング素子が形成され、
    前記第1の基板上の前記画素領域には、第1の電極が形成され、この第1の電極上に前記着色層が形成され、前記着色層上に第2の電極が形成され、
    前記第1の電極は、前記スイッチング素子の電極と接する、若しくは重なる、若しくは一体に形成されて電気的に接続され、
    前記第1の電極と第2の電極との間に印加された電圧により発生した電界により、前記液晶層の液晶分子をスイッチング駆動することを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記第1の電極と、前記スイッチング素子の電極とが一括して形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記第1の電極と前記着色層との間に層間絶縁層が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液晶表示装置。
  4. 前記層間絶縁層は、前記データ線及び前記スイッチング素子をも被覆することを特徴とする請求項3に記載の液晶表示装置。
  5. 前記第2の電極は、複数の画素領域にまたがる基部と、この基部から分岐する複数本の分岐部とからなる櫛歯状電極であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の液晶表示装置。
  6. 前記第1の電極は、平板状であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の液晶表示装置。
  7. 前記第1の電極は、基部と、この基部から分岐する複数本の分岐部とからなる櫛歯状電極であり、前記複数本の分岐部は、前記第2の電極の櫛歯状電極の複数本の分岐部と平行であり、かつ入れ子状であることを特徴とする請求項1〜5に記載の液晶表示装置。
  8. 前記第1の電極の分岐部と、前記第2の電極の分岐部は、重なりあっていないことを特徴とする請求項7に記載の液晶表示装置。
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