JP2010210352A - ミロー型干渉計装置 - Google Patents

ミロー型干渉計装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010210352A
JP2010210352A JP2009055751A JP2009055751A JP2010210352A JP 2010210352 A JP2010210352 A JP 2010210352A JP 2009055751 A JP2009055751 A JP 2009055751A JP 2009055751 A JP2009055751 A JP 2009055751A JP 2010210352 A JP2010210352 A JP 2010210352A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
beam splitter
objective lens
light source
test surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2009055751A
Other languages
English (en)
Inventor
Souto Katsura
宗涛 葛
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2009055751A priority Critical patent/JP2010210352A/ja
Publication of JP2010210352A publication Critical patent/JP2010210352A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Instruments For Measurement Of Length By Optical Means (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Abstract

【課題】形状の変化幅が数μmを超えるような被検面を短時間で測定することが可能で、かつ装置構成が簡易なミロー型干渉計装置を得る。
【解決手段】光源部10は、その出力光の可干渉距離が50μm以上1000μm以下となる中コヒーレント光源が用いられる。また、参照ミラー14は、光透過率が80%以上98%以下となるように形成されている。さらに、ビームスプリッタ16の光軸Z方向の厚みtが、上記出力光の可干渉距離の2分の1よりも大となるように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ミロー型の対物干渉光学系(以下「ミロー対物干渉系」と称する)を備えた干渉計装置(「顕微干渉計装置」等とも称される)に関し、特に、非球面レンズや微小電気機械素子(MEMS;Micro-Electro-Mechanical Systems)等の形状測定に好適なミロー型干渉計装置に関する。
ミロー対物干渉系は、対物レンズと参照ミラーとビームスプリッタを光軸に沿ってこの順に有しており、参照ミラーとビームスプリッタとの距離が該ビームスプリッタと被検面との距離と等しくなるように設置される。そして、照明系を介して光源部から対物レンズに入射した光を、ビームスプリッタにより分離し、その一方の光により被検面を照明して物体光を得るとともに、他方の光による参照ミラーからの反射光を参照光とし、これら物体光と参照光とを互いに干渉させて干渉縞を得るように構成されている。ミロー型干渉計装置では、この得られた干渉縞を撮像し、その画像を測定解析することにより、被検面の形状情報を得るようになっている(下記特許文献1,2参照)。
また、本願出願人は、ミロー対物干渉系とラインセンサとを組み合わせることにより、非球面レンズ等の形状を高精度に測定し得るようにした測定装置を考案し、これを特許庁に対して開示している(下記特許文献3参照)。
特開平10−197222号公報 特開2004−6535号公報 特願2008−26662号明細書
ミロー型干渉計装置は、光の波長オーダでの高精度な形状測定が可能であるが、通常、白色光源やLED、SLDのような低コヒーレント光源を用いているため、形状変化の幅(凹凸の差)が数μmを超えるような被検面を測定する場合には、測定領域毎に被検面に対するミロー対物干渉系の高さ位置を調整しなければならない。
このため、微小な被検面の測定には適しているが、比較的広い面積を有し、かつ形状の変化幅が数μmを超えるような被検面を測定する場合には、被検面全体を多数の小領域に分割し、小領域毎にミロー対物干渉系の高さを調整しながら測定を行う必要があり、測定に多大な時間を要するという問題がある。
上記特許文献1に記載されたミロー型干渉計装置では、光束分離面の位置が互いに異なる複数のビームスプリッタを配置し、光路長が互いに異なる複数の参照光を生ぜしめることによって、ミロー対物干渉系の高さ調整の回数を減少させるようにしているが、照明系やミロー対物干渉系を含めた装置構成が、従来のものに比べて大幅に複雑となってしまう。
一方、レーザ光源(LDを含む)のような高コヒーレント光源を用いることも考えられるが、この場合には次のような問題が生じる。すなわち、ミロー対物干渉系では、照明光の光路中に参照ミラーが配置されているので、高コヒーレント光源から出力されるような一様な光束を照明光とした場合には、対物レンズを通過した照明光の中心部分が参照ミラーの裏面によって遮られてしまい、被検面の被照明領域に影が生じ易くなる。このような影は、信号ノイズとなって干渉縞のビジリティを低下させるため、干渉縞の測定解析に悪影響を及ぼす虞がある。
本発明はこのような事情に鑑みなされたもので、形状の変化幅が数μmを超えるような被検面を測定する場合でも、測定領域毎のミロー対物干渉系の高さ位置の調整回数を減少させ得ることにより測定時間の短縮化が可能であり、かつ照明系やミロー対物干渉系を含めた装置構成が簡易なミロー型干渉計装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明のミロー型干渉計装置は以下のように構成されている。
すなわち、本発明に係るミロー型干渉計装置は、光源部側より、対物レンズ、参照ミラーおよびビームスプリッタを光軸に沿ってこの順に有してなるミロー対物干渉系と、
前記光源部からの出力光を前記対物レンズに導き、該対物レンズにより該出力光を、収束しながら進行する照明光に変換し、該照明光により前記被検面を照明する照明系と、
前記対物レンズからの前記照明光のうち、前記ビームスプリッタ、前記被検面および該ビームスプリッタをこの順に経由して前記対物レンズに戻る物体光と、前記ビームスプリッタ、前記参照ミラーおよび該ビームスプリッタをこの順に経由して前記対物レンズに戻る参照光とを撮像面上に導き、該撮像面上に、前記物体光および前記参照光の干渉により形成される干渉縞を結像させる結像系と、を備えたミロー型干渉計装置であって、
前記光源部は、中コヒーレント光源からなり、
前記参照ミラーは、前記出力光の一部を反射しその余を透過する半透鏡からなる、ことを特徴とする。
本発明に係るミロー型干渉計装置においては、前記ビームスプリッタの前記光軸方向の厚みt(空気換算距離)が下記条件式(1)を満足することが好ましい。
/2<t …… (1)
ここで、Lは前記出力光の可干渉距離を示す。
また、前記光源部が点光源とされる場合、前記ミロー対物干渉系は、前記対物レンズからの前記照明光のうち、前記ビームスプリッタで反射されて前記参照ミラーに向かう一方の光束の集光点が、該参照ミラーの位置から前記光軸方向に離間した位置となるように、かつ前記ビームスプリッタを透過して前記被検面に向かう他方の光束の集光点が、該被検面の位置から前記光軸方向に離間した位置となるように構成されていることが好ましい。
また、前記ミロー対物干渉系は、前記参照光の光強度Iと前記物体光の光強度Iとの割合が、下記条件式(2)を満足するように構成されていることが好ましい。
0.5≦I/I≦1.5 …… (2)
さらに、前記被検面側から前記対物レンズを透過して前記結像系に入射する不要光の光強度が、前記干渉縞の最大光強度と最小光強度との差の値よりも小さくなるように構成されていることが好ましい。
上記中コヒーレント光源とは、従来の低コヒーレント光源と高コヒーレント光源との中間に位置するような可干渉性を有する光束を出力する光源を意味する。例えば、上記出力光の可干渉距離Lが白色光の可干渉距離よりも大で、かつレーザ光の可干渉距離よりも小となるものを指す。
本発明に係るミロー型干渉計装置は、上述の構成を備えていることにより、以下のような作用効果を奏する。
すなわち、本発明のミロー型干渉計装置では、従来の低コヒーレント光源と高コヒーレント光源との中間に位置するような可干渉性を有する中コヒーレント光源を光源部として用いているので、形状の変化幅が数μmを超えるような被検面を測定する場合でも、測定領域毎にミロー対物干渉系の高さ位置を調整する必要が殆ど無くなるので、測定時間を大幅に短縮することが可能となる。
また、半透鏡により参照ミラーを構成しているので、上述のような中コヒーレント光源からの出力光を照明光として用いていても、参照ミラーによって照明光が遮られて被検面の被照射領域に影が生じる虞がない。このため、ビジリティの高い干渉縞を得ることが可能となり、高精度な測定解析を行うことが可能となる。
また、光源部および参照ミラーの配置は、従来一般的なものと同様とすることが可能であるので、照明系およびミロー対物干渉系を含めた装置構成が複雑となることもない。
本発明一実施形態に係るミロー型干渉計装置の概略構成図である。 ミロー対物干渉系の他の態様を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、上述の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すミロー型干渉計装置は、サンプルステージ17上に載置されたMEMS等の被検体5が有する被検面6(被検体5の図中上側の面)の形状を測定解析するものであり、照明系1、ミロー対物干渉系2、結像系3および測定解析系4を備えてなる。
上記照明系1は、光源部10と、該光源部10からの出力光の光束径を調整する照明レンズ11と、該照明レンズ11からの光束を上記ミロー対物干渉系2に向けて図中下方に反射するハーフミラー12とからなり、光源部10からの出力光をミロー対物干渉系2の対物レンズ13に導き、該対物レンズ13によりこの出力光を、収束しながら進行する照明光に変換し、該照明光により上記被検面6を照明するように構成されている。
また、上記光源部10は、従来の低コヒーレント光源(白色光源やLED、SLD等)と高コヒーレント光源(レーザ光源(LDを含む)等)との中間に位置するような可干渉性を有する光束を出力し、かつ点光源とみなせる中コヒーレント光源からなる。このような中コヒーレント光源としては、上記被検面6の形状の最大高低差(凹凸差)および上記ハーフミラー12の厚みに応じて、その出力光の可干渉距離Lが適切なものを選択することが望ましい。すなわち、可干渉距離Lが長い程、被検面6の形状の最大高低差に応じて必要となるミロー対物干渉系2の測定光軸方向の移動量を少なくすることができ、可干渉距離Lが短い程、ハーフミラー12の表裏面からの反射光による不要な干渉縞ノイズの発生を防止することができる。例えば、ハーフミラー12の厚みが0.5mmの場合には、可干渉距離Lが、50[μm]≦L≦1000[μm](好ましくは、100[μm]≦L≦600[μm])を満足するものを選択すればよい。このような中コヒーレント光源としては、例えば、Intense Ltd.のHPD Series 1300(出力光の中心波長670nmまたは690nm、スペクトル幅1nm、可干渉距離Lが略400μm)が知られている。
上記ミロー対物干渉系2は、上述の対物レンズ13、参照ミラー14(本実施形態では、ガラス板15の図中上面に設けられている)およびビームスプリッタ16を、光軸Zに沿って図中上方からこの順に有してなる。なお、参照ミラー14とビームスプリッタ16の光束分離面16aとの間の光学距離hは、該ビームスプリッタ16と被検面6との間の光学距離hと略等しくなるように配置されている。
また、上記参照ミラー14は、半透鏡からなり、上記照明光の一部を反射しその余を透過するように構成されている。
また、上記ガラス板15の光軸Z方向の厚みtおよび上記ビームスプリッタ16の光軸Z方向の厚みt(いずれも空気換算距離)は、上記出力光の可干渉距離Lの2分の1よりも大となるように構成されており、ガラス板15およびビームスプリッタ16の表裏面間において不要な干渉が生じないようになっている。
さらに、対物レンズ13からの照明光のうち、ビームスプリッタ16の光束分離面16aで反射されて参照ミラー14に向かう一方の光束の集光点Pが、該参照ミラー14の位置から光軸Z方向に離間した位置となるように、かつビームスプリッタ16の光束分離面16aを透過して被検面6に向かう他方の光束の集光点Pが、該被検面6の位置から光軸Z方向に離間した位置となるように構成されており、被検面6上での被照明領域の大きさを、観察倍率に応じて十分確保し得るようになっている。
このミロー対物干渉系2の作用は以下の通りである。すなわち、ハーフミラー12から対物レンズ13に入射する光束(本実施形態では、少し拡がりながら入射する)は、対物レンズ13によって、収束しながら図中下方に進行する照明光に変換される。この照明光のうち、参照ミラー14またはガラス板15を透過した光束は、ビームスプリッタ16の光束分離面16aにおいて、該光束分離面16aから反射されて参照ミラー14に向かう第1の光束と、ビームスプリッタ16を透過して被検面に向かう第2の光束とに分離される。
第1の光束は、その一部が参照ミラー14で反射され、さらにその一部がビームスプリッタ16の光束分離面16aで反射されて参照光とされる。また、第2の光束は、その一部が被検面6で反射されて物体光となる。この物体光のうちの一部が、ビームスプリッタ16を透過し、上記参照光と合波されることにより干渉光が形成される。この干渉光の一部は、参照ミラー14およびガラス板15を透過して対物レンズ13に入射し、該対物レンズ13により屈折され、該対物レンズ13から平行光として出力される。
なお、本実施形態では、ガラス板15の表裏面(図中上面および下面。だだし、参照ミラー14が形成されている領域は除く)およびビームスプリッタ16の図中下面に反射防止膜を設けており、入射した照明光の殆どが透過するように構成されている。具体的には、スペクトル幅1nmの照明光を用いた場合、その反射率を0.02〜0.03%の低率に抑えることが可能である。
また、参照光の光強度Iと物体光の光強度Iとの割合I/Iが0.5以上1.5以下(好ましくは、0.8以上1.2以下、さらに好ましくは、略1)となるように構成されている。具体的には、参照光の光強度Iおよび物体光の光強度Iは、下式(3)、(4)で表される。
=P・T ・R ・R …… (3)
=P・T ・T ・R …… (4)
ここで、Pは光源部10側から対物レンズ13を透過した照明光の光強度、Tはガラス板15の表裏面それぞれの光透過率、Rはビームスプリッタ16の表裏面それぞれの光反射率、Rは参照ミラー14の光反射率、Tはビームスプリッタ16の表裏面それぞれの光透過率、Rは被検面6の光反射率である。
最適な干渉縞コントラストを得るためにはI=I、すなわち、下式(5)を満足することが必要となる。
・R=T ・R …… (5)
具体的には、例えば、R=R=0.04の場合には、R=T=0.5に設定すればよく、R=0.1、R=0.9の場合には、R=0.75、T=0.25に設定すればよい(R+T=1とした場合)。
なお、参照ミラー14の光透過率Tを低く設定しすぎると、被検面6の被照射領域に影が生じ易くなり、逆に高く設定しすぎると、その分、上記光反射率Rが低くなって、被検面6からの物体光と参照光との各光強度のバランスが悪くなり、干渉縞のコントラストが低下する虞がある。参照ミラー14の光透過率Tは、この点を考慮して適宜設定することが望ましい。例えば、被検面6の光反射率Rが0.1以下と低い場合には、参照ミラー14の光透過率Tを、80[%]≦T≦98[%]を満足するように設定することが好ましい。
上記結像系3は、結像レンズ18と、CCDやCMOS等の撮像素子19を備えた撮像カメラ20とからなる。結像レンズ18は、ミロー対物干渉系2からハーフミラー12を透過して入射した上記干渉光を、撮像素子19の撮像面上に導き、該撮像面上に被検面6の形状情報を担持した干渉縞を結像させる。結像された干渉縞は撮像カメラ20により撮像され、その画像情報が上記測定解析系4へ送られる。
なお、結像レンズ18には、干渉光の他に、干渉縞のコントラストを低下させる不要光も入射する。この不要光の殆どは、上記ミロー対物干渉系2のビームスプリッタ16において反射された上述の第1の光束のうち、参照ミラー14を透過した光束からなる。結像レンズ18に入射する不要光の光強度が高まると、干渉縞のコントラストが著しく低下するので、本実施形態では、結像レンズ18に入射する不要光の光強度Iが、撮像カメラ20により撮像される干渉縞の最大光強度Imaxと最小光強度Iminとの差の値よりも小さくなるように(好ましくは、I/(Imax−Imin)が0.2以下となるように)構成されている。
具体的には、上記第1の光束のうち、参照ミラー14を透過して不要光となる光束は発散光となるので(以下「拡散不要光」と称する)、対物レンズ13から結像レンズ18までの距離Hを、結像レンズ18の有効半径Dに対して十分大きくすることにより、不要光の光強度Iを抑えることが可能となる。
例えば、上記拡散不要光が上述の集光点Pから拡がり、かつこの集光点Pが対物レンズ13の中心に一致しているとし、該拡散不要光の拡がり角度(ここでは、拡散不要光の最外縁光線と光軸Zとのなす角度とする)をαとした場合、下式(6)を満足するように上記距離Hを設定することにより、上記拡散不要光のうち結像レンズ18に入射する光束の割合を100分の1以下に抑えることが可能となる。
H・tanα≧10D …… (6)
上記測定解析系4は、撮像カメラ20により撮像された干渉縞の画像データに基づき、被検面6の形状データを求める、コンピュータ等からなる形状解析手段21と、該形状解析手段21による解析結果や画像を表示する表示装置22と、キーボードやマウス等からなる入力装置23とを備えてなる。
以下、上述したミロー型干渉計装置による被検面6の測定手順について説明する。なお、測定手順は、以下に説明するものに限定されるものではなく、適宜変更することが可能である。
1.まず、被検面6の大きさや観察倍率に応じて、被検面6上に、複数の観察用小領域を設定する。各観察用小領域の大きさは、各々の観察用小領域内の全域において干渉縞を観察し得るように設定されるが、本実施形態では、上述のように光源部10として中コヒーレント光源を用いているので、低コヒーレント光源を用いる従来のものに比べて、観察用小領域の設定数を少なくすることが可能である。
2.次に、ミロー型干渉計装置の光軸Zに対する被検面6の位置調整を行う。この位置調整は、光軸Zに垂直な方向への位置調整(以下「横位置調整」と称する)と、光軸Z方向への位置調整(以下「縦位置調整」と称する)とに分けられる(厳密には、光軸Zに対する被検面6の傾き調整もあるが、ここでは既に調整済みとする)。横位置調整は、上述の各観察用小領域の設定データに基づき、最初の観察用小領域の中心部に光軸Zが位置するように行われる。一方、縦位置調整は、参照ミラー14とビームスプリッタ16の光束分離面16aとの間の光学距離hが該ビームスプリッタ16と被検面6との間の光学距離hと略等しくなるように行われる。
なお、この縦位置調整は、被検面6に照明光を出力したときに撮像される干渉縞の光強度を指標として、該干渉縞の光強度が最大となるように行うことが可能である。また、被検面6の位置調整は、サンプルステージ17を用いて行うことが可能であるが、ミロー型干渉計装置側に図示せぬ位置調整機構を設け、該位置調整機構を用いて行うようにしてもよい。
3.被検面6の位置調整後、ミロー対物干渉系2から照明光を出力し、最初の観察用小領域を照明する。このとき、被検面6から反射された物体光と、ミロー対物干渉系2の参照ミラー14からの参照光とを合波してなる干渉光が、結像レンズ18を介して撮像素子19の撮像面上に導かれ、該撮像面上に干渉縞が結像される。結像された干渉縞を撮像カメラ20により撮像し、その画像情報を形状解析手段21に入力する。
4.以下、残りの観察用小領域の各中心部に、光軸Zが順次位置するように横調整を行いながら、各観察用小領域に対応した干渉縞を撮像し、その画像情報を形状解析手段21に順次入力していく。なお、低コヒーレント光源を用いる従来装置では、被検面6の形状の変化幅が数μmを超えるような場合には、観察用小領域を変更する度に、被検面6の縦位置調整が必要となるが、中コヒーレント光源を用いている本実施形態装置では、被検面6の形状の変化幅が数十μm程度の範囲内に収まるのであれば、観察用小領域の変更毎に被検面6の縦位置調整を行う必要はなくなる。このため、被検面6全域の測定に要する時間を大幅に短縮することが可能となる。
5.全ての観察用小領域を測定した後、形状解析手段21において、各観察用小領域に対応した干渉縞画像データから各観察用小領域の形状情報を求め、それらを互いに繋ぎ合わせることにより、被検面6の全域に亘る形状情報を求める。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、種々に態様を変更することが可能である。
例えば、上述の実施形態におけるミロー対物干渉系2に替えて、図2に示すような構成のミロー対物干渉系2Aを用いることが可能である。なお、図2では、図1に示す各部材と概念的に同等の部材に対しては、図1で用いたのと同一または類似の番号を付している。
図2に示すミロー対物干渉系2Aは、参照ミラー14がガラス板15の図中下面に設けられている点、およびビームスプリッタ16Aが2枚のガラス板16b,16cとそれらの間に設けられた光束分離面16aからなる点において、上述のミロー対物干渉系2と異なっている。その他の構成、例えば、参照ミラー14とビームスプリッタ16Aの光束分離面16aとの光学距離h ´が該ビームスプリッタ16と被検面6との光学距離h ´と略等しくなるように配置されている点などは、上述のミロー対物干渉系2と同じである。
なお、このミロー対物干渉系2Aを用いた場合における参照光の光強度Iおよび物体光の光強度Iは、下式(7)、(8)で表される。
=P・T ・R ・R …… (7)
=P・T ・T ・R …… (8)
ここで、Pは光源部10側から対物レンズ13を透過した照明光の光強度、Tはガラス板15の表裏面、ガラス板16bの図中上面およびガラス板16cの図中下面それぞれの光透過率、Rは光束分離面16aの光反射率、Rは参照ミラー14の光反射率、Tは光束分離面16aの光透過率、Rは被検面6の光反射率である。
最適な干渉縞コントラストを得るためにはI=I、すなわち、前述の式(5)と同様の下式(9)を満足することが必要となる。
・R=T ・R …… (9)
また、上述の実施形態では、干渉光が平行光とされているので、これを結像させる結像レンズ18は無限系のものが用いられるが、これらは必須要件ではない。
さらに、上述の実施形態では、被検面6が平面状のものとされているが、本発明は、非球面レンズなどの曲面形状を測定する場合にも適用することが可能である。
1 照明系
2,2A ミロー対物干渉系
3 結像系
4 測定解析系
5 被検体
6 被検面
10 光源部
11 照明レンズ
12 ハーフミラー
13 対物レンズ
14 参照ミラー
15 ガラス板
16,16A ビームスプリッタ
16a 光束分離面
16b,16c ガラス板
17 サンプルステージ
18 結像レンズ
19 撮像素子
20 撮像カメラ
21 形状解析手段
22 表示装置
23 入力装置
Z 光軸
,P 集光点
H (対物レンズから結像レンズまでの)距離
D (結像レンズの)有効半径
α (拡散不要光の)拡がり角度
(ガラス板の)厚み
(ビームスプリッタの)厚み
,h ´ (参照ミラーとビームスプリッタとの間の)光学距離
,h ´ (ビームスプリッタと被検面との間の)光学距離

Claims (5)

  1. 光源部側より、対物レンズ、参照ミラーおよびビームスプリッタを光軸に沿ってこの順に有してなるミロー対物干渉系と、
    前記光源部からの出力光を前記対物レンズに導き、該対物レンズにより該出力光を、収束しながら進行する照明光に変換し、該照明光により前記被検面を照明する照明系と、
    前記対物レンズからの前記照明光のうち、前記ビームスプリッタ、前記被検面および該ビームスプリッタをこの順に経由して前記対物レンズに戻る物体光と、前記ビームスプリッタ、前記参照ミラーおよび該ビームスプリッタをこの順に経由して前記対物レンズに戻る参照光とを撮像面上に導き、該撮像面上に、前記物体光および前記参照光の干渉により形成される干渉縞を結像させる結像系と、を備えたミロー型干渉計装置であって、
    前記光源部は、中コヒーレント光源からなり、
    前記参照ミラーは、前記出力光の一部を反射しその余を透過する半透鏡からなる、ことを特徴とするミロー型干渉計装置。
  2. 前記ビームスプリッタの前記光軸方向の厚みt(空気換算距離)が下記条件式(1)を満足することを特徴とする請求項1記載のミロー型干渉計装置。
    /2<t …… (1)
    ここで、Lは前記出力光の可干渉距離を示す。
  3. 前記光源部が点光源とされ、
    前記ミロー対物干渉系は、前記対物レンズからの前記照明光のうち、前記ビームスプリッタで反射されて前記参照ミラーに向かう一方の光束の集光点が、該参照ミラーの位置から前記光軸方向に離間した位置となるように、かつ前記ビームスプリッタを透過して前記被検面に向かう他方の光束の集光点が、該被検面の位置から前記光軸方向に離間した位置となるように構成されている、ことを特徴とする請求項1または2項記載のミロー型干渉計装置。
  4. 前記ミロー対物干渉系は、前記参照光の光強度Iと前記物体光の光強度Iとの割合が、下記条件式(2)を満足するように構成されている、ことを特徴とする請求項1〜3までのいずれか1項記載のミロー型干渉計装置。
    0.5≦I/I≦1.5 …… (2)
  5. 前記被検面側から前記対物レンズを透過して前記結像系に入射する不要光の光強度が、前記干渉縞の最大光強度と最小光強度との差の値よりも小さくなるように構成されていることを特徴とする請求項1〜4までのいずれか1項記載のミロー型干渉計装置。
JP2009055751A 2009-03-09 2009-03-09 ミロー型干渉計装置 Withdrawn JP2010210352A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009055751A JP2010210352A (ja) 2009-03-09 2009-03-09 ミロー型干渉計装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009055751A JP2010210352A (ja) 2009-03-09 2009-03-09 ミロー型干渉計装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010210352A true JP2010210352A (ja) 2010-09-24

Family

ID=42970687

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009055751A Withdrawn JP2010210352A (ja) 2009-03-09 2009-03-09 ミロー型干渉計装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010210352A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103063130A (zh) * 2012-10-31 2013-04-24 无锡微奥科技有限公司 一种mems光学干涉平台及组装方法
JP2014095642A (ja) * 2012-11-09 2014-05-22 Mitsutoyo Corp 干渉対物レンズ光学系及び当該干渉対物レンズ光学系を備えた光干渉測定装置
JP2018063153A (ja) * 2016-10-12 2018-04-19 株式会社キーエンス 形状測定装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103063130A (zh) * 2012-10-31 2013-04-24 无锡微奥科技有限公司 一种mems光学干涉平台及组装方法
JP2014095642A (ja) * 2012-11-09 2014-05-22 Mitsutoyo Corp 干渉対物レンズ光学系及び当該干渉対物レンズ光学系を備えた光干渉測定装置
JP2018063153A (ja) * 2016-10-12 2018-04-19 株式会社キーエンス 形状測定装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI414817B (zh) 線型彩色共焦顯微系統
US7477401B2 (en) Trench measurement system employing a chromatic confocal height sensor and a microscope
US20140362384A1 (en) Spectroscopic instrument and process for spectral analysis
TW202022316A (zh) 光學測量裝置
JP4286002B2 (ja) 干渉計におけるコヒーレントアーティファクトの低減
JP2007233371A (ja) レーザ照明装置
JP2007531887A (ja) 特殊光学系の使用のための干渉システム
JP2009162539A (ja) 光波干渉測定装置
JP2018081083A (ja) クロマティック共焦点距離センサー
JP2022529716A (ja) デフレクトメトリ測定システム
KR101794641B1 (ko) 파장 분리를 이용한 높이 및 형상측정이 가능한 경사 분광시스템
JP5064489B2 (ja) 物体の表面輪郭を測定するための顕微鏡および顕微鏡検査方法
JP4667965B2 (ja) 光ビーム測定装置
JP2010237183A (ja) 低コヒーレンス干渉計及び光学顕微鏡
TW202014671A (zh) 光學地量測與成像一量測物件的裝置與方法
JP2010210352A (ja) ミロー型干渉計装置
JP2009180554A (ja) 干渉計、測定方法及び光学素子の製造方法
JP5353708B2 (ja) 干渉計
JP4739806B2 (ja) 光ビーム測定装置および方法
JP4810693B2 (ja) 光波干渉測定装置
JP5574226B2 (ja) 干渉対物レンズ及びこれを有する顕微鏡装置
JP3916545B2 (ja) 干渉計
JP2004525381A (ja) 干渉計におけるコヒーレントアーティファクトの低減
KR101907782B1 (ko) 광학 현미경 장치 및 시편의 영상 측정 방법
WO2019120472A1 (en) Interferometer with a schwarzschild objective, in particular for spectral interferometry

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20100621

A621 Written request for application examination

Effective date: 20110707

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A761 Written withdrawal of application

Effective date: 20120416

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761