JP2010208731A - エレベータ及びエレベータの制御方法 - Google Patents

エレベータ及びエレベータの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】戸開走行の誤検出を防止し、無駄な閉じこめ事故をなくして乗客の安全を確保しつつ、適切な運転管理を行うことのできるエレベータ及びエレベータの制御方法を提供する。
【解決手段】乗りかご2の戸開閉状態を検出する戸開閉検出手段4と、乗りかご2と階床Fとの位置関係を検出するゾーン検出手段5と、エレベータ1の運転を制御する制御部7と、戸開閉検出手段4、ゾーン検出手段5から送信される情報に基づいてエレベータ1の運転継続の有無を判断し、判断結果を制御部7に送信する戸開走行検出手段10とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、エレベータ及びエレベータの制御方法に関する。
近年、エレベータの乗りかごが階床に到着し、乗客の乗りかごへの乗降を行わせるためにエレベータドアが開いた状態にあるときに、乗りかごが着床位置から動き出す、といった事象が報告されている。但し、一般的にエレベータは、乗りかごに対して各階床においてエレベータドアが開いたまま走行可能なゾーン(以下、「戸開走行許容ゾーン」と表わす)が規定されており、乗客の転落事故や乗りかご内への閉じこめ事故、挟まれ事故といった重大な事故を防止させるエレベータの構造やエレベータの制御方法が採用されている。
例えば、かごの停止位置が所定の着床誤差範囲を外れても、第1基準範囲内にあればかごを起動して着床誤差範囲内に移動させ、電磁ブレーキの異常によりかごが移動し、その移動量が第1基準範囲を外れても、移動量が第2基準範囲内であれば、かごを起動して着床誤差範囲内に移動させるようにする、という発明が開示されている(以下の特許文献1参照)。
また、特許文献2に示されるように、従来のドア開閉ゾーン(上述の「戸開走行許容ゾーン」と同義)とは別に、これより広い乗客の脱出可能ゾーンを設定し、2種類の位置検出装置からの情報に基づいてドアの開閉を制御する方法も開示されている。
以上の発明によれば、乗客を安全に乗りかごから降ろすことができ、或いは、乗客の自力脱出を可能にし、閉じこめ事故は極力回避しつつ転落事故のおそれがある脱出可能ゾーン外での安全を確保することができる、とされる。
特開2002−20046号公報 特公昭61−3757号公報
しかしながら、特許文献1或いは、特許文献2に開示された発明においては、戸開走行許容ゾーンの設定の仕方によっては、例えば、乗客の乗降による荷重ずれやワイヤーロープの伸び等による振動が発生すると、簡単に設定された戸開走行許容ゾーンを逸脱することになる。このような状況における戸開走行許容ゾーンの逸脱及びそれに伴うエレベータの停止は、いわば誤作動とも言いうるべきものである。乗客の安全を確保するには良いが、あまりに頻繁に戸開走行の検出が行われエレベータが停止すると、却って乗客が乗りかご内に閉じこめられる可能性が高くなる。また、エレベータの運転管理上も好ましいものではない。
さらには、これまでの戸開走行許容ゾーンへの入出の判断や戸開走行許容ゾーンに入った際の乗りかごの運転停止といった制御は、エレベータの運転制御を行うのに併せて行われていることも多い。このような制御方法であると戸開走行の監視制御が運転制御から独立していないので、運転制御に問題が発生すると戸開走行の監視についても問題が発生することになり、安全確保の面からは妥当ではない。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、戸開走行の誤検出を防止し、無駄な閉じこめ事故をなくして乗客の安全を確保しつつ、適切な運転管理を行うことのできるエレベータ及びエレベータの制御方法を提供することである。
本発明の実施の形態に係る第1の特徴は、エレベータにおいて、乗りかごの戸開閉状態を検出する戸開閉検出手段と、乗りかごと階床との位置関係を検出するゾーン検出手段と、エレベータの運転を制御する制御部と、戸開閉検出手段、ゾーン検出手段から送信される情報に基づいてエレベータの運転継続の有無を判断し、判断結果を制御部に送信する戸開走行検出手段とを備える。
本発明の実施の形態に係る第2の特徴は、エレベータの制御方法において、乗りかごの戸開状態を戸開閉検出手段によって検出するステップと、乗りかごと階床との位置関係をゾーン検出手段によって検出するステップと、ゾーン検出手段からの情報に基づいて、乗りかごが戸開状態で走行した範囲が戸開走行許容ゾーン内であるか否かを判断するステップと、この範囲が戸開走行許容ゾーン内である場合にはエレベータの運転を継続するステップと、この範囲が戸開走行許容ゾーン外である場合には、所定時間内であるか否かを判断するステップと、所定時間外である場合、或いは、所定時間内であっても戸開走行許容ゾーン外である場合には乗りかごの運転を停止させるステップとを備える。
本発明の実施の形態に係る第3の特徴は、エレベータの制御方法において、乗りかごの戸開状態を戸開閉検出手段によって検出するステップと、乗りかごと階床との位置関係をゾーン検出手段によって検出するステップと、乗りかごが停止したか否かを判断するステップと、ゾーン検出手段からの情報に基づいて、乗りかごが戸開状態で走行した範囲が戸開走行許容ゾーン内であるか否かを判断するステップと、この範囲が戸開走行許容ゾーン内である場合にはエレベータの運転を継続するステップと、この範囲が戸開走行許容ゾーン外である場合には、回転検出手段において乗りかごを昇降させる巻上機の回転方向及び回転数を検出するステップと、回転検出手段からの回転方向及び回転数から乗りかごの第1の移動方向及び第1の移動距離を算出するステップと、回転検出手段において乗りかごを昇降させる巻上機の回転方向及び回転数を検出するステップと、回転検出手段からの回転方向を基に乗りかごの第2の移動方向を確認し、第1の移動方向と同じ、或いは移動していないと判断した場合には乗りかごの運転を停止させるステップと、第1の移動方向と反対方向に移動した場合には、回転検出手段からの回転数に基づいて乗りかごの第2の移動距離を算出するステップと、第1の移動距離が第2の移動距離よりも大きい場合には、乗りかごが戸開走行許容ゾーン内であるか否かを判断するステップと、乗りかごが戸開走行許容ゾーン外である場合には乗りかごの運転を停止させるステップと、乗りかごが戸開走行許容ゾーン内である場合には乗りかごの運転を継続させるステップと、第1の移動距離が第2の移動距離と等しい場合には、乗りかごの運転を継続させるステップと、第1の移動距離が第2の移動距離と等しくない場合には、乗りかごの運転を停止させるステップとを備える。
本発明の実施の形態に係る第4の特徴は、エレベータの制御方法において、乗りかごの戸開状態を戸開閉検出手段によって検出するステップと、乗りかごと階床との位置関係をゾーン検出手段によって検出するステップと、乗りかごに掛かった第1の荷重を荷重計測手段において計測するステップと、荷重計測手段によって計測された乗りかごの第1の荷重から乗りかごの第1の移動距離を算出するステップと、乗りかごが戸開状態で走行した範囲が戸開走行許容ゾーン内であるか否かを判断するステップと、この範囲が戸開走行許容ゾーン内である場合にはエレベータの運転を継続するステップと、この範囲が戸開走行許容ゾーン外である場合には、所定時間内であるか否かを判断するステップと、乗りかごに掛かった第2の荷重を荷重計測手段において計測するステップと、荷重計測手段によって計測された乗りかごの第2の荷重から乗りかごの第2の移動距離を算出するステップと、第1の移動距離と第2の移動距離との差分を算出するステップと、差分が戸開走行許容ゾーン内であるか否かを判断するステップと、差分が戸開走行許容ゾーン内である場合にはエレベータの運転を継続するステップと、差分が戸開走行許容ゾーン外である場合に乗りかごの運転を停止させるステップとを備える。
本発明によれば、戸開走行の誤検出を防止し、無駄な閉じこめ事故をなくして乗客の安全を確保しつつ、適切な運転管理を行うことのできるエレベータ及びエレベータの制御方法を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態におけるエレベータの全体構成を示す全体図である。 本発明の実施の形態に係る戸開走行検出手段の内部構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態におけるエレベータの制御方法の流れを示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態におけるエレベータの全体構成を示す全体図である。 本発明の第2の実施の形態におけるエレベータの制御方法の流れを示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態におけるエレベータの全体構成を示す全体図である。 本発明の第3の実施の形態におけるエレベータの制御方法の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるエレベータの全体構成を示す全体図である。エレベータ1は、ワイヤーロープRの一端に乗りかご2が、また、ワイヤーロープRの他端には釣り合い重りWが連結されている。また、ワイヤーロープRは巻上機Mのシーブに巻き掛けられている。この巻上機MがワイヤーロープRを巻き上げたり降ろしたりすることで昇降路内を乗りかご2と釣り合い重りWとが昇降し、指定された階床Fに止まる。なお、図1では階床Fは3階分しか示されていないが、階床Fは何階分設けられていても良い。
乗りかご2には、乗客が乗り降りするためのエレベータドア3が設けられており、このエレベータドア3の開閉状態は、戸開閉検出手段4によって検出され、後述する制御部へとその情報が送られる。
乗りかご2の床部分には、乗りかご2の床面と各階床の階床部分との間における高さに関する位置関係を把握するためのゾーン検出手段5が設けられている。このゾーン検出手段5は、昇降路内であって各階床付近設けられているゾーン表示手段6に示される位置を検出することで乗りかご2の各階床に対する位置関係を把握する。
戸開閉検出手段4やゾーン検出手段5によって検出された情報や、図示しない乗りかご内の操作盤等からの操作指示は、制御部7に送信され、その指示に基づいて例えば、駆動部8を介して巻上機Mが制御される。これによって乗りかご2の昇降路内における運転が制御される。その他、ここでは特に説明しないが、エレベータ1に関する制御は全てこの制御部7によって行われる。
なお、このように戸開閉検出手段4やゾーン検出手段5によって検出された情報を戸開閉検出手段4やゾーン検出手段5から制御部7へ送信することとしても良く、或いは、制御部7が戸開閉検出手段4やゾーン検出手段5に対して検出された情報を読みに行くように設定されていても良い。
図2は、乗りかご2がエレベータドア3を開いた状態で走行する状態を検出する戸開走行検出手段10の内部構成を示すブロック図である。戸開走行検出手段10は、受信手段11と、計時手段12と、判断手段13と、指示作成手段14と、送信手段15とから構成される。戸開走行検出手段10は、例えば電気回路として物理的に回路を組んで構成しても良い。或いは、例えば戸開走行検出プログラムを制御部7にインストールし、制御部7内の図示しないCPUに読み込まれ実行されることにより、戸開走行検出手段10が制御部7に実装されることとしても良い。
また、乗客のより安全を確保するために、この戸開走行検出手段10は、制御部7におけるエレベータ1の制御系統とは別に制御可能な独立した状態にされている。すなわち、制御部7が何らかの事情により制御不能な状態に陥ったとしても戸開走行検出手段10も同時に制御不能な状態とならないようにされている。
なお、本発明の実施の形態においては、この戸開走行検出手段10が制御部7の内部に設けられていることを前提としているため、図1では戸開走行検出手段10を表わしていない。但し、戸開走行検出手段10を制御系統はもちろんのこと、設置場所についても制御部7から独立するように設置しても良い。
次に、併せて戸開走行検出手段10の各内部構成の働きを説明しつつ、第1の実施の形態におけるエレベータ1の制御方法について図3に示すフローチャートを利用して説明する。
なお、乗りかご2が着床しエレベータドア3を開いた状態で乗りかご2が上下に移動した状態にあることを前提とする。また、一般的には上述したように、乗りかご2が停止階床との関係において、乗りかご2のエレベータドア3が開いたまま予め設定された戸開走行許容ゾーンを逸脱した位置に停止すると、制御部7はその旨のゾーン検出手段5からの情報に基づいて、乗りかご2内部の乗客の安全を確保するためにまず乗りかご2を停止させる制御を行う。具体的には巻上機Mとブレーキの電源を遮断することで乗りかご2がこれ以上移動することを防止する。その上で、エレベータドア3を閉める。この状態で保守員の作業を待つことになる。
乗りかご2が階床Fに到着すると乗客の乗降を行うためにエレベータドア3が開く。このエレベータドア3が開いた状態を戸開閉検出手段4が検出し、戸開走行検出手段10に送信する(ST1)。戸開走行検出手段10は、さらに乗りかご2が移動した情報も受信する(ST2)。この乗りかご2の移動は、例えば、乗りかご2が階床Fに停止したときには、ゾーン検出手段5がゾーン表示手段6と対向する位置、すなわち、例えば予め定められた適切な位置に停止していたが、その後、ゾーン検出手段5がゾーン表示手段6を認識することができなった、ということにより認識することができる。戸開閉検出手段4、ゾーン検出手段5から送信された情報は、判断手段13に送られる。
判断手段13では、戸開状態で移動した乗りかご2が現在戸開走行許容ゾーン内に位置するか否かを判断する(ST3)。この戸開走行許容ゾーンの範囲は、例えばエレベータ1を設置する各社によって異なることもあるが、例えば、階床Fの面に対して±100mmの範囲に設定される。
乗りかご2が定められた戸開走行許容ゾーン内に位置している場合には(ST3のYes)、設定範囲内に乗りかご2が停止していると判断することができるので、判断手段13は指示作成手段14に対してこのままエレベータ1の運転を継続する旨の制御部7に対する指示を作成するように指令を出す(ST4)。指示作成手段14において作成された指示は、送信手段15を介して制御部7に送信され、この指示に基づいて制御部7は例えば駆動部8を制御する。
一方、判断手段13が、ゾーン検出手段5からの情報によると乗りかご2が予め定められたゾーンの範囲内に停止していないと判断した場合(ST3のNo)、さらに予め定められた所定時間が経過したか否かを判断する(ST5)。この所定時間は、例えば、戸開走行許容ゾーンを乗りかご2が移動するのに掛かる最大時間、或いは、乗客の乗降に伴う乗りかご2の移動(荷重ずれ)が収束する時間である。従って、乗りかご2、乗りかご2が連結されているワイヤーロープRや巻上機Mの関係によってエレベータ1ごとに決められる。この所定時間は、判断手段13内に設けられる図2では図示していない記憶手段内に記憶される。なお、この記憶手段は、戸開走行検出手段10の内部に独立して設けても良い。
所定時間は、計時手段12が計測し、戸開状態で乗りかご2が移動し始めた時点を計測開始とする。そのため、ゾーン検出手段5からの情報が戸開走行検出手段10へともたらされた時点をトリガーとする。判断手段13は、計時手段12における所定時間の計測情報を逐次受ける。
判断手段13は、所定時間内に再度乗りかご2が移動したか否かの判断を行う(ST6)。そのときに乗りかご2が移動したとの情報をゾーン検出手段5から受けると(ST6のYes)、再度乗りかご2が戸開走行許容ゾーン内に移動したか否かを判断する(ST7)。このときに乗りかご2が戸開走行許容ゾーン内に位置すると判断できた場合には(ST7のYes)、乗りかご2は一旦戸開走行許容ゾーンを逸脱したものの、再度戸開走行許容ゾーン内に戻ってきたと判断することができるので、このままエレベータ1の運転を継続する旨の指示を出すように指示作成手段14に対して指令を出す(ST4)。
一方、計時手段12からもたらされる時間が既に所定時間を経過している場合(ST5のNo)、乗りかご2が移動しなかった場合(ST6のNo)や、所定時間であるものの戸開走行許容ゾーン外に乗りかご2が位置すると判断できる場合には(ST7のNo)、乗りかご2の移動を止める必要があるため、判断手段13は指示作成手段14に対してエレベータ1の運転停止指示を作成するように指令を出す(ST8)。また、併せて乗りかご2が戸開状態のまま停止しているのは乗客の安全確保の点から好ましくないため、エレベータドア3を閉めるよう戸閉指示を作成するように指令する(ST9)。判断手段13からの指示を受けた指示作成手段14は、エレベータ停止指令及び戸閉指令を作成し、送信手段15を介して駆動部8に指示を出して巻上機M等の運転を止める。
制御部7内に戸開走行検出手段10を設けるとともに、上述したような流れによってエレベータ1(乗りかご2)の運転制御を行うことによって、戸開走行の誤検出を防止し、無駄な閉じこめ事故をなくして乗客の安全を確保しつつ、適切な運転管理を行うことのできるエレベータ及びエレベータの制御方法を提供することができる。
(第2の実施の形態)
次に本発明における第2の実施の形態について説明する。なお、第2の実施の形態において、上述の第1の実施の形態において説明した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、同一の構成要素の説明は重複するので省略する。
第2の実施の形態においては、図4のエレベータの全体構成を示す全体図に示されているように、乗りかご2の移動を巻上機Mに設けた回転検出手段20によって検出される巻上機Mの回転方向及び回転数によって算出し、エレベータ1の制御を行う。回転検出手段20は、戸開走行検出手段10と接続されており、巻上機Mの回転方向及び回転数の情報を送信する。回転検出手段20からの情報の送信を受けた戸開走行検出手段10では、予め判断手段13内の記憶手段に記憶されている巻上機Mの回転数と乗りかご2の移動距離との関係から乗りかご2がどのくらい移動したのかを算出する。
具体的なエレベータ1の制御方法については、図5に示すフローチャートを用いて以下説明する。乗りかご2が階床Fに到着すると乗客の乗降を行うためにエレベータドア3が開く。このエレベータドア3が開いた状態を戸開閉検出手段4が検出し、戸開走行検出手段10に送信する(ST11)。戸開走行検出手段10は、さらにゾーン検出手段5から送信された情報から、乗りかご2が移動した情報も受信する(ST12)。
そして、乗りかご2が停止したか否かが判断手段13によって確認される(ST13)。乗りかご2が停止せず未だ移動している場合には(ST13のNo)、戸開走行許容ゾーン内に位置するか否か、ゾーン検出手段5からの情報を受信し判断する(ST14)。乗りかご2が戸開走行許容ゾーン内に位置している場合には(ST14のYes)、再度乗りかご2が停止するか監視する(ST13)。
乗りかご2が戸開走行許容ゾーン内に位置しない場合には(ST14のNo)、所定時間が経過したか否かを計時手段12からの情報を基に判断手段13が判断する(ST15)。所定時間内である場合には、再度乗りかご2が移動したか否かが判断され(ST16)、乗りかご2が移動した場合には戸開走行許容ゾーン内に位置するかが判断される(ST17)。
このときに乗りかご2が戸開走行許容ゾーン内に位置すると判断できた場合には(ST17のYes)、乗りかご2は一旦戸開走行許容ゾーンを逸脱したものの、再度戸開走行許容ゾーン内に戻ってきたと判断することができるので、このままエレベータ1の運転を継続する旨の指示を出すように指示作成手段14に対して指令を出す(ST18)。
一方、判断手段13によって計時手段12からもたらされる時間が既に所定時間を経過している場合(ST15のNo)、乗りかご2が移動しなかった場合(ST16のNo)や、所定時間内であるものの戸開走行許容ゾーン外に乗りかご2が位置すると判断できる場合には(ST17のNo)、判断手段13は指示作成手段14に対してエレベータ1の運転停止指示を作成するように指令を出す(ST19)。乗りかご2の移動を止める必要があるためである。
また、併せて乗りかご2が戸開状態のまま停止しているのは乗客の安全確保の点から好ましくないため、エレベータドア3を閉めるよう戸閉指示を作成するように指令する(ST20)。判断手段13からの指示を受けた指示作成手段14は、エレベータ停止指令及び戸閉指令を作成し、送信手段15を介して駆動部8に指示を出して巻上機M等の運転を止める。
ところで、乗りかご2が停止したと判断手段13によって確認された場合には(ST13のYes)、その停止位置が戸開走行許容ゾーン内であるか否かが判断される(ST21)。このときに乗りかご2が戸開走行許容ゾーン内に位置すると判断できた場合には(ST21のYes)、乗りかご2は移動したものの戸開走行許容ゾーン内での移動であると判断することができるので、このままエレベータ1の運転を継続する旨の指示を出すように指示作成手段14に対して指令を出す(ST22)。
乗りかご2の停止位置が戸開走行許容ゾーン内ではない場合(ST21のNo)、判断手段13は、回転検出手段20からの情報を受信手段11を介して取得する。回転検出手段20からの情報には、巻上機Mの回転方向と回転数の情報が含まれる。そこでまず巻上機Mの回転方向を確認し、この回転方向から乗りかご2が移動した方向を確認する(ST23)。次に、巻上機Mの回転数の情報から乗りかご2の移動距離を算出する(ST24)。巻上機Mの回転数と乗りかご2の移動距離との関係は予めわかっているので(この関係に関する情報は図示しない判断手段13内の記憶手段に記憶されている)、判断手段13は記憶手段にアクセスすることによって巻上機Mの回転数からは乗りかご2がどのくらいの距離移動するかが容易に算出できる。
このように判断手段13は、回転検出手段20からの情報に基づいて、乗りかご2の移動方向と移動距離に関する情報を得る。なお、ここで判断手段13が得た乗りかご2の移動方向を以下、便宜上「第1の移動方向」といい、乗りかご2の移動距離を以下、便宜上「第1の移動距離」という。
次に、判断手段13はゾーン検出手段5から、或いは情報再度回転検出手段20からの情報に基づいて乗りかご2が移動したか否か判断する(ST25)。乗りかご2の移動しないなければ(ST25のNo)、乗りかご2は戸開走行許容ゾーンを外れた位置にいることになるため、判断手段13は、エレベータ1を停止させるために指示作成手段14に対してエレベータ1の運転停止指示及び戸閉指示を作成するように指令を出す(ST19、ST20)。
乗りかご2が移動したと判断できた場合には(ST25のYes)、判断手段13は、回転検出手段20からの情報に基づいて、再度乗りかご2の移動方向と移動距離に関する情報を得る。なお、ここで判断手段13が得た乗りかご2の移動方向を以下、便宜上「第2の移動方向」といい、算出された乗りかご2の移動距離を以下、便宜上「第2の移動距離」という。判断手段13は、第1の移動方向と第2の移動方向を比較し、第2の移動方向が第1の移動方向と反対方向であるか否かを確認する(ST26)。
その結果、第2の移動方向が第1の移動方向と同じ方向である場合には(ST26のNo)、乗りかご2はより大きく戸開走行許容ゾーンを外れることになるので、エレベータ1を停止させるために判断手段13は指示作成手段14に対してエレベータ1の運転停止指示及び戸閉指示を作成するように指令を出す(ST19、ST20)。
一方、第2の移動方向が第1の移動方向と反対方向である場合には(ST26のYes)、乗りかご2の移動距離を算出する(ST27)。その上で、第1の移動距離と算出された第2の移動距離との差分を算出する。
その結果、第1の移動距離の方が第2の移動距離よりも大きな値を示した場合には(ST28のYes)、乗りかご2は最初大きく移動して戸開走行許容ゾーンを外れた後に、反対方向に少し移動したということになる。但し、この場合は、反対方向に移動した後、改めて戸開走行許容ゾーン内に入ったか否かが不明である。
そこで、判断手段13は改めて乗りかご2が戸開走行許容ゾーン内に位置しているか否かを判断する(ST29)。戸開走行許容ゾーンの外に乗りかご2が位置すると判断される場合には、エレベータ1を停止させるために判断手段13は指示作成手段14に対してエレベータ1の運転停止指示及び戸閉指示を作成するように指令を出す(ST30、ST31)。
戸開走行許容ゾーン内に乗りかご2が位置している場合には、エレベータ1の運転をそのまま継続させるべく判断手段13は指示作成手段14に対して指令を出す(ST32)。
一方、第1の移動距離の方が第2の移動距離よりも大きな値を示さなかった場合には(ST28のNo)、次に、第1の移動距離と第2の移動距離とが同じ値を示したか否かが判断される(ST33)。第1の移動距離と第2の移動距離とが同じ値を示した場合は(ST33のYes)、乗りかご2は最初移動して戸開走行許容ゾーンを外れた後に、反対方向に同じ距離だけ移動して戸開走行許容ゾーン内に戻ってきたということになる。従って、この場合は、エレベータ1の運転をそのまま継続させるべく判断手段13は指示作成手段14に対して指令を出す(ST32)。
第1の移動距離と第2の移動距離とが同じ値を示さない場合は(ST33のNo)、すなわち、第2の移動距離の方が第1の移動距離よりも大きな値を示している。この場合、乗りかご2は最初の移動で戸開走行許容ゾーンを外れた後に、反対方向に最初の移動以上に移動したことになる。但し、戸開走行許容ゾーン内にあるか否かは不明であるので、判断手段13は改めて乗りかご2が戸開走行許容ゾーン内に位置するか否かを判断する(ST34)。その結果、判断手段13は指示作成手段14に対して、エレベータ1の運転を継続する旨の指示(ST32)、或いはエレベータ1の運転停止指示及び戸閉指示を作成するように指令を出す(ST35、ST36)。
制御部7内に戸開走行検出手段10を設けるとともに、巻上機Mの回転方向及び回転距離から乗りかご2の移動方向及び移動距離を算出し、その結果に基づいて上述したような流れによってエレベータ1(乗りかご2)の運転制御を行うことによって、戸開走行の誤検出を防止し、無駄な閉じこめ事故をなくして乗客の安全を確保しつつ、適切な運転管理を行うことのできるエレベータ及びエレベータの制御方法を提供することができる。
(第3の実施の形態)
次に本発明における第3の実施の形態について説明する。なお、第3の実施の形態において、上述の第1、第2の実施の形態において説明した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、同一の構成要素の説明は重複するので省略する。
第3の実施の形態においては、図6のエレベータの全体構成を示す全体図に示されているように、乗りかご2に設けた荷重計測手段30によって検出される乗りかご2に掛かった荷重を基に乗りかご2の移動距離を算出し、エレベータ1の制御を行う。荷重計測手段30は、戸開走行検出手段10と接続されており、乗りかご2に掛かった荷重に関する情報を送信する。荷重計測手段30からの情報の送信を受けた戸開走行検出手段10では、予め判断手段13内の記憶手段に記憶されている乗りかご2に掛かった荷重と乗りかご2の移動距離との関係から乗りかご2がどのくらい移動したのかを算出する。
具体的なエレベータ1の制御方法については、図7に示すフローチャートを用いて以下説明する。乗りかご2が階床Fに到着すると乗客の乗降を行うためにエレベータドア3が開く。このエレベータドア3が開いた状態を戸開閉検出手段4が検出し、戸開走行検出手段10に送信する(ST41)。戸開走行検出手段10は、さらにゾーン検出手段5から送信された情報から、乗りかご2が移動した情報も受信する(ST42)。また、荷重計測手段30は乗りかご2に掛かった荷重を計測し、その情報を戸開走行検出手段10へと送信する。
送信されてきた乗りかご2の荷重の情報や荷重計測手段30の単位時間当たりの伸縮量から算出できる乗りかご2の速度等の情報を基に、戸開走行検出手段10(判断手段13)は、乗りかご2の移動距離を算出し、確定させる(ST44)。なお、このステップで確定された乗りかご2の移動距離を以下、第1の移動距離と表わす。
その上で、乗りかご2が戸開走行許容ゾーン内に位置するか否かが判断される(ST45)。乗りかご2が戸開走行許容ゾーン内に位置する場合は(ST45のYes)、エレベータ1の運転をそのまま継続させるべく判断手段13は指示作成手段14に対して指令を出す(ST46)。
一方、乗りかご2が戸開走行許容ゾーン内に位置しない場合は(ST45のNo)、計時手段12が計時する所定時間が経過したか否かが判断される(ST47)。この所定時間は、一旦戸開走行許容ゾーンを外れた乗りかご2が再度移動して戸開走行許容ゾーン内に戻ってくることも考えられるため設けられた時間であり、この時間は任意に設定することができる。
所定時間が経過すると(ST47のYes)、再度荷重計測手段30が乗りかご2の荷重を計測し(ST48)、その情報を受けた判断手段13は計測された荷重の情報から乗りかご2の移動距離を確定する(ST49)。なお、このステップで確定された乗りかご2の移動距離を以下、第2の移動距離と表わす。その上で、第1の移動距離と確定された第2の移動距離との差分を算出する(ST50)。
その結果、第1の移動距離の方が第2の移動距離よりも大きな値を示した場合には(ST51のYes)、乗りかご2は最初大きな荷重が掛かり移動して戸開走行許容ゾーンを外れた後に、反対方向に少し移動したということになる。但し、この場合は、反対方向に移動した後、改めて戸開走行許容ゾーン内に入ったか否かが不明である。
そこで、判断手段13は改めて乗りかご2が戸開走行許容ゾーン内に位置しているか否かを判断する(ST52)。戸開走行許容ゾーンの外に乗りかご2が位置すると判断される場合には、エレベータ1を停止させるために判断手段13は指示作成手段14に対してエレベータ1の運転停止指示及び戸閉指示を作成するように指令を出す(ST53、ST54)。
戸開走行許容ゾーン内に乗りかご2が位置している場合には、エレベータ1の運転をそのまま継続させるべく判断手段13は指示作成手段14に対して指令を出す(ST55)。
一方、第1の移動距離の方が第2の移動距離よりも大きな値を示さなかった場合には(ST51のNo)、次に、第1の移動距離と第2の移動距離とが同じ値を示したか否かが判断される(ST56)。第1の移動距離と第2の移動距離とが同じ値を示した場合は(ST56のYes)、乗りかご2は最初移動して戸開走行許容ゾーンを外れた後に、反対方向に同じ距離だけ移動して戸開走行許容ゾーン内に戻ってきたということになる。従って、この場合は、エレベータ1の運転をそのまま継続させるべく判断手段13は指示作成手段14に対して指令を出す(ST55)。
第1の移動距離と第2の移動距離とが同じ値を示さない場合は(ST56のNo)、すなわち、第2の移動距離の方が第1の移動距離よりも大きな値を示している。この場合、乗りかご2は最初に大きな荷重が掛かって戸開走行許容ゾーンを外れた後に、反対方向に移動したことになる。但し、戸開走行許容ゾーン内にあるか否かは不明であるので、判断手段13は改めて乗りかご2が戸開走行許容ゾーン内に位置するか否かを判断する(ST57)。その結果、判断手段13は指示作成手段14に対して、エレベータ1の運転を継続する旨の指示(ST55)、或いはエレベータ1の運転停止指示及び戸閉指示を作成するように指令を出す(ST58、ST59)。
制御部7内に戸開走行検出手段10を設けるとともに、荷重計測手段30において検出した荷重を基に乗りかご2の移動距離を算出し、その結果に基づいて上述したような流れによってエレベータ1(乗りかご2)の運転制御を行うことによって、戸開走行の誤検出を防止し、無駄な閉じこめ事故をなくして乗客の安全を確保しつつ、適切な運転管理を行うことのできるエレベータ及びエレベータの制御方法を提供することができる。
なお、この発明は、上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1 エレベータ
2 乗りかご
3 エレベータドア
4 戸開閉検出手段
5 ゾーン検出手段
6 ゾーン表示手段
7 制御部
8 駆動部
10 戸開走行検出手段
11 受信手段
12 計時手段
13 判断手段
14 指示作成手段
15 送信手段
F 階床
M 巻上機
R ワーヤーロープ
W 釣り合い重り

Claims (6)

  1. 乗りかごの戸開閉状態を検出する戸開閉検出手段と、
    前記乗りかごと階床との位置関係を検出するゾーン検出手段と、
    エレベータの運転を制御する制御部と、
    前記戸開閉検出手段、前記ゾーン検出手段から送信される情報に基づいてエレベータの運転継続の有無を判断し、判断結果を前記制御部に送信する戸開走行検出手段と、
    を備えることを特徴とするエレベータ。
  2. 前記乗りかごを昇降させる巻上機の回転を検出し、前記戸開走行検出手段へ検出情報を送信する回転検出手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。
  3. 前記乗りかごの荷重を計測し、前記戸開走行検出手段へ計測情報を送信する荷重計測手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。
  4. 乗りかごの戸開状態を戸開閉検出手段によって検出するステップと、
    前記乗りかごと階床との位置関係をゾーン検出手段によって検出するステップと、
    前記ゾーン検出手段からの情報に基づいて、前記乗りかごが戸開状態で走行した範囲が戸開走行許容ゾーン内であるか否かを判断するステップと、
    前記範囲が前記戸開走行許容ゾーン内である場合にはエレベータの運転を継続するステップと、
    前記範囲が前記戸開走行許容ゾーン外である場合には、所定時間内であるか否かを判断するステップと、
    前記所定時間外である場合、或いは、所定時間内であっても前記戸開走行許容ゾーン外である場合には乗りかごの運転を停止させるステップと、
    を備えることを特徴とするエレベータの制御方法。
  5. 乗りかごの戸開状態を戸開閉検出手段によって検出するステップと、
    前記乗りかごと階床との位置関係をゾーン検出手段によって検出するステップと、
    前記乗りかごが停止したか否かを判断するステップと、
    前記ゾーン検出手段からの情報に基づいて、前記乗りかごが戸開状態で走行した範囲が戸開走行許容ゾーン内であるか否かを判断するステップと、
    前記範囲が前記戸開走行許容ゾーン内である場合にはエレベータの運転を継続するステップと、
    前記範囲が前記戸開走行許容ゾーン外である場合には、回転検出手段において前記乗りかごを昇降させる巻上機の回転方向及び回転数を検出するステップと、
    前記回転検出手段からの回転方向及び回転数から前記乗りかごの第1の移動方向及び第1の移動距離を算出するステップと、
    回転検出手段において前記乗りかごを昇降させる巻上機の回転方向及び回転数を検出するステップと、
    前記回転検出手段からの回転方向を基に前記乗りかごの第2の移動方向を確認し、前記第1の移動方向と同じ、或いは移動していないと判断した場合には乗りかごの運転を停止させるステップと、
    前記第1の移動方向と反対方向に移動した場合には、前記回転検出手段からの回転数に基づいて前記乗りかごの第2の移動距離を算出するステップと、
    前記第1の移動距離が前記第2の移動距離よりも大きい場合には、前記乗りかごが戸開走行許容ゾーン内であるか否かを判断するステップと、
    前記乗りかごが前記戸開走行許容ゾーン外である場合には前記乗りかごの運転を停止させるステップと、
    前記乗りかごが前記戸開走行許容ゾーン内である場合には前記乗りかごの運転を継続させるステップと、
    前記第1の移動距離が前記第2の移動距離と等しい場合には、前記乗りかごの運転を継続させるステップと、
    前記第1の移動距離が前記第2の移動距離と等しくない場合には、前記乗りかごの運転を停止させるステップと、
    を備えることを特徴とするエレベータの制御方法。
  6. 乗りかごの戸開状態を戸開閉検出手段によって検出するステップと、
    前記乗りかごと階床との位置関係をゾーン検出手段によって検出するステップと、
    前記乗りかごに掛かった第1の荷重を荷重計測手段において計測するステップと、
    前記荷重計測手段によって計測された前記乗りかごの第1の荷重から前記乗りかごの第1の移動距離を算出するステップと、
    前記乗りかごが戸開状態で走行した範囲が戸開走行許容ゾーン内であるか否かを判断するステップと、
    前記範囲が前記戸開走行許容ゾーン内である場合にはエレベータの運転を継続するステップと、
    前記範囲が前記戸開走行許容ゾーン外である場合には、所定時間内であるか否かを判断するステップと、
    前記乗りかごに掛かった第2の荷重を荷重計測手段において計測するステップと、
    前記荷重計測手段によって計測された前記乗りかごの第2の荷重から前記乗りかごの第2の移動距離を算出するステップと、
    前記第1の移動距離と前記第2の移動距離との差分を算出するステップと、
    前記差分が戸開走行許容ゾーン内であるか否かを判断するステップと、
    前記差分が前記戸開走行許容ゾーン内である場合にはエレベータの運転を継続するステップと、
    前記差分が前記戸開走行許容ゾーン外である場合には前記乗りかごの運転を停止させるステップと、
    を備えることを特徴とするエレベータの制御方法。
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