JP2010208491A - 座席上重量物特定装置及び車載機器制御システム - Google Patents

座席上重量物特定装置及び車載機器制御システム Download PDF

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Abstract

【課題】 座席上の重量物の種別を判定することが可能な座席上重量物特定装置、さらには特定された重量物の種別に基づく制御を実施する車載機器制御システムを、低コストで提供する。
【解決手段】 座席上重量物特定装置20は、車両の予め定められた座席8の座部81上に特定重量物が載置される過程及び当該特定重量物の載置中に生ずる、当該特定重量物特有の複数の車両状態変化の組み合わせを車両状態変化パターンとして定めるとともに、車両状態変化検出部11が検出する各車両状態変化が、当該車両状態変化パターンを満たすか否かを判定し、満たしている場合には座部81上の重量物が特定重量物であると判定し、満たしていない場合には座部81上の重量物が特定重量物ではないと判定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、座席上にどのような重量物があるか、その種別を特定可能な座席上重量物特定装置、さらには特定された重量物の種別に基づく制御を実施する車載機器制御システムに関する。
近年の車両においては、車載空調装置の各席制御や、車両の各席におけるシートベルト未装着時の警報等、座席上の乗員を検出し、検出された乗員に対し個別に実施される制御がある。
特開2001−21426号公報
しかしながら、座席には人以外にも荷物が載っている可能性もあり、この場合、座席毎に実施される制御は無意味なものとなる。座席上の乗員検出は、一般的には座席の座部に設けられた着座センサにより検出を行うが、この場合、座席上に人相当の重量物があることは分かるものの、それが人であるのか荷物であるのかを判別することはできない。
座席上の重量物の種別を検出する従来の方法としては、例えばカメラにより座席上の重量物を撮影し、撮影映像から重量物の種別を判定する方法がある。また、特許文献1のごとく、座席の着座部(座部)への着座面への荷重分布さらには、その変化から重量物の種別を判定する方法もある。ところが、これらの技術は、複雑な演算処理を伴うものであるし、実車に搭載するにもコストが高いという課題があった。
本発明の課題は、座席上の重量物の種別を判定することが可能な座席上重量物特定装置、さらには特定された重量物の種別に基づく制御を実施する車載機器制御システムを、低コストで提供することにある。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記課題を解決するために、本発明の座席上重量物特定装置は、
車両の予め定められた座席の座部上に特定重量物が載置される過程及び当該特定重量物の載置中に生ずる、当該特定重量物特有の複数の車両状態変化の組み合わせが車両状態変化パターンとして予め記憶する車両状態変化パターン記憶部と、
それら個々の前記車両状態変化の発生を検出する車両状態変化検出手段と、
前記車両状態変化の発生が検出された場合に、発生した車両状態変化を識別可能な形で当該車両状態変化の発生を記憶する車両状態変化記憶手段と、
前記車両状態変化記憶手段による記憶内容に基づいて、前記車両状態変化パターンを満たすか否かを判定し、満たしている場合には前記座部上の重量物が前記特定重量物であると判定し、満たしていない場合には前記座部上の重量物が前記特定重量物ではないと判定する重量物特定手段と、
を備えることを特徴とする。
上記本発明によれば、予め定められた車両の状態変化(イベント)の発生の有無を記録し、その記録内容が所定のパターンに従うか否かを判定するだけで、座席上の重量物の種別を特定することができる。画像処理や複雑な演算が必要ないため、コスト面のメリットも得られる。
本発明における車両状態変化パターンは、前記複数の車両状態変化の発生と、それら複数の車両状態変化の発生順序との双方により定めるものとできる。この場合、車両状態変化記憶手段は、前記車両状態変化の発生が検出された場合に、発生した車両状態変化を識別可能な形で、なおかつ発生した車両状態変化と他に既に発生した車両状態変化との発生順序が特定可能な形で、当該車両状態変化の発生を記憶する。この構成によると、予め定められた車両の状態変化(イベント)の発生の有無だけでなく発生順序も記録して、その記録内容が所定のパターンに従うか否かを判定することにより、座席上の重量物の種別を特定することができる。車両状態変化だけでなくその順序も重量物の判定基準となるため高い精度での判定が可能となる。また、判定基準に発生順序が加わったところで処理は極めてシンプルなものとすることができるから、画像処理や複雑な演算が必要となる場合ほどのコスト増は生じなく、コスト面のメリットもある。
また、本発明において、車両状態変化検出手段は、前記座席の座部に対応するドアの閉状態からの開動作を検出するドア開動作検出手段、及び前記座席の座部に対応するドアの開状態からの閉動作を検出するドア開動作検出手段のいずれか又は双方を有することができ、車両状態変化パターンには、前記座部に対応するドアの閉状態からの開動作が検出された前後、あるいは、前記座部に対応するドアの開状態からの閉動作が検出された前後の、他の車両状態の変化パターンを含むことができる。また、車両状態変化検出手段は、前記車両に加わる重力変化を検出する重力変化検出手段を有し、車両状態変化パターンには、前記車両に加わる所定レベルを上回る重力変化が検出される前後の車両状態の変化パターンを含むことができる。これにより、予め定められた車両状態変化の前後における車両状態の変化に基づいて、座席上の重量物を特定することが可能となる。予め定められた車両状態変化の前後における車両状態の変化としては、前記座席の座部上の重量物を検出する座部上重量物検出手段と、当該座席の背もたれ部上の重量物を検出する背もたれ部上重量物検出手段と、当該座部に座した人の足が置かれる床面上の重量物を検出する床面上重量物検出手段とのいずれかでの検出状態により特定することができる。例えば、ある特定の車両状態の変化前後で、検出状態又は非検出状態が継続している、あるいは、検出状態から非検出状態へ切り替わる、あるいは、非検出状態から検出状態に切り替わるなどである。
なお、本発明における座席とドアの対応関係は、予め定められたものとすることができる。例えば、本実施形態においては、各座席(運転席、助手席、後席左、後席右等)に対し最近接するドアを1対1で対応させることもできるし、後席において左右のドアを区別しないで後席全体を後席の左右の両ドアに対応付けることもできるし、他の対応関係を設定することもできる。
本発明においては、特定重量物を人と定めることができる。この場合、本発明の座席上重量物特定装置と、前記重量物特定手段が前記座部上の重量物を前記人であると判定した場合に、当該座部上に座した人に係る予め定められた車載機器の制御を実施する、あるいは当該制御を実施許可状態とする車載機器制御手段と、を備える車載機器制御システムを構成することができ、座席上の人に対して有効となる車載機器制御を、人が座席上にいる時に限り実施できるようになるから、無駄な制御を省略できる。
特定重量物を人と定める場合、車両状態変化検出手段は、前記座席の座部上の重量物を検出する座部上重量物検出手段と、当該座部に座した人の足が置かれる床面上の重量物を検出する床面上重量物検出手段とを有し、車両状態変化パターンには、前記座部上と当該座部に座した人の足が載置される床面上との双方おいて重量物が検出されるというパターンを含むことができる。足元と座部の双方に重量物が検出される場合、さらにはそれら双方に同時に重量物が検出される場合、当該重量物が人である可能性が高いので、精度の高い重量物の種別判定が可能となる。
特定重量物を人と定める場合、車両状態変化検出手段は、前記座席の座部上の重量物を検出する座部上重量物検出手段と、当該座席の背もたれ部上の重量物を検出する背もたれ部上重量物検出手段と、当該座部に座した人の足が置かれる床面上の重量物を検出する床面上重量物検出手段とを有し、車両状態変化パターンには、前記座部上と前記背もたれ部上と前記床面上との双方において重量物が検出されるというパターンを含むことができる。背もたれ部と座部の双方に重量物が検出される場合、さらにはそれら双方に同時に重量物が検出される場合、当該重量物が人である可能性が高いので、精度の高い重量物の種別判定が可能となる。
特定重量物を人と定める場合、車両状態変化検出手段は、前記座席の座部に対応するドアの閉状態からの開動作を検出するドア開動作検出手段と、前記座部上の重量物を検出する座部上重量物検出手段とを有し、車両状態変化パターンには、前記座部に対応するドアの閉状態からの開動作が検出された後に、当該座部上に新たな重量物が検出されるというパターンを含むことができる。ドアが開いてから重量物が検出される場合、当該重量物が人である可能性が残るので、車両状態変化パターンにこの条件が加わることで、重量物の種別判定の精度を高めることができる。
特定重量物を荷物と定める場合、車両状態変化検出手段は、前記座席の座部上の重量物を検出する座部上重量物検出手段と、当該座部に座した人の足が載置される床面上の重量物を検出する床面上重量物検出手段と、当該座部の背もたれ部上の重量物を検出する背もたれ部上重量物検出手段とのうちいずれか又は複数の座席上重量物検出手段を有し、さらに、前記車両に加わる重力変化を検出する重力変化検出手段を有し、車両状態変化パターンには、前記座席における重量物の検出中に前記車両に加わる所定レベルを上回る重力変化が検出されるに伴い検出中であった当該重量物の未検出が発生しないというパターンを定めることができる。人は車両の重力変化の影響を受けても、シートベルトに密着されているから座席の各部位における検知状態が代わる可能性は低いので、車両状態変化パターンにこの条件が加わることで、重量物の種別判定の精度を高めることができる。
特定重量物を人と定める場合、車両状態変化検出手段は、前記座席のシートベルトの装着を検出するシートベルト装着検出手段を少なくとも有し、車両状態変化パターンには、前記座席のシートベルトの装着が新たに検出されることを含むことができる。シートベルトが装着された場合、当該重量物が人である可能性が残るので、車両状態変化パターンにこの条件が加わることで、重量物の種別判定の精度を高めることができる。
特定重量物を人と定める場合、車両状態変化検出手段は、前記座部上の重量物を検出する座部上重量物検出手段を有し、前記重量物特定手段は、検出されている前記座部上の重量物が人ではないと判定した場合に、当該重量物を荷物と判定するようにしてもよい。これにより、当該座部上に存在する荷物に係る予め定められた車載機器の制御を実施する、あるいは当該制御を実施許可状態とする車載機器制御手段と、を備える車載機器制御システムを構成することができ、座席上の荷物に対して有効となる車載機器制御を、荷物が座席上にある時に限り実施できるようになる。
本発明においては、特定重量物を荷物と定めることができる。この場合、本発明の座席上重量物特定装置と、前記重量物特定手段が前記座部上の重量物を前記荷物であると判定した場合に、当該座部上に位置する荷物に係る予め定められた車載機器の制御を実施する、あるいは当該制御を実施許可状態とする車載機器制御手段と、を備える車載機器制御システムを構成することができ、座席上の荷物に対して有効となる車載機器制御を、荷物が座席上にある時に限り実施できるようになるから、無駄な制御を省略できる。
特定重量物を荷物と定める場合、車両状態変化検出手段は、前記座席の座部上の重量物を検出する座部上重量物検出手段と、当該座部に座した人の足が置かれる床面上の重量物を検出する床面上重量物検出手段とを有し、車両状態変化パターンには、前記座席の座部上と当該座部に座した人の足が載置される床面上とのいずれかにおいて重量物の未検出が発生するというパターンを含むことができる。足元と座部のいずれかに重量物が検出されない場合、当該重量物が荷物である可能性が高いので、このパターンを車両状態変化パターンに加えることで、精度の高い重量物の種別判定が可能となる。
特定重量物を荷物と定める場合、車両状態変化検出手段は、前記座席の座部上の重量物を検出する座部上重量物検出手段と、当該座部の背もたれ部上の重量物を検出する背もたれ部上重量物検出手段とを有し、車両状態変化パターンには、前記座部上と前記背もたれ部上とのいずれかにおいて重量物の未検出が発生するというパターンを含むことができる。背もたれ部と座部のいずれかに重量物が検出されない場合、当該重量物が荷物である可能性が高いので、このパターンを車両状態変化パターンに加えることで、精度の高い重量物の種別判定が可能となる。
特定重量物を荷物と定める場合、車両状態変化検出手段は、前記座席の座部に対応するドアの閉状態を検出するドア閉状態検出手段と、前記座部上の重量物を検出する座部上重量物検出手段とを少なくとも有し、車両状態変化パターンには、前記座部に対応するドアの閉状態が検出された後に、当該座部上に重量物が検出されるというパターンを含むことができる。ドアが開いてから重量物が検出されたり、されなくなったりするような場合、当該重量物が荷物である可能性が残るので、車両状態変化パターンにこの条件が加わることで、重量物の種別判定の精度を高めることができる。
特定重量物を荷物と定める場合、車両状態変化検出手段は、前記座席の座部上の重量物を検出する座部上重量物検出手段と、当該座部に座した人の足が載置される床面上の重量物を検出する床面上重量物検出手段と、当該座部の背もたれ部上の重量物を検出する背もたれ部上重量物検出手段とのうちいずれか又は複数の座席上重量物検出手段を有し、さらに、前記車両に加わる重力変化を検出する重力変化検出手段を有し、車両状態変化パターンには、前記座席における重量物の検出中に前記車両に加わる所定レベルを上回る重力変化が検出されるに伴い検出中であった当該重量物の未検出が発生するというパターンを定めることができる。荷物は車両の重力変化の影響を受けて、検出されなくなる可能性があるので、車両状態変化パターンにこの条件が加わることで、重量物の種別判定の精度を高めることができる。
特定重量物を荷物と定める場合、車両状態変化検出手段は、前記座部のシートベルトの装着を検出するシートベルト装着検出手段を少なくとも有し、車両状態変化パターンには、前記座部のシートベルトの装着の未検出の発生を含むことができる。シートベルトが装着されない場合、当該重量物が荷物である可能性が残るので、車両状態変化パターンにこの条件が加わることで、重量物の種別判定の精度を高めることができる。
特定重量物を荷物と定める場合、車両状態変化検出手段は、前記座部上の重量物を検出する座部上重量物検出手段を有し、重量物特定手段は、検出されている前記座部上の重量物が荷物ではないと判定した場合に、当該重量物を人と判定するようにしてもよい。これにより、当該座部上に着座する人に係る予め定められた車載機器の制御を実施する、あるいは当該制御を実施許可状態とする車載機器制御手段と、を備える車載機器制御システムを構成することができ、座席上の人に対して有効となる車載機器制御を、人が座席上にある時に限り実施できるようになる。
本発明の車載機器制御システムの一実施形態を示すブロック図。 車両状態変化検出部を説明する図。 車両状態変化記憶処理の流れを示すフローチャートの一例。 座席上重量物特定処理の流れを示すフローチャートの一例。 車両状態変化パターンを示す図。 車両状態変化パターンを示す図。 車載機器制御処理の流れを示すフローチャートの一例。 座席に対応する車載機器制御の一例を説明する図。 座席に対応する車載機器制御の一例を説明する図。 座席に対応する車載機器制御の一例を説明する図。 車両状態変化パターンを判定する処理の流れを示すフローチャートの一例。 車両状態変化パターンを判定する処理の流れを示すフローチャートの一例。 座席上重量物特定処理の流れを示すフローチャートの一例。 車載機器制御処理の流れを示すフローチャートの一例。 本発明の車載機器制御システムの図1とは異なる実施形態を示すブロック図。
以下、本発明の座席上重量物特定装置を備えて構成される車載機器制御システムの第一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の車載機器制御システムの構成を示すブロック図である。図1の車載機器制御システム1は、車両用の座席上重量物特定装置20を備えて構成されており、座席上の重量物を特定に係る制御を実施するための重量物特定制御部10と、車載機器制御を実施する車載機器制御部100とを有し、互いが車載LAN9を介して通信可能に接続する。
重量物特定制御部10は、CPUやメモリ(ROM、RAM等)を有してなる周知のマイコン構成を有するものであり、車両の予め定められた座席8の座部81上に特定の重量物が載置される過程及び当該特定重量物の載置中に生ずる、当該特定重量物特有の複数の車両状態変化(イベント)を組み合わせ、これを車両状態変化パターン(イベントパターン)として予め記憶する車両状態変化パターン記憶部6を自身のメモリ内に有するとともに、それら個々の車両状態変化の発生を検出する複数の車両状態変化検出部(車両状態変化検出手段)11と接続する。
車両状態変化検出部11は、車両の運転席、助手席、後席等の各座席8に対応して設けられ、対応する座席8(A〜D)に係る車両状態変化のみを検出する検出部11A〜11Dと、車両全体の状態変化を検出する検出部11E,11Fとの双方を有している。図2は、本実施形態における車両状態変化検出部11のうち座席Aに係るものを示している。即ち、座席A(8)に対応して設けられる車両状態変化検出部11としては、座席A(8)の座部81上の重量物を検出する圧力センサ(いわゆる着座センサ:座部上重量物検出手段)11A1と、当該座席A(8)の背もたれ部82上の重量物を検出する圧力センサ(背もたれ部上重量物検出手段)11A2と、当該座部A(8)に座した人の足が置かれる床面83上の重量物を検出する圧力センサ(床面上重量物検出手段)11A3とを有し、さらに、当該座席A(8)のの装着を検出するバックルセンサ(シートベルト装着検出手段)11A4と、当該座席A(8)に対応するドア(ここでは当該座席8に最近接するドア)80の開状態からの閉動作と閉状態からの開動作の有無を検出する周知のドア開閉センサ(ドアカーテシスイッチ:ドア開動作検出手段及びドア閉動作検出手段、ドア開状態検出手段及びドア閉状態検出手段)11A5を有する。これら座席Aに対応するセンサ11A1〜11A5は、他の座席B〜Dにも同様に設けられている(11B1〜11B5,11C1〜11C5,11D1〜11D5)。車両全体の状態変化を検出する車両状態変化検出部11としては、車両に生じる重力変化を検出する重力変化検出部11Eが設けられている。
座席8上の各部位(座部81、背もたれ部82、足元床面83)に設けられた圧力センサ11A1,11A2,11A3は、対応する部位の主面に印加される圧力を検出するものであり、その検出信号の入力を受ける重量物特定制御部10は、対応する部位上への重量物の載置を、検出された圧力が予め定められた圧力閾値を上回るか否かにより判定する。なお、圧力閾値は、座席8の部位毎に異なる値としてもよいが、その値は、座席8に特定重量物の載置されたか否かを判定できる範囲内の値として定める。
シートベルトは、各座席に設けられて、乗員の身体を座席に拘束して乗員が座席外へ投げ出されて負傷することを防ぐ周知のベルト状の安全装置である。本実施形態においては、周知の三点式シートベルト装置であり、対応する座席8の乗員(人)を拘束するベルトであってリトラクタ部(図示なし)から引き出されるとともに他端がアンカーベルト(図示なし)に係止されるウェビング85と、自身の挿通孔にウェビング85を挿通する形で取り付けられて当該ウェビング85に沿って摺動可能なタングプレート86と、当該タングプレート86を支持するバックル部84を備えて構成される。ウェビング85がリトラクタ部から引き出され、タングプレート86が座部81の側方に配置されたバックル部84に係止されることにより、タングプレート86がバックル部84に支持されると、乗員はウェビング85に拘束されたシートベルト装着状態となる。バックルセンサは、タングプレート86がバックル部84に支持されたか否かを検出する周知のものである。
重力変化検出部11Eは、本実施形態においては、車両における三次元方向の重力変化を検出する周知のGセンサである。なお、重力変化検出部11Eは、Gセンサのように重力変化を直接的に検出するものである必要は無く、当該重力変化が生じうる予め定められた車両状態の変化を検出するものであってもよい。例えば、ステアリングホイールの操舵角を検出するセンサや、車両の進行方向における加減速を検出するセンサや、車両の制動を検出するセンサ等を設けてもよい。
なお、車両状態変化検出部11は、上記に限らず、車両の予め定められた座席8の座部81上に特定の重量物が載置される過程及び当該特定重量物の載置中に生ずる、当該特定重量物特有の車両状態変化(イベント)を検出するものであれば、他のものでもよい。
重量物特定制御部10は、自身のメモリ内に記憶されている車両状態変化記憶プログラム4をCPUが実施することにより、車両状態変化検出部11の検出結果に基づいて車両状態変化の発生を検出した場合に、発生した車両状態変化を識別可能な形で、さらには発生した車両状態変化に対応する座席を識別可能な形で、当該車両状態変化の発生を車両状態変化情報記憶部5に記憶する車両状態変化記憶手段として機能する。さらに、本実施形態においては、発生した車両状態変化と他に既に発生した車両状態変化との発生順序が特定可能な形で、当該車両状態変化の発生を車両状態変化情報記憶部5に記憶する。具体的には、車両状態変化記憶プログラム4の実施により、図3に示すような処理がなされる。
図3において、S1では、重量物特定制御部10が、車両状態変化検出部11の検出結果に基づいて、予め定められた車両状態変化の発生を検出したか否かを判定する。検出されなければ本処理を終了し、検出した場合にはS2に進む。S2では、検出された車両状態変化の発生が、どの座席に対応するものであるかを、重量物特定制御部10が特定する。検出した車両状態変化検出部11が、座席8のいずれかに対応するものであればその座席8を特定し、車両全体の車両状態変化を検出するものであれば、全座席8(A〜D)に対応すると特定する。続くS3では、重量物特定制御部10が、予め定められた複数の車両状態変化の中で、今回検出された車両状態変化の発生した順序を特定できる発生順序情報を取得する。発生順序情報は、例えば当該車両状態変化の発生日時及び時刻であってもよいし、当該車両状態変化が発生する毎にカウントアップするカウンタのカウント値であってもよい。続くS4では、重量物特定制御部10が、今回検出された車両状態変化の発生を示す発生情報に、S2で特定された座席と、S3で取得された発生順序情報とを対応付ける形で、車両状態変化情報記憶部5に記憶する。S4の終了で本処理は終了となるが、本処理は終了後も所定周期にて繰り返し実施される。
重量物特定制御部10は、自身のメモリ内に記憶されている座席上重量物特定プログラム3をCPUが実施することにより、車両状態変化記憶部5の記憶内容に基づいて、これまでの車両状態変化の発生状況に、車両状態変化パターンを満たす状況が存在するか否かを判定し、存在する場合には座部上の重量物が特定重量物であると判定し、存在しない場合には座部上の重量物が特定重量物ではないと判定する重量物特定手段として機能する。具体的には、図4に示すような処理がなされるが、この処理は、座席8(A〜D)毎に実施されるものとする。以下、座席Aに関して実施される図4の座席上重量物特定処理について説明する。
図4において、S11では、重量物特定制御部10が、車両状態変化検出部11の検出結果に基づいて、当該処理に対応する座席8(A)上に、特定の重量物が含まれるレベルの重さを持つ重量物が存在するか否かを判定する。ここでは、重量物特定制御部10が、座席8(A)の座部81に設けられた圧力センサ11A1の検出値を取得し、取得した値が予め定められた圧力レベルを上回る場合に重量物が存在すると判定してS12に進み、上回らない場合に重量物が存在しないと判定して本処理を終了する。S12では、重量物特定制御部10が、車両状態変化情報記憶部5の記憶内容のうち座席8(A)に対応するものを読み出す。続くS13では、読み出した記憶内容が示すこれまでの車両状態変化の発生状況が、予め定められた車両状態変化パターンを満たす状況が存在するか否かを判定し、存在する場合には(S14:Yes)座部上の重量物が特定重量物であると判定しS16に進み、存在しない場合には(S14:No)座部上の重量物が特定重量物ではないと判定する。S16では、当該重量物が予め定められた特定重量物であると判断され、S15では、当該重量物が予め定められた特定重量物ではないと判断される。その判断結果は、車載機器制御部100に送信され、当該車載機器制御部100が実施する座席上重量物対応制御に反映される。
なお、座部上の重量物が特定重量物であるか否かの判断基準となる上記車両状態変化パターンは、車両状態変化パターン記憶部6に1以上記憶されており、S13では、これまでの車両状態変化の発生状況が、それらのうちの予め決められた数の車両状態変化パターンを満たしていれば、座部上の重量物が特定重量物であると判定する。ここでは1つ満たしていれば特定重量物であると判定するが、判定精度を増すために複数としてもよい。
図5は、座部上の重量物が「人」であるか否かの判断基準となる車両状態変化パターンの代表例である。この他の車両状態変化パターンがあっても当然よい。なお、パターンに含まれる要件を全て満たす時に、そのパターンを満たすと判定される。
・車両状態変化パターン1
(1):座席8の座部81上に重量物を検出
(2):座席8の足元床面83上に重量物を検出
(3):(1)及び(2)が同時発生
・車両状態変化パターン2
(1):座席8の座部81上に重量物を検出
(2):座席8の背もたれ部82上に重量物を検出
(3):(1)及び(2)が同時発生
・車両状態変化パターン3
(1):座席8の座部81上に重量物を検出
(2):座席8の足元床面83上に重量物を検出
(3):座席8の背もたれ部82上に重量物を検出
(4):(1)、(2)、(3)が同時発生
・車両状態変化パターン4
(1):座席8上(少なくとも座部81上)に重量物を検出
(2):座席8に対応するドア80の閉状態からの開動作を検出
(3):ドア80の閉状態を検出
(4):シートベルトの装着を検出
(5):(2)の発生の後に(1)が発生
(6):(2)及び(1)の発生の後に(3)が発生
(7):(3)の発生の後に(4)が発生
・車両状態変化パターン5
(1):座席8上(少なくとも座部81上)重量物を検出
(2):座席8に対応するドア80の閉状態を検出
(3):座席8上(少なくとも座部81上)に重量物を未検出
(4):(1)の発生中に(2)が発生
(5):(2)の後に(3)が発生していない
・車両状態変化パターン6
(1):座席8上(少なくとも座部81上)に重量物を検出
(2):車両における重力変化を検出
(3):座席8上(少なくとも座部81上)に重量物を未検出
(4):(1)の発生中に(2)が発生
(5):(2)の後に(3)が発生していない
図6は、座部上の重量物が「荷物」であるか否かの判断基準となる車両状態変化パターンの代表例である。なお、パターンに含まれる要件を全て満たす時に、そのパターンを満たすと判定される。
・車両状態変化パターン1
(1):座席8の座部81上に重量物を検出
(2):座席8の足元床面83上に重量物を検出
(3):(1)及び(2)のいずれかが発生していない
・車両状態変化パターン2
(1):座席8の座部81上に重量物を検出
(2):座席8の背もたれ部82上に重量物を検出
(3):(1)及び(2)のいずれかが発生していない
・車両状態変化パターン3
(1):座席8の座部81上に重量物を検出
(2):座席8の足元床面83上に重量物を検出
(3):座席8の背もたれ部82上に重量物を検出
(4):(1)、(2)、(3)のいずれかが1以上が発生していない
・車両状態変化パターン4
(1):座席8上(少なくとも座部81上)に重量物を検出
(2):座席8に対応するドア80の閉状態からの開動作を検出
(3):ドア80の閉状態を検出
(4):シートベルトの装着を検出
(5):(2)の発生の後に(1)が発生
(6):(2)及び(1)の発生の後に(3)が発生
(7):(3)の発生の後に(4)が発生していない
・車両状態変化パターン5
(1):座席8上(少なくとも座部81上)に重量物を検出
(2):座席8に対応するドア80の閉状態を検出
(3):座席8上(少なくとも座部81上)に重量物を未検出
(4):(1)の発生中に(2)が発生
(5):(2)の後に(3)が発生
・車両状態変化パターン6
(1):座席8上(少なくとも座部81上)に重量物を検出
(2):車両における重力変化を検出
(3):座席8上(少なくとも座部81上)に重量物を未検出
(4):(1)の発生中に(2)が発生
(5):(2)の後に(3)が発生
なお、車両状態変化パターンは、座席上で重量物が特定可能な車両変化パターンであればよく、上記に限られるものではなく他のパターンでもよいし、上記においても一部要件を減じても重量物が特定可能と判断するのであれば、要件を減じてもよい。例えば、車両変化パターンのうち特定重量物が存在する場合に生ずる1又は複数の第一の車両状態変化パターンと、特定重量物が存在する時に高い確率で生ずる1又は複数の第二の車両状態変化パターンとに分けておき、第一の車両状態変化パターンが全て満たされていることが前提で、さらに第二の車両状態変化パターンのいずれか1以上が満たされているに、座席8上の重量物を特定重量物と判定し、第一の車両状態変化パターンが1つでも満たされていない場合、及び第二の車両状態変化パターンが1つも満たされていない場合のいずれか又は双方の場合には、座席8上の重量物を特定重量物と判定しないようにしてもよい。また、車両状態変化パターン4におけるシートベルトの装着判定は、ドアが閉じた直後ではなく、ドアが開いた後に、あるいはドアが閉じた後に予め定められた期間が経過したところで判定するようにしてもよい。
また、本実施形態において、車両状態変化パターンを満たすか否かの判定処理は、座席上の重量物が存在することを前提として(S11:Yes)開始される。座席8上に重量物が無ければ、重量物の特定ができるはずがないし、検出されていなければ、座席8上の重量物に対してなされる車載機器の制御も意味をなさないからである。なお、座席8上に重量物が存在するか否か判定は、座席8の座部81上に重量物が検出されているかを判定し、検出されていれば座席8上に重量物が存在し、検出されていなければ座席8上に重量物に重量物が無いと判定するようにすることで、判定処理を簡略化できる。座部81に重量物が検出されていなければ、座席8には何も無い可能性が高いし、さらにいえば、座席8上の重量物に対してなされる車載機器の制御が意味をなさない可能性も高い。座席に着座した人や座部の上に載っている荷物に対してなされる制御は、座部上に重量物があることが前提となるから、座部上に重量物が無ければそうした制御の意味がなくなる。
一方、車載機器制御部100も、CPUやメモリ(ROM、RAM等)を有してなる周知のマイコン構成を有する。車載機器制御部100は、自身のメモリ内に記憶されている座席上重量物対応制御プログラム2をCPUが実施することにより、重量物特定制御部10において座席8上に特定重量物があると判定された場合には、当該座席8上の特定重量物に係る予め定められた車載機器の制御を実施する、あるいは当該制御を実施許可状態とし、他方、座席8上に特定重量物がないと判定された場合には、当該座席8上の特定重量物に係る予め定められた車載機器の制御を実施しない、あるいは実施禁止状態とする車載機器制御手段として機能する。以下、図7の車載機器制御処理について説明する。
図7において、S101では、車載機器制御部100が、制御対象である車載機器の操作部からの操作入力や、他の制御部からの信号入力、予め定められた期間の経過、重量物特定制御部10からの車両状態変化パターンを満たすことを示す結果通知情報の入力など、当該座席8上の特定重量物に係る予め定められた車載機器制御を実施するタイミングの到来の有無を判定する。当該タイミングが到来していなければ本処理を終了し、到来していればS102に進む。S102では、車載機器制御部100が、実施するべき車載機器制御に対応する座席を特定するとともに、特定された座席上に当該車載機器制御に係る特定重量物が存在するか否かを判定する。この判定は、図4のS15及びS16にて重量物特定制御部10から送信される車両状態変化パターンを満たすか否かの判定結果(結果通知情報)に基づいて実施される。なお、S15及びS16にて重量物特定制御部10から当該判定結果が送信されてくるのではなく、S102にて車載機器制御部100が重量物特定制御部10に当該判定結果を要求して、車載機器制御部100が記憶する当該判定結果を受信するようにしてもよい。座席上に当該車載機器制御に係る特定重量物が存在する場合には、S103にて当該座席8上の特定重量物に係る予め定められた車載機器制御を実施する、あるいは当該制御の実施許可モードを設定し、他方、座席8上に特定重量物がないと判定された場合には、当該座席8上の特定重量物に係る予め定められた車載機器の制御を実施しない、あるいは当該制御の実施禁止モードを設定する。なお、本処理は、終了後も所定周期で繰り返される。
座席8上の特定重量物に係る予め定められた車載機器制御とは、例えば車載空調装置の各席制御や、車両の各席8(A〜D)におけるシートベルト未装着時の警報、座席8上の荷物の落下防止制御等、座席上に乗員(人)又は荷物を検出し、検出された乗員又は荷物に対し有効となる制御である。図8〜図10はそれぞれ、座席8上の特定重量物に係る予め定められた車載機器制御の一例を示すものである。なお、これらの車載機器制御以外のものであってもよい。
図8は、座席8上の荷物の落下防止制御を説明する図である。この制御は、S102にて座席8上に荷物が存在すると判定された場合に、あるいは人が存在しないと判定された場合に、S103にて当該荷物が車両の制動時や旋回時に加わる重力変化(G)によって座部81上の重量物が落下することを防止するべく、座席8が荷物落下防止状態となるよう駆動する制御である。図8の場合は、座席8の座部81を前端側が後端側よりも上方に位置する傾斜状態(荷物落下防止状態)となるよう駆動部101をなすモータ101aを駆動する制御である。S102にて座席8上に荷物が存在しない、あるいは人が存在すると判定された場合には、標準状態に戻る。なお、座席8の荷物落下防止状態は上記状態に限られるものではなく、例えば、座部中央部が窪む等、様々な形態を考えることができる。
図9は、シートベルト未装着時の警報出力制御を説明する図である。一般に、シートベルト未装着時に座席8上に重量物が検出された際に所定の車両走行状態となると、シートベルト非装着時警報部101b(101)により、シートベルトの非装着を警告する警報出力が音声及び表示のいずれか又は双方にて実施される。ところが、本実施形態の場合は、S102にて座席8上に荷物が存在すると判定された場合、あるいは人が存在しないと判定された場合に、S103にて当該座席8に係るシートベルト未装着時の警報出力の実施を禁止する設定変更がなされる。他方、S102にて座席8上に荷物が存在しない、重量物が存在しない、あるいは人が存在すると判定された場合には、当該座席8に係るシートベルト未装着時の警報出力の実施を許可する状態に復帰する。
図10は、車載空調装置の各席独立制御を説明する図である。一般に、各席ごとに独立した空調設定が可能な車載空調装置においては、吹出し温度や吹出し風量を座席ごとに独立に設定可能な独立モード(例えばDUALモード等)と、全席を一括して設定可能な一括モードとの双方を設定することが可能である。これらの設定状態は各席独立空調設定情報としてメモリ内に記憶されており、これを反映した空調制御が実施される。ところが、本実施形態の場合は、S102にて座席8上に荷物が存在すると判定された場合、あるいは人が存在しないと判定された場合に、S103にて当該座席8に係る独立設定が禁止され、一括モードが設定されるようになる。また、これに伴い必要な駆動部101c(101)への駆動制御が実施される。他方、S102にて座席8上に荷物が存在しない、重量物が存在しない、あるいは人が存在すると判定された場合には、当該座席8に係る独立設定が許可され、一括モードと独立モードとの双方が設定可能になり、設定されたモードに従い必要な駆動部101c(101)への駆動制御が実施可能となる。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、これはあくまでも例示にすぎず、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
例えば、図4における車両状態変化パターンが満たされているか否かの判定処理は、各車両状態変化パターン個別に実施されるようにしてもよい。以下、その具体例を、図11及び図12を用いて説明する。ただし、図11及び図12はあくまで一例である。
図11は、特定重量物が「人」であるときに、図5の車両状態変化パターン4が満たされているか否かを判定する処理である。S301では、重量物特定制御部10が、現時点で座席8上に重量物が検出されているか否かを判定し、検出されればS302に進み、検出されなければ本処理を終了する。ここでは、座席8の少なくとも座部81に重量物が検出されている場合を、座席8上に重量物が検出されていると判定するものとする。S302では、重量物特定制御部10が、過去に当該座席8に対応するドア80の閉状態からの開動作があったか否かを判定し、開動作があったならばS303に進み、無ければS306にて車両状態変化パターン4を満たさないと判定する。S303では、重量物特定制御部10が、ドア80の上記開動作の前に当該座席8上に重量物が検出されているか否かを判定し、検出されていればS304に進み、検出されていなければS306にて車両状態変化パターン4を満たさないと判定する。この判定は、ドア80の開動作がなされたときに当該座席8上に重量物が検出されているか否かに基づいてなされる。S304では、重量物特定制御部10が、当該座席8に対応するドア80の開動作の後に当該座席8のシートベルトが装着状態になったか否かを判定し、ドア80の開動作の後に装着が検出されていればS305にて車両状態変化パターン4を満たすと判定し、ドア80の開動作の後に装着が検出されていなければS306にて車両状態変化パターン4を満たさないと判定する。なお、S305及びS306での判定結果は、重量物特定制御部10のメモリ内に記憶しておくとともに、その結果は車載機器制御部100に送信される。
図12は、特定重量物が「荷物」であるときに、図6の車両状態変化パターン1が満たされているか否かを判定する処理である。S311では、重量物特定制御部10が、現時点で座席8上に重量物が検出されているか否かを判定し、検出されればS312に進み、検出されなければ本処理を終了する。ここでは、座席8の座部81に重量物が検出されている場合を、座席8上に重量物が検出されていると判定するものとする。S312では、重量物特定制御部10が、座席8の足元床面83上に重量物が検出されている場合を、座席8上に重量物が検出されているか否かを判定し、検出されていなければS313にて車両状態変化パターン1を満たすと判定し、検出されていればS314にて車両状態変化パターン1を満たさないと判定する。なお、S313及びS314での判定結果は、重量物特定制御部10のメモリ内に記憶しておくとともに、その結果は車載機器制御部100に送信される。
なお、これら図11及び図12のように車両状態変化パターンが満たされているか否かをパターン個別に判定する処理の後には、図4のS14〜S16を実施することで座席上の重量物が特定重量物であるか否かが判定される。また、図11及び図12の処理は、図4に代わって実施される処理ではなく、図4のS13にて実施される処理とすることもでき、この場合はS301及びS311を省略することができる。いずれにしろ、座席上の重量物の有無が最も先に判定される処理となるから、これにより、後に続く処理に無駄なものが生じない。
また、座席上重量物特定処理は、検出されている座部8上の重量物が第一の特定重量物ではないと判定した場合に、当該重量物を第一の特定重量物とは異なる第二の特定重量物であると判定するように構成できる。具体的には、図4の座席上重量物特定処理を図13のようにすることができる(図4とはS25及びS26のみが異なる)。第一の特定重量物を荷物、第二の特定重量物を人としてもよいし、逆に、第一の特定重量物を人、第二の特定重量物を荷物としてもよい。ただし、座席8上に重量物が検出されていない場合には、第一及び第二の重量物のいずれにも該当せず、重量物なしと判断されるものとする。
また、座席上重量物特定処理は、重量物特定制御部10ではなく、車載機器制御部100にて実施されるようにしてもよい。例えば、図4等の座席上重量物特定処理を図7の車載機器制御処理に組み込んで、図14に示すような処理とすることができる。このとき、重量物特定制御部10は、車両状態変化検出部からの検出結果を車両状態変化記憶部5に記憶・蓄積する図3の処理が実施され、必要に応じてその記憶内容を車載機器制御部100に送信する。この場合の車載機器制御システム1は図15に示すような構成となる。
1 車載機器制御システム
100 車載機器制御部
10 重量物特定制御部
11(11A〜11D) 車両状態変化検出部(車両状態変化検出手段)
11A1〜11D1 圧力センサ(座部上重量物検出手段)
11A2〜11D2 圧力センサ(背もたれ部上重量物検出手段)
11A3〜11D3 圧力センサ(床面上重量物検出手段)
11A4〜11D4 バックルセンサ(シートベルト装着検出手段)
11A5〜11D5 ドア開閉センサ(ドア開動作検出手段及びドア閉動作検出手段)
11E 重力変化検出部
20 座席上重量物特定装置
2 座席上重量物対応制御プログラム
3 座席上重量物特定プログラム
4 車両状態変化記憶プログラム
5 車両状態変化パターン記憶部
6 車両状態変化パターン記憶部
8(A〜D) 座席
81 座部
82 座席足元床面
83 背もたれ部
71 人(特定重量物)
72 荷物(特定重量物)

Claims (17)

  1. 車両の予め定められた座席の座部上に特定重量物が載置される過程及び当該特定重量物の載置中に生ずる、当該特定重量物特有の複数の車両状態変化の組み合わせが車両状態変化パターンとして予め記憶する車両状態変化パターン記憶部と、
    それら個々の前記車両状態変化の発生を検出する車両状態変化検出手段と、
    前記車両状態変化の発生が検出された場合に、発生した車両状態変化を識別可能な形で当該車両状態変化の発生を記憶する車両状態変化記憶手段と、
    前記車両状態変化記憶手段による記憶内容に基づいて、前記車両状態変化パターンを満たすか否かを判定し、満たしている場合には前記座部上の重量物が前記特定重量物であると判定し、満たしていない場合には前記座部上の重量物が前記特定重量物ではないと判定する重量物特定手段と、
    を備えることを特徴とする座席上重量物特定装置。
  2. 前記車両状態変化パターンは、前記複数の車両状態変化の発生と、それら複数の車両状態変化の発生順序との双方により定められており、
    前記車両状態変化記憶手段は、前記車両状態変化の発生が検出された場合に、発生した車両状態変化を識別可能な形で、なおかつ発生した車両状態変化と他に既に発生した車両状態変化との発生順序が特定可能な形で、当該車両状態変化の発生を記憶するものである請求項1記載の座席上重量物特定装置。
  3. 前記特定重量物が人と定められている請求項1又は請求項2に記載の座席上重量物特定装置。
  4. 前記車両状態変化検出手段は、前記座席の座部上の重量物を検出する座部上重量物検出手段と、当該座部に座した人の足が置かれる床面上の重量物を検出する床面上重量物検出手段とを有し、
    前記車両状態変化パターンには、前記座部上と当該座部に座した人の足が載置される床面上との双方おいて重量物が検出されるというパターンが含まれている請求項3記載の座席上重量物特定装置。
  5. 前記車両状態変化検出手段は、前記座席の座部上の重量物を検出する座部上重量物検出手段と、当該座席の背もたれ部上の重量物を検出する背もたれ部上重量物検出手段と、当該座部に座した人の足が置かれる床面上の重量物を検出する床面上重量物検出手段とを有し、
    前記車両状態変化パターンには、前記座部上と前記背もたれ部上と前記床面上との全てにおいて重量物が検出されるというパターンが含まれている請求項3又は請求項4に記載の座席上重量物特定装置。
  6. 前記車両状態変化検出手段は、前記座席の座部上の重量物を検出する座部上重量物検出手段と、当該座部に座した人の足が載置される床面上の重量物を検出する床面上重量物検出手段と、当該座部の背もたれ部上の重量物を検出する背もたれ部上重量物検出手段とのうちいずれか又は複数の座席上重量物検出手段を有し、さらに、前記車両に加わる重力変化を検出する重力変化検出手段を有し、
    前記車両状態変化パターンには、前記座席における重量物の検出中に前記車両に加わる所定レベルを上回る重力変化が検出されるに伴い検出中であった当該重量物の未検出が発生しないというパターンが定められている請求項3ないし請求項5のいずれか1項に記載の座席上重量物特定装置。
  7. 前記車両状態変化検出手段は、前記座席のシートベルトの装着を検出するシートベルト装着検出手段を少なくとも有し、
    前記車両状態変化パターンには、前記座席のシートベルトの装着が新たに検出されることが含まれている請求項3ないし請求項6のいずれか1項に記載の座席上重量物特定装置。
  8. 前記車両状態変化検出手段は、前記座部上の重量物を検出する座部上重量物検出手段を有し、
    前記重量物特定手段は、検出されている前記座部上の重量物が人ではないと判定した場合に、当該重量物を荷物と判定する請求項3ないし請求項7のいずれか1項に記載の座席上重量物特定装置。
  9. 請求項3ないし請求項8のいずれか1項に記載の座席上重量物特定装置と、
    前記重量物特定手段が前記座部上の重量物を前記人であると判定した場合に、当該座部上に座した人に係る予め定められた車載機器の制御を実施する、あるいは当該制御を実施許可状態とする車載機器制御手段と、を備える車載機器制御システム。
  10. 前記特定重量物が荷物と定められている請求項1又は請求項2に記載の座席上重量物特定装置。
  11. 前記車両状態変化検出手段は、前記座席の座部上の重量物を検出する座部上重量物検出手段と、当該座部に座した人の足が置かれる床面上の重量物を検出する床面上重量物検出手段と、を有し、
    前記車両状態変化パターンには、前記座席の座部上と当該座部に座した人の足が載置される床面上とのいずれかにおいて重量物の未検出が発生するというパターンが含まれている請求項10記載の座席上重量物特定装置。
  12. 前記車両状態変化検出手段は、前記座席の座部上の重量物を検出する座部上重量物検出手段と、当該座部の背もたれ部上の重量物を検出する背もたれ部上重量物検出手段とを有し、
    前記車両状態変化パターンには、前記座部上と前記背もたれ部上とのいずれかにおいて重量物の未検出が発生するというパターンが含まれている請求項10又は請求項11に記載の座席上重量物特定装置。
  13. 請求項2記載の要件を備え、
    前記車両状態変化検出手段は、前記座席の座部に対応するドアの閉状態を検出するドア閉状態検出手段と、前記座部上の重量物を検出する座部上重量物検出手段とを少なくとも有し、
    前記車両状態変化パターンには、前記座部に対応するドアの閉状態が検出された後に、当該座部上に重量物が検出されるというパターンが含まれている請求項10ないし請求項12のいずれか1項に記載の座席上重量物特定装置。
  14. 前記車両状態変化検出手段は、前記座席の座部上の重量物を検出する座部上重量物検出手段と、当該座部に座した人の足が載置される床面上の重量物を検出する床面上重量物検出手段と、当該座部の背もたれ部上の重量物を検出する背もたれ部上重量物検出手段とのうちいずれか又は複数の座席上重量物検出手段を有し、さらに、前記車両に加わる重力変化を検出する重力変化検出手段を有し、
    前記車両状態変化パターンには、前記座席における重量物の検出中に前記車両に加わる所定レベルを上回る重力変化が検出されるに伴い検出中であった当該重量物の未検出が発生するというパターンが定められている請求項10ないし請求項13のいずれか1項に記載の座席上重量物特定装置。
  15. 前記車両状態変化検出手段は、前記座部のシートベルトの装着を検出するシートベルト装着検出手段を少なくとも有し、
    前記車両状態変化パターンには、前記座部のシートベルトの装着が未検出であることが含まれている請求項10ないし請求項14のいずれか1項に記載の座席上重量物特定装置。
  16. 前記車両状態変化検出手段は、前記座部上の重量物を検出する座部上重量物検出手段を有し、
    前記重量物特定手段は、検出されている前記座部上の重量物が荷物ではないと判定した場合に、当該重量物を人と判定する請求項10ないし請求項15のいずれか1項に記載の座席上重量物特定装置。
  17. 請求項10ないし請求項16のいずれか1項に記載の座席上重量物特定装置と、
    前記重量物特定手段が前記座部上の重量物を前記荷物であると判定した場合に、当該座部上に位置する荷物に係る予め定められた車載機器の制御を実施する、あるいは当該制御を実施許可状態とする車載機器制御手段と、を備える車載機器制御システム。
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