JP2001021426A - 車両用シートの着座乗員判定装置 - Google Patents

車両用シートの着座乗員判定装置

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JP2001021426A JP11197759A JP19775999A JP2001021426A JP 2001021426 A JP2001021426 A JP 2001021426A JP 11197759 A JP11197759 A JP 11197759A JP 19775999 A JP19775999 A JP 19775999A JP 2001021426 A JP2001021426 A JP 2001021426A
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seating
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哲哉 高藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗員のシートの着座部に対する着座面積が当
該着座乗員の体重の分散による影響を受け難いことを活
用して、シートの着座乗員の種類を精度よく判定するよ
うにした車両用シートの着座乗員判定装置を提供する。 【解決手段】 シートセンサはシートの着座部内にてそ
の着座面に並行にかつ面状に分散して位置する複数のセ
ンサ部を備え、シートに対する乗員の着座状態に応じて
着座面にかかる荷重を複数のセンサ部によりその位置に
応じて検出する。シートに着座した大人或いは小人の姿
勢の変化に伴う変化領域Ra或いはRbの境界を斜めに
通る円弧を特定してなる円の方程式の半径を基準指標と
して、着座乗員が大人か小人か判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用シートの着座
乗員判定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、車両用エアバッグシステ
ムに採用されるシートの着座状態判定装置においては、
シートの着座乗員を判定するにあたり、当該シートの着
座部内に圧力センサを埋設し、この圧力センサにより着
座乗員の体重を検出するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記着座状
態判定装置では、着座乗員がシートの着座部上にて様々
な姿勢をとる場合、当該着座乗員の体重が分散して着座
部上にかかる荷重そのものが変動する。例えば、着座乗
員が、後方に倒れたシートの背もたれ部にもたれている
場合には、当該着座乗員の体重は背もたれ部に分散し、
また、着座乗員が足を伸ばしたり組んだりしている場合
には、着座乗員の体重が車両の床側に分散する。このた
め、圧力センサにより着座乗員の体重を検出するのみで
は、当該着座乗員が子供か大人かにつき正しく判定でき
ないという不具合が生ずる。
【0004】そこで、本発明は、以上のようなことに鑑
み、乗員のシートの着座部に対する着座面積は当該着座
乗員の体重の分散による影響を受け難いことを活用し
て、シートの着座乗員の種類を精度よく判定するように
した車両用シートの着座乗員判定装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決にあた
り、請求項1に記載の発明によれば、車両用シート(1
0)の着座部(10a)内にてその着座面(11)に並
行にかつ面状に分散して位置する複数のセンサ部(S)
を備え、シートに対する乗員の着座状態に応じて着座面
にかかる荷重を複数のセンサ部によりその位置に応じて
検出するシートセンサ(20)と、複数のセンサ部のう
ち着座面に対する荷重に応じて出力を発生するセンサ部
の個数及びその出力の和に応じて着座乗員の種類を判定
する判定手段(140、170)とを備える車両用シー
トの着座乗員判定装置が提供される。
【0006】このように、複数のセンサ部のうち着座面
に対する荷重に応じて出力を発生するセンサ部の個数及
びその出力の和に応じて着座乗員の種類を判定するの
で、この判定精度を向上できる。
【0007】また、請求項2に記載の発明によれば、車
両用シート(10)の着座部(10a)内にてその着座
面(11)に並行にかつ面状に分散して位置する複数の
センサ部(S)を備え、シートに対する乗員の着座状態
に応じて着座面にかかる荷重を複数のセンサ部によりそ
の位置に応じて検出するシートセンサ(20)と、着座
乗員が大人である場合にその姿勢の変化に応じて出力を
生ずるセンサ部の個数及びその出力の和からなる第1変
化領域と、着座乗員が小人である場合にその姿勢の変化
に応じて第1変化領域からずれるように出力を生ずるセ
ンサ部の個数及びその出力の和からなる第2変化領域と
を、当該第2の変化領域の第1変化領域からのずれ方向
に対する法線に並行な所定の線で第1及び第2の変化領
域の境界にて仕切るとき、当該所定の線の基準点からの
距離で特定される指標を基準指標とし、この基準指標に
基づき、複数のセンサ部のうち着座面に対する荷重に応
じて出力を発生するセンサ部の個数及びその出力の和に
応じて決まる基準点からの距離を比較することで、着座
乗員の種類を判定する判定手段(140、170)とを
備える車両用シートの着座乗員判定装置が提供される。
【0008】このように、基準指標が、第1及び第2の
変化領域の境界にて当該第2の変化領域の第1変化領域
からのずれ方向に対する法線に並行に仕切る所定の線の
基準点からの距離でもって特定されるので、乗員の種類
の判定誤差を最小限に抑制できる。
【0009】ここで、請求項3に記載の発明によれば、
請求項2に記載の車両用シートの着座乗員判定装置にお
いて、シートセンサは、着座面上に乗員に代えて物体を
おいたとき、この物体から着座面にかかる荷重をも複数
のセンサ部によりその位置に応じて検出し、判定手段
は、さらに、複数のセンサ部のうち着座面に対する物体
の荷重に応じて出力を発生するセンサ部の個数及びその
出力の和を、複数のセンサ部のうち着座面に対する乗員
の荷重に応じて出力を発生するセンサ部の個数及びその
出力の和と比較することで、前記物体か否かを判定す
る。
【0010】これにより、乗員と物体をもさらに区別し
つつ請求項2に記載の発明の作用効果を達成できる。
【0011】また、請求項4に記載の発明によれば、請
求項2又は3に記載の車両用シートの着座乗員判定装置
において、判定手段は、その判定を、所定の線を所定の
円弧として、当該所定の円弧の基準点からの距離で特定
される指標を基準指標として行うようにしても、請求項
2又は3に記載の発明と同様の作用効果を達成できる。
【0012】また、請求項5に記載の発明によれば、請
求項2又は3に記載の車両用シートの着座乗員判定装置
において、判定手段は、その判定を、所定の線を所定の
直線状線分として、当該所定の線分の前記基準点からの
距離で特定される指標を基準指標として行うようにして
も、請求項2又は3に記載の発明と同様の作用効果を達
成できる。
【0013】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明に係る自動車用シー
トの着座乗員判定装置のブロック図である。当該自動車
は、図2にて示すようなシート10を車室内に備えてお
り、このシート10は、当該自動車の車室内床面L上に
固定した着座部10aと、背もたれ部10bとにより構
成されている。
【0015】当該着座乗員判定装置は、図1にて示すご
とく、シートセンサ20と、このシートセンサ20に接
続したマイクロコンピュータ30とを備えている。シー
トセンサ20は、平板状のもので、このシートセンサ2
0は、図2にて示すごとく、着座部10a内にその着座
面11に並行に埋設されている。
【0016】シートセンサ20は、図3(b)にて示す
ごとく、電気絶縁性を有する弾性樹脂材料からなる上下
両壁21、22を備えており、これら上下両壁21、2
2は剛性材料からなる隔壁23を介して互いに平行に設
けられている。隔壁23は、上下両壁21、22間に狭
隙(例えば、0.2mm)を与えるように当該上下両壁
21、22により挟持されており、この隔壁23は、上
下両壁21、22間の狭隙をマトリクス状に区画して複
数の狭隙部23aを形成している。
【0017】各狭隙部23aは、図3(a)にて示すご
とく、円形の平面形状を有しており、これら各狭隙部2
3aの上下両内面には、各抵抗膜23b、23cが、導
電性抵抗材料により形成されている(図3(b)参
照)。
【0018】このように構成したシートセンサ20にお
いては、狭隙部23a毎に、狭隙部23a、その両抵抗
膜23b、23c及び上下両壁21、22のうち当該狭
隙部23aに対応する各壁部が、それぞれセンサ部Sを
構成する。なお、図3では、便宜上、9個のセンサ部S
しか示されていないが、これら各センサ部Sは、さら
に、多い数でマトリクス状に位置している。
【0019】しかして、乗員が着座部10a上に着座し
たとき、センサ部S毎に、上壁21が狭隙部23aに対
応する壁部にて下方に撓んで抵抗膜23bが対応の抵抗
膜23cに接触したとき、この接触圧力の大きさに逆比
例して抵抗値を変化させる。ここで、各センサ部Sは互
いに並列接続されており、当該各センサ部Sは、それぞ
れ、その抵抗値に応じた荷重mを表す出力を発生する。
【0020】マイクロコンピュータ30は、図4にて示
すフローチャートに従いコンピュータプログラムを実行
し、この実行中において、乗員の種類の判定処理をす
る。
【0021】このように構成した本実施形態において、
マイクロコンピュータ30が図4のフローチャートに従
いコンピュータプログラムの実行を開始すれば、ステッ
プ100においてシートセンサ20の出力が入力され
る。例えば、当該車両の乗員がシート10に着座してお
れば、当該乗員の体重が荷重としてシートセンサ20に
かかる。この場合、当該乗員のお尻がシート10の着座
部10aとの着座面積を決定する。
【0022】従って、シートセンサ20においては、全
センサ部Sのうち上記着座面積に対応する各センサ部S
が乗員の荷重に応じた抵抗値に対応する荷重を表す出力
を発生する。このため、この出力がマイクロコンピュー
タ30に入力される。
【0023】ついで、ステップ110において、乗員の
全荷重Mが次のようにして算出される。即ち、各センサ
部Sのうち上記着座面積に対応する各センサ部Sの出力
に基づきその各荷重mの和が乗員の全荷重Mとして算出
される。
【0024】その後、ステップ120において、各荷重
mがそれぞれしきい値mthと比較判定される。ここ
で、しきい値mthよりも大きい荷重mについての各セ
ンサ部Sの出力との関係において順次YESと判定され
る。ついで、ステップ130において、ステップ120
においてYESと判定された荷重mに係るセンサ部Sの
個数(以下、センサ部個数Aという)が上記着座面積と
して算出される。
【0025】以上のようにして全荷重M及びセンサ部個
数Aが算出されると、ステップ140において、乗員の
種類を判定する指標OSが次の数1の式に基づき算出さ
れる。
【0026】
【数1】 OS={(M/C1)2+(A/C2)22 この数1の式において、各符号C1、C2は定数を表
す。
【0027】ここで、数1の式を導入した根拠について
説明する。上記乗員が大人の場合、この大人がシート1
0に通常の姿勢でもって着座しているときには、大人の
体重は、図5にて白丸aの位置にて集中的に着座部10
a上に全荷重としてかかる。また、このような状態から
大人がシート10の背もたれ部10bを倒してもたれる
場合には、センサ部個数Aに変化はないが、着座部10
aに対する全荷重Mが図5にて矢印bにて示すように減
少する。一方、上記通常の状態から大人が足を組んだり
膝を立てたりすると、センサ部個数Aが図5にて矢印c
に示すごとく減少する。従って、シート10に着座した
大人がその着座状態から様々な姿勢をとった場合、図5
にて示す閉曲線dで囲われる領域(以下、変化領域Ra
という)内において全荷重M及びセンサ部個数Aが変動
する。
【0028】また、上記乗員が小人である場合、小人の
体重は大人の体重よりも軽いし、小人の着座部10aに
対する着座面積は大人の着座部10aに対する着座面積
よりも小さい。従って、小人がシート10に通常の姿勢
でもって着座しているときには、小人の体重は、図6に
て白丸eの位置にて集中的に着座部10a上に全荷重と
してかかる。また、このような状態から小人がシート1
0の背もたれ部10bを倒してもたれる場合には、セン
サ部個数Aに変化はないが、着座部10aに対する全荷
重Mが図6にて矢印fにて示すように減少する。一方、
上記通常の状態から小人が足を組んだり膝を立てたりす
ると、センサ部個数Aが図6にて矢印gに示すごとく減
少する。
【0029】従って、シート10に着座した小人がその
着座状態から様々な姿勢をとった場合、図6にて示す閉
曲線hで囲われる領域(以下、変化領域Rbという)内
において全荷重M及びセンサ部個数Aが変動する。ま
た、小人は、上述のごとく、大人よりも軽く着座面積も
小さいため、変化領域Rbは変化領域Raよりも図6に
て示す方向にずれて位置する。
【0030】これら両変化領域Ra、Rbを利用して乗
員が大人か小人かにつき判定する基準として、図6にて
示すごとく互いに直交する両直線X1、Y1のいずれか
を採用した場合、判定誤差ΔEが図6にて示すごとく発
生するおそれがある。なお、両直線X1、Y1は、原点
Oを基準とする直交座標軸X、Yにそれぞれ平行となっ
ている。
【0031】上記判定誤差に対しては、図7にて示すご
とく上記判定基準として、両変化領域Ra、Rbの境界
を斜めに通る円弧iを採用すれば、当該判定誤差ΔEは
最小限に抑制することができる。そこで、この点に着目
して、原点Oを中心とし円弧iを円周の一部とする円の
方程式を上記数1の式として採用することとした。これ
に伴い、数1の式において、定数C1、C2は、円弧i
を特定するように決定する。
【0032】次に、ステップ150において、乗員が着
座部10aに着座しているか或いは物体が着座部10a
上に置かれているかが判定される。
【0033】この判定にあたり用いられる判定基準は次
のようにして定められている。乗員の全荷重Mとセンサ
部個数Aとの関係を調べたところ、図8にて符号jで示
すようにほぼ直線的な帯状に分布する特性が得られた。
また、この特性jの中身を分析すると、上記変化領域R
a或いはRbに含まれる全荷重M、センサ部個数Aで特
定されることが分かった。
【0034】また、着座部10a上に物体(例えば、チ
ャイルドシート)を置いた場合、この物体の全荷重Mと
センサ部個数Aとの関係は、上記特性jを挟む両斜線領
域P、Q(図9参照)により特定されることが分かっ
た。ここで、両斜線領域P、Qの各対向直線P1、Q1
が特性jに対する境界を特定する。
【0035】そこで、次の両数2、数3の式で特定され
る各直線(上記対向直線P1、Q1)間にセンサ部個数
A及び全荷重が属するか否かをステップ150における
判定基準として採用することとした。
【0036】
【数2】A=αM+β
【0037】
【数3】A=γM+δ 但し、数2、数3の各式において、α、βは、上記対向
直線P1を満足するように決定される。また、γ、δ
は、上記対向直線Q1を満足するように決定される。
【0038】しかして、数2及び数3の両式で特定され
る両直線P1、Q1の間の領域にセンサ部個数A及び全
荷重Mが属しない場合には、ステップ150における判
定がNOとなる。これに伴い、ステップ160にて、着
座部10a上には物体が置かれていると判定される。
【0039】一方、ステップ150における判定がYE
Sとなる場合には、乗員が着座部10a上に着座してい
ることから、ステップ170において着座乗員が大人か
小人かにつき判定される。現段階にて、指標OSが基準
指標OSoと比較判定される。ここで、基準指標OSo
は上記円弧i(図7参照)を特定する数1の式により与
えられた指標OSでもって設定されている。
【0040】しかして、ステップ140での指標OSが
基準指標OSoよりも大きければステップ170にてY
ESと判定される。これに伴い、ステップ180におい
て、着座乗員は大人と判定される。一方、指標OSが基
準指標OSo以下であれば、ステップ170における判
定がNOとなる。これに伴い、ステップ190において
着座乗員は小人と判定される。
【0041】このようにステップ170における判定に
あたり、判定基準として採用した基準指標OSoは、上
述のごとく、円弧iを特定する数1の式により与えられ
た指標OSであるから、着座乗員が大人か小人かの判定
誤差ΔE(図7参照)は、直線X1或いはY1を判定基
準を用いた場合の判定誤差ΔE(図6参照)に比べて非
常に小さくなる。その結果、着座乗員が大人か小人かの
判定精度が著しく向上する。
【0042】よって、ステップ170におけるYESと
の判定結果を用いて、例えば、当該自動車に搭載のエア
バッグシステムにおけるエアバッグの動作を禁止するよ
うにすれば、この禁止精度を著しく向上できる。従っ
て、着座乗員が大人であるとの誤判定に伴うエアバッグ
の誤動作を確実に防止でき、小人をエアバッグによる加
害性から確実に保護し得る。また、また、ステップ15
0におけるNOとの判定結果を用いれば、シート10の
着座部10aに乗員が着座していない場合にエアバッグ
の展開を禁止することができ得る。
【0043】ちなみに、シートセンサ10が6×8(=
48)個のセンサ部Sを有する場合において、体重約2
7kgの平均的な6才の子供を小人として例にとり、ま
た、体重約50kgの小柄な女性を大人として例にとっ
て、上記6才の子供或いは小柄な女性がシート10に着
座した場合について調べてみた。
【0044】上記6才の子供が通常の姿勢でシート10
に着座したときには、シートセンサ20の各センサ部S
の出力荷重は、図10(a)にて示すような分布となっ
た。また、上記小柄な女性が通常の姿勢でシート10に
着座したときには、シートセンサ20の各センサ部Sの
出力荷重は、図10(b)にて示すような分布となり、
当該女性が、その通常の姿勢から、倒した背もたれ部1
0bにもたれた状態になると、シートセンサ20の各セ
ンサ部Sの出力荷重は、図10(c)にて示すような分
布となった。但し、ステップ120でのしきい値mth
を10g/cm 2とした。
【0045】以上の分布によれば、図10(a)の場
合、10g/cm2以上の荷重のセンサ部Sの個数は1
5個であり、その荷重の総和は430gであった。ま
た、図10(b)の場合、10g/cm2以上の荷重の
センサ部Sの個数は24個であり、その荷重の総和は6
20gであり、図10(b)の場合には、10g/cm
2以上の荷重のセンサ部Sの個数は22個であり、その
荷重の総和は420gであった。
【0046】また、図10において、領域W1は、セン
サ部Sの荷重が40乃至50g/cm2の範囲にあり、
領域W2は、センサ部Sの荷重が30乃至40g/cm
2の範囲にあり、領域W3は、センサ部Sの荷重が20
乃至30g/cm2の範囲にあり、領域W4は、センサ
部Sの荷重が10乃至20g/cm2の範囲にあり、ま
た、領域W5は、センサ部Sの荷重が0乃至10g/c
2の範囲にある。
【0047】しかして、図10(a)及び(b)から、
共に、同じ姿勢であれば、体重に対応した荷重の総和が
得られ、従来からの手法によって乗員の種類の判定が可
能であるが、図10(c)では、全体的に荷重が低くな
っているため、図10(a)の場合の荷重の総和とほぼ
等しい。但し、しきい値mthを10g/cm2として
センサ部個数Aを計算することにより、乗員の体格に応
じた違いが表れてくる。そこで、上述と同様にして指標
OSを図10(a)、(b)及び(c)の場合について
求めると、6才の子供の場合にはOS=0.28とな
り、小柄の女性の場合には、通常の姿勢のときOS=
0.37となり、背もたれ部10bにもたれているとき
にはOS=0.43となる。従って、これら指標を用い
れば、小人と大人の識別判定が精度よくなされ得ること
が分かる。
【0048】図11は、上記実施形態の変形例を示して
いる。この変形例においては、上記実施形態にて述べた
数1の式に代えて、次の数4の式が採用されている。
【0049】
【数4】A=εM+ζ この数4の式の導出根拠について説明する。図11にお
いて、図7にて示す円弧iに代えて、両領域Ra、Rb
の境界を斜めに通る線分kを採用しても、判定誤差E
を、図11にて示すごとく、最小限に抑制することがで
きる。
【0050】そこで、この点に着目して、線分kに一致
する直線式を上記数4の式として採用した。これに伴
い、数4の式において、勾配ε及び切片ζは、直線kを
特定するように決定する。これにより、判定誤差ΔE
は、図11にて斜線で示す円弧領域に抑制される。
【0051】また、上記実施形態にて述べたフローチャ
ートのステップ170においては、基準指標OSoとし
て、直線kを特定する直線式の切片が採用されている。
また、ステップ140では、ステップ110及び130
で求めた全加重M及びセンサ部個数Aに基づき数4の式
から切片ζが指標OSとして算出される。
【0052】そして、ステップ170では、OSo=直
線kで与えられる切片ζを判定基準として、ステップ1
30でのOS=ζに基づき乗員の種類が上記実施形態と
同様に判定される。これによっても、上記実施形態にて
述べたと同様の作用効果を達成できる。
【0053】なお、本発明の実施にあたり、両変化領域
Ra、Rbを区別する判定基準は、図7の円弧iや図1
1の線分kによるものに限ることなく、図7或いは図1
1にて図示左上方から右下方に向けて左下がりに変化す
ることで両変化領域Ra、Rbをその境界にて仕切る線
によるものであればよい。従って、図7或いは図11に
おいて変化領域Rbの変化領域Raからのずれ方向に対
する法線に並行な線であって両変化領域Ra、Rbの境
界を仕切る線を利用して、基準点(図7或いは図11で
の原点0)からの距離を規準指標として用いればよい。
【0054】また、本発明の実施にあたり、自動車に限
ることなく、一般に車両用シートに本発明を適用しても
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】シートに対する乗員の着座状態及びシートセン
サの埋設図状態を示す模式的側面図である。
【図3】(a)は図1のシートセンサの模式的平面図で
あり、(b)は当該シートセンサの部分拡大断面図であ
る。
【図4】図1のマイクロコンピュータの作用を示すフロ
ーチャートである。
【図5】シートに通常の姿勢で着座している大人の姿勢
の変化に応じたセンサ部個数Aと全荷重Mとの関係を示
す図である。
【図6】シートに通常の姿勢で着座している小人の姿勢
の変化に応じたセンサ部個数Aと全荷重Mとの関係を、
図5の大人の場合と共に示す図である。
【図7】図6のセンサ部個数Aと全荷重Mとの関係にお
いて指標OSを算出するための説明図である。
【図8】乗員がシートに着座した場合のセンサ部個数A
と全荷重Mとの関係を示すグラフである。
【図9】シートの着座部に物体をおいた場合のセンサ部
個数Aと全荷重Mとの関係を図8のグラフと共に示す説
明図である。
【図10】(a)は6才の子供がシートに通常の姿勢で
着座している場合の各センサ部Sの出力荷重の分布図で
あり、(b)は小柄な女性がシートに通常の姿勢で着座
している場合の各センサ部Sの出力荷重の分布図であ
り、(c)は小柄な女性が図10(b)の姿勢の状態か
ら、倒した背もたれ部にもたれている場合の各センサ部
Sの出力荷重の分布図である。
【図11】上記実施形態の変形例を示す図である。
【符号の説明】
10…シート、10a…着座部、10b…背もたれ部、
20…シートセンサ、30…マイクロコンピュータ、S
…センサ部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両用シート(10)の着座部(10
    a)内にてその着座面(11)に並行にかつ面状に分散
    して位置する複数のセンサ部(S)を備え、前記シート
    に対する乗員の着座状態に応じて前記着座面にかかる荷
    重を前記複数のセンサ部によりその位置に応じて検出す
    るシートセンサ(20)と、 前記複数のセンサ部のうち前記着座面に対する荷重に応
    じて出力を発生するセンサ部の個数及びその出力の和に
    応じて前記着座乗員の種類を判定する判定手段(14
    0、170)とを備える車両用シートの着座乗員判定装
    置。
  2. 【請求項2】 車両用シート(10)の着座部(10
    a)内にてその着座面(11)に並行にかつ面状に分散
    して位置する複数のセンサ部(S)を備え、前記シート
    に対する乗員の着座状態に応じて前記着座面にかかる荷
    重を前記複数のセンサ部によりその位置に応じて検出す
    るシートセンサ(20)と、 前記着座乗員が大人である場合にその姿勢の変化に応じ
    て出力を生ずるセンサ部の個数及びその出力の和からな
    る第1変化領域と、前記着座乗員が小人である場合にそ
    の姿勢の変化に応じて前記第1変化領域からずれるよう
    に出力を生ずるセンサ部の個数及びその出力の和からな
    る第2変化領域とを、当該第2の変化領域の前記第1変
    化領域からのずれ方向に対する法線に並行な所定の線で
    前記第1及び第2の変化領域の境界にて仕切るとき、当
    該所定の線の基準点からの距離で特定される指標を基準
    指標とし、この基準指標に基づき、前記複数のセンサ部
    のうち前記着座面に対する荷重に応じて出力を発生する
    センサ部の個数及びその出力の和に応じて決まる前記基
    準点からの距離を比較することで、前記着座乗員の種類
    を判定する判定手段(140、170)とを備える車両
    用シートの着座乗員判定装置。
  3. 【請求項3】 前記シートセンサは、前記着座面上に乗
    員に代えて物体をおいたとき、この物体から前記着座面
    にかかる荷重をも前記複数のセンサ部によりその位置に
    応じて検出し、 前記判定手段は、さらに、前記複数のセンサ部のうち前
    記着座面に対する前記物体の荷重に応じて出力を発生す
    るセンサ部の個数及びその出力の和を、前記複数のセン
    サ部のうち前記着座面に対する乗員の荷重に応じて出力
    を発生するセンサ部の個数及びその出力の和と比較する
    ことで、前記物体か否かを判定することを特徴とする請
    求項2に記載の車両用シートの着座乗員判定装置。
  4. 【請求項4】 前記判定手段は、その判定を、前記所定
    の線を所定の円弧として、当該所定の円弧の前記基準点
    からの距離で特定される指標を前記基準指標として行う
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の車両用シート
    の着座乗員判定装置。
  5. 【請求項5】 前記判定手段は、その判定を、前記所定
    の線を所定の直線状線分として、当該所定の線分の前記
    基準点からの距離で特定される指標を前記基準指標とし
    て行うことを特徴とする請求項2又は3に記載の車両用
    シートの着座乗員判定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005231539A (ja) * 2004-02-20 2005-09-02 Denso Corp 荷重センサおよび乗員保護システム
JP2010208491A (ja) * 2009-03-10 2010-09-24 Denso Corp 座席上重量物特定装置及び車載機器制御システム
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