JP2010208453A - ダイビングログ管理方法、ダイビングコンピュータ、およびログ管理サーバー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ダイビングコンピュータ1は、記録したダイビングログに基づいて警告情報を生成するとともに警告情報を経時変化させて警告内容を利用者に向けて出力し、ブラウザ端末100がダイビングログと認証情報をログ管理サーバー200に送信し、ログ管理サーバーは、ダイビングログを該当のダイバーに対応付けして記憶するとともに、各ダイバーに対応する警告情報を生成し、ブラウザ端末からの要求に従って警告情報を返信し、ブラウザ端末は、警告情報をダイビングコンピュータに転送し、ダイビングコンピュータは転送されてきた警告情報を最新の警告情報として更新するダイビングログ管理方法としている。
【選択図】図8
Description
ダイビングコンピュータは、
センサと、通信部と、時間測定部と、記憶部と、情報出力部とを備えるとともに、
センサからの出力信号に基づいてダイビングログを記録して前記記憶部に記憶し、
記憶したダイビングログに基づいて警告情報を生成し、
時間測定部により計測している時間情報に基づいて前記警告情報を経時変化させ、
警告情報の内容に応じて所定の警告内容を前記情報出力部に出力し、
前記通信部により前記ブラウザ端末にダイビングログを送信し、
前記ブラウザ端末は、通信中のダイビングコンピュータからダイビングログを受信すると、当該ダイビングログをダイバーの識別情報とともにログ管理サーバーに転送し、
ログ管理サーバーは、各ダイバーに一つ以上のダイビングログを対応付けして記憶したログ記憶部を備えるとともに、
ブラウザ端末から、ダイバーの識別情報とともに送信されてきたダイビングログを当該識別情報に該当するダイバーに対応付けして前記ログ記憶部に記憶し、
各ダイバーのダイビングログに基づいて各ダイバーの警告情報を生成し、
前記ブラウザ端末は、ダイバーの識別情報とともに警告情報の送付要求をログ管理サーバーに送信し、
ログ管理サーバーは、前記ブラウザ端末からの前記送付要求を受信すると、当該受信時点における該当ダイバーの警告情報を当該ブラウザ端末に返信し、
前記ブラウザ端末は、ログ管理サーバーから返信されてきた警告情報を通信中のダイビングコンピュータに転送し、
前記ダイビングコンピュータは、前記ブラウザ端末より転送されてきた警告情報を最新の警告情報として更新する、
ことを特徴としている。
本発明は、上記主たる発明に加え、以下の特徴を有するダイビングログ管理方法とすることもできる。
前記ログ管理サーバーは、複数の情報処理アルゴリズムに従って各ダイバーごとに複数の警告情報を生成するとともに、各警告情報に含まれる所定の情報の内容に基づいて選出した一つの警告情報を前記ブラウザ端末に返信すること
また本発明は、上記ダイビングコンピュータとログ管理サーバーにも及んでおり、ダイビングコンピュータに係る発明は、
センサと、通信部と、時間測定部と、記憶部と、情報出力部と、制御部とを備え、
通信部は、制御部により、ブラウザ端末と通信し、
制御部は、
センサからの出力信号に基づいてダイビングログを記録して前記記憶部に記憶する処理と、
記憶したダイビングログに基づいて警告情報を生成する処理と、
時間測定部により計測している時間情報に基づいて前記警告情報を経時変化させる処理と、
警告情報の内容に応じて所定の警告内容を前記情報出力部に出力する処理と、
前記通信部により前記ブラウザ端末にダイビングログを送信する処理と、
前記ブラウザ端末より転送されてきた警告情報を、最新の警告情報として更新する処理と、
を実行する。
Webサーバーと、ログ記憶部と、制御部を備え、
Webサーバーは、アクセスしてきたブラウザ端末と通信し、
ログ記憶部は、各ダイバーに一つ以上のダイビングログを対応付けして記憶し、
制御部は、
ブラウザ端末から、ダイバーの識別情報とともに送信されてきたダイビングログを当該識別情報に該当するダイバーに対応付けして前記ログ記憶部に記憶する処理と、
各ダイバーのダイビングログに基づいて各ダイバーの警告情報を生成する警告情報生成処理と、
前記ブラウザ端末から警告情報の送付要求を受信すると、当該受信時点における該当ダイバーの警告情報を当該ブラウザ端末に返信する警告情報返信処理と、
を実行することとしている。
周知のごとく、ダイバーがスクーバダイビング中に呼吸する圧縮空気の中には、所定の割合割合で窒素と酸素が含まれている(一般的にはN2:O2=8:2)。そして、呼吸により体内に入った窒素は、高水圧下では体内組織に溶け込む。すなわち、水中で呼吸すると窒素が体内組織に吸収される。組織に溶け込んだ窒素は、浮上中および浮上後に徐々に対外に排出されるが、溶け込んだ量が「M値」と呼ばれる限界量を超えると、浮上後、窒素が体内に閉じこめられてしまい、気泡となって残る。この気泡が身体に障害をもたらし減圧症の原因となる。
減圧症は、減圧症に対する知識や潜水技術が未熟なビギナーダイバーが罹りやすい一方で、インストラクターやプロのダイバーなど高度な知識と技術を有する熟練ダイバーにおける症例も多い。これは、ダイビングコンピュータでは、極めてハーフタイムが遅い組織については、一般的に想定されるダイビングでは窒素の吸収を考慮する必要性がないため、体内窒素量を計算していないためと考えられる。すなわち、潜水頻度が極めて高く潜水深度も深いダイバーでは、その遅い組織にも窒素が取り込まれ、遅い組織では排出速度も遅いことから、極めて微量の窒素であっても確実に吸収されて、それが蓄積されていくためと考えられている。
本発明は、このようなダイビングコンピュータ単体は対応できない課題に鑑みてなされたものである。
図1に本発明のダイビングログ管理方法を実施するための要件の一つである、ダイビングコンピュータの一実施形態を示した。この図では、腕時計型のダイビングコンピュータを示した。ダイビングコンピュータ1は、ダイバーの腕10に装着するためのリストバンド2を備え、防水・耐水圧構造を有するケース3の前面には、液晶表示器(LCD)4が配設されている。LCD4には、時刻や減圧症予防を含むダイビングに関わる各種情報が表示される。また、ケース3前面のフレーム部分には、このダイビングコンピュータ1を操作するための複数の操作ボタン5が配設されている。
上記ダイビングコンピュータ1は、以上の構成を備え、ダイビングログの作成機能と、減圧症予防機能とを備えている。まず、ダイビングログの作成機能について説明する。MPU20は、水検知センサ32からの水検知データと圧力センサ29からの水圧データを監視し、水検知データの出力を検出すると、LCD4にダイビング中の状態を表示する動作モード(ダイブモード)に切り換える。そして、ダイブモードにおいて、所定の水深に相当する水圧データが入力されたならば、その水圧データ入力時点をダイビングログの記録開始時点としてその時点の日時を記録するとともに、以後の水深を所定のサンプリング周期毎に記録していく。
ROM22には、記録したダイビングログ60や各種センサ(29〜32)からの情報を上述したアルゴリズムに従って処理するプログラムや各組織ごとのハーフタイムを記述する関数などが記憶されている。MPU20は、そのプログラムを実行することで体内窒素量を人体の各組織について個別に計算し、ダイビング時やダイビング後におけるダイバーの行動を規制するための警告情報を生成する。
ダイビングコンピュータ1は、自身に記憶されているログファイルの内容や各種センサー(29〜32)によって監視される現在の環境に基づいて警告情報を生成し、その情報の内容を適時に出力することで、ダイバーにおける減圧症の発症を予防している。しかし、上述したように、ダイビングコンピュータ1単体では、その予防機能にも限界がある。
図8に上記ネットワーク構成における各コンピュータ間の通信手順や各コンピュータにおける情報処理の流れを示した。
まず、ログファイル50をアップロードするための手順や情報処理を説明する。ダイビングコンピュータ1をクレイドル40を介してブラウザ端末100に接続すると、互いに識別子を交換したり通信プロトルを確認したりして通信リンクを確立し(s1)、互いに通信可能な状態となる。本実施例では、ブラウザ端末100からは、ダイビングコンピュータ1のフラッシュメモリ34が外部記憶として認識される。利用者は、この状態でブラウザ端末200を操作し、所定のURLを指定したHTTPリクエストをインターネット上に送出させる(s2,s3)。このURLは、ログ管理サーバー200がWebサーバー機能によって公開している所定のWebページを同定しており、ログ管理サーバー200は、HTTPレスポンスとして、このWebページをブラウザ端末100に返送し(s4)、ブラウザ端末100ではこのWebページが閲覧可能に表示される。
ダイビングコンピュータ1は、ブラウザ端末100を経由してログ管理サーバー200から警告情報204のファイルをダウンロードすると、記憶していた警告情報をこのダウンロードファイルに記述されている警告情報に更新する(図8,s26)。それによって、例えば、ダイビングコンピュータ1単体では、すでに体内窒素量が安全レベルにまで排出されて、飛行機搭乗禁止の警告表示74(図5参照)が消灯していたのが、長期間にわたって蓄積された窒素が完全に排出されておらず、警告情報304をダウンロードしたら搭乗禁止の警告表示74が表示されるなど、ダイビングコンピュータ1単体では、管理できない長期の間に渡って体内窒素量を正確に監視することができる。それによって減圧症を確実に防止することができる。
上記実施例では、処理対象となるログファイル50の数やダイビングコンピュータ1側で計算対象外としている組織についても体内窒素を計算していた。しかし、基本的な情報処理アルゴリズムは同じである。すなわち、一つの減圧理論に基づいて警告情報を生成していた。この例に限らず、警告情報のデータ形式が同じであれば、ログ管理サーバー200とダイビングコンピュータ1とにおける警告情報を生成する際の情報処理アルゴリズムが異なっていてもよい。例えば、将来、より優れた減圧理論が発表された際、その理論に基づいて警告情報を生成するプログラムをログ管理サーバー200側に実装させれば、ダイビングコンピュータ1のプログラムを変更することなくその理論に基づいて生成された警告情報を利用することが可能となる。
21 RAM、22 ROM、25 表示制御部、26 操作制御部、
27a スピーカ、27b 圧電振動子28 音声出力制御部、
29〜32 センサ、34 不揮発性メモリ、35 通信インタフェース、
40 クレイドル、50 ログファイル、60 ダイビングログ、
72〜74,80〜82 警告情報表示
100 ブラウザ端末、150 インターネット、200 ログ管理サーバー
Claims (7)
- ダイビングコンピュータと、ブラウザ端末と、Webサーバー機能を備えたログ管理サーバーとにより、ダイビングログを管理する方法であって、
ダイビングコンピュータは、
センサと、通信部と、時間測定部と、記憶部と、情報出力部とを備えるとともに、
センサからの出力信号に基づいてダイビングログを記録して前記記憶部に記憶し、
記憶したダイビングログに基づいて警告情報を生成し、
時間測定部により計測している時間情報に基づいて前記警告情報を経時変化させ、
警告情報の内容に応じて所定の警告内容を前記情報出力部に出力し、
前記通信部により前記ブラウザ端末にダイビングログを送信し、
前記ブラウザ端末は、通信中のダイビングコンピュータからダイビングログを受信すると、当該ダイビングログをダイバーの識別情報とともにログ管理サーバーに転送し、
ログ管理サーバーは、各ダイバーに一つ以上のダイビングログを対応付けして記憶したログ記憶部を備えるとともに、
ブラウザ端末から、ダイバーの識別情報とともに送信されてきたダイビングログを当該識別情報に該当するダイバーに対応付けして前記ログ記憶部に記憶し、
各ダイバーのダイビングログに基づいて各ダイバーの警告情報を生成し、
前記ブラウザ端末は、ダイバーの識別情報とともに警告情報の送付要求をログ管理サーバーに送信し、
ログ管理サーバーは、前記ブラウザ端末からの前記送付要求を受信すると、当該受信時点における該当ダイバーの警告情報を当該ブラウザ端末に返信し、
前記ブラウザ端末は、ログ管理サーバーから返信されてきた警告情報を通信中のダイビングコンピュータに転送し、
前記ダイビングコンピュータは、前記ブラウザ端末より転送されてきた警告情報を最新の警告情報として更新する、
ことを特徴とするダイビングログ管理方法。 - 請求項1において、前記ログ管理サーバーは、前記ダイビングコンピュータの制御部が前記警告情報を生成するための情報処理アルゴリズムとは異なる情報処理アルゴリズムに従って生成した警告情報を前記ブラウザ端末に返信することを特徴とするダイビングログ管理方法。
- 請求項1において、前記ログ管理サーバーは、複数の情報処理アルゴリズムに従って各ダイバーごとに複数の警告情報を生成するとともに、各警告情報に含まれる所定の情報の内容に基づいて選出した一つの警告情報を前記ブラウザ端末に返信することを特徴とするダイビングログ管理方法。
- ダイビングコンピュータであって、
センサと、通信部と、時間測定部と、記憶部と、情報出力部と、制御部とを備え、
通信部は、制御部により、ブラウザ端末と通信し、
制御部は、
センサからの出力信号に基づいてダイビングログを記録して前記記憶部に記憶する処理と、
記憶したダイビングログに基づいて警告情報を生成する処理と、
時間測定部により計測している時間情報に基づいて前記警告情報を経時変化させる処理と、
警告情報の内容に応じて所定の警告内容を前記情報出力部に出力する処理と、
前記通信部により前記ブラウザ端末にダイビングログを送信する処理と、
前記ブラウザ端末より転送されてきた警告情報を、最新の警告情報として更新する処理と、
を実行することを特徴とするダイビングコンピュータ。 - 情報通信ネットワークに接続されたコンピュータシステムにより構成されたログ管理サーバーであって、
Webサーバーと、ログ記憶部と、制御部を備え、
Webサーバーは、アクセスしてきたブラウザ端末と通信し、
ログ記憶部は、各ダイバーに一つ以上のダイビングログを対応付けして記憶し、
制御部は、
ブラウザ端末から、ダイバーの識別情報とともに送信されてきたダイビングログを当該識別情報に該当するダイバーに対応付けして前記ログ記憶部に記憶する処理と、
各ダイバーのダイビングログに基づいて各ダイバーの警告情報を生成する警告情報生成処理と、
前記ブラウザ端末から警告情報の送付要求を受信すると、当該受信時点における該当ダイバーの警告情報を当該ブラウザ端末に返信する警告情報返信処理と、
を実行することを特徴とするログ管理サーバー、 - 請求項5において、前記制御部は、前記警告情報生成処理では、複数の情報処理アルゴリズムに従って各ダイバーごとに複数の警告情報を生成するとともに、各警告情報に含まれる所定の情報の内容に基づいて特定の警告情報を選出する処理を実行し、当該選出した警告情報を前記警告情報返信処理により前記ブラウザ端末に返信することを特徴とするログ管理サーバー。
- 請求項5または6において、前記制御部は、前記ダイビングログを前記ログ記憶部に記憶した時点と、前記警告情報の送付要求を受信した時点で前記警告情報を更新する処理を実行することを特徴とするログ管理サーバー。
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