JP2010207577A - 体腔内へのアクセスを提供するための方法及びデバイス - Google Patents

体腔内へのアクセスを提供するための方法及びデバイス Download PDF

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Abstract

【課題】 外科用アクセスを体腔内に提供するための方法及びデバイスを提供する。
【解決手段】 一実施形態において、開創器に結合されたハウジングを含む外科的アクセスデバイスが提供される。ハウジングは、外科器具を受容するための1つ以上の可動シールポートを有し得る。各可動シールポートは、1つ以上のシール要素を内部に含んで、ポートを密閉し、及び/又は可動シールポートを通して配置された外科器具の周囲にシールを形成し得る。各可動シールポートは、ハウジングに対して回転可能であってもよく、各シール要素は、所定の軌道経路に沿ってハウジングに対して回転可能であってもよい。
【選択図】 図1

Description

開示の内容
〔技術分野〕
本発明は、体腔内に外科的アクセスを提供するための方法及びデバイスに関する。
〔背景技術〕
腹部腹腔鏡手術は、1980年代後期に胆嚢の腹腔鏡除去の伝統的な(開放)手術に勝る利点が明らかとなって以来、人気を得た。術後回復時間の短縮、術後疼痛及び創傷感染の顕著な低下、並びに美容的結果の改善は、体腔壁のより小さい切開を用いて手術を行う腹腔鏡外科医の能力から主に派生した、腹腔鏡手術の確立された利点である。
腹腔鏡手技は、一般に、COガスを約2kPa(15mm Hg)の圧力迄、腹腔へ吹送することを含む。腹腔壁を貫通した後、直径5〜10mmの真っ直ぐな管状カニューレ又は外套針スリーブを腹腔内に挿入する。手術室モニターに接続された腹腔望遠鏡を使用して術野を可視化し、腹腔望遠鏡は外套針スリーブを通して配置される。腹腔鏡器具(把持器、解剖器具、鋏、開創器等)は、外科医及び手術助手(一人又は複数人)による操作のために、2つ以上の追加の外套針スリーブを通して配置される。
最近、直径2〜3mmの真っ直ぐな外套針スリーブ及び腹腔鏡器具を使用した、通称「ミニ腹腔鏡検査」が導入されている。成功した場合、ミニ腹腔鏡検査は腹腔壁外傷を更に低減させ、美容術を改善することができる。しかしながら、ミニ腹腔鏡手技に使用される器具は、一般に、より高価で壊れやすい。それらの機能的な制限により、またそれらのより小さい直径(弱い吸引−洗浄システム、乏しい耐久性、低下したビデオ画質)により、ミニ腹腔鏡器具は、一般に、有利な解剖構造(薄い腹腔壁、僅かな癒着、最小の炎症等)を有する選択された患者にのみ使用することができる。これらの患者の腹腔鏡治療を必要とする患者における割合は少ない。加えて、より小さい2〜3mmの切開でも、尚、望ましくない美容的結果及び創傷合併症(出血、感染、疼痛、ケロイド形成等)を生じ得る。
より小さく、またより少数の体腔切開の利点が証明されているため、単一の切開のみ使用して手術を実行することが望ましいと思われる。臍は、十分隠れた場所にあり、最も薄く、腹壁で最も血管が少ない領域である。臍は、一般に、腹腔鏡手技において腹腔に入ることの好ましい選択肢である。臍切開は、美容面を有意に損なわず、また創傷合併症の危険を増大させずに(より大きい標本を取り出すために)容易に拡大することができる。しかしながら、臍を通した導入の一つの欠点は、2つ以上の標準的な(真っ直ぐな)カニューレ及び腹腔鏡器具を臍内で互いに隣り合わせて配置することが、外科医の手同士の間の、外科医の手と器具との間の、及び器具間の干渉を表現するいわゆる「箸」効果(“chopstick” effect)を生じることである。この干渉は、記載された治療を実行する外科医の能力を大きく低下させる。
〔発明の概要〕
〔発明が解決しようとする課題〕
したがって、臍又は他の場所に位置する外科的ポートを通して腹腔鏡手技を完全に実行できると同時に、「箸効果」を低減又は排除する器具及び外套針システムが必要とされている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、一般に、体腔内に外科的アクセスを提供するための方法及びデバイスを提供する。一実施形態において、内部に延びるワーキングチャネルを有するハウジングと、このハウジングに結合し、第一及び第二のシール要素を有する基部とを含む外科的アクセスデバイスが提供される。基部は、ハウジングに対して回転するよう構成され、第一及び第二のシール要素は、各々、第一及び第二のシール要素を通ってワーキングチャネル内に挿入された器具を受容するよう構成されている。第一及び第二のシール要素の各々は、所定の軌道経路において、第一及び第二のシール要素の他方とは独立して可動である。
第一及び第二のシール要素、並びにそれらが可動な所定の軌道経路は、任意の数の変形物を有し得る。例えば、第一及び第二のシール要素の各々は、所定の軌道経路において横方向に可動であってもよい。他の例において、その内部にて実質的に固定位置に保持された外科器具を有する第一のシール要素は、第二のシール要素の所定の軌道経路における移動に応答して、所定の軌道経路を移動するよう構成されていてもよい。更なる別の例において、第一及び第二のシール要素の所定の軌道経路は、各々、基部の中心軸とずれた中心軸を有してもよい。尚、別の例において、第一及び第二のシール要素の各々は、基部内に回転可能に配置された支持体内に配置されていてもよく、各シール要素は、その対応する支持体に対して偏心している。いくつかの実施形態において、第一及び第二のシール要素の各々は、それらを通して挿入される器具を全く有さずに、流体シールを提供するよう構成されていてもよい。
デバイスは、他の任意数の様式にて変更され得る。例えば、基部は、内部に形成された第一及び第二の切り欠きを含んでもよく、第一及び第二の切り欠きの周辺は、各々、第一及び第二のシール要素の所定の軌道経路を画定してもよい。いくつかの実施形態において、デバイスは、ハウジングに結合するよう構成された近位開創器基部内に形成された側部アクセスポートであって、その側部アクセスポートを通して挿入された器具を受容するよう構成された、側部アクセスポートを含むことができる。側部アクセスポートは、基部を含む平面からずれた平面内に延びていてもよい。更なる別の例において、デバイスは、ハウジングに対して定着して、又は回転可能に結合された開創器を含んでもよい。開創器は、内部に配置された開創器シールドを有してもよい。
いくつかの実施形態において、デバイスは、基部内に定着して配置され、かつ基部に対して固定位置に残留するように、構成された、少なくとも1つの固定シール要素を含んでもよい。第一及び第二のシール要素並びに少なくとも1つの固定シール要素が、基部の中心軸の周囲に径方向に配置され得る。少なくとも1つの固定シール要素は、第一及び第二のシール要素を含む平面からずれて、その平面と平行な平面内に配置されていてもよい。デバイスは、第一及び第二の固定シール要素を含んでもよく、第一の固定シール要素は、第一及び第二のシール要素を含む平面の下方に配置され、第二の固定シール要素は、第一及び第二のシール要素を含む平面の上方に配置されている。
更なる別の実施形態において、ワーキングチャネルを画定するハウジングを含む、外科的アクセスデバイスが提供される。ハウジングは、基部と、基部内に回転可能に配置された支持体と、支持体の中心回転軸からずれた位置において支持体内に配置されたシール要素と、を有する。シール要素は、同シール要素を通してワーキングチャネル内に挿入された外科器具を受容するよう構成されている。いくつかの実施形態において、ハウジングは、基部内に回転可能に配置された第二の支持体と、第二の支持体の中心回転軸からずれた位置に配置された第二のシール要素と、を有してもよい。第二のシール要素は、同シール要素を通してワーキングチャネル内に挿入された外科器具を受容するよう構成され得る。第二の支持体の中心回転軸は、第一の支持体の中心回転軸からずれていてもよい。内部にて実質的に固定位置に保持された外科器具を有するシール要素が、所定の軌道経路における第二のシール要素の移動に応答して、所定の軌道経路において移動するよう構成されていてもよい。デバイスは、任意数の変形物を有することができる。例えば、支持体の中心回転軸は、基部の中心回転軸からずれている。別の例において、基部が、基部に対して固定位置に残留するように、また、ハウジングに対して基部と共に移動するように、構成された、少なくとも1つの固定シール要素を有する。
更なる別の実施形態において、回転可能に結合された基部を有するハウジングを含む、外科的アクセスデバイスが提供される。基部は、少なくとも1つの可動シール要素を含む複数のシール要素を有し、この少なくとも1つの可動シール要素は、その内部を通して挿入された器具の周囲にシールを形成するよう構成され、他のシール要素とは独立して基部に対して回転可能である。少なくとも1つの可動シール要素の、基部に対する回転は、基部の中心点からの少なくとも1つの可動シール要素の距離を変更するのに有効である。いくつかの実施形態において、基部は、第一及び第二の可動シール要素を有し得る。デバイスは、任意数の変形物を有することができる。例えば、基部は、円形であり、基部の中心点の周囲を回転するよう構成されていてもよい。別の例において、少なくとも1つの可動シール要素は、基部の平面内で回転可能であってもよい。いくつかの実施形態において、デバイスは、ハウジングに結合された可撓性の開創器を含んでいてもよい。側部アクセスポートが、開創器の近位開創器基部内に形成されてよく、また、側部アクセスポートを通して挿入された開創器を受容するよう構成され得る。基部は、側部アクセスポートに対して回転するよう構成されていてもよい。別の例において、ハウジングは、ハウジングの近位端と、ハウジングの遠位端との間で内部に延びるワーキングチャネルを画定することができる。基部はハウジングの近位端に配置されてよく、それによりシール要素を通して挿入された器具がワーキングチャネル内に延びる。少なくとも1つの可動シール要素は支持体内に配置されてもよく、同支持体は基部内に形成された所定の形状内で回転可能に配置され、少なくとも1つの可動シール要素は、その支持体に対して偏心している。基部の中心点は、所定の形状から離間されていてもよい。
別の態様において、組織を通って体腔へ至るアクセスを提供する方法が提供される。同方法は、外科的アクセスデバイスが組織を通って体腔内に延びるワーキングチャネルを形成するように、その組織を貫通して形成された開口内に前記外科的アクセスデバイスを配置することと、外科的アクセスデバイス内の第一のシール要素を通して、また前記外科的アクセスデバイスの前記ワーキングチャネルを通して、第一の外科器具を挿入して、前記第一の外科器具の遠位端を前記体腔内に配置することと、第一の外科器具を移動させて、第一のシール要素を、第一のシール要素が前記外科的アクセスデバイスの中心点からの第一の距離に配置されている第一の位置から、第一のシール要素が第一の距離とは異なる前記外科的アクセスデバイスの中心点からの第二の距離に配置されている第二の位置に、軌道経路に沿って移動させることと、を含む。本方法は、任意数の変形物を有することができる。例えば、第一の外科器具の移動は、ハウジングに結合された外科的アクセスデバイスの基部を回転させ得る。基部の回転は、外科的アクセスデバイス内の、内部を通して挿入された第二の外科器具を有する第二のシール要素を、軌道経路に沿って、第二のシール要素が外科的アクセスデバイスの中心点からの第三の距離に配置されている第三の位置から、第二のシール要素が第三の距離とは異なる外科的アクセスデバイスの中心点からの第四の距離に配置されている第四の位置に、移動させ得る。別の例において、ワーキングチャネルは外科的アクセスデバイスのハウジングを通って延びていてもよく、第一の外科器具の移動は、ハウジングに結合された外科的アクセスデバイスの基部をハウジングに対して回転させ得る。
本発明は、以下の詳細な説明を付属の図面と併せ読むことでより完全に理解されよう。
内部に延びる第一及び第二の固定シールポートと第一及び第二の可動シールポートとを有する、外科的アクセスデバイスの一実施形態の斜視図。 図1のデバイスの平面図。 図1のデバイスの断面図。 図1のデバイスの別の断面図。 図1のデバイスの部分断面分解図。 図1のデバイスのシール基部及びシールポートの分解図。 シール基部を通って延びるシールポートを有さない、図1のデバイスのシール基部の平面図。 シール基部を通って延びるシールポートを有さない、図1のデバイスのシール基部の底面図。 図1のデバイスの固定シールポートの部分分解図。 図1のデバイスの別の固定シールポートの分解図と、内部に固定シールポートが配置され得るシール基部の部分斜視図。 図1のデバイスの可動シールポートの分解図。 可動シールポートの1つが、デバイスの、シール基部、ハウジング、及び開創器に対して回転した図1のデバイスの平面図。 シール基部がハウジング及び開創器に対して回転し、可動シールポートの1つがシール基部、ハウジング及び開創器に対して回転した、図1のデバイスの平面図。 シール基部がハウジング及び開創器に対して回転し、各可動シールポートがシール基部、ハウジング、開創器、及び互いに対して回転した、図1のデバイスの平面図。 シールアセンブリの一実施形態の斜視図。 弾性シールアセンブリの一実施形態の部分断面図。 弾性シールアセンブリの別の実施形態の部分断面図。 中空内部を有する弾性シールアセンブリの一実施形態の部分断面図。 組織内に配置された開創器を有する、図1のデバイスの部分断面、斜視、分解図。 開創器内に配置されたばねアセンブリを有する、図18のデバイスの部分断面、斜視、分解図。 組織内に配置された図19のデバイスの部分断面斜視図。 図20のデバイス内で、可動シールポートを通して各々挿入された第一及び第二の外科器具の斜視図。 外科的アクセスデバイスの別の実施形態の固定シールポートを通して各々挿入された第一及び第二の外科器具の斜視図。 第一の外科器具の近位部分が、第二の外科器具の近位部分に接近して移動され、第一の外科器具の遠位部分が、第二の外科器具の遠位部分から離れて移動された、図21Aの第一及び第二の外科器具の部分断面、斜視図。 第一の外科器具の近位部分が、第二の外科器具の近位部分に接近して移動され、第一の外科器具の遠位部分が、第二の外科器具の遠位部分から離れて移動された、図21Bの第一及び第二の外科器具の部分断面、斜視図。 第一の外科器具の近位部分が、第二の外科器具の近位部分に対して垂直かつ水平に移動され、第一の外科器具の遠位部分が、第二の外科器具の遠位部分に対して垂直かつ水平に移動された、図22Aの第一及び第二の外科器具の斜視図。 第一の外科器具の近位部分が、第二の外科器具の近位部分に対して垂直かつ水平に移動され、第一の外科器具の遠位部分が、第二の外科器具の遠位部分に対して垂直かつ水平に移動された、図22Bの第一及び第二の外科器具の斜視図。 図23Aのデバイスを通して挿入された第一及び第二の外科器具の側面図。 図23Bのデバイスを通して挿入された第一及び第二の外科器具の側面図。 図23Aのデバイスを通して挿入された第一及び第二の外科器具の別の側面図。 図23Bのデバイスを通して挿入された第一及び第二の外科器具の別の側面図。 図23Aのデバイスを通して挿入された第一及び第二の外科器具の底面図。 図23Bのデバイスを通して挿入された第一及び第二の外科器具の底面図。 図23Aのデバイスを通して挿入された第一及び第二の外科器具の平面図。 図23Bのデバイスを通して挿入された第一及び第二の外科器具の平面図。 組織内で変形された開創器を有する、図1のデバイスの部分断面、斜視、分解図。 組織内に配置された開創器のワーキングチャネルを通過した廃棄物処理袋を有する、図28のデバイスの部分断面側面図。 外科的アクセスデバイスの別の実施形態の部分切除分解図。 図30のデバイスのシール基部の分解図。 開創器内に配置されたばねアセンブリを有する、図30のデバイスの分解図。 組立てた図30のデバイスの部分断面図。 外科的アクセスデバイスの更なる別の実施形態の分解図。 外科的アクセスデバイスの別の実施形態の断面図。 外科的アクセスデバイスの更なる別の実施形態の部分断面図。 外科的アクセスデバイスの別の実施形態の断面図。 安全シールドの一実施形態を含む、外科的アクセスデバイスの更なる別の実施形態の断面図。 図38の安全シールドの斜視図。 図38の安全シールドの分解図。 安全シールドの第二の実施形態の断面側面図。 図41の安全シールドの断面平面図。 安全シールドの第三の実施形態の斜視図。 図43の安全シールドの断面側面図。 図43の安全シールドの断面平面図。 内部を通して挿入された外科器具を有する側部アクセスポートの一実施形態を含む、外科的アクセスデバイスの別の実施形態の断面図。 図46の側部アクセスポートの断面図。 内部を通して挿入された外科器具を有する側部アクセスポートの別の実施形態を含む、外科的アクセスデバイスの更なる別の実施形態の断面図。 側部アクセスポートと図48のデバイスの部分断面図。 外科器具が最小挿入位置にて側部アクセスポートを通して挿入された、図46のデバイスの断面図。 外科器具が最大挿入位置にて側部アクセスポートを通して挿入された、図46のデバイスの断面図。
本明細書に開示されるデバイス及び方法の、構造、機能、製造並びに使用の原理について、総合的な理解を提供するために、特定の例示的な実施形態を以後記載する。これらの実施形態の1つ以上の例を添付の図面に示す。当業者は、本明細書に詳細に記載した、並びに添付の図面に示したデバイス及び方法が、例示的な実施形態であり、本発明の範囲は、特許請求の範囲によってのみ定義されることを理解するであろう。1つの例示的な実施形態に関連して示されるか述べられる特徴は、他の実施形態の特徴と組み合わせてもよい。こうした改変物及び変形物は本発明の範囲内に含まれるものとする。
外科的アクセスを体腔内に提供するための様々な例示的な方法及びデバイスが提供される。一般に、本方法及びデバイスは、多数の外科器具が単一の外科的アクセスデバイス内の独立したアクセスポートを通して体腔内に挿入されることを可能にする。器具は、デバイスの中心軸の周囲を集団で回転可能であってもよく、それらの器具は互いに対して独立して可動であってもよく、それ故、患者の身体内での操作を容易にし得る。一実施形態において、外科用アクセスデバイスは、外科器具を受容するための1つ以上の可動アクセスポート又は可動シールポートを有するハウジングを含む。各可動シールポートは、ポートを密閉し、かつ/又は内部を通して配置された外科器具の周囲にシールを形成するための1つ以上のシール要素を内部に含んでもよい。可動シールポートは、各々ハウジングに対して回転可能であってもよく、シール要素は、所定の軌道経路の周囲を移動することができ、それにより、それを通って体腔内に挿入された器具が最適に配置され得る。これは「箸効果」を回避し、体腔内で器具のためのワーキング空間を増大させることを補助し得る。可動シールポートはまた、第一の可動シールポートを通して挿入された第一の外科器具の移動が第二の可動シールポートを移動させて、第二の可動シールポートを通して挿入された第二の外科器具が固定位置に残留できるように、構成されてもよく、これは器具を互いに関連して最適に配置することを助け得る。
様々な外科的アクセスデバイスは、創傷保護具、カニューレ、環状開創器、又は組織を通して経路を形成する他の部材(以後、一般に開創器と称する)も含み得る。開創器はハウジングから延びてもよく、また臍等の患者の身体内の開口内に配置されるよう構成されていてもよい。シールポートは各々、ハウジングを通って延び、開創器と整合したワーキングチャネルを画定することが可能である。本明細書に記載する任意の及び全ての外科的アクセスデバイスは、焼灼を使用する治療中に煙を排出することができる1つ以上の換気ポート、及び/又は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる「多ポート腹腔鏡アクセスデバイス(Multi-port Laparoscopic Access Device)」と題された2006年11月2日出願の米国特許出願第2006/0247673号に非限定的な例として記載されているように、内部を通して外科医が腹部に吹送して気腹を起こすことができる1つ以上の吹送ポート等の、様々な他の特徴も含み得る。吹送ポートは、デバイス上の任意の位置に配置されてよく、任意の寸法を有することができ、また当業者により理解されるように、ルアーロック(leur lock)又は針を受容し得る。
以下に更に説明するように、外科的アクセスデバイスの任意の及び全ての実施形態は、任意の構成要素及び/又は組織を貫通して、その内部で、その周囲に配置された1つ以上の安全シールドも含んで、デバイスを貫通して挿入されている外科器具による穿孔又は裂けに対して構成要素を保護し得る。加えて、外科的アクセスデバイスの任意の及び全ての実施形態は、外科的アクセスデバイスの所定の構成要素を、必要に応じて取り外し可能とする係合及び解放機構を含んでもよい。
使用時、及びまた以下に更に説明するように、本明細書に開示される外科的アクセスデバイスは、患者の体腔へのアクセスを提供するよう使用され得る。開創器は患者の身体の開口内に配置することができ、それにより、開創器の遠位部分が患者の体腔内に延び、ハウジングに結合するよう構成された近位部分は、患者の身体の外部上の患者の皮膚に隣接して配置される。開創器内のルーメンは、患者の身体内の開口を通して経路を形成することができ、それ故、外科器具は、身体の外部から内部体腔へ挿入され得る。患者の皮膚の弾性が、身体内に形成された開口又は切開内の開創器の保持を補助し得る。開創器は、天然のオリフィスであっても、又は切開により形成された開口であっても、患者の身体内の任意の開口内に配置することができる。一実施形態において、開創器は、実質的に可撓性であってもよく、それ故、必要に応じて組織内へ、及び組織内で容易に操作され得る。別の実施形態において、開創器は、実質的に剛性であっても、又は実質的に半剛性であってもよい。開創器は、当技術分野にて公知の任意の好適な材料、例えばシリコーン、ウレタン、熱可塑性エラストマー及びゴムから形成することができる。
一般に、腹部等の体腔内での外科手技中、外科的アクセスデバイスを通して吹送が提供されて、体腔を膨張させ、外科手技を容易にする。したがって、体腔内の吹送を維持するために、殆どの外科的アクセスデバイスは、内部に配置された少なくとも1つのシールを含んで、外科器具が外科的アクセスデバイスを通して挿入された際に空気及び/又は気体が逃げることを防止する。様々なシール要素が当技術分野にて公知であるが、一般に外科的アクセスデバイスは、同デバイスを通して配置された器具の周囲にシールを形成するが、さもなくば器具が同デバイスを通して配置されていない場合に、シールを形成しない少なくとも1つの器具シール;外科的アクセスデバイスを通して器具が配置されていない場合に、シールポートにより形成されるワーキングチャネルを密閉する少なくとも1つのチャネルシール、又はゼロ閉鎖(zero-closure)シール;又は外科的アクセスデバイスを通して配置された器具の周囲にシールを形成し、また、同デバイスを通して器具が配置されていない場合に、ワーキングチャネル内にシールを形成するのに有効な器具シールとチャネルシールとの組み合わせ、を含み得る。当業者は、例えばダックビルシール、円錐シール、フラッパー弁、ゲルシール、ダイアフラムシール、リップシール、虹彩シール等を含む、当技術分野にて公知の様々なシールを使用し得ることを理解するであろう。当業者はまた、本明細書に記載する任意の実施形態に、特定の実施形態の対応する記載にシールの組み合わせが詳細に説明されているか否かに関わらず、シールの任意の組み合わせを含めることができることも理解するであろう。
図1〜6に示す例示的な実施形態において、外科的アクセスデバイス10は、少なくとも1つの固定シールポートと、少なくとも1つの可動シールポートとを含む。外科的アクセスデバイス10は、シール基部26の一端部上に、及び開創器18に取り外し可能に結合されたハウジング16を有してもよく、シール基部は、固定シールポート及び可動シールポートを他方の端部上で支持し、また開創器は、ハウジング16から遠位方向に延びるよう構成されている。任意数の固定シールポート及び可動シールポートをシール基部26内に形成することができるが、この図示した実施形態では、第一の固定シールポート12a及び第二の固定シールポート12bと第一の可動シールポート14a及び第二の可動シールポート14bとが、シール基部26から延びている。以下に詳細に説明するように、基部26はハウジング16及び開創器18に関連して可動であってもよく、第一の可動シールポート14a及び第二の可動シールポート14bは、基部26、ハウジング16、開創器18及び互いに関連して可動であってもよい。このような構成は、様々なシールポート12a、12b、14a、14bの1つを通して挿入される外科器具間の干渉を防止する補助ができ、またデバイス10がアクセスを提供する体腔内での器具の位置決めを容易にし得る。
デバイス10はまた、基部26により支持される吹送ポート28を含んでもよいが、当業者は吹送ポート28がハウジング16内又は他の位置に配置されてもよいことを理解するであろう。当業者は吹送ポート28が様々な構成を有し得ることも理解するであろう。一般に、吹送ポート28は、吹送流体を、吹送ポート28の吹送オリフィス28aを通して、デバイス10がアクセスを提供する体腔の中へ、及び/又は体腔から外へ通過させるよう構成されていてもよい。
外科的アクセスデバイス10の近位部分30は、図示するようにシール基部26と、基部26を開創器18に解放可能に取り付けるよう構成された固定環形態のハウジング16と、シール基部26と固定環30との間に配置されて、基部26とデバイス10の遠位部分、例えば開創器18との間にシート及びシールを形成するよう構成されたばねアセンブリ32とを含んでもよい。開創器18、シール基部26、ハウジング30及びばねアセンブリ32は、各々、以下に更に説明するように、様々な寸法、形状及び構成を有し得る。
上述したように、開創器18は、ハウジング16から延びてもよく、また組織内に形成された開口内に配置されるよう構成されていてもよい。開創器18は、この例示的な実施形態に示すように、実質的に可撓性の部材であってよく、近位突縁46と遠位突縁40と、それらの間に延びる内部の細長い部分42とを有する。内部細長部分42は、近位突縁46及び遠位突縁40の直径よりも小さい直径を有してもよく、近位突縁46及び遠位突縁40の直径は、互いに同一であっても、又は異なっていてもよい。近位突縁46は、開創器18の近位部分内の近位開創器基部38内に着座されるよう構成されていてもよく、また場合により、当業者により理解されるように、接着物、密閉剤、相補的なねじ、又は任意の他の取付け機構を用いて近位開創器基部38に取り付けられてもよい。近位Oリング48を場合により近位突縁46内に配置して、近位開創器基部38内の開創器18に対する構造的支持の提供を補助することが可能である。遠位Oリング44は、場合により遠位突縁40内に配置されて、患者の身体内の開創器18に構造的支持を提供することが可能である。近位及び遠位Oリング48、44は、必要に応じて実質的に可撓性であり又は実質的に剛性であってもよく、特定の用途での使用のために互いに同一であり、又は異なっていてもよい。
ハウジング16は、図示するように、実質的に剛性の円筒形又は円形の部材であってもよく、また近位周辺部側壁を有してもよく、同側壁は、ハウジング16の遠位周辺部側壁の直径よりも小さい直径を有する。中央接続周辺側壁50は、近位側壁と遠位側壁との間において近位側壁及び遠位側壁から径方向外側にある角度を有して延びていてもよい。中央側壁50は、相補的なリップ52に対応する寸法及び形状を有してもよく、同リップはシール基部26上に形成され、かつ基部26から径方向外側へ延び、それ故、中央側壁50は、ハウジング16が開創器18に取り付けられた際に、リップ52に係合し、かつシール基部26をハウジング16と開創器18とに可動に結合させるよう構成され得る。
当技術分野にて公知の任意の係合及び解放機構を使用して、図1〜図5に示す実施形態に図示するように、ハウジング16と開創器18とを一緒に解放可能に嵌合させることができるが、デバイス10は、差し込みラッチ機構の形態の係合及び解放機構を含んでもよい。少なくとも1つの差し込み足部又はピン、例えば径方向に配置され、等間隔に離間され、又は任意の他の距離にて離間された4つの差し込み足部又はピン34が、ハウジング16の内側の周辺部から、例えば遠位側壁から、任意の長さで延びてもよく、これらは、近位開創器基部38の外側表面内に形成された対応するスロット36と係合するよう構成されていてもよい。ハウジング16上の差し込みピン34は、近位開創器基部38内のスロット36内へ下降されてもよい。次いでハウジング16が開創器18に対して第一の方向、例えば時計回り方向に回転され、それにより差し込みピン34がスロット36内で、ピン34がスロット36の末端部36aに接触する位置へと側方へ移動されて、それによりハウジング16を開創器18に固定する。スロット36のうちの1つ以上が、それら各々の末端部36aにて近位方向又は遠位方向(図示せず)に角度付けされてもよく、それにより差し込みピン34は近位方向又は遠位方向にスライドして、末端部36a内にパチンと嵌ることができ、差し込みピン34がスロット36を通って完全にスライドしてハウジング16の開創器18に対する固定を確実にすることを助ける。ハウジング16は、場合により表面構造16a、例えば隆起、出っ張り、粗い表面を含んで、ハウジング16の把持及び回転を容易にすることを補助できる。例えばシール基部26を異なる数又は異なる寸法のシールポートを有する他のシール基部と取り替える、又は開創器18を取り替えるために、ハウジング16と開創器18の離脱が所望される場合、ハウジング16を第二の、反対方向に回転させてもよく、それにより差し込みピン34はスロット36から自由に引き抜かれる。
ハウジング16が開創器の近位開創器基部38に固定されると、シール基部26は第一の方向、及び第二の反対方向、例えば反時計回りの方向に回転して、シール基部26をハウジング16に対して、及び開創器18に対して回転させることができる。基部26は、ハウジング16及び開創器18に対して第一及び第二の方向のうち一つのみに回転可能なように構成され得るが、基部26は、図示するように、第一及び第二の方向の両方に回転可能であり、このことは、シール基部26を通して挿入された外科器具を、互いに対してより効果的に配置することを助け得る。
上記に示したように、ばねアセンブリ32は、シール基部26と開創器18との間に配置されてもよい。詳細には、ばねアセンブリ32は、基部のリップ52の遠位表面と、近位開創器基部38の内部突起54との間にて結合されていてもよい。内部突起54は、図示するように、近位開創器基部38の周囲にて連続的に配置され、又は内部突起54は、近位開創器基部38の1つ以上の別個の部分の周囲に配置されていてもよい。
ばねアセンブリ32は、上述したように様々な寸法、形状及び構成を有してもよいが、ばねアセンブリ32は、図示するように、遠位ばね保持環32a及び近位ばね保持環32cを含んでもよく、それらの間にシールばね32bが配置されている。ばねアセンブリ32に弾性を提供することを助けるために、シールばね32bは、その周辺部の一セクションを貫通して形成された切り欠き62を有する実質的にc形状の環であってもよく、また、近位方向に延びる部分56aと遠位方向に延びる部分56bとが交互に配置された波状構造を有し得る。遠位ばね保持環32a及び近位ばね保持環32cは、各々、実質的に円形の環であってもよく、また、各々平面構成を有し得るが、シールばね32bの近位方向に延びる部分56aと遠位方向に延びる部分56bとの両方に係合するよう構成され得る。非限定的な例において、遠位ばね保持環32a及び近位ばね保持環32cは、各々、半球状のディンプル58、60を含み得る。遠位ばね保持環のディンプル58は、近位方向に向いていてもよく、シールばね32bの近位方向に延びる部分56aの下部に係合し配置されるように構成され、近位ばね保持環のディンプル60は、遠位方向に向いていてもよく、シールばね32bの遠位方向に延びる部分56aの下部に係合し配置されるように構成されていてもよい。図示する実施形態において、シールばね32bは、2つの近位方向に延びる部分56aと、2つの遠位方向に延びる部分56bとを含み、遠位ばね保持環32a及び近位ばね保持環32cは、各々、2つのディンプル58、60を含み、これらディンプルは、それらに対応するシールばね32bの波状部分に対応するが、当業者は、シールばね32bが任意数の近位方向及び遠位方向に延びる部分を有してもよく、遠位ばね保持環32aと近位ばね保持環32cとが任意数の対応するディンプル58、60又は他の安定化機構を有してもよいことを理解するであろう。当業者はまた、ディンプル58、60が任意の他のディンプル58、60と同一か又は異なっていてもよく、また、それらは各々、任意の寸法及び形状、例えば半球状、球状部分、円錐、四角形等を有していてもよいことを理解するであろう。シールアセンブリ構成要素の略円形形状は、シールアセンブリ32の形状を、シールアセンブリ32が嵌合し得るシール基部26及び開創器18の湾曲形状に概ね一致させることができる。シールアセンブリ32は基部26の垂直移動、例えば、ワーキングチャネルの中心軸に沿った、開創器18に対する近位及び/又は遠位移動を防止するよう構成され得るが、ディンプル58、60により、シールアセンブリ32は、開創器18に対する基部26の垂直移動を提供することができ、このことは、ハウジング16に対する基部26のより滑らかな回転を提供するのを助け得る。遠位ばね保持環32a及び近位ばね保持環32cは、この実施形態に示すように互いに対して回転するよう構成されていてもよく、このこともハウジング16に対する基部26のより滑らかな回転を提供するのを助け得る。遠位ばね保持環32a及び近位ばね保持環32c、並びにシールばね32bは、図示するように、各々、シールアセンブリ32の他の要素に対して回転するよう構成され得る。
図14は、シールアセンブリ64の代替的な実施形態を示し、このアセンブリは、遠位ばね保持環64aと近位ばね保持環64cと含み、それらの間にシールばね64bが配置されている。代替的なシールアセンブリ64は、代替的なシールアセンブリ64が、シールアセンブリ64の遠位ばね保持環64aと近位ばね保持環64cとを、互いに対して固定された径方向位置に維持するよう構成された固定機構を含む以外は、上述したシールアセンブリ32と同様である。遠位ばね保持環64a及び近位ばね保持環64cは、それにも関わらず、上述したものと同様に、例えばシールばね64bの波状部分に係合する各々のディンプル70(図14では遠位ばね保持環のディンプル70のみ可視)を含むことにより、互いに対して垂直方向に可動に構成され得る。
このシールアセンブリの固定機構は、様々な構成を有することができ、この実施形態では、少なくとも1つのタブ66を含む。径方向に配置された3つのタブ66は、図示するシールアセンブリ64の内側周囲に等間隔で離間されているが、当業者は、シールアセンブリ64が任意数のタブ66を有してもよく、また、タブ64は任意に配置し得ることを理解するであろう。タブ66は、近位ばね保持環64cと一体形成されたc形状のクランプを含むが、タブ66は任意の寸法、形状及び構成を有することができ、またばね保持環64a、64cのいずれとも、又は両方と一体形成されることができ、又はばね保持環64a、64cを結合するよう構成された独立した要素であってもよい。タブ66は、近位ばね保持環64cの内側周囲から、シールアセンブリ64の内側ルーメン68を通って、遠位ばね保持環64aに延びる。固定機構を実質的にシールアセンブリの内側ルーメン68内に配置することにより、シールアセンブリ64が嵌合されるハウジング及び開創器内で、固定機構によりシールアセンブリの嵌め込み及び回転が妨害されることを防止するのを助け得る。各タブ66は、タブ66の遠位部分内に形成された切り込み66aにおいて遠位ばね保持環64aと嵌合することができ、この切り込みは、遠位ばね保持環64aをその内部に嵌めるよう構成されている。タブ66は互いに同一であるよう図示されているが、各タブ66は、任意の他のタブ66と同一であっても、又は異なっていてもよい。シールアセンブリは、1つ以上の種類の固定機構を含むことができる。
外科的アクセスデバイスは、複数の構成要素を有するシールアセンブリ、例えば図5のシールアセンブリ32及び図14のシールアセンブリ64を含み得る一方、いくつかの実施形態では、外科的アクセスデバイスは、単一のシールアセンブリを含むことができ、同アセンブリは、シール基部と、シール基部が取り外し可能に取り付けられた外科的アクセスデバイスの遠位部分との間に、シート及びシールを形成するよう構成されている。図15に、単一シール部材72の一実施形態を示し、同シール部材は、弾性発泡材料から構成された円形環の形態を有する。特定のばね率に関する設計上の選択に基づき、任意の弾性発泡材料、例えば発泡ポリプロピレン又はポリエチレン、サノプレン(sanoprene)及びイソプレンを使用することができる。シール部材72は矩形の断面形状を有するが、シール部材は任意の断面形状を有することができる。非限定的な例において、図16に示すように、弾性発泡材から構成され、円形環形状を有する単一シール部材74は、z形の断面形状を有する。単一シール部材72、74は中実の断面を有するが、いくつかの実施形態において、単一シール部材は中空又は一部中空の内部を有してもよい。図17に、円形環形状及び矩形の断面形状を有し、矩形の中空内部を有する中空単一シール部材76の一実施形態を示す。
シール基部26は、固定及び可動シールポート12a、12b、14a、14bが内部に着座できるよう様々な寸法、形状及び構成を有してもよい。図6に示すように、シール基部26は、近位基部部分26a及び遠位基部部分26bを含み、これらはその間に捕捉された第一の固定シールポート12a及び第二の固定シールポート12b、並びに第一の可動シールポート14a及び第二の可動シールポート14bと一緒に嵌合するよう構成され得る。近位基部部分26aは、円形近位表面78と、近位表面78から遠位方向に延びる周囲壁82とを有してもよい。周囲壁82は、場合によりその内部に形成された1つ以上の切り欠き部分82aを含んでもよく、この切り欠き部分は、以下に更に説明するように、基部26を通して挿入された外科器具の角度付けを助けるよう構成されている。任意の取付け又は嵌合機構を使用して、近位基部部分26a及び遠位基部部分26bを定着して又は取り外し可能に一緒に嵌合し得るが、図示した実施形態では、近位基部部分26aの内側周囲、例えば周囲壁82の内側表面は、リップ84の外側表面と嵌合するよう構成されていてもよく、同外側表面は、リップ52から近位方向に延び、同リップは、遠位基部部分26b上に形成され、かつ同部分から延びている。近位基部部分26a及び遠位基部部分26bは、取付け機構、例えば接着物、密閉剤等を使用して一緒に定着して取付けられてもよいが、上述したように、近位基部部分26a及び遠位基部部分26bは、相補的なねじ等の取付け機構を使用して、取り外し可能に一緒に取付けされてもよい。近位基部部分26a及び遠位基部部分26bは、代替的に、ハウジング16によっても一緒に保持され得る。
図7A及び図7Bに示すように、シール基部26を通して、例えば近位基部部分26a及び遠位基部部分26bの両方を通して、第一、第二、第三及び第四のポート切り欠き又は開口80a、80b、80c、80dを形成して、各々、シールポート12a、12b、14a、14bを受容し得る。シール基部26は、それを通して形成された吹送ポート切り欠き又は開口80eを有して、吹送ポート28を着座させることができる。当業者は、シール基部26内に任意数のポート開口を形成することができ、同開口は基部26内に任意に配置され得ることを理解するであろう。図示する実施形態に示すように、ポート開口80a、80b、80c、80d、及びしたがってシールポート12a、12b、14a、14bも、シール基部26の中心軸又は中心点94の周囲に径方向に配置されると共に、固定シールポート12a、12b及び可動シールポート14a、14bは、基部中心点94の周囲に交互に配置されてもよい。
ポート開口80a、80b、80c、80dも、寸法と形状との任意の組み合わせを有することができる。図示するように、ポート開口80a、80b、80c、80dは、各々、内部に着座されたシールポート12a、12b、14a、14b、28の形状に対応する形状を有してもよく、これらは図示する実施形態において、開口80a、80b、80c、80dの各々に関して実質的に円形である。第一の固定シールポート12aを着座させるための第一のポート開口80aは、第二の固定シールポート12bを着座させるための第二のポート開口80bの第二の直径D2よりも大きい第一の直径D1を有してもよく、各々可動シールポート14a、14bを着座させるための第三のポート及び第四のポート開口80c、80dは、第一及び第二の直径D1、D2の両方よりも大きい第三の直径D3を有してもよい。吹送ポート開口80eは、任意の直径D4を有してもよい。第三の及び第四のポート開口80c、80dの第三の直径D3は、以下に更に説明するように、第一及び第二の可動シール要素の軌道経路の直径を画定し得る。非限定的な例において、基部26は、約60mmの直径D5を有してもよく、第一の直径D1は約15mmであってもよく、第二の直径D2は約9mmであってもよく、第三の直径D3は約25mmであってもよく、吹送直径D4は、約2mmであってもよい。
いくつかの実施形態において、シール基部の近位基部表面は、実質的に平らであってもよく、ポート開口は互いに同一の平面内に形成され、近位基部表面に平行に同一平面上に、又はシール基部内に陥没されている。別の実施形態では、図1〜図6に示したもののように、近位基部表面78は、近位基部表面78の平面から遠位方向に移動され、かつ同平面と平行に延びる少なくとも1つの陥没部分、及び/又は、近位基部表面78の平面から近位方向に延び、かつ同平面と平行に延びる少なくとも1つの隆起部分と非平面であってもよい。基部26は、第三の可動シールポート14a及び第四の可動シールポート14bを着座させる第三のポート開口80c及び第四のポート開口80d等の、近位基部表面78の平面内に形成されたポート開口も有し得る。シール基部の1つ以上の陥没部分及び1つ以上の隆起部分は、異なる長さのシール要素を補償して、各シール要素の遠位シール要素開口が、以下に説明するように、少なくとも外科的アクセスデバイス10が通常の(default)位置にあるとき、例えば図1〜図4に示すようにデバイス10が組織内に配置されず、それを通して挿入された外科器具が存在しないときに、開創器18の内部と接触するのを防止することを助け得る。
この図示した実施形態において、シール基部26は、1つの隆起した又は近位方向に延びるハウジング96を有し、同ハウジング内に第一のポート開口80aが形成されている。隆起したハウジング96は、任意の他の隆起ハウジングと同一の又は異なる任意の高さを有してもよく、近位基部表面78の上方に配置された第一のポート開口80a内に着座された第一の固定シール要素20のための遊び空間を提供して、第一の固定シール要素が、以下に説明するように、少なくとも外科的アクセスデバイス10が通常の位置にあるときに、開創器18と接触することを防止する助けをするよう構成されている。隆起ハウジング96は、図示するように剛性であってもよく、又は可撓性を有して、隆起ハウジング96の垂直方向、側方、及びシール基部26に対して角度付けされた移動を可能にしてもよい。
図示したシール基部26は、内部に第二のポート開口80bが形成された一つの陥没した部分98も有し得る。陥没部分98は、近位基部表面78の下方に任意の深さで陥没されてもよく、また、比較的小さいシール要素が基部26を通って延び、その遠位端が、基部26を通って延びる任意の他のシール要素の遠位端と実質的に同一平面になることを可能にするよう構成されていてもよい。この実施形態に示すように、基部26の陥没部分98は、近位基部部分26aの周囲壁82内に形成された切り欠き部分82aと連絡していてもよく、それにより部分98内の第二のポート開口80bを通した外科器具の角度付けされた挿入がより柔軟になり得る。ハウジング16の周囲壁102は、1つ以上の切り欠き部分(図示せず)を含んでもよく、同部分は、ハウジング16及び基部26が開創器18に取付けられた際に、基部26内に形成された1つ以上の切り欠き部分82aと径方向位置にて対応するよう構成されて、基部26を通した外科器具の挿入をより容易にし得る。
シールポート12a、12b、14a、14bは、当技術分野にて公知の任意の取付け又は嵌合機構を使用して、シール基部26に取付け又は嵌合されることができるが、図示した実施形態では、固定シールポート12a、12bは各々、係合ピンと孔とを使用してシール基部26と嵌合する一方、可動シールポート14a、14bは各々、近位基部部分26aと遠位基部部分26bとの間の締まり嵌めを介してシール基部26と嵌合する。一般に、第一の固定シールポート12a及び第二の固定シールポート12b並びに第一の可動シールポート14a及び第二の可動シールポート14bは、各々、シール基部26内のポート開口80a、80b、80c、80dのうちの一つの内部に直接又は間接的に着座され得るポートハウジングと、関連したポートハウジング内に配置され得るシール要素とを含んでもよい。シール要素は、少なくとも1つの器具シール及び/又は少なくとも1つのチャネルシールを含んでもよく、また一般に、シール要素の関連したシールポートを通して挿入された器具と接触するよう構成され得る。
図6及び図8〜図10に示し、以下に更に説明するように、第一の固定シールポート12aは、シール基部26内の第一のポート開口80a内に着座され得る第一のポートハウジングと、第一のポートハウジング内に配置され得る第一のシール要素とを含んでもよい。第一のポートハウジングは、冠部112、ガスケット環114及び保持環116を含んでもよい。第一のシール要素は、第一の遠位シール20と、第一の遠位シール20の近位に配置された多層円錐シール104を含む近位シールと、円錐シール104の近位表面上に配置された多層保護部材108とを含んでもよい。第二の固定シールポート12bは、シール基部26内の第二のポート開口80b内に着座され得る第二のポートハウジングと、第二のポートハウジング内に配置され得る第二のシール要素とを含んでもよい。第二のポートハウジングは、圧力キャップ126を含んでもよい。第二のシール要素は、第二の遠位シール22と、遠位シール22の近位端上に配置されたリップシール132を含む近位シールと、リップシール132の近位に配置された多層保護部材124とを含んでもよい。第一の可動シールポート14a及び第二の可動シールポート14bは、各々、第一及び第二の支持体又は可動ポートハウジングを含んでもよく、これらは各々、シール基部26内の第三のポート開口80c及び第四のポート開口80d内に着座されてもよく、また第一の可動シール要素及び第二の可動シール要素を含んでもよく、これらは各々、それらの対応する可動ポートハウジング内に配置されてもよい。第一及び第二の支持体、又は可動ポートハウジングは、各々、近位キャップ、シール保持具、偏心シール及び偏心基部を含んでもよい。第一及び第二の可動シール要素は、各々、遠位シールと、遠位シールの近位端上に配置されたリップシールと、リップシールの近位に配置された多層保護部材とを含んでもよい。
固定及び可動シールポート12a、12b、14a、14bの様々なポートハウジング及びシール要素は、様々な寸法、形状及び構成を有することができる。当業者は、各遠位シール20、22、24a、24bに関して、チャネル又はダックビルシールの形態を有するゼロ閉鎖(zero-closure)シールが示されているが、遠位シール20、22、24a、24bの任意の他のものと同一の又は異なる任意のシール、例えばダックビルシール、円錐シール、フラッパー弁、ゲルシール、ダイアフラムシール、リップシール、虹彩シール、例えばS形状開口を有するシール要素のような非線形シール要素等を使用することができ、基部26に対して任意に整合し得ることを理解するであろう。一般に、ゼロ閉鎖シールは、それを通して配置された器具が存在しないときに、ワーキングチャネル内にシールを形成するよう構成されていてもよく、それにより外科的アクセスデバイスを通して体腔へ送達される吹送ガスの漏れを防止する。ダックビルシールは一般に、対向するフラップを有してもよく、これらは遠位方向に向かって互いにある角度で延び、遠位端にて一緒になってシール面を形成する。対向するフラップは互いに対して可動で、それを通して配置された器具が存在せずにシール面が外科的アクセスデバイスのワーキングチャネルを密閉している閉鎖位置と、それを通して器具が配置されている開放位置との間でのシール面の移動を可能にし得る。ダックビルシールは、その全体が参照により本明細書に組み入れられる「流体排出構造を有するダックビルシール(Duckbill Seal with Fluid Drainage Feature)」と題された2007年6月28日出願の米国特許出願第11/771,263号により詳細に記載されているような様々な他の特徴を含み得る。加えて、ダックビルシールのシール面は、当技術分野にて公知の任意の非線形形状又は構成、例えば、その全体が参照により本明細書に組み入れられる「自己シール可撓性エラストマー弁及びそれを組み込んだ外套針アセンブリ(Self Sealing Flexible Elastomeric Valve and Trocar Assembly for Incorporating Same)」と題された1993年11月12日出願の米国特許第5,330,437号により詳細に記載されているようなS形状構造を有してもよい。
上述したように、また図8に示すように、第一の固定シールポート12aは、第一のポートハウジング及び第一のシール要素を含み得る。第一のシール要素の多層円錐シール104は、一連の重複するシール部分106を含んでもよく、これらは織られた配置にて組立てられて完全なシール本体を提供する。シール部分106は互いの頂部に積み重ねられ、又は重複するよう一緒に織られて、内部に中心開口(図示せず)を有する多層シール104を形成し得る。シール部分106は、当技術分野にて公知の任意数の材料から形成され得るが、例示的な実施形態において、シール部分106は、弾性材料から形成される。多層保護部材108は、重複シール部分106の近位に配置された一連の重複部分110から同様に形成されてもよく、この重複部分110は抗−外反要素として構成されて、多層シール104内の開口を通過する外科器具を原因とする損傷からシール部分106を保護する。保護部材108も様々な材料から形成することができるが、所定の例示的な実施形態では、保護部材108は、例えばPellethane(商標)等の、成形された熱可塑性ポリウレタンエラストマーから形成される。
多層シール104及び保護部材108を形成する部分106、110は、当技術分野にて公知の様々な技術を用いて一緒に保持され得る。図8に示すように、部分106、110は、間で部分106、110を係合させるように嵌合する複数の環部材により一緒に保持され得る。詳細には、保護部材108は、冠部112とガスケット環114との間に係合されてもよく、シール104は、ガスケット環114と保持環116との間に係合されてもよい。ピン118を使用して環部材112、114、116を嵌合させ、またピンはシール104の部分106、110及び保護部材108を通って延びかつこれらと係合する。いくつかの実施形態において、保持環116とシール基部26との間にOリング(図示せず)を配置して、これらの間の気密及び液密シールを確実にしてもよい。
完全に組立てられた際、第一のポートハウジングは、外科的アクセスデバイス10内の様々な位置、例えば基部26内に形成された第一のポート開口80aに配置され得る。図6及び図8に示すように、第一のポートハウジングは、1つ以上の遠位方向に延びる着座ピン、例えば保持環116から遠位方向に延びる5つのピン120を含んでもよく、これらは基部26内に形成された1つ以上の対応するスロット、例えば遠位基部部分26b内に形成された5つのスロット122内に受容されるよう構成されて、第一の固定シールポート12aを基部26に対して適切に配置する。上述したように、第一の固定シールポート12aは第一の遠位シール20も含み、同シールは、保持環116と遠位シール基部部分26bとの間に捕捉されて、第一の遠位シール20をそれらの間に固定する近位突縁を有し得る。使用時、外科器具は保護部材108及び多層シール104の中心開口を通過してもよく、シール部分106、110が器具の外側表面の周囲に係合しかつシールを形成して、それにより、流体及び気体のシール通過を防止し得る。保護部材108及び多層シール104の中心開口を通して器具が配置されていない場合、中心開口は一般にワーキングチャネル内でシールを形成しないであろうが、しかしながら、それを通して器具が配置されていない場合にシールを形成する他の構成も想像し得る。例示的な器具シール構成は、その全体が参照により本明細書に組み入れられる「外套針シールアセンブリ(Trocar Seal Assembly)」と題された2004年3月31日出願の米国特許出願第2004/0230161号、及び「円錐外套針シール(Conical Trocar Seal)」と題された2003年10月15日出願の米国特許出願第10/687,502号により詳細に説明されている。更にシール要素を通して、例えば第一の遠位シール20を通して器具を挿入し得る。器具がそれを通して配置されていない場合、第一の遠位シール20はワーキングチャネル内にシールを形成するよう構成されてもよいが、器具がワーキングチャネルを通して配置されていない場合にシールを形成しない他の構成も想像し得る。
第二の固定シールポート12bは、一般に、第一の固定シールポート12aと同様の器具シールとして構成及び使用され得る。この図示した実施形態において、図9に示すように、第二の固定シールポート12bは、基部26と嵌合するよう構成された第二のポートハウジングを含んでもよく、第二のポートハウジングと基部26との間に配置されるよう構成された第二のシール要素を含み得る。第二の固定シールポート12bは、一般に、プレスキャップ126の近位表面上に配置された多層保護部材124を有し得る。プレスキャップ126は、嵌合機構、例えばプレスキャップ126から遠位方向に延びるピン128を使用して、シール基部26と嵌合されるよう構成されていてもよく、同ピンは、シール基部26内に形成された対応する孔130と係合するよう構成されている。近位表面上にリップシール132が配置される第二の遠位シール22は、プレスキャップ126とシール基部26との間に固定されてもよい。多層保護部材124も、例えばシール基部26から近位方向に延びるピン134等の取付け機構を使用することによりシール基部26と嵌合されて、第二の固定シールポート12bを、基部26内に形成された第二のポート開口80b内部に定着して固定することを助けてもよく、同ピンは、多層保護部材124内に形成された対応する孔136と係合するよう構成されている。
第一の可動シールポート14aは、一般に第一の固定シールポート12a及び第二の固定シールポート12bと同様の器具シールとして構成及び使用され得る。しかしながら、固定シールポート12a、12bと対照的に、第一の可動シールポート14aは、シール基部26に定着せずに、可動に取り付けられるよう構成され得る。第一の可動シールポート14aは、第一の可動ポートハウジングを含んでもよく、同ハウジングは円形形状を有し、内部に第一の可動シール要素が配置されている。図10に示すように、第三のシールポート14aは、一般に、近位キャップ140とシール保持具144との間に配置された多層保護部材138を有し得る。多層保護部材138は、一連の重複部分142から形成されてもよく、同部分は、抗−外反要素として構成されて、第一の可動シールポート14aを通過する外科器具による損傷からシール部分142を保護する。近位キャップ140及びシール保持具144は、例えば近位キャップ140の遠位表面148から遠位方向に延びる1つ以上の保持ピン156等の嵌合機構を使用して、それらの間に配置された保護部材138と一緒に嵌合するよう構成されていてもよく、同ピンは、シール保持具144内に形成された1つ以上の対応するキャップ保持ピン開口158と係合するよう構成されている。近位キャップ140の遠位表面148から遠位方向に延びる1つ以上のリーフピン146は、シール部分142内に形成されたリーフ部分開口160を通過して、シール保持具144内に形成された1つ以上の対応するリーフピン開口150と係合し、保護部材138を近位キャップ140及びシール保持具144に対して固定位置に保持するよう構成され得る。
保護部材138、近位キャップ140及びシール保持具144を含む近位可動ポートアセンブリは、偏心環152及び偏心基部154を含む遠位可動ポートアセンブリと嵌合するよう構成されてもよく、第一の可動遠位シール24aはシール保持具144と偏心基部154との間に配置されている。近位端上にリップシール164が配置される第一の可動遠位シール24aは、シール保持具144と偏心基部154内に各々形成された対向するシール要素開口176a、176b間に配置され得る。第一の可動遠位シール24aと、その近位端に結合されたリップシール164、及び多層保護部材138は、それにより第一の可動ポートハウジングに対して偏心し得る。シール要素開口176a、176bは、近位キャップ140内に形成されたシール開口178と連絡して、近位キャップ140内のシール開口178を通して第一の可動遠位シール24a内に外科器具を挿入することを可能にする。シール要素開口176a、176b及びシール開口178は、図2、図6、及び図10に示すように、第一の可動ポートハウジングが着座された第三のポート開口80cの中心軸又は中心点81に対応する第一の可動ポートハウジングの中心軸又は中心点81からずれた中心軸を画定し得る。偏心基部154の近位表面から近位方向に延びる1つ以上のシールピン162は、近位端上に配置されたリップシール164を含むシール要素の周囲に径方向に配置されるよう構成されてもよく、偏心環152内に形成された1つ以上のシールピン開口168を通過して、シール保持具144の遠位表面172内に形成された1つ以上の対応するシールピン開口170と係合する。整合機構は、シール保持具144と偏心基部154とを、互いに対して適切に整合するよう構成されていてもよく、例えば1つ以上の位置決めピン166がシール保持具の遠位表面172から遠位方向に延び、同ピンは、偏心基部154内に形成された、1つ以上の対応する位置決めピンチャネル174と係合するよう構成されている。
図示した実施形態において、第二の可動シールポート14bは、第一の可動シールポート14aと同様に構成及び使用され得るが、当業者は、第一の可動シールポート14aと第二の可動シールポート14bとが互いに異なるよう構成されてもよいことを理解するであろう。
図3に示すように、シール基部26及びハウジング16は、デバイスのシール要素の長手方向の長さよりも低い高さHを有し得る。このような構成において、少なくとも固定シール要素のうち1つ以上は、開創器18との接触を最小限にするよう配向され得る。非限定的な例において、各固定遠位シール20、22は、それらの対応する遠位シール要素開口20a、22aと整合してもよく、同開口は、図3及び図4に示すように、ハウジング16及びハウジング16から延びる開創器18の周囲の最も近接した部分に僅かに接している。換言すれば、遠位シール要素開口20a、22aは、ハウジング16の周囲の最も近接した部分と実質的に平行な方向に延び、ハウジング16を横切らなくてもよい。このような整合は、シール基部26が開創器18に対して移動された際に、遠位シール要素開口20a、22aが開創器の内部の細長い部分42の内側壁により押されて開放することを防止する助けをし得る。いくつかの実施形態において、シール基部26及び/又はハウジング16は、シール要素の全長を収容する高さHを有して、シール要素が開創器18の内部と接触することを防止し得る。
上述したように、それらの対応するポートハウジング及び対応するシール要素を含む第一及び第二の固定シールポート12a、12bは、基部26に対して固定位置にあり、基部26と共にハウジング16及び開創器18に対して回転するよう構成されてもよい。一方、それらの対応するポートハウジング及び対応する可動シール要素を含む第一及び第二の可動シールポート14a、14bは、それらの対応するポート開口80c、80d内で基部26に対して可動であってもよく、したがって固定シールポート12a、12bに対しても可動であってもよい。第一の可動シールポート14a及び第二の可動シールポート14bは、また、互いに対して独立して可動であるよう構成されてもよく、個別に移動された際に基部26の回転移動を生じ、及び/又は、外科器具が可動シールポート14a、14bの他方を通して挿入され、その内部で実質的に固定位置に保持された際に、可動シールポート4a、14bの他方の回転及び/若しくは側方移動を生じ得る。
第一の可動ポートハウジング及び第一の可動シール要素を含む第一の可動シールポート14aは、第三の開口80c内での回転により、基部26、ハウジング16及び開創器18に対して、第一の方向M1、例えば時計回り、及び/又は第二の方向M1’、例えば反時計回りに回転可能に移動し得るよう構成され得る。シール基部26と嵌合されているため、第一の可動ポートハウジングは、基部26の中心点94の周囲を第一の方向M2、例えば時計回りに、及び/又は、第二の反対方向M2’、例えば反時計回りに回転可能であるよう構成され得る。このようにして、第一の可動シールポート14aは、第三のポート開口の中心点81の周囲に、また基部の中心点94の周囲に別々に又は同時に回転可能であることにより、二重の回転動作を有するよう構成され得る。したがって、第一の可動シールポート14aは、ポート開口中心点81の周囲を第一の方向M1及び/又は第二の方向M1’に独立して回転し、基部中心点94の周囲を第一の方向M2及び/又は第二の方向M2’に独立して回転し、及び基部26と共に第三のポート開口80c内で同時に回転することにより、第一の可動シールポート14aを通して挿入された外科器具の最適な配置を提供する助けをするよう構成され得る。図示した実施形態では、第一の可動ポートハウジングは、第一の方向M1及び第二の方向M1’の各々に360度回転することができ、基部26は、第一の方向M2及び第二の方向M2’の各々に360度回転することができる。だが当業者は、第一の可動ポートハウジングが方向M1、M1’のいずれかに任意数の角度だけ回転するように構成されてよく、また、基部26は方向M2、M2’のいずれかに任意数の角度だけ回転するように構成され得ることを理解するであろう。
第一の可動ポートハウジングは基部26内で締まり嵌めにより保持され得るため、第一の可動ポートハウジングは基部26、ハウジング16、及び開創器18に対して、例えば第三のポート開口80c及び第一の可動ポートハウジングの中心点81の周囲に回転可能に移動し得るが、基部26、ハウジング16、又は開創器18に対して側方に可動でなく、又は軌道上を可動しないように構成され得る。しかしながら、第一の可動シールポート14aの第一の可動シール要素は、基部26、ハウジング16、及び開創器18に対して回転移動及び側方移動の両方が可能であるよう構成することができる。換言すれば、第一の可動シール要素は、第一の可動ポートハウジングが回転すると同時に第三のポート開口80c内で回転し、それにより基部の近位表面78の平面に平行な平面内で側方に移動、又は軌道上を移動するよう構成され得る。上述したように、第一の可動シールポート14aは、第三のポート開口80c内で、実質的に垂直に可動でないように、例えば遠位方向又は近位方向に可動でないように構成されてもよいが、当業者により理解されるように、以下に更に説明するように、ばねアセンブリ32は、第一の可動シールポート14aの少量の垂直移動を可能にし得る。
第一の可動シール要素は、内部に第一の可動シールポート14aが配置された第三のポート開口80cにより画定された所定の軌道経路において側方に可動であるよう構成されていてもよい。第一の可動シール要素の所定の軌道経路は、任意の形状及び寸法を有してもよいが、図2、図6、図7A及び図7Bの実施形態に示すように、所定の軌道経路は、一般に、基部26内に形成された第三のポート開口80cの周辺92cにより画定され、例えば第三の直径D3を有する円により画定され得る。第一の可動シール要素が、第一の可動ポートハウジングに対して偏心しているため、即ち、第一の可動ポートハウジング内で中心を外れて配置されているため、所定の軌道経路は基部26内の第三のポート開口80cにより画定されるが、第三のポート開口80cの第三の直径D3より小さくてもよく、例えば軌道経路の直径は、第三の直径D3の約25mmに対して約18mmである。
第二の可動シールポート14bは、第一の可動シールポート14aと同様に可動であってもよい。一般に、第二の可動シールポート14bの第二の可動ポートハウジングは、基部26、ハウジング16及び開創器18に対して回転するよう構成され、第二の可動シールポート14bの第二の可動シール要素はまた、第四のポート開口80dの周辺92dにより画定された所定の軌道経路において側方に移動し又は軌道に乗るよう構成される。
上述したように、デバイス10は、ハウジング16及び開創器18に対する基部26の移動、第一及び第二の可動シールポート14a、14bのいずれかの移動、したがって第一及び第二の可動シール要素の各々の、基部26、ハウジング16及び/又は開創器18に対する側方移動も、少なくとも基部26以外の1つと、第一及び第二の可動シールポート14a、14bとの、少なくとも開創器18に対する移動を生じ得るよう構成され得る。そのような基部26、第一の可動シールポート14a及び第二の可動シールポート14bのうちの少なくとも1つの応答する移動により、デバイス10を通して体腔内に挿入された外科器具がそれらの位置を動的に調整することができ、それにより、体腔内の器具間の干渉の「箸効果」を低減する助けをし、各器具が利用可能なワーキング空間の量を最大にし得る。
基部26は、ポート12a、12b、14a、14bのいずれかを通して挿入された任意の器具を伴い、又は伴わずに、例えば手で手動により回転させることにより、ハウジング16及び開創器18に対して可動であるよう構成され得るが、基部26はまた、ポート12a、12b、14a、14bの一つを通して挿入された少なくとも1つの器具の動作に応答して、ハウジング16及び開創器18に対して移動するよう構成され得る。
図2及び図11にて外科的アクセスデバイスの一実施形態に示すように、第一の可動シールポート14aは、基部26、ハウジング16及び開創器18(図2及び図11で不可視)に対して、図2に示す第一の位置から図11に示す第二の位置に、第二の方向M1’に回転するよう構成され得る。そのような回転中、近位キャップ140を含む第一の可動ポートハウジングは、第一の可動ポートハウジングの中心点81の周囲に、第三のポート開口92c内で回転することにより第二の方向M1’に移動する。第一の可動シール要素も第二の反対方向M1’に回転的に移動することができ、ここで第一の可動シール要素も、第一の位置(図2)から第二の、異なる位置(図11)へ側方に移動するか、又は軌道経路の周囲を角度βで回る。そのような側方又は軌道移動により、第一の可動シール要素は、基部中心点94から第一の距離Aである第一の位置から、基部中心点94から第二の、異なる距離Bである第二の位置へ移動し得る。第二の距離Bは、この図示した実施形態では、第一の距離Aよりも大きいが、第一の可動シール要素は、第二の距離Bが第一の距離Aよりも短いよう、又は第一の距離Aと第二の距離Bとが等しいよう、側方に移動し得る。
第二の可動シールポート14bは、第一の可動シールポート14aと同様に回転移動及び側方移動するよう構成され得る。第一の可動シールポート14aの移動に応答して、第二の可動シールポート14b及び/又は基部26は、ハウジング16及び開創器18に対して回転的に移動するよう構成され、及び/又は、それを通して挿入され、内部で固定位置に保持された外科器具を有する他の可動シールポート14bは、基部26に対して側方に移動するよう構成され得る。この図示した実施形態では、基部26及び第二の可動シールポート14bは、開創器18に対して実質的に同一位置にあり、第二の可動シールポート14bは、各々図2及び図11に示すように、第一の可動シールポート14aが第一の位置及び第二の位置の両方にあるとき、基部26に対して同一位置にある。基部26及び第二の可動シールポート14bは、例えば基部26内の他のポートを通して挿入された器具が、既に最適な位置にあり、又は第一の可動シールポート14aが基部26若しくは第二の可動シールポート14bのいずれかの移動を起こすに十分に大きい角度βに回転していない等の様々な理由により、第一の可動シールポート14aが第一の位置から第二の位置に移動した際に、実質的に同一位置に残留し得る。
図2及び図12における外科的アクセスデバイス移動の別の実施形態に示すように、基部26は、開創器18(図2及び図12で不可視)に対して、基部26の中心点94の周囲に、第一の位置(図2)から第二の位置(図12)へ第二の方向M2’に回転するよう構成され得る。基部26の中心点94にて交差する、直交する第一及び第二の水平軸A1、A2は、基部26の開創器18に対する回転移動を示すことを助ける。基部26の中心点94を通過する基部26の水平軸A3と、第一の固定シールポート12aの中心点95とは、基部26が図2に示す第一の位置にある際に、第二の直交水平軸A2と整合し、基部26が図12に示す第二の位置に移動された際に、第二の水平軸A2から角度αだけ移動し得る。基部26の開創器18に対する移動は、図示するように、任意の又は全てのデバイスのポート12a、12b、14a、14b、28をも、開創器18に対して移動させ得る。可動シールポート14a、14bは、基部26の移動、例えば可動ポートハウジングの回転移動に応答して、基部26に対して移動するよう構成され得るが、この図示する実施形態では、可動シール要素は、基部26の移動に応答して実質的に固定位置に留まるよう構成されてもよく、例えばここで示すように、可動シールポート14a、14bは、基部26が図2及び図12の第一の位置及び第二の位置の両方にあるときに、基部26に対して実質的に同一位置にある。外科器具(図2及び図12に図示せず)が可動シール要素を通して挿入され、基部26が回転する際にその内部で実質的に固定位置に保持された際、その可動シール要素と関連した可動ポートハウジングは、基部26に対して回転し得る一方、可動シール要素は実質的に同一位置に留まってもよく、それによりそこを通して挿入された器具を、実質的に同一位置に残留させる。可動シール要素は、基部26が回転した際に他の理由により基部26に対して実質的に同一位置に残留してもよく、そのような基部26は可動シールポート14a、14bのいずれかが回転動作を生じるに十分大きい角度αだけ回転していない。
図2及び図13に示す外科的アクセスデバイス移動の別の実施形態では、第二の可動シールポート14bは、基部26、ハウジング16及び開創器18(図2及び図13で不可視)に対して、第一の位置(図2)から第二の位置(図13)へ第一の方向M1に角度δだけ回転するよう構成され得る。角度δは、以前の位置である第一の水平軸A1に対する第二の可動シールポート14bの位置により定められ、同位置は、図13でA1’と標識され、第二の可動シールポート14bの中心軸又は中心点83を通過する。上述したように、第二の可動シールポート14bの第二の可動シール要素は、側方に移動し、かつ第一の方向M1に回転移動し得る。この図示する実施形態では、基部26及び第一の可動シールポート14aは、両方とも、第二の可動シールポート14bの移動に応答して移動する。基部26は、第二の可動シールポート14bの移動に応答して、第一の方向M2に角度γだけ回転することにより、ハウジング16及び開創器18に対して移動する。第二の可動シールポート14b及び基部26の第一の方向M1、M2は、各々一致し、例えば両方とも時計回りであり得るが、これは第二の可動シールポート14bの第二の可動シール要素の第一の方向M1への側方の動きが、基部26に対して同様の方向の力を付与して、基部26を第一の方向M2に移動させ得るためである。同様に第一の可動シールポート14aは、第二の可動シールポート14bの移動に応答して第一の方向M1に回転することにより、基部26、ハウジング16及び開創器18に対して移動する。第一の可動シールポート14aは、第二の可動シールポート14bが移動した角度δだけ動的に移動し、又は他の異なる角度だけ動的に移動するよう構成され得る。
使用時、1つ以上の外科器具は、外科的アクセスデバイス10を通して体腔内に挿入されてもよく、このことは基部26の移動及び/又は移動可動シールポート14a、14bの片方又は両方の移動を介して、体腔に対して外科器具を最適に配置することを助け得る。デバイス10は組織内に配置されて、様々な様式で組織の下にある体腔へのアクセスを提供する。一実施形態において、デバイス10は、図1に示す通常状態に完全に組立てられた状態で、組織内に配置され得る。別の実施形態では、デバイス10は、一部組立てた状態で組織内に配置され、組織内に配置されたデバイス10の部分と共に完全に組立てられ得る。
図18〜図20の一実施形態に示すように、開創器18は、組織180内に形成された開口又は切開内、例えば臍内に配置されてもよく、開創器18の近位及び遠位突縁46、40が組織180の反対側に配置される。図18に示すように、開創器18の近位部分内の近位開創器基部38は、組織180の片側に配置されてもよく、近位開創器基部38の遠位基部38a(図5参照)は、組織180の近位表面180aの上、かつ/又は近位表面180aに対して近位に配置される。開創器18の遠位突縁40は、組織180の遠位表面180b上に、及び/又はその表面の遠位にて組織180の下にある体腔182内に配置され得る。それにより開創器18の内部の細長い部分42は組織180内に配置され、開創器18の内側ルーメン又はワーキングチャネル35が組織180を通って延びて、体腔182へのアクセス経路を提供し得る。
組織180内に配置された開創器18と共に、ばねアセンブリ32は近位開創器基部38内に配置されてもよく、遠位ばね保持環32aは、図19に示すように、近位開創器基部38の内部突起54と係合している。シールばね32bは遠位ばね保持環32aの近位に配置されてもよく、シールばね32bの近位方向に延びる部分56aは、遠位ばね保持環のディンプル58の上方又は近位に配置されている。近位ばね保持環32cは、シールばね32bの近位に配置されてもよく、近位ばね保持環のディンプル60は、シールばね32bの遠位方向に延びる部分56bの上方又は近位に配置されている。当業者は、図19に示すばねアセンブリ32が、近位開創器基部38内に完全に配置されて示されているが、シール基部26が弾力を有し得るため、ばねアセンブリ32は、シール基部26及びハウジング16が開創器18に取り付けられる迄、部分的に近位開創器基部38から延び得ることを理解するであろう。いくつかの実施形態において、ばねアセンブリ32は、シール基部26及びハウジング16が開創器18に取り付けられても、近位開創器基部38内に完全には配置されない十分な弾力及び/又は寸法を有し得る。
開創器18が組織180内に配置され、ばねアセンブリ32が開創器18内に配置されたら、シール基部26及びハウジング16を開創器18に取り付けて、デバイス10を図20に示すように完全に組立て得る。組織180及び/又は開創器18が十分に可撓性である場合、開創器18は、図19及び図20に示すように所望の位置に角度付け又は枢動されて、シール基部26及びハウジング16の開創器18に対する取り付けを容易にし得る。開創器18は、デバイス10の使用中にも、それを通して挿入された1つ以上の外科器具と共に角度付け又は枢動され得る。シール基部26及びハウジング16を開創器18に嵌合するために、基部26をばねアセンブリ32の近位に配置してもよく、ここで基部26の遠位表面、例えばリップ52の遠位側は、ばねアセンブリ32の近位ばね保持環32cと係合している。この図示した実施形態において、基部26は、ハウジング16を開創器18に解放可能に固定する係合及び解放機構なしで、開創器18に対して固定するよう構成されていないため、基部26は、基部26がハウジング16を通って延びる内側経路又はワーキングチャネル15内に配置され、ハウジング16がトラクタ18に取り付けられている間、定位置に保持され得る。上述したように、ハウジング16の差し込みピン34が、近位開創器基部38のスロット36内に配置されてもよく、ハウジング16が開創器18に対して回転して、ハウジング16及び基部26をそこに固定してもよい。組織180は十分な張力を提供し得るため、開創器18は、ハウジング16がそれに対して回転される間、定位置に保持される必要はないが、開創器18はそのように保持されて、デバイス10にその組立て中に支持を提供するのを助け得る。
外科的アクセスデバイス10が組立てられ、組織180内に配置されたら、外科的アクセスデバイスを通して体腔182内に1つ以上の外科器具を挿入し、器具は任意の種類の外科手技の実行を助けることができる。図21A、図22A、図23A、図24A、図25A、図26A及び図27Aに、各々が第一及び第二の可動シールポート14a、14bを通して体腔182内に挿入された第一及び第二の把持器184a、184bを使用した、縫合糸の結び目を作る手技の一実施形態を示す。当業者は、本明細書で使用する用語「把持器」が、組織又は他の材料を把持し及び/又はそこに取り付けて、材料を操作するよう構成された、例えば鉗子、開創器、可動ジョー、磁石、接着物、保定縫合糸(stay suture)等の任意の外科器具を包含することを意図することを理解するであろう。当業者はまた、把持器又は任意の他の外科器具、例えば観察デバイス(scoping device)、外科ステープラー、クリップ適用具、針尖刀、外科用メス、フックナイフ、消息子、カテーテル、真空等を任意の組み合わせで、デバイス10内の固定及び可動シールポート12a、12b、14a、14bのいずれかを通して挿入し得ることを理解するであろう。当業者は更に、デバイス10が、1つ以上の天然及び/又は人工オリフィスを通して1つ以上の外科器具を患者の身体内に導入する外科手技に使用できることを理解するであろう。説明を簡略化するために、デバイス10が配置される組織180は、図21A、図22A、図23A、図24A、図25A、図26A及び図27Aに示さず、また、縫合糸の結び目を作る手技中に固定シールポート12a、12b及び吹送ポート28のいずれかを通して挿入し得るいずれのデバイスも図示されていない。例示的な一実施形態において、観察デバイスは第一の固定シールポート12aを通して挿入されてもよく、組織開創器は第二の固定シールポート12bを通して挿入されてもよく、ワーキング器具、例えば把持器、切断器等は、第一の可動シールポート14a及び第二の可動シールポート14bを通して挿入されてもよい。
図21Aに示すように、第一把持器184a及び第二の把持器184bを第一の可動シールポート14a及び第二の可動14bを通して挿入してもよく、これらは基部26に対してそれら自体を動的に配置する。上述したように、可動シールポート14a、14bは、それらの対応するポート開口80c、80d内で任意の動的位置に調整することができるが、図示するように、第一の可動シール要素は、第二の可動シール要素よりも短い第一の固定シールポート14aからの距離に配置され得る。第一の把持器184aの近位ハンドル部分186aは、図21Aに示すように第二の把持器184bの近位ハンドル部分186bから近位に配置され、第一第二の把持器184a及び第二の把持器184bの各々の遠位ワーキング末端部188a、188bは、ある距離にて配置されている。換言すれば、第一の把持器184aは、第二の把持器184aから垂直に、基部26の中心点94を通過する基部26の垂直軸又は軸方向の軸A4と平行に、近位方向に移動され得る。体腔182内でアクセス可能な組織192内で縫合糸190を結ぶのを助けるために、把持器の第一のハンドル部分186a及び第二のハンドル部分186bのうち少なくとも1つを第一の軸A1と平行な位置から水平方向又は径方向配置換えして、図22の方向矢印に示すように、遠位ワーキング末端部188a、188bの間の距離を増大させ得る。ハンドル部分186a、186bの片方又は両方が移動されるにつれ、それらは図22Aに示すように互いに接触してもよく、これはハンドル部分186a、186bの更なる水平移動を防止し、したがって把持器184a、184bの遠位ワーキング末端部188a、188bの更なる移動を防止し得る。ハンドル部分186a、186bの間の干渉を低減するために、第一の把持器ハンドル186aは、第二の把持器ハンドル186bに対して近位方向に垂直に移動されてもよく、それにより図23Aの方向矢印で示すように、第一の遠位ワーキング末端部188aの第二の遠位ワーキング末端部188bに対する更なる水平方向の移動を可能にする。そのような遠位ワーキング末端部188a、188b間の水平方向の移動は、切断組織192に対して縫合糸190を固く締め、結ぶことを可能にし得る。
対応するシール要素の基部26及びハウジング16に対する移動を可能にする、可動シールポート14a、14bの可動構成により、可動シールポート14a、14bを通して挿入された器具は、制限されたワーキング空間を有し得る外科領域内で、特に最低侵襲性外科手技で使用される間、微少に垂直及び/又は水平方向に移動し得る。図示した縫合糸結束手技において、第一の把持器ハンドル部分186aは、第二の把持器ハンドル部分186bに対して垂直方向に有意な量だけ動かして、遠位ワーキング末端部188a、188bの十分な水平方向の移動を提供する必要はない。したがって、遠位ワーキング末端部188a、188bは、図24A、図25A及び図26Aに示すように、比較的短い垂直距離V、及び比較的小さい水平距離Hだけ分離され得る。近位ハンドル部分184a、184bも、図27Aに示すように、比較的小さい垂直距離だけ分離され得る。可動シールポート14a、14bを通して挿入される器具の垂直及び水平移動の必要性を低減するよう構成されているにも関わらず、可動シールポート14a、14bは、それを通して挿入される外科器具のための360°ワーキング領域を可能にするよう構成され得る。図示した縫合糸結束手技において、図26Aに示すように、第一の把持器184a及び第二の把持器184bは、可動シールポート14a、14b及び基部26のうちの任意の1つ以上の移動を介して動かして、円形周辺194内の任意の位置にアクセスすることが可能であってもよく、その円形周辺は、デバイス10に対して偏心し、又はデバイス10と同心である。
対照的に、図21A、図22A、図23A、図24A、図25A、図26A及び図27Aに各々対応する図21B、図22B、図23B、図24B、図25B、図26B及び図27Bに、外科的アクセスデバイス10Bを通して挿入された第一の把持器184a及び第二の把持器184bを示し、外科的アクセスデバイス10Bは外科的アクセスデバイス10と同様だが、第一及び第二の可動シールポート14a、14bを有する代わりに、間に固定距離Xを有する第一及び第二の固定シールポート14aB、14bBを有する。第一の把持器184aを水平方向に移動すると、図22Bに示すように、第一の把持器184aと第二の把持器184bとの間の干渉を生じる。第一の把持器ハンドル部分186aを水平方向及び垂直方向に移動すると、図23Bに示すように、第一の把持器184aの、第二の把持器184bの周囲の遊びを提供することができるが、図24B、図25B、図26B及び図27Bに示すように、第一の把持器184aの、第二の把持器184bの周囲の移動は制限されている。遠位ワーキング末端部188a、188b間の水平距離HBは、デバイス10を通して挿入された把持器184a、184bに関して上述したものと実質的に同一であり得るが、遠位ワーキング末端部188a、188b間の垂直距離VBは、デバイス10を通して挿入された把持器184a、184bに関する垂直距離Vよりも大きい。加えて、第一の固定シールポート14aB及び第二の固定シールポート14bBを通して挿入された遠位ワーキング末端部188a、188bは、デバイス10Bの周囲の360°のワーキング領域にアクセスできないが、代わりに円形周辺194B内のアクセス不可能な「扇形」189を有し、同周辺はデバイス10Bに対して偏心し、又はデバイス10Bと同心である。
外科手技前、手技中又は手技後のいずれの時点でも、ハウジング16、基部26及びばねアセンブリ32は開創器18から解放されることができ、開創器18は組織180から除去されることができる。ハウジング16を開創器18から離脱させる際には、ハウジング16を、ハウジング16に対してハウジング16が回転されてハウジング16を開創器18に取り付けた方向と反対方向、例えば図20に点線の方向矢印で示す反時計回り方向に回転させ得る。それにより係合及び解放機構が離脱してもよく、例えば差し込みピン34がスロット36から離脱して、図20と同様に方向矢印で示すように、ハウジング16を開創器18から除去させ得る。上述したように、組織180は、ハウジング16の回転動作に十分な張力を提供することができる。
ハウジング16が開創器18から離脱されると、図28に示すように、基部26及びばねアセンブリ32は近位方向に持ち上げられて、開創器18との係合から解除され、基部26及びばねアセンブリ32との係合から解除され得る。デバイス10の近位部分30が開創器18から離脱されても、開創器18は、ワーキングチャネル35を介して、組織180の下にある体腔182に尚アクセスを提供することができる。廃棄物材料、例えば解剖した組織、過剰な流体等を保持するよう構成された廃棄物処理袋196等の1つ以上の外科器具を、ワーキングチャネル35を介して体腔182から前進させ得る。開創器のワーキングチャネル35又は他のアクセスポートを介して、袋196を体腔182内に導入することができる。当業者は、デバイス10の近位部位30を開創器18に取り付ける前、及び/又は取り付けた後に、開創器のワーキングチャネル35を介して1つ以上の外科器具を前進させ得ることを理解するであろう。
図30〜図33に、少なくとも1つの固定シールポート及び少なくとも1つの可動シールポートを含む、外科的アクセスデバイス200の別の例示的な実施形態を示す。外科的アクセスデバイス200は、上述した外科的アクセスデバイス10と同様に構成及び使用されてもよく、ハウジング16、図15の単一シール部材72、及び開創器18を含み得る。デバイス200は、シール基部26と同様の近位部分203と、上述した近位部分26aと、を有するシール基部226も含み得る。しかしながら、この実施形態では、シール基部226の遠位部分は、近位部分203に取り付けられた案内環201の形態を有する。案内環201の近位取付け表面201aは、近位シール基部203の表面203aに定着して取り付けられてもよく、リップ252の遠位表面252bは、案内環201の上部外側周辺201b上に着座された近位シール基部203から延びている。当業者により理解されるように、案内環201及び近位シール基部203は、別様に、一緒に定着して取り付けられ、又は取り外し可能に取り付けられてもよい。上述したものと同様、シール基部226は、吹送ポート228、1つ以上の固定シールポート212、及び1つ以上の可動シールポート214を有し得る。
一般に、案内環201は、ハウジング16と開創器18との整合を助けるよう構成され得る。案内環201は、この図示した実施形態に示すように、円形形状を有し、スカート205が、案内環201の上部外側周辺201bから遠位方向に延びている。スカート205は、内部に形成された複数の切り欠き207を含んでもよく、同切り欠きは各々、基部226が開創器に結合された際に、開創器18のスロット36のうちの対応する一つと整合するよう構成されている。したがって、切り欠き207は、各々、案内環201の周辺の周囲にて、スロット36のうちの一つと相補的な寸法、形状及び位置を有し得る。切り欠き207のうち1つ以上、例えばこの図示した実施形態において各切り欠き207は、案内環の上部外側周辺201b内に延びて、ハウジング16上の差し込みピン34がスロット36内に配置され、またスロットから除去されるための十分な遊びを提供し得る。シール基部226は、基部226を開創器18に取り付けるための係合及び解放機構の係合前及び/又は係合後、開創器18に関連して様々な径方向構成で配置されてもよく、切り欠き207は選択的に任意のスロット36と整合され、例えばこの図示した実施形態では、4つの等間隔に離間された径方向スロット36、ピン34及び切り欠き207を使用して、約90°離間した4つの径方向構成を有している。このように、ハウジング16がシール基部226に取り付けられた際、シール基部226の最初の位置は、開創器18に関して予想可能であり、このことは、基部226を通って延びるポートを、外科部位に対して望ましく配置することを助け得る。
デバイス200は、組織内に配置されたデバイス200の一部分、例えば開創器18を伴い、又は伴わずに組立てることができる。デバイス200を組立てるために、単一シール部材72を、単一シール部材72が開創器18内に少なくとも部分的に配置されるように、開創器18の内部突起54上に着座させ得る。シール基部226は、開創器18を、それらの間に配置された単一シール部材72と係合させるよう配置され得る。図33に示すように、単一シール部材72は、開創器18及び/又はシール基部226の形状と一致するよう変形し得る。スカート205の内側表面は、近位開創器基部38の外側表面と係合するよう配置され、それによりシール基部226内の切り欠き207が差し込みスロット36と係合して、差し込みスロットが露出され得る。スカート205は、ピン34と、開創器18に対するハウジング16の回転とを用いて、ハウジング16が開創器に取り付けられる迄、基部226を開創器18に対して定位置に保持する助けをし得る。
図34に示す外科的アクセスデバイス300の別の例示的な実施形態において、デバイス300は、上述したデバイス10と同様に構成及び使用されてもよく、ハウジング316、少なくとも1つの固定シールポート及び少なくとも1つの可動シールポートを有するシール基部326、図15の単一シール部材72、並びに開創器318を有している。図30〜図33のシール基部226は4つの径方向位置を可能にし得るが、シール基部326は、変更された案内環301を含んでもよく、同環は、変更案内環301を含むシール基部326が約45°離間した8つの径方向構成にて配置させるよう構成されており、変更案内環301は、そのスカート305内に形成された8つの切り欠き307を有し、ハウジング316は8つの差し込みピン334を有し、開創器318は、8つの差し込みスロット336を有している。
図35に示す外科的アクセスデバイス400の更なる別の例示的な実施形態において、シール基部426は、ハウジング416を開創器418に取り付けてシール基部426とハウジング416とをそれに固定するに先だって、開創器418の周辺の周囲の任意の位置に配置されるよう構成され得る。デバイス400は、上述したデバイス10と同様に構成及び使用されてもよく、ハウジング418、シール基部426、図17の中空単一シール部材76、及び開創器418を含む。このデバイス400の実施形態では、開創器38の近位開創器基部438が、噛み合わせ機構を使用してシール基部426と係合するよう構成され得る。噛み合わせ機構は、一般に、シール基部426を開創器418の周辺の周囲の任意の位置にて、予測して配置できるように構成されていてもよく、この図示した実施形態は、噛み合わせ歯部を含む。シール基部426は、シール基部26と同様の近位部分403と、近位部分403に取り付けられた固定環(clocking ring)405の形態の遠位部分とを含み得る。固定環405は、図30のスカート205と同様に構成されてもよいが、切り欠き部分を全く有さずに固定環405の周辺の周囲に延びていてもよい。固定環405の外部表面は歯部405aを含んでもよく、この歯部は、開創器418の内側表面上、例えば開創器418の近位開創器基部438の内部表面上に形成された対応する歯部418aと係合するよう構成されている。このようにして、シール基部426は、ハウジング416を開創器418に取り付けて基部426をそれに固定するに先立って、開創器418に対して開創器418の360°周囲のいずれの所望の位置にでも配置され得る。近位開創器基部438は、厚い壁を有して歯部418aの収容を助け、この歯部は壁と一体形成されていてもよい。
外科的アクセスデバイス10、200、300、400の上記の例示的な実施形態は、各々、周囲遠位リップ、例えばデバイス10のリップ52を含んでいてもよく、同リップはシール基部と、シール基部が解放可能に取り付けられた開創器との間にシールを提供する助けをするよう構成されている。図36に示す外科的アクセスデバイス500の別の実施形態では、Oリング552がシール基部526と開創器518との間に着座されて、それらの間にシールを提供するよう構成され得る。基部526と開創器518とを結合させるよう構成されたハウジング516は、デバイス500が組立てられた際に、Oリングを552ハウジング516と基部526との間に提供して、基部526と開創器518との間にシールを提供するよう構成された面取りした内部表面516aを含み得る。
いくつかの実施形態において、外科的アクセスは、少なくとも1つのシールポートを有し、かつ開創器に取り外し可能に結合されるよう構成された、一体形成されたシール基部及びハウジングを有し得る。一体形成されたシール基部及びハウジングを有する外科的アクセスデバイスは、別々のシール基部及びハウジングを有するデバイスよりも、組立て及び分解が容易であり得る。図37に示す外科的アクセスデバイス600の一実施形態に示すように、一体的なシール基部及びハウジング626は、シール基部及びハウジングを通して配置された少なくとも1つの固定シールポート612と、シール基部及びハウジングを通して配置された少なくとも1つの可動シールポート614とを有し得る。一体的な基部及びハウジング626と開創器618との対向する圧力表面617は、圧力シール617を提供するよう構成されて、一体的な基部及びハウジング626と開創器618との間にシールを提供する補助をし得る。対向する圧力表面617は、一体的な基部及びハウジング626が、係合及び解放機構、例えばこの実施形態に示すような差し込みラッチ機構を使用して開創器618に取り付けられた際に、互いに係合するよう構成され得る。
外科器具が本明細書に記載した外科的アクセスデバイスの実施形態を通して挿入されるにつれ、特に鋭利な器具が、開創器の一部分又は近接する組織を裂け又は穿孔し得る危険が存在し得る。したがって、本明細書に記載した任意の及び全ての実施形態では、安全シールドを場合により含んで、外科器具による裂け又は穿孔の危険を低減し得る。一般に、シールドは、比較的滑らかで低い摩擦係数を有し、器具の通過を容易にし得るが、裂け及び穿孔に対して耐性である材料からなっていてもよい。例えば、シールドは、シリコーン、ウレタン、熱可塑性エラストマー、ゴム、ポリオレフィン、ポリエステル、ナイロン、フルオロポリマー及び当技術分野にて公知の任意の他の適切な材料から形成されてもよい。シールドは一般に、開創器又は組織のための裏張りを提供することができ、また外科的アクセスデバイスから取り外し可能であってもよく、それにより特定の手技において必要に応じて使用することができる。
図38〜図40に示す例示的な一実施形態において、外科的アクセスデバイス700は、ハウジング416、内部を通って延びる少なくとも1つの固定シールポート712及び少なくとも1つの可動シールポート714を有するシール基部726、並びに開創器718を有する。外科的アクセスデバイス700は、開創器718を通って延びて、外科器具がデバイス700を通して挿入される際に保護ライニングを提供するよう構成されたシールド719も含み得る。シールド719は開創器718の長さと一致する長さを有し得るが、特定の用途に応じて、開創器の長さよりも短いか又は相当長い長さを有することもできる。シールド719は、当業者により理解されるように、任意の取付け機構、例えば接着剤、ねじ、プレス嵌め等を使用して、開創器718に嵌合され得る。図示するようにシールド719は、開創器718の近位開創器基部738内に着座された近位突縁746と係合するよう構成されてもよく、近位突縁は、内部に配置された近位Oリング748を有している。近位Oリング748は、近位突縁746に構造を提供するのを助け、したがって、シールド719のためのより安定な係合表面を提供する助けをし得る。
シールド719は、任意の寸法、形状及び構成を有し得る。この図示した実施形態では、シールド719は周辺に拡張可能な、円筒形の形状を有する部材を含み、同部材は、外側層719aと、外側層719a内に配置されるよう構成された内側層719bとを有する。外側層719a及び内側層719bは、各々対応する近位縁721a、721を含んでもよく、同近位縁は、そこから径方向外側に延びる複数の突縁723a、723bを有している。外側層719a及び内側層719bは、任意数の突縁723a、723bを含み、突縁723a、723bは、それらの対応する位縁721a、721bの周囲で、等間隔で離間されていてもよく、又は任意の他の距離で互いに離間されていてもよい。外側突縁723a及び内側突縁723bは、各々、少なくとも部分的に重なって、シールド719の連続的な近位突縁を形成するように構成されてもよく、シールド719は近位突縁746と係合するよう構成されている。代替的に、図示するように、外側突縁723a及び内側突縁723bの一部分は、互いに係合してシールド719の「割れた」近位突縁を形成するよう構成されてもよい。別の実施形態では、内側層719bが外側層719a上に配置された際、外側突縁723a及び内側突縁723bのいずれも互いに重なり得ない。
シールド719の外側層719a及び内側層719bは、内側層719bが外側層719b上に配置されて、連続的な遠位表面を形成する際に、少なくとも部分的に重なり、かつ互いに係合するよう構成された、近位縁721a、721bから遠位方向に延びる、複数の対応する遠位細長指部725a、725bも含み得、これらは開創器718の内側細長部分742の内側壁の少なくとも一部分と係合するよう構成されている。それ故、遠位指部725a、725bは、開創器718の内側細長部分742を損傷から保護するよう構成されているが、外科器具と接触した際に選択的に可動なように構成され、それにより外科器具が、場合により遠位指部725a、725b間で押して、外科器具にデバイス700を介した動きの自由な角度範囲を提供する助けをすることができる。遠位指部725a、725bはまた、開創器718が可撓性を有する場合、開創器718が組織内で定位置にあるときに屈曲する際に、選択的に可動であるよう構成されていてもよい。
シールドは、上述したように複数の層を含んでもよく、又はシールドは単一部材であってもよく、それによりシールドを開創器内に配置することが容易になり得る。図41及び図42に、単一シールド719’の一実施形態を示す。代替的なシールド719’は、径方向に延びる突縁を伴う又は伴わない周辺近位縁721’を含み得る。近位縁721’から遠位方向に延びる複数の指部を有する代わりに、代替的なシールド719’は、遠位指部を真似た襞付き遠位部分723’を含んでもよい。襞付き遠位部分723’は様々な寸法、形状及び構成を有し得る。図示するように、襞付き遠位部分723’は、シールド719’内で遠位部分723’の周囲にて周辺に折り曲げられた複数のボックスプリーツ723a’を含み得る。このようにして、襞付き遠位部分723’は、開創器719’が可撓性を有する場合、及び/又は外科器具が襞付き遠位部分723’の内側壁に対して加圧して開創器719’が屈曲された際に選択的に可動であるよう構成され得る。図43〜図45に示す単一開創器シールド719”の別の実施形態では、シールド719”は、近位縁721”から遠位方向に延びる襞付き遠位部分723”を含んでもよく、襞付き遠位部分723”は、その周囲にて周辺に形成された複数のナイフプリーツ723a”を有する。
上述した外科的アクセスデバイスの実施形態において、各デバイスの外科用アクセスポートは、シール基部の移動及び/又は可動シールポートの移動を介して開創器に対して移動するよう構成され得る。しかしながら、いくつかの外科手技において、開創器に対して固定された径方向位置に留まるよう構成された少なくとも1つの外科用アクセスポートを有することが有利であり得る。例えば、外科手技中、組織を外科部位から引っ込めて、外科部位により直接的なアクセスを提供し、また引っ込めた組織を外科手技中に保護することができる。引っ込めた組織は、外科手技全体を通して伝統的に安定位置に引っ込められるため、組織の引っ込めに使用される開創器外科器具も、外科手技全体を通して、例えば開創器を連続して手で保持する、開創器を壁固定具に装着する等により、伝統的に安定位置内に残留される。したがって、本明細書に記載した任意の及び全ての実施形態において、側部アクセスポートを場合により含めて、外科器具が外科的アクセスデバイスを通して挿入されるが、外科的アクセスデバイスの開創器に対して固定された径方向位置に残留させることを可能にし、例えば外科的アクセスデバイスのシール基部又は他の部分の移動中でさえも、引っ込めた組織を安定位置に保持することを可能にし得る。
図46及び図47に示す例示的な一実施形態において、外科的アクセスデバイス800は、ハウジング816、係合及び解放機構を使用してハウジング816と結合するよう構成された開創器818、内部を通って延びる少なくとも1つの固定シールポート812及び少なくとも1つの可動シールポート814を有するシール基部826、並びに遠位ばね保持環832a及び近位ばね保持環832cと、その間に配置されたシールばね832bとを含むばねアセンブリを有する。上述したものと同様に、ハウジング816及び基部826は、開創器818に対して可動であってもよく、少なくとも1つの可動シールポート814は、ハウジング816及び開創器818に対して可動であってもよい。外科的アクセスデバイス800は側部アクセスポート831を有してもよく、同ポートは、その内部に配置され、それを通して挿入される外科器具833を受容するよう構成された、シール要素820を有する。側部アクセスポート831は、上述したシールポートと同様の固定シールポート又は可動シールポートであってもよいが、例示的な実施形態において、側部アクセスポート831は図1のデバイス100の固定シールポート12a、12bと同様の固定シールポートであり得る。当業者は、組織を引っ込めるよう構成された把持器833が側部アクセスポート831を通して挿入されているところが示されているが、側部アクセスポート831を通して任意の外科器具を挿入して組織を引っ込め、又は外科手技の任意の他の機能を実行し得ることを理解するであろう。
側部アクセスポート831は、側部アクセスポート831が開創器818に対して固定径方向位置に配置されるように、開創器818内に形成されてもよい。図示する実施形態において、側部アクセスポート831の本体837は、近位開創器基部838の側壁から近位方向へ上方に、また外側に角度付けされ、それにより本体837を通って延びる側部シール要素820は開創器のワーキングチャネル835の方へ向かって、側部アクセスポート831を通して挿入された外科器具833が容易にワーキングチャネル835にアクセスすることを可能にする。側部アクセスポート831を収容するために、開創器818の近位開創器基部838はより大きい深さを有して、側部アクセスポート831をその側壁内の周辺の周囲の固定位置に形成することを可能にし、また側部アクセスポート831が、開創器818を通って延びるワーキングチャネル835へアクセスを提供することを可能にし得る。図示するように、近位開創器基部838と係合する遠位ばね保持環832aも、延長された深さを有して、側部アクセスポート831を収容し得る。開創器818の側壁内に形成されているため、図46に示すように、側部アクセスポート831は、基部826を含む平面P2からずれた平面P1内に延び得、平面P2を通して少なくとも1つの固定及び可動シールポート812、814が延びる。側部アクセスポート831は、開創器818及び遠位ばね保持環832aを通って任意の角度で延びてもよく、側部アクセスポート831の平面P1と基部826の平面P2との間の任意の角度で延びてもよい。
外科器具833は、側部アクセスポート831内で、シール、例えばこの実施形態では、側部アクセスポート831の円錐シール804の近位表面上に配置された多層保護部材808を介したその挿入角度に応じた動きの範囲を有し得る。例えば、図46に示すように、器具833aは、挿入の最大角度において、側部アクセスポート831を通って延びてもよく、側部アクセスポート831を含む開創器818の側壁に対向する側上の、開創器818の内部細長部分842の内部壁と係合し得る。同様に、器具833bは、挿入の最小角度において側部アクセスポート831を通って延びて、側部アクセスポート831を含む開創器818の側壁と同一側上の、内部細長部分842の内部壁と係合し得る。
側部アクセスポート831は、その近位端に取り付けられたシールキャップ839も含み得る。シールキャップ839は、図9のリップシール132と同様に構成されてもよく、それを通した器具833の挿入を可能にするよう構成され得る。シールキャップ839はまた、側部アクセスポート831が使用されていないとき、例えば器具833がそれを通して配置されていないときに側部アクセスポート831を覆い、かつ保護するよう構成され得る。シールキャップ839は、洗浄及び/又は交換のために、例えばスナップ式固定により、側部アクセスポート831に取り外し可能に結合されてもよい。
いくつかの実施形態において、外科的アクセスデバイスは、デバイスの開創器に対して固定径方向位置にあるが、開創器に対して別様に可動な側部アクセスポートを含んでもよい。図48〜図51の一実施形態に示すように、外科的アクセスデバイス900は、ハウジング916、開創器918、内部を通って延びる少なくとも1つの固定シールポート912及び少なくとも1つの可動シールポート914を有するシール基部926、並びに図46のデバイス800と同様のばねアセンブリを含み得るが、代替的なデバイス900は、径方向に固定されているが回転及び枢動移動が可能な側部アクセスポート931を含んでもよく、同アクセスポートは開創器918の側壁内の近位開創器基部938内に形成されている。
可動側部アクセスポート931は、例えば図示するような玉継手を使用して、様々な様式にて開創器918に対して可動であるよう構成され得る。開創器918は、可動側部アクセスポート931のボール943を着座させるよう構成されたソケット941を含んでもよく、同ソケットは、ボール943を内部でスライド又は回転させ得る。デバイス900は、ボール943をソケット941及び開創器918に対して固定位置に固定し、また解放されてボール943のソケット941及び開創器918に対する移動を可能にするよう構成された解放可能な固定機構を含んでもよい。解放可能な固定機構は、様々な構成、例えば係合ピン及び孔、ねじ、ラッチ、クランプ等を有し得る。図示した実施形態において、解放可能な固定機構は、近位開創器基部938とシールキャップ947上に各々形成された相補的なねじ938a、947aを含む。ボール943は、開創器918から分離した、又は部分的に開創器918上にねじ付けされたシールキャップ947により、ソケット941内で所望の位置に調整され得る。ボール943及びしたがって側部アクセスポート931が所望の位置に調整された際、例えばシールキャップ947を開創器918に対して時計方向に回転させることにより、シールキャップ947を近位開創器基部938上に固く絞めて、例えばシールキャップ947を開創器918に対して反時計回りに回転させることにより、シールキャップ947が緩められる迄、ボール943を定位置に保持し得る。シールキャップ947は場合によりつまみ951及び/又は他の把持機構、例えば粗い表面、指輪等を含んで、シールキャップ947の回転を助けてもよい。シールは、シールキャップ947と開創器918との間に任意の様式にて、例えば、シールキャップ946と近位開創器基部938との間に配置されたOリング949により形成され得る。
開創器918に対する固定径方向位置を維持しながら側部アクセスポート931の開創器918に対する移動を可能にすることにより、可動側部アクセスポート931を通して挿入された器具933が得られる動きの範囲が大きくなり得る。当業者は、組織を引っ込めるよう構成された把持器933が、側部アクセスポート931を通して挿入されたところが示されているが、側部アクセスポート931を通して任意の外科器具を挿入して組織を引っ込め、又は外科手技における任意の他の機能を実行されることを理解するであろう。外科器具933は、側部アクセスポート931の円錐シール904の近位表面上に配置された多層保護部材908を介したその挿入角度に応じて、またソケット941に対するボール943の回転位置に応じて、側部アクセスポート931内で動きのある範囲を有し得る。例えば、挿入の最大角度において、器具933aは、側部アクセスポート931を通って延びて、側部アクセスポート931を含む開創器918の側壁に対向する側上の、開創器918の内部細長部分942の内部壁に係合し得る。同様に、挿入の最小角度において、器具933bは、側部アクセスポート931を通って延びて、側部アクセスポート931を含む開創器918の側壁と同一側上の、内側細長部分942の内側壁に係合する。側部アクセスポート931のシール要素920は開創器918に対してボール943により移動するよう構成され得るため、シール要素920は固定した予測可能な位置に維持され得、ボール943及びシール要素920を通して挿入された器具933は、開創器918に対するボールの位置に関わらず、ボール943を通って横方向に延び得る。内部細長部分942が、この図示した実施形態のように可撓性を有する場合、開創器918は、器具933及び/又は内部を通して挿入された任意の他の器具からの圧力に応答して、変形又は屈曲するよう構成され得る。器具933が最大の挿入位置にある非限定的な例では、開創器918は、開創器918の一部分にて第一の高さH1を有し、開創器918の他の部分にて、第二のより高い高さH2を有し得る。
当業者により理解されるように、本願に開示した任意の及び全ての実施形態は、必要に応じて交換可能であり得る。例えば、例示的な外科的アクセスデバイスキットは、1つ以上の開創器を有する多数のハウジング及びシール基部を含んでもよい。各シール基部とハウジングとの組み合わせは、特定の用途に必要とされる可動シールポートの移動の様々な組み合わせを可能にする、異なる可動シールポート構成を有し得る。当技術分野にて公知の様々な解放機構を使用して、様々な基部部材及びハウジングを開創器に解放可能に取り付けることができる。
本明細書に開示した外科的アクセスデバイスの実施形態の任意の及び全部に含め得る様々な特徴が存在する。例えば、シール基部、ハウジング、開創器等のデバイス構成要素は、その上に又は周辺部の周囲に形成された1つ以上の光を有して、患者内に挿入された際の明視化をより良好にし得る。理解されるように、様々な用途のために可視又は不可視の任意の波長の光を使用することができる。任意数のポートを外科的アクセスデバイス上、及び/又は外科的アクセスデバイスを通して含めて、特定の手技に必要な様々な外科手技及びデバイスの使用を可能にすることができる。例えば、開口及びポートは、加圧気体、真空システム、例えば高周波及び超音波等のエネルギー源、注水、イメージング等の導入を可能にし得る。当業者により理解されるように、任意のこれらの技術及びデバイスを外科的アクセスデバイスに除去可能に取り付けることができ、必要に応じて交換及び操作することができる。
本明細書に記載した実施形態は、当業者により理解されるように、公知の及び未来の外科手技及び方法のいずれにも使用することができる。例えば、本明細書に記載した実施形態はいずれも、全てその全体が参照により本明細書に組み入れられる「外科的アクセスデバイス(Surgical Access Device)」と題された2008年9月30日出願の米国特許出願第12/242,765号;「保護要素を有する外科的アクセスデバイス(Surgical Access Device with Protective Element)」と題された2008年9月30日出願の米国特許出願第12/242,711号;「多ポート外科用アクセスデバイス(Multiple Port Surgical Access Device)」と題された2008年9月30日出願の米国特許出願第12/242,721号;「可変の外科的アクセスデバイス(Variable Surgical Access Device)」と題された2008年9月30日出願の米国特許出願第12/242,726号;「胃切除術及び胃形成術を実行するための方法及びデバイス(Methods and Devices for Performing Gastrectomies and Gastroplasties)」と題された2008年9月30日出願の米国特許出願第12/242,333号;「胃切除術及び胃形成術を実行するための方法及びデバイス(Methods and Devices for Performing Gastrectomies and Gastroplasties)」と題された2008年9月30日出願の米国特許出願第12/242,353号;並びに「多ポートアクセスデバイスを用いた胃形成術を実行するための方法及びデバイス(Methods and Devices for Performing Gastroplasties Using a Multiple Port Access Device)」と題された2008年9月30日出願の米国特許出願第12/242,381号に記載されているスリーブ胃切除術及び/又は胃形成術の実行に使用することができる。
本明細書に記載されているデバイスは、1回の使用の後に廃棄されるように設計することができ、又は、これらは複数回使用されるように設計することができる。しかしながら、いずれの場合でも、デバイスは少なくとも1回の使用後、再使用のために再調整され得る。再調整は、デバイスの解体工程、これに続く特定部品の洗浄又は交換工程、及びその後の再組立工程の、任意の組み合わせを含むことができる。特に、デバイスは解体されて、デバイスの任意数の特定の部品又は部分、例えばシール基部、ハウジング、近位開創器基部等が、任意の組み合わせで選択的に交換又は除去され得る。特定の部分を洗浄及び/又は交換した後、デバイスを後の使用のために、再調整施設で、又は外科手技の直前に外科チームにより再組立し得る。当業者は、デバイスの再調整に、解体、洗浄/交換、及び再組立のための様々な技術を使用できることが理解するであろう。このような技術の使用、及びその結果として得られる再調整されたデバイスは、全て、本出願の範囲内にある。
本明細書に記載した本発明は、手術前に加工処理されることが好ましい。まず、新しい又は使用済みの器具を得て、必要に応じて洗浄する。次に、器具を滅菌することができる。一滅菌技術では、器具を、例えばプラスチック又はTYVEK袋等の閉鎖及び密閉された容器内に配置する。次いで容器及び器具を、ガンマ線、X線又は高エネルギー電子などの容器を貫通することができる放射線野の中に配置する。この放射線によって器具上及び容器内の細菌が殺菌される。滅菌された器具は、その後、無菌容器内で保管することができる。密閉容器は、それが医療施設内で開封されるまで、器具を無菌に保つ。
デバイスは滅菌されていることが好ましい。これは、β放射又はγ放射、酸化エチレン、蒸気及び液体浴(例えば、冷浸漬(cold soak))を含む当業者に公知の様々な方法により行うことができる。
当業者であれば、上記に述べた実施形態に基づく本発明の更なる特徴及び利点は認識されるであろう。したがって、本発明は、付属の特許請求の範囲において示される場合は例外として、具体的に図示、記載されたものに限定されるものではない。本明細書中に引用される刊行物及び参考文献はすべて、それらの全容を本明細書に特に援用するものである。
〔実施態様〕
(1) 外科的アクセスデバイスにおいて、
ワーキングチャネルを画定するハウジングを備え、前記ハウジングは、基部と、前記基部内に回転可能に配置された支持体と、前記支持体の中心回転軸からずれた位置で前記支持体内に配置されたシール要素と、を有し、前記シール要素は、前記シール要素を通して前記ワーキングチャネル内に挿入された外科器具を受容するよう構成されている、外科的アクセスデバイス。
(2) 前記ハウジングが、前記基部内に回転可能に配置された第二の支持体と、前記第二の支持体の中心回転軸からずれた位置に配置された第二のシール要素と、を有し、前記第二のシール要素は、前記第二のシール要素を通して前記ワーキングチャネル内に挿入された外科器具を受容するよう構成されている、実施態様1に記載のデバイス。
(3) 前記第二の支持体の前記中心回転軸が、前記第一の支持体の前記中心回転軸からずれている、実施態様2に記載のデバイス。
(4) 内部で実質的に固定位置に保持された外科器具を有する前記シール要素が、所定の軌道経路における前記第二のシール要素の移動に応答して、所定の軌道経路において移動するよう構成されている、実施態様2に記載のデバイス。
(5) 前記支持体の前記中心回転軸が前記基部の中心軸からずれている、実施態様1に記載のデバイス。
(6) 前記基部が、前記基部に対して固定位置に残留するように、また、前記ハウジングに対して前記基部と共に移動するように、構成された、少なくとも1つの固定シール要素を有する、実施態様1に記載のデバイス。
(7) 外科的アクセスデバイスにおいて、
回転可能に結合された基部を有するハウジングを備え、前記基部は、少なくとも1つの可動シール要素を含む複数のシール要素であって、前記少なくとも1つの可動シール要素は、その内部を通して挿入された器具の周囲にシールを形成するよう構成され、他のシール要素とは独立して前記基部に対して回転可能である、複数のシール要素を有し、前記少なくとも1つの可動シール要素の、前記基部に対する回転は、前記基部の中心点からの前記少なくとも1つの可動シール要素の距離を変更するのに有効である、外科的アクセスデバイス。
(8) 前記基部が円形であり、前記基部の前記中心点の周囲を回転するよう構成されている、実施態様7に記載のデバイス。
(9) 前記少なくとも1つの可動シール要素が、前記基部の平面内で回転可能である、実施態様7に記載のデバイス。
(10) 前記少なくとも1つの可動シール要素が、第一の可動シール要素及び第二の可動シール要素を含む、実施態様7に記載のデバイス。
(11) 前記少なくとも1つの可動シール要素が支持体内に配置され、前記支持体は前記基部内に形成された所定の形状内で回転可能に配置され、前記少なくとも1つの可動シール要素は、前記支持体に対して偏心している、実施態様10に記載のデバイス。
(12) 前記基部の前記中心点が、前記所定の形状から離間されている、実施態様11に記載のデバイス。
(13) 前記ハウジングに結合された可撓性の開創器を更に備える、実施態様7に記載のデバイス。
(14) 前記開創器の近位開創器基部内に形成された側部アクセスポートであって、前記側部アクセスポートを通して挿入された開創器を受容するよう構成された、側部アクセスポートを更に含む、実施態様13に記載のデバイス。
(15) 前記基部が、前記側部アクセスポートに対して回転するよう構成されている、実施態様14に記載のデバイス。
(16) 前記ハウジングが、前記ハウジングの近位端と、前記ハウジングの遠位端との間で内部に延びるワーキングチャネルを画定し、前記基部が前記ハウジングの近位端に配置され、それにより、前記シール要素を通して挿入された器具が前記ワーキングチャネル内に延びる、実施態様7に記載のデバイス。

Claims (10)

  1. 外科的アクセスデバイスにおいて、
    ワーキングチャネルを画定するハウジングを備え、前記ハウジングは、基部と、前記基部内に回転可能に配置された支持体と、前記支持体の中心回転軸からずれた位置で前記支持体内に配置されたシール要素と、を有し、前記シール要素は、前記シール要素を通して前記ワーキングチャネル内に挿入された外科器具を受容するよう構成されている、外科的アクセスデバイス。
  2. 前記ハウジングが、前記基部内に回転可能に配置された第二の支持体と、前記第二の支持体の中心回転軸からずれた位置に配置された第二のシール要素と、を有し、前記第二のシール要素は、前記第二のシール要素を通して前記ワーキングチャネル内に挿入された外科器具を受容するよう構成されている、請求項1に記載のデバイス。
  3. 前記第二の支持体の前記中心回転軸が、前記第一の支持体の前記中心回転軸からずれている、請求項2に記載のデバイス。
  4. 内部で実質的に固定位置に保持された外科器具を有する前記シール要素が、所定の軌道経路における前記第二のシール要素の移動に応答して、所定の軌道経路において移動するよう構成されている、請求項2に記載のデバイス。
  5. 前記支持体の前記中心回転軸が前記基部の中心軸からずれている、請求項1に記載のデバイス。
  6. 前記基部が、前記基部に対して固定位置に残留するように、また、前記ハウジングに対して前記基部と共に移動するように、構成された、少なくとも1つの固定シール要素を有する、請求項1に記載のデバイス。
  7. 外科的アクセスデバイスにおいて、
    回転可能に結合された基部を有するハウジングを備え、前記基部は、少なくとも1つの可動シール要素を含む複数のシール要素であって、前記少なくとも1つの可動シール要素は、その内部を通して挿入された器具の周囲にシールを形成するよう構成され、他のシール要素とは独立して前記基部に対して回転可能である、複数のシール要素を有し、前記少なくとも1つの可動シール要素の、前記基部に対する回転は、前記基部の中心点からの前記少なくとも1つの可動シール要素の距離を変更するのに有効である、外科的アクセスデバイス。
  8. 前記基部が円形であり、前記基部の前記中心点の周囲を回転するよう構成されている、請求項7に記載のデバイス。
  9. 前記少なくとも1つの可動シール要素が、前記基部の平面内で回転可能である、請求項7に記載のデバイス。
  10. 前記少なくとも1つの可動シール要素が、第一の可動シール要素及び第二の可動シール要素を含む、請求項7に記載のデバイス。
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