JP2010207252A - 遠隔操作型アクチュエータ用ナビゲーションシステム - Google Patents

遠隔操作型アクチュエータ用ナビゲーションシステム Download PDF

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【課題】 外郭がパイプ状で細長形状のスピンドルガイド部の先端に設けられた工具支持用の先端部材の姿勢を遠隔操作で変更できる遠隔操作型アクチュエータに対し、その工具の位置を推定するナビゲーションシステムを提供する。
【解決手段】 遠隔操作型アクチュエータ5は、アクチュエータ本体10と、このアクチュエータ本体10のスピンドルガイド部3の先端に姿勢変更自在に取付けられた先端部材2と、この先端部材2に回転自在に支持された工具1とを備える。ナビゲーションシステムは、マーカ検出機8によって検出された、アクチュエータ本体10に取付けたマーカ7Aの位置および姿勢の情報と、アクチュエータ本体10に対する先端部材2の姿勢の情報と、マーカ7Aに対する先端部材2の相対位置の情報と、工具1の形状の情報とから、工具1の加工部の位置を推定する工具加工部位置推定手段55を有する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、工具の姿勢を遠隔操作で変更可能で、医療用、機械加工等の用途で用いられる遠隔操作型アクチュエータのナビゲーションシステムに関する。
医療用として骨の加工に用いられたり、機械加工用としてドリル加工や切削加工に用いられたりする遠隔操作型アクチュエータがある。遠隔操作型アクチュエータは、直線形状や湾曲形状をした細長いパイプ部の先端に設けた工具を遠隔操作で制御する。ただし、従来の遠隔操作用アクチュエータは、工具の回転のみを遠隔操作で制御するだけであったため、医療用の場合、複雑な形状の加工や外からは見えにくい箇所の加工が難しかった。また、ドリル加工では、直線だけではなく、湾曲状の加工が可能なことが求められる。さらに、切削加工では、溝内部の奥まった箇所の加工が可能なことが求められる。以下、医療用を例にとって、遠隔操作型アクチュエータの従来技術と課題について説明する。
整形外科分野において、骨の老化等によって擦り減って使えなくなった関節を新しく人工のものに取り替える人工関節置換手術がある。この手術では、患者の生体骨を人工関節が挿入できるように加工する必要があるが、その加工には、術後の生体骨と人工関節との接着強度を高めるために、人工関節の形状に合わせて精度良く加工することが要求される。
例えば、股関節の人工関節置換手術では、大腿骨の骨の中心にある髄腔部に人工関節挿入用の穴を形成する。人工関節と骨との接触強度を保つには両者の接触面積を大きくとる必要があり、人工関節挿入用の穴は、骨の奥まで延びた細長い形状に加工される。このような骨の切削加工に用いられる医療用アクチュエータとして、細長いパイプ部の先端に工具を回転自在に設け、パイプ部の基端側に設けたモータ等の回転駆動源の駆動により、パイプ部の内部に配した回転軸を介して工具を回転させる構成のものがある(例えば特許文献1)。この種の医療用アクチュエータは、外部に露出した回転部分は先端の工具のみであるため、工具を骨の奥まで挿入することができる。
人工関節置換手術では、皮膚切開や筋肉の切断を伴う。すなわち、人体に傷を付けなければならない。その傷を最小限に抑えるためには、前記パイプ部は真っ直ぐでなく、適度に湾曲している方が良い場合がある。このような状況に対応するためのものとして、次のような従来技術がある。例えば、特許文献2は、パイプ部の中間部を2重に湾曲させて、パイプ部の先端側の軸心位置と基端側の軸心位置とをずらせたものである。このようにパイプ部の軸心位置が先端側と軸心側とでずれているものは、他にも知られている。また、特許文献3は、パイプ部を180度回転させたものである。
生体骨の人工関節挿入用穴に人工関節を嵌め込んだ状態で、生体骨と人工関節との間に広い隙間があると、術後の接着時間が長くなるため、前記隙間はなるべく狭いのが望ましい。また、生体骨と人工関節の接触面が平滑であることも重要であり、人工関節挿入用穴の加工には高い精度が要求される。しかし、パイプ部がどのような形状であろうとも、工具の動作範囲はパイプ部の形状の制約を受けるため、皮膚切開や筋肉の切断をできるだけ小さくしながら、生体骨と人工関節との間の隙間を狭くかつ両者の接触面が平滑になるように人工関節挿入用穴を加工するのは難しい。
一般に、人工関節置換手術が行われる患者の骨は、老化等により強度が弱くなっていることが多く、骨そのものが変形している場合もある。したがって、通常考えられる以上に、人工関節挿入用穴の加工は難しい。
そこで、本出願人は、人工関節挿入用穴の加工を比較的容易にかつ精度良く行えるようにすることを目的として、外郭がパイプ状で細長形状のスピンドルガイド部をアクチュエータ本体に設け、このスピンドルガイド部の先端に、工具を回転自在に支持する先端部材を姿勢変更可能に設け、この先端部材の姿勢を遠隔操作で変更可能とすることを試みた。先端部材の姿勢が変更可能であれば、スピンドルガイド部の形状に関係なく、工具を適正な姿勢にすることができるからである。なお、スピンドルガイド部等の細長いパイプ部を有しない医療用アクチュエータでは、手で握る部分に対して工具が設けられた部分が姿勢変更可能なものがある(例えば特許文献4)が、遠隔操作で工具の姿勢を変更させるものは提案されていない。
遠隔操作型アクチュエータで骨に人工関節挿入用の穴を加工する場合、工具を直接視認できないことが多く、工具の位置を把握するためのナビゲーションシステムが必要である。このナビゲーションシステムとしては、例えば次のようなものが知られている。
特許文献5のものは、骨にマーカを取付け、このマーカを光学式等のセンサで検出することにより、骨の位置を測定する。この手法を用い、その場合に骨、および遠隔操作型アクチュエータの固定部分であるアクチュエータ本体にマーカを取付けることで、骨およびアクチュエータ本体の位置を測定することができる。
特許文献6のものは、点でなく特定のパターンに形成されたマーカをアクチュエータ本体に取付け、マーカ検出機でこのマーカのパターンを検出することで、マーカの位置だけでなく、マーカを取付けたアクチュエータ本体の姿勢も検出する。アクチュエータ本体の姿勢が分かれば、先端部材および工具と、アクチュエータ本体のマーカ取付け箇所との相対的な位置関係から、工具の位置を推定することができる。なお、先端部材および工具と、アクチュエータ本体のマーカ取付け箇所との相対的な位置関係は予め計測しておき、位置関係情報として記録保存しておく。
工具は加工対象物により異なる種類のものに取り替えたり、摩耗等により交換したりすることがあり、その都度、工具位置の推定に用いる前記位置関係情報を変更する必要がある。特許文献6では、工具の取外しに連動して動作するスイッチを設け、このスイッチからの情報により、位置関係情報を変更する必要があることを操作者に知らせるようにしている。
特許文献7のものは、アクチュエータ本体に取付けた第1のマーカとは別に第2のマーカを設置し、この第2のマーカに工具を接触させ、そのときに計測されるアクチュエータ本体と第2のマーカとの位置関係を用いて、加工中に測定されるアクチュエータ本体と第1のマーカとの位置関係を基準にして、工具の位置を推定する。
特開2007−301149号公報 米国特許第4,466,429号明細書 米国特許第4,265,231号明細書 特開2001−17446号公報 米国特許第5,249,589号明細書 米国特許第6,434,507号明細書 米国特許第7,166,114号明細書
従来のナビゲーションシステムは、工具がアクチュエータ本体に対し固定であることを前提としているため、工具を回転自在に支持する先端部材がアクチュエータ本体に対し姿勢変更可能である遠隔操作型アクチュエータには適用できないという問題があった。
この発明は、外郭がパイプ状で細長形状のスピンドルガイド部の先端に設けられた工具支持用の先端部材の姿勢を遠隔操作で変更できる遠隔操作型アクチュエータに対し、その工具の位置を推定するナビゲーションシステムを提供することである。
この発明にかかる遠隔操作型アクチュエータのナビゲーションシステムは、細長形状のスピンドルガイド部3の基端を駆動部ハウジング4aに結合してなるアクチュエータ本体10と、前記スピンドルガイド部3の先端に回動中心点O1を中心に回動して姿勢変更自在に取付けられた先端部材2と、この先端部材2に回転自在に支持された工具1と、前記駆動部ハウジング4a内に設けられ前記先端部材2の姿勢変更および前記工具1の回転をそれぞれ行わせる姿勢変更用駆動源42および工具回転用駆動源41と、前記駆動部ハウジング4aに設けられ前記各駆動源42,41の動作を制御して前記先端部材2の姿勢および前記工具1の回転の操作を行う操作手段50とを備えた遠隔操作型アクチュエータ5に対して、前記工具1の加工部1aの位置を推定するナビゲーションシステムであって、前記アクチュエータ本体10の前記駆動部ハウジング4aに取付けたマーカ7Aの位置および姿勢を検出するマーカ検出機8と、前記アクチュエータ本体10に対する前記先端部材2の姿勢を検出する工具姿勢検出手段45と、前記マーカ7Aに対する前記回動中心点O1の相対位置の情報、および前記回動中心点O1を基準とする前記工具1の形状の情報を記憶したアクチュエータ形状記憶手段53と、前記マーカ検出機8によって検出されたマーカ7Aの位置および姿勢の情報、前記アクチュエータ形状記憶手段53に記憶された前記回動中心点O1の相対位置の情報および前記工具1の形状の情報、並びに前記工具姿勢検出手段45で検出された前記先端部材2の姿勢の情報から、前記工具1の加工部1aの位置を推定する工具加工部位置推定手段55とを有することを特徴とする。なお、前記アクチュエータ形状記憶手段53に記憶される前記工具1の形状の情報は、少なくとも、前記回動中心点O1から前記工具1の加工部1aまでの距離が認識できる情報があればよく、前記距離の情報のみであってもよい。
この構成によれば、マーカ検出機8は、アクチュエータ本体10の駆動部ハウジング4aに取付けたマーカ7Aの位置および姿勢を検出する。これにより、アクチュエータ本体10の基準部の位置および姿勢が検出される。工具姿勢検出手段45は、アクチュエータ本体10に対する先端部材2の姿勢を検出する。工具加工部位置推定手段55は、マーカ検出機8によって検出されたマーカ7Aの位置および姿勢の情報、アクチュエータ形状記憶手段53に記憶された先端部材2の回動中心点O1の相対位置の情報および工具1の形状の情報、並びに工具姿勢検出手段45で検出された先端部材2の姿勢の情報から、工具1の加工部1aの位置を推定する。
換言すれば、工具加工部位置推定手段55は、マーカ検出機8で検出されたマーカ7Aの位置および姿勢の情報、すなわちアクチュエータ本体10の基準部の位置および姿勢と、アクチュエータ形状記憶手段53に記憶されたマーカ7Aに対する先端部材2の回動中心点O1の相対位置の情報とから、回動中心点O1の絶対的な位置を推定することができる。また、工具姿勢検出手段45で検出されたアクチュエータ本体10に対する先端部材2の姿勢の情報と、アクチュエータ形状記憶手段53に記憶された工具1の形状の情報とから、回動中心点O1に対する工具1の加工部1aの相対位置を推定できる。
このように推定される先端部材2の回動中心点O1の絶対的な位置と、この回動中心点O1の位置を基準とする工具1の加工部1aの相対位置とから、工具1の加工部1aの絶対的な位置を推定することができる。そのため、スピンドルガイド部3の先端に設けられた工具支持用の先端部材2の姿勢変更を遠隔操作できる遠隔操作型アクチュエータ5に対して、その工具1の加工部1aの位置の位置を推定することができる。
この発明において、前記スピンドルガイド部3の種類が互いに異なる複数種の遠隔操作型アクチュエータ5に使用可能にするには、前記アクチュエータ形状記憶手段53は、前記スピンドルガイド部3の種類毎に、前記マーカ7Aに対する前記回動中心点O1の相対位置の情報を記憶しており、前記工具加工部位置推定手段55で推定に使用する前記回動中心点O1の相対位置の情報を選択するスピンドルガイド部種類選択手段53aを設けるのが良い。
ある遠隔操作型アクチュエータ5を使用する場合、アクチュエータ形状記憶手段53に記憶されているマーカ7Aに対する回動中心点O1の相対位置の情報の中から、その遠隔操作型アクチュエータ5のスピンドルガイド部3の種類に対応する情報をスピンドルガイド部種類選択手段53aにより選択する。それにより、スピンドルガイド部3の種類が互いに異なる複数種の遠隔操作型アクチュエータ5に対して、ナビゲーションシステムが使用可能となる。
この発明において、前記工具1の種類が互いに異なる複数種の遠隔操作型アクチュエータ5、および前記工具1を異なる種類のものに交換可能な遠隔操作型アクチュエータ5に使用可能にするためには、前記アクチュエータ形状記憶手段53は、前記工具1の種類毎に、前記回動中心点O1を基準とする前記工具1の形状の情報を記憶しており、前記工具加工部位置推定手段55で推定に使用する前記工具1の形状の情報を選択する工具種類選択手段53bを設けるのが良い。
ある遠隔操作型アクチュエータ5を使用する場合、アクチュエータ形状記憶手段53に記憶されている回動中心点O1を基準とする工具1の形状の情報の中から、その遠隔操作型アクチュエータ5の工具1に対応する情報を工具種類選択手段53bにより選択する。それにより、工具1の種類が互いに異なる複数種の遠隔操作型アクチュエータ5に対して、ナビゲーションシステムが使用可能となる。
この発明において、前記マーカ7Aは光を投光または反射するものであり、かつ前記マーカ検出機8は前記マーカ7Aからの光を受光する光学式のものとすることができる。光学式のマーカ検出機8は、構成が簡易である。
この発明において、前記工具姿勢検出手段45は、前記姿勢変更用駆動源42、または前記姿勢変更用駆動源42から前記先端部材2に動作を伝える伝達系に設けられて先端部材2の姿勢に対応する電気信号を出力するものとしてもよい。
先端部材2の動作を電気信号で出力すれば、遠隔操作型アクチュエータ5とナビゲーションシステムの制御系部分とが離れて位置している場合に、両者間の情報伝達が容易である。
この発明において、画面に画像を表示するディスプレイ52を設け、前記工具加工部位置推定手段55に、前記工具1の位置の推定に用いられる各入力情報から、前記アクチュエータ本体10の位置および姿勢、並びに前記先端部材2の姿勢を表示する情報であるアクチュエータ表示情報を演算し前記ディスプレイ52の画面に表示するアクチュエータ表示情報生成手段55aを設けるのが良い。
ディスプレイ52およびアクチュエータ表示情報生成手段55aを設ければ、ディスプレイ52の画面に、アクチュエータ本体10の位置および姿勢、並びに先端部材2の姿勢を表示する情報であるアクチュエータ表示情報を表示することができ、操作者が遠隔操作型アクチュエータ5の操作時にその情報を容易に知ることができる。
ディスプレイ52およびアクチュエータ表示情報生成手段55aを設ける場合、前記アクチュエータ表示情報生成手段55aで生成するアクチュエータ表示情報は、前記ディスプレイの52画面に、前記アクチュエータ本体10の位置および姿勢、並びに前記先端部材2の姿勢を、複数の点60で表示する情報とすることができる。
点60による表示とすれば、操作者が視覚的に認識でき、かつアクチュエータ表示情報生成手段55aでの計算が簡単である。
また、前記アクチュエータ表示情報生成手段55aは、コンピュータグラフィックにより、前記アクチュエータ表示情報として、それぞれ位置および姿勢が反映されたアクチュエータ本体10、先端部材2、および工具1の外形を示す図61を生成し、前記ディスプレイ52の画面に表示させてもよい。
外形を示す図61で表示すれば、より一層視覚的に認識しやすい。
さらに、前記アクチュエータ表示情報生成手段55aで生成するアクチュエータ表示情報は、前記ディスプレイ52の画面に数字で表示する情報であってもよい。
いずれの場合も、ディスプレイ52の画面に、アクチュエータ本体10の位置および姿勢、並びに先端部材2の姿勢を表示する情報であるアクチュエータ表示情報を表示して、その情報を操作者に知らせることができる。
前記遠隔操作型アクチュエータは、以下の構成とするのがよい。すなわち、前記先端部材は、前記工具を保持するスピンドルを回転自在に支持し、前記スピンドルガイド部は、前記駆動部ハウジング内の前記工具回転用駆動源の回転を前記スピンドルに伝達する回転軸と、前記駆動部ハウジング内の前記姿勢変更用駆動源により先端が前記先端部材に接する状態で進退動作させられることにより、前記先端部材を姿勢変更させる姿勢操作部材とを内部に有する構成とする。
遠隔操作型アクチュエータが上記構成であると、駆動部ハウジング内の工具回転用駆動源の回転をスピンドルガイド部の内部に配した回転軸を介してスピンドルに伝達し、かつ駆動部ハウジング内の姿勢変更用駆動源でスピンドルガイド部の内部に配した姿勢操作部材を進退動作させて、先端部材の姿勢を変更する。このため、工具の回転、および先端部材の姿勢変更を遠隔操作で行われる。
この発明の遠隔操作型アクチュエータのナビゲーションシステムは、細長形状のスピンドルガイド部の基端を駆動部ハウジングに結合してなるアクチュエータ本体と、前記スピンドルガイド部の先端に回動中心点を中心に回動して姿勢変更自在に取付けられた先端部材と、この先端部材に回転自在に支持された工具と、前記駆動部ハウジング内に設けられ前記先端部材の姿勢変更および前記工具の回転をそれぞれ行わせる姿勢変更用駆動源および工具回転用駆動源と、前記駆動部ハウジングに設けられ前記各駆動源の動作を制御して前記先端部材の姿勢および前記工具の回転の操作を行う操作手段とを備えた遠隔操作型アクチュエータに対して、前記工具の位置を推定するナビゲーションシステムであって、前記アクチュエータ本体の前記駆動部ハウジングに取付けたマーカの位置および姿勢を検出するマーカ検出機と、前記アクチュエータ本体に対する前記先端部材の姿勢を検出する工具姿勢検出手段と、前記マーカに対する前記回動中心点の相対位置の情報、および前記回動中心点を基準とする前記工具の形状の情報を記憶したアクチュエータ形状記憶手段と、前記マーカ検出機によって検出されたマーカの位置および姿勢の情報、前記アクチュエータ形状記憶手段に記憶された前記回動中心点の相対位置の情報および前記工具の形状の情報、並びに前記工具姿勢検出手段で検出された前記先端部材の姿勢の情報から、前記工具の加工部の位置を推定する工具加工部位置推定手段とを有するため、外郭がパイプ状で細長形状のスピンドルガイド部の先端に設けられた工具支持用の先端部材の姿勢を遠隔操作で変更できる遠隔操作型アクチュエータに対し、その工具の位置を推定することができる。
この発明の実施形態にかかる遠隔操作型アクチュエータのナビゲーションシステムの概略構成を示す図である。 (A)は遠隔操作型アクチュエータの一実施形態の先端部材およびスピンドルガイド部の断面図、(B)はそのIIB−IIB断面図、(C)は先端部材と回転軸との連結構造を示す図である。 (A)は同遠隔操作型アクチュエータの工具回転用駆動機構および姿勢変更用駆動機構の正面図、(B)はそのIIIB−IIIB断面図である。 同ナビゲーションシステムの制御系のブロック図である。 (A)は同遠隔操作型アクチュエータの工具、先端部材、およびスピンドルガイド部を示す図、(B)は工具、先端部材、および形状が異なるスピンドルガイド部を示す図である。 同ナビゲーションシステムのアクチュエータ形状記憶手段の一部の構成を示す図である。 (A)は同遠隔操作型アクチュエータの工具、先端部材、およびスピンドルガイド部を示す図、(B)は種類が異なる工具、先端部材、およびスピンドルガイド部を示す図である。 同ナビゲーションシステムのアクチュエータ形状記憶手段の一部の構成を示す図である。 同ナビゲーションシステムのディスプレイの画面表示例を示す図である。 同ナビゲーションシステムのディスプレイの異なる画面表示例を示す図である。 (A)は遠隔操作型アクチュエータの異なる実施形態の先端部材およびスピンドルガイド部の断面図、(B)はそのXIB−XIB断面図である。 (A)は遠隔操作型アクチュエータのさらに異なる実施形態の先端部材およびスピンドルガイド部の断面図、(B)はそのXIIB−XIIB断面図である。 (A)は同遠隔操作型アクチュエータの工具回転用駆動機構および姿勢変更用駆動機構の正面図、(B)はそのXIIIB−XIIIB断面図である。
図1は、この発明にかかる遠隔操作型アクチュエータのナビゲーションシステムの概略構成を示す図である。このナビゲーションシステムは、工具1の回転および姿勢を遠隔操作可能な遠隔操作型アクチュエータ5に対するものであり、遠隔操作型アクチュエータ5および加工対象物6に取付けたマーカ7A,7Bの位置および姿勢を検出するマーカ検出機8と、ナビゲーションシステムの制御および遠隔操作型アクチュエータ5の動作の制御を兼ねるナビゲーションコンピュータ9とを備える。
遠隔操作型アクチュエータ5は、図2および図3に示すアクチュエータ機構部5aと、操作システム部5b(図4)とで構成される。以下、アクチュエータ機構部5aについて、図1〜図3と共に説明する。なお、図2はスピンドルガイド部3が直線状のものを示すが、図1のようにスピンドルガイド部3が曲線状のものも、形状の違いの他は、基本的に同じ構造である。
図1において、このアクチュエータ機構部5aは、回転式の工具1を保持する先端部材2と、この先端部材2が先端に姿勢変更自在に取付けられた外郭がパイプ状で細長形状のスピンドルガイド部3と、このスピンドルガイド部3の基端が結合された駆動部ハウジング4aとを備える。駆動部ハウジング4aは、内蔵の工具回転用駆動機構4b(図3)および姿勢変更用駆動機構4c(図3)と共に駆動部4を構成する。また、スピンドルガイド部3と駆動部4とでアクチュエータ本体10を構成する。駆動部ハウジング4aには、操作手段50として、工具回転用駆動機構4bの動作を制御して前記工具1の回転操作を行う回転操作具50a(図4)と、姿勢変更用駆動機構4cの動作を制御して前記先端部材2の姿勢変更操作を行う姿勢操作具50b(図4)とが設けられている。
図2に示すように、工具1は、加工部1aとシャンク部1bとでなる。この実施形態では、加工部1aが球状である。先端部材2は、略円筒状のハウジング11の内部に、一対の軸受12によりスピンドル13が回転自在に支持されている。スピンドル13は、先端側が開口した筒状で、中空部に工具1のシャンク部1bが嵌合状態に着脱自在に挿入され、回り止めピン14によりシャンク部1bが回転不能に結合される。この先端部材2は、先端部材連結部15を介してスピンドルガイド部3の先端に取付けられる。先端部材連結部15は、先端部材2を姿勢変更自在に支持する手段であり、球面軸受からなる。具体的には、先端部材連結部15は、ハウジング11の基端の内径縮径部からなる被案内部11aと、スピンドルガイド部3の先端に固定された抜け止め部材21の鍔状部からなる案内部21aとで構成される。両者11a,21aの互いに接する各案内面F1,F2は、スピンドル13の中心線CL上に回動中心点O1が位置し、基端側ほど径が小さい球面とされている。これにより、スピンドルガイド部3に対して先端部材2が抜け止めされるとともに、姿勢変更自在に支持される。この例は、回動中心点O1を通るX軸回りに先端部材2が姿勢変更する構成であるため、案内面F1,F2が、回動中心点O1を通るX軸を軸心とする円筒面であってもよい。
スピンドルガイド部3は、駆動部ハウジング4a内の工具回転用駆動源41(図3)の回転力を前記スピンドル13へ伝達する回転軸22を有する。この例では、回転軸22はワイヤとされ、ある程度の弾性変形が可能である。ワイヤの材質としては、例えば金属、樹脂、グラスファイバー等が用いられる。ワイヤは単線であっても、撚り線であってもよい。図2(C)に示すように、スピンドル13と回転軸22とは、自在継手等の継手23を介して回転伝達可能に接続されている。継手23は、スピンドル13の閉塞した基端に設けられた溝13aと、回転軸22の先端に設けられ前記溝13aに係合する突起22aとで構成される。上記溝13aと突起22aとの連結箇所の中心は、前記案内面F1,F2の回動中心点O1と同位置である。
スピンドルガイド部3は、このスピンドルガイド部3の外郭となる外郭パイプ25を有し、この外郭パイプ25の中心に前記回転軸22が位置する。回転軸22は、それぞれ軸方向に離れて配置された複数の転がり軸受26によって回転自在に支持されている。各転がり軸受26間には、これら転がり軸受26に予圧を発生させるためのばね要素27A,27Bが設けられている。ばね要素27A,27Bは、例えば圧縮コイルばねである。転がり軸受26の内輪に予圧を発生させる内輪用ばね要素27Aと、外輪に予圧を発生させる外輪用ばね要素27Bとがあり、これらが交互に配置されている。前記抜け止め部材21は、固定ピン28により外郭パイプ25のパイプエンド部25aに固定され、その先端内周部で転がり軸受29を介して回転軸22の先端部を回転自在に支持している。パイプエンド部25aは、外郭パイプ25と別部材とし、溶接等により結合してもよい。
外郭パイプ25の内径面と回転軸22の間には、両端に貫通する1本のガイドパイプ30が設けられ、このガイドパイプ30の内径孔であるガイド孔30a内に、ワイヤ31aとその両端の柱状ピン31bとでなる姿勢操作部材31が進退自在に挿通されている。先端部材2側の柱状ピン31bの先端は球面状で、先端部材2の姿勢操作部材31との接触面であるハウジング11の基端面11bに当接している。駆動部ハウジング4a側の柱状ピン31bの先端も球面状で、後記レバー43b(図3)の側面に当接している。柱状ピン31bを省いて、1本のワイヤ31aのみで姿勢操作部材31を構成してもよい。
上記姿勢操作部材31が位置する周方向位置に対し180度の位相の位置には、先端部材2のハウジング11の基端面とスピンドルガイド部3の外郭パイプ25の先端面との間に、例えば圧縮コイルばねからなる復元用弾性部材32が設けられている。この復元用弾性部材32は、先端部材2を所定姿勢側へ付勢する作用をする。
また、外郭パイプ25の内径面と回転軸22の間には、前記ガイドパイプ30とは別に、このガイドパイプ30と同一ピッチ円C上に、複数本の補強シャフト34が配置されている。これらの補強シャフト34は、スピンドルガイド部3の剛性を確保するためのものである。ガイドパイプ30と補強シャフト34の配列間隔は等間隔とされている。ガイドパイプ30および補強シャフト34は、外郭パイプ25の内径面におよび前記転がり軸受26の外径面に接している。これにより、転がり軸受26の外径面を支持している。
図3は、駆動部ハウジング4a内の工具回転用駆動機構4bおよび姿勢変更用駆動機構4cを示す。
工具回転用駆動機構4bは、工具回転用駆動源41を備える。工具回転用駆動源41は、例えば電動モータであり、その出力軸41aが前記回転軸22の基端に結合させてある。
姿勢変更用駆動機構4cは、姿勢変更用駆動源42を備える。姿勢変更用駆動源42は、例えば電動リニアアクチュエータであり、図3(A)の左右方向に移動する出力ロッド42aの動きが、レバー機構43を介して前記姿勢操作部材31に伝達される。姿勢変更用駆動源42は、回転モータであってもよい。姿勢変更用駆動源42の動作量は、工具姿勢検出手段45によって検出される。この工具姿勢検出手段45の検出信号は、アクチュエータ用電気ケーブル46(図1)を介して、ナビゲーションコンピュータ9の工具加工部位置推定手段55(図4)に送られる。
レバー機構43は、支軸43a回りに回動自在なレバー43bを有し、このレバー43bにおける支軸43aからの距離が長い作用点P1に出力ロッド42aの力が作用し、支軸43aからの距離が短い力点P2で姿勢操作部材31に力を与える構成であり、姿勢変更用駆動源42の出力が増力して姿勢操作部材31に伝達される。レバー機構43を設けると、小さな出力のリニアアクチュエータでも姿勢操作部材31に大きな力を与えることができるので、リニアアクチュエータの小型化が可能になる。回転軸22は、レバー43bに形成された開口44を貫通させてある。なお、姿勢変更用駆動源42等を設ける代わりに、手動により先端部材2の姿勢を遠隔操作してもよい。
マーカ検出機8は、検出機支持体8aに支持された個別検出機8bと、ナビゲーションコンピュータ9内のマーカ位置・姿勢演算部54A,54B(図4)とで構成される。本体用マーカ7Aは、アクチュエータ本体10の一部である駆動部ハウジング4aに取付けられている。加工対象物用マーカ7Bは、骨等の加工対象物6に取付けられている。マーカ検出機8の各個別検出機8bに対応して、マーカ7A,7Bには、それぞれ3個の光反射部7aが設けられている。3個の光反射部7aは、位置をそれぞれ異ならせてある。各個別検出機8bは光学式のものであり、それぞれマーカ7A,7Bの光反射部7aに向けて検知用光を投光し、その反射光を受光する。各個別検出機8bの検出信号は、検出機支持体8aに内蔵した配線(図示せず)およびマーカ検出機用電気ケーブル47を介して、ナビゲーションコンピュータ9のマーカ位置・姿勢演算部54A,54B(図4)にそれぞれ送られる。マーカ7A,7Bにそれぞれ3個の投光部(図示せず)を設け、これら投光部から投光される検知用光を各個別検出機8bが受光するようにしてもよい。このように各個別検出機8bを光学式のものとすれば、マーカ検出機8を簡易に構成できる。各個別検出機8bは、光学式のものでなくてもよく、例えば磁気式のものであってもよい。
図4に示すように、ナビゲーションコンピュータ9は、ナビゲーションシステム部51と、ディスプレイ52とを備える。ナビゲーションシステム部51は、ナビゲーションコンピュータ9のハードウェアと、これに実行されるプログラムとで構成され、またはさらに電子回路を加えて構成される。
操作システム部5bは、工具回転制御手段5baと姿勢制御手段5bbとでなる。操作システム部5bは、コンピュータハードウェアと、これに実行されるプログラムとで構成され、またはさらに電子回路を加えて構成される。工具回転制御手段5baは、回転操作具50aからの入力に応じてモータドライバ(図示せず)に出力し、工具回転用駆動源41を駆動する。姿勢制御手段52bは、姿勢操作具50bからの入力に応じてモータドライバ(図示せず)に出力し、姿勢変更用駆動源42を駆動する。
ナビゲーションシステム部51は、アクチュエータ形状記憶手段53と、マーカ位置・姿勢演算部54A,54Bと、工具加工部位置推定手段55とを有する。アクチュエータ形状記憶手段53は、スピンドルガイド部種類選択手段53aおよび工具種類選択手段53bを含む。工具加工部位置推定手段55は、アクチュエータ表示情報生成手段55aを含む。また、これらとは別に、加工対象物表示情報生成手段56を有する。
アクチュエータ形状記憶手段53は、駆動部ハウジング4aに取付けた本体用マーカ7Aに対する先端部材2の回動中心点O1の相対位置の情報、および回動中心点O1を基準とする工具1の形状の情報を記憶するものである。工具1の形状の情報として、例えば先端部材2の姿勢が中立状態にあるときの回動中心点O1に対する加工部1aの中心O2(図2)の相対位置の情報を用いることができる。この相対位置の情報は、単に先端部材2の回動中心点O1と加工部1aの中心O2間の距離であってもよい。
アクチュエータ形状記憶手段53について、さらに詳しく説明する。
本体用マーカ7Aに対する先端部材2の回動中心点O1の相対位置は、スピンドルガイド部3の形状によって異なる。例えば、図5(A)のようにスピンドルガイド部3が曲線状のものを使用する場合と、同図(B)のように直線状のものを使用する場合とでは、上記相対位置が異なる。スピンドルガイド部3を人為的等に変形させた場合も、変形前と変形後とで、上記相対位置が異なる。アクチュエータ形状記憶手段53には、図6に示すような、スピンドルガイド部3の種類と相対位置の関係を記憶保存するテーブル53cが格納されており、このテーブル53cに記憶保存されている複数の関係の中から、外部から入力される情報等に応じて、スピンドルガイド部種類選択手段53aが適正な1つの関係を選択する。スピンドルガイド部3の種類毎の相対位置は、予め計測または設計データにより求めておく。
また、回動中心点O1を基準とする工具1の形状は、使用する工具1の種類により異なる。例えば、図7(A)のように加工部1aが球状のものを使用する場合と、同図(B)のように柱状のものを使用する場合とでは、上記相対位置が異なる。アクチュエータ形状記憶手段53には、図8に示すような、工具1の種類と相対位置の関係を記憶保存するテーブル53dが格納されており、このテーブル53dに記憶保存されている複数の関係の中から、外部から入力される情報等に応じて、工具種類選択手段53bが適正な1つの関係を選択する。工具1の種類毎の相対位置は、予め計測または設計データより求めておく。工具1の形状の情報として、例えば先端部材2の姿勢が中立状態にあるときの回動中心点O1に対する加工部1aの加工端Q(図2)の相対位置の情報を用いてもよい。上記加工端Qは、工具1の回転中心線(スピンドル13の中心線)CL上の先端であり、主に加工時に加工対象物6に当てる部位である。
マーカ位置・姿勢演算部54Aは、マーカ検出機8の個別検出機8bの検出信号から、駆動部ハウジング4aに取付けた本体用マーカ7Aの位置および姿勢を演算する。マーカ7Aの光反射部7aおよびマーカ検出機8の個別検出機8bを各3個、またはそれ以上設けることにより、マーカ7Aの3次元の位置および姿勢を求めることが可能である。本体用マーカ7Aの位置および姿勢は、アクチュエータ本体10の位置および姿勢と同義である。つまり、マーカ位置・姿勢演算部54Aにより、アクチュエータ本体10の基準部の位置および姿勢が検出される。ここで言う基準部は、後記工具加工部位置推定手段55での計算の基準となる部分のことである。
同様に、マーカ位置・姿勢演算部54Bは、マーカ検出機8の個別検出機8bの検出信号から、加工対象物6に取付けた加工対象物用マーカ7Bの位置および姿勢を演算する。加工対象物用マーカ7Bの位置および姿勢は、加工対象物6の位置および姿勢と同義である。
工具加工部位置推定手段55は、マーカ位置・姿勢演算部54Aにより求められた本体用マーカ7Aの位置および姿勢の情報、アクチュエータ形状記憶手段53により選択された本体用マーカ7Aに対する先端部材2の回動中心点O1の相対位置の情報および回動中心点O1を基準とする工具1の形状の情報、並び工具姿勢検出手段45で検出される先端部材2の姿勢の情報から、工具1の加工部1aの位置を推定する。
換言すれば、工具加工部位置推定手段55は、マーカ検出機8で検出された本体用マーカ7Aの位置および姿勢の情報、すなわちアクチュエータ本体10の基準部の位置および姿勢と、アクチュエータ形状記憶手段53に記憶されたマーカ7Aに対する先端部材2の回動中心点O1の相対位置の情報とから、回動中心点O1の絶対的な位置を推定することができる。また、工具姿勢検出手段45で検出されたアクチュエータ本体10に対する先端部材2の姿勢の情報と、アクチュエータ形状記憶手段53に記憶された工具1の形状の情報とから、回動中心点O1に対する工具1の加工部1aの相対位置を推定できる。
このように推定される先端部材2の回動中心点O1の絶対的な位置と、この回動中心点O1の位置を基準とする工具1の加工部1aの相対位置とから、工具1の加工部1aの絶対的な位置を推定することができる。そのため、スピンドルガイド部3の先端に設けられた工具支持用の先端部材2の姿勢変更を遠隔操作できる遠隔操作型アクチュエータ5に対して、その工具1の加工部1aの位置の位置を推定することができる。
アクチュエータ表示情報生成手段55aは、上記工具1の位置の推定に用いられる各入力情報から、アクチュエータ本体10の位置および姿勢、並びに先端部材2の姿勢を表示する情報であるアクチュエータ表示情報を演算し、その演算結果をディスプレイ52の画面に表示する。また、加工対象物表示情報生成手段56は、マーカ位置・姿勢演算部54Bにより求められた加工対象物用マーカ7Bの位置および姿勢の情報である加工対象物表示情報を演算し、その演算結果をディスプレイ52の画面に表示する。
具体的には、図9に示すように、前記アクチュエータ表示情報および加工対象物表示情報は、アクチュエータ本体10の位置および姿勢、先端部材2の姿勢、並びに加工対象物6の位置および姿勢を、複数の点60で表示する。図は、スピンドルガイド部3および先端部材2の中心線の位置を一定間隔ごとに点60で表示している。あるいは、図10に示すように、コンピュータグラフィックにより、それぞれ位置および姿勢が反映されたアクチュエータ本体10、先端部材2、工具1、および加工対象物6の外形を示す図61として表示する。また、図9および図10に示すように、点60や図61による表示に併せて、アクチュエータ表示情報や加工対象物表示情報を数字による表示部62で表示してもよい。図例は、先端部材2の姿勢を表示部62で表示している状態を示す。先端部材2の姿勢以外の情報も選択的に表示できるようにするのが好ましい。
遠隔操作型アクチュエータ5の動作を説明する。
工具回転用駆動源41を駆動すると、その回転力が回転軸22を介してスピンドル13に伝達されて、スピンドル13と共に工具1が回転する。この回転する工具1により、骨等の切削が行われる。工具1の回転速度は、回転設定具50aにより任意に設定することができる。
使用時には、姿勢変更用駆動源42を駆動させて、遠隔操作で先端部材2の姿勢変更を行う。例えば、姿勢変更用駆動源42により姿勢操作部材31を先端側へ進出させると、姿勢操作部材31によって先端部材2のハウジング11が押されて、先端部材2は図2(A)において先端側が下向きとなる側へ案内面F1,F2に沿って姿勢変更する。逆に、姿勢変更用駆動源42により姿勢操作部材31を後退させると、復元用弾性部材32の弾性反発力によって先端部材2のハウジング11が押し戻され、先端部材2は図2(A)において先端側が上向きとなる側へ案内面F1,F2に沿って姿勢変更する。その際、先端部材連結部15には、姿勢操作部材31の圧力、復元用弾性部材32の弾性反発力、および抜け止め部材21からの反力が作用しており、これらの作用力の釣り合いにより先端部材2の姿勢が決定される。そのため、遠隔操作で先端部材2の姿勢を適正に制御できる。
姿勢操作部材31はガイド孔30aに挿通されているため、姿勢操作部材31が長手方向と交差する方向に位置ずれすることがなく、常に先端部材2に対し適正に作用することができ、先端部材2の姿勢変更動作が正確に行われる。また、姿勢操作部材31は主にワイヤ31aからなり可撓性であるため、スピンドルガイド部3が湾曲した状態でも先端部材2の姿勢変更動作が確実に行われる。さらに、スピンドル13と回転軸22との連結箇所の中心が案内面F1,F2の回動中心点O1と同位置であるため、先端部材2の姿勢変更によって回転軸22に対して押し引きする力がかからず、先端部材2が円滑に姿勢変更できる。
この遠隔操作型アクチュエータ5は、例えば人工関節置換手術において骨の髄腔部を削るのに使用されるものであり、施術時には、先端部材2の全部または一部が患者の体内に挿入して使用される。このため、上記のように先端部材2の姿勢を遠隔操作で変更できれば、常に工具1を適正な姿勢に保持した状態で骨の加工をすることができ、人工関節挿入用穴を精度良く仕上げることができる。
細長形状であるスピンドルガイド部3には、回転軸22および姿勢操作部材31を保護状態で設ける必要があるが、外郭パイプ25の中心部に回転軸22を設け、外郭パイプ25と回転軸22との間に、姿勢操作部材31を収容したガイドパイプ30と補強シャフト34とを円周方向に並べて配置した構成としたことにより、回転軸22および姿勢操作部材31を保護し、かつ内部を中空して軽量化を図りつつ剛性を確保できる。また、全体のバランスも良い。
回転軸22を支持する転がり軸受26の外径面を、ガイドパイプ30と補強シャフト34とで支持させたため、余分な部材を用いずに転がり軸受26の外径面を支持できる。また、ばね要素27A,27Bにより転がり軸受26に予圧がかけられているため、ワイヤからなる回転軸22を高速回転させることができる。そのため、スピンドル13を高速回転させて加工することができ、加工の仕上がりが良く、工具1に作用する切削抵抗を低減させられる。ばね要素27A,27Bは隣合う転がり軸受26間に設けられているので、スピンドルガイド部3の径を大きくせずにばね要素27A,27Bを設けることができる。
上記遠隔操作型アクチュエータ5の動作時、工具1および加工対象物6の位置がナビゲーションシステムによって推定され、ディスプレイ52の画面に表示される。そのため、工具1が骨等の加工対象物6の内部にあって直接視認できない場合でも、操作者は、ディスプレイ52の画面で工具1および加工対象物6の位置を確認しながら操作を行うことができる。また、アクチュエータ本体10、先端部材2、工具1および加工対象物6の位置や姿勢を、複数の点、あるいは外形を示す図で表示した場合、加工対象物6に対する工具1の位置を感覚的に把握しやすい。
スピンドルガイド部3を異なる種類のものに交換したり、スピンドルガイド部3の形状を変形させたりした場合、アクチュエータ形状記憶手段53のテーブル53cに記憶されているスピンドルガイド部3の種類と先端部材2の相対位置の関係の中から、スピンドルガイド部種類選択手段53aで適正な1つの関係を選択することで対応できる。同様に、工具1を形状が異なる種類のものに交換した場合も、アクチュエータ形状記憶手段53のテーブル53dに記憶されている工具1の種類と加工部1aの相対位置の関係の中から、工具種類選択手段53bで適正な1つの関係を選択することで対応できる。
遠隔操作型アクチュエータ5のアクチュエータ機構部5aとナビゲーションコンピュータ9とは離れて位置しているが、アクチュエータ機構部5aに設けた工具姿勢検出手段45で検出される先端部材2の姿勢を示す電気信号がアクチュエータ用電気ケーブル46を介してナビゲーションコンピュータ9の工具加工部位置推定手段55に伝えられるため、アクチュエータ機構部5aとナビゲーションコンピュータ9間の情報伝達が容易である。
図11は遠隔操作型アクチュエータ5のアクチュエータ機構部5aの異なる実施形態を示す。このアクチュエータ機構部5aは、外郭パイプ25内の互いに180度の位相にある周方向位置に2本のガイドパイプ30を設け、そのガイドパイプ30の内径孔であるガイド孔30a内に前記同様の姿勢操作部材31が進退自在に挿通してある。2本のガイドパイプ30間には、ガイドパイプ30と同一ピッチ円C上に複数本の補強シャフト34が配置されている。復元用弾性部材32は設けられていない。案内面F1,F2は、曲率中心が点Oである球面、または点Oを通るX軸を軸心とする円筒面である。
駆動部4(図示せず)には、2つの姿勢操作部材31をそれぞれ個別に進退操作させる2つの姿勢変更用駆動源42(図示せず)が設けられており、これら2つの姿勢変更用駆動源42を互いに逆向きに駆動することで先端部材2の姿勢変更を行う。
例えば、図11における上側の姿勢操作部材31を先端側へ進出させ、かつ下側の姿勢操作部材31を後退させると、上側の姿勢操作部材31によって先端部材2のハウジング11が押されることにより、先端部材2は図11(A)において先端側が下向きとなる側へ案内面F1,F2に沿って姿勢変更する。逆に、両姿勢操作部材31を逆に進退させると、下側の姿勢操作部材31によって先端部材2のハウジング11が押されることにより、先端部材2は図11(A)において先端側が上向きとなる側へ案内面F1,F2に沿って姿勢変更する。その際、先端部材連結部15には、上下2つの姿勢操作部材31の圧力、および抜け止め部材21からの反力が作用しており、これらの作用力の釣り合いにより先端部材2の姿勢が決定される。
この構成では、2つの姿勢操作部材31で先端部材2のハウジング11に加圧されるため、1つ姿勢操作部材31だけで加圧される前記実施形態に比べ、先端部材2の姿勢安定性を高めることができる。
図12は遠隔操作型アクチュエータ5のアクチュエータ機構部5aのさらに異なる実施形態を示す。このアクチュエータ機構部5aは、外郭パイプ25内の互いに120度の位相にある周方向位置に3本のガイドパイプ30を設け、そのガイドパイプ30の内径孔であるガイド孔30a内に前記同様の姿勢操作部材31が進退自在に挿通させてある。3本のガイドパイプ30間には、ガイドパイプ30と同一ピッチ円C上に複数本の補強シャフト34が配置されている。復元用弾性部材32は設けられていない。案内面F1,F2は回動中心点O1を中心とする球面であり、先端部材2は任意方向に傾動可能である。
駆動部4には、3つの姿勢操作部材31(31U,31L,31R)をそれぞれ個別に進退操作させる3つの姿勢変更用駆動源42(42U,42L,42R)(図13)が設けられており、これら3つの姿勢変更用駆動源42を互いに連係させて駆動することで先端部材2の姿勢変更を行う。
例えば、図12における上側の1つの姿勢操作部材31Uを先端側へ進出させ、かつ他の2つの姿勢操作部材31L,31Rを後退させると、上側の姿勢操作部材31Uによって先端部材2のハウジング11が押されることにより、先端部材2は図12(A)において先端側が下向きとなる側へ案内面F1,F2に沿って姿勢変更する。このとき、各姿勢操作部材31の進退量が適正になるよう、各姿勢変更用駆動源42が制御される。各姿勢操作部材31を逆に進退させると、左右の姿勢操作部材31L,31Rによって先端部材2のハウジング11が押されることにより、先端部材2は図12(A)において先端側が上向きとなる側へ案内面F1,F2に沿って姿勢変更する。
また、上側の姿勢操作部材31Uは静止させた状態で、左側の姿勢操作部材31Lを先端側へ進出させ、かつ右側の姿勢操作部材31Rを後退させると、左側の姿勢操作部材31Lによって先端部材2のハウジング11が押されることにより、先端部材2は右向き、すなわち図12(A)において紙面の裏側向きとなる側へ案内面F1,F2に沿って姿勢変更する。左右の姿勢操作部材31L,31Rを逆に進退させると、右の姿勢操作部材31Rによって先端部材2のハウジング11が押されることにより、先端部材2は左向きとなる側へ案内面F1,F2に沿って姿勢変更する。
このように姿勢操作部材31を円周方向の3箇所に設けることにより、先端部材2を上下左右の2軸(X軸、Y軸)の方向に姿勢変更することができる。その際、先端部材連結部15には、3つの姿勢操作部材31の圧力、および抜け止め部材21からの反力が作用しており、これらの作用力の釣り合いにより先端部材2の姿勢が決定される。この構成では、3つの姿勢操作部材31で先端部材2のハウジング11に加圧されるため、さらに先端部材2の姿勢安定性を高めることができる。姿勢操作部材31の数をさらに増やせば、先端部材2の姿勢安定性をより一層高めることができる。
先端部材2が2軸方向に姿勢変更である場合、3つの姿勢変更用駆動源42(42U,42L,42R)のうち、少なくとも2つの動作量をそれぞれ動作量検出器(図示せず)で検出することにより、先端部材2の前記2軸方向の姿勢を検出することができる。この場合、各動作量検出器の集合体が工具姿勢検出手段45となる。
姿勢操作部材31が周方向の3箇所に設けられている場合、姿勢変更駆動機構4cを例えば図13のように構成することができる。すなわち、各姿勢操作部材31(31U,31L,31R)をそれぞれ個別に進退操作させる3つの姿勢変更用駆動源42(42U,42L,42R)を左右並列に配置すると共に、各姿勢変更用駆動源42に対応するレバー43b(43bU,43bL,43bR)を共通の支軸43a回りに回動自在に設け、各レバー43bにおける支軸43aからの距離が長い作用点P1(P1U,P1L,P1R)に各姿勢変更用駆動源42の出力ロッド42a(42aU,42aL,42aR)の力が作用し、支軸43aからの距離が短い力点P2(P2U,P2L,P2R)で姿勢操作部材31に力を与える構成としてある。これにより、各姿勢変更用駆動源42の出力が増力して対応する姿勢操作部材31に伝達させることができる。なお、回転軸22は、上側の姿勢操作部材31U用のレバー43bUに形成された開口44を貫通させてある。
以上、医療用の遠隔操作型アクチュエータのナビゲーションシステムについて説明したが、この発明はそれ以外の用途の遠隔操作型アクチュエータのナビゲーションシステムにも適用できる。例えば、機械加工用の遠隔操作型アクチュエータの場合、湾曲状をした孔のドリル加工や、溝内部の奥まった箇所の切削加工が可能でなる。
1…工具
1a…加工部
2…先端部材
3…スピンドルガイド部
4a…駆動部ハウジング
5…遠隔操作型アクチュエータ
6…加工対象物
7A,7B…マーカ
8…マーカ検出機
9…ナビゲーションコンピュータ
10…アクチュエータ本体
13…スピンドル
22…回転軸
31…姿勢操作部材
41…工具回転用駆動源
42…姿勢変更用駆動源
45…工具姿勢検出手段
50…操作手段
52…ディスプレイ
53…アクチュエータ形状記憶手段
53a…スピンドルガイド部種類選択手段
53b…工具種類選択手段
54…マーカ位置・姿勢演算部
55…工具加工部位置推定手段
55a…アクチュエータ表示情報生成手段

Claims (10)

  1. 細長形状のスピンドルガイド部の基端を駆動部ハウジングに結合してなるアクチュエータ本体と、前記スピンドルガイド部の先端に回動中心点を中心に回動して姿勢変更自在に取付けられた先端部材と、この先端部材に回転自在に支持された工具と、前記駆動部ハウジング内に設けられ前記先端部材の姿勢変更および前記工具の回転をそれぞれ行わせる姿勢変更用駆動源および工具回転用駆動源と、前記駆動部ハウジングに設けられ前記各駆動源の動作を制御して前記先端部材の姿勢および前記工具の回転の操作を行う操作手段とを備えた遠隔操作型アクチュエータに対して、前記工具の位置を推定するナビゲーションシステムであって、
    前記アクチュエータ本体の前記駆動部ハウジングに取付けたマーカの位置および姿勢を検出するマーカ検出機と、
    前記アクチュエータ本体に対する前記先端部材の姿勢を検出する工具姿勢検出手段と、
    前記マーカに対する前記回動中心点の相対位置の情報、および前記回動中心点を基準とする前記工具の形状の情報を記憶したアクチュエータ形状記憶手段と、
    前記マーカ検出機によって検出されたマーカの位置および姿勢の情報、前記アクチュエータ形状記憶手段に記憶された前記回動中心点の相対位置の情報および前記工具の形状の情報、並びに前記工具姿勢検出手段で検出された前記先端部材の姿勢の情報から、前記工具の加工部の位置を推定する工具加工部位置推定手段とを有する、
    ことを特徴とする遠隔操作型アクチュエータのナビゲーションシステム。
  2. 請求項1において、前記スピンドルガイド部の種類が互いに異なる複数種の遠隔操作型アクチュエータに使用可能なナビゲーションシステムであって、前記アクチュエータ形状記憶手段は、前記スピンドルガイド部の種類毎に、前記マーカに対する前記回動中心点の相対位置の情報を記憶しており、前記工具加工部位置推定手段で推定に使用する前記回動中心点の相対位置の情報を選択するスピンドルガイド部種類選択手段を設けた遠隔操作型アクチュエータのナビゲーションシステム。
  3. 請求項1または請求項2において、前記工具の種類が互いに異なる複数種の遠隔操作型アクチュエータ、および前記工具を異なる種類のものに交換可能な遠隔操作型アクチュエータに使用可能なナビゲーションシステムであって、前記アクチュエータ形状記憶手段は、前記工具の種類毎に、前記回動中心点を基準とする前記工具の形状の情報を記憶しており、前記工具加工部位置推定手段で推定に使用する前記工具の形状の情報を選択する工具種類選択手段を設けた遠隔操作型アクチュエータのナビゲーションシステム。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、前記マーカは光を投光または反射するものであり、かつ前記マーカ検出機は前記マーカからの光を受光する光学式のものである遠隔操作型アクチュエータのナビゲーションシステム。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、前記工具姿勢検出手段は、前記姿勢変更用駆動源、または前記姿勢変更用駆動源から前記先端部材に動作を伝える伝達系に設けられて先端部材の姿勢に対応する電気信号を出力するものである遠隔操作型アクチュエータのナビゲーションシステム。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項において、画面に画像を表示するディスプレイを設け、前記工具加工部位置推定手段に、前記工具の位置の推定に用いられる各入力情報から、前記アクチュエータ本体の位置および姿勢、並びに前記先端部材の姿勢を表示する情報であるアクチュエータ表示情報を演算し前記ディスプレイの画面に表示するアクチュエータ表示情報生成手段を設けた遠隔操作型アクチュエータのナビゲーションシステム。
  7. 請求項6において、前記アクチュエータ表示情報生成手段で生成するアクチュエータ表示情報は、前記ディスプレイの画面に、前記アクチュエータ本体の位置および姿勢、並びに前記先端部材の姿勢を、複数の点で表示する情報である遠隔操作型アクチュエータのナビゲーションシステム。
  8. 請求項6において、前記アクチュエータ表示情報生成手段は、コンピュータグラフィックにより、前記アクチュエータ表示情報として、それぞれ位置および姿勢が反映されたアクチュエータ本体、先端部材、および工具の外形を示す図を生成し、前記ディスプレイの画面に表示させる遠隔操作型アクチュエータのナビゲーションシステム。
  9. 請求項6において、前記アクチュエータ表示情報生成手段で生成するアクチュエータ表示情報は、前記ディスプレイの画面に数字で表示する情報である遠隔操作型アクチュエータのナビゲーションシステム。
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれか1項において、前記先端部材は、前記工具を保持するスピンドルを回転自在に支持し、前記スピンドルガイド部は、前記駆動部ハウジング内の前記工具回転用駆動源の回転を前記スピンドルに伝達する回転軸と、前記駆動部ハウジング内の前記姿勢変更用駆動源により先端が前記先端部材に接する状態で進退動作させられることにより、前記先端部材を姿勢変更させる姿勢操作部材とを内部に有する遠隔操作型アクチュエータのナビゲーションシステム。
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