JP2010204013A - 粒状物質密度測定装置及び粒状物質密度測定方法 - Google Patents
粒状物質密度測定装置及び粒状物質密度測定方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 一対の電極と、被測定液を両電極間に供給する供給器と、両電極に所要の電圧を印加する電源部20と、該電源部20の動作を制御する制御手段14と、両電極間のインピーダンスを測定する測定部50と、測定されたインピーダンスに基づいて前記被測定液に含有される粒状物質の密度を求める演算手段15とを備え、電源部20には、各粒状物質を両電極間に誘電泳動させるための交流電圧を出力する誘電泳動用電源回路21と、両電極間のインピーダンスの値が周波数に依存しない所定周波数帯域内の適宜周波数の交流電圧を出力する測定用電源回路23とが設けてある。
【選択図】 図2
Description
ここで、生物に係る粒状物質には、細菌、胞子、ウィルス、血球等が含まれる。
このような粒状物質を含有する被測定液中の前記粒状物質の密度を測定すべく、被測定液を供給器によって両電極間に供給する。
そして、演算部は、測定されたインピーダンスを予め設定された関数に代入することによって、被測定液に含有される粒状物質の密度を直接求める。
略100Hz以上略30kHz以下の周波数帯域においては、被測定液が同一であれば周波数の値に拘らず両電極間のインピーダンスの値が略一定となる。
従って、クロムというように、電気化学的な安定度が比較的低いものの廉価な材料で電極を形成することができ、製造コストを可及的に低くすることができる。
そして、前述した制御部は、誘電泳動用電源手段を所定時間動作させて、粒状物質を両電極間に誘電泳動させた後、パルス電圧用電源手段を所定時間作動させて、誘電泳動させた粒状物質から内部物質を放出させる。この状態で、制御部は測定用電源手段を動作させ、両電極間のインピーダンスを測定部に測定させる。
これによって、より低い被測定液に含有される粒状物質の密度を高感度に測定することができる。
図1は、本発明に係る密度測定装置の一例をその模式図及び模式的部分拡大図と共に示すブロック図であり、図中、1は本体、3は細菌密度を検出するためのセンサ部である。また、図2は、図1に示した本体1の構成を示すブロック図である。
なお、チャンバ31の容量は適宜に設定することができるが、例えば数μl〜数十μl程度になせばよい。
なお、かかる条件になした場合、第1交流電圧の印加時間たる誘電泳動時間TDは、5分程度から3時間程度までの所定時間に設定するとよい。
なお、かかる条件になした場合、パルス電圧の印加時間は、10m秒程度の所定時間に設定するとよい。
ところで、前述した記憶手段13には次の(1)式、比例定数K及び前述した誘電泳動時間TDが予め設定してある。
ここで、第2交流電圧の好適な周波数帯域について説明する。
図3に示した如く、センサ部3は、直列接続した一方の電極の表面に形成される二重層容量Cd、両電極間のバルク抵抗Rs、他方の電極の表面に形成される二重層容量Cdが直列接続しており、これらに両電極間のバルク静電容量Csが並列接続した構成になっている。
かかる等価回路において2Cd=Cd´とすると、電極系のインピーダンスZの絶対値は次の(2)式で表すことができる。
図4は、0.1Mマンニトール溶液を用いてセンサ部の電極に10kHz〜300kHzの第2交流電圧を印加した場合の両電極間のインピーダンスを示すグラフであり、縦軸はインピーダンスの絶対値を、横軸は周波数を示している。また、図4中、実線は前述した(2)式を用いてシミュレーションした結果を、×印は図1に示したセンサ部3を用いて実測した結果をそれぞれ示している。
このとき、第2交流電圧の周波数を略10kHz以上略30kHz以下の適宜値に設定するのがより好適である。
図5及び図6は、図1及び図2に示した密度測定装置によって被測定液に含有される粒状物質の密度を測定する手順を示すフローチャートである。
図7は、導電率が異なる複数の試験液について、第2交流電圧の周波数を異ならせて規格化インピーダンスを測定した結果を示すグラフであり、縦軸は規格化インピーダンスの変化量(ΔZ/Z0)を、横軸は第2交流電圧の周波数をそれぞれ示している。また、試験液の導電率は、0.11μS/cm(図中a)、1μS/cm(図中b)、2.5μS/cm(図中c)である。
図8は、図1に示した本発明に係る装置の測定感度と、ロックインアンプを備える従来の装置の測定感度を比較した結果を示すグラフであり、縦軸は規格化インピーダンスの変化量(ΔZ/Z0)を、横軸は被測定液に含有される大腸菌の密度(ρ)と誘電泳動時間(TD)との積(s・CFU/ml)をそれぞれ示している。また、図中、aは図1に示した本発明に係る装置による結果を、bは従来の装置による結果をそれぞれ示している。
つまり、本発明に係る装置の測定感度は従来の装置の測定感度より略6倍高いものであった。
3 センサ部
5 撹拌機
10 演算制御部
14 制御手段
15 演算手段
20 電源部
21 誘電泳動用電源回路
22 パルス電圧用電源回路
23 測定用電源回路
31 チャンバ
32 電極
40 バンドパスフィルタ(BPF)
L 被測定液
Claims (7)
- 互いに所定距離を隔てて配置された一対の電極と、生物に係る複数の粒状物質を含有する被測定液を両電極間に供給する供給器と、両電極に所要の電圧を印加する電圧電源部と、該電圧電源部の動作を制御する制御部と、両電極間のインピーダンスを測定する測定部と、測定されたインピーダンスに基づいて前記被測定液に含有される粒状物質の密度を求める演算部とを備え、
前記電圧電源部は、各粒状物質を両電極間に誘電泳動させるための交流電圧を出力する誘電泳動用電源手段と、両電極間のインピーダンスの値が周波数に依存しない所定周波数帯域内の適宜周波数の交流電圧を出力する測定用電源手段とを具備し、
前記制御部は、前記誘電泳動用電源手段を所定時間動作させた後、前記測定用電源手段を動作させるようになしてあり、
前記演算部は、測定されたインピーダンスを予め設定された関数に代入して前記密度を求めるようになしてある
ことを特徴とする粒状物質密度測定装置。 - 前記測定用電源手段は、略100Hz以上略30kHz以下の適宜周波数の交流電圧を出力するようになしてある請求項1記載の粒状物質密度測定装置。
- 前記測定用電源手段は、略10kHz以上略30kHz以下の適宜周波数の交流電圧を出力するようになしてある請求項2記載の粒状物質密度測定装置。
- 前記測定用電源手段が出力する交流電圧の周波数を含む適宜周波数帯域の信号を通過させるバンドパスフィルタを更に備え、
前記測定部は前記バンドパスフィルタを通過した信号を用いて両電極間のインピーダンスを測定するようになしてある
請求項1から3のいずれかに記載の粒状物質密度測定装置。 - 前記粒状物質は内部物質を膜で包んでなり、
前記電圧電源部は、内部物質を膜外へ放出させるパルス電圧を出力するパルス電圧用電源手段を更に備え、
前記制御部は、前記誘電泳動用電源手段を所定時間動作させた後、前記パルス電圧用電源手段を所定時間作動させ、次いで前記測定用電源手段を動作させるようになしてある
請求項1から4のいずれかに記載の粒状物質密度測定装置。 - 互いに所定距離を隔てて配置された一対の電極間に生物に係る複数の粒状物質を含有する被測定液を供給し、両電極に適宜の交流電圧を印加して各粒状物質を両電極間に誘電泳動させた後、両電極に所定周波数帯域内の適宜周波数の交流電圧を印加して両電極間のインピーダンスを測定し、測定されたインピーダンスを予め設定された関数に代入して前記被測定液に含まれる粒状物質の密度を求めることを特徴とする粒状物質密度測定方法。
- 両電極間のインピーダンスを測定すべく、両電極に略100Hz以上略30kHz以下の適宜周波数の交流電圧を印加する請求項6記載の粒状物質密度測定方法。
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JP2020031571A (ja) * | 2018-08-29 | 2020-03-05 | 住友重機械工業株式会社 | 微生物の活性を測定する測定装置及び測定方法、生物処理システム及び生物処理方法 |
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