JP2010203867A - 三次元形状測定方法及び三次元形状測定装置 - Google Patents

三次元形状測定方法及び三次元形状測定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】精度良くかつ簡易なキャリブレーションによる三次元形状計測を実現する。
【解決手段】 位相シフト法により三次元形状を求める場合において投影部及び撮像部からの距離が既知の位置に基準平板を配して位相の異なる複数の格子縞を投影し、撮像画像から各画素の位相を算出し、算出した位相と既知の距離とから位相−距離関係を算出する。また距離が既知の位置に、距離方向に直交する平面上での2次元座標が既知の基準グリッドを有する基準グリッド平板を配し、基準グリッドに基づいて撮像画像の各画素の二次元座標を算出し、算出した各画素の二次元座標と既知の距離とから距離−二次元座標関係を算出する。実測定時には所定距離の位置に被測定物を配し、位相の異なる複数の格子縞を投影し、撮像画像の各画素の位相を算出し、位相−距離関係に基づいて距離を算出し、距離−二次元座標関係に基づいて画素の二次元座標を算出し、被測定物の三次元形状を求める。
【選択図】図1

Description

位相シフト法を用いた三次元形状測定に関する。
自動車等の高品質化に伴い、自動車などに用いられる外板パネル、部品、金型などに高い形状精度が要求されている。また、生産コスト低減、開発スピードアップのために、三次元CADデータと製品の三次元形状データとの比較・検証や生産工程への迅速なフィードバックが必要である。このため、高精度光学式三次元形状計測器を導入し、オフラインでの金型形状計測だけでなく、インラインでの製品形状検査が行われている。
コスト、サイズなどの制約から、変位計(一次元)や光切断式センサ(二次元)を走査して計測対象の三次元形状を求める方法が従来多かった。
しかし、機械的な走査をしないで計測できるシステムが求められており、このようなシステムに採用できる可能性のある計測方法として、位相シフト法を利用した計測対象の三次元座標計測方法が提案されている。
位相シフト法では、プロジェクタから、被測定物に互いに位相がπ/2だけ異なる格子縞を順に投影し、撮像した4枚の画像から、撮像画像の各画素の位相を求める。カメラで得られる位相と三次元座標の関係は、プロジェクタとカメラの幾何学的配置、格子縞周期で求められる。
しかし、上記のように三次元座標を正確に求めるには、投影および撮像レンズの歪などを補正する必要があり、下記非特許文献1には、その補正の方法としてフーリエ変換を用いることが提案されている。
以下、非特許文献1における三次元座標の計測方法について説明する。
(z座標算出)
白スプレーしたガラス板に格子縞を投影して撮像し、撮像画像各画素の位相Ψ(m,n)を求める。ガラス板をz方向にステップ移動しながら、各座標で位相Ψ(m,n)を計測し、N枚(N=11)の画像から、z(m,n)と位相Ψ(m,n)の関係を、下記式(i)
z(m,n)
=a(m,n)+b(m,n)Ψ(m,n)+c(m,n)Ψ(m,n) ・(i)
に基づいて最小二乗法で求める。
(x,y座標算出)
正弦波状直交格子を印刷して貼ったガラス板を撮像し、撮像画像をフーリエ変換し、格子周期や位相画像を求める。なお、図23は、非特許文献1において用いる座標システムの概略を示しており、CCD(撮像部)は、撮像対象物からの光を撮像レンズを経て受光する。図中、CCDから撮像対象のガラス板への距離方向がzで表され、この距離方向zに対して直交する2つの方向が、それぞれx,yとして表されている。
z方向にガラス板をステップ移動させながら(N=11)、各位置にて撮像画像をフーリエ変換し、z方向変化に対するx,y座標拡大率などを最小二乗法で求める(N=11、一次式、下記算出式(ii)、(iii)のd値,e値)。また、格子の位相から、撮像画像の各画素の(m,n)を求める。なお、(m,n)はm、nの撮像画素における中心を意味する。
x=(m−m)[d+ez] ・・・(ii)
y=(n−n)[d+ez] ・・・(iii)
また、レンズの歪による格子縞の撮像歪(撮像位置ずれ)は、フーリエ変換(x方向、y方向の二次元)により位相を求めて、補正している。
上記非特許文献1に示されるようなフーリエ変換(x方向、y方向の二次元について)によって、レンズの歪による格子縞の位相ずれを補正することができるが、フーリエ変換して算出しているため、補正処理に非常に時間がかかる。
本発明は、より高速で、レンズ歪などの影響のない高精度な三次元形状測定器を提供する。
本発明は、位相の異なる複数の格子縞を被測定物に投影し、得られた格子縞画像から位相シフト法により、前記被測定物への距離方向座標と、該距離方向座標に直交する二次元座標とで表される三次元形状を求める三次元形状測定方法であり、投影部及び撮像部からの距離が既知の位置に基準平板を配し、該基準平板に位相の異なる複数の格子縞を投影し、得られた格子縞の撮像画像から、複数の画素の各位相を算出し、前記算出した位相と前記既知の距離とから位相−距離関係を算出し、前記投影部及び前記撮像部からの距離が既知の位置に、前記距離方向に直交する平面上での二次元座標が既知の基準グリッドを有する基準グリッド平板を配し、前記基準グリッドに基づいて撮像画像の複数の画素についての各二次元座標を算出し、前記算出した複数の画素の各二次元座標と前記既知の距離とから距離−二次元座標関係を算出する。実測定時には、前記投影部及び前記撮像部から所定距離の位置に前記被測定物を配し、前記被測定物に前記位相の異なる複数の格子縞を投影して、得られた前記格子縞画像から各画素の位相を算出し、前記位相−距離関係に基づいて、対応画素についての距離を算出し、前記距離−二次元座標関係に基づいて、前記算出した対応画素についての距離から該画素の二次元座標を算出して、前記被測定物の三次元形状を求める。
本発明の他の態様では、上記方法において、前記位相−距離関係の算出に際し、前記基準平板に、投影領域内での位相変化が2π以下の周期の格子縞と、位相変化が2πより大きい周期の格子縞とを投影し、前記位相変化が2πより大きい周期の格子縞の投影時に得られる撮像画像の位相から算出した複数の距離座標候補の内、前記2π周期の格子縞の投影時に得られる撮像画像の位相から算出した距離座標に近い候補を、距離の算出結果とする。
本発明の他の態様では、上記方法において、前記位相−距離関係の算出に際し、前記基準平板を異なる複数の距離に設定して、各距離においてそれぞれ各画素の位相を算出し、前記設定する複数の距離の間隔は、対応してそれぞれ算出される位相の位相差が2π未満を満たすように設定されている。
本発明の他の態様では、上記方法において、前記距離−二次元座標関係の算出に際し、前記基準グリッド平板を異なる複数の距離に設定して、各距離に対応して各画素の二次元座標を算出し、前記設定する複数の距離の間隔は、各距離に対応する位相の位相差が2π未満を満たすように設定されている。
本発明の他の態様では、位相の異なる複数の格子縞を被測定物に投影し、得られた格子縞画像から位相シフト法により、前記被測定物への距離方向座標と該距離方向座標に直交する二次元座標とで表される三次元形状を求める三次元形状測定装置であり、前記被測定物を所定位置に配置するステージと、前記ステージに配置された対象に、位相の異なる複数の格子縞を投影する投影部と、前記ステージに配置された対象を撮像する撮像部と、撮像画像に基づいて、前記被測定物の三次元形状を求める測定処理部と、を有し、前記測定処理部は、位相算出部と、位相−距離関係算出部と、画素の二次元座標算出部と、距離−二次元座標関係算出部と、三次元座標算出部と、を有し、前記位相算出部は、前記投影部及び前記撮像部からの距離が既知の位置に基準平板を配し、該基準平板に位相の異なる複数の格子縞を投影した際に、得られた格子縞の撮像画像から、複数の画素の各位相を算出し、前記位相−距離関係算出部は、前記算出された位相と前記既知の距離とから位相−距離関係を算出し、前記画素の二次元座標算出部は、前記投影部及び前記撮像部からの距離が既知の位置に、前記距離方向に直交する平面上での二次元座標が既知の基準グリッドを有する基準グリッド平板を配した際に、前記基準グリッドの二次元座標に基づいて撮像画像の複数の画素についての各二次元座標を算出し、前記距離−二次元座標関係算出部は、前記算出された複数の画素の各二次元座標と前記既知の距離とから距離−二次元座標関係を算出する。実測定時において、前記位相算出部は、前記投影部及び前記撮像部から所定距離の位置に前記被測定物を配し、前記被測定物に前記位相の異なる複数の格子縞を投影して、得られた前記格子縞画像から各画素の位相を算出し、前記三次元座標算出部は、前記位相−距離関係に基づいて対応画素についての距離を算出し、前記距離−二次元座標関係に基づいて、前記算出した対応画素についての距離から該画素の二次元座標を算出して、前記被測定物の三次元形状を求める。
本発明の他の態様では、上記装置において、前記投影部は、投影領域内での位相変化が2π以下の周期の格子縞と、位相変化が2πより大きい周期の格子縞とを投影可能であり、前記位相−距離関係の算出に際し、前記投影部は、前記基準平板に、前記投影領域内での位相変化が2π以下の周期の格子縞と、前記位相変化が2πより大きい周期の格子縞とを投影し、前記位相−距離算出部は、前記位相変化が2πより大きい周期の格子縞の投影時に得られる撮像画像の位相から算出した複数の距離座標候補の内、前記2π周期の格子縞の投影時に得られる撮像画像の位相から算出した距離座標に近い候補を、撮像画像の位相に対応した距離とする。
本発明の他の態様では、上記装置において、前記ステージには、前記位相−距離関係の算出に際しては、前記基準平板が設置され、前記距離−二次元座標関係の算出に際しては、前記基準グリッド平板が設置され、前記基準平板及び前記基準グリッド基板は、前記ステージによって、前記投影部及び前撮影部に対してそれぞれ複数の異なる距離位置に設定可能であり、前記ステージによって前記設定される複数の距離の間隔は、対応してそれぞれ算出される位相の位相差が2π未満を満たすように設定されている。
本発明の他の態様では、上記三次元形状測定方法又は装置において、被測定物に投影される前記位相の異なる複数の格子縞は、正弦波格子縞である。
上記のように、本発明では、距離が既知の位置に基準平板を配し、該基準平板に位相の異なる複数の格子縞を投影し、撮像画像から、複数の画素の各位相を算出し、算出した位相と前記既知の距離とから位相−距離関係を算出する。
さらに、距離が既知の位置に、距離方向に直交する平面上での2次元座標が既知の基準グリッドを有する基準グリッド平板を配し、基準グリッドに基づいて撮像画像の画素の二次元座標を算出し、この画素の二次元座標と既知の距離とから距離−二次元座標関係を算出する。
上記位相−距離関係は、求めた位相と既知の距離座標との多項式近似から求められ、距離−二次元座標関係についても、画素毎に得られた距離座標と、対応して得られた二次元座標との多項式近似によって求められる。このように、位相−距離キャリブレーション及び距離−二次元座標キャリブレーションについても、多項式近似を採用することで、レンズ歪の影響を除去しつつ、短時間でキャリブレーションを実行できる。なお、撮像画像を用いてキャリブレーションを実行しているので、キャリブレーションは、実測定時の計測領域と同じ領域に対して多項式近似することができ、精度が高い。
また、位相−距離関係の算出に際し、基準平板に、投影領域内での位相変化が2π以下の周期の格子縞と、位相変化が2πより大きい周期の格子縞とを投影することで、撮像画像から求める位相の絶対位相を簡易かつ精度良く判別でき、また、この位相から精度良く距離を求めることができる。
また、位相−距離関係の算出、距離−二次元座標関係の算出に際し、基準平板及び基準グリッド基板は、距離方向位置をステージによって複数設定でき、この設定される複数の距離の間隔を、各距離位置で対応してそれぞれ算出される位相の位相差が2π未満を満たすように設定することで、測定誤差の影響なく、かつ位相の絶対値の判別を容易に実行できる。
本発明の実施形態に係る三次元形状測定装置の全体構成を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る三次元形状測定手順の概要を示す図である。 本発明の実施形態に係る三次元形状測定に用いる位相シフト法の概要を示す図である。 本発明の実施形態に係る投射対象に投影される格子縞とその撮像の原理を説明する図である。 本発明の実施形態に係る投射対象に投射する互いに位相がπ/2異なる格子縞を示す図である。 本発明の実施形態に係る投影格子縞の位相とカメラ画像との幾何学的位置関係を示す図である。 本発明の実施形態に係る投影輝度設定値と実際の投影輝度値との関係を示す図である。 本発明の実施形態に係る投影及び撮像ムラの補正の概要を示す図である。 本発明の実施形態に係る投影輝度設定値と撮像輝度値との多項式近似の様子と投影輝度設定値の近似の様子を示す図である。 本発明の実施形態に係るプロジェクタの輝度設定値を補正して得られた輝度ヒストグラム及び輝度平均の結果を示す図である。 本発明の実施形態に係るキャリブレーションによって得られる正弦波の投影結果を示す図である。 本発明の実施形態に係る撮影画素q(i,j)の視線(ii)の位相φと、レンズ光軸方向に沿ったz軸との関係を説明する図である。 本実施形態に係る位相連結方法とz座標方向のキャリブレーション方法を説明する図である。 本実施形態に係るz座標のより正確な算出に用いる周期の異なる格子縞を示す図である。 図14の格子縞を利用してz座標を算出する手順を説明する図である。 本実施形態に係るz座標とx座標、z座標とy座標のキャリブレーション方法を説明する図である。 本実施形態に係る具体例のシステム構成を示す図である。 本実施形態の具体例における投影格子縞とz方向キャリブレーションの結果を説明する図である。 本実施形態の具体例におけるセラミック板位置の計測結果を示す図である。 本実施形態の具体例に係る基準グリッド位置から撮像画像の画素のx,y座標を算出する方法を説明する図である。 本実施形態の具体例に係るコインを被計測物として用いた三次元形状計測結果を示す図である。 図21のコインのz座標位置を変化させて三次元形状計測した結果を示す図である。 従来技術に係る三次元計測に際して用いる座標システムの概略を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について図面を参照して説明する。
[概要]
図1は、本発明の実施形態に係る三次元形状測定方法及びこの方法を行う測定装置300の概略構成を示している。この三次元形状測定装置300は、被測定物16、基準平板10、基準グリッド平板14を搭載可能なステージ12と、格子縞パターンを測定対象に対して投影する投影部310、測定対象を撮像する撮像部312、後述するキャリブレーション及び実測定処理を行う測定処理部320を有する。測定処理部320は、少なくとも演算部330と、記憶部390を備え、演算部330は、位相算出部340、位相−距離関係算出部350、グリッド−画素座標算出部360、距離−二次元座標関係算出部370、三次元座標算出部380を有する。
測定においては、ステージ12に被測定物16を配置し、被測定物16に位相の異なる複数の格子縞を投影し、被測定物16を撮像して得られる格子縞画像から、位相シフト法により、三次元形状測定処理部320が被測定物16の三次元形状を測定する。
図2は、本実施形態に係る三次元形状測定(キャリブレーション及び実計測)の概略手順を示している。図2に示すように、本実施形態では、上記被測定物16に対する実測定(s5)を実行する前に、キャリブレーションを実施する。このため、計測開始時には、まず、キャリブレーションが必要かどうかを判定する(s1)。キャリブレーション判定では、例えば蓄積キャリブレーションデータが無い、キャリブレーションデータの更新時期(規定期間の経過)などの条件を満たす場合、キャリブレーション済みでないと判断する(s1:NO)。既に有効なキャリブレーションデータが存在している場合には、キャリブレーション済みとして(s1:YES)、実測定(s5)を行う。
本実施形態において、実測定に先だって、少なくとも、ステップs3に示す、位相(φ)と距離(z)との関係を求めるキャリブレーション(φ−zキャリブレーション)と、ステップs4に示す距離(z)と画素の二次元座標(x,y)との関係を予め求めるキャリブレーション(z−xおよびz−yキャリブレーション)が必要である。
また、ステップs2に示すように位相シフト法において投影対象(キャリブレーション対象、被測定物)に投影される格子縞の正弦波のキャリブレーションを実行することにより、より精度の高い三次元形状測定が可能となる。正弦波キャリブレーションについて、詳しくは後述する。
φ−zキャリブレーション(s3)では、ステージ12に、凹凸のない平面を備えた基準平板10を搭載し、この基準平板10を、投影部310及び撮像部312との距離が既知の位置になるようにステップ移動させる。各位置において、順次、互いに位相の異なる複数の格子縞を投影する。撮像素子としてCCD等を用いた撮像部312が、基準平板10に投影された格子縞を順次撮像し、位相算出部340が、撮像画像から、撮像画像の各画素おける位相を算出する。
位相−距離関係算出部350は、算出した位相(φ)と、各画素のステージ移動方向(z座標)での既知の位置(距離)との関係を、例えば多項式近似によって求める。
z−xおよびz−yキャリブレーション(s4)では、平面上に二次元グリッド座標が既知である基準グリッドパターンを有する基準グリッド平板14を、上記基準平板10に代えて、ステージ12に搭載する。
この基準グリッド平板14をステージ12によって既知の距離位置にステップ移動させ、各ステップ位置で基準グリッド平板を撮像する。グリッド−画素座標算出部360は、撮像画像の既知のグリッド座標を線形補間することで、迅速かつ正確に撮像画像の各画素の座標(距離方向に面直な画素の二次元座標)を求める。
距離−二次元座標関係算出部370が、求められた画素二次元座標と、既知の距離との関係を多項式近似によって求める。なお、基準グリッド基板14としては、印刷などにより位置精度の高い基準グリッドパターンが付された基板(例えばガラス基板)を採用することができる。なお、基準位置にそれぞれグリッド状に開口部や凹凸部が形成されている基板を用いても良い。
φ−zキャリブレーションで求められた位相−距離関係式と、z−xおよびz−yキャリブレーションで求められた距離−二次元座標の関係式(z−x関係式、z−y関係式)は、記憶部390に格納しておき、実測定の演算時に、位相−距離関係算出部350、三次元座標算出部380等が参照する。なお、上記キャリブレーションデータは、全画素について、それぞれ記憶しておいても良いし、処理速度の向上と記憶情報量の削減を図るために一部の画素について記憶しておいても良い。
本測定時(s5)には、被測定物16をステージ12に搭載し、投影部310が被測定物16に位相の異なる複数の格子縞を投影し、撮像部312が、所定位置に配置された被測定物16に投射された格子縞を撮像する。
位相算出部340は、撮像画像の各画素の位相φを算出する。位相−距離関係算出部350は、算出された位相φから、記憶されている位相−距離関係に基づいて、被測定物16のステージ方向距離(z座標)を求める。また、三次元座標算出部380は、記憶されている距離−二次元座標関係に基づいて、求められたステージ位置距離(z座標)に基づき、残りの二次元座標(x座標,y座標)を算出する。このように、z座標と、これに対応して求めたx,y座標から、被測定物16についての三次元形状を、被測定物16の各点における三次元座標(x,y,z座標)として求めることができる。
[位相シフト法]
次に、上記本実施形態において測定に用いる位相シフト法について説明する。位相シフト法は、図3に示すように、投影部(プロジェクタ)310から、位相の異なる格子縞を被測定物16に投影し、撮像部(カメラ)312で撮像し、得られた格子縞画像の変形量から形状を求める。計測精度は格子縞の投影パターン精度に大きく依存するため、ガラス板やフィルムに描かれた精密な格子を使って投影したり、光干渉により作った格子縞を投影する。
投影部のプロジェクタとしては、汎用のデータプロジェクタを用いることができる。データプロジェクタは格子縞を簡単に投影できるため、TVカメラと組み合わせて精度の高い計測器を実現できる。また、光源にLEDやレーザを使った超小型プロジェクタを利用することにより、これらLEDやレーザは、超高圧水銀ランプを使ったものより長寿命であるため、小型で長寿命な三次元形状計測器の実現が容易となる。
(位相シフト法計測原理)
以下、位相シフト法計測原理についてより詳しく説明する。図4のプロジェクタの位置から、位相がπ/2毎異なる正弦波格子縞P(u,v)を順に投影する。投影する正弦波格子縞としては、例えば、図5(a)〜(d)に示すのようなパターンが挙げられる。
この正弦波格子縞P(u,v)は、下記式(1)
で表すことができ、式中、k=0〜3,T:周期である。
図4に示すように、プロジェクタから距離zの位置に、被測定物(平板)があると、平板平面での明るさI’(x,y)は、下記式(2)で表すことができる。
式(2)において、m=0〜M−1,M:格子縞の個数,T’:距離zでの格子縞周期であり、a(x,y)、b(x,y)は、照明などの外乱光や被測定物の反射率で決まる値である。
位相を変えた格子縞(式(1))を投影し(k=0〜3)、カメラで撮像した4枚の画像I(i,j)〜I(i,j)を用いると、各画素の位相φ(i,j)は式(3)で求められる。
上記式(3)には、外乱光a(x,y)や反射率b(x,y)の項がなく、位相φ(i,j)が正確に求められ、複雑な形状を持つ物体にも対応できる。
図6は、投影格子縞の位相とカメラ画像との幾何学的位置関係を示す。上記式(3)より求めた格子縞画像の画素q(i,j)の位相がφであったとすると、画素qの視線と被測定物との交点は、計測点座標Sであり、プロジェクタの投影する位相φの格子縞投影面(i)上にある。
なお、ここで示した位相シフト法は、位相がπ/2毎、異なる4枚の格子縞を用いたが、5,6,,,N毎の格子縞を用いても良い。また、位相がπ/3毎、異なる3枚の格子縞を用いてもよく、用いる格子縞の位相差と、枚数は、測定時間と、精度(枚数が多いほど高い)で決定することができる。
すなわち、計測点の座標S(x,y,z)は、
・プロジェクタから投射される位相φの平面(i)
・カメラ撮像素子上の画素qの視線(ii)
の交点である。したがって、例えば全ての画素について、それぞれ、式(3)を用いて位相φを求め、さらに、(i)、(ii)の交点を算出すれば、被測定物の三次元形状が得られる。
[高精度計測法]
(1.高精度計測法概要)
被測定物の形状を精度良く計測するには、
(1)歪のない正弦波パターンを投影、撮像する
(2)平面(i)と直線(ii)の交点を正確に求める
ことが必要である。
そこで、本実施形態では、上述のようにキャリブレーションを実行し、高精度計測を実現している。以下、このキャリブレーション方法について説明する。
(1)プロジェクタの輝度設定値と撮像画像の輝度値との非線形性を補正し(キャリブレーション)、正弦波格子縞となるよう投影する(正弦波格子縞のキャリブレーション)。
(2)平板を精密ステージによりz方向に移動しながら格子縞を投影して位相φを求め、各画素ごとに、図6の視線(ii)上のx,y,z座標と位相φの関係を求める(φ−z,z−x,z−yキャリブレーション:三次元キャリブレーション)。測定時には、各画素の位相φからz座標を求め、さらにこのz座標からx,y座標を求める。
(2.正弦波格子縞キャリブレーション)
投影部310としては、上述の通り一般的なデータプロジェクタが利用可能であるが、データプロジェクタは、プレゼンテーション用に見映えが良くなるように調整されている。よって、このプロジェクタの投影輝度設定値と実際の投影輝度値との関係は、図7に示すように非線形となる。プロジェクタを線形投影するように設定できたとしても、プロジェクタにデータを出力するコンピュータ側のビデオカード出力誤差や、プロジェクタ側のデータ変換誤差・表示デバイス(液晶や、DLP(Digital Light Processing)等)の駆動時の出力誤差などが発生する。
また、撮像部312に採用されるカメラの入射受光量と撮像輝度値との関係も非線形である。したがって、正確な正弦波格子縞を投影し、正確に撮像するには、投影輝度設定値と撮像輝度値との関係を求め、補正することがより好ましい。
また、プロジェクタは、ランプ(フィラメント)から後方に放射された光を凹面楕円鏡を使って前方に集光して投影輝度を上げるとともに、インテグレータ照明系を用いて光量ムラ対策を行っているが、ムラを完全になくすことは難しい。
そこで、本実施形態では、例えば以下のステップs11〜s15に示されるような方法で、光量ムラと、投影輝度設定値と撮像輝度値との関係の補正を行う(正弦波格子縞のキャリブレーション)。
(s11)まず、図8に示すように、プロジェクタから、座標が既知の基準格子をセラミック板に投影して撮像し、画像上の格子位置から、投影画素P(u,v)に対応する撮像画素q(i,j)を求める。
(s12)次に、投影基準格子を上下左右にずらして投影し、全ての投影画素P(u,v)に対応する撮像画素q(i,j)を求める。なお、図8に示すような2次元の基準格子を投影し撮影することで一回に数千箇所の対応点を算出することができる。
(s13)投影輝度設定値(明るさ)を変えた同一輝度パターンを、白色セラミック板に投影して撮像する。
(s14)P(u,v)の設定値と、q(i,j)の撮像輝度値の関係を、多項式近似する。図9(a)は、この投影輝度設定値と、撮像輝度値との多項式近似(ここでは4次式)の様子を示している。
(s15)次に、図9(b)に示すように、上記多項式を逆計算することにより、撮像輝度値に対応して必要な投影設定値を求める。
(s16:補正結果)図10は、撮像輝度値が一定(150)になるように、プロジェクタの輝度設定値を補正し、白色セラミック板に投影した場合の輝度ヒストグラム、輝度平均値を示す。図10(a)において点線で囲った領域内の輝度ヒストグラムと、図10(b)に示すようにその領域における輝度平均値、偏差、中間値などの結果から、実際に輝度設定値が設定されていることが理解できる。
また、図11は、白色セラミック板に正弦波を投影した例を示す。撮像輝度値を、振幅:50、オフセット:100になるよう設定した。図11(a)の画像中央に付した点線部における撮像輝度値を同図(b)に示す。図11(b)の結果から、ほぼ設定値どおりに、正弦波格子縞が投影され、撮像されていることが理解できる。即ち、実際に、正弦波格子縞の正確な投影及び撮像のためのキャリブレーションが上記のような方法によって実現できる。
(3.三次元形状算出方法・三次元キャリブレーション方法)
次に、上述のような格子縞を利用した被測定物の三次元形状算出方法と、その際に行う三次元(φ−z,z−x,z−y)キャリブレーションについて説明する。
(a.計測原理)
被測定物の三次元形状は、上述の図6において、プロジェクタおよびカメラのそれぞれの位置、方位(光軸)、レンズの焦点距離、投影素子サイズ、撮像素子サイズなどのパラメータから、幾何学的に算出することができる。
概念的には、三次元空間上の異なる位置に配置された基準点を撮像して、基準点の画像上の位置と空間上の三次元座標との関係を解いてカメラのパラメータを求め(カメラキャリブレーション)、次に、平面に格子縞を投影してキャリブレーションされたカメラで撮像し、格子縞の画像上の位置と空間上の三次元座標との関係からプロジェクタのパラメータを求める(プロジェクタキャリブレーション)。カメラとプロジェクタのパラメータから図6の投影面(i)と視線(ii)が求まるので、その交点から三次元座標を算出することができる。
カメラのレンズの歪補正(収差)は、あらかじめ、グリッドパターンや正方格子などを撮像して実行し、さらに、プロジェクタのレンズ歪補正は、プロジェクタから所定パターンを投影して実行することができる。
また、本実施形態では、上記図6に示す視線(ii)に着目し、視線(ii)上の位相変化と三次元座標との関係を関数近似することにした。即ち、上記カメラやプロジェクタのレンズ歪み補正を別途実行しなくとも、この視線(ii)上の位相変化と三次元座標との関係を関数近似することにより、上記レンズ歪みなどについても自動的に補正することを可能とする。
図12は、撮影画素q(i,j)の視線(ii)の位相φと、レンズ光軸方向に沿ったz軸との関係を示している。
図12(a)から理解できるように、視線(ii)上の位相は、z座標が大きく変化すると、2πを超えて繰返し変化する。しかしながら、位相は0〜2πの範囲でしか求められない。たとえば、z座標方向の測定領域内で2nπ位相が変化すると、z座標の候補点はn個存在する。図12(b)の例ではn=5であり、位相φの候補点L〜Lの5点が存在する。そこで、図12(c)のように、位相を連結(アンラッピング処理と呼ばれる。以降、連結後の位相を絶対位相と称す。)すれば、絶対位相φから直ちにzが求まる。例えば、図12(c)では、n=1であり、位相φの対応z候補点は、Lとなる(z=L)。絶対位相を表す関数は、式(4)のように、n次多項式とした。
近似方法として、ラグランジェ補間、スプライン補間などの近似法も考えられるが、式(4)のような多項式を採用する方が計算が速く、リアルタイム処理可能なハードウェア化も容易である。
本実施形態に係る位相φ−z座標とのキャリブレーション方法は、幾何学的位置から三次元座標を求める方法に対し、以下の特長を持つ。
(a)レンズの収差だけでなく、局所的歪についても補正することができる。
(b)幾何学計算を行わないので、高速に処理できる。
また、x,y座標も、z座標と同様に、視線(ii)上のz座標との対応関係を下記式(5)、(6)のように多項式近似することで直ちに求めることができる。
(b.位相連結方法)
図13は、本実施形態に係る位相連結方法とz座標方向のキャリブレーション方法を説明している。本実施形態では、図13(a)に示すように、白色セラミック板(拡散平板)10と精密ステージ12を用いたz方向キャリブレーションシステムを用いて、絶対位相の算出と、この絶対位相とz座標との対応関係(式(4))を求める。ここで、計測領域最遠点からセラミック板をプロジェクタ・カメラに近づけるにつれ、撮像画像の位相が増加することを利用して位相連結を行った。
以下、この位相連結手順(ステップs21〜s25)を説明する。
(s21)セラミック板10を最遠点Zに移動して格子縞を投影し、位相φ(i,j)を求める(図13(b)の○印参照)。
(s22)次に、z方向にステップ移動してその時の位相φを求める。図13の例では、z方向においてセラミック板10を近づけて、最遠点ZからZとし(Z=Z−Δz)、位相φ(i,j)を算出し、以下、さらにセラミック板10を近づけ各z座標での位相算出を繰り返す。
(s23)φ(i,j)<φk−1(i,j)の場合、φ(i,j)に2πを加算することで、位相連結が行われる。位相連結によって求められる絶対位相は、図13(b)において□印で示す。
(s24)さらに、最近点zm−1まで、上記(s22)、(s23)を繰返し(m−1回、ステップ移動)、必要に応じ位相連結を行う。
(s25)以上の処理によって得られたm個の位相データφ(i,j)(k=0〜m−1)とz座標データZ(k=0〜m−1)を用いて、最小自乗法により上記式(4)を求める。即ち、測定される位相と、実際のz座標との対応関係が求められる(φ−zキャリブレーション)。
ここで、Δzが小さいほど計測点数が増えて近似が良くなるが、キャリブレーションに時間がかかるため、要求精度と許容処理時間とに基づいて適宜Δzを選択する。また、Δzは、位相変化が2πを超えない値に選定する。
(c.z座標の算出方法)
次に、z座標のより正確な算出方法について説明する。実際に計測される格子縞の位相は0〜2πの範囲にあり、絶対位相は分らない。そこで、図14に示すような(a)粗、(b)細、(c)微細の周期の異なる格子縞を用いることで、本実施形態では、z座標をより精度良く算出することができる。なお、z方向の計測範囲(Zmin〜Zmax)にて、図14(a)の粗格子縞における絶対位相は0〜2π、図14(b)の細格子縞は0〜2πB、図14(c)の微細格子縞は0〜2πC(C>B)変化するものとする。
以下、図15をさらに参照して、z座標の算出手順(ステップs31〜s35)について説明する。
(s31)まず、図15(a)に示すように、図14(a)の粗格子縞の撮像画像の位相φ(i,j)から、図1の位相−距離関係算出部350が、z座標Z(i,j)を求める。なお、Z(i,j)は、上記近似式(4)を用いて算出する。
(s32)同様に、図15(b)に示すように、図14(b)の細格子縞の撮像画像の位相φ(i,j)から、Z(i,j)を求める。Z(i,j)の候補は、ここでは、図15(b)に示すようにB個存在しており、φ(i,j)に2πを加算し(位相連結:φ(i,j)=2πk+φ(i,j),k=0〜B)、Z(i,j)を順に求める。
(s33)次に、図1の位相−距離関係算出部350が(他の算出部が計算しても良い)、Z(i,j)とZ(i,j)との差を求め、この差ε=|Z(i,j)−Z(i,j)|が最小となるbから求めたZ(i,j)を、近似値とする(φ(i,j)=2πb+φ(i,j))。
(s34)さらに、図15(c)に示すように、図14(c)の微細格子縞の撮像画像の位相φ(i,j)から、Z(i,j)を求める。ここで、Z(i,j)の候補は、C個あるため、φ(i,j)に2πを加算し(位相連結:φ(i,j)=2πk+φ(i,j),k=0〜C)、Z(i,j)を順に求める。
(s35)位相−距離関係算出部350は、Z(i,j)とZ(i,j)との差を求め、この差ε=|Z(i,j)−Z(i,j)|が最小となるcから求めたZ(i,j)を、計測値とする(φ(i,j)=2πc+φ(i,j))。
また、上記微細格子縞を用いて得た計測値が最も精度が良いため、この微細格子縞に対応する位相から求めたZ(i,j)をz座標の算出値とする。さらに、位相−距離関係算出部350は、この決定されたz座標と位相との関係を求め、この関係は、上述の図1の記憶部390等に記憶しておく。
以上のような方法により、位相φとz座標(z方向)についてのキャリブレーションが終了する。
(4.x,y方向キャリブレーション)
次に、z座標とx座標、z座標とy座標のキャリブレーションについて説明する。概略すると、まず距離zに、z座標方向に直交するx,y座標が分っているグリッド格子(基準グリッド)を置いて撮像し、撮像画像上の、基準グリッド位置に対する撮像画像各画素の相対位置を線形補間により求める。次に、画像上のこの画素の相対位置に基づいて、各画素の距離zにおけるx,y座標を算出する。これの処理を、順次、距離zを変えて実行し、z座標と算出したx,y座標から上述の式(5),式(6)の関係を、最小自乗法を用いて求めた。
具体的には、このキャリブレーションに際しては、上述の図13(a)に示すセラミック板10を、図16(a)に示すような基準グリッドを有する基準グリッド平板(グリッド格子)14に換え、x,y方向キャリブレーションシステムを構築する。また、以下に説明するような処理手順(ステップs41〜s45)によって、撮像画像の各画素q(i,j)についての、z座標とx,y座標との関係式(上記式(5)、(6))を求める。
(s41)まず、グリッド格子を最遠点zに移動して撮像し、各グリッド座標の中心位置を求める。このグリッド座標の中心位置は、図16(b)において●印で示される点の中心座標G(s,t),G(s+1,t),G(s,t+1),G(s+1,t+1)等である。
(s42)次に、撮像画像の画素q(i,j)と、このq(i,j)を囲む4つのグリッドの位置(G(s,t),G(s+1,t),G(s,t+1),G(s+1,t+1))との相対位置から、q(i,j)の三次元座標x(i,j)、y(i,j)を、グリッドのx,y座標から線形補間により求める(図16(b)参照)。
(s43)さらに、z方向にグリッド格子14をステップ移動し(Z=Z−Δz)、各z位置にて、三次元座標x(i,j)、y(i,j)を求める。
(s44)最近点zm−1まで、上記ステップ(s42)、(s43)を繰返して実行することで(m−1回、ステップ移動)、z座標データZ(k=0〜m−1)に対応して、m個のx,y座標データx(i,j)、y(i,j)とを得る。
(s45)m個のx,y座標データx(i,j)、y(i,j)とz座標データZ(k=0〜m−1)を用いて、最小自乗法により上記式(5)、(6)を求める。求めた関係式(5)及び(6)は、係数として、例えば図1の記憶部390に記憶しておく。
以上のような方法により、z座標に対するx座標、y座標の関係を求め、キャリブレーションを終了することができる。
[具体例]
次に、上述のキャリブレーション及び測定原理を用いた三次元形状測定方法の具体例についてさらに図面を参照して説明する。
(1.システム構成)
基本システムは、上述の図1の通りであるが、図17に、具体例に係る三次元形状測定装置301のシステム構成を示す。この装置システムでは、図1の投影部310としてデータプロジェクタ314、撮影部312としてカメラ(CCDカメラ)316を採用している。また、図1の測定処理部320として、ビデオボード及び画像入力ボードを備えたコンピュータ322を採用している。なお、コンピュータ322は、CPUなどによって構成され、図1の演算部330の機能を備える演算部332と、図1の記憶部390に相当し、処理に必要なデータ(例えばキャリブレーションデータ)を記憶しておくメモリ343を備える。
データプロジェクタ314とカメラ316は、図17のように配置し、計測領域は、おおよそ、z=300±15mm、x,y=±15mmとした。x,y方向分解能は約50μm(=±15mm/600画素)である。
ここで、上記計測領域は、カメラ中央部の600×600画素に設定した。図6を参照して説明したように、本実施形態においては、カメラの視線(ii)上の三次元座標を算出するので、図17の計測領域として示しているように、その形状はひし形となる。
なお、本具体例では、格子縞投影距離を300mmにするため、プロジェクタのレンズ位置をずらした。
格子縞は、投影幅55mm(z=300mm)に対し、後述するように、1本、10本、50本とした(図18参照)。この格子縞は、コンピュータ322の図示しない画面上に格子縞を描き、この格子縞をビデオボードを介してプロジェクタ314に出力して得た。
(2.zキャリブレーション)
格子縞のz方向キャリブレーション例を図18に示す。キャリブレーション間隔Δzは、粗格子縞:5mm、細格子縞と微細格子縞:1mmとした。なお、キャリブレーション範囲を計測領域より±5mm広げ、近似関数の端部での近似式の歪をほとんどなくした。また、キャリブレーション例は、撮像画像の中央画素を近似したものである。
次に、図13を参照して説明したように、セラミック板を精密ステージでz方向に移動し、セラミック板のz座標計測値とステージ位置との差を比較した。図19は、比較結果を示す。なお、用いたステージの位置決め精度は7μmであった。
セラミック板のz座標計測値とステージ位置との差は、平均値:最大25μm(z=312.5mm)、標準偏差:同28μm(z=315mm)であった。また、各計測位置における全計測座標(600×600画素)の最大差を図19においてmax.とmin.で示した。最大差は、157μmであり、実用的な精度が実現されていることが分かった。
(3.z−x,z−yキャリブレーション)
次に、z−x,z−yキャリブレーションに用いたアルゴリズムの例を説明する。もちろん、採用可能なアルゴリズムは、以下の具体例に限定されるものではない。
(1)グリッド位置の算出
(s51)市販の画像処理ライブラリMILを用い、グリッド画像からのグリッド中心座標G[s][t],s=0〜50,t=0〜50を求めた。なお、用いる基準グリッド14は、例えばグリッドディストーション図票(エドモンド・オプティクス社製57983−I)は、φ0.5mmの円形ドット(グリッド)が1mm間隔で、51×51個(縦、横)=2,601個描かれた精密格子パターンである。
(2)x,y座標の算出
(s61)撮像画像の座標算出画素(着目画素)qについて、この画素に最も近いグリッドの座標G[s’][t’]を求めた。
(s62)図20(a)に示すように、上記座標算出画素qと、それを囲む4つのグリッドとの位置から、グリッドをパターン(I)〜(IV)に分ける。
(s63)パターンに分けた後、座標算出画素qの属するパターン(領域)において、この画素qのx座標を算出する(図20(b)参照)。算出は上述のように画素qを囲む4つのグリッドの位置から線形補間によって実行した。
座標算出画素qのy座標についても、同様な方法によって算出した。
(4.実計測結果)
次に、上記キャリブレーションを施した後に、細かい凹凸を持つコインを実計測した結果を図21を参照して説明する。
微細格子縞画像を図21(a)〜(d)に、格子縞画像から求めた振幅画像(照明光を除去した輝度画像)と位相画像を同図の(e)、(f)に、形状計測結果を同図の(g)に示す。
図21(g)の形状計測結果から、コイン形状が実際に計測できていることが理解できる。なお、図21(g)の表現では判別が難しいが、実際には、コイン高さが上下で違うように計測されており、その原因は、コインを貼ったボードのわずかな傾きによるものである。逆に、このような被測定物の表面の傾きについても正確に測定できていることが理解できる。
なお、図21(f)に示す計測画像の黒色部は、以下の理由で計測しなかった。
・画像(a)〜(d)のいずれかにおいて輝度値が飽和しているため、計算不可。
・振幅画像の輝度が小さく、誤差が大きい。
たとえば、コインを貼った黒褐色ボード部は輝度が小さく、位相雑音が大きい(図21(e)、(f)参照)。
コインのような金属では、鏡面反射しやすいため、図21(e)のように、表面角度により明るすぎたり、暗すぎたり、輝度変化が非常に大きく、カメラの撮像ダイナミックレンジが不足し、計測できない領域が生じる。
図22に、z位置を変えて同じコインを計測した例を示す。上記(1.システム構成)の部分で説明したように、計測領域がひし形のため、コインの位置が左から右にずれているが、形状を細部まで計測できた。また、z=290mmとした図22(a)と、z=310mmとした図22(b)の両方において、コインの計測結果(その表面凹凸)は、上記左右に位置がずれている点を除き、その表面の凹凸情報はほぼ等しい。また、両結果ともコイン表面の微妙な傾き(ボードのわずかな傾き)、具体的には、ボードへの上側が下側に比較してz方向に遠ざかるように傾いていることもほぼ等しく計測されている。このように、本実施形態の具体例に開示した構成により被計測物の三次元形状が精度良く計測可能であることが理解できる。
[具体例まとめ]
(1)位相シフト法による三次元形状計測器を、市販プロジェクタとTVカメラを利用して構成することができた。
(2)以下の2つの手法を組み込むことで高精度化を図ることができた。
(a)プロジェクタの投影輝度と撮像輝度との非線形誤差の補正
(b)撮像画像各画素の視線上の位相と三次元座標の関係を関数に置き換えたレンズ歪除去
(3)精密ステージにセラミック板を載せ、セラミック板の位置を計測した結果、ステージ位置との差(z)は、距離300±15mmにて、平均値:最大25μm、標準偏差:最大28μmと小さく、高精度計測の可能性が見出された。
10 基準平板、14 基準グリッド平板、12 ステージ、16 被測定物、300 三次元形状測定装置、310 投影部、312 撮像部、320 測定処理部、330 演算部、340 位相算出部、350 位相−距離関係算出部、360 グリッド−画素座標関係算出部、370 距離−二次元座標関係算出部、380 三次元座標算出部、390 記憶部。

Claims (8)

  1. 位相の異なる複数の格子縞を被測定物に投影し、得られた格子縞画像から位相シフト法により、前記被測定物への距離方向座標と、該距離方向座標に直交する二次元座標とで表される三次元形状を求める三次元形状測定方法であり、
    投影部及び撮像部からの距離が既知の位置に基準平板を配し、該基準平板に位相の異なる複数の格子縞を投影し、得られた格子縞の撮像画像から、複数の画素の各位相を算出し、前記算出した位相と前記既知の距離とから位相−距離関係を算出し、
    前記投影部及び前記撮像部からの距離が既知の位置に、前記距離方向に直交する平面上での二次元座標が既知の基準グリッドを有する基準グリッド平板を配し、前記基準グリッドに基づいて撮像画像の複数の画素についての各二次元座標を算出し、前記算出した複数の画素の各二次元座標と前記既知の距離とから距離−二次元座標関係を算出し、
    実測定時には、
    前記投影部及び前記撮像部から所定距離の位置に前記被測定物を配し、
    前記被測定物に前記位相の異なる複数の格子縞を投影して、得られた前記格子縞画像から各画素の位相を算出し、前記位相−距離関係に基づいて、対応画素についての距離を算出し、
    前記距離−二次元座標関係に基づいて、前記算出した対応画素についての距離から該画素の二次元座標を算出して、前記被測定物の三次元形状を求めることを特徴とする三次元形状測定方法。
  2. 請求項1に記載の三次元形状測定方法において、
    前記位相−距離関係の算出に際し、前記基準平板に、投影領域内での位相変化が2π以下の周期の格子縞と、位相変化が2πより大きい周期の格子縞とを投影し、前記位相変化が2πより大きい周期の格子縞の投影時に得られる撮像画像の位相から算出した複数の距離座標候補の内、前記2π周期の格子縞の投影時に得られる撮像画像の位相から算出した距離座標に近い候補を、距離の算出結果とすることを特徴とする三次元形状測定方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の三次元形状測定方法において、
    前記位相−距離関係の算出に際し、前記基準平板を異なる複数の距離に設定して、各距離においてそれぞれ各画素の位相を算出し、
    前記設定する複数の距離の間隔は、対応してそれぞれ算出される位相の位相差が2π未満を満たすように設定されていることを特徴とする三次元形状測定方法。
  4. 請求項3に記載の三次元形状測定方法において、
    前記距離−二次元座標関係の算出に際し、前記基準グリッド平板を異なる複数の距離に設定して、各距離に対応して各画素の二次元座標を算出し、
    前記設定する複数の距離の間隔は、各距離に対応する位相の位相差が2π未満を満たすように設定されていることを特徴とする三次元形状測定方法。
  5. 位相の異なる複数の格子縞を被測定物に投影し、得られた格子縞画像から位相シフト法により、前記被測定物への距離方向座標と該距離方向座標に直交する二次元座標とで表される三次元形状を求める三次元形状測定装置であり、
    前記被測定物を所定位置に配置するステージと、
    前記ステージに配置された対象に、位相の異なる複数の格子縞を投影する投影部と、
    前記ステージに配置された対象を撮像する撮像部と、
    撮像画像に基づいて、前記被測定物の三次元形状を求める測定処理部と、を有し、
    前記測定処理部は、位相算出部と、位相−距離関係算出部と、画素の二次元座標算出部と、距離−二次元座標関係算出部と、三次元座標算出部と、を有し、
    前記位相算出部は、前記投影部及び前記撮像部からの距離が既知の位置に基準平板を配し、該基準平板に位相の異なる複数の格子縞を投影した際に、得られた格子縞の撮像画像から、複数の画素の各位相を算出し、
    前記位相−距離関係算出部は、前記算出された位相と前記既知の距離とから位相−距離関係を算出し、
    前記画素の二次元座標算出部は、前記投影部及び前記撮像部からの距離が既知の位置に、前記距離方向に直交する平面上での二次元座標が既知の基準グリッドを有する基準グリッド平板を配した際に、前記基準グリッドの二次元座標に基づいて撮像画像の複数の画素についての各二次元座標を算出し、
    前記距離−二次元座標関係算出部は、前記算出された複数の画素の各二次元座標と前記既知の距離とから距離−二次元座標関係を算出し、
    実測定時において、
    前記位相算出部は、前記投影部及び前記撮像部から所定距離の位置に前記被測定物を配し、前記被測定物に前記位相の異なる複数の格子縞を投影して、得られた前記格子縞画像から各画素の位相を算出し、
    前記三次元座標算出部は、前記位相−距離関係に基づいて対応画素についての距離を算出し、前記距離−二次元座標関係に基づいて、前記算出した対応画素についての距離から該画素の二次元座標を算出して、前記被測定物の三次元形状を求めることを特徴とする三次元形状測定装置。
  6. 請求項5に記載の三次元形状測定装置において、
    前記投影部は、投影領域内での位相変化が2π以下の周期の格子縞と、位相変化が2πより大きい周期の格子縞とを投影可能であり、
    前記位相−距離関係の算出に際し、前記投影部は、前記基準平板に、前記投影領域内での位相変化が2π以下の周期の格子縞と、前記位相変化が2πより大きい周期の格子縞とを投影し、
    前記位相−距離算出部は、前記位相変化が2πより大きい周期の格子縞の投影時に得られる撮像画像の位相から算出した複数の距離座標候補の内、前記2π周期の格子縞の投影時に得られる撮像画像の位相から算出した距離座標に近い候補を、撮像画像の位相に対応した距離とすることを特徴とする三次元形状測定装置。
  7. 請求項5又は請求項6に記載の三次元形状測定装置において、
    前記ステージには、前記位相−距離関係の算出に際しては、前記基準平板が設置され、前記距離−二次元座標関係の算出に際しては、前記基準グリッド平板が設置され、
    かつ、前記基準平板及び前記基準グリッド基板は、前記ステージによって、前記投影部及び前記撮影部に対してそれぞれ複数の異なる距離位置に設定可能であり、
    前記ステージによって前記設定される複数の距離の間隔は、対応してそれぞれ算出される位相の位相差が2π未満を満たすように設定されていることを特徴とする三次元形状測定装置。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の三次元形状測定方法又は装置において、
    被測定物に投影される前記位相の異なる複数の格子縞は、正弦波格子縞であることを特徴とする三次元形状測定方法又は装置。
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