JP2010201953A - 空気吹出装置 - Google Patents

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JP2010201953A JP2009046402A JP2009046402A JP2010201953A JP 2010201953 A JP2010201953 A JP 2010201953A JP 2009046402 A JP2009046402 A JP 2009046402A JP 2009046402 A JP2009046402 A JP 2009046402A JP 2010201953 A JP2010201953 A JP 2010201953A
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Koji Sawada
耕二 澤田
Masahiro Endo
昌宏 遠藤
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Abstract

【課題】 長期間に亘って適切な全閉時節度感を維持することができる空気吹出装置を提供すること。
【解決手段】 空気吹出装置10は、リテーナ21と、インナレジスタ22と、空気流調整部材30と、を備える。インナレジスタ22は、インナレジスタ22に一の端部が連結するとともにこの一の端部と異なる他の端部が自由端となるように形成された可撓部22eを備える。空気流調整部材30は係合部38を備える。空気吹出装置10を全閉状態とするとき、係合部38は、可撓部22eの自由端近傍において可撓部22eと当接し、可撓部22eから空気吹出装置10を全閉状態とするための動作に抗する力を受ける。
【選択図】 図4

Description

本発明は、自動車等の空調装置に使用される空気吹出装置に関する。
従来から、自動車等の室内環境を調整することを目的とし、同室内への冷暖房空気等の供給及び遮断の切り換え、並びに、同室内へ冷暖房空気等を供給する場合における空気流の方向調整を行う空気吹出装置が提案されている。
従来の空気吹出装置の一つは、車体内装部材等に支持される断面が円形の筒体と、その筒体の内部に支持される複数の風向調整板と、を備えている。この複数の風向調整板は、連結部材によって互いに連結されており、空気吹出装置の空気吹出口を閉鎖する位置からその空気吹出口を開放する位置までの範囲において、連動して回動するようになっている。即ち、この空気吹出装置は、風向調整板の回動位置を操作することにより、空気流の供給及び遮断を切り替えるとともに空気流の方向を調整することができるようになっている(特許文献1を参照。)。
特開2004−237854号公報
ところで、従来から、空気吹出装置の風向調整板の回動位置を操作して空気流を「遮断」する場合における「節度感」を生じさせる機構が提案されている。この節度感を生じさせる従来の機構の一つは、所定の外周面形状を有する「節度感付与部材」と、この節度感付与部材の外周面に当接する「当接部」と、を備える。以下、この従来の機構を適用した空気吹出装置の一例を、図10及び図11を参照しながら、より詳細に説明する。
なお、図10は、この機構が適用された空気吹出装置(以下、単に「従来装置」とも称呼する。)を、同空気吹出装置の軸線に平行な平面にて切断した場合における同空気吹出装置の断面を示す模式図である。図11は、この機構の要部を示した模式図である。
この例において、「節度感付与部材」は、筒体の内壁面上に同内壁面に対して移動不能に配設(固定)される。一方、「当接部」は、複数の風向調整板のうちの一の風向調整板の回動に応じて移動する部材に設けられる。より具体的に述べると、この機構が適用される空気吹出装置Rは、図10(a)に示すように、リテーナRTN、インナレジスタINR及びベゼルBZLからなる筒体と、その筒体の内部に支持される第1風向調整板F1及び第2風向調整板F2と、を備える。
第1風向調整板F1は板部L1を備える。板部L1は軸部A1を備える。軸部A1はインナレジスタINRに設けられた軸受け孔に挿入されている。これにより、第1風向調整板F1は、インナレジスタINRに回転可能に支持されている。同様に、第2風向調整板F2は板部L2を備える。板部L2は軸部A2を備える。軸部A2はインナレジスタINRに設けられた軸受け孔に挿入されている。これにより、第2風向調整板F2は、インナレジスタINRに回転可能に支持されている。
このインナレジスタINRの内壁面には、板状の節度感付与部材Mが配設(固定)されている。第1風向調整板F1の板部L1は、節度感付与部材Mに向けて突出する円柱状の突部Pを備えている。この突部Pは、節度感付与部材Mの厚さに相当する高さだけ板部L1から突出している。なお、本例においては、この突部Pが上述した「当接部」に相当する。
第1風向調整板F1及び第2風向調整板F2は、図示しない連結部材により連結されており、空気流を供給する位置(図10(a)を参照。)から空気流を遮断する位置(図10(b)を参照。)までの範囲において、連動して回動することができるようになっている。なお、この空気吹出装置Rにおいては、図10において矢印Aによって示すように、空気は空気吹出装置Rの後端側(図10における左側)から空気吹出装置Rに流入し、流入した空気は空気吹出装置Rの前端側(風向調整板F1及びF2が設けられている開口部。図10における右側)から吹出されるようになっている。
節度感付与部材Mの外周面には、図11に示すように、円弧状部M1と、突起部M2と、係止溝部M3と、が形成されている。ここで、第1風向調整板F1が「空気流を供給する位置」にあるとき(図10(a)を参照。)、上述した突部Pは、その側面が節度感付与部材Mの円弧状部M1の何れかの箇所(例えば、図11に示す位置POS1)において節度感付与部材Mに当接するようになっている。この突部Pは、板部L1上に設けられているから、第1風向調整板F1がこの「空気流を供給する位置」から「空気流を遮断する位置」に向けて回動すると、その第1風向調整板F1の回動に伴って移動する。このとき、突部Pは、図11における矢印により示すように、その側面が節度感付与部材Mの円弧状部M1に当接した状態を維持しながらその円弧状部M1上を突起部M2に向けて移動するようになっている。
更に、第1風向調整板F1が「空気流を遮断する位置」の近傍に到達したとき、突部Pは、その側面が節度感付与部材Mの突起部M2に当接する(図11に示す位置POS2に到達する)ようになっている。この突起部M2は、突部Pが第1風向調整板F1の回動に応じて移動する移動経路上に突出しており、突部Pが移動することを妨げるようになっている。
このとき、第1風向調整板F1が「空気流を遮断する位置」に向けて更に回動されると、突部Pは突起部M2を乗り越える。そして、第1風向調整板F1が「空気流を遮断する位置」に到達したとき、突部Pは、節度感付与部材Mの係止溝部M3に係止される(図11に示す位置POS3に到達する)ようになっている。ここで、「板部L1に設けられた突部Pが節度感付与部材Mの突起部M2を乗り越える」とき、所定の「節度感」が得られる。この「節度感」の大きさは、突起部M2が円弧状部M1から突部Pの移動経路上に突出する高さ(以下、単に「突起部の高さ」とも称呼する。)等に応じて定まる。以下、風向調整板を空気流が遮断される位置に回動する場合における節度感を「全閉時節度感」と称呼する。更に、以下、便宜上、ある部材の回転軸線を単に「軸線」とも称呼する。
しかしながら、発明者は、上記従来装置を長期間に亘って使用した場合、全閉時節度感の大きさが不十分になる虞があることを見出した。より具体的に述べると、突部Pが突起部M2を乗り越えている間、突部Pは弾性変形している。従って、突部Pは弾性変形する前の形状に戻ろうとするから、突部Pと突起部M2とは互いに押圧される。ところが、突部Pと突起部M2とが互いに押圧されながら突部Pが突起部M2を乗り越えることが繰り返されると、突部P及び突起部M2の一方又は双方が磨耗する。このような磨耗が生じると、突部Pが乗り越えるべき突起部M2の高さが相対的に小さくなるから、このような磨耗が生じていない場合に比べて突部Pが突起部M2をより容易に乗り越えることができるようになる。その結果、全閉時節度感の大きさが、要求される大きさに対して不十分な大きさにまで低下する場合がある。このように、上記従来装置は、適度な全閉時節度感を長期間に亘って維持することができない虞があるという問題を有する。
本発明は、上記課題に対処するためになされたものである。即ち、本発明の目的の一つは、適度な全閉時節度感を長期間に亘って維持することができる空気吹出装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の空気吹出装置は、
空気導出路を形成する筒体であって、同筒体の後端側の開放部から流入した空気が同筒体の前端側の開放部から吹出される「筒体」と、
前記筒体から吹出される空気の向きを調整する空気流調整部材であって、同筒体の内部において同筒体の軸線に垂直な回動軸線周りに回動可能に支持されるとともに、同空気流調整部材によって同筒体の前端側の開放部が閉鎖される位置である「第1位置」から同空気流調整部材によって同筒体の前端側の開放部が閉鎖されない位置である「第2位置」までの「可動範囲」において回動するように構成された「空気流調整部材」と、を備える。この筒体は、円筒体(軸線に垂直な断面が円形)であってもよく、角筒体(軸線に垂直な断面が多角形)であってもよい。
この空気吹出装置において、
前記空気流調整部材は、同空気流調整部材とともに回動する「係合部」を備える。更に、前記筒体は、同筒体に一の端部が連結するとともに前記一の端部と異なる他の端部が自由端となるように形成された「可撓部」を備える。
この可撓部は、
(1)前記空気流調整部材が「前記第1位置と、前記第1位置から所定の第1角度だけ前記可動範囲において回動した位置である第3位置と、の間」にあるとき、前記可撓部の自由端近傍において前記係合部と当接し、
(2−1)同空気流調整部材が「前記第3位置と、前記第1位置から前記第1角度以下の所定の第2角度だけ前記可動範囲において回動した位置である第4位置と、の間」にあるとき、撓む(係合部によって撓ませられる)ことによって同空気流調整部材を前記第1位置に向けて回動させる動作に抗する力を発生し、
(2−2)同空気流調整部材が「前記第4位置と、前記第1位置と、の間」にあるとき、撓む(係合部によって撓ませられる)ことによって同空気流調整部材を前記第1位置に向けて回動する方向に付勢する力を発生し、
(2−3)同空気流調整部材が「前記第1位置」にあるとき、前記空気流調整部材を前記第4位置に向けて回動させる動作に抗する力を発生するように構成される。
このように構成された本発明の空気吹出装置は、適度な全閉時節度感を長期間に亘って維持することができる。この理由について説明する前に、先ず本発明の空気吹出装置において全閉時節度感が得られる原理について以下に述べる。
本発明の空気吹出装置において、空気流調整部材は、「第1位置」から「第2位置」までの可動範囲において回動することができる。空気流調整部材の位置を「第1位置」としたとき、筒体の前端側の開放部はこの空気流調整部材によって閉鎖されるから、空気吹出装置から吹出される空気流が遮断される。更に、空気流調整部材の位置を「第2位置(又は、第1位置と第2位置との間の位置)」としたとき、筒体の前端側の開放部は閉鎖されないから、空気流がその開放部から所定の方向に吹出される。以下、筒体の前端側の開放部が閉鎖されて空気流が遮断された状態を「全閉状態」と称呼し、空気流が空気吹出装置の開放部から吹出される状態を「開放状態」と称呼する。
上記構成を備える本発明の空気吹出装置は、空気吹出装置を「全閉状態」へと変更するとき、筒体が備える「可撓部」と、空気流調整部材が備える「係合部」と、が係合することにより、全閉時節度感が得られるようになっている。即ち、空気流調整部材が「前記第1位置から前記第1角度」だけ回動した位置である第3位置に到達したとき、前記係合部が前記可撓部に当接するから、空気流調整部材を全閉状態へと回動させている操作者は空気流調整部材が動き難くなったと感じる。
更に、空気流調整部材が「前記第3位置よりも前記第1位置に近い第4位置」に到達するまで、可撓部は撓むことによって「空気流調整部材を前記第1位置に向けて回動させる動作に抗する力」を発生する。従って、空気流調整部材を前記第1位置に向けて回動させるためには、操作者は空気流調整部材に対してそれ以前(空気流調整部材が前記第3位置に到達する前)よりも大きな力を加えなければならない。なお、上述したように、前記第4位置は、空気流調整部材を前記第1位置から「前記第1角度以下の所定の第2角度」だけ回動した位置である。
その後、空気流調整部材が前記第4位置を通過して同第4位置と前記第1位置との間に到達すると、可撓部は撓むことによって「空気流調整部材を前記第1位置に向けて回動する方向に付勢する力」を発生する。従って、操作者が力を加えなくても(或いは、操作者が僅かな力を加えるだけで)、空気流調整部材は前記第1位置へと容易に回動する。この一連の作動により、操作者に対して全閉時節度感が付与される。
以下、上記作動につき、図1を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明の空気吹出装置は図1に示した構造に限定されることはない。
図1は、「空気流調整部材の係合部(38)」と「筒体の可撓部(22e)」とが係合する様子の一例を説明するための模式図である。図1の上段は、可撓部と係合部とを、係合部の移動方向に対して垂直であって可撓部の長手方向に垂直な方向から見た模式図である。図1の中段は、これらの部材を、係合部の移動方向に対して垂直であって可撓部の長手方向に平行な方向から見た模式図である。図1の下段は、これらの部材を、係合部の移動方向に対して平行であって可撓部の長手方向に対して垂直な方向から見た模式図である。更に、図1(a)、図1(b)、図1(c)及び図1(d)は、この順序にて、空気流調整部材が第2位置(開放状態)から第1位置(全閉状態)に向けて回動された場合における係合部と可撓部との関係を、時間の経過に従って示している。
図1に例示した可撓部22eは、その一端Kが筒体に連結され且つその他端Fが自由端となっている。即ち、可撓部22eは可撓性を有する片持ち梁である。更に、可撓部22eは、その長手方向に垂直な断面の形状が略三角形であるように形成されている。可撓部22eは、「係合部38が空気流調整部材の回動に応じて移動する移動経路」上に設けられている。即ち、空気流調整部材が「前記第1位置(図1(d)を参照。)と、その第1位置から前記第1角度だけ回動した位置である第3位置(図1(a)を参照。)と、の間」にあるとき、係合部38は、可撓部22eの自由端Fの近傍においてその可撓部22eと当接(接触)する。
先ず、空気流調整部材が第2位置(開放状態)から第1位置(全閉状態)へ向けて回動されることによって第3位置に到達すると、係合部38は図1(a)に示したように可撓部22eの左側端部に当接する。
更に、空気流調整部材が第1位置に向けて回動されるとき、係合部38は、図1(b)の中段に示したように、可撓部22eの「係合部38の移動を妨げるように傾斜した第1斜面」に当接し、可撓部22eを押しのけながら移動する。このとき、可撓部22eは可撓性を有するから、係合部38から離れる方向に湾曲するように弾性変形する(図1(b)の下段を参照。)。
これらの結果、可撓部22eは弾性変形前の形(元の形状)に復帰しようとするから、係合部38は可撓部22eの第1斜面から「空気流調整部材が前記第1位置に向けて移動することを妨げる方向の力」を受ける。即ち、係合部38が第1斜面に当接している限り、可撓部22eは「空気流調整部材を前記第1位置に向けて回動させる動作に抗する力(抗力)」を発生する。
次いで、空気流調整部材が第1位置に向けて更に回動されることにより「前記第4位置と前記第1位置との間」に到達すると、図1(c)に示したように、係合部38は、可撓部22eの「係合部38の移動を促進するように傾斜した第2斜面」に当接するようになる。なお、係合部38が第1斜面と第2斜面との境界部を乗り越えるときの空気流調整部材の位置が前記第4位置に相当する。
この状態において、係合部38は第2斜面を押し下げる。従って、可撓部22eは弾性変形前の形状に復帰しようとするから、係合部38は、可撓部22eの第2斜面から「空気流調整部材が前記第1位置に向けて移動することを促進する方向の力」を受ける。即ち、空気流調整部材が「前記第4位置と前記第1位置との間」に到達すると、可撓部22eは「撓む」ことによって「空気流調整部材を前記第1位置に向けて回動する方向に付勢する力」を発生する。
その後、空気流調整部材が前記第1位置に向けて更に回動され、図1(d)に示したように空気流調整部材が前記第1位置に到達すると、係合部38は可撓部22eの右側端部(前記第2斜面の端部)に当接する。このとき、係合部38は可撓部22eを実質的に押圧しない。そのため、可撓部22eは、弾性変形前の形状に戻り、係合部38の位置が第2斜面の端部に保持されるように可撓部22eを係止する。以下、便宜上、空気流調整部材が第1位置に存在する場合における係合部の位置(本例においては、第2斜面の端部)を「係止位置」と称呼する。
これにより、係合部38は、空気流調整部材が第4位置に向かう方向に回動することを妨げる。即ち、係合部38が係止位置にあるとき、可撓部22eは「空気流調整部材を前記第4位置に向けて回動させる動作に抗する力」を発生する。
以上、説明したように、空気吹出装置を「全閉状態」にする場合、空気流調整部材が「前記第3位置と前記第4位置との間」にあるとき、可撓部22eは「空気流調整部材を第1位置に向けて回動させる動作に抗する力」を発生する。従って、操作者は、空気流調整部材を第1位置にまで回動させるためには、この抗する力を超える力を空気流調整部材に付与しなければならない。更に、空気流調整部材が第4位置よりも第1位置側に到達すると、空気流調整部材は極めて小さな力が加えられるだけで第1位置にまで容易に到達する。この結果、「全閉時節度感」が得られる。
このように、本発明の空気吹出装置においては、係合部と可撓部とが互いに押圧し合うことによって全閉時節度感を付与する。そのため、本発明の空気吹出装置を長期間に亘って使用した場合、係合部及び可撓部の一方又は双方が磨耗する可能性がある。しかしながら、本発明の空気吹出装置においては、仮にそのような磨耗が生じたとしても適度な全閉時節度感を維持することができる。この点について、以下に説明する。
図10及び図11に示した上記従来装置においては、節度感付与部材Mは、筒体の内壁面上にその内壁面に対して移動不能に配設(固定)されているから、外部から押圧されても筒体に対して相対移動することができない。そのため、図11に示した突部Pが突起部M2を乗り越えるとき、突部Pは突起部M2から離れる方向に撓む。よって、上記従来装置における全閉時節度感の大きさは、突部Pの突起部M2に対する撓み量(以下、単に「撓み量」とも称呼する。)に依存して変化すると考えることができる。
ところが、上述したように、突部Pは節度感付与部材Mの厚さに相当する高さだけ板部L1から突出しているに過ぎない。一方、節度感付与部材Mの厚さは、空気吹出装置の内部の空気流を出来る限り大きくする等の観点から、小さい方が好ましい。そのため、突部Pの高さ(長さ)は、それ程大きくすることができない。従って、突部Pの撓み量も、それ程大きくすることができない。その結果、突部P及び突起部M2の一方又は双方が磨耗した場合、「突部Pの撓み量全体」に対する「磨耗による撓み量の減少分」の割合は大きい。換言すると、磨耗による撓み量の「減少分」は、突部Pの「撓み量」に対して大きな影響を与える。これにより、上記従来装置においては、突部P及び突起部M2の一方又は双方が磨耗すると、その磨耗量が小さい場合であっても全閉時節度感の大きさが大幅に低下する虞がある。
一方、本発明の空気吹出装置においては、空気流調整部材が前記第3位置と前記第4位置との間にあるとき、可撓部が係合部によって撓ませられることにより、「空気流調整部材を第1位置に向けて回動させる動作に抗する力」が発生する(図1(b)も参照。)。更に、このとき、係合部(又は、係合部を備える空気流調整部材)も、可撓部から離れる方向に変形する。但し、この変形量は極めて小さい。従って、本発明の空気吹出装置における全閉時節度感の大きさは、可撓部の係合部に対する撓み量に実質的に依存して変化する。
他方、本発明の可撓部は、筒体に一の端部が連結するとともにこの一の端部と異なる他の端部が自由端となるように形成されている。そのため、この可撓部の長さは、上述した突部Pに比べて容易に調整され得る。換言すると、本発明においては、可撓部の撓み量が上述した突部Pの撓み量よりも大きくなるように「可撓部の固定端から、可撓部の係合部との当接部まで、の長さ」を容易に大きく設計することができる。従って、本発明の空気吹出装置は、従来装置の全閉時節度感と同じ大きさの全閉時節度感を付与するにあたり、可撓部の撓み量がより大きくなるように設計することができる。
更に、本発明の空気吹出装置における全閉時節度感の大きさと、従来装置における全閉時節度感の大きさと、が同じであれば、本発明における可撓部と係合部との間に発生する力と、従来装置における突部Pと節度感付与部材Mとの間に発生する力と、は略同一の大きさである。従って、本発明における可撓部及び係合部の各磨耗量の和の増大速度は、従来装置における突部P及び節度感付与部材Mの各磨耗量の和の増大速度と略同じになる。
この結果、本発明の空気吹出装置においては、係合部及び可撓部の磨耗の進行程度が従来装置と同程度であり、且つ、係合部及び可撓部の一方又は双方が磨耗した場合であっても、その磨耗による撓み量の「減少分」が可撓部の「撓み量」全体に与える影響をより小さくすることができる。即ち、本発明の空気吹出装置は、係合部及び可撓部の一方又は双方が磨耗した場合であっても、全閉時節度感の大きさが大幅に低下しないようにすることができる。これにより、本発明の空気吹出装置は、適度な全閉時節度感を長期間に亘って維持することができる。
上述した本発明の空気吹出装置の一の態様として、
前記可撓部は、前記筒体の軸線に沿うとともに前記筒体の後端側に向かう方向である「軸線方向後方」に突出するように構成され、
前記係合部は、前記空気流調整部材に一体的に形成され且つ前記筒体の軸線に垂直な方向に突出する「突部」であるように構成することができる。
上記構成により、可撓部及び係合部が空気吹出装置の外部から視認され難いようにその可撓部及び係合部を構成することができる。これにより、より美観に優れた空気吹出装置を得ることができる。
更に、上述した本発明の空気吹出装置の一態様において、
前記可撓部は、板状であり、
前記係合部は、前記空気流調整部材が前記第1位置にあるとき前記可撓部の一の側面に当接し、同空気流調整部材が前記第3位置にあるとき前記可撓部の前記一の側面と異なる他の側面に当接するように構成することができる。
上記構成により、空気流調整部材が第1位置及び第3位置の何れかにある場合、係合部を板状の可撓部の何れかの端面において係止することができるから、その係合部を係止するための部位(例えば、凹部等)を可撓部の表面に別途設ける必要がない。これにより、空気吹出装置をより容易に製造することができる。
更に、本発明の空気吹出装置においては、
前記突部の先端が曲面形状を有するように構成されることが好適である。
上述したように、突部(係合部)は、可撓部に当接しながら第3位置から第1位置に向けて移動する。そこで、この突部が曲面形状を有するように突部を構成することにより、空気流調整部材を第1位置に向けて回動させたとき、突部をより滑らかに第1位置に移動させることができる。更に、突部が磨耗した場合であっても、突部が例えば角柱形状である場合に比べてその形状が変化し難いから、空気流調整部材が第4位置と第1位置との間にあるときに得られる付勢力の大きさを、略一定に維持することができる。
空気流調整部材の係合部が可撓部に係止される様子の一例を説明するための模式図である。 本発明の空気吹出装置の一実施形態を示す斜視図である。 図2に示した空気吹出装置の一の方向における分解斜視図である。 図2に示した空気吹出装置の上記一の方向とは異なる他の方向における分解斜視図である。 図2に示した空気吹出装置が全閉状態にあるときに、同装置を1−1線に沿った平面にて切断した同空気吹出装置の断面図である。 図2に示した空気吹出装置が全開状態にあるときに、同装置を1−1線に沿った平面にて切断した同空気吹出装置の断面図である。 図2に示した空気吹出装置において空気流調整部材の係合部が可撓部から力を受ける様子を説明するための模式図である。 図2に示した空気吹出装置を2−2線に沿った平面にて切断した同空気吹出装置の断面図である。 空気流調整部材が図5に示す全閉状態にある場合における風向調整板の端部周辺の拡大断面図である。 従来の空気吹出装置をその軸線に平行な平面にて切断した同空気吹出装置の断面図である。 図10の空気吹出装置に採用される全閉時節度感を生じさせる機構の要部を示す模式図である。
以下、本発明の空気吹出装置の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
本発明の実施形態に係る空気吹出装置10は、図2に示すように、本体20と、本体20の内部において回転可能に支持される空気流調整部材30と、を備えている。図2において矢印Aによって示すように、空気は本体20の後端側から空気吹出装置10に流入し、流入した空気は本体20の前端側(空気流調整部材30が設けられている開口部)から吹出されるようになっている。
本体20は、図3及び図4に示すように、円筒状のリテーナ21と、リテーナ21の内部に支持されるインナレジスタ(以下、「筒体」とも称呼される。)22と、リテーナ21の前端側の端部に嵌合する円環状のベゼル23と、から形成されている。リテーナ21、インナレジスタ22、及び、ベゼル23は同軸配置されている。
リテーナ21は、前端部21a及び後端部21bが開放された円筒体である。即ち、リテーナ21は、空気吹出口を構成する前端部21aと、空気導入口を構成する後端部21bと、を有する。リテーナ21の軸線方向略中央部よりも前端側の部分の内径は、リテーナ21の軸線方向中央部よりも後端側の部分の内径よりも僅かに大きくなっている。この前端側部分と後端側部分とが接続される部分であってリテーナ21の内周部には、連続的に繰り返し並べられた複数の突起を備える円環状の段差部(以下、「円環状突起部」と称呼する。)21cが形成されている。この複数の突起のそれぞれは、リテーナ21の軸線方向且つ前端側に突出している。更に、リテーナ21は、その前端部21a近傍の外壁面に複数の係止爪21dを備えている。加えて、リテーナ21は、その後端部21bの開放部を覆うように設けられたハニカム形状の網部21eを備えている(特に、図4を参照。)。
インナレジスタ22は、前端部22a及び後端部22bが開放された円筒体である。インナレジスタ22は、薄肉部と、厚肉部と、を有している。厚肉部は、互いに対向する二箇所に設けられている。この二箇所に設けられた厚肉部の一方には、凹部形状を有する荷重付与部材取付部22cが形成されている。この荷重付与部材取付部22cは、円形の凹部と、その凹部からインナレジスタ22の軸線方向に沿うように延設された溝部と、からなる。一方、厚肉部の他方には、荷重付与部材取付部22cの円形の凹部と対向するように軸受孔22dが形成されている。
更に、軸受孔22dが設けられている厚肉部の内壁面には、インナレジスタ22の軸線方向後方に突出する可撓部22eが形成されている。この可撓部22eは、その一の端部がインナレジスタ22の上記厚肉部に連結するとともに他の端部が自由端である「片持ち梁」となっている。この可撓部22eの長手方向(即ち、軸線方向後方)に垂直な断面は、図7に示すように、「略三角形」となっている。更に、この略三角形を構成する頂点のうちの一の頂点(稜線T2)は、その一の頂点を除く他の頂点(稜線T1,T3)よりもインナレジスタ22の径方向内側に存在している(図7における紙面上方が径方向内側に相当する。)。加えて、この一の頂点(稜線T2)は、可撓部22eが連結されている厚肉部の内壁面よりも径方向内側に存在している。
再び、図3及び図4を参照すると、ベゼル23は円環状の部材である。ベゼル23は、その外周部に複数の係止孔23aを備えている。この複数の係止孔23aのそれぞれは、リテーナ21に設けられている係止爪21dのそれぞれに対応する位置に設けられている。
空気流調整部材30は、複数の板状の風向調整板が一体的に連結された部材である。より具体的に述べると、空気流調整部材30は、第1風向調整板31、第2風向調整板32、及び、第3風向調整板33の3枚の風向調整板を有している。この3枚の風向調整板は、第1連結部材34及び第2連結部材35(図8を参照。)により、互いに平行になるように連結されている。第1連結部材34及び第2連結部材35は、略長方形板状の形状を有しており、3枚の風向調整板のそれぞれの端部を連結している。
第1風向調整板31は、略円板状の形状を有している。より具体的に述べると、第1風向調整板31は、正面視における形状がインナレジスタ22の前端側の開放部(前端部22a)の形状と略同一となっている。また、第2風向調整板32及び第3風向調整板33は、略半円板状の形状を有している。更に、第2風向調整板32の長径側の両端部には、第2風向調整板32の径方向外側に突出した一対の丸軸状の回動軸36が設けられている。この回動軸36の基端部の周囲には、円環状であって回動軸36に垂直な摺動面を形成する摺動部37が設けられている。
加えて、第1連結部材34の平面上であって第1連結部材34と第3風向調整板33とが連結している部位の近傍には、第3風向調整板33の径方向外側に沿う方向(即ち、回動軸36が突出する方向と同様の方向)に突出する係合突部(係合部)38が形成されている。この係合突部38の先端は曲面形状を有している(図7も参照。)。
上述した空気流調整部材30を構成する各部材(即ち、3枚の風向調整板31〜33、2つの連結部材34,35、回動軸36、及び、係合突部38等)は、同一の材料(本例においては、合成樹脂)からなり、一体的(分離不能)に成形されている。
空気吹出装置10は、更に、荷重付与部材40を備えている。荷重付与部材40は、図3に示すように、回動軸支持部41、角柱状(棒状)の連結部42、一対の脚部43、及び、突出部44からなる部材である。荷重付与部材40を構成するこれらの部材は、同一の材料(本例においては、合成樹脂)からなり、一体的(分離不能)に成形されている。
回動軸支持部41は、その中心部に軸受孔41aが形成された円環状の部材である。この回動軸支持部41は、連結部42の一の端部に接続されている。一対の脚部43のそれぞれは、角柱状(棒状)の部材である。この一対の脚部43は、連結部42の上記一の端部に対向する他の端部に、V字形状をなすように接続されている。即ち、一対の脚部43は、連結部42との接続箇所(他の端部)を起点として所定角度(本例においては、160度程度)をなすように延びている。このように、回動軸支持部41と一対の脚部43とは、連結部42によって連結されている。突出部44は、一対の脚部43のそれぞれの先端部に設けられている。この突出部44のそれぞれは、連結部42の長手方向に沿う方向に向けて突出している。突出部44は、曲面形状を有している。
本発明の空気吹出装置10は、上述した各部材を順次組付けることによって製造される。以下、空気吹出装置10の製造方法について説明する。
先ず、荷重付与部材40が、その連結部42の長手方向がインナレジスタ22の軸線に対して略平行となるように、インナレジスタ22の荷重付与部材取付部22cに嵌め込まれる。より具体的には、回動軸支持部41が荷重付与部材取付部22cの円形の凹部に嵌め込まれ、連結部42が荷重付与部材取付部22cの溝部に嵌め込まれる。このとき、荷重付与部材40は、その脚部43の先端部(即ち、突出部44が設けられている端部)がインナレジスタ22の後端部22bよりも後端側に突出するように、インナレジスタ22に保持される。
次いで、空気流調整部材30がインナレジスタ22の内部に取り付けられる。より具体的に述べると、空気流調整部材30の一対の回動軸36の一方がインナレジスタ22の軸受孔22dに挿入されるとともに、この一対の回動軸36の他方が荷重付与部材取付部22cに取り付けられた荷重付与部材40の軸受孔41aに圧入嵌合される。このように、空気流調整部材30は、一対の回動軸36によって得られる回動軸線周りに回動可能となるように、インナレジスタ22の内部に支持される。
次いで、空気流調整部材30を支持したインナレジスタ22が、リテーナ21の内部に挿入される。より具体的に述べると、インナレジスタ22は、荷重付与部材40の突出部44がリテーナ21の円環状突起部21cに当接するまで、リテーナ21の前端側(前端部21a)からリテーナ21の後端側(後端部21b)に向けて挿入される。
最後に、ベゼル23が、その各係止孔23aにリテーナ21の各係止爪21dが嵌め込まれるように、リテーナ21の前端部21aに取り付けられる。このとき、インナレジスタ22は、ベゼル23によってリテーナ21の後端側に向けて押し込まれる。インナレジスタ22が後端側に向けて押し込まれると、荷重付与部材40の突出部44が円環状突起部21cに対して押圧されるとともに、荷重付与部材40の脚部43は円環状突起部21cから離れる方向に湾曲(弾性変形)する。このとき、この脚部43は弾性変形前の形状に復帰しようとするから、突出部44は円環状突起部21cを押圧した状態となっている。
このように各部材を組付けることにより、空気吹出装置10が製造される。以下、空気吹出装置10の作動について、図5乃至図8を参照しながら説明する。
上述したように、空気流調整部材30は、一対の回動軸36によって得られる回動軸線周りに回動することができるようになっている。より具体的に述べると、空気流調整部材30は、空気吹出装置の前端側の開放部(前端部22a)が「閉鎖」される位置(即ち、第1位置。図5を参照。)から空気流が空気吹出装置の「軸線に平行な方向に吹出される」位置(即ち、第2位置。図6を参照。)までの可動範囲において、回動することができるようになっている。なお、空気流調整部材30が第1位置(全閉状態)にある場合、第1風向調整板31はそれ単独にてインナレジスタ22の前端側の開放部(前端部22a)を閉鎖するようになっている。
空気流調整部材30が第2位置(開放状態。図6を参照。)から第1位置(全閉状態。図5を参照。)に向けて回動されると、空気流調整部材30が第1位置の近傍に到達したとき、図7(a)に示すように、空気流調整部材30の係合突部38が可撓部22eの自由端近傍の一の端部(稜線T1)に当接する。可撓部22eは、係合突部38が空気流調整部材30の回動に応じて移動する移動経路上に設けられており、係合突部38が移動することを妨げるようになっている。
更に、空気流調整部材30が第1位置に向けて回動されると、係合突部38は、可撓部22eを押しのけながら図7の紙面右方へ移動する。このとき、係合突部38は、図7(b)に示すように、可撓部22eの表面であって可撓部22eの移動を妨げるように傾斜した第1斜面S1に当接する。更に、このとき、片持ち梁である可撓部22eは、係合突部38から離れる方向(図7における紙面下方)に撓むように弾性変形する(図1(b)の下段を参照。)。従って、可撓部22eは弾性変形前の形に復帰しようとするから、係合突部38は、可撓部22eの第1斜面S1から所定の反力Fn1を受ける。この反力Fn1の係合突部38の移動経路に平行な方向の分力Fa1は、係合突部38の移動方向と逆方向(図7の紙面左方)を向く。即ち、係合突部38は、可撓部22eから「係合突部38が移動することを妨げる方向の力Fa1」を受ける。この力Fa1に起因して、操作者は、「空気流調整部材30を第1位置に向けて回動させる動作に抗する力」を感じる。
次いで、空気流調整部材30が第1位置に向けて更に回動されると、係合突部38は、第1斜面S1を押圧しながら図7の紙面右方へ移動する。そして、係合突部38が第1斜面S1の端部である稜線T2を乗り越えると、係合突部38は、図7(c)に示すように、可撓部22eの表面であって可撓部22eの移動を促進するように傾斜した第2斜面S2に当接する。この場合においても、可撓部22eは、係合突部38から離れる方向に撓むように弾性変形している。従って、可撓部22eは弾性変形前の形に復帰しようとするから、係合突部38は、可撓部22eの第2斜面S2から所定の反力Fn2を受ける。この反力Fn2の係合突部38の移動経路に平行な方向の分力Fa2は、係合突部38の移動方向と同じ方向(図7の紙面右方)を向く。即ち、係合突部38は、可撓部22eから「係合突部38が移動することを促進する方向の力Fa2」を受ける。
その後、空気流調整部材30が第1位置に到達すると、係合突部38は、図7(d)に示すように、可撓部22eの上記一の端部と異なる他の端部(稜線T3)に当接する。このとき、係合突部38は、可撓部22eを実質的に押圧しない。そのため、可撓部22eは、弾性変形前の形状に戻り、係合突部38の位置が稜線T3近傍(即ち、係止位置)に保持されるように係合突部38を係止する。その結果、係合突部38が稜線T2に向かう方向に移動することが妨げられる。ここで、係合突部38が可撓部22eに当接しながら係止位置に向かって移動する期間、係合突部38は可撓部22eの軸線方向に略垂直な方向に移動する。なお、このとき、空気流調整部材30は、図8に示すように、空気吹出装置10の空気吹出口を閉鎖し、空気流を遮断するようになっている。
このように、空気流調整部材30を第1位置に向けて回動する場合、操作者は、「空気流調整部材30を第1位置に向けて回動させる動作に抗する力」を感じる。更に、操作者がこの「抗する力」を超える力を空気流調整部材30に付与したとき、空気流調整部材30は第1位置にまで回動する。これにより、「全閉時節度感」が得られる。
この全閉時節度感の大きさは、「可撓部22eの係合突部38に対する撓み量」に実質的に依存して変化する。ここで、可撓部22eは一の端部がインナレジスタ22に連結するとともに他の端部が自由端となるように形成されているから、この可撓部22eの長さは容易に調整する(高い自由度をもって設計する)ことができる。更に、係合突部38が可撓部22eに接触する位置は、係合突部38を設ける空気流調整部材30上の位置を変化させることにより、調整することができる。加えて、上記「撓み量」は、「可撓部22eの固定端から、可撓部の係合突部38との当接部、までの長さ」を変化させることによって調整することができる。即ち、上記空気吹出装置10においては、上記「撓み量」を空気吹出装置に要求される性能等に応じて高い自由度をもって設計することができる。
そこで、上記「撓み量」を大きく設計すると(換言すると、可撓部22eの固定端から可撓部の係合突部38との当接部までの長さを大きく設計すると)、仮に係合突部38及び可撓部22eの一方又は双方が磨耗した場合であっても、この磨耗による撓み量の「減少分」が可撓部22eの「撓み量」全体に与える影響を小さくすることができる。即ち、空気吹出装置10は、係合突部38及び可撓部22eの一方又は双方が磨耗した場合であっても、全閉時節度感の大きさが大幅に低下しないようにすることができる。その結果、空気吹出装置10は、適度な全閉時節度感を長期間に亘って維持することができる。
更に、係合突部38が第2斜面S2に当接しているとき、係合突部38は、第2斜面S2から力Fa2を受ける。よって、この力Fa2に起因して、空気流調整部材30は第1位置に向けて付勢される。そのため、係合突部38が第2斜面S2に当接しているとき、操作者によって空気流調整部材30を第1位置に向けて回動する力が付与されなくても(或いは、操作者が僅かな力を加えるだけで)、空気流調整部材30は第1位置に向けて移動する。換言すると、操作者が空気流調整部材30を全閉状態へと変更させる際、空気流調整部材30が一旦「係合突部38が第2斜面S2に当接する位置」に到達すると、その空気流調整部材30は自動的に第1位置にまで到達することができる。
加えて、第1位置にある空気流調整部材30が意に反してその第1位置から離れるように移動した場合(例えば、全閉状態にある空気吹出装置10に対して外部から衝撃が与えられたことにより、空気流調整部材30が第1位置近傍の位置へと移動した場合等)であっても、空気流調整部材30が「係合突部38が第2斜面S2に当接する位置」にある限り、空気流調整部材30は、自動的に第1位置に戻る。
このように、本発明の空気吹出装置は、空気吹出装置をより確実に閉鎖状態にすることができるとともに、閉鎖状態をより確実に維持することもできる。
ところで、空気流調整部材30が第1位置を「除く」位置にあるときには、空気流が空気流調整部材30を介して空気吹出装置10の外部へと吹出される。空気が吹出されている場合の実質的な流路断面積は、空気流調整部材30の位置に依存する。例えば、空気流調整部材30が第2位置(開放状態)から第1位置(全閉状態)に向けて回動すると、その流路断面積は次第に小さくなる。そして、空気流調整部材30が第1位置の近傍にあるとき、その流路断面積の面積は極めて小さくなる。このとき、その空気流が乱流となること等に起因してその空気が振動し、異音が発生する場合がある(以下、この異音を、「笛吹き音」と称呼する。)。
換言すると、空気流調整部材30が所定の「笛吹き音が発生する位置(範囲)」に存在すると、笛吹き音が継続して発生する。そこで、上述した「空気流調整部材30が第1位置に向けて付勢される位置に対応する幅(即ち、図7に示した稜線T2と稜線T3との間の距離)W」を「笛吹き音が発生する空気流調整部材30の位置に対応する幅W1」又は「その幅W1以上の幅W2」に設定すると、この「幅W」の範囲内において空気流調整部材30は停止することなく第1位置に向けて回動するから、笛吹き音の発生が継続すること(即ち、係合突部38が図7(c)に示す位置に留まること)を回避することができる。
更に、上記「幅W」を上記「幅W1」と実質的に一致させることにより、笛吹き音が発生しない空気流調整部材30の回動角度範囲のうちの「空気流調整部材30の回動角度を安定的に維持することができる範囲(即ち、実質的な風向調整可能範囲)」を最大限にすることができる。
このように構成された空気吹出装置10においては、可撓部22eの第1斜面S1の長さ、及び、第1斜面S1の傾斜角度θ1の大きさ等を変更することにより、全閉時節度感の大きさを調整することができる。更に、可撓部22eの第2斜面S2の長さ、及び、第2斜面の傾斜角度θ2の大きさ等を変更することにより、係合突部38を係止位置に向けて付勢する力の大きさ及びこの力を生じさせることができる空気流調整部材30の回動範囲を調整することができる。
更に、可撓部22eがインナレジスタ(筒体)22の軸線方向後方に突出するとともにこの可撓部22eに係合突部(係合部)38が係合するように構成されているから、その可撓部22e及び係合突部38は空気吹出装置10の外部から視認され難い。そのため、空気吹出装置10の美観を損なうことなく、上述したように全閉時節度感の大きさ等を調整することができる。
加えて、操作者が空気流調整部材30をその回動軸線周りに回動させるとき、軸受孔41aとその軸受孔41aに圧入嵌合された回動軸36との間に生じる摩擦力により、操作者はその回動方向と逆方向の抵抗力を感じる。これにより、操作者に対して空気流調整部材30を回動操作する際の操作荷重(回動操作荷重)を与えることができる。更に、この摩擦力により、空気流調整部材30は、第1位置(全閉状態)から第2位置(開放状態)までの範囲における任意の位置(上述した「空気流調整部材30が第1位置に向けて付勢される位置」を除く。)において回動が停止した状態を維持することができる。
更に、空気流調整部材30は、インナレジスタ22とともに空気吹出装置10の軸線周りに回転することができる。操作者が空気流調整部材30を空気吹出装置10の軸線周りに回転すると、インナレジスタ22に保持されている荷重付与部材40もその回転に応じて移動する。上述したように、この荷重付与部材40の突出部44は、曲面形状を有するとともに円環状突起部21cを弾性的に押圧している。そのため、このとき、突出部44は、円環状突起部21cに接触した状態を維持しながらその突起を順次乗り越えるように移動する。これにより、操作者に対して空気流調整部材30を空気吹出装置10の軸線周りに回転操作する際の荷重(回転操作荷重)及びその際の節度感(回転操作節度感)を付与することができる。更に、空気流調整部材30は、空気吹出装置10の軸線周りの任意の位置にて回転が停止した状態を維持することができる。
空気吹出装置10は、例えば、自動車等の室内に設けられた空調装置の空気吹出口に装着して用いられる。そして、空気流調整部材30を全閉状態(図5を参照。)にすると、自動車等の室内への空気流を遮断することができる。更に、全閉状態にある第1風向調整板31の上部(図2おける楕円状の凹部近傍)を空気吹出装置10内に向けて押し込むと、空気流調整部材30は回動する。この回動を継続すると、空気流調整部材30は開放状態(図6を参照。)に至る。更に、空気流調整部材30は、全閉状態から開放状態までの範囲における任意の位置(上記「空気流調整部材30が第1位置に向けて付勢される位置」を除く。)において固定することができる。加えて、空気流調整部材30は、空気吹出装置10の軸線周りに回転させることができる。これらにより、空気流の供給及び遮断を切り替えるとともに空気流の方向を調整することができる
以上、説明したように、本発明の空気吹出装置10は、
空気導出路を形成する筒体(インナレジスタ22)であって、同筒体22の後端側の開放部(後端部22b)から流入した空気が同筒体の前端側の開放部(前端部22a)から吹出される筒体22と、
前記筒体22から吹出される空気の向きを調整する空気流調整部材30であって、同筒体22の内部において同筒体22の軸線に垂直な回動軸線周りに回動可能に支持されるとともに、同空気流調整部材30によって同筒体22の前端側の開放部22aが閉鎖される位置である第1位置(図5を参照。)から同空気流調整部材30によって同筒体22の前端側の開放部22aが閉鎖されない位置である第2位置(図6を参照。)までの可動範囲において回動するように構成された空気流調整部材30と、
を備える。
この空気吹出装置10において、前記空気流調整部材30は、同空気流調整部材30とともに回動する係合部(係合突部38)を備える。更に、前記筒体22は、同筒体22に一の端部が連結するとともに前記一の端部と異なる他の端部が自由端となるように形成された可撓部22eを備える。
この可撓部22eは、
前記空気流調整部材30が前記第1位置と同第1位置から所定の第1角度だけ前記可動範囲において回動した位置である第3位置との間(係合突部38が可撓部22eの何れかの部位と当接する位置)にあるとき、同可撓部22eの自由端近傍において前記係合部38と当接し、
同空気流調整部材が同第3位置と同第1位置から前記第1角度以下の所定の第2角度だけ前記可動範囲において回動した位置である第4位置との間にあるとき(係合突部38が可撓部22eの第1斜面S1に当接しているとき)、撓むことによって同空気流調整部材30を同第1位置に向けて回動させる動作に抗する力(図7における反力Fa1)を発生し、
同空気流調整部材30が同第4位置と同第1位置との間にあるとき(係合部38が可撓部22eの第2斜面S2に当接しているとき)、撓むことによって同空気流調整部材30を同第1位置に向けて回動する方向に付勢する力(図7における反力Fa2)を発生し、
同空気流調整部材30が同第1位置にあるとき(係合突部38が可撓部22eの稜線T3近傍に当接しているとき)、同空気流調整部材30を同第4位置に向けて回動させる動作に抗する力を発生するように構成される。
更に、この空気吹出装置10においては、
前記可撓部22eは、前記筒体22の軸線に沿うとともに前記筒体22の後端側に向かう方向である軸線方向後方に突出するように構成され、
前記係合部38は、前記空気流調整部材30に一体的に形成され且つ前記筒体22の軸線に垂直な方向に突出する突部38であるように構成されている。
ここで、前記可撓部22eは、板状であり、
前記係合部38は、前記空気流調整部材30が前記第1位置にあるとき前記可撓部22eの一の側面(可撓部22eの稜線T1近傍)に当接し、同空気流調整部材30が前記第3位置にあるとき前記可撓部22eの前記一の側面と異なる他の側面(可撓部22eの稜線T3近傍)に当接するように構成されている。
加えて、前記突部38は、その先端が曲面形状を有するように構成されている。
従って、空気吹出装置10においては、「可撓部22eの固定端から、可撓部22eの係合部38との当接部、までの長さ」を容易に大きく設計することができる。そのため、可撓部22e及び係合部38の一方又は双方が磨耗した場合であっても、その磨耗が可撓部の撓み量に与える影響を小さくすることができる。その結果、適度な全閉時節度感を長期間に亘って維持することができる。
更に、上記空気吹出装置10においては、空気流調整部材30が第1位置の近傍(即ち、第1位置と第4位置との間)に存在すると、その空気流調整部材30は第1位置に向けて付勢される。そのため、空気吹出装置10をより確実に閉鎖状態にすることができるとともに、閉鎖状態をより確実に維持することもできる。加えて、これにより、笛吹き音の発生が継続することを回避することもできる。
加えて、上記空気吹出装置10においては、可撓部22eの形状を変更することにより、全閉時節度感の大きさ、全閉時節度感を生じさせる空気流調整部材30の位置、空気流調整部材30を第1位置に向けて付勢する力の大きさ、及び、空気流調整部材30を第1位置に向けて付勢する力を生じさせるフィンの位置等を、高い自由度を持って設計することができる。ここで、可撓部22eを空気吹出装置10の外部から視認され難い位置に配設することができるから、空気吹出装置10の美観を損なうことなく上述した全閉時節度感の大きさ等を調整することができる。
本発明は上記実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、「第2角度」は「第1角度」以下であればよい。即ち、第2角度と第1角度とが同じ大きさ(換言すると、第3位置と第4位置とが同じ位置)であってもよい。
更に、「可撓部22e」の軸線方向に垂直な断面の形状は、上述したように「係合部38」に対して上述した力を与えることができる限り特に限定されない。例えば、可撓部の断面形状は、略四角形、円形、楕円形、及び、半円形等にすることができる。更に、可撓部の断面形状が略三角形である場合、上記第2斜面S2と斜面S3とが形成する角度θ2は、付勢力を適切な大きさにする観点から、12乃至13度であることが好適である。
加えて、「係合部38」は、例えば、空気流調整部材30のうちの一の風向調整板の端部であってもよく、風向調整板とは別の部材として風向調整板上に設けられてもよい。更に、係合部38は、空気流調整部材30のうちの風向調整板以外の部材(例えば、空気流調整部材が風向調整板を複数枚有する場合、それら複数の風向調整板を連結するための連結部材)の一部であってもよく、この風向調整板以外の部材の別部材としてその部材上に設けられていてもよい。
更に、「第2位置」は、空気流調整部材30(少なくとも1枚の風向調整板)によって空気が筒体22の軸線に平行に吹出される位置とすることができる。
更に、筒体22の形状は、特に限定されない。例えば、筒体22は、円筒体(軸線に垂直な断面が円形)であってもよく、角筒体(軸線に垂直な断面が多角形)であってもよい。
空気吹出装置10は、図9に示すように「空気流調整部材30が第1位置(全閉状態)にある場合において空気吹出装置10から空気が漏れることを防ぐ構造」を備えてもよい。より具体的に述べると、この構造を備える空気吹出装置10において、空気流調整部材30の第1風向調整板31は、その端部の周縁部に凸部31aを備えている。この凸部31aは、空気流調整部材30が第1位置(全閉状態)にある場合に、インナレジスタ22の内部に向かう側に突出するようになっている。一方、インナレジスタ21の前端側の内周縁部は、インナレジスタ22の軸線に向けて傾斜する傾斜部22fを備えている。この傾斜部22fの先端には、凸部22gが設けられている。凸部22gは、空気流調整部材30が第1位置(全閉状態)にあるとき、第1風向調整板31に設けられた凸部31aと係合するようになっている。これにより、より確実に空気吹出装置10の前端側の開放部(前端部22a)を閉鎖できるから、全閉状態にある空気吹出装置10から空気が漏れることを確実に防ぐことができる。その結果、笛吹き音が発生することを更に確実に防ぐことができる。
更に、空気流調整部材30を構成する風向調整板の枚数は特に限定されず、空気流調整部材30は、少なくとも1枚の風向調整板を含むように構成されればよい。例えば、空気流調整部材30が複数の風向調整板を有する場合、空気流調整部材30は、これらの風向調整板を互いに連動して回動する連結部材を備えるように構成することもできる。更に、空気吹出装置10を全閉状態にする場合、筒体の前端側の開放部(前端部22a)を1枚の風向調整板又は複数枚の風向調整板によって閉鎖するように空気吹出装置10を構成することもできる。
10・・・空気吹出装置、20・・・筒体、21・・・リテーナ、22・・・インナレジスタ、22e・・・可撓部、23・・・ベゼル、30・・・空気流調整部材、38・・・係合突部、40・・・荷重付与部材


Claims (4)

  1. 空気導出路を形成する筒体であって、同筒体の後端側の開放部から流入した空気が同筒体の前端側の開放部から吹出される筒体と、
    前記筒体から吹出される空気の向きを調整する空気流調整部材であって、同筒体の内部において同筒体の軸線に垂直な回動軸線周りに回動可能に支持されるとともに、同空気流調整部材によって同筒体の前端側の開放部が閉鎖される位置である第1位置から同空気流調整部材によって同筒体の前端側の開放部が閉鎖されない位置である第2位置までの可動範囲において回動するように構成された空気流調整部材と、
    を備えた空気吹出装置において、
    前記空気流調整部材は、
    同空気流調整部材とともに回動する係合部を備え、
    前記筒体は、
    同筒体に一の端部が連結するとともに前記一の端部と異なる他の端部が自由端となるように形成された可撓部を備え、
    前記可撓部は、
    前記空気流調整部材が前記第1位置と同第1位置から所定の第1角度だけ前記可動範囲において回動した位置である第3位置との間にあるとき、同可撓部の自由端近傍において前記係合部と当接し、
    同空気流調整部材が同第3位置と同第1位置から前記第1角度以下の所定の第2角度だけ前記可動範囲において回動した位置である第4位置との間にあるとき、撓むことによって同空気流調整部材を同第1位置に向けて回動させる動作に抗する力を発生し、
    同空気流調整部材が同第4位置と同第1位置との間にあるとき、撓むことによって同空気流調整部材を同第1位置に向けて回動する方向に付勢する力を発生し、
    同空気流調整部材が同第1位置にあるとき、同空気流調整部材を同第4位置に向けて回動させる動作に抗する力を発生するように構成された
    空気吹出装置。
  2. 請求項1に記載の空気吹出装置において、
    前記可撓部は、前記筒体の軸線に沿うとともに前記筒体の後端側に向かう方向である軸線方向後方に突出するように構成され、
    前記係合部は、前記空気流調整部材に一体的に形成され且つ前記筒体の軸線に垂直な方向に突出する突部である空気吹出装置。
  3. 請求項2に記載の空気吹出装置において、
    前記可撓部は、板状であり、
    前記係合部は、前記空気流調整部材が前記第1位置にあるとき前記可撓部の一の側面に当接し、同空気流調整部材が前記第3位置にあるとき前記可撓部の前記一の側面と異なる他の側面に当接するように構成された空気吹出装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の空気吹出装置において、
    前記突部の先端が曲面形状を有するように構成された空気吹出装置。


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