JP2010201057A - 遊技台 - Google Patents

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Abstract

【課題】制御プログラムやデータの増加や複雑化を回避しつつ、同時に、可動部材によって多彩な動きを表現することができる遊技台を提供する。
【解決手段】遊技台は、遊技に関する演出を行う可動部材と、前記可動部材を駆動する駆動部と、前記駆動部に駆動情報を出力して前記可動部材を移動させる駆動制御処理を行う駆動制御手段と、前記可動部材を座標軸上の目的座標へ移動させるための移動情報を設定する設定手段と、前記駆動情報の出力状況を監視する監視手段と、を備える。また、前記駆動制御手段は、前記設定手段による移動情報の設定に基づいて、前記可動部材を目的座標へ移動させる第1の駆動制御処理を行ったのち、前記監視手段による出力状況の監視結果に基づいて、前記第1の駆動制御処理にて移動された可動部材を、前記目的座標とは異なる他の座標へ移動させたのち前記目的座標へ移動させる第2の駆動制御処理を行う。
【選択図】図15

Description

本発明は、スロットマシンやパチンコ機等に代表される遊技台に関する。
近年、遊技台の射幸性を抑え、演出面を充実させることが求められており、背景画像などを表示する複合装置(表示装置)に、ソレノイドやモーターなどの駆動体によって駆動される可動体(可動部材)を備え、可動体の可動状況をもって遊技状態が変化する可能性を遊技者に報知するように構成された遊技台が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、他の遊技台との差別化を図るために、可動体の移動の仕方や停止の仕方をよりリアル化した動きとし、臨場感のある動作や実際に人間が可動体を動かしているような操作状況を再現しようとすることが考えられている。
特開2001−113023号公報
しかし、このようなリアル感のある動きを再現するためには、より動きを細分化して多くの移動情報(目的座標、速度情報等)を作成し、実際に動作処理の中で、多くの移動情報を設定していかなければならないため、制御プログラム作成に要する工数の増加や、制御部の処理負荷の増大が生じてしまうおそれがある。また、遊技台の製作過程で演出内容の見直しを行なう場合には、数多く準備した移動情報を見直しながら制御プログラムの修正を行わなければならず、開発期間の短縮化は極めて困難である。
本発明は、このような従来の問題点を解決するためになされたものであって、制御プログラムやデータの増加や複雑化を回避しつつ、同時に、可動部材によって多彩な動きを表現することができる遊技台を提供することを目的とする。
(1)本発明は、遊技に関する演出を行う可動部材と、前記可動部材を駆動する駆動部と、前記駆動部に駆動情報を出力して前記可動部材を移動させる駆動制御処理を行う駆動制御手段と、を備える遊技台であって、前記可動部材を座標軸上の目的座標へ移動させるための移動情報を設定する設定手段と、前記駆動情報の出力状況を監視する監視手段と、をさらに備え、前記駆動制御手段は、前記設定手段による移動情報の設定に基づいて、前記可動部材を目的座標へ移動させる第1の駆動制御処理を行ったのち、前記監視手段による出力状況の監視結果に基づいて、前記第1の駆動制御処理にて移動された可動部材を、前記目的座標とは異なる他の座標へ移動させたのち前記目的座標へ移動させる第2の駆動制御処理を行うことを特徴とする、遊技台である。
(2)本発明はまた、遊技状態を遊技者にとって有利な状態とするか否かの抽選を行う抽選手段と、遊技者からの操作を受け付ける操作受付手段と、をさらに備え、前記駆動制御手段は、前記抽選手段による抽選結果に基づいて、前記可動部材を移動させるとともに、前記第1の駆動制御処理は、前記操作受付手段による受付状況に応じて、前記可動部材を移動させる移動速度を異ならせることが可能に構成されていることを特徴とする、前記(1)に記載の遊技台である。
(3)本発明はまた、前記駆動情報が出力された出力時間を更新して記憶する出力情報記憶手段と、前記出力情報記憶手段により記憶された出力時間が所定の閾値を超えたか否かを判定する判定手段と、をさらに備え、前記監視手段は、前記判定手段による判定結果に基づいて、前記駆動情報の出力状況を監視することを特徴とする、前記(1)または(2)に記載の遊技台である。
(4)本発明はまた、前記第1の駆動制御処理にて前記可動部材が前記目的座標に到達した際の移動速度を特定する特定手段をさらに備え、前記第2の駆動制御処理は、前記特定手段により特定された移動速度以下の移動速度で前記可動部材を移動させることを特徴とする、前記(1)〜(3)のいずれかに記載の遊技台である。
(5)本発明はまた、前記第2の駆動制御処理は、前記第1の駆動制御処理にて移動された可動部材を、前記目的座標とは異なる他の座標へ移動させるときには、移動速度を減速させながら移動させるとともに、前記他の座標から前記目的座標へ移動させるときには、移動速度を加速させながら移動させることを特徴とする、前記(1)〜(4)のいずれかに記載の遊技台である。
(6)本発明はまた、前記第1の駆動制御処理によって、前記可動部材が移動されるときの第1の所要時間を設定するとともに、前記第2の駆動制御処理によって、前記可動部材が移動されるときの第2の所要時間を設定する所要時間設定手段をさらに備え、前記所要時間設定手段は、前記第1の所要時間と前記第2の所要時間からなる合算所要時間が、予め定められた所定時間となるように前記第1の所要時間および前記第2の所要時間を設定することを特徴とする、前記(1)〜(5)のいずれかに記載の遊技台である。
(7)本発明はまた、前記第1の所要時間は、前記所定時間に1/n(nは2以上の正数)を乗じて算出される時間であり、前記第2の所要時間は、前記所定時間に(1−1/n)を乗じて算出される時間であることを特徴とする、前記(6)に記載の遊技台である。
(8)本発明はまた、前記第2の所要時間には、前記第1の駆動制御処理にて移動された可動部材を、前記目的座標とは異なる他の座標へ移動させるときの第3の所要時間と、前記他の座標から前記目的座標へ移動させるときの第4の所要時間と、が含まれ、前記第3の所要時間および前記第4の所要時間の各々は、前記所定時間に(1−1/n)/2を乗じて算出される時間であることを特徴とする、前記(7)に記載の遊技台である。
本発明に係る遊技台によれば、制御プログラムやデータの増加や複雑化を回避しつつ、同時に、可動部材によって多彩な動きを表現することができる。
本発明の実施例1に係るスロットマシン100の外観斜視図である。 主制御部300の回路ブロック図である。 副制御部400の回路ブロック図である。 副制御部500の回路ブロック図である。 副制御部600の回路ブロック図である。 主制御部300のメイン処理の流れを示すフローチャートである。 演出用投入ボタン受付処理の流れを示すフローチャートである。 (a)副制御部400のメイン処理の流れを示すフローチャートである。(b)副制御部400ストローブ割込み処理の流れを示すフローチャートである。(c)副制御部400タイマ割込み処理の流れを示すフローチャートである。 副制御部400のコマンド入力処理の流れを示すフローチャートである。 副制御部400の演出データ更新処理の流れを示すフローチャートである。 (a)副制御部500のメイン処理の流れを示すフローチャートである。(b)副制御部500割込み処理の流れを示すフローチャートである。 副制御部500のコマンド入力処理の流れを示すフローチャートである。 (a)副制御部600のメイン処理の流れを示すフローチャートである。(b)副制御部600割込み処理の流れを示すフローチャートである。 モータコマンド、パーツリストデータおよびパーツデータの構造を示した概念図である。 副制御部600のインターバルタイマ割込み処理の流れを示すフローチャートである。 副制御部600の第1動作設定処理の流れを示すフローチャートである。 副制御部600の第1動作出力処理の流れを示すフローチャートである。 副制御部600の第2動作設定処理の流れを示すフローチャートである。 副制御部600のROMに記憶された速度テーブルの一例を示した図である。 副制御部600の第2動作出力処理の流れを示すフローチャートである。 (a)〜(c)「対戦演出」の演出の一例を示した図である。 (a)〜(c)「対戦演出」の演出の一例を示した図である。 水平可動部材の周辺を拡大して示した図である。 本発明の実施例2に係るパチンコ機を正面(遊技者側)から見た略示正面図である。 同パチンコ機を正面(遊技者側)から見た略示斜視図である。 パチンコ機の遊技盤を正面から見た略示斜視図である。 パチンコ機の制御部の回路ブロック図を示したものである。
以下、図面を用いて、本発明の第1実施例に係るスロットマシン(遊技台)について詳細に説明する。
<全体構成>
まず、図1を用いて、本実施例に係るスロットマシン100の全体構成について説明する。なお、同図はスロットマシン100の外観斜視図である。
スロットマシン100は、本体101と、本体101の正面に取付けられ、本体101に対して開閉可能な前面扉102と、を備える。本体101の中央内部には、(図1において図示省略)外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。これらのリール110〜112はステッピングモータ等の駆動手段により回転駆動される。
本実施例において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール110〜112が構成されている。リール110〜112上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール110〜112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール110〜112は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示手段として機能する。なお、このような表示手段としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施例では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール110〜112の背面には、図柄表示窓113に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン100内部において各々のリール110〜112の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール110〜112を停止させる。
入賞ライン表示ランプ120aは、有効となる入賞ラインを示すランプである。有効となる入賞ラインは、遊技媒体としてベットされたメダルの数によって予め定まっている。入賞ラインは5ラインあり、例えば、メダルが1枚ベットされた場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚ベットされた場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚ベットされた場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5ラインが入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ラインの数については5ラインに限定されるものではなく、また、例えば、メダルが1枚ベットされた場合に、中段の水平入賞ライン、上段水平入賞ライン、下段水平入賞ライン、右下り入賞ラインおよび右上り入賞ラインの5ラインを入賞ラインとして有効としてもよい。
告知ランプ123は、例えば、後述する内部抽選において特定の入賞役(具体的には、ボーナス)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ124は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ120bは演出用のランプである。
メダル投入ボタン130〜132は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダル(クレジットと言う)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施例においては、メダル投入ボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、メダル投入ボタン131が押下されると2枚投入され、メダル投入ボタン132が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、メダル投入ボタン132はMAXメダル投入ボタン(または、演出用投入ボタン)とも言う。なお、遊技メダル投入ランプ129は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ121が点灯する。
メダル投入口141は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、メダル投入ボタン130〜132により電子的に投入することもできるし、メダル投入口141から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。貯留枚数表示器125は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器126は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器127は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。
スタートレバー135は、リール110〜112の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口141に所望するメダル枚数を投入するか、メダル投入ボタン130〜132を操作して、スタートレバー135を操作すると、リール110〜112が回転を開始することとなる。スタートレバー135に対する操作を遊技の開始操作と言う。
ストップボタンユニット136には、ストップボタン137〜139が設けられている。ストップボタン137〜139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110〜112を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール110〜112に対応づけられている。以下、ストップボタン137〜139に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作という。なお、各ストップボタン137〜139の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン137〜139の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン134は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口155から排出するためのボタンである。ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。メダル払出口155は、メダルを払出すための払出口である。
音孔160a〜cはスロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。全面扉102の下部に設けられたタイトルパネル162は、遊技台を装飾するためのものであり、前面扉102の左右各部に設けられたサイドランプ151は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉102の上部には演出装置200が配設されている。この演出装置200は、垂直方向に移動可能な垂直可動部材202と、水平方向に移動自在な水平可動部材204と、これらの可動部材202、204の奥側に配設された液晶表示装置157を備えており、液晶表示装置157が演出表示を行うと共に、垂直可動部材202および水平可動部材204が液晶表示装置157の手前で演出動作を行う構造となっている。また、垂直可動部材202および水平可動部材204の手前側には、液晶表示装置157、垂直可動部材202および水平可動部材204を覆うようにして透明なカバー部材205が配設されている。このカバー部材205の上部および下部には、半透明に着色された上部遮蔽領域206および下部遮蔽領域208がそれぞれ設けられており、液晶表示装置157、垂直可動部材202および水平可動部材204の一部を遮蔽している。
<制御部>
次に、図2〜図5を用いて、このスロットマシン100の制御部の回路構成について詳細に説明する。
スロットマシン100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300より送信されたコマンド(以下、制御コマンドとも言う)に応じて各種機器を制御する副制御部400と、副制御部400より送信されたコマンドに応じて各種機器を制御する副制御部500と、副制御部500より送信されたコマンドに応じて各種機器を制御する副制御部600と、によって構成されている。
<主制御部300>
まず、図2を用いて、スロットマシン100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御するための演算処理装置であるCPU310や、CPU310が各ICや各回路と信号の送受信を行うためのデータバス及びアドレスバスを備え、その他、以下に述べる構成を有する。
クロック補正回路314は、水晶発振器311から発振されたクロックを分周してCPU310に供給する回路である。例えば、水晶発振器311の周波数が16MHzの場合に、分周後のクロックは8MHzとなる。CPU310は、クロック回路314により分周されたクロックをシステムクロックとして受け入れて動作する。
また、CPU310には、後述するセンサやスイッチの状態を常時監視するための監視周期やモータの駆動パルスの送信周期を設定するためのタイマ回路315がバスを介して接続されている。CPU310は、電源が投入されると、データバスを介してROM312の所定エリアに格納された分周用のデータをタイマ回路315に送信する。
タイマ回路315は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに、割り込み要求をCPU310に送信する。CPU310は、この割込み要求を契機に、各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、CPU310のシステムクロックを8MHz、タイマ回路315の分周値を1/256、ROM312の分周用のデータを47に設定した場合、この割り込みの基準時間は、256×47÷8MHz=1.504msとなる。
また、CPU310には、各ICを制御するための制御プログラムデータ、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの停止位置等を記憶しているROM312や、一時的なデータを保存するためのRAM313が接続されている。これらのROM312やRAM313については他の記憶手段を用いてもよく、この点は後述する各制御部においても同様である。
CPU310には、さらに、入力インタフェース360、出力インタフェース370、371がアドレスデコード回路350を介してアドレスバスに接続されている。CPU310は、これらのインタフェースを介して外部のデバイスと信号の送受信を行っている。
CPU310は、割込み時間ごとに入力インタフェース360を介して、メダル受付センサ320、スタートレバーセンサ321、ストップボタンセンサ322、メダル投入ボタンセンサ323、精算スイッチセンサ324、メダル払い出しセンサ326、インデックスセンサ325の状態を検出し、各センサを監視している。
メダル受付センサ320は、メダル投入口134の内部の通路に2個設置されており、メダルの通過有無を検出する。スタートレバーセンサ321は、スタートレバー135に2個設置されており、遊技者によるスタート操作を検出する。ストップボタンセンサ322は、各々のストップボタン137乃至139に設置されており、遊技者によるストップボタンの操作を検出する。
メダル投入ボタンセンサ323は、メダル投入ボタン130乃至132のそれぞれに設置されており、RAM313に電子的に貯留されているメダルを遊技用のメダルとして投入する場合の投入操作を検出する。たとえば、CPU310は、メダル投入ボタン130に対応するメダル投入ボタンセンサ323がLレベルになった場合に、電子的に貯留メダルを1枚投入し、メダル投入ボタン131に対応するメダル投入ボタンセンサ323がLレベルになった場合に、電子的に貯留メダルを2枚投入し、メダル投入ボタン132に対応するメダル投入ボタンセンサ323がLレベルになった場合に、電子的に貯留メダルを3枚投入する。なお、メダル投入ボタン132が押された際、貯留されているメダル枚数が2枚の場合は2枚投入され、1枚の場合は1枚投入される。
精算スイッチセンサ324は、精算ボタン134に設けられている。精算ボタン134が一回押されると、貯留されているメダルを精算する。メダル払い出しセンサ326は、払い出されるメダルを検出するためのセンサである。なお、以上の各センサは、非接触式のセンサであっても接点式のセンサであってもよい。
インデックスセンサ325は、具体的には、各リール110乃至112の取付台の所定位置に設置されており、リールに設けた遮光片がこのインデックスセンサ325を通過するたびにLレベルになる。CPU310は、この信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。
出力インタフェース370には、リールを駆動させるためのリールモータ駆動部330と、ホッパー(バケットにたまっているメダルをメダル払出口155から払出すための装置。)のモータを駆動するためのホッパーモータ駆動部331と、遊技ランプ340(具体的には、入賞ライン表示ランプ120、遊技開始ランプ121、再遊技ランプ122、リールパネルランプ123、遊技メダル投入可能ランプ124等)と、7セグメント表示器341(貯留枚数表示器125、表示器126、払出枚数表示器127等)が接続されている。
また、CPU310には、乱数発生回路317がデータバスを介して接続されている。乱数発生回路317は、水晶発振器316から発振されるクロックに基づいて、一定の範囲内で値をインクリメントし、そのカウント値をCPU310に出力することのできるインクリメントカウンタであり、後述する入賞役の内部抽選をはじめ各種抽選処理に使用される。本発実施形態における乱数発生回路317は、水晶発振器316のクロック周波数を用いて0〜65535までの値をインクリメントする1つの乱数カウンタを備えている。
また、CPU310のデータバスには、副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェース371が接続されている。
<副制御部400>
次に、図3を用いて、スロットマシン100の副制御部400について説明する。副制御部400は、主制御部300より送信された制御コマンド等に基づいて副制御部400の全体を制御する演算処理装置であるCPU410や、CPU410が各IC、各回路と信号の送受信を行うためのデータバス及びアドレスバスを備え、以下に述べる構成を有する。
クロック補正回路414は、水晶発振器411から発振されたクロックを補正し、補正後のクロックをシステムクロックとしてCPU410に供給する回路である。
また、CPU410にはタイマ回路415がバスを介して接続されている。CPU410は、所定のタイミングでデータバスを介してROM412の所定エリアに格納された分周用のデータをタイマ回路415に送信する。タイマ回路415は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに、割り込み要求をCPU410に送信する。CPU410は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、CPU410には、副制御部400の全体を制御するための命令及びデータ、バックライトの点灯パターンや各種表示器を制御するためのデータが記憶されたROM412や、データ等を一時的に保存するためのRAM413が各バスを介して接続されている。
また、CPU410には、外部の信号を送受信するための入出力インタフェース460が接続されており、入出力インタフェース460には、各リール110乃至112の図柄を背面より照明するためのバックライト420、前面扉102の開閉を検出するための扉センサ421、RAM413のデータをクリアにするためのリセットスイッチ422が接続されている。
CPU410には、データバスを介して主制御部300から制御コマンドを受信するための入力インタフェース461が接続されており、CPU410は、入力インタフェース461を介して受信したコマンドに基づいて、遊技全体を盛り上げる演出処理等を実行する。
また、CPU410のデータバスとアドレスバスには、音源IC480が接続されている。音源IC480は、CPU410からの命令に応じて音声の制御を行う。また、音源IC480には、音声データが記憶されたROM481が接続されており、音源IC480は、ROM481から取得した音声データをアンプ482で増幅させてスピーカ483から出力する。
CPU410には、主制御部300と同様に、外部ICを選択するためのアドレスデコード回路450が接続されており、アドレスデコード回路450には、主制御部300からのコマンドを受信するための入力インタフェース461、入出力インタフェース470、時計IC422、が接続されている。CPU410は、時計IC422が接続されていることで、現在時刻を取得することが可能である。
更に、入出力インタフェース470には、デマルチプレクサ419が接続されている。デマルチプレクサ419は、入出力インタフェース470から送信された信号を各表示部等に分配する。即ち、デマルチプレクサ419は、CPU410から受信されたデータに応じて演出ランプ430(上部ランプ、下部ランプ、サイドランプ151、リールパネルランプ120b、タイトルパネルランプ、受皿ランプ、など)を制御する。なお、タイトルパネルランプは、タイトルパネル162を照明するランプである。
また、CPU410は、副制御部500への信号の送信や副制御部600からの信号の受信は、入出力インタフェース470を介して実施する。
<副制御部500>
次に、図4を用いて、スロットマシン100の副制御部500について説明する。副示制御部500は、演算処理装置であるCPU510や、各IC、各回路と信号の送受信を行うためのデータバス及びアドレスバスを備え、以下に述べる構成を有する。
クロック補正回路514は、水晶発振器511から発振されたクロックを補正し、補正後のクロックをシステムクロックとしてCPU510に供給する回路である。
このCPU510は、副制御部400のCPU410からの信号(制御コマンド)を入出力インタフェース520を介して受信し、副制御部500全体を制御する。
また、CPU510にはタイマ回路515がバスを介して接続されている。CPU510は、所定のタイミングでデータバスを介してROM512の所定エリアに格納された分周用のデータをタイマ回路515に送信する。タイマ回路515は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに、割り込み要求をCPU510に送信する。CPU510は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、CPU510には、バスを介して、ROM512、RAM513、VDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)534が接続されている。ROM512には、副制御部500全体を制御するための制御プログラムデータや演出用のデータが記憶されている。RAM513は、CPU510で処理されるプログラムのワークエリア等を有する。VDP534には、水晶発信器512が接続され、さらに、バスを介して、画像データと、画像データ用のカラーパレットデータが記憶されているROM535、RAM536が接続されている。VDP534は、CPU510からの信号をもとにROM535に記憶された画像データを読み出し、RAM536のワークエリアを使用して画像信号を生成し、D/Aコンバータ537を介して液晶表示装置157の表示画面に画像を表示する。なお、液晶表示装置157には、CPU510によって液晶表示装置157の表示画面の輝度調整を可能とするため輝度調整信号が入力されている。
また、CPU510には、主制御部300および副制御部400と同様に、外部ICを選択するためのアドレスデコード回路550が接続されており、アドレスデコード回路550には、入出力インタフェース520が接続されている。入出力インタフェース520は、副制御部400から信号(コマンド)を受信すると共に副制御部600に信号(コマンド)を送信するためのインタフェースである。CPU510は、入出力インタフェース520を介して副制御部400から受信したコマンドに基づいて、液晶表示装置157の表示を制御する処理を実行すると共に、演出処理を実行させるためのコマンドを入出力インタフェース520を介して副制御部600に送信する。
<副制御部600>
次に、図5を用いて、スロットマシン100の副制御部600について説明する。副制御部600は、演算処理装置であるCPU610や、各IC、各回路と信号の送受信を行うためのデータバス及びアドレスバスを備え、以下に述べる構成を有する。
クロック補正回路614は、水晶発振器611から発振されたクロックを補正し、補正後のクロックをシステムクロックとしてCPU610に供給する回路である。
このCPU610は、副制御部500のCPU510からの信号(コマンド)を入出力インタフェース620を介して受信し、副制御部600全体を制御する。
また、CPU610にはタイマ回路615が外部バスを介して接続されている。CPU610は、所定のタイミングで外部データバスを介してROM612の所定エリアに格納された分周用のデータをタイマ回路615に送信する。タイマ回路615は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに、割り込み要求をCPU610に送信する。CPU610は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、CPU610には、外部バスを介して、ROM612およびRAM613が接続されている。ROM612には、副制御部600全体を制御するための制御プログラムデータや演出用のデータが記憶されている。RAM613は、CPU610で処理されるプログラムのワークエリア等を有する。なお、ROM612およびRAM613は外部バスを介してCPU610に接続されている。
また、CPU610には、副制御部400および副制御部500と同様に、外部ICを選択するためのアドレスデコード回路650が接続されており、アドレスデコード回路650には、外部の機器から信号を受信するための入力インタフェース660、および外部の機器へ信号を送信するための出力インタフェース670が接続されている。入力インタフェース660には、演出装置200の各駆動機構が備える左センサA216、左センサB217、右センサA226、右センサB227、上センサA236および上センサB237が接続されている。なお、本実施例の副制御部600は、オプションとしてさらに下センサA667、および下センサB668を接続可能に構成されている。
出力インタフェース670には、演出装置200の各駆動機構が備える各モータ215、225、235がドライバを介して接続されている。具体的には、左モータドライバ671を介して左モータ215、右モータドライバ672を介して右モータ225、上モータドライバ673を介して上モータ235が接続されている。なお、本実施例の副制御部600は、オプションとしてさらに下モータドライバ674を介して下モータ675を接続可能に構成されている。
また、アドレスデコード回路650には、入出力インタフェース620が接続されている。この入出力インタフェース620は、副制御部500から信号(コマンド)を受信すると共に副制御部400に信号(コマンド)を送信するためのインタフェースである。CPU610は、入出力インタフェース620を介して副制御部500から受信したコマンドに基づいて、演出装置200の各駆動機構を制御する処理を実行すると共に、コマンドを入出力インタフェース620を介して副制御部400に送信する。
なお、主制御部300と副制御部400の間の情報通信は、一方向の通信となっており、逆方向の通信は不可能に構成されている。すなわち、主制御部300からはコマンド等の信号を副制御部400へ送信することができるが、副制御部400からはコマンド等の信号を主制御部300へ送信することはできない。
また、副制御部400と副制御部500、副制御部500と副制御部600、および副制御部600と副制御部400の間の直接的な情報通信は、一方向の通信となっており、逆方向の通信は不可能に構成されている。すなわち、副制御部400から副制御部500へ、副制御部500から副制御部600へ、および副制御部600から副制御部400へは、直接的にコマンド等の信号を送信することができるが、副制御部500から副制御部400へ、副制御部600から副制御部500へ、および副制御部400から副制御部600へは、直接的にコマンド等の信号を送信することができない。従って、副制御部500から副制御部400へ信号を送信する場合は、副制御部500から副制御部600を介して副制御部400へ信号を送信するようになっている。同様に、副制御部600から副制御部500へ信号を送信する場合は、副制御部600から副制御部400を介して副制御部500へ信号を送信し、副制御部400から副制御部600へ信号を送信する場合は、副制御部400から副制御部500を介して副制御部600へ信号を送信する。
<主制御部の処理>
次に、図6を用いて、主制御部300のメイン処理について説明する。なお、同図は、主制御部300のメイン処理の流れを示すフローチャートである。
遊技の基本的制御は、主制御部300のCPU310が中心になって行い、電源断等を検知しないかぎり、CPU310が同図の主制御部メイン処理を繰り返し実行する。そして、各処理の実行によって得られた情報は、所定のタイミングで副制御部400に適宜送信される。
スロットマシン100に電源が投入されると、まず、主制御部メイン処理のステップS101において各種の初期化処理が実行され、各種の初期設定が行われる。
ステップS102では、メダル投入に関する処理を行う。ここでは、メダルの投入の有無をチェックし、投入されたメダルの枚数に応じて入賞ライン表示ランプ120aを点灯させる。なお、前回の遊技で再遊技役に入賞した場合は、メダルの追加投入をすることなく前回の遊技と同じ賭け数の遊技を行うことができる。また、ステップS102では、遊技のスタート操作に関する処理を行う。ここでは、スタートレバー135が操作されたか否かのチェックを行い、スタート操作されたと判断した場合は、投入されたメダル枚数を確定するとともに、副制御部400に対してスタート信号(コマンド)を送信する。
ステップS103では、有効な入賞ラインを確定し、ステップS104では、乱数発生器317で発生させた乱数を取得する。
ステップS105では、ステップS104で取得した乱数値と、現在の遊技状態に応じてROM312に格納されている入賞役抽選テーブルを用いて、入賞役の内部抽選を行う(抽選手段)。内部抽選の結果、いずれかの入賞役(作動役を含む)に内部当選した場合、その入賞役のフラグがONになる。また、このステップS105では、入賞役内部抽選の結果、入賞役に内部当選したと判定した場合には入賞役に対応するコマンドを、また、ハズレ(入賞役の非当選)と判定した場合にはハズレに対応するコマンドを、副制御部400に送信する。例えば、特別役に内部当選した場合には、副制御部400に対して特別役(ボーナス役)内部当選コマンドを送信する。この場合、特別役内部当選コマンドを受信した副制御部400は、内部当選コマンドに応じた演出等を行う。このように、遊技者にとって有利な状態とするか否かの抽選を行う抽選手段が上述の入賞役の内部抽選に該当し、有利な状態とは、入賞役に内部当選した状態、特別役(ボーナス役)に内部当選した状態、その状態、及び/または、特別役が入賞した際に特別遊技が開始され、その特別遊技の状態(ボーナス中)を指す。
ステップS106では、ROM312に格納されているリール停止制御データ選択テーブルを参照し、ステップS105の内部抽選結果等に基づいて候補となるリール停止制御データを選択する。また、ステップS107では、リール回転開始処理により、全リール110〜112の回転を開始させる。ステップS108では、演出用投入ボタン受付処理を行う。演出用投入ボタン受付処理については後述する。
ステップS109では、リール停止制御処理により、押されたストップボタン137〜139に対応するリール110〜112の回転を停止させる。この際、各リール110〜112を、ステップS106で選択したリール停止制御データに基づいて停止させる。また、ステップS109では、全てのリール110〜112が停止した場合に、副制御部400に対して第3停止コマンドを送信する。
ステップS110では、ストップボタン137〜139が押されることによって停止した図柄の入賞判定を行う。ここでは、有効ライン上に、内部当選した入賞役またはフラグ持越し中の入賞役に対応する図柄組合せが揃った(表示された)場合にその入賞役に入賞したと判定する。例えば、有効ライン上に「リプレイ図柄−リプレイ図柄−リプレイ図柄」が揃っていたならばリプレイ入賞と判定する。また、このステップS110では、入賞判定の結果、入賞役に入賞したと判定した場合に、入賞役に対応するコマンドを副制御部400に送信する。
ステップS111では、メダル払出処理を行う。このメダル払出処理では、払い出しのある何らかの入賞役に入賞していれば、その入賞役に対応する枚数のメダルを払い出す。ステップS112では、遊技状態制御処理を行う。以上により1ゲームが終了する。以降ステップS102へ戻って上述した処理を繰り返すことにより遊技が進行することになる。
<演出用投入ボタン受付処理>
次に、図7を用いて、上述の主制御部メイン処理におけるステップS108の演出用投入ボタン受付処理について説明する。なお、同図は、演出用投入ボタン受付処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS201では、操作有効期間であるか否かを判定する。本実施例では、メダル投入ボタン132を演出用投入ボタンとしても機能させており、ここでは、この演出用投入ボタン132の遊技者による操作を受け付ける操作有効期間中であるか否かを判定する。具体的には、現在、スタートレバー135が操作されてから全てのリール110〜112が停止されるまでの間の操作有効期間中であるか否かを判定する。操作有効期間中である場合はステップS202に進み、そうでない場合は処理を終了する。
ステップS202では、遊技者による演出用投入ボタン(メダル投入ボタン)132の操作を受け付けたか否かを判定する。演出用投入ボタン132の操作を受け付けた場合はステップS203に進み、そうでない場合は処理を終了する。
受け付けたか否かの判定は、本実施例のように演出用投入ボタン132の操作を受けつた場合に条件成立としてもよく、内部抽選で特定の役(例えば、ボーナス役)に内部当選したことにより条件成立としてもよく、上記の演出用投入ボタン132の複数の受付(例えば、演出用投入ボタン132を2回操作する等)により条件成立としてもよく、所定のタイミングで演出用投入ボタン132を操作することにより条件成立としても良い。
ステップS203では、遊技者による演出用投入ボタン132の操作を受け付けた旨の演出用投入ボタン受付コマンドを副制御部400に送信する。なお、副制御部400〜600では、この演出用投入ボタン受付コマンドの受信に基づいて、所定の演出処理が実行される。例えば、後述する「対戦演出」を実行中の場合、副制御部400は演出用投入ボタン受付コマンドを受信した旨の制御コマンドを副制御部500、および副制御部500を介して副制御部600に送信する。この制御コマンドの受信に基づいて、副制御部600は、水平可動部材204を移動させ、その後、副制御部500は、UFOの画像を液晶表示装置157に表示させる。
<副制御部400の処理>
次に、副制御部400の処理について説明する。図8(a)は副制御部400のCPU410が実行するメイン処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM413内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS302では、コマンド入力処理を行う。詳細は後述するが、このコマンド入力処理では、主制御部300から受信したコマンドの中に処理を行っていないコマンド(未処理コマンド)がある場合にコマンドの種類に応じた処理を行う。
ステップS303では、演出データの更新処理を行う。詳細は後述するが、この演出データの更新処理では、演出を制御するための動作制御データ等の更新を行う。
ステップS304では、ステップS303で更新した演出データの中に副制御部400の各演出デバイス(演出ランプ430、スピーカ483等)のドライバに出力するデータがあるか否かを判定する。該当する場合はステップS305へ進み、該当しない場合はステップS306へ進む。
ステップS305では、副制御部400の演出デバイスのドライバにデータをセットする。データのセットにより演出デバイスがそのデータに応じた演出を実行する。
ステップS306では、ステップS303で更新した演出データの中に副制御部500に送信する制御コマンドがあるか否かを判定する。該当する場合はステップS307へ進み、該当しない場合はステップS302へ戻る。
ステップS307では副制御部500に制御コマンド(例えば、特別役内部当選コマンドや演出用投入ボタン受付コマンドを主制御部300から受信した旨のコマンド等)を送信してステップS302へ戻る。
次に、図8(b)を用いて、副制御部400のストローブ割込み処理について説明する。このストローブ割込み処理は、主制御部300が制御コマンドの送信とともに出力するストローブ信号を副制御部400が検出した場合に実行する処理である。ストローブ割込み処理のステップS501では、主制御部300が出力した制御コマンドを未処理コマンドとしてRAM413に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、図8(c)を用いて、副制御部400のタイマ割込み処理について説明する。同図は、副制御部400タイマ割込み処理の流れを示すフローチャートである。副制御部400は所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込みを発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込みを契機として、副制御部400タイマ割込み処理を実行する。このタイマ割込み処理のステップS601では、RAM413の所定記憶領域に記憶した汎用タイマを更新する。なお、本実施例では、割込み処理を5回行う毎に汎用タイマを1つ加算することによって汎用タイマの更新周期を10ms(=2ms×5回)に設定している。
<副制御部400のコマンド入力処理>
次に、上記副制御部400メイン処理におけるコマンド入力処理について説明する。図9は、副制御部400のコマンド入力処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS401では、RAM413に設けたコマンド格納エリアに少なくとも1つの未処理コマンド(後述するストローブ割込み処理によって格納される制御コマンド)が格納されているか否かを判定する。該当する場合はステップS402へ進み、該当しない場合は処理を終了する。
ステップS402では、ステップS401で取得した未処理コマンドが演出用投入ボタン受付コマンドであるか否かを判定し、該当する場合にはステップS403に進み、該当しない場合にはステップS404に進む。
ステップS403では、受付状況判定処理を行う。この受付情報判定処理では、RAM413に設けた操作回数カウンタの値に1を加算して操作回数カウンタの値を更新する。また、所定時間(例えば、1秒間)ごとに、更新後の操作回数カウンタが所定の数値(例えば、5)を超えたか否かを判定し、該当する場合には、可動体の加速制御を行うことを指示する加速コマンドを副制御部500に送信する準備を行い、該当しない場合には、操作回数カウンタを0にリセットする。
ステップS404では、コマンド格納エリアから制御コマンドを一つ取得して解析し、解析結果に応じた処理を実行する。具体的には、例えば、取得した制御コマンドの解析結果が上述した特別役内部当選コマンドや演出用投入ボタン受付コマンドである場合には、これらのコマンドを副制御部300から受信した旨を示す制御コマンドを副制御部500へ送信する準備を行う。また、取得した制御コマンドの解析結果が上述した特別役内部当選コマンドである場合には、演出の種別を決定するための演出抽選、この演出抽選結果に基づいた演出予約情報の設定なども行う。なお、取得した制御コマンドはコマンド格納エリアから消去する。
<副制御部400の演出データ更新処理>
次に、上記副制御部400メイン処理における演出データ更新処理について説明する。図10は、副制御部400の演出データ更新処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS451では、RAM413に設けた演出予約情報記憶領域に演出予約情報があるか無いか(上記ステップS404で演出予約情報が設定されたか否か)を判定し、演出予約情報がある場合にはステップS452に進み、演出予約情報が無い場合にはステップS453に進む。
ステップS452では、演出の更新処理を実行する。具体的には、ステップS404で設定された演出予約情報に基づいて、次回の演出の実行準備や、現在実行中の演出の終了処理などを行う。
ステップS453では、演出更新処理に基づき、演出に関連するデバイス(例えば、スピーカ483、演出ランプ430)へのデバイス情報の出力を行い、ステップS454では、演出更新処理に基づき、副制御部500や副制御部600に送信するコマンド(副制御部500が制御する液晶表示装置157や、副制御部600が制御する左モータドライバ671、右モータドライバ672、および上モータドライバ673への制御を指令するコマンド)を準備して処理を終了する。
<副制御部500の処理>
次に、副制御部500の処理について説明する。図11(a)は、副制御部500のメイン処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップS701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS701で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM513内の記憶領域の初期化処理等を行う。また、CG−ROM535に記憶した画像データやカラーパレットデータのうち、使用頻度の多いデータをVRAM536に転送する処理等を行う。
ステップS702では、コマンド入力処理を行う。詳細は後述するが、このコマンド入力処理では、主制御部400から受信したコマンドの中に処理を行っていないコマンド(未処理コマンド)がある場合にコマンドの種類に応じた処理を行う。
ステップS703では、演出データの更新処理を行う。この演出データの更新処理では、例えば、副制御部600へ送信する制御コマンドの有無を判定し、判定結果に基づいて演出のための制御データ等の更新を行う。
ステップS704では、液晶演出処理を行う。ここでは、VDP534により、液晶表示装置157に演出用の画像を表示させる処理等を行う。
ステップS705では、ステップS703で更新した演出データの中に副制御部600に送信する制御コマンドがあるか否かを判定する。該当する場合はステップS706に進み、該当しない場合はステップS702に戻る。
ステップS706では、副制御部600に制御コマンドを送信する。ここでは、垂直可動部材202および水平可動部材204を動作させる演出を行う場合に、モータコマンド等を副制御部600に送信する。制御コマンドを送信した後は、ステップS702に戻る。
次に、図11(b)を用いて、副制御部500の割込み処理について説明する。同図は、副制御部500割込み処理の流れを示すフローチャートである。副制御部500は、所定の周期(本実施例では、2msに1回)でタイマ割込みを発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込みを契機として、副制御部500割込み処理を実行する。ステップS801では、副制御部400からの受信コマンドがあるか否かを判定する。副制御部400からコマンドを受信した場合はステップS802に進み、そうでない場合は処理を終了する。ステップS802では、受信コマンドを未処理コマンドとしてRAM513のコマンド記憶領域に記憶する。
<副制御部500のコマンド入力処理>
次に、図12を用いて、上記副制御部500メイン処理におけるコマンド入力処理について説明する。なお、同図は、副制御部500のコマンド入力処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS751では、RAM513に設けたコマンド格納エリアに少なくとも1つの未処理コマンド(上記副制御部500割込み処理によって格納される制御コマンド)が格納されているか否かを判定する。該当する場合はステップS752へ進み、該当しない場合は処理を終了する。
ステップS752では、ステップS751で取得した未処理コマンドが加速コマンドであるか否かを判定し、該当する場合にはステップS753に進み、該当しない場合にはステップS754に進む。
ステップS753では、1段階加速させた移動動作を実行させるためのモータコマンドを副制御部600に送信する準備を行う。
ステップS754では、コマンド格納エリアから制御コマンドを一つ取得して解析し、解析結果に応じた処理を実行する。なお、取得した制御コマンドはコマンド格納エリアから消去する。
<副制御部600のメイン処理>
次に、図13(a)を用いて、副制御部600のメイン処理について説明する。なお、同図は、副制御部600のメイン処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップS901では、初期化処理を行った後、ステップS902に進む。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM613内の記憶領域の初期化処理等を行う。また、左モータ215、右モータ225および上モータ235を制御して、垂直可動部材202および水平可動部材204を基準(原点)位置に移動させる処理を行う。
ステップS902では、RAM613のコマンド記憶領域に未処理コマンド(後述する副制御部600の割込み処理によって格納される制御コマンド)が格納されているか否かを判定する。そして、未処理コマンドがある場合はステップS903に進み、そうでない場合はステップS904に進む。ステップS903では、未処理コマンドの内容を解析して判定した後、ステップS904に進む。
ステップS904では、未処理コマンドがモータコマンド(加速コマンドを含む)であるか否かを判定する。そして、未処理コマンドが、左モータ215、右モータ225および上モータ235を制御するためのモータコマンドである場合はステップS905に進み、そうでない場合はステップS906に進む。ステップS905では、垂直可動部材202および水平可動部材204の制御に用いる制御データ(パーツリストデータ、パーツデータ)の更新を要求する。
ステップS906では、後述するインターバルタイマ割込み処理のステップS1108においてパーツリストデータの要求がされたか否か(RAM613の所定の領域にパーツリストデータの取得を要求する旨の情報が記憶されているか否か)を判定する。また、次のステップS907では、受信したモータコマンドに基づき、ROM612の所定の領域に予め記憶されたパーツリストデータを参照して制御情報を取得する。そして、後述するインターバルタイマ割込み処理において、取得したパーツリストデータに基づき、ROM612の所定の領域に予め記憶されたパーツデータを参照してより詳細な制御情報を取得する。
図14は、モータコマンド、パーツリストデータおよびパーツデータの構造を示した概念図である。同図に示されるように、副制御部500から送信されるモータコマンドは、2byte×4の合計8byte長のデータによって構成されており、先頭から2byteごとに、左モータ215、右モータ225、上モータ235および下モータ275について、どのパーツリストデータを参照するかを示した情報(各々のパーツリストデータが格納されているROM612上の先頭アドレス)がそれぞれ格納されている。なお、本実施例では、下モータ275は使用していないのでモータコマンドの下モータ275の領域(モータ下)には無効コマンドが格納されているが、下モータ275の領域に無効コマンドを格納するのではなく、モータコマンドを2byte×3の合計6byte長のデータで構成してもよい。
パーツリストデータは、同図に示されるように、例えば「動作パターン」、「動作回数」、「データ数(N)」および「データ1〜N」の項目から構成されており、ROM612の所定記憶領域に予め記憶されている。本実施例では、「動作パターン」の領域に0が格納されている場合は絶対座標動作(主動作)を示し、1が格納されている場合は相対座標動作(副動作)を示している。また、「動作回数」の領域には、0〜65535の範囲で動作回数が格納されている(0の場合は無限ループとなる)。「データ数」の領域には、0〜65535の範囲でデータ1〜Nの総数(N)が格納されている(0の場合は無効(無視)となる)。「データ1〜N」の領域には、パーツデータを参照するためのアドレス(各々のパーツデータが格納されているROM612上の先頭アドレス)がそれぞれ格納されている。すなわち、パーツリストデータは最小単位の制御情報である複数のパーツデータを時系列的に組み合わせることで、様々な連続動作の制御を実行可能に構成されている。
パーツデータは、同図に示されるように、例えば「動作パターン」、「移動位置(停止ポジション)」、「移動に要する時間」の項目から構成されており、ROM612の所定記憶領域に予め記憶されている。本実施例では、「動作パターン」の領域に0が格納されている場合は絶対座標動作(通常動作)を示し、1が格納されている場合は相対座標動作(相対動作)を示している。「移動位置」の領域には、絶対座標動作の場合、移動位置(移動先の位置)の座標に関する情報として、基準位置(原点)から移動先の位置までのモータのステップ数(絶対移動量)が格納され、相対座標移動の場合、移動位置の座標に関する情報として、移動元の位置(移動開始位置)から移動先の位置までのステップ数(相対移動量)が格納されている。なお、本実施形態では、各モータ215〜275は、1ステップで0.4ミリ移動するようになっている。「移動に要する時間」の領域には、0〜65535msの範囲で移動に要する時間が格納されている(0の場合は最速動作となる)。
図13(a)に戻って、ステップS907では、モータコマンドに基づくパーツリストデータの受渡しを行う。ここでは、まず、RAM613に設定されたパーツリストデータ記憶領域に記憶されていたパーツリストデータを消去する。そして、今回の未処理コマンド(モータコマンド)に基づいてROM612から取得したパーツリストデータをパーツリストデータ記憶領域に記憶する。
ステップS908では、副制御部400へコマンドを送信するか否かを判定する。副制御部400へコマンドを送信する場合はステップS909に進み、そうでない場合は、ステップS902に戻る。ステップS909では、副制御部400へコマンドを送信して、ステップS902に戻る。以降、副制御部600メイン処理では上記ステップS902〜S909の処理を繰り返し実行する。
次に、図13(b)を用いて、副制御部600の割込み処理について説明する。同図は、副制御部600割込み処理の流れを示すフローチャートである。副制御部600は、所定の周期(本実施例では、2msに1回)でタイマ割込みを発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込みを契機として、副制御部600割込み処理を実行する。ステップS1001では、受信コマンドがあるか否かを判定する。副制御部500からコマンドを受信した場合はステップS1002に進み、そうでない場合は処理を終了する。ステップS1002では、受信コマンドを未処理コマンドとしてRAM613のコマンド記憶領域に記憶する。
<副制御部600のインターバルタイマ割込み処理>
次に、図15を用いて、副制御部600のインターバルタイマ割込み処理について説明する。なお、同図は、副制御部600のインターバルタイマ割込み処理の流れを示すフローチャートである。副制御部600は、所定の周期(本実施例では、0.2msに1回)でインターバルタイマ割込み処理を実行する。
ステップS1101では、RAM613に第1動作フラグがあるか無いか(RAM613の第1動作フラグ記憶領域にフラグありの情報が記憶されているか否か)を判定し、第1動作フラグがある場合にはステップS1102に進み、第1動作フラグがない場合にはステップS1104に進む。(第1動作フラグがある場合に)ステップS1102では、第1動作設定処理(詳細は後述)を行い、次のステップS1103では、第1動作出力処理(詳細は後述)を行う。
ステップS1104では、RAM613に第2動作フラグがあるか無いか(RAM613の第2動作フラグ記憶領域にフラグありの情報が記憶されているか否か)を判定し、第2動作フラグがある場合にはステップS1105に進み、第2動作フラグがない場合にはステップS1107に進む。(第2動作フラグがある場合に)ステップS1105では、第2動作設定処理(詳細は後述)を行い、次のステップS1106では、第2動作出力処理(詳細は後述)を行う。
ステップS1107では、データ更新要求があるか無いか(上記副制御部600メイン処理のステップS905において制御データの更新要求があったか否か)を判定し、データ更新要求がある場合にはステップS1108に進み、データ更新要求がない場合にはステップS1109に進む。ステップS1108では、パーツリストデータの要求を行う。
ステップS1109では、パーツリストデータの受け渡し要求があるか無いか(例えば、上記ステップS1108でパーツリストデータの要求があったか否か)を判定し、パーツリストデータの受け渡し要求がある場合にはステップS1110に進み、パーツリストデータの受け渡し要求がない場合には処理を終了する。
ステップS1110では、上記ステップS907においてパーツリストデータ記憶領域に記憶されたパーツリストデータを参照し、パーツリストデータのデータ1〜Nに対応するパーツデータを順番に抽出して取得する。ステップS1111では、ステップS1110で抽出したパーツデータをRAM613の記憶領域に更新記憶する。
ステップS1112では、第1動作フラグをセット(上述の第1動作フラグ記憶領域にフラグありの情報を記憶)した後に、処理を終了する。このステップS1112において第1動作フラグがセットされたことを契機として、以下に説明する第1動作設定処理、第1動作出力処理、第2動作設定処理、第2動作出力処理が順次起動される。
<第1動作設定処理>
次に、図16を用いて、上記インターバルタイマ割込み処理における第1動作設定処理について説明する。なお、同図は、第1動作設定処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1201では、左モータドライバ671、右モータドライバ672、および上モータドライバ673に出力する駆動情報の変更タイミングであるか否かを判定する。具体的には、後述する第1動作出力処理で更新(減算)される移動ステップ数カウンタを参照し、この移動ステップ数カウンタの値が0であるか否かを判定する。そして、移動ステップ数カウンタの値が0である場合に駆動情報の変更タイミングであると判定してステップS1202に進み、移動ステップ数カウンタの値が0以外である場合に駆動情報の変更タイミングではないと判定して処理を終了する。
(駆動情報の変更タイミングである場合に)ステップS1202では、ステップS1111でRAM613に記憶したパーツデータを参照してステップ数を取得し、このステップ数を、RAM613に設けた移動ステップ数カウンタにセット(記憶)する。具体的には、パーツデータの移動位置(停止ポジション)を参照し、現在位置のステップ数(後述する現在ステップ数)と、移動位置までのステップ数(移動先ステップ数)の差を算出し、算出した移動ステップ数を移動ステップ数カウンタにセット(記憶)する。
ステップS1203では、出力回数カウント値を算出する。具体的には、各モータ215〜275が2相励磁モータの場合には、パーツデータの「移動に要する時間」と、ステップS1202で算出した移動ステップ数を参照し、「移動に要する時間(ms)÷0.2(ms)÷移動ステップ数」を計算し、この計算結果を出力回数カウント値に記憶する。また、各モータ215〜275が1−2相励磁モータの場合には、「移動に要する時間(ms)÷0.2(ms)÷移動ステップ数×2」を計算し、この計算結果を出力回数カウント値に記憶する。なお、0.2ms(200μs)は、インターバルタイマ割込み処理の割込み周期である。
ステップS1204では、パーツデータの動作パターンを参照し、動作パターンが0か1かによって、特別停止動作である否かを判定する。そして、特別停止動作である場合(例えば、動作パターンが1の場合)にはステップS1206に進み、そうでない場合(例えば、動作パターンが0の場合)にはステップS1205に進む。
ステップS1205では、上記ステップS1203で算出した出力回数カウント値を、そのまま、RAM613に設けた第1動作用出力回数カウント判定値にセットする。
ステップS1206では、第2動作フラグをセット(上述の第2動作フラグ記憶領域にフラグありの情報を記憶)し、次のステップ1207では、特別停止動作以外の場合よりもN(Nは正の整数。この例では2)倍の速度で移動させるために、上記ステップS1203で算出した出力回数カウント値をNで除した値を、RAM613に設けた第1動作用出力回数カウント判定値にセットする。なお、Nの値は、垂直可動部材202および水平可動部材204などの可動物の重量、演出内容、移動速度などに応じて適宜設定することができる。
ステップS1208では、左モータドライバ671、右モータドライバ672、および上モータドライバ673に出力する駆動情報をセットする。具体的には、図示しない動作テーブルを参照し、上記ステップS1202で算出した移動ステップ数と、上記ステップS1203で算出した出力回数カウント値に関連付けされた駆動情報(励磁、トルク、回転方向など)をセットする。ここで、「励磁」は、使用するモータの励磁方法(1−2相または2相等)を設定するものである。「トルク」は、モータの駆動トルクを設定するものであり、通常は100に設定されるが、モータ停止後に所定時間を経過した場合は50が設定される。「回転方向」は、モータの回転方向を設定するものであり、、本実施例では、現在のステップ数−移動先ステップ数(移動ステップ数)の算出結果がマイナスの数値の場合は回転方向を正方向回転に設定し、現在のステップ数−移動先ステップ数(移動ステップ数)の算出結果がプラスの数値の場合は逆方向回転に設定する。
<第1動作出力処理>
次に、図17を用いて、上記インターバルタイマ割込み処理における第1動作出力処理について説明する。なお、同図は、第1動作出力処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1301では、左モータドライバ671、右モータドライバ672、および上モータドライバ673に信号を出力する出力タイミングであるか否かを判定する。具体的には、後述するステップS1305で更新される第1動作用出力回数カウンタを参照し、この第1動作用出力回数カウンタの値が、上記ステップS1205またはステップS1207で設定した第1動作用出力回数カウント判定値と一致したか否かを判定する。そして、第1動作用出力回数カウンタの値が第1動作用出力回数カウント判定値と一致した場合に出力タイミングであると判定してステップS1302に進み、第1動作用出力回数カウンタの値が第1動作用出力回数カウント判定値と一致しない場合に出力タイミングではないと判定してステップS1305に進む。
(出力タイミングである場合に)ステップS1302では、上述の第1動作設定処理のステップ1208で設定した駆動情報を含む動作信号を左モータドライバ671、右モータドライバ672、および上モータドライバ673に出力する。ここでは、駆動情報を示す1パルスのデジタル信号を各モータドライバ671、672、673に出力する。なお、駆動情報を示す信号を受信した各モータドライバ671、672、673は、受信した変更をアナログ信号に変換した上で各モータ215、225、235に出力し、各モータ215、225、235を駆動する。各モータ215、225、235は、1パルスのデジタル信号によって、2相励磁ならば1ステップ回転し、1−2相励磁ならば1/2ステップ回転する。
ステップS1303では、RAM613に設けた移動ステップ数カウンタを減算する。具体的には、1−2相励磁モータの場合には2パルスごとに移動ステップ数カウンタを1つ減算し、2相励磁モータの場合には1パルスごとに移動ステップ数カウンタを1つ減算する。
ステップS1304では、現在ステップ更新処理を行う。具体的には、モータの回転方向に基づいて、前回までのステップ数に、今回の出力により移動したステップ数を加算または減算し、現在の垂直可動部材202および水平可動部材204の位置を示す「現在ステップ数」を算出する。ここでは、今回出力した駆動情報が、2相励磁且つ正回転であるならば記憶された現在ステップ数に1を加算して新たに記憶し、2相励磁且つ負回転であるならば記憶された現在ステップ数から1を減算して新たに記憶する。また、今回出力した駆動情報が、1−2相励磁且つ正回転であるならば、出力が2回行われたときに記憶された現在ステップ数に1を加算して新たに記憶し、1−2相励磁且つ負回転であるならば、出力が2回行われたときに記憶された現在ステップ数から1を減算して新たに記憶する。
ステップS1305では、第1動作用出力回数カウンタ更新処理を行う。具体的には、動作情報を出力した場合には第1動作用出力回数カウンタを0にリセットし、動作情報を出力していない場合には第1動作用出力回数カウンタに1を加算して第1動作用出力回数カウンタを更新する。
ステップS1306では、ステップS1303で更新した移動ステップ数カウンタの値が0であるか否か(目標座標に到達したか否か)を判定し、移動ステップ数カウンタの値が0である場合(目標座標に到達した場合)にはステップS1307に進み、移動ステップ数カウンタの値が0でない場合(目標座標に到達していない場合)には処理を終了する。
ステップS1307では、第2動作フラグがあるか無いかを判定し、第2動作フラグがある場合にはステップS1308に進み、第2動作フラグが無い場合にはステップS1310に進む。
ステップS1308では、設定した第1動作用出力回数カウント判定値をRAM613の記憶領域に退避し、次のステップS1309では、第1動作フラグをリセットするとともに、往路動作フラグをセットする(RAM613の往路動作フラグ記憶領域にフラグありの情報を記憶する)。
ステップS1310では、パーツデータのデータ数(N)に基づいて実行データがあるか無いか(設定すべきパーツデータが残っているか否か)を判定し、実行データがある場合には処理を終了し、無い場合にはステップS1311に進む。ステップS1311では、第1動作フラグをリセット(第1動作フラグ記憶領域にフラグなしの情報を記憶)した後に処理を終了する。
<第2動作設定処理>
次に、図18を用いて、上記インターバルタイマ割込み処理における第2動作設定処理について説明する。なお、同図は、第2動作設定処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1401では、初期速度設定タイミングであるか否かを判定する。具体的には、後述する第2動作出力処理で更新される第2動作ステップ数カウンタを参照し、この第2動作ステップ数カウンタの値が0であるか否かを判定する。そして、第2動作ステップ数カウンタの値が0である場合に初期速度設定タイミングであると判定してステップS1402に進み、第2動作ステップ数カウンタの値が0でない場合に初期速度設定タイミングでないと判定してステップS1405に進む。
ステップS1402では、図19に示すような速度テーブルを参照し、上述の第1動作出力処理のステップS1308で退避した第1動作用出力回数カウント判定値に基づいて、第2動作用出力回数カウント判定値をセットし、次のステップS1403では、速度テーブルNoをRAM613の記憶領域に格納する。
図19は、速度テーブルの一例を示したものである。この速度テーブルは、速度テーブルNo(この例では、1〜23)と、出力回数カウント判定値と、ステップ(step)数を、それぞれ関連付けしてROM612に記憶したデータテーブルである。なお、備考には、参考までに、速度、パルス出力間隔、および動作時間を示しているが、これらの数値は実際にROM612に記憶されているわけではない。
ステップS1402では、例えば、第1動作用出力回数カウント判定値が8であった場合には、出力回数カウント判定値=8に対応する速度テーブルNo(この例では1)の次の速度テーブルNo(この例では2)を参照し、この速度テーブルNo2に対応する出力回数カウント値である9を第2動作用出力回数カウント判定値にセットする。また、次のステップS1403では、ステップS1402参照した速度テーブルNo=2をRAM613に格納する。なお、この例では、速度テーブルNoを順番に参照する例を示したが、例えば、速度テーブルNo=1の次に速度テーブルNo=3を参照するように構成してもよい。
ステップS1404では、ステップS1402でセットした第2動作用出力回数カウント判定値と、ステップS1403で格納した速度テーブルNoに対応する次回ステップ数(この例では、すべて6)に基づいて、駆動情報をセットする。
ステップS1405では、移動速度変更タイミングであるか否かを判定する。具体的には、後述する第2動作出力処理で更新される速度切替えカウンタを参照し、この速度切替えカウンタの値が、上述の次回ステップ数(この例では、すべて6)と一致したか否かを判定する。そして、速度切替えカウンタの値が次回ステップ数と一致した場合に移動速度変更タイミングであると判定してステップS1406に進み、速度切替えカウンタの値が次回ステップ数と一致していない場合に移動速度変更タイミングでないと判定して処理を終了する。
ステップS1406では、速度切替えカウンタを0にリセットする。ステップS1407では、往路動作フラグがあるか否かを判定し、該当する場合にはステップS1408に進み、該当しない場合にはステップS1409に進む。
ステップS1408では、速度テーブルNoを1つ加算し、加算後の速度テーブルNoに対応する出力回数カウント判定値を第2動作用出力回数カウント判定値に再セットする(垂直可動部材202および水平可動部材204を減速させる設定を行う)。一方、ステップS1409では、速度テーブルNoを1つ減算し、減算後の速度テーブルNoに対応する出力回数カウント判定値を第2動作用出力回数カウント判定値に再セットする(垂直可動部材202および水平可動部材204を加速させる設定を行う)。ステップS1410では、駆動情報をセットして処理を終了する。
<第2動作出力処理>
次に、図20を用いて、上記インターバルタイマ割込み処理における第2動作出力処理について説明する。なお、同図は、第2動作出力処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1501では、左モータドライバ671、右モータドライバ672、および上モータドライバ673に信号を出力する出力タイミングであるか否かを判定する。具体的には、後述するステップS1512で更新される第2動作用出力回数カウンタを参照し、この第2動作用出力回数カウンタの値が、上記ステップS1408またはステップS1409で設定した第2動作用出力回数カウント判定値と一致したか否かを判定する。そして、第2動作用出力回数カウンタの値が第2動作用出力回数カウント判定値と一致した場合に出力タイミングであると判定してステップS1502に進み、第2動作用出力回数カウンタの値が第2動作用出力回数カウント判定値と一致しない場合に出力タイミングではないと判定してステップS1512に進む。
ステップS1502では、上述の第2動作設定処理のステップ1410で設定した駆動情報を含む動作信号を左モータドライバ671、右モータドライバ672、および上モータドライバ673に出力する。ステップS1503では、RAM613に設けた速度切替えカウンタの値を1つ加算する。
ステップS1504では、往路動作フラグがあるか無いかを判定し、往路動作フラグがある場合にはステップS1505において第2動作ステップ数カウンタの値を1つ加算し、往路動作フラグがない場合にはステップS1506において第2動作ステップ数カウンタの値を1つ減算する。
ステップS1507では、第2動作の移動時間を更新する。ステップS1508では、ステップS1507で更新した第2動作の移動時間が、「移動時間×(1−1/N)/2」(Nは正の整数。この例では2)を超えたか否かを判定し、該当する場合にはステップS1509に進み、該当しない場合にはステップS1510に進む。ステップS1509では、往路動作フラグをリセットするともに、復路動作フラグをセットする。
ステップS1510では、上述の現在ステップ数更新処理を行う。ステップS1511では、第2動作ステップ数カウンタが0であるか否かを判定し、該当する場合にはステップS1513に進み、該当しない場合にはステップS1512に進む。
ステップS1512では、第2動作用出力回数カウンタ更新処理を行う。具体的には、動作情報を出力した場合には第2動作用出力回数カウンタに0をセットし、動作情報を出力していない場合には第2動作用出力回数カウンタに1を加算して第2動作用出力回数カウンタを更新する。
ステップS1513では、復路動作フラグをリセットし、ステップS1514では、第2動作フラグをリセットするとともに、第1動作フラグをセットして処理を終了する。
<演出例>
次に、図21〜図23を用いて、垂直可動部材202および水平可動部材204を使用した演出例について説明する。なお、図21(a)〜(c)および図22(a)〜(c)は、「対戦演出」の態様の一例を示した図であり、図23は、水平可動部材204の周辺を拡大して示した図である。
主制御部300は、所定の条件が成立した場合(例えば、ビッグボーナスに内部当選した場合)に、副制御部400に対して、コマンド(例えば、特別役(ボーナス役)内部当選コマンド)を送信する。このコマンドを受信した副制御部400は、上記ステップS452において演出抽選を行い、演出抽選で「対戦演出」の実行が決定した場合に、演出予約情報に「対戦演出」を示す情報を記憶するとともに、副制御部500に対して、「対戦演出」の開始を指示する演出コマンドを送信する。
この演出コマンドを受信した副制御部500は、図21(a)に示されるように、液晶表示装置157に、宇宙空間を飛行するUFOの画像と、「BETボタンを連打してUFOをROCKONせよ!制限時間:5秒」というメッセージをそれぞれ表示させるとともに、副制御部600に対して、垂直可動部材202および水平可動部材204を基準位置に移動させることを指示するモータコマンドを送信する。
このモータコマンドを受信した副制御部600は、同図に示されるように、垂直可動部材202および水平可動部材204を、液晶表示装置157の左隅近傍の基準位置に移動させる。
続いて、副制御部400は、対戦演出の開始後から所定時間(この例では、1秒)ごとに、主制御部300から受信する演出用投入ボタン受付コマンドに基づいて、上記ステップS403において演出用投入ボタン132の操作回数をカウントし、演出用投入ボタン132の操作回数が所定回数(この例では、5回)を超えたか否かを判定する。そして、演出用投入ボタン132の操作回数が所定回数を超えた場合には、水平可動部材204の移動を加速させることを指示する加速コマンドを副制御部500に対して送信する。この加速コマンドを受信した副制御部500は、水平可動部材204の移動を1段階加速させた移動動作を指示するモータコマンド(加速コマンド)を副制御部600に対して送信する。なお、副制御部500は、対戦演出の開始から1秒が経過した場合に、液晶表示装置157に「残り時間:4秒」というメッセージを表示させるとともに、UFOの画像の表示を右方向に移動させる。
副制御部500からモータコマンドを受信した副制御部600は、上モータ235を駆動制御して、同図(b)に示されるように、上スライダ232を基準位置である位置Aから右方向の位置Bに移動させることによって、水平可動部材204を右方向に移動させる。
また、副制御部600は、副制御部500から垂直可動部材202を位置アから位置イに移動させることを指示するモータコマンドを受信した場合に、左右モータ215、225を駆動制御して、同図(b)に示されるように、左右スライダ212、222を、基準位置である位置アから上方の位置イまで略同時に移動させることによって、垂直可動部材202を上方に移動させる。また、副制御部600は、副制御部500から垂直可動部材202を停止させることを指示するモータコマンドを受信した場合に、同図(c)に示されるように、左右スライダ212、222を位置イで停止させることによって、垂直可動部材202を停止させる。
続いて、副制御部400は、演出用投入ボタン132の操作回数が所定回数を超えたと判定した場合に、水平可動部材204の移動を加速させることを指示する加速コマンドを副制御部500に対して送信する。この加速コマンドを受信した副制御部500は、水平可動部材204の移動をさらに1段階加速させた移動動作を指示するモータコマンドを副制御部600に対して送信する。なお、副制御部500は、対戦演出の開始から2秒が経過した場合に、同図(c)に示されるように、液晶表示装置157に「残り時間:3秒」というメッセージを表示させるとともに、UFOの画像の表示を右方向に移動させる。
副制御部500からモータコマンドを受信した副制御部600は、上モータ235を駆動制御して、同図(c)に示されるように、上スライダ232を位置Bから右方向の位置Cに移動させることによって、水平可動部材204を右方向に移動させる。
続いて、副制御部400は、演出用投入ボタン132の操作回数が所定回数を超えたと判定した場合に、水平可動部材204の移動を加速させることを指示する加速コマンドを副制御部500に対して送信する。この加速コマンドを受信した副制御部500は、水平可動部材204の移動をさらに1段階加速させた移動動作を指示するモータコマンドを副制御部600に対して送信する。なお、副制御部500は、対戦演出の開始から3秒が経過した場合に、図22(a)に示されるように、液晶表示装置157に「残り時間:2秒」というメッセージを表示させるとともに、UFOの画像の表示を右方向に移動させる。
副制御部500からモータコマンドを受信した副制御部600は、上モータ235を駆動制御して、同図(a)に示されるように、上スライダ232を位置Cから右方向の位置Dに移動させることによって、水平可動部材204を位置Cから右方向の位置Dに移動させる。本実施例では、水平可動部材204を位置Cから位置Dへ移動させる際に、以下に説明する「第1動作処理」と「第2動作処理」を行う。
<第1動作処理>
副制御部600は、上記第1動作設定処理のステップS1201において、左モータドライバ671、右モータドライバ672、および上モータドライバ673に出力する駆動情報の変更タイミングであると判定した場合に、次のステップS1202において、パーツデータの移動位置(停止ポジション)を参照し、現在位置(この例では、位置C)のステップ数と、移動位置(この例では、位置D)までのステップ数の差を算出し、算出した移動ステップ数を移動ステップ数カウンタにセット(記憶)する。
続いて、副制御部600は、ステップS1203において、各モータ215〜275が2相励磁モータの場合には、パーツデータの「移動に要する時間」と、ステップS1202で算出した移動ステップ数を参照し、「移動に要する時間(ms)÷0.2(ms)÷移動ステップ数」を計算し、この計算結果を出力回数カウント値に記憶する。また、各モータ215〜275が1−2相励磁モータの場合には、「移動に要する時間(ms)÷0.2(ms)÷移動ステップ数×2」を計算し、この計算結果を出力回数カウント値に記憶する。
続いて、副制御部600は、ステップS1204において、パーツデータの動作パターンが特別動作パターンであるか無いかを判定する。なお、副制御部600は、目標位置である位置Dは、液晶表示装置157に表示しているUFOの画像と、水平可動部材204が重なる位置であるため、目標位置が位置Dに決定した際に、位置Dに対応するパーツデータの動作パターンを、特別動作パターンに設定しておく。このため、副制御部600は、ステップS1204において、パーツデータの動作パターンが特別動作パターンであると判定し、ステップS1206において第2動作フラグをセットした後に、次のステップ1207において、特別停止動作以外の場合よりもN(Nは正の整数。この例では2)倍の速度で移動させるために、上記ステップS1203で算出した出力回数カウント値をNで割った値を、第1動作用出力回数カウント判定値にセットする。
続いて、副制御部600は、図示しない動作テーブルを参照し、上記ステップS1202で算出した移動ステップ数と、上記ステップS1203で算出した出力回数カウント値に関連付けされた駆動情報(励磁、トルク、回転方向など)をセットする。
続いて、副制御部600は、上記第1動作出力処理のステップS1301において、左モータドライバ671、右モータドライバ672、および上モータドライバ673に信号を出力する出力タイミングであるか否かを、第1動作用出力回数カウンタの値が、上記ステップS1205またはステップS1207で設定した第1動作用出力回数カウント判定値と一致したか否かで判定する。そして、第1動作用出力回数カウンタの値が、第1動作用出力回数カウント判定値と一致した場合(信号を出力する出力タイミングである場合)に、ステップS1302において、ステップ1208で設定した駆動情報を含む動作信号を左モータドライバ671、右モータドライバ672、および上モータドライバ673に出力する。これにより、各モータ215、225、235は、1パルスのデジタル信号によって、2相励磁ならば1ステップ回転し、1−2相励磁ならば1/2ステップ回転する。
続いて、副制御部600は、ステップS1303において、1−2相励磁モータの場合には2パルスごとに移動ステップ数カウンタを1つ減算し、2相励磁モータの場合には1パルスごとに移動ステップ数カウンタを1つ減算する。また、副制御部600は、次のステップS1304において、今回出力した駆動情報が、2相励磁且つ正回転であるならば記憶された現在ステップ数に1を加算して新たに記憶し、2相励磁且つ負回転であるならば記憶された現在ステップ数から1を減算して新たに記憶する。また、今回出力した駆動情報が、1−2相励磁且つ正回転であるならば、出力が2回行われたときに記憶された現在ステップ数に1を加算して新たに記憶し、1−2相励磁且つ負回転であるならば、出力が2回行われたときに記憶された現在ステップ数から1を減算して新たに記憶する。
続いて、副制御部600は、ステップS1305において第1動作用出力回数カウンタを更新し、次のステップS1306において、ステップS1303で更新した移動ステップ数カウンタの値が0であるか否か(この例では、位置Dに到達したか否か)を判定し、移動ステップ数カウンタの値が0でない場合(位置Dに到達していない場合)には第1動作処理を継続する。一方、移動ステップ数カウンタの値が0である場合(位置Dに到達した場合)であって、第2動作フラグがある場合には、ステップS1308において、設定した第1動作用出力回数カウント判定値をRAM613の記憶領域に退避し、次のステップS1309では、第1動作フラグをリセットするとともに、往路動作フラグをセットする。以上説明した第1動作処理によって、水平可動部材204は位置Cから右方向の位置Dに高速で移動する。
<第2動作処理>
続いて、副制御部600は、上記第2動作設定処理のステップS1401において、初期速度設定タイミングであるか否かを、第2動作出力処理で更新される第2動作ステップ数カウンタを参照し、この第2動作ステップ数カウンタの値が0であるか否かで判定する。そして、第2動作ステップ数カウンタの値が0である場合に初期速度設定タイミングであると判定し、ステップS1402において、上述の第1動作出力処理のステップS1308で退避した第1動作用出力回数カウント判定値に基づいて、第2動作用出力回数カウント判定値をセットし、次のステップS1403では、速度テーブルNoをRAM613の記憶領域に格納する。
例えば、退避した第1動作用出力回数カウント判定値が8であった場合には、出力回数カウント判定値=8に対応する速度テーブルNo(この例では1)の次の速度テーブルNo(この例では2)を参照し、この速度テーブルNo2に対応する出力回数カウント値である9を第2動作用出力回数カウント判定値にセットする。また、次のステップS1403では、ステップS1402参照した速度テーブルNo=2をRAM613に格納する。
続いて、副制御部600は、ステップS1404において、ステップS1402でセットした第2動作用出力回数カウント判定値と、ステップS1403で格納した速度テーブルNoに対応する次回ステップ数(この例では、すべて6)に基づいて、駆動情報をセットする。
続いて、副制御部600は、ステップS1405において、移動速度変更タイミングであるか否かを、第2動作出力処理で更新される速度切替えカウンタの値が、上述の次回ステップ数(この例では、すべて6)と一致したか否かで判定する。そして、速度切替えカウンタの値が次回ステップ数と一致した場合に移動速度変更タイミングであると判定し、次のステップS1406において、速度切替えカウンタに0にリセットする。
続いて、副制御部600は、ステップS1407において往路動作フラグがあると判定し、次のステップS1408において、速度テーブルNoを1つ加算し、加算後の速度テーブルNoに対応する出力回数カウント判定値を第2動作用出力回数カウント判定値に再セットする。この例では、速度テーブルNoが1から2に変更されるため、第2動作用出力回数カウント判定値が9から10に変更され、水平可動部材204の移動速度が556(PPS)から500(PPS)に減速されるように設定される。
続いて、副制御部600は、左モータドライバ671、右モータドライバ672、および上モータドライバ673に信号を出力する出力タイミングであるか否かを、ステップS1512で更新される第2動作用出力回数カウンタの値が、上記ステップS1408またはステップS1409で設定した第2動作用出力回数カウント判定値と一致したか否かで判定する。そして、第2動作用出力回数カウンタの値が第2動作用出力回数カウント判定値と一致した場合に出力タイミングであると判定し、次のステップS1502において、駆動情報を含む動作信号を左モータドライバ671、右モータドライバ672、および上モータドライバ673に出力し、次のステップS1503において速度切替えカウンタを1つ加算する。
続いて、副制御部600は、ステップS1504において往路動作フラグがあると判定し、次のステップS1505において第2動作ステップ数カウンタを1つ加算する。また、副制御部600は、ステップS1508において、ステップS1507で更新した第2動作の移動時間が、移動時間÷4を超えたか否かを判定し、該当する場合にはステップS1509において、往路動作フラグをリセットするともに、復路動作フラグをセットする。
続いて、副制御部600は、ステップS1510において、上述の現在ステップ数更新処理を行い、ステップS1511において、第2動作ステップ数カウンタが0でないと判定した場合に、次のステップS1512において、動作情報を出力した場合には第2動作用出力回数カウンタに0をセットし、動作情報を出力していない場合には第2動作用出力回数カウンタに1を加算して第2動作用出力回数カウンタを更新し、第2動作処理を継続する。
一方、ステップS1511において、第2動作ステップ数カウンタが0であると判定した場合に、ステップS1513において、復路動作フラグをリセットし、ステップS1514では、第2動作フラグをリセットするとともに、第1動作フラグをセットして第2動作処理を終了する。以上説明した第2動作処理(往路動作フラグありの処理)によって、図22(b)に示すように、水平可動部材204は位置Dから右方向の位置Eに減速移動する。なお、副制御部500は、対戦演出の開始から4秒が経過した場合に、液晶表示装置157に「残り時間:1秒」というメッセージを表示させるとともに、UFOの画像に向かうロケットの画像を表示させる。
続いて、副制御部600は、ステップS1407において復路動作フラグがあると判定し、ステップS1409において、速度テーブルNoを1つ減算し、減算後の速度テーブルNoに対応する出力回数カウント判定値を第2動作用出力回数カウント判定値に再セットする。この例では、速度テーブルNoが3から2に変更されるため、第2動作用出力回数カウント判定値が10から9に変更され、水平可動部材204の移動速度が500(PPS)から556(PPS)に加速するように設定される。また、副制御部600は、ステップS1504において往路動作フラグがないと判定し、ステップS1506において第2動作ステップ数カウンタを1つ減算する。以上説明した第2動作処理(復路動作フラグありの処理)によって、図22(c)に示すように、水平可動部材204は位置Eから右方向の位置Dに加速移動する。なお、副制御部500は、対戦演出の開始から5秒が経過した場合に、液晶表示装置157に「LOCKON!!」というメッセージを表示させるとともに、UFOの画像に向かうロケットの画像を表示させる。
以上説明したように、本実施例1に係るスロットマシン100は、遊技に関する演出(例えば、対戦演出)を行う可動部材(例えば、水平可動部材204)と、前記可動部材を駆動する駆動部(例えば、各モータドライバ671、672、673や、各モータ215、225、235)と、前記駆動部に駆動情報を出力して前記可動部材を移動させる駆動制御処理を行う駆動制御手段(例えば、副制御部600)と、を備える遊技台であって、前記可動部材を座標軸上の目的座標へ移動させるための移動情報を設定する設定手段(例えば、第1動作設定処理)と、前記駆動情報の出力状況を監視する監視手段(例えば、第1、第2動作出力処理)と、をさらに備え、前記駆動制御手段は、前記設定手段による移動情報(例えば、駆動情報、移動ステップ数(算出値))の設定に基づいて、前記可動部材を目的座標(例えば、位置D)へ移動させる第1の駆動制御処理(例えば、第1動作処理)を行ったのち、前記監視手段による出力状況の監視結果(例えば、第2動作用出力回数カウント値、第2動作ステップ数カウンタ)に基づいて、前記第1の駆動制御処理にて移動された可動部材を、前記目的座標とは異なる他の座標(例えば、位置E)へ移動させたのち前記目的座標へ移動させる第2の駆動制御処理(例えば、第2動作処理)を行うことを特徴とする、遊技台である。
本実施例1に係るスロットマシン100によれば、第2の駆動制御処理により出力状況の監視結果に基づいて可動部材の移動制御を行うことができるため、移動制御に用いる移動情報の情報量を削減することができる上に、移動制御のたびに移動情報を参照したり更新する必要がなくなるため、制御負担を軽減することができる。そのため、制御プログラムやデータの増加や複雑化を回避しつつ、同時に、可動部材によって多彩な動きを表現することができる場合がある。
また、前記駆動情報が出力された出力時間(例えば、第2動作用出力回数カウント値)を更新して記憶する出力情報記憶手段(例えば、第2動作設定処理のステップS1512)と、前記出力情報記憶手段により記憶された出力時間が所定の閾値を超えたか否かを判定する判定手段(例えば、第2動作出力処理のステップS1501)と、をさらに備え、前記監視手段は、前記判定手段による判定結果に基づいて、前記駆動情報の出力状況を監視してもよい。
このような構成とすれば、所定の閾値を変更するだけで、可動部材の移動制御の態様を簡単に変更することができ、制御プログラムの開発効率を高めることができる場合がある。
また、前記第1の駆動制御処理にて前記可動部材が前記目的座標に到達した際の移動速度(例えば、移動速度625(PPS)に対応する第1動作用出力回数カウント判定値)を特定する特定手段(例えば、第1動作出力処理のステップS1208)をさらに備え、前記第2の駆動制御処理は、前記特定手段により特定された移動速度以下の移動速度(例えば、移動速度556(PPS))で前記可動部材を移動させてもよい。
このような構成とすれば、可動部材の停止態様に変化を与えることができ、可動部材の動きに遊技者を注目させることができる場合がある。
また、前記第2の駆動制御処理は、前記第1の駆動制御処理にて移動された可動部材を、前記目的座標とは異なる他の座標へ移動させるときには、移動速度を減速させながら移動させるとともに、前記他の座標から前記目的座標へ移動させるときには、移動速度を加速させながら移動させてもよい。
このような構成とすれば、可動部材が目標座標突然吸い寄せられるような面白みのある動きをさせることができる場合があり、例えば、水中に落下した物体が、浮力を受けて水面に素早く浮き上がってくるような動きを表現することができる。
また、前記第1の駆動制御処理によって、前記可動部材が移動されるときの第1の所要時間を設定するとともに、前記第2の駆動制御処理によって、前記可動部材が移動されるときの第2の所要時間を設定する所要時間設定手段をさらに備え、前記所要時間設定手段は、前記第1の所要時間と前記第2の所要時間からなる合算所要時間が、予め定められた所定時間となるように前記第1の所要時間および前記第2の所要時間を設定してもよい。なお、本発明に係る「合算所要時間」には、所定時間と完全に同一の時間のほか、ほぼ同一の時間も含まれる。
このような構成とすれば、一定の演出時間内に可動部材を目標座標まで移動させることができ、特に、表示手段や音声出力手段などの他の演出装置による演出との同期が容易となる。
また、前記第1の所要時間は、前記所定時間に1/n(nは2以上の正数)を乗じて算出される時間であり、前記第2の所要時間は、前記所定時間に(1−1/n)を乗じて算出される時間であってもよい。
このような構成とすれば、第1、第2の所要時間の比率を容易に変更することができ、可動部材の重量や、可動部材による演出の態様などに柔軟に対応することができる場合がある。
また、前記第2の所要時間には、前記第1の駆動制御処理にて移動された可動部材を、前記目的座標とは異なる他の座標へ移動させるときの第3の所要時間と、前記他の座標から前記目的座標へ移動させるときの第4の所要時間と、が含まれ、前記第3の所要時間および前記第4の所要時間の各々は、前記所定時間に(1−1/n)/2を乗じて算出される時間であってもよい。
このような構成とすれば、第3、第4の所要時間を均等な時間にすることができ、可動部材による多彩な演出が可能となる。
また、遊技状態を遊技者にとって有利な状態とするか否かの抽選を行う抽選手段(例えば、入賞役内部抽選)と、遊技者からの操作を受け付ける操作受付手段(例えば、メダル投入ボタン132)と、をさらに備え、前記駆動制御手段は、前記抽選手段による抽選結果に基づいて(例えば、ボーナスに内部当選した場合に)、前記可動部材を移動させるとともに、前記第1の駆動制御処理は、前記操作受付手段による受付状況に応じて(例えば、メダル投入ボタン132の単位時間当たりの操作回数に応じて)、前記可動部材を移動させる移動速度を異ならせる(例えば、移動速度を速くする)ことが可能に構成されていてもよい。なお、本発明に係る「受付状況」は、単位時間当たりの操作回数に限定されず、例えば、操作受付手段が操作されている操作時間の長さや、操作受付手段の操作順序などでもよい。
このような構成とすれば、遊技者の操作によって可動部材の動きを異ならせることができ、遊技者の興趣を一層高めることができ、特に、遊技者による操作が多いスロットマシンに好適であり、停止操作手段(ストップボタン137〜139)の操作受付に基づいて、可動部材の動きを異ならせることができるとともに、その異なる動作態様に変更する際の可動部材の動きを滑らかにすることが可能となる。例えば、可動部材の振動を視認可能な急制動による急制動停止ではなく、可動部材の振動を視認不可能、困難な駆動制御で動きを変更することが可能であり、しかも遊技者にとって有利な状態とするか否かの抽選結果に応じて可動部材が動作するので、一層、遊技者の注目を集められる。また、上記のように停止操作に応じた可動部材の動作態様も変更するので、抽選結果と停止操作に基づいた可動部材の動作態様の変化に注目させることができ、遊技者が操作する任意のタイミングに応じた可動部材の動作が実現できる。しかも、可動部材が動作している状態の変更が振動を伴うような動作態様ではなく、振動を伴わない滑らかな動作態様で変更することができる。よって、急制動に伴う仮想位置のズレを少なくすることも可能である。
なお、上記実施例では、水平可動部材204を、位置Dから位置Eの座標に移動させた後に、位置Eから位置Dの座標に移動させる例を示したが、例えば、位置Eから位置Dの座標近傍に移動させてもよい。
また、上記実施例では、本発明に係る「出力状況」として、第2動作用出力回数カウント値(モータドライバへの信号の出力時間)を監視する例を示したが、モータドライバへの信号の出力回数などでもよい。
また、本発明に係る遊技台は、図26に示す、所定の遊技領域に球を発射する発射装置と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口と、入賞口に入球した球を検知する検知手段と、検知手段が球を検知した場合に球を払出す払出手段と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技状態の推移を告知するようなパチンコ機にも好適である。
次に、本発明の実施例2について説明する。本実施例は、上記実施例1に係る演出装置200およびこれに関する処理をパチンコ機1000に適用したものである。このため、同一部分についてはその説明を省略する。以下、図26〜29用を用いて、パチンコ機1000について詳細に説明する。
<全体構成>
まず、図26、27を用いて、パチンコ機1000の全体構成について説明する。なお、図26はパチンコ機1000を正面(遊技者側)から見た状態を示す略示正面図である。
パチンコ機1000は、遊技領域1004を覆う閉状態および該遊技領域1004を開放する開状態のうちの一方から他方に開閉状態を変化可能な上扉1050と、この上扉1050の奥側に視認可能に配設された遊技盤(盤面)1002を備えている。この遊技盤1002には、遊技球(以下、単に球と称する場合がある。)を遊技盤1002の中央に位置する遊技領域1004に案内するための外レール1006と内レール1008を配設している。
遊技領域1004の中央やや上側には、第1実施例で説明した演出装置200を配設している。
また、演出装置200の周囲には、一般入賞口1022と、普図始動口1024と、第1特図始動口1026と、第2特図始動口1028と、可変入賞口1030を配設している。
一般入賞口1022は、本実施例では左右に2つずつ配設しており、この一般入賞口1022への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口1022に入賞した場合)、後述する払出装置を駆動し、所定の個数(本実施例では10個)の球を賞球として後述する貯留皿1071に排出する。貯留皿1071に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口1022に入球した球は、パチンコ機1000の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施例では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を賞球、遊技者に貸し出す球を貸球と区別して呼ぶ場合があり、賞球と貸球を総称して球(遊技球)と呼ぶ。
普図始動口1024は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域1004の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では左右に1つずつ配設している。普図始動口1024を通過した球は一般入賞口1022に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口1024を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機1000は、普図表示装置(図示省略)による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口1026は、本実施例では中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口1026への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置を駆動し、所定の個数(本実施例では3個)の球を賞球として後述する貯留皿1071に排出するとともに、特図表示装置(図示省略)による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口1026に入球した球は、パチンコ機1000の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口1028は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施例では第1特図始動口1026の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口1028は、左右に開閉自在な羽根を備え、羽根の閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置(図示省略)が当たり図柄を停止表示した場合に羽根が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口1028への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置を駆動し、所定の個数(本実施例では5個)の球を賞球として後述する貯留皿1071に排出するとともに、特図表示装置(図示省略)による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口1028に入球した球は、パチンコ機1000の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口1030は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施例では遊技領域1004の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口1030は、開閉自在な扉部材を備え、扉部材の閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選し、特図表示装置(図示省略)が大当たり図柄を停止表示した場合に扉部材が所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口1030への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置を駆動し、所定の個数(本実施例では15球)の球を賞球として後述する貯留皿1071に排出する。なお、可変入賞口1030に入球した球は、パチンコ機1000の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材1032や、遊技釘1034を複数個、配設していると共に、内レール1008の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機1000の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口1036を設けている。
上扉1050の下方には、上扉1050同様に開閉状態を変化可能な下扉1060を配設している。下扉1060の後方(遊技盤1002の下方)には、後述する発射モータによって回動する発射杆(図示省略)と、この発射杆の先端部に取り付けられて球を遊技領域1004に向けて打ち出す発射槌(図示省略)と、この発射槌によって打ち出された球を外レール1006に導くための発射レール(図示省略)と、この発射レールに発射槌によって打ち出す球を供給する球送り装置(図示省略)等が配設されている。
そして、下扉1060には、球を一時的に貯留すると共に、貯留している球を順次、球送り装置に供給するための貯留皿1071と、発射杆を制御して遊技領域1004に向けて球の発射強度の操作を行うための操作ハンドル1072と、遊技者による押下操作が可能であり、所定の時期にその操作を検出した場合に上述の演出装置200などによる演出表示を変化させるためのチャンスボタン1073(演出用投入ボタンと言うことがある)と、遊技者が貸球の貸し出しを受ける場合に押下される球貸しボタン1074を配設している。
また、演出用のスピーカとして、上扉1050の上部に2つの上部スピーカ1050aを配設すると共に、下扉1060の左側内部に1つの下部スピーカ1060aを配設している。上部スピーカ1050aは、直前の上部スピーカダクトに接続され、下部スピーカ1060aは、操作ハンドル1072の下方で前方に向けて開口する下部スピーカダクト1060bに接続されている。
さらに、図示は省略するが、装飾用のランプとして、遊技盤1002の所定箇所(例えば、内レール1008の内周側に沿った箇所)に複数種類の盤ランプを配設すると共に、上扉1050および下扉1060の所定箇所に複数種類の枠ランプを配設している。
このパチンコ機1000は、遊技者が貯留皿1071に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドル1072の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆および発射槌によって外レール1006、内レール1008を通過させて遊技領域1004に打ち出す。そして、遊技領域1004の上部に到達した球は、打球方向変換部材1032や遊技釘1034などによって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口1022、可変入賞口1030)や始動口(第1特図始動口1026、第2特図始動口1028)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口1024を通過するのみでアウト口1036に到達する。
次に、図27はパチンコ機1000を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機1000は、ガラス製または樹脂製の透明板部材1052および透明部材保持枠(ガラス枠)1054からなる上扉1050の奥側に視認可能に配設した後述する遊技盤(盤面)1002を備えている。上扉1050の下方には、後述する発射モータ(図示省略)によって回動する発射杆1038と、この発射杆1038の先端部に取り付けて球を後述する遊技領域1004に向けて打ち出す発射槌1040と、この発射槌1040によって打ち出す球を後述する外レール1006に導くための発射レール1042と、貯留皿1071の下方には、貯留皿1071に貯留できない溢れ球を貯留するための下皿1150を設けている。
図28は、遊技盤1002を正面から見た略示正面図である。遊技盤1002には、外レール1006と内レール1008とを配設し、遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある。)が転動可能な遊技領域1004を区画形成している。
遊技盤1002の略中央には、第1実施例で説明したものと同様な演出装置200を配設している。この演出装置200は、垂直方向に移動可能な垂直可動部材202と、水平方向に移動自在な水平可動部材204と、これらの可動部材202、204の奥側に配設された液晶表示装置である装飾図柄表示装置1110を備えている。また、垂直可動部材202および水平可動部材204の手前側には、装飾図柄表示装置1110、垂直可動部材202および水平可動部材204を覆うようにして透明なカバー部材205が配設されている。このカバー部材205の上部および下部には、半透明に着色された上部遮蔽領域206および下部遮蔽領域208がそれぞれ設けられており、装飾図柄表示装置1110、垂直可動部材202および水平可動部材204の一部を遮蔽している。演出装置200は、装飾図柄表示装置1110が装飾図柄および演出画像の表示を行うと共に、垂直可動部材202および水平可動部材204が装飾図柄表示装置1110の手前で演出動作を行う構造となっており、第1実施例で説明した演出装置200と同様の構成であるため、説明は省略する。
また、垂直可動部材202は、スライダ212、222が摺動可能に設けられており、モータ215、225により垂直方向に動作されるようになっている。水平可動部材204は、スライダ232が摺動可能に設けられており、モータ235により水平方向に動作するようになっている。つまり、第1実施例と同様に、相対座標動作において、スライダ212、222,232が、例えば、上部遮蔽領域206や下部遮蔽領域208に干渉すると判定された場合には、スライダ212、222、232を実動作させずに、仮想空間上でのみ動作させ、動作データは実動作したとみなして処理を行う。
演出装置200の下方には、普通図柄表示装置1112と、特別図柄表示装置1114と、普通図柄保留ランプ1116と、特別図柄保留ランプ1118と、高確中ランプ1120を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置1110は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な画像を表示するための表示装置であり、本実施例では液晶表示装置によって構成している。この装飾図柄表示装置1110は、左図柄表示領域1110a、中図柄表示領域1110b、右図柄表示領域1110cおよび演出表示領域1110dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域1110a、中図柄表示領域1110bおよび左図柄表示領域1110cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域1110dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域1110a、1110b、1110c、1110dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置1110の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置1110は、液晶表示装置に代えて、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、EL(ElectroLuminescence)表示装置、ドラム式表示装置、リーフ式表示装置等他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置1112は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。特図表示装置1114は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ1116は、保留している普図変動遊技の数を示すためのランプであり、本実施例では、普図変動遊技を2つまで保留することを可能としている。特図保留ランプ1118は、保留している特図変動遊技の数を示すためのランプであり、本実施例では、特図変動遊技を4つまで保留することを可能としている。高確中ランプ1120は、遊技状態が高確率状態(後述する大当り遊技の当選確率を通常の確率よりも高く設定した遊技状態)であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を低確率状態(後述する大当り遊技の当選確率を通常の確率に設定した遊技状態)から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置200の左方から下方にかけては、ワープ装置1230が配設されている。ワープ装置1230は、演出装置200の左方に設けた入球口1232に入った遊技球を演出装置200の前面下方の前面ステージ1234に排出し、さらに、前面ステージ1234に排出した遊技球が前面ステージ1234の中央部後方に設けた第2の入球口1236に入った場合は、遊技球を、第1特図始動口1026の上方である演出装置200の下部中央に設けた排出口1238から第1特図始動口1026に向けて排出するものである。この排出口1238から排出した遊技球は特図始動口1026に入球しやすくなっている。
<制御部>
次に、図29を用いて、このパチンコ機1000の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
パチンコ機1000の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部1300と、主制御部1300が送信するコマンドに応じて、主に演出の制御を行う副制御部1400と、主制御部1300が送信するコマンドに応じて、主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部1550と、遊技球の発射制御を行う発射制御部1600と、パチンコ機1000に供給される電源を制御する電源管理部1650によって構成している。
<主制御部>
まず、パチンコ機1000の主制御部1300について説明する。
主制御部1300は、主制御部1300の全体を制御する基本回路1302を備えており、この基本回路1302には、CPU1304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM1306と、一時的にデータを記憶するためのRAM1308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O1310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ1312を搭載している。なお、ROM1306やRAM1308については他の記憶手段を用いてもよく、この点は後述する副制御部1400についても同様である。この基本回路1302のCPU1304は、水晶発信器1314が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路1302には、水晶発信器1314が出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路1316(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、各始動口、入賞口の入り口および可変入賞口の内部に設けた球検出センサを含む各種センサ1318が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路1316および基本回路1302に出力するためのセンサ回路1320と、特図表示装置1114の表示制御を行うための表示回路1322と、普図表示装置1112の表示制御を行うための表示回路1324と、各種状態表示部1326(普図保留ランプ、特図保留ランプ、高確中ランプ等)の表示制御を行うための表示回路1328と、第2特図始動口や可変入賞口等を開閉駆動する各種ソレノイド1330を制御するためのソレノイド回路1332を接続している。
なお、第1特図始動口に球が入賞したことを球検出センサ1318が検出した場合には、センサ回路1320は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路1316に出力する。この信号を受信したカウンタ回路1316は、第1特図始動口に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口1026に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路1316は、第2特図始動口に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路1302には、情報出力回路1334を接続しており、主制御部1300は、この情報出力回路1334を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路1652にパチンコ機1000の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部1300には、電源管理部1500から主制御部1300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路1336を設けており、この電圧監視回路1336は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路1302に出力する。
また、主制御部1300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)1338を設けており、CPU1304は、この起動信号出力回路1338から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部1300は、副制御部1400に信号(コマンド)を送信するための出力インタフェースと、払出制御部1550に信号(コマンド)を送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、副制御部1400および払出制御部1550との通信を可能としている。なお、主制御部1300と副制御部1400および払出制御部1550との情報通信は一方向の通信であり、主制御部1300は副制御部1400および払出制御部1550にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、副制御部1400および払出制御部1550からは主制御部1300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、パチンコ機1000の副制御部1400について説明する。
副制御部1400は、主に主制御部1300が送信したコマンド等に基づいて副制御部1400の全体を制御する基本回路1402を備えており、この基本回路1402には、CPU1404と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM1406と、一時的にデータを記憶するためのRAM1408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O1410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ1412を搭載している。この基本回路1402のCPU1404は、水晶発信器1414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路1402には、スピーカ1416(およびアンプ)の制御を行うための音源IC1418と、各種ランプ1420の制御を行うための表示回路1422と、装飾図柄表示装置(液晶表示装置)1110の制御を行うための副制御部1500と、チャンスボタン1146の押下を検出して信号を出力するチャンスボタン検出回路1380を接続している。
副制御部1500は、図示は省略するが、演算処理装置であるCPUや、ROMやRAM等の各IC、各回路と信号の送受信を行うためのデータバス及びアドレスバスを備えている。副制御部1500のCPUは、副制御部1400のCPU1404からの信号(コマンド)を入出力インタフェースを介して受信し、副制御部1500全体を制御する。また、CPUには、バスを介して、VDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)が接続されている。このVDPには、水晶発信器が接続され、さらに、バスを介して、画像データと、画像データ用のカラーパレットデータが記憶されているCG−ROM、VRAMが接続されている。VDPは、CPUからの信号をもとにROMに記憶された画像データを読み出し、RAMのワークエリアを使用して画像信号を生成し、D/Aコンバータを介して装飾図柄表示装置1110の表示画面に画像を表示する。なお、装飾図柄表示装置1110には、CPUによって装飾図柄表示装置1110の表示画面の輝度調整を可能とするため輝度調整信号が入力されている。副制御部1500のCPUは、入出力インタフェースを介して副制御部1400から受信したコマンドに基づいて、装飾図柄表示装置1110の表示を制御する処理を実行する。
副制御部1600は、図示は省略するが、演算処理装置であるCPUや、ROMやRAM等の各IC、各回路と信号の送受信を行うためのデータバス及びアドレスバスを備えている。副制御部1600のCPUは、副制御部1400からの信号(コマンド)を入出力インタフェースを介して受信し、副制御部1600全体を制御する。
また、副制御部1600のCPUには、外部の機器から信号を受信するための入力インタフェース、および外部の機器へ信号を送信するための出力インタフェースが接続されている。入力インタフェースには、第1実施例と同様に、演出装置200の各駆動機構が備える左センサA216、左センサB217、右センサA226、右センサB227、上センサA236および上センサB237が接続されている。なお、本実施例の副制御部1600は、オプションとしてさらに下センサA667、および下センサB668を接続可能に構成されている。
出力インタフェースには、演出装置200の各駆動機構が備える各モータが駆動部を介して接続されている。具体的には、第1実施例と同様に、左モータドライバ671を介して左モータ215、右モータドライバ672を介して右モータ225、上モータドライバ673を介して上モータ235が接続されている。なお、本実施例の副制御部1600は、オプションとしてさらに下モータドライバ674を介して下モータ275を接続可能に構成されている。
また、副制御部1600のCPUには、外部ICを選択するためのアドレスデコード回路が接続されており、このアドレスデコード回路には、副制御部1400と信号(コマンド)を送受信するための入出力インタフェースが接続されている。副制御部1600のCPUは、入出力インタフェースを介して副制御部1400から受信したコマンドに基づいて、演出装置200の各モータ215、225、235を制御する処理を実行する。
<払出制御部、発射制御部、電源管理部>
次に、パチンコ機1000の払出制御部1550、発射制御部1600、電源管理部1650について説明する。
払出制御部1550は、主に主制御部1300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置1552を制御すると共に、払出センサ1554が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部1556を介して、パチンコ機1000とは別体で設けられたカードユニット1654との通信を行う。
発射制御部1600は、払出制御部1550が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、操作ハンドル1048内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による発射ハンドル1048の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆1038および発射槌1040を駆動する発射モータ1602の制御や、貯留皿1071から発射レール1042に球を供給する球送り装置1604の制御を行う。
電源管理部1650は、パチンコ機1000に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部1300、副制御部1400等の各制御部や払出装置1552等の各装置に供給する。さらに、電源管理部1650は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部1300のRAM1308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えばコンデンサ)を備えている。
以上説明したように、本実施例2に係るパチンコ機1000は、遊技に関する演出を行う可動部材(例えば、水平可動部材204)と、前記可動部材を駆動する駆動部(例えば、各モータドライバ671、672、673や、各モータ215、225、235)と、前記駆動部に駆動情報を出力して前記可動部材を移動させる駆動制御処理を行う駆動制御手段(例えば、副制御部1600)と、を備える遊技台であって、前記可動部材を座標軸上の目的座標へ移動させるための移動情報を設定する設定手段(例えば、上記実施例1と同じ第1動作設定処理)と、前記駆動情報の出力状況を監視する監視手段(例えば、上記実施例1と同じ第1、第2動作出力処理)と、をさらに備え、前記駆動制御手段は、前記設定手段による移動情報(例えば、上記実施例1と同じ駆動情報、移動ステップ数(算出値))の設定に基づいて、前記可動部材を目的座標へ移動させる第1の駆動制御処理(例えば、上記実施例1と同じ第1動作処理)を行ったのち、前記監視手段による出力状況の監視結果(例えば、上記実施例1と同じ第2動作用出力回数カウント値、第2動作ステップ数カウンタ)に基づいて、前記第1の駆動制御処理にて移動された可動部材を、前記目的座標とは異なる他の座標へ移動させたのち前記目的座標へ移動させる第2の駆動制御処理(例えば、上記実施例1と同じ第2動作処理)を行うことを特徴とする、遊技台である。
本実施例2に係るパチンコ機1000によれば、第2の駆動制御処理により出力状況の監視結果に基づいて可動部材の移動制御を行うことができるため、移動制御に用いる移動情報の情報量を削減することができる上に、移動制御のたびに移動情報を参照したり更新する必要がなくなるため、制御負担を軽減することができる。そのため、制御プログラムやデータの増加や複雑化を回避しつつ、同時に、可動部材によって多彩な動きを表現することができる場合がある。
なお、本発明に係る遊技台は、上記した各実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、各可動部材202、204は、上記実施例において示した形状とは異なる形状のものであってもよいし、上記実施例において示した動作とは異なる動作をするものであってもよい。
また、本発明に係る遊技台は、上記パチンコ機1000(1種)以外に、パチンコ機(2種、3種)、封入式パチンコ機、およびパチロット等にも適用することができるし、アレンジボール遊技機、じゃん球遊技機、スマートボール等にも適用することができる。
また、本発明の実施例に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施例に記載されたものに限定されるものではない。
本発明は、スロットマシンやパチンコ機等に代表される遊技台に関する。
100 スロットマシン
132 メダル投入ボタン(演出用投入ボタン)
202 垂直可動部材
204 水平可動部材
300、1300 主制御部
400、1400 副制御部
500、1500 副制御部
600、1600 副制御部
1000 パチンコ機

Claims (8)

  1. 遊技に関する演出を行う可動部材と、
    前記可動部材を駆動する駆動部と、
    前記駆動部に駆動情報を出力して前記可動部材を移動させる駆動制御処理を行う駆動制御手段と、を備える遊技台であって、
    前記可動部材を座標軸上の目的座標へ移動させるための移動情報を設定する設定手段と、
    前記駆動情報の出力状況を監視する監視手段と、をさらに備え、
    前記駆動制御手段は、
    前記設定手段による移動情報の設定に基づいて、前記可動部材を目的座標へ移動させる第1の駆動制御処理を行ったのち、前記監視手段による出力状況の監視結果に基づいて、前記第1の駆動制御処理にて移動された可動部材を、前記目的座標とは異なる他の座標へ移動させたのち前記目的座標へ移動させる第2の駆動制御処理を行うことを特徴とする、
    遊技台。
  2. 遊技状態を遊技者にとって有利な状態とするか否かの抽選を行う抽選手段と、
    前記遊技者からの操作を受け付ける操作受付手段と、をさらに備え、
    前記駆動制御手段は、
    前記抽選手段による抽選結果に基づいて、前記可動部材を移動させるとともに、
    前記第1の駆動制御処理は、
    前記操作受付手段による受付状況に応じて、前記可動部材を移動させる移動速度を異ならせることが可能に構成されていることを特徴とする、
    請求項1に記載の遊技台。
  3. 前記駆動情報が出力された出力時間を更新して記憶する出力情報記憶手段と、
    前記出力情報記憶手段により記憶された出力時間が所定の閾値を超えたか否かを判定する判定手段と、をさらに備え、
    前記監視手段は、
    前記判定手段による判定結果に基づいて、前記駆動情報の出力状況を監視することを特徴とする、
    請求項1または2に記載の遊技台。
  4. 前記第1の駆動制御処理にて前記可動部材が前記目的座標に到達した際の移動速度を特定する特定手段をさらに備え、
    前記第2の駆動制御処理は、
    前記特定手段により特定された移動速度以下の移動速度で前記可動部材を移動させることを特徴とする、
    請求項1〜3のいずれかに記載の遊技台。
  5. 前記第2の駆動制御処理は、
    前記第1の駆動制御処理にて移動された可動部材を、前記目的座標とは異なる他の座標へ移動させるときには、移動速度を減速させながら移動させるとともに、前記他の座標から前記目的座標へ移動させるときには、移動速度を加速させながら移動させることを特徴とする、
    請求項1〜4のいずれかに記載の遊技台。
  6. 前記第1の駆動制御処理によって、前記可動部材が移動されるときの第1の所要時間を設定するとともに、前記第2の駆動制御処理によって、前記可動部材が移動されるときの第2の所要時間を設定する所要時間設定手段をさらに備え、
    前記所要時間設定手段は、
    前記第1の所要時間と前記第2の所要時間からなる合算所要時間が、予め定められた所定時間となるように前記第1の所要時間および前記第2の所要時間を設定することを特徴とする、
    請求項1〜5のいずれかに記載の遊技台。
  7. 前記第1の所要時間は、
    前記所定時間に1/n(nは2以上の正数)を乗じて算出される時間であり、
    前記第2の所要時間は、
    前記所定時間に(1−1/n)を乗じて算出される時間であることを特徴とする、
    請求項6に記載の遊技台。
  8. 前記第2の所要時間には、
    前記第1の駆動制御処理にて移動された可動部材を、前記目的座標とは異なる他の座標へ移動させるときの第3の所要時間と、前記他の座標から前記目的座標へ移動させるときの第4の所要時間と、が含まれ、
    前記第3の所要時間および前記第4の所要時間の各々は、
    前記所定時間に(1−1/n)/2を乗じて算出される時間であることを特徴とする、
    請求項7に記載の遊技台。
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