JP2010200466A - 電動機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】正回転、逆回転ともに最適な進角で転流制御可能であって、且つ急激な負荷変動にも対応可能な電動機器を提供する。
【解決手段】電動機器Aは、モータ1と、モータ1の回転方向を切り替えるための切替スイッチ6と、切替スイッチ6からの切替信号に応じて正転信号または逆転信号を出力する制御回路3と、制御回路3からの正転信号または逆転信号に応じてモータ1を正転または逆転させる駆動回路2と、モータ1のロータ位置を検出し、検出したロータ位置に対応するセンサ信号を制御回路3に出力するロータ位置検出センサ5とを備える。制御回路3は、センサ信号に応じてモータ1の各コイルへの転流パターンを決定するとともに、決定した転流パターンで進角制御を行うのであるが、センサ信号が入力された後、このセンサ信号に対応する転流までの間に次のセンサ信号が入力された場合、進角を0°にするとともに次のセンサ信号に対応する転流を実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電動機器に関するものである。
ブラシレスモータを動力源とする電動機器が従来から提供されているが、このようなブラシレスモータでは、モータコイルの抵抗とインダクタンスによる電流の遅れを補うために、進角制御が一般的に行われる(例えば特許文献1参照)。この進角制御は、各相コイルに流れる電流の転流タイミングを早めることで上記電流の遅れを補ったものであり、上記の特許文献1では、モータのロータ位置を検出するセンサからのエッジ入力に基づいて転流タイミングを決定している。
ここで、低負荷から定格負荷付近で上記のブラシレスモータを高速回転させている場合には、進角制御を行うことでモータ効率が向上するが、モータ始動時や停動トルク付近で上記のブラシレスモータを低速回転させている場合には、進角制御を行うことで逆にモータ効率が低下するため、ブラシレスモータを動力源とする電動機器では、モータ始動時や回転数が低下したときは進角を0°にして進角制御は行わず、回転数が高いときにのみ進角制御を行うのが好ましい。
また、進角制御を行うために、巻線に対するセンサの位置を機械的にずらして配置したものも提供されている(例えば特許文献2参照)。
特開平7−184384号公報(段落[0002]−段落[0007]、及び、第6図) 特開2007−276042号公報(特に段落[0023]、及び、第3図)
上述の前者の特許文献1に示した進角制御方法では、センサによりロータ位置を検出してから次の転流までの時間は、過去のモータの回転数に基づいて算出した時間であるから、負荷変動が比較的少ない機器では問題ないが、電動工具(例えばドリルドライバなど)のように負荷変動の大きい機器では問題が生じる場合がある。例えば、負荷が大きくなることで速度が小さくなった後、急激に負荷が小さくなることで速度が急激に大きくなった場合には、センサによりロータ位置を検出してから次の転流までの時間は、速度が小さい(すなわち負荷が大きい)ときのモータの回転数に基づいて算出したものであるから、比較的長い時間に設定されるが、実際には急激に負荷が小さくなることで速度が急激に大きくなっているため、上記設定時間が経過する前に次のロータ位置が検出されてしまい、その結果、転流制御が正常に行えない可能性があった。
また、後者の特許文献2に示した電動工具では、正回転、逆回転ともに30°位相を進めた進角制御が可能であるが、位相が機械的に固定されているため、モータの低回転時も30°の進角で駆動されることになり、その結果、モータ始動時や停動トルク付近では効率が低下してしまうものであった。さらに、正回転時と逆回転時に同じ性能を出そうとすると、巻線に対するセンサの角度を30°に設定する必要があり、そのためモータの最適な進角が選べず、結果的に最適な進角で制御できなかった。また、例えば正転側の進角を最適な進角(例えば35°)に設定すると、逆転側の進角は60°−35°=25°となり、この場合逆回転時には最適な進角で制御できなかった。
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、正回転、逆回転ともに最適な進角で転流制御可能であって、且つ急激な負荷変動にも対応可能な電動機器を提供することにある。
請求項1の発明は、ブラシレスモータと、当該ブラシレスモータの回転方向を切り替えるための切替手段と、当該切替手段からの切替信号に応じて正転信号または逆転信号を出力する演算手段と、当該演算手段からの正転信号または逆転信号に応じてブラシレスモータを正転または逆転させるモータ駆動手段と、ブラシレスモータのロータ位置を検出し、検出したロータ位置に対応する位置信号を演算手段に出力する位置検知手段とを備え、演算手段が、位置検知手段からの位置信号に応じてブラシレスモータの各コイルへの転流パターンを決定するとともに、決定した転流パターンで進角制御を行う電動機器において、演算手段は、位置検知手段からの位置信号が入力された後、当該位置信号に対応する転流までの間に次の位置信号が入力された場合には、先の位置信号に対応する転流は行わないで後の位置信号に対応する転流を行い、且つ当該転流に対して進角制御を行わないように進角を0°に設定することを特徴とする。
請求項2の発明は、演算手段は、進角制御を停止させた後であって、位置検知手段からの位置信号が入力された後、次の位置信号が入力される前に先の位置信号に対応する転流タイミングが来た場合には、進角制御を再開することを特徴とする。
請求項3の発明は、持ち運びが可能な機器本体に、ブラシレスモータと切替手段と演算手段とモータ駆動手段と位置検知手段とを収納してなる電動工具であることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、位置検知手段からの位置信号に基づいて進角制御を行っているので、正回転、逆回転ともに最適な進角で転流を行うことができ、また例えば急激な負荷変動によってモータの回転速度が急激に増加し、先の位置信号に対応する転流を行う前に次の位置信号が入力された場合でも、先の位置信号に対応する転流は行わないで後の位置信号に対応する転流を行い、且つこの転流に対して進角制御を行わないように進角を0°に設定することで、急激な負荷変動にも対応可能な電動機器を実現することができるという効果がある。
請求項2の発明によれば、負荷変動が比較的少ない場合には、モータの低回転時は進角を0°に設定して転流を行い、モータの高回転時は進角制御した上で転流を行うので、低回転域から高回転域にかけてモータ効率を向上させた電動機器を提供することができるという効果がある。
電動工具は負荷変動が大きく、正回転、逆回転の両方の回転駆動が必要であるが、請求項3の発明によれば、負荷変動および上記両回転に対応可能な効率のよい電動工具を実現することができるという効果がある。
本実施形態の電動機器の概略ブロック図である。 同上の駆動回路の回路図である。 (a)は同上の駆動回路の各スイッチング素子に供給される信号の状態を示す表であり、(b)は同上の駆動回路の各スイッチング素子の動作状態を示す状態図である。 (a)〜(c)は同上の動作を説明するためのフローチャートである。 同上の動作を説明するためのタイミングチャートである。 同上の進角制御を説明するためのタイミングチャートである。 同上において負荷変動が生じた場合の進角制御を説明するためのタイミングチャートである。
本発明に係る電動機器の実施形態を図1〜図7に基づいて説明する。本発明に係る電動機器は、例えばドリルドライバなどの負荷変動の大きい電動工具であって、ねじなどを締め付けるために用いられるものである。
本実施形態の電動機器Aは、図1に示すように、先端に取り付けられたビット(図示せず)を正転または逆転させるモータ1と、モータ1の回転方向を切り替えるための切替スイッチ(切替手段)6と、切替スイッチ6からの切替信号に応じて正転信号または逆転信号(駆動信号)を出力する制御回路(演算手段)3と、制御回路3からの正転信号または逆転信号に応じてモータ1を正転または逆転させる駆動回路(モータ駆動手段)2と、モータ1のロータ位置を検出し、検出したロータ位置に対応する位置信号(センサ信号)を制御回路3に出力するロータ位置検出センサ5と、モータ1の回転速度を決定するための速度信号を制御回路3に出力するトリガスイッチ4とを備えている。なお、本実施形態では、上記のモータ1、切替スイッチ6、制御回路3、駆動回路2およびロータ位置検出センサ5が持ち運び可能な機器本体(図示せず)に収納されている。
モータ1は、例えば3相のブラシレスモータであって、図2に示すようにスター結線されたU相コイル11、V相コイル12およびW相コイル13を備えている。各相コイル11〜13には、それぞれ対応する形でロータ位置検出センサ5が設けられており、各ロータ位置検出センサ5は、それぞれ検出したロータ位置に対応するセンサ信号を制御回路3に対して出力する。そして、各相コイル11〜13に流れる電流を順次転流させることによって、内蔵するロータ(図示せず)が回転するように構成されている。ここに、上記の各ロータ位置検出センサ5はそれぞれ60°間隔で配置されており、本実施形態では、これら3個のロータ位置検出センサ5により位置検知手段が構成されている。
トリガスイッチ4は、使用者がモータ1の回転速度を調整する際に操作するトリガ(図示せず)に連動する形で設けられており、このトリガの引込量に応じた速度信号を制御回路3に出力する。つまり、モータ1は、制御回路3に入力された速度信号に応じて回転速度が決定されるのである。
切替スイッチ6は、モータ1の回転方向を切り替えるためのスイッチであって、切り替えられた回転方向(つまり正転方向または逆転方向)に対応する切替信号を制御回路3に対して出力する。
ここで、本実施形態では、3相のブラシレスモータからなるモータ1を用いているため、駆動回路2は図2に示すような回路構成になる。電源(図示せず)の両端子にそれぞれ接続された電源端子22と接地端子23との間には、FET(電界効果トランジスタ)24,25の直列回路が接続され、FET24とFET25の接続点には出力端子21を介してU相コイル11の一端が接続されている。また、電源端子22と接地端子23との間には、同様にFET26,27の直列回路が接続されるとともに、FET28,29の直列回路が接続されており、さらにFET26とFET27の接続点には出力端子21を介してV相コイル12の一端が接続され、FET28とFET29の接続点には出力端子21を介してW相コイル13の一端が接続されている。そして、各FET24〜FET29をオン/オフ制御し、各相コイル11〜13に流れる電流を順次転流することで、モータ1を駆動制御している。なお、FET24〜FET29のドレイン−ソース間には、逆流防止用のダイオードD1〜D6がそれぞれ接続されている。
制御回路3は、例えばマイクロコンピュータからなり、上述の各ロータ位置検出センサ5からのセンサ信号のエッジ間をカウントするカウンタやタイマなどを備えるとともに、駆動回路2への駆動信号の転流タイミングを決定するための駆動出力用タイマを備えている。そして、上記のトリガスイッチ4、切替スイッチ6およびロータ位置検出センサ5からの各信号に基づいて、駆動信号やPWM信号を駆動回路2に出力するように構成されている。
ここにおいて、図3(a)は各モード(イ)〜(ヘ)に対応してFET24〜FET29にそれぞれ供給される信号を示し、図3(b)はそのときのFET24〜FET29の動作状態を示している。そして、モータ1を駆動させる場合には、FET24〜FET29のゲートにそれぞれ接続された各端子U+,U−,V+,V−,W+,W−に、制御回路3が各モードにしたがって駆動信号を供給するように転流制御し、この駆動信号をPWM制御することで各相コイル11〜13に通電される電流を制御してモータ1の回転数を制御するように構成されている。なお、上記のモード(イ)〜(ヘ)は、ロータ位置検出センサ5からのセンサ信号に応じて選択される。
次に、本実施形態の電動機器Aの動作について図4および図5を参照しながら説明する。まず、モータ1の駆動制御を行うためのメインルーチンは図4(a)に示すとおりであり、初期設定処理を行い(ステップS1)、切替スイッチ6の切替信号を読み取ってモータ1の回転方向を決定する(ステップS2)。その後、トリガスイッチ4の速度信号を取り込むとともに取り込んだ速度信号を所定のアルゴリズムにしたがって処理し(ステップS3)、入力された速度信号に応じたデューティー比を算出する(ステップS4)。そして、モータ1の回転数に応じて進角すべき時間を算出した後(ステップS5〜S9)、モータ1の起動処理を行い(ステップS10)、再びステップS3に進む処理が実行される。
ここにおいて、ステップS3のボリューム入力処理とは、入力された速度信号を、トリガの引込量に応じた所定のボリューム信号に変換して回路内に取り込む処理であり、次のステップS4においてデューティー比を算出するための条件、例えばメモリマップ内に記憶された速度信号に応じたデューティーを算出するためのものである。そして、進角時間の算出は、例えば進角をα°とすると、外部割り込みのタイミング(すなわちセンサ信号の入力タイミング)は電気角60°であるから、外部割り込みに対して(60−α)°分の時間を遅らせてタイマ割り込み信号を出力すれば、進角α°の進角制御を行うことができる。そのときの時間をtとすると、
Figure 2010200466
で求められる。
さらに、ステップS10のモータ起動処理とは、モータ1の起動時のみに行われる処理であり、モータ1が所定の回転数を維持している状態ではこの処理は行われず、ステップS3に進むことになる。
次に、図4(b)はモータ1の駆動制御における外部割り込み処理であり、ロータ位置検出センサ5からのセンサ信号のエッジをトリガとして本割り込み処理が行われる。ステップS11において入力されたセンサ信号に対して、前回入力されたセンサ信号のカウント値から今回入力されたセンサ信号のカウント値を減算することで、これらのセンサ信号のエッジ間周期が算出され(ステップS13)、さらに駆動出力用タイマをスタートさせた後(ステップS14)、メインルーチンに戻る。
ここにおいて、本実施形態では、外部割り込み処理において上記の駆動出力用タイマがカウント中(すなわち転流待ち状態)か否かが判定され、カウント中でない場合には上記のステップ13に移行するが、例えばカウント中に次のセンサ信号が入力された場合には、駆動回路2に対してモータ駆動信号およびPWM信号を出力して即座に転流を行う(ステップS15)。なお、このときの転流パターンは、前回入力されたセンサ信号に対応する転流パターンではなく、今回入力されたセンサ信号に対応する転流パターンである。さらに、現在カウント中の駆動出力用タイマを停止させた後(ステップS16)、進角制御停止フラグをHに設定するとともに、モータ1の平均回転速度をクリアし(ステップS17)、メインルーチンに戻る。
ここで、メインルーチンのステップS5〜S9において進角時間が算出されるのであるが、まず最初に上記の進角制御停止フラグがHか否かが判断され(ステップS5)、このフラグがLの場合には進角時間の算出処理が実行される(ステップS8)。一方、進角制御停止フラグがHの場合には、モータ1の平均回転速度が所定値に達しているかが判断され(ステップS6)、既に所定値に達している場合には進角制御停止フラグがLに設定されて(ステップS9)、同様に進角時間の算出処理が実行され(ステップS8)、まだ所定値に達していない場合には進角が0°に設定される(ステップS7)。すなわち、モータ1の平均回転速度が所定値に達していない場合には、転流に際して進角制御は行われず、例えば上述のように前回入力されたセンサ信号に対する転流待ちの状態で次のセンサ信号が入力された場合では、モータ1の平均回転速度はクリアされているため、この場合所定値に達しておらず、進角が0°に設定されることになる。つまり、進角時間は0に設定される。
そして、上記のステップS8で算出した進角時間が経過すると、駆動出力用タイマをオフにするとともに、新たな割り込み処理(図4(c)に示すタイマ割り込み)が行われ、モータ駆動信号およびPWM信号を出力した後(ステップS18)、メインルーチンに戻る。
次に、これら一連の処理について図5を参照しながら説明する。まず、モータ1が上記のモータ起動処理を経て起動すると、3個のロータ位置検出センサ5からのセンサ信号が制御回路3に取り込まれる。通常は、これらのセンサ信号に同期して駆動信号の状態を変化させることで転流を行っているのであるが、各センサ信号の各エッジでどの駆動信号が転流するかは予め定められており、この規則にしたがって転流制御される。そして、前回のセンサ信号のカウント値から今回のセンサ信号のカウント値を減算してセンサ信号のエッジ間周期を算出するとともに、駆動出力用タイマをスタートさせ、この駆動出力用タイマがオフしたときに転流している。例えばセンサ信号HW(W相コイル13に対応するロータ位置検出センサ5からの信号)の立ち上がりエッジで割り込み処理が実行され、エッジ間周期が算出されるとともに駆動出力用タイマがスタートし、この駆動出力用タイマがオフしたときに再度割り込み処理を実行し、そしてこのタイマのオフをもって転流タイミングを決定して駆動信号およびPWM信号を出力する。
ここで、図6は通常の進角制御時のタイミングチャートであり、例えば時刻t2のときに実行された外部割り込み処理(図4(b)参照)においてスタートさせた駆動出力用タイマがオフすると、時刻t17(t2<t17<t3)のときに端子V−への駆動信号がオフされるとともに端子W−への駆動信号がオンされ、転流制御が実行される。すなわち、各相コイル11〜13の抵抗とインダクタンスによる電流の遅れを補うために、進角αに相当する時間だけ転流タイミングを早めているのである。以下同様に、各時刻(すなわちセンサ信号の入力時)に実行された外部割り込み処理においてそれぞれスタートさせた駆動出力用タイマがオフすると転流制御が逐次実行され、その結果、モータ1が駆動制御されるのである。
一方、図7はセンサ信号が入力された後、このセンサ信号に対応する転流までの間に次のセンサ信号が入力されたときのタイミングチャートであり、時刻t1〜時刻t8までは図6と同様であるから説明は省略する。時刻t9のときにセンサ信号が入力されると、このとき時刻t8のときに入力されたセンサ信号に対応する転流はまだ実行されていなため、制御回路3は、時刻t8のときのセンサ信号に対応する転流は行わないで時刻t9のときのセンサ信号に対応する転流を行い、且つこの転流に対して進角制御を行わないように進角を0°に設定して即座に転流を実行する。なお、次のセンサ信号が入力されず、時刻t8のときのセンサ信号に対応する転流が正常に実行される場合には、図中の時刻t16のときに実行されることになる。ここにおいて、時刻t9のときに上記の進角制御停止フラグはHに設定され、且つモータ1の平均回転速度がクリアされるため、時刻t13までは進角が0°に設定され進角制御が停止されることになるが、時刻t13のときにモータ1の平均回転速度が所定値よりも大きくなることで進角制御停止フラグがLに設定され、以降時刻t1〜t8までと同様の進角制御が再開されることになる。
而して、本実施形態によれば、ロータ位置検出センサ5からのセンサ信号(位置信号)に基づいて進角制御を行っているので、正回転、逆回転ともに最適な進角で転流を行うことができ、また例えば急激な負荷変動によってモータ1の回転速度が急激に増加し、先のセンサ信号に対応する転流を行う前に次のセンサ信号が入力された場合でも、先のセンサ信号に対応する転流は行わないで後のセンサ信号に対応する転流を行い、且つこの転流に対して進角制御を行わないように進角を0°に設定することで、急激な負荷変動にも対応可能な電動機器Aを実現することができる。さらに、負荷変動が比較的少ない場合には、モータ1の低回転時は進角を0°に設定して転流を行い、モータ1の高回転時は進角制御した上で転流を行うので、低回転域から高回転域にかけてモータ効率を向上させた電動機器Aを提供することができる。また、電動工具は負荷変動が大きく、正回転、逆回転の両方の回転駆動が必要であるが、本実施形態によれば、負荷変動および上記両回転に対応可能な効率のよい電動工具を実現することができる。
なお、本実施形態では、電動機器Aの具体例として電動工具を挙げているが、負荷変動が生じるような機器であれば、他のものであってもよい。また、本実施形態では、機器本体が持ち運びできる大きさの電動工具について説明したが、機器本体が持ち運びできないような大きな電動工具であってもよい。
1 モータ(ブラシレスモータ)
2 駆動回路(モータ駆動手段)
3 制御回路(演算手段)
5 ロータ位置検出センサ(位置検知手段)
6 切替スイッチ(切替手段)
A 電動機器

Claims (3)

  1. ブラシレスモータと、当該ブラシレスモータの回転方向を切り替えるための切替手段と、当該切替手段からの切替信号に応じて正転信号または逆転信号を出力する演算手段と、当該演算手段からの正転信号または逆転信号に応じて前記ブラシレスモータを正転または逆転させるモータ駆動手段と、前記ブラシレスモータのロータ位置を検出し、検出したロータ位置に対応する位置信号を前記演算手段に出力する位置検知手段とを備え、前記演算手段が、前記位置検知手段からの位置信号に応じて前記ブラシレスモータの各コイルへの転流パターンを決定するとともに、決定した転流パターンで進角制御を行う電動機器において、前記演算手段は、前記位置検知手段からの位置信号が入力された後、当該位置信号に対応する転流までの間に次の位置信号が入力された場合には、先の位置信号に対応する転流は行わないで後の位置信号に対応する転流を行い、且つ当該転流に対して進角制御を行わないように進角を0°に設定することを特徴とする電動機器。
  2. 前記演算手段は、進角制御を停止させた後であって、前記位置検知手段からの位置信号が入力された後、次の位置信号が入力される前に先の位置信号に対応する転流タイミングが来た場合には、進角制御を再開することを特徴とする請求項1記載の電動機器。
  3. 持ち運びが可能な機器本体に、前記ブラシレスモータと切替手段と演算手段とモータ駆動手段と位置検知手段とを収納してなる電動工具であることを特徴とする請求項1または2の何れか1項に記載の電動機器。
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