JP2004132282A - 圧縮機駆動装置におけるロック検出方法およびその装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】モータに高調波電圧をかけるべくインバータを制御し、電流軌跡から停止位置を検出し、正転方向にモータを電気角90゜回転させるべく、インバータを制御してモータを直流励磁し、再度モータに高調波電圧をかけるべくインバータを制御し、電流軌跡から停止位置を検出し、1回目と2回目の停止位置の差が所定の閾値以下であるか否かに基づいてロックが発生しているか否かを判定する。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、インバータにより制御されるモータによって圧縮機を駆動する装置において圧縮機にロックが発生していることを検出するための方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、インバータにより制御されるモータによって圧縮機を駆動する装置において圧縮機にロックが発生していることを検出するための方法として、モータの中性点電位を検出し、その周期がモータの駆動周期の3倍以外の周波数であることを条件として圧縮機にロックが発生していることを検出する方法が提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
この方法を採用すれば、モータの中性点電位の周期のみに基づいて圧縮機にロックが発生しているか否かを判定することができる。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−197385号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1を採用する場合には、中性点電位を検出するための検出回路が必要であり、またモータの中性点を引き出す必要があるので、コストアップを招いてしまう。
【0006】
また、圧縮機にロックが発生していることは検出することができるが、ロック位置を検出することはできない。したがって、原因の調査を行うためには圧縮機を切開する必要があり、そのため時間および労力を要するという不都合がある。この不都合を解消するために切開を省略すると、原因が不明のままになってしまう。
【0007】
【発明の目的】
この発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、モータの中性点電位を用いることなく圧縮機にロックが発生していることを検出することができ、しかもロック位置をも検出することができる圧縮機駆動装置におけるロック検出方法およびその装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の圧縮機駆動装置におけるロック検出方法は、モータの停止位置を検出した後、この停止位置と異なる位置に動かすべくインバータから出力をモータに供給し、その後、再度モータの停止位置を検出し、両停止位置の差が所定の閾値以下であるか否かを判定し、両停止位置の差が所定の閾値以下であることを条件として圧縮機ロックを検出し、かつ圧縮機のロック位置を検出する方法である。
【0009】
請求項2の圧縮機駆動装置におけるロック検出方法は、モータの停止位置を検出した後、この停止位置を異なる位置に動かすべくインバータから出力をモータに供給し、その後、再度モータの停止位置を検出し、前記の回転方向と逆の回転方向においてこの停止位置と異なる位置に動かすべくインバータから出力をモータに供給し、その後、再度モータの停止位置を検出し、3度の停止位置検出結果の差が所定の閾値以下であるか否かを判定し、3度の停止位置の差が所定の閾値以下であると判定されたことを条件として圧縮機ロックを検出する。
請求項3の圧縮機駆動装置におけるロック検出方法は、モータの停止位置を検出した後、この停止位置を異なる位置に動かすべくインバータから出力をモータに供給し、その後、再度モータの停止位置を検出し、両停止位置の差が所定の閾値以下であるか否かを判定し、両停止位置の差が所定の閾値以下であることを条件として、前記の回転方向と逆の回転方向においてこの停止位置と異なる位置に動かすべくインバータから出力をモータに供給し、その後、再度モータの停止位置を検出し、逆の回転方向についての処理の前後における両停止位置の差が所定の閾値以下であるか否かを判定し、2度目の判定において両停止位置の差が所定の閾値以下であると判定されたことを条件として圧縮機ロックを検出する方法である。
【0010】
請求項4の圧縮機駆動装置におけるロック検出方法は、高調波電圧または電流をモータに印加してモータの停止位置を検出する方法である。
【0011】
請求項5の圧縮機駆動装置におけるロック検出方法は、圧縮機ロックを検出したことに応答して、モータの停止位置から圧縮機のロック位置を検出する方法である。
【0012】
請求項6の圧縮機駆動装置におけるロック検出装置は、モータの停止位置を検出する停止位置検出手段と、この停止位置と異なる位置に動かすべくインバータから出力をモータに供給するようインバータを制御するインバータ制御手段と、インバータ制御手段によるインバータの制御の前後において停止位置検出手段により検出された停止位置を用いて、両停止位置の差が所定の閾値以下であるか否かを判定し、両停止位置の差が所定の閾値以下であることを条件として圧縮機ロックを検出するロック検出手段とを含むものである。
【0013】
請求項7の圧縮機駆動装置におけるロック検出装置は、モータの停止位置を検出する停止位置検出手段と、所定の回転方向においてこの停止位置と異なる位置に動かすべくインバータから出力をモータに供給するようインバータを制御する第1インバータ制御手段と、所定の回転方向と逆の回転方向においてこの停止位置と異なる位置に動かすべくインバータから出力をモータに供給するようインバータを制御する第2インバータ制御手段と、3度の停止位置検出結果の差が所定の閾値以下であるか否かを判定し、3度の停止位置の差が所定の閾値以下であると判定されたことを条件として圧縮機ロックを検出するロック検出手段とを含むものである。
【0014】
請求項8の圧縮機駆動装置におけるロック検出装置は、モータの停止位置を検出する停止位置検出手段と、この停止位置を異なる位置に動かすべくインバータから出力をモータに供給するようインバータを制御する第1インバータ制御手段と、第1インバータ制御手段によるインバータの制御の前後において停止位置検出手段により検出された停止位置を用いて、両停止位置の差が所定の閾値以下であるか否かを判定する第1判定手段と、両停止位置の差が所定の閾値以下であることを示す第1判定手段の判定結果に応答して、前記の回転方向と逆の回転方向においてこの停止位置と異なる位置に動かすべくインバータから出力をモータに供給するようインバータを制御する第2インバータ制御手段と、第2インバータ制御手段によるインバータの制御の前後において停止位置検出手段により検出された停止位置を用いて、両停止位置の差が所定の閾値以下であるか否かを判定し、この判定において両停止位置の差が所定の閾値以下であると判定されたことを条件として圧縮機ロックを検出するロック検出手段とを含むものである。
【0015】
請求項9の圧縮機駆動装置におけるロック検出装置は、前記停止位置検出手段として、高調波電圧または電流をモータに印加してモータの停止位置を検出するものを採用するものである。
【0016】
請求項10の圧縮機駆動装置におけるロック検出装置は、圧縮機ロックを検出したことに応答して、モータ(3)の停止位置から圧縮機(4)のロック位置を検出するロック位置検出手段(5)をさらに含むものである。
【0017】
【作用】
請求項1の圧縮機駆動装置におけるロック検出方法であれば、モータの停止位置を検出した後、この停止位置と異なる位置に動かすべくインバータから出力をモータに供給し、その後、再度モータの停止位置を検出し、両停止位置の差が所定の閾値以下であるか否かを判定し、両停止位置の差が所定の閾値以下であることを条件として圧縮機ロックを検出するのであるから、モータの中性点電位を用いることなく、圧縮機ロックを検出することができ、しかもロック位置の検出をも達成することができる。
【0018】
請求項2の圧縮機駆動装置におけるロック検出方法であれば、モータの停止位置を検出した後、この停止位置を異なる位置に動かすべくインバータから出力をモータに供給し、その後、再度モータの停止位置を検出し、前記の回転方向と逆の回転方向においてこの停止位置と異なる位置に動かすべくインバータから出力をモータに供給し、その後、再度モータの停止位置を検出し、3度の停止位置検出結果の差が所定の閾値以下であるか否かを判定し、3度の停止位置の差が所定の閾値以下であると判定されたことを条件として圧縮機ロックを検出するのであるから、モータの中性点電位を用いることなく、圧縮機ロックを正確に検出することができ、しかもロック位置の検出をも達成することができる。
【0019】
請求項3の圧縮機駆動装置におけるロック検出方法であれば、モータの停止位置を検出した後、この停止位置を異なる位置に動かすべくインバータから出力をモータに供給し、その後、再度モータの停止位置を検出し、両停止位置の差が所定の閾値以下であるか否かを判定し、両停止位置の差が所定の閾値以下であることを条件として、前記の回転方向と逆の回転方向においてこの停止位置と異なる位置に動かすべくインバータから出力をモータに供給し、その後、再度モータの停止位置を検出し、前記逆の回転方向についての処理の前後における両停止位置の差が所定の閾値以下であるか否かを判定し、2度目の判定において両停止位置の差が所定の閾値以下であると判定されたことを条件として圧縮機ロックを検出するのであるから、モータの中性点電位を用いることなく、圧縮機ロックを確実に検出することができ、しかもロック位置の検出をも達成することができる。
【0020】
請求項4の圧縮機駆動装置におけるロック検出方法であれば、高調波電圧または電流をモータに印加してモータの停止位置を検出するのであるから、請求項1から請求項3の何れかと同様の作用を達成することができる。
【0021】
請求項5の圧縮機駆動装置におけるロック検出方法であれば、特別な処理を行うことなく圧縮機ロックを検出したことに応答して、モータの停止位置から圧縮機のロック位置を検出するのであるから、圧縮機のロック位置を検出できるほか、請求項1から請求項4の何れかと同様の作用を達成することができる。
【0022】
請求項6の圧縮機駆動装置におけるロック検出装置であれば、停止位置検出手段によってモータの停止位置を検出し、インバータ制御手段によって、この停止位置と異なる位置に動かすべくインバータから出力をモータに供給するようインバータを制御する。そして、インバータ制御手段によるインバータの制御の前後において停止位置検出手段により検出された停止位置を用いて、ロック検出手段によって、両停止位置の差が所定の閾値以下であるか否かを判定し、両停止位置の差が所定の閾値以下であることを条件として圧縮機ロックを検出することができる。
【0023】
したがって、モータの中性点電位を用いることなく、圧縮機ロックを検出することができ、しかもロック位置の検出をも達成することができる。
【0024】
請求項7の圧縮機駆動装置におけるロック検出装置であれば、停止位置検出手段によりモータの停止位置を検出し、第1インバータ制御手段により所定の回転方向においてこの停止位置と異なる位置に動かすべくインバータから出力をモータに供給するようインバータを制御し、再び停止位置検出手段によりモータの停止位置を検出し、第2インバータ制御手段により所定の回転方向と逆の回転方向においてこの停止位置と異なる位置に動かすべくインバータから出力をモータに供給するようインバータを制御し、再び停止位置検出手段によりモータの停止位置を検出し、ロック検出手段により3度の停止位置検出結果の差が所定の閾値以下であるか否かを判定し、3度の停止位置の差が所定の閾値以下であると判定されたことを条件として圧縮機ロックを検出することができる。
【0025】
したがって、モータの中性点電位を用いることなく、圧縮機ロックを検出することができ、しかもロック位置の検出をも達成することができる。
【0026】
請求項8の圧縮機駆動装置におけるロック検出装置であれば、停止位置検出手段によってモータの停止位置を検出し、第1インバータ制御手段によって、この停止位置を異なる位置に動かすべくインバータから出力をモータに供給するようインバータを制御し、第1インバータ制御手段によるインバータの制御の前後において停止位置検出手段により検出された停止位置を用いて、第1判定手段によって、両停止位置の差が所定の閾値以下であるか否かを判定する。そして、両停止位置の差が所定の閾値以下であることを示す第1判定手段の判定結果に応答して、第2インバータ制御手段によって、前記の回転方向と逆の回転方向においてこの停止位置と異なる位置に動かすべくインバータから出力をモータに供給するようインバータを制御し、第2インバータ制御手段によるインバータの制御の前後において停止位置検出手段により検出された停止位置を用いて、ロック検出手段によって、両停止位置の差が所定の閾値以下であるか否かを判定し、この判定において両停止位置の差が所定の閾値以下であると判定されたことを条件として圧縮機ロックを検出することができる。
【0027】
したがって、モータの中性点電位を用いることなく、圧縮機ロックを確実に検出することができ、しかもロック位置の検出をも達成することができる。
【0028】
請求項9の圧縮機駆動装置におけるロック検出装置であれば、前記停止位置検出手段として、高調波電圧または電流をモータに印加してモータの停止位置を検出するものを採用するのであるから、請求項6または請求項8の何れかと同様の作用を達成することができる。
【0029】
請求項10の圧縮機駆動装置におけるロック検出装置であれば、圧縮機ロックを検出したことに応答して、モータの停止位置から圧縮機のロック位置を検出するロック位置検出手段をさらに含むのであるから、特別な処理を行うことなく圧縮機のロック位置を検出できるほか、請求項6から請求項9の何れかと同様の作用を達成することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、この発明の圧縮機駆動装置におけるロック検出方法およびその装置の実施の形態を詳細に説明する。
【0031】
図1はこの発明のロック検出方法が適用される圧縮機駆動装置の構成を示すブロック図である。
【0032】
この圧縮機駆動装置は、直流電源1を入力とするインバータ2の出力をモータ3に供給し、モータ3と圧縮機4とを連結している。そして、モータ電流およびモータ電圧からモータ3の回転子の磁極位置を検出するとともに、検出した磁極位置を基準としてインバータ2を制御するインバータ制御部5とを有している。
【0033】
このインバータ制御部5は、モータ3を制御するためにインバータ2を制御する通常の処理を行うとともに、ロック検出のための処理を行うようにしている。なお、モータ3を制御するためにインバータ2を制御する通常の処理は従来公知であるから、説明を省略する。
【0034】
図2はロック検出のための処理の一例を説明するフローチャートである。
【0035】
ステップSP1において、モータ3に高調波電圧をかけるべくインバータ2を制御し、電流軌跡から停止位置を検出し、ステップSP2において、正転方向にモータ3を電気角90゜回転させるべく、インバータ2を制御してモータ3を直流励磁し、ステップSP3において、再度モータ3に高調波電圧をかけるべくインバータ2を制御し、電流軌跡から停止位置を検出し、ステップSP4において、1回目と2回目の停止位置の差が所定の閾値以下であるか否かを判定する。
【0036】
そして、1回目と2回目の停止位置の差が所定の閾値以下であると判定された場合には、ステップSP5において、ロック検出を報知し、逆に1回目と2回目の停止位置の差が所定の閾値よりも大きいと判定された場合には、ステップSP6において、ロックでないことを報知する。
【0037】
さらに説明する。
【0038】
モータ3として、図3に示すように回転子の内部に永久磁石を埋め込んでなるブラシレスDCモータを採用すれば、d軸、q軸が図示のようになり、d軸インダクタンスLd、q軸インダクタンスLqの大きさが互いに異なる。
【0039】
そして、例えば、任意の周波数の電圧ベクトルを回転させ、モータ3の固定子巻線に流れる電流を3相−2相変換すれば、モータ電流の一次調波成分の1回転中のベクトル軌跡が図4に示すように得られる。このベクトル軌跡から分かるように、電流振幅が異なるのであるから、楕円のベクトル軌跡の長径方向から回転子の停止位置を検出することができる。また、巻線抵抗RがωLd、ωLqよりも著しく小さくなるような高調波電圧を印加すれば電流軌跡の長径方向がq軸方向と一致する。
【0040】
したがって、簡単に、かつ精度よく停止位置を検出することができる。
【0041】
そして、直流励磁によって回転子の位置を変化させるようインバータ2を制御した前後の停止位置の差が所定の閾値以下であるか否かも基づいて、圧縮機4がロックしている状態か否かを簡単に判定することができる。
【0042】
図5はロック検出のための処理の他の例を説明するフローチャートである。
【0043】
ステップSP1において、モータ3に高調波電圧をかけるべくインバータ2を制御し、電流軌跡から停止位置を検出し、ステップSP2において、正転方向にモータ3を電気角90゜回転させるべく、インバータ2を制御してモータ3を直流励磁し、ステップSP3において、再度モータ3に高調波電圧をかけるべくインバータ2を制御し、電流軌跡から停止位置を検出し、ステップSP4において、1回目と2回目の停止位置の差が所定の閾値以下であるか否かを判定する。
【0044】
そして、1回目と2回目の停止位置の差が所定の閾値よりも大きいと判定された場合には、ステップSP5において、ロックでないことを報知する。
【0045】
逆に、1回目と2回目の停止位置の差が所定の閾値以下であると判定された場合には、ステップSP6において、逆転方向にモータ3を電気角90゜回転させるべく、インバータ2を制御してモータ3を直流励磁し、ステップSP7において、再度モータ3に高調波電圧をかけるべくインバータ2を制御し、電流軌跡から停止位置を検出し、ステップSP8において、1回目と3回目の停止位置の差(または2回目と3回目の停止位置の差)が所定の閾値以下であるか否かを判定する。
【0046】
そして、1回目と2回目の停止位置の差が所定の閾値よりも大きいと判定された場合には、ステップSP9において、ロックでないことを報知する。
【0047】
逆に、1回目と2回目の停止位置の差が所定の閾値以下であると判定された場合には、ステップSP10において、ロック検出を報知する。
【0048】
したがって、この場合には、正転方向と逆転方向とにおいて停止位置が実質的に変化しなかった場合(両停止位置の差が所定の閾値以下である場合)にのみ圧縮機4のロックを検出することができ、例えば、正転方向には圧縮機負荷が著しく大きくてモータ3が回転できない場合であっても、逆転方向にモータ3が回転できる場合には、圧縮機4のロックではないと判定することができる。
【0049】
上記の何れの例においても、ロック判定のために停止位置を検出しているのであるから、ロック検出を報知した場合には、停止位置が既に得られており、したがって、特別の処理を行うことなく、ロック位置検出を達成することができる。この結果、圧縮機4を切開することなく、圧縮機4のロックを判定し、しかも故障箇所を推定することができる。
【0050】
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、例えば、正転および逆転を行わせてそれぞれの前後における停止位置を検出し(換言すれば、3回停止位置を検出し)、3度の停止位置の差が所定の閾値以下である(3つの停止位置のそれぞれの差が全て所定の閾値以下である)ことを条件として圧縮機4のロックを検出することができる。
【0051】
もちろん、圧縮機4のロック位置検出は、モータ3の停止位置から簡単に検出することができる。
【0052】
【発明の効果】
請求項1の発明は、モータの中性点電位を用いることなく、圧縮機ロックを検出することができ、しかもロック位置の検出をも達成することができるという特有の効果を奏する。
【0053】
請求項2の発明は、モータの中性点電位を用いることなく、圧縮機ロックを確実に検出することができ、しかもロック位置の検出をも達成することができるという特有の効果を奏する。
【0054】
請求項3の発明は、モータの中性点電位を用いることなく、圧縮機ロックを確実に検出することができ、しかもロック位置の検出をも達成することができるという特有の効果を奏する。
【0055】
請求項4の発明は、請求項1から請求項3の何れかと同様の効果を奏する。
【0056】
請求項5の発明は、特別な処理を行うことなく圧縮機のロック位置を検出できるほか、請求項1から請求項4の何れかと同様の効果を奏する。
【0057】
請求項6の発明は、モータの中性点電位を用いることなく、圧縮機ロックを検出することができ、しかもロック位置の検出をも達成することができるという特有の効果を奏する。
【0058】
請求項7の発明は、モータの中性点電位を用いることなく、圧縮機ロックを確実に検出することができ、しかもロック位置の検出をも達成することができるという特有の効果を奏する。
【0059】
請求項8の発明は、モータの中性点電位を用いることなく、圧縮機ロックを確実に検出することができ、しかもロック位置の検出をも達成することができるという特有の効果を奏する。
【0060】
請求項9の発明は、請求項6から請求項8の何れかと同様の効果を奏する。
【0061】
請求項10の発明は、特別な処理を行うことなく圧縮機のロック位置を検出できるほか、請求項6から請求項9の何れかと同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のロック検出方法が適用される圧縮機駆動装置の構成を示すブロック図である。
【図2】ロック検出のための処理の一例を説明するフローチャートである。
【図3】ブラシレスDCモータを示す概略図である。
【図4】回転子停止時の電流軌跡を示す図である。
【図5】ロック検出のための処理の一例を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
2 インバータ 3 モータ
4 圧縮機 5 インバータ制御部
Claims (10)
- インバータ(2)により制御されるモータ(3)によって圧縮機(4)を駆動する装置において、
モータ(3)の停止位置を検出した後、この停止位置と異なる位置に動かすべくインバータ(2)から出力をモータ(3)に供給し、その後、再度モータ(3)の停止位置を検出し、両停止位置の差が所定の閾値以下であるか否かを判定し、両停止位置の差が所定の閾値以下であることを条件として圧縮機ロックを検出し、かつ圧縮機のロック位置を検出することを特徴とする圧縮機駆動装置におけるロック検出方法。 - インバータ(2)により制御されるモータ(3)によって圧縮機(4)を駆動する装置において、
モータ(3)の停止位置を検出した後、この停止位置を異なる位置に動かすべくインバータ(2)から出力をモータ(3)に供給し、その後、再度モータ(3)の停止位置を検出し、前記の回転方向と逆の回転方向においてこの停止位置と異なる位置に動かすべくインバータ(2)から出力をモータ(3)に供給し、その後、再度モータ(3)の停止位置を検出し、3度の停止位置検出結果の差が所定の閾値以下であるか否かを判定し、3度の停止位置の差が所定の閾値以下であると判定されたことを条件として圧縮機ロックを検出することを特徴とする圧縮機駆動装置におけるロック検出方法。 - インバータ(2)により制御されるモータ(3)によって圧縮機(4)を駆動する装置において、
モータ(3)の停止位置を検出した後、この停止位置を異なる位置に動かすべくインバータ(2)から出力をモータ(3)に供給し、その後、再度モータ(3)の停止位置を検出し、両停止位置の差が所定の閾値以下であるか否かを判定し、両停止位置の差が所定の閾値以下であることを条件として、前記の回転方向と逆の回転方向においてこの停止位置と異なる位置に動かすべくインバータ(2)から出力をモータ(3)に供給し、その後、再度モータ(3)の停止位置を検出し、逆の回転方向についての処理の前後における両停止位置の差が所定の閾値以下であるか否かを判定し、2度目の判定において両停止位置の差が所定の閾値以下であると判定されたことを条件として圧縮機ロックを検出することを特徴とする圧縮機駆動装置におけるロック検出方法。 - 高調波電圧または電流をモータ(3)に印加してモータ(3)の停止位置を検出する請求項1から請求項3の何れかに記載の圧縮機駆動装置におけるロック検出方法。
- 圧縮機ロックを検出したことに応答して、モータ(3)の停止位置から圧縮機(4)のロック位置を検出する請求項1から請求項4の何れかに記載の圧縮機駆動装置におけるロック検出方法。
- インバータ(2)により制御されるモータ(3)によって圧縮機(4)を駆動する装置において、
モータ(3)の停止位置を検出する停止位置検出手段(5)と、この停止位置と異なる位置に動かすべくインバータ(2)から出力をモータ(3)に供給するようインバータ(2)を制御するインバータ制御手段(5)と、インバータ制御手段(5)によるインバータ(2)の制御の前後において停止位置検出手段(5)により検出された停止位置を用いて、両停止位置の差が所定の閾値以下であるか否かを判定し、両停止位置の差が所定の閾値以下であることを条件として圧縮機ロックを検出するロック検出手段(5)とを含むことを特徴とする圧縮機駆動装置におけるロック検出装置。 - インバータ(2)により制御されるモータ(3)によって圧縮機(4)を駆動する装置において、
モータ(3)の停止位置を検出する停止位置検出手段(5)と、所定の回転方向においてこの停止位置と異なる位置に動かすべくインバータ(2)から出力をモータ(3)に供給するようインバータ(2)を制御する第1インバータ制御手段(5)と、所定の回転方向と逆の回転方向においてこの停止位置と異なる位置に動かすべくインバータ(2)から出力をモータ(3)に供給するようインバータ(2)を制御する第2インバータ制御手段(5)と、3度の停止位置検出結果の差が所定の閾値以下であるか否かを判定し、3度の停止位置の差が所定の閾値以下であると判定されたことを条件として圧縮機ロックを検出するロック検出手段(5)とを含むことを特徴とする圧縮機駆動装置におけるロック検出装置。 - インバータ(2)により制御されるモータ(3)によって圧縮機(4)を駆動する装置において、
モータ(3)の停止位置を検出する停止位置検出手段(5)と、所定の回転方向においてこの停止位置と異なる位置に動かすべくインバータ(2)から出力をモータ(3)に供給するようインバータ(2)を制御する第1インバータ制御手段(5)と、第1インバータ制御手段(5)によるインバータ(2)の制御の前後において停止位置検出手段(5)により検出された停止位置を用いて、両停止位置の差が所定の閾値以下であるか否かを判定する第1判定手段(5)と、両停止位置の差が所定の閾値以下であることを示す第1判定手段(5)の判定結果に応答して、所定の回転方向と逆の回転方向においてこの停止位置と異なる位置に動かすべくインバータ(2)から出力をモータ(3)に供給するようインバータ(2)を制御する第2インバータ制御手段(5)と、第2インバータ制御手段(5)によるインバータ(2)の制御の前後において停止位置検出手段(5)により検出された停止位置を用いて、両停止位置の差が所定の閾値以下であるか否かを判定し、この判定において両停止位置の差が所定の閾値以下であると判定されたことを条件として圧縮機ロックを検出するロック検出手段(5)とを含むことを特徴とする圧縮機駆動装置におけるロック検出装置。 - 前記停止位置検出手段(5)は、高調波電圧または電流をモータ(3)に印加してモータ(3)の停止位置を検出するものである請求項5から請求項7の何れかに記載の圧縮機駆動装置におけるロック検出装置。
- 圧縮機ロックを検出したことに応答して、モータ(3)の停止位置から圧縮機(4)のロック位置を検出するロック位置検出手段(5)をさらに含む請求項6から請求項9の何れかに記載の圧縮機駆動装置におけるロック検出装置。
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