JP2010200263A - アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】所定の位相変化を得ることができ、チョーク回路の設置に伴う反射素子の大型化を防ぎ、反射素子の設計自由度を高める。
【解決手段】PINダイオード30のインピーダンスだけでなく、PINダイオード30の周辺に設置されたスタブ32−1,32−2等の配線パターンを考慮して、パッチ31の入力インピーダンスZantennaを決定し、これによって設計したパッチ31をアンテナ素子として用いる。また、ミリ波帯信号が制御回路38へ侵入することを防ぐためのチョーク回路39を、パッチ31の直下の誘電体基板33−1〜33−3に形成する。これにより、PINダイオード30のON及びOFF時に、180°の位相変化を精度高く得ることができると共に、チョーク回路のために必要な新たな面積を反射素子3に設ける必要がない。
【選択図】図3

Description

本発明は、ミリ波帯通信やレーダー等に用いるアンテナ装置に関し、特に、電子的にビームを形成するリフレクトアレーアンテナに関する。
従来、ミリ波帯通信やレーダー等に用いる送受信用のアンテナ装置として、送受信ビームを電子的に走査可能な電子走査型リフレクトアレーアンテナ(以下、リフレクトアレーアンテナという。)が知られている。
図1は、リフレクトアレーアンテナの概略構成を示す側面図であり、図2は、図1に示すリフレクトアレーアンテナにおける反射素子の配列を示す図である。このリフレクトアレーアンテナ1は、複数の反射素子3がアレー状に配置された反射素子アレー2と、一次放射器4とを備えて構成される。一次放射器4から放射された電磁波の球面波は、各反射素子3にて反射するときに、所定の反射位相に調節されることによって、所望の波面に変換される。この反射位相が電子的に調節されることにより、送受信ビームの電子走査が可能となる。
反射位相を電子的に調節する手法として、スイッチングデバイスを用いて反射位相を量子化し離散的に制御するものがある。例えば、非特許文献1の手法では、MEMS(Microelectromechanical System)を利用することにより、反射位相の変化量(位相変化量)を5ビットで量子化している。すなわち、2個の離散的な位相変化量を得ている。また、非特許文献2の手法では、スイッチングデバイスとして4個のPINダイオードを用いることにより、位相変化量を2ビットで量子化している。すなわち、2個の離散的な位相変化量を得ている。
このような離散的な位相変化量を実現する反射素子を制御するため、それに必要な配線数は、位相変化量をnビットで量子化する場合、1個の反射素子に対してn本となる。すなわち、量子化ビット数が大きいほど緻密な制御が可能になるが、制御のために必要な配線数は多くなる。一般に、図1に示した反射素子3の間隔は、送受信信号の半波長から1波長程度であり、反射素子3自体のサイズも半波長から1波長程度である。このため、反射素子3の間隔及びサイズの条件を満たすミリ波帯のリフレクトアレーアンテナ1を実現するとすると、各反射素子3の制御に必要な配線は密になり、引き回しが難しくなる。さらに、反射素子3の数が多い場合、例えば、反射素子3の数が10,000(m=10,000)の場合、量子化ビット数を5(n=5)とすると、m×n=50,000本という多大な数の配線が必要となる。
このように、間隔及びサイズの条件を満たす多数の反射素子3を配置してリフレクトアレーアンテナ1を構成し、量子化ビット数を大きくして緻密な制御を行う場合には、反射素子3において配線を行うためのスペースを確保することが難しくなり、配線を行うためのコストも高くなる。したがって、ハードウェアの複雑さ(製作コスト)の観点からは、量子化ビット数は小さい方がよい。
ところで、ハードウェアを簡易な構成にすると共に、量子化ビット数を小さくした例として、特許文献1のリフレクトアレーアンテナが知られている。このリフレクトアレーアンテナの反射素子は、スイッチングデバイスとして3端子素子を用いており、1ビットの量子化を行うことにより、2個の離散的な位相変化量を得ている。
一般に、リフレクトアレーアンテナでは、スイッチングデバイスのON時のインピーダンスZonと、OFF時のインピーダンスZoffとは、それぞれZon=0,Zoff=∞であることが理想的である。このようなインピーダンスのスイッチングデバイスによって、ONとOFFを切り換えた時に180°の位相変化(1ビット量子化)を得ることができる。しかしながら、スイッチングデバイスは、特に高周波になると、このような理想的なインピーダンスの値になることはなく、インピーダンスZon,Zoffは、共に0と∞との間の値になる。したがって、無条件に180°の位相変化を得ることはできない。
そこで、特許文献1では、理想的な特性のインピーダンスをもたないスイッチングデバイスを用いた場合であっても180°の位相変化を得るために、アンテナ素子のインピーダンスが実際のインピーダンスZon及びZoffに基づいて所定の値に設定されるように、反射素子を構成している。すなわち、アンテナ素子のインピーダンスZantennaが以下の式を満足するように、アンテナ素子が設計される。
Zantenna=√(ZonZoff) ・・・(1)
ここで、*は複素共役を示す。この式は、信号源インピーダンスと負荷インピーダンスとの間の複素反射係数に関する式から導かれたものである。すなわち、アンテナを信号源、スイッチングデバイスを負荷とした場合に、スイッチングデバイスがONのときの複素反射係数とOFFのときの複素反射係数とが、符号が反対で絶対値が等しいときに、式(1)が得られる。具体的に説明すると以下のようになる。スイッチングデバイスがONのときの複素反射係数Γonは、以下の式で表される。
Γon=(Zon−Zantenna)/(Zon+Zantenna) ・・・(2)
同様に、スイッチングデバイスがOFFのときの複素反射係数Γoffは、以下の式で表される。
Γoff=(Zoff−Zantenna)/(Zoff+Zantenna) ・・・(3)
ここで、複素反射係数の関係が以下の式を満たす場合は、反射位相が180°異なることになる。
Γon=−Γoff ・・・(4)
これを整理すると、式(1)が得られる。
これにより、スイッチングデバイスがON及びOFFすることによって、反射位相が180°変化し、180°の位相変化を得ることができる。つまり、特許文献1によれば、1ビットで反射位相を量子化可能な反射素子を構成することができる。ここでは、スイッチングデバイスとして3端子素子であるFETスイッチを用いており、アンテナ素子としてマイクロストリップパッチ素子を用いている。
米国特許出願公開2006/0109176号明細書
J. Perruisseau-Carrier and A. K. Skrivervik, "Monolithic MEMS-based reflectarray cell digitally reconfigurable over a 360° phase range," IEEE Antennas and Wireless Propagation Letters, vol. 7, pp. 138-141, 2008. M. Barba, E. Carrasco, J. E. Page, and J. A Encinar, "Electronic controllable reflectarray elements in X band," Frequenz, vol.61, pp. 203-206, 2007.
このように、特許文献1では、リフレクトアレーアンテナの反射素子によって、1ビットで反射位相を量子化することができる。しかしながら、ミリ波帯(例えば、60GHz以上)の通信やレーダーに用いるリフレクトアレーアンテナに、特許文献1の反射素子を適用した場合には、以下に示す2つの課題が想定される。
第1の課題は、スイッチングデバイスのインピーダンスZon及びZoffのみを用いてアンテナ素子を設計すると、所望の動作を期待できないということである。これは、アンテナ素子のインピーダンスZantennaは、スイッチングデバイス周辺の配線パターン(アンテナ素子以外の伝送線路)の影響を受けてしまい、アンテナ素子の設計条件である前述の式(1)では不十分だからである。
第2の課題は、スイッチングデバイスとして2端子素子を用いた場合に、チョーク回路を設ける必要があり、その設置スペースが必要になるということである。チョーク回路は、スイッチングデバイスをON/OFFする制御回路へ、ミリ波帯信号が侵入することを避ける目的で設置される。前述のとおり、反射素子の間隔は、半波長から1波長程度であり、1個の反射素子あたりの面積は、半波長から1波長四方程度である。例えば、ミリ波帯の通信が60GHzで行われるとすると、反射素子の間隔は、2.5〜5mm程度であり、反射素子の面積は、2.5〜5mm四方程度である。つまり、半波長から1波長四方の面積内に、アンテナ素子、スイッチングデバイス及び制御のために必要な配線を収める必要がある。このような実装面積の観点からすると、スイッチングデバイスは、3端子素子よりもサイズの小さい2端子素子の方が好ましい。しかしながら、スイッチングデバイスとして2端子素子を用いる場合には、制御回路にミリ波帯信号が侵入しないようにするためのチョーク回路が必要となる。そこで、チョーク回路の設置に伴って、反射素子に新たな面積を確保しなくても済む工夫が必要となる。
そこで、本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、2端子素子のスイッチングデバイスを含む反射素子を備えたアンテナ装置において、所定の位相変化を得ることができ、チョーク回路の設置に伴う反射素子の大型化を防ぐと共に、反射素子の設計自由度を高めることが可能なアンテナ装置を提供することにある。
本発明者らは、前記第1の課題を解決すべく鋭意検討を行った。その結果、アンテナ素子の入力インピーダンスを、スイッチングデバイスの入力インピーダンスのみに基づいて決定するのではなく、これに加えて、スイッチングデバイスの周辺の配線パターンの分布定数回路を考慮した、総合的な入力インピーダンスに基づいて決定する必要があることを見出した。具体的な式を以下に示す。
Zantenna=√(Zon_totalZoff_total) ・・・(5)
ここで、Zon_total,Zoff_totalは、スイッチングデバイスがON,OFFしたときのスイッチングデバイス及びその周辺の配線パターンを考慮した総合的な入力インピーダンスである。このようにして決定された入力インピーダンスをもつアンテナ素子を用いることにより、スイッチングデバイスのON及びOFF時に、所定の位相変化を精度高く得ることができる。
また、本発明者らは、前記第2の課題を解決するため、アンテナ素子を形成した基板の層の下に、さらに基板によって複数の層を積層して反射素子を形成する。これらの複数の層を利用して、アンテナ素子の直下にチョーク回路を形成することを見出した。これにより、チョーク回路の設置に伴い、反射素子の反射面に新たな面積を確保しなくても済み、反射素子の大型化を防ぐことができる。
すなわち、本発明によるアンテナ装置は、複数の反射素子が電磁波を所定の位相で反射するアンテナ装置において、前記反射素子が、複数の誘電体基板を積層して構成され、第1の層に、アンテナ素子と、前記アンテナ素子に接続された第1のスタブと、第2のスタブと、前記第1のスタブと第2のスタブとの間に実装された2端子素子のスイッチングデバイスとが形成され、他の層に、前記アンテナ素子に接続されたチョーク回路が形成され、前記アンテナ素子の入力インピーダンスを、前記スイッチングデバイスが実装された第1のスタブ及び第2のスタブにおける、前記スイッチングデバイスがONのときの入力インピーダンスと、前記スイッチングデバイスがOFFのときの入力インピーダンスとに基づいて設定されたインピーダンスとする、ことを特徴とする。
また、本発明によるアンテナ装置は、前記チョーク回路が、前記第1の層に形成されたアンテナ素子に接続され、前記他の層を貫通するヴィアと、前記ヴィアに接続され、前記他の層に形成された金属体とを有し、前記金属体が形成された他の層には、前記金属体との間を所定のギャップによって隔離し、かつ接地された他の金属体が形成されている、ことを特徴とする。
また、本発明によるアンテナ装置は、前記ヴィアが、前記アンテナ素子の略中心に接続され、前記第1の層に対して前記他の層を垂直に貫通しており、前記他の層に形成された金属体が、前記ヴィアを中心にして対称性のある円盤状をなし、前記ギャップが、前記ヴィアを中心にして対称性のあるリング状をなしている、ことを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、所定の位相変化を得ることができ、反射素子の大型化を防ぐことができる。また、アンテナ素子のインピーダンスに合わせて、アンテナ素子周辺に存在する部材のインピーダンスを決定することができるから、反射素子の設計自由度を高めることが可能となる。
リフレクトアレーアンテナの概略構成を示す側面図である。 反射素子の配列を示す図である。 本発明の実施形態によるリフレクトアレーアンテナに用いる反射素子の層構成を示す横立面図である。 (1)レイヤ1のパターン形状を示す図である。(2)レイヤ2のパターン形状を示す図である。(3)レイヤ3のパターン形状を示す図である。 PINダイオード、スタブ及びヴィアの等価回路を説明する図である。 反射素子のチョーク回路を説明する図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて詳細に説明する。
図3は、本発明の実施形態によるリフレクトアレーアンテナ1に用いる反射素子3の層構成を示す横立面図である。この反射素子3は、PINダイオード30、パッチ31、スタブ(短絡スタブ)32−1,32−2、誘電体基板33−1〜33−3、ヴィア34−1,34−2、金属体35−1,35−2,36,37−1,37−2を備えて構成される。また、反射素子3は、金属体37−1,37−2を介して制御回路38に接続されている。PINダイオード30は、2端子素子のスイッチングデバイスであり、アノードがスタブ32−1に接続され、カソードがスタブ32−2に接続されている。パッチ31はアンテナ素子であり、マイクロストリップパッチ素子が用いられる。制御回路38は、PINダイオード30をON/OFF制御するためのバイアス回路であり、制御電圧を印加する。
誘電体基板33−1〜33−3は3層の誘電体層を形成する。これらの材質は、例えばテフロン(登録商標)であり、3層とも同じであってもよいし、異なってもよい。また、パッチ31及びスタブ32−1,32−2は金属体からなり、エッチングまたは蒸着によって誘電体基板33−1上に、レイヤ1としてパターン形成されている。また、金属体35−1,35−2もエッチング等によって誘電体基板33−1,33−2の間に、レイヤ2としてパターン形成されている。また、金属体36もエッチング等によって誘電体基板33−2,33−3の間に、レイヤ3としてパターン形成されている。また、金属体37−1,37−2もエッチング等によって誘電体基板33−3下に、レイヤ4としてパターン形成されている。レイヤ1は誘電体基板33−1の上部(一次放射器4方向)に存在し、レイヤ2は誘電体基板33−1,33−2の間に存在し、レイヤ3は誘電体基板33−2,33−3の間に存在し、レイヤ4は誘電体基板33−3の下部(制御回路38方向)に存在する。つまり、反射素子3は、複数の層が積層された多層構造になっている。
反射素子3において、レイヤ1が存在する面が、一次放射器4からの電磁波を反射する反射面である。
ヴィア34−1,34−2において、中央部は空洞であり、周辺部は金属体からなる円筒状に形成されている。中央部の空洞には、樹脂または金属が充填されていてもよい。ヴィア34−1,34−2は、誘電体基板33−1〜33−3及びレイヤ1〜レイヤ4を垂直に貫通している。ヴィア34−1の金属体は、レイヤ1のパッチ31、レイヤ2の金属体35−2、レイヤ3の金属体36、及びレイヤ4の金属体37−2に接続されている。また、ヴィア34−2の金属体は、レイヤ1のスタブ32−2、レイヤ2の金属体35−1、及びレイヤ4の金属体37−1に接続されている。前述した金属体は、例えば銅である。
反射素子3を上から(一次放射器4側から)見たときの四方サイズは、2.5〜5mmである。誘電体基板33−1の層厚サイズh1は約0.254mmであり、誘電体基板33−2の層厚サイズh2は約0.06〜0.07mmであり、誘電体基板33−3の層厚サイズh3は約0.876mmである。反射素子3における誘電体基板33−1〜33−3を含むレイヤ1からレイヤ4までの高さは約1.2mmである。
図4(1)〜(3)は、それぞれレイヤ1〜レイヤ3のパターン形状を示す図である。図4(1)〜(3)に示すように、レイヤ1を形成するパッチ31及びスタブ32、レイヤ2を形成する金属体35−1,35−2、及び、レイヤ3を形成する金属体36は、エッチングまたは蒸着によって、それぞれのパターンが形成される。
図4(1)に示すように、レイヤ1において、パッチ31は、四角形盤状をなしており、その中央にはヴィア34−1による空洞が存在する。パッチ31の一辺の中央部は、長方形盤状のスタブ32−1の一端に接続されている。スタブ32−1の他端は、PINダイオード30を介して長方形盤状のスタブ32−2の一端に接続されており、スタブ32−2の他端は、ヴィア34−2の金属体に接続されている。このように、PINダイオード30は、スタブ32の途中が分割されたスタブ32−1とスタブ32−2との間に接続され、間隙を設けた箇所に実装されている。スタブ32−1,32−2は、スイッチングデバイスであるPINダイオード30周辺の配線パターンとなる。
パッチ31のサイズaは約1.9mm、bは約1.5mmであり、スタブ32−1,32−2及びPINダイオード30のサイズcは約0.9mmである。
図4(2)に示すように、レイヤ2において、金属体35−1は、四角形盤状をなしており、ヴィア34−2による空洞が存在し、金属体35−2との間でリング状のギャップが設けられている。また、この金属体35−1は接地されている(図示なし)。金属体35−2は、円盤状をなしており、その中央にはヴィア34−1による空洞が存在する。
図4(3)に示すように、レイヤ3において、金属体36は、円盤状をなしており、その中央にはヴィア34−1による空洞が存在する。また、レイヤ3には、ヴィア34−2による金属体及び空洞が存在する。
〔アンテナ素子の入力インピーダンス〕
図3に示した反射素子3のパッチ31は、アンテナ素子として、その入力インピーダンスZantenna(図4(1)を参照)が以下の式を満たすように設計される。
Zantenna=√(Zon_stubZoff_stub) ・・・(6)
ここで、Zon_stub,Zoff_stubは、スタブ32−1がパッチ31に接続されているところからみた、PINダイオード30がON,OFFしたときのPINダイオード30を含むスタブ32(32−1,32−2)の入力インピーダンスである。この式(6)は、前述した式(1)と同様に、信号源インピーダンスと負荷インピーダンスとの間の複素反射係数に関する式から導かれたものである。この式を満たすパッチ31を用いることにより、PINダイオード30がON及びOFFすることによって、反射素子3は、反射位相が180°変化し、180°の位相変化を得ることができる。つまり、1ビットで反射位相を量子化可能な反射素子3を構成することができる。
図5は、PINダイオード30、スタブ32−1,32−2及びヴィア34−2の等価回路を説明する図である。入力インピーダンスZon_stub,Zoff_stubについて、図5に示す等価回路を用いて説明する。Zs1,Zs2は、それぞれスタブ32−1,32−2線路の特性インピーダンスであり、βs1,βs2は、それぞれスタブ32−1,32−2線路の位相定数であり、l1,l2は、それぞれスタブ32−1,32−2線路の長さである。Lviaは、ヴィア34−2のインダクタンスである。ヴィア34−2の一端は、レイヤ2の金属体35−1を介して接地されている。PINダイオード30は、ON時には、抵抗成分RとインダクタンスLとが直列接続された回路と等価になり、OFF時には、キャパシタンスCとインダクタンスLとが直列接続された回路と等価になる。
これにより、PINダイオード30がONしたときの入力インピーダンスZon_stubは、スタブ32−1の長さl1、特性インピーダンスZs1及び位相定数βs1、PINダイオード30の抵抗成分R及びインダクタンスL、スタブ32−2の長さl2、特性インピーダンスZs2及び位相定数βs2、並びに、ヴィア34−2のインダクタンスLviaにより決定される。また、PINダイオード30がOFFしたときの入力インピーダンスZoff_stubは、スタブ32−1の長さl1、特性インピーダンスZs1及び位相定数βs1、PINダイオード30のキャパシタンスC及びインダクタンスL、スタブ32−2の長さl2、特性インピーダンスZs2及び位相定数βs2、並びに、ヴィア34−2のインダクタンスLviaにより決定される。
ここで、特性インピーダンスZs1,Zs2及び位相定数βs1,βs2は、スタブ32−1,32−2の幅によっても決定されるから、その幅を変更することによって、入力インピーダンスZon_stub,Zoff_stubの値を変更することができる。つまり、反射素子3を実装する際に1個の反射素子3に許容される面積の範囲内で、スタブ32−1,32−2の幅を変更することにより、入力インピーダンスZon_stub,Zoff_stubの値を自由に設定することができる。同様に、1個の反射素子3に許容される面積の範囲内で、スタブ32−1,32−2の長さl1,l2を変更することによっても、入力インピーダンスZon_stub,Zoff_stubの値を自由に設定することができる。
このように、本発明の実施形態による反射素子3によれば、アンテナ素子であるパッチ31の入力インピーダンスZantennaを所定の値にするために、PINダイオード30が実装されるスタブ32−1,32−2の幅、長さl1,l2を設定して、入力インピーダンスZon_stub,Zoff_stubを調整することができる。すなわち、パッチ31の入力インピーダンスZantennaに適合したスタブ32−1,32−2を、その幅及び長さを選定することによって設計することができるから、反射素子3の設計自由度を高めることができる。また、ヴィア34−2の太さを変更することによっても、入力インピーダンスZon_stub,Zoff_stubの値が影響を受けて変動する。したがって、これらも考慮して、反射素子3を設計することができるから、その設計自由度を高めることができる。つまり、本発明の実施形態では、アンテナ素子であるパッチ31の入力インピーダンスZantennaに合わせて、入力インピーダンスZon_stub,Zoff_stubを調整し、スタブ32−1,32−2及びヴィア34−2も含めて総合的に設計することができるから、反射素子3の設計自由度を一層高めることができる。尚、以下に説明するチョーク回路の存在によっても、パッチ31の素子の入力インピーダンスZantennaの値が影響を受けて変動する。したがって、これも考慮してパッチ31を設計し、反射素子3を設計することができるから、その設計自由度を一層高めることができる。
また、本発明の実施形態では、スイッチングデバイスであるPINダイオード30だけでなく、その周辺の配線パターン(スタブ32−1,32−2及びヴィア34−2)も考慮した式(6)を満たすように反射素子3を設計することができる。これにより、スイッチングデバイスのインピーダンスのみを考慮して設計していた従来に比べ、所定の位相変化を精度高く得ることが可能となる。
〔チョーク回路〕
ところで、図3〜図5に示した反射素子3においては、PINダイオード30をON/OFF制御する制御回路38へミリ波帯信号が侵入しないようにするためのチョーク回路が必要である。一次放射器4からのミリ波帯信号がパッチ31で受信され、パッチ31、スタブ32、PINダイオード30、レイヤ2の金属体35にミリ波帯信号が流れている。チョーク回路は、このミリ波帯信号が制御回路38へ侵入しないようにするため、PINダイオード30のアノード側に設けられている。
図3において、チョーク回路は、レイヤ1におけるパッチ31のほぼ中央に設けられたヴィア34−1の一端から、レイヤ2,3を介してレイヤ4における金属体37−2のほぼ中央に設けられたヴィア34−1の他端までの間の部材により構成される。すなわち、チョーク回路は、パッチ31の直下(誘電体基板33−1におけるパッチ31の位置から垂直な下方向に、そのパッチ31の位置に対応した付近)に設けられている。つまり、パッチ31と制御回路38との間に設けられ、パッチ31及び制御回路38に接続されている。チョーク回路を構成するヴィア34−1は、レイヤ2において円盤状の金属体35−2のほぼ中央を貫通し、レイヤ3において金属体35−2の直径よりも大きい円盤状の金属体36のほぼ中央を貫通している。
図6は、反射素子3のチョーク回路を説明する図である。チョーク回路39は、インダクタンス及びキャパシタンスを有した回路である。前述のとおり、その一端は、PINダイオード30のアノード側にスタブ32−1及びパッチ31を介して接続され、他端が制御回路38に接続されている。チョーク回路39のインダクタンス及びキャパシンタンスは、レイヤ1〜4におけるヴィア34−1、レイヤ2における金属体35−1,35−2、レイヤ3における金属体36、及びレイヤ4における金属体37−2によって決定されるものである。
このように、本発明の実施形態による反射素子3によれば、アンテナ素子であるパッチ31の直下に、チョーク回路39を構成する部材を、積層を利用して配置するようにした。これにより、チョーク回路39を配置するために別途のスペースを必要とせず、反射素子3に新たな面積が必要になることはない。
また、本発明の実施形態による反射素子3によれば、チョーク回路39を構成するレイヤ2の金属体35−2の周りに、接地された金属体35−1との間を絶縁するためのギャップを設けるようにした。これにより、接地部材である金属体35−1との短絡を防ぐことができる。金属体35−2と金属体35−1との間のギャップを小さくすることにより、キャパシタンスが大きくなり、ミリ波帯信号を金属体35−1の接地部材に逃がすことができる。これにより、制御回路38へのミリ波帯信号の侵入を最小限に止めることができる。
また、本発明の実施形態による反射素子3によれば、ヴィア34−2、及びレイヤ3の金属体36における円盤状の構造によって、ミリ波領域では誘導性を持つことになる。これにより、ミリ波帯信号が金属体36を通過しにくくなり、制御回路38への侵入を最小限に止めることができる。
また、本発明の実施形態による反射素子3によれば、パッチ31と制御回路38との間の部材(ヴィア34−1、誘電体基板33−1〜33−3、金属体35−2,36,37−2)による制御電圧用の配線構造が、パッチ31のほぼ中央に存在するヴィア34−1を中心にして、対称になっている。これにより、交差偏波特性を良好に保つことができる。例えば、制御電圧用の配線が、パッチ31と同一面上でその1辺に接続されている場合には、パターンの対称性が崩れるので、電流分布の対称性がなくなり、交差偏波特性が劣化してしまう。これに対し、本発明の実施形態では、ヴィア34−1、レイヤ2における金属体35−2のパターン及びギャップ、レイヤ3における金属体36のパターンが、パッチ31のほぼ中央を中心として対称になるように形成されているから、電流分布の対象性を確保でき、交差偏波特性の劣化を抑えることができる。つまり、反射素子3において、チョーク回路39は、パッチ31のほぼ中央を中心として対称になるように形成されているから、チョーク回路39の存在によって交差偏波特性が劣化することはない。
以上のように、本発明の実施形態によるリフレクトアレーアンテナ1によれば、PINダイオード30のインピーダンスだけでなく、PINダイオード30の周辺に設置されたスタブ32−1,32−2等の配線パターンを考慮して、パッチ31の入力インピーダンスZantennaを決定し、これによって設計したパッチ31をアンテナ素子として用いるようにした。これにより、PINダイオード30のON及びOFF時に、180°の位相変化を精度高く得ることができる。つまり、反射素子3は、一次放射器4からの電磁波の球面波を、所望の波面に、精度高く変換することができる。また、アンテナ素子であるパッチ31は、スタブ32−1,32−2、ヴィア34−1,34−2、金属体35−2、金属体36等の各部材の配線パターンを考慮して設計されるから、反射素子3の設計自由度を高めることができる。
また、本発明の実施形態によるリフレクトアレーアンテナ1によれば、スイッチングデバイスとして2端子素子であるPINダイオード30を用いるようにし、ミリ波帯信号が制御回路38へ侵入することを防ぐためのチョーク回路39を、パッチ31の直下に設置するようにした。これにより、チョーク回路39のための余分なスペースが必要なくなり、1個の反射素子3あたりに必要な面積を狭くすることができる。つまり、ミリ波帯のリフレクトアレーアンテナであっても、反射素子3の間隔を、半波長から1波長程度とすることができる。また、チョーク回路39は、アンテナ素子であるパッチ31のほぼ中央を中心として対称のパターンで形成されているから、交差偏波特性が劣化することはない。
1 リフレクトアレーアンテナ
2 反射素子アレー
3 反射素子
4 一次放射器
30 PINダイオード
31 パッチ
32 スタブ
33 誘電体基板
34 ヴィア
35,36,37 金属体
38 制御回路
39 チョーク回路

Claims (3)

  1. 複数の反射素子が電磁波を所定の位相で反射するアンテナ装置において、
    前記反射素子は、複数の誘電体基板を積層して構成され、
    第1の層に、アンテナ素子と、前記アンテナ素子に接続された第1のスタブと、第2のスタブと、前記第1のスタブと第2のスタブとの間に実装された2端子素子のスイッチングデバイスとが形成され、他の層に、前記アンテナ素子に接続されたチョーク回路が形成され、
    前記アンテナ素子の入力インピーダンスを、前記スイッチングデバイスが実装された第1のスタブ及び第2のスタブにおける、前記スイッチングデバイスがONのときの入力インピーダンスと、前記スイッチングデバイスがOFFのときの入力インピーダンスとに基づいて設定されたインピーダンスとする、ことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 請求項1に記載のアンテナ装置において、
    前記チョーク回路は、前記第1の層に形成されたアンテナ素子に接続され、前記他の層を貫通するヴィアと、前記ヴィアに接続され、前記他の層に形成された金属体とを有し、
    前記金属体が形成された他の層には、前記金属体との間を所定のギャップによって隔離し、かつ接地された他の金属体が形成されている、ことを特徴とするアンテナ装置。
  3. 請求項2に記載のアンテナ装置において、
    前記ヴィアは、前記アンテナ素子の略中心に接続され、前記第1の層に対して前記他の層を垂直に貫通しており、
    前記他の層に形成された金属体は、前記ヴィアを中心にして対称性のある円盤状をなし、
    前記ギャップは、前記ヴィアを中心にして対称性のあるリング状をなしている、ことを特徴とするアンテナ装置。
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