JP2010200228A - アンテナ - Google Patents
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Abstract
【課題】円偏波を受信または送信可能であり、かつ、小型化を図ることが可能なアンテナを提供する。
【解決手段】アンテナ10は、放射素子21と、付加素子22と、無給電素子23とを備える。放射素子21は、一部に切れ目を有する正六角形状に形成され、かつ、切れ目によって規定される端部31,32を有する。無給電素子23は、放射素子21の正六角形によって規定される平面(フィルム1の主表面2)のうちの、放射素子21の内側に位置する領域A1に形成される。付加素子22は、その平面内に直線状に形成され、かつ、その一方端が放射素子21に接続される。
【選択図】図4
【解決手段】アンテナ10は、放射素子21と、付加素子22と、無給電素子23とを備える。放射素子21は、一部に切れ目を有する正六角形状に形成され、かつ、切れ目によって規定される端部31,32を有する。無給電素子23は、放射素子21の正六角形によって規定される平面(フィルム1の主表面2)のうちの、放射素子21の内側に位置する領域A1に形成される。付加素子22は、その平面内に直線状に形成され、かつ、その一方端が放射素子21に接続される。
【選択図】図4
Description
本発明はアンテナに関し、特に、円偏波を受信または送信するためのアンテナに関する。
たとえば特開2006−311497号公報(特許文献1)は、円偏波を受信または送信可能なループアンテナを開示する。このループアンテナは、ループ状素子と無給電素子とを含み、かつそれらが1つの面上に形成されたアンテナ素子を備える。無給電素子はその面上においてループ状素子と独立に設置される。アンテナ素子が形成された面の近傍には、その面に対して平行またはごくわずかな傾きを持つ導体面が設けられる。
特開2006−311497号公報(特許文献1)に開示される構成によれば、無給電素子はループ状素子の外側に配置される。このためにアンテナ素子のサイズが大きくなるという課題が生じる。
その一方で、アンテナの寸法は、一般に、そのアンテナに要求される周波数帯域の中心波長に基づいて定められる。よって、アンテナの寸法を縮小することによってアンテナを小型化した場合には、アンテナが送信または受信可能な電波の周波数帯域が、アンテナに求められる周波数帯域と異なることが考えられる。この場合には、所望の周波数帯域におけるアンテナの性能を良好とすることが困難となる。
本発明の目的は、円偏波を受信または送信可能であり、かつ、小型化を図ることが可能なアンテナを提供することである。
本発明の他の目的は、所望の周波数帯域の円偏波を好適に受信または送信可能なアンテナを提供することである。
本発明は要約すれば、アンテナであって、第1の放射素子と、無給電素子と、第1の付加素子とを備える。第1の放射素子は、一部に切れ目を有するループ状または多角形状に形成され、かつ、切れ目によって規定される第1および第2の端部を有する。無給電素子は、ループまたは多角形によって規定される平面のうちの、第1の放射素子の内側に位置する第1の領域に形成される。第1の付加素子は、平面内に直線状に形成され、かつ、その一方端が第1の放射素子に接続される。
好ましくは、アンテナは、第1の給電線と、第2の給電線と、スタブとをさらに備える。第1の給電線は、平面内に直線状に形成され、かつ、その一方端が第1の放射素子の第1の端部に接続される。第2の給電線は、平面内に、第1の給電線に対して平行な直線状に形成され、かつ、その一方端が第1の放射素子の第2の端部に接続される。スタブは、平面内に形成され、かつ、第1の給電線の他方端と第2の給電線の他方端とに接続される。
好ましくは、第1の付加素子は、第1の領域に、無給電素子とともに配置される。無給電素子は、第1の付加素子に沿って延びるように直線状に形成された導電体である。
好ましくは、無給電素子は、渦巻状に形成された導電体である。
好ましくは、アンテナは、平面のうちの第1の放射素子の外側に位置する第2の領域に配置された、少なくとも1つの導波素子をさらに備える。
好ましくは、アンテナは、平面のうちの第1の放射素子の外側に位置する第2の領域に配置された、少なくとも1つの導波素子をさらに備える。
好ましくは、アンテナは、第2の放射素子と、第2の付加素子とをさらに備える。第2の放射素子は、第1の放射素子を囲むように、平面に沿ってループ状または多角形状に形成される。第2の付加素子は、平面内に直線状に形成され、かつ、その一方端が第2の放射素子に接続される。
好ましくは、アンテナは、平面のうちの第2の放射素子の外側に位置する領域に配置された、少なくとも1つの導波素子をさらに備える。
好ましくは、第1の端部と第2の端部とが線分によって接続されることにより定義される第1の放射素子の形状は、アンテナに求められる周波数帯の中心波長の1波長分に対応する長さを全周として有するN角形(Nは4以上の整数)である。
好ましくは、アンテナは、絶縁材料により形成され、かつ主表面を有するフィルムをさらに備える。主表面は、平面に一致する。
本発明によれば、円偏波を受信または送信可能であり、かつ、小型化を図ることが可能なアンテナを実現できる。
また、本発明によれば、円偏波の受信性能または送信性能が良好であるアンテナを実現できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下図中の同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
図1は、本発明の実施の形態に従うアンテナを含む通信システムの一形態を示す概略構成図である。図1を参照して、通信システム100は、送信装置110と、本発明の実施の形態に従うアンテナ10と、ケーブル120と、受信装置130とを備える。
送信装置110は、電波としての円偏波を送信する。アンテナ10は、送信装置110から送信された円偏波を受信するためのアンテナである。アンテナ10によって受信された円偏波は、電気信号としてアンテナ10から出力される。アンテナ10から出力された電気信号は、ケーブル120を介して受信装置130に送られる。
図1では、本発明の実施の形態に従うアンテナ10を受信アンテナとして示す。ただし、一般的にアンテナは電波の送信と受信の両方を行ない得るものである。したがって、本発明の実施の形態に係るアンテナ10を送信アンテナとして使用してもよい。アンテナ10を送信アンテナとして使用する場合には、受信装置に代えて、電気信号(高周波電力)を出力する送信装置がケーブル120に接続される。アンテナ10はその送信装置から送られる電気信号を円偏波として空中に送信する。
図2は、円偏波を説明するための図である。図2を参照して、円偏波とは、電波の進行方向に垂直な面内において電界の向きが回転する偏波である。
電界の回転方向の違いによって、円偏波は左旋円偏波と右旋円偏波に大別される。本明細書では、左(右)旋円偏波とは、電波の進行方向(z方向)に向かってある一定場所の電界ベクトルが時間とともに左(右)回りに回転する偏波であると定義する。
図3は、本発明の実施の形態に従うアンテナの1つの適用例を示す図である。図3を参照して、アンテナ10は、フィルムアンテナとして構成される。具体的に説明すると、アンテナ10は、フィルム1と、フィルム1の主表面に形成されたアンテナ素子20とを含む。
フィルム1は接着剤等によって、自動車140のフロントガラス145の車室側の面に貼り付けられる。これによりアンテナ素子20の位置が固定される。
フィルム1は絶縁性を有する。さらに、運転者の視界を妨げないために、フィルム1には可視光に対して透明なフィルムが採用される。絶縁性および透明性を有するフィルムを形成するための材料としては、たとえば、PET(Polyethylene Terephthalate;ポリエチレンテレフタラート)を採用できる。
なお、自動車140の窓ガラスには、フロントガラスに限らず、たとえば、リアガラス、あるいはサイドガラス、あるいはルーフガラス等があるが、これらのいずれかにフィルム1を貼り付けることによりアンテナ素子20を固定してもよい。
たとえばアンテナ10は、衛星から送信された円偏波を受信するためのアンテナである。具体的に説明すると、アンテナ10は、たとえば衛星ラジオ放送システム用の円偏波を受信するためのアンテナである。衛星ラジオ放送システムでは放送衛星(図示せず)から左旋円偏波が送信される。アンテナ10は、放送衛星から送信された左旋円偏波を受信する。アンテナ10により受信された円偏波(電気信号)は、ケーブル(図示せず)を介して、自動車に搭載された受信装置(図示せず)に送られる。この例で示した放送衛星および受信装置は、図1に示す送信装置110および受信装置130にそれぞれ対応する。
また、GPS(Global Positioning System)と呼ばれる位置検出システムでは、衛星から右旋円偏波が送信される。よって、アンテナ10を、GPS衛星から送信された円偏波を受信するためのアンテナに適用してもよい。この場合、GPS衛星は、図1に示す通信システムにおける送信装置110に対応する。また、図1に示した受信装置130の具体例としてはナビゲーション装置が挙げられる。
さらに近年では、ETC(Electronic Toll Collection system)と呼ばれる、高速道路あるいは有料道路の利用料金を自動的に徴収するためのシステムが利用可能である。ETCでは、自動車に搭載された通信機器と道路側に設置された通信機器との間で、右旋円偏波を用いた情報の伝達が行なわれる。よって、アンテナ10を、ETC用の円偏波を送信および受信するためのアンテナに適用することも可能である。
次に、本発明の実施の形態に係るアンテナ10の具体的な構成を説明する。なお、以下の説明においては、本発明の実施の形態に係るアンテナは受信アンテナであるとする。
[実施の形態1]
図4は、本発明の実施の形態1に従うアンテナを示す正面図である。
図4は、本発明の実施の形態1に従うアンテナを示す正面図である。
図5は、本発明の実施の形態1に従うアンテナを示す背面透視図である。
図4および図5を参照して、実施の形態1に従うアンテナ10は、フィルム1およびアンテナ素子20を備える。フィルム1は主表面2、および主表面2と反対側に位置する主表面3を有する。アンテナ素子20は、導体箔(たとえば銅箔)、金属線、導電性ペースト(たとえば銀ペースト)、導電性インク等の導電体によって、フィルム1の主表面2内に形成される。便宜上、本明細書では、フィルム1の主表面2を「正面」とも呼び、フィルム1の主表面3を「背面」とも呼ぶ。ただし、これらの名称は本発明に係るアンテナの配置、用途などを限定するものではない。
図4および図5を参照して、実施の形態1に従うアンテナ10は、フィルム1およびアンテナ素子20を備える。フィルム1は主表面2、および主表面2と反対側に位置する主表面3を有する。アンテナ素子20は、導体箔(たとえば銅箔)、金属線、導電性ペースト(たとえば銀ペースト)、導電性インク等の導電体によって、フィルム1の主表面2内に形成される。便宜上、本明細書では、フィルム1の主表面2を「正面」とも呼び、フィルム1の主表面3を「背面」とも呼ぶ。ただし、これらの名称は本発明に係るアンテナの配置、用途などを限定するものではない。
アンテナ素子20は、放射素子21と、付加素子22と、無給電素子23と、給電線24,25と、ショートスタブ26とを含む。
放射素子21は、一部に切れ目を有する多角形状に形成されるとともに、その切れ目によって規定される端部31,32を含む。端部31は、多角形の一部の切れ目の一方側の端部に対応する。端部32は、多角形の一部の切れ目の他方側の端部に対応する。端部31と端部32とを線分によって接続することにより放射素子21の形状を定義すると、放射素子21の形状は略正六角形である。
放射素子21は平面に沿った正六角形状に形成される。言い換えると、放射素子21の正六角形に基づいて1つの平面が規定される。本実施の形態では、この平面はフィルム1の主表面2と一致する。フィルム1の主表面2は、放射素子21により囲まれた領域である領域A1と、放射素子21の外側の領域A2に分けられる。付加素子22は、フィルム1の主表面2に、直線状に延びるように形成される。付加素子22の一方の端部は放射素子21の端部32に接続される。なお、付加素子22は領域A1に配置される。
無給電素子23は、付加素子22に沿って延びるように直線状に形成された導電体である。領域A1はアンテナ素子20の中心軸Xにより2つの領域に分けられる。付加素子22はその2つの領域のうち一方の領域に配置される。一方、無給電素子23は、その2つの領域のうち他方の領域に配置される。よって、無給電素子23は、付加素子22と非接触の状態で領域A1に配置される。
さらに無給電素子23は、放射素子21と非接触である。すなわち、無給電素子23は、放射素子21および付加素子22の両方に非接触となるように領域A1に配置される。
給電線24は直線状に形成され、かつ、その一方端が放射素子21の端部31に接続される。給電線25は、給電線24に平行な直線状に形成され、かつ、その一方端が放射素子21の端部32に接続される。すなわち、給電線24,25は平行線路を構成する。
ショートスタブ26は、給電線24の他方端(端部33)および給電線25の他方端(端部34)に接続される。
図6は、アンテナ素子20の寸法を説明するための図である。図6を参照して、放射素子21の形状である正六角形の一辺の長さをL1、付加素子22の長さをL2、無給電素子23の長さをL3、給電線24,25の長さをL4と表わす。さらに、給電線24,25の間隔をDと表わす。
さらに、アンテナ素子20に要求される周波数帯の中心波長をλと記載する。放射素子21の全周、すなわち正六角形の全周は、約1λである。よって、長さL1は約λ/6である。付加素子22の長さL2は約λ/8である。無給電素子23の長さL3は約λ/4である。
給電線24,25の長さL4および給電線24,25の間隔Dは、給電線24,25と放射素子21との間におけるインピーダンスの整合が実現されるように定められる。また、ショートスタブ26の全周は約λ/4である。
本実施の形態に係るアンテナ10は、左旋円偏波および右旋円偏波のいずれの円偏波も受信可能である。たとえばアンテナ10を左旋円偏波の受信用のアンテナとして使用する場合、左旋円偏波の進行方向がフィルム1の主表面3(背面側)からフィルム1の主表面2(正面側)に向かう向きとなるように、アンテナ10が配置される。たとえば図3に示した例では、フィルム1の主表面3がフロントガラスの車室側の面に接触するようにアンテナ10が取り付けられる。よって、電波の進行方向に沿ってアンテナ素子20を平面視した場合には、アンテナ素子20の中心軸Xに対して右側に付加素子22が配置される(図5を参照)。
図7は、アンテナ素子により受信された左旋円偏波を電気信号としてアンテナ素子からケーブルに出力するためのアンテナ素子とケーブルとの接続を説明するための図である。図7を参照して、ケーブル120は具体的には同軸ケーブルであり、内部導体121と、外部導体122とを含む。内部導体121は、給電線24および受信装置(図示せず)に接続される。一方、外部導体122は、給電線25に接続される。
なお、アンテナ10を右旋円偏波の受信用のアンテナとして使用する場合には、右旋円偏波の進行方向がフィルム1の主表面2からフィルム1の主表面3に向かう向きとなるようにアンテナ10を配置すればよい。この場合、右旋円偏波の進行方向に沿ってアンテナ素子20を平面視すると、アンテナ素子20の中心軸Xに対して左側に付加素子22が配置される(図4を参照)。また、図3に示した例を用いて説明すると、フィルム1の主表面2がフロントガラスの車室側の面に接触するようにアンテナ10を取り付けることで、アンテナ10を右旋円偏波の受信用のアンテナとして使用することができる。
図8は、アンテナ素子の水平面上の受信方向を説明するための図である。図8を参照して、水平面5は、フィルム1の主表面2および3に直交する平面である。図8では、水平面5上の角度方向として、0°方向、±45°方向、±90°方向、±135°方向および180°方向の8方向を示す。
実施の形態1によれば、アンテナ素子20は、平面(フィルム1の主表面2)上に形成された放射素子21と、その平面上に直線状に延びるよう形成され、かつ、放射素子21に一方端が接続される付加素子22とを備える。これによりアンテナ素子20は円偏波を受信可能である。
放射素子21は一部に切れ目を有する多角形状に形成された素子であるので、放射素子21のみでは、電界の方向が一定である直線偏波しか受信できない。付加素子22が放射素子21に接続されることにより、電界の方向が第1の方向である第1の直線偏波と、電界の方向がその第1の方向に直交する第2の方向である第2の直線偏波とがアンテナ素子20で合成される。これによりアンテナ素子20は円偏波を受信できる。
さらに実施の形態1によれば、アンテナ素子20は、放射素子21によって囲まれた領域A1に配置される無給電素子23を含む。無給電素子23は共振素子として機能する。これにより、アンテナ素子20の円偏波軸比を良好とすることができる。
ここで、無給電素子23が放射素子21の外側の領域(領域A2)に配置されるようアンテナ素子20が構成されていても、アンテナ素子20は円偏波を受信できる。しかしながら、無給電素子23が放射素子21の外側の領域(領域A2)に配置されることによって、アンテナ素子20のサイズが大きくなる。実施の形態1によれば、無給電素子23が放射素子21(正六角形)の内側の領域(領域A1)に配置されているため、アンテナ素子の大型化を回避できる。よって、実施の形態1によれば小型化されたアンテナを実現できる。
さらに実施の形態1によれば、無給電素子23だけでなく付加素子22も領域A1に配置されるため、アンテナ素子20のさらなる小型化を図ることができる。
さらに実施の形態1によれば、放射素子21の端部31に給電線24の一方端が接続され、放射素子21の端部32に給電線25の一方端が接続される。さらに、給電線24の他方端および給電線25の他方端はショートスタブ26によって接続される。これによって、アンテナ素子20の水平面指向性を安定して広げることが可能になる。すなわちアンテナ素子20は、水平面(図8参照)上の広い角度範囲にわたり円偏波を受信することができる。その角度範囲は、たとえば図8に示した水平面における、0°を中心とした−90°〜+90°の範囲となる。
放射素子21の給電形態は平衡給電であるのに対し、同軸ケーブルの給電形態は不平衡型給電であるので、給電形態が放射素子21とケーブル120(同軸ケーブル)とで異なる。ショートスタブ26を省略した場合には、アンテナ素子20の水平面指向性を示すパターンが水平面上において左右非対称なパターンになる。このことは、アンテナ素子20が円偏波を受信可能な範囲として定義される、水平面上の角度範囲(図8参照)が狭くなることを意味する。その角度範囲は、たとえば、図8に示した水平面における0°〜+90°の範囲となる。
実施の形態1によれば、ショートスタブ26が給電線24,25に接続される。これによって、放射素子21とケーブル120(同軸ケーブル)との給電形態の違いに起因するアンテナ素子20の動作の不具合を解消することができる。よって、上記のように、アンテナ素子20は、水平面(図8参照)上の広い角度範囲にわたり円偏波を受信することができる。
続いて、実施の形態1に従うアンテナ素子20の受信性能を具体的に説明する。以下に説明する特性は、2.31〜2.36GHz(2310〜2360MHz)の周波数帯の電波を受信可能なように試作されたアンテナ素子20によって測定されたものである。この周波数帯は、米国における衛星ラジオ放送の周波数帯(2332.5〜2345MHz)を含む。なお、2332.5〜2345MHzの周波数帯の中心波長λは約136mmである。また、図6に示す長さL1を約22〜23mm、長さL2を約14.5mm、長さL3を約30mm、長さL4を約9mmに設定した。
図9は、図5に示したC1〜C4上の直線偏波の利得を示す図である。図5に示したC1〜C4は、フィルム1の主表面3上の方向を示す。C1方向とC4方向とは互いに直交し、C2方向とC3方向とは互いに直交する。さらにC1方向は、C2方向から時計回りに45°傾いた方向であり、C4方向はC2方向から反時計回りに45°傾いた方向である。すなわち図5に示すように、C1方向とC2方向とのなす角度、C1方向とC3方向とのなす角度、C4方向とC3方向とのなす角度は45°である。また図が煩雑化するのを避けるため図5に示していないが、C4方向とC2方向とのなす角度も45°となる。
C2方向に偏波した直線偏波と、C3方向に偏波した直線偏波とによって円偏波が発生される。同様に、C1方向に偏波した直線偏波とC4方向に偏波した直線偏波とによって円偏波が発生される。
図9を参照して、直線偏波の利得を示す曲線に付された符号C1からC4は、図5に示した各方向に対応する。なお、利得が高いほどアンテナの受信性能は優れている。2332.5〜2345MHzの周波数帯域では、平均的な利得は約−1.2(dBi)となった。
また、円偏波軸比を、上記4方向に対する利得の測定結果の最大値と最小値との差と定義する。2332.5〜2345MHzの周波数帯域では、円偏波軸比は約1.5dBであった。円偏波特性が良好であるための条件を、3dB以下の円偏波軸比と定義すると、図9によって、2332.5〜2345MHzの周波数帯にわたり良好な円偏波特性が得られたことが示される。
図10は、アンテナ素子20の水平面でのVSWR(電圧定在波比)を示す図である。なおVSWRが低いほどアンテナ素子20の性能が優れている。
図10を参照して、2.31〜2.36GHzの全域にわたり、VSWRは1.25以下である。一般に、実用的な観点から、アンテナのVSWRが1.5以下であれば、アンテナの特性が良好であるとされている。図10は、アンテナ素子20のVSWR特性が良好であることを示している。
図11は、アンテナ素子20の水平面指向性を示す図である。図11および図8を参照して、図11に示した角度(0°等)は、図8に示した角度に対応する。図11に示す極座標において、最も外側の同心円は利得のピーク値を示す。さらに、この極座標では、外側の同心円から内側の同心円に向かうにつれて、利得が−5dBずつ変化する(図11に示すように、−5dB/DIVの割合で利得が変化する)。
図11に示す指向性パターンは、周波数2339MHzでの電波を用いることによって得られたものである。図11に示すように、指向性パターンは、ブロードな形状を有している。このことは、アンテナ素子20が水平面上の広い角度範囲において大きな利得を得ることができることを示す。なお、アンテナ素子20の利得のピークとなる方向は0°方向から左側(マイナス側)に15°程度傾いている。
図3に戻り、実施の形態1に係るアンテナ10は、自動車のフロントガラスに取り付けられる。フロントガラスは、一般に、水平方向に対して垂直であるか、または水平方向に対して急角度で傾斜している。よって、実施の形態1に係るアンテナをフロントガラスに取り付けた場合には、アンテナ10の仰角(図8に示す水平面5の水平方向に対する傾き)が小さくなる。その一方、放送衛星あるいはGPS衛星等の人工衛星は、アンテナ10に対して天頂方向もしくは高仰角方向に位置する。
図3に示すように、自動車のフロントガラスにアンテナを取り付けた後には、アンテナの仰角を調整することができない。よって、そのアンテナが人工衛星からの円偏波を受信可能であるためには、そのアンテナが水平面上の広い角度範囲から電波を受信可能であることが求められる。図11に示すように、実施の形態1に従うアンテナ10の水平面指向性パターンはブロードな形状を有している。このことはアンテナ10が水平面上の広い角度範囲にわたり、電波を受信可能であることを意味する。よって、実施の形態1に従うアンテナ10によれば、その仰角が低い場合にも、天頂方向もしくは高仰角方向からの円偏波(たとえば人工衛星からの円偏波)を好適に受信することができる。
以上のように、実施の形態1によれば、アンテナ10は、放射素子21と、付加素子22と、無給電素子23とを備える。放射素子21は、一部に切れ目を有する正六角形状に形成され、かつ、切れ目によって規定される端部31,32を有する。無給電素子23は、正六角形によって規定される平面(フィルム1の主表面2)のうちの、放射素子21の内側に位置する領域A1に形成される。付加素子22は、その平面内に直線状に形成され、かつ、その一方端が放射素子21に接続される。実施の形態1によれば、無給電素子23が放射素子21(正六角形)の内側の領域に配置されるので、アンテナの小型化を図ることができる。さらに、実施の形態1によれば、良好な円偏波特性およびVSWRを得ることができる。
さらに実施の形態1によれば、アンテナ10は、さらに、給電線24,25と、ショートスタブ26とを備える。給電線24の一方端は放射素子21の端部31に接続され、給電線25の一方端は放射素子21の端部32に接続される。ショートスタブ26は、給電線24の他方端と給電線25の他方端とに接続される。これにより、アンテナは水平面上の広い角度範囲から円偏波を受信することができる。
さらに実施の形態1によれば、付加素子22は、上記平面内において、放射素子21によって囲まれた領域A1に、無給電素子23とともに配置される。無給電素子23は、付加素子22に沿って延びるように直線状に形成された導電体である。付加素子22を無給電素子23とともに放射素子21によって囲まれた領域に配置することで、アンテナの更なる小型化を実現できる。
[実施の形態2]
図12は、本発明の実施の形態2に係るアンテナ素子を示す正面図である。
図12は、本発明の実施の形態2に係るアンテナ素子を示す正面図である。
図13は、本発明の実施の形態2に係るアンテナ素子を示す背面透視図である。
図12および図13を参照して、実施の形態2に係るアンテナ10は、アンテナ素子20に代えてアンテナ素子20Aを備える。アンテナ素子20Aは、領域A2(フィルム1の主表面2における、放射素子21の外側の領域)に配置される複数の導波素子27をさらに備える点において、アンテナ素子20と異なる。
図12および図13を参照して、実施の形態2に係るアンテナ10は、アンテナ素子20に代えてアンテナ素子20Aを備える。アンテナ素子20Aは、領域A2(フィルム1の主表面2における、放射素子21の外側の領域)に配置される複数の導波素子27をさらに備える点において、アンテナ素子20と異なる。
複数の導波素子27の各々は直線状に形成される。複数の導波素子27は、フィルム1の主表面2上に、放射素子21に対して放射状に配置される。
導波素子27は、到来した円偏波を放射素子21に導く役割を果たす。これにより、その到来方向のアンテナ10の利得を高めることができる。導波素子27の個数および配置を調整することによって、アンテナ10の水平面指向性パターンをより好ましい形状に調整することができる。たとえばアンテナ10の水平面指向性パターンをよりブロードな形状とすることができる。これにより、実施の形態2によれば、アンテナ10は水平面上のより広い角度範囲から円偏波を受信することができる。
なお、実施の形態1と同様に、アンテナ10を左旋円偏波の受信用のアンテナとして使用する場合、左旋円偏波の進行方向がフィルム1の主表面3からフィルム1の主表面2に向かう向きとなるように、アンテナ10が配置される(図13参照)。一方、アンテナ10を右旋円偏波の受信用のアンテナとして使用する場合には、右旋円偏波の進行方向がフィルム1の主表面2からフィルム1の主表面3に向かう向きとなるようにアンテナ10が配置される(図12参照)。また、導波素子27の個数は限定されず、単数および複数のいずれでもよい。
実施の形態2によれば、アンテナ10は、実施の形態1に従う構成に加えて、平面内において放射素子21の外側に位置する領域A2に配置された、少なくとも1つの導波素子27をさらに備える。これにより、実施の形態2に従うアンテナ10は、実施の形態1による効果に加えて、水平面上のより広い角度範囲から円偏波を受信することができるという効果も得ることができる。
[実施の形態3]
図14は、本発明の実施の形態3に係るアンテナ素子を示す正面図である。
図14は、本発明の実施の形態3に係るアンテナ素子を示す正面図である。
図15は、本発明の実施の形態3に係るアンテナ素子を示す背面透視図である。
図14および図15を参照して、実施の形態3に係るアンテナ10は、アンテナ素子20に代えてアンテナ素子20Bを備える。アンテナ素子20Bは、無給電素子23に代えて無給電素子23Bを備える点、および、付加素子22が放射素子21の外側に位置する領域A2に配置される点において、アンテナ素子20と異なる。
図14および図15を参照して、実施の形態3に係るアンテナ10は、アンテナ素子20に代えてアンテナ素子20Bを備える。アンテナ素子20Bは、無給電素子23に代えて無給電素子23Bを備える点、および、付加素子22が放射素子21の外側に位置する領域A2に配置される点において、アンテナ素子20と異なる。
無給電素子23Bは、フィルム1の主表面2上に渦巻き状に形成される。円偏波が到来する方向に向かってアンテナ10を平面視した場合、渦巻きの中心から外側に向かう巻き方向は、その到来する円偏波の電界の回転方向に等しい。
渦巻きの巻き方向についてより具体的に説明する。実施の形態1および2と同様に、アンテナ10を左旋円偏波の受信用のアンテナとして使用する場合、左旋円偏波の到来方向はフィルム1の主表面3からフィルム1の主表面2に向かう向きとなる。図14は、左旋円偏波の到来する方向に向かってアンテナ10を平面視した場合の平面像を表わす。図14においては渦巻きの中心から外側に向かう巻き方向(矢印にて示す)は、時計方向である。この方向は、到来する左旋円偏波の電界の回転方向に等しい。
同様に、アンテナ10を右旋円偏波の受信用のアンテナとして使用する場合、右旋円偏波の到来方向はフィルム1の主表面2からフィルム1の主表面3に向かう向きとなる。図15は、右旋円偏波の到来する方向に向かってアンテナ10を平面視した場合の平面像を表す。図15においては、渦巻きの中心から外側に向かう巻き方向(矢印にて示す)は、反時計方向である。この方向は、到来する右旋円偏波の電界の回転方向に等しい。
実施の形態3では、無給電素子23Bは、実施の形態1,2と同様に、共振素子として機能する。さらに無給電素子23Bは、反射器としても機能する。
反射器は到来した電波を放射素子21に向けて反射する。これにより水平面上のさまざまな角度方向におけるアンテナ10の利得を高めることができるので、アンテナ10は水平面上のより広い角度範囲から円偏波を受信することができる。
付加素子22の端部は放射素子21の1つの角部(正六角形の頂点)に接続される。ただし、付加素子22が接続される放射素子21の位置は、上記のように限定されるものではない。たとえば実施の形態1,2と同様に、付加素子22の一端は放射素子21の端部32に接続されてもよい。
また、図14および図15では、付加素子22は、放射素子21の外側の領域A2に配置される。ただし領域A1のうちの無給電素子23Bの周囲の領域が、付加素子22を配置するのに十分な大きさを有しているのであれば、付加素子22を無給電素子23Bとともに領域A1に配置してもよい。
実施の形態3によれば、アンテナ10は、渦巻き状に形成された無給電素子23Bを備える。これにより、実施の形態3に従うアンテナ10は、実施の形態1による効果に加えて、水平面上のより広い角度範囲から円偏波を受信することができるという効果も得ることができる。
なお、図16に、本発明の実施の形態3に従うアンテナの変形例を示す。図16および図14を参照して、アンテナ素子20Cは、複数の導波素子27をさらに備える点においてアンテナ素子20Bと異なる。アンテナ素子20Bの構成に加えて導波素子27を備えることによって、アンテナ素子20Cは水平面上のより広い角度範囲から円偏波を受信することができる。
[実施の形態4]
図17は、本発明の実施の形態4に係るアンテナ素子を示す正面図である。
図17は、本発明の実施の形態4に係るアンテナ素子を示す正面図である。
図18は、本発明の実施の形態4に係るアンテナ素子を示す背面透視図である。
図17および図18を参照して、実施の形態4に係るアンテナ10は、アンテナ素子20に代えてアンテナ素子20Dを備える。アンテナ素子20Dは、領域A2(フィルム1の主表面2における、放射素子21の外側の領域)に配置される放射素子28と、付加素子29とをさらに備える点でアンテナ素子20と異なる。
図17および図18を参照して、実施の形態4に係るアンテナ10は、アンテナ素子20に代えてアンテナ素子20Dを備える。アンテナ素子20Dは、領域A2(フィルム1の主表面2における、放射素子21の外側の領域)に配置される放射素子28と、付加素子29とをさらに備える点でアンテナ素子20と異なる。
放射素子28は、放射素子21を囲むように、フィルム1の主表面2内に形成される。よって、放射素子28の形状は略正六角形である。放射素子21と同様に、放射素子28は切れ目を有する正六角形状に形成されるとともに、その切れ目によって規定される端部35,36を含む。放射素子28の端部35は給電線24に接続される。放射素子28の端部36は給電線25に接続される。
実施の形態3と同様に、付加素子29の端部は放射素子28の1つの角部(正六角形の頂点)に接続される。ただし、付加素子29の一端は、放射素子28に接続されればよいので、たとえば付加素子29の一端が放射素子28の端部36に接続されてもよい。
また、図17および図18に示した構成によれば、付加素子29は放射素子28の外側に位置する領域に配置される。ただし、放射素子21および28によって囲まれた主表面2内の領域が、付加素子29を配置するのに十分な大きさを有しているのであれば、付加素子29をその領域内に配置してもよい。
実施の形態4によれば、放射素子を複数設けることによって、アンテナの受信強度を高めることができる。放射素子21のみでは、ある特定の方向から到来する円偏波の受信強度が弱い場合であっても、放射素子21,28によって円偏波を受信することにより、その方向から到来する円偏波の受信強度を高めることができる。これにより、実施の形態4によれば、アンテナ10は水平面上のより広い角度範囲から円偏波を受信することができる。
なお、実施の形態1と同様に、アンテナ10を左旋円偏波の受信用のアンテナとして使用する場合、左旋円偏波の進行方向がフィルム1の主表面3からフィルム1の主表面2に向かう向きとなるように、アンテナ10が配置される(図18参照)。一方、アンテナ10を右旋円偏波の受信用のアンテナとして使用する場合には、右旋円偏波の進行方向がフィルム1の主表面2からフィルム1の主表面3に向かう向きとなるようにアンテナ10が配置される(図17参照)。
以上のように実施の形態4によれば、アンテナ10は、実施の形態1に従う構成に加えて、放射素子21を囲むように平面上に正六角形状に形成された放射素子28と、上記平面上に直線状に形成され、かつ、その一方端が放射素子28に接続された付加素子29とを備える。これにより、実施の形態4に従うアンテナ10は、実施の形態1による効果に加えて、水平面上のより広い角度範囲から円偏波を受信することができるという効果も得ることができる。
図19に、本発明の実施の形態4に従うアンテナの変形例を示す。図19を参照して、たとえば、第1の変形例(図19(a))は、フィルム1の主表面2における放射素子28の外側の領域に、複数の導波素子27が配置された構成を有する。また、第2の変形例(図19(b))は、無給電素子23を、実施の形態3に従う無給電素子23Bに置き換えた構成を有する。また、第3の変形例(図19(c))は、第1および第2の変形例を組み合わせた構成を有している。具体的には、第3の変形例では、フィルム1の主表面2における放射素子28の外側の領域に、複数の導波素子27が配置されるとともに、無給電素子23Bが放射素子21の内側の領域に配置される。
また、上述の実施の形態1〜4では、放射素子21の形状は正六角形である。ただし、アンテナに求められる周波数帯の中心波長λの1波長分に対応する長さを全周として有するN角形(Nは4以上の整数)であれば、放射素子21の形状は、六角形に限定されるものではなく、たとえば図20に示した形状を採用できる。なお、上述のように、放射素子21の形状は、放射素子21の端部31と端部32とを線によって接続することにより定義される。
たとえば図20(a)に示すように、放射素子21の形状は四角形(図20(a)では正方形が示されているが長方形でもよい)でもよい。あるいは図20(b)に示すように、放射素子21の形状は八角形でもよい。さらに図20(c)に示すように、放射素子21の形状は円形(ループ状)でもよい。また、図20には示していないが、アンテナは、放射素子21を囲むようにフィルム1の主表面2に沿って形成された第2の放射素子をさらに備えてもよい。第2の放射素子の形状は、図20(a)の場合には四角形であり、図20(b)の場合には八角形であり、図20(c)の場合には円形(ループ状)となる。
また、上述の発明の実施の形態においては、放射素子21のループまたは多角形によって規定される平面は、フィルム1の主表面2と一致する。ただし、ループまたは多角形によって規定される平面は、たとえば誘電体基板の主表面でもよい。さらに、誘電体基板が複数の層からなる多層基板である場合には、ループまたは多角形によって規定される平面は、誘電体基板内部の第1の層の表面でもよい。
さらに、上記の実施の形態では、ループまたは多角形によって規定される平面は、実在の平面に一致する。ただし、ループまたは多角形によって規定される平面は、仮想的な平面であってもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 フィルム、2,3 主表面、5 水平面、10 アンテナ、20,20A〜20D アンテナ素子、21,28 放射素子、22,29 付加素子、23,23B 無給電素子、24,25 給電線、26 ショートスタブ、27 導波素子、28 放射素子、31〜36 端部、100 通信システム、110 送信装置、120 ケーブル、121 内部導体、122 外部導体、130 受信装置、140 自動車、145 フロントガラス、A1,A2 領域、C1〜C4 曲線、X 中心軸。
Claims (9)
- 一部に切れ目を有するループ状または多角形状に形成され、かつ、前記切れ目によって規定される第1および第2の端部を有する第1の放射素子と、
前記ループまたは前記多角形によって規定される平面のうちの、前記第1の放射素子により囲まれた領域である第1の領域に形成された無給電素子と、
前記平面内に直線状に形成され、かつ、その一方端が前記第1の放射素子に接続された第1の付加素子とを備える、アンテナ。 - 前記アンテナは、
前記平面内に直線状に形成され、かつ、その一方端が前記第1の放射素子の前記第1の端部に接続された第1の給電線と、
前記平面内に、前記第1の給電線に対して平行な直線状に形成され、かつ、その一方端が前記第1の放射素子の前記第2の端部に接続された第2の給電線と、
前記平面内に形成され、かつ、前記第1の給電線の他方端と前記第2の給電線の他方端とに接続されたスタブとをさらに備える、請求項1に記載のアンテナ。 - 前記第1の付加素子は、前記第1の領域に、前記無給電素子とともに配置され、
前記無給電素子は、前記第1の付加素子に沿って延びるように直線状に形成された導電体である、請求項1または2に記載のアンテナ。 - 前記無給電素子は、渦巻状に形成された導電体である、請求項1または2に記載のアンテナ。
- 前記アンテナは、
前記平面のうちの前記第1の放射素子の外側に位置する第2の領域に配置された、少なくとも1つの導波素子をさらに備える、請求項1から4のいずれか1項に記載のアンテナ。 - 前記アンテナは、
前記第1の放射素子を囲むように、前記平面に沿ってループ状または多角形状に形成された第2の放射素子と、
前記平面内に直線状に形成され、かつ、その一方端が前記第2の放射素子に接続された第2の付加素子とをさらに備える、請求項1から4のいずれか1項に記載のアンテナ。 - 前記アンテナは、
前記平面のうちの前記第2の放射素子の外側に位置する領域に配置された、少なくとも1つの導波素子をさらに備える、請求項6に記載のアンテナ。 - 前記第1の端部と前記第2の端部とが線分によって接続されることにより定義される前記第1の放射素子の形状は、前記アンテナに求められる周波数帯の中心波長の1波長分に対応する長さを全周として有するN角形(Nは4以上の整数)である、請求項1から7のいずれか1項に記載のアンテナ。
- 前記アンテナは、
絶縁材料により形成され、かつ主表面を有するフィルムをさらに備え、
前記主表面は、前記平面に一致する、請求項1から8のいずれか1項に記載のアンテナ。
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JP2011147045A (ja) * | 2010-01-18 | 2011-07-28 | Seiko Epson Corp | 通信制御装置およびプログラム並びに通信制御方法 |
-
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- 2009-02-27 JP JP2009045522A patent/JP2010200228A/ja not_active Withdrawn
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