JP2010199983A - 画像処理装置、画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

画像処理装置、画像読取装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】抽出の対象となる対象画像とそれ以外の非対象画像とが重なり合う入力画像から対象画像を分離する際に発生する画像の欠落の補正を精度よく、効率的に行う。
【解決手段】画像処理部は、スタンプ画像と線画像とが重なり合う入力画像から、スタンプ画像において線画像と重ならない画像領域である欠けスタンプ領域と、線画像の画像領域である線領域とを判別し、入力画像に対して距離変換を行い、線領域に含まれる各画素の距離値を算出する。続いて、線領域に含まれる各画素を注目画素とし、算出した距離値に基づいて各々の注目画素についてのウィンドウサイズを決定し、決定したウィンドウサイズの中に欠けスタンプ領域の画素が含まれている場合には、そのウィンドウサイズに対応する注目画素の画素値を欠けスタンプ領域の画素値に置換した後、欠けスタンプ領域の画素値を有する画素からなる画像領域をスタンプ領域として抽出する。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像処理装置、画像読取装置及び画像形成装置に関する。
線と文字とが重なり合う画像から文字部分を抽出する技術が知られている。例えば、特許文献1には、画像の濃度分布に基づいて、文字と重なり合う枠線を消去し、文字パターンを切り出す技術が開示されている。また、特許文献2には、画像から文字領域を切り出し、文字領域内の枠線を除去した後、文字の線幅に基づいて文字パターンの欠損部分を補間する技術が開示されている。さらに、特許文献3には、処理対象の画像から追記部分を抽出して細線化し、原稿の文字との重なり部分である欠損線分の端点の間をつなげることにより、追記部分の欠損部を修復する技術が開示されている。
特開2001−022884号公報 特開2002−230481号公報 特開2007−174038号公報
本発明は、抽出の対象となる対象画像とそれ以外の非対象画像とが重なり合う入力画像から対象画像を分離する際に発生する画像の欠落の補正を精度よく、効率的に行うことを目的とする。
本発明の請求項1に係る画像処理装置は、抽出の対象となる対象画像とそれ以外の非対象画像とが重なり合う入力画像から、前記対象画像において前記非対象画像と重ならない画像領域である非重複画像領域と、前記非対象画像の画像領域である非対象画像領域とを判別する領域判別手段と、前記入力画像に対して距離変換を行い、前記領域判別手段によって判別された前記非対象画像領域に含まれる各画素の距離値を算出する距離値算出手段と、前記非対象画像領域に含まれる各画素を注目画素とし、前記距離値算出手段によって算出された距離値に基づいて、各々の前記注目画素についての参照範囲を決定する参照範囲決定手段と、前記参照範囲決定手段によって決定された参照範囲の中に、前記非重複画像領域の画素値を有する画素が含まれている場合には、当該参照範囲に対応する前記注目画素の画素値を、当該非重複画像領域の画素値に置換する画素値置換手段とを備えることを特徴とする。
本発明の請求項2に係る画像処理装置は、抽出の対象となる対象画像とそれ以外の非対象画像とが重なり合う入力画像から、前記対象画像において前記非対象画像と重ならない画像領域である非重複画像領域と、前記非対象画像の画像領域である非対象画像領域とを判別する領域判別手段と、前記入力画像に対して距離変換を行い、前記領域判別手段によって判別された前記非重複画像領域及び前記非対象画像領域に含まれる各画素の距離値を算出する距離値算出手段と、前記非対象画像領域に含まれる各画素を注目画素とし、前記距離値算出手段によって算出された距離値に基づいて、各々の前記注目画素についての参照範囲を決定する参照範囲決定手段と、前記参照範囲決定手段によって決定された参照範囲の中に、前記非重複画像領域の画素値を有する画素が含まれている場合には、前記距離値算出手段によって算出された当該画素の距離値のうち最大の距離値に基づいて、当該参照範囲を変更する参照範囲変更手段と、前記参照範囲変更手段によって変更された参照範囲の中に、前記非重複画像領域の画素値を有する画素が含まれており、当該画素の数又は位置が予め決められた条件を満たす場合には、当該参照範囲に対応する前記注目画素の画素値を、当該非重複画像領域の画素値に置換する画素値置換手段とを備えることを特徴とする。
本発明の請求項3に係る画像処理装置は、請求項2に記載の構成において、前記領域判別手段は、前記入力画像から、前記対象画像及び非対象画像が配置されていない背景領域を判別し、前記画素値置換手段は、前記参照範囲変更手段によって変更された参照範囲の中に、前記非重複画像領域の画素値を有する画素が含まれており、当該非重複画像領域の画素値を有する画素の数が当該参照範囲の中に含まれる前記背景領域の画素の数よりも多い場合には、当該参照範囲に対応する前記注目画素の画素値を、当該非重複画像領域の画素値に置換することを特徴とする。
本発明の請求項4に係る画像処理装置は、請求項2に記載の構成において、前記参照範囲変更手段によって変更された参照範囲の中に、前記非重複画像領域の画素値を有する画素が含まれており、当該画素の数又は位置が前記予め決められた条件を満たしていない場合に、当該参照範囲を拡大する参照範囲拡大手段を備え、前記画素値置換手段は、前記参照範囲拡大手段によって拡大された参照範囲の中に、前記非重複画像領域の画素値を有する画素が含まれており、当該参照範囲の中の予め決められた位置に当該画素が配置されている場合には、当該参照範囲に対応する前記注目画素の画素値を、当該非重複画像領域の画素値に置換することを特徴とする。
本発明の請求項5に係る画像読取装置は、原稿の画像を読み取る読取手段と、前記読取手段によって読み取られた画像を前記入力画像として用いて処理を行う請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像処理装置とを備えることを特徴とする。
本発明の請求項6に係る画像形成装置は、原稿の画像を読み取る読取手段と、前記読取手段によって読み取られた画像を前記入力画像として用いて処理を行う請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像処理装置と、前記画像処理装置の前記画素値置換手段によって画素値の置換が行われた後に、前記非重複画像領域の画素値を有する画素によって構成される画像領域を、対象画像領域として抽出する領域抽出手段と、前記領域抽出手段によって抽出された対象画像領域の画像を記録材に形成する画像形成手段とを備えることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、本発明の構成を採用しない場合と比較して、抽出の対象となる対象画像とそれ以外の非対象画像とが重なり合う入力画像から対象画像を分離する際に発生する画像の欠落の補正を精度よく、効率的に行うことができる。
請求項2、3に係る発明によれば、本発明の構成を採用しない場合と比較して、抽出の対象となる対象画像とそれ以外の非対象画像とが重なり合う入力画像から対象画像を分離する際に発生する画像の欠落の補正を高精度で行うことができる。
請求項4に係る発明によれば、本発明の構成を採用しない場合と比較して、抽出の対象となる対象画像とそれ以外の非対象画像とが斜めに交わるように重なり合う入力画像から対象画像を分離する際に発生する画像の欠落の補正を高精度で行うことができる。
請求項5に係る発明によれば、本発明の構成を採用しない場合と比較して、抽出の対象となる対象画像とそれ以外の非対象画像とが重なり合う入力画像から対象画像を分離する際に発生する画像の欠落の補正を精度よく、効率的に行うことができる。
請求項6に係る発明によれば、本発明の構成を採用しない場合と比較して、抽出の対象となる対象画像とそれ以外の非対象画像とが重なり合う入力画像から対象画像を分離する際に発生する画像の欠落の補正を精度よく、効率的に行うことができる。
実施形態に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。 前記画像形成装置の画像処理部の機能構成を示すブロック図である。 前記画像形成装置のスタンプ抽出処理を示す図である。 前記スタンプ抽出処理における欠け補正の手法1を説明する図である。 前記スタンプ抽出処理における欠け補正の手法2を説明する図である。 前記スタンプ抽出処理における欠け補正の手法3を説明する図である。 変形例に係るスタンプ抽出処理を示す図である。
[構成]
図1は、本実施形態に係る画像形成装置1の構成を示すブロック図である。同図に示すように、画像形成装置1は、制御部11と、通信部12と、記憶部13と、表示操作部14と、画像読取部15と、画像処理部16と、画像形成部17とを備えている。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)とメモリなどを備えており、CPUがメモリ又は記憶部13に記憶されているプログラムを実行することにより、画像形成装置1の各部を制御する。通信部12は、通信回線を介して接続された外部装置との通信を確立し、データの送受信を行う。記憶部13は、例えばハードディスクであり、各種のデータを記憶する。表示操作部14は、例えばタッチパネルであり、制御部11の制御に応じた画像を表示するとともに、操作者の操作を受け付ける。画像読取部15は、本発明の読取手段の一例であり、例えばスキャナ装置である。画像読取部15は、用紙の画像を読み取り、その画像に応じた画像データを生成する。画像処理部16は、画像読取部15によって生成された画像データ、又は通信部12によって受信された画像データを用いて、各種の画像処理を行う。画像形成部17は、本発明の画像形成手段の一例であり、例えば電子写真方式で画像を形成するプリンター装置である。画像形成部17は、画像処理部16によって処理が施された画像データに応じた画像を用紙に形成し、出力する。
次に、画像処理部16の機能構成について説明する。図2は、画像処理部16の機能構成を示す図である。同図に示すように、画像処理部16は、機能構成として、領域判別部101と、距離値算出部102と、参照範囲決定部103と、画素値置換部104と、領域抽出部105とを有している。領域判別部101は、本発明の領域判別手段の一例であり、抽出の対象となる対象画像とそれ以外の非対象画像とが重なり合う入力画像から、対象画像において非対象画像と重ならない画像領域である非重複画像領域と、非対象画像の画像領域である非対象画像領域とを判別する。距離値算出部102は、本発明の距離値算出手段の一例であり、入力画像に対して距離変換を行い、領域判別部101によって判別された非対象画像領域に含まれる各画素の距離値を算出する。参照範囲決定部103は、本発明の参照範囲決定手段の一例であり、上述した非対象画像領域に含まれる各画素を注目画素とし、距離値算出部102によって算出された距離値に基づいて、各々の注目画素についての参照範囲を決定する。画素値置換部104は、本発明の画素値置換手段の一例であり、参照範囲決定部103によって決定された参照範囲の中に、上述した非重複画像領域の画素値を有する画素が含まれている場合に、当該参照範囲に対応する注目画素の画素値を、非重複画像領域の画素値に置換する。領域抽出部105は、本発明の領域抽出手段の一例であり、画素値置換部104によって画素値の置換が行われた後に、非重複画像領域の画素値を有する画素によって構成される画像領域を、対象画像領域として抽出する。
[動作]
次に、本実施形態に係る画像形成装置1の動作について説明する。画像形成装置1では、画像読取部15によって読み取られた画像からスタンプ領域を抽出するスタンプ抽出処理が行われる。以下の説明では、このスタンプ抽出処理について説明する。図3は、スタンプ抽出処理を示す図である。ここでは、画像読取部15によって図中の入力画像P0が読み取られた場合を想定する。図に示すように、この入力画像P0には、抽出の対象となる赤色のスタンプ画像Aと、抽出の対象ではない黒色の線画像Bとが重ねて配置されている。スタンプ画像Aは、抽出の対象となる画像であるから対象画像である。線画像Bは、スタンプ画像Aと重なり合う抽出の対象とならない画像であるから非対象画像である。
画像読取部15によって入力画像P0が読み取られ、画像データが生成されると、生成された画像データは画像処理部16に入力される。画像データが入力されると、画像処理部16は、この画像データを用いて、入力画像P0を下地色で2値化する(ステップS11)。具体的には、画像処理部16は、下地色を表す画素値の画素をオフにし、それ以外の画素値の画素をオンにする。これにより、図中の2値画像P1のように、入力画像P0が画像領域と背景領域とに分けられる。背景領域は、入力画像P0において、スタンプ画像A及び線画像Bが配置されていない領域である。つまり、画像処理部16は、入力画像から、対象画像及び非対象画像が配置されていない背景領域を判別する。
また、画像処理部16は、入力された画像データを用いて、入力画像P0をスタンプ色で2値化する(ステップS12)。具体的には、画像処理部16は、スタンプ画像Aの色を表す画素値の画素をオンにし、それ以外の画素値の画素をオフにする。なお、このスタンプ画像Aの色を表す画素値としては、単一の値が用いられてもよいし、範囲のある値が用いられてもよい。これにより、図中の2値画像P2のように、入力画像P0が欠けスタンプ領域Rzとそれ以外の領域とに分けられる。欠けスタンプ領域Rzは、スタンプ画像Aにおいて線画像Bと重ならない画像領域であるから非重複画像領域である。この欠けスタンプ領域Rzにおいては、スタンプ画像Aと線画像Bとの重なり部分が欠損部分となっている。つまり、画像処理部16は、入力画像から、対象画像において非対象画像と重ならない画像領域である非重複画像領域を判別する。
続いて、画像処理部16は、上述したステップS11にて2値化が施された後の2値画像P1と、上述したステップS12にて2値化が施された後の2値画像P2との差分の領域である線領域Rbを抽出する(ステップS13)。この線領域Rbは、線画像Bの画像領域であるから非対象画像領域である。つまり、画像処理部16は、入力画像から、非対象画像の画像領域である非対象画像領域を判別する。
続いて、画像処理部16は、上述したステップS11にて2値化が施された後の2値画像P1に対して距離変換を行い、欠けスタンプ領域Rz及び線領域Rbに含まれる各画素の距離値を算出する(ステップS14)。この距離変換とは、注目画素から背景画素までの最短の距離を示す距離値を算出する処理のことをいう。続いて、画像処理部16は、算出した距離値に基づいて、上述したステップS12にて2値化が施された後の2値画像P2に対して欠け補正を行う(ステップS15)。この欠け補正の詳細については後述する。続いて、画像処理部16は、欠け補正が施された2値画像P2からスタンプ領域Raを抽出し、出力する(ステップS16)。具体的には、画像処理部16は、欠け補正が施された2値画像P2において、オン状態の画素部分をスタンプ領域Raとして抽出する。スタンプ領域Raは、欠けスタンプ領域Rzの画素値を有する画素によって構成される画像領域であるから対象画像領域である。つまり、画像処理部16は、欠け補正が行われた後に、非重複画像領域の画素値を有する画素によって構成される画像領域を、対象画像領域として抽出する。これにより、図に示すように、欠損部分が補間されたスタンプ領域Raが抽出され、出力される。
次に、上述した欠け補正について詳細に説明する。欠け補正には、以下の3つの手法がある。画像処理部16は、例えば利用者の操作によって指定された手法を選択し、欠け補正を行う。あるいは、画像処理部16は、入力画像P0を解析して、その内容に適した手法を選択してもよい。
(欠け補正の手法1)
まず、欠け補正の手法1について説明する。図4は、欠け補正の手法1を説明する図である。画像処理部16は、上述したステップS13にて抽出された線領域Rbに含まれる各画素を注目画素とし、上述したステップS14にて算出された距離値に基づいて、各々の注目画素についての参照範囲であるウィンドウサイズを決定する。具体的には、画像処理部16は、注目画素の距離値をfとすると、(2f+1)×(2f+1)というウィンドウサイズを決定する。例えば、図4(a)中の注目画素p1は、距離値が3であるため、7×7のウィンドウサイズが決定される。また、図4(a)中の注目画素p2は、距離値が2であるため、5×5のウィンドウサイズが決定される。
続いて、画像処理部16は、決定されたウィンドウサイズの中に、欠けスタンプ領域Rzの画素が含まれている場合には、そのウィンドウサイズに対応する注目画素の画素値を、欠けスタンプ領域Rの画素値に置換する。例えば、図4(a)中のウィンドウサイズW1の中には、欠けスタンプ領域Rzの画素が含まれているため、注目画素p1の画素値は、欠けスタンプ領域Rの画素値に変換される。また、図4(a)中のウィンドウサイズW2の中にも、欠けスタンプ領域Rzの画素が含まれているため、注目画素p2の画素値は、欠けスタンプ領域Rの画素値に変換される。これにより、図4(b)中のr1部分の画素がオンになり、欠けスタンプ領域Rzの欠損部分が補間される。
(欠け補正の手法2)
次に、欠け補正の手法2について説明する。図5は、欠け補正の手法2を説明する図である。まず、画像処理部16は、上述した手法1と同様にしてウィンドウサイズを決定する。続いて、画像処理部16は、決定されたウィンドウサイズの中に、欠けスタンプ領域Rzの画素が含まれている場合には、その欠けスタンプ領域Rzの画素の距離値のうち最大の距離値に基づいて、ウィンドウサイズを変更する。具体的には、画像処理部16は、決定されたウィンドウサイズをN×N、最大の距離値をfmとすると、決定されたウィンドウサイズをN×(2・fm−1)又は(2・fm−1)×Nというウィンドウサイズに変更する。このとき、画像処理部16は、決定されたウィンドウサイズの中に、欠けスタンプ領域Rzの画素が図中の横方向に並べて配置されている場合には、ウィンドウサイズの横方向の大きさを変更し、欠けスタンプ領域Rzの画素が図中の縦方向に並べて配置されている場合には、ウィンドウサイズの縦方向の大きさを変更する。
例えば、図5(a)中のウィンドウサイズW1の中には、欠けスタンプ領域Rzの画素が含まれており、その欠けスタンプ領域Rzの画素は、距離値「1」〜「3」のいずれかを有している。この場合、最大の距離値が「3」になるため、「7×7」のウィンドウサイズW1が「7×5」のウィンドウサイズw1に変更される。また、図5(a)中のウィンドウサイズW2の中には、欠けスタンプ領域Rzの画素が含まれており、その欠けスタンプ領域Rzの画素は、いずれも距離値「1」を有している。この場合、最大の距離値が「1」になるため、「5×5」のウィンドウサイズW2が「5×1」のウィンドウサイズw2に変更される。また、図5(a)中のウィンドウサイズW3の中には、欠けスタンプ領域Rzの画素が含まれており、その欠けスタンプ領域Rzの画素は、距離値「1」,「2」のいずれかを有している。この場合、最大の距離値が「2」になるため、「5×5」のウィンドウサイズW3が「5×3」のウィンドウサイズw3に変更される。
続いて、画像処理部16は、変更されたウィンドウサイズの中に、欠けスタンプ領域Rzの画素が含まれており、ウィンドウサイズの中に含まれる背景領域の画素の数が欠けスタンプ領域Rzの画素の数よりも多い場合には、そのウィンドウサイズに対応する注目画素の画素値を、欠けスタンプ領域Rzの画素値に置換する。例えば、図5(a)中のウィンドウサイズw1の中には、スタンプ領域Rzの画素が20個、背景画素が0個含まれているため、注目画素p1の画素値は、欠けスタンプ領域Rzの画素値に変換される。一方、図5(a)中のウィンドウサイズw2の中には、欠けスタンプ領域Rzの画素が含まれていないため、注目画素p2の画素値は置換されない。また、図5(a)中のウィドウサイズw3の中には、欠けスタンプ領域Rzの画素が2個、背景画素が4個含まれているため、注目画素p3の画素値も置換されない。これにより、図5(b)中のr2部分の画素がオンになり、欠けスタンプ領域Rzの欠損部分が補間される。
(欠け補正の手法3)
次に、欠け補正の手法3について説明する。図6は、欠け補正の手法3を説明する図である。画像処理部16は、上述した手法2と同様にしてウィンドウサイズの決定、変更を行う。続いて、画像処理部16は、変更されたウィンドウサイズの中に、欠けスタンプ領域Rzの画素が含まれており、ウィンドウサイズの中に含まれる背景領域の画素の数が欠けスタンプ領域Rzの画素の数よりも多い場合には、上述した手法2と同様に画素値の置換を行う。一方、変更されたウィンドウサイズの中に欠けスタンプ領域Rzの画素が含まれていない、又は、変更されたウィンドウサイズの中に含まれる背景領域の画素の数が欠けスタンプ領域Rzの画素の数以下である場合には、画像処理部16は、ウィンドウサイズを拡大して変更前の大きさに戻す。例えば、図6(a)中の「7×7」のウィンドウサイズW4は、欠けスタンプ領域Rzの画素を含んでいるため、「7×1」のウィンドウサイズw4に変更される。このとき、変更されたウィンドウサイズw4の中には、欠けスタンプ領域Rzの画素が含まれていない。よって、ウィンドウサイズw4は、変更前のウィンドウサイズW4に戻される。
続いて、画像処理部16は、拡大されたウィンドウサイズの中に、欠けスタンプ領域Rzの画素が含まれており、ウィンドウサイズの対角又は対辺に欠けスタンプ領域Rzの画素が配置されている場合には、このウィンドウサイズに対応する注目画素の画素値を、欠けスタンプ領域Rzの画素値に置換する。例えば、図6(a)中のウィンドウサイズW4の中には、欠けスタンプ領域Rzの画素が含まれており、この欠けスタンプ領域Rzの画素はウィンドウサイズW4の対辺に配置されているため、注目画素p4の画素値は、欠けスタンプ領域Rzの画素値に置換される。これにより、図6(b)中のr3部分の画素がオンになり、欠けスタンプ領域Rzと線領域Rbとが斜めに交わっている場合にも、欠けスタンプ領域Rzの欠損部分が補間される。
[変形例]
以上が実施形態の説明であるが、この実施形態の内容は以下のように変形し得る。また、以下の各変形例を適宜組み合わせてもよい。
(変形例1)
上述した実施形態では、スタンプ画像Aと線画像Bとが異なる色を有している例を挙げて説明したが、スタンプ画像Aと線画像Bとが同様の色を有している場合には、以下のような処理を行う。図7は、この変形例に係るスタンプ領域の抽出処理を示す図である。まず、画像処理部16は、入力された画像データを用いて、入力画像P0から線領域Rbを抽出する(ステップS21)。具体的には、画像処理部16は、予め決められた線画像Bの位置や大きさに基づいてパターンマッチングを行い、線画像Bの画像領域を線領域Rbとして抽出する。あるいは、入力画像P0における線画像Bの位置が固定であるならば、予め決められた線画像Bの位置に基づいて線領域Rbを抽出してもよい。続いて、画像処理部16は、抽出された線領域Rbと入力画像P0との差分の領域である欠けスタンプ領域Rzを抽出する(ステップS22)。なお、ステップS23〜S25の処理は、上述したステップS14〜S16の処理と同様である。
(変形例2)
上述した実施形態では、入力画像P0をスタンプ色で2値化していたが、彩度を用いて2値化してもよい。この場合、画像処理部16は、有彩色の画素値を有する画素をオンにし、無彩色の画素値を有する画素をオフにする。
(変形例3)
上述した実施形態では、欠け補正が施された2値画像P2において、オン状態の画素部分をスタンプ領域Raとして抽出されていたが、スタンプ領域Raを抽出する手法はこれに限らない。例えば、予め決められたスタンプ画像Aの位置や大きさに基づいてパターンマッチングを行い、スタンプ画像Aの画像領域をスタンプ領域Raとして抽出してもよい。
(変形例4)
上述した欠け補正の手法1では、図4(b)に示すように、欠け補正によって補間された部分がスタンプ画像Aの線幅よりも太くなってしまうことがある。そこで、上述した欠け補正の手法1によって抽出されたスタンプ領域Raに対し、太くなった部分を取り除く処理を行ってもよい。この処理としては、例えば細線化した後に膨張させるといったものが考えられる。
(変形例5)
上述した欠け補正の手法2では、変更されたウィンドウサイズの中に含まれる背景領域の画素の数が欠けスタンプ領域Rzの画素の数よりも多い場合には、そのウィンドウサイズに対応する注目画素の画素値を置換していたが、画素値を置換する変換する条件はこれに限らない。例えば、変更されたウィンドウサイズの少なくとも一辺に亘って欠けスタンプ領域Rzの画素が配置されている場合には、そのウィンドウサイズに対応する注目画素の画素値を置換してもよい。また、画素値を置換する条件は、ウィンドウサイズの大きさ、ウィンドウサイズの中に含まれる欠けスタンプ領域Rzの画素の数と背景画素の数と線領域Rbの画素の数との関係、ウィンドウサイズの中に含まれる欠けスタンプ領域Rzの画素の位置などに基づくものであってもよい。要するに、画像処理部16は、変更されたウィンドウサイズの中に、欠けスタンプ領域Rzの画素が含まれており、その画素の数又は位置が予め決められた条件を満たす場合には、このウィンドウサイズに対応する注目画素の画素値を、欠けスタンプ領域Rzの画素値に置換すればよい。
また、画像処理部16は、ウィンドウサイズを決定した後に、決定されたウィンドウサイズの少なくとも一辺に亘って欠けスタンプ領域Rzの画素が配置されている場合には、そのウィンドウサイズに対応する注目画素の画素値の置換を行ってもよい。
(変形例6)
上述した欠け補正の手法3では、ウィンドウサイズを拡大して変更前の大きさに戻していたが、ウィンドウサイズを拡大したときの大きさはこれに限らない。例えば、決定されたウィンドウサイズの中に含まれる線領域Rbの画素の距離値と欠けスタンプ領域Raの画素の距離値とを加算した値を求め、ウィンドウサイズをこの値に応じた大きさに拡大してもよい。
(変形例7)
上述した実施形態において、画像形成部17は、画像形成部16によって抽出されたスタンプ領域Raの画像を用紙などの記録材に形成してもよい。このとき、スタンプ領域Raの画像は、例えば用紙の余白などに形成されてもよい。
上述した実施形態では、画像処理部16がその機能構成として領域抽出部105を有していたが、画像形成装置1の他のハードウェア資源によって領域抽出部105が実現されてもよい。
(変形例8)
上述した実施形態において、画像処理部16にて行なわれる処理は、単一又は複数のハードウェア資源によって実現されてもよいし、CPUが1又は複数のプログラムを実行することにより実現されてもよい。また、このプログラムは、磁気テープや磁気ディスクなどの磁気記録媒体、光ディスクなどの光記録媒体、光磁気記録媒体、半導体メモリなどの、コンピュータ装置が読み取り可能な記録媒体に記憶された状態で提供し得る。また、プログラムを、インターネットなどの通信回線経由でダウンロードさせることも可能である。
1…画像形成装置、11…制御部、12…通信部、13…記憶部、14…表示操作部、15…画像読取部、16…画像処理部、17…画像形成部、101…領域判別部、102…距離値算出部、103…参照範囲決定部、104…画素値置換部、105…領域抽出部。

Claims (6)

  1. 抽出の対象となる対象画像とそれ以外の非対象画像とが重なり合う入力画像から、前記対象画像において前記非対象画像と重ならない画像領域である非重複画像領域と、前記非対象画像の画像領域である非対象画像領域とを判別する領域判別手段と、
    前記入力画像に対して距離変換を行い、前記領域判別手段によって判別された前記非対象画像領域に含まれる各画素の距離値を算出する距離値算出手段と、
    前記非対象画像領域に含まれる各画素を注目画素とし、前記距離値算出手段によって算出された距離値に基づいて、各々の前記注目画素についての参照範囲を決定する参照範囲決定手段と、
    前記参照範囲決定手段によって決定された参照範囲の中に、前記非重複画像領域の画素値を有する画素が含まれている場合には、当該参照範囲に対応する前記注目画素の画素値を、当該非重複画像領域の画素値に置換する画素値置換手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 抽出の対象となる対象画像とそれ以外の非対象画像とが重なり合う入力画像から、前記対象画像において前記非対象画像と重ならない画像領域である非重複画像領域と、前記非対象画像の画像領域である非対象画像領域とを判別する領域判別手段と、
    前記入力画像に対して距離変換を行い、前記領域判別手段によって判別された前記非重複画像領域及び前記非対象画像領域に含まれる各画素の距離値を算出する距離値算出手段と、
    前記非対象画像領域に含まれる各画素を注目画素とし、前記距離値算出手段によって算出された距離値に基づいて、各々の前記注目画素についての参照範囲を決定する参照範囲決定手段と、
    前記参照範囲決定手段によって決定された参照範囲の中に、前記非重複画像領域の画素値を有する画素が含まれている場合には、前記距離値算出手段によって算出された当該画素の距離値のうち最大の距離値に基づいて、当該参照範囲を変更する参照範囲変更手段と、
    前記参照範囲変更手段によって変更された参照範囲の中に、前記非重複画像領域の画素値を有する画素が含まれており、当該画素の数又は位置が予め決められた条件を満たす場合には、当該参照範囲に対応する前記注目画素の画素値を、当該非重複画像領域の画素値に置換する画素値置換手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  3. 前記領域判別手段は、前記入力画像から、前記対象画像及び非対象画像が配置されていない背景領域を判別し、
    前記画素値置換手段は、前記参照範囲変更手段によって変更された参照範囲の中に、前記非重複画像領域の画素値を有する画素が含まれており、当該非重複画像領域の画素値を有する画素の数が当該参照範囲の中に含まれる前記背景領域の画素の数よりも多い場合には、当該参照範囲に対応する前記注目画素の画素値を、当該非重複画像領域の画素値に置換する
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記参照範囲変更手段によって変更された参照範囲の中に、前記非重複画像領域の画素値を有する画素が含まれており、当該画素の数又は位置が前記予め決められた条件を満たしていない場合に、当該参照範囲を拡大する参照範囲拡大手段を備え、
    前記画素値置換手段は、前記参照範囲拡大手段によって拡大された参照範囲の中に、前記非重複画像領域の画素値を有する画素が含まれており、当該参照範囲の中の予め決められた位置に当該画素が配置されている場合には、当該参照範囲に対応する前記注目画素の画素値を、当該非重複画像領域の画素値に置換する
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  5. 原稿の画像を読み取る読取手段と、
    前記読取手段によって読み取られた画像を前記入力画像として用いて処理を行う請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像処理装置と
    を備えることを特徴とする画像読取装置。
  6. 原稿の画像を読み取る読取手段と、
    前記読取手段によって読み取られた画像を前記入力画像として用いて処理を行う請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像処理装置と、
    前記画像処理装置の前記画素値置換手段によって画素値の置換が行われた後に、前記非重複画像領域の画素値を有する画素によって構成される画像領域を、対象画像領域として抽出する領域抽出手段と、
    前記領域抽出手段によって抽出された対象画像領域の画像を記録材に形成する画像形成手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112581388A (zh) * 2020-12-07 2021-03-30 杭州九阳小家电有限公司 烹饪设备及其图像美化方法

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