JP2010199013A - コネクタ用シールドシェル - Google Patents
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Abstract
【課題】部品点数及び作業工数を減らし、工具を使わずにケーブルの着脱が可能なコネクタ用シールドシェルを提供すること。
【解決手段】
コネクタ及び該コネクタとケーブルCとの接続部を覆いシールドするシールドシェル2と、ケーブルCのシールド線8が電気的に接続されるともにケーブルCを狭持、固定するクランプ4とを有するコネクタ用シールドシェル1において、シールドシェル2とクランプ4とは、連結部3で連結されて全体がシールド板体で一体成形されたものからなり、クランプ4は、第1、第2の側板6,7の有する弾性を利用して両端部間の結合がロックされ又は解除可能なロック機構Lを有する結合手段が設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】
コネクタ及び該コネクタとケーブルCとの接続部を覆いシールドするシールドシェル2と、ケーブルCのシールド線8が電気的に接続されるともにケーブルCを狭持、固定するクランプ4とを有するコネクタ用シールドシェル1において、シールドシェル2とクランプ4とは、連結部3で連結されて全体がシールド板体で一体成形されたものからなり、クランプ4は、第1、第2の側板6,7の有する弾性を利用して両端部間の結合がロックされ又は解除可能なロック機構Lを有する結合手段が設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、コネクタ用シールドシェルに係り、詳しくはコネクタに接続される電線或いはケーブルを狭持、固定するクランプを備えたコネクタ用シールドシェルに関するものである。
複数本の芯線と編組線からなるシールド部材によって一括して包囲してなるケーブル、いわゆるシールドケーブルを保持し、かつ、導通を得る技術には様々なものがある。
下記特許文献1には、小型で、端子金属の位置決め固定可能なコネクタが開示されている。以下、図11Aを参照して特許文献1に開示されたコネクタについて説明する。なお、図11Aは特許文献1に開示されたコネクタを示す図である。
シールドコネクタ100は、シールド電線101の端末でむき出しにされた3本の被覆電線102が接続される3個の雌型の端子金具108と、3個の端子金具108を収容可能な合成樹脂製のハウジング109と、ハウジング109の全体を収容し内部を遮蔽状態に保つ金属製のシェル110とを備えて構成されている。なお、シェル110は、上面にハウジング109が載置される平板状のベースプレート111と、ベースプレート111を覆うシールドカバー113とから構成されている。シールド電線101は、芯線の周りに絶縁被覆を被せてなる被覆電線102と、被覆電線102を一括して包囲し編組線により構成される略円筒状のシールド層103と、シールド層103の周囲に被せられた絶縁樹脂製の外皮104とから構成されている。そして、シールド層103の露出した部分は、環状の金属リング105に固定されており、この金属リング105は内側のインナリング106と外側のアウタリング107とから構成されており、アウタリング107は、インナリング106の外周に配されたシールド層103を挟んで加締めつけることで、シールド層103と金属リング105とが固定されるようになっている。この金属リング105が、シェル110のベースプレート111の位置決め孔112に係止されることで、電線の位置決め固定がされるようになっている。
しかしながら、特許文献1に開示されたコネクタでは、シールド層103をシェル110に固定するために、シェル110とは別にかしめるための金属リング105が必要であり、その分部品点数が多くなり製造コストが高くなるという課題がある。
そこで、下記特許文献2には、製造コストの低減を図ることが可能なシールドコネクタが開示されている。以下、図11Bを参照して特許文献2に開示されているシールドコネクタについて説明する。なお、図11Bは特許文献2に開示されたシールドコネクタを示す図である。
シールドコネクタ120には、ハウジング124を収容して遮蔽状態に保つ金属製のシェル125が備えられ、シェル125は、互いに組み付け可能な上側シェル126と下側シェル130とから構成されるものである。下側シェル130の後端には、ハウジング124から引き出された電線122を内周側に挿通可能な筒状をなす筒状部131が、連設部132を介して一体に形成されており、筒状部131の外周面には、シールド部材123の端末部が被せられている。また、上側シェル126の後端部は、筒状部131に沿って後方へ突出する形状の突出部128とされており、突出部128は、筒状部131の周面に沿う下方に開放された半円弧形状をなし、筒状部131の上方および両側方を覆っている。突出部128は、筒状部131よりも後側位置まで突出し、筒状部131と、シールド導電路121の一部分とを覆っている。突出部128には、一対のかしめ片129が一体に設けられている。
このような構造により、下記特許文献2に開示されたシールドコネクタ120は、上側シェル126には、シールド部材123の端末部を挟み込んで筒状部131の外周側にかしめ付けられるかしめ片129が一体に形成されているので、カシメリング等の別部品によってシールド部材123の端末部をかしめ付ける場合に比べて部品点数が削減され、もって製造コストの低減を図ることが可能となる。
しかしながら、上記特許文献2に開示されたシールドコネクタ120では、部品点数を削減し、製造コストの低減が可能となっているが、導線の固定手段にかしめ片を使用しているので、かしめ片をかしめるために特殊な工具を使用したり、特別な作業工程が必要となるといった新たな課題が潜在している。
また、上記特許文献3に開示されたシールドシェルのように、かしめ片ではなく、クランプを用いて導線を固定する方法もあるが、従来のクランプはネジ止め等の作業が必要となり、上記特許文献2と同様に部品点数及び作業工数が増加してしまう課題が潜在している。
そこで、本発明は、このような従来技術の課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、部品点数を削減し、製造コストの低減を図るとともに、係止及び係止の解除が可能なクランプを用いることで、ケーブルとシールドシェルとの固定を簡単に行えるコネクタ用シールドシェルを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載のコネクタ用シールドシェルの発明によれば、コネクタ及び該コネクタとケーブルとの接続部を覆いシールドするシールドシェルと、前記ケーブルのシールド線が電気的に接続されるとともにケーブルを狭持、固定するクランプとを有するコネクタ用シールドシェルにおいて、前記シールドシェルと前記クランプとは、連結部で連結されて全体がシールド板体で一体成形されたものからなり、前記クランプは、前記連結部から延設した所定長さの延設部と、前記延設部の長手方向の両側縁から所定長さ立設され外方への弾性が付与された一対の第1、第2の側板と有し、前記延設部と前記第1、第2の側板とで囲まれた箇所に前記ケーブルが狭持、固定される挟持・固定部と、前記挟持・固定部の先に前記第1、第2の側板の弾性を利用して両端部間の結合がロックされ又は解除可能なロック機構を有する結合手段が設けられていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のコネクタ用シールドシェルにおいて、前記ロック機構は、前記第1、第2の側板の何れか一方の側板に係合部、他の側板に前記係合部に係止される係止爪と該係止爪の係止又は解除する操作片とを有する操作部で構成されていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のコネクタ用シールドシェルにおいて、前記係合部は、係止溝からなり、前記操作部は、該操作部が設けられた側板の途中から他の側板側へ折曲された折曲片に前記係止溝に係止される係止爪及び該係止爪を該係止溝から離脱させる解除部が形成されたものであることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のコネクタ用シールドシェルにおいて、前記折曲片には、一対の係止爪が設けられていることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のコネクタ用シールドシェルにおいて、前記一対の係止爪は、前記係止溝の対向する周辺に係止されることを特徴とする。
本発明は、上記構成を備えることにより、以下の優れた効果を奏する。すなわち、請求項1の発明によれば、シールドシェルとクランプが1つのシールド材料から一体成形することができるので、製造する部品点数を減らせることができ、製造費用を減らすことができる。また、従来ケーブルの固定に用いられてきたかしめ部材をかしめるには、専用の工具が必要であり、また、クランプを固定するにも、ドライバー等の工具を必要としていた。しかし、本発明のコネクタ用シールドシェルによれば、クランプに備えられたロック機構により、手作業により開閉が可能となり、工具類を一切必要としないので、極めて簡単にクランプできる。
また、請求項2の発明によれば、ロック機構を係止するとき、第1の側板と第2の側板のそれぞれに設けられた係合部及び操作部からなるロック機構により係止作業を行うことができる。よって、クランプの係止作業が容易にできるので、作業工程が簡略化でき、さらに配線の取替え等の保守作業が容易になる。
また、請求項3の発明によれば、ロック機構を解除するときは、第1の側板に形成された一対の水平片を押圧することで、それぞれの係止爪の係止を解除することができるので、クランプの係止の解除も容易にでき、作業工程を簡略化することができる
また、請求項4の発明によれば、一対の係止爪が設けられたことにより、ケーブルの狭持、固定がより強固に行うことができ、係止爪による係止が外れることを抑制することができる。
また、請求項5の発明によれば、係止爪が確実に係止溝に係止することができ、ロック機構の信頼性が高くなる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。但し、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するためのコネクタ用シールドシェルを例示するものであって、本発明をこれらに特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施例のものも等しく適応し得るものである。なお、以下に参照する図6B、図6D、図6F及び図8B、図8D、図8Fでは、説明の都合上一部断面で示してある。
図1を参照して、コネクタ用シールドシェルの概要を説明する。図1では、本発明の実施例に係るコネクタ用シールドシェル1にケーブルCが固定された状態が示されている。
コネクタ用シールドシェル1は、一端にコネクタ及びコネクタに接続されるケーブルの接続部を覆うシールドシェル2と、他端に前記コネクタに接続されるケーブルCを固定するクランプ4と備え、シールドシェル2とクランプ4とが連結部3で結合されている。シールドシェル2は、図1の図示状態において、下方及びクランプ側にそれぞれ所定大きさの開口21、22を有し、他の面が板体で閉鎖された箱状体で形成されている。すなわち、この箱状体は、天井板2aと、この天井板の両縁から下方へ所定長さ垂下した両側板2b、2cと、天井板2aの他端縁からか下方へ所定長さ垂下した背面板2bとで形成されている。下方の開口21は、基板などに装着されたコネクタの上部表面を覆う大きさに、また、他の開口22は、シールドケーブル8が挿入される大きさにそれぞれ形成されている。
連結部3は、天井板2aの端縁の略中央部からクランプ4側へ所定幅長で所定長さ延設された連結片3aで構成されている。
図2A、2Bを参照して、クランプの構造を説明する。
クランプ4は、連結部3から延設された天井板5と、この天井板の両縁端、すなわち、連結部3の延長方向の両縁端から、下方へ比較的長く垂下した所定幅長の一対の対向する第1、第2の側板6、7とを有し、これらの第1、第2の側板6、7は、弾性板からなり、天井板5をベースにして、両側板6、7の端部が外方向へ拡がるように弾性が付与されている。なお、本実施例における天井板は請求項でいう延設部となる。
一対の対向する第1、第2の側板6、7は、天井板5から下方端部へ向かって所定長さまでがシールドケーブル8が挿入される狭持・固定部Sに割り当てられ、その先が狭持・固定部Sにシールドケーブル8が挿入された後に両端部間を閉じて、両側板6、7の端部61a、71a間を結合して該シールドケーブル8を固定すなわちクランプし、また、このクランプ状態を解除できるロック機構Lが設けられている。
このロック機構Lは、係止爪を有する操作部LAと、この係止爪が係止される係合部LBとからなり、本実施例では、操作部LAが第1の側板6に、係合部LBが第2の側板7に設けられている。
図3を参照して、操作部LAを説明する。図3は、打抜かれた側板を折曲する前の平面図である。
操作部LAは、所定大きさの金属製板状体を所定形状に打抜いた金属板を所定箇所から折曲して形成される。
第1の側板6は、図3に示すように、天井板5から下方へ所定幅長X1で所定長さY垂下した垂下片61と、この垂下片の下方両端縁(図3の点線a、b箇所)から水平方向へ略同じ長さ延設した一対の折曲片62a、62bと、これらの各折曲片の上縁(図3の点線c、b箇所)から上方に向かって立設した一対の鉤片63a、63bと有し、図示の点線部分a〜dから折曲されて、操作部LAが形成されるようになっている。
垂下片61は、全体の長さYのうち、天井板から長さY1までが狭持・固定部Sに割り当てられ、その下方の長さY2までが操作部LAの形成に割り当てられている。一対の折曲片62a、62bは、同じ形状となっている。すなわち、それぞれ幅長X2及び長さY2を有している。
一対の鉤片63a、63bは、同じ形状を有している。そのため、一方の鉤片63aを他方の鉤片63bを参照して説明する。
鉤片63aは、折曲片62aの上縁から上方へ比較的小幅X31で所定高さY11立設された立設部64aと、この立設部の頂部にあって垂下片61から離れる方向へ所定長さX3延設された水平部64bと、この水平部の端部から再び下方へ所定長さY12垂下した垂下部64cと、この垂下部の下端にあって立設部方向へ延びた係止爪65aとを有している。なお、係止爪65aの先端は、所定幅X33で所定高さY13を有し一部傾斜状に形成されている。また、水平部64bの幅X3の内の幅X32の部分は、後述する係合部LBの係止片65a、65bが入り込む部分となる。
操作部LAは、第1の側板6の点線部分を折り曲げることによって形成される。まず、第1の側板6は、一対の鉤片63a、63bは、点線c、dから図3の手前へ90度折曲する。次いで、一対の折曲片62a、62bを点線a、bから図3の内側へ90度折り曲げて、両折曲片62a、62bが互いに接近するように折曲する。この折曲により、一対の鉤片63a、63bの係止爪65a、65bの何れかが上下に位置して接触する。一対の折曲片62a、62bは、弾性体からなり平行状態から外方へ開拡するよう弾性が付与されており、これらは、請求項における操作部LAの操作片となっている。この操作部LAは、一対の折曲片62a、62bの間隔を弾性に抗して狭めて、両係止爪65a、65bを重ねた状態で第2の側板7に設けた空間S1に挿入し、その後、両折曲片62a、62bの狭め力を解除したとき、両係止爪65a、65bが互いに離れて係止片72a、72bに係止する(図1、図2参照)。この係止の解除は、一対の折曲片62a、62bの間隔を弾性に抗して狭めて、挿入と逆の手順で行われる。なお、係止及び解除の詳細については後述する。
操作部LAは、所定大きさの金属製板状体を所定形状に打抜いた金属板を所定箇所から折曲して形成できるので、簡単に作製できる。
次に図4を参照して、係合部LBを説明する。図4は、打抜かれた側板を折曲する前の平面図である。
係合部LBは、天井板5から延設された第2の側板7に形成される。この係合部LBも、操作部LA同様、所定大きさの金属製板状体を所定形状に打抜いた金属板を所定箇所から折曲して形成される
第2の側板7は、図4に示すように、天井板5から下方へ所定幅長X1で所定長さY垂下した垂下片71と、この垂下片の略中央部から下方へ所定長さY5にわたり、直線状に切れ込みが形成されている。この切れ込みは、中央部に所定幅X11と、両側にそれぞれ所定幅X12との部分に入れられており、後述する係止溝を形成するためのものである。
垂下片71は、全体の長さYのうち、天井板から長さY3までが狭持・固定部Sに割り当てられ、その下方の長さY4までが係合部LBの形成に割り当てられている。なお、係合部LBの所定幅X11の部分が係合片72となり、所定幅X12の部分がそれぞれ係止片73a、73bとなる。なお、本実施例における係合片と係止片によって請求項でいう係止溝が形成される。
係合片72は、操作部LAが形成される方向とは逆方向に山状に突出するように形成されており、また、それぞれの係止片73a、73bは、係合片72とは逆方向に山状に突出して形成されている。そして、この係合片72とそれぞれの係止片73a、73bが作る空間S1は、操作部LAの係止爪65a、65bが係止時に侵入する空間となる。なお、それぞれの係止片73a、73bは、同じ形状を有している。この山状の突出している部分の形状は、図1に示すような、多角形状でもよく、また、半円状に形成してもよい。
次に図5、図6を参照して、クランプのロック機構の係止工程について説明する。
クランプ4のロック機構Lの係止工程は、まず、図5A、図6A及び図6Bに示すように、シールドシェル2にコネクタと該コネクタとケーブルCの芯線10の接続部を遮蔽し、ケーブルCをクランプ4に挿入し、ケーブルCのシールド部材9が第1の側板6と第2の側板7の間の狭持・固定部Sに配置する。
なお、ケーブルCのクランプ4への挿入は、第1の側板6及び第2の側板7の少なくとも一方の先端部61a、71aに狭持・固定部Sが形成される部分とは反対方向に力を加え、操作部LAと係合部LBの間の隙間を広げその間にケーブルCを通して行われる。このクランプ4は弾性を有するシールド材料、例えば金属製材料で形成されているので、隙間を広げることは容易に行うことができ、また、ケーブルを挿入した後は、シールド材料が有する弾性力により元の形状に戻ることができる。
次に、図5B、図6C及び図6Dに示すように、第1の側板6及び第2の側板7の両先端部61a、71aを矢印方向に押圧し応力P1を加える。第1の側板6及び第2の側板7の両先端部61a、71aを押圧すると、第1の側板6と第2の側板7がシールド部材9を狭持し始める。狭持が始まると、第1の側板6の操作部LAと第2の側板7の係合部LBも狭持される方向へ移動し始め、操作部LAのそれぞれの係止爪65a、65bの傾斜状に形成された部分が、第2の側板7の係合部LBのそれぞれの係止片73a、73bと当接する部分をすべりながら、図6Dに示す矢印Z方向にそれぞれ移動する。
さらに、押圧をつづけると、図5C、図6E及び図6Fに示すように操作部LAのそれぞれの係止爪65a、65bの傾斜部が、係合部LBのそれぞれの係止爪65a、65bの当接する部分から開放され、それぞれの係止爪65a、65bがそれぞれの係止片73a、73bと係止される。このときそれぞれの係止爪65a、65bは第2の側板7にそれぞれ湾曲して形成された係合片72と係止片73a、73bが作る空間S1に侵入する。そして、ケーブルCのシールド部材9が、第1の側板6及び第2の側板7により、完全に狭持されケーブルCが固定される。
以上で、ロック機構の係止工程が終了する。このロック機構の係止工程は、第1の側板と第2の側板の両先端部を押圧することにより行うことができるので、ワンタッチで、しかも片手で作業をすることができ、作業工程を簡単にすることができる。
次に、図7、図8を参照して、クランプのロック機構の解除工程について説明する。
このクランプ4のロック機構Lの解除工程は、上記クランプ4のロック機構Lの係止工程の逆作業であるので、まず、図7A、図8A及び図8Bに示すように、ケーブルCはクランプ4に固定された状態にある。
次に、図7B、図8C及び図8Dに示すように、第1の側板6に形成された一対の折曲片62a、62bを矢印方向に押圧し応力P2を加える。すると、一対の鉤片63a、63b及びそれぞれの係止爪65a、65bが、一対の折曲片62a、62bの移動に伴い矢印Z'方向に移動し、係合部LBのそれぞれの係止片73a、73bとの係止が解除される。
そして、それぞれの係止爪65a、65bがそれぞれの係止片73a、73bから解除されたことで、第1の側板6及び第2の側板7は、クランプ4の有する弾性力により図7C、図8E及び図8Fに示すような係止前の状態となり、ケーブルの取り外しが可能な状態となる。
以上で、ロック機構の解除工程が完了する。このロック機構の解除工程も、一対の折曲片を押圧することにより行うことができるので、ワンタッチで、しかも片手で作業をすることができ、作業工程を簡単にすることができる
以上より、本実施例のクランプ付シールドシェルは、シールドシェルとケーブルの着脱がロック機構を備えたクランプによりワンタッチで、しかも片手で行えるので、作業工数を減らすことができ作業効率を向上させることができる。さらに、クランプのロック機構の開閉が工具を用いずに手作業で行えるので、余分な先行投資をかける必要がなくなる。また、ケーブルの取替えや付け替えが容易に行えるので、保守作業がしやすくなる。さらに、シールドシェルとクランプは一体形成されるので、部品点数を減らすことができ、製造費用の削減ができる。
[使用例]
次に、本発明にかかるコネクタ用シールドシェルを使用したコネクタについて図9、図10を参照して説明する。なお、コネクタ用シールドシェル1の使用例に示すコネクタ11は、ケーブルCを接続したコネクタ11をケーブルカバー12に収容して基板(図示省略)等に固定するためのものである。
次に、本発明にかかるコネクタ用シールドシェルを使用したコネクタについて図9、図10を参照して説明する。なお、コネクタ用シールドシェル1の使用例に示すコネクタ11は、ケーブルCを接続したコネクタ11をケーブルカバー12に収容して基板(図示省略)等に固定するためのものである。
コネクタ11の組立は、ケーブルCを、ケーブルナット13、ケーブルクランプ14、ケーブルリング15、ケーブルシール16、ケーブルカバー12の順に挿通する。そして、リセハウジング17内に設置したソケットコンタクト18にケーブルCの接続部を接続した後、ケーブルCの接続部をシールドシェル2に遮蔽し、ケーブルCのシールド部材9をクランプ4に挿入させ、ケーブルCの長さを調節して、クランプ4のロック機構Lを係止し、ケーブルCをコネクタ用シールドシェル1に固定する。次に、シールドシェル2とリセハウジング17をロックプレート19で固定し、ケーブルカバー12に収容し、ケーブルカバー12と基板等とをシール20を介して平ワッシャー21とスプリングワッシャー22を挟んだスクリュー23で数箇所固定する。
最後にケーブルナット13を螺合して組立が完了する。このとき、ケーブルナット13を螺合することでケーブルクランプ14が締り、ケーブルCがケーブルカバー12にも固定される。組立が完了したコネクタを図8に示す。なお、コネクタ用シールドシェル1が分かりやすいように、ケーブルカバー12の一部を透過して示してある。
本使用例によれば、コネクタ用シールドシェルを使用することにより、部品点数並びに、組立工数を減らし、製造費用を減らしたコネクタを提供することができる。また、コネクタ用シールドシェルを使用したことにより、保守作業が容易なコネクタを提供することができる。
なお、コネクタ用シールドシェルの使用例として、ケーブルカバーを用いたコネクタを示したが、この例に限らず、コネクタを使用するあらゆる箇所に本発明のコネクタ用シールドシェルを使用することができる。
1:コネクタ用シールドシェル 2:シールドシェル 3:連結部 4:クランプ 5:天井板 6:側板 7:側板 8:シールドケーブル 9:シールド部材 10:芯線 61:垂下片 61a、71a:先端部 62a:折曲片 63a、63b:鉤片 64c:垂下部 64b:水平部 64a:立設部 65a、65b:係止爪 71:垂下片 72:係合片73a、73b:係止片 11:コネクタ 12:ケーブルカバー 13:ケーブルナット 14:ケーブルクランプ 15:ケーブルリング 16:ケーブルシール 17:リセハウジング 18:ソケットコンタクト 19:ロックプレート 20:シール 21:平ワッシャー 22:スプリングワッシャー 23:スクリュー C:ケーブル L:ロック機構 LA:操作部 LB:係合部 S:狭持・固定部 S1:空間
Claims (5)
- コネクタ及び該コネクタとケーブルとの接続部を覆いシールドするシールドシェルと、前記ケーブルのシールド線が電気的に接続されるとともにケーブルを狭持、固定するクランプとを有するコネクタ用シールドシェルにおいて、
前記シールドシェルと前記クランプとは、連結部で連結されて全体がシールド板体で一体成形されたものからなり、
前記クランプは、前記連結部から延設した所定長さの延設部と、前記延設部の長手方向の両側縁から所定長さ立設され外方への弾性が付与された一対の第1、第2の側板とを有し、前記延設部と前記第1、第2の側板とで囲まれた箇所に前記ケーブルが狭持、固定される挟持・固定部と、前記挟持・固定部の先に前記第1、第2の側板の弾性を利用して両端部間の結合がロックされ又は解除可能なロック機構を有する結合手段が設けられていることを特徴とするコネクタ用シールドシェル。 - 前記ロック機構は、前記第1、第2の側板の何れか一方の側板に係合部、他の側板に前記係合部に係止される係止爪と該係止爪の係止又は解除する操作片とを有する操作部で構成されていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ用シールドシェル。
- 前記係合部は、係止溝からなり、
前記操作部は、該操作部が設けられた側板の途中から他の側板側へ折曲された折曲片に前記係止溝に係止される係止爪及び該係止爪を該係止溝から離脱させる前記操作片が形成されたものであることを特徴とする請求項2に記載のコネクタ用シールドシェル。 - 前記折曲片には、一対の係止爪が設けられていることを特徴とする請求項3に記載のコネクタ用シールドシェル。
- 前記一対の係止爪は、前記係止溝の対向する周辺に係止されることを特徴とする請求項4に記載のコネクタ用シールドシェル。
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