JP2010197606A - 定着装置、画像形成装置、及びプログラム - Google Patents

定着装置、画像形成装置、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ノイズの影響による加熱ロールの表面温度の誤検知によって、加熱ロールの表面温度の制御の精度が低下することを抑制する定着装置、画像形成装置及びプログラムを得る。
【解決手段】温度センサ56により、ランプによって表面が加熱される加熱ロールの表面温度を連続して検知し、CPU70により、予め定められたタイミングで、予め定められた複数の周期毎に温度センサ56で検知された表面温度を取り込んで、温度センサ56によって検知された表面温度がノイズの影響を受けて変動した変動回数を、複数の周期毎に導出し、導出した変動回数が他の周期の変動回数に比較して最も少ない周期を選択し、選択した周期によって取り込んだ表面温度に基づいて、加熱ロールの表面温度が予め定められた温度となるようにランプを制御する。
【選択図】図3

Description

本発明は、定着装置、画像形成装置、及びプログラムに関する。
特許文献1には、記録用紙に転写されたトナー像を加熱及び加圧により定着させる定着装置において、商用電源から加熱源へ導通又は遮断の何れかに切り替え自在な切換手段と、加熱源の温度を検知する温度検知体の検知温度に応じて切換手段の切り換えを制御する制御手段とを備え、制御手段が、温度検知体の検知温度に応じて、複数の規定周期から一つ選択した後、選択した規定周期に亘り切換手段の切り換えを制御する技術が開示されている。
特開平11−344899号公報
本発明は、ノイズの影響による加熱ロールの表面温度の誤検知によって、加熱ロールの表面温度の制御の精度が低下することを抑制する定着装置、画像形成装置、及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の定着装置は、加熱源によって表面が加熱される加熱ロールと、前記加熱ロールの表面温度を連続して検知する温度検知手段と、予め定められたタイミングで、予め定められた複数の周期毎に前記温度検知手段で検知された表面温度を取り込んで、前記温度検知手段によって検知された前記表面温度がノイズの影響を受けて変動した回数を、複数の周期毎に導出する導出手段と、前記導出手段によって導出された前記回数が、他の前記周期の前記回数に比較して最も少ない前記周期を選択する選択手段と、前記選択手段で選択された周期によって取り込んだ表面温度に基づいて、前記加熱ロールの表面温度が予め定められた温度となるように前記加熱源を制御する制御手段と、を備えている。
また、請求項2に記載の定着装置は、加熱源によって表面が加熱される加熱ロールと、前記加熱ロールの表面温度を連続して検知する温度検知手段と、予め定められたタイミングで、予め定められた複数の周期毎に前記温度検知手段で検知された表面温度を取り込んで、前記温度検知手段によって検知された前記表面温度がノイズの影響を受けて変動した回数、及び前記複数の周期毎に前記温度検知手段によって検知された前記表面温度の最大値と最小値との差分を、複数の周期毎に導出する導出手段と、前記回数が他の前記周期の前記回数に比較して少ない前記周期を複数選択し、当該選択された複数の前記周期のうち、前記差分が最も小さい前記周期を選択する選択手段と、前記選択手段で選択された周期によって取り込んだ表面温度に基づいて、前記加熱ロールの表面温度が予め定められた温度となるように前記加熱源を制御する制御手段と、を備えている。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記複数の周期を示す情報を記憶した記憶手段を更に備え、前記導出手段が、前記記憶手段に記憶されている前記情報により示される周期毎に前記温度検知手段で検知された表面温度を取り込むものである。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の発明において、前記予め定められたタイミングを、前記選択された周期で前記温度検知手段によって検知された表面温度の前記回数が予め定められた回数を超えたタイミング、及び前記選択された周期で前記温度検知手段によって検知された表面温度の前記差分が予め定められた大きさを超えたタイミングの何れか一方のタイミングとするものである。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の発明において、前記予め定められたタイミングを、予め定められた時刻とするものである。
また、請求項6に記載の画像形成装置は、請求項1〜請求項5の何れか1項記載の定着装置と、記録媒体に画像情報により示される画像を形成する画像形成手段と、を備えたものである。
さらに、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記予め定められたタイミングを、前記画像形成手段の動作状態が変更されたタイミングとするものである。
一方、上記目的を達成するために、請求項8に記載の発明は、加熱源によって表面が加熱される加熱ロールと、前記加熱ロールの表面温度を連続して検知する温度検知手段と、を備えた定着装置におけるプログラムであって、コンピュータを、予め定められたタイミングで、予め定められた複数の周期毎に前記温度検知手段で検知された表面温度を取り込んで、前記温度検知手段によって検知された前記表面温度がノイズの影響を受けて変動した回数を、複数の周期毎に導出する導出手段と、前記導出手段によって導出された前記回数が、他の前記周期の前記回数に比較して最も少ない前記周期を選択する選択手段と、前記選択手段で選択された周期によって取り込んだ表面温度に基づいて、前記加熱ロールの表面温度が予め定められた温度となるように前記加熱源を制御する制御手段と、して機能させるためのプログラムである。
さらに、請求項9に記載の発明は、コンピュータを、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の定着装置における前記導出手段、前記選択手段、及び前記変更手段として機能させるためのプログラムである。
請求項1,2,6,8,9に記載の発明によれば、本発明を適用しない場合に比較して、ノイズの影響による加熱ロールの表面温度の誤検知によって、加熱ロールの表面温度の制御の精度が低下することを抑制する、という優れた効果が得られる。
また、請求項2に記載の発明によれば、本発明を適用しない場合に比較して、より簡易な構成で、複数の周期毎に温度検知手段で検知された表面温度が取り込まれる、という優れた効果が得られる。
また、請求項4,5に記載の発明によれば、本発明を適用しない場合に比較して、より適切なタイミングで、加熱源を制御するための周期が選択される、という優れた効果が得られる。
第1の実施の形態に係る画像形成装置の外観構成図である。 第1の実施の形態に係る定着装置の構成図である。 第1の実施の形態に係る画像形成装置の電気系の要部構成を示すブロック図である。 従来の画像形成装置における、経過時間と温度センサから取り込んだ加熱ロールの表面温度との関係、及びランプのオン及びオフの切り替えタイミングの実測値の一例を示すグラフである。 第1の実施の形態に係る温度制御プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係る周期選択プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る周期選択プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 第3の実施の形態に係る温度制御プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1に、本実施の形態に係る画像形成装置10の全体構成を示す。
同図に示すように、画像形成装置10は、イエロー(Y)のトナーを用いて記録用紙Pに画像を形成する画像形成部12Y、マゼンタ(M)のトナーを用いて記録用紙Pに画像を形成する画像形成部12M、シアン(C)のトナーを用いて記録用紙Pに画像を形成する画像形成部12C、及びブラック(K)のトナーを用いて記録用紙Pに画像を形成する画像形成部12Kを備えている。なお、以下の説明において、対応する色を区別する場合は、符号の末尾に対応するY,M,C,Kの何れかを付して説明し、対応する色を区別しない場合は、Y,M,C,Kを省略する。
画像形成部12は、感光体ドラム18が設けられている。感光体ドラム18は、回転軸を有し、回転軸を中心として矢印A方向(副走査方向)に回転した状態で、受光面18Aに静電潜像が形成された後、静電潜像がトナー像に現像される。
感光体ドラム18の下方には、帯電器20が設けられている。帯電器20は、感光体ドラム18の受光面18Aに接触することによって、直流電圧に交流電圧が重畳された重畳電圧により受光面18Aを帯電させる。
感光体ドラム18の帯電器20との接触位置より回転方向下流側には、露光装置22が設けられている。露光装置22は、感光体ドラム18の回転軸方向(主走査方向)に対して、画像情報に基づいて光ビームを感光体ドラム18の帯電された受光面18Aに照射することにより、受光面18A上に静電潜像を形成する。
さらに、露光装置22より感光体ドラム18の回転方向下流側には、現像器24が設けられている。現像器24は、感光体ドラム18の受光面18Aとの間隔が予め定められた間隔となるように配設されている現像ローラ24Aを備えている。現像器24は、内部に各画像形成部12で現像される色に対応したトナーを貯留しており、現像ローラ24Aが回転することにより内部に貯留されたトナーを感光体ドラム18の受光面18Aと対向する位置に搬送し、受光面18Aに形成された静電潜像にトナーを電気的に付着させることにより、受光面18Aに形成された静電潜像を現像してトナー像とする。
一方、帯電器20より感光体ドラム18の回転方向上流側にはクリーナ26が設けられている。クリーナ26は、トナー像が感光体ドラム18の受光面18Aから後述する中間転写ベルト30に転写された後に、受光面18Aを摺擦して受光面18Aに残留する残留トナーを回収する。
各画像形成部12が備える感光体ドラム18の最上部には、記録用紙Pに記録すべき画像が形成される中間転写ベルト30が、受光面18Aに接触するように設けられている。中間転写ベルト30は、複数のローラ30Aに巻掛けられており、複数のローラ30Aによって感光体ドラム18の回転方向とは逆方向の図1の矢印B方向に回転される。これにより、中間転写ベルト30には、回転した状態で感光体ドラム18の受光面18Aに形成されているY,M,C,K各々のトナー像が重ね合うように転写され、カラー画像が形成される。
また、画像形成部12の図1の下方には、給紙部32が設けられている。
給紙部32には、取り出しローラ31が各々設けられている。取り出しローラ31は、回転することにより給紙部32から記録用紙Pを一枚ずつ取り出す。取り出しローラ31から取り出された記録用紙Pは、搬送部34によって、中間転写ベルト30からトナー像が転写される転写位置へ搬送される。
上記転写位置には、転写部36が設けられている。転写部36は、搬送部34によって搬送されている記録用紙Pを、回転している中間転写ベルト30との間で狭持することにより中間転写ベルト30に形成されたトナー像を記録用紙Pに転写する。
転写部36の配設位置より搬送部34による記録用紙Pの搬送方向下流側には、記録用紙Pに転写されたトナー像を定着させる定着装置38が設けられ、さらに記録用紙Pは、搬送部34によって搬送され、排紙部40に排紙される。
定着装置38は、図2に示すように、加熱ロール52及び加圧ロール50が設けられており、加熱ロール52及び加圧ロール50によって、記録用紙Pに対し加圧、加熱することで、中間転写ベルト30によって転写されたトナー像を記録用紙Pに定着させる。
なお、本実施の形態に係る定着装置38は、加熱ロール52の内部が中空とされ、中空とされている加熱ロール52の内部にランプ54が設けられており、ランプ54によって記録用紙Pと接する加熱ロール52の表面が加熱される。
さらに、定着装置38には、加熱ロール52の表面温度を連続して検知する温度センサ56が設けられており、温度センサ56からは加熱ロール52の表面温度を示すアナログ信号が出力される。
なお、本実施の形態に係る画像形成装置10では、温度センサ56として非接触で加熱ロール52の表面温度を検知する赤外線温度センサを用いるが、赤外線温度センサに限らず、加熱ロール52の外周面に接触することで表面温度を検知する熱電対や、抵抗測温体等の他の温度センサを用いてもよい。
図3に、本実施の形態に係る画像形成装置10の電気系の要部構成を示す。
画像形成装置10は、画像形成装置10全体の動作を司るCPU(Central Processing Unit)70、各種プログラムや各種パラメータ、各種テーブル情報等が予め記憶されたROM(Read Only Memory)72、CPU70による各種プログラムの実行時のワークエリア等として用いられるRAM(Random Access Memory)74、後述する外部インタフェース82で受信された画像情報や、各種情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)76、及び各種の操作指示が入力される操作ボタンやテンキー、各種のメッセージ等を表示するための表示部が設けられた操作パネル78を備えている。
さらに、画像形成装置10は、画像形成部12、搬送部34、及び定着装置38等の記録用紙Pに対して画像を形成する処理(以下、「画像形成処理」という。)に用いられる制御対象と接続され、各制御対象の駆動を制御する画像形成制御部80、外部の端末装置と接続され、端末装置との間で記録用紙Pに形成する画像を示す画像情報を含む情報を送受信する外部インタフェース82、及び温度センサ56と接続され、温度センサ56で検知された加熱ロール52の表面温度を示すアナログ信号を、予め定められた周期でデジタル信号に変換するアナログデジタル変換回路(以下、「ADC」という。)84を備えている。
これらCPU70、ROM72、RAM74、HDD76、操作パネル78、画像形成制御部80、外部インタフェース82、及びADC84は、システムバス86を介して相互に電気的に接続されている。従って、CPU70は、ROM72、RAM74、及びHDD76へのアクセス、操作パネル78に対する操作状態の把握や各種のメッセージ等の表示、画像形成制御部80の動作の制御、外部インタフェース82を介した上記端末装置との各種情報の送受信、及びADC84からの加熱ロール52の表面温度を示すデジタル信号の受信を各々行なうことができる。
なお、本実施の形態に係るCPU70は、画像形成制御部80に対して画像形成処理を実行させる場合には、画像形成処理の実行を指示する画像形成実行信号を画像形成制御部80へ送信し、画像形成制御部80は、CPU70から送信された画像形成実行信号を受信すると、接続されている各制御対象の制御を開始する。
また、CPU70は、加熱ロール52の表面温度を、記録用紙Pにトナー像を定着させるために適した予め定められた温度(以下、「設定温度」という。)とするために、設定されたサンプリング周期(以下、「温度制御周期」という。)でADC84に温度センサ56から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換させて取り込む。そして、CPU70は、上記温度制御周期で取り込んだ加熱ロール52の表面温度に基づいて、加熱ロール52の表面温度が設定温度となるようにランプ54を制御する処理「以下、「温度制御処理」という。)を、画像形成制御部80を介して行う。
なお、本実施の形態に係る画像形成装置10では、上記温度制御処理として、表面温度が設定温度よりも高い場合には、ランプ54への電力の供給をオンからオフへ切り替える一方、表面温度が設定温度よりも低い場合には、ランプ54への電力の供給をオフからオンへ切り替える制御を行う。
しかし、画像形成装置10においてノイズが発生する周期と温度制御周期とが同期すると、ADC84を介してCPU70に取り込まれる温度センサ56からの信号にノイズ成分が重畳されることによって、加熱ロール52の表面温度が誤検知され、その結果、ランプ54のオン及びオフの切り替えが頻繁に生じる場合がある。
図4(A),(B)に、経過時間と温度センサ56から取り込んだ加熱ロール52の表面温度との関係、及びランプ54のオン及びオフを切り替えるタイミングの実測値の一例を示す。
図4(A)は、画像形成処理が行われている場合を示す一方、図4(B)は、画像形成処理が行われていない待機状態の場合を示し、図4(A),(B)共に、取り込んだ表面温度は、1秒間に1回以上変動しており、これは上述したノイズの影響であると考えられる。そして、このような表面温度の変動に応じて、ランプ54のオン及びオフが頻繁に切り替えられていることが分かる。
そこで、本実施の形態に係る画像形成装置10では、温度制御処理を実行すると共に、加熱ロール52の表面温度にノイズの影響が生じている場合に、ノイズの影響を受けにくい温度制御周期を選択する処理(以下、「周期選択処理」という。)を実行する。
次に、図5及び図6を参照して、本実施の形態に係る画像形成装置10の作用を説明する。
なお、図5は、定着装置38の加熱ロール52に設けられているランプ54への電力の供給が開始された場合に、CPU70によって実行される温度制御プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、温度制御プログラムは記憶媒体としてのROM72の予め定められた領域に予め記憶されている。
まず、ステップ100では、設定されている温度制御周期によって温度センサ56から取り込んだ加熱ロール52の表面温度に基づいて、加熱ロール52の表面温度が設定温度となるように、画像形成制御部80を介して、加熱ロール52のランプ54のオン及びオフの切り替えを開始する。
次のステップ102では、加熱ロール52の表面温度がノイズの影響を受けて変動している変動状態であるか否かを判定するために、温度制御周期による予め定められた回数(N回)の表面温度の取り込みにおいて、取り込んだ表面温度がノイズの影響を受けて変動した変動回数を導出し、変動回数が予め定められた回数(T回)以上となったか否かを判定する。そして、否定判定となった場合はステップ104へ移行し、肯定判定となった場合はステップ106へ移行する。
なお、本実施の形態に係る画像形成装置10では、取り込んだ表面温度に、例えば1秒以内に5℃以上の変化があった場合を、取り込んだ表面温度がノイズの影響を受けて変動した場合とし、この場合に変動回数を1だけインクリメントする。なお、変動回数をインクリメントするための条件は、画像形成装置10を動作させることで予め実験的に求めており、画像形成装置10が動作する環境によっても変化すると考えられるため、1秒以内に5℃以上の変化は、例示であり、この変化に限らないことはいうまでもない。
また、N及びTの値も、変動状態であるか否かを判定するのに適した値を、画像形成装置10を動作させることで予め実験的に求める。
ステップ104では、温度制御周期によるN回の表面温度の取り込みにおいて、取り込んだ表面温度の最大値と最小値との差分が予め定められた温度(R℃)以上となったか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ106へ移行し、否定判定となった場合はステップ110へ移行する。
なお、本実施の形態に係る画像形成装置10では、上記予め定められた温度として、取り込んだ表面温度がノイズの影響を受けて変動している可能性があると考えられる温度、例えば10℃を用いるが、10℃に限らないことはいうまでもない。なお、上記予め定められた温度の値も、画像形成装置10を動作させることで予め実験的に求める。
次のステップ106では、周期選択処理を実行する。なお、周期選択処理の詳細は後述する。
次のステップ108では、設定されている温度制御周期を、ステップ106において実行された周期選択処理によって選択した周期に変更し、以降の加熱ロール52の表面温度の制御を、上記変更した温度制御周期で取り込んだ加熱ロール52の表面温度に基づいて行う。
次のステップ110では、定着装置38を停止させるタイミングとなったか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ112へ移行し、否定判定となった場合は、ステップ102へ戻る。
ステップ112では、画像形成制御部80を介して、加熱ロール52のランプ54をオフし、本プログラムを終了する。
次に図6を参照して、上述したステップ106における周期選択処理について説明する。なお、本実施の形態に係る画像形成装置10では、周期選択処理を実行しながら、変更前の温度制御周期を用いて加熱ロール52の表面温度の制御を行う。
まず、ステップ200では、温度制御周期の候補となる複数の候補周期毎にN回の加熱ロール52の表面温度の取り込みを行う。
なお、本実施の形態に係る画像形成装置10は、複数の候補周期を示す情報をHDD76に予め記憶しており、ステップ200では、上記情報をHDD76から読み出し、温度センサ56で検知した加熱ロール52の表面温度を、各候補周期毎にADC84でアナログデジタル変換させることで取り込む。
次のステップ202では、全ての候補周期において、N回の加熱ロール52の表面温度の取り込みが終了したか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ204へ移行し、否定判定となった場合はステップ200へ戻る。
ステップ204では、各候補周期毎に変動回数を導出する。
次のステップ206では、ステップ204の処理によって導出した変動回数が、他の候補周期の変動回数に比較して最も少ない候補周期を温度制御周期として選択し、本プログラムを終了する。
(第2の実施の形態)
本第2の実施の形態では、周期選択処理において、複数の候補周期毎に、変動回数及び加熱ロール52の表面温度の最大値と最小値との差分を導出する形態例について説明する。なお、本第2の実施の形態に係る画像形成装置10の構成は、第1の実施の形態に係るもの(図1乃至図3参照。)と同様であるので説明を省略する。
次に、図7を参照して、本第2の実施の形態に係る周期選択処理について説明する。なお、第1の実施の形態に係る図6のフローチャートと同一の処理を行なうステップについては図6と同一の符号を付して説明を省略する。
ステップ202’では、全ての候補周期において、N回の加熱ロール52の表面温度の取り込みが終了したか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ204’へ移行し、否定判定となった場合はステップ200へ戻る。
ステップ204’では、各候補周期毎に、変動回数、及び上記N回の取り込みにおける加熱ロール52の表面温度の最大値と最小値との差分を導出する。
次のステップ206’では、ステップ204の処理によって導出した変動回数が他の候補周期の変動回数に比較して少ない候補周期を複数選択する。
なお、本第2の実施の形態に係る画像形成装置10では、ステップ206’の処理における複数の候補周期を選択する方法として、変動回数が最も少ない候補周期からZ番目に変動回数が少ない候補周期までを選択する方法を用いるが、この方法に限らず、変動回数が最も少ない候補周期の変動回数を基準として、変動回数が予め定められた範囲内となった候補周期を選択する方法等、他の方法を用いてもよい。
次のステップ208では、ステップ206’の処理によって選択した複数の候補周期のうち、ステップ204’の処理によって導出した差分が最も小さい候補周期を温度制御周期として選択し、本プログラムを終了する。
(第3の実施の形態)
本第3の実施の形態では、予め定められた時刻(以下、「周期変更時刻」という。)となったタイミングで周期選択処理を実行する形態例について説明する。なお、本第3の実施の形態に係る画像形成装置10の構成は、第1の実施の形態に係るもの(図1乃至図3参照。)と同様であるので説明を省略する。
次に、図8を参照して、本第2の実施の形態に係る画像形成装置10の作用を説明する。なお、図8は、定着装置38の加熱ロール52に設けられているランプ54への電力の供給が開始された場合に、CPU70によって実行される温度制御プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、温度制御プログラムは記憶媒体としてのROM72の予め定められた領域に予め記憶されている。また、第1の実施の形態に係る図5のフローチャートと同一の処理を行なうステップについては図5と同一の符号を付して説明を省略する。
まず、ステップ103では、周期変更時刻に達したか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ106へ移行し、否定判定となった場合はステップ110へ移行する。
なお、本実施の形態に係る画像形成装置10では、周期変更時刻の一例として、画像形成装置10の使用頻度が高くなる午前9時、画像形成装置10の使用頻度が低くなる午後6時を用いるが、これらに限らないことはいうまでもない。また、本実施の形態に係る画像形成装置10では、操作パネル78を介して、ユーザによって周期変更時刻が設定可能とされている。
また、周期変更時刻に応じて、表面温度がノイズの影響を受けて変動している変動状態であるか否かを判定するのに用いる各値(N、T、R)を各々変更してもよい。
以上、本発明を上記各実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記各実施の形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記各実施の形態に多様な変更または改良を加えることができ、変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
また、上記各実施の形態は、クレーム(請求項)にかかる発明を限定するものではなく、また実施の形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。前述した実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における組み合わせにより種々の発明を抽出できる。上記各実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、効果が得られる限りにおいて、この幾つかの構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
例えば、上記各実施の形態では、定着装置38に設けられる加熱源をランプ54とする場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、加熱源をヒータとする形態としてもよい。この形態の場合、温度制御処理として、表面温度が設定温度よりも高い場合にはヒータへ供給する電力量を増加させ、表面温度が設定温度よりも高い場合にはヒータへ供給する電力量を減少させる制御を行う。
また、上記第2の実施の形態では、加熱ロール52の表面温度の最大値と最小値との差分を用いた周期選択処理について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、加熱ロール52の表面温度の最大値と最小値との比を導出し、この比が最も小さい候補周期を温度制御周期として選択してもよい。
また、上記第3の実施の形態では、周期変更時刻となったタイミングで周期変更処理を実行する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、画像形成部12の動作状態が変更したタイミングで周期選択処理を実行する形態としてもよい。
なお、上記動作状態とは、例えば、記録用紙Pに白黒画像を形成する白黒画像形成モード、記録用紙Pにカラー画像を形成するカラー画像形成モード、画像の形成を行わない待機状態、及びスキャナが設けられている画像形成装置においてはスキャナが動作している状態等である。この形態の場合も、各動作状態毎に、表面温度がノイズの影響を受けて変動している変動状態であるか否かを判定するのに用いる各値(N、T、R)を各々変更してもよい。
その他、上記各実施の形態で説明した画像形成装置10の構成(図1乃至図3参照。)は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において不要な部分を削除したり、新たな部分を追加したりすることができることは言うまでもない。
また、上記各実施の形態で説明した温度制御プログラム及び周期選択プログラムの処理の流れ(図5乃至図8参照。)も一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりすることができることは言うまでもない。
また、上記実施の形態に係る温度制御プログラム及び周期選択プログラムは、ROM72に予め記憶しておく形態の他、HDD76に予め記憶しておく形態、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納された状態で提供される形態、有線又は無線による通信手段を介して配信される形態等に適用することができる。
10 画像形成装置
52 加熱ロール
54 ランプ(加熱源)
56 温度センサ(温度検知手段)
70 CPU(導出手段、選択手段、制御手段)

Claims (9)

  1. 加熱源によって表面が加熱される加熱ロールと、
    前記加熱ロールの表面温度を連続して検知する温度検知手段と、
    予め定められたタイミングで、予め定められた複数の周期毎に前記温度検知手段で検知された表面温度を取り込んで、前記温度検知手段によって検知された前記表面温度がノイズの影響を受けて変動した回数を、複数の周期毎に導出する導出手段と、
    前記導出手段によって導出された前記回数が、他の前記周期の前記回数に比較して最も少ない前記周期を選択する選択手段と、
    前記選択手段で選択された周期によって取り込んだ表面温度に基づいて、前記加熱ロールの表面温度が予め定められた温度となるように前記加熱源を制御する制御手段と、
    を備えた定着装置。
  2. 加熱源によって表面が加熱される加熱ロールと、
    前記加熱ロールの表面温度を連続して検知する温度検知手段と、
    予め定められたタイミングで、予め定められた複数の周期毎に前記温度検知手段で検知された表面温度を取り込んで、前記温度検知手段によって検知された前記表面温度がノイズの影響を受けて変動した回数、及び前記複数の周期毎に前記温度検知手段によって検知された前記表面温度の最大値と最小値との差分を、複数の周期毎に導出する導出手段と、
    前記回数が他の前記周期の前記回数に比較して少ない前記周期を複数選択し、当該選択された複数の前記周期のうち、前記差分が最も小さい前記周期を選択する選択手段と、
    前記選択手段で選択された周期によって取り込んだ表面温度に基づいて、前記加熱ロールの表面温度が予め定められた温度となるように前記加熱源を制御する制御手段と、
    を備えた定着装置。
  3. 前記複数の周期を示す情報を記憶した記憶手段を更に備え、
    前記導出手段は、前記記憶手段に記憶されている前記情報により示される周期毎に前記温度検知手段で検知された表面温度を取り込む請求項1又は請求項2記載の定着装置。
  4. 前記予め定められたタイミングは、前記選択された周期で前記温度検知手段によって検知された表面温度の前記回数が予め定められた回数を超えたタイミング、及び前記選択された周期で前記温度検知手段によって検知された表面温度の前記差分が予め定められた大きさを超えたタイミングの何れか一方のタイミングである請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の定着装置。
  5. 前記予め定められたタイミングは、予め定められた時刻である請求項1〜請求項4の何れか1項記載の定着装置。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか1項記載の定着装置と、
    記録媒体に画像情報により示される画像を形成する画像形成手段と、
    を備えた画像形成装置。
  7. 前記予め定められたタイミングは、前記画像形成手段の動作状態が変更されたタイミングである請求項6記載の画像形成装置。
  8. 加熱源によって表面が加熱される加熱ロールと、前記加熱ロールの表面温度を連続して検知する温度検知手段と、を備えた定着装置におけるプログラムであって、
    コンピュータを、
    予め定められたタイミングで、予め定められた複数の周期毎に前記温度検知手段で検知された表面温度を取り込んで、前記温度検知手段によって検知された前記表面温度がノイズの影響を受けて変動した回数を、複数の周期毎に導出する導出手段と、
    前記導出手段によって導出された前記回数が、他の前記周期の前記回数に比較して最も少ない前記周期を選択する選択手段と、
    前記選択手段で選択された周期によって取り込んだ表面温度に基づいて、前記加熱ロールの表面温度が予め定められた温度となるように前記加熱源を制御する制御手段と、
    して機能させるためのプログラム。
  9. コンピュータを、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の定着装置における前記導出手段、前記選択手段、及び前記変更手段として機能させるためのプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013205421A (ja) * 2012-03-27 2013-10-07 Ricoh Co Ltd 定着装置、画像形成装置及び定着制御方法

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