JP2010197470A - 表示装置及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】平面表示パネル4をフレーム6内のバックライト2に設置する際に生ずるフレーム6と平面表示パネル4の位置ずれを低減させる。
【解決手段】バックライト2の側面に沿って立設された側壁5を有し、バックライト2を内側に収納するフレーム6を備えており、当該側壁5は、少なくとも互いに隣接する二辺においてバックライト2の上面より上方に突出して平面表示パネル4を内側に収納する構造であり、当該二辺のうち、少なくとも一辺の側壁5aの内表面9は、平面表示パネル4の下面13の高さの位置から上方に向けて側壁5aの外周側に傾斜する構造とした。
【選択図】図1
【解決手段】バックライト2の側面に沿って立設された側壁5を有し、バックライト2を内側に収納するフレーム6を備えており、当該側壁5は、少なくとも互いに隣接する二辺においてバックライト2の上面より上方に突出して平面表示パネル4を内側に収納する構造であり、当該二辺のうち、少なくとも一辺の側壁5aの内表面9は、平面表示パネル4の下面13の高さの位置から上方に向けて側壁5aの外周側に傾斜する構造とした。
【選択図】図1
Description
液晶表示装置などからなる平面表示パネルとバックライト及びフレームを備える表示装置及びその製造方法に関する。
液晶パネルを用いた表示装置が組み込まれた携帯機器が広く実用化されている。近年、この種の携帯機器は、軽量化、小型化が進んでいる。この小型化に伴い、表示装置を携帯機器に設置する際の位置精度や、表示パネルをフレームに組み付ける際の公差も小さく設定される。液晶パネルをフレームに組み込んだ状態は、例えば特許文献1に記載されている。
図3に、液晶パネルをバックライトに取り付ける方法を模式的に表す。図3(a)は、液晶パネル60をバックライト56の上面に組み付ける直前の状態を表し、(b)は液晶パネル60をバックライトの上面に設置した状態を表す。バックライト56はフレーム55の内側に収納されている。フレーム55は、バックライト56の上面より上方に突出してバックライト56の側端面に沿って立設されている。バックライト56の表面には粘着テープ57が設置されている。
液晶パネル60は、一対のガラス基板51、52と、その両面に貼り付けられた偏光板53、54から構成されている。液晶パネル60をバックライト56の上面に設置する場合に、図3(a)に示すように、フレーム55の内表面58と粘着テープ57の上面に液晶パネル60の端部を当接させる。このとき、バックライト56の上面と液晶パネル60の下面とのなす角度θは、概ね20°〜40°であり、一定しない。
次に、図3(b)に示すように、液晶パネル60をバックライト56の上面に落とし込んで、液晶パネル60をバックライト56の上面に接着する。このとき、液晶パネル60は、液晶パネル60と粘着テープ57の接触点Qを回転軸にして落としこまれる。これにより、液晶パネル60は粘着テープ57によりバックライト56の上面に固定される。
通常、液晶パネル60の厚さは、2枚のガラス基板と1枚又は2枚の偏光板53、54を加えると、1.5mm〜1.7mmである。例えば、図3(a)に示す液晶パネル60の下面とバックライト56の上面の間のなす角度θを20°で組み付ける場合に、フレーム55の内表面58に対する液晶パネル60の位置ずれ量δは0.5mm以上となる。また、液晶パネル60の下面とバックライト56の上面のなす角度θを40°で組み付けると、この位置ずれ量δはおよそ1mm以上となる。そのため、フレーム55の内表面58と液晶パネル60の端面との位置ずれ量δを0.3mm〜0.5mm以下とする要求を満たすことができなくなる。また、フレーム55の内表面58と粘着テープ57に液晶パネル60の端部を当接する際に、液晶パネル60とバックライト56との間の角度θに20°のばらつきがあると、そのばらつきはそのまま位置ずれ量δのばらつきとして表れ、上記条件では約0.5mmの範囲でばらつくことになる。
本発明は、フレームに対して表示パネルを高精度で設置できるとともに、設置位置のばらつきも少なくした表示装置を実現することを目的とする。
そこで、本発明の表示装置は、バックライトの側面に沿って立設された側壁を有し、バックライトを内側に収納するフレームを備え、フレームの側壁は、少なくとも互いに隣接する二辺においてバックライトの上面より上方に突出して平面表示パネルを内側に収納する構造とした。さらに当該二辺のうち、少なくとも一辺の側壁の内表面は、平面表示パネルの下面の高さの位置から上方に向けて側壁の外周側に傾斜する構造とした。
また、本発明による表示装置の製造方法は、平面表示パネルをバックライトに接着する際に、平面表示パネルの端部表面を傾斜する側壁の傾斜面に当接させる。同時に、当該端部表面の角部をバックライトの上面に設置した粘着材に当接させる。そして、平面表示パネルをバックライトの上面に落とし込んで接着する。これにより、フレームの側壁の内表面に対する平面表示パネルの位置ずれを確実に小さくすることができる。
このような構成により、平面表示パネルを側壁の内表面に当接した後にバックライトの上面に落とし込んでも、側壁の内表面と平面表示パネルの端部との間の位置ずれを小さくすることができる。
本発明の表示装置は、矩形形状を有するバックライトと、バックライトの上面に粘着材を介して固定されている平面表示パネルと、バックライトを内側に収納するフレームと、を備える。フレームには、内表面に、x方向の基準面とy方向の基準面がバックライトの上面より上方に突出して設けられ、x方向の基準面とy方向の基準面のうち、少なくとも一つの基準面は、平面表示パネルの下面の高さの位置から上方に向けて外側に傾斜している。
さらに、傾斜する基準面が、バックライトの上面の法線に対して角度10°〜45°傾斜する用に構成した。
また、本発明による表示装置の製造方法は、フレームにバックライトを収納する第一の工程と、バックライトの上面に粘着材を設ける第二の工程と、平面表示パネルの端面を、平面表示パネルの下面の高さの位置から上方に向けて外側に傾斜した基準面に当接させる第三の工程と、第三の工程で前記当接した平面表示パネルを、基準面の下端の近傍を支点としてバックライトのほうに倒して、平面表示パネルを前記バックライトの表面に接着する第四の工程を含んでいる。
さらに、第三の工程において、平面表示パネルの端面が基準面に当接した際に、平面表示パネルの端部近傍が前記粘着材と接触し、第四の工程において、平面表示パネルの端部近傍と粘着材が接触した部分が支点となることとした。
このとき、フレームの側面を基準面としても良いし、組み立て冶具の側面を基準面としても良い。また、基準面は平面表示パネルの端面の全てにわたって当接する必要はなく、基準面とて機能していればよい。以下、本発明について図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る表示装置1の模式図である。図1(a)は、表示装置1の模式的な縦断面図であり、(b)は模式的な上面図である。表示装置1は、フレーム6と、フレーム6の底部に収納される四角形のバックライト2と、バックライト2の上に粘着材3を介して固定される四角形の平面表示パネル4から構成されている。平面表示パネル4として液晶パネルを用いている。液晶パネルは二枚のガラス基板11a、11bと、このガラス基板11a、11bを挟む二枚の偏光板10a、10bから構成されている。
フレーム6は、バックライト2及び平面表示パネル4の4辺を囲むようにy方向に側壁5a、5bとx方向に側壁5c、5dが立設している。4つの側壁5は、バックライト2の上面7から上部に突出して、平面表示パネル4をその内側に収納している。4つの側壁5のうち、右辺の側壁5bには、図示しないフレキシブル基板を通すための凹部14が形成されている。左辺の側壁5aの内表面9には、上部が外周側に傾斜する傾斜面12が形成されている。この傾斜面12は、側壁5aの内表面9と、平面表示パネル4の下面13の高さの位置から上方に向けて側壁5aの外周側に傾斜している。
バックライト2の上面7の法線に対する傾斜面12の傾斜角βは、概ね10°〜45°に設定することが好ましい。平面表示パネル4の端部を側壁5aの傾斜面12に当接して平面表示パネル4をバックライト2に設置する際に、上記傾斜角βを10°よりも小さくすると、傾斜面12と平面表示パネル4の端面同士を合わせことが難しくなる。また、その端面同士を合わせようとすると、平面表示パネル4の下面13とバックライト2の上面7との間の角度が10°以下となり、平面表示パネル4を傾斜面12に当接させる前に、平面表示パネル4の端部がバックライト2の上面7に設置した粘着材3に接触して、平面表示パネル4の設置位置にばらつきが発生しやすくなる。また、傾斜角βを45°よりも大きくすると、平面表示パネル4を傾斜面12に当接した後に平面表示パネル4をバックライト2に落とし込む際のストロークが大きくなって、作業性が低下する。
また、傾斜面12を形成した側壁5aに隣接する側壁5c又は側壁5dは、その内壁に傾斜面を設けないで、フレーム6の底面に垂直な内壁とすることが望ましい。例えば、図1において、側壁5aに傾斜面12を設け、側壁5dの内壁をフレーム6の底面に垂直に形成する。そして、平面表示パネル4をバックライト2に設置する際に、平面表示パネル4の端部を傾斜面12に当接し、且つ、側壁5dに当接させる。これにより、図1(b)に示すように傾斜面12をy方向の基準面に、側壁5dの内壁をx方向の基準面に設定することができ、x方向とy方向において高精度に位置決めすることができる。
このように、側壁5aの内表面9の一部に傾斜面12を形成したことにより、平面表示パネル4をバックライト2に高精度で設置することができる。平面表示パネル4をバックライト2に設置する方法は、まず、平面表示パネル4をバックライト2の表面に対して斜めに傾けながら平面表示パネル4の左端部を側壁5aに当接させる。次に、平面表示パネル4をバックライト2の上面7に落とし込むようにして組み立てる。この場合に、平面表示パネル4を側壁5aに当接したときに、平面表示パネル4の左端部と粘着材3との接触点Pは、側壁5aが傾斜しているので、側壁5aの内表面9に近接する。そして、落とし込みの際に、平面表示パネル4はその接触点Pを回転軸として落下する。つまり、その接触点Pの位置が基準となって、平面表示パネル4はバックライト2の上面7に固定されることとなる。そのために、平面表示パネル4の端面と側壁5aの内表面9との間の位置ずれ量を低減させることができる。更に、接触点Pの位置は、平面表示パネル4とバックライト2との間の傾斜角度のばらつきに影響を受け難い。その結果、組み立ての際の平面表示パネル4とバックライト2との間の傾斜角度がばらついても、平面表示パネル4の端部と側壁5aの内表面9との間の位置ずれ量のばらつきも低減する。
なお、図1において、側壁5aの傾斜面12を、側壁5aの上面と内表面9の角部を面取りして形成したが、これに代えて、側壁5aを外周方向へ傾斜させ、側壁5aの内表面9が平面表示パネル4の下面13の高さよりも上方で傾斜するようにしてもよい。
また、平面表示パネルとして、液晶表示パネルを使用してもよいし、EL表示装置やPDPパネル、或いは他の平面型の表示パネルを使用することができる。また、側壁を有するフレームは、メタルフレームであってもよいし、プラスチックフレームであってもよい。バックライトは、表面が平坦な発光源である。
図2は、本実施例に係る表示装置1の製造方法を説明するための図である。図2(a)は、フレーム6にバックライト2を設置した状態を表し、図2(b)は、バックライト2の上面7に粘着材15を設置した状態を表し、図2(c)は、平面表示パネル4を側壁5aの傾斜面12に当接した状態を表し、図2(d)は、平面表示パネル4をバックライト2に落とし込んだ状態を表す。
図2(a)に示すように、フレーム6にバックライト2を収納する。バックライト2は平面視で矩形形状を有している。フレーム6の側壁5はバックライト2の端面に沿って立設されている。側壁5aの内表面9は、平面表示パネルの下面の高さの位置から上方に向けて傾斜する傾斜面12が形成されている。バックライト2の上面7の法線方向に対する傾斜面12の傾斜角は、10°〜45°に設定するのが好ましい。
次に、図2(b)に示すように、バックライト2の外周に沿って、粘着材15を設置する。粘着材15として両面粘着テープを使用することができる。粘着材15の上面の高さが傾斜面12の下端に略一致するように、粘着材15の厚さを設定する。
次に、図2(c)に示すように、液晶パネルからなる平面表示パネル4の端部を側壁5aの傾斜面12に当接する。平面表示パネル4は、図示しない液晶層を挟んだ二枚のガラス基板11a、11bと、このガラス基板11a、11bの表面及び裏面に貼り付けた二枚の偏光板10a、10bにより構成されている。平面表示パネル4の端部を側壁5aに当接させると、平面表示パネル4の端部角部(この場合は偏光板10bの端部角部)が粘着材15に接触する。従って、この接触点Pが平面表示パネル4を落とし込むときの回転軸となる。接触点Pは、側壁5aの内表面9に近接している。偏光板10bの端部がガラス基板11bの端部よりも離れている場合には、ガラス基板11bの端部が粘着材15に接触する。その場合には、接触点Pは側壁5aの内表面9と粘着材15の表面との角部となる。また、偏光板10bの端部がガラス基板11bの端部まで延在する場合も同様である。なお、平面表示パネル4を側壁5aの傾斜面12に角度θで当接する際に、この当接する角度θが多少変化しても、接触点Pの位置ずれは少ない。
次に、図2(d)に示すように、平面表示パネル4をバックライト2の表面に落とし込む。このとき、平面表示パネル4は接触点Pを中心にして回転する。側壁5aに傾斜面12を形成したことにより接触点Pは側壁5aの内表面9に近接するので、側壁5aの内表面9に対する平面表示パネル4の端部との間の位置ずれは低減する。また、接触点Pの位置のばらつきが低減するので、上記位置ずれのばらつきも低減する。
なお、本実施例では、フレーム6の一部である傾斜面12に平面表示パネル4を当接させているが、傾斜面12と同等の条件を備えていれば、フレームのかわりに冶具を用いて当接させてもよい。その場合は、バックライトの端面に沿って冶具を立設させる。
1 表示装置
2 バックライト
3 粘着材
4 平面表示パネル
5 側壁
6 フレーム
7 上面
9 内表面
2 バックライト
3 粘着材
4 平面表示パネル
5 側壁
6 フレーム
7 上面
9 内表面
Claims (4)
- 矩形形状のバックライトと、前記バックライトの上面に粘着材を介して固定されている平面表示パネルと、前記バックライトを内側に収納するフレームと、を備え、
前記フレームには、内表面に、x方向の基準面とy方向の基準面が前記バックライトの上面より上方に突出して設けられ、
前記x方向の基準面とy方向の基準面のうち、少なくとも一方の基準面は、前記平面表示パネルの下面の高さの位置から上方に向けて外側に傾斜していることを特徴とする表示装置。 - 前記傾斜する基準面は、前記バックライトの上面の法線に対して角度10°〜45°傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
- フレームにバックライトを収納する第一の工程と、
前記バックライトの上面に粘着材を設ける第二の工程と
前記平面表示パネルの端面を、前記平面表示パネルの下面の高さの位置から上方に向けて外側に傾斜した基準面に当接させる第三の工程と、
前記第三の工程で前記当接した平面表示パネルを、前記基準面の下端の近傍を支点として前記バックライトのほうに倒して、前記平面表示パネルを前記バックライトの表面に接着する第四の工程と、を含むことを特徴とする表示装置の製造方法。 - 前記第三の工程において、前記平面表示パネルの端面が前記基準面に当接した際に、前記平面表示パネルの端部近傍が前記粘着材と接触し、
前記第四の工程において、前記平面表示パネルの端部近傍と前記粘着材が接触した部位が前記支点となることを特徴とする請求項3に記載の表示装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009039338A JP2010197470A (ja) | 2009-02-23 | 2009-02-23 | 表示装置及びその製造方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103064205A (zh) * | 2012-12-25 | 2013-04-24 | 达运精密工业(苏州)有限公司 | 显示装置 |
CN107884974A (zh) * | 2017-10-11 | 2018-04-06 | 深圳Tcl新技术有限公司 | 液晶显示设备 |
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2009
- 2009-02-23 JP JP2009039338A patent/JP2010197470A/ja active Pending
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