JP2010197109A - 自動分析装置及びそのラック搬送制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ラックを搬送ベルトに追従させて移動させることが可能な自動分析装置及びそのラック搬送制御方法を提供すること。
【解決手段】複数の容器を搭載するラックを搬送ベルトによって搬送する搬送手段を備えた自動分析装置及びそのラック搬送制御方法。自動分析装置1は、搬送ベルト32の送り速度を変化させ、搬送ベルト32とラック31との共振を抑制する共振制御部5aを備えている。共振制御部5aは、搬送ベルト32を所定の送り速度で駆動する際に少なくとも増速制御又は減速制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動分析装置及びそのラック搬送制御方法に関するものである。
従来、自動分析装置は、検体と試薬とを反応させた反応液の光学的特性を測定することにより検体に含まれる特定成分を分析している。このとき、自動分析装置は、検体を収容した検体容器をラックに保持させ、このラックを搬送ライン等によって検体吸引位置へ搬送し、検体容器内の検体を反応容器に分注している(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−282115号公報
ところで、特許文献1の搬送ラインを含め従来のラックを搬送する搬送手段は、モータによって駆動されるベルトコンベア等の搬送ベルトを使用している。一般に、モータは、駆動に伴って振動を生じ、この振動を受けて搬送ベルトもモータと同じ周波数で振動する。このとき、モータは、駆動速度を変化させて、搬送ベルトの送り速度を変化させると、これに伴って振動の共振周波数が変化する。このため、搬送手段は、モータの共振周波数がラックの固有振動数と一致すると、ラックが搬送ベルトと共振することがある。
このようなラックと搬送ベルトとの共振が発生すると、搬送手段では、ラックが搬送ベルト上を滑って搬送ベルトに追従して移動しなくなる。この結果、自動分析装置は、ラックの移動速度が搬送ベルトの送り速度よりも低下し、規定時間内にラックを目標位置まで搬送できず、分注装置等、他の駆動部の動きとのタイミングに影響を及ぼすという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ラックを搬送ベルトに追従させて移動させることが可能な自動分析装置及びそのラック搬送制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の自動分析装置は、複数の容器を搭載するラックを搬送ベルトによって搬送する搬送手段を備えた自動分析装置であって、前記搬送ベルトの送り速度を変化させ、前記搬送ベルトと前記ラックとの共振を抑制する共振制御手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明の自動分析装置は、上記の発明において、前記共振制御手段は、前記搬送ベルトを所定の送り速度で駆動する際に少なくとも増速制御又は減速制御することを特徴とする。
また、本発明の自動分析装置は、上記の発明において、前記ラックの移動速度を検出する速度検出手段を備え、前記共振制御手段は、前記速度検出手段が検出した前記ラックの移動速度が前記搬送ベルトの所定の送り速度よりも遅い場合に、前記搬送ベルトの送り速度を変化させることを特徴とする。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の自動分析装置のラック搬送制御方法は、複数の容器を搭載するラックを搬送ベルトによって搬送する搬送手段を備えた自動分析装置のラック搬送制御方法であって、前記搬送ベルトの送り速度を変化させ、前記搬送ベルトと前記ラックとの共振を抑制する共振制御工程を含むことを特徴とする。
また、本発明の自動分析装置のラック搬送制御方法は、上記の発明において、前記共振制御工程は、前記搬送ベルトを所定の送り速度で駆動する際に少なくとも増速制御又は減速制御することを特徴とする。
また、本発明の自動分析装置のラック搬送制御方法は、上記の発明において、前記ラックの移動速度を検出する速度検出工程を含み、前記共振制御工程は、前記速度検出工程で検出した前記ラックの移動速度が前記搬送ベルトの送り速度よりも遅い場合に、前記搬送ベルトの送り速度を変化させることを特徴とする。
本発明によれば、搬送ベルトの送り速度を変化させることで搬送ベルトとラックとの共振を抑制するので、ラックを搬送ベルトに追従させて移動させることができるという効果を奏する。
(実施の形態1)
以下、本発明の自動分析装置及びそのラック搬送制御方法にかかる実施の形態1について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、自動分析装置の構成を、搬送装置を斜視図にして示すブロック図である。図2は、検体容器と、検体容器を保持する複数の凹部を示すラックの斜視図である。
自動分析装置1は、生化学検査用の分析装置であり、図1に示すように、分析装置本体2と、ラックを搬送する搬送装置3と、ラックの移動速度を検出する速度検出装置4と、搬送装置3とラックとの共振を制御する共振制御部5aを有する搬送制御部5とを備えている。
分析装置本体2は、搬送される反応容器に、検体等の試料および試薬を順次分注し、攪拌した後、検体と試薬が反応した反応液を光学的に測定する部分であり、装置本体2の駆動を制御すると共に、測定結果を分析する制御部を有している。なお、前記制御部は、速度検出装置4及び搬送制御装置5と情報を相互に送受信することで、作動上のタイミングを調整している。
搬送装置3は、図1に示すように、検体容器31aを搭載したラック31を載置して検体分注位置まで搬送する搬送手段であり、搬送ベルト32及び駆動モータ35を有している。搬送ベルト32は、駆動モータ35の回転軸に取り付けたプーリとガイドフレーム33,34間に回転自在に取り付けたプーリ36との間に巻き掛けられている。ガイドフレーム33,34は、搬送時の振動によるラック31の搬送ベルト32からの脱落を防止する。駆動モータ35は、パルスモータが使用され、この駆動力によって搬送ベルト32を駆動し、搬送ベルト32に載置したラック31を搬送する。
また、搬送装置3は、ラック31を搬送する搬送ベルト32の終端近傍に搬送されるラック31を強制的に停止させるストッパ機構37が配置されている。ストッパ機構37によって停止されたラック31は、搬送制御部5の制御のもとに、搬送ベルト32によって検体容器31aの1つ分ずつ歩進されながら終端へと搬送される。なお、搬送装置3のストッパ機構37を挟んで搬送ベルト32と対向する側には検体分注装置が配置されている。検体分注装置は、検体容器31aに保持された検体を検体プローブによって分析装置本体2のキュベットホイールに配置された反応容器へ分注する。
ここで、ラック31は、図2に示すように、検体容器31aを保持する複数の凹部31bが長手方向に沿って形成されている。ラック31は、側面及び端面にラック31の種類やID番号等の識別情報に加えて、ラック31が保持する検体容器31aに収容されている検体の識別情報や分析情報などを所定の形式でコード化して記録した記録媒体Mrが貼付されている。また、検体容器31aは、患者から採取した検体が収容され、外壁には検体のID番号等の識別情報や分析項目等の分析情報などを所定の形式でコード化して記録したバーコード等の記録媒体Mtが貼付されている。
速度検出装置4は、図1に示すように、CCDカメラ41と画像処理部42とを有している。CCDカメラ41は、搬送ベルト32の送り速度がVcsに保持される定速域の所定時刻(図3の時刻Tc)に搬送ベルト32によって搬送されるラック31を撮像する。画像処理部42は、CCDカメラ41が撮像したラック31の画像情報をもとにラック31の移動速度を演算によって検出する。検出したラック31の移動速度は、移動速度信号として画像処理部42から共振制御部5aへ出力される。
搬送制御部5は、駆動モータ35の駆動を制御して搬送ベルト32の送り速度を制御するECU等の電子制御手段である。搬送制御部5は、ラック32を搬送する際の搬送ベルト32の送り速度を駆動開始からの経過時間によって制御する基本速度パターンPが予め記憶されている。基本速度パターンPは、図3に示すように、停止(送り速度V=0、時刻T0=0)から送り速度Vcs(時刻T1)へ直線的に加速する加速域、時刻T1から時刻T2まで送り速度Vcsに保持する定速域及び送り速度Vcsから停止(時刻T3)へ直線的に減速する減速域を有している。ここで、駆動モータ35はパルスモータであることから、実際の基本速度パターンPは、拡大して見ると階段状に速度が変化するが、簡単のため直線で表示している。
共振制御部5aは、定速域における搬送ベルト32の送り速度Vcsとラック31の移動速度とをもとに搬送ベルト32の送り速度を変化させてラック31と搬送ベルト32との共振を抑制する。ここで、定速域におけるラック31の移動速度は、定速域の時刻TcにおいてCCDカメラ41が撮像したラック31の画像情報をもとに画像処理部42が検出する。また、共振制御部5aは、検出したラック31の移動速度が搬送ベルト32の送り速度Vcsよりも遅いか否かを判定する比較する。そして、共振制御部5aは、定速域におけるラック31の移動速度が搬送ベルト32の送り速度Vcsよりも遅い場合、搬送ベルト32の送り速度を加速又は減速する制御を行う。
以上のように構成される自動分析装置1は、搬送装置3の搬送ベルト32によって搬送されるラック31をストッパ機構37によって分注位置で停止させる。次に、自動分析装置1は、搬送ベルト32によってラック31を検体容器31aの1つ分ずつ歩進させながら、各検体容器31aに保持された検体を検体プローブによって分析装置本体2のキュベットホイールに配置された反応容器へ順次分注してゆく。
そして、自動分析装置1は、分析装置本体2において検体が分注された反応容器へ試薬を分注して検体と反応させ、反応液の光学特性を測定し、測定した光学特性に基づいて検体の特定成分を分析する。なお、測定後、反応容器は、分析装置本体2の洗浄部において洗浄液によって洗浄され、繰り返し分析に使用される。
このとき、自動分析装置1は、通常、共振制御部5aによって図3に示す基本速度パターンPとなるように搬送ベルト32の送り速度が制御されている。以下、自動分析装置1において実行されるラック搬送制御方法を図4に示すフローチャートを参照して説明する。
先ず、搬送制御部5は、駆動モータ35を起動し、搬送ベルト32の送り速度を停止から速度Vcsまで加速する(ステップS100)。次に、搬送制御部5は、駆動モータ35を制御し、搬送ベルト32の送り速度を速度Vcsに保持する(ステップS102)。
次いで、速度検出装置4が、ラック31の移動速度を検出する(ステップS104)。ラック31の移動速度は、搬送ベルト32の送り速度が速度Vcsに保持される定速域の所定時刻(図3の時刻Tc)にCCDカメラ41が撮像したラック31の画像情報をもとに画像処理部42が検出する。
そして、検出したラック31の移動速度が搬送ベルト32の速度Vcsよりも遅いか否かを共振制御部5aが判定する(ステップS106)。このとき、搬送ベルト32が速度Vcsに保持される定速域において、ラック31と搬送ベルト32とが共振を生じたとする。すると、ラック31が搬送ベルト32上を滑ってしまうため、ラック31の移動速度が、図5に示すように、搬送ベルト32の速度Vcsに対して減少してゆく。
このため、時刻Tcにおけるラック31の移動速度が搬送ベルト32の速度Vcsよりも遅い場合(ステップS106,Yes)、ラック31は、搬送ベルト32との間に共振を生じていることになる。このため、共振制御部5aは、搬送ベルト32の送り速度を変化させる(ステップS108)。この場合、共振制御部5aは、駆動モータ35の駆動速度を変化させるため、図5に示すように、搬送ベルト32の送り速度を速度Vcsから速度VH(>Vcs)へ加速させた後、速度VHから速度Vcs近傍へ減速させる制御を2回繰り返す(折れ線Lb参照)。ここで、搬送ベルト32の送り速度VHは、速度Vcsを基準として共振が生じなくなる速度を測定して予め共振制御部5aに入力しておくか、又は共振制御部5aによって駆動モータ35の駆動速度を変化(加速又は減速)させた際に、ラック31が搬送ベルト32に追従するようになる速度に決定する。
これにより、駆動モータ35は、共振周波数が変化するので、ラック31と搬送ベルト32との共振が抑制される。この結果、ラック31の移動速度が、図5に示すように、搬送ベルト32の送り速度と等しくなり、ラック31が搬送ベルト32に追従して移動するようになる(折れ線Lr参照)。
その後、搬送制御部5は、搬送ベルト32の送り速度を速度Vcsから停止へ減速する(ステップS110)。これにより、ラック31は、上述のように、保持した検体容器31a内の検体を分注するため、搬送ベルト32が停止する前にストッパ機構37によって分注位置で強制停止させられる。そして、引き続いてラック31は、ストッパ機構37による強制停止が解除され、搬送ベルト32によって歩進され、搬送ベルト32が停止する前に一検体分移動したストッパ機構37のストッパによって分注位置で強制停止させられる。この動作を検体容器31aの数だけ検体容器31aから検体が順次反応容器へと分注され、検体の分析が開始される。総ての検体容器31aから検体の分注が終了すると、ラック31は、搬送ベルト32の終端へ搬送されてラック回収部へと回収されてゆく。
一方、時刻Tcにおけるラック31の移動速度が搬送ベルト32の送り速度Vcsに等しい場合(ステップS106,No)、ラック31は、搬送ベルト32との間に共振を生じていない。このため、共振制御部5aは、基本速度パターンPに従って搬送ベルト32の送り速度を速度Vcsに保持する定速域での制御を終了した後、ステップS110へ移行する。
このように、実施の形態1によれば、ラック31の移動速度の減少からラック31と搬送ベルト32との共振の発生を検出した場合に、駆動モータ35の駆動速度を変化させることで共振周波数を強制的に変化させ、ラック31と搬送ベルト32との共振を抑制している。従って、本発明の自動分析装置1とそのラック搬送制御方法は、ラック31を搬送ベルト32に追従させて移動できるので、規定時間内にラック31を目的位置へ到達させることができる。
ここで、実施の形態1では、搬送ベルト32は、2回繰り返して送り速度を変化させたが、繰り返しの回数は、搬送ベルト32を送り速度Vcsに保持する定速域において、ラック31と搬送ベルト32との共振を抑制することができれば1回であっても、或いは3回以上であってもよい。
また、ラック31の移動速度を検出する回数も複数回であってもよい。この場合のラック搬送制御方法を、図6に示すフローチャートを参照して以下に説明する。この場合、搬送制御部5は、規定時間内にラック31を目的位置へ到達させるため基本速度パターンPの定速域における搬送ベルト32の送り速度を速度Vcsから最高速度Vmaxに変更する。
先ず、搬送制御部5は、駆動モータ35を起動し、搬送ベルト32の送り速度を停止から最高速度Vmaxまで加速する(ステップS200)。次に、搬送制御部5は、駆動モータ35を制御し、搬送ベルト32の送り速度を最高速度Vmaxに保持する(ステップS202)。
次いで、速度検出装置4は、ラック31の移動速度を検出する(ステップS204)。そして、検出したラック31の移動速度が搬送ベルト32の最高速度Vmaxよりも遅いか否かを共振制御部5aが判定する(ステップS206)。
判定の結果、時刻Tcにおけるラック31の移動速度が搬送ベルト32の最高速度Vmaxに等しい場合(ステップS206,No)、ラック31は、搬送ベルト32との間に共振を生じていない。このため、搬送制御部5は、搬送ベルト32の送り速度を最高速度Vmaxに保持する定速域での制御を終了し、搬送ベルト32の送り速度を最高速度Vmaxから停止へ減速する(ステップS208)。これにより、ラック31は、上述のように保持した検体容器31a内の検体を分注するため、搬送ベルト32が停止する前にストッパ機構37によって分注位置で強制停止させられた後、検体が反応容器へ分注される。
一方、時刻Tcにおけるラック31の移動速度が搬送ベルト32の最高速度Vmaxよりも遅い場合(ステップS206,Yes)、ラック31は、搬送ベルト32との間に共振を生じている。このため、共振制御部5aは、搬送ベルト32の送り速度を最高速度Vmaxから速度VHへ減速させる(ステップS210)。前記速度VHは、CCDカメラ41が撮像したラック31の画像情報をもとにラック31の移動速度を演算によって検出し、ラック31と搬送ベルト32との速度差が所定の範囲値であると確認されたときの値である。前記所定の値はラック31と搬送ベルト32が共振しない範囲で設定される。次に、共振制御部5aは、搬送ベルト32の送り速度を速度VHに保持する(ステップS212)。
次いで、共振制御部5aは、規定時間内にラック31を目的位置へ到達させることが可能か否かを演算によって判定する(ステップS214)。その結果、規定時間内にラック31を目的位置へ到達させることが可能な場合(ステップS214,Yes)、共振制御部5aは、搬送ベルト32の送り速度を最高速度Vmaxに保持する定速域での制御を終了し、ステップS208へ移行する。
一方、規定時間内にラック31を目的位置へ到達させることが不可能な場合(ステップS214,No)、共振制御部5aは、加速による到達が可能か否かを演算によって判定する(ステップS216)。その結果、加速による到達が不可能な場合(ステップS216,No)、共振制御部5aは、駆動モータ35に停止信号を出力し、搬送装置3をエラー停止させる(ステップS218)。これと共に、共振制御部5aは、自動分析装置1の制御部へ搬送装置3を停止させた旨のエラー信号を出力する。
これに対し、加速による到達が可能な場合(ステップS216,Yes)、共振制御部5aは、搬送ベルト32の送り速度を速度VHから最高速度Vmaxへ加速させる(ステップS220)。そして、共振制御部5aは、規定時間が終了するまでステップS202以降のステップを繰り返す。
(実施の形態2)
次に、本発明の自動分析装置及びそのラック搬送制御方法にかかる実施の形態2について、図面を参照して詳細に説明する。実施の形態1の自動分析装置は、ラックの移動速度を検出する速度検出装置を備えていたのに対し、実施の形態2の自動分析装置は速度検出装置を備えていない。図7は、自動分析装置の構成を、搬送装置を斜視図にして示すブロック図である。ここで、以下の説明において、実施の形態2の自動分析装置は、実施の形態1の自動分析装置1と同一の構成要素には同一の符号を使用する。
自動分析装置50は、図7に示すように、分析装置本体2と、ラック31を搬送する搬送装置3と、搬送装置3とラック31との共振を制御する共振制御部5aを有する搬送制御部5とを備えている。
自動分析装置50は、図7に示すように、ラック31の移動速度を検出する速度検出装置4を備えていない。このため、共振制御部5aは、図3に示す基本速度パターンPおいて時刻T1から時刻T2まで送り速度Vcsに保持する定速域における搬送ベルト32の送り速度を変化させ、搬送ベルト32とラック31との共振を抑制する。即ち、共振制御部5aは、時刻T1から時刻T2の間の搬送ベルト32の送り速度を、図8に示す折れ線Lbcのように速度VHと速度VL((VH+VL)/2=Vcs)との間で直線的に増減速を繰り返すように変化させている。
これにより、共振制御部5aは、時刻T1から時刻T2の間における駆動モータ35、従って搬送ベルト32の共振周波数を変化させ、搬送ベルト32とラック31との共振を抑制している。従って、本発明の自動分析装置50とそのラック搬送制御方法は、ラック31を搬送ベルト32に追従させて移動できるので、規定時間内にラック31を目的位置へ到達させることができる。
しかも、実施の形態2においては、ラック31の移動速度を検出することなく、時刻T1から時刻T2の間の搬送ベルト32の送り速度を変化させているので、ラック31の移動速度を検出する速度検出装置4が不要なことから、実施の形態1に比べて簡単な構成で搬送ベルト32とラック31との共振を抑制することができる。
尚、実施の形態の自動分析装置は、自動分析装置本体としての分析ユニットが1つの場合について説明した。しかし、本発明は、駆動に伴って振動の共振周波数が変化する駆動手段によって駆動される搬送ベルトによってラックを搬送するラック搬送装置を備えた自動分析装置であれば適用することができ、例えば、分析ユニットが複数連結された複合タイプの自動分析装置に沿ってラック搬送装置が配置され、ラック搬送装置によってそれぞれの分析ユニットへラックを搬送する自動分析装置にも適用可能である。
実施の形態1の自動分析装置の構成を、搬送装置を斜視図にして示すブロック図である。 検体容器と、検体容器を保持する複数の凹部を示すラックの斜視図である。 搬送ベルトの送り速度に関する基本速度パターンを示す図である。 実施の形態1の自動分析装置において実行されるラック搬送制御方法を説明するフローチャートである。 図4のフローチャートに従って制御した際のラックの移動速度と搬送ベルトの送り速度を示す図である。 ラック搬送制御方法の他の例を説明するフローチャートである。 実施の形態2の自動分析装置の構成を、搬送装置を斜視図にして示すブロック図である。 実施の形態2における搬送ベルトの送り速度を示す図である。
1 自動分析装置
2 分析装置本体
3 搬送装置
31a 検体容器
31 ラック
32 搬送ベルト
33,34 ガイドフレーム
35 駆動モータ
36 プーリ
37 ストッパ機構
4 速度検出装置
41 CCDカメラ
42 画像処理部
5 搬送制御部
5a 共振制御部
Mr,Mt 記録媒体

Claims (6)

  1. 複数の容器を搭載するラックを搬送ベルトによって搬送する搬送手段を備えた自動分析装置であって、
    前記搬送ベルトの送り速度を変化させ、前記搬送ベルトと前記ラックとの共振を抑制する共振制御手段を備えたことを特徴とする自動分析装置。
  2. 前記共振制御手段は、前記搬送ベルトを所定の送り速度で駆動する際に少なくとも増速制御又は減速制御することを特徴とする請求項1に記載の自動分析装置。
  3. 前記ラックの移動速度を検出する速度検出手段を備え、
    前記共振制御手段は、前記速度検出手段が検出した前記ラックの移動速度が前記搬送ベルトの所定の送り速度よりも遅い場合に、前記搬送ベルトの送り速度を変化させることを特徴とする請求項2に記載の自動分析装置。
  4. 複数の容器を搭載するラックを搬送ベルトによって搬送する搬送手段を備えた自動分析装置のラック搬送制御方法であって、
    前記搬送ベルトの送り速度を変化させ、前記搬送ベルトと前記ラックとの共振を抑制する共振制御工程を含むことを特徴とする自動分析装置のラック搬送制御方法。
  5. 前記共振制御工程は、前記搬送ベルトを所定の送り速度で駆動する際に少なくとも増速制御又は減速制御することを特徴とする請求項4に記載の自動分析装置のラック搬送制御方法。
  6. 前記ラックの移動速度を検出する速度検出工程を含み、
    前記共振制御工程は、前記速度検出工程で検出した前記ラックの移動速度が前記搬送ベルトの送り速度よりも遅い場合に、前記搬送ベルトの送り速度を変化させることを特徴とする請求項5に記載の自動分析装置のラック搬送制御方法。
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