JP2010196542A - 遠心圧縮機、及びターボ過給機 - Google Patents

遠心圧縮機、及びターボ過給機 Download PDF

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Abstract

【課題】従来よりも効率を低下させることなく作動範囲を広げることが可能な遠心圧縮機を提供する。
【解決手段】コンプレッサロータ4の周囲に設けられたディフューザ通路7に周方向に所定間隔で並ぶように複数のディフューザベーン10が設けられている遠心圧縮機2において、各ディフューザベーン10は、その厚さ方向に並ぶ複数のベーン部材11、12、13にてそれぞれ形成され、かつ複数のベーン部材の一つがディフューザ通路7に固定された固定ベーン11であるとともに、残りが軸線Ax方向に移動可能な第1及び第2可動ベーン12、13であり、これら可動ベーン12、13をディフューザ通路7に突出する突出位置とディフューザ通路7に隣接して設けられた格納室8内に格納される格納位置との間で駆動する駆動装置20をさらに備え、駆動装置20は遠心圧縮機2の作動状態に基づいて制御される。
【選択図】図1

Description

本発明は、ディフューザにベーンが設けられている遠心圧縮機、及びその遠心圧縮機を備えたターボ過給機に関する。
コンプレッサロータの外周に複数のベーンが周方向に並ぶように設けられた過給用コンプレッサが知られている。また、このようなコンプレッサにおいて、複数のベーンが角度を変更可能なようにハウジングに支持され、コンプレッサの作動状態に応じて各ベーンの角度を変更してベーン間のスロートの面積を変更し、これによりコンプレッサの作動範囲を広げるものが知られている(特許文献1参照)。その他、本発明に関連する先行技術文献として特許文献2、3が存在する。
特開2005−163691号公報 特開2007−309299号公報 特開平1−66419号公報
特許文献1のようにベーンを回転させてベーン間のスロート部の面積を変更し、これによりコンプレッサの作動範囲を広げる場合、コンプレッサロータから吐出される吸気の向きとベーンの角度とが一致する作動範囲が限られる。この場合、それ以外の作動範囲では吐出される吸気の向きとベーンの角度との差が大きくなり、コンプレッサの効率が大幅に低下するおそれがある。
そこで、本発明は、従来よりも効率を低下させることなく作動範囲を広げることが可能な遠心圧縮機、及びその遠心圧縮機を備えたターボ過給機を提供することを目的とする。
本発明の遠心圧縮機は、インペラを内部に収容するとともに前記インペラを軸線回りに回転自在に支持するハウジングと、前記インペラの外周に配置されるように前記ハウジングに設けられた渦巻き状のスクロールと、前記インペラの吐出側と前記スクロールとを通じるように前記ハウジングに設けられたディフューザ通路と、前記ディフューザ通路に周方向に所定間隔で並べて設けられている複数のディフューザベーンと、を備えた遠心圧縮機において、各ディフューザベーンは、その厚さ方向に並ぶ複数のベーン部材にてそれぞれ形成され、かつ前記複数のベーン部材の一部が前記ディフューザ通路に固定された固定ベーンであるとともに、前記複数のベーン部材の残りが前記軸線方向に移動可能な可動ベーンであり、前記可動ベーンを前記ディフューザ通路に突出する突出位置と前記ディフューザ通路に隣接して設けられた格納室内に格納される格納位置との間で駆動する駆動手段と、前記遠心圧縮機の作動状態に基づいて前記駆動手段を制御する制御手段と、をさらに備えている(請求項1)。
本発明の遠心圧縮機によれば、可動ベーンを突出位置に移動させたり格納位置に移動させたりすることができるので、ディフューザベーンの厚さを変更することができる。そのため、ディフューザベーンの取り付け角を変更することなくディフューザベーン間のスロートの面積を変更することができる。そのため、従来よりも効率を低下させることなく作動範囲を広げることができる。
本発明の遠心圧縮機の一形態において、各ディフューザベーンは、前記可動ベーンを複数有し、前記駆動手段は、それら複数の可動ベーンを別々に前記突出位置と前記格納位置との間で駆動可能であってもよい(請求項2)。この場合、ディフューザベーンの厚さを細かく調整することができる。
本発明の遠心圧縮機の一形態において、前記制御手段は、前記遠心圧縮機に流入するガス流量が所定の小流量域内の場合に前記可動ベーンが前記突出位置に移動し、前記遠心圧縮機に流入するガス流量が前記小流量域の上限値より大きい所定の大流量域内の場合に前記可動ベーンが前記格納位置に移動するように前記駆動手段を制御してもよい(請求項3)。このように可動ベーンの位置を制御することにより、小流量域でのサージングを抑えて作動範囲を広げることができる。
この形態において、各ディフューザベーンは、前記固定ベーンを1つ有し、隣り合う固定ベーン間に形成されるスロートの面積は、前記遠心圧縮機に流入するガス流量が前記大流量域内のときに前記インペラから吐出されるガスの流れ方向に基づいて設定されていてもよい(請求項4)。この場合、ガス流量が大流量域内のときのコンプレッサの効率を高めることができる。
本発明のターボ過給機は、上述した遠心圧縮機を備え、前記遠心圧縮機が内燃機関の吸気通路に設けられている(請求項5)。
本発明のターボ過給機によれば、上述した遠心圧縮機を備えているので、従来よりも効率を低下させることなく作動範囲を広げることができる。
以上に説明したように、本発明の遠心圧縮機によれば、ディフューザベーンの取り付け角を変更することなくディフューザベーン間のスロートの面積を変更することができる。そのため、従来よりも効率を低下させることなく作動範囲を広げることができる。また、本発明のターボ過給機はこの遠心圧縮機を備えているので、同様に従来よりも効率を低下させることなく作動範囲を広げることができる。
本発明の一形態に係るターボ過給機の概略を示す図。 図1の矢印II方向から見たコンプレッサロータ及びディフューザ通路を示す図。 ベーンの周囲を拡大して示す図。 コンプレッサの特性曲線、及びエンジンが全負荷で運転されている場合における作動線を示す図。 ECUが実行する可動ベーン制御ルーチンを示すフローチャート。
図1は、本発明の一形態に係るターボ過給機の概略を示している。このターボ過給機1は、不図示の内燃機関(以下、エンジンと称することもある。)を過給するためのものである。ターボ過給機1は不図示のタービンを有し、そのタービンによって遠心圧縮機(以下、コンプレッサと称することもある。)2を駆動するように構成されている。コンプレッサ2は、複数の翼3が周方向に設けられたインペラとしてのコンプレッサロータ4と、そのコンプレッサロータ4を内部に収容するとともにコンプレッサロータ4を軸線Ax回りに回転自在に支持するハウジング5とを備えている。ハウジング5には、コンプレッサロータ4の外周に配置される渦巻き状のスクロール6と、コンプレッサロータ4の吐出側とスクロール6とを通じるディフューザ通路7とが設けられている。またハウジング5には、ディフューザ通路7と隣接するように格納室8が設けられている。この格納室8は、ディフューザ通路7と軸線Ax方向に並ぶように配置されている。ディフューザ通路7と格納室8とは、隔壁9にて区分されている。
ディフューザ通路7には、周方向に所定間隔で並ぶように複数のディフューザベーン(以下、ベーンと略称する。)10が設けられている。なお、以下では1つのベーン10について説明するが他のベーン10も同様に構成されている。図2は、コンプレッサロータ4及びディフューザ通路7を図1の矢印II方向から見た図である。この図に示したようにベーン10は、固定ベーン11、第1可動ベーン12、及び第2可動ベーン13にて形成されている。これらのベーン11、12、13は、ベーン10の厚さ方向に並ぶように設けられている。そのため、固定ベーン11、第1可動ベーン12、及び第2可動ベーン13が本発明のベーン部材に相当する。固定ベーン11は、最も外周側に配置されている。また、固定ベーン11は、ディフューザ通路7に固定されている。隣り合う固定ベーン11間に形成されるスロートTの面積は、コンプレッサ2に流入する吸入空気量が大流量のときにコンプレッサロータ4から吐出される吸気の流れを妨げないように設定される。すなわち、スロートTの面積は、大流量側の出力点近傍に合わせて設計される。図3は、ベーン10の周囲を拡大して示す図である。この図の矢印F1は、吸入空気量が大流量のときにコンプレッサロータ4から吐出される吸気の流れを示している。また、矢印F2は、吸入空気量が大流量よりも少ない小流量のときにコンプレッサロータ4から吐出される吸気の流れを示している。この図に示したように固定ベーン11は、取り付け角θが大流量時にコンプレッサロータ4から吐出される吸気の流れと一致するように設けられている。
第1可動ベーン12は、固定ベーン11の内側に隣接するように配置されている。第2可動ベーン13は、第1可動ベーン12の内側に隣接するように配置されている。図1に示したように第1可動ベーン12は、格納室8内に配置される操作部12aと、操作部12aからディフューザ通路7側に軸線Axに沿って延びる翼部12bとを備えている。第2可動ベーン13も同様に格納室8内に配置される操作部13aと、操作部13aからディフューザ通路7側に軸線Axに沿って延びる翼部13bとを備えている。隔壁9のうち各ベーン10の第1可動ベーン12及び第2可動ベーン13が配置されている位置には、貫通孔9aがそれぞれ設けられている。各可動ベーン12、13は、翼部12b、13bがこの貫通孔9aを貫通するように設けられている。また、第1可動ベーン12及び第2可動ベーン13は、軸線Ax方向に移動可能なようにハウジング5に支持されている。
第1可動ベーン12及び第2可動ベーン13は、駆動手段としての駆動装置20にて駆動される。駆動装置20は、第1可動ベーン12を駆動する第1アクチュエータ21と、第1可動ベーン12を格納室8側に付勢するコイルばね22と、第2可動ベーン13を駆動する第2アクチュエータ23とを備えている。第1アクチュエータ21は、翼部12bがディフューザ通路7に突出する突出位置まで第1可動ベーン12をディフューザ通路7側(図1の左側)に押し出す操作状態と、その押し出しを解除する解除状態とに状態を切り替えることができる。コイルばね22は、翼部12bが格納室8内に格納される格納位置に第1可動ベーン12が移動するように第1可動ベーン12の操作部12aを格納室8側(図1の右側)に付勢する。なお、格納位置では、翼部12bのディフューザ通路7側の先端が隔壁9のディフューザ通路7側の面と同じ位置になる。そのため、第1可動ベーン12は、第1アクチュエータ21が操作状態になると突出位置に駆動され、第1アクチュエータ21が解除状態になるとコイルばね22により格納位置に戻される。第2アクチュエータ23は、翼部13bがディフューザ通路7に突出する突出位置と翼部13bが格納室8内に格納される格納位置との間で第2可動ベーン13を駆動する。この第2可動ベーン13も同様に格納位置では、翼部13bのディフューザ通路7側の先端が隔壁9のディフューザ通路7側の面と同じ位置になる。
このように駆動装置20で各可動ベーン12、13の位置を切り替えることができるので、本形態のターボ過給機1ではベーン10の厚さを3段階に切り替えることができる。これによりこのターボ過給機1ではスロートTの面積を3段階に切り替えることができる。ベーン10の厚さは、第1可動ベーン12及び第2可動ベーン13がそれぞれ格納位置に駆動された場合に最も小さくなる。一方、スロートTの面積はこの場合に最も大きくなる。以下、ベーン10のこの状態を最小状態と称することがある。第1可動ベーン12が突出位置に駆動され、第2可動ベーン13が格納位置に駆動された場合はベーン10の厚さが第1可動ベーン13の厚さ分大きくなる。以下、ベーン10のこの状態を中間状態と称することがある。そして、第1可動ベーン12及び第2可動ベーン13がそれぞれ突出位置に駆動された場合はベーン10の厚さが最も大きくなる。そして、スロートTの面積は、この場合に最も小さくなる。以下、ベーン10のこの状態を最大状態と称することがある。図3に示したようにベーン10を最大状態にした場合は、コンプレッサロータ4から吐出される吸気を第2可動ベーン13の内周側の面に沿って流すことができる。
駆動装置20の第1アクチュエータ21及び第2アクチュエータ23の動作は、エンジンコントロールユニット(ECU)30にて制御される。ECU30は、マイクロプロセッサ及びその動作に必要なRAM、ROM等の周辺機器を含んだ周知のコンピュータユニットとして構成され、エンジンに設けられた各種のセンサの出力信号に基づいてエンジンの運転状態を制御する周知のものである。ECU30には、エンジンの運転状態を検出するためのセンサとしてエンジンの吸入空気量に対応する信号を出力するエアフローメータ31、コンプレッサ2よりも下流側の吸気通路の圧力、すなわち過給圧に対応する信号を出力する圧力センサ32、及びアクセルペダルの開度(アクセル開度)に対応する信号を出力するアクセル開度センサ33等が接続されている。この他にもECU30には各種センサが接続されているが、それらの図示は省略した。
図4を参照してECU30による各可動ベーン12、13の制御方法について説明する。図4は、コンプレッサ2の特性曲線、及びエンジンが全負荷で運転されている場合における作動線を示している。なお、圧力比はコンプレッサ2の入口の吸気の圧力とコンプレッサ2の出口の吸気の圧力との比である。この図の実線L1がエンジンが全負荷で運転されている場合における作動線を示している。また。破線S1a、S1bはベーン10が最大状態のときのサージラインを示し、破線S2a、S2bはベーン10が中間状態のときのサージラインを示している。そして、破線S3a、S3bはベーン10が最小状態のときのサージラインを示している。この図に示したようにベーン10の厚さを大きくするほど、すなわちスロートTの面積を小さくするほどサージラインは小流量側に移動する。そこで、ECU30は、吸入空気量が第1判定量Q1未満の場合にはベーン10が最大状態になるように駆動装置20を制御する。また、ECU30は、吸入空気量が第1判定量Q1以上かつ第2判定量Q2未満の場合にはベーン10が中間状態になるように駆動装置20を制御する。そして、ECU30は、吸入空気量が第2判定量Q2以上の場合にはベーン10が最小状態になるように駆動装置20を制御する。このようにベーン10の状態を切り替えることにより、コンプレッサ2のサージングを抑制しつつ作動範囲を広げることができる。また、各可動ベーン12、13を突出させたり格納したりすることにより、各流量に合わせてスロートTの面積を変更することができるので、コンプレッサ2の効率が低下することを抑制できる。
図5は、このように第1アクチュエータ21及び第2アクチュエータ23の動作を制御すべくECU30がエンジンの運転中に所定の周期で繰り返し実行する可動ベーン制御ルーチンを示している。この制御ルーチンを実行することにより、ECU30が本発明の制御手段として機能する。
図5の制御ルーチンにおいてECU30は、まずステップS11でエンジンの運転状態を取得する。エンジンの運転状態としては、例えば吸入空気量、過給圧、及びアクセル開度等が取得される。次のステップS12においてECU30は、エンジンが所定の低速域で運転されているか否か判断する。低速域としては、吸入空気量が図4に示した第1判定量Q1未満になる運転範囲が設定される。吸入空気量、過給圧、及びアクセル開度に基づいてコンプレッサ2の作動状態を推定することができる。そこで、この処理では、例えば図4に示した関係を予め実験等で求めてECU30のROMにマップとして記憶させておき、取得した吸入空気量、過給圧、及びアクセル開度に基づいて推定したコンプレッサ2の作動状態が図4に示した小流量域A1内か否か判断する。そして、コンプレッサ2の作動状態が小流量域A1内の場合に、エンジンが低速域で運転されていると判断する。エンジンが低速域で運転されていると判断した場合はステップS13に進み、ECU30は第1可動ベーン12及び第2稼動ベーン13の両方が突出位置に駆動されるように第1アクチュエータ21及び第2アクチュエータ23の動作を制御する。その後、今回の制御ルーチンを終了する。
一方、エンジンが低速域で運転されていないと判断した場合はステップS14に進み、ECU30はエンジンが所定の中速域で運転されているか否か判断する。中速域としては、吸入空気量が図4に示した第1判定量Q1以上かつ第2判定量Q2未満になる運転範囲が設定される。そのため、この判断もステップS12と同様に行えばよい。すなわち、取得した吸入空気量、過給圧、及びアクセル開度に基づいてコンプレッサ2の作動状態を推定し、この推定した作動状態が図4に示した中流量域A2内か否か判断する。そして、推定した作動状態がこの中流量域A2内の場合にエンジンが所定の中速域で運転されていると判断する。エンジンが中速域で運転されていると判断した場合はステップS15に進み、ECU30は第1可動ベーン12が突出位置に駆動され、第2可動ベーン13が格納位置に駆動されるように第1アクチュエータ21及び第2アクチュエータ23の動作を制御する。その後、今回の制御ルーチンを終了する。
一方、エンジンが中速域で運転されていないと判断した場合はステップS16に進み、ECU30は第1可動ベーン12及び第2稼動ベーン13の両方が格納位置に駆動されるように第1アクチュエータ21及び第2アクチュエータ23の動作を制御する。その後、今回の制御ルーチンを終了する。
このターボ過給機1によれば、コンプレッサ2の作動状態に応じて各ベーン10の厚さを切り替えてスロートTの面積を変更することができる。具体的には、図4のコンプレッサ2の作動状態が小流量域A1の場合にはベーン10が最大状態に切り替えられ、コンプレッサ2の作動状態が中流量域A2の場合にはベーン10が中間状態に切り替えられる。そして、コンプレッサ2の作動状態が図4の大流量域A3の場合にはベーン10が切り替えられる。そのため、スロートTの面積を吸入空気量の増加に従って大きくすることができる。これにより、コンプレッサ2のサージングを抑制して作動範囲を広げつつコンプレッサ2の効率が低下することを抑制できる。
このターボ過給機1では、ベーン10が最小状態、中間状態、及び最大状態のいずれの状態の場合においてもディフューザ通路7に固定ベーン11がある。そのため、ディフューザ通路7における吸気流れの急変を防止することができるので、エンジンのトルク変動を抑制することができる。また、固定ベーン11をディフューザ通路7に固定したので、ベーン10の取り付け角θを変化させることなくベーン10の厚さを変更してスロートTの面積を変更することができる。そのため、流量が低下してコンプレッサロータ4から図4の矢印F2方向に吸気が吐出されても、その吸気の流れ方向とベーン10の取り付け角θとが大きく異なることがない。そのため、コンプレッサ2の大幅な効率低下を抑制することができる。
本発明は、上述した形態に限定されることなく、種々の形態にて実施することができる。例えば、可動ベーンの個数は2つに限定されない。可動ベーンは1つでもよいし、3つ以上でもよい。また、固定ベーンの個数も1つに限定されない。固定ベーンが2つ以上設けられてもよい。上述した形態では、本発明の遠心圧縮機をターボ過給機に組み込んだ形態を示したが、本発明の遠心圧縮機はターボ過給機に組み込まずに単独で使用してもよい。
1 ターボ過給機
2 遠心圧縮機
4 コンプレッサロータ(インペラ)
5 ハウジング
6 スクロール
7 ディフューザ通路
8 格納室
10 ディフューザベーン
11 固定ベーン(ベーン部材)
12 第1可動ベーン(ベーン部材)
13 第2可動ベーン(ベーン部材)
20 駆動装置(駆動手段)
30 エンジンコントロールユニット(制御手段)
A1 小流量域
A3 大流量域
Ax 軸線
T スロート

Claims (5)

  1. インペラを内部に収容するとともに前記インペラを軸線回りに回転自在に支持するハウジングと、前記インペラの外周に配置されるように前記ハウジングに設けられた渦巻き状のスクロールと、前記インペラの吐出側と前記スクロールとを通じるように前記ハウジングに設けられたディフューザ通路と、前記ディフューザ通路に周方向に所定間隔で並べて設けられている複数のディフューザベーンと、を備えた遠心圧縮機において、
    各ディフューザベーンは、その厚さ方向に並ぶ複数のベーン部材にてそれぞれ形成され、かつ前記複数のベーン部材の一部が前記ディフューザ通路に固定された固定ベーンであるとともに、前記複数のベーン部材の残りが前記軸線方向に移動可能な可動ベーンであり、
    前記可動ベーンを前記ディフューザ通路に突出する突出位置と前記ディフューザ通路に隣接して設けられた格納室内に格納される格納位置との間で駆動する駆動手段と、前記遠心圧縮機の作動状態に基づいて前記駆動手段を制御する制御手段と、をさらに備えている遠心圧縮機。
  2. 各ディフューザベーンは、前記可動ベーンを複数有し、
    前記駆動手段は、それら複数の可動ベーンを別々に前記突出位置と前記格納位置との間で駆動可能である請求項1に記載の遠心圧縮機。
  3. 前記制御手段は、前記遠心圧縮機に流入するガス流量が所定の小流量域内の場合に前記可動ベーンが前記突出位置に移動し、前記遠心圧縮機に流入するガス流量が前記小流量域の上限値より大きい所定の大流量域内の場合に前記可動ベーンが前記格納位置に移動するように前記駆動手段を制御する請求項1又は2に記載の遠心圧縮機。
  4. 各ディフューザベーンは、前記固定ベーンを1つ有し、
    隣り合う固定ベーン間に形成されるスロートの面積は、前記遠心圧縮機に流入するガス流量が前記大流量域内のときに前記インペラから吐出されるガスの流れ方向に基づいて設定されている請求項3に記載の遠心圧縮機。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の遠心圧縮機を備え、前記遠心圧縮機が内燃機関の吸気通路に設けられているターボ過給機。
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