JP2010195540A - 記録装置、及び、記録媒体の支持構造 - Google Patents

記録装置、及び、記録媒体の支持構造 Download PDF

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Abstract

【課題】プラテンに対して記録媒体を圧接させる補助板の傾きを生じにくい記録装置、及び、記録装置における記録媒体の支持構造を提供する。
【解決手段】記録ヘッド20により記録媒体に記録するプリンター1において、記録ヘッド20に対向して配置されたプラテン25と、記録ヘッド20の上流側においてプラテン25に記録媒体を圧接するシート案内補助板24と、を備え、シート案内補助板24の記録媒体と当接する先端部側は、プラテン25の長手方向に並ぶ複数の案内片に分割されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、記録媒体に記録を行う記録装置、及び、記録媒体の支持構造に関する。
従来、記録媒体に文字等を記録する記録装置において、ロール形状のプラテンに記録媒体を巻き付けて搬送するものが知られている。この種の記録装置としては、例えば、記録ヘッドよりも上流側においてプラテンに圧接される補助板を備え、この補助板とプラテンとの間に記録媒体を挟む構成を有するものがある(例えば、特許文献1参照)。この構成によれば、記録媒体がプラテンから浮き上がらないように記録ヘッドへ給送することができ、安定して搬送できる。
特開平7−323939号公報
上記従来の構成では、補助板とプラテンとの間に記録媒体を挟むので、記録媒体の厚みの影響を受けることがある。例えば、極端に厚くサイズの小さい記録媒体に記録を行う場合、記録媒体を挟む位置と、記録媒体から外れた位置との段差により、補助板が傾いて、この傾きにより記録媒体を押圧する力に多少のむらを生じる可能性がある。記録媒体押圧する力のむらが問題を生じるとは限らないものの、安定して搬送及び記録を行うためには、記録媒体を均一な力で押圧することが望まれる。このため、記録媒体の厚みによる補助板の傾きを抑えることが望まれていた。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、プラテンに対して記録媒体を圧接させる補助板の傾きを生じにくい記録装置、及び、記録装置における記録媒体の支持構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、記録ヘッドにより記録媒体に記録する記録装置において、前記記録ヘッドと対向して配置されるプラテンと、前記記録ヘッドの上流側において前記プラテンに前記記録媒体を圧接する案内補助板と、を備え、前記案内補助板の前記記録媒体と当接する先端部側は前記プラテンの長手方向に並ぶ複数の案内部に分割されていること、を特徴とする記録装置を提供する。
この構成によれば、記録ヘッドの上流側において、プラテンとの間に記録媒体を圧接する案内補助板の先端部側が複数の案内部に分割されているので、記録媒体に接する案内部と記録媒体から外れた位置の案内部とが各々独立してプラテンに記録媒体を圧接する。このため、記録媒体の厚みやサイズの影響による案内補助板の傾きを抑制することができ、均一な力で記録媒体を支持し、安定して記録を行うことができる。
上記構成において、前記記録ヘッドの上流側において、前記案内補助板と前記プラテンとの間に前記記録媒体を導く案内部材が設けられ、前記案内補助板の先端部側には、少なくとも前記案内部材の先端に重なる位置までスリットが形成されていてもよい。
この場合、案内補助板とプラテンとの間に記録媒体を導く案内部材の先端に重なる位置まで、先端部側を複数の案内部に分割するスリットが形成されているので、記録媒体に接する部分の全てが複数の案内部に分割されている。このため、記録媒体の厚みやサイズの影響による案内補助板の傾きをほぼ確実に解消できる。
また、上記構成において、前記案内補助板の各々の前記案内部は、前記記録媒体の弾力に抗し得る強さの力で前記プラテンに圧接されていてもよい。
この場合、案内補助板の各々の案内部が、記録媒体の弾力に抗し得る強さの力でプラテンに圧接されているので、記録媒体を確実にプラテンに圧接して、記録ヘッドへ案内することができ、安定して記録を行うことができる。
また、本発明は、記録ヘッドにより記録媒体に記録する記録装置において、前記記録ヘッドと対向して配置されるプラテンと、前記記録ヘッドの上流側において前記プラテンに前記記録媒体を圧接する複数の案内補助板と、を備え、複数の前記案内補助板は、前記プラテンの長手方向に並べて配置されこと、を特徴とする記録装置を提供する。
この構成によれば、記録ヘッドの上流側において、プラテンの長手方向に並ぶ複数の案内板が配置され、これら複数の案内補助板によってプラテンとの間に記録媒体を圧接するので、記録媒体に接する案内補助板と記録媒体から外れた位置の案内補助板とが各々独立してプラテンに記録媒体を圧接する。このため、記録媒体の厚みやサイズの影響による案内補助板の傾きを解消することができ、記録媒体を均一な力で支持し、安定して記録を行うことができる。
本発明は、記録ヘッドにより記録媒体に記録する記録装置において、前記記録媒体を支持する記録媒体の支持構造であって、前記記録ヘッドと対向して配置されるプラテンに対し、前記記録ヘッドの上流側において、案内補助板によって前記記録媒体を圧接する構造を有し、前記案内補助板の前記記録媒体と当接する先端部側は前記プラテンの長手方向に並ぶ複数の案内部に分割されていること、を特徴とする記録媒体の支持構造を提供する。
この構成によれば、記録ヘッドの上流側において、プラテンに記録媒体を圧接する案内補助板がプラテンの長手方向に並ぶ複数の案内部に分割されているので、記録媒体に接する案内部と記録媒体から外れた位置の案内部とが各々独立してプラテンに記録媒体を圧接する。このため、記録媒体の厚みやサイズの影響による案内補助板の傾きを抑制でき、均一な力で記録媒体を支持し、安定して記録を行うことができる。
また、本発明は、記録ヘッドにより記録媒体に記録する記録装置において、前記記録媒体を支持する記録媒体の支持構造であって、前記記録ヘッドと対向して配置されるプラテンに対し、前記記録ヘッドの上流側において、複数の案内補助板によって前記記録媒体を圧接する構造を有し、複数の前記案内補助板を、前記プラテンの長手方向に並べて配置したこと、を特徴とする記録媒体の支持構造を提供する。
この構成によれば、記録ヘッドの上流側において、プラテンの長手方向に並ぶ複数の案内板が配置され、これら複数の案内補助板によってプラテンに記録媒体を圧接するので、記録媒体に接する案内補助板と記録媒体から外れた位置の案内補助板とが各々独立してプラテンに記録媒体を圧接する。このため、記録媒体の厚みやサイズの影響による案内補助板の傾きを解消し、記録媒体をプラテンに均一な力で圧接させることができるので、記録媒体を均一な力で支持し、安定して記録を行うことができる。
本発明によれば、記録媒体の厚みやサイズの影響による案内補助板の傾きを解消または抑制することができ、記録媒体を均一な力で支持し、安定して記録を行える。
実施形態に係るプリンターの斜視図である。 プリンターの本体の構成を示す断面視図である。 プラテン近傍の構成を示す要部拡大断面図である。 シート案内補助板の構成を示す正面図である。 プラテン近傍の構成及び搬送状態を示す要部平面図である。 変形例としてのシート案内補助板の構成を示す正面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の記録装置を適用した実施形態に係るプリンター1の外観斜視図である。また、図2はプリンター1の本体10の構成を示す側断面視図である。
プリンター1は、記録ワイヤを突出する記録ヘッド20を備え、この記録ヘッド20によって、記録媒体としてのシートに対してインクリボン(図示略)を介して記録ワイヤを突出することにより、記録媒体に画像(文字、記号、画像等)を記録する。図1及び図2には、理解の便宜のためにインクリボンカートリッジの図示を省略している。また、図2には連続紙100の搬送経路を破線で示す。
プリンター1で使用可能な記録媒体は、所定サイズにカットされたカットシート、折りたたまれた連続シート、或いはロール状に巻き回されたロールシート等があり、これらのシートを構成する材料は、紙(感熱紙を含む)または合成樹脂製のシート、及び、これらのシートの表面にコーティング等が施されたシートが挙げられる。また、記録媒体は複数枚のシートが重ねられた複写紙であってもよいし、1枚のシートであってもよい。本実施形態では、一例として、普通紙を折り畳んだ連続紙100を記録媒体として使用する場合について説明する。
このプリンター1は、図示しないホストコンピュータに接続され、このホストコンピュータから送信された印刷データを受信し、受信した印刷データに基づいて印刷(記録)を行う。この印刷データは、印刷する画像(文字を含む)のデータと、印刷実行を指示する制御コマンド、印刷範囲や印刷位置を指定する制御コマンド、その他の制御情報等を含んでいてもよい。
プリンター1は、左サイドフレーム15、右サイドフレーム16及び中央フレーム17からなるフレームを有する本体10を、本体ケース12に収容して構成される。本体ケース12には操作パネル11等が配置され、プリンター1の外装を構成する。
プリンター1は、本体10の略中央部において、左サイドフレーム15と右サイドフレーム16との間に掛け渡されるキャリッジガイド軸22を備え、キャリッジガイド軸22にはキャリッジ21が挿通されている。キャリッジ21は、図示しないキャリッジ駆動モーターの動作によってキャリッジガイド軸22に沿って往復走査される。この走査方向を、主走査方向とする。
キャリッジ21には記録ヘッド20が搭載される。記録ヘッド20は、複数の記録ワイヤ(図示略)を備え、これら記録ワイヤをヘッド先端20Aからプラテン25に向けて突出するドットインパクト式の記録ヘッドである。この記録ヘッド20がキャリッジ21とともに走査される間に、記録ワイヤをプラテン25に向けて打突することにより、連続紙100の記録面にインクリボンのインクを転写して、行単位で画像を記録する。
プラテン25は、その表面が弾性を有する材料で覆われたローラー形状のプラテン(いわゆるローラープラテン)である。プラテン25は左サイドフレーム15と右サイドフレーム16との間に掛け渡され、キャリッジガイド軸22と平行に、すなわち主走査方向に沿って配設されている。
プリンター1の本体10後部には、プリンター1の外部から供給される連続紙100を下方から支持する給送ガイド27と、この給送ガイド27上で連続紙100を引き込んでプラテン25へ向けて給送するトラクターユニット30と、を備えている。トラクターユニット30は、本体10の左サイドフレーム15及び右サイドフレーム16に支持されたトラクター駆動軸32と、トラクターガイド軸33とに挿通されている。トラクターガイド軸33は、トラクターユニット30を支持する軸である。また、トラクター駆動軸32は、図示しないトラクター駆動モーターの動作によって回転する軸であり、トラクター駆動プーリー32Aが取り付けられている。トラクター本体31の外周には、トラクターベルト34が巻かれており、トラクター駆動プーリー32Aはトラクターベルト34に嵌合して、トラクター駆動軸32の駆動力によりトラクターベルト34を回転させる。また、トラクターベルト34には複数のピン34Aが等間隔で設けられ、これらピン34Aは、連続紙100の側端部に形成されたスプロケット穴(図示略)に嵌合する。このため、トラクターユニット30は、トラクター駆動軸32の駆動力によってトラクターベルト34を回転させることにより、連続紙100を搬送する。
連続紙100は、トラクターユニット30によって、プラテン25とシート案内23との間に送られる。案内部材としてのシート案内23は、プラテン25の下方に配設され、連続紙100の搬送路の下面を構成する。シート案内23は、プラテン25の周面に沿った曲面23Aを有しており、この曲面23Aとプラテン25との間に連続紙100が入り込む。プラテン25は、搬送モーター(図示略)の駆動力によって図2中時計回りに回転し、曲面23Aとプラテン25との間に入った連続紙100を、上方へ向けて搬送する。シート案内23の曲面23Aには、プラテン25に対向する従動ローラー26が埋設されている。従動ローラー26は、左サイドフレーム15及び右サイドフレーム16により回転自在に支持され、プラテン25に向けて圧接されており、プラテン25の回転に伴って従動する。連続紙100はプラテン25と従動ローラー26との間に挟まれて、滑ることなく搬送される。
プラテン25により搬送された連続紙100は、ヘッド先端20Aとプラテン25とが対向する位置に達し、さらに上方へ移動して排出ガイド28の前面に寄りかかり、プリンター1の外部へ排出される。
このように、プリンター1は、連続紙100を搬送する搬送機構として、シート案内23、プラテン25、従動ローラー26、給送ガイド27、及びトラクターユニット30を備え、この搬送機構によって連続紙100を搬送しながら、記録ヘッド20により画像を記録する。
プラテン25の一端は、本体ケース12の外に配設されたハンドル13に連結されており、ハンドル13を手動で回転させることにより、プラテン25を回すことができる。ハンドル13を図1中に符号Aで示す向きに回転させると、プラテン25は、記録動作時と同じ順方向に回転し、連続紙100がプリンター1の上面から排出ガイド28へ送られる。また、ハンドル13を図1中の符号Bで示す向きに回転させると、プラテン25は逆方向に回転し、連続紙100がプラテン25からトラクターユニット30へ向けて逆向きに搬送される。このハンドル13は、連続紙100の位置を微調整したり、紙ジャム発生時などに連続紙100を取り除いたりする用途で使用できる。
プリンター1は、プラテン25に対して圧接されるシート案内補助板24(案内補助板)を備えている。シート案内補助板24は、プラテン25の長手方向(軸方向、主走査方向)に延びる金属製又は合成樹脂製の薄板状部材であり、ヘッド先端20Aとプラテン25とが対向する位置の下方、すなわち記録動作における上流側に位置する。
シート案内補助板24の下部は、係止部14によって中央フレーム17に固定され、シート案内補助板24の上部がプラテン25に接している。ここで、シート案内補助板24の下部はプラテン25に向けて傾けて固定されており、シート案内補助板24は、自身の弾性によってプラテン25に圧接される。
図3は、プラテン25及びその周辺の構成を示す要部拡大断面図である。
シート案内補助板24は、シート案内23の曲面23Aの先端23Bと、ヘッド先端20Aとの間においてプラテン25に接している。シート案内補助板24は、曲面23Aとプラテン25との間を通って搬送された連続紙100を、ヘッド先端20Aとプラテン25との間に確実に入り込むように支持する部材である。シート案内補助板24によって、連続紙100は、プラテン25に向けて押圧(圧接)され、プラテン25の周面から離れることなくヘッド先端20Aに送られるので、記録ワイヤを突出する際に連続紙100がプラテン25から浮き上がらず、高い記録品質を保つことができる。
また、シート案内補助板24の先端部24Aは、プラテン25から離れる側に折り曲げられている。これは、ハンドル13(図1)の操作により連続紙100が逆方向に搬送された場合に、シート案内補助板24の上端に連続紙100が引っかからないようにするためである。先端部24Aに折り曲げを施すことで、連続紙100を、プラテン25の上方からプラテン25とシート案内補助板24との間にスムーズに搬送できる。
そして、シート案内補助板24には、先端部24Aから下方に延びる切込部24D(スリット)が複数形成されている。
図4は、シート案内補助板24の構成を示す正面図である。
シート案内補助板24は、1枚の板状部材で構成され、シート案内補助板24の下部には、係止部14(図1、図2)に係合する部分が切り欠かれて係合部24Bが形成されている。係合部24Bは主走査方向に複数形成されている。また、シート案内補助板24の高さ方向中央部には複数の長孔24Cが並べて形成されている。長孔24Cはシート案内補助板24の弾性及び/又は剛性を調整する目的で設けられており、長孔24Cの数やサイズを調整することで、上述したようにシート案内補助板24がプラテン25に圧接される押圧力を適切な強さに設定できる。
そして、シート案内補助板24の上端すなわち先端部24Aから下方に向けて、切込部24Dが形成されている。切込部24Dは、主走査方向に等間隔で並んでおり、シート案内補助板24の上部を、複数の案内片241(案内部)に分割している。各々の案内片241は、切込部24Dの深さDに相当する部分においては、相互に独立して動かすことができる。図4の例では7つの切込部24Dによって、シート案内補助板24の上部(先端部)を8つの案内片241に分割している。シート案内補助板24の幅は例えば200mmであり、この場合、各々の案内片241の幅は25mmである。シート案内補助板24の先端部24Aは、連続紙100に当接する側である。
図5は、連続紙100の搬送時におけるプラテン25近傍の状態を示す要部平面図である。
この図5に示すように、プラテン25とシート案内補助板24とを上方から見た場合、シート案内補助板24は、連続紙100の厚み分だけプラテン25の表面から浮き上がる。連続紙100が、例えば複数枚のシートを重ねた複写紙である場合には、連続紙100の厚みはシート案内補助板24の厚みに比べて大きく、シート案内補助板24の浮き上がり量は無視できない大きさとなる。
本実施形態のプリンター1においては、シート案内補助板24に切込部24Dを設けて、シート案内補助板24の上端を複数の案内片241に分割しており、各々の案内片241は、プラテン25に接近及び離隔する方向に、独立して動くことが可能である。このため、連続紙100に接している案内片241は連続紙100の厚み分だけ浮き上がって、プラテン25から離れる。一方、連続紙100に接していない案内片241はプラテン25に接したままの状態を保つ。この状態で、シート案内補助板24の下部は、係止部14(図1)により固定された状態を保つことができる。
仮に、切込部24Dが形成されていない場合、シート案内補助板は、連続紙100に接する部分は連続紙100の厚み分だけ浮き上がるが、連続紙100に接していない部分は浮き上がらない。ところが、浮き上がる部分とそうでない部分とが一体に接合されているので、シート案内補助板全体が傾くことが懸念される。この傾きが軽微であればすぐさま記録動作に支障を来すことはないものの、対応可能な記録媒体の仕様(サイズ、厚み等)を拡大するとともに常に安定した記録動作を実現する上で、シート案内補助板24の傾きや、この傾きにより生じるシート案内補助板の押圧力のムラを抑えることが望まれる。この点において本実施形態におけるシート案内補助板24は、切込部24Dを設けて複数の案内片241を形成することで、シート案内補助板24全体としての傾きを解消している。このため、対応可能な記録媒体の仕様(サイズ、厚み等)を拡大することができ、どのような記録媒体に対しても、常に安定した記録動作を実現できる。
ここで、シート案内補助板24に形成する切込部24Dの深さD(図4)は任意であるが、連続紙100に接する可能性がある部分を案内片241として分割できる深さであることが好ましい。
図3に示すように、シート案内補助板24は、シート案内23の先端23Bよりも上で連続紙100に接する。このため、シート案内補助板24において、少なくとも先端23Bの高さ位置Hに相当する位置まで切込部24Dが形成されていれば、連続紙100に接する部分が全て案内片241として独立して可動になり、連続紙100の厚みによるシート案内補助板24全体の傾きをほぼ完全に解消できる。
さらに、切込部24Dの深さD(図4)を大きくすると、案内片241として可動な部分の長さが増すので、案内片241の剛性が低下し、プラテン25に案内片241が圧接される押圧力が弱まる。これを利用して、切込部24Dの深さDを調整することによって案内片241の押圧力を調整できる。
各々の案内片241がプラテン25に圧接される押圧力は、連続紙100の弾力に抗し得る強さの力であることが好ましい。この連続紙100の弾力とは、いわゆる紙の“コシ”を指す。案内片241の押圧力が連続紙100のコシよりも強ければ、連続紙100がプラテン25から離れようとする力に抗して連続紙100をプラテン25に沿って曲げ、ヘッド先端20Aへ案内できる。
以上のように、本発明を適用した実施形態に係るプリンター1によれば、連続紙100を巻き付け搬送するローラー形状のプラテン25に、プラテン25との間に連続紙100を挟んで支持するシート案内補助板24が、連続紙100の搬送経路における記録ヘッド20の上流側でプラテン25に連続紙100を圧接し、このシート案内補助板24において連続紙100に当接する先端部24A側は、スリット状の切込部24Dによってプラテン25の長手方向すなわち軸方向に並ぶ複数の案内片241に分割されているので、連続紙100に接する案内片241と連続紙100から外れた位置の案内片241とが各々独立してプラテン25に圧接される。このため、連続紙100の厚みやサイズの影響によるシート案内補助板24の傾きをほぼ解消することができ、均一な力で連続紙100を支持し、安定して文字等の記録を行うことができる。
また、シート案内補助板24とプラテン25との間に連続紙100を導くシート案内23が記録ヘッド20の上流側に設けられ、シート案内補助板24には、少なくともシート案内23の先端に重なる位置Hまで切込部24Dが形成されて分割されている。このため、連続紙100に接する部分は全て切込部24Dによって複数の案内片241に分割されているので、連続紙100の厚み分だけ案内片241が各々動くことによってシート案内補助板24全体が傾くことがない。これにより、連続紙100の厚みやサイズの影響によるシート案内補助板24の傾きをほぼ確実に解消できる。
また、シート案内補助板24の各々の案内片241は、連続紙100の弾力に抗し得る強さの力でプラテン25に圧接されているので、連続紙100を確実にプラテン25に圧接してプラテン25の周面に沿って搬送し、記録ヘッド20へ案内することができ、安定して記録を行うことができる。
なお、上記実施形態において、切込部24Dは、先端部24A側に形成された矩形のスリット形状となっているが、この形状に限定されず、線状の切り込みであってもよいし、曲線で構成された形状にシート案内補助板24を打ち抜いて形成されたものであってもよい。
上記実施形態では、シート案内補助板24が7つの切込部24Dを有する構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、切込部24Dをより少なくしてもよい。さらには、切込部24Dをシート案内補助板24の下端まで伸ばした構成、すなわち、完全に分離された複数のシート案内補助板を用いてもよい。これらの場合について変形例として説明する。
[変形例]
図6は、変形例としてのシート案内補助板の構成を示す正面図であり、図6Aはスリットの数を代えた例を示し、図6Bは複数のシート案内補助板を用いる例を示す。
図6Aに示す例では、シート案内補助板24と同様に先端部24A及び係合部24Bを有する薄板状のシート案内補助板41に、3つの切込部24Dを設けている。このシート案内補助板41は、4つの案内片241を有し、これら4つの案内片241の各々が独立して可動である。この場合も、連続紙100に接する案内片241と連続紙100から外れた位置の案内片241とが各々独立してプラテン25に圧接されるので、上記実施形態と同様に、連続紙100の厚みやサイズの影響によるシート案内補助板41の傾きを抑制できる。この図6Aのシート案内補助板41における切込部24Dの深さは、上記実施形態で説明した切込部24Dの深さDと同様に決定すればよい。
また、図6Bに示す例では、シート案内補助板24を切込部24Dにおいて完全に分割した形態と同様の、複数のシート案内補助板42が並べて配置される。各々のシート案内補助板42は、案内片241と同様に案内部に相当し、長孔24Cに対応する長孔42Cを有し、先端42Aは先端部24Aと同様に折り曲げられている。各々のシート案内補助板42は、係止部14(図1、図2)によって中央フレーム17(図2)に固定される。
この例では、各々のシート案内補助板42が、上記実施形態の案内片241と同様、独立してプラテン25に圧接され、連続紙100の厚みに応じてプラテン25から離れる。従って、連続紙100に接するシート案内補助板42と連続紙100から外れた位置のシート案内補助板42とが各々独立してプラテン25に圧接されるので、連続紙100の厚みやサイズの影響によるシート案内補助板42の傾きがなく、連続紙100を均一な力で支持し、安定して記録を行うことができる。
この例では、上記実施形態とは異なり切込部24Dの深さによる弾性及び剛性の調整ができないが、長孔42Cのサイズや、シート案内補助板42の幅等を調整することで、シート案内補助板42の弾性及び/又は剛性を調整できる。シート案内補助板42の弾性・剛性は、上述した案内片241と同様、シート案内補助板24が連続紙100のコシに抗し得る強さでプラテン25に圧接されれば良い。
なお、上記実施形態及び変形例は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、上記各実施形態では、プリンター1の本体10後部に設けられたトラクターユニット30によって連続紙100を給送し、本体10上部から後方に向けて連続紙100を排出する構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、本体10の前方から記録媒体を給送し、記録後の記録媒体を前部または上部から前方へ向けて排出する構成としてもよい。
また、上記実施形態及び変形例では、搬送機構としてプラテン25及びトラクターユニット30により連続紙100を搬送する構成を例に挙げて説明したが、例えば、搬送機構として、記録媒体を搬送する一組または複数組のローラーをさらに備えた構成としてもよい。さらに、シート案内補助板24、41、42は単なる薄板形状に限らず、別の立体的形状を持たせたものであってもよいし、長方形の板に限らない。シート案内補助板24、41、42を本体10に固定する方法も、係止部14による固定に限定されず、例えばビスにより固定してもよい。その他の細部構成についても任意に変更可能である。
さらにまた、上記実施形態及び変形例では、ローラー形状のプラテンを用いた場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、平板形状のプラテンを用いてもよい。この場合、記録媒体に接するプラテンの平面に、シート案内補助板24が対向して設けられるとともに、このシート案内補助板24によって記録媒体がプラテンの平面に圧接される。この構成においても、上述したように、シート案内補助板24の傾きを抑えて均一な力で記録媒体を支持できるという効果が得られる。
また、上記実施形態において、記録媒体として連続紙100を用いる場合について説明したが、記録媒体としてロール紙を用いてもよい。また、記録装置はドットインパクト式のプリンターに限らず、インクを吐出して記録を行うインクジェット式プリンター、サーマルヘッドによって感熱ロール紙に記録を行うサーマルプリンター、熱昇華型プリンター等の各種プリンター、及び、これらのプリンターを機構部品として備えた他の電子機器に対しても適用可能である。
1…プリンター(記録装置)、10…本体、14…係止部、20…記録ヘッド、23…シート案内(案内部材)、23B…先端、24、41…シート案内補助板(案内補助板)、241…案内片(案内部)、24A…先端部、24D…切込部(スリット)、25…プラテン、42…シート案内補助板(案内部)、100…連続紙(記録媒体)。

Claims (6)

  1. 記録ヘッドにより記録媒体に記録する記録装置において、
    前記記録ヘッドと対向して配置されるプラテンと、
    前記記録ヘッドの上流側において前記プラテンに前記記録媒体を圧接する案内補助板と、を備え、
    前記案内補助板の前記記録媒体と当接する先端部側は、前記プラテンの長手方向に並ぶ複数の案内部に分割されていること、
    を特徴とする記録装置。
  2. 前記記録ヘッドの上流側において、前記案内補助板と前記プラテンとの間に前記記録媒体を導く案内部材が設けられ、
    前記案内補助板の先端部側には、少なくとも前記案内部材の先端に重なる位置までスリットが形成されたこと、
    を特徴とする請求項1記載の記録装置。
  3. 前記案内補助板の各々の前記案内部は、前記記録媒体の弾力に抗し得る強さの力で前記プラテンに圧接されること、
    を特徴とする請求項1または2記載の記録装置。
  4. 記録ヘッドにより記録媒体に記録する記録装置において、
    前記記録ヘッドと対向して配置されるプラテンと、
    前記記録ヘッドの上流側において前記プラテンに前記記録媒体を圧接する複数の案内補助板と、を備え、
    複数の前記案内補助板は、前記プラテンの長手方向に並べて配置されこと、
    を特徴とする記録装置。
  5. 記録ヘッドにより記録媒体に記録する記録装置において、前記記録媒体を支持する記録媒体の支持構造であって、
    前記記録ヘッドと対向して配置されるプラテンに対し、前記記録ヘッドの上流側において、案内補助板によって前記記録媒体を圧接する構造を有し、
    前記案内補助板の前記記録媒体と当接する先端部側は前記プラテンの長手方向に並ぶ複数の案内部に分割されていること、
    を特徴とする記録媒体の支持構造。
  6. 記録ヘッドにより記録媒体に記録する記録装置において、前記記録媒体を支持する記録媒体の支持構造であって、
    前記記録ヘッドと対向して配置されるプラテンに対し、前記記録ヘッドの上流側において、複数の案内補助板によって前記記録媒体を圧接する構造を有し、
    複数の前記案内補助板を、前記プラテンの長手方向に並べて配置したこと、
    を特徴とする記録媒体の支持構造。
JP2009043564A 2009-02-26 2009-02-26 記録装置、及び、記録媒体の支持構造 Withdrawn JP2010195540A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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