JP2010194986A - スライドコア用スライド部品および金型 - Google Patents

スライドコア用スライド部品および金型 Download PDF

Info

Publication number
JP2010194986A
JP2010194986A JP2009045302A JP2009045302A JP2010194986A JP 2010194986 A JP2010194986 A JP 2010194986A JP 2009045302 A JP2009045302 A JP 2009045302A JP 2009045302 A JP2009045302 A JP 2009045302A JP 2010194986 A JP2010194986 A JP 2010194986A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rail
slide
slide core
mold
fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009045302A
Other languages
English (en)
Inventor
Michinori Takemoto
通則 竹元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2009045302A priority Critical patent/JP2010194986A/ja
Publication of JP2010194986A publication Critical patent/JP2010194986A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】製造容易で、金型およびスライドコアを交換することなく単独で部品交換することができ、スライド面の精度が良好で、スライドコアのスライド距離の異なっても共通部品を利用することができるスライドコア用スライド部品および金型を提供する。
【解決手段】金型は、溝3、4を設けたスライドコア1と、溝8、9を設けた主型2と、軌条部14を有して溝8、9内に固定されたレール12、13と、軌条部14にスライド自在に係合する被軌条部19を有して溝3、4内に固定されたガイドレール16、17とを備え、軌条部14は蟻形状をなし、被軌条部19は蟻溝形状をなして軌条部14とスライド自在に係合している。レール12およびガイドレール16は軌条部14および被軌条部19の横側においてスライドコア1と主型2の対向方向にねじ27により固定される被固定部15、20を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、スライドコアをスライドさせるスライドコア用スライド部品およびそれを用いた金型に関するものである。
成形品の側面の凹凸などを成形するスライドコアの従来例を図12から図14に示す。図12は型開き状態の可動側の金型の平面図、図13はそのXIII−XIII線断面図、図14はそのXIV−XIV線断面図である。60はスライドコア、61はスライドコア60をスライド自在に支持する主型である。スライドコア60は一対有し、それぞれ主型61のスライド方向Aに対して直角な方向の両側より係合段部62を突き出している。主型61は可動側金型であり、コア取付板(61)と、その中央に固定されて箱形の成形品の内周面および一対の外側面を成形するコア64とで構成されている。コア64を間にしてコア取付板(61)に一対の凹溝72を形成し、凹溝72の底面にスライドコア60がスライドするスライド溝65を形成している。またコア取付板(61)のコーナに固定側金型(図示せず)にガイドさせるガイドピン68を突設するとともに、スライド溝65の所定位置にさらに外側面に開口する開口溝70を形成している。69は主型61を支持する取付板である。
スライド溝65にはスライドコア60が嵌合されるとともに、凹溝72の両側に押さえ部材66をねじ67により固定し、押さえ部材66の一部を係合段部62にスライド自在に係合し、スライドコア60を外れ止め保持している。スライドコア60はコア64に対向する端部に成形品の両端面およびその突出部を成形する成形面60aを形成し、コア64と反対側に傾斜孔71を形成している。傾斜孔71は固定側金型に設けた傾斜ピンを開口溝70に貫通させ、主型1を固定側金型に対して移動することにより傾斜ピンで傾斜孔71の内周面を押してスライドコア60を移動させるものである。すなわち、型締め時において主型61はガイドピン68にガイドされて固定側金型に押しつけられると同時に、その押圧力によって傾斜ピンによりスライドコア60が成形位置までコア64の方向にスライドし、コア取付板(61)、固定側の金型およびスライドコア60により形成されるキャビティに成形樹脂が注入され成形品が成形される。型開き時に主型61が固定側金型から離れるとき、再び傾斜ピンによりスライドコア60がコア64からスライドして離れる。
なお、スライド型を有する金型として特許文献1がある。
特開平5−329865号公報
スライドコア60はコア取付板(61)のスライド溝65との接触面積が大きいため滑りにくく、またスライド溝65が大きいためゴミ屑や埃が付着しやすく、スライドコア60が滑りにくくなりやすい。またスライド距離が長いときは加工が容易でなく、スライド表面のスライド方向の精度が出にくい。さらに押さえ部材66がコア取付板(61)の表面に現れるので、ガイドピン68等への影響を避けるため、押さえ部材66を短くしたりあるいはコア取付板を大型化させることが必要な場合がある。押さえ部材66を短くするとスライドコア60をスライド支持する距離が短くなり、スライドコア60ががたつきやすくなる。
提案例として、コア取付板にレールを加工し、レールにスライド自在に係合するガイドレールをスライドコアに加工することが考えられた。この提案例によれば、スライドする接触面積が小さくなるためスライドコアがスライドしやすく、スライド面に埃なども付着しにくく、このためスライド性が良好になっている。またコア取付板の表面に押さえ部材がないのでガイドピン等への影響が小さい。
しかしコア取付板にレールを加工しスライドコアにガイドレールを加工するため加工が容易でなく、レールおよびガイドレールが磨耗したときなどコア取付板およびスライドコアの全体を交換する必要がある。またスライド距離が長いときは加工上の精度が出にくく、かじりを生じやすくなり滑りが悪くなる。
したがって、本発明の目的は、製造容易にでき、かつコア取付板すなわち金型およびスライドコアを交換することなく単独で部品交換することができるスライドコア用スライド部品および金型を提供することである。他の目的は、スライド面の精度を良好にでき、スライドコアのスライド距離が異なっても共通部品を利用することができるスライドコア用スライド部品および金型を提供することである。

本発明のスライドコア用スライド部品は、スライドコアを金型にスライド自在に支持させるスライドコア用スライド部品であって、軌条部を有して前記金型に取付けられるレールと、前記軌条部にスライド自在に係合する被軌条部を有して前記スライドコアに取付けられるガイドレールとを備えたものである。
上記構成において、前記軌条部と前記被軌条部は、係合状態において互いに外れない断面形状を有するものである。
上記構成において、前記被軌条部および前記軌条部の一方の断面形状は蟻形であり、他方の断面形状は前記蟻形に係合する蟻溝である。
上記構成において、前記レールおよび前記ガイドレールの少なくとも一方は、前記被軌条部または前記軌条部の横側において前記スライドコアと前記金型の対向方向に被固定部を有し、前記被固定部は前記スライドコアまたは前記金型に設けた固定部に固定されるものである。
本発明の金型は、スライドコアと、主型と、軌条部を有して前記主型に固定手段により固定されたレールと、前記軌条部にスライド自在に係合する被軌条部を有して前記スライドコアに固定手段により固定されたガイドレールとを備えたものである。
本発明の別の金型は、第1の溝を設けたスライドコアと、第2の溝を設けた主型と、軌条部を有して前記第2の溝内に固定されたレールと、前記軌条部にスライド自在に係合する被軌条部を有して前記第1の溝内に固定されたガイドレールとを備えたものである。
上記構成において、前記レールおよび前記ガイドレールの少なくとも一方は前記溝内に複数個有するものである。
上記構成において、前記軌条部と前記被軌条部は、係合状態において互いに外れない断面形状を有するものである。
本発明のスライドコア用スライド部品および金型によれば、スライドコアにガイドレールを取付け、金型の主型にレールを取付けるため、スライドコアにガイドレールを加工し主型にレールを加工する場合と比較して製造容易になる。またレールおよびガイドレールが磨耗したときなどに主型およびスライドコアの全体を交換する必要がなく、レールおよびガイドレールを交換すればよいので経済的になる。しかも接触面積が小さいためスライドコアがスライドしやすく、埃なども付着しにくく、さらにコア取付板の表面に従来の押さえ部材が位置しないのでガイドピン等への影響が小さい。
軌条部と被軌条部は、係合状態において互いに外れない断面形状を有すると、スライドコアが主型から外れないための手段が不要になる。
軌条部および被軌条部の一方の断面形状が蟻形であり、他方の断面形状は蟻溝であると、取付けの方向性がないので取付け容易である。
レールおよびガイドレールの少なくとも一方が、軌条部または被軌条部の横側においてスライドコアと主型の対向方向に被固定部を有すると、側面や背面ではなく、溝のある表面側からレールやガイドレールを固定することができるので作業性がよい。
レールおよびガイドレールの少なくとも一方が溝内に複数個有すると、溝の長さに比較してレールおよびガイドレールを短くでき、1本のレールの長さおよびガイドレールの長さを短くできるので製造容易となり、加工精度が出やすく、かじりが生じにくく滑りが良好になる。さらに溝の長さよりも複数のレールの全長または複数のガイドレールの全長が短くても、レール間またはガイドレール間に隙間をおいて溝内に固定することができるので、溝の長さ違いに対して、すなわち異なるスライド距離に対して同じレールおよびガイドレールを共用することができ便利になる。
図1は本発明の第1の実施の形態の金型を示すもので、図2のI−I線断面図である。 図2は金型の平面図である。 図3は図2のIII−III断面図である。 図4はコアを示し、(a)はその正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。 図5はスライドコアを示し、(a)はその正面図、(b)は平面図、(c)は成形面となる背面図、(d)は側面図、(e)は(b)のV−V線断面図である。 図6はスライド部品を示し、(a)はその係合状態の断面図、(b)はレールの平面図、(c)はその端面図、(d)はガイドレールの平面図、(e)はその端面図である。 図7は別の形態のスライド部品の係合状態の断面図である。 図8は成形品を示し、(a)はその平面図、(b)は正面図、(c)は底面図、(d)は側面図である。 図9は別の形態のスライド部品を示し、(a)はその係合状態の断面図、(b)はガイドレールの平面図、(c)はその端面図、(d)は(c)の変形形態の端面図、(e)はレールの平面図、(f)はその端面図、(g)は(f)の変形形態の端面図である。 図10は第2の実施の形態の平面図である。 図11はスライドコアを示し、(a)はその正面図、(b)は側面図、(c)はスライド側となる底面図である。 図12は従来例の平面図である。 図13は図12のXIII−XIII線断面図である。 図14は図12のXIV−XIV線断面図である。
本発明の第1の実施の形態の金型を図1から図9により説明する。図1において、金型は、スライドコア1と、スライドコア1をスライド自在に支持する主型2とを備える。スライドコア1は主型2に向く表面のスライド方向に2本の平行な溝3、4を設け、溝3、4の底面に固定部11としてスライドコア1の背面に貫通する貫通孔を形成している。溝3は溝4よりも広幅になっている。主型2は金型において可動側と固定側のうちの可動側であり、スペーサ7aを介して可動側取付板7bに支持されている。スライドコア1を載せる主型2の上面のスライド方向と直角な方向の中央位置にスライドコア1を嵌め込む凹溝5を形成し、その外側に固定側金型(図示せず)をガイドするガイドピン6を突出している。凹溝5の底面にさらに溝3、4に対向する溝8、9を設け、溝8の底面に固定部10として有底の雌ねじを形成し、溝9の底面に固定部10として貫通孔を形成している。溝8はスライドコア1の溝3に対向して溝9よりも広幅になっている。22は後述の傾斜ピン用開口孔である。
スライドコア用スライド部品は、スライドコア1を主型2にスライド自在に支持させる部品であって、レール12、13と、ガイドレール16、17からなる。レール12は主型2に設けた溝8に固定され、レール13は溝9に固定されるもので、それぞれ軌条部14と被固定部15、18を有する。軌条部14は蟻(あり)形ないしT字形の断面形状を有する。被固定部15はレール12の軌条部14の横側にスライドコア1と主型2の対向方向に向けて形成された貫通孔であり、固定部10の雌ねじに整合する。被固定部18はレール13の軌条部14と反対側の底面でスライドコア1と主型2の対向方向に有底の雌ねじにより形成され、貫通孔の固定部10に整合している。
ガイドレール16はスライドコア1の溝3に固定され、ガイドレール17は溝4に固定されるもので、それぞれ被軌条部19と被固定部20、21を有する。被軌条部19は軌条部14とスライド自在に係合するものであって互いに外れない断面形状、たとえば蟻溝形状ないし逆T字溝形状の断面形状を有する。レール12、13およびガイドレール16、17ともに鋼材により形成され軌条部14および被軌条部19は焼き入れして硬度をもたせ互いに滑りやすくしている。被固定部20、21はスライドコア1に設けた固定部11に固定されるもので、被固定部20はガイドレール16の軌条部14の横側にスライドコア1と主型2の対向方向に向けて形成され、固定部11の貫通孔に整合する有底の雌ねじにより裏面側に形成されている。被固定部21はガイドレール17の被軌条部19と反対側においてスライドコア1と主型2の対向方向に形成され固定部11の貫通孔に整合する有底の雌ねじにより形成されている。
図2および図3において、スライドコア1を嵌める凹溝5が主型2のスライド方向Aの中央で二つに分離されており、図2の上側に表された凹溝5はスライドコア1を外した状態、下側に表された凹溝5はスライドコア1を取付けた状態を示している。図において主型2はコア23とコア取付板を備えたものであり、図では主型を示す符号2はコア取付板をも示す。主型2のスライド方向Aの中央すなわち一対の凹溝5に挟まれた位置にコア23を固定する凹部24を形成している。コア23は箱形の成形品(図8参照)の内周面、スライド方向Aと直角な方向の外側面を成形する。ガイドピン6は主型2の各コーナに設けられている。25はリターンピンである。凹溝5にはそれぞれ溝8、9が形成され、上側の凹溝5と下側の凹溝5で溝8、9の左右の配置が逆の関係すなわち点対称になっており、溝8にそれぞれ2個のレール12が間隔をおいて嵌合され、溝9にそれぞれ2個のレール13が間隔をおいて嵌合され、被固定部15、18が固定手段27により固定部10に固定されている。固定手段27は例えば六角穴付止めねじを用い、締めつけとして工具例えば六角レンチを用いる。なお図2における主型2の上側の凹溝5の溝8において、レール12は被固定部15および固定部10が軌条部14よりも主型2のスライド方向Aと直角な方向の外側(中央と反対側)に位置するのに対して、図2における主型2の下側の凹溝5の溝8においてレール12は被固定部15および固定部10が軌条部14よりも内側(主型2の中央側)に位置している。凹溝5の底面の傾斜ピン用開口孔22は凹溝5の底面から主型2の外側面に連続して開口している。スライドコア1はその成形面1aにより箱形の成形品のスライド方向Aの外側面を成形するもので、凹部のある突出部を成形する凹部1bを有する。スライドコア1の溝3、4にそれぞれ2個のガイドレール16、17が互いに間隔をおいて取付けられている。スライドコア1は中央部を境にコア23側が高くコア23と反対側が低く形成され、スライドコア1の低い部分には傾斜ピン用開口孔22に整合する傾斜孔26が形成されている。傾斜孔26は固定側金型(図示せず)に設けた傾斜ピン(図示せず)を貫通させるもので、型締め時に固定側金型に主型2が接近し、傾斜ピンの先端を傾斜孔26を通して傾斜ピン用開口孔22に入り込ませるとき、傾斜ピンの外周面が傾斜孔26の内周面を摺動しながらスライドコア1をコア23に接近する方向に押し、ガイドレール16、17がレール12、13をスライドすることによりスライドコア1を移動させる。そして型締め状態で主型2、固定側金型およびスライドコア1により形成されるキャビティに成形樹脂が注入され成形品が成形される。一方型開き時には傾斜ピンが傾斜孔26を抜ける方向に摺動しながらスライドコア1をコア23から離れる方向に引き、ガイドレール16、17がレール12、13をスライドすることによりスライドコア1が移動する。なお、スライド時のスライドコア1とこれに対向する主型2のコア取付板の表面との間の隙間は、型締め時に主型2を固定側金型に押し付けたとき接触する程度、たとえば1000分の1〜数ミリ程度が好ましい。図3において、28a、28bは押出板、28cはそのキャップスクリューである。
図4はコア23を示し、コア23はねじ(図示せず)でコア取付板に取付けられるもので、コア取付板に形成した貫通孔(図示せず)に整合するように裏面側に雌ねじ29を形成し、貫通孔を通して取付ねじ(図示せず)をねじ込むようにしている。図5は上記したスライドコア1の詳細を示し、上面の中央を境にスライド方向Aの一端面側が高くなっており、その一端面が成形面1aとなっており、成形面1aに凹部1bを有し、一方一端面側よりも低くなった他端面側に傾斜孔26を有する。溝3、4はスライドコア1の両側下面に設けられ、これらにガイドレール16、17が固定手段27により固定されている。
図6はレール13とガイドレール17を示している。被固定部18が軌条部14の裏面側に位置し、被固定部21も被軌条部19の裏面側に位置する。図7はレール12とガイドレール16の係合状態を示す。被固定部15が軌条部14の横側に位置し、被固定部20が被軌条部19の横側に位置する。図では被固定部15、20がスライドコア1と主型2の対向方向に相対向しているが、多少ずれていてもよい。
図8は金型によって成形された成形品31を示している。成形品31の上面31aは固定側金型により成形され、両側面31bおよび内周面31eはコア23により成形され、成形品31の両端面31cおよびその筒状部31dはスライドコア1の成形面1aおよび凹部1bにより成形される。
図9は変形形態のガイドレール16aとレール12を示している。ただし、図9(d)は図7のガイドレール16である。ガイドレール16aはガイドレール16と比較して、被固定部20が雌ねじではなく固定手段27を通す貫通孔になっており、スライドコア1の固定部11が固定手段27をねじ締めする雌ねじとなる。また図9(g)はレール12を示す図9(e)(f)の別の実施形態であって、被固定部15が貫通孔ではなく固定手段27をねじ締めする雌ねじになっており、固定部10が固定手段27を通す貫通孔となる。
第1の実施の形態によれば、スライドコア1の溝3、4にガイドレール16、17を取付け、主型2の溝8、9にレール12、13を取付けるため、スライドコア1にガイドレール16、17を加工し主型2にレール12、13を加工する場合と比較して製造容易になる。またレール12、13およびガイドレール16、17が磨耗したときなどに主型2およびスライドコア1の全体を交換する必要がなく、レール12、13またはガイドレール16、17を交換すればよいので経済的になる。しかも接触面積が小さいためスライドコア1がスライドしやすく、埃なども付着しにくく、さらに金型の表面に従来例の押さえ部材がないのでガイドピン6等への影響が小さい。
軌条部14と被軌条部19は、係合状態において互いに外れない断面形状を有するため、スライドコア1が主型2から外れないための手段が不要になる。
軌条部14の断面形状は蟻形状であり、被軌条部19の断面形状は蟻溝形状であるため、取付けの方向性がなく取付け容易である。
レール12は、軌条部14の横側においてスライドコア1と主型2の対向方向に被固定部15を有するため、溝8のある表面側からレール12を固定することができるので、主型2の側面や背面側からレール12を固定する場合と比較して作業容易になる。スライドコア1にガイドレール16を固定する場合も同様に作業容易になる。
レール12およびガイドレール16は溝8、9内に複数個有する構成にすると、溝8、9の長さに比較して1個のレール12およびガイドレール16を短くすることができるので製造容易となり、加工精度が出やすく、かじりも生じにくく滑りが良好になる。さらに溝8、9の長さよりも複数のレール12の全長またはガイドレール16の全長が短くても、レール12間またはガイドレール16間に隙間をおいて溝8、9内に固定することができるので、溝8、9の長さ違いに対して、すなわち異なるスライド距離に対して同じレール12およびガイドレール16を共用することができ便利になる。
本発明の第2の実施の形態を図10および図11により説明する。図10はスライドコア1を設置した主型2を示す。スライドコア1は主型2の上面をその周辺に対して斜めにスライドする構成であり、成形品31の外側面を成形する成形面1aが傾斜しており、第1の実施の形態とは成形品形状が異なる。図10では従来例との比較のため、成形品31の外側面の一方を本発明のスライドコア1で成形し、外側面の他方を従来例のスライドコア60で成形する例を示す。図11は本発明のスライドコア1の詳細を示している。
各スライドコア1、60は主型2のガイドピン6を避けるため、切欠き33を設けている。また本発明のスライドコア1をスライドさせるため第1の実施の形態で使用したレール13およびガイドレール17を利用している。レール13は各溝9に2個ずつ設けているが、ガイドレール17は切欠き33側を1個にし、切欠き33と反対側は2個にしている。その他第1の実施の形態と共通する部分に同一符号を付している。
図10に示す従来例のスライドコア60は図12ないし図14と共通する部分に同じ符号を付しているが、スライドコア60の一方のガイドピン6側の押さえ部材66aは、ガイドピン6と成形品との間のスペース内に入ることができるように、スライドコア60の他方の押さえ部材66よりも短くしている。スライドコア1、60のスライド動作は第1の実施の形態および従来例で説明したのと同様に行われる。
本発明と従来例とを比較すると、本発明ではレール13およびガイドレール17はスライドコア1の裏面側に位置するのに対して、従来例では押さえ部材66、66aは主型2の表面に設けられている。このため、押さえ部材66aはガイドピン6を避けるため短くするかあるいは主型2を大型化する必要がある。また長さの異なる押さえ部材66、66aを別々に用意する必要がある。さらに型締め時にスライドコア60を進出方向にスライドさせるとき、ガイドピン6を避けるための切欠き25があるため、短いほうの押さえ部材66aでスライドコア60を押さえる距離がスライドコア60のスライドにつれて短かくなり、押さえ部材66aによる押さえが不十分となってがたつきやすくなり、スライドコア60の成形面1aが安定せずスライド方向に対して傾くおそれがある。一方本発明のガイドレール17はガイドピン6などの影響を受けず、主型2が大型化しない。スライドコア1の一方のガイドレール17は切欠き33のため1個のみ設けられているが、レール13は2個あるため、スライドコア1のスライド範囲でガイドレール17がレール13に支持される長さがガイドレール17よりも短くなることはない。さらにガイドレール17は各レール13について同一であるため共用することができる。
なお、上記実施の形態では、ガイドレール16、17の被軌条部19を蟻溝形状により形成しレール12、13の軌条部14を蟻形状により形成したが、本発明において蟻形をガイドレール16、17に形成し、蟻溝をレール12、13に形成してもよい。また固定側金型にスライドコア1を設けることは可能である。さらに第1の実施の形態では、同じスライドコア1において異なる形状のガイドレール16、17を用い、同じ主型2に異なる形状のレール12、13を用いたが、第2の実施の形態のように同じスライドコア1に同じガイドレールを用い、同じ主型2に同じレール16、17を用いてもよい。同様に、被固定部20、21は同じスライドコア1において同じ形状のものを用いたが、異なる形状のものでもよい。被固定部15、18は主型2において異なる形状のものを用いたが、同一形状のものを用いてもよい。また第1の実施の形態は、各溝3、4、8、9のレール12、13およびガイドレール16、17が同じ本数であったが第2の実施の形態のように異なる本数、たとえば一方の溝3、8に複数個のレール12およびガイドレール16を配置し、他方の溝4、9にそれよりも多いかまたは少ない本数のレール13およびガイドレール17を設ける構成でもよい。さらに第1の実施の形態において、レール12、13の数とこれにスライドするガイドレール16、17の数は同じでなくてもよい。さらに上記実施の形態はスライドコア1または主型2の溝3、4、8、9内にガイドレール16、17またはレール12、13を固定したが、溝3、4、8、9はなくても固定手段により固定可能である。また上記実施の形態において、軌条部14と被軌条部19は蟻形状や蟻溝形状であったが、本発明においては、軌条部14と被軌条部19は上記形状に限らず、スライド自在に係合したもの、たとえば凹部とこれに係合する凸部にしたものでもよく、この場合にたとえばスライドコア1を主型2に保持させる必要があるときには別途保持手段を設けてもよい。さらには軌条部14と被軌条部19は蟻形状や蟻溝形状に限らず、係合状態において互いに外れない断面形状を有したものにしてもよい。この場合は、スライドコア1を主型2に保持させる必要があるときに別途に保持手段を必要としない。
1 スライドコア
2 主型
3、4 溝
5 凹溝
8、9 溝
10 固定部
11 固定部
12 レール
13 レール
14 軌条部
15 被固定部
16 ガイドレール
17 ガイドレール
18 被固定部
19 被軌条部
20 被固定部
21 被固定部

Claims (8)

  1. スライドコアを金型にスライド自在に支持させるスライドコア用スライド部品であって、軌条部を有して前記金型に取付けられるレールと、前記軌条部にスライド自在に係合する被軌条部を有して前記スライドコアに取付けられるガイドレールとを備えたスライドコア用スライド部品。
  2. 前記軌条部と前記被軌条部は、係合状態において互いに外れない断面形状を有する請求項1記載のスライドコア用スライド部品。
  3. 前記被軌条部および前記軌条部の一方の断面形状は蟻形であり、他方の断面形状は前記蟻形に係合する蟻溝である請求項2記載のスライドコア用スライド部品。
  4. 前記レールおよび前記ガイドレールの少なくとも一方は、前記被軌条部または前記軌条部の横側において前記スライドコアと前記主型の対向方向に被固定部を有し、前記被固定部は前記スライドコアまたは前記主型に設けた固定部に固定されるものである請求項3記載のスライドコア用スライド部品。
  5. スライドコアと、主型と、軌条部を有して前記主型に固定手段により固定されたレールと、前記軌条部にスライド自在に係合する被軌条部を有して前記スライドコアに固定手段により固定されたガイドレールとを備えた金型。
  6. 第1の溝を設けたスライドコアと、第2の溝を設けた主型と、軌条部を有して前記第2の溝内に固定されたレールと、前記軌条部にスライド自在に係合する被軌条部を有して前記第1の溝内に固定されたガイドレールとを備えた金型。
  7. 前記レールおよび前記ガイドレールの少なくとも一方は前記溝内に複数個有する請求項6記載の金型。
  8. 前記軌条部と前記被軌条部は、係合状態において互いに外れない断面形状を有する請求項5、請求項6または請求項7記載の金型。
JP2009045302A 2009-02-27 2009-02-27 スライドコア用スライド部品および金型 Pending JP2010194986A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009045302A JP2010194986A (ja) 2009-02-27 2009-02-27 スライドコア用スライド部品および金型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009045302A JP2010194986A (ja) 2009-02-27 2009-02-27 スライドコア用スライド部品および金型

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010194986A true JP2010194986A (ja) 2010-09-09

Family

ID=42820213

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009045302A Pending JP2010194986A (ja) 2009-02-27 2009-02-27 スライドコア用スライド部品および金型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010194986A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105479685A (zh) * 2014-10-10 2016-04-13 汉达精密电子(昆山)有限公司 母模防粘结构

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6457464U (ja) * 1987-10-07 1989-04-10
JPH068287A (ja) * 1992-06-29 1994-01-18 Mitsubishi Materials Corp 金型装置
JP2008238544A (ja) * 2007-03-27 2008-10-09 Inoac Corp 成形型

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6457464U (ja) * 1987-10-07 1989-04-10
JPH068287A (ja) * 1992-06-29 1994-01-18 Mitsubishi Materials Corp 金型装置
JP2008238544A (ja) * 2007-03-27 2008-10-09 Inoac Corp 成形型

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105479685A (zh) * 2014-10-10 2016-04-13 汉达精密电子(昆山)有限公司 母模防粘结构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI409157B (zh) 射出成型模具
MX2007015651A (es) Dispositivo de la cerradura de herramienta para una llave de chaveta.
US7104774B2 (en) Mold assembly
CN105276551A (zh) 冷却体在前照灯中的布置结构
US10882235B2 (en) Undercut processing mechanism, molding die and molded product
AU2002243637B2 (en) Replaceable insert for mold lock
WO2014175019A1 (ja) 鋳造用金型
US9186821B2 (en) Positioning device for a mold
JP2010194986A (ja) スライドコア用スライド部品および金型
KR101889364B1 (ko) 유압식 캠 슬라이드 조립체를 가진 사출금형기
JP5319392B2 (ja) 金型、および成形品の製造方法
KR20090084269A (ko) 금형조립체 및 형상코어의 교체방법
JP2017177446A (ja) アンダーカット処理機構及び成形用金型
JP6095216B2 (ja) プラスチック成形用金型及び射出成形方法
US8251690B2 (en) Mold assembly including a fixing bolt and a screw bolt
KR20090067841A (ko) 금형조립체
KR20090073797A (ko) 테스트 금형조립체
KR100864251B1 (ko) 금형조립체
JP7204190B2 (ja) 芯高さ調整機構
JP2015123510A (ja) 把持装置の把持部材及び把持装置
JP4986477B2 (ja) クランプ部材およびそれを具備した切削工具用ホルダ
WO2023042719A1 (ja) スライド機構、アンダーカット処理機構及び成形用金型
JP6450793B2 (ja) 非対称曲げ用のダイ金型、非対称曲げ用の金型セット、及び曲げ加工方法
JP5461771B2 (ja) 成形金型の位置決め構造
JP5263608B2 (ja) 成形装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120111

A977 Report on retrieval

Effective date: 20130411

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20130416

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130531

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131009

A02 Decision of refusal

Effective date: 20140304

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02