JP2010194937A - 液吐出不良検出装置、およびインクジェット記録装置 - Google Patents

液吐出不良検出装置、およびインクジェット記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】液吐出不良検出時の出力信号を再現して検出装置の動作判定を可能とする。
【解決手段】液吐出不良検出装置100において、発光制御部102は、液滴Bの吐出を制御するヘッド制御信号4と同じパルス幅およびパルス間隔を有する発光制御信号31によって発光素子1の発光を制御し、受光部103は、ノズルNnから液滴Bを吐出しない状態で、発光素子1が発した光ビームLを受光素子2が直接受光して得られる第2の出力電圧TP13を検出し、検出動作判定部105は、第2の出力電圧TP13が発光制御信号31に同期している場合に、液吐出不良検出装置100は正常に動作していると判定し、第2の出力電圧TP13が発光制御信号31に同期していない場合に、液吐出不良検出装置100は動作不良であると判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、液吐出不良検出装置、およびインクジェット記録装置に関するものである。
インクジェット記録装置では、微細なノズルから微小な各色インク滴を吐出する各色のインクジェットヘッドを備え、用紙等の記録媒体に対してそのインクジェットヘッドを移動させながらインク滴を吐出することで記録媒体上に画像形成を行う。高解像度の画像形成のためにはノズルを微細化してインク滴サイズを微小化する必要があるが、ノズルが微細なため、印刷停止時にインクが乾燥する等してノズル詰まりが起きてインク滴の吐出不良が発生し、画像にドット抜け等が生じて画像品質が低下する問題がある。
従来、この問題を解決するために、ノズルから吐出するインク滴等の液滴に、レーザーダイオード等の発光素子から射出したレーザー光を照射して散乱光を発生させ、その散乱光をフォトダイオード等の受光素子で受光し、受光素子が得る出力電圧と基準電圧値とを比較して、インク滴が正常に吐出されたか否かを判定することで、液吐出不良を検出する液吐出不良検出装置を、インクジェット記録装置に備えることが為されてきた。
ところが、実際には、ノズルの詰まり等によって液滴が分裂し、分裂したミスト状の液滴群に光ビームが照射されることによってミスト群による散乱光が発生することがある。そして、受光素子がこのフレア光を受光すると、基準電圧(オフセット電圧)がボトムアップされて、液滴吐出を判定する電圧閾値を越えてしまうことがある。この場合、吐出不良で液滴が無い場合でも、電圧閾値を越えている為、吐出を検出したと誤判断してしまうという問題がある。
また、液吐出不良検出装置に備えられた受光用開口部に、吐出時に飛散したインク滴およびインクミストや、空気中に浮遊する塵埃等が付着し、長期間に亘って堆積することで、受光開口部を塞いでしまい、液吐出不良検出が正常に行えなくなるという問題がある。
これに対して、特許文献1では、インク滴吐出不良を検出する検出手段の動作不良を判定する判断手段を備えたインクジェット記録装置に関する技術が開示されている。すなわち、インク吐出を行わない状態での受光素子の出力を監視し、検出手段の出力信号をもとに検出手段の動作状態を判定する判定手段を備え、この判定手段が発光素子の動作、非動作の状態変化に対する検出手段の出力に基いて、検出手段の動作が正常か否か判断している。
しかしながら、特許文献1に記載されている技術によれば、インク吐出前に液吐出不良検査を開始するため、印刷開始時間の遅れにつながるという問題がある。
さらに、特許文献1に開示されている技術によれば、受光素子の出力をレーザー光を単純に点灯して確認するにとどまっており、実際の液吐出不良検出時にパルス状で液滴が吐出される状態は想定していない。さらに、実際のパルス状の液吐出状態を仮定していないため、上述したミストの問題も解決できない。
特開2004−17460号公報
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、実際の液吐出不良検出において検出される出力信号を再現した状態で液吐出不良検出装置の動作確認を可能とするものであって、印刷開始時間に遅れを生じさせずに液吐出不良検出装置の動作確認を行うものであり、さらに、ミストによる影響で液滴不吐出が検出できないという問題を解決し、時間連続的にインク滴吐出検出を可能にしてより精密に液滴吐出検査をすることができる、液吐出不良検出装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる液吐出不良検出装置、およびインクジェット記録装置は、発光素子から発した光ビームをノズルから吐出した液滴に照射して散乱光を発生させ、前記散乱光を受光素子で受光して得られる第1の出力電圧に基いて液吐出不良を検出する液吐出不良検出装置において、前記液滴の吐出を制御するヘッド制御信号を前記ノズルに送出するヘッド制御手段と、前記ヘッド制御信号と同じパルス幅およびパルス間隔を有し、前記発光素子の発光を制御する発光制御信号を送出する発光制御手段と、前記ノズルから液滴を吐出しない状態で、前記発光素子が発した前記光ビームを前記受光素子が直接受光して得られる第2の出力電圧を検出し、前記第2の出力電圧が前記発光制御信号に同期している場合に、前記液吐出不良検出装置は正常に動作していると判定し、前記第2の出力電圧が前記発光制御信号に同期していない場合に、前記液吐出不良検出装置は動作不良であると判定する検出動作判定手段と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る液吐出不良検出装置によれば、液吐出を行うパルス信号と同じパルス間隔およびパルス幅で発光素子をパルス発光させることにより、実際の液吐出不良検出時と同じパルス状の出力信号によって液吐出不良検出装置の動作判定を行うことが可能となるという効果を奏する。
図1は、本実施の形態にかかる液吐出不良検出装置の構成を示すブロック図である。 図2は、本実施の形態にかかる液吐出不良検出装置の概略を示す説明図である。 図3は、光ビームLの、水平方向および垂直方向の光強度分布を示す図である。 図4は、光ビームとノズルから吐出された液滴の位置関係を示す説明図である。 図5は、液滴Bが光ビームLを通過した場合に発生する散乱光Sを受光した場合の、受光素子2によって得られる出力電圧Vを示す図である。 図6は、液滴Bの形成過程においてミストmが発生する過程を示す説明図である。 図7は、従来の液吐出不良検出装置において、受光素子によって得られる出力電圧を示す図である。 図8は、本実施の形態の液吐出不良検出装置において、検出動作判定時の、(a)発光制御信号31と、(b)出力信号TP11、(c)出力信号TP12および(d)出力信号TP13を示す図である。 図9は、本実施の形態の液吐出不良検出装置において、液吐出不良検出時の、(a)発光制御信号32、(b)ヘッド駆動信号4、(c)出力信号TP21、(d)出力信号TP22および(e)出力信号TP23を示す図である。 図10−1は、本実施の形態にかかる液吐出不良検出装置において、受光部103を構成する電気回路5を示す説明図である。 図10−2は、電気回路5の接地方法を示す説明図である。 図10−3は、電気回路5の接地方法を示す説明図である。 図11は、本実施の形態にかかる液吐出不良検出装置の動作の手順を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる液吐出不良検出装置、およびインクジェット記録装置の最良な実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本実施の形態にかかる液吐出不良検出装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態にかかる液吐出不良検出装置100は、ヘッド制御部101と、発光制御部102と、発光素子1と、受光部103と、検出動作判定部105と、吐出不良判定部106とを主に備えている。
本実施の形態の液吐出不良検出装置は、ノズルNnから液滴Bが正常に吐出するか否かを液吐出不良検出装置100によって検出する液吐出不良検出と、液吐出不良検出装置100の動作が正常か否かを判定する検出動作判定と、を行う。
液吐出不良検出では、発光素子1から光ビームLを出射し、出射した光ビームLにノズルNnから液滴Bを吐出して、液滴Bによる散乱光Sを発生させる。この散乱光Sを受光素子2が受光し、受光部103が受光による出力電圧の変化を検出し、吐出不良判定部106によって液滴Bが正常に吐出されたか否かを判定する。
一方、検出動作判定では、ノズルNnから液滴Bを吐出しない状態で、発光素子1がパルス状の光ビームLを発生させる。受光素子2がこのパルス状の光ビームLを受光し、受光部103が出力電圧の変化を検出し、検出動作判定部105によって、受光部103がパルス状の光ビームLを正常に検出できているか、すなわち、液吐出不良検出装置100の動作が正常か否か判定する。本実施の形態の液吐出不良検出装置は、このように液吐出不良検出装置100の動作を判定する検出動作判定を行うことで、液吐出不良検出装置100の不具合による液吐出不良検出の誤判定を未然に防止する。また、液吐出不良検出装置100を定期的に動作確認することで、速やかに液吐出不良検出装置100の不具合を検知し、インクジェット記録装置の利便性を向上させるものである。
発光制御部102は、検出動作判定において、ヘッド制御部101が発生させるヘッド制御信号4のパルス幅p1と同じパルス幅であるパルス幅p2と、ヘッド制御部101が発生させるヘッド制御信号101のパルス間隔P1と同じパルス間隔であるパルス間隔P2と、を有するパルス状の発光制御信号31を送出して、発光素子1をパルス発光させる(図8、9参照)。また、発光制御部102は、液吐出不良検出において、一定電圧値の発光制御信号32を送出して、発光素子1を連続点灯させる(図9参照)。
発光素子1は、例えば、半導体レーザ等の発光素子であって、発光制御部102から送出される発光制御信号31、32に基いて点灯し、光ビームLを発生する。ヘッドHが短尺である場合には、発光素子1としてレーザダイオードを用いてコスト低減を図ることもできる。
ヘッド制御部101は、液吐出不良検出において、パルス幅p1とパルス間隔P1とを有するパルス状のヘッド制御信号4(図9参照)を送出することにより、ヘッドHに設置された複数のノズルN1、N2、…Nnから順次、インク滴や洗浄液等の液滴Bを吐出させる(図2参照)。
受光部103は、図1に示すように、受光素子2と、信号処理部104と、を主に備えている。
受光素子2は、例えば、フォトダイオード等の受光素子であって、受光する光の強度に比例して電流を発生させる。受光素子2は、図2に示すように、発光素子1が発生した光ビームLの光軸Aから角度θずれ、ノズル直下よりも発光素子1から離れた位置に配置される。受光素子2は、検出動作判定において、発光素子1が発した光ビームLを直接受光し、受光した光の強度に応じた電流値を発生させる。また、受光素子2は、液吐出不良検出において、液滴Bが光ビームLに照射されて散乱光Sが発生した場合に、光ビームLの光軸方向に散乱された前方散乱光FSを受光し、受光した光の強度に応じた電流を発生させる。受光素子2は、他の態様として、発生させた電流を電圧に変換する電流電圧変換部を備え、電圧を出力するように構成してもよい。
信号処理部104は、I/V変換部11と、1段目増幅部12と、HPF13と、2段目増幅部14と、比較部15と、出力部16とを主に備えている。
I/V変換部11は、受光素子2で発生した電流を電流値の大きさに応じた電圧に変換する。
1段目増幅部12は、I/V変換部11で電流電圧変換された電圧を増幅することにより、検出動作判定時には出力信号TP11を得て、液吐出不良検出時には出力信号TP21を得る。本実施の形態の液吐出不良検出装置100は、後述するように、出力信号TP11のオフセット電圧V10および出力信号TP21のオフセット電圧V20を監視することによって、液吐出不良検出装置100の状態を確認することが可能である。
HPF(ハイパスフィルター)13は、ノイズ成分を除去・低減する。
2段目増幅部14は、HPF13で得られた電圧を増幅することにより、検出動作判定時には出力信号TP12を生成し、液吐出不良検出時には出力信号TP22を生成する。
比較部15は、検出動作判定時、出力信号TP12において電圧が閾値VSH以上であった場合に(図8(c)参照)、例えば、ツェナーダイオードZD2がスイッチング動作を行う等して(図10−1参照)、一定電圧から成るON信号を送出する。また、比較部15は、液吐出不良検出時、出力信号TP22において電圧が閾値VSH以上であった場合に(図9(d)参照)、例えば、ツェナーダイオードZD2がスイッチング動作を行う等して、一定電圧から成るON信号を送出する。ここで閾値VSHとは、予め設定された所定の電圧値であって、出力電圧がVSH以上である場合に、受光素子2が光ビームLを受光したと判定する電圧値のことである。
出力部16は、比較部15が送出したON信号を、例えばトランジスタ等によって一定の増幅率で増幅することにより一定電圧値を出力し(図10−1参照)、検出動作判定時には一定電圧V13のON信号であって、パルス幅p3およびパルス間隔P3を有するパルス信号である出力信号TP13(図8(d)参照)を生成し、液吐出不良検出時には一定電圧V23のON信号であって、パルス幅p4およびパルス間隔P4を有するパルス信号である出力信号TP23(図9(e)参照)を生成する。つまり、図8(d)に示す電圧値V13と図9(e)に示す電圧値V23は等しい。すなわち、本実施の形態における液吐出不良検出装置では、ヘッド制御信号4のパルス幅p1と発光制御信号31のパルス幅p2とを等しくし、ヘッド制御信号4のパルス間隔P1と、発光制御信号31のパルス間隔P2とを等しくすることによって、検出動作判定で得られる出力信号TP13および液吐出不良検出で得られる出力信号TP23において、出力信号TP13のパルス幅p3と出力信号TP23のパルス幅p4とが等しく、出力信号TP13のパルス間隔P3と、出力信号TP23のパルス間隔P4とが等しく、さらに、上述したように出力信号13の出力電圧値V13と、出力信号TP23の出力電圧値V23とが等しくなることにより、検出動作判定時において得られる出力信号TP13と、液吐出不良検出時に得られる出力信号TP23とを同様の出力信号とすることができる。
検出動作判定部105は、検出動作判定時において、出力信号TP13におけるON信号と発光制御信号31のパルス信号とを比較し、出力信号TP13が発光制御信号31に同期している場合には、液吐出不良検出装置100が正常に動作していると判定し、同期していない場合には、液吐出不良検出装置100は動作不良であると判定する。また、検出動作判定部105は、液吐出不良検出装置100が動作不良であると判定された場合に、インクジェット記録装置に設けられた操作パネルにエラーを表示する等して、ユーザへの通知を行う。これにより、ユーザは液吐出不良検出装置100が動作不良であることを認知し、速やかにその修復作業を行うことが可能となる。
ここで、同期するとは、出力信号TP13のパルス幅p3と発光制御信号31のパルス幅p2とが等しく、出力信号TP13のパルス間隔P3と発光制御信号31のパルス間隔P2とが等しく、さらに、出力信号TP13の各々のパルス開始タイミングが、発光制御信号2の各々のパルス開始タイミングt1、t2、…tnと同じであるか、あるいは、発光制御信号3の各々のパルス開始タイミングt1、t2、…tnに対して一定の遅れ時間tsを伴って追随している状態のことである(図8(d)参照)。
ここで、一定の遅れ時間tsとは、信号処理部104が行う信号処理により生じるものである。すなわち、受光素子2は時刻t1、t2、…tnにおいて光ビームLを検出し、出力信号TP11および出力信号TP12は、時刻t1、t2、…tnにおいてパルス状に電圧上昇を出力しており、この段階でパルス開始のタイミングに時間遅れは生じない。しかし、出力信号TP12において電圧が閾値VSH以上である場合に、出力信号TP13においてON信号が出力されるため、時刻t1、t2、…tnに対して一定の遅れ時間を伴ってON信号が出力されることとなるのである。
このように一定の遅れ時間tsを伴う場合には、予め所定の閾値VSHに対してこの遅れ時間tsを計測し、発光制御信号31におけるパルス開始タイミングt1、t2、…tnに対して、出力信号TP13におけるパルス開始タイミングが時刻t1+ts、t2+ts、…tn+tsである場合に、出力信号TP13が発光制御信号31に同期したとみなすこととすることも可能である。また、このように出力信号TP12のパルス電圧を閾値VSHで判定してON信号を出力する場合、出力信号TP13で出力されるパルス幅p3は発光制御信号31のパルス幅p2より小さい値となり、出力信号TP13で出力されるパルス間隔P3は発光制御信号31のパルス間隔P2より大きい値となることがある。これらに対しても、上述と同様に、予め所定の閾値VSHに対して、パルス幅p2とパルス幅p3の差および、パルス間隔P2とパルス間隔P3の差を計測しておき、パルス幅p2およびパルス間隔P2の発光制御信号31に対し、閾値VSHによって出力信号TP13を得る場合には、パルス幅p3およびパルス間隔P3であれば、発光制御信号31と出力信号TP13は同期していると定義しておくことも可能である。
吐出不良判定部106は、液吐出不良検出時において、出力信号TP23におけるON信号とヘッド制御信号4のパルス信号とを比較し、出力信号TP23がヘッド制御信号4に同期している場合には、液吐出が正常であると判定し、出力信号TP23がヘッド制御信号4に同期していない場合には、液吐出が不良であると判定する。ここで、同期するとは、出力信号TP23のパルス幅p4とヘッド制御信号4のパルス幅p1とが等しく、出力信号TP23のパルス間隔P4とヘッド制御信号4のパルス間隔P1とが等しく、さらに、出力信号TP23の各々のパルス開始タイミングが、ヘッド制御信号4の各々のパルス開始タイミングt1、t2、…tnと同じであるか、あるいは、ヘッド制御信号4の各々のパルス開始タイミングt1、t2、…tnに対して一定の遅れ時間を伴って追随している状態のことである(図9参照)。一定の遅れ時間を伴う場合についての詳細は上述の通りであるので、ここでの記述を省略する。
次に、図2〜7を用いて、本実施の形態の液吐出不良検出装置の動作原理と従来技術の問題点について説明する。
図2は、本実施の形態の液吐出不良検出装置において、液吐出不良検出の概略を示す説明図である。本実施の形態の液吐出不良検出装置100が備えられたインクジェット記録装置において、ヘッドHに設置された複数のノズルN1、N2、……Nnからなるノズル列のうち1つのノズルNnからインク滴Bが吐出される。発光素子1として半導体レーザを用いた場合、垂直・水平方向にそれぞれ発散角度(一般的な例として、垂直方向に14°および水平方向に30°)を持つ拡散光が出射される。この拡散光はコリメートレンズCにより平行光である光ビームLに変換される。ここで、光ビームLの光軸Aは、液滴Bの吐出方向と直行するように配置されている。受光素子2は、その受光面が光ビームLの径内に入らないようにする一方、できるだけ光ビームLの光軸Aに近付けて光軸Aから所定距離だけオフセットし、発光素子1が発する光ビームLが直接受光面に入らず、その光ビームLが液滴Bに衝突したときに生ずる散乱光Sの一部、例えば図示例では前方散乱光FSを効率よく受光し得る位置に配置する。
ここで、ヘッドHのノズルNnからインク滴Bを吐出すると、液滴Bが正常に吐出されている場合は、光ビームLが液滴Bに照射されて散乱光Sを図2に示されるように発生させ、その散乱した前方散乱光FSが受光素子2に入射し、受光素子2が発生する電流値を変化させる。一方、液滴Bが正常に吐出されていない場合には、光ビームLが液滴Bに照射されず、従って散乱光も発生させずに、光ビームLはそのまま直進するため、受光素子2は電流を発生させない。受光素子2の出力電流値は、前述したように信号処理部104によって出力信号TP3に変換され、この出力信号TP3によって液滴Bが吐出したか否かを判定する。本実施形態の液吐出不良検出装置は、上述した液吐出不良検出を、ノズル列の複数のノズルから順次液滴Bを吐出させ、ヘッド制御信号4と、得られた出力信号TP3とを比較することにより、液吐出不良検出を各ノズルに対して行う。
図3は、光ビームLの、水平方向および垂直方向の光強度分布を示す図である。ここで、水平方向とは、光軸Aの方向であり、垂直方向とは、光軸Aに直行する方向およびノズルNから液滴Bが吐出される方向である。図3に示すように、光ビームLの光強度は、光軸A上のビーム中心の位置において最大であり、光軸Aから光ビームLの外縁に向かうにつれて低下し、正規分布となっている。
図4は、光ビームLとノズルNnから吐出された液滴の位置関係を示す説明図であり、図2において、ノズルNnから吐出された液滴Bを吐出方向すなわち垂直下方向から見た図である。図4では、光ビームL内に、図面奥手に配置されたノズルNnから吐出された、正常吐出時における液滴B1および吐出不良時の一例における液滴B2が示されている。ノズル列は、光軸Aがノズル列の直下になるようにノズル列がヘッドHに配置されているため、正常に吐出された液滴B1は、ノズルNnの吐出方向上すなわちノズルNnの直下に吐出され、光ビームLの中心である光軸A上を通過する。一方で、例えば吐出後に曲がりなどの吐出不良が発生した場合の液滴B2は、ノズルNnの吐出方向からずれた位置に吐出され、光ビームLの中心からずれた位置を通過する。この状態で印刷を行うと、印刷用紙の狙った位置にインク滴が滴下されず、印刷のブレや印刷ムラの原因となる。また、液滴Bが不吐出の場合には、液滴Bが吐出されず光ビームL内も通過しない。
図5は、液滴Bが光ビームLを通過した場合に発生する散乱光Sを受光した場合の、受光素子2によって得られる出力電圧Vを示す図である。正常吐出である液滴B1は、図3に示したように、光強度が最大となる光ビームLの中心を通過するため、散乱光Sの光強度も大きくなり、最大値V51をとる出力電圧を発生させる(図5実線)。これに対し、不良吐出時に吐出方向がずれた液滴B2は、光ビームLの中心から外れた位置を通過するため、図3に示したように、光強度が光ビームLの中心と比べて低下し、最大値V51より小さい電圧値V52を最大値とする出力電圧を発生させる(図5点線)。ここで、図5において、液滴Bが光ビームLを通過しない場合においても、出力電圧Vは一定電圧V50を示しているが、これは、光ビームLのフレア光が受光素子2の受光面に入り込むためであり、この一定電圧V50をオフセット電圧と呼ぶ。次に、液滴不吐出の場合、光ビームL内を液滴は通過しないから、散乱光Sも発生せず、出力電圧はオフセット電圧V50のまま一定に保たれる(図5一点鎖線)。
ここで、従来の液吐出不良検出装置では、不良吐出を判定するために閾値VSH5を予め設定し、出力電圧Vが閾値VSH5以上となった場合を「正常吐出」と判定し、出力電圧Vが閾値VSH5に満たない場合は「吐出不良」と判定する。さらに、閾値VSH5を電圧値V52より低く設定すれば「不吐出」についても検出可能となる。
図6は、液滴Bの形成過程においてミストmが発生する過程を示す説明図である。図6(a)に示すように、ヘッドHに配置されたノズルNnから、液滴b1の吐出が開始される。続いて、図6(b)に示すように、連続的に複数の液滴b2、b3、…が吐出され、これら複数の液滴は飛翔中に1つに合体して液滴Bを形成する(図6(c)〜(d))。この際に液滴Bに合体しなかった微小液滴をサテライトBSと呼び、図示するように、液滴Bの後方を飛翔する。また、パルス状に液吐出が行われる場合、液滴Bの前後を飛翔することとなる。そして、図6(e)〜(f)に示すように、サテライトBSは、液滴Bに比べて各液滴の滴径が微小であるため、空気抵抗の影響を受け、ある程度飛翔した地点で液滴Bの液吐出方向(飛翔進路)から外れ、飛翔速度も低下して、ノズル下の液滴飛翔進路付近に浮遊し始める。この浮遊したサテライトBSの集合をミストmと呼ぶ。このミストmが光ビームLの光路上に浮遊してくると、ミストmによる散乱光Sが発生し、受光素子2がその散乱光Sを受光することとなる。
図7は、上述のミストmが発生した際に、従来の液吐出不良検出装置において、受光部103が得る出力電圧を示す図である。図7において、横軸は時間tを、縦軸は受光部103が得る出力電圧Vを示す。図示するように、t1、…tnと各時点において、ヘッド制御信号4に従ってノズルN1、…Nnから順次液滴Bが吐出されると、各液滴Bがレーザ光Lを散乱して、散乱光Sを発生し、各時点でそれに対応するように、出力電圧Vが上昇する。ここで、液吐出開始後、時間経過とともにミストmが光ビームLの光路上に浮遊して散乱光Sを発生させる場合には、図7のtm以降において出力電圧Vがなだらかに上昇することとなる。これにより、液滴Bの吐出の有無に関わらず、出力電圧Vは閾値VSH7を上回る値となる。この場合、図7のt4において液滴Bが不吐出であった場合でも、吐出有りと誤判定されてしまい、例えばt4に液吐出不良検出を行ったノズルがノズルN4であった場合、ノズルN4が詰まっていることは検出されず、正常吐出であると判定されてしまう。
これに対し、本実施の形態の液吐出不良検出装置は、受光部103を構成する電気回路5に、フィルタ回路であるHPF13を設けることにより、ミストmによるなだらかな出力電圧の上昇の影響を除去し、液滴吐出による出力電圧の変化分のみを抽出することを可能とするものである。
次に、図8〜9を用いて、信号処理部104が行う信号処理について説明する。
図8は、本実施の形態の液吐出不良検出装置において、検出動作判定時の、(a)発光制御信号31と、(b)出力信号TP11、(c)出力信号TP12および(d)出力信号TP13を示す図である。
図8(a)に示すように、発光制御信号31は、検出動作判定において、パルス幅p2とパルス間隔P2とを有するパルス信号である。上述したように、本実施の形態の液吐出不良検出装置において、パルス幅p2はヘッド制御信号4のパルス間隔p1に等しく、パルス間隔P2は、ヘッド制御信号4のパルス間隔P1に等しい。
実際の印刷においては、解像度や記録用紙等の設定条件に合わせてインク滴の滴径が変更される。さらに、滴径によって滴速度vも変化するため、液滴Bを吐出させるヘッド制御信号4のパルス幅p1およびパルス間隔P1も、設定条件に合わせて変更される。よって、例えば、液滴Bの滴径を微小化する場合、散乱光Sの強度が微弱化し、受光部103で得られる出力電圧のパルス幅p3が減少することが考えられる。したがって、受光部103は、出力電圧のパルス幅p3が微小化した場合にも、出力電圧の変化すなわち受光量の変化を検出できることが必要である。本実施の形態の液吐出不良検出装置においては、発光制御信号31のパルス幅p2およびパルス間隔P2を変更することが可能である。発光制御信号31のパルス幅p2は、光ビームLの径によって決めると良く、一例として、インク滴の速度をv、光ビームLの径をrとした場合、p2=r/vとすると良い。このようにすることにより、例えば、微小液滴を想定して、液滴Bの滴径に対応したパルス幅p2の発光制御信号31を送出し、発生したレーザ光Lを受光部103が受光することにより、想定した滴径に対して、液吐出不良検出装置100が正常に動作しているか否かを確認することが可能である。これにより、実際の液吐出不良検出の受光状態を再現して、液吐出不良検出装置100の動作判定を行うことができ、液吐出不良検出装置100の動作状態をより精密かつ正確に動作判定することが可能となる。
次に、このようにして送出された発光制御信号31によってパルス状の光ビームLが発光されると、受光素子2はこの光ビームLを受光し、発光素子1の発光開始のタイミングt1、t2、t3、…tnに追随してパルス状に電流が発生する。発生した電流はI/V変換部11により電流電圧変換され、さらに1段目の増幅部12で電圧増幅されることにより、図8(b)に示すような、パルス状の出力信号TP11が得られる。
ここで、本実施の形態の液吐出不良検出装置は、オフセット電圧V10を監視することにより、光ビームLの光軸Aと受光素子2が、予め定められた正規の位置関係にあるか否かを確認することが可能である。すなわち、オフセット電圧V10の変化は、光軸Aと受光素子2の位置関係がずれた場合、あるいは発光素子1の出力低下が生じた場合等に、受光素子2で受光される光強度が変化することに伴って生じる。このような状況下では、液吐出不良検出が正確に行えない可能性があるため、オフセット電圧V10を監視することによって、常に正確な液吐出不良検出が可能となる。
そして、出力信号TP11は、HPF13によりノイズ除去され、さらに2段目増幅部14により電圧増幅されることにより、図8(c)に示すような、出力信号TP12が得られる。
そして、比較部15により、出力信号TP12において電圧が閾値VSH以上である場合に一定電圧のON信号が送出される。さらに、出力部16により、ON信号が増幅されて、図8(d)に示すような、一定電圧V13からなるON信号である出力信号TP13が得られる。検出動作判定部105は、この出力信号TP13のパルス幅p3と発光制御信号31のパルス幅p2、および出力信号TP13のパルス間隔P3と発光制御信号31のパルス間隔P2とを比較し、発光制御信号31に出力信号TP13が同期しているか否かを判定することで、本実施の形態の液吐出不良検出装置は、液吐出不良検出装置100が正常に動作しているか否かを判定する。
図9は、本実施の形態の液吐出不良検出装置において、液吐出不良検出時の、(a)発光制御信号32、(b)ヘッド駆動信号4、(c)出力信号TP21、(d)出力信号TP22および(e)出力信号TP23を示す図である。
図8(a)に示す検出動作判定において発光制御信号31はパルス信号であったが、液吐出不良検出において発光制御信号32は、図9(a)に示すように、一定電圧値であり、これにより発光素子1は連続点灯して光ビームLを連続的に照射する。
図9(b)に示すように、ヘッド制御信号4は、パルス幅p1およびパルス間隔P1を有するパルス信号であり、これにより、ノズルNnは液滴Bをパルス状に吐出する。
液吐出不良検出では、液滴Bが、このように連続点灯された光ビームLによって照射されて、発生した散乱光Sを受光素子2が受光し、受光した光強度に応じて電流を発生させる。受光によって発生した電流に対して、I/V変換部11と1段目増幅部12による処理が為され、図9(c)に示すような出力信号TP21が得られる。詳細は、検出動作判定において上述した通りであるので、ここでの記述を省略する。
図9(c)に示すように、出力信号TP21は、オフセット電圧V20と、パルス状に増加する電圧V21とから成る。すなわち、連続点灯する光ビームLのフレア光あるいはミストmによって生じる散乱光Sを受光素子2が受光したことによって、オフセット電圧V20が連続的に検出される。さらに、正常吐出した液滴Bによる散乱光Sを受光素子2が受光したことによる出力電圧が、上記オフセット電圧V20に加算されることで電圧V21が検出される。
図10は、本実施の形態にかかる液吐出不良検出装置において、受光部103を構成する電気回路5を示す説明図である。
図10−1は、電気回路5の全体図である。電気回路5では、上述したように、受光素子2において光ビームLあるいは散乱光Sを受光した場合に電流が発生し、I/V変換部11において電流電圧変換が行われた後、DC増幅部である1段目増幅部12において電圧が増幅され、出力信号TP11または出力信号21が得られる。また、上述したオフセット電圧V10、V20、V50、V70は、出力信号TP11または出力信号21から得ることができる。
その後HPF13においてDC成分のノイズ成分を除去・低減する。さらに、2段目増幅部14において電圧を増幅し、出力信号TP12または出力信号22が得られる。
続いて、比較部15では、ツェナーダイオードZD2がスイッチング動作を行い、前段の出力電圧が所定電圧以上である場合に、一定電圧のON信号を送出する。そして、出力部16によってこのON信号は増幅され、出力信号TP13または出力信号23が得られる。また、比較部15は、ヒステリシスをかけてノイズ成分を除去した上で、出力信号TP13または出力信号23を得ている。
図10−2および図10−3は、電気回路5の接地方法を説明する図である。図10−3に示すように、本実施の形態に係る電気回路5は、電源をツェナーダイオードZD1により分割し、電気回路5のI/V変換部11と1段目増幅部12の接地を、接地F−GNDとしている。また、プラス成分の電源VDD+と、マイナス成分の電源VEE−とを設けることを特徴とする。
ここで、電気回路5では、マイナス成分の電源VEE−も必要であるが、通常の機器の電源は片電源であるため、図示するように、ツェナーダイオードZD等を用いることによって、I/V変換部11と1段目増幅部12の接地F−GNDとマイナス成分電源VEE−とを生成している。ところが、この接地F−GNDはツェナーダイオードZD1に接しているため、発光素子2をパルス発光させた場合、HPF13および2段目増幅部14には、負荷変動によるチェナー電圧変動が生じ、ノイズの原因となる。そこで2段目増幅部14以降は、図10−3に示すような回路を設け、接地GNDによって接地することにより、受光部103による検出性能は維持しながら、パルス発光による負荷変動時のノイズ低減を図ることができ、また、片電源機器との接続も可能とすることができる。
次に、以上のように構成された、本実施の形態の液吐出不良検出装置における検出動作判定および液吐出不良検出の手順について説明する。図11は、本実施の形態にかかる液吐出不良検出装置の動作の手順を示すフローチャートである。
まず、本実施の形態の液吐出不良検出装置100は、インクジェット記録装置において印字枚数が規定値に達したか否かを判断する(ステップS1)。印字枚数が規定値に達していない場合(ステップS1/No)、ステップS2において印刷を続行し、さらに、ステップS1に戻る。印字枚数が規定値に達した場合(ステップS1/Yes)、ステップS3〜S7の検出動作判定に移行する。ここでは、印字枚数が規定値に達したか否かにより判断を行っているが、その他の例として、インク使用量が一定値に達したか、あるいは一定時間が経過したかを判断しても良い。
ステップS3において、発光制御部102はパルス状の発光制御信号31を送出して、発光素子1から光ビームLをパルス状に出射する。受光部103において、受光素子2はこのパルス状の光ビームLを受光し(ステップS4)、さらに、信号処理部104において、上述した信号処理を行い、出力信号TP13を得る(ステップS5)。ステップS6において、検出動作判定部105は、出力信号TP13と発光制御信号31とが同期しているか否か判断する(ステップS6)。出力信号TP13と発光制御信号31とが同期している場合(ステップS6/Yes)、液吐出不良検出装置100は正常に動作していると判定し、出力信号TP13が発光制御信号31に同期していない場合(ステップS6/No)、液吐出不良検出装置100は動作不良であると判定する。液吐出不良検出装置100が動作不良であると判定された場合(ステップS6/No)、液吐出不良検出装置100が動作不良である旨をインクジェット記録装置の操作パネル等に警告表示する等して報知する(ステップS7)。これによってサービスマンを呼ぶ等して、液吐出不良検出装置100の動作不良を修復することが可能である。
ステップS6において、オフセット電圧V10が予め定められた一定値に対して変化しているか否かを判定し、変化が一定値以上ある場合には、上述したように、液吐出不良検出装置に異常があると判断し、ステップS7において報知しても良い。
ステップS6において、液吐出不良検出装置100の動作が正常であると判定された場合には(ステップS6/Yes)、ステップS8の液吐出不良検出処理に移行する。液吐出不良検出処理の詳細については上述した通りである。この場合にも、ステップS1〜S2と同様に印字枚数等をカウントする等して、一定期間印刷を行った後に液吐出不良検出を行うようにすると良い。
なお、本実施の形態の液吐出不良検出装置は、ステップS8において液吐出不良検出を行う場合、液吐出不良検出を行った回数をカウントしておき、液吐出不良検出が予め決められた一定回数行われた場合に、ステップS3〜S7に示す検出動作判定を行う。これにより、検出動作判定を1回行った後は、液吐出不良検出を複数回行うことが可能となる。これによって、液吐出不良検出の都度、検出動作判定を行わないため、液吐出不良検出にかかる時間を短縮することが可能となり、より効率的な液吐出不良検出を行うことが可能となる。
また、検出動作判定を印字前に行うのではなく、定期的に行うことにより、印字開始時間の遅延を防ぐことが可能となる。
また、上述したように、オフセット電圧V0の変化を検出して液吐出不良検出装置の異常をユーザに通知するため、液吐出不良検出装置の不具合を自動的に検出してユーザに報知することができ、迅速な復旧作業を可能とするものである。
また、上述では、検出動作判定は液吐出不良検出装置100が自動的に行ったが、オフセット電圧V10、V20の変化を検知した場合に、ユーザに通知して、サービスマンを呼び、サービスマンの操作によって発光素子1をパルス発光させ、検出動作判定および液吐出不良検出を行うようにしても良い。
1 発光素子
2 受光素子
L 光ビーム
A 光軸
N1、N2、Nn ノズル
H ヘッド
B、B1、B2、b1、b2、b3 液滴
BS サテライト
S 散乱光
FS 前方散乱光
m ミスト
100 液吐出不良検出装置
101 ヘッド制御部
102 発光制御部
103 受光部
104 信号処理部
105 検出動作判定部
106 吐出不良判定部
11 I/V変換部
12 1段目増幅部
13 HPF(ハイパスフィルター)
14 2段目増幅部
15 比較部
16 出力部
31、32 発光制御信号
4 ヘッド制御信号
TP11、TP12、TP13、TP21、TP22、TP23 出力信号
VSH、VSH5、VSH7 閾値
V10、V20、V50、V70 オフセット電圧
V51、V52、V11、V12、V21 電圧
V13、V23 一定電圧
p1、p2、p3、p4 パルス幅
P1、P2、P3、P4 パルス間隔

Claims (6)

  1. 発光素子から発した光ビームをノズルから吐出した液滴に照射して散乱光を発生させ、前記散乱光を受光素子で受光して得られる第1の出力電圧に基いて液吐出不良を検出する液吐出不良検出装置において、
    前記液滴の吐出を制御するヘッド制御信号を前記ノズルに送出するヘッド制御手段と、
    前記ヘッド制御信号と同じパルス幅およびパルス間隔で、前記発光素子の発光を制御する発光制御信号を送出する発光制御手段と、
    前記ノズルから液滴を吐出しない状態で、前記発光素子が発した前記光ビームを前記受光素子が直接受光して得られる第2の出力電圧を検出し、前記第2の出力電圧が前記発光制御信号に同期している場合に、前記液吐出不良検出装置は正常に動作していると判定し、前記第2の出力電圧が前記発光制御信号に同期していない場合に、前記液吐出不良検出装置は動作不良であると判定する検出動作判定手段と、
    を備えることを特徴とする、液吐出不良検出装置。
  2. 前記検出動作判定手段は、液吐出不良の検出を所定回数行うごとに、前記液吐出不良検出装置の動作判定を行うことを特徴とする請求項1に記載の液吐出不良検出装置。
  3. 前記第2の出力電圧を、前記受光素子が前記発光素子からの光ビームを受光していない場合に検出される基準電圧から分離して、第2の出力信号を生成する信号処理手段をさらに備え、
    前記検出動作判定手段は、前記第2の出力信号が前記発光制御信号に同期している場合に、前記液吐出不良検出装置が正常に動作していると判定し、前記第2の出力信号が前記発光制御信号に同期していない場合に、前記液吐出不良検出装置は動作不良であると判定する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液吐出不良検出装置。
  4. 前記第1の出力電圧を、前記受光素子が前記散乱光以外の光を受光することによって得られる基準電圧から分離して、第1の出力信号を生成する信号処理手段と、
    前記第1の出力信号が前記ヘッド制御信号に同期している場合に、前記液滴は正常に吐出されたと判定し、前記第1の出力信号が前記ヘッド制御信号に同期していない場合に、前記液滴は吐出不良であると判定する吐出不良判定手段と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の液吐出不良検出装置。
  5. 前記信号処理手段は、前記受光素子で発生した電流を電圧に変換する電流電圧変換手段と、前記第1の出力電圧または第2の出力電圧を増幅する第1の増幅手段および第2の増幅手段と、前記第1の出力電圧または第2の出力電圧と前記基準電圧とを分離するフィルタ回路と、をさらに備え、
    前記電流電圧変換手段および前記第1の増幅手段は、前記第2の増幅手段および前記フィルタ回路と別個に接地されている、
    ことを特徴とする、請求項4に記載の液吐出不良検出装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の液吐出不良検出装置を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
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