JP2010194673A - タレットnc旋盤の加工具取付具および加工具の軸芯調整方法 - Google Patents

タレットnc旋盤の加工具取付具および加工具の軸芯調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】加工具ごとに異なるスリーブを用意する必要がなく、工具の管理が簡単になり、加工具の交換作業がワンタッチで簡単に行えるようにする加工具取付具を提供する。
【解決手段】主軸台12の主軸軸線8に直交する一方向にスライド可能なタレット保持台18を備え、タレット52に対して加工具70をワンタッチで交換可能としたタレットNC旋盤に用いる加工具取付具60であって、タレット52に固定した工具取付部材54に主軸軸線Zと平行に形成した工具取付孔58に回転位置調整可能に固定される円柱状基部62と、この円柱状基部62に対して偏心したテーパからなる加工具着脱部64とを有する。
【選択図】図5

Description

この発明は、タレットNC旋盤のタレットに取付ける加工具の軸芯調整を可能にする加工具取付具と、これを用いた軸芯調整方法とに関するものである。
タレットNC旋盤では、タレットを回転することによりタレットに取付けた複数の加工具の中から、ワークの加工に用いる加工具を選択する。すなわちタレットの外周に固定した加工具取付部材に、主軸台の主軸軸線と平行な工具取付孔を形成し、この工具取付孔に専用の加工具取付具を用いて加工具を取付けている。
ここに用いる加工具は、例えば、穴あけ用の主として小径のドリルを固定するドリルチャック、径が大きいドリル刃、真円度が良く仕上面の良い穴を加工するリーマ、ねじ立て用のタッパーなど(以下単にドリルチャックなどともいう。)である。これらの加工具をワンタッチで能率良く着脱できるようにするため、従来よりドリルチャックアーバなどの加工具取付具が用いられている。このアーバには種々のものがあるが、例えば両端をテーパとしたものがある。そのようなものの一例は、その一端をタレットの工具取付部材に形成した工具取付孔(テーパ孔)に嵌め込むようにテーパ(モールス・テーパが多い。)とし、他端をドリルチャックなどの加工具に設けた挿入孔に嵌め込むテーパ(ジャコブス・テーパが多い)とした軸である。
アーバの他の例としては、タレット側の工具取付孔をストレート孔として、アーバの一端をこのストレート孔に嵌め込みボルトにより締付け固定するストレートな円柱状としたもの(ストレートシャンクともいう。)もある。またシャンク(軸)が突設した加工具に用いるアーバとして、このシャンクが係入する挿入孔を形成したアーバがあり、この場合の挿入孔はモールス・テーパとすることが多い。
このようにテーパを有するアーバを用いることにより、ドリルチャックなどをワンタッチで着脱でき、テーパの求心作用(自動調芯作用)により自動的にかつ高精度に軸合わせできるから、作業能率が著しく向上するものである。
しかし加工作業中や加工具の交換作業中に、加工具にジグや工具などが誤操作により接触することがあると、その衝撃によって加工具の軸芯が狂うことがあり得る。このような芯狂いが発生すると、加工時に高価なドリル刃、リーマ、タッパーを破損したりワークを傷めることが起こり得る。この芯狂いは、タレット保持台を主軸軸線(Z軸)に直交するX−Y両方向に移動可能としたNC旋盤であれば容易に修正できるが、このようなNC旋盤は極めて高価であり一般的ではない。
通常のNC旋盤ではタレット保持台を主軸軸線(Z軸)に直交する一方向(X方向)にのみスライド可能としているが、この場合には上記の芯狂いを正確に修正することはできない。このため芯狂いが生じるとタレット保持台を分解し再組立てを行う必要が生じ、場合によっては旋盤メーカーから派遣される専門家による調整が必要になり、多大な労力、費用や時間がかかるだけでなく、この調整のため旋盤は長期間稼働できず極めて能率が悪いという問題がある。
特開平9−225708
特許文献1には、このような場合の芯狂いを修正するために、タレットの加工具取付部材(ツールホルダ2)にストレート孔を形成し、このストレート孔に外周面と内周面とを互いに偏心させた略円筒状のスリーブ(3)を嵌め込み、この内周面に加工具(ドリル4)を固定するものが示されている。すなわちスリーブの回動角度を調整することによって芯狂いを修正するものである。ここにスリーブには周方向に長い長孔(バカ孔5)を設け、加工具取付部材からこの長孔を通して複数のボルトで加工具を押付けることによって加工具を加工具取付部材に固定するものである。
しかしこの場合には加工具(ドリル刃)を径が異なるものに変更するためにはスリーブを一緒に変更しなければならない。すなわち加工具のシャンク(スリーブの内径孔に進入する部分)の径はドリル加工孔径で変化するから、シャンク径ごとに別のスリーブを用意しておかなければならないからである。このため保管するスリーブ数が増え、工具の管理が面倒になるという問題が生じる。
また加工具(ドリル刃)を着脱するためには複数のボルトを緩めてスリーブを着脱しなければならず、スリーブの着脱・交換に伴って再び芯合わせをする必要が生じるため作業能率が悪いという問題もあった。
この発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、径が異なる加工具(ドリル刃など)ごとに異なるスリーブを用意する必要がなく、従って工具の管理が簡単になり、加工具の交換作業がワンタッチで簡単に行えるようにすることができるタレットNC旋盤用の加工具取付具を提供することを第1の目的とする。またこの加工具取付具を用いた加工具の軸芯調整方法を提供することを第2の目的とする。
この発明によれば第1の目的は、主軸台の主軸軸線に直交する一方向にスライド可能なタレット保持台を備え、タレットに対して加工具をワンタッチで交換可能としたタレットNC旋盤に用いる加工具取付具であって、前記タレットに固定した工具取付部材に前記主軸軸線と平行に形成した工具取付孔に回転位置調整可能に固定される円柱状基部と、この円柱状基部に対して偏心したテーパからなる加工具着脱部とを有することを特徴とするタレットNC旋盤の加工具取付具、により達成される。
また第2の目的は、請求項1の加工具取付具を用いた加工具の軸芯調整方法であって、加工具取付具の回転位置調整によって、タレット保持台のスライド方向および主軸軸線に対して直交する方向への加工具の偏心を除去し、その後タレット保持台のスライド方向への位置調整によってスライド方向の加工具の偏心を除去する加工具の軸芯調整方法、により達成される。
円柱状基部に対してテーパからなる加工具着脱部を偏心させたから、円柱状基部の回転位置を調整することによって加工具着脱部の偏心方向を変化させることができる。従って主軸台のワーク保持チャックにダイヤルゲージを磁気吸着などで固定してワーク保持チャックを回転させることによって加工具の偏心を検出し、この偏心がタレット保持台のスライド方向(X方向)だけ残りこれに直交する方向(Y方向)の偏心がゼロ(ほぼゼロ)となるような円柱状基部(従って加工具取付具)の回転角度位置を検出する。そしてこの位置に円柱状基部を固定する。
次にタレット保持台をそのスライド方向(X方向)にスライドさせて、加工具のX方向の偏心をゼロにする。この結果加工具の中心軸は主軸軸線と一致し、軸振れを無くすことができる。なおこの時のタレット保持台のX座標をメモリしておくことにより、後でこの同じ加工具を用いる時にタレット保持台を同じX座標位置に設置すれば加工具の軸合わせが完了し、極めて簡単に軸振れを修正できる。
またこの加工具取付具はテーパからなる加工具着脱部を有するから、このテーパに適合する加工具であればワンタッチで着脱し交換できることになる。このため前記特許文献1に記載のもののように、径が異なるドリル刃などの加工具ごとに別々のスリーブを用意しておく必要がないから、工具の保管、管理が簡単になる。
また加工具の交換時には、加工具に弱い衝撃を加えるなどによって容易に加工具を加工具取付具から分離でき、同じテーパを持つ他の加工具であればワンタッチで固着できる。このため加工具の着脱が容易であり、この時にはテーパの求心作用(調芯作用)により自動的に高精度に軸合わせができるから作業能率が極めて良くなる。
本発明の一実施例であるタレットNC旋盤およびその制御系統を示す平面図 同じくタレット保持台を示す平面図 タレットの正面図 シャンク付き加工具取付具を示す正面図(A)および側面図(B) 挿入孔付きドリルチャックの着脱動作を示す図 挿入孔付き加工具取付具を示す正面図(A)および一部断面した側面図(B) シャンク付きドリルチャックの着脱動作を示す図 シャンク付き加工具取付具の他の実施例を示す正面図(A)および側面図(B) 芯振れ補正手順を示す動作流れ図 ワーク加工手順の動作流れ図
加工具取付具の加工具着脱部は、加工具に形成した挿入孔がワンタッチで着脱するテーパ付きシャンクとすることができる(請求項2)。この場合のテーパは通常ジャコブス・テーパである。
加工具自身にシャンクが突設されている場合には、加工具取付具の加工具着脱部をこのシャンクがワンタッチで着脱できるテーパ付き挿入孔とする(請求項3)。この場合のテーパは通常モールス・テーパである。
この発明で用いる加工具は、ドリルチャック、リーマ、タッパーなどであって、主軸台に掴まれて回転するワーク(被加工物)に対して主軸軸線上で加工刃を進退動させるものが適する(請求項4)。
本発明の加工具取付具は、タレット側の加工具取付部材に形成した工具取付孔に対して回動させ、固定角度を調整することにより軸芯合わせを行うので、回動させるための工具を係合させる工具係合部を設けておくのがよい(請求項5)。例えば、この工具係合部は六角ナット形状とし、回転位置調整用の工具としてスパナをこの六角ナットの部分に係合させて回転する。工具係合部はローレット加工により工具の滑り止めをしたものであってもよいし、外周面に小孔を設けこの小孔にロッドなどを差し込んで回転させるものであってもよい。またこの工具係合部の外面などに加工具取付具の回転位置を確認し易くするための目盛りやマークを付しておいてもよい。
図1において符号10はタレットNC旋盤のベッド、12は主軸台である。主軸台12はモータ(図示せず)およびこのモータで回転駆動されるチャック14を持つ。このチャック14は左右方向に水平な主軸軸線(Z軸)を中心に回転する。16は芯押台でありチャック14に保持したワーク(被加工物)をチャック14との間に挟んで芯振れを防ぐものであるが、この発明では使用しない。
18はタレット保持台である。このタレット保持台18は、ベッド10に固定され主軸軸線(Z軸)と平行な案内20,20に乗ってZ軸と平行に移動する移動台22と、この移動台22に固定されZ軸と直交するX軸方向(図3,前後方向)にのびる案内24,24に載ってX軸方向に移動するタレット台本体26とを備える。移動台22はサーボモータ28と送りねじ30とでZ軸方向に移動される。タレット台本体26はサーボモータ32および送りねじ34によってX軸方向に移動される。
タレット台本体26は図2に示すように、Z軸と平行なタレット軸36を備え、このタレット軸36はサーボモータ38により回動する。すなわちサーボモータ38の回転出力は、減速歯車40,42を介してタレット軸36に伝えられる。ここに減速歯車42はタレット軸36上で軸方向にスライド可能となるようにタレット軸36にキー結合されている。
またタレット軸36にはピストン44が固定され、このピストン44がタレット台本体26に固定した油圧式シリンダ装置46により往復動する。シリンダ装置46内にはこのピストン44によって2つの油室48,50が画成され、油室48,50の一方に図示しない油圧装置から油圧が選択的に導かれる。この油圧によりタレット軸36はZ軸と平行に往復移動する。
タレット軸36の先端にはタレット52が固定されている。このタレット52は図3に示すように、外周に8個の加工具取付部材54が固定される。図3では加工具取付部材54は一例として1個だけ示されている。この加工具取付部材54には後記するように、本発明に係る加工具取付具であるドリルチャックアーバ60を介してドリルチャック70が取付けられる。
タレット52とタレット台本体26との対向面には調芯作用を持つカービック・カップリング56が介在される(図2)。このカップリング56はタレット軸36の進退動により断続する。すなわち油室50に油圧を導くことによりタレット軸36が図2で左側へ押し出されるとこのカップリング56が切れる。この状態でモータ38が起動することによりタレット52が回転し、使用する加工具をZ軸上に位置合わせする。そして油室48に油圧を導くことによりタレット軸36を図2で右側へ移動させると、カップリング56が結合しタレット52が固定されると共に自動的に軸合わせが行われる。図3はこの状態を示す。なおこのカップリング56は、タレット52とタレット台本体26の両対向面に周方向に沿ってそれぞれ配列された噛み合い歯が係脱するもので、係合時には自動的に軸合わせが行われるものである。
前記タレット52に取付けた加工具取付部材54には、図3に示すように円形のストレート孔である加工具取付孔58がZ軸と平行に形成されている。この加工具取付孔58には本発明の加工具取付具の一例であるドリルチャックアーバ60が固定される。
このドリルチャックアーバ60は、図4に示すように、加工具取付孔58に嵌め込まれるストレートな円柱状基部62と、この円柱状基部62の一端から突出するテーパ(円錐面)からなる加工具着脱部であるテーパ付きシャンク64とを一体に形成したものである。ここにテーパ付きシャンク64は円柱状基部62に対して僅かに(例えば0.3mm)偏心している。この偏心量aは、修正する加工具(ドリルチャック70)の最大偏心量を考慮して適切に設定する必要があるのは勿論である。
円柱状基部62は前記加工具取付孔58に挿入され、加工具取付部材54のねじ孔66(図3)に螺入された複数(例えば2本)のねじ68(図5)によって固定される。従ってねじ68を緩めることによりドリルチャックアーバ60は加工具取付孔58に対して回動可能となる。
70は加工具としてのドリルチャックである。このドリルチャック70には前記テーパ付きシャンク64が係入するテーパ付き挿入孔72が形成されている。ドリルチャック70では、挿入孔72およびシャンク64は通常テーパ角度の規格の一つであるジャコブス・テーパとされる。従ってドリルチャック70はワンタッチでドリルチャックアーバ60のシャンク64に着脱でき、固定時に自動的に調芯される。ドリルチャック70には適切な外径のドリル刃74がチャックされる(掴まれる)。
図1において76は主制御部であり、予め記憶したプログラムに従ってNC旋盤を制御する。すなわち主制御部76は設定部78の設定に基づき選択されたプログラムに従って主軸駆動部80、タレット保持台制御部82に制御信号を送る。主軸駆動部80は主軸台12のモータ(図示せず)を駆動する。タレット保持台制御部82はタレット保持台18の移動、加工具交換時のタレット回転などを行う。
すなわちタレット保持台制御部82は、モータ28を駆動してドリルチャック70をZ軸方向に往復動させてドリル孔加工を行う。また加工具の交換時にはシリンダ装置46に送る油圧を切り換えてタレット軸36を図2で左側へ移動させ、カービック・カップリング56を切った状態でモータ38を駆動させてタレット52を回転させる。そして使用する工具をZ軸(主軸軸線)上に移動させた後、油圧を切換えてカップリング56を結合する。なおタレット保持台制御部82は、加工具の種類(例えばバイトなど)によってはタレット保持台18をX軸方向に移動させる。この場合はモータ32を駆動する。
次に加工具であるドリルチャック70の芯合わせについて説明する。まず使用する加工具であるドリルチャック70がZ軸上に来るようにタレット52を回転する(図9のステップS100)。ドリルチャック70に芯狂いがある場合には主軸台12のチャック14にダイヤルゲージ(図示せず)を磁気吸着などにより固定し(ステップS102)、ドリル刃74の芯振れを検出する(ステップS104)。次に加工具取付部材54に螺入したねじ68を僅かに緩め(図5参照)、ドリルチャックアーバ60およびドリルチャック70を一体にして回転する。すなわちアーバ60の円柱状基部62を回転し、ねじ68を締めて仮止めする。そしてダイヤルゲージで芯振れを検出する動作を繰り返し、Y軸方向の軸振れをゼロにする(ステップS106)。
この状態ではX軸方向の軸振れが残っている。オペレータは主制御部76を操作してモータ32を駆動させ、タレット保持台18をX軸方向に移動させる。ダイヤルゲージを確認しながらX軸方向の芯振れをゼロにする(ステップS108)。オペレータは設定部78の操作によってこの時のタレット保持台18のX座標をメモリ84にメモリさせる(ステップS110)。従ってその後この同じ加工具(ドリルチャック70)を使用する時には、主制御部76はこのメモリしたX座標を読出してタレット保持台18をこの座標に設定する。
図10はタレット52を回転させて複数の加工具を使用する場合の動作を示す。まず芯補正をした加工具(ドリルチャック70)を使用しない場合には(ステップS150)、タレット52を回転させて他の加工具を選択し(ステップS152)、加工を行う(ステップS154)。
軸振れの補正を済ませた加工具(対象の加工具、ここではドリルチャック70)を使用する場合は(ステップS150)、タレット52を回してドリルチャック70を主軸上(Z軸上)に設定する(ステップS156)。この時ドリルチャック70には軸振れがあるから厳密にZ軸上に設定することはできない。しかしこのドリルチャック70のアーバ60はすでにY軸方向の軸振れをゼロにするように固定されているから、主制御部70は軸振れを消すためのX座標をメモリ84から読出してタレット保持台18をこの位置に移動させることにより芯振れを無くすことができる(ステップS158)。この状態でドリル孔加工を行い(ステップS160)、加工が終わったら(ステップS162)、次の加工で用いる加工具に合わせてタレット52を回転する(ステップS150)。
図6,7に示す実施例は、加工具としてのドリルチャック170にシャンク172が突設されている場合に用いる加工具取付具であるドリルチャックアーバ160である。すなわちこのドリルチャックアーバ160は、前記加工具取付部材54(図3)の加工具取付孔58に嵌め込まれる円柱状基部162と、この基部に一端側から形成されたテーパ付き挿入孔164とを持つ。ここにテーパ付き挿入孔164は円柱状基部162に対して中心軸線が偏心量bだけ偏心している。ここに挿入孔164とドリルシャンク172は通常モールス・テーパの規格に従ったテーパ面を持つ。
このアーバ160には挿入孔164の開口側の端面にフランジ160Aが形成されている。このフランジ160Aの外周面にはローレット加工を施しておけば、アーバ160を回転して芯振れを修正する場合(図9の処理を行う場合)に、この部分を工具で掴んで回すことができ、作業性が良い。
またアーバ160の底には偏心した挿入孔164の中心軸上で挿入孔164に開口するねじ孔160Bが形成されている。このねじ孔160Bは、挿入孔164に強固に嵌合したドリルシャンク172が抜けなくなった場合に、ボルトを螺入してドリルシャンク172を押し出して抜くために用いる。またアーバ160の底には、このねじ孔160Bの直径より幅が狭い溝160Cがこのねじ孔160Bを横断して形成されている。この溝160Cには、図7に示したドリルシャンク172の先端中央に形成した舌状突起172A(図7)が係合して、ドリルチャック170の滑り止めとしている。このアーバ100は前記図4〜5、9、10に説明した実施例と同様に使用することができる。
図8に示す実施例は、図4、5に示したドリルチャックアーバ60の円柱状基部62に、フランジ状の六角ナット部60Aを形成したものである。この実施例によれば、アーバ60を加工具取付孔58に対して回転する場合に、この六角ナット部60Aにスパナなどの工具を係合させることができるので、アーバ60を正確かつ容易に回転できる。なおこの図8では図4と対応する部分に同一符号を付したからその説明は繰り返さない。
12 主軸台
18 タレット保持台
26 タレット台本体
52 タレット
54 加工具取付部材
58 加工具取付孔
60、160 ドリルチャックアーバ(加工具取付具)
62、162 円柱状基部
64 テーパ付きシャンク(加工具着脱部)
164 テーパ付き挿入孔(加工具着脱部)
70、170 ドリルチャック(加工具)
72 挿入孔
172 シャンク
74 ドリル刃
76 主制御部
78 設定部
84 メモリ
Z 主軸軸線

Claims (7)

  1. 主軸台の主軸軸線に直交する一方向にスライド可能なタレット保持台を備え、
    タレットに対して加工具をワンタッチで交換可能としたタレットNC旋盤に用いる加工具取付具であって、
    前記タレットに固定した工具取付部材に前記主軸軸線と平行に形成した工具取付孔に回転位置調整可能に固定される円柱状基部と、この円柱状基部に対して偏心したテーパからなる加工具着脱部とを有することを特徴とするタレットNC旋盤の加工具取付具。
  2. 加工具着脱部は、加工具に形成された挿入孔がワンタッチで係脱するテーパ付きシャンクである請求項1のタレットNC旋盤の加工具取付具。
  3. 加工具着脱部は、加工具に突設されたシャンクがワンタッチで係脱するテーパ付き挿入孔である請求項1のタレットNC旋盤の加工具取付具。
  4. 加工具着脱部に着脱される加工具は、主軸台に固定されて回転されるワークに加工をするドリル、リーマ、タッパーのいずれかである請求項1のタレットNC旋盤の加工具取付具。
  5. 工具取付部材の工具取付孔に対して円柱状基部を回動するための工具が係合する回動位置調整用の工具係合部を有する請求項1のタレットNC旋盤の加工具取付具。
  6. 請求項1の加工具取付具を用いた加工具の軸芯調整方法であって、
    加工具取付具の回転位置調整によって、タレット保持台のスライド方向および主軸軸線に対して直交する方向への加工具の偏心を除去し、その後タレット保持台のスライド方向への位置調整によってスライド方向の加工具の偏心を除去する加工具の軸芯調整方法。
  7. タレット保持台のスライド方向への位置調整結果の座標をメモリしておき、同じ加工具を使用する時にこのメモリした位置にタレット保持台を移動させる請求項6の加工具の軸芯調整方法。
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