JP2010194517A - アンモニア分解触媒 - Google Patents

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匠磨 森
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Abstract

【課題】アンモニア分解方法またはアンモニアからの水素製造に用いられる遷移金属担持アンモニア分解触媒の提供。
【解決手段】遷移金属担持アンモニア分解触媒は、ヒドラゾン化合物をフェノール、ホルムアルデヒドおよびNaOHを添加して、縮合させて得られた分子量1,000〜500,000の特定のポリマーに遷移金属を配位させて遷移金属錯体を得、さらに活性炭が添加されてなる混合物を還元雰囲気下で温度360〜900℃で熱処理することにより製造する。
【選択図】なし

Description

本発明は、アンモニア分解方法またはアンモニアからの水素製造に用いられる遷移金属担持アンモニア分解触媒に関するものである。
従来、活性金属としてルテニウムを担体に担持した触媒は、担体として酸化マグネシウムなどの塩基性酸化物や活性炭を使用し、この担体にルテニウムを含浸担持法などにより担持したものである(特許文献1および特許文献2参照)。このような構造の触媒では、ルテニウムと担体の相互作用はあまり強くないため、ルテニウムは担体にうまく固定化されない。したがって、ルテニウムが担体に担持された後に行う還元工程でルテニウムの凝集が容易に起こり、分散性が低下する。一般に、担持金属触媒の触媒反応は担持された金属粒子の表面で起こるため、担持金属粒子が凝集し粒子径が大きくなると担持金属の表面積が低下し、そのため活性は低下する。
特公平06−015041号公報 特許第03760257号公報
ルテニウムの凝集を抑制して粒径を小さくすることができれば、所要の活性を得るために必要なルテニウムの使用量を減らすことができる。そのためには凝集が起こらないようにルテニウムを固定化することが考えられる。
自動車用固体高分子型燃料電池の燃料として水素が用いられているが、一回の燃料補給による走行距離を500km以上にするためには、水素を70MPaの圧力容器に充填する必要がある。そのためには、水素を供給するためのインフラストラクチュア(水素ステーション)を全国に設置する必要があり、さらに圧力容器にもコストがかかるので、これらが燃料電池車の普及を阻害している一つの原因となっている。
一方、アンモニアは1MPa以下の圧力で液化するので、オンボードでアンモニアを分解して水素を発生させることができる。したがって、優れたアンモニア分解触媒を開発できれば、自動車用燃料電池の燃料としてアンモニアを使用でき、上記課題の解決が図れる。
本発明者らは、ルテニウムの凝集を抑制して粒径を小さくする方法を検討した結果、以下の方法で粒径が小さいルテニウムを担体に担持することが可能であることを見出した。
本発明は、一般式[I]
Figure 2010194517
(式中、Rは水素原子または、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜10の炭化水素基、RおよびRは、同一または異なり、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、アシル基、エステル基、カルボキシル基、ホルミル基、ニトリル基、スルホン基、アリール基、または炭素数1〜15の直鎖状ないしは分枝状アルキル基である。同アルキル基ないしはアリール基はハロゲン化されていても良く、また互いに結合して該フェニル環と共に縮合環を形成していてもよい。XおよびYは、同一または異なり、水素原子または水酸基である。ZはCHまたはNを意味する。RおよびRは、同一または異なり、水素原子、水酸基、エーテル基、アミノ基、アリール基、または炭素数1〜15の直鎖状ないしは分枝状アルキル基である。xは1と2の間の実数、yは1と3の間の実数、nは2と120の間の実数である。)
で表される分子量1,000〜500,000のポリマーに遷移金属が配位されかつ活性炭が添加されてなる錯体を還元雰囲気下で温度360〜900℃で熱処理してなるアンモニア分解触媒を提供する。
本発明のアンモニア分解触媒の製造に用いられるポリマー[I]は、
一般式[II]
Figure 2010194517
(式中、R、RおよびRは、X、YおよびZは上記の定義の通りである。)
で表されるヒドラゾン化合物を
一般式[III]
Figure 2010194517
(式中、RおよびRは上記の定義の通りである。)
で表されるフェノール化合物およびホルムアルデヒドまたはパラホルムアルデヒドと、酸または塩基の存在下に、縮合させて得られたものであってよい。
ヒドラゾン化合物とフェノール化合物とホルムアルデヒドまたはパラホルムアルデヒドの割合はモル比で1:1:1〜1:3:4、好ましくは1:1:2である。
ポリマー中の遷移金属の割合は5.0〜15.0重量%、好ましくは10.0重量%である。
本発明のアンモニア分解触媒の製造に用いられる遷移金属は、粒径1nm以下の微粒子の形態をなすことが好ましい。遷移金属の粒径は、通常は透過型電子顕微鏡を用いて測定される。
遷移金属錯体は、ポリマー[I]を遷移金属化合物と媒体中で混合することによりポリマー[I]に遷移金属を配位させてなるものであってもよい。
ポリマー[I]をN−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフランのような有機溶媒の溶液形態で遷移金属化合物の溶液と混合することが好ましい。これは、溶液形態では遷移金属がポリマー[I]の所望部位に入る確率が高くなり、遷移金属が効果的に触媒活性に寄与し触媒活性を向上するからである。ポリマー[I]を溶解する有機溶媒および遷移金属化合物を溶解する溶媒としては、相互に溶解するものを用いる。
遷移金属錯体は、ヒドラゾン化合物[II]を遷移金属化合物と媒体中で混合することによりヒドラゾン化合物[II]に遷移金属を配位させ、次いで遷移金属含有ヒドラゾン化合物[II]をフェノール化合物[III]およびホルムアルデヒドまたはパラホルムアルデヒドと酸または塩基の存在下に縮合させて得られたものであってもよい。
活性炭は、遷移金属錯体の調製工程のどの段階で添加してもよい。たとえば、まずヒドラゾン化合物[II]をポリマー化しついで同ポリマーに遷移金属を配位した後、この錯体に活性炭を添加する方法、まずヒドラゾン化合物[II]に遷移金属を配位させた後、遷移金属含有ヒドラゾン化合物[II]をポリマー化し、その後同ポリマーに活性炭を添加する方法、ヒドラゾン化合物[II]に場合によってはアセトンなどの有機溶媒中で遷移金属を配位させ、ついで活性炭を添加した後、ヒドラゾン化合物[II]をポリマー化する方法などが例示される。
ヒドラゾン化合物[II]またはそのポリマーと活性炭の重量割合は1:5〜1:15、好ましくは1:9である。
遷移金属錯体を調製するのに好ましいヒドラゾン化合物[II]は、下記のものである。
4−{1−[(2,4−ジニトロフェニル)ヒドラゾノ]エチル}ベンゼン−1,3−ジオール(化合物1)、
Figure 2010194517
2−{1−[(2,4−ジニトロフェニル)ヒドラゾノ]エチル}ベンゼン−1−オール(化合物2)、
Figure 2010194517
4−{1−[(2,4−ジニトロフェニル)ヒドラゾノ]エチル}ベンゼン−1−オール(化合物3)、
Figure 2010194517
3−{1−[(2,4−ジニトロフェニル)ヒドラゾノ]エチル}ベンゼン−1,4−ジオール(化合物4)、
Figure 2010194517
4−{1−[(2,4−ジニトロフェニル)ヒドラゾノ]メチル}ベンゼン−1,3−ジオール(化合物5)、
Figure 2010194517
4−{1−[(4−ニトロフェニル)ヒドラゾノ]エチル}ベンゼン−1,3−ジオール(化合物6)、
Figure 2010194517
4−{1−[(2−ニトロフェニル)ヒドラゾノ]エチル}ベンゼン−1,3−ジオール(化合物7)、
Figure 2010194517
4−{1−[(2,4−ジクロロフェニル)ヒドラゾノ]エチル}ベンゼン−1,3−ジオール(化合物8)、
Figure 2010194517
4−{1−[(フェニル)ヒドラゾノ]エチル}ベンゼン−1,3−ジオール(化合物9)、
Figure 2010194517
4−{1−[(2−ピリジノ)ヒドラゾノ]エチル}ベンゼン−1,3−ジオール(化合物10)、
Figure 2010194517
ヒドラゾン化合物[II]のうちピリジン環を有するヒドラゾン化合物は、例えば、下記に示す反応スキームに従って製造することができる。
Figure 2010194517
(式中、Pyは2−ピリジル基、3−ピリジル基又は4−ピリジル基を示す。)
一般式(1)で表されるヒドラゾン化合物は、適当な溶媒中又は無溶媒で、縮合剤の存在下又は非存在下で、一般式(2)で表されるケトン化合物(2,4−ジヒドロキシアセトフェノン)と一般式(3)で表されるヒドラジン化合物(ヒドラジノピリジン)とを反応させることにより製造することができる。
一般式(2)で表されるケトン化合物及び一般式(3)で表されるヒドラジン化合物は、共に公知であり、市販品として入手又は一般的な方法に準じて合成することができる。
上記反応における各化合物の使用量としては、一般式(2)で表されるケトン化合物1モルに対して、一般式(3)で表されるヒドラジン化合物を、通常、0.8〜10モル、好ましくは、1.0〜5,0モル、より好ましくは1.0〜2.0モルの範囲とする。
上記反応は、酸触媒の存在下で進行するが、反応を促進するために縮合剤を用いることが好ましい。酸触媒の具体例としては、例えば、塩化水素、濃硫酸、リン酸、酢酸、等のプロトン酸を用いることができ、また、縮合剤の具体例としては、例えば、DCC(ジシクロヘキシルカルボジイミド)等の一般的なものを用いることができる。酸触媒、縮合剤の使用量としては、一般式(2)で表されるケトン化合物1モルに対して、酸触媒、縮合剤それぞれを、通常、0.0001〜10モル、好ましくは0.0001〜5モル、より好ましくは0.0001〜2モルの範囲とする。
また、上記反応は、無溶媒でも進行するが、より円滑に反応を進行させるために溶媒を用いることが好ましい。該反応に用いうる溶媒としては、反応を阻害せず安定なものであれば良く、例えば、フェニルエーテル、アニソール等のエーテル類;トルエン、キシレン、メシチレン、テトラリン等の芳香族炭化水素類:デカリンその他脂環式炭化水素類:N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAC)、N,N−ジメチルイミダゾリジノン(DMI)、N一メチルピロリドン(NMP)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、スルホラン(TMSO)等の非プロトン性極性溶媒類:ニトロベンゼン、p−ニトロトルエン等の芳香族系ニトロ化合物:クロロベンゼン、o−ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼン等の芳香族系ハロゲン化合物等を例示できる。

溶媒の使用量としては、一般式(3)で表されるケトン化合物1モルに対して、通常、0〜3.0L、好ましくは0.05〜1.5Lの範囲である。
上記反応の反応温度は、反応が進行する限りにおいて、特に制限はないが、通常、−20℃〜150℃、好ましくは10℃〜120℃、より好ましくは20〜100℃の範囲である。
また、反応時間は特に制限されないが、副生成物抑制の観点等から、好ましくは0.5〜40時間である。
反応後は、析出した結晶をろ過等により分離し、必要に応じてメタノール等の有機溶媒や水、これらの混合物等を用いて洗浄し、乾燥すればよい。乾燥温度は特に限定されず、ヒドラゾン化合物(1)の融点又は分解点未満であれば差し支えないが、通常、20〜200℃、好ましくは30〜180℃、さらに好ましくは40〜150℃の範囲を例示できる。
ヒドラゾン化合物(1)の製造例を以下に示す。
還流冷却管、温度計、攪拌機を備えた3Lの4つ口フラスコに、2−ヒドラジノピリジン3 3.8g(0.309mo1)及びメタノール2Lを仕込み、攪拌下、室温で濃硫酸lmLを滴下した。その後、2,4−ジヒドロキシアセトフェノン44.0g(0.289mol)を仕込み、40℃で8時間攪拌して反応させた。
析出した結晶をろ過で取り出し、メタノール及び水で洗浄し、60℃で乾燥後、浚黄色の結晶として3 3.0gの4−{1−[(2−ピリジンー2−イル)ヒドラゾノ]エチル}ベンゼンl,3−ジオールを得た。収率は50%だった。
得られた結晶について、GC/MS、H−NMR、IR測定を行った。結果を以下に示す。
・融点:230℃
・GC/MS (EI):M/Z=243(M)、228(M−CH
H−NMR(300MHz、DMSO−d):d=2.33(s,3H), 6.26(d, 1H, J=2.4Hz), 6.31(dd, 1H, J=2.4Hz, J=8.7Hz), 6.80(ddd, 1H, J=0.7Hz, J=5.1Hz, J=7.2Hz), 6.89(d, 1H, J=8.4Hz), 7.36(d, 1H, J=8.7Hz), 7.64(ddd, 1H, J=1.8Hz, J=7.2Hz, J=8.4Hz), 8.18(ddd, 1H, J=0.7Hz, J=1.8Hz, J= 5.1Hz), d=9.65(s, 1H), d=9.93(s, 1H), d=13.36(s, 1H)
・IR (KBr, cm-1): 3440, 3372, 1630, 1598, 1578, 1506, 1454, 1255, 767
フェノール化合物[III]はフェノールであることが好ましい。
遷移金属としてはルテニウムまたは鉄が好ましく、特にルテニウムが好ましい。ルテニウム化合物としては塩化ルテニウムが好ましい。鉄化合物としては酢酸鉄が好ましい。
遷移金属錯体は、これを還元雰囲気下で熱処理することによりアンモニア分解触媒となされる。
還元雰囲気下での熱処理の温度は360〜900℃、好ましくは450℃である。この温度が低すぎると未反応のヒドラゾン化合物モノマーおよびそのポリマーの一部を熱分解して除去することができない。熱分解されたものはグラファイトライクのグラフェンシートとなる。温度の上限は、触媒の使用温度上限である800℃よりやや高めに設定したものである。高温になるほどルテニウムの凝集が起こりやすいため低い温度が好ましい。
本発明によるアンモニア分解触媒は、反応温度250〜900℃で同触媒の存在下にアンモニアを分解し水素を製造する方法に好適に使用される。この反応温度が250℃より低いと触媒活性が発現しない。反応温度の上限はアンモニアを燃料とするエンジンの排ガス温度が最高で900℃であるため実用上900℃以下になる。
例えばルテニウム担持アンモニア分解触媒はより具体的には下記のように調製される。
製法1)
金属を取り込むことが可能な特定のヒドラゾン化合物を出発原料としてポリマーを作製する。このポリマーを塩化ルテニウムなどのルテニウム化合物の水溶液に分散する。または該ポリマーをN−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフランのような有機溶媒に溶解し、この溶液に塩化ルテニウムなどのルテニウム化合物の水溶液を添加する。一定時間経過した後、生じた固体物質を濾過により回収する。この回収物を乾燥して溶媒を除去する。乾燥固体をN−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフランのような有機溶媒に溶解し、この溶液に活性炭を添加し、混合後、有機溶剤を除去、固体物質を乾燥した後、窒素などの不活性ガスや水素などの還元ガスのような還元雰囲気下で360〜900℃で熱処理する。
こうして得られる触媒は、担持されたルテニウムの粒径が1nm以下のものであり、ルテニウムの凝集が抑制されている。またこの触媒のアンモニア分解活性は、従来触媒よりルテニウム担持量が少ないにも拘わらず従来触媒よりも高い。これは、担持されたルテニウムの粒径が小さく表面積が大きくなったことによると考えられる。粒径が小さいルテニウムを担持できる理由として、ポリマーの出発原料として用いたヒドラゾン化合物にはルテニウムを配位できる場所があり、ここにルテニウムが固定化されることが考えられる。このままの状態で熱処理を行うとヒドラゾン化合物が分解する過程でルテニウムの凝集が起きるが、本発明の触媒は活性炭を含むので、熱処理の過程で活性炭にポリマーが固定化され、熱処理で同化合物が分解してもルテニウムは活性炭に固定化された分解生成物上に固定化されており、また、活性炭の比表面積が大きいため、固定化されたルテニウム同士が近接する可能性が低く、そのためルテニウムの凝集が抑制される。さらに、ルテニウムが配位したポリマーを有機溶媒に溶解した状態で活性炭を混合しているため、活性炭の細孔内部までポリマーが到達することができ、活性炭の比表面積が大きいという特性を有効に活用して固定化されたルテニウム同士が近接する可能性は固体物質同士で混同する場合に比べてより低く、ルテニウムの凝集はより抑制される。
製法2)
金属を取り込むことが可能な特定のヒドラゾン化合物にルテニウムを配位させる。ルテニウムを配位させる方法として、ヒドラゾン化合物を塩化ルテニウムなどのルテニウム化合物の水溶液に分散させるか、またはアセトンなどの有機溶媒にヒドラゾン化合物を溶解し、この溶液に塩化ルテニウムなどのルテニウム化合物を更に溶解させるなどの方法がある。これらの方法によりルテニウムを配位させたヒドラゾン化合物は、上記一般式[III]で示されるフェノール化合物およびホルムアルデヒドまたはパラホルムアルデヒドと酸または塩基の存在下に縮合させてポリマー化される。このポリマー製造工程で活性炭を添加すると、活性炭の表面でポリマー化が進行するため、活性炭の表面にルテニウム配位ポリマーをコートすることができる。ポリマーでコートされた活性炭をろ過により捕集後、これを乾燥し溶媒を除去する。得られた乾燥固体を窒素などの不活性ガスや水素などの還元ガスのような還元雰囲気下で360〜900℃で熱処理する。
こうして得られる触媒は、担持されたルテニウムの粒径が1nm以下のものであり、ルテニウムの凝集が抑制されている。またこの触媒のアンモニア分解活性は、従来触媒よりルテニウム担持量が少ないにも拘わらず従来触媒よりも高い。これは、担持されたルテニウムの粒径が小さく表面積が大きくなったことによると考えられる。粒径が小さいルテニウムを担持できる理由として、ポリマーの出発原料として用いたヒドラゾン化合物にはルテニウムを配位できる場所があり、ここにルテニウムが固定化されることが考えられる。このままの状態で熱処理を行うとヒドラゾン化合物が分解する過程でルテニウムの凝集が起きる。また、ルテニウムを配位させたポリマーを単に活性炭にコートしただけでは、熱処理によってポリマーが分解する際にルテニウムは活性炭に固定化されたヒドラゾン分解生成物上に固定化されるものの、活性炭と固定化させたポリマーの結合力は小さいため、ルテニウムを配位したポリマーよりは凝集を抑制することは可能であるが十分ではない。一方、ポリマーでコートされた活性炭では、熱処理によってポリマーが分解する際にポリマー分子中の炭素が網目状の状態で活性炭に固定化され、この固定化された網目状の炭素上にさらにポリマーの分解生成物が固定化されており、ルテニウムはこの分解生成物上に固定化されることになる。したがって、ルテニウムがより強く固定化されているためより凝集を抑制することが可能となる。
ルテニウムが固定化されたヒドラゾン化合物はポリマー化される。例えば、4−{1−[(2,4−ジニトロフェニル)ヒドラゾノ]エチル}ベンゼン−1,3−ジオールの場合、このヒドラゾン化合物をフェノールおよびホルムアルデヒドと、酸または塩基の存在下に、縮合させることにより得られるポリマーは、
Figure 2010194517
に示す繰り返し単位からなる構造をしており、固定化されたルテニウムどうしが互いに近接する可能性が低く、そのため凝集が抑制されている。
本発明によるアンモニア分解触媒は、ペレット状の形態をなし、粒径は60メッシュ以上40メッシュ以下(すなわち40メッシュの篩いを通過し、60メッシュの篩い上に残る粒子の大きさ)である。
本発明による遷移金属担持触媒は、凝集が起こらないように遷移金属を固定化したものであるので、遷移金属の分散性を低下させずに遷移金属担持量を増やすことができ、したがって、所要の活性を得るために必要な触媒の使用量を減らすことができる。
また、活性炭の添加により活性炭表面を遷移金属含有ポリマーで被覆することができ、触媒表面積を増大させて活性を向上させることができる。
アンモニア分解活性を測定する試験装置を示すフロー図である。
つぎに、本発明を具体的に説明するために、本発明の実施例およびこれとの比較を示すための比較例をいくつか挙げる。
実施例1
i)モノマーとして4−{1−[(2,4−ジニトロフェニル)ヒドラゾノ]エチル}ベンゼン−1,3−ジオール(化合物1)をイオン交換水中に懸濁し、得られた懸濁液にフェノールと40wt%のホルムアルデヒド水溶液を室温で加えた。これらの添加量は、ヒドラゾン化合物:フェノール:40wt%ホルムアルデヒド水溶液=1g:0.5g:0.5mlとした。この混合物に更にNaOHを添加して、全体を攪拌し、110℃で8時間還流を行った。NaOHの添加量は、ヒドラゾン化合物:NaOH=32g:1gとした。こうして得られた固体物質を濾取し、イオン交換水で数回洗浄後、イオン交換水の中でそのpHを7に調整した。その後、濾過、洗浄後、60℃で2〜3時間乾燥をすることにより分子量1,000〜500,000のポリマー27.5gを得た。
ii)このポリマーを10g/lの塩化ルテニウム水溶液100mlに懸濁させ、2時間攪拌後、濾過により固体物質を得た。この固体物質を110℃で乾燥した。この乾燥固体をN−メチル−2−ピロリドンに溶解し、この溶液に活性炭を、乾燥固体と活性炭の重量比が1:9になるように添加した。これを2時間混合した後、濾過によりN−メチル−2−ピロリドンを除去し、固体物質を乾燥した。
この乾燥固体を反応器に充填し450℃で2時間水素還元雰囲気下で熱処理することによりペレット触媒(60/40メッシュ)を得た。

実施例2〜10
モノマーとして
2−{1−[(2,4−ジニトロフェニル)ヒドラゾノ]エチル}ベンゼン−1−オール(化合物2)、
4−{1−[(2,4−ジニトロフェニル)ヒドラゾノ]エチル}ベンゼン−1−オール(化合物3)、
3−{1−[(2,4−ジニトロフェニル)ヒドラゾノ]エチル}ベンゼン−1,4−ジオール(化合物4)、
4−{1−[(2,4−ジニトロフェニル)ヒドラゾノ]メチル}ベンゼン−1,3−ジオール(化合物5)、
4−{1−[(4−ニトロフェニル)ヒドラゾノ]エチル}ベンゼン−1,3−ジオール(化合物6)、
4−{1−[(2−ニトロフェニル)ヒドラゾノ]エチル}ベンゼン−1,3−ジオール(化合物7)、
4−{1−[(2,4−ジクロロフェニル)ヒドラゾノ]エチル}ベンゼン−1,3−ジオール(化合物8)、
4−{1−[(フェニル)ヒドラゾノ]エチル}ベンゼン−1,3−ジオール(化合物9)、
4−{1−[(2−ピリジノ)ヒドラゾノ]エチル}ベンゼン−1,3−ジオール(化合物10)、
を用いた以外、実施例1と同様の操作を行い、触媒を得た。
実施例11
i)モノマーとして4−{1−[(2,4−ジニトロフェニル)ヒドラゾノ]エチル}ベンゼン−1,3−ジオール(化合物1)をイオン交換水中に懸濁し、得られた懸濁液にフェノールと40wt%のホルムアルデヒド水溶液を室温で加えた。これらの添加量は、ヒドラゾン化合物:フェノール:40wt%ホルムアルデヒド水溶液=1g:0.5g:0.5mlとした。この混合物に更にNaOHを添加して、全体を攪拌し、110℃で8時間還流を行った。NaOHの添加量は、ヒドラゾン化合物:NaOH=32g:1gとした。こうして得られた固体物質を濾取し、イオン交換水で数回洗浄後、イオン交換水の中でそのpHを7に調整した。その後、濾過、洗浄後、60℃で2〜3時間乾燥をすることにより分子量1,000〜500,000のポリマー27.5gを得た。
ii)このポリマーを10g/lの塩化ルテニウム水溶液100mlに懸濁させ、2時間攪拌後、濾過により固体物質を得た。この固体物質を110℃で乾燥した。この乾燥固体に活性炭を、乾燥固体と活性炭の重量比が1:9になるように添加した。これを2時間混合した後、濾過によりN−メチル−2−ピロリドンを除去し、固体物質を乾燥した。
この乾燥固体を反応器に充填し450℃で2時間水素還元雰囲気下で熱処理することによりペレット触媒(60/40メッシュ)を得た。

実施例12〜20
モノマーとして
2−{1−[(2,4−ジニトロフェニル)ヒドラゾノ]エチル}ベンゼン−1−オール(化合物2)、
4−{1−[(2,4−ジニトロフェニル)ヒドラゾノ]エチル}ベンゼン−1−オール(化合物3)、
3−{1−[(2,4−ジニトロフェニル)ヒドラゾノ]エチル}ベンゼン−1,4−ジオール(化合物4)、
4−{1−[(2,4−ジニトロフェニル)ヒドラゾノ]メチル}ベンゼン−1,3−ジオール(化合物5)、
4−{1−[(4−ニトロフェニル)ヒドラゾノ]エチル}ベンゼン−1,3−ジオール(化合物6)、
4−{1−[(2−ニトロフェニル)ヒドラゾノ]エチル}ベンゼン−1,3−ジオール(化合物7)、
4−{1−[(2,4−ジクロロフェニル)ヒドラゾノ]エチル}ベンゼン−1,3−ジオール(化合物8)、
4−{1−[(フェニル)ヒドラゾノ]エチル}ベンゼン−1,3−ジオール(化合物9)、
4−{1−[(2−ピリジノ)ヒドラゾノ]エチル}ベンゼン−1,3−ジオール(化合物10)、
を用いた以外、実施例11と同様の操作を行い、触媒を得た。
実施例21
i)モノマーとして4−{1−[(2,4−ジニトロフェニル)ヒドラゾノ]エチル}ベンゼン−1,3−ジオール(化合物1)をアセトンに溶解し、得られた溶液に塩化ルテニウム水溶液を添加した。この添加量は、ヒドラゾン化合物:塩化ルテニウム=1モル:1モルとした。2時間攪拌後、固体物質を濾取した。
ii)この固体物質をイオン交換水中に懸濁させた。この懸濁液にフェノールと40wt%のホルムアルデヒド水溶液を室温で加えた。これらの添加量は、ヒドラゾン化合物:フェノール:40wt%ホルムアルデヒド水溶液=1g:0.5g:0.5mlとした。この混合物に更にNaOHを添加して、全体を攪拌し、さらに活性炭を、ヒドラゾン化合物と活性炭の重量比が1:9になるように添加し、110℃で8時間還流を行った。NaOHの添加量は、ヒドラゾン化合物:NaOH=32g:1gとした。こうして得られた固体物質を濾取し、イオン交換水で数回洗浄後、イオン交換水の中でそのpHを7に調整した。その後、濾過、洗浄後、60℃で2〜3時間乾燥をすることにより分子量1,000〜500,000のポリマーを得た。
これを反応器に充填し450℃で2時間水素還元雰囲気下で熱処理することによりペレット触媒(60/40メッシュ)を得た。

実施例22〜30
モノマーとして
2−{1−[(2,4−ジニトロフェニル)ヒドラゾノ]エチル}ベンゼン−1−オール(化合物2)、
4−{1−[(2,4−ジニトロフェニル)ヒドラゾノ]エチル}ベンゼン−1−オール(化合物3)、
3−{1−[(2,4−ジニトロフェニル)ヒドラゾノ]エチル}ベンゼン−1,4−ジオール(化合物4)、
4−{1−[(2,4−ジニトロフェニル)ヒドラゾノ]メチル}ベンゼン−1,3−ジオール(化合物5)、
4−{1−[(4−ニトロフェニル)ヒドラゾノ]エチル}ベンゼン−1,3−ジオール(化合物6)、
4−{1−[(2−ニトロフェニル)ヒドラゾノ]エチル}ベンゼン−1,3−ジオール(化合物7)、
4−{1−[(2,4−ジクロロフェニル)ヒドラゾノ]エチル}ベンゼン−1,3−ジオール(化合物8)、
4−{1−[(フェニル)ヒドラゾノ]エチル}ベンゼン−1,3−ジオール(化合物9)、
4−{1−[(2−ピリジノ)ヒドラゾノ]エチル}ベンゼン−1,3−ジオール(化合物10)、
を用いた以外、実施例21と同様の操作を行い、触媒を得た。
実施例31
実施例21の工程i)において、モノマーとして4−{1−[(2,4−ジニトロフェニル)ヒドラゾノ]エチル}ベンゼン−1,3−ジオール(化合物1)を、アセトンに溶解することなく、ルテニウム換算で10g/Lの塩化ルテニウム水溶液に懸濁させた。これらの添加量は、ヒドラゾン化合物:塩化ルテニウム=1モル:1モルとした。2時間攪拌後、この混合物から固体物質を濾取し、110℃で乾燥させた。
以降は、実施例21の工程ii)と同様の操作を行い、触媒を得た。
比較例1
活性炭100gを10g/l(ルテニウムとして)の塩化ルテニウム水溶液100mlに8時間浸漬後、水溶液から取り出し、110℃、空気下で乾燥した。こうして塩化ルテニウムを担持した活性炭を反応管に充填し、450℃で2時間水素還元雰囲気下で熱処理することにより触媒を得た。
性能評価試験
a)アンモニア分解活性の測定試験
実施例および比較例で得られた各触媒のアンモニア分解活性を、図1に示す試験装置を用いて下記の試験条件で測定した。図1中,(1)はアンモニア分解用の反応器、(2)は反応器(1)に設けられた触媒充填層、(3)は反応器(1)のヒータ、(4)(5)は触媒充填層の上端および下端に配された熱電対、(6)は反応器(1)の頂部に供給されるアンモニア(+ヘリウム)の流量計、(7)は反応器(1)の下端から出るガス中の残存アンモニアを捕捉するトラップ、(8)(9)はアンモニア分解生成ガスの流量計およびガスクロマトクラフィである。
試験条件
反応温度(℃) 300℃
圧力 常圧
入ロアンモニア濃度(%) 100%
空間速度(m3/h/m3-触媒) 5000
測定結果は表1および表2に示す通りである。


Figure 2010194517
Figure 2010194517
実施例と比較例を比較すると、実施例ではルテニウム担持量は比較例に比べ遙かに少ないにも拘わらず、アンモニア分解率は実施例の方がはるかに高いことがわかる。担持された遷移金属の粒径は実施例では全て1nm以下であるのに対して比較例では7.8nmと大きく、実施例ではルテニウム粒子の表面積が高いため、アンモニア分解率が高くなったと考えられる。
以上の結果より、本発明が有効であることが確認された
b)耐久性試験
実施例および比較例で得られた触媒を上記アンモニア分解活性の測定試験と同様の操作および条件(ただし反応温度は500℃とした)で1000時間使用した。
これらの触媒の使用初期および1000時間使用後のアンモニア分解率を測定した。ただし反応温度は300℃とした。
測定結果は表3に示す通りである。
Figure 2010194517
表3からわかるように、実施例の触媒は長期使用後も殆ど劣化していない。これは反応中、ルテニウムの凝縮が抑制されているためである。
(1) 反応器
(2) 触媒充填層
(3) ヒータ
(4)(5) 熱電対
(6) 流量計
(7) トラップ
(8) 流量計
(9)ガスクロマトクラフィ

Claims (3)

  1. 一般式[I]
    Figure 2010194517
    (式中、Rは水素原子または、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜10の炭化水素基、RおよびRは、同一または異なり、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、アシル基、エステル基、カルボキシル基、ホルミル基、ニトリル基、スルホン基、アリール基、または炭素数1〜15の直鎖状ないしは分枝状アルキル基である。同アルキル基ないしはアリール基はハロゲン化されていても良く、また互いに結合して該フェニル環と共に縮合環を形成していてもよい。XおよびYは、同一または異なり、水素原子または水酸基である。ZはCHまたはNを意味する。RおよびRは、同一または異なり、水素原子、水酸基、エーテル基、アミノ基、アリール基、または炭素数1〜15の直鎖状ないしは分枝状アルキル基である。xは1と2の間の実数、yは1と3の間の実数、nは2と120の間の実数である。)
    で表される分子量1,000〜500,000のポリマーに遷移金属が配位されかつ活性炭が添加されてなる錯体を還元雰囲気下で温度360〜900℃で熱処理してなるアンモニア分解触媒。
  2. 遷移金属が粒径1nm以下の微粒子の形態をなす請求項1記載のアンモニア分解触媒。
  3. 遷移金属がルテニウムである請求項1または2記載のアンモニア分解触媒。
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