JP2010194261A - X線撮影装置及びx線画像処理方法 - Google Patents

X線撮影装置及びx線画像処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】骨画像から軟部組織画像へ、或いは軟部組織画像から骨画像へ連続的に変化する画像を表示可能なX線撮影装置を提供する。
【解決手段】被検体を撮影可能な撮影部と、高電圧撮影画像と低電圧撮影画像を収集するデータ収集部と、収集した高電圧撮影画像と低電圧撮影画像を所定の係数で減算処理し、それぞれ異なる組織を観察するための第1、第2の画像を生成する演算部と、高電圧撮影画像及び低電圧撮影画像のいずれか一方を基本画像として設定する設定部と、第1、第2の画像を解析してそれぞれ画素値ヒストグラムを生成し、ヒストグラムの幅と位置が基本画像の各組織のヒストグラムと一致するように調整するヒストグラム調整部と、基本画像とヒストグラム調整された画像を所定の比率で合成する画像合成部を具備する。
【選択図】図2

Description

本発明は、X線撮影装置に係り、X線管に高電圧を与えて撮影した高電圧撮影画像と低電圧を与えて撮影した低電圧撮影画像とを処理して診断に適した画像情報を得るX線撮影装置及びX線画像処理方法に関する。
従来、医用画像診断装置として、X線撮影装置やX線CT装置などが普及しており、コンピュータ技術の利用により各種の医用画像データを生成することができるようなっている。
またX線撮影装置においては、X線デュアルエナジー撮影と呼ばれる撮影方法も知られている。X線デュアルエナジー撮影は、X線管に高電圧を与えて撮影した高電圧撮影画像(高電圧画像)と、低電圧を与えて撮影した低電圧撮影画像(低電圧画像)とをそれぞれ収集し、高電圧画像と低電圧画像を所定の係数で減算処理することにより差分画像を生成するものである。
X線デュアルエナジー撮影によれば、上記係数を或る値に設定すると差分画像から骨部が消去された軟部組織画像が得られ、別の係数に設定すると骨部だけが残った骨画像を得ることができる。したがって、これら高電圧画像、低電圧画像、軟部組織画像、骨画像を観察することで注目部位の診断に適した画像を得ることができる。
特許文献1には、X線デュアルエナジー撮影方法の一例が記載されている。この例では、高電圧画像と低電圧画像を所定の係数で重み付け減算処理する処理手段を備えている。
ところで、従来のX線撮影装置によれば、通常は1画像の読影で済むのに対し、X線デュアルエナジー撮影では、高電圧画像、低電圧画像、軟部組織画像及び骨画像といった異なる情報を持つ4つの独立した画像を読影するため、診断に多くの労力と時間を費やしていた。
また高電圧画像あるいは低電圧画像際では観察できない部分がある場合、軟部組織画像や骨画像の読影により補うことになるが、表示画像の切り替えにより視線が移動するため、観察対象がどの部分であったか分からなくなるという不具合があった。
特開2007−236766号公報
従来のX線デュアルエナジー撮影方法では、高電圧画像、低電圧画像、軟部組織画像及び骨画像を読影するため、診断に多くの労力と時間を費やしていた。また高電圧画像や低電圧画像から軟部組織画像や骨画像に切り替えて読影する場合、表示画像の切り替えにより視線が移動するため、観察対象がどの部分であったか分からなくなるという不具合があった。
本発明は、このような事情に鑑み、注目領域から視線を動かさずに、骨画像から軟部組織画像へ、或いは軟部組織画像から骨画像へ連続的に変化する画像を表示可能なX線撮影装置及びX線画像処理方法を提供することを目的とする。
請求項1記載の本発明のX線撮影装置は、X線管及び前記X線管と対向配置したX線検出器を含み、被検体を撮影可能な撮影部と、前記X線管の管電圧が第1の電圧のときに撮影した高電圧撮影画像と前記第1の電圧よりも低い第2の電圧のときに撮影した低電圧撮影画像を収集するデータ収集部と、前記データ収集部で収集された高電圧撮影画像と低電圧撮影画像を所定の係数で減算処理し、それぞれ異なる組織を観察するための第1、第2の画像を生成する演算部と、前記高電圧撮影画像及び前記低電圧撮影画像のいずれか一方を基本画像として設定する設定部と、前記第1、第2の画像を解析してそれぞれ画素値ヒストグラムを生成し、ヒストグラムの幅と位置が前記基本画像の前記各組織のヒストグラムと一致するように前記係数を用いて調整するヒストグラム調整部と、前記基本画像と前記ヒストグラム調整された第1、第2の画像を所定の比率で合成する画像合成部と、前記画像合成部の出力を表示する表示部と、を具備することを特徴とする。
また請求項7記載の本発明のX線画像処理方法は、X線管の管電圧が第1の電圧のときに被検体を撮影した高電圧撮影画像と、前記第1の電圧よりも低い第2の電圧のときに前記被検体を撮影した低電圧撮影画像を収集し、収集した前記高電圧撮影画像と前記低電圧撮影画像を所定の係数で減算処理し、それぞれ異なる組織を観察するための第1、第2の画像を生成し、前記高電圧撮影画像及び前記低電圧撮影画像のいずれか一方を基本画像として設定し、前記第1、第2の画像を解析してそれぞれ画素値ヒストグラムを生成し、ヒストグラムの幅と位置が前記基本画像の前記各組織のヒストグラムと一致するように前記係数を用いて調整し、前記基本画像と前記ヒストグラム調整された第1、第2の画像を所定の比率で合成して表示部に表示することを特徴とする。
本発明によれば、X線デュアルエナジー撮影検査において、視線を注目領域から動かさずに、骨画像から軟部組織画像へ、或いは逆方向に連続的に変化させながら表示できるので、確実に注目領域に関する診断情報を得ることができる。また視線を移動せずに注目領域の骨部または軟部組織画像をルーペ表示することができる。したがって、読影効率を向上することができる。
本発明の一実施形態におけるX線撮影装置の全体構成図。 同実施形態に係る画像データ処理部を中心にしたブロック図。 同実施形態に係る演算部の動作を説明する説明図。 同実施形態に係るヒストグラムを示す説明図。 同実施形態に係る骨画像の生成過程を示すヒストグラム。 同実施形態に係る軟部組織画像の生成過程を示すヒストグラム。 同実施形態に係る骨画像のヒストグラム幅の調整を示す説明図。 同実施形態に係る軟部組織画像のヒストグラム幅の調整を示す説明図。 同実施形態に係る画像合成部の動作を説明する説明図。 同実施形態に係る画像合成部の別の動作を説明する説明図。 画像合成部の変形例の動作を説明する説明図。 本発明の第2の実施形態に係る画像データ処理部を中心にしたブロック図。 第2の実施形態に係る画像データ処理部の動作を説明する説明図。 本発明の第3の実施形態に係る画像データ処理部を中心にしたブロック図。 第3の実施形態に係る画像データ処理部の動作を説明する説明図。
以下、この発明の一実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明のX線撮影装置の全体構成を示すブロック図である。図1において、X線撮影装置10は、X線撮影部11とコンピュータシステム20から成る。X線撮影部11は、X線管12とX線絞り器13を含むX線照射部と、被検体Pを透過したX線を2次元的に検出し、検出結果に基づいてX線投影データを生成するX線検出器(FPD)14を備えている。X線管12とX線検出器14は、撮影部を構成する。
X線管12は、X線を発生する真空管であり、陰極(フィラメント)より放出された電子を高電圧により加速してタングステン陽極に衝突させX線を発生する。X線絞り器13は、撮影対象部位のみにX線を照射し、被検体Pに対する被曝線量の低減と、画質向上を目的として設けている。平面検出器14は、X線絞り器13によって形成された開口を通過し被検体Pの関心領域を透過したX線によるX線像を検出する。
X線検出器14は、被検体Pが載置される撮影台15に設けている。X線検出器14は、被検体の関心領域を透過したX線を電荷に変換して蓄積するものであり、X線を検出する微小な検出素子を列方向及びライン方向に2次元的に配列して構成している。
各々の検出素子は、X線を感知し入射X線量に応じて電荷を生成する光電膜と、この光電膜に発生した電荷を蓄積する電荷蓄積コンデンサと、電荷蓄積コンデンサに蓄積された電荷を所定のタイミングで読み出すTFT(薄膜トランジスタ)を備えている。尚、X線像の検出方式には、X線を直接電荷に変換する方式のほかに、X線を一旦光に変換したのち電荷に変換する方式がある。
X線検出器14から読み出された電荷は電圧に変換され、さらにA/D変換器によりデジタル信号に変換されて出力される。X線検出器14からのデジタル信号は、データ収集部16を介して読み出され、コンピュータシステム20のバスライン21にデジタル投影データを伝送する。尚、X線管12には高電圧発生部17が接続されており、高電圧発生部17からX線管12に対して管電圧、管電流が供給される。
コンピュータシステム20は、バスライン21に接続されたシステム制御部22、操作部23、表示部24、画像データ処理部25、データ記憶部26を備えている。システム制御部22は、CPU、ROM等を有し、X線撮影装置10の各ユニットを統括的に制御する。
操作部23は、医師等のユーザが各種コマンドの入力等を行なうもので、操作コンソール、キーボード、トラックボール、ジョイスティック、マウス、マウスホイール等の入力デバイスや、表示パネルあるいは各種スイッチ等を備えたインタラクティブなインターフェースである。
また操作部23は、被検体情報の入力、X線絞り器13の制御信号の入力を行う。また撮影台15の位置や、X線管12の管電圧や管電流を含むX線照射条件の設定等を行なう。また表示部24は、画像データ等の表示を行う。
画像データ処理部25は、データ収集部16からのX線投影データに基づいて診断用の画像データを生成する。またデータ記憶部26は、生成された画像データを記憶する。画像データ処理部25における画像データの処理や、データ記憶部26に対する画像データの記憶や画像データの読み出しは、システム制御部22の制御のもとに行われる。
また、システム制御部22には、高電圧発生部17を制御する高電圧制御部27と、X線絞り器13を制御する絞り制御部28、及び撮影台15の位置を制御する制御部(図示せず)を有し、これら高電圧制御部27と、絞り制御部28等をシステム制御部22によって制御する。
高電圧発生部17は、X線管12の陰極から発生した熱電子を加速するために、陽極と陰極の間に印加する電圧を発生させるものであり、高電圧制御部27は、操作部23から入力されたX線照射条件に基いて、高電圧発生部17の管電流/管電圧、照射時間、照射繰り返し周期等を制御する。またX線デュアルエナジー撮影を行う場合には、X線管12の管電圧を第1の電圧(高電圧)と、第1の電圧よりも低い第2の電圧(低電圧)に切り替えて撮影を行う。
次に、図2を参照して本発明の特徴部である画像データ処理部25について説明する。図2は、本発明のX線撮影装置10を、画像データ処理部25を中心に示したブロック図である。
画像データ処理部25は、演算部31と、ヒストグラム調整部32と、画像合成部33と、画像処理部34を有する。演算部31は、バスライン21に接続されており、X線撮影部11によってX線デュアルエナジー撮影モードで撮影した高電圧撮影画像(以下、高電圧画像という)と、低電圧撮影画像(以下、低電圧画像という)が入力される。尚、デュアルエナジー撮影以外の通常モードで撮影したX線投影データは、点線ライン35を介して画像処理部34に入力される。
演算部31、ヒストグラム調整部32、画像合成部33は直列的に接続されており、画像処理部34の出力は表示インターフェース(I/F)36を介して表示部24に供給され、表示I/F36は、操作部23に接続されている。
演算部31では、高電圧画像と低電圧画像を所定の係数で減算処理を行い、それぞれ異なる組織(例えば骨部と軟部組織)を観察するための第1の画像及び第2の画像を生成する。以下の説明では、減算処理による第1の画像として骨画像を生成し、第2の画像とて軟部組織画像を生成する例を説明する。
ヒストグラム調整部32は、被検体の骨部と軟部組織の画像を解析して画素値ヒストグラムを生成し、ヒストグラム幅の調整、ヒストグラム位置の調整を行う(詳細は後述)。また画像合成部33は、高電圧画像又は低電圧画像のいずれか一方を基本画像とし、この基本画像とヒストグラム調整した骨画像又は軟部組織画像とを合成する。さらに、画像処理部34は、合成した画像に、周波数強調、ガンマ処理等の画像処理を行い、表示部24に出力する。
次に画像データ処理部25の動作を図3〜図10を参照して説明する。X線デュアルエナジー撮影では、X線管に高電圧及び低電圧を供給して同じ部位を撮影し、高電圧画像Ihと低電圧画像Ilを取得することができる。管電圧、X線量、線質フィルタなどの撮影条件は、予め登録された条件から選択する。また、高電圧画像Ihと低電圧画像Ilの2画像のずれを最小にするため、鼓動の同じ位相で曝射する心電同期等、既存の技術を用いることもある。
そして、これら高電圧画像Ihと低電圧画像Ilを所定の係数で減算処理することで差分画像を得ることができ、係数を変えることにより軟部組織画像Istと骨画像Ibを得ることができる。
図3は演算部31の動作を説明する図であり、Ihは高電圧画像を示し、Ilは低電圧画像を示している。図3(a)で示すように、低電圧画像Ilに或る係数Wbを掛け、高電圧画像Ihから減算することで、骨だけが残った骨画像Ib(=Ih−Il・Wb)を得ることができる。また図3(b)で示すように、低電圧画像Ilに別の係数Wstを掛け、高電圧画像Ihから減算することで、骨が消去された軟部組織画像Ist(=Ih−Il・Wst)を得ることができる。以下、差分画像を得るための係数を差分係数Wb,Wstと呼ぶ。
差分係数Wb,Wstは撮影部位、管電圧、体厚等に応じて設定し、予め登録しておいた最適値を使用する。差分画像のアーチファクト削減のため、差分計算の前に2画像のずれ補正を行っておくと良い。
ところで、高圧画像Ihと低圧画像Ilを差分係数Wb,Wstを用いて減算処理し、骨画像Ib及び軟部組織画像Istを生成する場合、各画像の骨部或いは軟部組織の画素値の分布が異なるため、高圧画像Ih又は低圧画像Ilと骨画像Ib及び軟部組織画像Istを単純に合成すると濃度が変わったりして正確な合成画像が得られない。
図4〜図6は、骨画像Ib及び軟部組織画像Istの生成過程について説明した図である。
図4(a)は、高電圧をX線管12に与えて骨部だけを撮影したと仮定した時の骨部a1と直接線c1のヒストグラムを示している。横軸は画素値であり、縦軸は頻度を表している。尚、直接線c1は被検体Pを透過することなくX線管12からX線検出器14に直接照射されたX線画像を示しており、図3で示す被検体の外側に白く表示された画像のヒストグラムである。尚、図4(a)において骨部のヒストグラムa1の幅をBhとし、骨部a1と直接線c1との間の幅をDBhとし、直接線c1の画素値をDhで表わす。
図4(b)は、高電圧をX線管12に与えて軟部組織だけを撮影したと仮定した時の軟部組織b1と直接線c1のヒストグラムを示している。このとき軟部組織のヒストグラムb1の幅をSThとし、軟部組織b1と直接線c1との間の幅をDSThとし、直接線c1の画素値をDhで表わす。
また図4(c)は、低電圧をX線管12に与えて骨部だけを撮影したと仮定した時の骨部a2と直接線c1のヒストグラムを示している。このときの骨部のヒストグラムa2の幅をBlとし、骨部a2と直接線c2との間の幅をDBlとし、直接線c2の画素値をDlで表わす。
図4(d)は、低電圧をX線管12に与えて軟部組織だけを撮影したと仮定した時の軟部組織のヒストグラムb2を示している。このとき軟部組織のヒストグラムb2の幅をSTlとし、軟部組織b2と直接線c2との間の幅をDSTlとし、直接線c2の画素値をDlで表わす。
一方、演算部31では、高圧画像Ihと低圧画像Ilを差分係数Wbを用いて減算処理し骨画像Ibを生成する。図5(a),(b)は、骨部a1、軟部組織b1、直接線c1のヒストグラムを示し、図5(c),(d)は、差分係数Wbを乗じたときの骨部a3、軟部組織b3、及び直接線c3のヒストグラムを示している。係数Wbを乗じることで、骨部a3、軟部組織b3、直接線c3のヒストグラムの位置及びヒストグラムの幅もそれぞれ変わる。
このときの骨部a3のヒストグラムの幅をBl・Wbとし、骨部a3と直接線c3の間の幅をDBl・Wbとし、直接線c3の画素値をDl・Wbで表わす。また軟部組織b3のヒストグラムの幅をSTl・Wbとし、軟部組織b3と直接線c3の間の幅をDSTl・Wbとし、直接線c3の画素値をDl・Wbで表わす。
骨画像Ibの生成は、図5(e)で示すように(a)と(c)のヒストグラムを減算処理することで求められる。減算により生成された骨部a01と直接線c01の位置は入れ替わる。また骨画像Ibのヒストグラムa01の幅は、Bl・Wb−Bhで表わされ、ヒストグラムa01と直接線c01の間の幅は、DBl・Wb−DBhで表わされ、直接線c01の画素値は、Dh−Dl・Wbで表わされる。
また骨画像Ibの生成は、軟部組織を消すことでもあり、図5(f)で示すように(b)と(d)のヒストグラムを減算処理することになる。このときの係数Wbは、軟部組織を消すため、
STh=STl・Wb …(1)
DSTh=DSTl・Wb …(2)
の関係が成り立つような値に設定され、残った直接線c01の画素値は、Dh−Dl・Wbとなる。
さらに演算部31は、高圧画像Ihと低圧画像Ilを差分係数Wstを用いて減算処理し軟部組織画像Istを生成する。図6(a),(b)は、骨部a1と軟部組織b1のヒストグラムを示し、図6(c),(d)は、差分係数Wstを乗じたときの骨部a4、軟部組織b4、及び直接線c4のヒストグラムを示している。係数Wstを乗じることで、骨部a4、軟部組織b4、直接線c4のヒストグラムの位置及びヒストグラムの幅もそれぞれ変わる。
このときの骨部a4のヒストグラムの幅をBl・Wstとし、骨部a4と直接線c4の間の幅をDBl・Wstとし、直接線c4の画素値をDl・Wstで表わす。また軟部組織b4のヒストグラムの幅をSTl・Wstとし、軟部組織b4と直接線c4の間の幅をDSTl・Wstとし、直接線c4の画素値をDl・Wstで表わす。
軟部組織画像Istの生成は、図6(e)で示すように(b)と(d)のヒストグラムを減算処理することで求められる。減算により生成された軟部組織b01と直接線c02のヒストグラムが得られる。また軟部組織b01の幅はSTh−STl・Wstで表わされ、ヒストグラムb01と直接線c02の間の幅は、DSTh−Stl・Wstで表わされ、直接線c02の画素値はDh−Dl・Wstで表わされる。
また軟部組織画像Istの生成は、骨部を消すことでもあり、図6(f)で示すように(a)と(c)のヒストグラムを減算処理することになる。このときの係数Wstは骨部を消すため、
Bh=Bl・Wst …(3)
DBh=DBl・Wst …(4)
の関係が成り立つような値に設定され、残った直接線c02の画素値は、Dh−Dl・Wstとなる。
図5(e)、図6(e)から分かるように、骨画像Ibと軟部組織画像Istのヒストグラムは、図4の高電圧画像Ih又は低電圧画像Ilのヒストグラムに比べて幅と位置が異なっている。
そこで次段のヒストグラム調整部32は、骨画像Ib及び軟部組織画像Istを基本画像(高電圧画像Ih又は低電圧画像Il)に合成する際に、骨画像Ib及び軟部組織画像Istのヒストグラムの幅と位置が基本画像の骨部と軟部組織のヒストグラムと一致するように調整する。
図7は、ヒストグラム調整部32による骨画像Ibのヒストグラム幅の調整過程を示す説明図であり、図8は、軟部組織画像Istのヒストグラム幅の調整過程を示す説明図である。
即ち、図5(e)の骨画像Ibのヒストグラムa01の幅は、Bl・Wb−Bhであるから、これに(3)式を代入すると、
Bl(Wb−Wst)=Bh(Wb−Wst)/Wst …(5)
が得られる。
また図5(e)の骨部a01と直接線C01の間の幅はDBl・Wb−DBhであるから、これに(4)式を代入すると、
DBl(Wb−Wst)=DBh(Wb−Wst)/Wst …(6)
が得られる。
したがって、図5(e)の骨部のヒストグラム画像Ibに、−Wst/(Wb−Wst)を乗じることで、図7(a)で示すように、図4(a)と同じヒストグラム幅を有するヒストグラムに変換することができる。
また、図5(e)の骨部のヒストグラム画像Ibに、−1/(Wb−Wst)を乗じることで、図7(b)で示すように、図4(c)と同じヒストグラム幅を有するヒストグラムに変換することができる。
一方、図6(e)の軟部組織画像Istのヒストグラムb01の幅は、STh−STl・Wstであるから、これに(1)式を代入すると、
STl(Wb−Wst)=STh(Wb−Wst)/Wb …(7)
が得られる。
また図6(e)の軟部組織のヒストグラムb01と直接線c02の間の幅は、DSTh−DSTl・Wstであるから、これに(2)式を代入すると、
DSTl(Wb−Wst)=DSTh(Wb−Wst)/Wb …(8)
が得られる。
したがって、図6(e)の軟部組織画像Istに、Wb/(Wb−Wst)を乗じることで、図8(a)で示すように、図4(b)と同じヒストグラム幅を有するヒストグラムに変換することができる。
また図6(e)の軟部組織画像Istに、1/(Wb−Wst)を乗じることで、図8(b)で示すように、図4(d)と同じヒストグラム幅を有するヒストグラムに変換することができる。こうしてヒストグラ調整部32は、骨画像Ibと軟部組織画像Istのヒストグラム幅の調整を行う。
さらに、ヒストグラ調整部32は、ヒストグラム幅を調整した合成用の骨画像Ib、軟部組織画像Istのヒストグラム位置の調整を行う。ヒストグラム位置の調整は、骨部及び軟部組織のヒストグラム位置が図4の(a),(b),(c),(d)に合うよう調整する。
即ちヒストグラ調整部32は、ヒストグラムのピーク検出など、既存の技術を用いて、高圧画像Ih、低圧画像Il及びヒストグラム幅が調整された後の直接線の画素値を求める。また高圧画像Ih及び低圧画像Ilの各直接線の画素値と、ヒストグラム幅が調整された後の直接線c1,c2の画素値との差分を求める。
そして、差分に相当する分だけ骨画像Ib、軟部組織画像Istのヒストグラムの位置をシフトする。
つまり、図7(a)のヒストグラムの位置を、高圧画像Ihの直接線の画素値と直接線c1の画素値との差分だけシフトする。このシフトした画像を高圧時の骨画像Ib−hとする。同様に、図8(a)のヒストグラムの位置を、高圧画像Ihの直接線の画素値と直接線c1の画素値との差分だけシフトする。このシフトした画像を高圧時の軟部組織画像Ist−hとする。
また図7(b)のヒストグラムの位置を、低圧画像Ilの直接線の画素値と直接線c1の画素値との差分だけシフトする。このシフトした画像を低圧時の骨画像Ib−lとする。さらに図8(b)のヒストグラムの位置を、低圧画像Ilの直接線の画素値と直接線c2の画素値との差分だけシフトする。このシフトした画像を低圧時の軟部組織画像Ist−lとする。
ヒストグラム位置の調整により、骨画像Ib−hのヒストグラムは、図4(a)のヒストグラム位置と実質的に同じになり、軟部組織画像Ist−hのヒストグラムは、図4(b)のヒストグラム位置と実質的に同じになる。また骨画像Ib−lのヒストグラムは、図4(c)のヒストグラム位置と実質的に同じになり、軟部組織画像Ist−lのヒストグラムは、図4(d)のヒストグラム位置と実質的に同じになる。
したがって、合成用の骨画像及び軟部組織画像のヒストグラムの幅と位置が、基本画像(高圧画像又は低圧画像)の骨部及び軟部組織のヒストグラムと一致するように調整することができる。
こうして、ヒストグラムの位置を調整したあと、次の画像合成部33では、高電圧画像Ih又は低電圧画像Ilと、ヒストグラム調整した骨画像(Ib−h,Ib−l)と軟部組織画像(Ist−h,Ist−l)を合成処理する。ヒストグラム調整したことにより違和感なく合成することができる。
図9は、合成処理の動作を説明する図である。図9において、ステップS1は高電圧画像Ihと低電圧画像Ilの減算処理を行って軟部組織画像Ist(=Ih−Il・Wst)を得るステップである。ステップS2は、高電圧画像Ihと低電圧画像Ilの減算処理を行って骨画像Ib(=Ih−Il・Wb)を得るステップである。
ステップS3は、差分係数Wst,Wbを用いて軟部組織画像Istのヒストグラムの幅と位置を高電圧画像Ihの軟部組織のヒストグラムに合わせるステップである。またステップS4は、差分係数Wst,Wbを用いて骨画像Ibのヒストグラムの幅と位置を高電圧画像Ihの骨部のヒストグラムに合わせるステップである。
次のステップS5は、高電圧画像Ihと軟部組織画像Ist−hを所定の比率で合成(加算)するとともに、高電圧画像Ihと骨画像Ib−hを所定の比率で合成(加算)するステップである。
このステップS5では、表示部24上に画像変更のためのスライドバー40を表示し、マウスなどで操作する。例えば、ステップS6で示すスライドバー40が中央の場合、高電圧画像Ihが100%のデータを次の画像処理部34に出力する。スライドバー40が図の左端にあるときは、軟部組織画像Ist−hが100%のデータを画像処理部34に出力する。スライドバー40が図の右端にあるときは骨画像Ib−hが100%のデータを画像処理部34に出力する。
またスライドバー40がセンターと端部(左または右)の中間位置にあるときは、その位置に応じた重み係数で高電圧画像Ihと軟部組織画像Ist−h又は骨画像Ib−hを加算する。例えば重み係数を0から1の範囲に設定し、スライドバー40が図9の位置あるときは、a:bの比率で軟部組織画像Ist−hと高電圧画像Ihとを加算する。こうして高電圧画像Ihを中心に、軟部組織画像IST−h及び画像Ib−hに連続的に変化する画像を出力することができる。
図10は、合成処理の別の動作を説明する図である。図10において、ステップS11は、高電圧画像Ihと低電圧画像Ilの減算処理を行って軟部組織画像Ist(=Ih−Il・Wst)を得るステップである。ステップS12は、高電圧画像Ihと低電圧画像Ilの減算処理を行って骨画像Ib(=Ih−Wb・Il)を得るステップである。
ステップS13は、差分係数Wst,Wbを用いて軟部組織画像Istのヒストグラムの幅と位置を低電圧画像Ilの軟部組織のヒストグラムに合わせるステップである。またステップS14は、差分係数Wst,Wbを用いて骨画像Ibのヒストグラムの幅と位置を低電圧画像Ibの骨部のヒストグラムに合わせるステップである。
次のステップS15は、低電圧画像Ilと軟部組織画像Ist−lを所定の比率で合成(加算)するとともに、低電圧画像Ilと骨画像Ib−lを所定の比率で合成(加算)するステップである。
例えば、ステップS16で示すスライドバー40が中央の場合、低電圧画像Ilが100%のデータを次の画像処理部34に出力する。スライドバー40が図の左端にあるときは、軟部組織画像Ist−lが100%のデータを画像処理部34に出力する。スライドバー40が図の右端にあるときは骨画像Ib−lが100%のデータを画像処理部34に出力する。
またスライドバー40がセンターと端部(左または右)の中間位置にあるときは、その位置に応じた重み係数で低電圧画像Ilと軟部組織画像Ist−l又は骨画像Ib−lを加算する。こうして低電圧画像Ilを中心に、軟部組織画像Ist−l及び骨画像Ib−hに連続的に変化する画像を出力することができる。
中心画像、即ち基本画像を高電圧画像Ihとするか、低電圧画像Ilとするかは、撮影部位等に応じてシステム制御部22によって自動的に設定される。或いは操作部23の操作によって操作者が設定することができる。例えば、胸部撮影なら通常の撮影に近い高電圧画像Ihを基本画像とする。システム制御部22又は操作部23は、基本画像を設定する設定部としての機能を有する。
こうして、スライドバー40が中央にあるときを画像表示の初期状態とし、ここで第1段階の読影を行う。表示された画像は従来の画像に近いので、第1段階での所要時間、読影精度は従来と同等になる。異常がない場合は、この段階で読影完了となり診断効率は従来と変わらない。
また異常が疑われるが、骨に隠れて診断しづらいとか、逆に骨に異常が疑われる等の場合、スライドバー40を操作し、第2段階の読影を行う。この操作では、視線を注目領域から動かさずに、骨または軟部組織を徐々に消せるので、注目領域に関する付加的な診断情報を確実に得ることができる。第2段階の読影により、少しの追加時間で診断精度が大きく向上することができる。
次の画像処理部34は、画像合成部33で合成した画像に、周波数強調、ガンマ処理、ウインド処理などの画像処理を行う。また操作部23は、操作コンソール、キーボード、マウスなどで画像選択や、表示、処理変更、転送指示などを行う。これらの指示は、表示I/F36により、画像合成部33、画像処理部34にインプットしたり、表示画像上に反映される。
次に本発明の画像データ処理部25の変形例について図11を参照して説明する。図11は、スライドバー40の位置に応じて表示ウインドを変更する例を示している。図11において、ステップS1〜S5は図9と同じであるが、ウインドレベルWLとウインド幅WWをスライドバー40の位置に応じて変更する点に特徴がある。
即ち、スライドバー40が両端及び中央にあるときの各画像(図11では、Ist−h,Ih,Ib−hの画像)に適するウインド設定を事前に登録しておくか、或いはヒストグラム解析など既知の技術を用いて自動的に決定する。
スライドバー40が両端と中央との中間位置にあるときのウインド設定は、3点のウインド設定を補間して求めることができる。補間は図11のような直線補間でもスプライン補間のような曲線補間でも良い。
これにより、どの状態でも最適な表示画像処理がかけられ、画像の診断能がさらに向上する。尚、スライドバー40の位置に応じて変更するのは、表示ウインド(Wl,WW)に限らずエッジ強調、ガンマカーブ等他の表示パラメータでも良い。また図11では、図9の変形例を例示したが、図10のステップS11〜S15以降において、ウインドレベルWLとウインド幅WWを設定するようにしてもよいことは言うまでもない。
次に本発明のX線撮影装置の第2の実施形態について説明する。図12は、X線撮影装置の第2の実施形態の構成を示すブロック図である。図12では、差分係数増減部37を有する点に特徴がある。
即ち、差分係数増減部37は、例えば操作部23に設けたマウスホイールの回転により現在の差分係数を増減し、微調整できるようにしたものである。差分係数の増減について図13を参照して説明する。
図13において、ステップS1〜S6は、図9と同じであるが、本実施形態では、例えば図13のようにスライドバー40が左半分にある場合、差分係数Wstを増減し、スライドバー40が右半分にある場合、差分係数Wbを増減する。差分係数Wst,Wbを増減した場合、演算部31、ヒストグラム調整部32での演算及び処理は再度やり直すことになる。
差分係数の増減の操作は、操作部23のマウスホイール以外に、例えばマウスの前後ドラッグなどで行うことができる。これにより、同じ画面を見ながら簡便な操作で、より正確に骨部や軟部組織を消去できるので、さらに診断効率を向上させることができる。例えば被検体の体厚が変わると骨部や軟部組織の消え方が変化するため、撮影する部位によって差分係数Wst,Wbを増減すれば、観察に適した表示を行うことができる。
尚、差分係数の増減効果をはっきりさせるために、スライドバー40が左右両端にある場合に限り差分係数を増減できるようにしても良い。
次に本発明のX線撮影装置の第3の実施形態について説明する。図14は、X線撮影装置の第3の実施形態の構成を示すブロック図である。図14では、画像合成部33に代えて拡大表示機能を有する画像合成部38を設けた点に特徴がある。
即ち、第3の実施形態では、高電圧画像Ih又は低電圧画像Ilを表示しているときに、関心領域をクリックすることで、クリックした部分の周辺領域の軟部組織画像或いは骨画像を切り出し、高電圧画像Ih又は低電圧画像Ilの上にルーペを使用しているかのように所定の倍率で拡大(又は等倍)表示するものである。
例えば図15に示すように、表示部24に基本画像41(例えば高電圧画像Ih)を表示しているときに、マウス操作によりカーソル42を関心領域に移動しクリックすると、高電圧画像Ihの上に軟部組織画像43(Ist−h)の関心領域が所定の倍率で重ね合わされ、ルーペを使用しているかのように拡大表示される。又は骨画像Ib−hを重ね合わせて表示してもよい。
基本画像として高電圧画像Ih又は低電圧画像Ilのどちらを表示するかは、撮影部位などにより予め決めておく。例えば、胸部撮影なら図15のように通常の撮影に近い高電圧画像Ihを表示する。また拡大表示する画像として軟部組織画像Ist−hを表示するか、骨画像Ib−hを表示するかは、読影者が操作部23を操作することにより選択可能である。尚、基本画像41として低電圧画像Ilを表示している場合、ルーペ表示するのは軟部組織画像ISt−l或いは骨画像Ib−lとなる。
第3の実施形態によれば、異常が疑われるが骨に隠れて診断しづらいとか、逆に骨に異常が疑われるなどの場合、関心領域をクリックすると、その周辺領域の軟部組織画像、或いは骨画像が切り出され、基本画像(高電圧画像Ih又は低電圧画像Il画像)の上に拡大(又は等倍)表示される。したがって、関心領域をより正確に読影することができる。また、カーソル42をクリックしたままマウスを移動させると、カーソル42の位置に対応して切り出す領域と重ね合せる位置がともに移動する。
したがって、高電圧画像Ih又は低電圧画像Ilを表示している第1段階では、従来の画像に近いので、第1段階の所要時間、読影精度は従来の撮影と同等になる。異常がない場合、読影完了となり診断効率は従来と変わらない。また異常が疑われるが骨に隠れて診断しづらい場合や、逆に骨に異常が疑われるなどの場合は、関心領域をクリックすることで、その周辺領域の軟部組織画像又は骨画像が拡大表示され、ここで第2段階の読影を行う。
第2段階の読影では、視線を移動せずに注目領域の骨部または軟部組織を消せるので、確実に注目領域に関する付加的な診断情報を得ることができる。また第2段階の読影により、少しの追加時間で診断精度が大きく向上する。
以上述べたように本発明によれば、X線デュアルエナジー撮影検査において、従来の一般撮影検査と同等の時間、精度で第1段階の読影ができる。また視線を注目領域から動かさずに、骨部または軟部組織画像を徐々に消せるので、骨画像から軟部組織画像へ、或いは軟部組織画像から骨画像へ連続的に変化する画像を表示することができる。したがって、確実に注目領域に関する診断情報を得ることができる。また視線を移動せずに注目領域の骨部または軟部組織画像をルーペ表示することができる。これらより、読影効率を向上することができる。
尚、以上の説明に限定されることなく、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
10…X線撮影装置
11…X線撮影部
12…X線管
13…X線絞り器
14…X線検出器
15…撮影台
16…データ収集部
17…高電圧発生部
20…コンピュータシステム
21…バスライン
22…システム制御部
23…操作部
24…表示部
25…画像データ処理部
26…データ記憶部
27…高電圧制御部
28…絞り制御部
31…演算部
32…ヒストグラム調整部
33…画像合成部
34…画像処理部
36…表示インターフェース(I/F)
37…差分係数増減部
38…画像合成部

Claims (10)

  1. X線管及び前記X線管と対向配置したX線検出器を含み、被検体を撮影可能な撮影部と、
    前記X線管の管電圧が第1の電圧のときに撮影した高電圧撮影画像と前記第1の電圧よりも低い第2の電圧のときに撮影した低電圧撮影画像を収集するデータ収集部と、
    前記データ収集部で収集された高電圧撮影画像と低電圧撮影画像を所定の係数で減算処理し、それぞれ異なる組織を観察するための第1、第2の画像を生成する演算部と、
    前記高電圧撮影画像及び前記低電圧撮影画像のいずれか一方を基本画像として設定する設定部と、
    前記第1、第2の画像を解析してそれぞれ画素値ヒストグラムを生成し、ヒストグラムの幅と位置が前記基本画像の前記各組織のヒストグラムと一致するように前記係数を用いて調整するヒストグラム調整部と、
    前記基本画像と前記ヒストグラム調整された第1、第2の画像を所定の比率で合成する画像合成部と、
    前記画像合成部の出力を表示する表示部と、を具備するX線撮影装置。
  2. 前記第1の画像は骨画像であり、前記第2の画像は軟部組織画像であることを特徴とする請求項1記載のX線撮影装置。
  3. 前記画像合成部での合成比率を連続的に可変する操作部を有し、
    前記基本画像を中心にして前記第1の画像または前記第2の画像へと連続的に変化する合成画像を表示することを特徴とする請求項1記載のX線撮影装置。
  4. 前記画像合成部の出力画像の表示パラメータを前記操作部の操作位置に応じて変更する画像処理部を備えたことを特徴とする請求項3記載のX線撮影装置。
  5. 前記演算部における前記係数を増減する係数増減部を備え、増減した係数で前記減算処理及び前記ヒストグラム調整を行うことを特徴とする請求項1記載のX線撮影装置。
  6. さらに前記基本画像の関心領域を指定する操作部を有し、
    前記画像合成部は、前記ヒストグラム調整された第1、第2の画像のいずれか一方から前記関心領域を抽出して前記基本画像上に所定の倍率で重ね合わせることを特徴とする請求項1記載のX線撮影装置。
  7. X線管の管電圧が第1の電圧のときに被検体を撮影した高電圧撮影画像と、前記第1の電圧よりも低い第2の電圧のときに前記被検体を撮影した低電圧撮影画像を収集し、
    収集した前記高電圧撮影画像と前記低電圧撮影画像を所定の係数で減算処理し、それぞれ異なる組織を観察するための第1、第2の画像を生成し、
    前記高電圧撮影画像及び前記低電圧撮影画像のいずれか一方を基本画像として設定し、
    前記第1、第2の画像を解析してそれぞれ画素値ヒストグラムを生成し、ヒストグラムの幅と位置が前記基本画像の前記各組織のヒストグラムと一致するように前記係数を用いて調整し、
    前記基本画像と前記ヒストグラム調整された第1、第2の画像を所定の比率で合成して表示部に表示するX線画像処理方法。
  8. 前記第1の画像は骨画像であり、前記第2の画像は軟部組織画像であり、
    前記合成比率を連続的に可変することにより、前記基本画像を中心にして前記骨画像または前記軟部組織画像へと連続的に変化する合成画像を前記表示部に表示することを特徴とする請求項7記載のX線画像処理方法。
  9. 前記演算部における前記係数を増減し、増減した係数で前記減算処理及び前記ヒストグラム調整を行うことを特徴とする請求項7記載のX線画像処理方法。
  10. 前記基本画像の関心領域を指定し、
    前記ヒストグラム調整された第1、第2の画像のいずれか一方から前記関心領域を抽出して前記基本画像上に所定の倍率で重ね合わせて前記表示部に表示することを特徴とする請求項7記載のX線画像処理方法。
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