JP2010193676A - 異常検出システム - Google Patents

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Abstract

【課題】看過される異常を低減することができるカレントセンサの異常検出システムを提供すること。
【解決手段】異常検出システム1は、消費電力が変動する第1の電力負荷61及び消費電力が可変の第2の電力負荷62に電力を伝搬する電力ケーブル30Mと、電力ケーブル30Mに設けられたカレントトランス11を有するカレントセンサ10と、所定の期間にカレントセンサ10で検出された値と相関関係を有する第1の比較対象値及び第2の比較対象値の差が第1の所定の値未満のときに両比較対象値差が第1の所定の値より大きい第2の所定の値変動すべき電流を第2の電力負荷62に供給してカレントセンサ10の異常の有無を検出する制御装置50を備える。制御装置50は、第1の比較対象値と第2の比較対象値との差という相対的な値で異常の有無を検出することとなり、検出値がゼロ付近にならない異常がカレントセンサに発生しても異常を検出することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は異常検出システムに関し、特にカレントトランスを有するセンサの異常の有無を検出する異常検出システムに関する。
燃料電池やガスエンジン発電機等の自家発電装置を商用電源に連系して電力負荷に電力を供給するシステムがある。自家発電装置を商用電源に連系する場合、商用電源への逆潮流を防ぐために、商用電源側から自家発電装置側に電力が供給されていることを検出する検出器を設置するのが一般的である。そして、逆潮流を確実に防ぐために、検出器自体に異常がないことを確認すべく、検出器で検出された電力の値が所定範囲内にある時間が所定時間になったときに電力負荷が受電する電力を変動させて検出される電力が変動するかにより検出器の異常の有無を確認する技術がある(例えば、特許文献1参照。)。あるいは、自家発電装置の停止中に検出器で検出された電力が電力負荷の消費電力よりも低い場合又はゼロに近い場合に別の負荷に商用電源から電力を供給させて検出器で検出される電力が変動するかにより検出器の異常の有無を確認する技術がある(例えば、特許文献2参照。)。
特開2006−338994号公報(段落0007、図1等) 特開2004−260916号公報(段落0029、図1等)
図1に例示するカレントトランス11を有するカレントセンサ10を、上述の検出器として用いると、検出器の設置及びメンテナンスが簡便になる。カレントセンサ10は、電力ケーブル30を流れる交流電流によって変化する磁場を相互インダクタンスで結合された出力巻線に伝達することによって電流を出力するカレントトランス11が開閉可能なクランプに構成されており、カレントトランス11の出力巻線をケーブル30の上から囲むだけでケーブル30を伝搬する電力又は電流を検出できるからである。しかしながら、上述の各特許文献に記載されている技術は、検出器で検出された絶対的な値が閾値を超えない場合に検出器に異常が発生した可能性があるとして確認措置を施しているため、例えば図1に示す回路図中の検出抵抗21が損傷して検出値が閾値よりも大きくなる異常が発生した場合等、検出器に異常があるにもかかわらず異常を発見できない場合があった。
本発明は上述の課題に鑑み、看過される異常を低減することができるカレントセンサの異常検出システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様に係る異常検出システムは、例えば図1に示すように、消費電力が変動する第1の電力負荷61及び消費電力が可変の第2の電力負荷62に電力を伝搬する電力ケーブル30Mと;電力ケーブル30Mに設けられたカレントトランス11を有するカレントセンサ10と;所定の期間におけるカレントセンサ10で検出された値と相関関係を有する第1の比較対象値及び第2の比較対象値の差が第1の所定の値未満のときに、前記第1の比較対象値と前記第2の比較対象値との差が前記第1の所定の値よりも大きい第2の所定の値変動するべき量の電流を第2の電力負荷62に供給して、カレントセンサ10の異常の有無を検出する制御装置50とを備える。
ここで「所定の期間」は、典型的には、通常ならば遅くとも第1の電力負荷の消費電力に変動が生じることになる期間である。また「第1の所定の値」は、典型的には、通常ならば所定の期間に第1の電力負荷の消費電力に変動があれば変化すると考えられる値である。「第2の所定の値」は、典型的には、第1の所定の値よりも大きい任意の値である。「変動するべき量の電流」とは、典型的には、カレントセンサに異常がなければ検出するであろう電流値である。
このように構成すると、所定の期間におけるカレントセンサで検出された値と相関関係を有する第1の比較対象値及び第2の比較対象値の差が第1の所定の値未満のときに、第1の比較対象値と第2の比較対象値との差が第1の所定の値よりも大きい第2の所定の値変動するべき量の電流を第2の電力負荷に供給してカレントセンサの異常の有無を検出するので、「第1の比較対象値と第2の比較対象値との差」という相対的な値で異常の有無を検出することとなり、検出値がゼロ付近にならないような異常がカレントセンサに発生した場合でも、異常を検出することができる。
また、本発明の第2の態様に係る異常検出システムは、上記本発明の第1の態様に係る異常検出システムにおいて、前記第1の比較対象値が最大値であり;前記第2の比較対象値が最小値である。
このように構成すると、第1の電力負荷の消費電力が変動したときの正常なカレントセンサで検出された値と相関関係を有する第1の比較対象値と第2の比較対象値との差が最も大きくなり、カレントセンサに異常が発生した可能性がある状態で検出された値との区別が容易になる。
また、本発明の第3の態様に係る異常検出システムは、上記本発明の第1の態様に係る異常検出システムにおいて、前記第1の比較対象値が平均値であり;前記第2の比較対象値が前記所定の期間経過時に前記カレントセンサで検出された値である。
このように構成すると、経年劣化等の原因により第1の電力負荷の消費電力の変動幅が変化した場合であっても、カレントセンサに異常が発生した可能性がある状態を検出しやすくなる。
本発明によれば、所定の期間におけるカレントセンサで検出された値と相関関係を有する第1の比較対象値及び第2の比較対象値の差が第1の所定の値未満のときに、第1の比較対象値と第2の比較対象値との差が第1の所定の値よりも大きい第2の所定の値変動するべき量の電流を第2の電力負荷に供給してカレントセンサの異常の有無を検出するので、相対的な値で異常の有無を検出することとなり、検出値がゼロ付近にならないような異常がカレントセンサに発生した場合でも、異常を検出することができる。
本発明の実施の形態に係る異常検出システムの概略構成を示すブロック図である。 カレントセンサの異常の有無の検出のシーケンスを示すフローチャートである。 カレントセンサの増幅回路の変形例を示す回路図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において互いに同一又は相当する部材には同一あるいは類似の符号を付し、重複した説明は省略する。
まず図1を参照して、本発明の実施の形態に係る異常検出システム1を説明する。図1は、異常検出システム1の概略構成を示すブロック図である。異常検出システム1は、商用電源80の電力を電力負荷61、62に伝搬する電力ケーブル30と、商用電源80から電力負荷61、62に供給される電力及び/又は電流を検出するカレントセンサ10と、制御装置50とを備えている。
電力ケーブル30は、商用電源80から領域内に引き込むメインケーブル30Mと、メインケーブル30Mから分かれて第1の電力負荷61に接続される第1ケーブル31と、メインケーブル30Mから分かれて第2の電力負荷62に接続される第2ケーブル32とを含んで構成されている。また、メインケーブル30Mには、自家発電装置としての燃料電池60に接続された燃料電池ケーブル30Fが接続されており、燃料電池60が商用電源80に連系されて構成されている。第1の電力負荷61は、その機器の特性に基づいた固有の条件を充足するように消費電力が時間によって変動するものであり、例えば冷蔵庫や、燃料電池60に付帯して燃料電池システムを構成する補機類等が挙げられる。この例で言えば、冷蔵庫は設定温度になるようにコンプレッサを可変速運転するのに伴い消費電力が変動し、燃料電池システムは運転状態に応じて補機類の消費電力電源が変わるため消費電力が変動する。第2の電力負荷62は、消費電力を任意に変えることができるものであり、例えば電気ヒータ等の内部負荷が挙げられる。燃料電池システムの補機類が第1の電力負荷61と第2の電力負荷62とを兼ねるようにしてもよい。第1の電力負荷61及び第2の電力負荷62は、図では各々1つずつを示しているが、それぞれ複数有していてもよい。カレントセンサ10は、燃料電池ケーブル30Fとの接続部よりも上流側のメインケーブル30Mに設置されている。
カレントセンサ10は、カレントトランス11と、増幅回路20とを有している。カレントセンサ10は、計器用変流器であるカレントトランス11を有し、電力ケーブル30を流れる交流電流によって変化する磁場を相互インダクタンスで結合された出力巻線に伝達することにより、その交流電流を検出抵抗により変換された電圧信号として出力するものである。この出力電圧と、カレントトランス11固有の巻数比及び検出抵抗の値により、電力ケーブル30を流れる交流電力又は交流電流の値を検出することができる。カレントトランス11は、電力ケーブル30を切断して挿入することなく電力ケーブル30の外側から取り付けるように構成されているため、分流器を用いた場合に生じ得るような抵抗による熱損失等が問題になることがない。
カレントトランス11は、入力巻線(1次巻線)として機能する電力ケーブル30を流れる交流電流によって誘導起電力を得る出力巻線(2次巻線)である巻線部12を有している。出力巻線は、両端が開閉可能なクランプになっており、メインケーブル30Mに外側から装着できるように構成されている。出力巻線は、両端がそれぞれ取り出されて取出電線18、19を形成している。取出電線18、19は増幅回路20に接続されている。
増幅回路20は、負配線28及び中立配線29でカレントトランス11と接続されている。負配線28の一端はカレントトランス11の取出電線18に接続されており、他端は入力抵抗22を介して増幅器23のマイナス側に接続されている。中立配線29の一端はカレントトランス11の取出電線19に接続されており、他端はグランドに接地されている。入力抵抗22よりもカレントトランス11側の負配線28と中立配線29とは、検出抵抗21を介して接続されている。増幅器23のプラス側には正配線27の一端が接続されており、正配線27の他端はグランドに接地されている。また、正配線27には、コンデンサ26を介して接地された接地配線26wが接続されている。なお、接地配線26wは設けない場合もある。増幅器23の出力側には、出力配線25が接続されている。出力配線25の先は、制御装置50に接続されている。出力配線25と、入力抵抗22と増幅器23との間の負配線28とは、負帰還抵抗24を介して接続されている。負帰還抵抗24を設けることにより、増幅回路20の動作を安定させることができる。
制御装置50は、増幅回路20から出力電圧信号を入力して演算することにより、メインケーブル30Mを伝搬する電流及び/又は電力を検出することができるように構成されている。検出する電流及び/又は電力の値は実効値でも最大値でもよい。また、制御装置50は、第2の電力負荷62と信号ケーブルで接続されており、第2の電力負荷62の消費電力を変えることができるように構成されている。また、制御装置50には、カレントセンサ10の異常の有無の検出を実行するプログラムが実装されている。このプログラムの内容については後述する。
上述のように構成された異常検出システム1は、カレントセンサ10により、商用電源80から第1の電力負荷61及び第2の電力負荷62に供給される電流及び/又は電力が検出されるが、長時間にわたって検出された値に変動がない場合、商用電源80から第1の電力負荷61及び第2の電力負荷62に供給される電力値(ゼロの場合も含む)が安定しているか、カレントセンサ10に異常が発生して正しく検出できない状態になっていることが考えられる。そこで、制御装置50は、記憶されているプログラムに従って、以下のカレントセンサ10の異常の有無の検出を行う。
図2は、カレントセンサ10の異常の有無の検出のシーケンスを示すフローチャートである。制御装置50は、所定の期間においてカレントセンサ10から出力された電圧信号を入力し演算して検出された値のうち、第1の比較対象値と第2の比較対象値との差(以下「比較対象値差」という。)を算出する(ST1)。本実施の形態では、第1の比較対象値として最大値を採用し、第2の比較対象値として最小値を採用している。「所定の期間」は、通常ならば遅くとも第1の電力負荷61(例えば冷蔵庫)の消費電力に変動が生じていると考えられる期間である。比較対象値差を算出したら、比較対象値差が第1の所定の値未満か否かを判断する(ST2)。「第1の所定の値」は、通常ならば第1の電力負荷61(例えば冷蔵庫)の消費電力に変動があれば変化すると考えられる値である。第1の所定の値未満でなければ再び比較対象値差を算出する工程(ST1)に戻る。
他方、比較対象値差が第1の所定の値未満か否かを判断する工程(ST2)において第1の所定値未満の場合は、制御装置50は第2の電力負荷62(例えばヒータ)の消費電力を、比較対象値差が第2の所定の値となるべき分変動させる(ST3)。「第2の所定の値」は、第1の所定の値よりも大きい任意の値である。比較対象値差が第2の所定の値となるべき分の消費電力を変動させる際、第2の電力負荷62が既に起動中の場合は、その時点の消費電力からさらに第2の所定の値分増加させてもよく、逆に第2の所定の値分減少させてもよい。制御装置50は、第2の電力負荷62(例えばヒータ)の消費電力を第2の所定の値分変動させたら、カレントセンサ10からの出力電圧信号を入力し演算して検出された値がこれに伴い第2の所定の値に相当する値分変動したか否かを判断する(ST4)。検出された値が第2の所定の値に相当する値分変動したときは、制御装置50はカレントセンサ10に異常がないと判断して(ST5)、再び比較対象値差を算出する工程(ST1)に戻る。他方、検出された値が第2の所定の値に相当する値分変動しないときは、制御装置50はカレントセンサ10に異常があると判断して(ST6)、その旨の警報を出す、あるいは燃料電池60から第1の電力負荷61及び第2の電力負荷62への電力の供給を遮断する。このようにすることで、制御不良による逆潮流を防ぐことができる。
ところで、上述のように構成された異常検出システム1は、次に示すいずれの異常をも検出することができる。
第1に、負配線28又は取出電線18と、中立配線29又は取出電線19とが短絡した場合、第2の電力負荷62の消費電力を第2の所定の値分変動させてもカレントセンサ10からの出力電圧は最大値及び最小値共にゼロとなり、比較対象値差がゼロとなって、カレントセンサ10の異常を検出することができる。
第2に、取出電線18、取出電線19、出力配線25、負配線28、中立配線29のいずれかが断線した場合、第2の電力負荷62の消費電力を第2の所定の値分変動させてもカレントセンサ10からの出力電圧は最大値及び最小値共にゼロとなり、比較対象値差がゼロとなって、カレントセンサ10の異常を検出することができる。
第3に、検出抵抗21が破損して電流が流れなくなった場合(この場合検出抵抗21は無限大となる)、カレントセンサ10からの出力電圧を入力した制御装置50で演算されて検出された値は、多少の振れはあるものの略最大値となるため、最小値及び最大値共に略同一の値を示すこととなり、比較対象値差が第1の所定の値未満の値となって、カレントセンサ10の異常を検出することができる。
従来のように、検出器で検出された電力がゼロに近い場合等に検出器の異常を疑う構成では、前段落に例示した第1(配線の短絡)又は第2(配線の断線)の場合はゼロの値を検出するので検出器の異常を検出することができるが、第3の場合(検出抵抗の破損)は検出される値がゼロに近い値にならないために検出器に異常が発生していても異常を検出することができない。これに対し、本実施の形態に係る異常検出システム1では、比較対象値差という相対的な値で異常の有無を検出するので、前記第3の場合(検出抵抗の破損)のように検出される値がゼロ付近にならないような異常がカレントセンサ10に発生した場合でも異常を検出することができるという、従来技術では得られなかった効果を得ることができる。
以上の説明では、カレントセンサ10の増幅回路20が図1に示すように反転増幅回路であるとしたが、以下に示す回路であってもよい。
図3は、カレントセンサ10の増幅回路の変形例を示す回路図であり、(a)は第1の変形例、(b)は第2の変形例を示している。図3(a)に示す第1の変形例に係る増幅回路120は非反転増幅回路となっており、増幅回路20(図1参照)との異なる点は、取出電線18に、他端が入力抵抗22を介して増幅器23のプラス側に接続されている正配線127の一端が接続されている点、一端が増幅器23のマイナス側に接続され、途中で負帰還抵抗24を介して出力配線25と接続されている負配線128の他端がグランドに接地されている点である。図3(b)に示す第2の変形例に係る増幅回路220は差動増幅回路となっており、増幅回路20(図1参照)との異なる点は、取出電線19に接続されるのが、中立配線29(図1参照)に代えて、他端が入力抵抗22Rを介して増幅器23のプラス側に接続されている正配線227の一端が接続されている点、入力抵抗22よりもカレントトランス11側の負配線28と、入力抵抗22Rよりもカレントトランス11側の正配線227とが、検出抵抗21を介して接続されている点である。増幅回路120又は増幅回路220を採用した場合であっても、比較対象値差という相対的な値で異常の有無を検出することにより、カレントセンサ10の、配線の短絡(第1の場合)、配線の断線(第2の場合)、検出抵抗の破損(第3の場合)のいずれの異常をも検出することができる。
以上の説明では、第1の比較対象値が最大値、第2の比較対象値が最小値であるとしたが、第1の比較対象値が所定の期間における平均値、第2の比較対象値が所定の期間経過時にカレントセンサ10からの出力電圧を入力した制御装置50で演算されて検出された値であることとしてもよい。この場合、平均値は、典型的には相加平均であり、平均の取り方は移動平均とするのが好ましく、あるいは指数化平均であってもよい。また、所定の期間経過時にカレントセンサ10からの出力電圧を入力した制御装置50で演算されて検出された値は、例えば比較対象値差を算出する直前に検出された値が挙げられる。このように、第1の比較対象値及び第2の比較対象値が、比較対象値差が正常時と異常時とで区別することができる値であれば、所定の期間における最大値及び最小値以外の値が採用されることとしてもよい。
以上の説明では、正配線27あるいは中立配線29がグランドに接地されていることとしたが、ゼロ以外の安定的な電位の部分と接触している構成としてもよい。従来のように、検出器で検出された値がゼロに近い場合等に検出器の異常を疑う構成では、ゼロ以外の安定的な電位の部分に接触する構成とすると、検出器で検出される値がゼロに近い値とならずに接触部分の安定的な電位に近いと値となるため、検出器に異常が発生していても異常を検出することができなかったが、本実施の形態に係る異常検出システム1(変形例を含む)では、比較対象値差という相対的な値で異常の有無を検出するので、ゼロ以外の安定的な電位の部分と接触している構成としてもカレントセンサ10に発生した異常を検出することができるという、従来技術では得られなかった効果を得ることができる。
以上の説明では、第1の所定の値は、通常ならば第1の電力負荷61の消費電力に変動があれば変化すると考えられる値であるとしたが、例えば異常検出システム1をユニットとして構築するような場合は、工場等であらかじめ設定された値としてもよい。この場合、第1の所定の値は、第1の電力負荷61として様々な種類のもの(したがって変動する消費電力も様々である)を想定して広範囲な第1の電力負荷61に対応できるように設定されるところ、想定される第1の電力負荷61の消費電力の変動が生じたときに検出できる値未満、かつ、仮にノイズ等により検出値が振れてもカレントセンサ10の異常の有無を区別可能な値(ノイズ等の振れによって検出される値を超える値)とするのが好ましい。設定された第1の所定の値が、実際は、第1の電力負荷61の消費電力の変動が生じたときに検出される値以上であった場合は、カレントセンサ10が正常であってもカレントセンサ10の異常の可能性が検出される場合があり得るが、図2に示すカレントセンサ10の異常の有無の検出のシーケンスが実行されることによって実際の異常の有無が検出される。しかしながら、図2に示すシーケンスの頻繁な実行を抑制する観点から、第1の所定の値は第1の電力負荷61の消費電力の変動が生じたときに検出される値未満であるのが好ましい。また、ノイズ等による検出値の振れは、メインケーブル30Mを伝搬する電力(電流)が大きくなるほど大きくなると考えられることから、予定されるメインケーブル30Mを伝搬する電力(電流)の値に応じて第1の所定の値を設定することが好ましい。例えば、第1の所定の値を、予定されるメインケーブル30Mを伝搬する電力が5000W以下の場合は10Wの一定値としつつ、5000W以上の場合は予定されるメインケーブル30Mを伝搬する電力の0.2%としてもよい。第1の所定の値を一定値とする場合(例えば5000W以下)と比例値とする場合(例えば5000W以上)との境界は、適宜決定してもよい。以上のような、第1の所定の値が工場等であらかじめ設定される場合に、異常検出システム1が設置された現場において、第1の電力負荷61の消費電力の変動に適合させるため、第1の所定の値を変更できるように構成されていてもよい。
1 異常検出システム
10 カレントセンサ
11 カレントトランス
30M メインケーブル
50 制御装置
61 第1の電力負荷
62 第2の電力負荷

Claims (3)

  1. 消費電力が変動する第1の電力負荷及び消費電力が可変の第2の電力負荷に電力を伝搬する電力ケーブルと;
    前記電力ケーブルに設けられたカレントトランスを有するカレントセンサと;
    所定の期間における前記カレントセンサで検出された値と相関関係を有する第1の比較対象値及び第2の比較対象値の差が第1の所定の値未満のときに、前記第1の比較対象値と前記第2の比較対象値との差が前記第1の所定の値よりも大きい第2の所定の値変動するべき量の電流を前記第2の電力負荷に供給して、前記カレントセンサの異常の有無を検出する制御装置とを備える;
    異常検出システム。
  2. 前記第1の比較対象値が最大値であり;
    前記第2の比較対象値が最小値である;
    請求項1に記載の異常検出システム。
  3. 前記第1の比較対象値が平均値であり;
    前記第2の比較対象値が前記所定の期間経過時に前記カレントセンサで検出された値である;
    請求項1に記載の異常検出システム。

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