JP2010192671A - トランジスタ及びトランジスタ制御システム - Google Patents

トランジスタ及びトランジスタ制御システム Download PDF

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Abstract

【課題】温度変化に伴うチャネル抵抗の変化が小さいトランジスタを実現できるようにする。
【解決手段】トランジスタは、トランジスタ本体100と、トランジスタ本体に応力を印加する応力印加部200とを備えている。トランジスタ本体100は、形成基板101と、形成基板101の上に順次積層された第1の半導体層105及び第1の半導体層105と比べてバンドギャップが大きい第2の半導体層107とを有している。応力印加部200は、第2の半導体層107に印加される引っ張り応力が温度の上昇に従って大きくなるように、トランジスタ本体100に応力を印加する。
【選択図】図4

Description

本発明は、トランジスタ及びトランジスタ制御システムに関し、特に窒化物半導体を用いたパワートランジスタ及びその制御システム等に関する。
窒化ガリウム(GaN)等の窒化物半導体はシリコン(Si)及び砒化ガリウム(GaAs)等と比べ、バンドギャップ、絶縁破壊電界及び電子の飽和ドリフト速度が大きい。また、窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)と窒化ガリウム(GaN)とのヘテロ構造においては、自発分極及びピエゾ分極によりヘテロ界面に2次元電子ガス(2DEG)層が生じ、不純物のドープを行うことなく1×1013cm-2以上のシートキャリア濃度が得られる。高濃度の2DEG層をキャリアとして用いることにより、高電子移動度トランジスタ(HEMT)を実現することができる。窒化物半導体を用いたHEMTは、低オン抵抗且つ高耐圧という特性を有するため、電源回路等に用いるパワートランジスタとして優れた特性を示すと期待されている(例えば、非特許文献1を参照。)。
S. Arulkumaran, 他, "Enhancement of breakdown voltage by AlN buffer layer thickness in AlGaN/GaN high-electron-mobility transistors on 4 in. diameter silicon", APPLIED PHYSICS LETTERS, 2005年, 86巻, P.123503
しかしながら、従来のHEMTは、温度が上昇するに従い、シート抵抗が著しく増大するという問題を有している。HEMTに大電流を流すと、HEMTが発熱し温度が上昇する。これにより、シート抵抗が増大する。シート抵抗が増大すると、HEMTがさらに発熱し、シート抵抗がさらに増大する。従って、温度上昇に伴いシート抵抗が増大する特性は大電流を流すパワートランジスタにおいて致命的である。
一方、本願発明者らは、温度の上昇に従ってHEMTのシートキャリア濃度を上昇させる方法を見出した。
本発明は、本願発明者らが見出した温度の上昇に従ってHEMTのシートキャリア濃度を上昇させる方法を用い、温度変化によるシート抵抗の変動が小さいトランジスタを実現できるようにすることを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明はトランジスタを、トランジスタ本体に温度に応じた応力を印加する応力印加部を備えた構成とする。
具体的に、本発明に係るトランジスタは、形成基板並びに形成基板の上に順次積層された第1の半導体層及び第1の半導体層よりもバンドギャップが大きい第2の半導体層を有するトランジスタ本体と、第2の半導体層に印加される引っ張り応力が温度の上昇に従って大きくなるように、トランジスタ本体に応力を印加する応力印加部とを備えていることを特徴とする。
本発明のトランジスタは、トランジスタ本体に応力を印加する応力印加部を備えている。このため、第2の半導体層に印加される引っ張り応力は、温度の上昇に従って大きくなる。第2の半導体層に印加される引っ張り応力が大きくなることにより、第2の半導体層中に生じるピエゾ分極が大きくなる。従って、温度の上昇に伴うキャリア濃度の低下を補償し、シート抵抗をほぼ一定に保つことができる。その結果、温度変化によるシート抵抗の変動が小さいトランジスタを実現できる。
本発明のトランジスタにおいて、応力印加部は、バイメタルからなる保持基板であり、トランジスタ本体は、保持基板の上に固定されている構成とすればよい。この場合において、バイメタルは、銅とアルミニウムとにより形成すればよい。
また、応力印加部は、圧電バイモルフからなる保持基板と、温度に応じて保持基板本体に電圧を印加する電圧印加回路とを有し、トランジスタ本体は、保持基板の上に固定されている構成としてもよい。
この場合において、応力印加部は、トランジスタ本体の温度を検出する温度検出部を有し、電圧印加回路は、温度検出部が検出した温度に応じて保持基板に電圧を印加する構成としてもよい。
本発明のトランジスタにおいて、保持基板の反りの方向は、第1の半導体層と第2の半導体層の界面に生じるキャリア濃度を大きくする方向とすればよい。
本発明のトランジスタにおいて、保持基板の反りの方向は、チャネル抵抗の温度による変化を補償する方向とすればよい。
本発明のトランジスタにおいて、保持基板の反りの方向は、上面側が凸型となる方向であればよい。この場合において、トランジスタ本体は、形成基板を下にして保持基板の上に固定すればよい。
本発明のトランジスタにおいて、保持基板の反りの方向は、上面側が凹型となる方向であってもよい。この場合において、トランジスタ本体が、第2の半導体層の上に形成された絶縁膜を有し、絶縁膜を下にして保持基板の上に固定されている構成とすればよい。
本発明のトランジスタにおいて、応力印加部は、トランジスタ本体が載置された保持基板と、トランジスタ本体を挟むように保持基板の上に固定された応力印加基板と、応力印加基板とトランジスタ本体との間に設けられ、温度に応じて伸縮する押圧支柱とを有している構成としてもよい。
この場合において、押圧支柱は、形成基板と比べて熱膨張係数が大きい材料とすればよい。また、押圧支柱は圧電材料からなる押圧支柱本体と、温度に応じて押圧支柱に電圧を印加する電圧印加回路とを有している構成としてもよい。
本発明のトランジスタにおいて、応力印加部は、第2の半導体層の上に形成され、形成基板と比べて熱膨張係数が大きい応力印加膜としてもよい。
本発明のトランジスタにおいて、応力印加部は、形成基板における第1の半導体層と反対側の面の上に形成され、形成基板と比べて熱膨張係数が小さい応力印加膜としてもよい。
本発明のトランジスタにおいて、応力印加部によりトランジスタ本体に印加される応力の最大値は、形成基板の曲率半径を250m未満とすることがない値であることが好ましい。
本発明に係るトランジスタ制御システムは、形成基板並びに形成基板の上に順次積層された第1の半導体層及び第1の半導体層よりもバンドギャップが大きい第2の半導体層を有するトランジスタ本体と、トランジスタ本体の温度を検出する温度検出部と、温度検出部の出力に応じた強さの引っ張り応力を第2の半導体層に印加する応力印加部とを備えていることを特徴とする。
本発明に係るトランジスタ及びその制御システムによれば、温度変化によるシート抵抗の変動が小さいトランジスタを実現できる。
まず、本発明の基本的な原理について説明する。図1は、GaN層とAlGaN層とを積層して形成したHEMTの移動度μ及びシートキャリア濃度Nsと温度との関係を測定した結果を示している。図1に示すように、移動度μ及びシートキャリア濃度Nsは共に温度が上昇するに従い減少している。また、図2にはチャネルのシート抵抗Rshと温度との関係を示している。図2に示すようにシート抵抗Rshは、温度の上昇に伴い上昇する。例えば、温度が125℃の場合には、シート抵抗Rshは室温の場合の2倍以上となる。
チャネルのシート抵抗Rshは、移動度μ及びシートキャリア濃度Nsの逆数に反比例し、シート抵抗Rshと、移動度μ及びシートキャリア濃度Nsとの間には、Rsh∝1/(Nsμ)という関係が成り立つ。従って、温度上昇によるシート抵抗の上昇を抑えるためには、移動度μ及びシートキャリア濃度Nsの温度上昇による低下を補償してやればよい。
HEMTのシートキャリア濃度Nsは、自発分極により生じる成分とピエゾ分極による成分との和である。図3に示すように、GaN層の上にAlGaN層を積層した場合、AlGaN層にはGaN層との格子定数の違いから生じる引張応力が加わる。この引張応力によりAlGaN層中にはピエゾ分極PPEが生じる。AlGaN層中には自らの自発分極PSPと、ピエゾ分極PPEとの和である分極が生じる。これによりAlGaN層におけるAlGaN層とGaN層との界面に正の分極電荷+σが生じる。一方、GaN層におけるAlGaN層とGaN層との界面には正の分極電荷+σを中性化するだけの電子−σが引き寄せられ、2次元電子ガスが形成される。このため、AlGaN層に印加される引っ張り応力を大きくすることができれば、AlGaN層中に生じるピエゾ分極PPEを大きくすることができる。ピエゾ分極PPEを大きくすることにより、シートキャリア濃度Nsが上昇する。
以上のことから、温度の上昇に従ってAlGaN層に印加する引っ張り応力を次第に大きくすれば、温度の上昇に伴うシートキャリア濃度Nsの低下を補償し、2DEG層のシート抵抗Rshの増大を押さえることができると考えられる。そこで、本願発明者らは、温度の上昇に対応してトランジスタ本体に応力を印加する応力印加部を設けることにより、温度変化によるチャネル抵抗の増大を抑制したトランジスタが実現した。以下に、実施形態を用いてさらに詳細に説明する。
(一実施形態)
本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。図4は本実施形態に係るトランジスタの断面構成を示している。図4に示すように、窒化物半導体を用いたHEMTであるトランジスタ本体100が、応力印加部である保持基板200の上に、はんだ202により固定されている。
トランジスタ本体100は、形成基板101の上に形成されている。形成基板101は、Si基板、SiC基板、サファイア基板又はGaN基板等とすればよい。形成基板101の上には、窒化アルミニウム(AlN)からなる低温バッファ層103が形成されている。低温バッファ層103の上には半導体層が形成されている。半導体層は、アンドープのGaNからなる第1の半導体層105と、第1の半導体層105の上に形成されたアンドープのAlGaNからなる第2の半導体層107とを有している。第2の半導体層107の上には、ソース電極111、ゲート電極115及びドレイン電極113が形成されている。ソース電極111及びドレイン電極113は、例えばチタン(Ti)とアルミニウム(Al)とが積層されたオーミック電極である。ゲート電極115は、例えば白金(Pt)と金(Au)とが積層されたショットキー電極である。
保持基板200は、厚さが1200μmの銅からなる低膨張率層201Aと、厚さが1000μmのAlからなる高膨張率層201Bとが積層されたバイメタルからなる。銅からなる低膨張率層201Aの熱膨張率は17.0×10-6/℃であり、Alからなる高膨張率層201Bの熱膨張率は23.5×10-6/℃である。このため、低膨張率層201Aと高膨張率層201Bとの熱膨張率の差により、図5に示すように温度が上昇すると保持基板200には反りが生じ、反りの大きさを示す曲率半径Rは温度の上昇に従い次第に小さくなる。温度の上昇に伴い保持基板200の曲率半径Rが小さくなると、保持基板200の上に固定されたトランジスタ本体100の曲率半径Rも小さくなる。保持基板200は、高膨張率層201Bである上面側が凸型となるように反る。トランジスタ本体100を半導体層側を上にして固定すると、半導体層の上面側が凸型となるように反りが生じる。このため、AlGaNからなる第2の半導体層107に印加される引っ張り応力の大きさは、温度の上昇に従って次第に大きくなる。その結果、第1の半導体層105と第2の半導体層107との界面に生じた2DEG層のシートキャリア濃度Nsを温度の上昇に従って大きくすることが可能となり、温度変化に伴うシート抵抗Rshの上昇を低減することができる。
図6は、バイメタルからなる保持基板200の上にトランジスタ本体100が固定された本実施形態のトランジスタと、銅からなる保持基板の上にトランジスタ本体が固定された従来のトランジスタとのシート抵抗の温度依存性を示している。図6に示すように従来のトランジスタは、温度の上昇に伴い、シート抵抗は急激に上昇している。しかし、本実施形態のトランジスタは、温度が上昇してもシート抵抗はほとんど上昇していない。この結果は、第2の半導体層107に印加される引っ張り応力を、温度の上昇に従って大きくすることにより、温度の上昇に伴うシートキャリア濃度の低下を補償できたことを示している。このように、応力印加部であるバイメタルからなる保持基板200の上にトランジスタ本体100を固定することにより、温度変化によるシート抵抗の変動が小さいトランジスタを実現できた。
保持基板200の曲率半径の変化量は、必要とするトランジスタの特性に基づいて決定すればよい。但し、保持基板200の曲率半径が小さくなり過ぎると、トランジスタ本体100に印加される応力が所定の値を超え、トランジスタ本体100が破壊されるおそれがある。本実施形態のトランジスタ本体100の場合、形成基板101の曲率半径が250m未満となるとトランジスタ本体100が破損した。従って、保持基板200の曲率半径は250m以上とすることが好ましい。
本実施形態において、保持基板200は高膨張率層201Bを上側としている。このため、形成基板101を下側として、保持基板200の上にトランジスタ本体100を固定した。しかし、図7に示すように形成基板101を上側にして固定してもよい。この場合には、第2の半導体層107の上に絶縁膜109を形成し、絶縁膜109を下側にして固定すればよい。また、保持基板200は低膨張率層201Aが上側となるようにし、温度の上昇により上面側が凹型に反るようにすればよい。
低膨張率層201Aに銅を用い、高膨張率層201BにAlを用いた例を示したが、これに限らず熱膨張率が異なる2種類の材料を組み合わせて用いることができる。材料の選択により、最小の曲率半径及び曲率半径の温度による変化率等を調整することができる。これにより、トランジスタ本体100の特性に応じて最適な保持基板200を実現できる。また、必ずしも2種類の材料を貼り合わせる必要ななく、3種類以上の材料を貼り合わせて保持基板200を形成してもよい。
また、SiCにAlを分散させた材料を用い、Alの濃度を変えた2枚の板を貼り合わせることによりシート抵抗の温度変化を補償してもよい。
本実施形態は、応力印加部として温度により曲率半径が変化するバイメタルからなる保持基板200を用いた。しかし、応力印加部は温度に応じて第2の半導体層107に引っ張り応力を加えることができればよく、他の構成とすることも可能である。例えば、図8に示すように、印加する電圧に応じて曲率半径が変化する圧電バイモルフからなる保持基板本体301と、温度に応じた電圧を保持基板本体301に印加する電圧印加回路303とを有する保持基板セット300を応力印加部としてもよい。この場合にも、バイメタルからなる保持基板200を応力印加部とした場合と同様の効果が得られる。
電圧印加回路303は、例えばあらかじめ設定したパターンに従って保持基板本体301に電圧を印加するようにすればよい。また、図9に示すようにトランジスタ本体100の温度を検出する温度検出部305を設け、温度検出部305の出力により電圧印加回路303を制御してもよい。この場合、温度検出部305は必ずしもトランジスタ本体100の温度を実測する必要はなく、周辺の温度を測定することによりトランジスタ100本体の温度を推測する構成としてもよい。また、図10に示すように、トランジスタ本体100は、形成基板101を上側にして固定してもよい。圧電バイモルフは、例えば、Al等の金属にスパッタ法等を用いてチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を堆積したもの等を用いればよい。
また、図11に示すように応力印加部を形成基板101の半導体層が形成された面と反対側の面(裏面)に形成した応力印加膜501としてもよい。この場合には、応力印加膜501として形成基板101よりも熱膨張係数が小さい膜を用いればよい。例えば、形成基板101をSi基板とした場合には、応力印加膜501としてSiO2又は温度依存性を抑制した鉄ニッケル合金等を用いればよい。本構成においては、応力印加膜501を形成基板101の裏面側に形成するため、応力印加膜501が導電性であっても何ら問題がない。図11に示す構成においても、温度が上昇するに従い第2の半導体層107に印加される引っ張り応力が大きくなるため、2DEG層のキャリア濃度が増大し、その結果、トランジスタのチャネル抵抗の温度依存性が抑制される。
形成基板101側からではなく半導体層側から応力を印加する構成としてもよい。この場合には、図12に示すように応力印加膜502を第2の半導体層107の上に形成する構成とすればよい。この場合には、応力印加膜502として形成基板101よりも熱膨張係数が大きい膜を用いればよい。例えば、形成基板101をSi基板とした場合には、応力印加膜502をLiNbO3、LiTaO3又はBaTiO3等を用いればよい。第2の半導体層107側に応力印加膜502を形成する場合には、トランジスタ本体100の通電時に影響を与えないように絶縁性の膜を用いることが好ましい。
応力印加部は図13に示すような構成としてもよい。図13に示すように、応力印加部は、主面に反りを有する保持基板601と、応力印加基板603と、熱により伸縮する押圧支柱605とを有している。応力印加基板603は、保持基板601の上にトランジスタ本体100を挟むように固定されている。応力印加基板603は、保持基板601の上に間隔をおいて固定できればどのような方法により固定してもよい。例えば、保持基板601と応力印加基板603との間に支柱を設け固定すればよい。保持基板601と応力印加基板603との間には、トランジスタ本体100が載置されている。トランジスタ本体100は、応力印加基板603とトランジスタ本体100との間に配置された押圧支柱605により、保持基板601に押しつけられている。押圧支柱605は、熱膨張係数が大きい材料からなり、温度の上昇に従い、トランジスタ本体100を保持基板601に押しつける力は次第に大きくなる。このため、トランジスタ本体100に反りが生じ、曲率半径は温度の上昇に従い小さくなる。従って、温度が上昇するに従い第2の半導体層107に印加される引っ張り応力が大きくなるため、2DEG層のキャリア濃度が増大し、その結果、トランジスタのチャネル抵抗の温度依存性が抑制される。
押圧支柱605に用いる材料の熱膨張係数は、トランジスタ本体に印加する応力に応じて適宜決定すればよい。但し、効率よく応力を印加するためには、保持基板601、応力印加基板603及び形成基板101よりも熱膨張係数が大きい材料であることが好ましい。
押圧支柱605は、ピエゾ効果を有する材料からなる押圧支柱本体と、温度に応じて押圧支柱本体に電圧を印加する電圧印加回路とを組み合わせてもよい。さらに、トランジスタ本体100の温度を検出する温度検出部を設け、検出結果に基づいて電圧印加回路を制御する構成としてもよい。
図13においては、保持基板601が上面側が凸型に反った形状となっている。このようにすれば、第2の半導体層107により効率よく引っ張り応力を印加できる。しかし、保持基板601は必ずしも反りを有している必要はない。また、形成基板101を下側にしてトランジスタ本体100を保持基板601の上に載置する例を示したが、形成基板101を上側にして載置してもよい。この場合には、トランジスタ本体100の中央部を押圧支柱605により押圧する構成とすればよい。トランジスタ本体100は、押圧により反りが生じればよく、はんだ等の接着材により保持基板601に固定されていてもよい。
なお、各実施形態において、HEMTと保持基板を接着する方法としてはんだを例として挙げたが、これに限られない。例えば、HEMTをSi基板上に形成する場合、Si基板側を各実施形態において示した保持基板上に載置した後、加圧しながら水素雰囲気においてアニール処理を施すことにより、HEMTと保持基板とを接着できる。
本実施形態において、第1の半導体層105をGaNとし、第2の半導体層107をAlGaNとしたが、第2の半導体層107のバンドギャップが第1の半導体層105よりも大きければ他の組成の半導体層を用いてもよい。例えば、In、Ga及びAlのうちの少なくとも1つとNとを構成元素に含む任意の組成の窒化物半導体層を用いることができる。また、2元や3元の化合物半導体に限られず、4元以上の化合物半導体としてもよい。また、ヘテロ接合界面を有する半導体層を有するHEMTであれば、電極の構成等は適宜変更してかまわない。
さらに、各実施形態において窒化物半導体を用いたHEMTを例として説明したが、本開示の内容はピエゾ効果により2DEG層が生じる系であれば同様に成り立つことは明らかである。従って、各実施形態において示した構成は、窒化物半導体以外の材料を用いた場合にも適用できる。例えば、第1の半導体層105にZnOを用い、第2の半導体層107にZnMgOを用い、ZnOとZnMgOの界面に生じる2DEG層を利用する半導体装置に適用することが可能である。
本発明に係るトランジスタ及びその制御システムは、温度変化に伴うチャネル抵抗の変化が小さいトランジスタを実現でき、特に窒化物半導体を用いたパワートランジスタ及びその制御システム等として有用である。
HEMTにおける移動度及びキャリア濃度の温度依存性を示すグラフである。 HEMTにおけるシート抵抗の温度依存性を示すグラフである。 HEMTにおける2次元電子ガス層の生成原理を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係るトランジスタを示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るトランジスタの温度上昇時における状態を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るトランジスタにおけるシート抵抗の温度依存性を従来のトランジスタと比較して示すグラフである。 本発明の一実施形態に係るトランジスタの変形例を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るトランジスタの変形例を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るトランジスタの変形例を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るトランジスタの変形例を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るトランジスタの変形例を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るトランジスタの変形例を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るトランジスタの変形例を示す断面図である。
100 トランジスタ本体
101 形成基板
103 低温バッファ層
105 第1の半導体層
107 第2の半導体層
109 絶縁膜
111 ソース電極
113 ドレイン電極
115 ゲート電極
200 保持基板
201A 低膨張率層
201B 高膨張率層
202 はんだ
300 保持基板セット
301 保持基板本体
303 電圧印加回路
305 温度検出部
501 応力印加膜
502 応力印加膜
601 保持基板
603 応力印加基板
605 押圧支柱

Claims (18)

  1. 形成基板並びに該形成基板の上に順次積層された第1の半導体層及び該第1の半導体層よりもバンドギャップが大きい第2の半導体層を有するトランジスタ本体と、
    前記第2の半導体層に印加される引っ張り応力が温度の上昇に従って大きくなるように、前記トランジスタ本体に応力を印加する応力印加部とを備えていることを特徴とするトランジスタ。
  2. 前記応力印加部は、バイメタルからなる保持基板であり、
    前記トランジスタ本体は、前記保持基板の上に固定されていることを特徴とする請求項1に記載のトランジスタ。
  3. 前記バイメタルは、銅とアルミニウムとにより形成されていることを特徴とする請求項2に記載のトランジスタ。
  4. 前記応力印加部は、圧電バイモルフからなる保持基板と、温度に応じて前記保持基板に電圧を印加する電圧印加回路とを有し、
    前記トランジスタ本体は、前記保持基板の上に固定されていることを特徴とする請求項1に記載のトランジスタ。
  5. 前記応力印加部は、前記トランジスタ本体の温度を検出する温度検出部を有し、
    前記電圧印加回路は、前記温度検出部が検出した温度に応じて前記保持基板に電圧を印加することを特徴とする請求項4に記載のトランジスタ。
  6. 前記保持基板の反りの方向は、前記第1の半導体層と前記第2の半導体層との界面に生じるキャリア濃度を大きくする方向であることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のトランジスタ。
  7. 前記保持基板の反りの方向は、シート抵抗の温度による変化を補償する方向であることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のトランジスタ。
  8. 前記保持基板の反りの方向は、上面側が凸型となる方向であることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のトランジスタ。
  9. 前記トランジスタ本体は、前記形成基板を下側にして前記保持基板の上に固定されていることを特徴とする請求項8に記載のトランジスタ。
  10. 前記保持基板の反りの方向は、上面側が凹型となる方向であることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のトランジスタ。
  11. 前記トランジスタ本体は、前記第2の半導体層の上に形成された絶縁膜を有し、前記絶縁膜を下にして前記保持基板の上に固定されていることを特徴とする請求項10に記載のトランジスタ。
  12. 前記応力印加部は、
    前記トランジスタ本体が載置された保持基板と、
    前記トランジスタ本体を挟むように前記保持基板の上に固定された応力印加基板と、
    前記応力印加基板と前記トランジスタ本体との間に設けられ、温度に応じて伸縮する押圧支柱とを有していることを特徴とする請求項1に記載のトランジスタ。
  13. 前記押圧支柱は、前記形成基板と比べて熱膨張係数が大きい材料からなることを特徴とする請求項12に記載のトランジスタ。
  14. 前記押圧支柱は、
    圧電材料からなる押圧支柱本体と、
    温度に応じて前記押圧支柱本体に電圧を印加する電圧印加回路とを有していることを特徴とする請求項12に記載のトランジスタ。
  15. 前記応力印加部は、前記形成基板における前記第1の半導体層と反対側の面の上に形成され、前記形成基板と比べて熱膨張係数が小さい応力印加膜であることを特徴とする請求項1に記載のトランジスタ。
  16. 前記応力印加部は、前記第2の半導体層の上に形成され、前記形成基板と比べて熱膨張係数が大きい応力印加膜であることを特徴とする請求項1に記載のトランジスタ。
  17. 前記応力印加部により前記トランジスタ本体に印加される応力の最大値は、前記形成基板の曲率半径を250m未満とすることがない値であることを特徴とする請求項1〜16のいずれか1項に記載のトランジスタ。
  18. 形成基板並びに該形成基板の上に順次積層された第1の半導体層及び該第1の半導体層よりもバンドギャップが大きい第2の半導体層を有するトランジスタ本体と、
    前記トランジスタ本体の温度を検出する温度検出部と、
    前記温度検出部の出力に応じた強さの引っ張り応力を前記第2の半導体層に印加する応力印加部とを備えていることを特徴とするトランジスタ制御システム。
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