JP2010192231A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】 燃料の供給を中断することなく燃料パックを交換する。
【解決手段】 発電部1との位置関係を通常状態の関係にして1つの燃料パック3を接続自在とした接続部材2を備え、1つの燃料パック3Aが接続されている際に、燃料パック3Aの残燃料が少なくなった場合、他の燃料パック3Bを接続して燃料の供給を継続し、通常の燃料パック3Aの燃料が消費された後に燃料パック3Aを外し、他の燃料パック3Bを燃料パック3Aの位置に移動させて通常状態の位置関係にし、無駄なスペースを不要にする。
【選択図】図1

Description

本発明は、外部負荷の内部電源として用いられる燃料電池に関する。
携帯電話やノート型パーソナルコンピュータ(PC)等の外部負荷(使用機器)の内部電源として、燃料電池を用いることが知られている。燃料電池は、発電部で燃料である水素と空気を電気化学反応させて電力を得るもので、一般的に燃料はカートリッジ(燃料パック)に収容され、燃料の消費に伴って燃料パックが交換できるようになっている。
携帯電話やノート型PC等の使用機器は小型化が図られ、電源である燃料電池も小型化が図られているため、燃料を収容する燃料パックも小型化されている。燃料パックを小型化した場合、使用機器を長時間にわたり駆動させるだけの燃料を搭載することが困難になる。このため、複数の燃料パックが搭載可能で、一方の燃料パックの燃料が消費された場合に他方の燃料パックから燃料を供給することができる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1で提案された技術では、常に一方の燃料パックから発電部に対して燃料が供給される。一方の燃料パックが空になった場合であっても、他方の燃料パックから燃料が供給されるため、空になった燃料パックの交換時にも燃料電池の発電が連続して可能になり、使用機器に対して長時間にわたり電力を供給することが可能になる。
使用機器の要求負荷が低い状態が続き、燃料電池の発電量に対して1つの燃料パックからの燃料の供給で十分な場合もあり、この場合には1つの燃料パックを接続しての電力供給が可能である。しかし、特許文献1で提案されている技術では、常に複数の燃料パックが接続できるスペースを有しているため、使用機器の要求負荷が低い状態の時には無駄なスペースが存在することになっていた。
特開2007−13447号公報
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、燃料の供給を中断することなく燃料パックを交換することができる燃料電池を提供し、もって、最小限のスペースで燃料の供給を的確に実施できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の燃料電池の第1の態様は、電気化学反応により発電を行い外部負荷に電力を供給する発電部と、前記発電部に供給される燃料が収容される燃料パックと、前記発電部に対して前記燃料パックを接続可能にする接続部材とを備え、前記接続部材は、前記発電部との位置関係を通常状態の関係にして1つの燃料パックを接続し、前記1つの燃料パックの交換時には前記1つの燃料パックが接続されている状態で他の燃料パックを接続し、前記1つの燃料パックが非接続状態となった場合に前記他の燃料パックを前記1つの燃料パックが接続されていた位置に移動させることを特徴とする。
かかる特徴によれば、発電部との位置関係が通常の状態で1つの燃料パックが接続されている際に、他の燃料パックが接続可能になっているので、通常状態の燃料パックの残燃料が少なくなった場合に他の燃料パックを接続することで、燃料の供給を継続することができる。1つの燃料パック(通常の燃料パック)の燃料が消費された後、他の燃料パックを1つの燃料パックが接続されていた位置(通常状態の位置)に移動させることで、無駄なスペースを必要としない。この結果、燃料の供給を中断することなく燃料パックを交換することが可能になり、最小限のスペースで燃料の供給を的確に実施することができる。
燃料パックに収容される燃料としては、酸化剤と反応する燃料(水素)そのものや、燃料(水素)を発生させるための燃料前駆体及び燃料改質手段が挙げられる。また、発電部側に改質手段が備えられている場合には、改質前の燃料源(例えば、水素に改質されるメタノール等)が燃料パックに収容される燃料として挙げられる。
そして、本発明の燃料電池の第2の態様は、第1の態様の燃料電池において、前記接続部材は、前記発電部側の発電接続部及び前記燃料パック側のパック接続部と、常時閉弁状態とされる前記発電接続部側の第1弁体及び常時閉弁状態とされる前記パック接続部側の第2弁体とを備え、前記発電接続部及び前記パック接続部が接続された際に、前記第1弁体及び前記第2弁体が相関されて前記第1弁体及び前記第2弁体が開弁状態にされることを特徴とする。
かかる特徴によれば、発電接続部及びパック接続部を接続することにより、第1弁体と第2弁体が互いに相関されて開弁状態にされ、接続部の接続動作により燃料の流通が許容される。
また、本発明の燃料電池の第3の態様は、第2の態様の燃料電池において、前記第1弁体及び前記第2弁体は、付勢手段により閉弁方向に維持される弁体を備え、前記発電接続部及び前記パック接続部が接続された際に、前記弁体同士が当接して前記付勢手段の付勢力に抗して移動することで開弁状態とされることを特徴とする。
かかる特徴によれば、発電接続部及びパック接続部を接続することにより、常時閉弁状態にある第1弁及び第2弁の弁体同士が当接して開弁状態にされる。
また、本発明の燃料電池の第4の態様は、第2の態様の燃料電池において、前記第1弁体及び前記第2弁体のいずれか一方は、付勢手段により閉弁方向に維持される弁体を備え、前記第1弁体及び前記第2弁体のいずれか他方は、常時閉状にされる弾性弁体及びストッパを備え、前記発電接続部及び前記パック接続部が接続された際に、前記弁体が前記弾性弁体を弾性変形させると共に前記ストッパに当接して前記付勢手段の付勢力に抗して移動することで、前記第1弁体及び前記第2弁体が開弁状態とされることを特徴とする。
かかる特徴によれば、発電接続部及びパック接続部を接続することにより、常時閉弁状態にある第1弁及び第2弁では、弾性弁体に弁体が挿入されて弾性弁体が開き、弁体がストッパに当接して弁体が相対的に開弁移動し、開弁状態にされる。
また、本発明の燃料電池の第5の態様は、第2の態様から第4の態様のいずれかの燃料電池において、前記発電接続部は、発電接続端が2つ備えられ回動自在な回動接続部材であり、1つの発電接続端及び前記パック接続部が接続された状態で前記回動接続部材を所定状態に回動させることにより、前記他の燃料パックを前記1つの燃料パックが接続されていた位置に移動させることを特徴とする。
かかる特徴によれば、回動接続部材の一方の発電接続端にパック接続部が接続された状態で回動接続部材を所定状態に回動させることにより、他の燃料パックを1つの燃料パックが接続されていた位置に回動させる(移動させる)ことができる。
また、本発明の燃料電池の第6の態様は、第2の態様から第4の態様のいずれかの燃料電池において、前記発電接続部は、前記発電部側の発電接続端が前記発電部の2箇所に備えられ、前記パック接続部が回動自在なパック回動接続部材であり、1箇所の前記発電接続端及び前記パック回動接続部材が接続された状態で前記パック回動接続部材を所定状態に回動させることにより前記発電部との位置関係を通常状態及び非通常状態のいずれかの関係にして1つの燃料パックが接続され、前記1つの燃料パックが非通常状態の関係にある際に他の1箇所の発電接続端に対して他の燃料パックのパック回動接続部材が接続自在とされることを特徴とする。
かかる特徴によれば、1箇所の発電接続端にパック回動接続部材を接続し、パック回動接続部材を回動させることで発電部との位置関係を通常状態の関係にして1つの燃料パックが接続され、1つの燃料パックを非通常状態の関係になるようにパック回動接続部材を回動させることで、他の燃料パックのパック回動接続部材が他の1箇所の発電接続端に接続自在となる。
また、本発明の燃料電池の第7の態様は、第5の態様の燃料電池において、前記回動接続部材には、前記発電部との位置関係が通常状態の関係にある1つの燃料パックが接続される前記発電接続端の流路を流通自在とし、他の1つの発電接続端の前記第1弁体を閉弁状態に維持する流通規制手段が備えられていることを特徴とする。
かかる特徴によれば、発電部との位置関係が通常状態の関係にある1つの燃料パックの燃料を優先して発電部に供給することができる。
また、本発明の燃料電池の第8の態様は、第2の態様から第4の態様のいずれかの燃料電池において、前記発電接続部は、前記発電部の2箇所に互いに平行に配された出し入れ自在な一対のスライドバーと、前記一対のスライドバーの先端部に備えられた発電接続部とで構成され、前記一対のスライドバーのいずれか一方の前記発電接続端に前記パック接続部が接続された状態で、前記発電部との位置関係を通常状態の関係にして1つの燃料パックが接続され、前記1つの燃料パックの交換時には前記1つの燃料パックが接続されている状態でいずれか他方の前記発電接続端に対して他の燃料パックのパック接続部が接続され、前記1つの燃料パックが非接続状態となった場合に前記他の燃料パックを前記1つの燃料パックが接続されていた位置に移動させることを特徴とする。
かかる特徴によれば、一対のスライドバーにより発電部との位置関係を通常状態の関係にして1つの燃料パックが接続され、他方の発電接続端に対して他の燃料パックのパック接続部が接続自在とされる。1つの燃料パックの交換時には、他の燃料パックのパック接続部を他方の発電接続端に接続し、1つの燃料パックを非接続状態にして他の燃料パックを1つの燃料パックが接続されていた位置に移動させる。
また、本発明の燃料電池の第9の態様は、第8の態様の燃料電池において、一方の前記スライドバーが他方の前記スライドバーに対して引き出し距離が長く設定され、前記一対のスライドバーのいずれか一方の前記発電接続端に前記パック接続部が接続された状態で、入り側に前記一対のスライドバーを移動させることで前記発電部との位置関係を通常状態の関係にして1つの燃料パックが接続され、前記一方のスライドバーだけの引き出し、もしくは、前記一方のスライドバーを長く引き出した状態での前記一対のスライドバーの引き出しにより、いずれか他方の前記発電接続端に対して他の燃料パックのパック接続部が接続自在とされることを特徴とする。
かかる特徴によれば、一対のスライドバーの出し入れ操作により発電部との位置関係を通常状態の関係にして1つの燃料パックが接続され、他方の発電接続端に対して他の燃料パックのパック接続部が接続自在とされる。
また、本発明の燃料電池の第10の態様は、第1の態様から第9の態様のいずれかの燃料電池において、前記燃料パックが接続されたことを検出する装着検出手段を備えたことを特徴とする。
かかる特徴によれば、燃料パックが接続されたことを確認することができ、接続を確認することで、例えば、消費が進んだ燃料パック側の流路を優先して開いて燃料を供給することができる。
また、本発明の燃料電池の第11の態様は、第1の態様から第10の態様のいずれかの燃料電池において、前記燃料パックに収容された燃料の容量を検出する容量検出手段と、前記容量検出手段で検出された情報を表示する表示手段とを備えたことを特徴とする。
かかる特徴によれば、燃料パックの燃料の残量を確認することができ、燃料パックの交換を的確に行うことができる。また、新たに装着する燃料パックの容量を確認することができる。
本発明の燃料電池は、燃料の供給を中断することなく燃料パックを交換することが可能になり、最小限のスペースで燃料の供給を的確に実施できるようになる。
本発明の第1実施例に係る燃料電池の概略構成図である。 発電接続部の概略外観図である。 発電接続部及びパック接続部の概略構成図である。 発電接続端とパック接続部の具体的な構成を説明する断面図である。 第1弁体の他の例を説明する断面図である。 本発明の第2実施例に係る燃料電池の概略構成図である。 発電接続部及びパック接続部の概略構成を説明する断面図である。 第1弁体及び第2弁体の他の例を説明する断面図である。 他の実施例に係る燃料電池の概略構成図である。 燃料パックを交換する場合の動作説明図である。 燃料パックを交換する場合の動作説明図である。 他の実施例に係る燃料電池の概略構成図である。 燃料パックを交換する場合の動作説明図である。 燃料パックを交換する場合の動作説明図である。 他の実施例に係る回動接続部材の断面図である。 本発明の第3実施例に係る燃料電池の概略構成図である。 装着検出手段の概略構成図である。 本発明の第4実施例に係る燃料電池の概略構成図である。
<実施例1>
図1から図4に基づいて本発明の第1実施例に係る燃料電池を説明する。
図1には本発明の第1実施例に係る燃料電池の概略、図2には発電接続部の概略外観、図3には発電接続部及びパック接続部の概略構成を説明する断面を示してある。また、図4には発電接続部とパック接続部の具体的な構成を説明する断面を示してあり、図4(a)は接続前の状態で、図4(b)は接続後の状態である。
図1に示すように、発電部1には接続部材2を介して燃料パック3が接続されるようになっている。発電部1は、アノード極とカソード極に挟持された固体高分子膜を有し、アノード極に燃料を供給し、カソード極に酸化剤を供給することによって電気化学反応により発電が行われる。発電部1で用いられる燃料としては、例えば、水素やメタノールが適用され、燃料パック3には水素が収容されている。
尚、燃料パック3に収容される燃料としては、酸化剤と反応する燃料(水素、メタノール)そのものの他に、水素を発生させるための燃料前駆体及び燃料改質手段(水素化ホウ素ナトリウム、水素化アルミニウム、アルミニウム等の金属、水素化ホウ素ナトリウム水溶液等)を収容することも可能である。また、発電部1側に改質手段が備えられている場合には、改質前の燃料源(例えば、水素に改質されるメタノール等)を燃料パックに収容することも可能である。
燃料パック3は接続部材2により発電部1に接続され、発電部1に対して燃料が供給される。携帯電話やノート型PC等の外部負荷(使用機器)4は発電部1で発電された電力が供給されて駆動される。接続部材2は2つの燃料パック3を接続することが可能な構成になっている。
即ち、図2に示すように、発電部1側の接続部材2は、T字型の軸部5が軸心周りで回動する回動接続部材6(発電接続部)とされ、回動接続部材6には2つの発電接続端7が備えられている。通常は、発電部1との位置関係を通常状態の関係にして1つの燃料パック3側の接続部材2が一方の発電接続端7に接続され、この時、他の燃料パック3の接続部材2が必要に応じて他方の発電接続端7に接続端接続可能となっている。
これにより、1つの燃料パック3から燃料を供給している状態で、新たな燃料パック3を接続し、発電部1への燃料の供給を継続した状態で燃料パック3を交換することができる。
図1に基づいて、使用機器4を運転している最中に燃料パック3を交換する時の状況を説明する。
燃料パック3は回動接続部材6の一方の発電接続端7に接続されて発電部1に接続され、燃料パック3Aの位置が通常使用時の位置である。燃料パック3Aの位置は、例えば、使用機器4に対して大きなスペースが突出しない位置とされる。燃料パック3Aの燃料が消費されると、矢印Aで示すように、回動接続部材6の他方の発電接続端7に新たな燃料パック3Bを接続する。この時、燃料パック3A及び燃料パック3Bが回動接続部材6に接続され、燃料パック3A及び燃料パック3Bから燃料が供給可能にされている。
燃料パック3A及び燃料パック3Bが回動接続部材6に接続された後、矢印Bで示すように、回動接続部材6の一方の発電接続端7から燃料パック3Aを取り外す。この時点で、発電部1への燃料の供給は燃料パック3Bからのみ行われる。この状態で、矢印Cで示すように、回動接続部材6を回動させて燃料パック3Bを燃料パック3Aが存在していた場所に回動させる(移動させる)。
このため、発電部1との位置関係が通常の状態で1つの燃料パック3Aが接続されている際に、他の燃料パック3Bが接続可能になっているので、通常状態の燃料パック3Aの残燃料が少なくなった場合に他の燃料パック3Bを接続することで、燃料の供給を継続することができる。通常の燃料パック3Aの燃料が消費された後、他の燃料パック3Bを通常状態の位置関係にすることで(移動させることで)、無駄なスペースを必要としない。この結果、燃料の供給を中断することなく燃料パック3を交換することが可能になり、最小限のスペースで燃料の供給を的確に実施することができる。
図3に基づいて接続部材2の構成を説明する。
接続部材2は、発電部1側の回動接続部材6及び燃料パック3のパック接続部8で構成されている。回動接続部材6は、発電部1の燃料導入部11に取り付けられる軸部5を備えている。軸部5は燃料導入部11に固定される固定筒部12が備えられ、固定筒部12に対して封止手段13(例えば、樹脂製のOリング等)を介して回動する回動筒部14が設けられている。回動筒部14の上端側が二股に分かれ、それぞれの先端部が発電接続端7とされている。
発電接続端7には第1弁体15がそれぞれ設けられ、パック接続部8には第2弁体16が設けられている。詳細は後述するが、第1弁体15及び第2弁体16は常時閉弁状態とされ、発電接続端7にパック接続部8が接続された際に、第1弁体15及び第2弁体16は互いに相関されて開弁状態にされる。このため、発電接続端7にパック接続部8を接続する接続動作により、第1弁体15及び第2弁体16が開弁され、燃料パック3に収容された燃料が燃料導入部11に供給される(燃料の流通が許容される)。
図4に基づいて第1弁体15及び第2弁体16の構成を説明する。
発電接続端7は中空の流路を形成する筒部本体21で構成され、筒部本体21の先端(図中右端)にはパック接続部8が接続される嵌合凸部22が形成されている。嵌合凸部22にはパッキン20が設けられている。筒部本体21の流路部に第1弁体15が収容されている。筒部本体21の内部には座壁23が形成され、座壁23の内側には弁体24が配されている。弁体24がパッキン25を介して座壁23に着座することにより、筒部本体21の流路が遮断されて閉弁状態にされる。
尚、パッキン20、25は、ブチルゴム、ニトリルゴム、フッ素系ゴム等からなる樹脂製パッキンが適用される。
弁体24には、嵌合凸部22側に延びる弁軸26が形成され、弁軸26の先端は嵌合凸部22の内周部に臨んでいる。弁体24を挟んで筒部本体21の嵌合凸部22の反対側には突起部27が形成され、突起部27には燃料流通用の補助穴30が形成されている。また、弁軸26の反対側の弁体24には後弁軸28が形成され、後弁軸28は突起部27を貫通している。突起部27と弁体24に亘り付勢手段としての圧縮ばね29が設けられ、圧縮ばね29のばね力により弁体24が座壁23に着座する方向(閉弁方向)に付勢されている。つまり、第1弁体15は常時閉弁状態とされている。
パック接続部8は中空の流路を形成する筒部本体31で構成され、筒部本体31の先端(図中左端)には嵌合凸部22に嵌合する嵌合凹部32が形成されている。筒部本体31の流路部に第2弁体16が収容されている。第2弁体16の構成は第1弁体15の構成と略同一である。即ち、筒部本体31の内部には座壁33が形成され、座壁33の内側には弁体34が配されている。弁体34がパッキン35を介して座壁33に着座することにより、筒部本体31の流路が遮断されて閉弁状態にされる。
弁体34には、嵌合凹部32側に延びる弁軸36が形成され、弁軸36の先端は嵌合凹部32の内周部に臨んでいる。弁体34を挟んで筒部本体31の嵌合凹部32の反対側には突起部37が形成され、突起部37には燃料流通用の補助穴40が形成されている。また、弁軸36の反対側の弁体34には後弁軸38が形成され、後弁軸38は突起部37を貫通している。突起部37と弁体34に亘り付勢手段としての圧縮ばね39が設けられ、圧縮ばね39のばね力により弁体34が座壁33に着座する方向(閉弁方向)に付勢されている。つまり、第2弁体16は常時閉弁状態とされている。
図4(b)に基づいて発電接続端7にパック接続部8が接続された状態を説明する。
発電接続端7にパック接続部8を接続する場合、発電接続端7の嵌合凸部22にパック接続部8の嵌合凹部32を嵌合する。これにより、弁軸26の先端と弁軸36の先端が当接して互いに押し合う状態になり、圧縮ばね29、39のばね力に抗して弁体24、34が座壁23、33から離れる方向に移動する。これにより、第1弁体15、第2弁体16が開弁して筒部本体21、31の流路での燃料の流通が許容される。
尚、弁軸26の先端及び弁軸36の先端に凹凸部を形成し、当接を確実にする構成を採用することも可能である。
従って、発電接続端7にパック接続部8を接続する接続動作を行うことで、第1弁体15及び第2弁体16が開弁されて、筒部本体21、31の流路が開通し、燃料パック3に収容された燃料が燃料導入部11に供給される。
図5に基づいて発電接続端7に備えられた第1弁体の他の例を説明する。図5には第1弁体の他の例を説明する断面を示してあり、図5(a)は接続前の状態で、図5(b)は接続後の状態である。尚、燃料パック3のパック接続部8の構成は図4に示したものと同一であるため、同一符号を付して説明は省略してある。
発電接続端7には筒状の嵌合凸片41がねじ結合され、嵌合凸片41の先端(図中右端)にはパッキン42が設けられている。嵌合凸片41の内側には第1弁体である弾性弁体43が設けられ、弾性弁体43は弾性力により常時流路が閉じられる方向に付勢されている。また、弾性弁体43は、発電部1側からの流体を阻止する形状の逆止弁構造とされている。弾性弁体43の内側における発電接続端7には停止突起44が設けられ、パック接続部8が接続された際に、弁軸36の先端が停止突起44に当接するようになっている。
図5(b)に基づいて発電接続端7にパック接続部8が接続された状態を説明する。
発電接続端7にパック接続部8を接続する場合、発電接続端7の嵌合凸片41にパック接続部8の嵌合凹部32を嵌合する。これにより、弁軸36が弾性弁体43を押し開いて挿入され、弁軸36の先端が停止突起44に当接して弁軸36が相対的に押されて移動する。弁軸36が押されることで、圧縮ばね39のばね力に抗して弁体34が座壁33から離れる方向に移動する。これにより、第2弁体16が開弁すると共に、燃料が弾性弁体43を発電部1側へのみ流通自在とされ、筒部本体31及び嵌合凸片41の流路での燃料の発電部1側への流通が許容される。
従って、発電接続端7にパック接続部8を接続する接続動作を行うことで、弾性弁体43及び第2弁体16が開弁されて、筒部本体31及び嵌合凸片41の流路での燃料の発電部1側への流通が許容される。このため、複雑な構成にすることなく燃料の流通を制御することができる。
図6、図7に基づいて本発明の第2実施例に係る燃料電池を説明する。
図6には本発明の第2実施例に係る燃料電池の概略、図7には発電接続部及びパック接続部の概略構成を説明する断面を示してある。尚、第1実施例の燃料電池と同一部材には同一符号を付してある。
図6に示すように、発電部1には発電接続端46が2箇所に備えられ、燃料パック3にはパック接続部であるパック回動接続部材47が備えられている。1箇所の発電接続端46及びパック回動接続部材47が接続された状態でパック回動接続部材47を所定状態に回動させることにより(移動させることにより)、1つの燃料パック3の発電部1との位置関係が通常状態にされる(図中点線で示した状態)。1つの燃料パック3が発電部1に対して非通常状態の関係にある際には(図中実線で示した状態)、他の1箇所の発電接続端46に他の燃料パック3のパック回動接続部材47が接続自在とされている。
このため、1箇所の発電接続端46にパック回動接続部材47を接続し、パック回動接続部材47を回動させることで、発電部1との位置関係を通常状態の関係にして1つの燃料パック3が接続され、1つの燃料パック3を非通常状態の関係になるようにパック回動接続部材47を回動させることで、他の燃料パック3のパック回動接続部材47が他の1箇所の発電接続端46に接続自在となる。他の燃料パック3のパック回動接続部材47を他の1箇所の発電接続端46に接続し、パック回動接続部材47を回動させることで、他の燃料パック3を1つの燃料パック3の位置に移動させることができる。
図7に基づいてパック回動接続部材47の具体的な構成を説明する。
図7に示すように、発電部1の発電接続端46には第1弁体15が備えられている。第1弁体15の構成は図4に示したものと同一である。パック回動接続部材47には軸心周りで回動するL字型の軸部48が備えられ、軸部48の開放端部には第2弁体16が備えられている。第2弁体16の構成は図4に示したものと同一である。軸部48が回動することにより1つの燃料パック3が所定の状態に回動される。
図8に基づいて発電接続端46及びパック回動接続部材47に備えられる弁体の他の構成を説明する。図8には第1弁体及び第2弁体の他の例を説明する断面を示してあり、図8(a)は接続前の状態で、図8(b)は接続後の状態である。
発電接続端46には開口を有する弁座部51がねじ結合され、弁座部51の内側には弁室52が備えられている。弁室52には弁座部51に着座する弁体53が移動自在に嵌合し、弁体53の非着座側(図中左側)の移動量が弁室52の縦壁で規制されるようになっている。パック回動接続部材47には弁座部51の開口に嵌合する筒部54が備えられ、筒部54には弁体55が嵌合している。また、筒部54の先端には流路を形成する切欠き54aが設けられている。弁体55には外側に突出して延びる弁軸56が設けられ、発電接続端46にパック回動接続部材47が接続された際に、筒部54及び弁軸56が弁体53を押し込むようになっている。
図8(b)に基づいて発電接続端46にパック回動接続部材47が接続された状態を説明する。
発電接続端46にパック回動接続部材47を接続する場合、発電接続端46の弁座部51の開口にパック回動接続部材47の筒部54を嵌合する。これにより、筒部54及び弁軸56が弁体53を弁室52に押し込み、更に、弁体53が弁室52の縦壁で規制されて弁軸56が相対的に図中左側に移動する。弁体53が押し込まれると共に弁軸56が移動することにより、弁座部51及び筒部54の流路が開通し、燃料の流通が許容される。
従って、発電接続端46にパック回動接続部材47を接続する接続動作を行うことで、燃料の流通を許容することができる。
図9から図11に基づいて発電接続部の他の実施例を説明する。図9には他の実施例に係る燃料電池の概略構成、図10、図11には燃料パックを交換する場合の動作説明を示してある。尚、第1実施例と同一部材には同一符号を付してある。
図9に示すように、発電接続部として、発電部1の2箇所に互いに平行に配された出し入れ自在な一対のスライドバー61、62を備え、スライドバー61、62は同期して出し入れが自在とされている。スライドバー61、62の先端部には発電接続端7が設けられている。一方のスライドバー61の先端位置に対し、他方のスライドバー62の先端位置が引き出し側に長く形成され、一対のスライドバー61、62を発電部1に収納した場合(入り動作させた場合)、他方のスライドバー62の発電接続端7が発電部1から突出する状態にされる。
一対のスライドバー61、62を発電部1に収納して使用する場合には、他方のスライドバー62の発電接続端7に燃料パック3(パック接続部8)を接続した状態が、発電部1との位置関係を通常状態の関係にして1つの燃料パック3が接続された状態で、この状態で一対のスライドバー61、62を引き出すことでスライドバー61の発電接続端7に他の燃料パック3(パック接続部8)が接続自在とされる。
また、一対のスライドバー61、62を発電部1から引き出して使用する場合には、一方のスライドバー61の発電接続端7に燃料パック3(パック接続部8)を接続した状態が、発電部1との位置関係を通常状態の関係にして1つの燃料パック3が接続された状態で、この状態で他方のスライドバー62の発電接続端7に他の燃料パック3(パック接続部8)が接続自在とされる。
発電接続端7の第1弁体、パック接続部8の第2弁体の構成は、図4に示した構成と同一であるので、詳細な説明は省略してある。
図10、図11に基づいて燃料パック3の交換の状況を説明する。
図10(a)に示すように、一対のスライドバー61、62を発電部1から引き出した状態で、一方のスライドバー61の発電接続端7に燃料パック3A(パック接続部8)が接続され、他方のスライドバー62の発電接続端7が燃料パック3Aから突出している。つまり、燃料パック3Aは、発電部1との位置関係が通常状態にされている。燃料パック3Aの消費が進んだ際に、図10(b)に示すように、新たな燃料パック3B(パック接続部8)を他方のスライドバー62の発電接続端7に接続する。この状態で、図10(c)に示すように、消費が進んだ古い燃料パック3Aと新たな燃料パック3Bが接続された状態になる。そして、図10(d)に示すように、古い燃料パック3Aを外し、新たな燃料パック3Bだけが接続された状態にする。
次に、図11(a)に示すように、一対のスライドバー61、62を発電部1に収納し、発電部1との位置関係が通常状態の関係になるように新たな燃料パック3Bを移動させる。燃料パック3Bの消費が進んだ際に、図11(b)に示すように、一対のスライドバー61、62を発電部1から引き出し、一方のスライドバー61の発電接続端7が外部に臨む状態にし、新たな燃料パック3C(パック接続部8)を一方のスライドバー61の発電接続端7に接続する。この状態で、図11(c)に示すように、消費が進んだ古い燃料パック3Bと新たな燃料パック3Cが接続された状態になる。そして、図11(d)に示すように、古い燃料パック3Bを外し、新たな燃料パック3Cだけが接続された状態にする。
上述した動作を繰り返すことにより、通常の使用時に大きなスペースを要することなく、燃料の供給を継続した状態で必要な時に燃料パック3の交換を行うことができる。
上述したように、一対のスライドバー61、62の出し入れ操作により、発電部1との位置関係を通常状態の関係にして1つの燃料パック3が接続され、他方の発電接続端7に対して他の燃料パック3のパック接続部8が接続自在とされる。
図12から図14に基づいて発電接続部の他の実施例を説明する。図12には他の実施例に係る燃料電池の概略構成、図13、図14には燃料パックを交換する場合の動作説明を示してある。尚、第1実施例と同一部材には同一符号を付してある。
図12に示すように、発電接続部として、発電部1の2箇所に互いに平行に配された出し入れ自在な一対のスライドバー65、66を備え、スライドバー65、66は同期して出し入れが自在とされている。スライドバー65、66を同期して引き出した状態で(引き出し距離が同じ状態で)、一方のスライドバー65は他方のスライドバー66に対して更に引き出しが可能にされている。即ち、一方のスライドバー65は他方のスライドバー66に対して引き出し距離が長く設定されている。そして、スライドバー65、66の先端部には発電接続端7が設けられている。
一対のスライドバー65、66を発電部1から同期して引き出して(引き出し距離を同じにして)使用する場合には、他方のスライドバー66の発電接続端7に燃料パック3(パック接続部8)を接続した状態が、発電部1との位置関係を通常状態の関係にして1つの燃料パック3が接続された状態で、この状態で一方のスライドバー65を引き出すことでスライドバー65の発電接続端7に他の燃料パック3(パック接続部8)が接続自在とされる。
また、一対のスライドバー65、66を同期して発電部1に収納して使用する場合には、収納された状態から一方のスライドバー65を引き出してスライドバー65の発電接続端7に燃料パック3(パック接続部8)を接続した状態が、発電部1との位置関係を通常状態の関係にして1つの燃料パック3が接続された状態で、この状態で一対のスライドバー65、66を同期して発電部1から引き出すことでスライドバー66の発電接続端7に他の燃料パック3(パック接続部8)が接続自在とされる。
発電接続端7の第1弁体、パック接続部8の第2弁体の構成は、図4に示した構成と同一であるので、詳細な説明は省略してある。
図13、図14に基づいて燃料パック3の交換の状況を説明する。
図13(a)に示すように、一対のスライドバー65、66を発電部1から引き出した状態で、他方のスライドバー66の発電接続端7に燃料パック3A(パック接続部8)が接続される。つまり、燃料パック3Aは、発電部1との位置関係が通常状態にされている。
燃料パック3Aの消費が進んだ際に、図13(b)に示すように、一方のスライドバー65を引き出し、新たな燃料パック3B(パック接続部8)を一方のスライドバー65の発電接続端7に接続する。この状態で、図13(c)に示すように、消費が進んだ古い燃料パック3Aと新たな燃料パック3Bが接続された状態になる。そして、図13(d)に示すように、古い燃料パック3Aを外し、新たな燃料パック3Bだけが接続された状態にする。
次に、図14(a)に示すように、一方のスライドバー65を引き出した状態で一対のスライドバー65、66を発電部1に収納し、発電部1との位置関係が通常状態の関係になるように新たな燃料パック3Bを移動させる。この時、一方のスライドバー65だけが引き出された状態になっている。
燃料パック3Bの消費が進んだ際に、図14(b)に示すように、一方のスライドバー65だけが引き出された状態で一対のスライドバー65、66を同期して発電部1から引き出し、他方のスライドバー66の発電接続端7が外部に臨む状態にし、図14(c)に示すように、新たな燃料パック3C(パック接続部8)を一方のスライドバー65の発電接続端7に接続する。この状態で、消費が進んだ古い燃料パック3Bと新たな燃料パック3Cが接続された状態になる。そして、図14(d)に示すように、古い燃料パック3Bを外し、新たな燃料パック3Cだけが接続された状態にする。
上述した動作を繰り返すことにより、通常の使用時に大きなスペースを要することなく、燃料の供給を継続した状態で必要な時に燃料パック3の交換を行うことができる。
上述したように、一対のスライドバー65、66の出し入れ操作により、発電部1との位置関係を通常状態の関係にして1つの燃料パック3が接続され、他方の発電接続端7に対して他の燃料パック3のパック接続部8が接続自在とされる。
図15に基づいて回動接続部材の他の実施例を説明する。
図15には他の実施例に係る回動接続部材の断面を示してある。図15に示した状態は、図3の発電部1側の状態に対応し、図4に示した弁体を合わせて示してある。このため、図3、図4に示した部材と同一部材には同一符号を付して重複する説明は省略してある。
図15に示した回動接続部材71は、発電部1との位置関係が通常状態の関係にある1つの燃料パック3(パック接続部8)につながる流路を流通自在とし、他の1つの発電接続端7(燃料パック3が接続されていない側)の第1弁体15を閉弁状態に維持する流通規制手段が備えられている。図15に示した状態は、図中左側の発電接続端7に燃料パック3のパック接続部8が接続され、図中右側の発電接続端7には燃料パック3のパック接続部8が接続されていない状態である。
即ち、回動筒部14の通路の上部には弁玉73が設けられ、各第1弁体15の弁体24の回動筒部14には先端部が弁玉73に当接する後弁軸72が備えられている。つまり、図中左側の発電接続端7に燃料パック3のパック接続部8が接続されると、図4でも説明したように、弁体24が圧縮ばね29のばね力に抗して図中右側に移動し、弁玉73が後弁軸72に押されて図中右側の第1弁体15を閉弁方向に押し付ける。
逆に、図中右側の発電接続端7に燃料パック3のパック接続部8が接続されると、弁玉73が図中左側に押されて図中左側の第1弁体15を閉弁方向に押し付ける。図中左側の燃料パック3の接続を解除し、回動筒部14を回動させることで、新たに接続された燃料パック3の位置が、発電部1との関係が通常状態の位置関係になる。
このため、発電部1との位置関係が通常状態の関係にある1つの燃料パック3の燃料を優先して発電部1に供給することができる。
図16、図17に基づいて本発明の第3実施例に係る燃料電池を説明する。図16には本発明の第3実施例に係る燃料電池の概略構成、図17には装着検出手段の概略構成を示してある。尚、図1に示した部材と同一部材には同一符号を付して重複する説明は省略してある。
図16に示すように、発電部1には接続部材74を介して燃料パック3が接続されるようになっている。燃料パック3は接続部材74により発電部1に接続され、発電部1に対して燃料が供給される。携帯電話やノート型PC等の外部負荷(使用機器)4は発電部1で発電された電力が供給されて駆動される。接続部材74は2つの燃料パック3を接続することが可能な構成になっている。
2つの燃料パック3が接続される接続部材74の流路には制御弁75がそれぞれ備えられ、燃料パック3が接続されたことを検出する装着検出手段76が備えられている。装着検出手段76は、図17に示すように、燃料パック3側に設けられる検出信号端子77及び釦部78とを備え(a)、燃料パック3が所定位置に接続されると、発電部1の筐体により釦部78が検出信号端子77側に押し付けられ(b)、燃料パック3が接続されたことが検出される。
装着検出手段76の検出情報は制御部79に入力され、制御部79からは制御弁75に駆動指令が出力される。例えば、接続されている燃料パック3の消費が進んで新たな燃料パック3が接続された場合、新たな燃料パック3に対応する制御弁75を閉弁する。これにより、消費が進んだ燃料パック3の燃料を優先して発電部1に供給することができ、燃料を無駄なく使用することができる。
尚、新たな燃料パック3に対応する制御弁75を閉弁動作させるようにしたが、消費が進んだ燃料パック3に対応する制御弁75だけを開弁状態にする制御を実施することも可能である。
図18に基づいて本発明の第4実施例に係る燃料電池を説明する。図18には本発明の第4実施例に係る燃料電池の概略構成を示してある。尚、図1に示した部材と同一部材には同一符号を付して重複する説明は省略してある。
図に示すように、発電部1には接続部材81を介して燃料パック3が接続されるようになっている。燃料パック3は接続部材81により発電部1に接続され、発電部1に対して燃料が供給される。携帯電話やノート型PC等の外部負荷(使用機器)4は発電部1で発電された電力が供給されて駆動される。接続部材81は2つの燃料パック3を接続することが可能な構成になっている。
2つの燃料パック3が接続される接続部材81の流路には制御弁82がそれぞれ備えられ、制御弁82の開閉により2つの燃料パック3からの燃料の供給が制御される。燃料パック3には収容された燃料の圧力を検出する容量検出手段としての圧力センサ85が備えられ、圧力センサ85で検出された情報は演算部86に送られる。演算部86では圧力情報に基づいて燃料パック3に収容された燃料の容量が演算される。演算部86で演算された燃料の容量は表示部87で表示される。
使用中の燃料パック3の圧力センサ85により消費の状況(燃料残量)が把握され、燃料パック3の交換時期を確認することができる。このため、適切なタイミングで燃料パック3を交換することができる。また、新たに接続された燃料パック3の圧力センサ85により、新たな燃料パック3が十分に燃料残量があるものか否かの判断が行える。このため、燃料の継続した供給をより確実に行うことができる。
尚、容量検出手段としては、燃料残量により変化する物質の状況を検出する距離センサを適用することも可能である。
本発明は、外部負荷の内部電源として用いられる燃料電池の産業分野で利用することができる。
1 発電部
2、74、81 接続部材
3 燃料パック
4 外部負荷(使用機器)
5 軸部
6、71 回動接続部材
7、46 発電接続端
8 パック接続部
11 燃料導入部
12 固定筒部
13 封止手段
14 回動筒部
15 第1弁体
16 第2弁体
21、31 筒部本体
22 嵌合凸部
23、33 座壁
24、34、53、55 弁体
20、25、35、42 パッキン
26、36、56 弁軸
27、37 突起部
28、38、72 後弁軸
29、39 圧縮ばね
30、40 補助穴
32 嵌合凹部
41 嵌合凸片
43 弾性弁体
44 停止突起
47 パック回動接続部材
48 軸部
51 弁座部
52 弁室
54 筒部
61、62、65、66 スライドバー
73 弁玉
75、82 制御弁
76 装着検出手段
77 検出信号端子
78 釦部
79 制御部
85 圧力センサ
86 演算部
87 表示部

Claims (11)

  1. 電気化学反応により発電を行い外部負荷に電力を供給する発電部と、
    前記発電部に供給される燃料が収容される燃料パックと、
    前記発電部に対して前記燃料パックを接続可能にする接続部材とを備え、
    前記接続部材は、
    前記発電部との位置関係を通常状態の関係にして1つの燃料パックを接続し、前記1つの燃料パックの交換時には前記1つの燃料パックが接続されている状態で他の燃料パックを接続し、前記1つの燃料パックが非接続状態となった場合に前記他の燃料パックを前記1つの燃料パックが接続されていた位置に移動させる
    ことを特徴とする燃料電池。
  2. 請求項1に記載の燃料電池において、
    前記接続部材は、
    前記発電部側の発電接続部及び前記燃料パック側のパック接続部と、
    常時閉弁状態とされる前記発電接続部側の第1弁体及び常時閉弁状態とされる前記パック接続部側の第2弁体とを備え、
    前記発電接続部及び前記パック接続部が接続された際に、前記第1弁体及び前記第2弁体が相関されて前記第1弁体及び前記第2弁体が開弁状態にされる
    ことを特徴とする燃料電池。
  3. 請求項2に記載の燃料電池において、
    前記第1弁体及び前記第2弁体は、付勢手段により閉弁方向に維持される弁体を備え、
    前記発電接続部及び前記パック接続部が接続された際に、前記弁体同士が当接して前記付勢手段の付勢力に抗して移動することで開弁状態とされる
    ことを特徴とする燃料電池。
  4. 請求項2に記載の燃料電池において、
    前記第1弁体及び前記第2弁体のいずれか一方は、付勢手段により閉弁方向に維持される弁体を備え、
    前記第1弁体及び前記第2弁体のいずれか他方は、常時閉状にされる弾性弁体及びストッパを備え、
    前記発電接続部及び前記パック接続部が接続された際に、前記弁体が前記弾性弁体を弾性変形させると共に前記ストッパに当接して前記付勢手段の付勢力に抗して移動することで、前記第1弁体及び前記第2弁体が開弁状態とされる
    ことを特徴とする燃料電池。
  5. 請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の燃料電池において、
    前記発電接続部は、
    発電接続端が2つ備えられ回動自在な回動接続部材であり、
    1つの発電接続端及び前記パック接続部が接続された状態で前記回動接続部材を所定状態に回動させることにより、前記他の燃料パックを前記1つの燃料パックが接続されていた位置に移動させる
    ことを特徴とする燃料電池。
  6. 請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の燃料電池において、
    前記発電接続部は、
    前記発電部側の発電接続端が前記発電部の2箇所に備えられ、前記パック接続部が回動自在なパック回動接続部材であり、
    1箇所の前記発電接続端及び前記パック回動接続部材が接続された状態で前記パック回動接続部材を所定状態に回動させることにより前記発電部との位置関係を通常状態及び非通常状態のいずれかの関係にして1つの燃料パックが接続され、前記1つの燃料パックが非通常状態の関係にある際に他の1箇所の発電接続端に対して他の燃料パックのパック回動接続部材が接続自在とされる
    ことを特徴とする燃料電池。
  7. 請求項5に記載の燃料電池において、
    前記回動接続部材には、
    前記発電部との位置関係が通常状態の関係にある1つの燃料パックが接続される前記発電接続端の流路を流通自在とし、他の1つの発電接続端の前記第1弁体を閉弁状態に維持する流通規制手段が備えられている
    ことを特徴とする燃料電池。
  8. 請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の燃料電池において、
    前記発電接続部は、
    前記発電部の2箇所に互いに平行に配された出し入れ自在な一対のスライドバーと、
    前記一対のスライドバーの先端部に備えられた発電接続部とで構成され、
    前記一対のスライドバーのいずれか一方の前記発電接続端に前記パック接続部が接続された状態で、前記発電部との位置関係を通常状態の関係にして1つの燃料パックが接続され、前記1つの燃料パックの交換時には前記1つの燃料パックが接続されている状態でいずれか他方の前記発電接続端に対して他の燃料パックのパック接続部が接続され、前記1つの燃料パックが非接続状態となった場合に前記他の燃料パックを前記1つの燃料パックが接続されていた位置に移動させる
    ことを特徴とする燃料電池。
  9. 請求項8に記載の燃料電池において、
    一方の前記スライドバーが他方の前記スライドバーに対して引き出し距離が長く設定され、
    前記一対のスライドバーのいずれか一方の前記発電接続端に前記パック接続部が接続された状態で、入り側に前記一対のスライドバーを移動させることで前記発電部との位置関係を通常状態の関係にして1つの燃料パックが接続され、
    前記一方のスライドバーだけの引き出し、もしくは、前記一方のスライドバーを長く引き出した状態での前記一対のスライドバーの引き出しにより、いずれか他方の前記発電接続端に対して他の燃料パックのパック接続部が接続自在とされる
    ことを特徴とする燃料電池。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の燃料電池において、
    前記燃料パックが接続されたことを検出する装着検出手段を備えた
    ことを特徴とする燃料電池。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の燃料電池において、
    前記燃料パックに収容された燃料の容量を検出する容量検出手段と、
    前記容量検出手段で検出された情報を表示する表示手段とを備えた
    ことを特徴とする燃料電池。
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