JP2010192061A - 記録型光ディスク媒体およびフォーマット - Google Patents
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Abstract
【課題】
グルーブ記録方式の記録型光ディスク媒体において,情報を記録すると,マークに生じる光学的な位相差によって案内溝の深さが実効的に変化して,プッシュプル信号振幅が減少し,トラッキングサーボを不安定化させることがあった。
【解決手段】
案内溝の深さとマークの位相差の極性に応じて,案内溝の形状を決定する。また,マークの位相差に関する情報をバーストカッティング領域に予め記録しておく。
【選択図】図1
グルーブ記録方式の記録型光ディスク媒体において,情報を記録すると,マークに生じる光学的な位相差によって案内溝の深さが実効的に変化して,プッシュプル信号振幅が減少し,トラッキングサーボを不安定化させることがあった。
【解決手段】
案内溝の深さとマークの位相差の極性に応じて,案内溝の形状を決定する。また,マークの位相差に関する情報をバーストカッティング領域に予め記録しておく。
【選択図】図1
Description
本発明は,記録時および記録後におけるトラッキングサーボの安定化を実現する記録型光ディスク媒体およびフォーマットに関する。
CD−R,DVD−Rに代表される記録型光ディスクでは,情報の記録は,レーザ光をディスクの情報記録面に集光して照射し微小なマークを形成することによって行われる。また,情報の再生は,マークとマーク間(スペース)の反射率の違いによる反射光強度の変化を検出することによって行われる。
図3は記録型光ディスク媒体の断面模式図である。円盤状の樹脂製の基板に,らせん状の溝が形成されている。本明細書では,図示したようにレーザ光入射側から見てくぼんでいる溝を凹形状の溝,突き出ている溝を凸形状の溝と呼ぶことにする。
レーザ光の集光点はトラッキングサーボによって案内溝に追従するように制御される。集光点の案内溝からのずれを表すトラッキング誤差信号としては一般的にプッシュプル信号が用いられる。プッシュプル信号は,ディスクからの反射光を,ディスク半径方向に対応して2分割された光検出器で受光し,各検出器の出力信号の差を取ることで生成される。
記録型光ディスクに情報を記録する方式として,案内溝にのみ記録するグルーブ記録方式と,案内溝と案内溝間の両方に記録するランド/グルーブ記録方式の2種類があり,Blu−ray Discではグルーブ記録方式が採用されている。多くのBlu−ray Disc媒体では,プッシュプル信号振幅と再生信号レベルのバランスを考慮して,案内溝の深さが0.1λ/n程度に設定される。
Blu−ray Discについては,非特許文献1に詳細に記載されている。
図3は記録型光ディスク媒体の断面模式図である。円盤状の樹脂製の基板に,らせん状の溝が形成されている。本明細書では,図示したようにレーザ光入射側から見てくぼんでいる溝を凹形状の溝,突き出ている溝を凸形状の溝と呼ぶことにする。
レーザ光の集光点はトラッキングサーボによって案内溝に追従するように制御される。集光点の案内溝からのずれを表すトラッキング誤差信号としては一般的にプッシュプル信号が用いられる。プッシュプル信号は,ディスクからの反射光を,ディスク半径方向に対応して2分割された光検出器で受光し,各検出器の出力信号の差を取ることで生成される。
記録型光ディスクに情報を記録する方式として,案内溝にのみ記録するグルーブ記録方式と,案内溝と案内溝間の両方に記録するランド/グルーブ記録方式の2種類があり,Blu−ray Discではグルーブ記録方式が採用されている。多くのBlu−ray Disc媒体では,プッシュプル信号振幅と再生信号レベルのバランスを考慮して,案内溝の深さが0.1λ/n程度に設定される。
Blu−ray Discについては,非特許文献1に詳細に記載されている。
Blu-ray Disc Founders;White Paper: BD R - Physical Specifications (February 2006)
グルーブ記録方式の記録型光ディスクにおいて,情報を記録すると,その部分のプッシュプル信号振幅が減少し,トラッキングサーボが不安定になる場合があった。これは,マーク部に生じる光学的な位相差によって案内溝の深さが実効的に変化し,プッシュプル信号振幅が変化するためである。
図1は,案内溝の深さとプッシュプル信号振幅の関係を,回折光学シミュレータを用いて計算し,結果をプロットしたものである。ここで,λはレーザ光の波長,nはカバー層の屈折率である。また,プッシュプル信号振幅は全光量信号(SUM信号)の大きさで規格化されている。図1に示されるように,プッシュプル信号振幅は案内溝の深さに応じて変化する。図2は,案内溝の深さと全光量信号の大きさの関係をプロットしたものである。
例えば,図1において,案内溝の深さが0.1λ/nの場合,マークの位相差によって案内溝の深さが実効的に浅くなるとプッシュプル信号振幅が減少する。このように,マークの位相差によって案内溝の深さがどう変化するかは,未記録状態での案内溝の深さ,案内溝の形状(凹または凸),およびマークの位相差の極性によって決まる。
文献1の追記型Blu−ray Discでは,案内溝の形状として,凹と凸のいずれも認められており,媒体製造元が任意に選ぶことができる。しかしながら,これはマークの位相差の極性とグルーブ形状の関係を考慮して規定されたものではない。
本発明の目的は,記録によるプッシュプル信号振幅の減少を抑制し,トラッキングサーボの安定化に寄与する記録型光ディスク媒体およびフォーマットを提供することにある。
図1は,案内溝の深さとプッシュプル信号振幅の関係を,回折光学シミュレータを用いて計算し,結果をプロットしたものである。ここで,λはレーザ光の波長,nはカバー層の屈折率である。また,プッシュプル信号振幅は全光量信号(SUM信号)の大きさで規格化されている。図1に示されるように,プッシュプル信号振幅は案内溝の深さに応じて変化する。図2は,案内溝の深さと全光量信号の大きさの関係をプロットしたものである。
例えば,図1において,案内溝の深さが0.1λ/nの場合,マークの位相差によって案内溝の深さが実効的に浅くなるとプッシュプル信号振幅が減少する。このように,マークの位相差によって案内溝の深さがどう変化するかは,未記録状態での案内溝の深さ,案内溝の形状(凹または凸),およびマークの位相差の極性によって決まる。
文献1の追記型Blu−ray Discでは,案内溝の形状として,凹と凸のいずれも認められており,媒体製造元が任意に選ぶことができる。しかしながら,これはマークの位相差の極性とグルーブ形状の関係を考慮して規定されたものではない。
本発明の目的は,記録によるプッシュプル信号振幅の減少を抑制し,トラッキングサーボの安定化に寄与する記録型光ディスク媒体およびフォーマットを提供することにある。
上記の課題を解決するために,本発明では以下の手段を用いる。
(1)案内溝の形状の規定1
案内溝と案内溝間のうち,案内溝にのみ情報を記録する記録型光ディスク媒体において, 凹形状の溝にのみ情報を記録した場合と,凸形状の溝にのみ情報を記録した場合のそれぞれについて記録部のプッシュプル信号振幅を測定し,プッシュプル信号振幅が大きい方の溝を案内溝として用いる。情報を記録する際のレーザ光パワーとしては,例えば記録再生特性が最良(ジッタ最小,エラーレート最小等)となるパワーを用いる。
こうすることで,情報を記録することによってその部分のプッシュプル信号振幅が著しく減少してトラッキングサーボが不安定化するのを防ぐことができる。それは,一方の溝に情報を記録したときにプッシュプル信号振幅が減少するように実効的な溝深さが変化する場合,もう一方の溝に情報を記録すると溝深さは逆方向に変化するからである。
ここで,マークの位相差や案内溝の深さを制御することによっても同様の効果を得ることができるが,これらは記録特性や媒体製造の容易さ等に関わるパラメータであり,記録部のプッシュプル信号振幅だけを考慮して設計することはできないことから適当ではない。
(1)案内溝の形状の規定1
案内溝と案内溝間のうち,案内溝にのみ情報を記録する記録型光ディスク媒体において, 凹形状の溝にのみ情報を記録した場合と,凸形状の溝にのみ情報を記録した場合のそれぞれについて記録部のプッシュプル信号振幅を測定し,プッシュプル信号振幅が大きい方の溝を案内溝として用いる。情報を記録する際のレーザ光パワーとしては,例えば記録再生特性が最良(ジッタ最小,エラーレート最小等)となるパワーを用いる。
こうすることで,情報を記録することによってその部分のプッシュプル信号振幅が著しく減少してトラッキングサーボが不安定化するのを防ぐことができる。それは,一方の溝に情報を記録したときにプッシュプル信号振幅が減少するように実効的な溝深さが変化する場合,もう一方の溝に情報を記録すると溝深さは逆方向に変化するからである。
ここで,マークの位相差や案内溝の深さを制御することによっても同様の効果を得ることができるが,これらは記録特性や媒体製造の容易さ等に関わるパラメータであり,記録部のプッシュプル信号振幅だけを考慮して設計することはできないことから適当ではない。
また,どちらの溝を案内溝とするかは,媒体製造時に予め決められるべきものである。従って,アドレス情報が,案内溝をディスク半径方向にウォブルさせることによって記録される方式の場合には,上記方法によって案内溝と定められた側の溝がウォブルされることになる。
(2)案内溝の形状の規定2
溝深さが0〜0.2λ/nの範囲であって,マークの位相差の極性が凹のときには凹形状の溝を案内溝とし,マークの位相差の極性が凸のときには凸形状の溝を案内溝とする。
ここで,マークの位相差の極性とは,レーザ光入射側から見てマークが窪んで見えるか突き出て見えるかの違いに対応する。ここでは,マーク部で反射するレーザ光の光学的距離が未記録部と比較して大きくなる場合は凹,小さくなる場合は凸ということにする。
溝深さとプッシュプル信号振幅の関係は図1のグラフのようになる。この結果に基づいて案内溝の形状を決定する。まず,溝深さは0〜0.2λ/nの範囲とする。この理由として,溝深さが0.2〜0.3λ/nの範囲では,図2に示されるように,全光量信号がミラー部(溝のない部分)の0.2倍未満と小さく,信号再生特性の観点から不十分だからである。0.3λ/n以上の範囲については,溝が深くなることによる媒体製造時における溝の転写性の観点から適当ではない。以上の理由から溝深さを0〜0.2λ/nの範囲とした。なお,0.3λ/nは,λ=405nm,n=1.6の場合に約76nmである。
ここで,図1に示されるように,溝深さが0〜0.2λ/nの範囲のとき,溝深さが増加するほどプッシュプル信号振幅が増加する。従って,図4のように,マークの位相差の極性が凹のときには凹形状の溝に,極性が凸のときには凸形状の溝に情報を記録することにより実効的に溝深さが増加する方向となるため,記録部のプッシュプル信号振幅の減少を抑制することができる。
例えば,溝深さが0.1λ/nの媒体において,マークの位相差の極性が凹の場合,凸形状の溝にマークが存在すると溝深さは実効的に小さくなりプッシュプル信号振幅は減少する方向である。一方,凹形状の溝の場合は,溝深さは大きくなりプッシュプル信号振幅は増加する方向である。従って,この場合には案内溝を凹形状にする。
マークの位相差の極性は,光スポットが案内溝を横切るときのディスク半径方向のプッシュプル信号と,光スポットがマーク列に追従しているときのディスク接線方向のプッシュプル信号を比較することによって判別することができる。
(3)マーク位相差情報の記録
マークの位相差に関する情報を,光ディスク媒体上のバーストカッティング領域に格納する。バーストカッティング領域には,高パワーのレーザ光を照射することによってバーコード状のマークが形成され,媒体固有識別情報等が記録される。一般的に,バーストカッティング領域はユーザデータ記録領域の内周側に設けられる。
バーストカッティング領域ではディスク半径方向に同一の構造となっており,トラッキングサーボが掛かっていなくても情報を読み取ることができるため,凹溝と凸溝のどちらの溝にトラッキングサーボを掛けるべきかを,記録するのに適している。
バーストカッティング領域に格納されるマークの位相差に関する情報として,例えば,タンジェンシャルプッシュプル信号の極性と振幅を用いる。
ドライブ装置は,マークの位相差に関する情報を取得することによって,記録動作時のパラメータを調整することができる。例えば,記録パワー学習の際,ドライブ装置のトラッキングサーボ能力に応じて記録パワーを変化させる範囲を設定するのに用いることができる。
(2)案内溝の形状の規定2
溝深さが0〜0.2λ/nの範囲であって,マークの位相差の極性が凹のときには凹形状の溝を案内溝とし,マークの位相差の極性が凸のときには凸形状の溝を案内溝とする。
ここで,マークの位相差の極性とは,レーザ光入射側から見てマークが窪んで見えるか突き出て見えるかの違いに対応する。ここでは,マーク部で反射するレーザ光の光学的距離が未記録部と比較して大きくなる場合は凹,小さくなる場合は凸ということにする。
溝深さとプッシュプル信号振幅の関係は図1のグラフのようになる。この結果に基づいて案内溝の形状を決定する。まず,溝深さは0〜0.2λ/nの範囲とする。この理由として,溝深さが0.2〜0.3λ/nの範囲では,図2に示されるように,全光量信号がミラー部(溝のない部分)の0.2倍未満と小さく,信号再生特性の観点から不十分だからである。0.3λ/n以上の範囲については,溝が深くなることによる媒体製造時における溝の転写性の観点から適当ではない。以上の理由から溝深さを0〜0.2λ/nの範囲とした。なお,0.3λ/nは,λ=405nm,n=1.6の場合に約76nmである。
ここで,図1に示されるように,溝深さが0〜0.2λ/nの範囲のとき,溝深さが増加するほどプッシュプル信号振幅が増加する。従って,図4のように,マークの位相差の極性が凹のときには凹形状の溝に,極性が凸のときには凸形状の溝に情報を記録することにより実効的に溝深さが増加する方向となるため,記録部のプッシュプル信号振幅の減少を抑制することができる。
例えば,溝深さが0.1λ/nの媒体において,マークの位相差の極性が凹の場合,凸形状の溝にマークが存在すると溝深さは実効的に小さくなりプッシュプル信号振幅は減少する方向である。一方,凹形状の溝の場合は,溝深さは大きくなりプッシュプル信号振幅は増加する方向である。従って,この場合には案内溝を凹形状にする。
マークの位相差の極性は,光スポットが案内溝を横切るときのディスク半径方向のプッシュプル信号と,光スポットがマーク列に追従しているときのディスク接線方向のプッシュプル信号を比較することによって判別することができる。
(3)マーク位相差情報の記録
マークの位相差に関する情報を,光ディスク媒体上のバーストカッティング領域に格納する。バーストカッティング領域には,高パワーのレーザ光を照射することによってバーコード状のマークが形成され,媒体固有識別情報等が記録される。一般的に,バーストカッティング領域はユーザデータ記録領域の内周側に設けられる。
バーストカッティング領域ではディスク半径方向に同一の構造となっており,トラッキングサーボが掛かっていなくても情報を読み取ることができるため,凹溝と凸溝のどちらの溝にトラッキングサーボを掛けるべきかを,記録するのに適している。
バーストカッティング領域に格納されるマークの位相差に関する情報として,例えば,タンジェンシャルプッシュプル信号の極性と振幅を用いる。
ドライブ装置は,マークの位相差に関する情報を取得することによって,記録動作時のパラメータを調整することができる。例えば,記録パワー学習の際,ドライブ装置のトラッキングサーボ能力に応じて記録パワーを変化させる範囲を設定するのに用いることができる。
本発明の記録型光ディスク媒体およびフォーマットによれば,記録部のプッシュプル信号振幅の減少を防止することができるため,記録中および記録後のトラッキングサーボの安定化に寄与することができる。
以下,本発明の実施の形態を,図面を参照して説明する。
(実施例1)
図3は,本発明の記録型光ディスクの記録面の断面模式図である。
(実施例1)
図3は,本発明の記録型光ディスクの記録面の断面模式図である。
本発明の,一実施例の光ディスクの部分拡大図を図4に示す。情報トラックは,ディスク状基板上に,スパイラル状に設けられたグルーブで構成されている。本実施例ではランド部には情報は記録しない。トラック間隔(隣接グルーブ中心間の平均距離)は0.32ミクロンである。グルーブ部は基板上に設けられた溝部となっており,該溝部の深さは約20nmである。本実施例は波長約405nm,開口比約0.85の光ヘッドにて記録再生を行なうことを想定しているため,この20nmの溝深さは波長の12分の1の光学距離にほぼ等しい。溝部は,振幅約15nmppで半径方向にウォブルして形成されている。
(実施例2)本発明の光ディスク装置の基本構成
実施例1の記録型光ディスク媒体を用いた光ディスク装置の基本構成を,図5を用いることにより説明する。図5は,装置の基本構成を模式的に示した図である。レーザダイオード107から出射した直線偏光のレーザ光108は,コリメートレンズ109を通過することで平行な光束となり,偏光ビームスプリッタ110に入射する。偏光ビームスプリッタ110は,ある方向の直線偏光をほぼ損失無く透過させ,それとは90°だけ偏光方向がずれた直線偏光をほぼ損失無く反射させる光学素子である。ここでは,レーザダイオード107から出射したレーザ光の偏光方向の場合に透過するようになっている。偏光ビームスプリッタ110を透過した直線偏光のレーザ光は,1/4波長板111を通過することで円偏光に変わる。このレーザ光は,アクチュエータ113で位置制御された対物レンズ112により,L0層103に合焦されて反射する。このとき同時に,L1層105においても,レーザ光の一部が反射する。L0層103及びL1層105で反射したレーザ光は,再び1/4波長板111を通過することにより直線偏光に戻るが,偏光方向はレーザダイオード107から出射された元のレーザ光から90°だけずれる。このため偏光ビームスプリッタ110により反射され,直角方向に進行方向を変える。進行方向を変えたレーザ光は,絞り込みレンズ114により光検出器面上に集光される。この時,L0層103で反射したレーザ光は第1の光検出器115上に合焦する。一方,L1層105で反射したレーザ光は,検出器面上に合焦せず,大きな光スポットとなり,第1の光検出器115及び第2の光検出器116の両方に入射する。第1の光検出器115は,図9のように,ディスクの半径方向及び周方向に対応してそれぞれ2分割,計4分割された構造となっている。4分割された各光検出器A,B,C及びDの出力信号IA,IB,IC及びIDを演算したIA+IB+IC+ID,及び(IA+ID)−(IB+IC) は,それぞれ再生RF信号及びトラッキング誤差信号として使用される。
(実施例2)本発明の光ディスク装置の基本構成
実施例1の記録型光ディスク媒体を用いた光ディスク装置の基本構成を,図5を用いることにより説明する。図5は,装置の基本構成を模式的に示した図である。レーザダイオード107から出射した直線偏光のレーザ光108は,コリメートレンズ109を通過することで平行な光束となり,偏光ビームスプリッタ110に入射する。偏光ビームスプリッタ110は,ある方向の直線偏光をほぼ損失無く透過させ,それとは90°だけ偏光方向がずれた直線偏光をほぼ損失無く反射させる光学素子である。ここでは,レーザダイオード107から出射したレーザ光の偏光方向の場合に透過するようになっている。偏光ビームスプリッタ110を透過した直線偏光のレーザ光は,1/4波長板111を通過することで円偏光に変わる。このレーザ光は,アクチュエータ113で位置制御された対物レンズ112により,L0層103に合焦されて反射する。このとき同時に,L1層105においても,レーザ光の一部が反射する。L0層103及びL1層105で反射したレーザ光は,再び1/4波長板111を通過することにより直線偏光に戻るが,偏光方向はレーザダイオード107から出射された元のレーザ光から90°だけずれる。このため偏光ビームスプリッタ110により反射され,直角方向に進行方向を変える。進行方向を変えたレーザ光は,絞り込みレンズ114により光検出器面上に集光される。この時,L0層103で反射したレーザ光は第1の光検出器115上に合焦する。一方,L1層105で反射したレーザ光は,検出器面上に合焦せず,大きな光スポットとなり,第1の光検出器115及び第2の光検出器116の両方に入射する。第1の光検出器115は,図9のように,ディスクの半径方向及び周方向に対応してそれぞれ2分割,計4分割された構造となっている。4分割された各光検出器A,B,C及びDの出力信号IA,IB,IC及びIDを演算したIA+IB+IC+ID,及び(IA+ID)−(IB+IC) は,それぞれ再生RF信号及びトラッキング誤差信号として使用される。
以上に記載した実施形態は本発明の好適な具体例であるが,本発明の範囲はこれらの形態に限られたものではない。
本発明は,トラッキング方式が差動プッシュプル方式の場合にも適用できる。差動プッシュプル信号に対しても同様である。
本発明は,トラッキング方式が差動プッシュプル方式の場合にも適用できる。差動プッシュプル信号に対しても同様である。
101…2層光ディスク媒体,102…基板,103…L0層,104…中間層,105…L1層,106…カバー層,107…レーザダイオード,108…レーザ光,109…コリメートレンズ,110…偏向ビームスプリッタ,111…1/4波長板,112…対物レンズ,113…アクチュエータ,114…絞り込みレンズ,115…第1の光検出器,116…第2の光検出器,
Claims (4)
- レーザ光を照射して,案内溝と案内溝間のうち案内溝にのみマークを形成することにより情報を記録する記録型光ディスク媒体において,
前記レーザ光の入射側からみて凸形状の凸溝と凹形状の凹溝のうち,記録部の規格化プッシュプル信号振幅がより大きい方の溝を案内溝として用いることを特徴とする記録型光ディスク媒体。 - レーザ光を照射して,案内溝と案内溝間のうち案内溝にのみマークを形成することにより情報を記録する記録型光ディスク媒体において,
前記レーザ光の波長をλ,カバー層の屈折率をnとしたとき,前記案内溝の深さが0〜0.2λ/nの範囲であって,前記マークの位相差の極性が凹のときには凹形状の溝を案内溝とし,前記マークの位相差の極性が凸のときには凸形状の溝を案内溝とすることを特徴とする記録型光ディスク媒体。 - 請求項1または2に記載の記録型光ディスク媒体において、
前記マークの位相差の情報が,媒体固有識別情報記録領域に記録されていることを特徴とする記録型光ディスク媒体。 - 請求項3に記載の記録型光ディスク媒体において、
前記媒体固有識別情報記録領域はバーストカッティング領域であることを特徴とする記録型光ディスク媒体。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009037339A JP2010192061A (ja) | 2009-02-20 | 2009-02-20 | 記録型光ディスク媒体およびフォーマット |
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Publication Number | Publication Date |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3278083A4 (en) * | 2015-04-03 | 2018-12-26 | Captl LLC | Particle detection using reflective surface |
US10613096B2 (en) | 2015-08-28 | 2020-04-07 | Captl Llc | Multi-spectral microparticle-fluorescence photon cytometry |
US11187584B2 (en) | 2017-04-13 | 2021-11-30 | Captl Llc | Photon counting and spectroscopy |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US10613096B2 (en) | 2015-08-28 | 2020-04-07 | Captl Llc | Multi-spectral microparticle-fluorescence photon cytometry |
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