JP2010191850A - 画像取得装置、生体情報取得装置、及び生体認証装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮像部の移動に応じて線状体に加わる応力を低減すること。
【解決手段】画像取得装置70は、1列以上の画素列を有する画像取得ユニット9と、画像取得ユニット9が相対的に移動可能な状態で取り付けられたベース板1と、電気的制御に応じて長さが変化すると共に、画像取得ユニット9及びベース板1夫々に対する係合位置で屈曲している線状体6と、を備える。画像取得ユニット9及びベース板1夫々に対する係合位置で線状体6を屈曲させる。これによって、画像取得ユニット9の移動に応じて線状体6に加わる応力を低減することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像取得装置、生体情報取得装置、及び生体認証装置に関する。
近年、情報セキュリティーの保護強化に伴って、生体認証に関する技術開発の進展が著しい。なお、生体認証とは、検査対象の個体から取得した生体情報が、あらかじめ登録された生体情報に等しいかどうかという判定に基づいて、ある個体を他の個体から識別する技術である。例えば、ヒトの瞳の虹彩に基づいて個体を特定する方法、ヒトの指等の静脈パターンに基づいて個体を特定する方法、及び指の指紋パターンに基づいて個体を特定する方法が挙げられる。
生体認証においては、認証に利用する生体情報に応じて様々な得失がある。例えば、静脈パターンを活用した生体認証は、指紋パターンを活用した生体認証よりも認証の偽造が困難であるという利益がある。後者は、前者よりも認証の偽造が簡単であるという不利益がある。
生体認証装置は、高額な機器(例えば、ATM(Automated Teller Machine))のほか、比較的安価な電子機器(例えば、携帯電話、ノート型パソコン等の電子機器(特に移動体通信機器))にも組み込まれている。比較的安価な電子機器に生体認証装置を付加する場合、その生体認証装置の単価を低くすることが重要になる。
また、より高精度な生体認証を実現するためには、過不足のない所望の範囲で生体情報を取得する必要がある。指の静脈認証を高精度に行うためには、例えば、縦15mm、横20mmの領域で静脈像を取得することが好ましい。しかしながら、この領域に対応する検出範囲のエリアセンサを採用すると、センサ部品に要する金額が高くなり、生体情報取得装置全体としての価格が高くなってしまう。
センサ部品に要する金額が高くなる場合、比較的安価な電子機器に生体情報を付加することができず、結果として、静脈認証という魅力的な機能を有する電子機器の実現を阻害してしまう。
なお、適当な価格のエリアセンサを用いると、所望の領域よりも狭い範囲(例えば、縦10mm、横15mmの領域)で静脈像を取得することができる。しかしながら、このような場合には、より高精度な静脈認証を実現することができない。
なお、生体認証装置に組み込まれる生体情報取得装置としては、特許文献1及び2に記載の装置が知られている。
特許文献1には、撮像部を移動して走査させる捜査手段と、撮像部の操作に応じて光源の光量を制御する光量制御手段とを備える生体画像入力装置が開示されている。特許文献2には、撮像素子を所定方向へ移動させながら複数の異なった位置で複数の複眼画像を取得する技術が開示されている。
特開2007−257307号公報 特開2008−97328号公報
形状記憶合金からなる線状体の通電によって撮像部を移動させる場合、従来と比較して、撮像部の移動機構の小型化を図ることができる場合がある。具体的には、送りネジ、ピニオン、ラック等の機械的な送り機構、磁気モータ等の駆動源を省略することができる場合がある。しかしながら、撮像部の移動に応じて、線状体自体に応力が加わる場合、線状体が劣化してしまうおそれがある。線状体の劣化の程度がひどい場合、線状体が細くなり、通電時の発熱により断線してしまうおそれがある。
上述の説明から明らかなように、撮像部の移動に応じて線状体に加わる応力を低減することが望まれている。
本発明に係る画像取得装置は、1列以上の画素列を有する撮像部と、前記撮像部が相対的に移動可能な状態で取り付けられた固定側部材と、電気的制御に応じて長さが変化すると共に、前記撮像部及び前記固定側部材夫々に対する係合位置で屈曲している線状体と、を備える。
撮像部及び固定側部材夫々に対する係合位置で線状体を屈曲させる。これによって、撮像部の移動に応じて線状体に加わる応力を低減することができる。
前記線状体は、前記撮像部及び前記固定側部材夫々に対する前記係合位置の間にある中間部分よりも外端方向にある部分で位置的に固定されている、と良い。
前記撮像部に対して前記線状体が係合する係合部には、少なくとも前記線状体が当接する範囲で曲面が形成されている、と良い。
前記固定側部材に対して前記線状体が係合する係合部には、少なくとも前記線状体が当接する範囲で曲面が形成されている、と良い。
前記係合部には、前記線状体の収縮又は伸張に応じて回転可能な回転体が設けられている、と良い。
前記線状体は、前記画素列における画素配置方向に交差する方向に延在する部分を有する、と良い。
前記線状体は、前記固定側部材に対して複数の箇所で係合する、と良い。
前記線状体は、形状記憶合金からなる、と良い。
本発明に係る生体情報取得装置は、被検体に対する光照射に基づいて前記被検体の生体情報を取得する生体情報取得装置であって、1列以上の画素列を有する撮像部と、前記撮像部が相対的に移動可能な状態で取り付けられた固定側部材と、電気的制御に応じて長さが変化すると共に、前記撮像部及び前記固定側部材夫々に対する係合位置で屈曲している線状体と、を備える。
本発明に係る生体認証装置は、上述の生体情報取得装置を備える。
本発明によれば、撮像部の移動に応じて線状体に加わる応力を低減することができる。
本発明の第1の実施形態にかかる携帯電話の概略的な模式図である。 本発明の第1の実施形態にかかる携帯電話の前面の構成を示す概略的な模式図である。 本発明の第1の実施形態にかかる生体情報取得装置の上面構成を示す概略的な模式図である。 本発明の第1の実施形態にかかる移動後の生体情報取得装置の上面構成を示す概略的な模式図である。 本発明の第1の実施形態にかかる画像取得ユニットの概略的な断面構成を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態にかかるレンズと画素との配置関係を示す概略的な模式図である。 本発明の第1の実施形態にかかるカバー板に形成されたパターンを説明するための概略的な説明図である。 本発明の第1の実施形態にかかる画素列とパターンとの位置関係を説明するための説明図である。 本発明の第1の実施形態にかかるラインセンサに接続される信号処理部の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態にかかる信号処理部の動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第1の実施形態にかかる生体認証装置の概略的な構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態にかかる生体認証装置の概略的な動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1の実施形態にかかる線状体の特性を示すグラフである。 本発明の第1の実施形態にかかる線状体の収縮状態を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態にかかる所望の範囲を説明するための説明図である。 本発明の参考例にかかる参考例に係る生体情報取得装置の概略的な上面図である。 本発明の参考例にかかる参考例に係る生体情報取得装置の概略的な上面図である。 本発明の第2の実施形態にかかる生体情報取得装置の概略的な上面図である。 本発明の第3の実施形態にかかる線状体の配置態様のバリエーションを示す説明図である。 本発明の第3の実施形態にかかる線状体の配置態様のバリエーションを示す説明図である。 本発明の第3の実施形態にかかる線状体の配置態様のバリエーションを示す説明図である。 本発明の第4の実施形態にかかるキャリア部材の概略的な上面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。なお、各実施の形態は、説明の便宜上、簡略化されている。図面は簡略的なものであるから、図面の記載を根拠として本発明の技術的範囲を狭く解釈してはならない。図面は、もっぱら技術的事項の説明のためのものであり、図面に示された要素の正確な大きさ等は反映していない。同一の要素には、同一の符号を付し、重複する説明は省略するものとする。上下左右といった方向を示す言葉は、図面を正面視した場合を前提として用いるものとする。
〔第1の実施の形態〕
図1乃至15を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。図1は、携帯電話の概略的な模式図である。図2は、携帯電話の前面の構成を示す概略的な模式図である。図3は、生体情報取得装置の上面構成を示す概略的な模式図である。図4は、移動後の生体情報取得装置の上面構成を示す概略的な模式図である。図5は、画像取得ユニットの概略的な断面構成を示す模式図である。図6は、レンズと画素との配置関係を示す概略的な模式図である。図7は、カバー板に形成されたパターンを説明するための概略的な説明図である。図8は、画素列とパターンとの位置関係を説明するための説明図である。図9は、ラインセンサに接続される信号処理部の概略構成を示すブロック図である。図10は、信号処理部の動作を説明するためのタイミングチャートである。図11は、生体認証装置の概略的な構成を示すブロック図である。図12は、生体認証装置の概略的な動作を説明するためのフローチャートである。図13は、線状体の特性を示すグラフである。図14は、線状体の収縮状態を示す説明図である。図15は、所望の範囲を説明するための説明図である。
図1に、携帯電話(移動体通信端末)60を示す。携帯電話60には、後述の生体認証装置(静脈認証装置)70が組み込まれている。
図1に示すように、携帯電話60は、上側本体(第1部材)61、下側本体(第2部材)62、及びヒンジ63を有する。上側本体61と下側本体62とは、共にプラスチック製の平板部材であって、ヒンジ63を介して連結される。上側本体61と下側本体62とはヒンジ63によって開閉自在に構成される。上側本体61と下側本体62とが閉じた状態のとき、携帯電話60は上側本体61と下側本体62とが重ね合わされた平板状の部材になる。
上側本体61は、その内面に表示部64を有する。表示部64には、着信相手を特定する情報(名前、電話番号)、携帯電話60の記憶部に格納されたアドレス帳等が表示される。表示部64の下には液晶表示装置が組み込まれている。
下側本体62は、その内面に複数のボタン65を有する。携帯電話60の操作者は、ボタン65を操作することによって、アドレス帳を開いたり、電話を掛けたり、マナーモードに設定したりし、携帯電話60を意図したように操作する。携帯電話60の操作者は、このボタン65を操作することに基づいて、携帯電話60内の生体認証装置80の生体認証機能をオンさせたり、オフさせたりする。
図2に、携帯電話60の前面(上面)の構成を示す。図2に示すように、上側本体61の前面には、表面領域R80、および表示領域R90が配置される。
表面領域R80上には、図2に模式的に示すように、ヒト(被検体)の指100が載せられる。表面領域R80の下には、後述の生体情報取得装置70(図3参照)が組み込まれる。表示領域R90には、文字(時間、動作状態、着信相手名など)が表示される。表示領域R90の下には、液晶表示装置が組み込まれる。
図3及び4に、生体情報取得装置70の上面構成を示す概略的な模式図を示す。なお、図3は、画像取得ユニット9に含まれるラインセンサの移動前の状態を示す。図4は、画像取得ユニット9に含まれるラインセンサの移動後の状態を示す。なお、以下の図面では、必要に応じて、x軸、y軸、及びz軸といった軸線を設定する。
図3に示すように、生体情報取得装置70は、ベース板(固定側部材)1、支持部2、レール(ガイド部材)3、キャリア部材5、線状体6、及び画像取得ユニット(撮像部)9を備える。なお、ベース板1、支持部2及びキャリア部材5は、いずれも樹脂材料からなる。生体情報取得装置70は、カバー板12(図5参照)も有する。撮像部は、画像取得ユニット9に含まれるラインセンサに対応するものと把握できる。
ベース板1は、平板状の部材である。支持部2は、ベース板1に一体的に設けられている。なお、ベース板1は、携帯電話60の筐体であっても良い。
レール3は、金属等からなる棒状体である。レール3aの上端は、支持部2aに支持されている。レール3aの下端は、支持部2bによって支持されている。レール3cの上端は、支持部2cによって支持されている。レール3cの下端は、支持部2dによって支持されている。このように、レール3は、一対の支持部間に架設されている。
キャリア部材5は、レール3に移動可能な状態で取り付けられる。例えば、キャリア部材5は、レール3が挿通されるガイド孔を有する。キャリア部材5のガイド孔にレール3を挿通し、レール3を支持部2間に架設する。このようにして、キャリア部材5は、レール3によってガイドされた状態で、X軸に沿って移動可能となる。
キャリア部材5は、突起45を有する。突起45には、線状体6が摺動可能に係合する。このようにして、線状体6の収縮に応じて、キャリア部材5はx軸に沿って上方に移動可能になる。
線状体6は、Ti-Ni系又はTi-Ni-Cu系の線状の合金(形状記憶合金)がコイル状に巻かれたコイル部材である。パルス変調された電流を線状体6に流す。線状体は抵抗成分を有し、通電に応じて発熱する。線状体が所定の温度以上になると、線状体は収縮する。なお、通電に応じて伸張又は収縮するものであれば、線状体6の材質は任意である。例えば、通電に応じて収縮する有機高分子材料からなる人工筋肉を用いても良い。
線状体6の一端は、固定部46aにて、ベース板1に固定されている。線状体6の他端は、固定部46cにて、ベース板1に固定されている。なお、ベース板1に線状体6を固定する方法は任意である。ベース板1に対して線状体6を接着固定しても良い。ベース板1に対して線状体6をネジ固定しても良い。ベース板1に対して、線状体6を巻きつけても良い。ここでは、固定部は、ベース板1に対する線状体6の固定部分を示す。
線状体6は、中間部分6p、中間部分6q、中間部分6r、及び中間部分6yを両端間に有する。中間部分6pは、x軸に沿って上方に延在する。中間部分6qは、x軸に交差する方向に沿って下方に延在する。中間部分6rは、x軸に交差する方向に沿って上方に延在する。中間部分6yは、x軸に沿って下方に延在する。
中間部分6pは、固定部46aと支持部2a間を延在する。中間部分6qは、支持部2aと突起45間を延在する。中間部分6rは、突起45と支持部2c間を延在する。中間部分6yは、支持部2cと固定部46c間を延在する。
線状体6は、支持部2aの側壁に当接している。線状体6は、突起45の側壁に当接している。線状体6は、支持部2cの側壁に当接している。支持部2aの側壁は上面視して曲面になっている。支持部2c及び突起45についても同様である。これによって、線状体6が収縮するとき、線状体6が受けるストレスを低減することができる。線状体6の移動を円滑にすることによって、線状体6の長寿命化を図ると共に、線状体6の伸縮に要する電力を低減することができる。なお、線状体6が係合する部分という意味で、支持部2を係合部と呼ぶこともある。同様に、突起45を係合部と呼ぶこともある。
線状体6の収縮によって、図3から図4に示すように、キャリア部材5は下から上へ移動する。キャリア部材5には、ラインセンサ9aが実装されている。キャリア部材5の移動に伴ってラインセンサ9aが移動する。キャリア部材5の移動期間内に亘ってラインセンサ9aで順次画像を取得することによって、ラインセンサ9aの移動範囲に対応する範囲内で画像を取得することができる。ここでは、高精度な生体認証のために過不足のない範囲でラインセンサ9aを移動させる。このようにして、画素列数が少ない撮像素子を活用して、より高精度な静脈認証を実現するために必要な範囲で静脈像を取得することができる。
本実施形態では、線状体6は、キャリア部材5との係合位置で屈曲している。また、線状体6は、支持部2との係合位置で屈曲している。線状体6の収縮前後において、線状体6は、固定部46付近で移動することはない。これによって、固定部46付近で線状体6が劣化することを抑制し、線状体6の長寿命化を図ることができる。なお、この点は、後述の参考例の説明によって、より具体的になる。
図5に、画像取得ユニット9の概略的な断面構成を示す。図5に示すように、画像取得ユニットは、ラインセンサ9a上に光学機能部9bが積層された機能部品である。
図5に示すように、ラインセンサ9aは、複数の画素PXが所定の間隔をあけて順次配置された1列の画素列を有する。光学機能部9bは、光チャネル分離層32、マイクロレンズアレイ33、及びバンドパスフィルタ34が、この順で下方から上方へ配置される。なお、ラインセンサ9aにはコネクタ11が接続されているものとする。
バンドパスフィルタ(フィルタ部材)34は、発光素子からの出射光(以下、検査光と呼ぶこともある)が含まれる近赤外線の帯域(650nm〜1000nm、より好ましくは、650nm〜800nm)を選択的に通過させる板状の光学部材である。なお、発光素子の配置位置は任意である。
マイクロレンズアレイ33は、透明基板50、及びレンズ(集光レンズ)52を有する。なお、バンドパスフィルタ34を支持するスペーサ層51が透明基板50の上面に配置される。
複数のレンズ52は、ラインセンサ9aの各画素PXに対応してライン状に配置される(図6参照)。レンズ52の光軸上に画素PXが配置される。レンズ52の上面視形状は四角形である。レンズ52の被写界深度は、4mm以下である。また、レンズ52の肉厚は、3〜5mmである。
透明基板50及びレンズ52は、検査光に対して、実質的に透明な材料からなる。透明基板50は、石英基板である。レンズ52は、透明基板50に形成されたレジスト層が、グレイスケールマスクを用いたホトリソグラフィーにより部分的に除去されて形成される光学部品である。なお、マイクロレンズアレイ33を画素PXの上方に設けることによって、指100の表皮から所定の深さに位置する静脈像を好適に撮像することが可能になる。
光チャネル分離層32は、遮光膜40、第1透明層41、第2透明層42、及びレジスト層43を有する。
遮光膜40は、通常の半導体プロセス技術(スパッタ、蒸着等)に基づいて、金属材料がマイクロレンズアレイ33の下面に格子状に形成された層である。遮光膜40は、マイクロレンズアレイ33の各レンズ52に対応してマトリクス状に形成された複数の開口部OP1を有する。尚、複数の開口部OP1とは、光学的な意味での開口を意味する。ここでは、開口部OP1には、第1透明層41が充填されている。
第1透明層41は、レジスト(樹脂材料)からなる層であって、検査光に対して実質的に透明である。第1透明層41は、通常のコート法(スピンコート法等)により、遮光膜40が形成された後、マイクロレンズアレイ33の下面に形成される。コート後の加熱処理によって、第1透明層41の粘性は失われる。
第2透明層42は、第1透明層41と同じ材料からなるレジスト層である。よって、第2透明層42も、検査光に対して実質的に透明である。第2透明層42は、互いに離間する複数のランド42aを有する。ランド42aは、通常のコート法(スピンコート法等)により、第1透明層41の下面に第2透明層42が形成された後、その第2透明層42に格子状の溝が形成されることで形成される。つまり、格子状の溝が形成されることにより、互いに分離された複数のランド42aが形成される。分離されたランド42aは、ラインセンサ9aの各画素PXに対応して2次元状に配置される。なお、ランドとは、溝により規定される島状の部分を意味する。各ランドは、互いに完全に分離されている必要はない。
レジスト層43は、ランド42aを覆うように充填される。レジスト層43は、検査光を吸収する材料(フタロシアニン等)を含むレジスト層である。レジスト層43は、スピンコート法等に基づいて、ランド42aを覆うように(第2透明層42に形成された溝を埋めるように)レジスト材料が塗布されることで形成される。そして、リソグラフィーに基づいて、マイクロレンズアレイ33の各レンズ52の集光箇所に対応する開口部OP2がレジスト層43に形成される。なお、開口部OP2は、ラインセンサ9aの各画素PXの配置位置にも対応する。開口部OP2は、ラインセンサ9aの各画素PXに対応して、ライン状に配置される。
次に、画像取得ユニット9の機能について説明する。指100の内部領域で反射された検査光は、マイクロレンズアレイ33のレンズ52を介して、ラインセンサ9aの画素PXに集光される。以下、順を追って説明する。なお、上述の内部領域は、指100の表面から1mm程度の深さの領域である。
発光素子から出射された検査光は、ヒトの指100に照射される。ヒトの指100の内部では、検査光は反射されたりする。また、ヒトの指100の内部の静脈で、検査光は吸収される。
ヒトの指100を透過した検査光は、画像取得ユニット9に入射する。まず検査光は、バンドパスフィルタ34を通過する。なお、検査光以外の外乱光は、バンドパスフィルタ34により遮断される。バンドパスフィルタ34によってノイズ成分を遮断することができるため、より良質な画像を取得することができる。
バンドパスフィルタ34を通過した検査光は、マイクロレンズアレイ33に入射する。マイクロレンズアレイ33では、透明基板50の上面に配置された各レンズ52によってラインセンサ9aの各画素PXに集光される。
マイクロレンズアレイ33のレンズ52により集光された光は、光チャネル分離層32に入射される。光チャネル分離層32は、上述のように、ラインセンサ9aの各画素に対応してライン状に配置された開口部OP1及び開口部OP2を有する。また、光チャネル分離層32は、ラインセンサ9aの各画素に対応してライン状に配置されたランド42aを有する。隣り合うランド42aの間には、レジスト層43が充填される。ランド42aの下面にもレジスト層43が形成される。レジスト層43には、近赤外線を吸収する顔料が含有されている。従って、レジスト層43に入射した光は、効果的にレジスト層43に含まれる顔料により吸収される。
このような構成により、光チャネル分離層32は、マイクロレンズアレイ33のレンズ52からラインセンサ9aの画素PXに至る光路(光チャネル)同士を分離する。そして、光チャネル間で生じうるクロストーク(混信)は抑制される。なお、検査光は、レンズ52から画素PXに進むに従って集光されるから、開口部OP2の開口幅は、開口部OP1の開口幅よりも狭く設定されている。
ラインセンサ9aの各画素に入射された光は、各画素で光電変換される。そして、電気信号として読み出され、A/D変換回路でアナログ/デジタル変換される。
次に、図7乃至図10を参照して、カバー板12の背面に形成されたパターン及びこれを活用したラインセンサ9aからの像信号の読出し動作について説明する。なお、図7(a)は、カバー板12に設けられるパターンの構成を示す概略図である。図7(b)は、パターンの概略的な部分拡大図である。図7(c)は、パターンの積層構造を示す概略図である。
図7(a)に示すように、カバー板12の背面には、規則的なパターン14が形成される。
図7(b)に示すように、パターン14は、光吸収部14a、および光反射部14bを有する。光吸収部14aは、発光素子から出射される近赤外線を吸収する。光反射部14bは、発光素子から出射される近赤外線を反射する。
光吸収部14aは、幅W1の部分、及び幅W2の部分を有する(但し、W1<W2である)ライン状の部分である。光反射部14bは、一定の間隔をあけて配置されている。
図7(c)に示すように、パターン14は、金属膜14cの上層に黒色樹脂層14dが形成された積層体である。なお、金属膜14cは、カバー板12の背面に形成されるものとする。パターン14は、通常の薄膜形成技術、及びパターニング技術を用いて形成される。
図7(b)に示すように、黒色樹脂層14dを規則的にパターニングすることによって、金属膜14cを部分的に露出させ、規則的に光反射部14bを形成する。光吸収部14aは、パターニングされた黒色樹脂層14dの除かれなかった部分である。
図8に、ラインセンサ9aの画素列とパターン14との関係を示す。画素列は、パターン14が形成されていない領域R1からパターン14が形成された領域R2に亘る。ここでは、画素列は、光反射部14bの長手方向と平行に配置されている。
図8の矢印に示すように画素列が移動するとき、領域R2にある画素PXは、光吸収部14a、光反射部14bを交互に通過する。ラインセンサ9aの移動期間内では、発光素子は発光している。従って、領域R2にある画素PXが光反射部14bに近接すればするほど、領域R2にある画素PXからの出力値は増大する。光反射部14bは所定の間隔をあけて規則的に配置されている。従って、領域R2にある画素PXからの出力に基づいてラインセンサ9aの移動量を検出することができる。結果として、後述するように、適切なタイミングでラインセンサ9aから像を出力させることができる。
なお、ここでは光吸収部14aのx軸に沿う幅W3は、光反射部14bのx軸に沿う幅W4の略N倍に設定されている(但し、Nは2以上の自然数である)。
ここで図9にラインセンサ9aに接続される信号処理部の概略的な構成を示す。図9に示すように、信号処理部15は、比較器15a、及び読出処理部15bを有する。なお、ここでは、説明の便宜上、A/D変換回路は省略されている。
信号処理部15の接続関係は次のとおりである。比較器15aの入力aには、領域R2にある画素からの出力が接続される。比較器15aの入力bには、閾値が入力される。比較器の出力cは、読出処理部15bの入力aに接続される。読出処理部の入力bには、領域R1にある画素の出力が接続される。読出処理部の出力cは、ラインセンサに接続される。読出処理部の出力dは、外部の制御回路に接続される。
比較器15aは、領域R2にある画素から出力される信号S1と予め設定された閾値THとを比較する。信号S1が閾値THを超えた場合、比較器15aはハイレベルの信号(タイミング検出信号)S2を出力する。
読出処理部15bは、比較器15aからハイレベルの信号S2が入力されると、ラインセンサ9aに対してハイレベルの信号(リード指示信号)S3を出力する。
ラインセンサ9aは、所定のサイクルで像取得を実行する。ラインセンサ9aは、読出処理部15bからハイレベルの信号S3が入力されると、その時点で蓄積している信号S4を読出処理部15bの入力bへ出力する。読出処理部15bは、ラインセンサ9aから入力された信号S4を外部の制御回路へ出力する。
図10を参照してラインセンサ9aの移動に伴う像取得動作(特に信号処理部15の動作)について説明する。
時刻t1では、信号S1は閾値THを超える。そして、比較器15aは、ハイレベルの信号S2を出力する。その後、読出処理部15bは、ハイレベルの信号S3を出力する。その後、ラインセンサ9aは、ハイレベルの信号S3の入力時に取得している像P1を信号S4として出力する。信号処理部15から出力される信号S4は、外部の記憶装置(半導体メモリ)に蓄積画像として保持される。なお、像P1は、図8の領域R10に対応する像であるものとする。
時刻t2では、信号S1は閾値THを超える。そして、比較器15aは、ハイレベルの信号S2を出力する。その後、読出処理部15bは、ハイレベルの信号S3を出力する。その後、ラインセンサ9aは、ハイレベルの信号S3の入力時に取得している像P4を信号S4として出力する。信号処理部15から出力される信号S4は、外部の記憶装置(半導体メモリ)に蓄積画像として保持される。外部の半導体メモリには、像P1と像P4が蓄積画像として保持される。なお、像P4は、図8の領域R11に対応する像であるものとする。
時刻t3では、信号S1は閾値THを超える。そして、比較器15aは、ハイレベルの信号S2を出力する。その後、読出処理部15bは、ハイレベルの信号S3を出力する。その後、ラインセンサ9aは、ハイレベルの信号S3の入力時に取得している像P7を信号S4として出力する。信号処理部15から出力される信号S4は、外部の記憶装置(半導体メモリ)に蓄積画像として保持される。外部の半導体メモリには、像P1、像P4、像P7が蓄積画像として保持される。なお、像P7は、図8の領域R12に対応する像であるものとする。
このような処理に基づいて外部には像P1〜PXが蓄積される。本実施形態においては、上述のようにパターン14は規則性を有する。より具体的には、一定の間隔で光反射部14bが形成されている。規則的なパターン14を活用することによってラインセンサ9aの移動量を検出し、所望の範囲で指100の静脈像を過不足なく取得することができる。
本実施形態においては、形状記憶合金の線状体6を活用してキャリア部材5を移動させている。形状記憶合金は、その温度に応じて収縮する。しかしながら、形状記憶合金の温度を精度よく制御することは難しい。形状記憶合金のばねの特性にはばらつきが予想され、その温度は使用される環境も影響するからである。
本実施形態では、上述のように、規則的なパターン14を活用してラインセンサ9aから像を出力させる。従って、たとえ、ラインセンサ9aの移動速度が一定ではないとしても、適切なタイミングで必要な分の像を取得することができる。換言すると、t1〜t2の時間間隔と、t2〜t3の時間間隔とが一致していなくてもリードされる像には何ら影響はない。このようにして、所望の範囲で指100の静脈像を過不足なく取得することが実現される。
なお、信号処理部15の具体的な構成は任意である。ラインセンサ9aの画素から出力されるアナログ信号を、A/D変換回路でデジタル信号へ変換した上で、上述の比較器15a、及び読出処理部15bを接続させても良い。比較器15a、読出処理部15bをソフトウェアによって実現させても良い。
また、読出処理部15bから伝達される信号S3に基づいてラインセンサ9aに像取得を実行させ、取得した像を出力させても良い。この場合、ラインセンサ9aは、必要な期間のみ像取得を実行する。従って、ラインセンサ9aの消費電力を低減させることができる。
また、パターン14には何らかの規則性(周期性)が設定されていれば良い。また、パターン14に設定された周期性の変位を検出する手段は光学的な方法以外(例えば、磁気的な方法)であっても良い。パターン14の変位を検出する別個のセンサを設けても良い。
最後に図11、12を参照して、生体情報取得装置70が組み込まれる生体認証装置80の構成及び動作について概略的に説明する。
図11に示すように、生体認証装置80は、処理部81、認証実行部82、画像形成部83、記憶部84、発光部85、静脈像取得部86、及び指紋検出部87を有する。なお、発光部85は、発光素子に相当する。静脈像取得部86は、生体情報取得装置70に相当する。なお、生体認証装置80は、生体情報取得装置をインターフェイスとする通常のコンピュータから構成されるものとする。また、生体認証装置80は、図11に示す構成に限定されるべきものではない。
生体認証装置80は、図12に示すように動作する。なお、生体認証装置80は、図1に示した携帯電話60に組み込まれているものとする。
まず生体認証装置80が組み込まれた携帯電話60は非動作状態にある。
次に携帯電話60の生体認証機能が活性化される(S1)。なお、生体認証機能を活性化させる具体的な方法は任意である。操作者が携帯電話のあるボタンを押したときに生体認証機能が活性化されるように設定すれば良い。なお、生体認証機能が活性化されるとき、カバー板12の前面上には指100が載置されるものとする。
次に、生体認証機能の活性化に基づいて、ラインセンサ9aの移動を開始させる(S2)。より具体的には、線状体6にパルス電流を流し、線状体6を加熱し、線状体6を収縮させる。また、このとき、発光素子8から近赤外線を出力させる。また、ラインセンサ9aを所定のフレームレートで像取得させる。
次に、像の読出しを実行する(S3)。ラインセンサ9aから像を読み出す手順は、図10で説明したとおりである。
次に、画像形成部83は、認証用の静脈像を形成する(S4)。本実施形態においては、ラインセンサ9a(信号処理部15)から順次出力される画像同士をつなぎ合わせると、所望の静脈像が復元される。つまり、画像形成部83は、取得した画像同士の重複部分を考慮して画像処理する必要はない。規則的なパターンを活用してラインセンサ9aで過不足なく像を取得することで、画像形成部83の処理負担を低減させることができる。
次に、認証実行部82は認証を実行する(S5)。具体的には、認証実行部82は、画像形成部83から出力された認証用画像と記憶部84に予め登録された静脈像画像とに基づいて生体認証を実行する。例えば、認証実行部82は、両画像間で静脈の分岐態様がN(N:2以上の自然数)箇所以上で一致していれば認証成功と判定し、両画像間で静脈の分岐態様が一致する箇所がN箇所未満であれば認証失敗と判定する(S6)。なお、認証の具体的な方法は画像処理方法に依存するため、上述の例に限定されるべきものではない。
認証成功の場合、生体認証装置80が組み込まれた携帯電話の機能が活性化される(S7)。そして、携帯電話は、通常の動作状態に復帰する。なお、認証失敗の場合、生体認証装置80が組み込まれた携帯電話は非動作状態を維持する。
このようにして、生体認証装置80が携帯電話に組み込まれることによって、携帯電話のセキュリティー性能が飛躍的に向上する。
上述の説明から明らかなように、本実施形態においては、フォトセンサの画素列の画素配置方向に直交する方向にフォトセンサを移動させることで、所望の範囲(図15のR100)で静脈像を取得することを実現することができる(尚、図15のR101の範囲は、十分とは言えない)。また、形状記憶合金からなる線状体を活用してフォトセンサを移動させることで、より簡素な駆動機構を実現できる。レールといったガイド部材を設けることによって、フォトセンサの移動を安定にすることができる。規則的なパターンを活用してフォトセンサの移動量を検出し、この検出結果に基づいて、フォトセンサから取得像を出力させることで、後続の画像処理負担を低減させることができる。また、コネクタ11をベース板1の開口に部分的に収納させることで、生体情報取得装置70の薄型化を図ることができる。
消費電力の低減について図13を参照して説明する。図13に示すように、線状体6を形成する形状記憶合金はS字特性を有する。線状体6を通電させて線状体6の温度を上昇させることで、線状体6を収縮させることができる。このとき、線状体6を完全に収縮させた状態にするためには、線状体6に過大な電流を通電させることが必要になる。これは、収縮終了点に推移するに従って、温度変化に対する収縮歪量が小さくなるためである。
本実施形態では、この点に鑑みて、線状体6を完全に収縮させることなく、キャリア部材5を所望の位置に移動させる。これによって、キャリア部材5の移動に要する電流量を低減し、結果的に、生体情報取得装置の消費電力を低減させることができる。
なお、線状体6が完全に収縮したとき、線状体6を形成するラセン状の金属線は、線状体6の延在方向に沿って高密度に配置され、隣り合う金属線の間隔が無い又は極めて狭い状態にある。
図14を参照して、線状体6の伸張及び収縮について説明する。キャリア部材5が初期位置にあるとき、図14(a)に示すように線状体6を形成する金属線の間隔はW1である。キャリア部材5が移動後の位置にあるとき、図14(b)に示すように線状体6を形成する金属線の間隔はW2である。ここでは、W2<W1の関係が成立する。但し、W1は正の整数とし、W2は、0又は正の整数である。
図14(b)の状態のとき、線状体6は、まだ完全に収縮した状態にはない。本実施形態では、上述の形状記憶合金の特性(図13参照)を踏まえ、線状体6を完全に収縮させることなく、キャリア部材5を移動させる。生体情報取得装置の消費電力が増大することを効果的に抑制することができる。
[参考例]
以下、図16及び図17を参照して、参考例について説明する。図16及び図17は、参考例に係る生体情報取得装置の概略的な上面図である。
図16は、キャリア部材5の移動前の状態を示す。図17は、キャリア部材5の移動語の状態を示す。図16及び図17の点線で囲まれた部分から明かなように、キャリア部材5の移動の前後において、線状体6は、固定部46付近で屈曲する。この場合、線状体6が固定部46付近で次第に劣化し、線状体6の寿命が短くなってしまうおそれがある。特に、線状体6は通電によって収縮する。線状体6が細くなると、その分抵抗値が増大する。これにより、最悪の場合、線状体6が断線し、キャリア部材5の移動が困難になってしまう。
本発明の実施形態では、線状体6を、支持部2及び突起45夫々との係合位置で屈曲させ、固定部付近では屈曲させない。この構成を採用することで、線状体6の収縮に伴って、線状体6が劣化してしまうことを効果的に抑制することができる。
[第2の実施形態]
図18を参照して本発明の第2の実施形態について説明する。図18は、生体情報取得装置の概略的な上面図である。
本実施形態では、第1の実施形態とは異なり、支持部2に回転体47を設ける。支持部2aに回転体47aを設け、支持部2cに回転体47bを設ける。
回転体47aは、支持部2aによって軸支された状態にある。回転体47aは、z軸に沿う軸を回転軸として回転する。回転体47bについても同様である。
線状体6の収縮を回転体47によって補助する。これによって、線状体6の収縮時、線状体6が受けるストレスを低減することができる。線状体6が受けるストレスの低減によって、線状体6の長寿命化を図ることができる。なお、回転体47を突起45の部分にも設けても良い。これにより相乗的な効果を得ることができる。
[第3の実施形態]
図19乃至図21を参照して本発明の第3の実施形態について説明する。図19乃至図21は、線状体の配置態様のバリエーションを示す説明図である。
上述の実施形態では、図19(a)に示すように線状体6を配置したが、この構成に限られるべきものではない。
図19(b)に示すように、キャリア部材5に複数の突起45を設けても良い。このような場合であっても上述の実施形態と同様の効果を得ることができる。
図19(c)に示すように、2つの線状体6でキャリア部材5を引っ張っても良い。上述の実施形態よりも強い引っ張り力を確保することができる場合がある。また、一方の線状体6が故障したとしても、他方の線状体6でキャリア部材5を引っ張ることができる。なお、一方の線状体6は、支持部2a及び突起45を介して、固定部46aと固定部46p間を延在する。他方の線状体6は、支持部2c及び突起45を介して、固定部46cと固定部46q間を延在する。
図20(d)に示すように、固定部46をキャリア部材5の初期位置の近くに配置すると良い。これによって、上述の実施形態よりも、より大きな引張り力を確保することができる。なお、この場合、固定部46の配置位置は、支持部2a、2cよりもキャリア部材5に近い。
図20(e)に示すように、2つの突起45の間に支持部2eを設け、これに線状体6を架け渡しても良い。これによって、線状体6の長さを十分に長くすることでき、上述の場合よりも、十分な引っ張り力を得ることができる。
図20(f)に示すように、中間部分6pをx軸に交差する方向に延在させても良い。中間部分6yについても同様である。このような場合であっても第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
図21(g)に示すように、線状体6を配置しても良い。このような場合も第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。図21(h)に示すように、線状体6を配置しても良い。このような場合も第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。ただし、これらは、十分な引っ張り力を得るためには有効ではない。
上述のバリエーションは相互に組み合わせることができるものとする。
[第4の実施形態]
図22を参照して、本発明の第4の実施形態について説明する。図22は、キャリア部材の概略的な上面図である。
図22に示すように、キャリア部材5には、光源8が設けられる。光源8は、発光素子8a〜8dからなる。キャリア部材5に光源8を配置しない場合、キャリア部材5の移動に応じて、キャリア部材5と光源8間の距離が変化する。この場合、画素の出力値を適正に保つため、キャリア部材5の位置に応じて光源8の出射光強度を変化することが要求される場合がある。
本実施形態では、キャリア部材5に光源8を設ける。これによって、上述のような調整機構を採用することなく、良質な画像を取得することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。ベース板以外の部材に線状体を固定しても良い。突起の個数及び配置位置は任意である。
70 生体情報取得装置
1 ベース板
2 支持部
3 レール
5 キャリア部材
6 線状体
8 発光素子
9 画像取得ユニット
9a ラインセンサ
9b 光学機能部
11 コネクタ
12 カバー板
14 パターン

32 光チャネル分離層
33 マイクロレンズアレイ
34 バンドパスフィルタ

40 遮光膜
41 透明層
42 透明層
42a ランド
43 レジスト層
45 突起
46 固定部
47 回転体
50 透明基板
51 スペーサ層
52 レンズ

60 携帯電話
61 上側本体
62 下側本体
63 ヒンジ
64 表示部
65 ボタン

80 生体認証装置
81 処理部
82 認証実行部
83 画像形成部
84 記憶部
85 発光部
86 静脈像取得部
87 指紋検出部

100 指

Claims (10)

  1. 1列以上の画素列を有する撮像部と、
    前記撮像部が相対的に移動可能な状態で取り付けられた固定側部材と、
    電気的制御に応じて長さが変化すると共に、前記撮像部及び前記固定側部材夫々に対する係合位置で屈曲している線状体と、
    を備える画像取得装置。
  2. 前記線状体は、前記撮像部及び前記固定側部材夫々に対する前記係合位置の間にある中間部分よりも外端方向にある部分で位置的に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の画像取得装置。
  3. 前記撮像部に対して前記線状体が係合する係合部には、少なくとも前記線状体が当接する範囲で曲面が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像取得装置。
  4. 前記固定側部材に対して前記線状体が係合する係合部には、少なくとも前記線状体が当接する範囲で曲面が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像取得装置。
  5. 前記係合部には、前記線状体の収縮又は伸張に応じて回転可能な回転体が設けられていることを特徴とする請求項3又は4に記載の画像取得装置。
  6. 前記線状体は、前記画素列における画素配置方向に交差する方向に延在する部分を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像取得装置。
  7. 前記線状体は、前記固定側部材に対して複数の箇所で係合することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像取得装置。
  8. 前記線状体は、形状記憶合金からなることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の画像取得装置。
  9. 被検体に対する光照射に基づいて前記被検体の生体情報を取得する生体情報取得装置であって、
    1列以上の画素列を有する撮像部と、
    前記撮像部が相対的に移動可能な状態で取り付けられた固定側部材と、
    電気的制御に応じて長さが変化すると共に、前記撮像部及び前記固定側部材夫々に対する係合位置で屈曲している線状体と、
    を備える、生体情報取得装置。
  10. 請求項9に記載の生体情報取得装置を備える生体認証装置。
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