JP2010190999A - 現像剤回収装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】紙粉や異物が噛み込んだとしても転写ベルトのクリーニング性能を維持することができる現像剤回収装置及び画像形成装置を得る。
【解決手段】回収箱102の底板112に複数の開口部114が形成されており、底板112は中間転写ベルト25の移動方向に沿って湾曲している。そして、底板112の上流側及び下流側では、中間転写ベルト25との間に隙間が設けられるようにしている。このため、該隙間内に廃トナー108が貯留されることになり、底板112の厚み以上に廃トナー108を貯留することができる。そして、貯留された廃トナー108は、トナーダム116の高さH以下の高さに位置する開口部114を通じて廃トナー108が回収箱102内へ進入するが、トナーダム116を形成することで、該廃トナー108の潤滑作用によりクリーニング性が向上すると共に、底板112と中間転写ベルト25との間で生じる摩擦による異音が抑制される。
【選択図】図2

Description

本発明は、現像剤回収装置及び画像形成装置に関する。
最近は、画像形成装置の小型化・低コスト、消耗品コストの抑制のため、クリーニング装置を含む像担持ベルトを交換部品として指定せず、装置寿命まで使用する構成が求められている。このような構成では、ユーザーの使用下で像担持ベルトのクリーニング不良が発生した場合、画像形成装置ごと交換しなければならないため、像担持ベルト上の残留トナーをクリーニングする技術の向上が求められる。
例えば、特許文献1、2に開示されるように、像担持ベルトの被クリーニング面(表面)にブレードを配置し、像担持ベルトの裏面にブレードに対向するバックアップ部材を設けて、該ブレードを介して像担持ベルトをバックアップ部材へ押し付け、像担持ベルト上のトナーを掻き落とす構成や、特許文献3、4に開示されるように、複数のブレード部材を用いて像担持ベルトをクリーニングする方法が知られている。
特開2006−201567号公報 特開平9−152787号公報 特開2006−184706号公報 特開2002−278319号公報
本発明は、紙粉や異物が噛み込んだとしても転写ベルトのクリーニング性能を維持することができる現像剤回収装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、現像剤回収装置において、現像剤像が転写される無端状の転写ベルトの移動方向に対して交差する方向に沿って配置され、前記転写ベルトに接触する回収箱と、前記回収箱に形成され、前記転写ベルトの表面に残留する残留現像剤が該回収箱の中へ進入する複数の開口部と、を備え、前記複数の開口部のうち、前記転写ベルトの移動方向に沿って隣り合う開口部同士が転写ベルトの幅方向で同じ位置に配置されている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の現像剤回収装置において、前記転写ベルトを挟んで前記回収箱の反対側に配置され、前記回収箱から押圧力を受ける被押圧手段を有している。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の現像剤回収装置において、前記回収箱の接触面が、前記転写ベルトの移動方向に沿って湾曲している。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載の現像剤回収装置において、前記回収箱内に配置され、前記開口部を通じて進入した残留現像剤を予め定められた箇所へ搬送する搬送手段と、を有している。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の現像剤回収装置において、前記回収箱を前記転写ベルトの移動方向に沿って回転可能に支持する支持部と、前記転写ベルトの移動方向と反対方向のトルクを前記回収箱に付与するトルク付与手段と、を有している。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載の現像剤回収装置において、前記搬送手段が、前記転写ベルトの移動方向と交差する方向に配置され回転する螺旋状搬送部材であり、前記螺旋状搬送部材が前記回収箱の内壁に接触している。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の現像剤回収装置において、前記螺旋状搬送部材は、回転軸と、前記回転軸の周りに設けられた螺旋状の羽根と、を含んで構成されている。
請求項8に記載の発明は、請求項6に記載の現像剤回収装置において、前記螺旋状搬送部材は、線状部材を螺旋状に巻いて形成されている。
請求項9に記載の発明は、請求項6に記載の現像剤回収装置において、前記螺旋状搬送部材は、回転軸と、前記回転軸の周りに設けられた螺旋状の可撓性部材と、を含んで構成され、前記可撓性部材が前記回収箱の内壁を押圧した状態で接触している。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の現像剤回収装置において、前記可撓性部材が、ブラシである。
請求項11に記載の発明は、請求項4に記載の現像剤回収装置において、前記搬送手段が、前記回収箱内に、前記回収箱の内壁に接触するブラシと、前記ブラシと接触し、前記開口部を通じて進入した残留現像剤を予め定められた箇所へ搬送する搬送部材と、を含んで構成されている。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の現像剤回収装置において、前記搬送部材が、前記転写ベルトの移動方向と交差する方向に配置された螺旋状搬送部材である。
請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の現像剤回収装置において、前記螺旋状搬送部材が、回転軸と、前記回転軸の周りに設けられた螺旋状の羽根と、を含んで構成されている。
請求項14に記載の発明は、請求項12に記載の現像剤回収装置において、前記螺旋状搬送部材は、前記螺旋状搬送部材が、線状部材を螺旋状に巻いて形成されている。
請求項15に記載の発明は、画像形成装置において、現像剤が保持される像保持体と、前記像保持体に対向して回転可能に配設され、像保持体上の現像剤像が転写される無端状の転写ベルトと、前記像保持体上の画像を被転写部材に転写する転写手段と、前記転写ベルトの移動方向に沿って前記転写手段の下流側に設けられた請求項1〜14の何れか1項に記載の現像剤回収装置と、を有している。
請求項1に記載の発明によれば、紙粉や異物が噛み込んだとしても転写ベルトのクリーニング性能を維持することができる。
請求項2に記載の現像剤回収装置によれば、クリーニング性を向上させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、摩擦による異音を抑制することができる。
請求項4に記載の発明によれば、画像形成装置内の任意のスペースへ残留現像剤を搬送することができる。
請求項5に記載の発明によれば、初動時における、残留現像剤のすり抜けを抑制する。
請求項6に記載の発明によれば、開口部を通じて回収箱内へ進入した現像剤を直ちに搬送することができる。
請求項7に記載の発明によれば、軸部を有していない搬送部材よりも強度上げることができ、筋状の濃度ムラや残留現像剤のすり抜けを抑制することができる。
請求項8に記載の発明によれば、軸部を有する搬送部材よりも搬送力を向上させることができる。
請求項9に記載の発明によれば、回収箱の開口部内へ進入する残留現像剤を積極的に回収して搬送することができる。
請求項10に記載の発明によれば、残留現像剤回収機能と残留現像剤搬送機能を兼ね備えることができる。
請求項11に記載の発明によれば、残留現像剤回収機能と残留現像剤搬送機能を分離させ、それぞれの効果を最大限に利用することができる。
請求項12に記載の発明によれば、ブラシに付着している残留現像剤を直ちに搬送することができる。
請求項13に記載の発明によれば、軸部を有していない搬送部材よりも強度を上げることができ、筋状の濃度ムラや残留現像剤のすり抜けを抑制することができる。
請求項14に記載の発明によれば、軸部を有する搬送部材よりも搬送力を向上させることができる。
請求項15に記載の発明によれば、紙粉や異物が噛み込んだとしても転写ベルトのクリーニング性能を維持することができる。
本実施形態の画像形成装置を示す概略構成図である。 本実施形態の現像剤回収装置の構成を示す概略断面図である。 本実施形態の現像剤回収装置の構成を示す、(A)は概略平面図であり、(B)は概略側面図である。 (A)、(B)は、本実施形態の現像剤回収装置に設けられた開口部の形状を示す平面図である。 本実施形態の現像剤回収装置の構成の変形例1を示す概略断面図である。 本実施形態の現像剤回収装置の構成の変形例2を示す概略断面図である。 (A)、(B)は、本実施形態の現像剤回収装置に用いられる搬送部材の変形例を示す斜視図である。 本実施形態の現像剤回収装置の構成の変形例3を示す概略断面図である。 本実施形態の現像剤回収装置の構成の変形例4を示す概略断面図である。 本実施形態の現像剤回収装置の構成の変形例5を示す概略断面図である
以下、本発明に係る画像形成装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1には、本発明の実施形態に係る画像形成装置10が示されている。
この画像形成装置10は、タンデム型のデジタルカラープリンターであり、原稿(図示省略)の露光装置やパーソナルコンピュータ等から送られてくる画像データは、画像形成装置10の内部に設けられた画像処理装置12(例えばIPS:Image Processing System)に送られ、所定(予め定められた)の画像処理が施される。
画像処理装置12で所定の画像処理が施された画像データは、同じく画像処理装置12によって、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)(各8ビット)の4色の原稿再現色材階調データに変換され、露光装置14へ送られる。露光装置14では、所定の色の原稿再現色材階調データに応じてレーザ光による画像露光が行われる。
露光装置14の上方には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4つの画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kが、水平方向に一定の間隔をおいて並列的に配置されている。
これらの4つの画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kは、すべて同様に構成されており、回転駆動される感光体ドラム(像保持体)15Y、15M、15C、15Kと、この感光体ドラム15Y、15M、15C、15Kの表面を帯電させる帯電ロール16と、感光体ドラム15Y、15M、15C、15K上に形成された静電潜像を所定の色のトナーで現像する現像器17と、感光体ドラム15Y、15M、15C、15Kの表面を清掃するクリーニング装置18と、を含んで構成されている。
露光装置14は、4つの画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kに共通に構成されており、図示しない4つの半導体レーザを各色の原稿再現色材階調データに応じて変調して、これらの半導体レーザからレーザ光を階調データに応じて出射するように構成されている。
なお、露光装置14は、複数の画像形成ユニット毎に個別に構成しても勿論よい。上記半導体レーザから出射されたレーザ光は、図示しないはしないが、f−θレンズを介してポリゴンミラーに照射され、このポリゴンミラーによって偏向走査される。ポリゴンミラーによって偏向走査されたレーザ光は、結像レンズ及び複数枚のミラーを介して、感光体ドラム15Y、15M、15C、15K上の露光ポイントに、斜め下方から走査露光される。
画像処理装置12から露光装置14へは、各色の画像データが順次出力される。露光装置14から画像データに応じて出射されたレーザ光は、対応する感光体ドラム15の表面に走査露光され、静電潜像が形成される。感光体ドラム15Y、15M、15C、15K上に形成された静電潜像は、現像器17Y、17M、17C、17Kによって、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー画像として現像される。
各画像形成ユニット13Y、13M、13C、13K上には、転写ユニット22が配置されている。転写ユニット22は、中間転写ベルト(転写ベルト)25、4つの一次転写ロール26Y、26M、26C、26K、駆動ロール27、張力付与ロール24、支持ロール28を備えている。
中間転写ベルト25は、駆動ロール27と、張力付与ロール24と、支持ロール28との間に一定のテンションで巻き掛けられており、図示しないモータによって回転駆動される駆動ロール27により、図中の反時計回りX方向に所定の速度で循環駆動されるようになっている。
感光体ドラム15Y、15M、15C、15Kは、循環駆動される中間転写ベルト25の外面に接するように配置され、中間転写ベルト25の内面に配置された一次転写ロール26Y、26M、26C、26Kとの間で中間転写ベルト25を挟み込んでいる。
また、中間転写ベルト25の移動方向に沿って、支持ロール28の下流側には、中間転写ベルト25の外面側に、中間転写ベルト25の移動方向に対して直交する(交差する)方向(幅方向)に沿って、廃トナー搬送装置100が設けられている。
この廃トナー搬送装置100は中間転写ベルト25の幅方向の両端部から張り出す長さとされており、中間転写ベルト25を挟んで廃トナー搬送装置100の反対側には、中間転写ベルト25の幅方向の両端部から張り出す長さとされた長方形状のスポンジなどの弾性部材(被押圧手段)106が配設されている。
この弾性部材106は、廃トナー搬送装置100からの押圧力を受けるように配置されており、廃トナー搬送装置100が中間転写ベルト25の表面に接触して中間転写ベルト25上に残留した廃トナー(残留現像剤)108を回収し、廃トナー回収ボックス110へ搬送する(後述する)。
一方、画像形成装置10の下部には、シートPが積載された給紙カセット34が設けられており、シートPは給紙カセット34から所定のサイズのものが、給紙ローラ35により用紙搬送路37を介して、位置合わせロール38まで一旦搬送され、停止される。そして、位置合わせロール38が所定のタイミングで回転して、該シートPは中間転写ベルト25の二次転写位置Pへ送出される。
感光体ドラム15Y、15M、15C、15Kに、順次形成されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー画像は、一次転写ロール26Y、26M、26C、26Kによって中間転写ベルト25上に多重に転写される。
一次転写ロール26Y、26M、26C、26Kには、転写バイアス電源(図示省略)が接続されており、所定のトナー極性とは逆極性(本実施の形態では正極性)の転写バイアスが所定のタイミングで印加されるようになっている。
中間転写ベルト25上に多重に転写されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー画像は、支持ロール28に圧接する二次転写ロール29によって、シートP上に二次転写され、これらの各色のトナー画像が転写されたシートPは、上方に位置する定着器31へと搬送される。
二次転写ロール29は、支持ロール28の側方に圧接しており、下方から上方に搬送されるシートP上に、各色のトナー画像を二次転写するようになっている。定着器31は、所定の温度に加熱された加熱ロール39と、この加熱ロール39に圧接された加圧ロール40とを備えている。
そして、各色のトナー像が転写されたシートPは、加熱ロール39と加圧ロール40との圧接部で熱及び圧力により定着処理を受けた後、排出ロール32によって画像形成装置10の上部に設けられた排出部(図示省略)上に排出される。
<廃トナー搬送装置>
ここで、廃トナー搬送装置(現像剤回収装置)100について説明する。図2及び図3(A)、(B)に示すように、廃トナー搬送装置100は、略角筒状の回収箱102を備えている。回収箱102は、水平に配置され、中間転写ベルト25の移動方向(矢印方向)に対して直交(交差)する方向(幅方向)を長手方向として、中間転写ベルト25の幅方向の両端部から張り出す長さとされており、回収箱102の下流側には、廃トナー回収ボックス110が設けられている。
回収箱102の内部には、中間転写ベルト25の幅方向を長手方向とする、搬送部材(螺旋状搬送部材)104が回転可能に支持されている。この搬送部材104は、回転軸104Aを備えており、回転軸104Aの周囲には、螺旋状の羽根104Bが形成されている。回転軸104Aの一端部には、モータ105が連結されており、該モータ105の駆動によって回転軸104Aが回転する。
一方、図2に示すように、中間転写ベルト25側に位置する回収箱102の底板112は、中間転写ベルト25の移動方向に沿って湾曲し、回収箱102の、中間転写ベルト25の移動方向に沿った上流側及び下流側(以下、単に「回収箱102の上流側」、「回収箱102の下流側」という)が中間転写ベルト25から離間している。
また、回収箱102の底板112には、中間転写ベルト25との接触箇所から底板112の上流側に架けて、複数の開口部114が設けられている。この開口部114は円形を成しており、互い違いに配置されている。中間転写ベルト25の幅方向に沿って異なる位置に配置された複数の開口部114を、中間転写ベルト25の幅方向に沿って1列になるように重ね合わせると、中間転写ベルト25の幅方向の全域に亘って開口部114が繋がるようにしている。
つまり、中間転写ベルト25の幅方向の全域に亘って開口部114のエッジ部が当たる。そして、この開口部114を通じて、中間転写ベルト25上の廃トナー108が回収箱102内へ進入可能となっている。また、中間転写ベルト25の移動方向に沿って隣り合う開口部114同士が、中間転写ベルト25の幅方向で同じ位置に配置されている。
ここで、回収箱102内には、前述したように搬送部材104が設けられているため、開口部114を通じて回収箱102内へ進入した廃トナー108は、搬送部材104によって回収箱102内を搬送され、廃トナー回収ボックス110へ案内され、回収される(図3(A)、(B)参照)。
なお、回収箱102内には、底板112の下流部に貯留部113(図2参照)が設けられており、回収箱102へ回収された廃トナー108が貯留可能とされているが、この貯留部113は必ずしも必要ではない。
<廃トナー搬送装置の作用>
次に、廃トナー搬送装置の作用について説明する。
前述したように、支持ロール28及び二次転写ロール29によって、シートP上に二次転写された後、中間転写ベルト25上に残留したトナーは、廃トナー108として、廃トナー回収ボックス110へ回収されるようになっている。
本実施形態では、図2に示すように、廃トナー搬送装置100の回収箱102の底板112に複数の開口部114が形成されている。また、底板112は中間転写ベルト25の移動方向に沿って湾曲しており、中間転写ベルト25の移動方向に沿った底板112の上流側及び下流側では、中間転写ベルト25との間に隙間が設けられるようにしている。
このため、該隙間内に廃トナー108が貯留される(いわゆるトナーダム)ことになり、底板112の厚み以上に廃トナー108が貯留される。貯留された廃トナー108は、トナーダム116の高さH以下の高さに位置する開口部114を通じて廃トナー108が回収箱102内へ進入する。
このように、トナーダム116を形成することで、廃トナー108の潤滑作用によりクリーニング性が向上すると共に、底板112と中間転写ベルト25との間で生じる摩擦による異音が抑制される。
また、回収箱102の底板112を湾曲にすることで、中間転写ベルト25との接触箇所において、一つの開口部114の上流側と下流側とで中間転写ベルト25を押圧する押圧力は異なり、開口部114の上流側と下流側で中間転写ベルト25を押圧する押圧力が同じ場合と比較して、開口部114のエッジによって廃トナー108を掻き取る効果が高くなる。
また、底板112には複数の開口部114が設けられ、中間転写ベルト25の移動方向に沿って隣り合う開口部114同士が、中間転写ベルト25の幅方向で同じ位置に配置されているため、中間転写ベルト25の移動方向上流側の開口部114をすり抜けた場合は、中間転写ベルト25の移動方向下流側の開口部114によりクリーニングされることになる。
したがって、ある開口部114が紙粉や異物の噛み込みでクリーニング不良となった場合でも、この開口部114より下流側の開口部114によりクリーニングされ、中間転写ベルト25の寿命まで良好なクリーニング性が保たれる。
ここで、図4(A)、(B)に示すように、開口部114、118の形状を変えて中間転写ベルト25上に所定のトナー層(1g/cm、2.5g/cm)を形成し、中間転写ベルト25を回転(矢印方向)させて廃トナー搬送装置100による廃トナーのすり抜けを確認した(表1)。
Figure 2010190999

図4(A)は、直径Dを有する円形の開口部114である。図4(B)は、短辺Dに対して長辺の長さが4Dである長方形の開口118であり、長辺が中間転写ベルト25の幅方向となるように配置されている。
各開口部114、118の下流側に相当するエッジ部分が長いほど良いが、余り長すぎるとエッジ部による押圧力が小さくなり、結果的に廃トナーの掻き取り効果が低くなってしまう。また、多角形状のように角部を有する開口の場合、角部と角部と辺の部分と該角部とでは、角部の方がトナーの掻き取り効果は高くなる。このため、円形の開口部114とした方が、開口部114のエッジ位置によるバラツキが小さい。ここで、円形とは完全な円に限らず、楕円形状であっても良いし、直線と円弧を含む形状であっても良い。なお、多角形状の開口であっても勿論良い。
本実施形態では、図2に示すように、搬送部材104が回転軸104Aを有するため、回転軸を持たない搬送部材と比較すると剛性が高い。このため、搬送部材104が回転し底板112に接触した衝撃が原因で起こる筋状の濃度ムラ(いわゆるバンディング)や底板112が中間転写ベルト25と接触する領域の中間転写ベルト25の幅方向での押圧力(いわゆるニップ荷重)の変化を小さくし、廃トナー108のすり抜けを抑制する。
また、ここでは、中間転写ベルト25の幅方向に沿って廃トナー回収ボックス110を設けたが、回収箱102内へ廃トナー108を回収し、回収箱102内の廃トナー108を搬送部材104によって廃トナー回収ボックス110へ搬送すれば良いため、廃トナー回収ボックス110の位置はこれに限るものではなく、画像形成装置10内の任意のスペースに設けて良い。
さらに、本実施形態では、廃トナー搬送装置100を画像形成装置10内に固定して、水平に配置するようにしたが、図5に示すように、廃トナー搬送装置120の回収箱102の上板102Aの長手方向に沿って軸部(支持部)122を設け、該軸部122の両端部を回転可能に支持して、回収箱102を中間転写ベルト25の移動方向に沿って回転可能にする。そして、回収箱102に引張りばね(トルク付与手段)124を装着して、軸部122周りに中間転写ベルト25の移動方向と反対方向のトルクが作用するようにする。
中間転写ベルト25が停止状態から回転を開始する際の初動負荷トルクにより回収箱102の底板112が変形する力が掛かった場合に、底板112と中間転写ベルト25との押圧力を維持し、廃トナー108のすり抜けを抑制する。
なお、搬送部材104は、回収箱102内へ進入した廃トナー108を廃トナー回収ボックス110(図3(A)、(B)参照)へ搬送することができれば良いため、これに限るものではない。例えば、搬送部材104に代えて、図6に示すように、搬送部材126として、線状部材128を螺旋状に巻いた、いわゆるコイルオーガを用いても良い。
この場合、搬送部材126は回転軸を有しないため、搬送部材126を底板112に接触させるようにする。これにより、線状部材128の軸線を直線状にする。そして、搬送部材126が底板112に接触することで開口部114から回収された廃トナー108が搬送部材126で直ちに搬送されることになる。
したがって、すり抜けや付着(いわゆるフィルミング)を起こしやすい劣化した廃トナー108が、トナーダム116に長時間滞留することを抑制する。なお、搬送部材104の羽根104Bを底板112に接触させるようにしても良い。
また、搬送部材126は回転軸を持たないため、廃トナー搬送装置100が軽量化される。さらに、搬送部材126では、回転軸がない分、搬送力が向上するため廃トナー108が塊にくい。
また、搬送部材104に代えて、図7(A)に示すように、搬送部材130として、回転軸130Aと、該回転軸130Aの周りに設けられた螺旋状ブラシ(可撓性部材)130Bと、で構成しても良い。そして、図8に示すように、この螺旋ブラシ130Bを回収箱102の底板112の内壁に当てる(押圧する)ようにする。
一般的に、ブラシはトナーの回収能力に優れているため、このブラシを回転軸130Aに螺旋状に巻き付けることによって、トナー回収機能とトナー搬送機能とを兼ねる搬送部材130が得られる。
ここでは、螺旋ブラシ130Bを螺旋状に形成して、螺旋ブラシ130B自体が搬送力を有するようにして、トナー回収機能とトナー搬送機能を兼ねるようにしたが、ブラシが必ずしも搬送力を必要とするわけではない。
例えば、図9に示すように、回収箱102と平行に配設され回収箱102の長手方向の略全域に亘って回収箱102と繋がる搬送路103を設け、回収箱102内にロール状のブラシロール132(図7(B)参照)を配設し、搬送路103内に廃トナー108を搬送する搬送部材104を配設する。
ここで、ブラシロール132を底板112の内壁に当てるようにすると共に、該ブラシロール132に接触させるようにして搬送部材104をブラシロール132と平行に配置し、ブラシロール132によって回収された廃トナー108を搬送部材104によって搬送する。このように、ブラシロール132及び搬送部材104を用いることで、トナー回収機能とトナー搬送機能を分離させ、それぞれの効果が最大限に利用される。
なお、ブラシロール132によって回収された廃トナー108を搬送することができれば良いため、搬送部材104の構成は特に限定されるものではない。例えば、図10に示すように、回転軸を有しない搬送部材126を用いても良い。
10 画像形成装置
15 感光体ドラム(像保持体)
25 中間転写ベルト(転写ベルト)
29 二次転写ロール(転写手段)
100 廃トナー搬送装置(現像剤回収装置)
102 回収箱
104B 羽根(螺旋状搬送部材)
104A 回転軸(螺旋状搬送部材)
104 搬送部材(螺旋状搬送部材、搬送手段)
106 弾性部材(被押圧手段)
108 廃トナー(残留現像剤)
114 開口部
118 開口部
120 廃トナー搬送装置
122 軸部(支持部)
124 引張りばね(トルク付与手段)
126 搬送部材(螺旋状搬送部材、搬送手段)
128 線状部材
130A 回転軸(螺旋状搬送部材)
130 搬送部材(螺旋状搬送部材)
130B 螺旋ブラシ(可撓性部材、螺旋状搬送部材)
132 ブラシロール(ブラシ、搬送手段)

Claims (15)

  1. 現像剤像が転写される無端状の転写ベルトの移動方向に対して交差する方向に沿って配置され、前記転写ベルトに接触する回収箱と、
    前記回収箱に形成され、前記転写ベルトの表面に残留する残留現像剤が該回収箱の中へ進入する複数の開口部と、を備え、
    前記複数の開口部のうち、前記転写ベルトの移動方向に沿って隣り合う開口部同士が転写ベルトの幅方向で同じ位置に配置された現像剤回収装置。
  2. 前記転写ベルトを挟んで前記回収箱の反対側に配置され、前記回収箱から押圧力を受ける被押圧手段を有する請求項1に記載の現像剤回収装置。
  3. 前記回収箱の接触面が、前記転写ベルトの移動方向に沿って湾曲している請求項1又は2に記載の現像剤回収装置。
  4. 前記回収箱内に配置され、前記開口部を通じて進入した残留現像剤を予め定められた箇所へ搬送する搬送手段と、を有する請求項1〜3の何れか1項に記載の現像剤回収装置。
  5. 前記回収箱を前記転写ベルトの移動方向に沿って回転可能に支持する支持部と、前記転写ベルトの移動方向と反対方向のトルクを前記回収箱に付与するトルク付与手段と、を有する請求項4に記載の現像剤回収装置。
  6. 前記搬送手段が、前記転写ベルトの移動方向と交差する方向に配置され回転する螺旋状搬送部材であり、前記螺旋状搬送部材が前記回収箱の内壁に接触する請求項4又は5に記載の現像剤回収装置。
  7. 前記螺旋状搬送部材は、回転軸と、前記回転軸の周りに設けられた螺旋状の羽根と、を含んで構成された請求項6に記載の現像剤回収装置。
  8. 前記螺旋状搬送部材は、線状部材を螺旋状に巻いて形成された請求項6に記載の現像剤回収装置。
  9. 前記螺旋状搬送部材は、回転軸と、前記回転軸の周りに設けられた螺旋状の可撓性部材と、を含んで構成され、前記可撓性部材が前記回収箱の内壁を押圧した状態で接触している請求項6に記載の現像剤回収装置。
  10. 前記可撓性部材が、ブラシである請求項9に記載の現像剤回収装置。
  11. 前記搬送手段が、前記回収箱内に、前記回収箱の内壁に接触するブラシと、前記ブラシと接触し、前記開口部を通じて進入した残留現像剤を予め定められた箇所へ搬送する搬送部材と、を含んで構成された請求項4に記載の現像剤回収装置。
  12. 前記搬送部材が、前記転写ベルトの移動方向と交差する方向に配置された螺旋状搬送部材である請求項11に記載の現像剤回収装置。
  13. 前記螺旋状搬送部材が、回転軸と、前記回転軸の周りに設けられた螺旋状の羽根と、を含んで構成された請求項12に記載の現像剤回収装置。
  14. 前記螺旋状搬送部材が、線状部材を螺旋状に巻いて形成された請求項12に記載の現像剤回収装置。
  15. 現像剤が保持される像保持体と、
    前記像保持体に対向して回転可能に配設され、像保持体上の現像剤像が転写される無端状の転写ベルトと、
    前記像保持体上の画像を被転写部材に転写する転写手段と、
    前記転写ベルトの移動方向に沿って前記転写手段の下流側に設けられた請求項1〜14の何れか1項に記載の現像剤回収装置と、
    を有する画像形成装置。
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