JP2010190444A - 放射パネルユニットの設置方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】施工現場で放射パネルユニットを容易に組み立て、且つ、放射パネルユニットをシステム天井に設置することができる設置方法を提供する。
【解決手段】予め、パイプ10と、複数のパネル11と、複数の押さえ部材12と、複数のクリップ金具50とを準備する。天井スラブ3に吊支された横材5に、その延在方向に沿って複数のクリップ金具50を取り付け、クリップ金具50を介して横材5に押さえ部材12を並列に吊支する。次いで、パネル11を押さえ部材12の下側に配置し、パイプ受け部18にパイプを嵌め込み、パイプ受け部18にパイプの直線部10aが、隣接するパイプ受け部18の間ではパイプの湾曲部が存在し、平面視が蛇行状となるようにパイプを敷設する。次いで、パネル11を押さえ部材12に向けて押し込むことにより、押さえ部材12とパネル11を係合させ、パイプ受け部18とパイプ押さえ部30とによりパイプを固定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、病院、高齢者施設、図書館等の各種建物内の被空調室の天井に配設される放射パネルユニットの設置方法に関するものである。
放射式の冷暖房装置は主として天井部に設置されており、温風や冷風を室内に吹き出す従来の噴気式冷暖房装置に比べて、人の身体に冷気や暖気が直接当たることによる弊害(特に冷房時の冷え性)や不快感がない、放熱面積を広くすることが簡単にできるため場所による温度ムラを生じにくくさせることができる、ファンは不要なので騒音が出ない、室内のホコリを巻き上げることがないため病室にも好適である、運動部分はないため耐久性に優れている、等の様々の利点があり、家庭や病院などで普及しつつある。また、一般のオフィスでも、禁煙化の進展による室内のクリーン度維持によって排気や空気浄化の必要性が低下していることから、放射式の冷暖房装置が普及しつつあると言える。
放射式冷暖房装置は一般に平面視四角形(一般に長方形)に形成された放射パネルユニット(裏面に蛇行状にパイプが敷設された複数のパネルで構成)の多数組から成っており、多数の放射パネルユニットを縦方向又は横方向に一列に配置したり、多数の放射パネルユニットを縦横に整列して配置したり、或いは、放射パネルユニットの列を適当な間隔で並設したりしている。
ところで、このような放射パネルユニットは、予め工場で製作しておき、被空調室では天井スラブに吊り下げられた横材(野縁)を用いて、放射パネルユニットを支持するのが一般的である(下記の特許文献1参照)。
特開2007−113810号公報
従って、従来例では、工場で作製済みの放射パネルユニットを施工現場に運搬する必要がある。そのため、運搬や施工に際して放射パネルユニットをねじるような外力が作用するとその外力はパイプの曲がり部に集中的に作用することになり、このため、運搬や施工に際してパイプを変形させたり損傷させたりする事故の発生が懸念される。
また、パイプの加工精度や加工後の曲がり変形がパネルの姿勢に波及して、例えば、隣り合ったパネルの間に上下の段差が生じるといった不具合も懸念され、施工後の体裁の面での不安も残っている。
本願発明は、上記課題に鑑みて考え出されたものであり、その目的は、施工現場で放射パネルユニットを容易に組み立て、且つ、放射パネルユニットをシステム天井に設置することができる設置方法を提供することである。
本発明は、天井スラブから吊り下げられた吊り部材(実施の形態の吊りボルト4に相当)により横材が吊支されているシステム天井に、放射パネルユニットを設置する方法であって、予め、流体が通るパイプと、下方に突出した断面円弧状のパイプ受け部と、パイプ受け部の両側に設けられた一対の係合部とを有する複数のパネルと、各パネルの上側に配置されるとともに、前記パネルのパイプ受け部に嵌り込んだパイプの上側突出部分を覆う断面円弧状のパイプ押さえ部と、前記パネルの一対の係合部に係合する一対の被係合部と、嵌合溝部とを有する複数の押さえ部材と、横材と押さえ部材とを連結するための複数の固定金具(実施の形態のクリップ金具50に相当)であって、前記押さえ部材の嵌合溝部に嵌り込む嵌合部を備えた、そのような複数の固定金具と、を準備し、天井スラブに吊支された横材に、その延在方向に沿って複数の固定金具を取り付けるとともに、各固定金具の嵌合部に前記押さえ部材の嵌合溝部を嵌め込んで、横材に複数の押さえ部材を並列に吊支する第1ステップと、各パネルを各押さえ部材の下側に配置し、各パネルのパイプ受け部にパイプを嵌め込み、パイプ受け部にパイプの直線部が存在し、隣接するパイプ受け部の間ではパイプの湾曲部が存在し、平面視が蛇行状となるようにパイプを敷設する第2ステップと、各パネルを各押さえ部材に向けて押し込むことにより、押さえ部材の一対の係合部をパネルの一対の被係合部に係合させ、パイプ受け部とパイプ押さえ部とにより敷設されたパイプを保持固定する第3ステップと、を有することを特徴とする。
上記構成により、施工現場で放射パネルユニットを容易に組み立て、且つ、放射パネルユニットをシステム天井に設置することができる。このように、放射パネルユニットの組み立てを現場施工方式とすることにより、従来例において、放射パネルユニットの運搬や施工の際にパイプの変形・損傷等が発生するという課題を解消することができる。
本発明は、前記第1ステップ後に、位置決め用治具を用いて隣り合う押さえ部材同士の位置決めを行うようにしてもよい。これにより、複数の押さえ部材が所定の間隔をあけて横材に取り付けられる。この結果、複数のパネルは、正確に位置決めされた状態で並列に配置されることになる。
本発明は、前記第3ステップ後に、パネルと押さえ部材とが連結して成る構成体に外れ止め金具を外装し、押さえ部材とパネルの係合状態を保持する場合もある。これにより、天井周辺に振動等が発生しても、押さえ部材とパネルの係合状態が常に保持されるので、製品の安全性が向上する。
本願発明では、放射パネルユニットの組み立てを現場施工方式とすることにより、従来例において、放射パネルユニットの運搬や施工の際にパイプの変形・損傷等が発生するという課題を解消することができる。
(A)は実施形態に係る冷暖房装置を設置した天井部を下方から見た概略斜視図、(B)は放射パネルユニットの下方から見た概略底面図。 実施の形態に係る放射パネルユニットの平面図。 実施の形態に係る放射パネルユニットがシステム天井に設置された状態を示す全体構成図。 図3のX1−X1線矢視断面図。 図3の要部拡大断面図。 図5のX2−X2線矢視断面図。 図2のX3−X3線矢視断面図。 図2のX4−X4線矢視断面図。 押さえ部材の断面図。 パネルの断面図。 図10の一部拡大図。 図10の一部拡大図。 外れ止め金具の正面図。 外れ止め金具の側面図。 位置決め用治具の側面図。 位置決め用治具の平面図。 放射パネルユニットの組み立て手順を説明するための図。 実施の形態2に係る放射パネルユニットの要部拡大断面図。 実施の形態2に係る放射パネルユニットの単位当たりのパネル数と実施の形態1に係る放射パネルユニットの単位当たりのパネル数を比較説明するための図。 実施の形態3に係る放射パネルユニットの全体構成を示す断面図。 図20の一部拡大図。
以下、本発明を実施の形態に基づいて詳述する。なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1(A)は実施の形態1に係る冷暖房装置を設置した天井部を下方から見た概略斜視図、図1(B)は放射パネルユニットの下方から見た概略底面図である。
図1(A)に示すように、室の天井部には多数の放射パネルユニット1を一列に並べて成る複数の冷暖房部が配置されており、隣り合った冷暖房部の間には照明部(照明熱交換ユニット)2が配置されている。すなわち、冷暖房部と照明部(照明熱交換ユニット)2とが交互に並んでいる。
各放射パネルユニット1は同一構造であり、平面視(底面視)で細長い長方形の外観を呈し、放射パネルユニットの群がその長手方向(A方向)に一直線に並んでいる。
図1(A)は放射パネルユニット1と照明部2とのレイアウトを示すことを主眼にして描いたものであるが、図1(B)は放射パネルユニット1をより実際に近づけて描いた底面図であり、この図1(B)に示すように、放射パネルユニット1はその並び方向(A方向)に延びる多数の縞が表れた外観を呈している。以下、放射パネルユニット1の詳細を図2以下の図面を参照して説明する。なお、以下の説明で「正面」「側面」「左右」の文言を使用するが、これは、放射パネルユニット1の長手方向(A方向)を向いた状態を正面視として基準にしている。
図2は実施の形態に係る放射パネルユニットの平面図、図3は実施の形態に係る放射パネルユニットがシステム天井に設置された状態を示す全体構成図、図4は図3のX1−X1線矢視断面図、図5は図3の要部拡大断面図、図6は図5のX2−X2線矢視断面図、図7は図2のX3−X3線矢視断面図、図8は図2のX4−X4線矢視断面図、図9は押さえ部材の断面図、図10はパネルの断面図、図11は図10の一部拡大図、図12は図10の一部拡大図、図13は外れ止め金具の正面図、図14は外れ止め金具の側面図、図15は位置決め用治具の側面図、図16は位置決め用治具の平面図、図17は放射パネルユニットの組み立て手順を説明するための図である。
放射パネルユニット1が設置されるシステム天井には、図3に示すように、天井スラブ3から垂下した吊りボルト4により野縁と称される横材5が吊支されており、この横材5に複数の放射パネル単体6がクリップ金具50によって取り付けられて一体化され、放射パネルユニット1がシステム天井に組み込まれている。ここで、放射パネル単体6とは、後述するパネル11と押さえ部材12とが連結して成る構成体を意味する。また、横材5は断面横向き開口コ字状の溝型鋼である。
放射パネルユニット1は、現場で組み立てられたものであり、図2に示すように、平面視でジグザグ状に蛇行したパイプ10と、パイプ10を支持する複数枚のパネル11と、パネル11と連結しパイプ10をパネル11に押さえ保持する複数の押さえ部材12等を主要部材として構成され、天井スラブ3に吊支されている横材5に複数の放射パネル単体6が取り付けられて一体化されている。なお、横材5は並列に配置された複数のパネル11を横切って配置されている。また、横材5はパネル11の長手方向に所定の間隔をあけて複数個配置されている。さらに、パネル11の長手方向に所定の間隔をあけて複数個の外れ止め金具15(図7参照)が放射パネル単体6を外装して配置されている。これにより、パネル11と押さえ部材12との連結状態を強固に保持されている。
以下、放射パネルユニット1の主要部材の具体的な構造について説明し、その後に、放射パネルユニット1の設置方法について詳述する。
[パイプ10の構造]
パイプ10は、図2に示すように、平行に延びる複数本(本実施の形態では6本)の直線部10aと、隣り合った直線部10aを連続させる湾曲部10bとから或っており、従って、両端に位置した直線部10aは同じ方向に開口している。
敢えて述べるまでもないが、パイプ10の両端のうち,一方は流入口となって他方は流出口になっており、それぞれ継手16を介して配管17が接続されている。また、パイプ10は直線部10aを奇数本とすることで流入口と流出口とを反対側に位置させることも可能である。このパイプ10は、典型的にはアルミニウム管やアルミニウム合金管が用いられる。その他、銅管、樹脂管等を用いてよい。さらに、アルミニウム管の内面及び外面がポリエチレンで被覆された3重構造であってもよい。なお、パイプ10は、後述するように、現場施工時にはドラムに巻き取られている。
[パネル11の構造]
パイプ10における1本の直線部10aに対応して1枚のパネル11が配置されている。各パネル11は同一形状・同一寸法であり、アルミニウムの押し出し加工品を同じ寸法に切断して使用している。そして、各パネル11は全体としては細長い平板状であり、図3に示しているように、本実施形態では、左右方向が幅方向となって上下方向が厚さ方向になっている。
図3、図5、図7等に示すように、パネル11の幅方向中間部には、パイプ受け部18が全長にわたって延びるように形成されている。このパイプ受け部18は、上向き開口した断面が円弧状でパネル11の基準面から下向き突の状態に形成されている。
図10に示すように、パネル11のパイプ受け部18の両側には、押さえ部材12の係合部19a,19b(図9参照)に係合する被係合部20a,20bがそれぞれ形成されている。被係合部20aは、パネル11の平板状部11aから上向きに突出して設けられた板状の係合片11bと、係合片11bの先端に形成されている丸みを帯びた鉤部11c(図11参照)とから構成されている。被係合部20bは、パネル11の平板状部11aから上向きに突出して設けられた板状の係合片11dと、係合片11dの先端に形成されている係合爪部11e(図12参照)とから構成されている。
また、パネル11のパイプ受け部18の両側には、外れ止め金具15を係止するための内向き開口した係止溝21a,21bを有する係止片22a,22bがそれぞれ形成されている。
[押さえ部材12の構造]
図3、図5、図7、図8等に示すように、押さえ部材12は各パネル11の上側に配置される。この押さえ部材12は、アルミニウムの押し出し加工品であり、図9に示すように、パネル11のパイプ受け部18に嵌り込んだパイプ10の直線部10aの上側突出部分を覆う断面円弧状のパイプ押さえ部30と、パネル11の一対の被係合部20a,20bに係合する一対の係合部19a,19bと、横材5と押さえ部材12を連結するクリップ金具50の嵌合部50a,50b(図5参照)が嵌り込む嵌合凹部31a,31bとを有する。
図8に示すように、パイプ押さえ部30の上側基端部30aの左右両端下側には、外側に湾曲した一対の係合部19a,19bが一体的に形成されている。この一対の係合部19a,19bがパネル11の一対の被係合部20a,20bに係合することにより、パネル11と押さえ部材12とが連結される。このとき、パイプ受け部18に嵌り込んだパイプ10の直線部10aをパイプ押さえ部30が押さえ込み、そのため、直線部10aの外周面がパイプ受け部18の内面及びパイプ押さえ部30の内面に密着した状態で強固に固定される。従って、パイプ10とパネル11との間の熱伝導性が良好なものとなっている。
また、パイプ押さえ部30の上側基端部30aの左右両端上側には、上方に延びる起立片32a,32bが一体的に形成されており、起立片32a,32bの先端には内向きに屈曲した屈曲部33a,33bが形成されている。これにより、下向きに開口した嵌合凹部31a,31bが形成されている。この嵌合凹部31a,31bにクリップ金具50の嵌合部50a,50b(図5参照)が嵌り込み、クリップ金具50のフック部50c(図6参照)が横材5に係止されることにより、押さえ部材12が横材5に吊り下げられる。これにより、横材5に吊り下げられた押さえ部材12にパネル11が連結されることにより、横材5に複数の放射パネル単体6が取り付けられて一体化され、放射パネルユニット1がシステム天井に組み込まれた状態が得られることになる。
[クリップ金具50の構造]
クリップ金具50は、押さえ部材12を横材5に吊り下げるための金具である。クリップ金具50は、上部にフック部50cを有し、下部に嵌合部50a,50bが有する。図6に示すように、クリップ金具50のフック部50cは横材5の上側フランジ部5aに係止され、クリップ金具50の嵌合部50aは押さえ部材6の嵌合凹部31a,31bに嵌り込んでいる(図5参照)。これにより、押さえ部材6が横材5に吊支されている。
[外れ止め金具15の構造]
外れ止め金具15は、図13及び図14に示すように、平板部40と、平板部40の左右両端からそれぞれ下方に伸びる一対の脚部41a,41bを有する。平板部40の左右方向中間部には、下方に突出した凹部42が形成されている。この凹部42は、図7に示すように、押さえ部材12の一対の屈曲部33a,33bによって構成される開口部43に嵌合可能である。また、一対の脚部41a,41bは、その下端部において外向きに屈曲した係止片44a,44bが形成されており、この係止片44a,44bは、パネル11の係止溝21a,21bに挿入可能である(図7、図8参照)。また、一対の脚部41a,41bの上下方向略中間部には、内向き方向に突出した断面略半円状の当接部45a,45bが形成されている。この当接部45a,45bは、押さえ部材12の一対の起立片32a,32bの外面に接触可能である。
上記構成の外れ止め金具15は放射パネル単体6に外装され、係止片44a,44bが係止溝21a,21bに係止される。これにより、凹部42が開口部43に嵌合し、且つ、当接部45a,45bが起立片32a,32bの外面に当接した状態となる。これにより、パネル11と押さえ部材12との連結状態が保持されることになる。
[放射パネルユニット1の設置方法]
以下に、放射パネルユニット1の設置方法について説明する。
放射パネルユニット1の主要部材である、パイプ10、複数枚のパネル11、複数の押さえ部材12を準備する。なお、パイプ10はドラムに巻き取られている。さらに、複数のクリップ金具50と位置決め用治具60を準備する。
なお、治具60は、隣り合う放射パネル単体6の位置決めのための治具である。治具60は、図15及び図16に示すように、左右方向に延びる平板状部分60aと、平板状部分60aの左端側に一体的に形成される下向きに開口した断面略コ字状の嵌合凹部60bと、平板状部分60aの右端側に一体的に形成される断面逆略L字状の当接部60cとから構成されている。ここで、平板状部分60aの長手方向の長さLは、隣り合う放射パネル単体6の間隔に対応した所定長さに設定されている。なお、治具60の具体的な使用方法は、以下の放射パネルユニット1の設置方法において説明することにする。
先ず、システム天井の構成について説明する。システム天井では、図3に示すように、天井スラブ3から吊りボルト4が吊り下げられている。吊りボルト4には、図4に示すように、ハンガー金物70が取り付けられており、このハンガー金物70を介して横材5が吊りボルト4に吊支されている。
次いで、上記の横材に放射パネルユニット1の主要部材を所定の順序で組み付け、放射パネルユニット1を組み立てて、放射パネルユニット1をシステム天井に設置する。具体的には、以下の通りである。
(1)先ず、横材5に、その延在方向に沿って複数のクリップ金具50を取り付けるとともに、各クリップ金具50の嵌合部50a,50bに押さえ部材12の嵌合凹部31a,31bを嵌め込んで、横材5に複数の押さえ部材12を並列に吊支する。なお、後続する押さえ部材12の位置決め処理を考慮して、横材5に対するクリップ金具50の取り付けは、仮固定としておく。
(2)次いで、治具60を用いて隣り合う押さえ部材12の位置決めを行う。具体的には、図17に示すように、隣り合う押さえ部材12のうちの左側の押さえ部材12の上から嵌合凹部60bを装着する。このとき、嵌合凹部60bの左側面60b1が押さえ部材12の起立片32aにより押し拡げられるため、左側面60b1が弾発的に起立片32aに当接するので、嵌合凹部60bが押さえ部材12にぴったりと装着されることになる。そして、治具60の当接部60cを隣り合う押さえ部材12のうちの右側の押さえ部材12の起立片32aに当接させる。これにより、隣り合う押さえ部材12同士の間隔を平板状部分60aの長手方向長さLとすることができる。従って、治具60を用いることにより、複数の押さえ部材12が所定の間隔をあけて横材5に取り付けられる。
(3)次いで、パネル11を各押さえ部材12の下側にそれぞれ配置し、パネル11のパイプ受け部18にパイプ10を嵌め込み、パイプ受け部18にパイプ10の直線部10aが存在し、隣接するパイプ受け部18間ではパイプ10の湾曲部10bが存在し、平面視が蛇行状となるようにパイプ10を敷設する。
(4)次いで、各パネル11を各押さえ部材12に向けて押し込むことにより、押さえ部材12の一対の係合部19a,19bをパネル11の一対の被係合部20a,20bに係合させる。これにより、パイプ受け部18とパイプ押さえ部30とにより敷設されたパイプ10が保持固定される。
なお、必要に応じて、外れ止め金具15を放射パネル単体6の長手方向に沿って複数装着する。
こうして、施工現場で放射パネルユニット1が組み立てられ、且つ、システム天井に設置される。
(実施の形態2)
図18は実施の形態2に係る放射パネルユニットの要部拡大断面図、図19は実施の形態2に係る放射パネルユニットの単位当たりのパネル数と実施の形態1に係る放射パネルユニットの単位当たりのパネル数を比較説明するための図である。上記実施の形態1ではパネル11が床面に平行に配列されていたけれども、本実施の形態2ではパネル11が床面に傾斜して配列されていることを特徴とするものである。本実施の形態2に係る放射パネル単体6Aは、押さえ部材12Aの起立片32aが起立片32bより長く形成されていること、及び、これに対応してパイプ押さえ部30が床面に対して所定角度(例えば約45度)傾斜して形成されていること以外は実施の形態1に係る放射パネル単体6と同一である。また、放射パネル単体6Aの天井スラブ3への設置方法も、実施の形態1に係る放射パネル単体6の天井スラブ3への設置方法と同様である。なお、斜めに傾斜したパネル11の配置状態としては、隣り合うパネル11同士の両端部が少し重なる(水平距離L2重なる)ように配置する。これにより、室内側から天井面が見えなくなるので、美観の向上が図れる。
また、図19(2)に示すように、上記構成の放射パネル単体6A群からなる放射パネルユニット1Aは、パネル11を床面に傾斜して配列することにより、図19(1)に示すように、実施の形態1のようにパネル11を床面に対して平行に配列する場合に比べて、単位設置幅M当たりのパネル数(例えば、実施の形態1でパネル数が4〜5枚の場合に対して、実施の形態2ではパネル数が7〜8枚)が増加する。換言すれば、実施の形態1に比べて、実施の形態2では、単位当たりの設置パネル面積が増大する。従って、放射熱伝達面積が増加するので、そのぶん熱放射能力が増大する。
さらに、実施の形態1のようにパネル11間の隙間が横方向に小さく存在する場合に比べて、実施の形態2ではパネル11間の隙間が縦方向に大きく存在する。この結果、パネル11間の隙間の容量が増加するので自然対流が起こり易く、加えて、気流が物体の表面に沿って流れる性質(コアンダ効果)により、斜め配列のパネル11がガイドとなりパネル11の表面に沿って、対象空間にむかう方向に自然対流を生じさせることができる。
このようにして、本実施の形態2では、放射パネルの総合熱伝達能力を決定する放射熱伝達と自然対流熱伝達のいずれもが、実施の形態1に比べて向上する。
なお、本実施の形態では、主として室内の右側方向を冷却(又は暖房)すべく全てのパネル11が右上から左下に向けて傾斜して配列されていけれども、起立片32bが起立片32aより長く形成されていること、及び、これに対応してパイプ押さえ部30が床面に対して約45度傾斜(左上から右下に向けて傾斜)して形成された押さえ部材12を使用すれば、全てのパネル11が左上から右下に向けて傾斜して配列することが可能となり、主として室内の左側方向を冷却(又は暖房)することができる。
(実施の形態3)
図20は実施の形態3に係る放射パネルユニットの全体構成を示す断面図、図21は図20の一部拡大図である。上記実施の形態1では平板状のパネル11を用いたけれども、本実施の形態3では断面V字状のパネル11Aを用いることを特徴とするものである。図20及び図21を参照して、以下に具体的に説明する。
放射パネル単体6Bは、V字状パネル11Aの底部を含む鉛直面に関して左右対称な形状であり、パネル11Aと左右一対の押さえ部材12A,12Bとから構成される。押さえ部材12A,12Bはクリップ金具50,50により横材5に吊り下げられている。このような実施の形態3の放射パネル単体6Bの天井スラブ3への設置方法も、実施の形態1に係る放射パネル単体6の天井スラブ3への設置方法と同様である。
上記構成の放射パネル単体6B群からなる放射パネルユニット1Bは、断面V字状のパネル11Aを用いることにより、実施の形態1のような平板状のパネル11を用いる場合に比べて、単位設置面積当たりのパネル面積が増加する。従って、放射熱伝達面積が増加するので、そのぶん熱放射能力が増大する。加えて、熱放射を行い得る面が左右2方面に形成されるので、広範な領域にわたって熱放射が可能となる。
さらに、本実施の形態のような傾斜面型のパネルでは、パネル表面に沿って流れる空気の流速は水平の場合に比べて大きく、空気と傾斜面型のパネル表面との間の熱伝達率が向上するので、良好な自然対流が生じることになる。
(その他の事項)
パネル11と押さえ部材12とを係合する構成は、上記実施の形態の構成に限定されるものではなく、種々の構成が適用できる。また、パネル11は、断面形状が円形(真円)である必要はなく、その場合はパイプ受け部18及びパイプ押さえ部30の断面形状を、パネル11の断面形状に対応させたものにすればよい。
本発明は、病院、高齢者施設、図書館等の各種建物内の被空調室の天井に配設される放射パネルユニットの設置方法に適用することが可能である。
1:放射パネルユニット 3:天井スラブ
4:吊りボルト 5:横材
6:放射パネル単体 10:パイプ
10a:パイプの直線部 11:パネル
12:押さえ部材 15:外れ止め金具
18:パイプ受け部 19a,19b:係合部
20a,20b:被係合部 30:パイプ押さえ部
50:クリップ金具

Claims (3)

  1. 天井スラブから吊り下げられた吊り部材により横材が吊支されているシステム天井に、放射パネルユニットを設置する方法であって、
    予め、流体が通るパイプと、
    下方に突出した断面円弧状のパイプ受け部と、パイプ受け部の両側に設けられた一対の係合部とを有する複数のパネルと、
    各パネルの上側に配置されるとともに、前記パネルのパイプ受け部に嵌り込んだパイプの上側突出部分を覆う断面円弧状のパイプ押さえ部と、前記パネルの一対の係合部に係合する一対の被係合部と、嵌合溝部とを有する複数の押さえ部材と、
    横材と押さえ部材とを連結するための複数の固定金具であって、前記押さえ部材の嵌合溝部に嵌り込む嵌合部を備えた、そのような複数の固定金具と、
    を準備し、
    天井スラブに吊支された横材に、その延在方向に沿って複数の固定金具を取り付けるとともに、各固定金具の嵌合部に前記押さえ部材の嵌合溝部を嵌め込んで、横材に複数の押さえ部材を並列に吊支する第1ステップと、
    各パネルを各押さえ部材の下側に配置し、各パネルのパイプ受け部にパイプを嵌め込み、パイプ受け部にパイプの直線部が存在し、隣接するパイプ受け部の間ではパイプの湾曲部が存在し、平面視が蛇行状となるようにパイプを敷設する第2ステップと、
    各パネルを各押さえ部材に向けて押し込むことにより、押さえ部材の一対の係合部をパネルの一対の被係合部に係合させ、パイプ受け部とパイプ押さえ部とにより敷設されたパイプを保持固定する第3ステップと、
    を有することを特徴とする放射パネルユニットの設置方法。
  2. 前記第1ステップ後に、位置決め用治具を用いて隣り合う押さえ部材同士の位置決めを行う請求項1記載の放射パネルユニットの設置方法。
  3. 前記第3ステップ後に、パネルと押さえ部材とが連結して成る構成体に外れ止め金具を外装し、押さえ部材とパネルの係合状態を保持する請求項1又は2記載の放射パネルユニットの設置方法。
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