JP4724526B2 - 輻射パネル吊持装置および輻射冷暖房ユニット - Google Patents

輻射パネル吊持装置および輻射冷暖房ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP4724526B2
JP4724526B2 JP2005304140A JP2005304140A JP4724526B2 JP 4724526 B2 JP4724526 B2 JP 4724526B2 JP 2005304140 A JP2005304140 A JP 2005304140A JP 2005304140 A JP2005304140 A JP 2005304140A JP 4724526 B2 JP4724526 B2 JP 4724526B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radiation
radiant
panel
cooling
suspension
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005304140A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007113810A (ja
Inventor
忍 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko KK
Original Assignee
Showa Denko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Denko KK filed Critical Showa Denko KK
Priority to JP2005304140A priority Critical patent/JP4724526B2/ja
Publication of JP2007113810A publication Critical patent/JP2007113810A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4724526B2 publication Critical patent/JP4724526B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)
  • Steam Or Hot-Water Central Heating Systems (AREA)

Description

この発明は、輻射冷暖房装置に用いられる輻射パネルを天井スラブに吊持する装置に関する。
この明細書および特許請求の範囲において、図1および図8の上下を上下というものとする。
最近では、冷風や温風を直接室内に吹き出す冷暖房装置に代えて、たとえば天井に組み込まれ、かつ冷輻射や熱輻射を利用してより快適に冷暖房を行いうる輻射冷暖房装置が考えられている。この輻射冷暖房装置は、加熱媒体または冷却媒体を流通させる媒体流通部を有する複数の輻射パネルが複数並べられてなる輻射冷暖房ユニットが、システム天井に組み込まれることにより構成される。
この種の輻射パネルとして、従来、水平部分および水平部分の両側縁に一体に形成されかつ外側方に向かって下方に湾曲した湾曲部分とよりなり、水平部分の上面に、その全長にわたる1対の凸条からなる横断面略U字状管保持部が形成され、管保持部内に媒体流通部となる流体流通管が嵌め入れられて固定されるようになされたものが知られている(特許文献1参照)。
特許文献1記載の輻射パネルを用いた輻射冷暖房ユニットは、特許文献1に記載されているように、互いに間隔をおいて配置された1対の支持部材間に、複数の輻射パネルが幅方向に並ぶように並列状に複数配置され、各輻射パネルの両端部にリベット止めされたフランジが支持部材に支持され、輻射パネルの管保持部内に、媒体流通部となる蛇行状流体流通管の直管部が嵌め入れられて固定され、蛇行状流体流通管の屈曲管部が、上方に曲げられて管保持部の外部に逃がされて屈曲管部が支持部材よりも輻射パネルの長さ方向の外側に突出しないようになされたものである。
しかしながら、特許文献1記載の輻射パネルを用いた輻射冷暖房ユニットが天井に組み込まれた場合、フランジを各輻射パネルにリベット止めするリベットが室内から見えることになるので、美観が低下するという問題がある。また、輻射パネルが両端部においてのみ支持部材に取り付けられているので、輻射パネルの長さが長くなった場合に上下方向の剛性が不足し、下方に撓むおそれがある。
特開平10−232035号公報
この発明の目的は、上記問題を解決し、天井に組み込まれる輻射冷暖房装置に使用した場合にも美観の低下を防止することができるとともに、輻射パネルを比較的簡単に天井スラブから吊持することができる輻射パネル吊持装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために以下の態様からなる。
1)天井スラブに固定されるようになされた吊り部材と、流体流通部を有する輻射パネルに設けられた係合部とを備え、かつ輻射パネルを天井スラブに吊持する装置であって、
輻射パネルが、帯状の水平部分と、水平部分の両側縁にそれぞれ一体に形成されかつ外方に向かって下方に傾斜した傾斜部分とよりなり、輻射パネルの水平部分の上面に、輻射パネルの長さ方向に伸びる1対の保持部形成用凸条が上方突出状に形成され、両保持部形成用凸条の両端部が、それぞれ所定長さにわたって外側に折り曲げられて平坦となるように潰され、両保持部形成用凸条における平坦となるように潰された部分を除いた部分により横断面略U字状の管保持部が形成されるとともに、管保持部内に蛇行状流体流通管の直管部が嵌め入れられて固定されるようになされ、管保持部の両保持部形成用凸条の外側面に、それぞれ外方に突出した係合部が設けられ、
吊り部材が互いに対向する1対の脚部と、両脚部の上端どうしを連結する連結部とよりなり、吊り部材の各脚部の下端部に内方に突出しかつ輻射パネルの係合部に係合する係合つめが設けられている輻射パネル吊持装置
2)両脚部の係合つめの先端間の間隔が、輻射パネルの係合部の先端間の間隔よりも狭くなっている上記1)記載の輻射パネル吊持装置。
3)係合つめの内側面および係合部の外側面が、それぞれ下方に向かって側方に傾斜している上記2)記載の輻射パネル吊持装置
4)天井スラブに設けられた横材に、上記1)〜3)のうちのいずれかに記載の輻射パネル吊持装置の吊り部材が固定されるようになっている輻射冷暖房ユニット。
5)天井スラブに設けられた横材に、上記1)〜3)のうちのいずれかに記載の輻射パネル吊持装置の吊り部材が、横材の長さ方向に間隔をおいて複数固定されるようになっており、吊り部材と同数の輻射パネルが、その長さ方向が横材と直交する方向を向いた状態で横材の長さ方向に並んで配置され、各輻射パネルの係合部が各吊り部材の係合つめに係合させられるようになっている輻射冷暖房ユニット。
6)蛇行状流体流通管の直管部が、輻射パネルの管保持部内に嵌め入れられて固定され、蛇行状流体流通管の屈曲管部が、輻射パネルの両端よりも内側に位置している上記5)記載の輻射冷暖房ユニット。
7)蛇行状流体流通管が合成樹脂製である上記6)記載の輻射冷暖房ユニット。
8)蛇行状流体流通管が金属製である上記6)記載の輻射冷暖房ユニット。
9)蛇行状流体流通管の内外両周面のうち少なくともいずれか一方が合成樹脂層により覆われている上記8)記載の輻射冷暖房ユニット。
10)上記4)〜9)のうちのいずれかに記載の輻射冷暖房ユニットが、システム天井に複数組み込まれている輻射冷暖房装置。
上記1)〜3)の輻射パネル吊持装置によれば、たとえば天井スラブの吊りボルトに固定された横材に吊り部材を固定しておき、輻射パネルの係合部を、吊り部材の係合つめに係合させることによって、輻射パネルを天井スラブから吊持することができる。したがって、輻射パネルを有する輻射冷暖房装置を天井に組み込んだ場合、ビスが室内から見えることはなく、美観の低下を防止することができる。また、上述のようにして輻射パネルを天井スラブから吊持することができるので、その作業を比較的簡単に行うことができるとともに、輻射パネルの位置決めを正確に行うことができる。
上記1)〜3)の輻射パネル吊持装置によれば、たとえば天井スラブの吊りボルトに固定された横材に吊り部材を固定しておき、輻射パネルを下方から上方に押し上げることにより、輻射パネルの係合部を、吊り部材の係合つめに係合させることができるので、輻射パネルを天井スラブから吊持する際の作業性が向上する。しかも、輻射パネルの高さ方向および水平方向の位置が正確に決められるので、輻射パネルの位置ずれが防止される。
特に、上記2)および3)の輻射パネル吊持装置によれば、天井スラブの吊りボルトに固定された横材に吊り部材を固定しておき、輻射パネルを下方から上方に押し上げた際に、吊り部材の両脚部の係合つめが輻射パネルの係合部に押されてることにより一旦外側方に開き、吊り部材の係合つめが輻射パネルの係合部よりも下方に至ると吊り部材の弾性により閉じ、これにより吊り部材の係合つめが輻射パネルの係合部に係合する。したがって、係合つめの係合部への係合が強固に行われる。
上記1)〜3)の輻射パネル吊持装置によれば、次の効果を奏する。すなわち、輻射パネルには、通常、輻射パネルの長さ方向に伸びる1対の保持部形成用凸条が上方突出状に形成されるとともに、両保持部形成用凸条により横断面U字状の管保持部が形成され、加熱媒体または冷却媒体を流通させる流体流通管が管保持部内に嵌め入れられて固定されるようになっている。そして、管保持部の両保持部形成用凸条の外側面にそれぞれ係合部が設けられていると、輻射パネルの材料コストを安価にすることができる。また、係合部が、両保持部形成用凸条の外方への開きを防止する働きをするので、流体流通管の固定効果が向上する。
上記1)〜3)の輻射パネル吊持装置により天井スラブから吊持された輻射パネルを輻射冷暖房装置に用いた場合、輻射パネルが、水平面に対して傾斜した傾斜部分を有しているので、天井投影面積あたりの輻射パネルの面積が増大し、その結果冷暖房効率が優れたものになる。また、同じく上記輻射パネルを輻射冷房装置に用いた場合、冷房を行う際には、輻射パネルの傾斜部分の上下両面に沿って空気の流れが発生し、その結果冷輻射に加えて自然対流による冷房効果が得られる。しかも、傾斜部分の上下両面に沿う空気の流れの流速は、比較的大きくなり、空気と傾斜部分との間の熱伝達率が向上する。さらに、輻射パネル吊持装置により天井スラブから吊持された輻射パネルによれば、傾斜部分の下端から保持部形成用凸条の上端までの高さが比較的大きくなり、その結果上下方向の剛性が向上し、輻射パネルの下方への撓みを抑制することができる。
上記4)および5)の輻射冷暖房ユニットを有する輻射冷暖房装置を天井に組み込んだ場合、ビスが室内から見えることはなく、美観の低下を防止することができる。
上記6)の輻射冷暖房ユニットによれば、蛇行状流体流通管の直管部を輻射パネルの管保持部内に嵌め入れて固定すると、特許文献1記載の輻射冷暖房ユニットの場合のように、蛇行状流体流通管の屈曲管部を上方に曲げることなく、屈曲管部を両支持部材よりも内側に位置させることができる。したがって、作業性が向上する。また、屈曲管部を輻射パネルの両端よりも内側に位置させることができるので、複数の輻射冷暖房ユニットを輻射パネルの長さ方向に並べた場合、隣り合う輻射冷暖房ユニットどうしを近接して配置することができる。
以下、この発明の実施形態を、図面を参照して説明する。なお、全図面を通じて同一部分および同一物には同一符号を付して重複する説明を省略する。
以下の説明において、輻射パネルの幅方向(図3および図4の左右方向)を左右といい、図1の左側(図3紙面表側)を前、右側を後というものとする。また、以下の説明において、「アルミニウム」という用語には、純アルミニウムの他にアルミニウム合金を含むものとする。
図1はこの発明による吊持装置を介して天井スラブに吊持された輻射パネルを有する輻射冷暖房装置を示し、図2は1つの輻射冷暖房ユニットを示す。また、図3〜図5は輻射冷暖房ユニットの要部の構成を示し、図6は輻射パネルを天井スラブに吊持させる方法を示し、図7は冷房時の空気の流れを示す。
図1および図2において、輻射冷暖房装置は、冷暖房すべき室内の広さに応じた適当数の輻射冷暖房ユニット(1)がシステム天井に組み込まれたものである。各輻射冷暖房ユニット(1)は、天井スラブ(2)の吊りボルト(3)に取り付けられかつ左右方向に伸びる金属製、たとえばアルミニウム製のチャンネル状横材(4)と、吊持装置(5)を介して横材(4)に吊持された複数の輻射パネル(6)と、輻射パネル(6)に固定され、かつ媒体流通部となる蛇行状流体流通管(7)とを備えている。
横材(4)は、前後方向に間隔をおいて複数配置されており、その上フランジ部(4a)の左右両端部が、天井スラブ(2)に垂下状に固定された吊りボルト(3)に取り付けられている。
図3〜図5に示すように、輻射パネル(6)は熱伝導性に優れた金属製、ここではアルミニウム押出形材製であり、前後方向に長い帯状の水平部分(8)と、水平部分(8)の左右両側縁に全長にわたって一体に形成され、かつ左右方向外方に向かって下方に傾斜した傾斜部分(9)とよりなる。傾斜部分(9)の水平部分(8)に対する下向き傾斜角度は、25〜40度であることが好ましい。
輻射パネル(6)の水平部分(8)の上面に、輻射パネル(6)の長さ方向に伸び、かつ上下方向の中間部が左右方向外方に突出した横断面円弧状となっている1対の保持部形成用凸条(11)が一体に形成されている。両保持部形成用凸条(11)の両端部は、それぞれ所定長さにわたって外側に折り曲げられて平坦となるように潰されており、両保持部形成用凸条(11)における平坦となるように潰された部分を除いた部分により、横断面略U字状の管保持部(12)が形成されている。保持部形成用凸条(11)における平坦となるように潰された部分を(11A)で示す。
吊持装置(5)は、横材(4)にその長さ方向に間隔をおいて固定された複数の金属製吊り部材(13)と、輻射パネル(6)に設けられた1対の係合部(14)とを備えている。
吊り部材(13)は横断面逆U字状で、互いに対向する1対の脚部(13a)と、両脚部(13a)の上端どうしを一体に連結する連結部(13b)とを備えており、各脚部(13a)の下端部に左右方向内方に突出した係合つめ(15)が一体に形成されている。各係合つめ(15)の左右方向内側面は、下方に向かって左右方向外方に傾斜した傾斜面となっている。吊り部材(13)は、たとえばアルミニウム押出形材を所定の長さに切断することにより形成されている。そして、吊り部材(13)は、各横材(4)に、その長さ方向に輻射パネル(6)の左右方向の幅よりも大きい間隔をおいて複数固定されている。すなわち、各吊り部材(13)の連結部(13b)が横材(4)の下部フランジ部(4b)の下面に沿わされ、連結部(13b)および下部フランジ部(4b)を貫通したボルト(16)と、ボルトの先端部にねじ嵌められたナット(17)とにより、各吊り部材(13)が横材(4)に固定されている。
両係合部(14)は、輻射パネル(6)の管保持部(12)の両保持部形成用凸条(11)の外側面における上下方向の中間部に、それぞれ外側方に突出するように一体に形成されている。ここで、吊り部材(13)の両係合つめ(15)の先端間の間隔は、輻射パネル(6)の両係合部(14)の先端間の間隔よりも狭くなっている。また、各係合部(14)の左右方向外側面は、下方に向かって左右方向外方に傾斜した傾斜面となっている。
蛇行状流体流通管(7)は横断面円形であり、各直管部(7a)の両端部を除いた部分が、塑性変形した状態で各輻射パネル(6)の管保持部(12)内に嵌め入れられて両保持部形成用凸条(11)により固定されている。すなわち、蛇行状流体流通管(7)の直管部(7a)は、元々横断面円形であったものが、管壁上部における管保持部(12)の外部に存在する部分が平坦となるとともに、管壁の他の部分が外方に膨出するように塑性変形させられている(図3参照)。直管部(7a)が、上述したように塑性変形させることにより形成されているので、両保持部形成用凸条(11)はそれぞれ左右方向外方に弾性変形させられており、この状態で直管部(7a)が管保持部(12)内に固定されている。蛇行状流体流通管(7)のU字状屈曲管部(7b)は、管保持部(12)の外側で、かつパネル本体の前後両端よりも前後方向内側に位置している。蛇行状流体流通管(7)は、たとえばアルミニウム、銅(銅合金を含む)、ステンレス鋼などの金属から形成される。また、上記金属からなる管の内外両周面のうちの少なくともいずれか一方が、ポリエチレンなどの耐食性に優れた合成樹脂からなる樹脂層により覆われていてもよい。
輻射パネル(6)の吊持装置(5)を介しての横材(4)への吊持、すなわち輻射冷暖房ユニット(1)のシステム天井への組み込みは次のようにして行われる。
まず、横材(4)に吊り部材(13)を固定した後、横材(4)を天井スラブ(2)の吊りボルト(3)に固定する。これとは逆に、横材(4)を天井スラブ(2)の吊りボルト(3)に固定した後、吊り部材(13)を横材(4)に固定してもよい。
ついで、複数の輻射パネル(6)を、その長さ方向を前後方向に向けて左右に並列状に並べ、蛇行状流体流通管(7)の直管部(7a)を管保持部(12)内に嵌め入れて固定する。
ついで、すべての輻射パネル(6)の管保持部(12)を、下方から吊り部材(13)の両脚部(13a)間に嵌め入れて上方に押し上げる。すると、図6に示すように、吊り部材(13)の両脚部(13a)の係合つめ(15)がパネル本体の係合部(14)に押されてることにより一旦開き、吊り部材(13)の係合つめ(15)がパネル本体の係合部(14)よりも下方に至ると吊り部材(13)の弾性により閉じ、これにより吊り部材(13)の係合つめ(15)がパネル本体の係合部(14)に係合する(図3参照)。こうして、輻射パネル(6)が吊持装置(5)を介して天井スラブ(2)に吊持され、輻射冷暖房ユニット(1)がシステム天井に組み込まれる。
上記輻射冷暖房装置を用いて室内を冷暖房するには、蛇行状流体流通管(7)に低温の冷却媒体または高温の加熱媒体を流す。すると、冷輻射または熱輻射により室内が冷暖房される。特に、冷房する場合には、図7に示すように、両傾斜部分(9)の上下両面に沿って空気の流れが発生し、その結果冷輻射に加えて自然対流による冷却効果が得られ、冷房効率が向上する。すなわち、輻射パネル(6)の2つの傾斜部分(9)の上面に沿って流れた空気は隣り合う輻射パネル(6)の輻射パネル(6)間の隙間を通って下方へ流れ、この流れに2つの傾斜部分(9)の下面に沿って流れた空気が合流することになり、自然対流による冷却効果が優れたものになる。しかも、傾斜部分(9)の上下両面に沿う空気の流れの流速は、水平の場合に比べて大きくなり、空気と傾斜部分(9)との間の熱伝達率が向上する。
上記実施形態においては、吊り部材(13)の各脚部(13a)に、左右方向内方に突出した係合つめ(15)が一体に形成され、輻射パネル(6)の管保持部(12)の各保持部形成用凸条(11)に、それぞれ左右方向外方に突出した係合部(14)が形成されているが、これに限定されるものではなく、たとえば次のような態様となっていてもよい。すなわち、図示は省略したが、吊り部材(13)の各脚部(13a)に、左右方向外方に突出した係合つめが一体に形成され、輻射パネル(6)の水平部分(8)に、前後方向に伸びる1対の上方突出部が左右方向に間隔をおいて一体に形成されるとともに、各上方突出部に左右方向内方に突出した係合部が形成されていてもよい。この場合、吊り部材(13)の両係合つめの先端間の間隔は、輻射パネル(6)の両係合部の先端間の間隔よりも広くなる。また、各係合つめの左右方向外側面は、下方に向かって左右方向内方に傾斜した傾斜面となるとともに、各係合部の左右方向内側面は、下方に向かって左右方向内方に傾斜した傾斜面となる。
図8〜図10は、この発明による吊持装置を介して天井スラブに吊持された輻射パネルを有する輻射冷暖房装置の変形例を示す。
図8〜図10において、輻射冷暖房ユニット(20)の輻射パネル(6)の各傾斜部分(9)の上面には、輻射パネル(6)の全長にわたって一体に形成された1対の溝形成用凸条(21)からなりかつ両端が輻射パネル(6)の両端に開口した横断面優弧状ビスねじ嵌め溝(22)が形成されている。ビスねじ嵌め溝(22)の内径は、両溝形成用凸条(21)の先端間の間隔よりも大きくなっている。
また、輻射冷暖房ユニット(20)のすべての輻射パネル(6)の前後両端部に跨るように、次のようにして取付部材(23)が固定されている。各取付部材(23)は金属製、ここではアルミニウム押出形材製であり、垂直壁(23a)と、垂直壁(23a)の上端に一体に形成されて輻射パネル(6)側に突出した水平壁(23b)とよりなる。そして、各取付部材(23)の垂直壁(23a)を外側から貫通したタッピングビス(24)を、輻射パネル(6)のビスねじ嵌め溝(22)にねじ嵌めることにより、各取付部材(23)がすべての輻射パネル(6)に跨って固定されている
蛇行状流体流通管(7)のU字状屈曲管部(7b)は、管保持部(12)の外側で、かつ取付部材(23)よりも前後方向内側に位置している。蛇行状流体流通管(7)の直管部(7a)および屈曲管部(7b)の中心線は同一水平面内に位置しており、直管部(7a)および屈曲管部(7b)は、両取付部材(23)の垂直壁(23a)の上縁よりも下方に位置している。
輻射冷暖房装置において、天井スラブ(2)に垂下状に固定された吊りボルト(25)にハンガー(26)が取り付けられ、前後方向に輻射パネル(6)の長さと同等の間隔をおいて複数配置されたTバー(27)がハンガー(26)に吊持されている。そして、各輻射冷暖房ユニット(20)の取付部材(23)が、Tバー(27)の水平フランジ部(27a)上に載せられている。
また、各輻射冷暖房ユニット(20)の輻射パネル(6)の長さ方向の中間部は、上述した実施形態の場合と同様に、吊持装置(5)を介して天井スラブ(2)の吊りボルト(3)に固定された横材(4)に吊持されている。
図11は、輻射冷暖房装置に用いられる輻射パネルの変形例を示す。
図11において、輻射パネル(30)の水平部分(8)上面に形成された両保持部形成用凸条(11)の両端部が、それぞれ所定長さにわたって切除されており、両保持部形成用凸条(11)における残存した部分により、横断面略U字状の管保持部(12)が形成されている。その他の構成は図5に示す輻射パネル(6)と同じである。
この輻射パネル(6)を有する輻射冷暖房ユニット(20)は、図1〜図6に示す方法または図8〜図10に示す方法により、システム天井に組み込まれる。
この発明による吊持装置を介して天井スラブに吊持された輻射パネルを有する輻射冷暖房装置を示す図である。 図1の輻射冷暖房装置に用いられる輻射冷暖房ユニットを示す斜視図である。 図1のIII−III線拡大断面図である。 図1の輻射冷暖房装置における輻射パネルの長さ方向の端部における拡大横断面図である。 図1の輻射冷暖房装置における輻射パネルの長さ方向の端部を示す部分拡大斜視図である。 輻射パネルを吊持装置を介して天井スラブに吊持させる方法を示す図3相当の断面図である。 図1に示す輻射冷暖房装置において冷房を行う場合の空気の流れを示す図である。 この発明による吊持装置を介して天井スラブに吊持された輻射パネルを有する輻射冷暖房装置の変形例を示す図である。 図8の輻射冷暖房装置に用いられる輻射冷暖房ユニットを示す斜視図である。 図8のX−X線拡大断面図である。 輻射パネルの変形例を示す図5相当の部分拡大斜視図である。
(1):輻射冷暖房ユニット
(2):天井スラブ
(3):吊りボルト
(4):横材
(5):吊持部材
(6)(30):輻射パネル
(7):蛇行状流体流通管
(7a):直管部
(7b):屈曲管部
(8):水平部分
(9):傾斜部分
(11):保持部形成用凸条
(12):管保持部
(13):吊り部材
(13a):脚部
(13b):連結部
(14):係合部
(15):係合つめ

Claims (10)

  1. 天井スラブに固定されるようになされた吊り部材と、流体流通部を有する輻射パネルに設けられた係合部とを備え、かつ輻射パネルを天井スラブに吊持する装置であって、
    輻射パネルが、帯状の水平部分と、水平部分の両側縁にそれぞれ一体に形成されかつ外方に向かって下方に傾斜した傾斜部分とよりなり、輻射パネルの水平部分の上面に、輻射パネルの長さ方向に伸びる1対の保持部形成用凸条が上方突出状に形成され、両保持部形成用凸条の両端部が、それぞれ所定長さにわたって外側に折り曲げられて平坦となるように潰され、両保持部形成用凸条における平坦となるように潰された部分を除いた部分により横断面略U字状の管保持部が形成されるとともに、管保持部内に蛇行状流体流通管の直管部が嵌め入れられて固定されるようになされ、管保持部の両保持部形成用凸条の外側面に、それぞれ外方に突出した係合部が設けられ、
    吊り部材が互いに対向する1対の脚部と、両脚部の上端どうしを連結する連結部とよりなり、吊り部材の各脚部の下端部に内方に突出しかつ輻射パネルの係合部に係合する係合つめが設けられている輻射パネル吊持装置。
  2. 両脚部の係合つめの先端間の間隔が、輻射パネルの係合部の先端間の間隔よりも狭くなっている請求項1記載の輻射パネル吊持装置。
  3. 係合つめの内側面および係合部の外側面が、それぞれ下方に向かって側方に傾斜している請求項2記載の輻射パネル吊持装置。
  4. 天井スラブに設けられた横材に、請求項1〜3のうちのいずれかに記載の輻射パネル吊持装置の吊り部材が固定されるようになっている輻射冷暖房ユニット。
  5. 天井スラブに設けられた横材に、請求項1〜3のうちのいずれかに記載の輻射パネル吊持装置の吊り部材が、横材の長さ方向に間隔をおいて複数固定されるようになっており、吊り部材と同数の輻射パネルが、その長さ方向が横材と直交する方向を向いた状態で横材の長さ方向に並んで配置され、各輻射パネルの係合部が各吊り部材の係合つめに係合させられるようになっている輻射冷暖房ユニット。
  6. 蛇行状流体流通管の直管部が、輻射パネルの管保持部内に嵌め入れられて固定され、蛇行状流体流通管の屈曲管部が、輻射パネルの両端よりも内側に位置している請求項5記載の輻射冷暖房ユニット。
  7. 蛇行状流体流通管が合成樹脂製である請求項6記載の輻射冷暖房ユニット。
  8. 蛇行状流体流通管が金属製である請求項6記載の輻射冷暖房ユニット。
  9. 蛇行状流体流通管の内外両周面のうち少なくともいずれか一方が合成樹脂層により覆われている請求項8記載の輻射冷暖房ユニット。
  10. 請求項4〜9のうちのいずれかに記載の輻射冷暖房ユニットが、システム天井に複数組み込まれている輻射冷暖房装置。
JP2005304140A 2005-10-19 2005-10-19 輻射パネル吊持装置および輻射冷暖房ユニット Expired - Fee Related JP4724526B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005304140A JP4724526B2 (ja) 2005-10-19 2005-10-19 輻射パネル吊持装置および輻射冷暖房ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005304140A JP4724526B2 (ja) 2005-10-19 2005-10-19 輻射パネル吊持装置および輻射冷暖房ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007113810A JP2007113810A (ja) 2007-05-10
JP4724526B2 true JP4724526B2 (ja) 2011-07-13

Family

ID=38096165

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005304140A Expired - Fee Related JP4724526B2 (ja) 2005-10-19 2005-10-19 輻射パネル吊持装置および輻射冷暖房ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4724526B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4922603B2 (ja) * 2004-11-30 2012-04-25 昭和電工株式会社 輻射パネル
JP5274079B2 (ja) * 2008-04-02 2013-08-28 株式会社ササクラ 冷暖房装置及びこれに使用する熱交換ユニット
JP5148467B2 (ja) * 2008-12-18 2013-02-20 住商メタレックス株式会社 輻射天井用放熱パネル及びその施工法
JP5306843B2 (ja) * 2009-02-06 2013-10-02 株式会社ササクラ 冷暖房装置及びこれに使用する熱交換ユニット
JP5306846B2 (ja) * 2009-02-16 2013-10-02 株式会社ササクラ 放射パネルユニットの設置方法
KR200475893Y1 (ko) * 2012-12-27 2015-01-09 주식회사 경동나비엔 하이브리드 방열패널

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63255464A (ja) * 1987-04-09 1988-10-21 株式会社アイジー技術研究所 床構造
JPH09184642A (ja) * 1995-12-28 1997-07-15 Daiwa House Ind Co Ltd 天井放射パネルおよび天井放射冷暖房設備
JPH10232035A (ja) * 1996-12-20 1998-09-02 Barcol Air Ag 天井を加熱および冷却する天井要素
JP2004101168A (ja) * 2002-07-19 2004-04-02 Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd 耐食性を有する伝熱管

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB8427734D0 (en) * 1984-11-02 1984-12-12 Frenger Troughton Ltd Suspended ceillings
DE3507951A1 (de) * 1985-03-06 1986-09-11 Ingenieurbüro Timmer GmbH, 5657 Haan System zum temperieren von raeumen eines gebaeudes
JP4856877B2 (ja) * 2004-01-23 2012-01-18 昭和電工株式会社 冷房装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63255464A (ja) * 1987-04-09 1988-10-21 株式会社アイジー技術研究所 床構造
JPH09184642A (ja) * 1995-12-28 1997-07-15 Daiwa House Ind Co Ltd 天井放射パネルおよび天井放射冷暖房設備
JPH10232035A (ja) * 1996-12-20 1998-09-02 Barcol Air Ag 天井を加熱および冷却する天井要素
JP2004101168A (ja) * 2002-07-19 2004-04-02 Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd 耐食性を有する伝熱管

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007113810A (ja) 2007-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4724526B2 (ja) 輻射パネル吊持装置および輻射冷暖房ユニット
JP2008025955A (ja) 輻射冷暖房ユニット
JP2007127292A (ja) 輻射冷暖房ユニット
JP5004340B2 (ja) 天井放射パネルユニットの取付構造及び取付方法
JP2008122036A (ja) 放射パネル
JP4922603B2 (ja) 輻射パネル
JP4856877B2 (ja) 冷房装置
AU2009252652B2 (en) Fin tube type heat exchanger
JP5306843B2 (ja) 冷暖房装置及びこれに使用する熱交換ユニット
JP2012141115A (ja) パイプ・パネルのユニット構造
JP5274079B2 (ja) 冷暖房装置及びこれに使用する熱交換ユニット
JP6694199B1 (ja) 放射パネル
JP5306846B2 (ja) 放射パネルユニットの設置方法
US20070034367A1 (en) Method and Apparatus for Heating and Cooling
AU2020400491B2 (en) Heat exchanger, indoor unit for air-conditioner, and refrigeration device
JP2006098047A (ja) 管付きパネル
JP2009019806A (ja) 放射パネル
KR101990139B1 (ko) 파이프용 고정클립
JP7011803B2 (ja) 建物の天井部及びこれに使用する吊り具、天井部用空調設備
JP6683210B2 (ja) 輻射パネル、及び空気調和装置
JP5148467B2 (ja) 輻射天井用放熱パネル及びその施工法
JP5414394B2 (ja) 天井用放射パネルの取付け装置
JP3187477U (ja) 結露防止用放熱器
JP2528546Y2 (ja) 温水式壁面用パネルヒーター
JP6890366B1 (ja) 放射パネル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080702

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110204

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110315

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110411

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140415

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees