JP2010190144A - バルブタイミング調整装置及びその製造方法 - Google Patents

バルブタイミング調整装置及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010190144A
JP2010190144A JP2009036761A JP2009036761A JP2010190144A JP 2010190144 A JP2010190144 A JP 2010190144A JP 2009036761 A JP2009036761 A JP 2009036761A JP 2009036761 A JP2009036761 A JP 2009036761A JP 2010190144 A JP2010190144 A JP 2010190144A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sprocket
fitting
wall
vane rotor
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009036761A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5071408B2 (ja
Inventor
Shoji Hayashi
将司 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2009036761A priority Critical patent/JP5071408B2/ja
Publication of JP2010190144A publication Critical patent/JP2010190144A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5071408B2 publication Critical patent/JP5071408B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Valve Device For Special Equipments (AREA)

Abstract

【課題】ストッパピストンと嵌合穴の内壁との間の隙間量を適正にするバルブタイミング調整装置を提供する。
【解決手段】スプロケット11とベーンロータ14との相対回転を規制するストッパピストン30は、ベーンロータ14の収容孔47に軸方向に往復移動可能に収容され、この収容孔47の内壁と摺動する摺動部31と、スプロケット11の嵌合穴34に嵌合可能な嵌合部32とを有する。嵌合部32は、摺動部31に対して軸中心が偏心して設けられている。このため、ベーンロータ14とハウジングの当接部同士が当接するとき、嵌合部32の偏心している方向とは反対側の外壁と嵌合リング33の内壁との間に適正な嵌合隙間を形成する。これにより、ストッパピストン30は、嵌合穴34に円滑に嵌合することができる。
【選択図】図9

Description

本発明は、内燃機関の吸気弁及び排気弁の少なくともいずれか一方の開閉タイミングを調整するバルブタイミング調整装置及びその製造方法に関する。
従来、内燃機関(以下、「エンジン」という)のクランクシャフトの駆動力を受けるスプロケットと、このスプロケットと接合するハウジングに収容されクランクシャフトの駆動力をカムシャフトに伝達するベーンロータとを備え、ハウジング内の進角室及び遅角室に供給される油圧を調整することでクランクシャフトとカムシャフトとの相対回転位相を調整するバルブタイミング調整装置が知られている。
この種のバルブタイミング調整装置では、エンジンの吸気バルブ又は排気バルブを閉方向に付勢するバルブスプリングから正負の回転トルク(以下、「カムトルク」という)がカムシャフトを経由してベーンロータに作用する。そのため、エンジン始動直後等、油圧が低いときには、ハウジング内でロータベーンが揺動し、これらが衝突して打音を発生する。そこで、バルブタイミング調整装置は、ベーンロータの収容孔に収容したストッパピストンの一端をスプロケットの嵌合穴に嵌合することで、ハウジングとベーンロータとの相対回転を規制している。
このようなストッパピストンには、スプロケットの嵌合穴にテーパ嵌合するもの(特許文献1参照)と、ストレート嵌合するものとがある。
スプロケットの嵌合穴にテーパ嵌合するストッパピストンは、バルブタイミング調整装置を構成する各部品の公差、組付けの誤差等を、ストッパピストンの端部に設けられたテーパ部が嵌合穴に嵌合する嵌合深さによって吸収することが可能である。しかしながら、この種のストッパピストンは、テーパ部の加工精度が必要となる。また、ストッパピストンとスプロケットの嵌合穴の内壁との摩擦係数が極端に低い場合には、嵌合を維持することが困難となる等の問題が懸念される。
これに対し、スプロケットの嵌合穴にストレート嵌合するストッパピストンは、ストッパピストンとスプロケットの嵌合穴の内壁との摩擦係数の影響を受けることなく、嵌合を維持することが可能である。しかしながら、この種のストッパピストンは、バルブタイミング調整装置の構成部品の公差、組付けの誤差を吸収可能な範囲が小さい。このため、ストッパピストンとスプロケットの嵌合穴の内壁との間の隙間量が大きい場合、ガタつきによる打音が生じる。一方、隙間量が小さい場合、ストッパピストンが嵌合穴に円滑に嵌合することが困難となる。そのため、この種のストッパピストンを備えたバルブタイミング調整装置では、ストッパピストンとスプロケットの嵌合穴の内壁との間の隙間量を測定して組付けなければならず、組付け工数の増大、隙間量を調整する組付装置の複雑化が懸念されていた。
特開2006−183631号公報
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、製造工程を簡素にし、ストッパピストンと嵌合穴の内壁との間の隙間量を適正にするバルブタイミング調整装置及びその製造方法を提供することにある。
請求項1に係る発明によると、バルブタイミング調整装置は、内燃機関の駆動軸から吸気弁または排気弁の少なくともいずれか一方を開閉駆動する従動軸に駆動力を伝達する駆動力伝達系に設けられ、吸気弁または排気弁の少なくともいずれか一方の開閉タイミングを調整する。スプロケットは、駆動軸または従動軸の一方とともに回転する。ハウジングは、環状の周壁、及びこの周壁から径内方向に延びて回転方向に所定角度範囲で設けられる仕切部材を有し、軸方向の一端がスプロケットに固定される。ベーンロータは、駆動軸及び従動軸の他方とともに回転し、回転方向に隣接する仕切部材の間に形成される収容室を進角室及び遅角室に仕切り、この進角室または遅角室に供給される作動流体の圧力によりハウジングに対して進角側または遅角側に相対回転駆動される。ストッパピストンは、ベーンロータの収容孔に軸方向に往復移動可能に収容され、ベーンロータの収容孔の内壁と摺動する摺動部と、スプロケットの嵌合穴に嵌合可能な嵌合部とを有し、スプロケットとベーンロータとの相対回転を規制する。嵌合部は、摺動部に対して軸中心が偏心して設けられ、ベーンロータが仕切部材に当接するとき、偏心している方向とは反対側の外壁とスプロケットの嵌合穴の内壁との間に隙間を形成する。これにより、摺動部に対して嵌合部が偏心する距離を、嵌合部が嵌合穴に嵌合するために必要な隙間量としてストッパピストンを形成し、ストッパピストンとスプロケットの嵌合穴の内壁との間の隙間量を適正にすることができる。
請求項2に係る発明によると、嵌合部は、ベーンロータが仕切部材に当接するとき、嵌合穴の周方向に回転可能に設けられ、従動軸を経由して伝わるカムトルクによってスプロケットの嵌合穴の内壁と衝突することで、嵌合部が嵌合穴に嵌合するときにベーンロータが仕切部材によってハウジングとの相対回転を規制される第1回転方向へ偏心している方向が向けられる。内燃機関の運転時において、嵌合部が嵌合穴に嵌合しているとき、カムトルクによってスプロケットの嵌合穴の内壁と嵌合部とが衝突し、ストッパピストンは嵌合穴内を回転する。そして、嵌合部の偏心する方向とは反対側の外壁が、第1回転方向とは反対方向(以下、「第2回転方向」という)のスプロケットの嵌合穴の内壁と当接し、ストッパピストンの回転が止まる。これにより、進角室または遅角室に供給される作動流体の圧力によりベーンロータが第1回転方向に回転して仕切部材と当接し、ストッパピストンが嵌合穴に嵌合するとき、嵌合部の偏心する方向とは反対側の外壁とスプロケットの嵌合穴の第2回転方向の内壁との間の隙間量を一定に保つことができる。
上記請求項1及び2に係る発明では、ストッパピストンの嵌合する嵌合穴はスプロケットに設けられていた。これに対し、請求項3に係る発明では、嵌合穴は、フロントプレートに設けられる。このように構成しても、上記請求項1及び2に係る発明と同様の作用効果を奏することが可能である。
請求項4に係る発明によると、バルブタイミングの製造方法は、嵌合部の偏心している方向が第2回転方向へ向くようにしてストッパピストンの摺動部を収容孔に収容し、嵌合部を嵌合穴に挿入する第1工程と、ハウジングに対してスプロケットを第1回転方向に回転することで、仕切部材とベーンロータとを当接し、嵌合部の偏心している方向の外壁とスプロケットの嵌合穴の内壁とを当接する第2工程と、スプロケットとハウジングとを固定する第3工程と、を含む。このようにして製造したバルブタイミング調整装置を内燃機関の駆動力伝達系に取付ければ、カムトルクによってスプロケットの嵌合穴の内壁と嵌合部とが衝突し、ストッパピストンは嵌合穴内を周方向に回転する。このため、ベーンロータが第1回転方向に回転して仕切部材と当接するとき、嵌合部の偏心する方向とは反対側の外壁とスプロケットの嵌合穴の第2回転方向の内壁との間の隙間量が一定に保たれる。これにより、ストッパピストンとスプロケットの嵌合穴の内壁との間の隙間量を測定する工程を省くことができる。したがって、組付け工数の増大及び組付装置の複雑化を招くことなく、ストッパピストンと嵌合穴の内壁との間の隙間量を適正にすることができる。なお、第3工程は、フロントプレートをスプロケット及びハウジングに固定する工程を含んでもよい。
本発明の一実施形態のバルブタイミング調整装置の横断面図。 本発明の一実施形態のバルブタイミング調整装置の縦断面図。 本発明の一実施形態のバルブタイミング調整装置の適用される駆動力伝達系を示す模式図。 本発明の一実施形態のバルブタイミング調整装置の部分断面図。 図4のV−V線断面図。 本発明の一実施形態のバルブタイミング調整装置をカムシャフトに取付けた状態の縦断面図。 本発明の一実施形態のバルブタイミング調整装置をエンジンに適用した状態の部分断面図。 カム角とカムトルクとの関係を示す図。 本発明の一実施形態のバルブタイミング調整装置をエンジンに適用した状態の部分断面図。 図9のX−X線断面図。
以下、本発明による実施形態を図面に基づいて説明する。
(一実施形態)
本発明の一実施形態のバルブタイミング調整装置は、作動流体として作動油を用いる油圧制御式である。本実施形態のバルブタイミング調整装置の適用される駆動力伝達系では、図3に示すように、エンジン1の駆動軸としてのクランクシャフト2に固定されるギア3と、従動軸としてのカムシャフト4、5に固定されるギア6、7にチェーン8が巻き掛けられ、クランクシャフト2からカムシャフト4,5に駆動力が伝達される。一方のカムシャフト4は排気バルブ20を開閉駆動し、他方のカムシャフト5は吸気バルブ21を開閉駆動する。バルブタイミング調整装置10は、スプロケットのギア6をチェーン8に、ベーンロータをカムシャフト4に接続している。このような構成において、バルブタイミング調整装置10は、カムシャフト4をクランクシャフト2に対して所定の位相差をおいて回転させ、排気バルブ20のバルブタイミングを調整する。なお、バルブタイミング調整装置10は、図3において時計回りに回転する。以下、この回転方向を進角方向とし、反対の回転方向を遅角方向とする。
図1及び図2に示すように、バルブタイミング調整装置10は、スプロケット11、ハウジング12、フロントプレート13、及びベーンロータ14等を備えている。これ等は、例えば鉄またはアルミにより焼結または鍛造等によって形成されている。
スプロケット11は、略円盤状に形成され、径外方向の端部にギア6を有し、軸方向に通じる軸孔111を有している。
ハウジング12は、環状の周壁120と、仕切部材としてのシュー121〜124とが一体に形成されている。略台形に形成されたシュー121〜124は周壁120から径内方向に延びており、周壁120の回転方向に略等間隔に設けられている。回転方向に隣接するシュー同士の間には略扇状の収容室50が形成されている。
フロントプレート13は、略円盤状に形成され、円盤の中心に軸方向に通じる円孔131を有している。スプロケット11、ハウジング12、及びフロントプレート13は、ボルト19によって同軸上に固定されている。
ベーンロータ14は、スプロケット11、ハウジング12、及びフロントプレート13の間に相対回転自在に収容されている。ベーンロータ14は、円筒状のロータ40と、ロータ40から径外方向に突出し、周方向に略等間隔に設置される4個のベーン41〜44とを有している。各ベーン41〜44は、各収容室50を、進角室51〜54と遅角室55〜58とに二分している。
ベーンロータ14は、中心に軸方向に通じるボルト孔45を有し、フロントプレート13側の外壁に凹部46を有している。
スプロケット11及びベーンロータ14には、図示しない進角油路及び遅角油路が形成されている。進角油路と遅角油路はカムシャフト4に形成される図示しない進角油路と遅角油路を経由して後述する油圧ポンプと接続可能である。このため、各進角室51〜54には進角油路から作動油が供給され、各遅角室55〜58には遅角油路から作動油が供給される。
ブッシング15は、有底筒状に形成され、底部の中央にボルト孔151を有している。ブッシング15は、底部の外壁がベーンロータ14の凹部46に圧入されている。ブッシング15は、ベーンロータ14と同軸に設けられている。ブッシング15は、フロントプレート13の円孔131を挿通している。ブッシング15の径外方向の外壁とフロントプレート13の円孔131の内壁との間には微小隙間が形成され、フロントプレート13とブッシング15とは回転可能である。
アシストスプリング16は、ブッシング15の径内側に圧縮された状態で収容されるねじりコイルばねである。アシストスプリング16は、一端が径外方向に延びてフロントプレート13の固定ピン135に係止され、他端がブッシング15の底部に形成された凹溝部152に係止されている。アシストスプリング16の弾性力は、ハウジング12に対してベーンロータ14を進角側に付勢するトルクとして働く。
シール部材17、18は、例えば樹脂で形成され、各ベーン41〜44の径外方向の外壁と、各シュー121〜124の径内方向の内壁とに嵌合している。各ベーン41〜44に嵌合しているシール部材17は、板ばねの弾性力により周壁120に向けて付勢されている。各シュー121〜124に嵌合しているシール部材18は、板ばね181の弾性力によりロータ40に向けて付勢されている。このため、シール部材17、18は、各進角室51〜54と各遅角室55〜58との間に作動油が漏れることを防止している。
ストッパピストン30は、図4及び図5に示すように、有底円筒状に形成され、ベーン41を軸方向に通じる収容孔47に収容されている。ストッパピストン30は、ベーン41の収容孔47の内壁と摺動する摺動部31と、摺動部31の軸方向の一端に設けられた嵌合部32とを有している。嵌合部32は、摺動部31に対して軸中心が偏心して設けられている。
スプロケット11は、ベーンロータ14側に形成された溝に圧入される嵌合リング33を有している。嵌合リング33の径内側に嵌合穴34が形成されている。ベーンロータ14が最進角側に位相制御されたとき、嵌合部32は嵌合穴34に嵌合可能である。
摺動部31は、径内側にスプリング35を収容している。スプリング35は、ストッパピストン30をスプロケット11側へ付勢している。
一方、摺動部31の径外側に圧力室36が形成され、嵌合部32のスプロケット11側に圧力室37が形成されている。圧力室36は進角室51と連通し、圧力室37は遅角室55と連通している。両圧力室36、37に供給される作動油の圧力はストッパピストン30が嵌合穴34から抜け出す方向に働く。
ベーンロータ14が最進角側に位相制御され、スプリング35の弾性力よりも圧力室36、37の油圧がストッパピストン30に作用する力が小さくなると、嵌合部32が嵌合穴34に嵌合する。ベーン43の当接部431がシュー123の当接部125に当接することでベーンロータ14のスプロケット11に対する進角方向の相対回転が規制され、ストッパピストン30が嵌合リング33の遅角方向の内壁に当接することでベーンロータ14のスプロケット11に対する遅角方向の相対回転が規制される。これにより、スプロケット11に対するベーンロータ14の相対回転が規制される。
本実施形態では、進角方向が特許請求の範囲に記載の「第1回転方向」であり、遅角方向が特許請求の範囲に記載の「第2回転方向」である。
次に、バルブタイミング調整装置10の組付け工程について説明する。
<第1工程>
バルブタイミング調整装置10の組付け工程は、先ず、図1、図4及び図5に示すように、スプロケット11とハウジング12とを4本のボルト19が取付け可能な位置に合わせる。次に、ストッパピストン30の摺動部31を収容孔47に挿入するとともに、嵌合部32を嵌合穴34に挿入する。続いて、嵌合部32の偏心している方向が遅角方向へ向くように、収容孔47内でストッパピストン30を回転させる。次に、シール部材17、18の取付けを行い、フロントプレート13をハウジング12に取付け可能な位置に合わせる。
<第2工程>
続いて、ハウジング12に対し、スプロケット11を進角方向に回転させる。これにより、シュー123の当接部125とベーン43の当接部431との隙間量を0とするとともに、嵌合部32の偏心している方向の外壁と嵌合リング33の遅角方向の内壁との隙間量を0とする。ここで、図4に示すように、フロントプレート13の位置決め孔132からストッパピストン30に設けられた位置決め穴38に位置決めピン39を挿入し、ストッパピストン30が収容孔47内で回転しないようにしてもよい。
<第3工程>
次に、ボルト19を締め付けることで、スプロケット11、ハウジング12、及びフロントプレート13を相対回転不能に固定する。続いて、アシストスプリング16を取付け、バルブタイミング調整装置10が完成する。
その後、図6に示すように、バルブタイミング調整装置10を、エンジン1の従動軸としてのカムシャフト4に取り付ける。バルブタイミング調整装置10のカムシャフト4への取付けは、先ず、スプロケット11の軸孔111へカムシャフト4を挿入する。このとき、カムシャフト4とベーンロータ14とに設けられた穴にピン71を差し込むことで、カムシャフト4とベーンロータ14との回転方向の位置決めを行う。次に、ブッシング15のボルト孔151からベーンロータ14のボルト孔45を経由し、ボルト9をカムシャフト4へ通す。続いて、このボルト9を締め付けることで、ブッシング15、ベーンロータ14、及びカムシャフト4を相対回転不能に固定する。
次に、バルブタイミング調整装置10の一般作動について説明する。
<エンジン始動時>
エンジン1が停止している状態ではストッパピストン30は嵌合穴34に入り込んでいる。エンジン1を始動した直後の状態では、進角室51〜54、遅角室55〜58、及び圧力室36、37に油圧ポンプ22から十分に作動油が供給されない。このため、ストッパピストン30は嵌合穴34に入り込んだ状態を維持し、クランクシャフト2に対しカムシャフト4は最進角位置に保持されている。これにより、作動油が各進角室及び遅角室に供給されるまでの間、カムシャフト4が受けるトルク変動によりハウジング12とベーンロータ14との衝突による打音の発生が抑制される。
<エンジン始動後>
エンジン始動後、油圧ポンプ22から作動油が十分に供給されると、圧力室36、37に供給される油圧によりストッパピストン30が嵌合穴34から抜け出し、スプロケット11に対しベーンロータ14は相対回転自在となる。各進角室51〜54及び各遅角室55〜58の油圧を制御することにより、クランクシャフト2に対するカムシャフト4の位相差が調整可能となる。
<遅角作動時>
バルブタイミング調整装置10を遅角制御するとき、電子制御装置(ECU)23は、切換弁24供給する駆動電流を制御する。切換弁24は、油圧ポンプ22と遅角油路25とを接続し、進角油路26とオイルパン27とを接続する。油圧ポンプ22から吐出される作動油は、遅角油路25を経由し、遅角室55〜58に供給される。進角室51〜54の作動油は進角油路26を経由し、オイルパン27に排出される。遅角室55〜58の油圧がベーン41〜44に作用し、ベーンロータ14を遅角方向に付勢するトルクを発生する。これにより、ベーンロータ14は、ハウジング12に対して遅角方向に回転する。
<進角作動時>
バルブタイミング調整装置10を進角制御するとき、ECU23は、切換弁24に供給する駆動電流を制御する。切換弁24は、油圧ポンプ22と進角油路26とを接続し、遅角油路25とオイルパン27とを接続する。油圧ポンプ22から吐出される作動油は、進角油路26を経由し、進角室51〜54に供給される。遅角室55〜58の作動油は、遅角油路25を経由し、オイルパン27に排出される。進角室51〜54の油圧がベーン41〜44に作用し、ベーンロータ14を進角方向に付勢するトルクを発生する。これにより、ベーンロータ14は、ハウジング12に対し進角方向に回転する。
<中間保持作動時>
ベーンロータ14が目標位相に到達すると、ECU23は切換弁24に供給する駆動電流のデューティ比を制御する。切換弁24は、油圧ポンプ22と、遅角油路25及び進角油路26との接続を遮断し、進角室51〜54及び遅角室55〜58からオイルパン27に作動油が排出されることを規制する。このため、ベーンロータ14は目標位相に保持される。
<エンジン停止時作動>
バルブタイミング調整装置10の作動中にエンジン停止が指示されると、ベーンロータ14は、上記遅角作動時と同様の作動によりスプロケット11に対して進角方向に回転し、最進角位置で回転が停止する。この状態において、ECU23は、油圧ポンプ22の作動を停止するとともに、切換弁24によって進角油路25とオイルパン27とを接続する。これにより、圧力室36の圧力が低下し、ストッパピストン30はスプリング35の弾性力により嵌合穴34へ入り込む。
次に、ストッパピストン30の挙動について説明する。
バルブタイミング調整装置10をカムシャフト4に取り付けた直後の状態では、図7に示すように、ストッパピストン30は、偏心部32の偏心している方向の外壁を、嵌合リング33の遅角方向の内壁に当接している。
この状態で、エンジン1を始動すると、ストッパピストン30は、スプロケット11の嵌合リング33の内壁から、カムシャフトのトルク変動によるカムトルクFを受ける。このため、ストッパピストン30は、カムトルクFの分力としてのピストン回転トルクFxにより、収容孔47及び嵌合穴34内を、図7の時計回りに回転する。
ここで、エンジン1の運転中におけるカムシャフト4に設けられるカム角とカムトルクとの関係を図8に示す。カム角が0−360deg位相を変えるとき、排気バルブのバルブリフトは、一点鎖線A及び破線Bに示すように、リフト量を変化させる。このとき、実線Cに示すように、カムシャフト4には、排気バルブを閉方向に付勢するバルブスプリングから正負の回転トルクが作用する。
カムシャフト4に正の回転トルクが作用するとき、ベーンロータ14には、スプロケット11に対して遅角方向へ相対回転するトルクが作用する。一方、カムシャフト4に負の回転トルクが作用するとき、ベーンロータ14には、スプロケット11に対して進角方向へ相対回転するトルクが作用する。
スプロケット11に対して遅角方向へ相対回転するトルクがベーンロータ14に作用するとき、嵌合部32と嵌合リング33とが衝突する。一方、スプロケット11に対して進角方向へ相対回転するトルクがベーンロータ14に作用するとき、ベーン43とシュー123の当接部同士431、125が衝突する。ベーンロータ14がこのような動作を繰り返すことで、嵌合部32と嵌合リング33とが衝突し、ストッパピストン30は、収容孔47及び嵌合穴34内を回転する。
図9及び図10に示すように、ストッパピストン30は、嵌合部32の偏心している方向の外壁が、嵌合穴34内で進角側の所定位置まで回転したとき、ピストン回転トルクFxが0となる。このため、ストッパピストン30は、収容孔47及び嵌合穴34内での回転を停止する。このため、嵌合部の偏心している方向とは反対側の外壁と、嵌合リング33の遅角側の内壁との隙間量Lが一定に保たれる。
この状態で、油圧ポンプから作動油が十分に供給され、ストッパピストン30が嵌合穴34から抜け出すと、収容孔47の内壁と摺動部31の外壁との摩擦力により、ストッパピストン30の収容孔47内での回転は抑制される。
エンジン停止時作動時において、ストッパピストン30を嵌合穴34に嵌合させるとき、ECU23は、ベーンロータ14を最進角側へ位相制御し、ベーン43とシュー123の当接部同士431、125が当接する。このとき、嵌合部32と嵌合リング33との間に適切な隙間量Lが形成されている。このため、圧力室36の圧力が低下すると、ストッパピストン30は、スプリング35の弾性力により嵌合穴34に円滑に嵌合する。
本実施形態では、ストッパピストン30の嵌合部32は、摺動部31に対して偏心して設けられている。本実施形態では、バルブタイミング調整装置10の組付け工程において、先ず、嵌合部32の偏心している方向が遅角方向へ向くようにしてストッパピストン30を収容孔47及び嵌合穴34に挿入する。次に、ハウジング12に対してスプロケット11を進角方向に回転することで、シュー123とベーン43とを当接するとともに、嵌合部32の偏心している方向の外壁と嵌合リング33の内壁とを当接する。続いて、フロントプレート13、スプロケット11及びハウジング12とをボルト19で固定する。この状態で、バルブタイミング調整装置10をカムシャフト4に取り付けると、カムトルクによって、ストッパピストン30は収容孔47及び嵌合穴34内を回転し、嵌合部32の偏心している方向が進角方向へ向けられる。このとき、ピストン回転トルクFxが0となり、ストッパピストン30の回転が止まる。これにより、エンジン停止作動時において、ストッパピストン30が嵌合穴34に嵌合するとき、嵌合部32の偏心する方向とは反対側の外壁と嵌合リング33の遅角方向の内壁との間の隙間量Lが、嵌合部32が摺動部31に対して偏心している距離となる。このため、組付け工数の増大及び組付装置の複雑化を招くことなく、ストッパピストン30と嵌合リング33の内壁との間の隙間量を適正に保つことができる。
(他の実施形態)
上述した一実施形態では、ストッパピストンの嵌合する嵌合穴をスプロケットに設けていた。これに対し、本発明のバルブタイミング調整装置は、フロントプレートに嵌合穴を設け、ストッパピストンの嵌合部をこの嵌合穴に嵌合するように構成してもよい。
また、一実施形態では、排気バルブのバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置について説明をした。これに対し、本発明のバルブタイミング調整装置は、吸気バルブのバルブタイミングを調整するように構成してもよい。
このように、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
1:エンジン(内燃機関)、2:クランクシャフト(駆動軸)、4、5:カムシャフト(従動軸)、10:バルブタイミング調整装置、11:スプロケット、12:ハウジング、13:フロントプレート、14:ベーンロータ、20:排気バルブ(排気弁)、21:吸気バルブ(吸気弁)、30:ストッパピストン、31:摺動部、32:嵌合部、34:嵌合穴、47:収容孔、50:収容室、51、52、53、54:進角室、55、56、57、58:遅角室、120:周壁、121、122、123、124:シュー(仕切部材)

Claims (4)

  1. 内燃機関の駆動軸から吸気弁または排気弁の少なくともいずれか一方を開閉駆動する従動軸に駆動力を伝達する駆動力伝達系に設けられ、前記吸気弁または前記排気弁の少なくともいずれか一方の開閉タイミングを調整するバルブタイミング調整装置であって、
    前記駆動軸または前記従動軸の一方とともに回転するスプロケットと、
    環状の周壁、及びこの周壁から径内方向に延びて回転方向に所定角度範囲で設けられる仕切部材を有し、軸方向の一端が前記スプロケットに固定されるハウジングと、
    前記駆動軸及び前記従動軸の他方とともに回転し、回転方向に隣接する前記仕切部材の間に形成される収容室を進角室及び遅角室に仕切り、前記進角室または前記遅角室に供給される作動流体の圧力によりハウジングに対して進角側または遅角側に相対回転駆動されるベーンロータと、
    前記ベーンロータの収容孔に軸方向に往復移動可能に収容され、前記ベーンロータの収容孔の内壁と摺動する摺動部と、前記スプロケットの嵌合穴に嵌合可能な嵌合部とを有し、前記スプロケットと前記ベーンロータとの相対回転を規制するストッパピストンと、を備え、
    前記嵌合部は、前記摺動部に対して軸中心が偏心して設けられ、前記ベーンロータが前記仕切部材に当接するとき、偏心している方向とは反対側の外壁と前記スプロケットの前記嵌合穴の内壁との間に隙間を形成することを特徴とするバルブタイミング調整装置。
  2. 前記嵌合部は、前記ベーンロータが前記仕切部材に当接するとき、前記嵌合穴の周方向に回転可能に設けられ、前記従動軸を経由して伝わるカムトルクによって前記スプロケットの前記嵌合穴の内壁と衝突することで、前記嵌合部が前記嵌合穴に嵌合するときに前記ベーンロータが前記仕切部材によって前記ハウジングとの相対回転を規制される第1回転方向へ偏心している方向が向けられることを特徴とする請求項1に記載のバルブタイミング調整装置。
  3. 前記嵌合穴は、前記スプロケットに替えて、前記ハウジングの軸方向の他端に固定されるフロントプレートに設けられることを特徴とする請求項1または2に記載のバルブタイミング調整装置。
  4. 請求項1または2に記載のバルブタイミング調整装置の製造方法であって、
    前記嵌合部の偏心している方向が前記第1回転方向とは反対方向の第2回転方向へ向くようにして前記ストッパピストンの前記摺動部を前記収容孔に挿入し、前記嵌合部を前記嵌合穴に挿入する第1工程と、
    前記ハウジングに対して前記スプロケットを前記第1回転方向に回転することで、前記仕切部材と前記ベーンロータとを当接し、前記嵌合部の偏心している方向の外壁と前記スプロケットの前記嵌合穴の内壁とを当接する第2工程と、
    前記スプロケットと前記ハウジングとを固定する第3工程と、を含むことを特徴とするバルブタイミング調整装置の製造方法。
JP2009036761A 2009-02-19 2009-02-19 バルブタイミング調整装置及びその製造方法 Expired - Fee Related JP5071408B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009036761A JP5071408B2 (ja) 2009-02-19 2009-02-19 バルブタイミング調整装置及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009036761A JP5071408B2 (ja) 2009-02-19 2009-02-19 バルブタイミング調整装置及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010190144A true JP2010190144A (ja) 2010-09-02
JP5071408B2 JP5071408B2 (ja) 2012-11-14

Family

ID=42816436

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009036761A Expired - Fee Related JP5071408B2 (ja) 2009-02-19 2009-02-19 バルブタイミング調整装置及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5071408B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012188967A (ja) * 2011-03-09 2012-10-04 Denso Corp バルブタイミング調整装置
JP2013002418A (ja) * 2011-06-21 2013-01-07 Denso Corp バルブタイミング調整装置およびその組み付け方法
WO2014038267A1 (ja) * 2012-09-04 2014-03-13 アイシン精機株式会社 弁開閉時期制御装置
WO2018030056A1 (ja) * 2016-08-10 2018-02-15 日立オートモティブシステムズ株式会社 内燃機関のバルブタイミング制御装置及び該バルブタイミング制御装置の組立方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0960508A (ja) * 1995-06-14 1997-03-04 Denso Corp 内燃機関用バルブタイミング調整装置
JP2003020966A (ja) * 2001-07-04 2003-01-24 Toyota Motor Corp 機関作動特性変更手段のロック待機作動制御方法
JP2005155346A (ja) * 2003-11-20 2005-06-16 Denso Corp 複合構造体並びにその組立方法
JP2006183631A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Denso Corp バルブタイミング調整装置
JP2006220096A (ja) * 2005-02-14 2006-08-24 Hitachi Ltd 内燃機関のバルブタイミング制御装置及びその組付方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0960508A (ja) * 1995-06-14 1997-03-04 Denso Corp 内燃機関用バルブタイミング調整装置
JP2003020966A (ja) * 2001-07-04 2003-01-24 Toyota Motor Corp 機関作動特性変更手段のロック待機作動制御方法
JP2005155346A (ja) * 2003-11-20 2005-06-16 Denso Corp 複合構造体並びにその組立方法
JP2006183631A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Denso Corp バルブタイミング調整装置
JP2006220096A (ja) * 2005-02-14 2006-08-24 Hitachi Ltd 内燃機関のバルブタイミング制御装置及びその組付方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012188967A (ja) * 2011-03-09 2012-10-04 Denso Corp バルブタイミング調整装置
JP2013002418A (ja) * 2011-06-21 2013-01-07 Denso Corp バルブタイミング調整装置およびその組み付け方法
WO2014038267A1 (ja) * 2012-09-04 2014-03-13 アイシン精機株式会社 弁開閉時期制御装置
US9267401B2 (en) 2012-09-04 2016-02-23 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Valve timing controller
WO2018030056A1 (ja) * 2016-08-10 2018-02-15 日立オートモティブシステムズ株式会社 内燃機関のバルブタイミング制御装置及び該バルブタイミング制御装置の組立方法
CN109312641A (zh) * 2016-08-10 2019-02-05 日立汽车系统株式会社 内燃机的气门正时控制装置以及该气门正时控制装置的组装方法
US10808581B2 (en) 2016-08-10 2020-10-20 Hitachi Automotive Systems, Ltd. Valve timing control device for internal combustion engine and method for assembling valve timing control device
CN109312641B (zh) * 2016-08-10 2021-02-09 日立汽车系统株式会社 内燃机的气门正时控制装置以及该气门正时控制装置的组装方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5071408B2 (ja) 2012-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6417788B2 (ja) バルブタイミング調整システム及びその製造方法
JP5574189B2 (ja) バルブタイミング調整装置
US9062573B2 (en) Valve timing controller
JP2009185766A (ja) バルブタイミング調整装置
JP2001173414A (ja) バルブタイミング調整装置
CN113614430B (zh) 工作油控制阀和阀正时调整装置
JP5071408B2 (ja) バルブタイミング調整装置及びその製造方法
JP6558470B2 (ja) バルブタイミング調整システム
JP2004092653A (ja) 位相器のノイズ低減方法
WO2021106892A1 (ja) バルブタイミング調整装置
JP5057232B2 (ja) バルブタイミング調整装置、および、その製造方法
JP4771168B2 (ja) バルブタイミング調整装置
JP5811358B2 (ja) バルブタイミング調整装置
JP5472215B2 (ja) バルブタイミング調整装置およびその組み付け方法
JP2009180148A (ja) バルブタイミング調整装置
JP2013087626A (ja) バルブタイミング調整装置
US10954828B2 (en) Variable camshaft phaser with magnetic locking cover bushing
JP6273801B2 (ja) 弁開閉時期制御装置
JP2009185762A (ja) バルブタイミング調整装置
JP2008157176A (ja) バルブタイミング調整装置
JP2006077662A (ja) バルブタイミング調整装置
JP2003113702A (ja) バルブタイミング調整装置
JP2001050017A (ja) バルブタイミング調整装置
JP4370493B2 (ja) バルブタイミング調整装置
JP5532338B2 (ja) バルブタイミング調整装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110314

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120713

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120724

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120806

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150831

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees