JP2010189993A - 階段支持材及びこれを用いた仮設階段 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】踏み板2を取り付ける中央壁3の幅方向両端から踏み板2とは反対側へフランジ4を延設して断面略コ字状に形成し、中央壁3の長手方向端部に、断面略コ字状内方に配置されるつかみ金具5をボルト6で締結するボルト孔7を形成し、中央壁3の踏み板2側の面にボルト6のボルト頭6aを陥没させて回り止めをするボルト頭2面幅の凹溝8を形成している。
【選択図】図1
Description
この枠組足場用階段は、掛止用フックが側枠の互いの対向面側から挿通されるボルトで締結されている。
また、左右の側枠に対して踏み板を前後側端部が側枠から前後方向に突出するように取り付けられており、枠組足場用階段の運搬時等において上下垂直方向に各端部キャップを揃えて積み重ねた際に、下段側の枠組足場用階段における最下端側踏み板の前端部が上段側の枠組足場用階段における側枠下端部の端部キャップに干渉しないように、端部キャップの内側面被い部の後端側に踏み板前端受け入れ部を切欠状に形成している。(特許文献1参照)。
また、枠組足場用階段を積み重ねた時に、踏み板前端受け入れ部と接触しないように、最下端側の踏み板の大きさや形状が制限されている。
本発明は、このような点に鑑みて、踏み板側の面につかみ金具を締結するボルトのボルト頭を陥没させて回り止めをする凹溝を設けることにより、別途回り止めを施すことなくつかみ金具を締結できる階段支持材を提供することを目的とする。
第1に、踏み板2を取り付ける中央壁3の幅方向両端から前記踏み板2とは反対側へフランジ4を延設して断面略コ字状に形成し、前記中央壁3の長手方向端部に、前記断面略コ字状内方に配置されるつかみ金具5をボルト6で締結するボルト孔7を形成している階段支持材であって、前記中央壁3の踏み板2側の面に前記ボルト6のボルト頭6aを陥没させて回り止めをするボルト頭2面幅の凹溝8を形成していることを特徴とする。
第2に、複数の踏み板2と、これらの踏み板2を両側から支持する左右1対の階段支持材9と、この各階段支持材9の長手方向端部に取り付けられるつかみ金具5とを有し、前記階段支持材9を、前記踏み板2を取り付ける中央壁3と、この中央壁3の幅方向両端から前記踏み板2とは反対側へ延設するフランジ4とを有して断面略コ字状に形成し、前記中央壁3の長手方向端部に、前記断面略コ字状内方に配置される前記つかみ金具5をボルト6で締結するボルト孔7を形成している仮設階段であって、前記中央壁3の踏み板2側の面に前記ボルト6のボルト頭6aを陥没させて回り止めをするボルト頭2面幅の凹溝8を形成していることを特徴とする。
これにより、踏み板2側の面につかみ金具5を締結するボルト6のボルト頭6aを陥没させる凹溝8を形成することで、別途スパナ等の道具を用いて回り止めを施すことなく階段支持材9につかみ金具5を締結できる階段支持材9を提供できる。
また、仮設階段1に、踏み板2側の面につかみ金具5を締結するボルト6のボルト頭6aを陥没させる凹溝8を設けている階段支持材9を用いることで、仮設階段1を積み重ねた時に上下段の仮設階段1の踏み板2とボルト頭6aとが接触せず、踏み板2の大きさや形状に制限がなくなる。
また、本発明に係る仮設階段によると、階段支持材の踏み板側の面につかみ金具を締結するボルトのボルト頭を陥没させて回り止めをする凹溝を設けることにより、仮設階段を積み重ねた時に上下段に位置する踏み板とボルト頭とが接触せず、踏み板の大きさや形状の制限をなくすことができる。
図1〜11には、本発明の実施形態に係る階段支持材9及びこれを用いた仮設階段1が示されている。
この仮設階段1は、タワー式に組み上げた枠組足場などに設置する仮設階段であって、複数の踏み板2と、これらの踏み板2を両側から支持する細長い階段支持材9と、この各階段支持材9の両端に複数本(本実施形態では2本)のボルト6で取り付けられるつかみ金具5とを有している。また、この仮設階段1は、運搬時等において同一構造の仮設階段1同士を積み重ねる。
各踏み板2は、略矩形状の板材10と、この板材10の両端に取り付けられる端部材11とを有している。
板材10は、押し出し成形されたアルミ合金製であって、平面視で略矩形状の上板部10aと、この上板部10aの幅方向両端に取り付けられる側部10bと、上板部10aの下面に取り付けられているボルト挿入部10cとを有している。なお、板材10成形時の押し出し方向を板材10の長手方向とする。
板材10の側部10bは、上板部10aの幅方向両端部と一体形成された断面略四角形状の部材であって、上板部10aの幅方向両端部の下面から所定長さだけ下方突出し且つ上板部10aの長手方向に沿って設けられている。
板材10のボルト挿入部10cは、上板部10aの幅方向中途部の下面から下方に延設しその先が断面略C字状の部材であって、上板部10aの長手方向に沿って上板部10aと一体形成されている。ボルト挿入部10cは、上板部10aの幅方向中央付近に一定の間隔を置いて2つ設けられ、これら各ボルト挿入部10cの両端面は階段支持材9と対向している。したがって、各ボルト挿入部10cは、その内部に階段支持材9側から挿通される前述のボルト12を挿入することができる。
端部材11は、押し出し成形されたアルミ合金製であって、板材10の両端面に対向する対面部15と、この対面部15の上下端縁から板材10側へ突出しているフランジ16とを有して断面略コ字状に形成されている。端部材11は、階段支持材9と板材10との間に挟まれて配置される。なお、端部材11成形時の押し出し方向を端部材11の長手方向とする。
図1〜4、6、7、11に示すように、端部材11の対面部15における階段支持材9に対向する外側面には、ボルト孔14の上下に突条13が1条ずつ設けられている。
各突条13は、対面部15の階段支持材9側の面から突出し、且つ対面部15の長手方向に沿って真っ直ぐ形成されている。したがって、端部材11を介して板材10を階段支持材9に取り付けると、踏み板2の外側面(階段支持材9側の面)と階段支持材9の内側面(踏み板2側の面)との間で間隙dを形成することができる。
なお、各突条13の両端面は、突条13の長手方向と直角に削り取っているが、階段支持材9により隠れるのであれば、階段支持材9に対応するように突条13の長手方向に対して斜めに削り取ってもよい。
階段支持材9は、適宜長さで左右1対の支柱状体を適宜間隔で平行に配設したものであって、押し出し成形されたアルミ合金製である。
階段支持材9の中央壁3は、細長い板状体であって、その幅方向略中央には長手方向に延びる凹溝8が形成されている。また、中央壁3の長手方向両端部で且つ凹溝8の後述する底部8bには、つかみ金具5を締結するボルト6を挿通させるボルト孔7が形成されている。
したがって、ボルト6を踏み板2側からボルト孔7に挿通すると、凹溝8にボルト頭6a全体が陥没しうると共に、ボルト6のボルト頭6aの対向する2面と凹溝8の側壁8aとが当接してボルト6の回り止めをすることができる。
挿通孔18は1つの踏み板2に対して2つずつ形成されている。つまり、踏み板2は、階段支持材9の断面略コ字状内方側から挿通する2本のボルト12で締結されている。また、各挿通孔18は、凹溝8を挟んだ中央壁3にそれぞれ1つずつ配置され、階段支持材9の長手方向に対して斜めに取り付けられる踏み板2を締結しうるように中央壁3の長手方向に沿ってずれた位置に設けられている。
つかみ金具5のフック部材5aは、略円弧状で鉤状の部材であって、枠組足場の横架材Wに係止して階段支持材9を傾斜状に設置できる。また、各階段支持材9の両端に取り付けられたフック部材5aのすべてが同一の方向に開口している。
つかみ金具5のロック部材5bは、フック部材5aの開口部分の基部側に略円弧状のフック部材5aの周方向に沿って摺動可能に取り付けられている。
図2に示したように、前述した仮設階段1は、複数の踏み板2を階段支持材9の長手方向において一定の距離Aごとの間隔をあけて設けている。
したがって、ある仮設階段1上端のつかみ金具5を係止する横架材Wに対し1段上の仮設階段1下端のつかみ金具5を係止する場合には、ある仮設階段1の最上段の踏み板2から1段上の仮設階段1の最下段の踏み板2までの距離が距離Aと略同一となり、枠組足場の各階を行き来する複数の仮設階段1を連続して設置しても、複数の仮設階段1にわたる踏み板2のピッチが変わらない。
これにより、階段支持材9に対して複数の踏み板2は全体的に上寄りに配置されることとなり、設置した仮設階段1上端から少し離れた位置に上階の足場がある場合でも、上寄りに配置された最上段の踏み板2を足場にすることで、上階へ乗り移りやすくなる。
さらに、上寄りに設けられた最上段の踏み板2は、階段支持材9上端のつかみ金具5を締結するボルト6と階段支持材9の長手方向でオーバラップしている。
しかし、このボルト6のボルト頭6aは、全体が階段支持材9の凹溝8に陥没しているため、前述の踏み板2の端部とボルト6とが当接しない。
また、踏み板2の階段支持材9に対向する外側面には突条13が設けられており、複数の仮設階段1を積み重ねた時に、ひとつの仮設階段1における踏み板2と他の仮設階段1における階段支持材9とは間隙dだけ離れている。
図11に示すように、仮設階段1のつかみ金具5を横架材Wに係止させる際には、ロック部材5bをフック部材5aの基部側へ引き上げてからフック部材5aを横架材Wに引っ掛け、その後ロック部材5bを通常の位置に戻すこととなる。したがって、つかみ金具5の横架材Wに対する係止状態がロックされ、仮設階段1が横架材Wから容易に外れることはない。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではない。仮設階段1等の各構成又は全体の構造、形状、寸法などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
踏み板2の板材10、端部材11及び階段支持材9は、押し出し成形でなく、板金、鋳造等によって形成されていてもよく、ステンレス、グラスファイバー、スチール又はFRP製であってもよい。
つかみ金具5のロック部材5bは、バネ等の付勢手段によって、フック部材5aの開口部分を閉じる方向へ付勢されていてもよい。
階段支持材9の凹溝8は、長手方向一端部のつかみ金具5の周辺にのみ形成されていてもよい。
突条13は、ボルト孔14の上下それぞれに2つ以上設けられていてもよく、各突条13が端部材11の長手方向に沿わず、略ハ字状など斜めに取り付けられていてもよい。
2 踏み板
3 階段支持材の中央壁
4 階段支持材のフランジ
5 つかみ金具
6 ボルト
6a ボルト頭
7 ボルト孔
8 凹溝
9 階段支持材
Claims (3)
- 踏み板(2)を取り付ける中央壁(3)の幅方向両端から前記踏み板(2)とは反対側へフランジ(4)を延設して断面略コ字状に形成し、前記中央壁(3)の長手方向端部に、前記断面略コ字状内方に配置されるつかみ金具(5)をボルト(6)で締結するボルト孔(7)を形成している階段支持材であって、
前記中央壁(3)の踏み板(2)側の面に前記ボルト(6)のボルト頭(6a)を陥没させて回り止めをするボルト頭2面幅の凹溝(8)を形成していることを特徴とする階段支持材。 - 複数の踏み板(2)と、これらの踏み板(2)を両側から支持する左右1対の階段支持材(9)と、この各階段支持材(9)の長手方向端部に取り付けられるつかみ金具(5)とを有し、前記階段支持材(9)を、前記踏み板(2)を取り付ける中央壁(3)と、この中央壁(3)の幅方向両端から前記踏み板(2)とは反対側へ延設するフランジ(4)とを有して断面略コ字状に形成し、前記中央壁(3)の長手方向端部に、前記断面略コ字状内方に配置される前記つかみ金具(5)をボルト(6)で締結するボルト孔(7)を形成している仮設階段であって、
前記中央壁(3)の踏み板(2)側の面に前記ボルト(6)のボルト頭(6a)を陥没させて回り止めをするボルト頭2面幅の凹溝(8)を形成していることを特徴とする仮設階段。 - 前記階段支持材(9)のつかみ金具(5)が取り付けられる側の前記踏み板(2)は、前記階段支持材(9)の長手方向で前記ボルト(6)とオーバラップしていることを特徴とする請求項2に記載の仮設階段。
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