JP2010188279A - 分級装置及び分級方法、並びにトナー及びその製造方法 - Google Patents
分級装置及び分級方法、並びにトナー及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010188279A JP2010188279A JP2009035239A JP2009035239A JP2010188279A JP 2010188279 A JP2010188279 A JP 2010188279A JP 2009035239 A JP2009035239 A JP 2009035239A JP 2009035239 A JP2009035239 A JP 2009035239A JP 2010188279 A JP2010188279 A JP 2010188279A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- classification
- hole
- powder
- powder material
- rotary rotor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
- Combined Means For Separation Of Solids (AREA)
Abstract
【解決手段】複数の羽根が円環状に配置された回転可能な回転ロータと、前記回転ロータの内側に設けられ、微粉排出室と連通して微粉を吸引する貫通孔と、前記回転ロータの外周部から粉体材料を分散し、分級するための流体を供給するために、複数の羽根が該回転ロータ外周部に配置されたルーバーと、前記回転ロータ及び前記ルーバーの隙間に供給された粉体材料を微粉と粗粉とに遠心分級する分級室とを備えた分級装置において、前記貫通孔の断面積が、吸引側から排出側に向けて少なくとも一度連続的に減少する形状に形成されている分級装置である。
【選択図】図4
Description
図1は、従来の回転式機械分級装置の断面図であり、図2は、図1の回転ロータと貫通孔の断面図である。図1において、1は、粉体材料が供給される供給口、2は、供給された粉体材料を効率よく分級するためのエアーの供給口、3は、分級された粉体材料のうち粗粉を排出する粗粉排出口、4は、分級された粉体材料のうち微粉を排出する微粉排出口、5は、回転ロータをそれぞれ示す。なお、分級装置本体全体は略円筒状の筐体からなる。
また、近年では、次のような要請により、付着及び融着し易いトナーが用いられている。即ち、(1)消費エネルギー低減の観点からトナーの低温定着化、(2)カラートナーにおいては混色性の要請から低軟化点のバインダー樹脂を使用する、(3)オイルレス定着に対応した離型剤を含有したトナー、が求められている。
これらのトナー分布のうち、特に、粒径2μm以下のトナーは耐熱保存性、地肌汚れ、感光体へのフィルミング等の副作用を発生させ、トナー中への混入削減が課題となっている。このため、粒径2μm以下のトナーを取り除いたシャープな分級を有するトナーが求められている。
しかし、上記分級機を構成している貫通孔を上記のような構成にすると、粉体材料との接触面積が大きくなり、特に付着性の高い粉体材料において、貫通孔の内壁表面への付着が著しく増加し、かえって分級精度並びに製品収率を低下させることがある。
しかし、上記構成の分級装置を用いても粉体材料の付着は若干減少するのみであり、長期にわたって装置内に付着が無く、分級精度及び製品収率を向上させるためには不十分である。
なぜなら、特許文献1〜5に記載の従来の分級装置の貫通孔は、図3に示すような先端部分から排出側に向けて内径が連続的に大きくなるテーパー形状に形成されているため、空気が貫通孔内部に引き込まれる場合に、空気の流れ14が貫通孔内壁に追従できず、貫通孔の中心部付近を流れやすいことから貫通孔内壁付近には空気の流れによどみが発生する。そのよどみ部分では、空気の流れに排出側から吸引側への逆流がおこり、粉体材料が貫通孔内壁付近に滞留しやすいため、非常に付着しやすい状態となっている。そして、貫通孔内壁に一度付着した粉体材料は、貫通孔内部を通過するエアーでは除去されることが難しく、長期の運転においては付着が成長してしまう。貫通孔内壁表面への付着が進行すると、圧力損失によってエアーがスムースに吸引されなくなり、分級室で粉体材料に均等な力のバランスを与えることが困難になり、分級精度を低下させてしまう。したがって、上記構成では粉体材料の付着により長期にわたり安定した分級精度、及び製品収率を得ることは難しく、未だ改善の余地を残しているのが現状である。
<1> 複数の羽根が円環状に配置された回転可能な回転ロータと、
前記回転ロータの内側に設けられ、微粉排出室と連通して微粉を吸引する貫通孔と
前記回転ロータの外周部から粉体材料を分散し、分級するための流体を供給するために、複数の羽根が該回転ロータ外周部に配置されたルーバーと、
前記回転ロータ及び前記ルーバーの隙間に供給された粉体材料を微粉と粗粉とに遠心分級する分級室と、を備えた分級装置において、
前記貫通孔の断面積が、吸引側から排出側に向けて少なくとも一度連続的に減少する形状に形成されていることを特徴とする分級装置である。
該<1>に記載の分級装置においては、粉体材料が貫通孔内部に吸引される際に、空気の流れが貫通孔内壁に沿って流れやすくなり、よどみや逆流が発生しなくなるため、スムースに微粉排出室に導かれることから長期にわたり貫通孔への粉体材料の付着を抑制することができる。その結果、分級室で粉体材料に均等な力のバランスを与えることができるため、長期にわたり安定して回転ロータの外周円周上で均一な分級が可能になり、効率よく粗粉と微粉とに遠心分級することができる。
<2> 貫通孔の断面積における吸引側から排出側に向けて少なくとも一度連続的に減少する形状が、曲面状である前記<1>に記載の分級装置である。
<3> 貫通孔の排出側末端部の形状が、曲面状である前記<1>から<2>のいずれかに記載の分級装置である。
前記<2>及び<3>のいずれかに記載の分級装置においては、貫通孔の内壁形状を曲面状にすることで、空気の流れがよりスムースになり、分級効果をより確実に得ることができる。
<4> 貫通孔の排出側末端部の断面積が、吸引側から排出側に向けて少なくとも一度連続的に減少している箇所の最小の断面積より大きい前記<1>から<3>のいずれかに記載の分級装置である。
<5> 前記<1>から<4>のいずれかに記載の分級装置を用いたことを特徴とする分級方法である。
<6> 前記<1>から<4>のいずれかに記載の分級装置を用いて粉体材料を分級する分級工程を少なくとも含むことを特徴とするトナーの製造方法である。
<7> 前記<6>に記載のトナーの製造方法により製造されたことを特徴とするトナーである。
本発明の分級装置は、複数の羽根が円環状に配置された回転可能な回転ロータと、
前記回転ロータの内側に設けられ、微粉排出室と連通して微粉を吸引する貫通孔と
前記回転ロータの外周部から粉体材料を分散し、分級するための流体を供給するために、複数の羽根が該回転ロータ外周部に配置されたルーバーとを備え、更に必要に応じてその他の部材を備えてなる。
本発明の分級方法は、本発明の前記分級装置を用いて行われる。
以下、本発明の分級装置の説明を通じて、本発明の分級方法の詳細についても明らかにする。
前記貫通孔の断面積における吸引側から排出側に向けて少なくとも一度連続的に減少する形状が、曲面状に形成されていることが好ましく、貫通孔の排出側末端部の形状が、曲面状に形成されていることがより好ましい。これにより、空気の流れがよりスムースになり、分級効果をより確実に得ることができる。
前記曲面状の曲率半径(R)は、10mm〜20mmであることが好ましい。
図1に示す分級装置においては、粉体材料が供給される供給口1と、供給された粉体材料を効率よく分級するためのエアーの供給口2と、分級された粉体材料のうち、粗粉を排出する粗粉排出口3と、分級された粉体材料のうち、微粉を排出する微粉排出口4と回転ロータ5、回転ロータ5の内側に貫通孔13を有する。
本発明においては、貫通孔13は回転ロータ5の形状に合わせた最適な条件で設けられていることが好ましい。貫通孔13が適切な条件で設けられていると、分級室7での粉体材料にかかる力のバランスが均一化するばかりでなく、貫通孔13付近の空気の流れのよどみを少なくすることができるため、長期にわたり付着がなく、効率よく粗粉と微粉とに遠心分級することができる。なお、貫通孔13の詳細な形状については後述する。
図2及び図4に示すように貫通孔13は、回転ロータ5の内側に設けられており、微粉排出口4と連通する吸引ファン等の吸引器(不図示)による吸引口となっている。
図4に示すように、本発明の分級装置において、貫通孔の断面積が吸引側から排出側に向けて少なくとも一度連続的に減少する形状に形成されている。
図6は、貫通孔13の断面積が吸引側から排出側に向けて連続的に減少した後、排出側末端部の断面積が最大となる形状に形成されている。即ち、排出側末端部の断面積が、吸引側から排出側に向けて少なくとも一度連続的に減少している箇所の最小の断面積より大きく形成されている
図7は、前記図6の形態のものを更に排出側末端部の内壁を曲面形状に形成したものである。このように、貫通孔13の内壁形状を曲面状にすることで、空気の流れがよりスムースになり、効果をより確実に得ることができる。
図8は、貫通孔13の断面積が吸引側から排出側に向けて連続的に減少し、排出側末端部の断面積が最小となる形状に形成されたものである。ただし、貫通孔の断面積における吸引側から排出側に向けて連続的に減少する形状が曲面状である。
図1に示す分級装置においては、まず、粉体材料供給口1から一定量の粉体材料が供給され、次に供給された粉体材料は、回転ロータ5の上面から放射状に回転ロータ5の外周部に導かれ、分級室7に到達する。このとき、分級エアー供給口2からは、供給された粉体材料を分級室7へ導くためのエアーが供給されている。一方、微粉排出口4と連通する吸引ファン等の吸引器(不図示)により吸引を行うと、供給された粉体材料は、回転ロータ5内側の貫通孔13から微粉排出室9を経て、微粉排出口4に向かう。このとき、回転ロータ5が回転しているので、所望の粒径以下の微粉は微粉排出口4より排出されるが、所望の粒径よりも大きな粉体材料は回転ロータ5の遠心力によって回転ロータ5の外側に導かれ粗粉排出室8を経て、粗粉排出口3から排出される。分級室7内部の粉体材料の量は減少することから、粉体材料供給口1より粉体材料を供給し、常に分級室7内部の粉体材料の量が一定になるように設定すれば連続分級をすることができる。
本発明のトナーの製造方法は、少なくとも分級工程を含み、溶融混練工程、粉砕工程、更に必要に応じてその他の工程を含んでなる。
前記分級工程は、上述した本発明の前記分級装置を用いて行われる。
前記溶融混練工程は、前記溶融混練工程では、トナー材料を混合し、該混合物を溶融混練機に仕込んで溶融混練する。該溶融混練機としては、例えば、一軸又は二軸の連続混練機や、ロールミルによるバッチ式混練機を用いることができる。例えば、神戸製鋼所製のKTK型二軸押出機、東芝機械株式会社製のTEM型押出機、浅田鉄工株式会社製のKCK混練機、池貝鉄工所製のPCM型二軸押出機、Buss社製のコニーダー等が好適に用いられる。この溶融混練は、結着樹脂の分子鎖の切断を招来しないような適正な条件で行うことが好ましい。具体的には、溶融混練温度は、結着樹脂の軟化点を参考にして行われ、該軟化点より高温過ぎると切断が激しく、低温すぎると分散が進まないことがある。
前記結着樹脂としては、例えばスチレン、クロロスチレン等のスチレン類;エチレン、プロピレン、ブチレン、イソプレン等のモノオレフィン類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、酪酸ビニル等のビニルエステル類;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ドデシル等のα−メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル類;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルブチルエーテル等のビニルエーテル類;ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、ビニルイソプロペニルケトン等のビニルケトン類、などの単独重合体、又は共重合体などが挙げられる。
これらの中でも、代表的な結着樹脂としては、例えばポリスチレン樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン−アクリル共重合体、スチレン−アクリル酸アルキル共重合体、スチレン−メタクリル酸アルキル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂などが挙げられる。これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記着色剤としては、特に制限はなく、公知の染料及び顔料の中から目的に応じて適宜選択することができ、例えば、カーボンブラック、ニグロシン染料、鉄黒、ナフトールイエローS、ハンザイエロー(10G、5G、G)、カドミュウムイエロー、黄色酸化鉄、黄土、黄鉛、チタン黄、ポリアゾイエロー、オイルイエロー、ハンザイエロー(GR、A、RN、R)、ピグメントイエローL、ベンジジンイエロー(G、GR)、パーマネントイエロー(NCG)、バルカンファストイエロー(5G、R)、タートラジンレーキ、キノリンイエローレーキ、アンスラザンイエローBGL、イソインドリノンイエロー、ベンガラ、鉛丹、鉛朱、カドミュウムレッド、カドミュウムマーキュリレッド、アンチモン朱、パーマネントレッド4R、パラレッド、ファイセーレッド、パラクロルオルトニトロアニリンレッド、リソールファストスカーレットG、ブリリアントファストスカーレット、ブリリアントカーンミンBS、パーマネントレッド(F2R、F4R、FRL、FRLL、F4RH)、ファストスカーレットVD、ベルカンファストルビンB、ブリリアントスカーレットG、リソールルビンGX、パーマネントレッドF5R、ブリリアントカーミン6B、ピグメントスカーレット3B、ボルドー5B、トルイジンマルーン、パーマネントボルドーF2K、ヘリオボルドーBL、ボルドー10B、ボンマルーンライト、ボンマルーンメジアム、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、ローダミンレーキY、アリザリンレーキ、チオインジゴレッドB、チオインジゴマルーン、オイルレッド、キナクリドンレッド、ピラゾロンレッド、ポリアゾレッド、クロームバーミリオン、ベンジジンオレンジ、ペリノンオレンジ、オイルオレンジ、コバルトブルー、セルリアンブルー、アルカリブルーレーキ、ピーコックブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー、ファストスカイブルー、インダンスレンブルー(RS、BC)、インジゴ、群青、紺青、アントラキノンブルー、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ、コバルト紫、マンガン紫、ジオキサンバイオレット、アントラキノンバイオレット、クロムグリーン、ジンクグリーン、酸化クロム、ピリジアン、エメラルドグリーン、ピグメントグリーンB、ナフトールグリーンB、グリーンゴールド、アシッドグリーンレーキ、マラカイトグリーンレーキ、フタロシアニングリーン、アントラキノングリーン、酸化チタン、亜鉛華、リトボン、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記黒色用のものとしては、例えばファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラック(C.I.ピグメントブラック7)類、銅、鉄(C.I.ピグメントブラック11)、酸化チタン等の金属類、アニリンブラック(C.I.ピグメントブラック1)等の有機顔料、などが挙げられる。
マゼンタ用着色顔料としては、例えばC.I.ピグメントレッド1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、21、22、23、30、31、32、37、38、39、40、41、48、48:1、49、50、51、52、53、53:1、54、55、57、57:1、58、60、63、64、68、81、83、87、88、89、90、112、114、122、123、163、177、179、202、206、207、209、211;C.I.ピグメントバイオレット19;C.I.バットレッド1、2、10、13、15、23、29、35などが挙げられる。
シアン用着色顔料としては、例えばC.I.ピグメントブルー2、3、15、15:1、15:2、15:3、15:4、15:6、16、17、60;C.I.バットブルー6;C.I.アシッドブルー45、又フタロシアニン骨格にフタルイミドメチル基を1〜5個置換した銅フタロシアニン顔料、グリーン7、グリーン36などが挙げられる。
イエロー用着色顔料としては、例えばC.I.ピグメントイエロー1、2、3、4、5、6、7、10、11、12、13、14、15、16、17、23、55、65、73、74、83、97、110、151、154、180;C.I.バットイエロー1、3、20、オレンジ36などが挙げられる。
前記離型剤としては、特に制限はなく、目的に応じて公知のものの中から適宜選択することができ、例えば、カルボニル基含有ワックス、ポリオレフィンワックス、長鎖炭化水素等のワックス類が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記ポリオレフィンワッックスとしては、例えば、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックスなどが挙げられる。
前記長鎖炭化水素としては、例えば、パラフィンワッックス、サゾールワックスなどが挙げられる。
前記帯電制御剤としては、特に制限はなく、公知のものの中から目的に応じて適宜選択することができるが、有色材料を用いると色調が変化することがあるため、無色乃至白色に近い材料が好ましく、例えば、トリフェニルメタン系染料、モリブデン酸キレート顔料、ローダミン系染料、アルコキシ系アミン、4級アンモニウム塩(フッ素変性4級アンモニウム塩を含む)、アルキルアミド、燐の単体又はその化合物、タングステンの単体又はその化合物、フッ素系活性剤、サリチル酸の金属塩、サリチル酸誘導体の金属塩などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記帯電制御剤は、前記マスターバッチと共に溶融混練させた後、溶解乃至分散させてもよく、前記トナーの各成分と共に前記有機溶剤に直接、溶解乃至分散させる際に添加してもよく、あるいはトナー粒子製造後にトナー表面に固定させてもよい。
前記その他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、外添剤、流動性向上剤、クリーニング性向上剤、磁性材料、金属石鹸などが挙げられる。
前記粉砕工程は、少なくとも1つの粉砕機と、場合によっては少なくとも1つの粗粉分級工程を用いて微粉砕を行う工程であり、前記粉砕工程で用いられる該粉砕機としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、気流式粉砕機、流動層式粉砕機、機械式粉砕機などが挙げられる。
前記気流式粉砕機としては、例えば日本ニューマチック工業株式会社製の超音速ジェット粉砕機、日清エンジニアリング株式会社製のスーパージェットミル、ホソカワミクロン株式会社製のミクロンジェットなどが挙げられる。
前記流動層式粉砕機としては、例えば、ホソカワミクロン株式会社製のカウンタージェット粉砕機、栗本鐵工所社製のクロスジェットミルなどが挙げられる。
前記機械式粉砕機としては、例えば、株式会社アーステクニカ社製のクリプトロン、日清エンジニアリング株式会社製のスーパーローター、ターボ工業株式会社製のターボミルなどが挙げられる。
本発明のトナーは、本発明の前記トナーの製造方法により製造される。
前記トナーは、粒径4.0μm以下の微粉含有率は、15個数%以下であることが好ましく、10個数%以下がより好ましい。また、粒径12.7μm以上の粗粉含有率は、5.0質量%以下であることが好ましく、0質量%〜2.0質量%がより好ましい。
前記トナーの体積平均粒径は、5.0μm〜12.0μmが好ましく、5.0μm〜8.0μmがより好ましい。
ここで、前記粒度分布及び体積平均粒径は、例えば、粒度測定器粒度測定器(コールターカウンターTA−II、コールターマルチサイザーII、又はコールターマルチサイザーIII、ベックマンコールター社製)を用いて測定することができる。
以下の実施例及び比較例において、粒子の粒度分布及び体積平均粒径は、以下のようにして測定した。
コールターカウンター法による粒子の体積平均粒径及び粒度分布の測定装置としては、コールターマルチサイザーIII(ベックマンコールター社製)を用いて粒径及び粒度分布を測定した。
まず、電解水溶液100〜150mL中に分散剤として界面活性剤(アルキルベンゼンスルフォン酸塩)を0.1〜5mL加えた。ここで、電解液として1級塩化ナトリウムを用いて1質量%NaCl水溶液を調製したもので、例えばISOTON−II(コールター社製)が使用できる。次いで、測定試料を2〜20mg加える。試料を懸濁した電解液は、超音波分散器で1〜3分間分散処理を行い、前記測定装置により、アパーチャーとして100μmアパーチャーを用いて、粉体の体積を測定して、体積分布を算出した。得られた分布から、粉体の体積平均粒径及び粒度分布を求めた。
チャンネルとしては、2.00μm以上2.52μm未満;2.52μm以上3.17μm未満;3.17μm以上4.00μm未満;4.00μm以上5.04μm未満;5.04μm以上6.35μm未満;6.35μm以上8.00μm未満;8.00μm以上10.08μm未満;10.08μm以上12.70μm未満;12.70μm以上16.00μm未満;16.00μm以上20.20μm未満;20.20μm以上25.40μm未満;25.40μm以上32.00μm未満;32.00μm以上40.30μm未満の13チャンネルを使用し、粒径2.00μm以上乃至40.30μm未満の粒子を対象とした。
図1及び図2に示す分級機を構成している回転ロータ5の外径をD1、貫通孔13の排出側内径をD2、吸入側内径をD3とした場合、D1:D2:D3=3:0.7:1とした。また、回転ロータ羽根10の鉛直方向の高さをH1、貫通孔13の回転ロータ5内部への進入高さをH2とした場合、H1:H2=3:1を満たす図5に示すような貫通孔13を設置した。
回転ロータ5の回転周速度を60m/sに設定して、400kgの粉体材料を分級した。
図1及び図4に示す分級機を構成している回転ロータ5の外径をD1、貫通孔13の排出側内径をD2、吸入側内径をD3、吸引側から排出側に向けて少なくとも一度連続的に減少している箇所の最小の断面積の内径をD4とした場合、D1:D2:D3:D4=3:1.35:1:0.8とした。また、回転ロータ羽根10の鉛直方向の高さをH1、貫通孔13の回転ロータ5内部への進入高さをH2、貫通孔13の断面積が吸引側から排出側に向けて少なくとも一度連続的に減少している箇所の最小の断面積となる高さをH3とした場合、H1:H2:H3=3:1:0.7を満たす図6に示すような貫通孔13を設置した。
回転ロータ5の回転周速度を60m/sに設定して、400kgの粉体材料を分級した。
図1に示す分級機を構成している回転ロータ5の外径をD1、貫通孔13の排出側内径をD2、吸入側内径をD3、吸引側から排出側に向けて少なくとも一度連続的に減少している箇所の最小の断面積の内径をD4とした場合、D1:D2:D3:D4=3:1.35:1:0.8とした。また、回転ロータ羽根10の鉛直方向の高さをH1、貫通孔13の回転ロータ5内部への進入高さをH2、貫通孔13の断面積が吸引側から排出側に向けて少なくとも一度連続的に減少している箇所の最小の断面積となる高さをH3とした場合、H1:H2:H3=3:1:0.7とした。更に、貫通孔13排出側末端部の形状が曲率半径(R)=15mmの曲面状に形成されている図7に示すような貫通孔13を設置した以外は、実施例1と同様の装置を用い、回転ロータ5の回転周速度を60m/sに設定して、実施例1と同様に400kgの粉体材料を分級した。
図1に示す分級機を構成している回転ロータ5の外径をD1、貫通孔13の排出側内径をD2、吸入側内径をD3、吸引側から排出側に向けて少なくとも一度連続的に減少している箇所の最小の断面積の内径をD4とした場合、D1:D2:D3:D4=3:0.7:1:0.8とした。また、回転ロータ羽根10の鉛直方向の高さをH1、貫通孔13の回転ロータ5内部への進入高さをH2、貫通孔13の断面積が吸引側から排出側に向けて少なくとも一度連続的に減少している箇所の最小の断面積となる高さをH3とした場合、H1:H2:H3=3:1:0.7とした図8に示すような貫通孔13を設置した以外は、実施例1と同様の装置を用い、回転ロータ5の回転周速度を60m/sに設定して、実施例1と同様に400kgの粉体材料を分級した。
図1及び図2に示す態様の分級機を構成している回転ロータ5の外径をD1、貫通孔13の吸入側内径をD2、排出側内径をD3とした場合、D1:D2:D3=3:1.35:1とした。
また、回転ロータ羽根10の鉛直方向の高さをH1、貫通孔13の回転ロータ5内部への進入高さをH2とした場合、H1:H2=3:1を満たす図3に示すような貫通孔13を設置した以外は、実施例1と同様の装置を用い、回転ロータ5の回転周速度を60m/sに設定して、実施例1と同様に400kgの粉体材料を分級した。
2 分級エアー供給口
3 粗粉排出口
4 微粉排出口
5 回転ロータ
6 ルーバー
7 分級室
8 粗粉排出室
9 微粉排出室
10 回転ロータ羽根
11 ルーバー羽根
12 微粉排出羽根
13 貫通孔
14 空気の流れ
Claims (7)
- 複数の羽根が円環状に配置された回転可能な回転ロータと、
前記回転ロータの内側に設けられ、微粉排出室と連通して微粉を吸引する貫通孔と
前記回転ロータの外周部から粉体材料を分散し、分級するための流体を供給するために、複数の羽根が該回転ロータ外周部に配置されたルーバーと、
前記回転ロータ及び前記ルーバーの隙間に供給された粉体材料を微粉と粗粉とに遠心分級する分級室と、を備えた分級装置において、
前記貫通孔の断面積が、吸引側から排出側に向けて少なくとも一度連続的に減少する形状に形成されていることを特徴とする分級装置。 - 貫通孔の断面積における吸引側から排出側に向けて少なくとも一度連続的に減少する形状が、曲面状である請求項1に記載の分級装置。
- 貫通孔の排出側末端部の形状が、曲面状である請求項1から2のいずれかに記載の分級装置。
- 貫通孔の排出側末端部の断面積が、吸引側から排出側に向けて少なくとも一度連続的に減少している箇所の最小の断面積より大きい請求項1から3のいずれかに記載の分級装置。
- 請求項1から4のいずれかに記載の分級装置を用いたことを特徴とする分級方法。
- 請求項1から4のいずれかに記載の分級装置を用いて粉体材料を分級する分級工程を少なくとも含むことを特徴とするトナーの製造方法。
- 請求項6に記載のトナーの製造方法により製造されたことを特徴とするトナー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009035239A JP5298926B2 (ja) | 2009-02-18 | 2009-02-18 | 分級装置及び分級方法、並びにトナーの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009035239A JP5298926B2 (ja) | 2009-02-18 | 2009-02-18 | 分級装置及び分級方法、並びにトナーの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010188279A true JP2010188279A (ja) | 2010-09-02 |
JP5298926B2 JP5298926B2 (ja) | 2013-09-25 |
Family
ID=42814920
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009035239A Expired - Fee Related JP5298926B2 (ja) | 2009-02-18 | 2009-02-18 | 分級装置及び分級方法、並びにトナーの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5298926B2 (ja) |
Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5376466A (en) * | 1976-12-20 | 1978-07-06 | Nisshin Flour Milling Co | Powder classifier |
JPS61197083A (ja) * | 1985-02-25 | 1986-09-01 | ホソカワミクロン株式会社 | 粉粒体用分級機 |
JPH06106133A (ja) * | 1992-09-29 | 1994-04-19 | Kurimoto Ltd | 粉粒体用分級機 |
JPH0724417A (ja) * | 1993-07-14 | 1995-01-27 | Kurimoto Ltd | 気流式分級機のシール構造およびその使用方法 |
JPH0751631A (ja) * | 1993-08-10 | 1995-02-28 | Kurimoto Ltd | 遠心式気流分級機のショートパス防止装置およびその制御方法と制御装置 |
JPH11216425A (ja) * | 1998-01-30 | 1999-08-10 | Hosokawa Micron Corp | 微粉体製造システム |
JP2002126650A (ja) * | 2000-10-30 | 2002-05-08 | Toshiba Tungaloy Co Ltd | 分級ロータ |
JP2002355612A (ja) * | 2001-05-30 | 2002-12-10 | Hosokawa Micron Corp | 分級器 |
JP2005199126A (ja) * | 2004-01-13 | 2005-07-28 | Kurimoto Ltd | 回転式分級機 |
JP2008036567A (ja) * | 2006-08-09 | 2008-02-21 | Hosokawa Micron Corp | 粉体処理装置及びトナー粒子の製造方法 |
-
2009
- 2009-02-18 JP JP2009035239A patent/JP5298926B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5376466A (en) * | 1976-12-20 | 1978-07-06 | Nisshin Flour Milling Co | Powder classifier |
JPS61197083A (ja) * | 1985-02-25 | 1986-09-01 | ホソカワミクロン株式会社 | 粉粒体用分級機 |
JPH06106133A (ja) * | 1992-09-29 | 1994-04-19 | Kurimoto Ltd | 粉粒体用分級機 |
JPH0724417A (ja) * | 1993-07-14 | 1995-01-27 | Kurimoto Ltd | 気流式分級機のシール構造およびその使用方法 |
JPH0751631A (ja) * | 1993-08-10 | 1995-02-28 | Kurimoto Ltd | 遠心式気流分級機のショートパス防止装置およびその制御方法と制御装置 |
JPH11216425A (ja) * | 1998-01-30 | 1999-08-10 | Hosokawa Micron Corp | 微粉体製造システム |
JP2002126650A (ja) * | 2000-10-30 | 2002-05-08 | Toshiba Tungaloy Co Ltd | 分級ロータ |
JP2002355612A (ja) * | 2001-05-30 | 2002-12-10 | Hosokawa Micron Corp | 分級器 |
JP2005199126A (ja) * | 2004-01-13 | 2005-07-28 | Kurimoto Ltd | 回転式分級機 |
JP2008036567A (ja) * | 2006-08-09 | 2008-02-21 | Hosokawa Micron Corp | 粉体処理装置及びトナー粒子の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5298926B2 (ja) | 2013-09-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101364660B1 (ko) | 분급 장치, 분급 방법 및 토너 제조 방법 | |
KR101548090B1 (ko) | 분체 입자용 열 처리 장치 및 토너의 제조 방법 | |
JP5151940B2 (ja) | 分級装置 | |
JP2010274234A (ja) | 粉砕分級装置 | |
JP2012045477A (ja) | 分級装置及び分級方法、並びにトナー及びその製造方法 | |
US11829102B2 (en) | Toner classification apparatus and toner production method | |
JP5590433B2 (ja) | 粉砕装置およびトナー製造方法 | |
JP4854413B2 (ja) | トナー分級装置 | |
JP6287026B2 (ja) | 気流式分級装置 | |
JP5298926B2 (ja) | 分級装置及び分級方法、並びにトナーの製造方法 | |
JP2011110512A (ja) | 粉体分散装置、分級装置及び分級方法、並びにトナー製造方法 | |
JP6108202B2 (ja) | 分級装置、トナー製造方法及び粉砕分級装置 | |
JP2008018321A (ja) | 分級装置及び分級方法、並びにトナー及びその製造方法 | |
JP5010337B2 (ja) | トナーの製造方法 | |
JP3736744B2 (ja) | 電子写真用トナーの製造方法 | |
JP2012196594A (ja) | 分級装置、分級方法、トナー製造方法、及び、トナー | |
JP6108921B2 (ja) | トナー処理装置及びトナーの製造方法 | |
JP2022001934A (ja) | トナー用分級装置及びトナーの製造方法 | |
JP2009226372A (ja) | 分散装置、及び、その分散装置を備えた分級装置 | |
JP2019069400A (ja) | 熱処理装置及び粉体粒子の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120126 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120619 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20121112 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121120 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130109 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130305 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130430 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130521 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130603 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5298926 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |