JP2010187435A - 電力変換装置、この電力変換装置を用いた駆動回路一体型モーター、この駆動回路一体型モーターを用いた空気調和機の室内機、空気調和機、換気扇及びポンプ、並びにこのポンプを用いた機器及び給湯機 - Google Patents

電力変換装置、この電力変換装置を用いた駆動回路一体型モーター、この駆動回路一体型モーターを用いた空気調和機の室内機、空気調和機、換気扇及びポンプ、並びにこのポンプを用いた機器及び給湯機 Download PDF

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Abstract

【課題】加工費低減等の効果を維持しつつ、能力向上、小型化、コストの削減等が可能な電力変換装置を得る。
【解決手段】モーター8の回転子を検出するセンサー5と、モーター8の回転数を制御するインバーター(HVIC9及びスイッチ素子12〜17)と、インバーターを制御する周辺回路(ゲート信号生成回路6)とを備え、周辺回路を一体構造とし、インバーターに設けられたスイッチ素子12〜17は、それぞれ別のパッケージで構成された面実装タイプのスイッチ素子が用いられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力変換装置、この電力変換装置を用いた駆動回路一体型モーター、この駆動回路一体型モーターを用いた空気調和機の室内機、空気調和機、換気扇及びポンプ、並びにこのポンプを用いた機器及び給湯機に関する。
商用交流電源の電圧を平滑整流した直流高電圧をモーターの電力源とした従来の電力変換装置において、加工費低減等を図ったものがある。このような従来の電力変換装置として、例えば「モーター駆動装置1は、高圧直流電源4の出力電圧から、モーター7への電力供給を行って、モーター7の回転速度を所望の速度にする作用を行うもので、プリドライブIC5を含む周辺回路3と、MOSFETアレイ12と、前記プリドライブIC5の出力信号は、ゲートドライバIC9にて、電力増幅して、前記MOSFETアレイ12に内蔵された各MOSFETのゲートへ伝達される構成を有している。」(例えば特許文献1参照)というものが提案されている。
特開2003−333880号公報(段落0028、図1)
従来の電力変換装置(モーター駆動装置)は、6個のMOSFETをモジュール化している。このようなMOSFETモジュール(MOSFETアレイ)は、発熱源となる半導体素子が近接して配置されているため、半導体素子の損失が大きくなった場合、半導体素子が温度上昇により破壊しやすいという問題点があった。このため、従来の電力変換装置は、周囲が高温となる場合、最大出力を制限しなければならないという問題点があった。
例えば、近年、高層マンション等では、空気調和機の室外機はベランダに設置されることが多い。高層マンション等は、リビングの面積を広く確保するために、ベランダが狭い場合が多い。このため、室外機の周囲温度が高温化する傾向がある。このような場合、室外機のファンモーター等に接続された電力変換装置は最大出力を制限する必要がある。また、例えば、天井等に取り付けられるダクト用換気扇も、天井裏の温度が高くなりやすい。このため、ファンモーター等に接続された電力変換装置は最大出力を制限する必要がある。
また、MOSFETモジュールは、半導体素子と金属製リードフレームとの間を、アルミや金等のボンディングワイヤーで電気的に接続する構成となる。MOSFETモジュールには、高圧電圧が印加され、高電流が流れる。このため、ボンディングワイヤーを保護するために、ボンディングワイヤーにモールド樹脂を厚くかぶせる必要がある。したがって、半導体素子と金属製リードフレームとを直接接続する単品のMOSFETのパッケージ厚み(例えば1mm〜2mm)に比べ、MOSFETモジュールはパッケージの厚み(例えば3mm〜5mm)が厚くなってしまう。さらに、MOSFETモジュールは単品のMOSFETに比べてサイズが大きいので、金属製リードフレームのそり対策のために、金属製リードフレームの板厚も単品のMOSFETに比べ厚い。したがって、電力変換装置の厚さを増加させてしまうという問題点があった。
例えば、従来の電力変換装置を駆動回路一体型モーターに用いる場合、電力変換装置は、ドーナツ形状のプリント基板上に実装されることが多い。このとき、ローター磁極位置検知用のホールセンサーは、プリント基板におけるステーター側の面に実装する必要がある。このため、サイズが大きいMOSFETモジュールは、プリント基板におけるステーター側と反対面に実装しなければならない。したがって、電力変換装置をプリント基板の両面に実装することとなり、電力変換装置の厚さをさらに増加させてしまう。また、サイズが大きいMOSFETモジュールが、プリント基板の最小寸法の制約事項となる。このため、従来の電力変換装置を内蔵した駆動回路一体型モーターを小型化することが難しい。近年、家庭用空気調和機の室内機は、意匠性向上のために薄型化の要求が高い。この要求を実現するためには、ファンモーター等を小型化することが求められる。しかしながら、電力変換装置を内蔵した駆動回路一体型モーターは、MOSFETモジュールのパッケージサイズが小型化する際の障害となっている。
また、MOSFETモジュールは、単品のMOSFETに比べて生産数量が少ないため、金型や設備の償却費用がかかり、高コストになってしまうという問題点もあった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、加工費低減等の効果を維持しつつ、能力向上、小型化、コストの削減等が可能な電力変換装置、この電力変換装置を用いた駆動回路一体型モーター、この駆動回路一体型モーターを用いた空気調和機の室内機、空気調和機、換気扇及びポンプ、並びにこのポンプを用いた機器及び給湯機を得ることを目的とする。
本発明に係る電力変換装置は、モーターの回転子を検出するセンサーと、モーターの回転数を制御するインバーターと、該インバーターを制御する周辺回路と、を備え、前記周辺回路を一体構造とし、前記インバーターに設けられた複数のスイッチ素子は、それぞれ別のパッケージで構成された面実装タイプのスイッチ素子が用いられているものである。
また、本発明に係る駆動回路一体型モーターは、上記の電力変換装置が実装されたプリント基板とステーターとを、電気的に接続し、樹脂により封止したものである。
また、本発明に係る空気調和機の室内機は、上記の駆動回路一体型モーターを搭載したものである。
また、本発明に係る空気調和機は、上記の駆動回路一体型モーターを搭載したものである。
また、本発明に係る換気扇は、上記の駆動回路一体型モーターを搭載したものである。
また、本発明に係るポンプは、上記の駆動回路一体型モーターを搭載したものである。
また、本発明に係る機器は、上記のポンプを搭載したものである。
また、本発明に係る給湯機は、上記のポンプを搭載したものである。
本発明においては、周辺回路を一体構造とし、インバーターに設けられた複数のスイッチ素子を、それぞれ別のパッケージで構成された面実装タイプのスイッチ素子を用いた。このため、各スイッチ素子を近接させずに配置することが可能となる。したがって、周囲温度が高温となる場合でも、最大出力を発揮することが可能となる。
また、電力変換装置を例えばプリント基板等に実装した場合でも、電力変換装置の薄型化が可能となる。この電力変換装置を用いられた各機器は、小型化することが可能となる。
また、生産数量の多い面実装タイプのスイッチ素子を用いているので、電力変換装置のコストを削減することができる。また、この電力変換装置を用いられた各機器のコストを削減することが可能となる。
本発明の実施の形態1に係る電力変換装置の回路図である。 本発明の実施の形態1に係る電力変換装置の構造図である。 本発明の実施の形態1に係る電力変換装置及びモーターステーターの構造図である。 本発明の実施の形態1に係るスイッチ素子の構造説明図である。 本発明の実施の形態1に係るプリント基板の平面図である。 本発明の実施の形態2に係る電力変換装置の構造図である。 本発明の実施の形態2に係る電力変換装置及びステーターの構造図である。 本発明の実施の形態3に係る電力変換装置の構造図である。 本発明の実施の形態3に係る電力変換装置の回路図である。 家庭用空気調和機の室内機及び室外機を示す外観図である。 図10に示す室内機の縦断面模式図である。 プリント基板サイズとMOSFETモジュールのパッケージサイズとの関係を示す説明図である。 本発明の実施の形態4に係る換気扇の縦断面模式図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る電力変換装置の回路図である。電力変換装置100は、モーターの回転を検出するセンサー5、ゲート信号生成回路6、HVIC9(ゲートドライブ回路)、チャージポンプダイオード11、及びスイッチ素子12〜17等から構成されている。この電力変換装置100には、高圧電源1、低圧電源2、指令入力線3、FG信号出力線4等が接続されている。ここで、ゲート信号生成回路6が周辺回路に相当する。HVIC9(ゲートドライブ回路)及びスイッチ素子12〜17がインバーターに相当する。
センサー5は、例えばホール素子を用いたセンサーであり、ローターの磁極位置に応じたパルスを出力する。ゲート信号生成回路6は、センサー5の出力及び指令入力線3からの指令に基づき、スイッチ素子12〜17のON/OFFの状態を決定する低圧ゲート信号(PWM信号)を生成する。ゲート信号生成回路6は、例えば、ロジックゲートで構成される専用ICやマイクロコンピューター等である。HVIC9(ゲートドライブ回路)は、ゲート信号生成回路6からの低圧ゲート信号を基に、高電位に接続されるスイッチ素子12〜17のゲート信号を生成する。チャージポンプダイオード11はHVIC9(ゲートドライブ回路)の高電位側であるゲート駆動電圧を生成する。
スイッチ素子12〜17のゲートは、HVIC9(ゲートドライブ回路)に接続されている。スイッチ素子12〜14のドレインは、高圧電源1の正側出力端子に接続されている。スイッチ素子15〜17のソースは、高圧電源1の負側出力端子に接続されている。また、スイッチ素子12のソース及びスイッチ素子15のドレイン、スイッチ素子13のソース及びスイッチ素子16のドレイン、スイッチ素子13のソース及びスイッチ素子17のドレインは、それぞれモーター巻き線(モーター駆動巻線となるステーター巻き線)と接続されている。
スイッチ素子12〜17は、電力変換装置100の使用条件に応じて、MOSFETとIGBTとを使い分けている。
近年、家庭用空気調和機のファンモーターに使用されているΦ100mm以下のステーターコアを、業務用空気調和機のファンモーターに流用することが多くなっている。家庭用空気調和機のファンモーターに使用されているΦ100mm以下のステーターコアは、多くの数が市場に流通しており、低コストだからである。この場合、業務用空気調和機のファンモーターに接続される電力変換装置100には、家庭用空気調和機のファンモーターに接続されていたときよりも多くの電流が流れる。このため、スイッチ素子12〜17を通過する電流も増加する。
特許文献1では、スイッチ素子にMOSFETを用いることにより、IGBTに比べ低損失となるとの記載がある。しかしながら、実際にそれが成り立つのは以下の条件である。
I<VCEsat/Ron
ここで、Iはスイッチ素子電流、VCEsatはIGBTのON電圧、RonはMOSFETのON抵抗を表す。
したがって、
I≧VCEsat/Ron
の条件ではIGBTを用いた方が良いことになる。
このため、本実施の形態1では、I<VCEsat/Ronの場合はMOSFETを用い、I≧VCEsat/Ronの場合はIGBTを用いる。このようにスイッチ素子を使い分けることによって、スイッチ素子12〜17の定常損失を抑制している。
なお、スイッチ素子12〜17は、スイッチ素子毎にMOSFET又はIGBTを選択してもよい。MOSFETは、ON時(ゲート信号入力時)には、トランジスタに電流が流れる。また、OFF時にはダイオードに電流が流れる。このため、ON時間の長いスイッチ素子にMOSFETを用いることによっても、スイッチ素子12〜17の定常損失を抑制することができる。例えば、高圧電源1の正側出力端子に接続されているスイッチ素子12〜14が、高圧電源1の負側出力端子に接続されているスイッチ素子15〜17よりもON時間が長いとする。この場合、スイッチ素子12〜14にMOSFETを用いることにより、スイッチ素子12〜14の定常損失を抑制することができる。このとき、スイッチ素子の種類による定常損失の差が少ないスイッチ素子15〜17には、IGBTを用いてもよい。これにより、電力変換装置100のコストを低減することができる。
モーター8の電力供給源である高圧電源1からは、商用電源を整流した、例えば100V〜350Vの直流電圧が印加される。低圧電源2からは、低圧安定化電源で低電圧化された、例えばDC20V〜3.3Vの直流電圧が印加される。指令入力線3には、制御用マイコン(図示せず)から、モーター8への出力電圧指令やモーター8の回転数指令が入力される。FG信号出力線4からは、モーター8の回転数に応じたパルスが出力される。
本実施の形態1においては、ゲート信号生成回路6は、例えば低耐圧PNプロセスで形成される。HVIC9(ゲートドライブ回路)は、例えば高耐圧PNプロセスで形成される。これらゲート信号生成回路6及びHVIC9(ゲートドライブ回路)は、ゲート信号生成・ゲートドライブIC7内部の金属リードフレームに実装され樹脂により封止されている(一体化されている)。HVIC9(ゲートドライブ回路)の絶縁部は、PN接合分離構造や誘電体分離構造となっている。HVIC9(ゲートドライブ回路)の絶縁部をPN接合分離構造とした場合は、誘電体分離構造とした場合に比べて、安価にゲート信号生成・ゲートドライブIC7を製作することができる。また、HVIC9(ゲートドライブ回路)の絶縁部を誘電体分離構造とした場合は、PN接合分離構造とした場合に比べて、例えばラッチアップを防止することができるといった信頼性の高いゲート信号生成・ゲートドライブIC7が得られる。
このようにゲート信号生成・ゲートドライブIC7を形成すると、例えば後述の図2のようにプリント基板上にゲート信号生成・ゲートドライブIC7を実装した場合、従来(例えば特許文献1参照)のようにゲート信号生成回路6とHVIC9(ゲートドライブ回路)とを接続するプリント配線が不要となる。このため、電力変換装置100(プリント基板)を小さく製作することができる。
また、ゲート信号生成回路6及びHVIC9(ゲートドライブ回路)は、PNプロセスで形成されるため、同一の半導体素子上に形成することも可能である。同一の工程でゲート信号生成回路6及びHVIC9(ゲートドライブ回路)を形成でき、コスト削減が可能となる。また、ゲート信号生成回路6を低耐圧PNプロセスで形成することにより、ゲート信号生成・ゲートドライブIC7を小型化できる。
図2は、本発明の実施の形態1に係る電力変換装置の構造図である。図2(a)は、図3に示す駆動回路一体型モーターのステーター20側(以下、ステーター側という)から電力変換装置100を見た図である。図2(b)は、図3に示すステーター20の反対側(以下、反ステーター側という)から電力変換装置100を見た図である。なお、図2(a)及び図2(b)で各部品の位置関係がわかりやすいように、図2(a)は左右を反転させて記載している。以下、図2(b)の上下左右方向を上下左右方向として説明する。
電力変換装置100は、略円形状の左側側面を切り欠いた略半月形状のプリント基板21に実装されている。
より詳しくは、面実装タイプのセンサー5は、プリント基板21のステーター側で、貫通孔26の左側から下側にかけて実装されている。面実装タイプのゲート信号生成・ゲートドライブIC7は、プリント基板21のステーター側で、上側に実装されている。面実装タイプのチャージポンプダイオード11は、プリント基板21のステーター側で、貫通孔26の右上側に実装されている。薄型面実装タイプ(詳細は、図4で後述)のスイッチ素子12〜17は、プリント基板21のステーター側で、右側に実装されている。リード部品19は、基板からの入出力線をまとめたものである。本実施の形態1では、リード部品19は、高圧電源1、低圧電源2、指令入力線3及びFG信号出力線4と接続される。リード部品19は、プリント基板21の反ステーター側で、下側に実装される。なお、貫通孔26は、基板内蔵型のモーター(例えば図3)にプリント基板21を用いた際に、ベアリング等を貫通させるための孔である。
つまり、電力変換装置100は、センサー5、ゲート信号生成・ゲートドライブIC7、チャージポンプダイオード11及びスイッチ素子12〜17がプリント基板21のステーター側に実装されている。また、リード部品19が、プリント基板21の反ステーター側に実装される。
このように、プリント基板21のステーター側に全ての面実装部品を集めているので、一回の半田工程のみで電力変換装置100(プリント基板21)を製造することができる。このため、Φ100mm以下の小径モーターに本実施の形態1に係る電力変換装置100(プリント基板21)を用いることにより、両面に面実装部品が配置されていたために2回の半田工程が必要であった従来の電力変換装置と比べ、電力変換装置100(プリント基板21)及びモーターの製造コストを安くできる。
また、本実施の形態1に係る電力変換装置100(プリント基板21)は、一回の半田工程のみで電力変換装置100(プリント基板21)を製造することができるため、半田の不濡れによる製造不良が発生しやすいフロー半田工程でなく、リフロー半田工程で基板と面実装部品とを電気的に接続することができる。このため、電力変換装置100(プリント基板21)の信頼性も高めることができる。
また、薄型面実装タイプのスイッチ素子12〜17及び面実装タイプのゲート信号生成・ゲートドライブIC7を用いてプリント基板21のステーター側に全ての面実装部品を集めたことにより、プリント基板21は、片面のみに配線用銅箔を形成した片面プリント基板を使用できる。片面プリント基板は、銅箔が片面で済むだけでなく、両面の銅配線の電気的接続を行うための基板メッキ工程も削減できる。片面プリント基板を使用することにより、基板コストを低減できることが公知となっている。電力変換装置100(プリント基板21)を本実施の形態1に示す構成とすることで、片面プリント基板の使用が可能となる。
図3は、本発明の実施の形態1に係る電力変換装置及びステーターの構造図である。この図3は、電力変換装置100を駆動回路とした駆動回路一体型モーターの一部を示している。なお、図3(a)は、電力変換装置100及びステーター20の縦断面模式図を示している。また、図3(b)は、図3(a)の平面図を示している。
ステーター20は、電磁鋼板を積層したステーターコアに銅線やアルミ線を巻いて形成されている。このステーター20の上方には、所定の間隔を介して、電力変換装置100を実装したプリント基板21が設けられている。この電力変換装置100(プリント基板21)とステーター20とは、モーター端子22によって電気的に接続されている。また、電力変換装置100(プリント基板21)とステーター20とを一体構造とするため、電力変換装置100(プリント基板21)とステーター20とは、モールド樹脂23で封止されている。このモールド樹脂23の上部には、ベアリング(図示せず)を保持するためのベアリングハウジング24が、モールド樹脂によって形成されている。ベアリングハウジング24に保持されるベアリングは、ローター(図示せず)の回転軸を回動自在に保持するためのものである。また、モールド樹脂23の下部には、ローターを配置するための、ローター貫通穴25が形成されている。このローター貫通穴25にローターを配置等することにより、電力変換装置100を駆動回路とした駆動回路一体型モーターが得られる。
このような駆動回路一体型モーターでは、プリント基板21の反ステーター側に位置するモールドは、モーター(モールド樹脂23)の上面に近いために低温となる。一方、プリント基板21のステーター側に位置するモールドは、モーターの発熱により高温となる。また、反ステーター側に位置するモールドとステーター側に位置するモールドとの間には、熱抵抗の大きいプリント基板21が介在している。このため、反ステーター側に位置するモールドとステーター側に位置するモールドとの間に温度差が生じた場合、反ステーター側に位置するモールドは、他の範囲のモールドよりも温度勾配が大きくなってしまう。これにより、反ステーター側に位置するモールドとステーター側に位置するモールドとの間に温度差が生じた場合、プリント基板21の反ステーター側に実装された電子部品は、モールド樹脂の熱収縮により受ける応力が大きくなる。しかしながら、本実施の形態1に係るプリント基板21は、応力に対して半田の接合強度が弱い面実装部品を全てステーター側に配置している。このため、熱履歴に対して信頼性の高い電力変換装置100(プリント基板21)及び駆動回路一体型モーターを得ることができる。
また、本実施の形態1に係るプリント基板21は、同時にONしない上下段のスイッチ素子(例えば、スイッチ素子12とスイッチ素子15)は近接しているが、上段のスイッチ素子のそれぞれ(スイッチ素子12,13,14)は離れて実装されている。同様に、下段のスイッチ素子のそれぞれ(スイッチ素子15,16,17)は離れて実装されている。このため、6個のスイッチ素子を内蔵した従来のMOSFETモジュール(スイッチ素子となる半導体スイッチ間の距離がmmオーダーとなっている)と異なり、プリント基板21は、各スイッチ素子間の距離をcmオーダーとすることができる。したがって、発熱素子であるスイッチ素子12〜17の熱集中を低減することができる。
また、電力変換装置100は、薄型面実装タイプのスイッチ素子12〜17を用いている。さらに、その他のほとんどの部品も面実装タイプのICとしている。そして、これらをプリント基板21のステーター側に集約している。このため、従来のMOSFETモジュールを用いた電力変換装置と比べて、電力変換装置100を薄くすることができる。
また、電力変換装置100が薄くなった分、ステーター20のステーターコアの幅(図3における上下方向の幅)を大きくすることができる。これにより、同一体積で高出力のモーターを得ることができる。
例えば、家庭用空気調和機等に用いられている駆動回路一体型モーターに従来の電力変換装置(例えば特許文献1参照)を内蔵した場合、MOSFETモジュールをプリント基板21の反ステーター側に実装しなければならない。このMOSFETモジュールのパッケージ厚みは例えば4mm程度である。しかしながら、本実施の形態1に係る電力変換装置100はプリント基板21のステーター側に全ての面実装部品を集めているので、MOSFETモジュールのパッケージ厚み分、ステーター20のステーターコアの幅を大きくすることができる。従来の電力変換装置を内蔵した駆動回路一体型モーターのステーターコアの幅が10mm程度だった場合、MOSFETモジュールのパッケージ厚み4mm分ステーターコアの幅を大きくすると、同一の外形にもかかわらず40%も出力が向上した駆動回路一体型モーターを得ることができる。
また、例えば、電力変換装置100を内蔵した駆動回路一体型モーターを図10及び図11に示す家庭用空気調和機60の室内機61に用いると、室内機61の高さ(図11における上下方向)や幅(図11における左右方向)を小さくすることができる。つまり、室内機61には、熱交換器64に室内の空気を送風する送風ファン63が設けられている。この送風ファン63を駆動するファンモーターの外径は、送風ファン63の外径と同程度となっている。このため、ファンモーターの外径を小さくすることにより、室内機61の高さや幅を小さくすることが可能となる。したがって、このファンモーターとして電力変換装置100を内蔵した駆動回路一体型モーターを用いることにより、室内機61の高さや幅を小さくすることができる。室内機61の高さを小さくすることにより、窓上と天井間が狭い住宅にも設置可能な空気調和機60の室内機61を得ることができる。室内機61の幅を小さくすることにより、威圧感を感じさせない、意匠性の高い空気調和機60の室内機61を得ることができる。
図4は、本発明の実施の形態1に係るスイッチ素子の構造説明図である。図4(a)は、スイッチ素子12〜17の外観図である。図4(b)は、スイッチ素子12〜17の内部構造図である。スイッチ素子12〜17は同一の構造となっているため、以下の図4の説明では、スイッチ素子12について説明する。
スイッチ素子12は、半導体素子40、金属製のリードフレーム41、ドレイン側リードフレーム42、アルミストラップ43、ゲート側リードフレーム44、ワイヤー45、エポキシ樹脂材料等のモールド樹脂46及びソース側リードフレーム47等から構成されている。
リードフレーム41は、半導体素子40の高電位側とダイボンディングで電気的に接続されている。ドレイン側リードフレーム42は、アルミストラップ43を介して半導体素子40のドレイン電極と電気的に接続されている。ゲート側リードフレーム44は、ワイヤーボンディングにより、ワイヤー45を介して半導体素子40のゲート電極と電気的に接続されている。ソース側リードフレーム47は、半導体素子40のソース電極と電気的に接続されている。なお、ドレイン側リードフレーム42は、アルミストラップ43を介さずに、半導体素子40のドレイン電極と直接接続されていてもよい。
このように構成されたスイッチ素子12は、電流容量の小さいゲート電極のみをワイヤーボンディングで接続しているので、ドレイン電極もワイヤーボンディングで接続した場合に比べ、ワイヤー45の高さが低減している。これにより、封止用のモールド樹脂46の使用量、つまりスイッチ素子12のパッケージ厚みも低減している。
ただし、スイッチ素子12は、従来のスイッチ素子に比べ表面積は低減している。また、金属製のヒートスプレッダーやフィンを用いた場合、スイッチ素子12は従来のスイッチ素子のように絶縁距離が確保できないといった課題も懸念される。しかしながら、本実施の形態1では、スイッチ素子12の周囲にモールド樹脂46を充填することにより、半導体素子40が発する熱を効率的に放熱している。これにより、放熱と絶縁の課題を一度に解決している。
また、MOSFETのオン抵抗Ronは、半導体素子の温度に対して単調増加となることが一般的に知られている。スイッチ素子12にMOSFETを用いた場合、特に損失の低い電力変換装置100を得ることができる。
図5は、本発明の実施の形態1に係るプリント基板の平面図である。本実施の形態1では、基板30から、電力変換装置100が実装された半月形状のプリント基板21を6枚材料取りしている。図5を見れば一目瞭然であるが、半月形状のプリント基板21は、円形のプリント基板に比べ、材料取りが良い。また、スイッチ素子12〜17となるMOSFET又はIGBTを同じ位置に乗せかえるだけで、スイッチ素子の種類が異なる電力変換装置100を得ることができる。このため、電流容量の小さな家庭用空気調和機用から電流容量の大きな業務用空気調和機用まで、効率の高い電力変換装置100及び駆動回路一体型モーターを得ることができる。
実施の形態2.
図6は、本発明の実施の形態2に係る電力変換装置の構造図である。図6(a)は、図7に示す駆動回路一体型モーターのステーター側から電力変換装置100を見た図である。図6(b)は、図7に示すステーター20の反ステーター側から電力変換装置100を見た図である。図6(a)及び図6(b)で各部品の位置関係がわかりやすいように、図6(a)は左右を反転させて記載している。なお、本実施の形態2において、特に記述しない項目については実施の形態1と同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。
電力変換装置100は、略円形状の左側側面を切り欠いた略半月形状のプリント基板21に実装されている。本実施の形態2に係るプリント基板21は、実施の形態1に係るプリント基板21よりも大きく切り欠かれている。つまり、本実施の形態2に係るプリント基板21は、実施の形態1に係るプリント基板21よりも小さく形成されている。
また、本実施の形態2に係る電力変換装置100は、センサー5、ゲート信号生成・ゲートドライブIC7及びチャージポンプダイオード11が、プリント基板21のステーター側に実装されている。そして、スイッチ素子12〜17及びリード部品19がプリント基板21の反ステーター側に実装されている。つまり、高圧部品のスイッチ素子12〜17と高圧配線が接続されたリード部品19をプリント基板21の反ステーター側に実装し、プリント基板21のステーター側には主として低圧部品が実装されている。このため、実施の形態1と比べて、プリント基板21の両面を有効に利用することができる。
図7は、本発明の実施の形態2に係る電力変換装置及びステーターの構造図である。この図7は、電力変換装置100を駆動回路とした駆動回路一体型モーターの一部を示している。なお、図7(a)は、電力変換装置100及びステーター20の縦断面模式図を示している。また、図7(b)は、図3(a)の平面図を示している。
本実施の形態2では、スイッチ素子12〜17がプリント基板21の反ステーター側に実装されている。このため、モーター(モールド樹脂23)の上面に近く低温となるモールド樹脂23範囲に、スイッチ素子12〜17を配置することができる。したがって、駆動回路一体型モーターの運転条件を同一とした場合、実施の形態1と比べて、スイッチ素子12〜17の温度上昇を抑制することができる。換言すると、スイッチ素子12〜17の温度を同一とした場合、実施の形態1と比べて、高出力の駆動回路一体型モーターを得ることができる。
例えば、図10に示す家庭用空気調和機60の室外機62は、高層マンション等のベランダに設置されることが多い。高層マンション等は、リビングの面積を広く確保するために、ベランダが狭い場合が多い。このため、室外機の周囲温度が高温化する傾向がある。このような場合、室外機のファンモーター等に接続された電力変換装置がスイッチ素子の温度上昇が起きやすいものであるならば、この電力変換装置の最大出力を制限する必要がある。また、例えば、天井等に取り付けられるダクト用換気扇も、天井裏の温度が高くなりやすい。このため、ファンモーター等に接続された電力変換装置がスイッチ素子の温度上昇が起きやすいものであるならば、この電力変換装置の最大出力を制限する必要がある。
しかしながら、本実施の形態2に係る電力変換装置100及びこの電力変換装置100を内蔵した駆動回路一体型モーターは、上述のように、スイッチ素子12〜17の温度上昇を抑制することができる。このため、最大出力を発揮できる電力変換装置100及びこの電力変換装置100を内蔵した駆動回路一体型モーターを得ることができる。したがって、高性能な空気調和機や換気扇を得ることができる。
特に、オン抵抗Ronが半導体素子の温度に対して単調増加となるMOSFETをスイッチ素子12〜17に用いた場合、実施の形態1よりもさらに損失の低い電力変換装置100を得ることができる。
なお、ヒートポンプ給湯機の送風機やポンプにこの電力変換装置100を内蔵した駆動回路一体型モーターを用いた場合においても、同じ効果が得られることは言うまでもない。
実施の形態3.
図9は、本発明の実施の形態3に係る電力変換装置の回路図である。本実施の形態3に係る電力変換装置100は、モーター8の相毎に分かれた3つのHVIC9(ゲートドライブ回路)を用いている。これらHVIC9(ゲートドライブ回路)のそれぞれは、モーター8の同一相に接続される一組の上下スイッチ素子(例えばスイッチ素子12とスイッチ素子15)毎に接続されている。
図8は、本発明の実施の形態3に係る電力変換装置の構造図である。図8(a)は、駆動回路一体型モーターのステーター側から電力変換装置100を見た図である。図8(b)は、ステーター20の反ステーター側から電力変換装置100を見た図である。図8(a)及び図8(b)で各部品の位置関係がわかりやすいように、図8(a)は左右を反転させて記載している。なお、本実施の形態3において、特に記述しない項目については実施の形態1又は実施の形態2と同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。
電力変換装置100は、ドーナツ形状のプリント基板21に実装されている。
また、本実施の形態2に係る電力変換装置100は、センサー5、ゲート信号生成・ゲートドライブIC7、チャージポンプダイオード11、スイッチ素子12〜17及びリード部品19が、プリント基板21のステーター側に実装されている。
モーター8の同一相に接続される一組の上下スイッチ素子(例えばスイッチ素子12とスイッチ素子15)は、同時にONせず、なるべく高速に切り替える必要がある。このためには、上下スイッチ素子(例えばスイッチ素子12とスイッチ素子15)のゲート駆動時間にバラツキがないことが求められる。特に、スイッチ素子の温度特性は重要な要素である。このため、本実施の形態3では、モーター8の同一相に接続される一組の上下スイッチ素子(例えばスイッチ素子12とスイッチ素子15)には、同じ種類のスイッチ素子を用いる。また、ゲート配線の長さも同様に重要な要素となるため、モーター8の同一相に接続される一組の上下スイッチ素子(例えばスイッチ素子12とスイッチ素子15)の近傍に、これらに接続されるHVIC9(ゲートドライブ回路)を配置する。なお、本実施の形態3では、上段側のスイッチ素子12〜14を駆動するための電源としてブートストラップ電源を用いている。また、ブートストラップ電源用の部品として、チャージポンプダイオード11をブートストラップダイオードとしている。
課題のところでも述べたように、MOSFETモジュールは、そのパッケージサイズが単品のMOSFETに比べ大きい。このため、駆動回路一体型モーターに内蔵されるドーナツ形状のプリント基板に電力変換装置を実装する場合、MOSFETモジュールのパッケージサイズがプリント基板サイズの制約事項となる。
図12は、プリント基板サイズとMOSFETモジュールのパッケージサイズとの関係を示す説明図である。
MOSFETモジュール201のパッケージサイズにより、プリント基板202の最小半径は、次式のようになる。
r22 = (L2/2)2 +(r1+L1)2
ここで、r2はプリント基板202の半径、r1はプリント基板202の中心部に形成された貫通孔の半径、L2はMOSFETモジュールの長手方向のパッケージ長さ、L1はMOSFETモジュールの短手方向のパッケージ長さを示す。
本実施の形態3では、電力変換装置100の各部品を小型の面実装部品とし、これらをドーナツ形状のプリント基板21上にほぼ均等に配置している。これにより、MOSFETモジュールのパッケージサイズがプリント基板サイズの制約事項となるという、従来の課題を解決している。したがって、ドーナツ形状のプリント基板21を用いても、従来よりも小型の駆動回路一体型モーターを構成することができる。
例えば、この駆動回路一体型モーターを図10及び図11に示す家庭用空気調和機60の室内機61に用いると、室内機61の高さ(図11における上下方向)や幅(図11における左右方向)を小さくすることができる。したがって、室内機61の高さを小さくすることにより、窓上と天井間が狭い住宅にも設置可能な空気調和機60の室内機61を得ることができる。室内機61の幅を小さくすることにより、威圧感を感じさせない、意匠性の高い空気調和機60の室内機61を得ることができる。
なお、本実施の形態3では電力変換装置100の面実装部品をプリント基板21のステーター側のみに実装したが、電力変換装置100の面実装部品をプリント基板21の両面に実装してももちろんよい。これにより、駆動回路一体型モーターをさらに小型化することが可能となる。また、発熱部品であるスイッチ素子12〜17のプリント基板21における実装位置により、実施の形態1又は実施の形態2と同様の効果が得られることも言うまでもない。
実施の形態4.
図13は、本発明の実施の形態4に係る換気扇の縦断面模式図である。図13に示す換気扇は、電力変換装置100を内蔵した駆動回路一体型モーターを用いた換気扇である。この換気扇は、電力変換装置100を内蔵した駆動回路一体型モーター、金属筐体33、シロッコファン34及び換気扇グリル36等から構成されている。
本実施の形態4に係る電力変換装置100は、電力変換装置100の面実装部品をプリント基板21のステーター側に実装している。この電力変換装置100(プリント基板21)とステーター20とは、モーター端子22によって電気的に接続されている。また、電力変換装置100(プリント基板21)とステーター20とを一体構造とするため、電力変換装置100(プリント基板21)とステーター20とは、モールド樹脂23で封止されている。このモールド樹脂23の上部には、ベアリングを保持するためのベアリングハウジング24が、モールド樹脂によって形成されている。また、モールド樹脂23の下部には、ローターを配置するための、ローター貫通穴25が形成されている。ローター31の回動軸の一端をベアリングハウジング24内のベアリングに挿入し、ローター貫通穴25にローター31を配置することにより、電力変換装置100を駆動回路とした駆動回路一体型モーターが構成されている。
この駆動回路一体型モーターは、下部が開口した箱形形状の金属筐体33の上面部に設けられている。また、ローター31の回動軸の他端には、シロッコファン34が取り付けられている。このような換気扇は、金属筐体33の開口部(下面部)が天井壁35の開口部と対向して、天井裏に設けられる。天井壁35の開口部は、換気扇グリル36によって覆われている。
換気扇には、商用電源からの交流電圧を整流するダイオードや、この整流された電圧を平滑化するコンデンサ等(図示せず)を備えた交流直流変換部を設ける必要がある。
本実施の形態4では、この交流直流変換部は、ゲート信号生成回路6やHVIC9と共に、ゲート信号生成・ゲートドライブIC7内に配置されている。つまり、交流直流変換部も、プリント基板21のステーター側に実装されている。このため、交流直流変換部も内蔵した駆動回路一体型モーターを得ることができる。つまり、交流直流変換部の実装スペースがとれない換気扇等の機器にも搭載可能な駆動回路一体型モーターを得ることができる。
実施の形態5.
実施の形態1〜実施の形態4に示す電力変換装置100及びこの電力変換装置100を内蔵した駆動回路一体型モーターをポンプに用いても、実施の形態1〜実施の形態4に記載の効果を有するポンプを得ることができる。また、このポンプを給湯機に搭載することにより、実施の形態1〜実施の形態4に記載の効果を有する給湯機が得られることは言うまでもない。また、このポンプは、給湯機以外の機器にももちろん搭載可能である。実施の形態1〜実施の形態4に記載の効果を有する機器を得ることができる。
1 高圧電源、2 低圧電源、3 指令入力線、4 FG信号出力線、5 センサー、6 ゲート信号生成回路、7 ゲート信号生成・ゲートドライブIC、8 モーター、9 HVIC、11 チャージポンプダイオード、12〜17 スイッチ素子、19 リード部品、20 ステーター、21 プリント基板、22 モーター端子、23 モールド樹脂、24 ベアリングハウジング、25 ローター貫通穴、26 貫通孔、30 基板、31 ローター、33 金属筐体、34 シロッコファン、35 天井壁、36 換気扇グリル、40 半導体素子、41 リードフレーム、42 ドレイン側リードフレーム、43 アルミストラップ、44 ゲート側リードフレーム、45 ワイヤー、46 モールド樹脂、47 ソース側リードフレーム、60 家庭用空気調和機、61 室内機、62 室外機、63 送風ファン、64 熱交換器、100 電力変換装置、201 MOSFETモジュール、202 プリント基板。

Claims (16)

  1. モーターの回転子を検出するセンサーと、
    モーターの回転数を制御するインバーターと、
    該インバーターを制御する周辺回路と、
    を備え、
    前記周辺回路を一体構造とし、
    前記インバーターの複数のスイッチ素子は、それぞれ別のパッケージで構成された面実装タイプのスイッチ素子が用いられていることを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記周辺回路は、
    前記スイッチ素子のそれぞれに出力するゲート信号を形成するゲート信号生成回路を備え、
    前記インバーターは、
    前記ゲート信号生成回路のゲート信号を増幅させて前記スイッチ素子のそれぞれに出力するゲートドライブ回路を備え、
    前記ゲート信号生成回路及び前記ゲートドライブ回路は、一体構造となっていることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記ゲート信号生成回路及び前記ゲートドライブ回路は、PN接合プロセスで形成されていることを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 前記スイッチ素子は、
    モーターの電力供給源となる高圧電源の正側出力端子又は前記高圧電源の負側出力端子に接続され、
    前記高圧電源の正側出力端子に接続された前記スイッチ素子又は前記高圧電源の負側出力端子に接続された前記スイッチ素子のうち、前記ゲートドライブ回路からのゲート信号の入力時間が長い方の前記スイッチ素子には、MOSFETを用いることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  5. 前記スイッチ素子は、
    モーターの電力供給源となる高圧電源の正側出力端子又は前記高圧電源の負側出力端子に接続され、
    前記高圧電源の正側出力端子に接続された前記スイッチ素子又は前記高圧電源の負側出力端子に接続された前記スイッチ素子のうち、前記ゲートドライブ回路からのゲート信号の入力時間が短い方の前記スイッチ素子には、IGBTを用いることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の電力変換装置をプリント基板に実装し、
    該プリント基板上の前記電力変換装置とステーターとを、
    電気的に接続し、
    樹脂により封止したことを特徴とする駆動回路一体型モーター。
  7. 前記プリント基板を半月形状に形成したことを特徴とする請求項6に記載の駆動回路一体型モーター。
  8. 前記スイッチ素子は、前記プリント基板の前記ステーター側の面に実装されることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の駆動回路一体型モーター。
  9. 前記スイッチ素子は、前記プリント基板における前記ステーター側とは反対の面に実装されることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の駆動回路一体型モーター。
  10. 前記ステーターの外形がΦ100mm以下であることを特徴とする請求項6〜請求項9のいずれか一項に記載の駆動回路一体型モーター。
  11. 請求項6〜請求項10のいずれか一項に記載の駆動回路一体型モーターを搭載したことを特徴とする空気調和機の室内機。
  12. 請求項6〜請求項10のいずれか一項に記載の駆動回路一体型モーターを搭載したことを特徴とする空気調和機。
  13. 請求項6〜請求項10のいずれか一項に記載の駆動回路一体型モーターを搭載したことを特徴とする換気扇。
  14. 請求項6〜請求項10のいずれか一項に記載の駆動回路一体型モーターを搭載したことを特徴とするポンプ。
  15. 請求項14に記載のポンプを用いたことを特徴とする機器。
  16. 請求項14に記載のポンプを用いたことを特徴とする給湯機。
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