JP2010186797A - 固体電解コンデンサ - Google Patents
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Abstract
【課題】 各種電気機器に使用される固体電解コンデンサの更なる低ESL化を図ることを目的とする。
【解決手段】 矩形状の平面形状となる陰極電極部4の長辺側の端部から陽極電極部3が導出された複数のコンデンサ素子が、同一辺の両端部から陽極電極部3が引出されるように陰極電極部同士が接続されて積層されて下部で陰極端子7と接続され、両端の陽極電極部の下部にそれぞれ陽極端子6が接続され、陽極端子間に接続されたインダクタ部9を有し、陽極端子6、陰極端子7が下面の実装面に露出された状態でこれらを被覆した絶縁性の外装樹脂を有する。
【選択図】 図1
Description
本発明は各種電子機器に使用されるコンデンサの中で、面実装対応にしたチップ形の固体電解コンデンサに関するものである。
電子機器の高周波化に伴って電子部品の一つであるコンデンサにも従来よりも高周波領域でのインピーダンス特性に優れたコンデンサが求められてきており、このような要求に応えるために電気伝導度が高い導電性高分子を固体電解質に用いた固体電解コンデンサが種々検討されている。
また、近年、パーソナルコンピュータのCPU周り等に使用される固体電解コンデンサに対して小型大容量化が強く望まれており、更に高周波化に対応して低ESR(等価直列抵抗)化のみならず、ノイズ除去や過渡応答性に優れた低ESL(等価直列インダクタンス)化が強く要求されており、このような要求に応えるために種々の検討がなされている。
従来技術として、例えば特許文献1においては長手方向に陽極電極部と陰極電極部が設けられた平板状のコンデンサ素子を、陽極電極部を交互に相反する側に配置して厚み方向に積層した素子積層体と、この素子積層体の幅方向を上下にした状態で素子積層体の各陽極電極部が各々接合され、且つ、実装面となる底面に面実装用の陽極端子と、同一面に面実装用の陰極端子を有して陽極端子間に配置され、前記素子積層体の陰極電極部が接合された陰極端子と、前記陽極端子ならびに陰極端子が露呈する状態で前記素子積層体を被覆した絶縁性の外装樹脂からなり、前記陽極端子どうしをインダクタ部で電気的に接続した構成にすることにより、各端子間に流れる電流によって発生する磁束をお互いに打ち消し合い、更に各端子間距離を可能な限り近づけて電流のループ面積を小さくすることでESLを低減する効果に加え、陽極端子どうしをインダクタ部で接続した構成により、π型フィルタを形成し、低ESL化している。
しかし、上記従来の固体電解コンデンサでは陰極電極部からインダクタ部を避けて実装面側に電極を形成しなければならないため、実装面の陰極端子からコンデンサ素子積層体の陰極電極部の線路長においてインダクタンスが発生し、これ以上のESL低減は困難であった。
本発明は従来のこのような従来の課題を解決し、更なる低ESL化を実現することが可能な固体電解コンデンサを提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するため本発明の固体電解コンデンサは、矩形状の平面形状となる陰極電極部の長辺側の端部から陽極電極部が導出された複数のコンデンサ素子が、同一辺の両端部から前記陽極電極部が引出されるように前記陰極電極部同士が接続されて積層されて下部で陰極端子と接続され、前記両端の陽極電極部の下部にそれぞれ陽極端子が接続され、前記陽極端子間に接続されたインダクタ部を有し、前記陽極端子、陰極端子が下面の実装面に露出された状態でこれらを被覆した絶縁性の外装樹脂を有する。
本発明による固体電解コンデンサは、コンデンサ素子の陰極電極部と実装面の間にインダクタ部を形成せず、上面から見て重なることなく略同一平面上に陰極電極部とインダクタ部とを形成することにより、コンデンサ素子の陰極電極部と実装面との線路を短くし、インダクタンスを低減させ、更にコンデンサ陽極電極部どうしをインダクタ部で電気的に接続したπ型フィルタを形成することによりESLを大幅に低減できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施の形態を説明する固体電解コンデンサを示す図であり、それぞれの図において各部を明瞭にするためハッチングを用いた。図1に示すように、コンデンサ素子1は矩形状の平面形状となる陰極電極部4の長辺側の端部から陽極電極部3が導出されている。コンデンサ素子1は以下のように作製される。表面を粗面化して誘電体酸化皮膜層が形成された弁作用金属(例えばアルミニウム)からなる平板状の陽極体の陽極電極部3が引出される位置に例えばエポキシ樹脂からなる絶縁部2を設け、陽極電極部3と陰極形成部(図示せず)に分離し、この陰極形成部の誘電体酸化皮膜層上に導電性高分子からなる固体電解質層、カーボンと銀ペーストからなる陰極層(図示せず)を順次積層形成することにより陰極電極部4を形成してコンデンサ素子1とする。
次に、2個のコンデンサ素子が長辺側の同一辺の両端部から陽極電極部3が引出されるように、長手方向中心線に対して線対称に積層して陰極電極部同士が接続され、2個の陽極電極部3間にスペースが配置された一対のコンデンサ素子1とする。一対のコンデンサ素子1の陽極電極部3の下部にはそれぞれたとえば銅を母材とし、表面がニッケル、銀メッキ処理されたリードフレーム5が超音波溶接等により接続された後、銅を母材とし、表面が銅、ニッケル、金メッキ処理された陽極端子6が導電性接着剤8を介して接続される。また、陰極電極部4の下部には銅を母材とし、表面が銅、ニッケル、金メッキ処理された陰極端子7が導電性接着剤8にて接続される。陽極端子6間にはインダクタ部9が例えば金ワイヤボンディングにより形成され、陽極端子6、陰極端子7が下面となる実装面に露出された状態でこれらを例えばエポキシ樹脂からなる絶縁性の外装樹脂10で被覆し固体電解コンデンサとする。
前述のように陽極電極部3には銅を母材とし、表面がニッケル、銀メッキ処理されたリードフレーム5が超音波溶接で溶接されているがリードフレームの材料、表面処理、あるいは前記コンデンサ素子陽極部への溶接方法はこの限りでは無い。
また、コンデンサの端子取り出しは陽極端子と陰極端子に一対のコンデンサ素子が接続され、実装面を露出させた状態で外装樹脂にて被覆されているが、コンデンサ素子側と実装面側がそれぞれエッチングで陽極部、陰極部がパターン化され、導通ビアにて電気的に接続された両面銅箔基板上に一対のコンデンサ素子及びインダクタ部を搭載し、基板を露出させた状態で一対のコンデンサ素子及びインダクタ部を外装樹脂にて封止した構造でも良い。
また、インダクタ部は一対のコンデンサ素子陽極部とそれぞれ接続している陽極端子フレームどうしを金ワイヤにてボンディングした構成であるが、ワイヤの材料、径に関しては適宜選択できる。また、直線上に配線しても良いし、螺旋状、ジグザグ状に加工した構成でも良く、配線形状もこの限りではない。更に前記両面銅箔基板を用いた場合には基板上に配線してインダクタ部を設けても良い。
また、一対の2個のコンデンサ素子に限らず、コンデンサ素子の数は限定されず陰極電極部の長辺側の両端部から陽極電極が引出されていれば3個以上であってもよい。
以下、本発明について実施例を用いて具体的に説明する。実施例の固体電解コンデンサの構成は、実施の形態で用いた図1と同様であるので図1を参照して説明する。
コンデンサ素子1は長辺6.8mm、短辺2.0mmの矩形状の平面形状となる陰極電極部4の長辺側の端部から陽極電極部3が幅1.5mm、長さ1.5mmにて導出された平板状のコンデンサ素子であり、アルミニウム箔の表面を粗面化して誘電体酸化皮膜層が形成された陽極体の陽極電極部3の引き出し位置にエポキシ樹脂からなる絶縁部2を設け、陽極電極部3と陰極形成部に分離した。この陰極形成部の誘電体酸化皮膜層上に導電性高分子からなる固体電解質層、カーボンと銀ペーストからなる陰極層を順次積層形成することにより陰極電極部4を形成して外形寸法6.8mm(長辺)×3.5mm(短辺2.0mm+陽極電極部引き出し部1.5mm)×0.3mm(厚さ)のコンデンサ素子1とした。
次に、2個のコンデンサ素子1が長辺側の同一辺の両端部から陽極電極部3が引出されるように、コンデンサ素子1が長手方向中心線に対して線対称に積層されて陰極電極部同士が接続され2個の陽極電極部3間にスペースが配置された一対のコンデンサ素子(外形寸法6.8mm(長辺)×3.5mm(短辺2.0mm+陽極電極部引き出し部1.5mm)×0.65mm(厚さ))とした。
一対のコンデンサ素子の陽極電極部3にはそれぞれ銅を母材とし、表面がニッケル、銀メッキ処理された1mm角のリードフレーム5が超音波溶接された後、銅を母材とし、表面が銅、ニッケル、金メッキ処理された1mm角の陽極端子6が導電性接着剤8を介して接続された。また、陰極電極部4には銅を母材とし、表面が銅、ニッケル、金メッキ処理された8mm×3.5mmの陰極端子7が導電性接着剤8にて接続され、2個の陽極端子6間にはインダクタ部9がφ0.025の金ワイヤボンディングにより直線状に形成され、陽極端子6、陰極端子7が実装面に露出された状態でエポキシ樹脂からなる絶縁性の外装樹脂10でこれらを被覆し固体電解コンデンサとした。外形寸法は7.3mm(長辺:長さ)×4.3mm(短辺:幅)×0.9mm(厚さ:高さ)であった。
このように構成された本実施例による固体電解コンデンサは、従来技術のチップ形固体電解コンデンサに比べ、コンデンサ素子と実装面との距離を短くすることによりコンデンサ部のインダクタンスを低減させ、更にインダクタ部を形成してπ型フィルタとすることで更なる低ESL化を図ることができるようになるという格別の効果を奏するものである。
(比較例)
比較例としては特許文献1に開示されている公知技術を用いて従来の固体電解コンデンサを製作した。すなわち、長手方向に陽極電極部と陰極電極部が設けられた平板状のコンデンサ素子(5.5mm×3.5mm×0.3mm)を、実施例と同様のアルミニウム箔を陽極体とし、陽極体に形成された誘電体酸化皮膜層上に導電性高分子からなる固体電解質層、カーボンと銀ペーストからなる陰極層を順次積層形成することにより形成した。コンデンサ素子を陽極電極部を交互に相反する側に配置して厚み方向に積層した素子積層体と、この素子積層体の幅方向を上下にした状態で素子積層体の各陽極電極部が各々接合され、且つ、実装面となる底面に面実装用の陽極端子と、陽極電極部と同一面に面実装用の陰極端子部を有して陽極端子間に配置され、素子積層体の陰極電極部が接合された陰極端子と、陽極端子部ならびに陰極端子部が露呈する状態で前記素子積層体を被覆した絶縁性の外装樹脂からなり、陽極端子どうしをφ0.025の金ワイヤからなるインダクタ部で電気的に接続され、インダクタ部がコンデンサ部と実装面の間に形成され、コンデンサ陰極部はインダクタ部を避けて実装面側に電極を形成している構成となり、外形寸法は7.3mm×4.3mm×2.0mmであった。なお、陽極端子、陰極端子は実施例と同材質の材料を用いた。
比較例としては特許文献1に開示されている公知技術を用いて従来の固体電解コンデンサを製作した。すなわち、長手方向に陽極電極部と陰極電極部が設けられた平板状のコンデンサ素子(5.5mm×3.5mm×0.3mm)を、実施例と同様のアルミニウム箔を陽極体とし、陽極体に形成された誘電体酸化皮膜層上に導電性高分子からなる固体電解質層、カーボンと銀ペーストからなる陰極層を順次積層形成することにより形成した。コンデンサ素子を陽極電極部を交互に相反する側に配置して厚み方向に積層した素子積層体と、この素子積層体の幅方向を上下にした状態で素子積層体の各陽極電極部が各々接合され、且つ、実装面となる底面に面実装用の陽極端子と、陽極電極部と同一面に面実装用の陰極端子部を有して陽極端子間に配置され、素子積層体の陰極電極部が接合された陰極端子と、陽極端子部ならびに陰極端子部が露呈する状態で前記素子積層体を被覆した絶縁性の外装樹脂からなり、陽極端子どうしをφ0.025の金ワイヤからなるインダクタ部で電気的に接続され、インダクタ部がコンデンサ部と実装面の間に形成され、コンデンサ陰極部はインダクタ部を避けて実装面側に電極を形成している構成となり、外形寸法は7.3mm×4.3mm×2.0mmであった。なお、陽極端子、陰極端子は実施例と同材質の材料を用いた。
以上のように作製された本実施例と比較例の固体電解コンデンサ(各100μF)のESL特性を測定(周波数200MHz)した結果(それぞれ30個の平均値)を表1に示す。
表1から明らかなように、本実施例による固体電解コンデンサは、ESLを従来品の約半分にまで低減することができることから高周波対応への要求も十分対応できるものである。
1 コンデンサ素子
2 絶縁部
3 陽極電極部
4 陰極電極部
5 リードフレーム
6 陽極端子
7 陰極端子
8 導電性接着剤
9 インダクタ部
10 外装樹脂
2 絶縁部
3 陽極電極部
4 陰極電極部
5 リードフレーム
6 陽極端子
7 陰極端子
8 導電性接着剤
9 インダクタ部
10 外装樹脂
Claims (1)
- 矩形状の平面形状となる陰極電極部の長辺側の端部から陽極電極部が導出された複数のコンデンサ素子が、同一辺の両端部から前記陽極電極部が引出されるように前記陰極電極部同士が接続されて積層されて下部で陰極端子と接続され、前記両端の陽極電極部の下部にそれぞれ陽極端子が接続され、前記陽極端子間に接続されたインダクタ部を有し、前記陽極端子、陰極端子が下面の実装面に露出された状態でこれらを被覆した絶縁性の外装樹脂を有する固体電解コンデンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009028448A JP2010186797A (ja) | 2009-02-10 | 2009-02-10 | 固体電解コンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009028448A JP2010186797A (ja) | 2009-02-10 | 2009-02-10 | 固体電解コンデンサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2010186797A true JP2010186797A (ja) | 2010-08-26 |
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ID=42767297
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2009028448A Pending JP2010186797A (ja) | 2009-02-10 | 2009-02-10 | 固体電解コンデンサ |
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2009
- 2009-02-10 JP JP2009028448A patent/JP2010186797A/ja active Pending
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